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●電力自由化推進法案

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平 成 28 年 度 税 制 改 正 に 関 する 要 望 書 平 成 27 年 10 月 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 会 議 所

は じ め に 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 会 議 所 は 自 動 車 の 生 産 販 売 使 用 の 各 段 階 にわたる 総 合 団 体 として クルマ 社 会 の 健 全 な 発 展 に 貢 献 し 持 続 可 能 な 社 会 の 構 築 に 寄 与 するため 諸 課 題 に 取 り 組 んでおります 当 会 議 所 が 最 重 要 課 題 の 一 つとして 掲 げております 税 制 に 関 しましては 複 雑 で 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 軽 減 簡 素 化 を 一 貫 して 要 望 してまいりました 当 会 議 所 は 納 税 者 である 自 動 車 ユーザーの 強 い 要 望 を 代 弁 する 形 で この 負 担 軽 減 簡 素 化 の 実 現 のため 実 に 長 い 年 月 にわたり 要 望 活 動 を 続 けて 今 日 に 至 ってお ります いまや 国 民 にとってクルマは 生 活 の 足 そのものであり 東 日 本 大 震 災 を 経 験 して 以 来 ライフライン としてのクルマの 重 要 性 が 改 めて 認 識 されております しかしながら 依 然 クルマには 9 種 類 8 兆 円 もの 税 が 課 せられ 国 際 的 に 見 て も 複 雑 で 過 重 な 税 体 系 となっております しかも 受 益 と 負 担 の 原 則 の 下 自 動 車 ユーザーが 過 重 な 税 負 担 をしてきました 道 路 特 定 財 源 が 一 般 財 源 化 され 課 税 根 拠 を 喪 失 しているにもかかわらず いまだに 自 動 車 ユーザーだけが 自 動 車 取 得 税 や 自 動 車 重 量 税 ガソリン 税 軽 油 引 取 税 の 当 分 の 間 税 率 ( 旧 暫 定 税 率 )など 特 定 の 負 担 を 強 いられている 状 況 が 続 いております 日 本 の 自 動 車 産 業 は 全 就 業 人 口 の 約 1 割 全 製 造 業 出 荷 額 の 約 2 割 を 占 める 基 幹 産 業 です 日 本 経 済 の 牽 引 役 としての 役 割 を 担 う 一 方 で 重 い 法 人 税 負 担 やエネ ルギー 制 約 新 興 国 の 台 頭 によるコスト 競 争 の 激 化 国 内 自 動 車 市 場 の 低 迷 など 厳 しい 経 営 環 境 に 置 かれているのは 周 知 のとおりです その 結 果 国 内 生 産 や 雇 用 を 維 持 する 環 境 はますます 厳 しくなってきております そうした 経 済 情 勢 の 下 昨 年 4 月 から 消 費 税 率 が 8%に 引 き 上 げられました こ の 影 響 で 国 内 市 場 は 冷 え 込 み また 今 年 4 月 のエコカー 減 税 見 直 しによる 増 税 も 追 い 打 ちをかけ 国 内 市 場 は 9 カ 月 連 続 (1~9 月 )の 前 年 割 れが 続 いております 平 成 29 年 4 月 には 消 費 税 率 は 10%へと 引 き 上 げられる 予 定 となっておりますが 自 動 車 関 係 諸 税 の 抜 本 的 な 見 直 しがないまま 消 費 税 率 が 引 き 上 げられることにより 自 動 車 ユーザーのみならず 国 民 生 活 そのものにさらに 重 い 負 担 を 強 いることが 懸 念 されます 特 に 1 世 帯 でクルマを 複 数 台 所 有 し 通 勤 通 学 病 院 や 保 育 園 の 送 り 迎 え 農 家 や 商 店 の 運 送 等 々 毎 日 の 生 活 にクルマが 欠 かせない 地 方 の 生 活 者 には 極 めて 過 重 な 負 担 を 課 すことになります 国 民 生 活 に 重 い 負 担 を 強 いるだけでなく 国 内 自 動 車 販 売 に 致 命 的 な 打 撃 をもた らし 国 内 生 産 や 雇 用 の 維 持 さえもが 困 難 となり 日 本 経 済 そのものに 深 刻 な 影 響 を 及 ぼしかねません 私 ども 日 本 自 動 車 会 議 所 は 安 倍 政 権 の 掲 げる 日 本 再 興 戦 略 や 地 方 創 生 の 実 現 には 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 軽 減 簡 素 化 が 必 要 不 可 欠 であると 認 識 しております 自 動 車 産 業 の 役 割 納 税 者 である 自 動 車 ユーザーの 置 かれている 状 況 等 をご 理 解 いただき 車 体 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 しを 核 とする 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 軽 減 簡 素 化 を 実 現 していただきたく 次 の 通 り 要 望 いたしますので 特 段 のご 配 慮 をお 願 い 申 し 上 げます 1

平 成 28 年 度 税 制 改 正 重 点 要 望 項 目 Ⅰ. 複 雑 で 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 軽 減 簡 素 化 車 体 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 し 1. 消 費 税 10% 時 におけるユーザー 負 担 軽 減 の 実 現 1 自 動 車 税 は 国 際 的 に 適 正 である 軽 自 動 車 税 の 水 準 に 見 直 し 2 自 動 車 重 量 税 は 将 来 的 な 廃 止 を 目 指 し まずは 当 分 の 間 税 率 の 廃 止 3 自 動 車 取 得 税 は 消 費 税 率 10%への 引 き 上 げ 時 に 確 実 に 廃 止 2. 廃 止 される 自 動 車 取 得 税 の 付 け 替 えとなるような 環 境 性 能 課 税 には 反 対 1 環 境 性 能 課 税 を 単 純 導 入 したのでは 単 なる 新 たなユーザー 負 担 増 に 過 ぎず ユーザーへの 負 担 軽 減 措 置 が 講 じられることなく 制 度 設 計 が 進 められること には 反 対 2 環 境 性 能 課 税 の 導 入 検 討 は 車 体 課 税 全 体 の 見 直 しと 併 せて 行 うべきであり 環 境 性 能 課 税 だけが 先 行 して 結 論 が 出 されることは 絶 対 反 対 3 環 境 性 能 課 税 の 税 率 の 検 討 の 際 には さらなるユーザー 負 担 の 増 加 を 回 避 する 観 点 から 廃 止 される 自 動 車 取 得 税 の 現 行 税 率 を 考 慮 し 軽 自 動 車 営 業 用 自 動 車 の 税 率 は 2%を 上 限 とすべき 3. 期 限 切 れとなる 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 の まま 1 年 間 延 長 燃 料 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 し 1.ガソリン 税 軽 油 引 取 税 に 上 乗 せされたままの 当 分 の 間 税 率 の 廃 止 2.ガソリン 税 石 油 ガス 税 等 の Tax on Tax の 解 消 Ⅱ. 自 動 車 取 得 税 廃 止 に 伴 う 財 源 確 保 のための 自 動 車 関 係 諸 税 ( 車 体 燃 料 課 税 )の 増 税 反 対 Ⅲ. 福 祉 車 両 の 仕 入 れに 係 る 消 費 税 の 取 り 扱 いに 関 する 見 直 し Ⅳ. 営 業 用 自 動 車 の 軽 減 措 置 の 維 持 Ⅴ. 中 古 車 に 対 する 消 費 税 の 特 別 措 置 に 関 する 要 望 Ⅵ. 景 気 回 復 基 調 を 経 済 の 好 循 環 につなげる 税 制 措 置 1. 法 人 実 効 税 率 の 引 き 下 げ 2. 研 究 開 発 促 進 税 制 の 維 持 拡 充 3.グリーン 投 資 減 税 の 延 長 4. 償 却 資 産 課 税 の 抜 本 的 見 直 し 5. 中 小 企 業 等 に 対 する 法 人 課 税 の 見 直 し 2

重 点 要 望 項 目 要 望 理 由 Ⅰ. 複 雑 で 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 軽 減 簡 素 化 自 動 車 ユーザーの 負 担 する 自 動 車 関 係 諸 税 は 9 種 類 8 兆 円 に 及 び 特 に 取 得 保 有 段 階 に 課 せられる 車 体 課 税 は 欧 米 諸 国 の 約 2~34 倍 と 国 際 的 にみても 極 め て 重 いものとなっています 自 動 車 は 生 活 必 需 品 であり 都 市 部 地 方 を 問 わず 生 活 に 欠 かせない 存 在 です にもかかわらず ほかの 物 品 に 比 べて 過 重 な 税 が 課 せられ また 複 数 保 有 が 常 態 化 している 地 方 においては 極 めて 過 重 な 負 担 と なっています さらに 自 動 車 関 係 諸 税 には 道 路 特 定 財 源 の 一 般 財 源 化 により 課 税 根 拠 を 喪 失 している 税 二 重 課 税 や Tax on Tax など 不 合 理 不 公 正 な 税 体 系 となっているものもあります このため 簡 素 で 公 正 な 税 体 系 に 再 設 計 するとと もに 自 動 車 ユーザーの 負 担 軽 減 を 図 るべきであり 車 体 課 税 と 燃 料 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 しによる 複 雑 で 過 重 な 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 軽 減 簡 素 化 を 強 く 要 望 します 車 体 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 し 1. 消 費 税 10% 時 におけるユーザー 負 担 軽 減 の 実 現 1 自 動 車 税 は 国 際 的 に 適 正 である 軽 自 動 車 税 の 水 準 に 見 直 し 諸 外 国 に 比 べて 過 重 な 自 動 車 税 は 国 際 的 にみて 適 正 な 水 準 である 現 行 の 軽 自 動 車 の 負 担 をベースとする 税 体 系 に 見 直 すべきです 2 自 動 車 重 量 税 は 将 来 的 な 廃 止 を 目 指 し まずは 当 分 の 間 税 率 の 廃 止 自 動 車 重 量 税 は 道 路 特 定 財 源 として 道 路 整 備 のために 自 動 車 ユーザーが 特 別 に 負 担 してきたものですが 平 成 21 年 度 に 一 般 財 源 化 されたことにより 課 税 根 拠 を 喪 失 しています また 保 有 時 に 自 動 車 重 量 税 と 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 が 二 重 に 課 せられており 不 合 理 不 公 平 な 自 動 車 重 量 税 は 将 来 的 に 廃 止 されるべき であり 当 分 の 間 税 率 ( 旧 暫 定 税 率 )については 廃 止 すべきです 3 自 動 車 取 得 税 は 消 費 税 率 10%への 引 き 上 げ 時 に 確 実 に 廃 止 平 成 26 年 度 税 制 改 正 大 綱 の 決 定 どおり 消 費 税 率 10%への 引 き 上 げ 時 ( 平 成 29 年 4 月 に 実 施 予 定 )に 確 実 に 廃 止 すべきです 3

2. 廃 止 される 自 動 車 取 得 税 の 付 け 替 えとなるような 環 境 性 能 課 税 には 反 対 1 環 境 性 能 課 税 を 単 純 導 入 したのでは 単 なる 新 たなユーザー 負 担 増 に 過 ぎず ユーザーへの 負 担 軽 減 措 置 が 講 じられることなく 制 度 設 計 が 進 められることに は 反 対 消 費 税 率 10%への 引 き 上 げ 時 に 導 入 するとされている 環 境 性 能 課 税 につい て 平 成 26 年 度 税 制 改 正 大 綱 では 自 動 車 税 の 取 得 時 の 課 税 として 実 施 す ること としており 課 税 標 準 は 取 得 価 格 を 基 本 とし 税 率 は 0~3%の 間 で 変 動 する 仕 組 みとする としています このまま 導 入 したのでは 単 なるユ ーザー 負 担 増 に 過 ぎず ユーザーへの 負 担 軽 減 措 置 が 講 じられることなく 制 度 設 計 が 進 められることには 反 対 です 自 動 車 取 得 税 廃 止 の 決 定 が 無 意 味 なもの になりかねず 廃 止 される 自 動 車 取 得 税 の 付 け 替 えとなるような 環 境 性 能 課 税 には 反 対 です 2 環 境 性 能 課 税 の 導 入 検 討 は 車 体 課 税 全 体 の 見 直 しと 併 せて 行 うべきであり 環 境 性 能 課 税 だけが 先 行 して 結 論 が 出 されることは 絶 対 反 対 環 境 性 能 課 税 の 導 入 検 討 は 車 体 課 税 全 体 の 見 直 しと 併 せて 行 うべきであり ユーザー 全 体 の 負 担 軽 減 措 置 が 講 じられることなく 自 動 車 取 得 税 の 付 け 替 え となるような 環 境 性 能 課 税 だけが 先 行 して 結 論 が 出 されることは 絶 対 反 対 です 平 成 29 年 4 月 に 予 定 されている 消 費 税 率 10%への 引 き 上 げによる 経 済 やユー ザーへの 影 響 を 勘 案 すると その 影 響 をできるだけ 見 極 める 必 要 があり 導 入 検 討 は 平 成 29 年 度 税 制 改 正 ですべきです 3 環 境 性 能 課 税 の 税 率 の 検 討 の 際 には さらなるユーザー 負 担 の 増 加 を 回 避 する 観 点 から 廃 止 される 自 動 車 取 得 税 の 現 行 税 率 を 考 慮 し 軽 自 動 車 営 業 用 自 動 車 の 税 率 は 2%を 上 限 とすべき 軽 自 動 車 は 平 成 27 年 度 より 軽 自 動 車 税 の 増 税 が 行 われており 2 年 後 の 消 費 税 率 の 引 上 げによって 税 負 担 は 増 加 することになります こうした 状 況 で 取 得 税 税 率 が 2%の 軽 自 動 車 に 対 する 環 境 性 能 課 税 の 上 限 税 率 が 3%で 設 定 され れば 税 負 担 はさらに 増 えることになります これ 以 上 軽 自 動 車 ユーザーに 新 たな 負 担 を 強 いるべきではありません また わが 国 の 経 済 活 動 を 支 える 物 流 や 公 共 輸 送 を 担 うなど 公 共 財 産 的 性 格 が 強 い 営 業 用 自 動 車 についても 現 行 以 上 に 負 担 を 課 すべきではありません 4

3. 期 限 切 れとなる 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 のまま 1 年 間 延 長 環 境 性 能 に 優 れたクルマの 普 及 促 進 を 図 るため また 世 界 に 誇 る 日 本 の 環 境 技 術 力 の 強 化 のため 平 成 28 年 3 月 末 で 期 限 切 れとなる 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 のグリーン 化 特 例 は 現 行 制 度 のまま 1 年 間 延 長 すべきです 燃 料 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 し 1.ガソリン 税 軽 油 引 取 税 に 上 乗 せされたままの 当 分 の 間 税 率 の 廃 止 道 路 整 備 に 必 要 な 財 源 不 足 を 補 うため ガソリン 税 軽 油 引 取 税 には 本 来 の 税 率 を 上 回 る 税 率 ( 暫 定 税 率 )が 課 せられてきました しかし 道 路 特 定 財 源 の 一 般 財 源 化 により 課 税 根 拠 を 喪 失 した 旧 暫 定 税 率 が 当 分 の 間 税 率 と 名 前 を 変 え て 存 続 し 自 動 車 ユーザーだけが 過 重 な 負 担 を 強 いられています ガソリン 税 軽 油 引 取 税 に 上 乗 せされている 不 合 理 な 当 分 の 間 税 率 ( 旧 暫 定 税 率 )は 廃 止 すべきです 2.ガソリン 税 石 油 ガス 税 等 の Tax on Tax の 解 消 ガソリン 税 や LPG 自 動 車 等 の 石 油 ガス 税 等 に 消 費 税 が 掛 けられている Tax on Tax は 税 に 税 が 課 せられるという 極 めて 不 合 理 な 仕 組 みであり ガソリン 税 石 油 ガス 税 等 の Tax on Tax は 解 消 すべきです Ⅱ. 自 動 車 取 得 税 廃 止 に 伴 う 財 源 確 保 のための 自 動 車 関 係 諸 税 ( 車 体 燃 料 課 税 )の 増 税 反 対 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 による 代 替 財 源 の 確 保 や 地 方 の 安 定 的 な 財 源 確 保 などを 理 由 とした 自 動 車 関 係 諸 税 ( 車 体 燃 料 課 税 )の 増 税 および 安 易 な 新 税 等 の 創 設 には 断 固 反 対 します 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 による 代 替 財 源 を 確 保 するため ほかの 自 動 車 関 係 諸 税 ( 車 体 燃 料 課 税 )を 増 税 することは 自 動 車 取 得 税 廃 止 の 決 定 を 無 意 味 にするもので あり 絶 対 反 対 です また 地 方 の 安 定 的 な 財 源 確 保 などを 理 由 に 安 易 な 新 税 等 を 創 設 することは 自 動 車 ユーザーだけに 特 定 の 負 担 を 継 続 して 強 いることになり 税 負 担 の 公 平 の 原 則 にも 著 しく 反 することから 断 固 反 対 します 5

Ⅲ. 福 祉 車 両 の 仕 入 れに 係 る 消 費 税 の 取 り 扱 いに 関 する 見 直 し ユーザーや 事 業 者 への 過 大 な 負 担 を 回 避 し 不 公 正 問 題 を 解 決 するためにも 福 祉 車 両 に 対 しては 非 課 税 範 囲 の 適 正 化 とともにユーザーへの 支 援 措 置 を 講 じ るなど 所 要 の 見 直 しを 図 るべきです 福 祉 車 両 は 社 会 政 策 的 観 点 から 厚 生 労 働 省 告 示 により 非 課 税 取 引 となってお り 預 かり 消 費 税 はない 一 方 で 福 祉 車 両 を 製 造 販 売 する 事 業 者 は そのベース 車 両 を 含 む 仕 入 れ 段 階 に 係 る 消 費 税 負 担 については 仕 入 税 額 控 除 ができず 事 業 者 負 担 が 生 じています 今 後 消 費 税 率 の 引 き 上 げに 伴 い 事 業 者 負 担 はさらに 増 大 しますが 価 格 への 転 嫁 は 多 大 な 負 担 増 となり 福 祉 車 両 ユーザー( 身 体 障 がい 者 高 齢 者 介 護 者 )の 理 解 を 得 ることは 困 難 です 一 方 課 税 対 象 であるベース 車 両 に 福 祉 装 備 が 装 着 された 時 点 で 非 課 税 扱 いと なる 福 祉 車 両 の 特 殊 性 を 利 用 し 健 常 者 による 不 公 正 購 入 を 誘 発 する 問 題 も 生 じて います ユーザーや 事 業 者 への 過 大 な 負 担 を 回 避 するために 福 祉 車 両 に 対 しては 消 費 税 法 施 行 令 で 規 定 されている 非 課 税 範 囲 を 適 正 化 するとともに ユーザーへの 支 援 措 置 を 講 じる 等 の 所 要 の 見 直 しを 図 るべきです Ⅳ. 営 業 用 自 動 車 の 軽 減 措 置 の 維 持 わが 国 の 経 済 活 動 や 国 民 生 活 を 支 える 物 流 公 共 輸 送 の 一 翼 を 担 う 営 業 用 自 動 車 の 軽 減 措 置 は 維 持 すべきです トラックやバス タクシー 等 の 運 送 輸 送 事 業 者 は 燃 料 価 格 の 高 止 まりや 人 手 不 足 過 当 競 争 などにより 非 常 に 厳 しい 経 営 環 境 にさらされています 事 業 存 廃 の 危 機 に 直 面 している 事 業 者 も 少 なくない 中 一 昨 年 から 営 業 用 自 動 車 の 自 動 車 税 の 軽 減 措 置 を 見 直 すことが 検 討 されています 営 業 用 自 動 車 は 日 本 経 済 や 国 民 生 活 を 支 える 物 流 公 共 輸 送 の 一 翼 を 担 っており 日 本 経 済 や 国 民 生 活 のライフライン としての 機 能 を 有 することから 営 業 用 自 動 車 の 軽 減 措 置 は 維 持 すべきです 6

Ⅴ. 中 古 車 に 対 する 消 費 税 の 特 別 措 置 に 関 する 要 望 消 費 税 率 の 引 き 上 げに 伴 い 複 数 税 率 が 導 入 され その 結 果 インボイスが 義 務 付 けられた 場 合 でも 消 費 者 から 仕 入 れた 中 古 車 については 仕 入 税 額 控 除 を 可 能 とすべきです 中 古 車 販 売 業 者 が 中 古 車 の 売 主 ( 一 般 消 費 者 など)から 仕 入 れた 際 にクルマの 価 格 の 中 に 含 まれている 分 の 消 費 税 は 現 行 では 中 古 車 を 販 売 したときに 受 け 取 っ た 消 費 税 額 から 差 し 引 き 控 除 できる 制 度 となっています しかし インボイスが 義 務 付 けられた 場 合 インボイスを 発 行 できない 消 費 者 から 仕 入 れた 中 古 車 について は 仕 入 税 額 控 除 ができなくなります 現 行 の 請 求 書 等 保 存 方 式 ( 帳 簿 方 式 ) が 認 められない 場 合 消 費 税 は 中 古 車 を 購 入 する 消 費 者 に 転 嫁 せざるを 得 なくなり 課 税 事 業 者 である 中 古 車 販 売 店 の 販 売 価 格 が 高 騰 するため 個 人 間 売 買 が 増 加 するなどして 消 費 者 が 整 備 された 安 全 安 心 な 中 古 車 を 購 入 することができない 恐 れもあります また 中 古 車 販 売 店 が 税 を 負 担 することになれば 過 大 な 税 負 担 のため 企 業 としての 存 立 が 困 難 になる 状 況 も 懸 念 されます 消 費 者 の 負 担 軽 減 安 全 安 心 なクルマの 流 通 健 全 な 中 古 車 市 場 の 維 持 などの 観 点 から インボイスが 義 務 付 けられた 場 合 でも 消 費 者 から 仕 入 れた 中 古 車 につ いては 仕 入 税 額 控 除 を 可 能 とすべきです Ⅵ. 景 気 回 復 基 調 を 経 済 の 好 循 環 につなげる 税 制 措 置 日 本 経 済 は 安 倍 内 閣 が 発 足 して 以 来 回 復 基 調 に 転 じていますが 日 本 企 業 は 経 済 のグローバル 化 や 新 興 国 の 台 頭 により 熾 烈 な 国 際 競 争 にさらされていま す また 国 内 にあっては 個 人 消 費 と 地 方 経 済 に 力 強 さが 見 られないなど 国 際 競 争 力 の 強 化 や 国 内 市 場 の 活 性 化 などを 後 押 しする 経 済 政 策 が 求 められていま す このため 景 気 回 復 基 調 を 経 済 の 好 循 環 につなげるための 政 府 による 積 極 的 な 支 援 策 が 不 可 欠 との 認 識 から 以 下 の 税 制 措 置 を 要 望 します 1. 法 人 実 効 税 率 の 引 き 下 げ 日 本 の 立 地 競 争 力 を 強 化 し 国 内 における 生 産 開 発 拠 点 を 維 持 するとともに 国 内 外 の 企 業 の 投 資 を 促 進 するため 法 人 実 効 税 率 のさらなる 引 き 下 げを 図 り で きるだけ 早 期 に 20% 台 を 実 現 することを 要 望 します 7

参 考 主 要 国 の 法 人 実 効 税 率 (2015 年 ) 日 本 32.11% 中 国 25.00% 米 国 40.00% 韓 国 24.20% ドイツ 29.65% シンガポール 17.00% イギリス 20.00% OECD 平 均 24.77% 2. 研 究 開 発 税 制 の 維 持 拡 充 日 本 企 業 が 科 学 技 術 のイノベーション 立 国 として 今 後 も 世 界 をリードしていく 存 在 であり 続 けるため 国 際 競 争 力 を 支 える 生 命 線 である 研 究 開 発 税 制 を 維 持 拡 充 すべきです 継 続 的 に 研 究 開 発 を 支 援 する 観 点 から 総 額 型 は 本 則 化 すべきで す 平 成 27 年 度 税 制 改 正 の 概 要 オープンイノベーション 型 の 抜 本 的 拡 充 ( 控 除 率 大 幅 引 き 上 げ 控 除 上 限 別 枠 化 対 象 費 用 拡 大 ) 恒 久 措 置 総 額 型 とオープンイノベーション 型 をあわせ 控 除 上 限 30%の 確 保 ( 総 額 型 25% +オープンイノベーション 型 5%) 恒 久 措 置 繰 越 控 除 制 度 は 廃 止 3.グリーン 投 資 減 税 の 延 長 平 成 28 年 3 月 末 で 適 用 期 限 切 れとなるグリーン 投 資 減 税 は 環 境 投 資 へ 前 向 きな 企 業 を 支 援 し 低 炭 素 設 備 の 普 及 促 進 を 加 速 させる 観 点 から 延 長 すべきです 現 行 制 度 エネルギー 環 境 負 荷 低 減 推 進 設 備 を 取 得 した 場 合 設 備 の 取 得 価 額 に 対 して 7% の 税 額 控 除 ( 中 小 企 業 のみ)または 30%の 特 別 償 却 の 適 用 対 象 設 備 :EV PHV HEVトラック バス 急 速 充 電 設 備 適 用 期 間 : 平 成 25 年 4 月 1 日 ~ 平 成 28 年 3 月 31 日 4. 償 却 資 産 課 税 の 抜 本 的 見 直 し 工 場 の 償 却 資 産 ( 設 備 等 )に 固 定 資 産 税 が 賦 課 される 国 際 的 にも 稀 な 償 却 資 産 課 税 は 投 資 に 対 する 収 益 性 を 低 下 させ 国 内 投 資 の 阻 害 要 因 となっていることか ら 廃 止 を 含 め 抜 本 的 な 見 直 しを 要 望 します 8

5. 中 小 企 業 等 に 対 する 法 人 課 税 の 見 直 し アベノミクスの 成 果 を 地 方 や 中 小 企 業 まで 広 く 行 き 渡 らせる いわゆる ローカ ルアベノミクス は 経 済 の 好 循 環 を 確 実 なものにするためのカギともなっている 政 策 です ローカルアベノミクスを 推 進 していくためには 中 小 企 業 等 の 経 営 基 盤 を 強 化 する 支 援 策 が 求 められていることから 中 小 企 業 等 に 対 する 次 の 法 人 課 税 の 見 直 しを 要 望 します 中 小 企 業 法 人 税 率 の 引 き 下 げ 裾 野 が 広 い 日 本 の 自 動 車 産 業 においては 中 小 企 業 が 占 める 割 合 が 圧 倒 的 に 多 く 企 業 経 営 の 安 定 化 と 強 化 のため 法 人 税 率 のさらなる 引 き 下 げと 法 人 税 率 15%の 適 用 範 囲 ( 年 間 所 得 800 万 円 以 下 )の 大 幅 な 拡 大 を 要 望 します また 法 人 実 効 税 率 の 引 き 下 げに 伴 う 代 替 財 源 確 保 のため 中 小 企 業 への 負 担 が 増 大 することのない よう 要 望 します 現 行 制 度 中 小 企 業 の 法 人 税 率 : 年 間 所 得 800 万 円 以 下 の 中 小 企 業 は 15% : 年 間 所 得 800 万 円 超 の 中 小 企 業 は 25.5% 税 法 上 の 中 小 企 業 定 義 の 見 直 し 中 小 企 業 基 本 法 での 中 小 企 業 の 定 義 資 本 金 3 億 円 以 下 と 同 様 に 法 人 税 法 に おいても 資 本 金 基 準 を 引 き 上 げる 措 置 の 導 入 を 要 望 します 現 行 制 度 法 人 税 法 上 の 中 小 企 業 : 資 本 金 1 億 円 以 下 外 形 標 準 課 税 の 見 直 し 法 人 実 効 税 率 のさらなる 引 き 下 げに 向 けて 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 が 検 討 されてい ますが 赤 字 経 営 に 苦 しむ 中 小 企 業 が 多 く 中 小 企 業 に 負 担 増 大 を 強 いるような 見 直 しには 反 対 です さらなる 拡 大 は 安 易 にすべきではなく 影 響 を 十 分 に 考 慮 した うえで 検 討 すべきです また 中 小 企 業 にとっては 過 大 な 事 務 負 担 となっているた め 手 続 きの 簡 略 化 が 図 られるべきです 以 上 9

[ 関 連 する 要 望 事 項 ] (Ⅰ) 自 動 車 関 係 諸 税 に 係 る 税 制 措 置 先 進 環 境 対 応 車 と 先 進 安 全 自 動 車 に 対 する 優 遇 措 置 の 強 化 都 道 府 県 の 条 例 に 定 める 路 線 を 運 行 する 乗 合 バス 車 両 の 取 得 に 係 る 自 動 車 取 得 税 の 非 課 税 措 置 の 延 長 自 動 車 税 のグリーン 化 における 11 年 以 上 の 乗 合 バス 車 両 への 特 例 措 置 (10% 重 課 の 免 除 )の 継 続 改 造 LPGハイブリッド 自 動 車 に 対 する 特 例 措 置 ( 自 動 車 重 量 税 自 動 車 取 得 税 自 動 車 税 )の 創 設 官 公 庁 等 の 公 用 車 導 入 に 係 る リース 契 約 での 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 及 び 自 動 車 取 得 税 の 非 課 税 措 置 指 定 自 動 車 教 習 所 が 使 用 する 教 習 専 用 車 両 のリース 契 約 での 導 入 に 係 る 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 の 減 免 措 置 経 年 車 に 対 する 課 税 強 化 制 度 ( 自 動 車 税 及 び 自 動 車 重 量 税 )の 廃 止 (Ⅱ) 高 齢 化 福 祉 対 応 等 に 係 る 税 制 措 置 バリアフリー 対 応 乗 合 タクシーに 対 する 減 税 措 置 ( 自 動 車 重 量 税 自 動 車 取 得 税 )の 拡 充 身 体 障 害 者 の 方 のために 専 ら 使 用 する 自 動 車 のリース 車 に 係 る 減 免 措 置 ( 自 動 車 重 量 税 自 動 車 税 軽 自 動 車 税 ) (Ⅲ)その 他 地 球 温 暖 化 対 策 のための 税 ( 地 球 温 暖 化 対 策 税 ) の 使 途 拡 大 等 には 反 対 自 賠 責 保 険 料 および 自 動 車 保 険 の 保 険 料 について 全 額 所 得 控 除 の 対 象 とする 措 置 の 導 入 トラック 協 会 が 運 営 する 地 域 防 災 災 害 対 策 関 連 施 設 について 固 定 資 産 税 の 軽 減 措 置 の 適 用 以 上 10

一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 会 議 所 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 部 品 工 業 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 車 体 工 業 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 機 械 器 具 工 業 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 タ イ ヤ 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 販 売 協 会 連 合 会 一 般 社 団 法 人 全 国 軽 自 動 車 協 会 連 合 会 日 本 自 動 車 輸 入 組 合 一 般 社 団 法 人 日 本 中 古 自 動 車 販 売 協 会 連 合 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 整 備 振 興 会 連 合 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 機 械 工 具 協 会 公 益 社 団 法 人 全 日 本 ト ラ ッ ク 協 会 公 益 社 団 法 人 全 国 通 運 連 盟 公 益 社 団 法 人 日 本 バ ス 協 会 一 般 社 団 法 人 全 国 ハ イ ヤ ー タ ク シ ー 連 合 会 一 般 社 団 法 人 全 国 自 家 用 自 動 車 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 損 害 保 険 協 会 石 油 連 盟 一 般 社 団 法 人 全 国 自 動 車 標 板 協 議 会 一 般 財 団 法 人 自 動 車 検 査 登 録 情 報 協 会 一 般 社 団 法 人 全 国 レ ン タ カ ー 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 リ ー ス 協 会 連 合 会 一 般 財 団 法 人 日 本 モ ー タ ー サ イ ク ル ス ポ ー ツ 協 会 一 般 社 団 法 人 自 動 車 公 正 取 引 協 議 会 日 本 自 動 車 車 体 整 備 協 同 組 合 連 合 会 一 般 社 団 法 人 日 本 陸 送 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 二 輪 車 普 及 安 全 協 会 一 般 社 団 法 人 日 本 自 動 車 運 行 管 理 協 会 全 日 本 自 動 車 部 品 卸 商 協 同 組 合 日 本 自 動 車 用 品 部 品 アフターマーケット 振 興 会 一 般 社 団 法 人 自 動 車 用 品 小 売 業 協 会 日 本 中 古 車 輸 出 業 協 同 組 合 全 国 オ ー ト バ イ 協 同 組 合 連 合 会 全 国 自 動 車 会 議 所 連 絡 協 議 会 11 ( 順 不 同 )