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Tax news letter 平 成 28 年 度 税 制 改 正 大 綱 の 主 な 改 正 点 ( 確 定 版 ) www.kotaka-tax.com tax.com 平 成 27 年 12 月 16 日 に 与 党 より 消 費 税 の 軽 減 税 率 を 含 めた 平 成 28 年 度 税 制 改 正 大 綱 が 公 表 されました 本 ニュースレターでは 特 に 個 人 富 裕 層 及 び 中 小 企 業 オーナー 並 びに 中 小 企 業 に 関 連 する 主 な 改 正 点 を 中 心 に ご 紹 介 いたします なお 税 制 改 正 の 詳 細 は 改 正 法 案 等 の 公 表 を 待 たなければならず 今 後 の 国 会 審 議 等 により 内 容 に 変 更 が 生 じる 可 能 性 があります また 本 文 右 側 に 記 載 した 解 説 は 現 時 点 で 公 表 されている 資 料 に 基 づき 筆 者 が 作 成 したものであり 今 後 提 出 される 法 案 等 の 内 容 により 異 なる 取 り 扱 いになる 可 能 性 があります < 目 次 > I. 法 人 税 等 P2 1. 実 効 税 率 の 引 き 下 げ 2. 減 価 償 却 の 見 直 し 3. 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 の 縮 減 廃 止 4. 少 額 減 価 償 却 資 産 の 損 金 算 入 特 例 の 延 長 5. 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 の 見 直 し 6. 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 7. 企 業 版 ふるさと 納 税 の 創 設 II. 所 得 税 等 P4 1. 相 続 した 空 き 家 に 係 る 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 の 創 設 2. 住 宅 の 三 世 代 同 居 改 修 工 事 等 に 係 る 特 例 の 創 設 3. 居 住 用 財 産 に 係 る 譲 渡 所 得 の 特 例 の 延 長 4. 市 販 医 薬 品 に 係 る 医 療 費 控 除 の 特 例 の 創 設 5. 通 勤 手 当 の 非 課 税 限 度 額 の 引 上 げ 6. 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 整 備 III. 相 続 税 贈 与 税 P5 1. 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 に 係 る 申 告 書 添 付 書 類 の 見 直 し 2. 農 地 等 の 納 税 猶 予 制 度 の 期 限 確 定 事 由 の 見 直 し IV. 消 費 税 P6 1. 軽 減 税 率 2. インボイス 制 度 導 入 までの 経 過 措 置 3. インボイス 制 度 4. 高 額 資 産 を 取 得 した 場 合 の 仕 入 税 額 控 除 の 見 直 し V. その 他 の 税 目 P7 1. 機 械 装 置 に 係 る 固 定 資 産 税 の 軽 減 2. 国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 3. 加 算 税 の 見 直 し 1

I. 法 人 税 等 1. 実 効 税 率 の 引 き 下 げ 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 から 法 人 税 の 税 率 を 23.4%( 現 行 23.9%)に 平 成 30 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 から 23.2%に 引 き 下 げる 法 人 事 業 税 所 得 割 の 税 率 改 正 とあわせ て 法 人 実 効 税 率 が 次 のとおり 引 き 下 げられる 資 本 金 1 億 円 超 の 普 通 法 人 事 業 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 30 年 度 実 効 税 率 32.11% 29.97% 29.74% 引 下 げ 幅 - 2.14% 2.37% 標 準 税 率 で 計 算 中 小 法 人 ( 資 本 金 1 億 円 以 下 の 普 通 法 人 ) 事 業 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 平 成 30 年 度 実 効 税 率 34.33% 33.80% 33.59% 引 下 げ 幅 - 0.53% 0.74% 課 税 所 得 800 万 円 超 の 税 率 改 正 の 方 向 解 説 平 成 27 年 度 改 正 に 引 き 続 き 法 人 実 効 税 率 が 下 がります 外 形 標 準 課 税 が 適 用 される 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 は 実 効 税 率 が 来 年 度 から 20% 台 となります 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 法 人 は 事 業 税 所 得 割 の 税 率 変 更 がないため 実 効 税 率 の 引 下 げ 幅 は 小 さくなっていますが それでも 33% 台 になりますので 利 益 の 1/3 が 税 金 という 捉 え 方 ができます なお 中 小 法 人 の 課 税 所 得 800 万 円 以 下 の 実 効 税 率 は 基 本 的 には 変 更 がなく 23.20%(400 万 円 超 800 万 円 以 下 の 部 分 ) 21.42%(400 万 円 以 下 の 部 分 )です 2. 減 価 償 却 の 見 直 し 現 行 では 定 率 法 を 選 択 できる 建 物 附 属 設 備 構 築 物 及 び 鉱 業 用 建 物 について 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 取 得 の 資 産 から 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 する( 所 得 税 についても 同 様 とする) 鉱 業 用 の 建 物 建 物 附 属 設 備 構 築 物 については 定 額 法 又 は 生 産 高 比 例 法 < 定 率 法 を 適 用 できる 減 価 償 却 資 産 > 現 行 建 物 附 属 設 備 構 築 物 車 両 運 搬 具 機 械 装 置 工 具 器 具 備 品 船 舶 航 空 機 鉱 業 用 減 価 償 却 資 産 改 正 後 車 両 運 搬 具 機 械 装 置 工 具 器 具 備 品 船 舶 航 空 機 < 減 価 償 却 費 の 計 算 比 較 > 建 物 附 属 設 備 : 給 排 水 衛 生 設 備 ( 取 得 価 額 3,000 万 円 法 定 耐 用 年 数 15 年 ) 償 却 方 法 償 却 率 1 年 目 償 却 費 1 年 目 ~5 年 目 累 計 償 却 費 現 行 定 率 法 0.133 399 万 円 1,530 万 円 改 正 後 定 額 法 0.067 201 万 円 1,005 万 円 減 少 額 ( 減 少 率 ) 198 万 円 ( 49.6%) 525 万 円 ( 34.3%) 法 人 税 率 引 き 下 げの 代 替 財 源 として 建 物 附 属 設 備 と 構 築 物 の 減 価 償 却 方 法 に ついて 定 率 法 が 適 用 できなくなります 例 えば 建 物 の 建 築 費 には 必 ず 建 物 附 属 設 備 や 構 築 物 に 区 分 されるものがあり ますので 自 社 の 事 務 所 工 場 等 の 建 築 や 賃 貸 物 件 等 の 建 築 時 は 初 期 の 減 価 償 却 費 が 減 り 税 負 担 が 増 えるため 定 率 法 による 償 却 と 比 較 してキャッシュフロー が 悪 化 します なお 個 人 の 場 合 建 物 附 属 設 備 と 構 築 物 の 償 却 方 法 は 原 則 定 額 法 ( 事 前 に 届 出 を 提 出 した 場 合 のみ 定 率 法 )ですので 法 人 に 比 べると 影 響 が 小 さいと 考 えられ ます 3. 生 産 性 向 上 設 備 投 資 促 進 税 制 の 縮 減 廃 止 先 端 設 備 や 生 産 性 の 改 善 に 資 する 設 備 を 取 得 した 場 合 の 特 別 償 却 又 は 税 額 控 除 の 制 度 について 期 限 どおり 縮 減 廃 止 する( 所 得 税 についても 同 様 とする) 区 分 平 成 28.3.31 まで 平 成 29.3.31 まで 機 械 装 置 等 建 物 構 築 物 即 時 償 却 又 は 5% 税 額 控 除 即 時 償 却 又 は 3% 税 額 控 除 特 別 償 却 50% 又 は 4% 税 額 控 除 特 別 償 却 25% 又 は 2% 税 額 控 除 平 成 26 年 度 改 正 で 創 設 された 生 産 性 向 上 設 備 に 係 る 特 例 が 延 長 されずに 予 定 どおり 縮 減 し 期 限 到 来 をもって 廃 止 となります A 類 型 ( 先 端 設 備 )は 特 に 要 件 のハ ードルが 低 く 利 用 しやすい 制 度 でした ので 適 用 期 限 内 の 設 備 投 資 を 再 度 検 討 する 必 要 がありそうです 2

4. 少 額 減 価 償 却 資 産 の 損 金 算 入 特 例 の 延 長 中 小 企 業 者 等 が 取 得 価 額 30 万 円 未 満 の 減 価 償 却 資 産 を 取 得 した 場 合 の 全 額 損 金 算 入 の 特 例 について 対 象 となる 法 人 から 従 業 員 数 1,000 人 超 の 法 人 を 除 外 した 上 適 用 期 限 を 2 年 ( 平 成 30 年 3 月 31 日 までの 取 得 ) 延 長 する( 所 得 税 についても 同 様 とする) 5. 欠 損 金 の 繰 越 控 除 制 度 の 見 直 し (1) 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 等 の 繰 越 欠 損 金 の 控 除 限 度 額 を 段 階 的 に 引 き 下 げる < 控 除 限 度 割 合 > 事 業 年 度 27.4.1~ 28.4.1~ 29.4.1~ 30.4.1~ 27 年 改 正 65% 65% 50% 50% 28 年 改 正 65% 60% 55% 50% (2) 繰 越 欠 損 金 の 繰 越 期 間 を 10 年 ( 現 行 9 年 )に 延 長 する 措 置 の 適 用 開 始 を 1 年 遅 らせて 平 成 30 年 4 月 1 日 以 後 開 始 事 業 年 度 に 生 じた 欠 損 金 からとする 概 ね 減 税 平 成 28 年 3 月 31 日 が 期 限 となってい た 少 額 減 価 償 却 資 産 の 特 例 が 延 長 されま す ただし 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 企 業 者 等 であっても 従 業 員 が 1,000 人 を 超 える 法 人 は 適 用 対 象 外 となります 概 ね 増 税 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 法 人 ( 大 法 人 の 100% 子 会 社 等 を 除 く)は 控 除 限 度 額 の 制 限 はありません 6. 外 形 標 準 課 税 の 拡 大 法 人 事 業 税 所 得 割 の 税 率 を 引 き 下 げ 外 形 標 準 課 税 ( 付 加 価 値 割 資 本 割 )の 税 率 を 引 き 上 げることにより 外 形 標 準 課 税 の 比 率 を 5/8 に 拡 大 する 区 分 27 年 度 改 正 案 28 年 度 付 加 価 値 割 0.72% 1.2% 資 本 割 0.3% 0.5% 所 得 割 年 400 万 円 以 下 の 所 得 3.1% 1.9% 年 400 万 円 超 800 万 円 以 下 4.6% 2.7% 年 800 万 円 超 6.0% 3.6% ( 注 1) 付 加 価 値 額 40 億 円 未 満 の 法 人 について 負 担 変 動 の 軽 減 措 置 を 設 ける ( 注 2) 所 得 割 の 税 率 には 地 方 法 人 特 別 税 を 含 む - 資 本 金 1 億 円 以 下 の 法 人 については 外 形 標 準 課 税 の 適 用 がないため 影 響 は ありません 7. 企 業 版 ふるさと 納 税 の 創 設 青 色 申 告 法 人 が 平 成 32 年 3 月 31 日 までの 間 に 地 方 公 共 団 体 が 行 う 地 方 創 生 を 推 進 する 上 で 効 果 の 高 い 一 定 の 事 業 に 対 し 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 には 現 行 の 寄 附 金 損 金 算 入 措 置 に 加 えて 以 下 の 税 額 控 除 を 創 設 する 税 目 税 額 控 除 額 控 除 限 度 額 1 法 人 事 業 税 寄 附 金 額 10% 税 額 の 20% (29 年 度 以 降 は 15%) 2 法 人 住 民 税 寄 附 金 額 20% 税 額 の 20% 3 法 人 税 2で 控 除 しきれな かった 額 又 は 寄 附 金 額 10% 税 額 の 5% 個 人 版 ふるさと 納 税 ほどの 減 税 効 果 は ありません 減 税 効 果 を 加 味 しても 支 出 金 額 の 40% 程 度 の 持 ち 出 しになると 考 え られます なお 対 象 範 囲 は 地 域 再 生 法 の 改 正 法 に 規 定 される 予 定 です 3

II. 所 得 税 等 1. 相 続 した 空 き 家 に 係 る 譲 渡 所 得 の 特 別 控 除 の 創 設 相 続 開 始 直 前 において 被 相 続 人 の 居 住 用 の 用 に 供 さていた 家 屋 ( 相 続 開 始 直 前 で 被 相 続 人 以 外 の 居 住 者 がいないもの) 及 びその 土 地 等 を 相 続 により 取 得 した 個 人 が 相 続 開 始 日 以 後 3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 年 の 12 月 31 日 までに 家 屋 の 譲 渡 若 しくは 家 屋 と 土 地 等 の 譲 渡 又 は 家 屋 を 取 り 壊 して 土 地 等 のみを 譲 渡 した 場 合 には 譲 渡 益 から 3,000 万 円 を 控 除 することができる( 住 民 税 の 計 算 も 同 様 とする) < 主 な 適 用 要 件 > 1 昭 和 56 年 5 月 31 日 以 前 に 建 築 された 家 屋 ( 区 分 所 有 建 築 物 を 除 く)であること 2 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 12 月 31 日 までの 間 の 譲 渡 であること 3 家 屋 及 びその 敷 地 は 相 続 時 から 譲 渡 時 まで 居 住 貸 付 又 は 事 業 の 用 に 供 されていなかったこと 4 家 屋 が 耐 震 基 準 に 適 合 しない 場 合 は 耐 震 リフォームを 行 うか 又 は 家 屋 を 取 り 壊 すこと 5 譲 渡 価 額 が 1 億 円 以 下 であること 6 確 定 申 告 書 に 地 方 公 共 団 体 等 による 確 認 書 等 の 添 付 があること 相 続 した 空 き 家 を 売 却 した 場 合 におけ る 所 得 税 等 の 軽 減 措 置 が 創 設 されます 現 行 では 被 相 続 人 の 自 宅 を 相 続 した 相 続 人 が 当 該 不 動 産 を 売 却 した 場 合 相 続 人 自 身 が 居 住 していないときは 3,000 万 円 控 除 が 適 用 できません 本 特 例 の 創 設 により 被 相 続 人 の 自 宅 を 相 続 して 空 き 家 となった 場 合 でも 3,000 万 円 控 除 が 適 用 できます ただし 耐 震 性 がない 家 屋 については 耐 震 リフォームをするか 又 は 取 り 壊 し て 更 地 で 売 却 するかのいずれかが 必 要 と なります また マンション 等 の 区 分 所 有 建 築 物 は 本 特 例 の 対 象 外 です 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 の 譲 渡 から 適 用 ですので 平 成 25 年 1 月 2 日 以 後 の 相 続 で 取 得 している 空 き 家 で 賃 貸 等 して いないものは 本 特 例 の 適 用 対 象 になる と 考 えられます( 取 得 時 期 の 制 限 は 大 綱 に 記 載 なし) 2. 住 宅 の 三 世 代 同 居 改 修 工 事 等 に 係 る 特 例 の 創 設 所 有 する 自 宅 に 三 世 代 同 居 改 修 工 事 等 をして 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 間 に 居 住 の 用 に 供 したときは 所 得 税 の 税 額 控 除 を 適 用 できる (1) 借 入 金 で 改 修 工 事 等 を 行 った 場 合 増 改 築 等 に 係 る 住 宅 ローン 控 除 の 対 象 に 追 加 し 次 に 掲 げる 区 分 の 住 宅 ローン 年 末 残 高 ( 限 度 額 1,000 万 円 )に 応 じ 税 額 控 除 を 適 用 する 区 分 ローン 残 高 控 除 年 控 除 率 1 三 世 代 同 居 改 修 工 事 250 万 円 まで 最 大 5 年 2% 2 1 以 外 の 増 改 築 工 事 1,000 万 円 まで 最 大 5 年 1% 対 象 工 事 1+2の 合 計 でローン 残 高 1,000 万 円 を 限 度 < 主 な 適 用 要 件 > (ア) 1キッチン 2 浴 室 3トイレ 又 は4 玄 関 のいずれかを 増 設 する 改 修 工 事 ( 改 修 後 1から4のいずれか 2 つ 以 上 が 複 数 となるものに 限 る)であること (イ) 工 事 費 用 の 合 計 額 が 50 万 円 を 超 えること (ウ) 住 宅 ローンは 償 還 期 間 5 年 以 上 であること (2) 自 己 資 金 で 改 修 工 事 等 を 行 った 場 合 三 世 代 同 居 改 修 工 事 に 係 る 標 準 的 な 工 事 費 用 相 当 額 (250 万 円 を 限 度 )の 10%に 相 当 する 金 額 を 居 住 の 用 に 供 した 年 分 の 所 得 税 額 から 控 除 する < 主 な 適 用 要 件 > (ア) 上 記 (1) (ア)と 同 じ (イ) 標 準 的 な 工 事 費 用 の 合 計 額 が 50 万 円 を 超 えること (ウ) 合 計 所 得 金 額 が 3,000 万 円 以 下 であること (エ) 住 宅 ローン 控 除 の 適 用 を 受 けないこと キッチン 浴 室 トイレ 玄 関 のいず れか 2 つ 以 上 が 複 数 となる 改 修 工 事 をし た 場 合 の 税 額 控 除 で ローン 又 は 自 己 資 金 いずれの 場 合 も 適 用 できます ローン 控 除 の 場 合 は 既 存 の 増 改 築 に 係 る 住 宅 ローン 控 除 に 組 み 込 まれ 控 除 額 は 最 大 で 三 世 代 同 居 改 修 工 事 分 で 25 万 円 (5 万 円 5 年 )となります 自 己 資 金 の 場 合 の 最 大 控 除 額 もローン 控 除 と 同 様 に 25 万 円 (250 万 円 10%) ですが こちらは 工 事 完 了 後 居 住 開 始 年 の 所 得 税 から 全 額 控 除 します 4

3. 居 住 用 財 産 に 係 る 譲 渡 所 得 の 特 例 の 延 長 下 記 の 居 住 用 財 産 の 譲 渡 に 係 る 特 例 の 適 用 期 限 を 2 年 ( 平 成 29 年 12 月 31 日 まで) 延 長 する 1 特 定 居 住 用 財 産 の 買 換 え 場 合 等 の 長 期 譲 渡 所 得 の 課 税 の 特 例 2 居 住 用 財 産 の 買 換 え 等 の 場 合 の 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 及 び 繰 越 控 除 3 特 定 居 住 用 財 産 の 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 及 び 繰 越 控 除 平 成 27 年 12 月 31 日 が 適 用 期 限 であ ったマイホームの 譲 渡 に 係 る 各 種 特 例 の 単 純 延 長 です 1は 売 却 益 の 課 税 繰 り 延 べ 制 度 2は 譲 渡 損 失 の 損 益 通 算 繰 越 控 除 制 度 3は 住 宅 ローンの 残 高 がある マイホームの 売 却 損 に 係 る 損 益 通 算 繰 越 控 除 制 度 です 4. 市 販 医 薬 品 に 係 る 医 療 費 控 除 の 特 例 の 創 設 健 康 の 維 持 増 進 及 び 疾 病 の 予 防 への 一 定 の 取 組 を 行 う 個 人 につ いて 平 成 29 年 1 月 1 日 から 平 成 33 年 12 月 31 日 までの 間 にお ける 一 定 の 医 薬 品 の 購 入 費 用 の 合 計 額 が 年 12,000 円 を 超 える 場 合 その 購 入 費 用 のうち 12,000 円 を 超 える 額 (88,000 円 を 限 度 と する)を 所 得 から 控 除 する なお 本 特 例 の 適 用 を 受 ける 場 合 には 現 行 の 医 療 費 控 除 の 適 用 を 受 けることができない 5. 通 勤 手 当 の 非 課 税 限 度 額 の 引 上 げ 通 勤 手 当 の 非 課 税 限 度 額 を 現 行 の 月 10 万 円 から 月 15 万 円 に 引 上 げる なお 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 支 給 を 受 けるべき 通 勤 手 当 について 適 用 する 6. 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 整 備 (1) ストックオプションを 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 対 象 有 価 証 券 の 範 囲 から 除 外 する (2) 納 税 猶 予 の 期 限 満 了 に 伴 う 納 期 限 を 国 外 転 出 の 日 以 後 5 年 4 ヶ 月 以 内 とする (3) 国 外 転 出 の 日 の 属 する 年 の 所 得 税 の 計 算 において 国 外 転 出 時 課 税 制 度 が 適 用 されていない 場 合 には 国 外 転 出 の 時 におい て 有 する 有 価 証 券 等 の 取 得 価 額 を 時 価 に 洗 い 替 えないことと する (4) 国 外 転 出 時 課 税 制 度 により 生 じた 上 場 株 式 等 の 譲 渡 損 失 に ついて 損 益 通 算 及 び 繰 越 控 除 の 対 象 とする 人 間 ドックや 定 期 健 康 診 断 等 又 は 予 防 接 種 を 受 けていることを 要 件 に 医 療 用 から 一 般 用 へ 転 用 された 医 薬 品 の 購 入 費 用 に 関 する 医 療 費 控 除 の 特 例 が 創 設 され ます 10 万 円 までの 医 薬 品 購 入 費 用 ( 生 計 一 の 配 偶 者 及 び 親 族 の 分 を 含 む)が 対 象 となりますが 現 行 の 医 療 費 控 除 との 選 択 適 用 となります 新 幹 線 通 勤 ついても 非 課 税 となるよう 非 課 税 限 度 額 が 引 き 上 げられます 東 京 駅 又 は 新 大 阪 駅 から 200km 圏 の 新 幹 線 通 勤 がカバーされる 見 込 みです 平 成 27 年 度 税 制 改 正 で 導 入 された 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 各 種 整 備 が 行 われま す III. 相 続 税 贈 与 税 1. 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 に 係 る 申 告 書 添 付 書 類 の 見 直 し 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 の 適 用 に 係 る 申 告 書 の 添 付 書 類 について 登 記 事 項 証 明 書 に 限 るのではなく 居 住 用 不 動 産 を 取 得 したことを 証 する 書 類 ( 例 えば 贈 与 契 約 書 も 可 )に 変 更 する 平 成 28 年 1 月 1 日 以 後 に 贈 与 を 受 ける 財 産 について 適 用 する 2. 農 地 等 の 納 税 猶 予 制 度 の 期 限 確 定 事 由 の 見 直 し 納 税 猶 予 の 適 用 農 地 について 区 分 地 上 権 が 設 定 された 場 合 であ っても その 農 地 で 相 続 人 等 が 耕 作 を 継 続 するときは 納 税 猶 予 の 期 限 は 確 定 せずに 納 税 猶 予 を 継 続 する 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 の 区 分 地 上 権 の 設 定 について 適 用 する 贈 与 税 の 課 税 価 格 から 2,000 万 円 を 控 除 する 配 偶 者 控 除 について 所 有 権 移 転 登 記 を 行 わない 場 合 であっても 贈 与 契 約 書 等 を 申 告 書 に 添 付 により 本 制 度 の 適 用 対 象 とします 農 地 で 耕 作 を 継 続 しつつ 太 陽 光 パネ ルを 設 置 するための 区 分 地 上 権 を 設 定 す る 事 例 があります 農 地 の 納 税 猶 予 を 受 けている 場 合 現 行 では 納 税 猶 予 が 打 ち 切 りとなりますが 改 正 により 耕 作 を 継 続 していれば 納 税 猶 予 が 継 続 されるこ ととなります 5

IV. 消 費 税 1. 軽 減 税 率 (1) 制 度 の 概 要 平 成 29 年 4 月 1 日 から 飲 食 料 品 と 一 定 の 新 聞 について 8% の 軽 減 税 率 を 導 入 する また 複 数 税 率 制 度 の 下 において 適 正 な 課 税 を 確 保 する 観 点 からインボイス 制 度 ( 適 格 請 求 書 等 保 存 方 式 )を 平 成 33 年 4 月 1 日 から 導 入 する (2) 対 象 品 目 (ア) 酒 類 及 び 外 食 を 除 く 飲 食 料 品 (イ) 定 期 購 読 契 約 が 締 結 された 週 2 回 以 上 発 行 される 新 聞 2. インボイス 制 度 導 入 までの 経 過 措 置 (1) 請 求 書 等 の 記 載 消 費 税 の 仕 入 税 額 控 除 において インボイス 制 度 導 入 ( 平 成 33 年 4 月 1 日 )までは 現 行 の 請 求 書 等 保 存 方 式 を 維 持 する ただし 軽 減 税 率 対 象 品 目 に 係 る 請 求 書 等 の 記 載 事 項 として 下 記 2 点 を 追 加 する なお 下 記 事 項 については 当 該 請 求 書 等 の 交 付 を 受 けた 事 業 者 が 事 実 に 基 づき 追 記 することを 認 める (ア) 軽 減 対 象 課 税 資 産 の 譲 渡 等 である 旨 (イ) 税 率 の 異 なるごとに 合 計 した 対 価 の 額 (2) 中 小 企 業 者 の 簡 便 計 算 基 準 期 間 における 課 税 売 上 高 が 5,000 万 円 以 下 である 事 業 者 のうち 売 上 又 は 仕 入 を 税 率 の 異 なるごとに 区 分 することが 困 難 な 事 業 者 は 平 成 29 年 4 月 1 日 から 平 成 33 年 3 月 31 日 ま での 期 間 売 上 税 額 又 は 仕 入 税 額 を 一 定 の 簡 便 的 な 方 法 により 計 算 することができる (3) 中 小 企 業 者 以 外 の 事 業 者 の 簡 便 計 算 売 上 又 は 仕 入 を 税 率 の 異 なるごとに 区 分 することが 困 難 な 事 業 者 のうち 基 準 期 間 における 課 税 売 上 高 が 5,000 万 円 を 超 える 事 業 者 は 平 成 29 年 4 月 1 日 から 平 成 30 年 3 月 31 日 の 属 する 課 税 期 間 の 末 日 までの 期 間 について 売 上 税 額 又 は 仕 入 税 額 を 一 定 の 簡 便 的 な 方 法 により 計 算 することができる 3. インボイス 制 度 (1) インボイス 制 度 の 概 要 原 則 として 事 業 者 ( 免 税 事 業 者 を 除 く)のうちインボイス 交 付 事 業 者 として 税 務 署 に 申 請 し 登 録 を 受 けた 事 業 者 から 交 付 されたインボイスを 保 存 する 場 合 に 限 り 消 費 税 納 税 額 の 計 算 において 仕 入 税 額 控 除 を 適 用 できるものとする ただし 公 共 交 通 機 関 や 自 動 販 売 機 等 からの 一 定 課 税 仕 入 れは 帳 簿 への 記 載 のみで 仕 入 税 額 控 除 が 認 められる なお 平 成 33 年 4 月 1 日 以 後 に 事 業 者 が 行 う 資 産 の 譲 渡 等 から 適 用 する (2) 免 税 事 業 者 からの 課 税 仕 入 れに 係 る 経 過 措 置 インボイス 制 度 導 入 後 に 免 税 事 業 者 等 から 行 った 課 税 仕 入 れについては 下 記 期 間 に 限 り 一 定 の 請 求 書 等 の 保 存 を 要 件 に 下 記 金 額 を 仕 入 に 係 る 税 額 として 仕 入 税 額 控 除 する 期 間 控 除 税 額 H33.4.1~H36.3.31 課 税 仕 入 れに 係 る 消 費 税 額 80% H36.4.1~H39.3.31 課 税 仕 入 れに 係 る 消 費 税 額 50% 消 費 税 率 10%への 引 上 げと 同 時 に 軽 減 税 率 (8%)が 導 入 されます 対 象 品 目 は 左 記 のとおりですが ハンバーガー 店 のテ イクアウトやピザの 宅 配 等 は 外 食 には 該 当 せず 軽 減 税 率 の 対 象 となります 新 聞 については 駅 等 での 購 入 や 電 子 版 は 対 象 外 です なお 書 籍 と 雑 誌 につ いては 対 象 品 目 に 追 加 するかを 引 き 続 き 検 討 するとされています 納 税 すべき 消 費 税 が 事 業 者 の 手 元 に 残 る 益 税 の 対 策 としてインボイス 制 度 が 導 入 されますが 当 面 は 事 務 負 担 等 に 配 慮 して 簡 素 な 方 法 とされます インボイス 導 入 後 は 登 録 を 受 けた 課 税 事 業 者 が 交 付 するインボイス( 適 格 請 求 書 )の 保 存 がないと 仕 入 税 額 控 除 でき なくなります 平 成 33 年 4 月 までは 現 行 の 仕 入 税 額 控 除 に 係 る 請 求 書 等 の 保 存 要 件 を 維 持 し 区 分 経 理 できるよう 請 求 書 等 の 記 載 内 容 を 変 更 します また 課 税 売 上 5,000 万 円 以 下 の 事 業 者 で 区 分 経 理 が 困 難 な 場 合 は 4 年 間 ( 課 税 売 上 5,000 万 円 超 の 事 業 者 は 1 年 間 ) は 売 上 の 一 定 割 合 を 軽 減 税 率 に 係 る 売 上 として 税 額 計 算 できる 特 例 措 置 等 が 設 け られます 平 成 33 年 4 月 から 仕 入 税 額 控 除 には インボイスの 取 得 保 存 が 原 則 必 要 です 免 税 事 業 者 であっても 消 費 税 を 相 手 方 ( 買 手 )に 請 求 できますが インボイス は 交 付 できません したがって 免 税 事 業 者 からの 課 税 仕 入 れについては 仕 入 税 額 控 除 ができないため 同 じ 価 格 の 商 品 であれば 買 手 としてはインボイスを 交 付 できる 課 税 事 業 者 から 購 入 した 方 が 仕 入 税 額 控 除 できる 分 実 質 負 担 金 額 は 少 なくなります 免 税 事 業 者 の 中 には 取 引 の 関 係 上 あえて 課 税 事 業 者 を 選 択 す るケースもでてくると 想 定 されます なお インボイス 導 入 後 6 年 間 は 免 税 事 業 者 からの 仕 入 であっても 一 定 金 額 の 仕 税 額 控 除 が 認 められます 6

4. 高 額 資 産 を 取 得 した 場 合 の 仕 入 税 額 控 除 の 見 直 し (1) 簡 易 課 税 制 度 の 適 用 を 受 けない 課 税 期 間 中 に 高 額 資 産 ( 税 抜 1,000 万 円 以 上 の 棚 卸 資 産 又 は 調 整 対 象 固 定 資 産 )の 課 税 仕 入 れ 等 を 行 った 場 合 には 高 額 資 産 の 課 税 仕 入 れ 等 の 日 の 属 する 課 税 期 間 の 初 日 から 3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 課 税 期 間 までの 間 は 免 税 事 業 者 制 度 及 び 簡 易 課 税 制 度 を 適 用 しない (2) 自 ら 建 設 等 した 資 産 については 建 設 等 に 要 した 費 用 の 額 が 税 抜 1,000 万 円 以 上 となった 日 の 属 する 課 税 期 間 から 当 該 建 設 等 が 完 了 した 日 の 属 する 課 税 期 間 の 初 日 以 後 3 年 を 経 過 する 日 の 属 する 課 税 期 間 までの 各 課 税 期 間 において 上 記 (1)の 措 置 を 講 ずる (3) 上 記 改 正 は 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 高 額 資 産 の 課 税 仕 入 れ 等 を 行 った 場 合 について 適 用 する ただし 平 成 27 年 12 月 31 日 までに 契 約 を 締 結 している 場 合 は 適 用 しない 消 費 税 の 還 付 スキームを 封 じるための 改 正 です 平 成 22 年 度 改 正 でいわゆる 自 販 機 スキームを 封 じる 法 整 備 が 行 われ しましたが 法 人 を 設 立 し 課 税 事 業 者 を 選 択 した 状 態 で 2 年 期 間 を 置 き その 後 の 事 業 年 度 で 建 物 等 を 取 得 して 消 費 税 の 還 付 を 受 けた 場 合 翌 事 業 年 度 から 免 税 事 業 者 又 は 簡 易 課 税 制 度 を 選 択 するこ とができました 本 改 正 により このス キームが 利 用 できなくなります V. その 他 1. 機 械 装 置 に 係 る 固 定 資 産 税 の 軽 減 中 小 企 業 者 等 が 平 成 31 年 3 月 31 日 までの 間 において 一 定 の 機 械 装 置 の 取 得 をした 場 合 には 当 該 機 械 装 置 に 係 る 固 定 資 産 税 の 課 税 標 準 を 最 初 の 3 年 間 価 格 の 2 分 の 1 とする 2. 国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 の 納 付 手 続 について 平 成 29 年 1 月 4 日 以 後 の 納 付 分 から クレジットカードによる 納 付 を 可 能 とする 3. 加 算 税 の 見 直 し 加 算 税 制 度 を 見 直 し 平 成 29 年 1 月 1 日 以 後 に 法 定 申 告 期 限 が 到 来 する 国 税 から 下 記 を 適 用 する (1) 税 務 調 査 に 係 る 事 前 通 知 後 からその 調 査 による 更 正 等 を 予 知 する 前 までの 間 に 修 正 申 告 又 は 期 限 後 申 告 を 行 った 場 合 の 加 算 税 の 税 率 を 引 き 上 げる ただし 相 続 税 等 について 遺 産 分 割 が 確 定 するなどして 任 意 に 行 う 修 正 申 告 等 源 泉 所 得 税 の 不 納 付 加 算 税 等 は 引 上 げの 対 象 としない < 事 前 通 知 から 更 正 予 知 の 期 間 に 係 る 加 算 税 > 区 分 現 行 改 正 案 過 少 申 告 0% 5% (10%) 無 申 告 5% 10% (15%) ( ) 書 は 加 重 される 部 分 に 係 る 加 算 税 の 割 合 例 えば 過 少 申 告 の 場 合 期 限 内 申 告 納 税 額 と 50 万 円 のいずれか 多 い 金 額 を 超 える 部 分 が( ) 書 の 税 率 となる 資 本 金 1 億 円 以 下 の 中 小 企 業 者 等 が 生 産 性 を 向 上 させる 機 械 装 置 を 取 得 した 場 合 の 固 定 資 産 税 ( 標 準 税 率 1.4%)を 3 年 間 半 分 にする 軽 減 措 置 です - 地 方 税 の 一 部 は 現 在 もクレジットカー ドで 納 付 できますが 国 税 はできません でした 従 来 納 付 書 で 納 付 できる 国 税 で あれば 税 目 及 び 金 額 は 基 本 的 に 制 限 な しの 予 定 です 税 務 調 査 の 事 前 通 知 が 義 務 化 されて 以 降 事 前 通 知 直 後 に 多 額 の 修 正 申 告 又 は 期 限 後 申 告 を 行 い 加 算 税 の 賦 課 を 回 避 している 事 例 があります 当 初 申 告 のコ ンプライアンスを 高 める 観 点 から 税 務 調 査 の 事 前 通 知 と 更 正 予 知 までの 期 間 の 加 算 税 の 税 率 を 引 き 上 げます 7

(2) 過 去 5 年 以 内 に 無 申 告 加 算 税 ( 更 正 予 知 に 限 る) 又 は 重 加 算 税 を 課 された 者 が 再 び 無 申 告 又 は 仮 装 隠 蔽 に 基 づく 修 正 申 告 書 の 提 出 等 を 行 った 場 合 は 加 算 税 を 10% 重 くする 区 分 現 行 改 正 案 無 申 告 加 算 税 15% (20%) 25% (30%) 重 加 算 税 35% 45% 重 加 算 税 ( 無 申 告 ) 40% 50% 地 方 税 の 加 算 金 についても 同 様 に 割 合 を 10% 加 算 する 現 行 では 無 申 告 や 仮 装 隠 蔽 が 行 われ た 回 数 にかかわらず 重 加 算 税 等 の 税 率 が 一 定 でしたが 過 去 5 年 以 内 に 重 加 算 税 等 を 課 された 者 が 同 じような 行 為 を 繰 り 返 した 場 合 には 重 加 算 税 等 の 税 率 を 10% 加 重 します --------------------------------------------------------- より 詳 しい 情 報 個 別 の 事 案 に 関 しては 当 法 人 までお 問 い 合 わせください 税 理 士 法 人 KOTAKA 税 理 士 小 高 育 幸 / Tel.044-440-3017 8