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光 輪 はさみこども 園 学 校 保 健 安 全 法 ( 第 19 条 )に 準 ずる(H24.4 改 定 ) 病 名 感 染 しやすい 期 間 登 園 のめやす 症 状 ( 発 熱 全 身 症 状 呼 吸 器 症 状 )がある 期 間 インフルエンザ ( 発 症 前 24 時 間 ~ 発 病 後

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

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一般用漢方製剤の添付文書等に記載する使用上の注意の一部改正について_3

アフターケア.indd

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各論_1章〜7章.indd

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Microsoft Word - 2章.doc

○00表紙

平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

目  次

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

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診療行為コード

目次

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Taro-iryouhoken

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

大 腸 がん 術 後 内 服 化 学 療 法 連 携 1コース~3コース 大 腸 がん 術 後 内 服 化 学 療 法 連 携 4コース 以 降 拠 点 病 院 への 紹 介 基 準 : 食 事 が 入 らないとき 腫 瘍 マーカー 上 昇 時 発 熱 時 処 方 拠 点 病 院 への 紹 介 基

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

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仙台市のエイズ・性感染症の現状       資料4

Microsoft Word - 02目次.doc

Microsoft Word 村田.doc

目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

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Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

1

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4

2 ギニア シエラレオネ リベリア ウガンダ スーダン ガボン コートジボワー ル コンゴ 民 主 共 和 国 コンゴ 共 和 国 また 有 症 状 者 からの 電 話 相 談 によりエボラ 出 血 熱 への 感 染 が 疑 われる 場 合 二 次 感 染 拡 大 のリスクを 避 けるため 保 健

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し

5 月 19 日 5 新 生 児 の 呼 吸 障 害 GIO: 新 生 児 期 に 生 じる 呼 吸 障 害 の 病 態 の 特 徴 を 説 明 でき 胸 部 XPから 診 断 できる SBO: 1. 新 生 児 呼 吸 障 害 の 病 態 に 基 づく 症 状 の 特 徴 を 説 明 できる 2.

認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

4 ぼうこう又は直腸機能障害


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3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

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か 行 繰 上 げ/ 繰 上 げ 支 給 の 国 民 年 金 受 取 額 は 少 なくなるが 年 金 を 早 く 受 け 取 ること 早 期 ( 減 額 ) 支 払 い 65 歳 から 受 け 取 る 年 金 を 前 倒 しで 減 額 して 受 ける 年 金 繰 上 げ 請 求 早 期 に 受 け

か 行 基 金 代 行 厚 生 年 金 基 金 が 国 に 代 わって 厚 生 年 金 の 事 務 の 一 部 を 行 うこと 基 本 月 額 ( 在 職 老 齢 年 金 ) 給 付 加 給 年 金 経 過 的 加 算 を 除 いた 年 金 月 額 加 算 部 分 を 除 いた 年 金 月 額 支

提出時の注意点

○00表紙

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

1 野 人 口 と 高 齢 化 1 (1) 人 口 推 移 と 高 齢 化 率 (2) 高 齢 者 人 口 推 計 2 民 医 療 費 動 向 2 (1) 民 医 療 費 推 移 (2)1 人 当 たり 民 医 療 費 状 況 (3)1 人 当 たり 後 期 高 齢 者 ( 老 人 ) 医 療 費

第 1 章 実 は, 鼻 炎 は 様 々 5 ハンノキとその 花 粉 図 6 6 アレルギー 性 鼻 炎 患 者 の 右 鼻 腔 内 の 写 真 11



○00表紙

(3) 冷 却 塔 管 理 の 調 査 現 状 の 冷 却 塔 の 洗 浄 方 法 洗 浄 回 数 薬 注 の 有 無 薬 注 している 場 合 はその 目 的 を 調 べる ま たレジオネラ 属 菌 検 査 の 状 況 およびその 結 果 を 調 べ 記 録 する 22

①表紙

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目 次 福 島 県 県 北 医 療 圏 県 中 医 療 圏 県 南 医 療 圏 会 津 医 療 圏 南 会 津 医 療 圏 相 双 医 療 圏 いわき

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障害福祉制度あらまし目次

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Microsoft Word 住宅ローン保障拡充.doc

(2) 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 および 任 意 加 入 者 は, 保 険 料 を 納 めなければなりま せん また,より 高 い 老 齢 給 付 を 望 む 第 1 号 被 保 険 者 任 意 加 入 者 は, 希 望 により 付 加 保 険

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

4. 手 術 により 期 待 される 効 果 手 術 は 直 腸 癌 に 対 する 治 療 として 最 も 確 実 な 方 法 とされていますが これに よりすべての 直 腸 癌 が 治 癒 するわけではありません 肉 眼 的 にすべての 癌 が 取 り 除 けた 場 合 でも 目 には 見 えない

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

Microsoft Word - ”‚Š¿…V…−†[…YNo19-7.doc

2

子 育 てをサポート サポートする 休 暇 等 制 度 1 出 産 前 後 の 休 暇 休 暇 等 名 称 妊 娠 出 産 後 通 院 休 暇 ( 特 別 休 暇 ) 妊 娠 中 の 職 員 及 び 出 産 後 1 年 以 内 の 職 員 が 保 健 指 導 又 は 健 康 審 査 を 受 ける 場

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

諸 手 続 きの 方 法 について 手 続 きの 種 類 手 続 きの 内 容 手 続 きに 必 要 なもの 初 めて 手 帳 交 付 を 申 請 する 場 合 診 断 書 ( 指 定 様 式 ) 新 規 交 付 写 真 1 枚 ( 縦 3cm 横 2.5cm) 再 交 付 等 級 変 更 及 び

スライド 1

Microsoft Word 菊地


スライド 1

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮


 

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別 記 様 式 (その1) 平 成 年 度 狂 犬 病 予 防 集 合 注 射 指 定 獣 医 師 参 加 申 込 書 平 成 年 月 日 会 長 理 事 様 申 請 者 住 所 氏 名 今 般 社 団 法 人 京 都 府 獣 医 師 会 狂 犬 病 予 防 注 射 実 施 規 程 第 4 条 並

Microsoft Word - H25普通会計決算状況 .docx

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5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

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Q2 熱 1 風 邪 で 咳 と 鼻 水 が 少 しでていますが 熱 もなく 元 気 です 予 防 接 種 をうけても いいでしょうか? 2 突 発 性 発 疹 や 麻 疹 にかかったあと どのくらい 経 てば 予 防 接 種 をうけられますか? 3 熱 性 けいれんを 起 こしてからまだ1ヶ 月

Transcription:

ワクチンについて ワンちゃん 編 ワクチンは いつ 接 種 するかのタイミングが 重 要 です 特 に 子 犬 の 場 合 は 生 まれる 時 に 親 から 貰 った 免 疫 ( 移 行 抗 体 )が 残 っているので これが 切 れる 時 期 を 見 計 らってワクチンを 接 種 することが 大 切 です また 健 康 状 態 や 体 質 によっては 副 作 用 の 危 険 や 十 分 な 免 疫 を 獲 得 できない 場 合 もありますので 最 初 のワクチンの 前 には 視 診 聴 診 などの 診 察 をさせていただきます ワクチン 接 種 は 午 前 中 にお 越 しください 万 が 一 具 合 が 悪 くなったときに 診 察 時 間 内 に 対 応 できるため ワクチンで 予 防 できるワンちゃんの 病 気 には 次 のようなものがあります 狂 犬 病 ヒトを 含 む 全 ての 哺 乳 類 に 感 染 する 危 険 のある 病 気 で 発 症 後 の 死 亡 率 は ほぼ 100% 確 立 した 治 療 法 がない 大 変 危 険 な 病 気 です 日 本 では 1956 年 以 降 発 生 は 認 められていませんが 世 界 ではむしろこのような 国 のほうが 珍 しくア メリカやヨーロッパでも 毎 年 数 名 の 死 者 が 出 ています ワンちゃんでは 年 1 回 の 狂 犬 病 ワクチンの 接 種 が 法 律 により 義 務 付 けられています 生 後 3 ヶ 月 目 以 降 のワンちゃんは 飼 い 始 めてから 1 ヶ 月 以 内 に 1 回 その 後 は 毎 年 1 回 注 射 を 受 けなければなりません また 交 付 された 注 射 済 票 を 必 ずワンちゃんに 付 けておかなければなりません 狂 犬 病 ワクチンは 後 述 する 混 合 ワクチンには 含 まれていませんので 単 独 で 接 種 する 必 要 があります

犬 ジステンパー この 病 気 に 感 染 し 発 病 すると 40 以 上 の 熱 が 出 て 食 欲 が 無 く 元 気 も 無 くなります その 後 一 旦 熱 が 下 がり 回 復 したかのように 見 えますが 再 び 発 熱 し 食 欲 も 減 退 発 熱 を 繰 り 返 し 目 やに 咳 膿 性 鼻 汁 呼 吸 困 難 食 欲 不 振 消 化 不 良 下 痢 血 便 脱 水 症 状 神 経 系 を 冒 された 場 合 は 痙 攣 を 起 こしたりします そのほかには 眼 の 異 常 失 明 皮 膚 炎 鼻 や 肉 球 の 角 化 が 進 んで 硬 くなる(ハードパッド)といった 症 状 が 見 られることもあります 死 亡 率 が 非 常 に 高 く 治 ったとしても 様 々な 後 遺 症 が 残 る 可 能 性 の 高 い 病 気 です 回 復 した 後 でも 失 明 神 経 症 状 歯 のエナメル 質 形 成 不 全 が 後 遺 症 として 残 ることもあります 感 染 経 路 :ウイルス 感 染 した 感 染 動 物 の 目 やにや 鼻 水 唾 液 尿 や 便 の 付 着 した 物 に 接 触 することで から 感 染 近 距 離 の 場 合 には 空 気 感 染 もします ( 潜 伏 期 間 は 7~10 日 ) 治 療 : 犬 ジステンパーウイルス 自 体 に 有 効 な 治 療 薬 はありません そのため 治 療 は 点 滴 や 抗 生 剤 抗 けいれん 剤 投 与 などによる 支 持 療 法 や 対 症 療 法 が 中 心 となります 予 防 : 犬 ジステンパーの 予 防 は ワクチン 接 種 が 有 効 です とくに 飼 い 始 めの 子 犬 の 場 合 は 適 切 な 時 期 回 数 のワクチンを 接 種 することが 大 切 です 動 物 病 院 に 相 談 してワクチン 接 種 を 受 けるようにしましょう 犬 パルボウイルス 感 染 症 おもにワクチン 未 接 種 で 体 力 や 免 疫 力 の 弱 い 子 犬 や 老 犬 に 感 染 が 見 られます 妊 娠 中 のメス 犬 に 感 染 すると 流 産 や 死 産 を 起 こします ❶ 腸 炎 型 ❷ 心 筋 炎 型 腸 炎 型 通 常 4~7 日 間 の 潜 伏 期 間 のあと 激 しい 下 痢 や 嘔 吐 血 便 が 出 たり 貧 血 脱 水 症 状 がひど くなると 数 日 で 死 亡 してしまう 事 があります 心 筋 炎 型 呼 吸 困 難 や 心 臓 発 作 のような 症 状 を 起 こし 子 犬 では 突 然 死 を 引 き 起 こすことがあります 伝 染 性 が 強 く 死 亡 率 も 非 常 に 高 い 怖 い 病 気 です

感 染 経 路 : 便 や 嘔 吐 物 などを 他 の 犬 が 舐 めたり 触 ったりすることで 接 触 感 染 します パルボウイルスは 自 然 界 で 半 年 ~1 年 はそのままの 状 態 で 生 存 するので 汚 染 された 飼 育 環 境 の 消 毒 が 不 十 分 の 場 合 は 他 の 犬 にも 感 染 が 及 ぶことがあります 治 療 : 犬 パルボウイルスに 有 効 な 薬 剤 は 残 念 ながらありません そのため 脱 水 症 状 やショック 状 態 を やわらげる 支 持 療 法 をおこないます 予 防 :ワクチン 接 種 が 有 効 です 犬 パラインフルエンザ パラインフルエンザウイルスによる 呼 吸 器 病 で 咳 や 鼻 水 発 熱 気 管 支 炎 扁 桃 炎 を 起 こします 後 述 するアデノウイルスや 細 菌 と 一 緒 に ケンネルコフ と 呼 ばれる 犬 のカゼ 症 候 群 を 引 き 起 こします 感 染 経 路 : 感 染 した 犬 との 接 触 や 咳 やくしゃみなどによる 唾 液 鼻 水 排 泄 物 などが 口 鼻 から 入 る ことにより 感 染 します 治 療 :ウィルスを 殺 滅 する 方 法 はないため 抗 生 物 質 での 治 療 になります 予 防 :ワクチン 接 種 が 有 効 です 犬 伝 染 性 喉 頭 気 管 炎 犬 アデノウイルス 2 型 アデノウイルスによる 感 染 症 で パラインフルエンザウィルス 等 と 一 緒 に 咳 や 鼻 水 発 熱 気 管 支 炎 扁 桃 炎 などの ケンネルコフ の 病 原 体 となります ケンネルコフになると 咳 や 発 熱 などの 症 状 が 急 に 現 れます 運 動 したり 興 奮 したりした 時 や 気 温 湿 度 の 急 な 変 化 があった 時 に 咳 が 多 くなり 発 作 性 の 咳 のため ゲーゲーと 吐 くような 様 子 がみられることがあります ウイルスの 単 独 感 染 では 軽 い 症 状 の 場 合 が 多 く ほとんどは1 週 間 ~10 日 前 後 で 回 復 しますが ほか のウイルスや 細 菌 にも 感 染 ( 混 合 感 染 )した 場 合 や 抵 抗 力 や 体 力 の 少 ない 子 犬 や 老 犬 が 感 染 した 場 合 には 食 欲 や 元 気 がなくなり 高 熱 や 膿 のような 鼻 汁 を 出 すようになり ときに 肺 炎 を 起 こして 死 亡 す ることもあります 感 染 経 路 : 犬 パラインフルエンザや 犬 アデノウイルス 2 型 などのウイルス 気 管 支 敗 血 症 菌 といった 細 菌 などが 複 数 種 感 染 することが 原 因 で 起 こります 接 触 感 染 や 飛 沫 感 染 で 移 るためワンちゃんが 集 団 で 生 活 する 環 境 下 では 1 頭 が 感 染 すると 他 のワンち ゃんに 次 々と 伝 染 してしまうことが 多 くみられます

治 療 : 合 併 症 がなければ 自 然 治 癒 しますが 咳 などの 症 状 が 強 ければ 症 状 に 応 じて 抗 生 剤 や 鎮 咳 剤 気 管 支 拡 張 剤 などを 投 与 します 予 防 :ワクチン 接 種 が 有 効 日 ごろから 愛 犬 の 体 調 管 理 をしっかりと 行 い 咳 をしているワンちゃんと の 接 触 を 避 けるようにしましょう 犬 伝 染 性 肝 炎 犬 アデノウィルス1 型 こちらもアデノウイルスによる 感 染 症 で 肝 炎 を 主 体 とし 40 前 後 の 発 熱 嘔 吐 や 下 痢 食 欲 不 振 な どが 起 こります 重 度 の 場 合 は 肝 臓 の 機 能 不 全 による 肝 性 脳 症 や 低 血 糖 からくる 神 経 症 状 ( 無 気 力 虚 脱 昏 迷 昏 睡 痙 攣 発 作 など)や 出 血 傾 向 ( 皮 膚 の 点 状 斑 状 の 出 血 鼻 血 下 血 など)が 見 られ ときに 脳 炎 が 起 こることもあります 回 復 期 にはブルーアイ( 角 膜 が 浮 腫 を 起 こし 青 白 く 濁 って 見 える)や 前 部 ブドウ 膜 炎 が 見 られます これは 通 常 回 復 していきますが 時 に 緑 内 障 や 角 膜 潰 瘍 に 進 行 することがあります 子 犬 では 突 然 死 することもあります 感 染 経 路 : 感 染 動 物 の 涙 唾 液 鼻 水 尿 便 からの 接 触 感 染 回 復 した 子 の 分 泌 物 にも 約 9 ヶ 月 間 は 存 在 するのでご 注 意 ください 治 療 : 有 効 な 治 療 薬 はないので 点 滴 輸 液 抗 生 剤 の 投 与 での 支 持 療 法 になります 予 防 :ワクチン 接 種 が 有 効 です 犬 コロナウイルス 感 染 症 主 に 冬 場 に 腸 炎 を 引 き 起 こす 感 染 症 です 症 状 : 下 痢 や 嘔 吐 パルボウイルスと 混 合 感 染 すると 症 状 はいっそう 重 くなるため 同 時 に 予 防 することが 重 要 です 感 染 経 路 : 感 染 動 物 の 便 ( 散 歩 中 にフンの 匂 いを 嗅 いだり 舐 めたりすることで 感 染 ) 治 療 : 輸 液 食 事 制 限 抗 生 剤 予 防 :ワクチン 接 種 が 有 効 です

犬 レプトスピラ 病 ネズミなどによって 媒 介 される 細 菌 によって 腎 臓 や 肝 臓 が 冒 される 怖 い 伝 染 病 です レプトスプラ 症 は 人 獣 共 通 感 染 症 (ズーノーシス)で 人 は 保 菌 動 物 の 尿 で 汚 染 された 水 や 土 壌 から 経 皮 的 あるいは 経 口 的 に 感 染 します ❶ 黄 疸 出 血 (ワイル) 型 ❷カニコーラ 型 黄 疸 出 血 型 嘔 吐 下 痢 歯 茎 の 出 血 や 黄 疸 が 見 られる ひどい 場 合 は 発 病 後 わずか 数 時 間 から 数 日 で 亡 くなるケースも 見 られます カニコーラ 型 40 前 後 の 高 熱 結 膜 の 充 血 嘔 吐 下 痢 ( 血 便 )を 起 こす 末 期 には 脱 水 や 尿 毒 症 を 起 こし 高 確 率 で 死 に 至 ります 2 型 ですが この 他 にも 色 々なタイプがあると 言 う 点 と アウトドアで 活 動 するワンちゃんほど 感 染 しやすいので 注 意 が 必 要 です 感 染 経 路 : 感 染 動 物 (ねずみやイヌネコなど)の 尿 や 細 菌 の 染 み 込 んだ 土 壌 水 たまりから 感 染 しま す 粘 膜 や 結 膜 傷 ついた 皮 膚 から( 経 皮 経 口 経 鼻 経 胎 盤 etc ) 治 療 : 抗 菌 薬 の 投 与 予 防 :ワクチン 接 種 が 有 効 です

子 犬 のワクチンについて 子 犬 のワクチンは 生 後 約 2 ヶ 月 目 からスタートして 1 ヶ 月 ごとに 計 3 回 のワクチン 接 種 をお 勧 めします 3 回 目 のワクチン 終 了 後 は 大 人 のワンちゃん 同 様 1 年 に 1 回 のワクチン 接 種 で 大 丈 夫 です 子 犬 に 3 回 のワクチン 接 種 をおすすめするワケ 子 犬 は 産 まれてすぐに 母 犬 の 母 乳 を 飲 みます この 初 めての 母 乳 を 初 乳 と 言 います 初 乳 には 母 犬 の 持 っている 免 疫 が 含 まれていて まだ 病 気 に 対 する 抵 抗 力 を 持 たない 子 犬 の 体 を 様 々な 病 原 体 から 守 る 働 きをします この 初 乳 に 含 まれる 免 疫 を 移 行 抗 体 と 言 います ただこの 移 行 抗 体 は 出 生 後 日 を 追 うごとに 少 なくなっていきます 母 犬 からの 免 疫 力 を 失 った 子 犬 は 病 原 体 に 対 して 無 抵 抗 な 状 態 ですので それを 補 うためにワクチンを 接 種 しなくてはいけません しかし 母 体 から 貰 った 移 行 抗 体 が 多 く 残 った 状 態 では ワクチンの 成 分 ( 抗 原 )を 母 犬 の 抗 体 がやっ つけてしまい 思 うように 効 果 が 上 がらないので ワクチン 接 種 は 移 行 抗 体 の 残 量 が20% 以 下 に 減 っ た 状 態 がベストとなります 移 行 抗 体 の 残 量 がしっかりと 把 握 できて ベストなタイミングでワクチンが 接 種 できるのであれば 本 来 なら 子 犬 のワクチン 注 射 の 重 ね 打 ちは 必 要 ありません しかし 移 行 抗 体 の 残 量 を 正 確 に 知 ることはできません そこで 一 般 には 母 犬 の 移 行 抗 体 の 残 量 が 20% 以 下 まで 減 っていると 思 われる 時 期 を 推 測 して2~4 回 ほどワクチン 接 種 する 方 法 が 取 られています

移 行 抗 体 は 子 犬 の 健 康 状 態 や 初 乳 の 量 母 乳 中 の 移 行 抗 体 の 状 態 等 によっても 変 化 しますが 早 ければ 生 後 40 日 程 度 ( 緑 色 の 線 )で 残 量 20% 以 下 まで 低 下 しますが 低 下 が 遅 い 場 合 は 生 後 120 日 程 度 ( 赤 色 の 線 )でようやく 20% 以 下 になります そのため 本 来 であれば 図 中 それぞれの 矢 印 の 位 置 でのワクチン 接 種 がベストですが 当 院 では 初 回 のワクチン 接 種 を 1 回 目 生 後 60 日 目 ( 黄 色 の 矢 印 ) 2 回 目 生 後 90 日 目 ( 青 色 の 矢 印 ) 3 回 目 生 後 120 日 目 ( 赤 色 の 矢 印 ) で 接 種 するようにワクチンプログラムを 組 んでおります 子 犬 の 移 行 抗 体 の 推 移 とワクチンのタイミング 抗 体 価 100% 50% 20% 0% 危 険 ゾーン 誕 生 40 日 日 60 日 目 90 日 目 120 日 目

当 院 では 5 種 混 合 ワクチン 犬 ジステンパー 犬 パルボウイルス 感 染 症 犬 パラインフルエンザ 犬 アデノウイルス 2 型 感 染 症 犬 伝 染 性 肝 炎 8 種 混 合 ワクチン 犬 ジステンパー 犬 パルボウイルス 感 染 症 犬 パラインフルエンザ 犬 アデノウイルス 2 型 感 染 症 犬 伝 染 性 肝 炎 犬 コロナウイルス 感 染 症 犬 レプトスピラ 病 黄 疸 出 血 (ワイル) 型 カニコーラ 型 レプトスピラのワクチンには 2 種 類 入 っています 狂 犬 病 予 防 注 射 狂 犬 病 を 予 防 できるワクチンを 接 種 することができます