低 学 年 部 の 考 え 方 ( 第 1 学 年 ずをつかってかんがえよう について) 1 数 理 を 確 かにした 子 どもの 姿 アレイ 図 を 使 って 立 式 し 答 えを 導 き 出 すことのできる 子 ども 図 で 表 せ ば 様 々 な 問 題 場 面 か ら 式 に 表 す こ と が で き る と い う 考 え 方 が で き る 子 ども 2 実 態 把 握 以 下 の 内 容 に 関 する 子 ども 達 の 実 態 を 把 握 するため 前 提 テストを 実 施 すまた, 問 題 の 工 夫 と し て, 加 法 減 法 の 問 題 場 面 を 図 式 化 し た り 図 式 化 し た も の を 使 っ て 自 分 の 考 えを 説 明 することができるかをより 正 確 に 把 握 できるように 問 題 場 面 を 図 に 表 したり 立 式 する 活 動 を 取 り 入 れ 集 合 数 と 順 序 数 の 意 味 について 加 法 の 意 味 について 減 法 の 意 味 について 3 表 現 活 動 表 現 内 容 表 現 方 法 表 現 内 容 順 序 数 の 加 減 法 異 種 の 数 量 の 加 減 求 大 求 小 の 加 法 減 法 表 現 方 法 図 ブロック 操 作 式 言 葉 かく 活 動 や 説 明 する 活 動 の 工 夫 図 をかいて 確 かめる 必 要 のある 試 しの 式 の 提 示 (かく 活 動 ) 分 かりやすい 図 をかくための 既 習 掲 示 物 の 活 用 (かく 活 動 ) 少 人 数 交 流 における 言 語 的 表 現 活 動 の 場 の 設 定 ( 説 明 する 活 動 ) 2つの 考 え 方 のどちらが 正 しいか 吟 味 する 話 し 合 いの 場 の 設 定 ( 説 明 する 活 動 ) 4 成 果 と 課 題 (1) 成 果 試 しの 式 の 提 示 により 図 をかいて 確 かめる 必 然 性 が 生 まれて 良 かった 既 習 内 容 が 分 かる 掲 示 物 を 常 掲 していくことで 自 分 の 考 えを 作 る 際 図 をかく 参 考 にすることができ 分 かりやすい 図 のかき 方 を 定 着 させることができた 少 人 数 交 流 は 図 と 関 連 付 け な が ら 自 分 の 考 え を 説 明 す る こ と が で き 子 ど も の 言 語 的 表 現 活 動 の 場 の 保 障 になっていた 全 体 交 流 で は 2 つ の 考 え の 図 を 比 較 さ せ る こ と で 正 し い 図 の 表 現 方 法 は ど ち ら かという 思 考 に 焦 点 化 させることができ 本 時 学 習 の 数 理 に 気 付 かせることができた (2) 課 題 少 人 数 交 流 や 全 体 交 流 において 低 学 年 における 自 分 の 考 えの 付 加 修 正 のさせ 方 かく 活 動 において 自 分 の 考 えを 図 で 効 果 的 に 表 現 させるためのノートの 工 夫 - 低 1-
第 1 学 年 算 数 科 学 習 指 導 案 単 元 名 ずをつかってかんがえよう 1 指 導 観 単 元 の 系 統 1 年 1 年 2 年 なかまづくりとかず のこりはいくつ ちがいはいくつ たし 算 とひき 算 1 対 1 対 応 減 法 の 意 味 ( 求 残, 求 補, 求 差 ) 加 法 逆 の 減 法 集 合 数 の 意 味 減 法 逆 の 加 法 なんばんめ 順 序 数 の 意 味 あわせていくつ ふえるといくつ 加 法 の 意 味 ( 合 併, 増 加 ) ずをつかってかんがえよう 順 序 数 の 加 法, 減 法 異 種 量 の 加 法, 減 法 求 大, 求 小 本 単 元 は, 順 序 数 や 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 の 場 面, 求 大 や 求 小 の 場 面 についても 加 減 計 算 が 適 用 できる ことを 理 解 し,それを 用 いることができるようにすることを 主 なねらいとしてい 具 体 的 には,1 問 題 場 面 を 図 に 表 すことのよさに 気 づき, 図 を 基 に 立 式 することができること 2 順 序 数 を 集 合 数 に 置 き 換 えたり, 異 種 の 数 量 を 同 種 の 数 量 に 置 き 換 えたりして, 加 減 法 を 拡 張 して 用 いること ができること 3 式 を 読 み 取 って 図 に 表 すこと 以 上,3 点 であ 本 学 級 の 子 どもは, 算 数 の 入 門 期 において,2つの 集 合 の 要 素 を 1 対 1 対 応 させ,その 要 素 の 数 の 多 少, 相 等 を 判 断 する 学 習 をした また, 集 合 数 の 理 解 を 基 に, 加 法 については 合 併 や 増 加 の 場 合 を, 減 法 につ いては 求 残 や 求 補, 求 差 の 場 合 を 学 習 してきていこれらの 具 体 的 場 面 を 通 して, 加 法 や 減 法 を 具 体 物 や 半 具 体 物 の 操 作 によって 定 義 し,その 意 味 を 理 解 してきた 集 合 数 とあわせて, 順 序 数 についても 具 体 的 な 場 面 を 基 に 理 解 してきてい 特 に, 求 差 や 順 序 数 の 学 習 では, 本 単 元 の 学 習 の 素 地 になる 内 容 を 経 験 してきてい そこで, 子 どもの 実 態 を 把 握 するために, 単 元 導 入 前 に 前 提 テストを 行 った 結 果 は 以 下 の 通 りであ (11 月 30 日 31/31 名 実 施 ) 観 点 問 題 正 答, 正 答 率, 誤 答 例 集 合 数 (5ひき)と 順 序 数 (5ひきめ)の 違 いが 分 かっ ているか まえから5ひきを でかこ みましょう また,まえから5ひきめを でかこみましょう 正 答 前 から5ひきを 囲 む 正 答 率 90% 誤 答 例 5 ひきめを 囲 む(2 人 ) 正 答 前 から 5 ひきめを 囲 む 正 答 率 77% 誤 答 例 5ひきを 囲 む(5 人 ) 求 差 の 問 題 を 解 決 できる りんごが 15 こ,みかんが9こあ 正 答 15-9=6 か ります りんごは,みかんより なんこおおいでしょうか 6 こ 正 答 率 90% ( 立 式 は 97%) 誤 答 例 計 算 間 違 い(2こ,15 こ 16 こ) - 低 2-
1 位 数 +1 位 数 の 加 法 ( 繰 り 上 がりあり)とその 逆 の 減 法 の 計 算 ができるか 1 位 数 +1 位 数 の 加 法 ( 繰 り 上 がりあり)の 問 題 を 図 と ことばで 説 明 することが 出 来 るか 1 7+4 2 8+5 3 11-2 4 13-7 8+5のけいさんのしかたを, ずとことばでせつめいしましょ う 正 答 正 答 11 正 答 率 97% 正 答 13 正 答 率 97% 正 答 9 正 答 率 100% 正 答 6 正 答 率 94% 正 答 率 ( 図 ) 87% ( 説 明 ) 61% 11~18 から 1 位 数 をひく 減 法 ( 繰 り 下 がりあり)の 問 題 を 図 とことばで 説 明 する ことが 出 来 るか 10 こたえ 13 はじめに 8はあと2で 10 つぎに 5を2と3にわけ そして 8に2をたして 10 さいごに 10 と3で 13 12-9のけいさんのしかたを, ずとことばでせつめいしましょ う 正 答 正 答 率 ( 図 ) 81% ( 説 明 ) 26% こたえ 3 はじめに 2から9はひけない つぎに 12 を 10 と2にわけ そして 10 から9をひいて1 さいごに 1と2で3 前 提 テストの 結 果 考 察 前 提 テストの 結 果 から, 次 のような 実 態 が 明 らかとなった まず, 集 合 数 と 順 序 数 については, 特 に 順 序 数 について,よく 理 解 できていない 子 どもが 23%もいるこ とがわかった 以 前 から, 何 度 も 同 じような 問 題 には 取 り 組 んできたが,その 度 に 間 違 いが 目 立 つ 問 題 で はあ 単 元 に 入 る 前 に 十 分 補 充 しておく 必 要 があ 次 に, 求 差 の 文 章 問 題 であるが,よく 正 答 出 来 ていることが 分 か 文 章 問 題 に 出 会 ったとき, 大 事 な 言 葉 等 をもとに 演 算 決 定 し, 立 式 し 答 えを 導 き 出 すという 一 連 の 作 業 については,これまで 数 多 く 取 り 組 んだ 結 果, 特 に 抵 抗 なく 取 り 組 めるようになってきていしかし,よく 問 題 の 内 容 を 考 えずに, 大 事 な 言 葉 だけから 機 械 的 に 判 断 して, 演 算 決 定 してしまう 子 どもも 多 い 問 題 の 意 味 をしっかりと 把 握 させ, 図 などを 用 いながらそのような 計 算 になるわけを 考 えさせることは, 本 学 級 の 子 どもたちにとってとても 大 切 なことであ 加 法, 減 法 の 計 算 問 題 については, 大 体 よく 解 けていることが 分 かった - 低 3-
最 後 に, 加 法 の 問 題 や 減 法 の 問 題 を 図 と 言 葉 で 説 明 する 問 題 についてであるが, 図 に 表 すことについ ては 比 較 的 よく 出 来 ていることが 分 かしかし, 説 明 については 正 しく 書 くことができなかった 子 が 目 立 った その 単 元 の 学 習 中 には 確 かにかけていたはずなのに, 単 元 の 学 習 が 終 わるとかけなくなってい その 原 因 について,2つ 考 えられ 一 つは, 単 元 の 学 習 中 には, 図 や 説 明 のかき 方 のモデルを 掲 示 して いた 前 提 テストでは 掲 示 が 何 もない 中 で 取 り 組 ませたので, 説 明 を 書 く 手 がかりが 何 もなくうまくかく ことができなかったということであもう 一 つは, 図 と 対 応 させて, 意 味 を 考 えながら 言 葉 の 説 明 を 書 く 力 がまだよく 育 っていないことであ 以 上 のことから,かく 活 動 の 手 だてとして, 既 習 の 掲 示 物 を 本 単 元 でも 活 用 していきたいと 思 う また, 図 を 見 て,それを 指 し 示 しながらその 通 りに 説 明 するという 活 動 を 単 元 当 初 から 繰 り 返 し 取 り 組 ませることで, 説 明 する 力 を 養 っていきたいと 思 う 本 単 元 の 指 導 にあたっては,これまでに 学 習 してきた 加 法 や 減 法 の 用 いられる 場 面 とその 意 味 を 広 げ, 理 解 を 深 めることができるよう, 表 現 活 動 を 意 図 的 に 仕 組 んでいく 具 体 的 には, 順 序 数 を 含 む 加 減 法, 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 法, 求 大 や 求 小 の 場 合 の 加 減 法 の 場 面 におい て,1 問 題 場 面 を 図 に 表 す,2その 図 を 基 に 立 式 する,3 立 式 の 根 拠 を 図 を 用 いて 説 明 する, 活 動 を 行 っ ていく まず, 子 どもたちは, 本 単 元 において, 初 めて を 用 いた 図 に 表 すことにな 時 には, 順 序 数 を 集 合 数 に, 異 種 の 量 を 同 種 の 量 に 置 き 換 えることによって, 図 に 表 現 する 必 要 があまた, 必 要 に 応 じて 具 体 物 や 算 数 ブロックやおはじきなどを 用 い, 図 に 表 すことができるようにしたい 次 に, 子 どもたちの 中 には, みんなで や ぜんぶで のこりは などのキーワードだけを 基 に 演 算 を 決 定 してしまう 者 がいることが 予 想 されよって, 立 式 させる 際 には, 表 した 図 をもとに 立 式 させ るようにしていきたい 最 後 に,どうしてそのような 式 になったのかを 図 をもとに 説 明 させるようにすそのような 活 動 を 通 して, 図 を 関 連 づけて 式 を 読 む 経 験 へとつなげ, 理 解 をより 深 めるようにしていきたい 2 目 標 順 序 数 や 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 の 場 面, 求 大 や 求 小 の 場 面 についても 加 減 計 算 が 適 用 できることを 理 解 し,それを 用 いることができるようにす 関 心 意 欲 態 度 順 序 数 や 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 の 場 面, 求 大 や 求 小 の 場 面 を 図 に 表 すことのよさに 気 づき, 図 を 用 い て 解 決 しようとす 数 学 的 な 考 え 方 順 序 数 や 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 の 場 面, 求 大 や 求 小 の 場 面 を 図 に 表 し, 問 題 場 面 の 構 造 をとらえて 考 えることができ 技 能 順 序 数 や 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 の 場 面, 求 大 や 求 小 の 場 面 を 式 に 表 し, 解 決 することができ 知 識 理 解 順 序 数 や 異 種 の 数 量 を 含 む 加 減 の 場 面, 求 大 や 求 小 の 場 面 の 問 題 解 決 を 通 して, 加 減 の 意 味 を 拡 張 し て 理 解 す - 低 4-
3 単 元 計 画 ( 全 6 時 間 ) 時 学 習 活 動 と 内 容 ( は 表 現 活 動 に 関 するもの) 表 現 方 法 内 容 と 主 な 支 援 ( は 説 明 例 ) (1)たしざんとひきざん 2 時 間 1 問 題 文 を 読 み, 問 題 場 面 を 把 握 す 絵 や 問 題 文 を 基 に, 人 数 をおはじきや 図 で 表 し, 立 式 す 6+4 自 分 が 立 てた 式 を 発 表 し,その 根 拠 を 説 明 す 適 応 問 題 を 解 く まとめ 順 序 数 をおはじきなどの 集 合 数 に 置 き 換 え ると 既 習 の 加 減 法 が 使 え 2 問 題 文 を 読 み, 問 題 場 面 を 把 握 す 問 題 場 面 をおはじきや 図 に 表 して 考 え, 立 式 す 5+3 自 分 が 立 てた 式 を 発 表 し,その 根 拠 を 説 明 す 適 応 問 題 を 解 く まとめ 異 種 の 量 を1 対 1に 対 応 して 置 き 換 えると 既 習 の 加 減 法 が 使 え (2) おおいすくない 2 時 間 3 問 題 文 を 読 み, 問 題 場 面 を 把 握 す 問 題 場 面 を 図 で 表 して 考 え, 立 式 す 7+5 自 分 が 立 てた 式 を 発 表 し,その 根 拠 を 説 明 す 適 応 問 題 を 解 く まとめ 図 を 用 いると, 数 量 の 関 係 が 捉 えやすいこ とをまとめ 拡 大 図 を 掲 示 し, 問 題 場 面 を 捉 えやすくす おはじきや 絵 を 用 いて, 前 や 後 ろに 並 ん でいる 人 を 表 現 す 一 番 前 の 人 からひろしさんまでが6 人,ひ ろしさんの 後 ろに4 人 いるので, 式 は6+ 4になります 拡 大 図 を 掲 示 し, 問 題 場 面 を 捉 えやすくす おはじきや 絵 を 用 いて, 一 輪 車 に 乗 って いる 人 数 や 一 輪 車 の 数 を 表 現 す 人 と 一 輪 車 を1 対 1 対 応 させ, 乗 ってい る 一 輪 車 が 何 台 なのかを 気 づかせ 人 が 乗 っている 一 輪 車 が5 台,だれも 乗 っ ていない 一 輪 車 が3 台 なので, 式 は5+3 になります 拡 大 図 を 掲 示 し, 問 題 場 面 を 捉 えやすくす 図 を 用 いて, 赤 い 紙 と 青 い 紙 を 表 現 する 1 対 1 対 応 させ,2 量 の 関 係 を 視 覚 的 に 捉 えさせ 青 い 紙 は, 赤 い 紙 と 同 じ7 枚 より5 枚 多 い から, 式 は7+5になります 4 問 題 文 を 読 み, 問 題 場 面 を 把 握 す 問 題 場 面 を 図 で 表 して 考 え, 立 式 す 12-4 自 分 が 立 てた 式 を 発 表 し,その 根 拠 を 説 明 す 適 応 問 題 を 解 く まとめ 図 を 用 いると, 数 量 の 関 係 が 捉 えやすいこ とをまとめ 拡 大 図 を 掲 示 し, 問 題 場 面 を 捉 えやすくす 図 を 用 いて,2 人 のおはじきの 個 数 を 表 現 す たかしさんのおはじきはゆみさんのおはじ きより4こ 少 ないので, 式 は12-4にな ります - 低 5-
(3) ずにかいてかんがえよう 1 時 間 5 問 題 文 を 読 み, 問 題 場 面 を 把 握 し,どんな 式 になるのか 予 想 す 本 問 題 場 面 を 図 で 表 して 考 え, 立 式 す 時 4+1+3 (4+3+1,1+4+3) 4+3 自 分 が 立 てた 式 を 発 表 し,その 根 拠 を 二 人 組 で 説 明 し 話 し 合 う 4+1+3なのか4+3なのか 図 を 指 しな がら 話 し 合 う 適 用 問 題 を 解 く まとめ 図 を 用 いると, 問 題 文 に 示 されていない 数 値 が 明 らかになることを 確 認 す (4) しあげと 評 価 1 時 間 拡 大 図 を 掲 示 し, 問 題 場 面 を 捉 えやすくす 図 に 表 す 前 に,どんな 式 になりそうか 予 想 させ 図 を 用 いて,バス 停 に 並 んでいる 人 を 表 現 す 一 番 前 の 人 からけんさんの 前 までが4 人, けんさんがいて,その 後 ろに3 人 いるので, 式 は4+1+3になります 私 は 4+1+3が 正 しいと 思 います 問 題 文 に けんさんのまえに4 人 と 書 いてあ るので けんさんより 前 に4つ をかきま す けんさんよりうしろに3 人 と 書 いてあ るので けんさんのうしろに3つ をかき ます 最 後 にけんさんは 別 なので 1をた さないといけないからです 1 しあげのもんだい に 取 り 組 む 式 を 読 む 活 動 も 取 り 入 れ - 低 6-
4 本 時 の 目 標 図 に 表 すことのよさに 気 付 き, 図 を 用 いて 場 面 を 表 そうとす 図 を 基 に, 自 分 の 考 えを, 式 や 言 葉 を 用 いて 表 現 す 5 本 時 指 導 の 考 え 方 本 時 授 業 仮 説 本 時 指 導 にあたり, 以 下 のような 表 現 活 動 の 工 夫 を 行 えば, 子 どもたちは 数 理 を 確 かなものにすること ができるだろう 図 をかいて 確 かめる 必 要 のある 試 しの 式 の 提 示 (かく 活 動 ) 分 かりやすい 図 をかくための 既 習 掲 示 物 の 活 用 (かく 活 動 ) 少 人 数 交 流 における, 言 語 的 表 現 活 動 の 場 の 設 定 ( 説 明 する 活 動 ) 2つの 考 え 方 のどちらが 正 しいか 吟 味 する 話 し 合 いの 場 の 設 定 ( 説 明 する 活 動 ) 本 時 は, 本 単 元 第 1 時 で 学 習 した, 位 置 や 順 序 を 表 す 順 序 数 を 量 に 表 す 集 合 数 に 置 き 換 える 考 えを 活 用 し, 問 題 文 に 表 れている 数 だけでは 立 式 できず, 問 題 文 から 場 面 を 読 み 取 り 自 分 で 数 を 補 って 式 を 立 てる ことができるようにすることをねらいとしてい そこで,つかむ 段 階 では,バス 停 でけんさんの 前 と 後 ろに 人 が 並 んでいるという 場 面 を 設 定 すバス 停 に 並 んでいる 人 の 絵 ( 前 の 方 のみ)を 提 示 し, 子 どもたちが 問 題 場 面 を 把 握 することが 出 来 るようにす その 後,いつものように 問 題 文 の 分 析 ( 大 事 な 数 や 大 事 な 言 葉,お 尋 ねの 文 や 答 えの 単 位 に 印 を 付 け る)を 行 い, 試 しの 立 式 を 行 うようにす 大 事 な 数 4 人 3 人 と 大 事 な 言 葉 ぜんぶで から, 式 を 4+3 でよしと 考 える 子 どもが 多 いと 予 想 されそこで, ほんとうに4+3になるのか,ずを つかってたしかめよう というめあてへとつなぐようにす 見 通 す 段 階 では, 何 を の 図 に 表 すとよいか という 視 点 で, 見 通 しを 交 流 し, 前 の 人 と 後 ろ の 人,それから けんさん もかく 必 要 があることをおさえそして, 前 の 人 は 後 ろの 人 は けんさんは, 赤 丸 で 表 すように 確 認 しておく つくる 段 階 では, 各 自,まず 図 を 完 成 させていくようにすそしてそれをもとに, 立 式 させていくよ うにすその 際, 図 には, 分 かっている 数 字 をかき 込 ませておくようにす 既 習 の 掲 示 物 を 用 意 して おき, 図 をかく 時 の 参 考 にできるようにしておきたい なかなか 考 えを 作 ることが 出 来 ない 子 どもには, けんさんの 位 置 だけ 示 し, 前 と 後 ろの 人 の 図 をかけばよいことを 助 言 するようにす 自 力 解 決 の 後 には, 二 人 組 による 少 人 数 交 流 を 行 う 隣 の 席 の 人 と, 図 を 指 でさしながら, 自 分 の 考 え を 式 や 言 葉 を 用 いて 説 明 するようにす 特 に, 式 に 使 った 数 字 については, 図 をつかって,どこのこと なのか 説 明 するようにす 二 人 組 による 少 人 数 交 流 の 後 には, 全 体 交 流 を 行 う 前 に 並 んだ 4 人 と 後 ろに 並 んだ 3 人 の 中 にけんさ んを 含 めない 考 え 方 と 含 める 考 え 方 の 二 つを 提 示 し,どちらが 正 しいか 吟 味 する 話 し 合 いの 場 を 設 定 す 図 を 指 しながら, 数 字 の 意 味 について 説 明 することを 通 して, 問 題 文 にない1を 足 すことの 必 要 性 に 気 付 くことが 出 来 るようにしたい まとめる 段 階 では,もう 一 問 振 り 返 り 問 題 に 取 り 組 み,この 問 題 もやはり, 問 題 文 にない1を 足 してい ることから, 本 時 のまとめへとつないでいくようにしたい 6 準 備 教 師 : 既 習 の 掲 示 物,バス 停 にならんでいる 人 の 絵, 学 習 プリント,ヒントカード,お 話 タイムの 進 め 方 児 童 :なし - 低 7-
7 学 習 指 導 過 程 (5/6) 時 学 習 活 動 と 内 容 主 な 支 援 ( は 表 現 活 動 について, は 評 価 規 準 ) 5 1. 本 時 学 習 問 題 を 知 り,めあてをつく (1) 学 習 問 題 を 知 学 習 問 題 バスていに 人 が ならんでいます けんさんのまえに 4 人 います けんさんのうしろに 3 人 います ぜんぶで なん 人 ならんでいますか (2) 試 しの 立 式 をす 4+3 (3) めあてをつく めあて ほんとうに4+3になるのか,ずをつかってたし かめよう バス 停 に 並 んでいる 人 の 絵 ( 前 の 方 のみ) を 提 示 し, 問 題 場 面 を 把 握 することができ るようにす 問 題 文 に 印 ( 大 事 な 数, 大 事 な 言 葉,お 尋 ねの 文, 単 位 )をつけさせ 大 事 な 数 (4 人,3 人 )と 大 事 な 言 葉 ( 全 部 で)から,わざと 間 違 った 式 を 提 示 す 5 2. 解 決 の 見 通 しをたて, 交 流 す まえの 人 をずにかく ( でかく) うしろの 人 をずにかく ( でかく) けんさんをかく ( 赤 丸 でかく) 何 を の 図 に 表 すとよいですか と いう 発 問 をすることで, 前 の 人 と 後 ろの 人 をかくという 考 えを 導 き 出 す 10 3. 自 分 の 考 えをつく A:けんさんを 別 にかく ( 正 答 ) 4 人 けん 3 人 前 時 までの 図 を 掲 示 しておき,かく 際 の 参 考 にできるようにしておく まえ うしろ 8 人 4+1+3=8 (4+3+1=8) 答 え 8 人 B:けんさんを 4 人 の 方 に 含 め( 誤 答 ) 4 人 3 人 より 分 かりやすい 説 明 ができるように, 図 に 数 字 を 書 き 込 み, 自 分 の 考 えをつくる ようにす なかなか 考 えを 作 ることが 出 来 ない 子 ど もには,けんさんの 位 置 だけ 示 し, 前 と 後 ろの 人 の 図 を 各 自 かくように 助 言 す まえ うしろ 7 人 4+3=7 答 え 7 人 C:けんさんを 3 人 の 方 に 含 め( 誤 答 ) 4 人 3 人 図 に 表 すことのよさに 気 付 き, 図 を 用 い て 場 面 を 表 そうとしてい まえ うしろ 7 人 4+3=7 答 え 7 人 - 低 8-
15 10 4. 考 えの 交 流 を 行 う (1) 二 人 組 で 考 えの 説 明 をす 図 と 式 を 関 連 させ, 図 を 示 しながら 交 互 に 説 明 す (2) 全 体 で 考 えの 説 明 をす 代 表 児 童 が,Aの 考 え 方 の 図 と 式 を 提 示 す 教 師 が, 誤 答 (BかC)を 提 示 す どちらの 考 えが 正 しいか, 話 し 合 う Aの 考 え 方 でまとめ ( 問 題 文 にない,けんさんの1をたす 必 要 がある ということ) 5. 本 時 学 習 をまとめ (1) 振 り 返 り 問 題 をす でんしゃごっこをしています ぼくのまえに3 人 い ます ぼくのうしろに5 人 います みんなでなん 人 で あそんでいますか (2) ふりかえりコーナー を 書 く (3) 本 時 学 習 をまとめ まとめ ずにあらわすと,もんだいぶんになかった1をた すことがわか 二 人 組 で 図 を 用 いながら, 全 体 の 数 の 求 め 方 を 表 現 す 一 番 前 の 人 からけんさんの 前 までが 4 人, ここにけんさんがいて,その 後 ろに 3 人 い るので, 式 は4+1+3 答 えは 8 人 にな ります 図 を 基 に, 自 分 の 考 えを, 式 や 言 葉 を 用 いて 表 現 してい 代 表 児 は 図 と 式 を 提 示 するだけにさせ, どちらの 考 えが 正 しいかは,クラスみんな で 考 えるようにす 2 つの 考 え 方 のどちらが 正 しいか, 図 を 指 しながら, 数 名 に 説 明 させるようにす 式 で 使 った 数 字 を, 問 題 文 に 返 して 考 え させることで,このような 問 題 の 場 合, 問 題 文 にない1を 足 すということに 気 づくこ とができるようにす 図 をかいて 立 式 できるようにす +1 を 板 書 に 表 すことで, 学 習 問 題 も 振 り 返 り 問 題 も 問 題 文 にない1を 足 して いることに 気 づくことが 出 来 るようにし, まとめへとつなぐようにす 8 板 書 - 低 9-
9 指 導 の 実 際 学 習 活 動 と 内 容 1. 本 時 学 習 問 題 を 知 り めあてをつく (1) 学 習 問 題 を 知 学 習 問 題 バスていに 人 がならんでいます けんさんのまえに4 人 います けんさんのうしろに3 人 います ぜんぶでなん 人 ならんでいますか (2) 試 しの 立 式 をす (3)めあてをつく めあて ほんとうに4+3になるのか ずをつかってたし かめよう 2. 解 決 の 見 通 しをたて (1) 見 通 しを 交 流 す 見 通 し 主 な 発 問 と 子 どもの 反 応 T: 今 日 の 学 習 問 題 です ( 挿 絵 を 提 示 ) T:これは 何 をしているところですか? C:バス 停 に 並 んでいるところです C:( 問 題 を 読 む) T:いつものように プリントをもらったら 名 前 を 書 き 印 をつけてください T:(プリント 配 布 ) C:( 問 題 文 に 線 を 引 く) C: 答 えにつく 言 葉 は 人 です C: 大 事 な 言 葉 は ぜんぶ だからたし 算 です C: 大 事 な 数 は 4 人 と 3 人 です C:お 尋 ねの 文 は 全 部 で 何 人 並 んでいますか です T: 今 日 の 式 は 4+3 でいいかな? C:はい 良 いです T: 本 当 にそうなるかな? 確 かめてみようね 何 を 使 って 確 かめたら 良 いですか? C: 図 T: 本 当 に4+3になるか 図 を 使 って 確 かめようと 思 います では 今 日 のめあてです C:(めあてを 読 む) T: 図 にかくといいものは 何 ですか? 見 通 しを 書 い てみましょう C:( 見 通 しを 考 える) T:それでは 見 通 しを 発 表 してください C: けんさんの 後 ろの 人 の 数 を 書 けばよいと 思 います C: 全 部 の 数 を 書 けばよいと 思 います C: けんさんまでの 人 の 数 を 書 けばよいと 思 い ます T: 全 部 の 数 はすぐに 書 ける? C: 書 けない T: 全 部 の 人 の 数 は 最 終 的 には 書 けるかもしれない けど 最 初 には 書 きにくいですね T:(けんさんまでの まで を 指 しながら)けん さんまでの 数? C:まえの T: けんさんの 前 の 人 の 数 が 良 いですね C:けんさんの 後 ろの 人 を 書 けばよいと 思 います - 低 10-
3. 自 分 の 考 えをつく 4. 考 えの 交 流 を 行 う (1) 二 人 組 で 考 えの 説 明 をす C: 数 字 を 書 き 込 めば 良 いと 思 います T: 大 切 なことですね どんな 図 にも 数 字 を 書 き 込 めば 良 かったですね T:あと 一 つ 何 かありますね C:けんさんの 場 所 T:そうですね けんさんの 場 所 ですね T: 今 日 も 印 を 決 めます けんさんの 前 を け んさんの 後 ろを けんさんを 赤 にけんと 書 き ましょう 今 日 も お 話 の 通 り 図 を 書 きます ど うぞ 始 めてください ( 自 力 解 決 ) T:それでは お 話 タイムを 始 めたいと 思 います 用 意 は 良 いですか それでは 最 初 に 話 す 人 から 話 してもらいたいと 思 います ( 二 人 組 交 流 ) 二 人 組 交 流 (2) 全 体 で 考 えの 説 明 をす A:けんさんを 別 にかく ( 正 答 ) 4 人 けん 3 人 まえ うしろ 8 人 4+1+3=8 答 え 8 人 B:けんさんを 4 人 の 方 に 含 め( 誤 答 ) 4 人 3 人 まえ うしろ 7 人 4+3=7 答 え 7 人 全 体 交 流 ~どちらが 正 しいか 説 明 する 児 童 ( 全 体 交 流 ) T: 答 えが2 通 りありました まずは ( 図 を 指 し ながら)こういう 図 (B)を 書 いて 答 えが7 人 もう 一 つはKさんが 書 いてくれた(A) 答 えが8 人 どっちが 正 しいのでしょう? T:こちらが 正 しいと 思 います わけは で 教 え て 下 さい C: 先 生 の 方 (B)が 正 しいと 思 います わけは どこにも1が 出 てないからです C:Kさんの 考 え(A)が 正 しいです けんさんの 前 に4 人 いて 後 ろに3 人 いるからです C:あ!そういう 意 味 か C:Kさん(A)が 正 しいです わけは けんさん の 前 に4 人 いて 後 ろに3 人 いるからです C:いや 先 生 (B)が 正 しいです わけは 問 題 に1が 出 ていないのに1が 出 ているからおかし いです T: 式 の1が 気 になる 人 が 多 いですね T:では 図 だけで 考 えてみましょう 問 題 の 通 り 図 に 表 しているのはどちらですか? C: 先 生 Kさん C:( 問 題 文 をもう 一 度 読 む) T:どっちが 正 しいですか? C:Kさん(A)です T:どうしてですか - 低 11-
全 体 交 流 ~ 問 題 に 戻 り 説 明 する 児 童 2 つの 考 え 方 を 比 較 する 板 書 5. 本 時 学 習 をまとめ (1) 振 り 返 り 問 題 をす (2) 振 り 返 りカードを 書 く C: 先 生 (B)のは けんさんの 前 に4 人 なのに3 人 しかいないからです T: 先 生 (B)のは けんさんの 前 に 何 人 いますか? C:3 人 です T: 問 題 にはなんて 書 いてありますか? C:4 人 です T:この 図 はおかしいですね 後 ろは 合 っていますね ということは どちらの 図 が 正 しいですか? C:Kさん(A)です T: 式 に 表 すとどうなりますか? C:4+1+3です T:この1って 気 になるって 言 ってたけど この1 は 何 の1ですか? C:けんさんの 1 T: 問 題 の 中 に1がないって 言 ってましたね だけ ど( 図 を 指 しながら)この 中 に 4と3だけでな くけんさんの1が 必 要 なんですね T:( 板 書 問 題 文 にない1をたす ) この 1 って 誰 の 事 でしたか? C:けんさん T: 同 じような 問 題 ができるでしょうか? ( 振 り 返 り 問 題 を 読 む) T: 問 題 文 に 印 を 付 けたら 図 式 答 えを 書 いて 振 り 返 りコーナーに 進 んで 下 さい C:ぼくの 前 に3 人 います ぼくがここにいます ぼくの 後 ろに5 人 いますね だから 式 は3+1 +5=9 だから 答 えは9 人 です T: 答 えが9 人 になった 人? C:(ほぼ 全 員 挙 手 ) T: 1 を 足 すことが 大 切 でしたね では 振 り 返 りコーナーを 発 表 してください C: 始 めは 4+3だと 思 ったけど 問 題 文 にない 1を 足 すと 分 かりました C: 問 題 文 にないけんさんを 足 すことが 分 かりまし た T:では 2 人 が 言 ったことをまとめに 書 きます 振 り 返 り 問 題 に 取 り 組 む 児 童 (3) 本 時 学 習 をまとめ まとめ ずにあらわすと もんだいぶんになかった1をた すことがわか - 低 12-
10 資 料 本 時 学 習 プリント 既 習 の 掲 示 物 二 人 組 交 流 の 進 め 方 見 通 しをもつための 掲 示 物 - 低 13-