安 全 データシート 1. 化 学 品 及 び 会 社 情 報 製 品 番 号 :109351 製 品 和 名 : 水 酸 化 カリウムメタノール 溶 液 c(koh) = 0.5 mol/l (0.5 N) チトリピュア 会 社 名 :メルク 株 式 会 社 住 所 : 東 京 都 目 黒 区 下 目 黒 1-8-1 アルコタワー 製 品 取 扱 部 門 :メルクミリポア 事 業 本 部 MSDS 発 行 部 門 :EQJ 部 /RAグループ 電 話 番 号 :03-5434-5267 FAX 番 号 :03-6369-8617 2. 危 険 有 害 性 の 要 約 GHS 分 類 物 理 化 学 的 危 険 性 引 火 性 液 体 : 区 分 2 健 康 に 対 する 有 害 性 急 性 毒 性 ( 経 皮 ) : 区 分 3 急 性 毒 性 ( 吸 入 ) : 区 分 3 皮 膚 腐 食 性 / 刺 激 性 : 区 分 1B 特 定 標 的 臓 器 毒 性 ( 単 回 暴 露 ) : 区 分 1 シンボル 注 意 喚 起 語 危 険 危 険 有 害 性 情 報 H225 引 火 性 の 高 い 液 体 及 び 蒸 気 H311+H331 皮 膚 に 接 触 したり 吸 入 すると 有 毒 H314 重 篤 な 皮 膚 の 薬 傷 及 び 眼 の 損 傷 H370 臓 器 の 障 害 注 意 書 き P210 熱 / 火 花 / 裸 火 / 高 温 のもののような 着 火 源 から 遠 ざけること - 禁 煙 P233 容 器 を 密 閉 しておくこと P240 容 器 を 接 地 すること/アースをとること P280 保 護 手 袋 / 保 護 衣 / 保 護 眼 鏡 / 保 護 面 を 着 用 すること P301+P330 飲 み 込 んだ 場 合 : 口 をすすぐこと P331 無 理 に 吐 かせないこと P302+P352 皮 膚 に 付 着 した 場 合 : 多 量 の 水 と 石 けんで 洗 うこと P304+P340 吸 入 した 場 合 : 空 気 の 新 鮮 な 場 所 に 移 し 呼 吸 しやすい 姿 勢 で 休 息 させること P305+P351 眼 に 入 った 場 合 : 水 で 数 分 間 注 意 深 く 洗 うこと P338 コンタクトレンズを 着 用 していて 容 易 に 外 せる 場 合 は 外 すこと その 後 も 洗 浄 を 続 けること P309+P310 ばく 露 した 場 合 又 は 気 分 が 悪 い 場 合 : 直 ちに 医 師 に 連 絡 すること P403+P235 換 気 の 良 い 場 所 で 保 管 すること 涼 しいところに 置 くこと 3. 組 成 及 び 成 分 情 報 単 一 物 混 合 物 の 区 別 : 混 合 物 1/7
官 報 公 示 整 理 番 号 官 報 公 示 整 理 番 号 化 学 名 又 は 一 般 名 含 有 率 化 学 式 ( 化 審 法 ) ( 安 衛 法 ) CAS 番 号 EC 番 号 水 酸 化 カリウム 3.3% KOH (1)-369 公 表 1310-58-3 215-181-3 メタノール 91.0% CH₃OH (2)-201 公 表 67-56-1 200-659-6 4. 応 急 措 置 一 般 的 注 意 事 項 : 手 当 てを 行 う 際 は 適 切 な 保 護 具 等 を 着 用 のこと 吸 入 した 場 合 : 直 ちに 空 気 の 新 鮮 な 場 所 に 移 動 させる 直 ちに 人 工 呼 吸 を 行 う 必 要 ならば 酸 素 吸 入 を 行 う 直 ちに 医 師 の 診 察 を 受 ける 皮 膚 に 付 着 した 場 合 : 多 量 の 水 で 洗 い 流 す 汚 染 された 衣 服 は 直 ちに 脱 ぎ 捨 てる ポリエチレングリコール 等 の 軟 膏 を 塗 布 する 直 ちに 医 師 の 診 察 を 受 ける 眼 に 入 った 場 合 : 多 量 の 水 で 瞼 を 開 けたまま よく 洗 浄 する 直 ちに 眼 科 医 の 診 察 を 受 ける 飲 み 込 んだ 場 合 : 空 気 の 新 鮮 な 場 所 に 移 動 させる アルコール 飲 料 を 与 える ( 例 コップ1 杯 の40%アルコール 飲 料 ) 直 ちに 医 師 の 診 察 を 受 ける(メタノ-ル 誤 飲 を 告 げる) 1 時 間 以 内 に 医 師 の 診 断 を 受 けられない 場 合 は 嘔 吐 させ( 意 識 がはっきりしている 場 合 に 限 る) 再 びエタ ノールを 服 用 させる (1 時 間 に 体 重 1Kg あたり40%のアルコール 飲 料 を 最 大 0.3ml) むやみに 中 和 剤 等 を 与 えてはならない 急 性 症 状 及 び 遅 発 性 症 状 の 最 も 重 要 な 徴 候 症 状 : 刺 激 腐 食 目 まい 昏 睡 酩 酊 興 奮 痙 攣 角 膜 混 濁 のおそれ 医 師 に 対 する 特 別 な 注 意 事 項 : 情 報 なし 5. 火 災 時 の 措 置 消 火 剤 : 水, 泡, 炭 酸 ガス, 粉 末 不 適 な 消 火 剤 : 特 になし 特 有 の 危 険 有 害 性 : フラッシュオーバーに 注 意 すること 蒸 気 は 空 気 より 重 く 床 に 沿 って 拡 散 する 火 災 時 に 有 害 ガスまたは 蒸 気 を 発 生 する 常 温 で 空 気 と 混 合 して 爆 発 性 混 合 物 を 生 成 する 消 火 を 行 う 者 の 保 護 : 適 切 な 保 護 具 を 着 用 し 安 全 な 場 所 から 消 火 活 動 を 行 う 移 動 可 能 な 容 器 は 速 やかに 安 全 な 場 所 に 移 し 霧 状 水 で 容 器 を 冷 やす 消 火 に 用 いた 排 水 による 河 川 や 地 下 水 の 汚 染 を 防 ぐ 2/7
6. 漏 出 時 の 措 置 人 体 に 対 する 注 意 事 項 : 蒸 気 を 吸 い 込 まないように 注 意 する 漏 出 物 との 接 触 を 避 ける 適 切 に 換 気 すること 作 業 の 際 には 保 護 具 を 着 用 すること 環 境 に 対 する 注 意 事 項 : 下 水 施 設 に 流 してはならない 爆 発 性 回 収 中 和 等 : 排 水 口 をふさぎ 飛 散 した 漏 出 物 は 集 め ポンプで 回 収 する 吸 収 剤 に 吸 着 させて 適 切 な 廃 棄 処 理 を 行 う 漏 出 箇 所 はきれいに 清 掃 する 廃 棄 物 の 処 理 については 第 13 項 を 参 照 のこと 7. 取 扱 い 及 び 保 管 上 の 注 意 取 扱 い: 密 閉 化 した 設 備 または 局 所 排 気 を 用 いる 吸 い 込 んだり 眼 や 皮 膚 および 衣 類 に 触 れないように 適 切 な 保 護 具 を 着 用 する 漏 れ あふれ 飛 散 しないようにし みだりに 蒸 気 を 発 生 させない 炎 高 温 体 点 火 源 との 接 触 を 避 ける 静 電 気 の 発 生 には 注 意 をはらうこと 容 器 を 転 倒 させ 落 下 させ 衝 撃 を 加 え または 引 きずる 等 粗 暴 な 取 扱 をしない 衛 生 対 策 : Sec.8 ばく 露 防 止 措 置 の 衛 生 対 策 参 照 のこと 保 管 : 容 器 は 気 密 性 を 保 つ 乾 燥 状 態 で 保 管 する 換 気 のよい 場 所 に 保 管 する 点 火 源 熱 源 を 避 けて 保 管 する 常 温 (15~25 )で 保 管 する 8.ばく 露 防 止 及 び 保 護 措 置 ばく 露 防 止 措 置 : 設 備 対 策 : 取 扱 い 場 所 の 近 くに 緊 急 時 に 洗 眼 身 体 洗 浄 を 行 う 設 備 を 設 置 する 密 閉 化 した 設 備 または 局 所 排 気 を 用 いる 関 係 法 規 に 従 い 十 分 な 設 備 対 策 を 行 う 衛 生 対 策 : 適 切 な 保 護 具 を 着 用 し 安 全 に 取 り 扱 うこと 吸 入 を 避 ける 作 業 終 了 後 は 手 洗 い 洗 顔 を 充 分 に 行 い 作 業 衣 等 に 付 着 した 場 合 は 着 替 える 皮 膚 保 護 の 為 の 処 置 を 講 ずること 保 護 具 : 保 護 眼 鏡 : 保 護 メガネを 使 用 する 保 護 手 袋 : 保 護 手 袋 を 使 用 する 3/7
呼 吸 用 保 護 具 : 蒸 気 発 生 の 場 合 は 呼 吸 保 護 具 を 使 用 する その 他 の 保 護 具 : 難 燃 性 の 帯 電 防 止 保 護 衣 を 着 用 する 環 境 に 対 する 注 意 事 項 : 下 水 施 設 に 流 してはならない 爆 発 性 保 護 具 は 作 業 場 所 有 害 物 の 使 用 量 や 濃 度 に 応 じて 選 択 すること 9. 物 理 的 及 び 化 学 的 性 質 形 状 : 液 体 色 : 無 色 臭 い : メタノール 臭 密 度 : 0.84 g/cm³ (20 ) ph : ca. 14 (20 ) 蒸 気 圧 : 沸 点 : 引 火 点 : 7 自 然 発 火 点 : 爆 発 限 界 : 下 限 5.5 %(V) (メタノール) 上 限 31 %(V) (メタノール) オクタノール / 水 分 配 係 数 : log Pow:-0.77 溶 解 性 : 水 に 溶 ける その 他 発 火 点 : 455 (メタノール) 10. 安 定 性 及 び 反 応 性 反 応 性 : 蒸 気 は 空 気 と 爆 発 混 合 物 を 生 成 するおそれがある 安 定 性 : 通 常 の 取 扱 い 条 件 下 では 安 定 である 危 険 有 害 反 応 可 能 性 : 爆 発 するおそれ: 酸 化 剤 過 塩 素 酸 塩 オキシハロゲン 酸 の 塩 ハロゲン 酸 化 物 硝 酸 窒 素 酸 化 物 非 金 属 酸 化 物 クロ モ 硫 酸 塩 化 物 水 素 化 物 ジエチル 亜 鉛 ハロゲン マグネシウム 過 酸 化 水 素 発 熱 するおそれ: 酸 ハロゲン 化 物 酸 無 水 物 還 元 剤 酸 危 険 なガス/ 蒸 気 を 生 成 するおそれ: アルカリ 土 類 金 属 アルカリ 金 属 水 素 避 けるべき 条 件 : 引 火 点 マイナス15Kを 臨 界 値 とみなす 熱 混 触 危 険 物 質 : 動 / 植 物 組 織,ガラス,プラスチック, 金 属, 金 属 合 金 危 険 有 害 な 分 解 生 成 物 : 4/7
11. 有 害 性 情 報 急 性 毒 性 : 経 口 : LDLo(oral/human) : 143mg/Kg (RTECS) メタノール LD50(oral/rat) : 5628mg/Kg (RTECS) メタノール LD50(oral/rat) : 273mg/Kg (RTECS) 水 酸 化 カリウム 口 腔 咽 頭 に 重 度 の 火 傷 をおこし 食 道 や 胃 に 穿 孔 のおそれがある 吸 入 : LC50(inh./rat) : 85.26mg/l (4h) (IUCLID) メタノール 呼 吸 器 官 を 刺 激 する 経 皮 : LD50(dermal/rabbit) : ca. 17100mg/Kg メタノール 吸 収 される 皮 膚 刺 激 性 : 火 傷 をおこす 眼 刺 激 性 : 火 傷 をおこす 角 膜 混 濁 のおそれがある 感 作 性 : 生 殖 細 胞 変 異 原 性 : 小 核 試 験 : 陰 性 哺 乳 動 物 細 胞 を 用 いた 試 験 (in vivo) (IUCLID) メタノール AMES 試 験 : 陰 性 (IUCLID) メタノール AMES 試 験 : 陰 性 大 腸 菌 を 用 いた 試 験 (IUCLID) 水 酸 化 カリウム 発 がん 性 : 生 殖 毒 性 : 特 定 標 的 臓 器 毒 性 - 単 回 ばく 露 : 特 定 標 的 臓 器 毒 性 - 反 復 ばく 露 : 吸 引 性 呼 吸 器 有 害 性 : 追 加 情 報 : 毒 性 に 関 する 量 的 なデータはない この 他 の 有 害 性 を 否 定 することはできないが それらを 予 測 評 価 するための 充 分 な 知 見 はない 適 切 な 安 全 衛 生 規 定 に 従 って 取 扱 うこと 12. 環 境 影 響 情 報 生 態 毒 性 : LC50 15400 mg/l (96h) (ECOTOX Database) ブルーギル (メタノール) EC50 >10000 mg/l (48h) (IUCLID) ミジンコ (メタノール) IC5 8000 mg/l (8d) (IUCLID) 5/7
藻 類 (メタノール) EC5 6600 mg/l (16h) 細 菌 (シュードモナス 属 ) (メタノール) LC50 80 mg/l (96h) (IUCLID) カダヤシ ( 水 酸 化 カリウム) 残 留 性 分 解 性 : 良 分 解 性 である BOD COD ThOD Ratio BOD/ThBOD 600~1120 mg/g (5d) (IUCLID) (メタノール) 1420 mg/g (IUCLID) (メタノール) 1500 mg/g (IUCLID) (メタノール) BOD5 76% (メタノール) 生 体 蓄 積 性 : 蓄 積 性 は 予 測 されない 移 動 性 : PBTアセスメント: 化 学 的 安 全 評 価 が 不 要 または 実 施 されていないため PBT/vPvB 評 価 データはない 自 然 水 下 水 土 壌 の 汚 染 を 避 ける 13. 廃 棄 上 の 注 意 残 余 廃 棄 物 : 関 連 法 規 及 び 市 区 町 村 条 例 等 に 従 い 産 業 廃 棄 物 として 廃 棄 すること 容 器 包 装 : 空 容 器 には 残 余 物 がないようにし 関 連 法 規 及 び 市 区 町 村 条 例 等 に 従 って 適 切 に 廃 棄 すること 14. 輸 送 上 の 注 意 国 連 番 号 : 2924 品 名 : FLAMMABLE LIQUID, CORROSIVE, N.O.S. クラス : 3(8)/II 国 内 規 制 : 消 防 法 : 第 四 類 アルコール 類 Ⅱ 水 溶 性 安 全 対 策 : 運 送 に 際 して 漏 れのないことを 確 かめ 直 射 日 光 を 避 け 転 倒 落 下 損 傷 がないように 積 み 込 み 荷 崩 れの 防 止 を 確 実 に 行 う 15. 適 用 法 令 消 防 法 : 第 四 類 アルコール 類 Ⅱ 水 溶 性 水 酸 化 カリウム 労 働 安 全 衛 生 法 第 57 条 の2: 通 知 対 象 物 質 労 働 安 全 衛 生 法 第 57 条 : 表 示 対 象 物 質 メタノール 化 学 物 質 の 審 査 及 び 製 造 等 の 規 制 に 関 する 法 律 : 優 先 評 価 化 学 物 質 労 働 安 全 衛 生 法 第 57 条 の2: 通 知 対 象 物 質 労 働 安 全 衛 生 法 第 57 条 : 表 示 対 象 物 質 労 働 安 全 衛 生 法 有 機 則 : 第 2 種 有 機 溶 剤 等 6/7
16.その 他 の 情 報 記 載 内 容 は 現 時 点 で 入 手 できる 資 料 情 報 データにもとづいて 作 成 しておりますが 含 有 量 物 質 化 学 的 性 質 危 険 有 害 性 等 に 関 しては いかなる 保 証 をなすものではありません また 注 意 事 項 は 通 常 の 取 扱 いを 対 象 にしたものなので 特 殊 な 取 扱 いの 場 合 には 用 途 用 法 に 適 した 安 全 対 策 を 実 施 の 上 ご 利 用 下 さい 7/7