固定資産税のあらまし2016

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1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

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住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

固定資産の価格は 国が示す基準で評価します 固定資産の評価は 国が示す 固定資産評価基準 によって行うこととされています ( 固定資産評価基準は 総務大臣が告示します ) これにより 評価した価格 ( 評価額 ) は 毎年 3 月 31 日までに市町村長が決定します 平成 30 年度の価格 ( 評価

所得税確定申告セミナー

税額の計算方法 課税標準額 税率 (1.4%) 土地 家屋価格等縦覧帳簿には 所在地番 地目 ( 構造 ) 地積( 建床面積 ) 評価額等が記載されており 町内の他の土地又は家屋の価格等を比較することが出来るようになっています この土地 家屋価格等縦覧帳簿は 毎年 4 月 1 日から当該年度の最初の

(3) 評価替え土地と家屋については, 原則として, 基準年度 (3 年ごと ) に評価替えを行い, 賦課期日 (1 月 1 日 ) 現在の価格を固定資産課税台帳に登録します 第 2 年度と第 3 年度は, 新たな評価を行わないで, 基準年度の価格をそのまま据え置きます ( 平成 30 年度が基準年

す ) 5 地区 地域内の各筆の評価 ( 一画地の宅地ごとに評価額を算出します < 土地に対する課税 > (1) 評価のしくみ固定資産評価基準によって 地目別に定められた評価方法により評価します 平成 6 年度の評価替えから 宅地の評価は 地価公示価格の 7 割を目途に均衡化 適正化が図られています

私たちの市税

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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住民税について

目 次 1 固定資産税と固定資産税評価 1 1 固定資産税とは 1 2 固定資産税の課税のしくみ 2 (1) 固定資産税を納める人 ( 納税義務者 ) 2 (2) 税額の計算 2 2 固定資産税評価のあらまし 1 固定資産税評価の意義 2 固定資産税評価によって求める価格とは 3 固定資産の価格を求

課税標準の特例 住宅用地は 税負担を軽減するため課税標準の特例が設けられています 小規模住宅用地は 200 m2以下の住宅用 一般住宅用地は 200 m2を超える部分 ( ただし家屋の床面積の 10 倍を限度とします 商業地等の非住宅用地は 税負担の調整により 課税標準の額は評価額の 70% が限度

価格 ( 評価額 ) 固定資産の価格は, 総務大臣が定めた固定資産評価基に基づき評価し, 価格を決定します 価格は 3 年ごとに評価替え ( 価格の見直し ) を行っており, この評価替え年度を基年度といいます 平成 30 年度がこの基年度に当たり, 全ての土地 家屋について新しい価格が決定しました


住宅ローンアドバイザー会報 12 月号 住宅購入後にかかる税金にはどんなものがある? 質問住宅を購入しようと思っていますが 負担しきれないほどの税金を負担することにならないか心配です 住宅購入後に必要となる税金を教えてください 回答住宅購入後にかかる税金には 固定資産税 都市計画税があります 固定資

H29パンフ「新築増築された皆様へ」

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

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固定資産税の課税のしくみ < 評価額と課税標準額と税額の推移 > ( 土地編 ) 課税標準額 評価額 税 額 なぜ, 地価が下落しているのに, 土地の固定資産税が上昇するの!? 2 なぜ, 平成 6 年評価額が急激に上昇したの!? 3 < 公的土地評価相互の均衡と適正化 > < 地価公示価格の一定割

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

土地に対する特例措置 住宅用地に対する課税標準の特例住宅用地とは 1 月 1 日現在 次のような住宅が建っている敷地をいいます 1 専用住宅 2 店舗兼住宅などの併用住宅で居住部分の床面積の割合が 25% 以上の家屋 ( 居住割合によっては 対象面積が異なる場合があります ) 3 アパート マンショ

市税のしおり2016表紙再3

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<平成11年度>

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

Q3 家屋の評価額が変わっていないのはなぜですか 家屋の評価額は 評価の時点において 全く同一の建物を同じ場所に新築した場合に必要とされる建築費 ( 再建築価格といいます ) に 経過年数による減価を考慮して求めることとなっています この評価額は 3 年ごとに見直し ( 評価替えといいます ) ます

第 5 章 N

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11総法不審第120号

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

やさしい税金教室

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

04-1 固定資産税

『知っておきたい 不動産所有コストの中身と抑えるコツ』

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

p43-48 (不動産取得税)


固定資産評価審査申出とは

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

資産運用として考える アパート・マンション経営

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Taro-町耐震改修助成要綱 j

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

はじめに

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

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契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

目次 1. 概要 2. 計算例 3. 住宅用地に対する課税標準の特例 4. 判例紹介 5. 是正制度

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目 次 固定資産税 都市計画税 土地 家屋 固定資産税 都市計画税はどんな税金? 1 誰が納めるの? いつ納めるの? 税額はどうやって決めるの? 免税点未満ってなに? 土地 家屋を売ったのになぜ固定資産税がかかるの? 評価替えとは 3 評価額は3 年間変わらないの? 縦覧 閲覧制度について 3 縦覧

○H30条例19-1

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2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

平成20年度

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

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目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

平成16年版 真島のわかる社労士

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

11総法不審第120号

固定資産税のしおり

相続財産の評価P64~75

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

平成20年度

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

1 土地の税額の求め方 宅地の評価の流れ 宅地の評価は 総務大臣が定めた 固定資産評価基準 によって行います 平成 27 年度については 平成 26 年 1 月 1 日時点の地価公示価格等の 7 割を目途に評価していますが その後 地価の下落が認められる場合 地価下落 ( 平成 26 年 7 月 1

目 次

ウ商業地等である 町の土地の平成 28 年度分の固定資産税の課税標準額は 法附則第 18 条第 5 項及び第 25 条第 5 項の規定により 課税標準となるべき価格に0.7を乗じた額となる なお 岐阜市税条例 ( 昭和 25 年岐阜市条例第 14 号 以下 条例 という ) においては これと異なる

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

* 大規模の償却資産とは 一の納税義務者が所有する償却資産で その価額の合計額が市町村の人口段階に応じて法定されている金額を超えるものをいう (6) 賦課期日との関係 固定資産税においては 賦課期日の現況により課税要件が確定することとされている したがって 当該年度の賦課期日において 固定資産が所在

新座市税条例の一部を改正する条例

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

平成 平成31 年度 31年度 固定資産税のしおり

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

11総法不審第120号

毎年 1 月 1 日に土地 家屋を所有している方には 固定資産税および都市計画税が課税されます その税額は 市長が決定した土地 家屋の価格 ( 評価額 ) をもとに算定した課税標準額に税率 ( 固定資産税 1.4% 都市計画税 0.3%) を乗じて求めます 土地 家屋の価格は 3 年に一度評価替えを

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平成 28 年度 (2016 年度 ) 固定資産税都市計画税のあらまし 岩出市誕生 10 周年記念ロゴマーク 岩出市

固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 固定資産 ( 土地 家屋 償却資産 ) を所有している方にその価格をもとに算定された税額を納めていただく税金です 都市計画税は 都市計画事業の建設 整備に要する費用に充てるために設けられている税金で 都市計画区域内に土地 家屋を所有されている方にその価格をもとに算定され 固定資産税とあわせて課税されます 1. 免税点 区分 課税標準額 土地 30 万円 市内に同一人が所有する土地 家屋 償却資産のそれぞれの課税標準額の合計額が 上の表の金額に満たない場合には 固定資産税は課税されません なお 固定資産税について免税点未満のものは 都市計画税も課税されません 2. 税率と税額の算定方法 税率 固定資産税 1.4% 都市計画税 0.2% 算定式 税額 = 課税標準額 税率課税標準額は 原則として 市町村長が決定した価格 ( 評価額 ) となりますが 住宅用地の課税標準の特例措置が適用される場合や税負担の調整措置が適用される場合は 評価額よりも低く算定されます 3. 評価替え評価の見直しは 土地の利用形態の変更や家屋の新増築などを除き 3 年に1 度の基準年度に行います ( 償却資産の価格は 毎年見直されます ) 直近では昨年度( 平成 27 年度 ) が基準年度にあたり 第 2 年度 ( 平成 28 年度 ) 第 3 年度 ( 平成 29 年度 ) は 原則 基準年度の価格 ( 評価額 ) を据え置きます 次の評価替えは 平成 30 年度です 固定資産税 都市計画税を納付する人 ( 納税義務者 ) 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在で 岩出市内に固定資産を所有している方に納付いただきます この所有している方とは 土地については 登記簿又は土地補充課税台帳 家屋については 登記簿又は家屋補充課税台帳 1 家屋 20 万円 償却資産 150 万円

償却資産については 償却資産課税台帳に それぞれ所有者として登記又は登録されている方をいいます なお 納税義務者が死亡された場合や市外又は海外へ転出等をされた場合は 税務課固定資産税係までご連絡ください 土地への課税について 1. 土地の評価土地の価格 ( 評価額 ) は 総務大臣が定めた 固定資産評価基準 ( 土地 ) により求めます ( 宅地等 ) 状況の類似する地区ごとに標準的な宅地を選定し その適正な時価 ( 地価公示価格等の 7 割を目途 ) に比準して評価します ( 農地 山林等 ) 状況の類似する地区ごとに標準的な田 畑 山林を選定し その標準地の価格に比準して評価します 2. 土地 ( 宅地 ) の下落修正平成 28 年度において地価の下落が認められる地点については 価格調査基準日 ( 平成 2 6 年 1 月 1 日 ) から平成 2 7 年 7 月 1 日までの下落状況に応じ 土地の価格の修正を行っています 3. 特例措置 (1) 住宅用地に対する課税標準の特例 ( 土地 ) 住宅の敷地に使用されている土地は 次の表のとおり課税標準の特例が適用されます ただし 特例対象面積は 住宅の総床面積の 10 倍を限度とします なお 併用住宅 ( 家屋の一部を住宅としている家屋 ) の敷地については 家屋全体に占める居住部分の割合に応じて特例対象面積が変更となります 課税標準額の算定方法住宅用地の種類面積の要件固定資産税都市計画税 小規模住宅用地 一般住宅用地 200 m2以下の部分 200 m2を超える部分 200 m2までの価格 1/6 200 m2を超える部分の価格 1/3 2 200 m2までの価格 1/3 200 m2を超える部分の価格 2/3

(2) 宅地に対する負担水準による負担調整措置地域や土地によって ばらつきがある宅地の負担水準を均衡させることを目的とした税負担の調整措置が 住宅用地と商業地等 ( 非住宅用地 ) に適用されます 負担水準 とは 前年度の課税標準額が 今年度の評価額に対し どの程度の割合であるかを示したものです 一般住宅用地 小規模住宅用地の負担水準の求め方前年度課税標準額負担水準 ( % )= 今年度評価額 住宅用地特例率 (1/6 又は1/3) 商業地等 ( 非住宅用地 ) の負担水準の求め方前年度課税標準額負担水準 ( % )= 今年度評価額上で求めた負担水準を次の表に当てはめて課税標準額を計算します 一般 小規模住宅用地 商業地等( 非住宅用地 ) 負担水準 100% 以上 課税標準額 今年度評価額 住宅用地特例率 (1/6 又は 1/3) [A] 負担水準 70% 超 課税標準額 今年度評価額 [B] 70% 前年度課税標準額 +[A] の 5% 60% 以上 70% 以下 前年度据え置き 100% 未満 ただし 計算結果が [A] の 100% 超の場合 [A] の価格 [A] の 20% 未満の場合 [A] の価格の 20% 60% 未満 前年度課税標準額 +[B] の 5% ただし 計算結果が [B] の 60% 超の場合 [B] の価格の 60% [B] の 20% 未満の場合 [B] の価格の 20% 3

税負担のモデル * 平成 28 年度の税負担は 次のようになります 宅地 200 m2 ( 小規模住宅用地を適用 ) 固定資産税の計算例 ( 固定資産税の税率は 1.4%) 平成 27 年度評価額 24,000 円 / m2 200m2 = 4,800,000 円 平成 27 年度課税標準額 715,000 円 平成 28 年度評価額 ( 平成 27 年度と比較して 5% 下落した場合 ) 22,800 円 / m2 200m2 = 4,560,000 円 平成 27 年度分 715,000 円 1.4% = 10,000 円 ( 平成 27 年度課税標準額 ) ( 税率 ) ( 税額 ) 715,000 円 平成 28 年度分負担水準 (%)= =94% 4,560,000 円 1/6 以上の結果から負担水準は94% となりますので P.3の表に従い以下の計算をします 1 今年度評価額 住宅用地特例率 4,560,000 円 1/6 = 760,000 円 2 前年度課税標準額に 1の5% を加算 715,000 円 + (760,000 円 5%)= 753,000 円 1に対する 2の割合を求めます 753,000 円 760,000 円 = 99% 以上の結果から平成 28 年度課税標準額は 平成 27 年度の課税標準額に 平成 28 年度評価額に住宅用地特例 (1/6) を乗じて得た額の 5% を加えた額 (2) となります (P.3の表を参照 ) 平成 28 年度税額 753,000 円 1.4% = 10,500 円 平成 27 年度と比較して 500 円の負担増をお願いすることになります 4

宅地 200 m2 ( 商業地等の場合 ) 固定資産税の計算例 ( 固定資産税の税率は 1.4%) 平成 27 年度評価額 68,000 円 / m2 200m2 = 13,600,000 円 平成 27 年度課税標準額 8,500,000 円 平成 28 年度評価額 ( 平成 27 年度と比較して 5% 下落した場合 ) 64,600 円 / m2 200m2 = 12,920,000 円 平成 27 年度分 8,500,000 円 1.4% = 119,000 円 ( 平成 27 年度課税標準額 ) ( 税率 ) ( 税額 ) 8,500,000 円 平成 28 年度分負担水準 (%)= =65% 12,920,000 円以上の結果から負担水準は65% となりますので 平成 28 年度課税標準額は 平成 27 年度の課税標準額を据え置いた額となります (P.3の表を参照 ) この場合 平成 27 年度と税額は変わりません 宅地 200m2 ( 小規模住宅用地を適用 ) 都市計画税の計算例 ( 都市計画税の税率は 0.2%) 平成 27 年度評価額 24,000 円 / m2 200m2 = 4,800,000 円 平成 27 年度課税標準額 1,474,000 円 平成 28 年度評価額 ( 平成 27 年度と比較して 5% 下落した場合 ) 22,800 円 / m2 200m2 = 4,560,000 円 平成 27 年度分 1,474,000 円 0.2% = 2,900 円 ( 平成 27 年度課税標準額 ) ( 税率 ) ( 税額 ) 1,474,000 円 平成 28 年度分負担水準 (%)= =96% 4,560,000 円 1/3 以上の結果から負担水準は96% となりますので P.3の表に従い以下の計算をします 1 今年度評価額 住宅用地特例率 4,560,000 円 1/3 = 1,520,000 円 2 前年度課税標準額に 1の5% を加算 1,474,000 円 + (1,520,000 円 5%)= 1,550,000 円 1に対する 2の割合を求めます 1,550,000 円 1,520,000 円 = 101% 5

以上の結果から平成 28 年度課税標準額は 平成 28 年度評価額に住宅用地特例率 ( 1 / 3 ) を乗じて求めた額 ( 1 ) となります (P.3の表を参照 ) 平成 28 年度税額 1,520,000 円 0.2% = 3,000 円 平成 27 年度と比較して 100 円の負担増をお願いすることになります 家屋への課税について 1. 家屋の評価家屋の価格 ( 評価額 ) は 総務大臣が定めた 固定資産評価基準 ( 家屋 ) により求めた再建築価格を基礎に算定します 評価額 ( 課税標準額 )= 再建築価格 経年減点補正率 再建築価格評価の対象となった家屋と同一のものを評価の時点において その場所に新築するとした場合に必要とされる建築費です 経年減点補正率家屋の建築年数の経過によって生じる損耗の状況による減価をあらわしたものです なお 在来分家屋については 基準年度 (3 年ごと ) に評価替えが行われます ただし 算定された評価額が前年度の評価額を超える場合には 前年度の評価額に据え置かれます 家屋に対する固定資産税は 毎年 1 月 1 日現在の状況に基づいて課税されます 次の場合は 税務課固定資産税係まで必ず連絡をお願いします ( 1 ) 家屋を取り壊した場合 ( 2 ) 家屋を新築 増築 改築した場合 6

2. 改修工事を行った住宅に対する減額措置 ( 家屋 ) 次の要件を満たす改修工事を行った住宅について 一定期間 固定資産税が減額されます これらの適用を受けるためには 申告が必要です 改修の種類 バリアフリー改修 耐震改修 熱損失防止 ( 省エネ ) 改修 減税額 床面積 100 m2相当分までの 1/3 の額 床面積 120 m2相当分までの 1/2 の額 床面積 120 m2相当分までの 1/3 の額 適用期間 1 年間 工事要件 1 廊下の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室の改良 4 便所の改良 5 手すりの取付け 6 床の段差解消 7 引き戸への取替え 8 床表面の滑り止め上記の工事費が 5 0 万円超 ( 補助金等を除いた金額 ) 耐震基準に適合する工事 上記の工事費が 50 万円超 1 窓の改修工事 ( 必須 ) 2 窓の改修工事と併せて行う床 天井 壁の断熱工事 3 改修部位がいずれも現行の省エネ基準に新たに適合することとなったもの上記の工事費が 5 0 万円超 ( 補助金等を除いた金額 ) 床面積全体に占める居住部分の割合が 1/2 以上 家屋要件 新築された日から10 年以上経過した住宅 改修後の床面積が50m2以上 次のいずれかの方が居住する既存住宅 ( 賃貸住宅を除く ) 65 歳以上の方 要介護認定又は要支援認定を受けている方 障害のある方 昭和 57 年 1 月 1 日以前から存在する住宅 平成 18 年 1 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの間に現行の耐震基準に適合した耐震改修が完了 平成 20 年 1 月 1 日以前から存在する住宅 ( 賃貸住宅を除く ) 改修後の床面積が50m2以上 平成 20 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの間に熱損失防止 ( 省エネ ) 改修が完了 申告期限 工事完了後 3 か月以内 7

3. 新築住宅に対する減額措置 ( 家屋 ) 新築住宅については 住宅の種類により新築した翌年度から一定期間 固定資産税が減額されます これらの適用を受けるためには 申告が必要です 住宅の種類新築 ( 一般住宅 ) 認定長期優良住宅 減税額 床面積 120 m2相当分までの 1/2 の額 ただし 居住部分に限る 3 階建以上の耐火 準耐火構造の住宅 適用期間 5 年間 7 年間 上記以外の住宅 3 年間 5 年間 床面積全体に占める居住部分の割合が1/2 以上 居住部分の床面積が50 m2 ( 一戸建て以外の貸家の場合は 40m2 ) 以上 280m2以下 適用要件 平成 30 年 3 月 31 日までに新築された住宅 平成 30 年 3 月 31 日までに新築された住宅 長期優良住宅の認定を受けていること 申告期限 新築した翌年の 1 月 31 日まで 改修工事又は新築による減額措置の注意 いずれの減額措置も適用を受けられるのは 1 戸につき1 回です いずれの減額措置も他の減額措置との併用はできません ただし バリアフリー改修と熱損失防止 ( 省エネ ) 改修の減額は併用して適用できます マンション等の区分所有家屋は 専用部分について改修工事を行う必要があります いずれの減額措置も都市計画税には適用されません 8

償却資産への課税について 会社や個人で事業を営んでいる方が その事業のために用いることができる構築物 機械 器具 備品等を償却資産といい 土地 家屋と同様に固定資産税が課税されます 1. 償却資産の申告について償却資産をお持ちの方は 毎年 1 月 1 日現在における償却資産の所有状況を 1 月 31 日までに申告する必要があります 申告にあたっては 資産の所在 種類 名称 数量 取得時期 取得価額 耐用年数等を申告書に記載し 提出いただきます 償却資産については エルタックス ( e L T A X ) による電子申告ができます 2. 償却資産の対象となるものの例 業種 事務系 飲食業 小売業 病院 医院 不動産貸付業 主な償却資産 事務机 椅子 応接セット ルームエアコン コピー機 パソコン ファクシミリなど 看板 食卓 椅子 カウンター 冷蔵庫 カラオケ レジスターなど 陳列棚 看板 冷蔵庫 レジスターなど 医療機器 パソコン ルームエアコン 空気清浄器など舗装 門扉 外構工事 外灯など 3. 償却資産の対象とならないものの例土地 建物 自動車 ( 大型特殊自動車などを除く ) 等 4. 償却資産の評価額の算定方法 ( 評価額 = 課税標準額 ) ( 1 ) 前年中に取得した資産減価率評価額 = 取得価額 (1 ) 2 ( 2 ) 前年前に取得した資産評価額 = 前年度評価額 (1 減価率 ) 評価額の最低限度額は取得価額の5% です 5. 償却資産の税額の算定方法税額 = 課税標準額 税率 (1.4%) 9

よくあるご質問 Q. 土地 家屋を今年の 2 月に売却しましたが 私の名前で今年度の固定資産税の請求が来ました なぜでしょうか? A. 固定資産税は 1 月 1 日時点の所有者に課税されますので 年の途中で所有者が変更となっても今年度の固定資産税は 全額あなたにお支払いただくことになります Q. 納税通知書を物件ごとに分けて作ってもらえないのですか? A. 納税通知書を分けて作ることはできません 地方税法の規定により 納税通知書には 同一納税義務者が所有する物件すべての課税標準額の合計額を記載することとなっており その合計額によって免税点を判定する必要があるためです なお これまで別々に課税されていた物件の所有者が 同一人であると判明した場合は 翌年度課税分から納税通知書をひとつにまとめることになります Q. 農地転用許可を受けた田畑の税額が上がりました なぜですか? A. 土地の評価は 現況のほかに その利用目的や潜在的価値にも着目して判断されます 農地転用許可を受けた田畑は 宅地介在農地 といい 宅地としての潜在的価値を有していると考えられるため 耕作を続けている場合でも宅地に比準した評価となります Q. 地価下落によって 土地の評価額が下がっても税額が上がるのはどうしてでしょうか? A. 本来 固定資産税は 評価額を課税標準額として算定します しかし 平成 6 年度の評価替えで それまで地域によってばらつきのあった評価額の算定方法を全国一律に地価公示価格等の 7 割程度にすることとなりました この変更により 地域によっては それまでと比べて評価額が大幅に上昇する結果となったため 急激な税負担の増加を避けるために 従来の課税標準額を基礎として 毎年徐々に本来の課税に近づける負担調整措置が講じられています その結果 地価が下落しても負担水準 ( P. 3 参照 ) の低い土地 ( 本来の課税標準額より安く抑えられている土地 ) については 税額が少しずつ上昇することとなります なお 負担水準が高い土地については 税額を引き下げたり 据え置く措置が講じられています 10

Q. 家屋を取り壊しましたが 今年度の固定資産税はどうなりますか? A. 固定資産税は 1 月 1 日現在の状況により課税されますので 1 月 1 日時点で家屋が存在する場合は 取り壊した日付に関わらず年税額を納付いただく必要があります また 取り壊された家屋が 住宅 である場合 住宅用地に対する課税標準の特例 (P.2 参照 ) の適用がなくなることで 翌年度から土地の税額が上がる場合があります Q. 私は平成 24 年 5 月に住宅を新築しましたが 平成 28 年度から税額が急に高くなりました なぜでしょうか? A. 新築の住宅について一定の要件に該当するときは 固定資産税の減額制度があり 新築された翌年から通常 3 年間に限り 固定資産税額 ( 家屋 ) が 2 分の 1 に減額されます (P.8 参照 ) あなたの場合は 平成 25 26 27 年度分について減額されており 平成 28 年度分からは 減額期間が終了したことにより税額が高くなった ( 本来の税額に戻った ) のです Q. 家屋は年々古くなっていきますが それに伴って税額は下がらないのでしょうか? A. 家屋については 3 年ごとに評価替えが行われます 評価の方法は 評価替えの時点で同じものを新築した場合 いくらかかるのか ( 再建築価格 ) を求め 建築後の年数による損耗率 ( 経年減点補正率 ) を乗じて評価額を算定します したがって 前回の評価替え時点から 資材価格等が上昇している場合は 前年度の評価額を上回ることがあります その場合は 前年度の評価額を据え置くこととなっているため 必ずしも築年数が古いからといって税額が下がるとは限りません なお 直近 ( 平成 27 年度 ) の評価替えによる資材価格等の上昇率 ( 再建築費評点補正率 ) は 木造 1. 0 6( 前回 0. 9 9 ) 非木造 1.05( 前回 0.96) となっています Q. 減価償却済みの資産でも償却資産の申告は必要ですか? A. 減価償却済みであっても 事業の用に供することができる状態であれば 申告の必要があります また 現在稼働していない資産 ( 遊休資産 ) についても すぐに稼働できる状態が維持されていれば申告の対象となります 11