Microsoft Word - 税_0110.doc

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3 目標に対する実績や優れた取組を 車座集会 地域セミナー や 埼玉県 市町村税務職員税収確保取組情報活用システム ( 通称 税 in. NET ) で紹介し 会員間で情報共有する 重点実施事項 2 給与特別徴収の徹底 1 給与特別徴収の割合 ( ) を全県平均 85% 以上とする 特別徴収による納

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

1 主要債権収入状況 ( 平成 30 年 9 月末 ) 資料 3 参考資料 債権名区分調定額収入済額不納欠損額 市税 国民健康保険料 介護保険料 保育料 市営住宅使用料 診療収入等 ( 清水病院 ) 水道料金 下水道使用料 還付未済額 収入未済額収入率 (%) 本年度前年度縮減額本年度前年度増減 現

27 年度 28 年度 ( 参考 )32 年度予定都道府県鉱区税 98.5% 100.0% 市町村KPI( 第二階層 ) 地方税の徴収率 向上 (2015 年度中に基準財政収入額算定上の 標準的な徴収率 を設定 ) 平成 28 年度より 地方税の実効的な徴収対策を行う地方自治体の徴収率を標準的な徴収

(2) 市税の決算状況 平成 24 年度調定済額の比較 税目 項目 平成 23 年度調定済額 平成 24 年度調定済額 増減 ( 単位 : 千円 ) 増減率 個人 10,113,609 10,412, , 市民税 法人 1,844,663 2,109, ,056

(1) 理由付記等

はじめに 地方団体の歳入を確保するとともに 地方税に対する納税者の信頼を得るためには 一層の徴収対策に取り組む必要があります 本資料は 地方税の徴収対策の先進的な取り組みを集めたものであり 今後の徴収対策の参考として活用下さい なお 地方税法では 一定の要件を満たす場合には 徴収や換価の猶予 滞納処

1 市税滞納削減アクションプランの策定にあたって 市税滞納削減は 市財源の確保という目的もあるが それ以上に重要なのが税負担の公平性である 公平に賦課された税額が 100% 収納されて 初めて税負担の公平が達成されたことになる 市民の負託に応えるため 納税課では日々滞納整理に励んでいるが 岐阜市にお

市民税 (p1~4) 個人市民税調定額と納税義務者所得区分別納税義務者数法人納税義務者数及び賦課額地方税法第 312 条第 1 項の区分別法人数 固定資産税都市計画税 (p5~12) 固定資産税納税義務者数と調定額固定資産税土地地目別課税状況固定資産税家屋構造 種類別課税状況固定資産税償却資産種類別

議案用 12P

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

( 督促 ) 第 6 条市長等は 市の債権について 履行期限までに履行しない者があるときは 法令 条例又は規則の定めるところにより 期限を指定してこれを督促しなければならない 2 市長等は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 以下 法 という ) 第 2 31 条の3 第 1 項に規定す

3 減免の期間及び割合 下表の左欄の期間に終了する事業年度又は課税期間に応じて右欄の減免割合を適用します H27.6.1~H 減免割合 5/6 納付割合 1/6 H28.6.1~H 減免割合 4/6 納付割合 2/6 H29.6.1~H 減免割合 3/6 納

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平成 30 年度改正版 平成 30 年 6 月 1 日から平成 31(2019) 年 5 月 31 日までの間に終了する事業年度に ついては 減免割合が 2/6 に変更となりましたので 30 年度改正版をご使用くださ 1 減免の対象 ( 変更はありません ) 詳細は次ページをご覧ください 1 資本金

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に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

⑵ 過誤納金還付金が各税法の定めに基づいて発生するのに対して 過誤納金は 法律上 国税として納付すべき原因がないのに納付された金額で 国の一種の不当利得に係る返還金である なお この過誤納金は 次の二つに分かれる イ過納金過納金は 納付時には納付すべき確定した国税があったが 減額更正や不服審査の裁決

資料2-1(国保条例)

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

4 保険料の状況 (1) 保険料の設定及び徴収第 1 号被保険者の介護保険料基準額は 区介護保険事業計画の3 年間の計画期間ごとに必要な介護サービス給付費の見込み額等を基に 高齢者人口の見込み数値等により算出する仕組みになっている この基準額を基に所得状況に応じた ( 段階ごとに ) 保険料を設定し

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 ) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとお

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スライド 1

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 2 個人住民税関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 個人住民税関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしか

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する軽自動車をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該 3 輪以上の軽自動車の取得者に環境性能割によって 軽自動車等 ( 法第 442 条第 3 号に規定する軽自動車等をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該軽自動車等の所有者に種別割によって課する 2 前項に規定するもののほか

枚方市税条例施行規則 ( 昭和 50 年 5 月 1 日規則第 19 号 ) より抜粋 ( 貧困による市民税の減免 ) 第 9 条の2 条例第 47 条第 1 項第 1 号に規定する減免理由による減免は 市民税の納税義務者が申請の日に生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定による

資料3

個人住民税の特別徴収に関するQ&A

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Microsoft Word - 定期監査結果報告書(最終)

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た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

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04_固定資産税に関する事務 基礎項目評価書+(平成31年1月版)

7 固定資産税に関する事務 基礎項目評価書

様式第 2 号 ( 第 7 条関係 ) 住 所 ( 所在地 ) 氏 名 ( 名 称 ) 様 第 号 平成 年 月 日 広島県知事印 産業廃棄物埋立税特別徴収義務者指定通知書 広島県産業廃棄物埋立税条例第 8 条第 2 項の規定により, あなた ( 貴社 ) を平成 年 月 日から産業廃棄物埋立税特別

2. 徴収率の状況 (1) 合計徴収率 平成 29 年度の市町村税徴収率 ( 全国 ) は 平成 31 年 3 月に総務省より発表される予定 現年課税分と滞納繰越分を合算した平成 29 年度の合計徴収率は 96.0% で 前年度 95.4% より 0.6 ポイント上昇 平成 21 年度 91.3%

真庭市の滞納整理対策について

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エ. 納税義務者数の推移 単位 : 人平成 納税義務者数土地 63,685 納 税 義 務 者 数 の 推 移 単位 : 人 土地 償却資産 6,582 61,53 61,587 62,552 63,69 63,685 償却資産 2,2 1,77 1,786 1,798 1,827 1,894 2,

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

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はじめに 市政運営の根幹的な財源である市税や安心して医療にかかれるよう市民の健康を維持するために必要な国民健康保険税の納税を促進して 円滑に市政が運営できるよう 財源確保に向けて必要な収納率向上のための計画を立案し 実現に向けて取り組むことを目的として策定するものとする 1 府中市の現状 日本の経済

05-01【財務部長】チャレンジ目標01【年度末】(確認済)

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固定資産税の賦課に関する事務_xlsx

08_個人住民税賦課関連事務_H3006_xlsx

茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年 10 月 10 日付けで行われた申立人の年金記録に係る苦情のあっせんについては 同日後に新たな事実が判明したことから 当該あっせんによらず 申立人のA 社における資格喪失日に係る記録を昭和 41 年 9 月 5 日に訂正し

未収債権の目標及び具体処理策 1. 債権名及び ( 債権区分 ) 過払い給与戻入金 所属 ( 課又は担当 ): 2 環境局総務部職員課 区分 : 公債権 ( 強制徴収できない ) 2. 未収金残高の推移 ( 目標 ) 27 実績 実績 目標 実績 132 3

弘前市町会等事務費交付金交付要綱

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

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げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

Microsoft Word - 中間報告_案_.docx

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

業務説明書 Lv1 Lv2 機能構成図 業務名 (Lv0) 資料番号版数日付国税関係業務 1 作成更新 Lv3 Lv4 Lv5 作成者 計画 連絡 報告 税務統計 納税者に関する情報収集 納税者基礎情報の整理 申告書用紙等の発送

5 市税及び国民健康保険税の賦課・徴収に関する事務(基礎項目評価書).xlsx

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

05-1【関連資料】様式新旧(第1号様式他)

エントリーシート(確定 前橋市).docx

1 市税の決算状況 (1) 市税全体の決算 平成 27 年度決算における市税総額は,462 億円余で, 前年度と比較して,3 億 6400 万円余,0.8% の減となりました 市税全体に占める割合は, 市民税 ( 個人 法人 ) が 54.9%, 固定資産税は 35.0% となり, これらの二つの税

Taro-議案第13号 行政手続条例の

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過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

市民税の減免に関する基準(内規)

岐阜市債権管理及び回収に関する基本指針 平成 29 年 11 月 岐阜市財政部

Microsoft PowerPoint 寄附金控除制度概要.ppt

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

災害被害者に対する個人市民税の減免について 質問 1 当市では6 月 10 日に地震が発生し 大きな被害が生じました 地方税法第 323 条の規定により 被災者に対して個人市民税を減免したいと考えています (6 月 20 日時点と仮定 ) 当市の個人市民税 ( 普通徴収 ) の納期は 6 月 (1

Microsoft Word - ③(様式26号)特別徴収実施確認・開始誓約書

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「公的年金からの特別徴収《Q&A

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個人情報の保護に関する規程(案)

Microsoft Word - 資料6-1 個人住民税の特別徴収に係るQ&A(事業者向け)

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

14個人情報の取扱いに関する規程

Z 67 H 第一問 国税徴収法解答速報 問 2(35 点 ) (1) イ. 差押えの始期 : 平成 28 年 2 月 1 日ロ. 差押えの要件 : 保全差押納税義務があると認められる者が不正に国税を免れたこと 又は国税の還付を受けたことの嫌疑に基づき 国税犯則取締法の規定により差押若しくは領置 又

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1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

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個人情報保護規定

Taro-(確定版) H31.1第22回厚年特例法国会報告.jtd

Q4 すべての事業主が個人住民税を特別徴収しなければいけないのですか? A4 所得税の源泉徴収義務のある事業主は 従業員の個人住民税を特別徴収することが法令 ( 地方税法及び各市町村の条例 ) により義務付けられています 特別徴収義務者に指定された事業主は 従業員に給与を支払う際に 個人住民税を特別

目 次 1 実施計画策定の目的 1 2 本市の現状 2 (1) 給与所得者に対する特別徴収の実施率 (2) 特別徴収未実施事業者の把握 (3) 個人住民税の収入状況等 3 本市の取組み 3 (1) 対象事業者の選定 (2) 指定予告通知等の発送 (3) 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の通知 (

【⑨】固定資産税の税額更正に伴う山口市国民健康保険料等過誤納返還金支払事務要領(26_4_1)

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

個人県民税以外の税目については, 差押え中心の滞納整理を積極的に進め, 自動車の集中差押えをはじめ, 預貯金や給与等の債権差押えによる取立や捜索による動産の差押え 引き揚げ等を実施した また, 引き揚げた動産は市町村との合同公売会やインターネット公売に付して換価するなど, 収入未済額の縮減に積極的に

Transcription:

第 5 収納対策 Ⅰ 概要 1 徴収事務の概要 1 徴収の方法地方税の徴収の方法には 普通徴収 申告納付 特別徴収及び証紙徴収の 4 種類がある ⅰ) 普通徴収普通徴収とは 納税通知書を納税義務者に交付することによって 地方税を賦課徴収することである 納税通知書は 地方団体によって作成される公文書であり 課税の法的根拠 税額算定の基礎 課税について納得できない場合に納税者がとる措置などが記載されている ⅱ) 申告納付申告納付とは 納税義務者が納めなければならない地方税の課税標準額及び税額を申告し その申告した税額を納付することをいう ⅲ) 特別徴収特別徴収とは 地方団体が 地方税の徴収について便宜を有する者を特別徴収義務者として指定し この指定された特別徴収義務者が 納税義務者から税金を徴収し その徴収した税金を地方団体に納めることをいう この場合 地方団体に税金を納める方法を納入という ⅳ) 証紙徴収証紙徴収とは 地方団体が納税通知書を交付しないで その地方団体が発行する証紙をもって地方税を払い込ませることをいう 2 各税目別の徴収方法 ( 地方税法で規定 ) ⅰ) 市町村民税 ( 個人 ) 普通徴収 特別徴収( 給与所得に対して課するものについては 原則として特別徴収による ) ⅱ) 市町村民税 ( 法人 ) 申告納付 -60-

ⅲ) 固定資産税 普通徴収 ( 出典 : やさしい地方税財団法人大蔵財務協会 ) 2 徴収業務体制について徴収業務は 本庁税務部収納対策課 ( 滞納額 500 万円以上 ) と区役所区民生活部収納課 ( 同 500 万円未満 ) で実施している 組織体制については 前述の さいたま市税務機構図 に示してある それぞれの事務分掌は以下のとおりである 本庁収納対策課 (1) 市税及び個人の県民税 ( 以下 市税等 という ) の徴収金の徴収に係る事務の指導及び調整に関すること (2) 滞納者 ( 市長が定める者に限る ) に係る市税等の徴収金の徴収 徴収の猶予 督促 催告 滞納処分及び不納欠損処分に関すること (3) 市税等の徴収金の収入整理並びに還付及び充当に関すること (4) 徴収金 ( 市長が定める者に係るものに限る ) の徴収の嘱託に関すること (5) 納税貯蓄組合連合会に関すること 区役所収納課 (1) 税関係諸証明の交付に関すること (2) 市税等の徴収金の徴収及び徴収の猶予に関すること (3) 市税等の徴収金の督促 催告及び滞納処分に関すること (4) 市税等の徴収金の不納欠損処分に関すること (5) 市税等の徴収金の嘱託に関すること (6) 徴収の嘱託を受けた他の地方団体の徴収金の徴収に関すること (7) 納税貯蓄組合に関すること ( 出典 : 本市 HP) 本庁収納対策課の区役所収納課に対する指導及び調整とは具体的には以下のとおりである 1 各区に対して 事務の進捗に関するヒアリングを行い 状況に応じて対応方針を整理するとともに 徴収嘱託員や本庁収納対策課職員を派遣し 徴収を支援する 2 収納関係税務連絡会議や担当者会議を活用し 情報の共有化を図り各区の懸案 -61-

事項 問題点の解消に努め 市全体で統一した収納事務の調整を行う 3 各区収納課の事務が円滑に遂行できるよう各区と連携して電算システムの適正 な運営管理を行う 3 滞納整理事務の概要納税者が納期限までに地方税を納付しないときは 1 督促状 催告書等による納税の催告 2 差押え 交付要求等の滞納処分 3 徴収猶予等の納税の緩和措置などを行い滞納金を徴収して完結するか あるいは 不良債権として滞納処分の停止を行うことにより その徴収権を消滅させるかの いずれかの解決策を講じなければならない このような滞納金について行われる一連の事務手続を総称して 滞納整理事務 という -62-

滞納整理事務の流れは以下のようになっている ( 出典 : 市作成資料 ) 滞納整理事務の流れ 納期限 督促 ( 地方税法 329 条 1 等 ) 催告文書催告 電話催告 臨戸催告等 財産等調査所内調査 臨戸訪問 官公庁調査 徴収猶予 換価の猶予 ( 地方税法第 15 条 第 15 条の 5) 差押 ( 地方税法 331 条 1 等 ) 換価 配当 滞納処分の停止 ( 地方税法第 15 条の 7) < 定義 > 督促 督促とは 納税者が納期限までに納付しない場合にされる納付の請求をいう さいたま市市税条例第 13 条では 納税者又は特別徴収義務者が納期限までに徴収金を完 -63-

納しない場合においては 市長は 納期限後 30 日以内に督促状を発するものとしている 催告 督促状による督促を行っても納付しない場合には その後さらに 催促書あるいは納入督励書という名称の文書で納付請求あるいは納入督励をすることがある 督促との違いは これらの納付請求あるいは納入奨励は 民法 153 条に規定する催告であり 督促は無条件に時効を中断する効力が与えられているのに対し 無条件では時効を中断する効力がない 財産等調査 滞納者の生活状況や経済状況を把握するために財産調査や資力調査を実施する 財産調査は 財産調査を行うまでは判明しない滞納者の潜在的な納付能力を顕在化させ その者の財産の実態を把握した上で 滞納整理の方向づけの方針を確立するために必要不可欠なものである 財産調査をすることにより完納を求めるのか 滞納処分の執行停止とするのか あるいは差押をするのか判断することができる 徴収猶予 徴収猶予は 納付義務者に納付の資力の減少が認めれる場合等において その申請に基づいて一定期間徴収を猶予し その猶予期間内に完納を求める制度 換価の猶予 差し押さえた財産を換価すると事業の継続又は生活の維持を困難にするおそれがあるとき あるいは差し押えた財産の換価を猶予することが直ちに換価するよりも徴収上有利であるときに 職権判断で差し押さえた財産の換価を猶予し その猶予期間内に完納を求める制度である 差押 差押は滞納者の財産処分を制限し 換価できる状態におく強制処分をいう 差押を受けると 滞納者はその財産について法律上又は事実上の処分をすることを禁止されるため 差押によって滞納者の財産を保全することができる -64-

滞納処分の停止 滞納者に滞納処分することのできない一定の事由がある場合に 滞納処分の執行を停止する制度である これは 徴収の緩和措置であり 納付義務が消滅する制度である ( 出典 : 地方税 公課徴収事務入門ぎょうせい やさしい地方税財団法人大蔵財務協会 ) 4 収納率の政令指定都市との比較 ( 平成 18 年度現在 ) 収納率について政令指定都市合計ベースと比較してみると ( 次表 ) 本市は市税合計ベースで 1.7 ポイント低い さいたま市調定額 ( 市税合計 ) を仮に政令指定都市合計の収納率 (95.6%) で収納したと仮定すると収入額は約 2,073 億円となり 約 37 億円収納額が増える計算となる 但し 政令指定都市合計は単純合計であり 産業構成や地の利等さまざまな条件が異なるため 一概に比較することはできないが 本市の調定額規模で収納率を 1.7% 程度上げた場合には かなりの収入額の増加を望むことが可能である 当然 年々収納率を上げる徴収努力をしている 具体的には マニフェスト収納率は目標数値として平成 20 年度に 93.2% を掲げている これを見るとマニフェスト数値を既に達成しているが 目標数値が低かったというものではなく マニフェスト設定時と経済環境が変化していること 並びに徴収努力 ( 本庁税務部及び各区役所税務部門で現年課税分のみの滞納者に対する集中電話催告を新たに実施 口座振替促進 PR 活動 債権を中心とした差押の強化 インターネット公売への取組により動産の売却を行っている また 高額滞納案件については 政令指定都市移行時に高額滞納整理担当の専門係を設置した ) を行っていることが要因と考えられる なお 所管課によると 収納率の更なる向上を図る必要があると認識しており 具体的な方策としては 平成 19 年 10 月にさいたま市納税催告センターを開設し 現年課税分の滞納者を対象として民間委託による納税催告を行うこととした -65-

( 単位 : 千円 ) さいたま市 政令指定都市合計 調定額 収入額 収納率 (%) 調定額 収入額 収納率 (%) 市税合計 216,937,027 203,616,856 93.9 4,352,671,916 4,161,766,597 95.6 個人市民税 85,095,516 78,732,268 92.5 1,341,087,000 1,264,359,372 94.3 法人市民税 24,356,390 23,975,873 98.4 647,310,754 640,615,483 99.0 固定資産税 78,654,558 73,518,825 93.5 1,712,455,375 1,629,264,281 95.1 その他市税 28,830,563 27,389,890 95.0 651,818,787 627,527,461 96.3 ( 出典 : 市作成資料 ) ( 注 1) 政令指定都市合計 とは 本市を含む 15 政令指定都市 ( 札幌 仙台 千葉 さ いたま 川崎 横浜 静岡 名古屋 京都 堺 大阪 神戸 広島 北九州 福 岡 ) の合計である なお 平成 19 年 4 月 1 日に新潟市及び浜松市が政令指定都市 に移行している ( 注 2) その他市税とは 軽自動車税 市たばこ税 特別土地保有税 入湯税 事業所税及 び都市計画税である -66-

5 市税高額滞納状況市税高額滞納の推移を見ると 年々滞納件数及び金額が減少傾向となっている 本市では 政令指定都市移行時に 本庁収納対策課に高額滞納案件に対する滞納整理を専門的に行う高額整理係を設置した 高額整理係では 従来の納税折衝や差押に加え 不動産公売 捜索 動産差押 インターネット公売等 新たな手法を導入して滞納整理を行ってきた 高額整理係の滞納処分件数の推移 ( 単位 : 件 ) 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度備考 差押 債権 12 32 32 不動産 10 13 17 自動車 0 0 2 動産 0 1 3 その他 0 0 2 出資金 合計 22 46 56 参加差押 不動産 21 7 14 電話加入権 0 1 0 合計 21 8 14 ( 市作成資料 ) その結果として 高額整理係所管案件の滞納繰越分の収納率は 11.5%(H16 年度 ) 14.6%(H17 年度 ) 18.0%(H18 年度 ) と毎年上昇している また 本市全体の滞納繰越分収入額に占める高額整理係の滞納繰越分収入額の割合は 26.2%(H16 年度 ) 23.9%(H17 年度 ) 26.0%(H18 年度 ) と 毎年 4 分の 1 程度である -67-

高額整理係の収納状況 ( 単位 : 千円 ) 滞納繰越分 滞納繰越分 滞納繰越分 市税合計収入額に 年度 収納率 収入額 収入額 占める高額整理係 ( 高額整理係 ) ( 市税合計 ) ( 高額整理係 ) 収入額の割合 平成 16 年度 11.5% 2,902,489 760,867 26.2% 平成 17 年度 14.6% 3,528,435 843,873 23.9% 平成 18 年度 18.0% 3,147,390 819,267 26.0% ( 注 1) 平成 16 年度及び平成 17 年度の数値は 税務統計 より ( 注 2) 平成 18 年度については決算見込額 ( 市作成資料 ) 所管課によると これらの結果は 高額滞納案件の整理が進み 高額整理係が所管する案件の滞納額が減少し また 徴収困難な案件が残されている中で達成していることから 高額滞納案件を専門的に所管する部門を設置した成果であると考えている 高額滞納者の主な内訳としては 平成 18 年度で見ると 固定資産税 2,287,115 千円 個人市民税 1,431,846 千円 法人市民税 56,184 千円 及び その他 ( 軽自動車税 市たばこ税 特別土地保有税 入湯税 事業所税 都市計画税 )606,316 千円である 滞納整理を行うに当たり 滞納者の資力に応じた納税折衝や捜索を含めた財産調査と差押等の滞納処分を実施している なお 滞納事案の優先順位については 事案の状況に応じ その重要性で判断することになるが 一般的には 滞納額の大小や緊急性 ( 倒産など ) により個々に行うことになる 高額整理係では 滞納整理に当たり 個々の滞納事案の整理状況に応じて 差押え等滞納処分を強化するものと徴収の見込みがなく滞納処分の停止を進めるものについて 各担当者に対し 具体的処理方針を指示するとともに 収納対策課長がヒアリングを実施するなどして進行管理を徹底しているとのことである -68-

平成 16 年度市税高額滞納状況 ( 単位 : 千円 ) 高額滞納者の状況 滞納件数 滞納額 100 万円以上 500 万円未満 500 万円以上 1,000 万円未満 1,000 万円以上 1,500 万円未満 1,500 万円以上 2,000 万円未満 1,757 3,422,747 189 1,326,061 69 843,468 26 443,948 2,000 万円以上 63 3,050,270 計 2,104 9,086,494-69-

平成 17 年度市税高額滞納状況 ( 単位 : 千円 ) 高額滞納者の状況 滞納件数 滞納額 100 万円以上 500 万円未満 500 万円以上 1,000 万円未満 1,000 万円以上 1,500 万円未満 1,500 万円以上 2,000 万円未満 1,521 2,965,581 161 1,118,687 49 582,880 20 340,489 2,000 万円以上 43 1,990,510 計 1,794 6,998,147-70-

平成 18 年度市税高額滞納状況 ( 単位 : 千円 ) 高額滞納者の状況 滞納件数 滞納額 100 万円以上 500 万円未満 500 万円以上 1,000 万円未満 1,000 万円以上 1,500 万円未満 1,500 万円以上 2,000 万円未満 1,368 2,689,230 114 783,907 47 560,109 14 236,470 2,000 万円以上 28 1,388,220 計 1,571 5,657,936 ( 出典 : 市作成資料 ) -71-

6 収入未済額の推移収入未済額とは 当該年度に調定された市税のうち 年度内 あるいは出納閉鎖期間 ( 翌年度の 4 月 1 日から 5 月 31 日 ) までに納付されなかった額から 不納欠損額を控除した額をいうが 収入未済額の過去 3 年間の推移を見るに 合計では 件数 金額ともに減少傾向にある これは 滞納整理努力の成果として 前述 5 市税高額滞納状況 の説明と連動していると考えて良いと思われる また 内訳を見ると 滞納繰越分については 金額 件数は減少している また 現年課税分については 平成 16 年度分の件数が多いのは 平成 17 年 4 月 1 日に岩槻市と合併した影響で 旧岩槻市の平成 16 年度の現年課税分が 3 月末で打ち切られ 平成 17 年 4 月から平成 17 年 5 月は滞納繰越分の収入とされた そのため 旧岩槻市の平成 16 度の現年課税分の収入未済件数が増加していること 及び 平成 16 年度の件数が多いというより 平成 17 年度より現年課税分の滞納整理を強化し 従来の文書催告に加えて電話催告を集中的に実施した結果 収入未済件数が減少したものと市当局では判断している また 平成 17 18 年度比較では 固定資産税を見ると 平成 18 年度の収入未済額は 平成 17 年度に比べて減少している 収入未済額の減少の理由の一つは 調定額の減少によるものと考えられる また 理由の二つ目として 平成 18 年度の現年課税分の収納率は 平成 17 年度に比べて 0.3 ポイント増加していることから 現年課税分の滞納整理の成果が収入未済額の減少に結びついていると考えられる 一方 市民税を見ると 市民税の調定額が増加したにもかかわらず 平成 18 年度の収入未済額は ほぼ同額である これは 固定資産税同様に現年課税分の滞納整理の成果が 収入未済額の減少に結びついているものと当局では判断している -72-

収入未済額の推移 ( 滞納繰越分 ) ( 単位 : 件千円 ) 区分 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 件数金額件数金額件数金額 個人市民税 57,226 4,819,160 53,922 4,342,926 51,780 3,848,847 法人市民税 2,990 289,495 2,552 216,183 2,209 216,989 固定資産税 31,243 4,776,379 28,594 3,953,957 27,007 3,400,460 その他税目 52,587 1,365,208 51,973 1,070,387 48,514 953,264 合計 144,046 11,250,242 137,041 9,583,454 129,510 8,419,561 ( 現年課税分 ) 区分 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 件数金額件数金額件数金額 個人市民税 39,137 1,820,277 17,750 1,624,913 18,654 1,653,523 法人市民税 1,165 121,127 457 132,586 467 109,925 固定資産税 18,731 1,661,956 7,504 1,454,865 7,177 1,202,491 その他税目 25,301 436,215 11,380 404,286 10,883 333,063 合計 84,334 4,039,575 37,091 3,616,650 37,181 3,299,002-73-

( 合計 ) 区分 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 件数金額件数金額件数金額 個人市民税 96,363 6,639,437 71,672 5,967,839 70,434 5,502,371 法人市民税 4,155 410,623 3,009 348,769 2,676 326,914 固定資産税 49,974 6,438,335 36,098 5,408,823 34,184 4,602,951 その他税目 77,888 1,801,423 63,353 1,474,673 59,397 1,286,327 合計 228,380 15,289,818 174,132 13,200,104 166,691 11,718,563 ( 出典 : 市作成資料 ) ( 注 1) その他税目とは 軽自動車税 市たばこ税 特別土地保有税 事業所税 都市計 画税及び入湯税である 平成 17,18 年度固定資産税現年課税分比較 ( 単位 : 千円 ) 調定額に占め 年度調定額収入未済額収納率 る収入未済額 の割合 平成 17 年度 74,779,101 1,454,865 98.0% 1.9% 平成 18 年度 73,248,852 1,202,491 98.3% 1.6% ( 市作成資料 ) -74-

平成 17,18 年度市民税現年課税分比較 ( 単位 : 千円 ) 調定額に占め 年度調定額収入未済額収納率 る収入未済額 の割合 平成 17 年度 93,073,583 1,757,499 98.1% 1.9% 平成 18 年度 103,150,096 1,763,448 98.3% 1.7% ( 市作成資料 ) 7 不納欠損額の推移不納欠損とは 地方税法の規定に基づいて行った滞納処分の執行停止後の 3 年経過や 5 年間の消滅時効の到来 及び滞納処分の執行停止後直ちに納税義務を消滅させた場合に 納税義務が消滅した税額を差し引く処理である 不納欠損額比較表 ( 次表 ) には 平成 16 年度分の不納欠損額に旧岩槻市分の不納欠損額が含まれていない ( 前述の収入未済額状況推移表の平成 16 年度には旧岩槻市分が含まれている ) 平成 16 年度の不納欠損額に旧岩槻市分の不納欠損額を含むと 2,161,725 千円であり 平成 16,17 年度比較で大きな増減は見られないことから 合併による影響である また 調定額に対する不納欠損額の割合においても大きな変化は見られない 平成 16,17 年度不納欠損額比較表 ( 平成 16 年度に旧岩槻市分を含む ) ( 単位 : 千円 ) 年度調定額不納欠損額 調定額に占める不 納欠損額の割合 平成 16 年度 204,229,230 2,161,725 1.1% 平成 17 年度 210,023,778 2,165,206 1.0% ( 市作成資料 ) -75-

不納欠損額の過年度分 現年度分別の税目別内訳推移表 ( 過年度分 ) ( 単位 : 件千円 ) 区分 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 件数金額件数金額件数金額 個人市民税 8,125 635,027 10,615 827,008 9,208 859,068 法人市民税 538 90,757 634 94,948 495 73,643 固定資産税 3,574 758,182 4,991 903,671 3,847 528,442 その他税目 6,864 319,122 9,528 308,040 7,057 153,429 合計 19,101 1,803,088 25,768 2,133,667 20,607 1,614,582 ( 現年度分 ) 区分 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 件数金額件数金額件数金額 個人市民税 83 4,070 115 5,815 121 5,039 法人市民税 6 225 7 461 6 258 固定資産税 52 24,498 94 20,136 53 8,949 その他税目 94 5,847 205 5,127 101 2,148 合計 235 34,640 421 31,539 281 16,393-76-

( 合計 ) 区分 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度 件数金額件数金額件数金額 個人市民税 8,208 639,096 10,730 832,822 9,329 864,107 法人市民税 544 90,982 641 95,409 501 73,901 固定資産税 3,626 782,681 5,085 923,807 3,900 537,391 その他税目 6,958 324,969 9,733 313,167 7,158 155,577 合計 19,336 1,837,728 26,189 2,165,206 20,888 1,630,976 ( 出典 : 市作成資料 ) ( 注 1) その他税目とは 軽自動車税 市たばこ税 特別土地保有税 入湯税 事業所税 市たばこ税及び都市計画税を指す -77-

8 平成 18 年度不納欠損原因について 平成 18 年度の不納欠損の原因については 以下のようになっている ( 単位 : 上段件 下段千円 ) 地方税法第 15 条の 7 第 1 項 税 目 第 1 号該当 第 2 号該当 第 3 号該当 地方税法 第 15 条の 7 第 5 項 小計 地方税法 第 18 条 合計 個人市民税法人市民税固定資産税その他税目 2,542 747 1,487 1,461 6,237 3,092 9,329 261,341 38,886 154,464 271,649 726,340 137,767 864,107 298 0 17 77 392 109 501 29,992 0 5,299 24,260 59,551 14,350 73,901 1,254 300 305 911 2,770 1,130 3,900 156,768 21,842 31,939 269,352 479,902 57,489 537,391 1,957 522 888 1,342 4,709 2,449 7,158 42,451 6,745 9,794 78,644 137,634 17,943 155,577 合 計 6,051 1,569 2,697 3,791 14,108 6,780 20,888 490,553 67,473 201,496 643,905 1,403,427 227,548 1,630,976 ( 注 1) その他税目は 軽自動車税 市たばこ税 特別土地保有税 入湯税 事業 所税及び都市計画税である ( 出典 : 市作成資料 ) 欠損原因 第 15 条の 7 第 1 項には 滞納処分の停止の要件が定めてある 具体的には 第 1 号 第 2 号 滞納処分をすることができる財産がないとき 滞納処分をすることによつてその生活を著しく窮迫させるおそれがあると き -78-

第 3 号 その所在及び滞納処分をすることができる財産がともに不明であるとき 第 15 条の 7 第 5 項第 1 項第 1 号の規定により 滞納処分の執行を停止した場合において その地方団体の徴収金が限定承認に係るものであるとき等その徴収金を徴収することができないことが明らかであるときは 地方団体の長は その地方団体の徴収金を納付し 又は納入する義務を直ちに消滅させることができる 第 18 条 地方団体の徴収金の徴収を目的とする地方団体の権利 ( 以下本款におい て 地方税の徴収権 という ) は 法定納期限 ( 次の各号に掲げる地 方団体の徴収金については それぞれ当該各号に掲げる日 ) の翌日から 起算して五年間行使しないことによつて 時効により消滅する 一 前条第一項第一号若しくは第二号又は同条第三項の規定の適用が ある地方税若しくは加算金又は当該地方税に係る延滞金同条第一項 第一号の裁決等があつた日若しくは同項第二号の決定 裁決若しくは判 決があつた日又は同条第三項各号に掲げる日 二 督促手数料又は滞納処分費その地方税の徴収権を行使すること ができる日 2 前項の場合には 時効の援用を要せず また その利益を放棄することができないものとする 3 地方税の徴収権の時効については 本款に別段の定があるものを除き 民法の規定を準用する 第 18 条の規定は地方税の徴収権を 法定納期限の翌日から起算して五年間行使しないことによって 時効により消滅する旨定めた規定である -79-

Ⅱ 監査の結果及び意見 (1) 督促状の作成対象からの除外作業について ( 意見 ) 地方税法第 329 条等及びさいたま市市税条例第 13 条に基づき 納税者又は特別徴収義務者が納期限までに徴収金を完納しない場合は督促状を発送する必要がある 督促状の発送は滞納処分を行うための前提要件であるため 発送対象者全員に対して漏れなく発送されることが担保される必要がある しかしながら現在 督促状発送処理を行うに際して 税システム上完納扱いとなっていないにも関わらず 職員により 上司の確認 承認等を経ることなく税システム上に 督促不要フラグ が立てられ 督促状の発送対象から除外されているケース ( 督促停止 ) が存在している また 督促停止処理が行われた理由についても何ら記録が残されていない状況である 下表は市調べによる 平成 18 年度における各税目の調定数 督促状発送数 督促 停止件数である ( 単位 : 件 ) 税目 調定数 督促状発送数 督促停止件数 市県民税 ( 普通徴収 ) 1,015,634 219,883 1,257 市県民税 ( 特別徴収 ) 636,174 15,236 8 固定資産税都市計画税 1,523,121 171,784 1,655 固定資産税 ( 償却資産 ) 43,304 2,229 20 軽自動車税 191,529 37,281 160 合計 3,409,762 446,413 3,100 なお 督促停止が行われるケースは主に次のような事例であるとの回答を職員か ら得ている 1 督促処理前に窓口納付が確認できた場合に 税システム上はタイムラグに -80-

より完納扱いとなっていないが 引抜作業を軽減するために督促停止を行 う 2 督促処理前に税額更正があったことによる督促停止を行う 督促停止が行われた 3,100 件のうち サンプルとして無作為に抽出した 20 件について督促停止の理由を確認したところ いずれも督促処理前に納付が行われており 作為的な督促停止処理が行われた事例は発見されなかった しかしながら 現在の手続きでは 職員が誤って督促停止処理を行うケースや 作為的に督促停止処理が行われるケースを防止 発見することはできない 確かに 上述の1や2のような事例においては業務の効率化を図る目的で督促停止処理を行うことは妥当であるが それ以外の例外的な事例においても職員個人の判断で処理が行われる環境を放置することは内部統制上望ましくない そこで 以下のような対応をとることが望まれる 1 督促停止処理を行ったものについては 上司に報告を行う 2 例外的に督促停止処理を行ったものについては 上司の承認を得るとともに 処理を行った理由を文書で残す 3 督促停止処理を行うにあたり 職員の恣意的な判断を排除するために処理のマニュアルを作成する 4 督促不要フラグを特定の権限者のみが設定できるようにする (2) 延滞金の管理環境の未整備について ( 意見 ) 地方税が納期限までに納付されない場合 地方税法に基づき納税者には延滞金が課されることになる 当該延滞金の徴収額は 一般会計の歳入科目上 諸収入に含められており 市税とは異なるものとされている また 平成 18 年度における延滞金決算額 ( 徴収額 ) は 403 百万円と 同年度における市税の歳入予算額 198,980 百万円に比較して金額的重要性は高くはない -81-

しかしながら 延滞金が 市税と同様に市の債権であること 納期限までに納付しない納税者に対する罰則であることなどを考慮すると 税の公平性の観点から その管理の重要性は市税に劣るものではない 発生している延滞金につき適切に徴収業務を行うためには 一定時点における延滞金発生総額を把握し 発生総額に対する徴収目標を立てることは有用である 現在 市では個人別の延滞金は管理できているものの 延滞金総額については集計する仕組みがないため把握することができない そのため 期末時点における延滞金の発生総額はおろか 各年度ごとの発生状況も把握できていない さらに 延滞金にも市税同様減免の規定が設けられているが 減免件数は判るものの 減免総額についても管理されていない 従って現状においては 以下のような問題点があると考えられる 1 延滞金総額を把握できていないため 現在の延滞金徴収割合を認識することができない そのため 翌年度における適切な目標を設定することができない 延滞金総額を把握することによって 徴収目標を適切に設定し 徴収業務の成果を適切に管理することが望まれる 2 各年度ごとの延滞金の発生額 残存額が管理されていないため 翌年度において時効を迎える延滞金の総額を把握することができない 翌年度において時効を迎える延滞金の総額を把握し 重点的に徴収対策を行うなどの対応が望まれる 3 延滞金総額及び年度ごとの減免額が管理されていないため 年度毎の時効によって消滅する延滞金の額が把握されていない 税の公平性の観点からすると 時効による消滅があることは望ましくなく 延滞金の徴収を徹底すべきである なお 本市及び他の政令指定都市における 平成 17 年度の市税収入済額に対する -82-

延滞金の割合は以下のとおりである ( 市調べによる ) 延滞金 / 市税収入済額 の 指標が 延滞金の徴収業務の成果をあらわすものではないが 他の政令指定都市と 比較して 本市の指標が著しく低いものではないことを付け加えておく 自治体 延滞金 / 市税収入済額 A 自治体 0.359% B 自治体 0.266% C 自治体 0.211% D 自治体 0.201% さいたま市 0.200% E 自治体 0.143% F 自治体 0.131% G 自治体 0.122% H 自治体 0.094% I 自治体 0.087% J 自治体 0.077% K 自治体 0.068% (3) 滞納処分の停止に係るマニュアル作成の必要性 ( 意見 ) 市収納対策課では その収納手続に当たり 政令市収納業務マニュアル を作成するが 督促 実態調査 差押等の手続について 根拠法令を参照しながら より具体的なマニュアルを別途作成している 滞納者が 地方税法第 15 条の 7 第 1 項各号の要件等に該当すれば 滞納処分の停止を行うことができる -83-

地方税法 ( 昭和二十五年七月三十一日法律第二百二十六号 ) より抜粋 ( 滞納処分の停止の要件等 ) 第十五条の七 地方団体の長は 滞納者につき次の各号の一に該当する事実がある と認めるときは 滞納処分の執行を停止することができる 一 二 三 滞納処分をすることができる財産がないとき 滞納処分をすることによつてその生活を著しく窮迫させるおそれがあるとき その所在及び滞納処分をすることができる財産がともに不明であるとき しかし この滞納処分の停止の要件に該当するかどうかの検討手続についてはマニュアルが作成されていない 滞納処分の停止は 市の財産を確保する徴収手続を一旦停止するものであり その手続は厳密な判断に基づいて実施されるべきものであり その手続の標準となるマニュアルが作成されていないと 手続に客観性が確保されない可能性が生じる 市収納対策課では 平成 19 年 7 月 30 日現在 当該手続についてのマニュアルを作成中であるということであるが 早期に完成 運用されることが必要と考える (4) 滞納者の 名寄せ 手続のシステム対応の必要性 ( 意見 ) 市収納対策課高額整理係では 債権管理は税金に係る基幹システムを用いている 高額整理係では債権管理の便宜上 当該システムに登録されている滞納者と親族関係にある滞納者については一括 ( 名寄せ ) して管理を行っている すなわち 財産調査等を実施する際に別個に行うのではなく 一体で調査を行う方が有効性 効率性の面から優れていると考えられるからである しかし 現状の税システム上は 滞納者と親族関係にある滞納者について一括して名寄せすることができず 該当者について手作業で当該手続を実施しており その事務処理が煩雑なものとなっている 滞納者について親族等を含め名寄せして管理することが 明らかに効率的であり -84-

システム上住所 氏名等について集計の元となるフラグを設定し 名寄せ作業が簡 便に行えるよう構築すべきである (5) 収納率向上の諸施策 ( 意見 ) 本市では日曜納税窓口の開設 口座振替制度の利用促進といった納税機会の拡大や 少額納税催告については電話等による催告を平成 19 年 10 月から民間委託 ( さいたま市納税催告センター ) するといった滞納整理強化策を行っている また 昨年度からインターネット公売という滞納処分の強化策を行っているところでもある 現在 平成 21 年度の稼動を目標とした税システムの見直しを行っており 収納率向上のために 当該システムの稼動に併せてコンビニ収納の他 マルチペイメントネットワーク (PC 携帯 ATM によって納付可能とするサービス ) の採用を急ぎ 収納機会の拡大や 人手をかけずに収納額の確保を図ることを早急に検討されたい また 現在 本庁及び各区役所で行っている収納管理業務を一元化することにより 収納率の向上及び収納コストの削減を図ることも検討する必要がある 市税の他 国民健康保険税などの納付の滞納を予防 催告することも重要であり 当該一元化組織において関係する部署と連携を行い保険税の未納についても電話催告や 収納確保の強化を図ることにつき検討することも必要である -85-