* 栄養バランスを整えるコツ そして競技における食事の意味競技の練習も 基本がなければ応用もありません 食事も一緒で 栄養バランスを整えるコツ として選手にはまず基本をしっかりと身につけましょう 主食 主菜 副菜 牛乳 乳製品 果物のカテゴリーをそろえていきましょうと話しています 競技における食事の

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1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て


小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案


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2 11. 脂肪 蓄 必 12. 競技 引退 食事 気 使 13. 日 練習内容 食事内容 量 気 使 14. 競技 目標 達成 多少身体 無理 食事 仕方 15. 摂取 16. 以外 摂取 17. 自身 一日 摂取 量 把握 18. 一般男性 ( 性. 一日 必要 摂取 把握 19. 既往歴 図

私の食生活アセスメント

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特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会 報告書46~63ページ

PowerPoint プレゼンテーション

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

食育に関するアンケート

日常的な食事に関する調査アンケート回答集計結果 ( 学生 ) 回収率 平成 30 年 12 月 1 日現在 134 人 問 1 性別 1 2 男性女性合計 % 97.0% 100.0% 3.0% 男性 女性 97.0% 問 4 居住状況 家族と同居一人暮らし

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

【0513】12第3章第3節

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平成 29 年度食育活動の全国展開委託事業報告書 ( 食生活と農林漁業体験に関する調査 ) 平成 30 年 2 月

Shokei College Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Ph

有り ) については, おもに食べる主食 は, パンが5 人, ごはんが3 人, コーンフレークが1 人, おもに食べる主菜 は, 肉, ハム, などが4 人, 豆腐, 納豆などが1 人, 食べないが3 人, おもに食べる副菜 は, みそ汁が4 人, 炒め物が2 人, サラダが1 人, 食べないが2

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活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

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スライド 1

給食の時間における食に関する指導事例 ( 小学校第 6 学年 ) 1 主題戦争中の食事を体験しよう 2 関連教科等 単元名社会科 長く続いた戦争と人々のくらし 3 献立名麦ごはん めざし みそ汁 たくわん 4 ねらい戦争中の食糧不足の食事を通して 食糧不足の時代と今の時代の食生活の違いが分かる <

2 夜食 毎日夜食をとっている者は では 22.5%( 平成 23 年 23.9%) であり で % と割合が高い では 18.3%( 平成 23 年 25.2%) であり 40 歳代で割合が高い 図 夜食の喫食状況 (15 歳以上 性別 年齢階級別 )

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

体格づくりに必要な食事 睡眠 トレーニング 身体づくり ( 回復 )= トレーニング ( 負荷 )+ 食事 ( 栄養 )+ 休養 三大要素 サッカーがうまくなる 持久力 筋力 テクニックなどの向上には日々のトレーニングが欠かせません しかし ただやみくもに毎日ボールを追い トレーニングを続けていれば

お子さんの成長にあわせ お母さんの食生活を見直してみませんか? お子さんの成長にあわせて あなたの食生活をかえるチャンスがあります 3 か月 か月 か月

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

食育に関するアンケート

本物のダイエットPart1(サンプル)

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

ウ食事で摂る食材の種類別頻度野菜 きのこ 海藻 牛乳 乳製品 果物を摂る回数が大きく異なる 例えば 野菜を一週間に 14 回以上 (1 日に2 回以上 ) 摂る人の割合が 20 代で 32% 30 代で 31% 40 代で 38% であるのに対して 65 歳以上 75 歳未満では 60% 75 歳以

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青年期を対象とした携帯食事手帳システムの提供 目 次 1. 目的 1 2. 携帯食事手帳システムの概要 1 (1) システムの基礎データ 1 (2) 利用方法 1 (3) 確認できる情報 1 3. 携帯食事手帳利用の手引き 2 (1) 携帯食事手帳 (QRコード) 3 (2) 料理選択の仕方 4 (


(2) 朝食の内容について Q2. 普段 ( 月 ~ 金曜日 ) どのような朝食を食べていますか あてはまる番号をすべて で囲んでください アンケート結果 小学生 中学生とも傾向は似ており 1 主食 が最も多く 次いで 4 牛乳 乳製品 7 飲み物 2 主菜 の順となっています 主食の割合に対して

いて考え, 判断し, 実践している 解している 6 食育の視点 自の食生活を見つめ直し, よりよい食習慣を形成しようと努力すること ( 心身の健康 ) 食品の品質の良否を見け, 食品に含まれる栄養素やその働きを考え, 適切な選択をすること ( 食品を選択する能力 ) 7 学習計画 時 おやつの取り方

②肥満 やせの状況 3 歳児における肥満児の割合は減少していました 成人男性の肥満は横ばいで 代女性の肥満は増加傾向がみられました 一方 20 代女性のやせは倍増しており 肥満だけでなく 子どもを産み育てる世代への支援が必要となります 20代 60代の肥満 BMI 25以上 の割合 肥満

ちゃんと (450~650kcal 未満 ) 栄養バランスを考えて ちゃんと 食べたい女性や中高年男性の方向けしっかり (650~850kcal) 栄養バランスを考えて しっかり 食べたい男性や身体活動量の高い女性の方向け スマートミールの基準 1 エネルギー量 ( カロリー ) は 1 食あたり

2 お好み焼は約半数が 家庭で作る派 お店派 は約 4 割 1 年以内に食べたことのあるお好み焼 についての問い ( 複数選択 ) において 家庭で作る関西お好み焼 を選んだ人が約半数の 55.5% 次いで多かったのが お好み焼店などの外食店で食べるお好み焼( 持ち帰り含む ) ( 以下 お店 )

平成 28,29 年度スポーツ庁委託事業女性アスリートの育成 支援プロジェクト 女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究 女性アスリートにおける 競技力向上要因としての 体格変化と内分泌変化の検討 女性アスリートの育成 強化の現場で活用していただくために 2016 年に開催されたリオデジャネイロ

奈良ウォーキングベスト1

芥川小学校5年家庭科 学習指導案

第 4 章 地域における食育の推進 1 栄養バランスに優れた 日本型食生活 の実践 ごはんを中心に 魚 肉 牛乳 乳製品 野菜 海藻 豆類 果物 茶など多様な副食などを組み合わせて食べる 日本型食生活 は 健康的で栄養バランスにも優れている 農林水産省では 日本型食生活 の実践等を促進するため 消費

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

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日清医療食品と日立が協業し、食事宅配サービスとクラウド型健康支援サービスをセットにした「食宅便 with はらすまダイエット」を販売開始

(3) 生活習慣を改善するために

スライド 1

平成 29 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 遊びの指導 生活単元学習 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 給食の食材や献立について知る バランスよく, 何でも食べる 必要な水分を上手に摂取する 食後の片付けができる しっ


食育って, ご存知ですか? 食育とは 生きる上での基本であって, 知育, 徳育及び体育の基礎となるべきもの 様々な経験を通じて 食 に関する知識と 食 を選択する力を習得し, 食育の推進に取り組んでいます! 28 年 ( 平成 2 年 )3 月に 福山市食育推進計画,213 年 ( 平成 25 年

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札幌鉄道病院 地域医療連携室だより           (1)

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Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

平成 30 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 食べ物と健康との関わりについて知ろう 給食について知ろう 学習 遊びの指 導 生活単元 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 食後の片付けができる しっかりかむ習慣を身に付け,

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

Microsoft Word - 冊子 v10

2008 年度下期未踏 IT 人材発掘 育成事業採択案件評価書 1. 担当 PM 安村通晃 PM( 慶應義塾大学環境情報学部教授 ) 2. 採択者氏名 チーフクリエータ : 苅米志帆乃 ( 筑波大学大学院図書館情報メディア研究科 ) コクリエータ : なし 3. プロジェクト管理組織 株式会社ゴーガ

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

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表紙サンプル

スライド タイトルなし

Uモニ  アンケート集計結果

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 24 歳 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

2008/3/4 調査票タイトル : ( 親に聞く ) 子どものダイエットについてのアンケート 調査手法 : インターネットリサーチ ( ネットマイル会員による回答 ) 調査票種別 : Easyリサーチ 実施期間 : 2008/2/22 14:28 ~ 2008/2/22 21:41 回答モニタ数

30 代 ~50 代の女性の 99 がダイエット経験あり! 内 ダイエット成功者は 60 そのうち 90 がリバウンドを経験している 30 代 ~50 代の女性のダイエットの実態を調査したところ ほぼ全員の 98.6 の女性がダイエットの経験があると回答しました また ダイエットが成功したかどうかに

07 SDGsとCSV演習

平成 23 年度パソコン研修会アンケート 1. 年齢 A.10 代 ( 0 ) B.20 代 ( 6 ) C.30 代 ( 11 ) D.40 代 ( 13 ) E.50 代 ( 13 ) F.60 代 ( 1 ) E.50 代 30% D.40 代 29% F.60 代 2% B.20 代 14%

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私の場合 上記表より男性 年齢 51 歳の所を確認しました 活動量低い 普通以上を選択します 活動量は低いにあてはまります ( 座り仕事が中心 歩行 軽いスポーツ等は 5 時間未満 ) 表よりエネルギーは 2200±200 キロカロリーになり 1 日にとる 5 種類の分類のうち摂取量 ( つ (SV

Q 6 本会場施設や大会期間中の練習会場施設で応募することはできますか? できません 本会場及び大会期間中練習会場 ( 公式練習会場 ) は本大会の 1 週間 ~ 数ヶ月 前は会場準備に向けて設営が行われ 他目的での利用が困難となる状況が想定されます Q 7 練習施設の IF 基準確認を行ってもらう

2016 年 03 月 01 日 サンプル株式会社本社事業場エイギョウブ ジョウホウタロウ様 _SPL ltpaper ストレスチェックキット個人用レポート 裏面のストレスレーダーもお読み下さい ストレスチェック総合 あなたのストレスの状況は

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報道関係各位

H30全国HP

識及び技能を活用して総合的に学習できるような教材である 家庭の食事や給食について振り返ってバランスよく食品を組み合わせて食事をとる大切さを理解させたり, 体に必要な栄養素の種類と働きを知り 1 食分の献立を考えさせたりする 栄養バランスを考えた 1 食分の献立を計画することは, 小学校での 2 年間

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 24 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

1カップ 74gあたり 6311 エネルギー (kcal) ブイ クレスゼリーカップタイプりんご水分 (g) たんぱく質 (g) 脂質 (g) ナイアシン (mg) 1.5 炭水化物 (g) ナトリウム (mg) 22 ビタミンB12(μg)

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

う について知り ご飯のたき方を理解する 6 おいしいみそ汁の作り方の秘密を調べよう だしの有無やみそ汁の具の種類や切り方によってみそ汁の味や作り方が違うことを理解する 7 8 ご飯とみそ汁を作る計画を立てよう みそ汁の具の組み合わせや切り方 入れる順番等を考え ごはんとみそ汁を同時にできるように時

問 2 あなたの年齢は 20 代 と回答した人は 0 人でした 問 3 朝 何時頃に起床しますか

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ともに減少筋Gly濃度の変女性トップアスリートの栄養上の課題 J I S S の調査 研究より 国立スポーツ科学センタースポーツ科学部スポーツ栄養学グループ / 公認スポーツ栄養士亀井明子 女性トップアスリートにおける月経状況と食生活状況との関連を検討した研究では 正常月経者では 体重を減らしたいと

表紙案8

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

Transcription:

平成 25 年度 東京食育推進ネットワーク交流会 開催概要 ~ 運動と食から 食育 につなげる ~ 1. 日時平成 25 年 7 月 11 日 ( 木 ) 13:30~16:30 2. 場所大手町合同庁舎 3 号館 1 階講堂 3. 参加者 77 名 4. 内容 挨拶関東農政局東京地域センター長岩垂肇本日の交流会は 2020 年オリンピックの誘致 今年 9 月の国体開催など東京におきましてスポーツについて話題が高まっていることから 運動と食 をテーマに開催することにしました スポーツや運動 体を元気に動かすためには毎日の食が大切です また スポーツや運動を楽しみ 健康でいるためには 食育を通じて 食に対する意識を高める必要があるのではないかと考えております 本日の基調講演を参考としていただき その後のグループ交流会では会員相互の連携を深めて頂くため 皆さんの食育活動の取組や問題点など お互い顔を合わせた意見交換をしていただくことにしています 本日の交流会を通じて 新たな取組のきっかけや今後の活動の活性化 会員相互の交流 また課題解決につながれば幸いです 基調講演 スポーツと食事 ~からだは食べ物からできている~ 講師 : 国立スポーツ科学センタースポーツ科学研究部先任研究員公認スポーツ栄養士亀井明子氏 * はじめに 私はスポーツ選手のサポートにあたる中で 食事の大切さ 大事さを伝えています 今日は スポーツと食事 ~からだは食べ物からできている~ というテーマで 国立スポーツ科学センターではスポーツ選手に対してどんな食の取り組みを行っているか等 お話しします お配りしましたウイナーズレシピの表紙にはご飯を取り上げていますが 日本の競技者にとって ご飯は非常に大事な栄養源です ご飯は 炭水化物が豊富で日本の主食として欠かせない食品であり トップアスリートになりますと 海外に行くことも多く その時にお米のおいしさ ありがたさを実感して帰ってきます * ロンドンオリンピックの選手村のレストラン昨年開催されたロンドンオリンピックの選手村のレストランは 巨大な体育館のような中にありました そのレストランには 各国の様々な種類のメニューが用意されていたほか 野菜や果物の種類も豊富で ヨーグルト類 アイス 飲料類などもありました 選手は 自分の体調管理を いつ試合があるのかを含め自分で考え 自分で整えながら試合に向けて調整していきます このように選手はオリンピックなどの大きな大会や試合までに 自己調整する力を身につけておくことが大事になりますので 私たち栄養スタッフも選手達に普段からの食事の大切さを実感してもらい そのことを伝えていく 栄養指導していくことが大事です

* 栄養バランスを整えるコツ そして競技における食事の意味競技の練習も 基本がなければ応用もありません 食事も一緒で 栄養バランスを整えるコツ として選手にはまず基本をしっかりと身につけましょう 主食 主菜 副菜 牛乳 乳製品 果物のカテゴリーをそろえていきましょうと話しています 競技における食事の意味ということで 適切な食事が競技力の向上に直結するということではなく 適切な食事と十分な休養を取ることで良好なコンディションに持って行く それによって十分なトレーニングが出来る それが競技力の向上につながっていくという考えです 特にジュニアの選手に説明しますが 身体は食べ物で出来ている 皮膚 骨 血液 筋肉というのは 普段食べている食事から出来ているのだから 毎日の食事を大切にして下さい という話を常にしています * アスリートの基本の食事エネルギー源になるのは 栄養素でいうと 炭水化物 脂質 たんぱく質です そして 身体を作る基になるのがたんぱく質とミネラル 体調を整え エネルギーを作るのが ミネラル ビタミン 水分といった栄養素で これらが運動する上で大事になってきます 主食 主菜 副菜 牛乳 乳製品 果物を揃えることによって アスリートに必要な各種の栄養素を偏りなく摂ることが出来ます アスリートの基本的な食事の形は 主食 主菜 副菜に加えて牛乳 乳製品 果物であり これらをしっかり摂っていきましょうということになります 主食は炭水化物を含む ごはん 麺 パン となりますが 運動選手にとっては体を動かすエネルギー源となりますので しっかりと摂ることがとても大事です 炭水化物を多く含む食品としては ご飯 パン 麺 オレンジ バナナ さつまいも カボチャ などがあります 普段から糖質の低い食事をしていますと 体の中のエネルギーとなる筋肉のグリコーゲンが少ない状態になってしまい 体内の疲労の蓄積につながりますので 糖質をしっかりと補給しておくことが運動をする人にとっては大事になってきます さらに選手には野菜の選び方をよく話しています 選手は日頃から運動量が多く 消費するエネルギーが高いことに加え 身体を酷使していることもありまして ビタミンやミネラルの必要量が高いということがあります そこで 野菜を選ぶときには 緑黄色野菜をしっかり選ぶようにして栄養補給を行うなど選び方を工夫することによって沢山のビタミンやミネラルを補給することが出来ることを話しています 高校生以上になると コンビニでお弁当を買うといった選手も出てきますので そのような場合も 主食 主菜 副菜が入っているか意識して選んでいきましょう スポーツ選手の場合は 牛乳 乳製品 果物などもしっかり意識して プラスアルファするように話しをしています * 国立スポーツ科学センター内レストラン アールキューブ アスリートだから トップ選手だからといって 特別な食事をするということはありません ただ 普段から一般の人より身体を動かしていく 日々練習していくということがありますので 食事の量そのものが多いといった選手が殆どです やはり必要なエネルギーや栄養素をより多く摂っていくことを考慮することが必要になってきます レストラン アールキューブ は リラックス リカバリー リフレッシュして欲しいという3つのRを方針として アールキューブ という名称にしました 栄養補給が出来るということが前提にありますが ただ補給するだけではなくて 練習後の疲れた身体をこのレストランで癒すといったことも十分に加味しながら リフレッシュしてもらいたいし リラックスして食事を摂っても

らいたい そして なんといっても 美味しい食事を提供することをモットーにしています 常に栄養バランスが整うようにと 主食 主菜 副菜 牛乳 乳製品 果物を並べたカフェスタイル ブッフェスタイルとなっていて 何をどれだけ取ってもいいというスタイルになっています また イベント料理を出す日を設け 楽しんで飽きずに食事ができるよう工夫をしているほか 料理の横には この料理は たんぱく質がしっかり含まれている料理ですよ 鉄分が多いですよ と料理の特徴が解るようにしたカードを置いています さらに アールキューブ では 栄養評価システムという食事を摂ったら 自分にあった栄養量 食事量を摂っているか確認できるシステムを導入しています レストランに設置してある端末に自分で食べた料理を入力することにより たんぱく質は充分であるとか ビタミンB 群が不足しているなど評価が出るようなシステムです 今年の6 月からは タブレット端末を使い 料理の写真を撮り 選択した料理を入力することで 即座に栄養量が解る新システムを導入し 選手が自らの体調管理に役立てています レストランでは選手自身が体調管理 身体づくりができるようにということを目指して レストランの食事を日々管理しています * サプリメント 水分補給 補食についてアスリートの選手もサプリメントに関心が高く 国際大会に出場した選手の使用の理由をみると 栄養補給のため 疲労回復のため などの回答がありました 国立スポーツ科学センターではサプリメントに関する情報ついてホームページ上に掲載していますので ご興味のある方はご覧下さい 一方で サプリメントはドーピングとは切れないところがありますので 選手には使用に関しては注意するよう促しています 水分補給については 暑い日は しっかり水分補給することが重要ですが まず運動を開始する前には自分の体調について確認する必要があります また発汗量が多い時には 水だけではなくスポーツドリンクを摂取することも促しています 自分の体調 水分が足りているかどうかについては 尿の量や色で確認するように選手に伝えています 尿の色が濃いと水分は不足気味ですし 薄い色ですと水分が足りています 自分の尿の色で確認できますよと選手に話しています 選手にとって 食事の前後の補食は大事です 若い選手に 補食 の話を伝えると 補食とは おやつ ですか と思われる方もいらっしゃいます 補食と間食は違います 選手には食事で補い切れない栄養を運動の前後で補う役割のものですよと話をしています その補食を選ぶポイントは炭水化物を多く含む食品を選ぶことです 練習前の補食 練習後の補食などは 手軽に摂れる ということが重要ですが 菓子パンとジュースのような間食は種類によっては炭水化物が少なく 脂質が多いものになります 脂質は 消化に時間がかかる= 体にいつまでも残っている こともあり 補食としては不向きです このため 選手には補食は消化の早い炭水化物の多いものにしましょうと伝えています ロンドンオリンピックでは 補食に おにぎり3つ バナナ1 本 オレンジジュース1 本 を用意しました 多くの選手が利用したと思います 補食は 試合前 試合中 試合後いつでも活用できる様にしていたので 選手たちにも大変喜ばれました また おにぎりのお米は 日本産を使用しました 選手たちから大変好評であり 大事な栄養源となったようです

* 最後に なんといっても 日頃から食べている食事は身体づくり 体にとって大事な栄養源ですので意識して摂っていくことが重要です 本日は 選手の皆さんにも日頃から伝えている内容をお話ししました ご清聴ありがとうございました 質疑応答質問 1: ロンドンオリンピックで出された補食におにぎりがありますが おにぎりは衛生面で大変気を使ったと思います そのあたりのお話をお聞かせ願いたい また 海苔がついていないのは消化が悪いからですか? 亀井 : 衛生面に気を配って作りました おにぎりを提供する前には 生菌数の検査を行い確認しました 作ったおにぎりには衛生管理の検査をふまえて8 時間という消費期限をつけて提供しました また 海苔がついていないのは 選手は試合前後 練習前後に食べますので 海苔をつけていると口の中に張り付くなど食べにくいということからつけませんでした 質問 2: 栄養評価システムの e- ダイアリーとメロン (mellon) は同じシステムでしょうか? 亀井 :5 月まで使われていた栄養評価システムが e-ダイアリーであり レストランに据え置く型でした 6 月から導入したものは タブレット端末を使うもので レストラン内を自由に持ち歩け 料理の写真を撮って端末に残せるという特徴があります このシステムを通称メロン (mellon) といいギリシャ語で 未来 という意味があります 選手の自立を支援するシステムで 基本的な食事が摂れているかもチェックできます グループ交流会グループ交流会は 参加者を6 班に分け 基調講演の感想や意見 また個々の活動へどのように活かせるか 食育活動をしていく中での悩みや課題 要望について 等情報交換 意見交換を行いました 多業種との交流となり 様々な意見が出され 活発な交流となりました 1 班 いま介護医療の現場で ロコモ ( ロコモモティブシンドローム ) という言葉があり 運動も必要だとなっている 今日の話でも スポーツと食は切り離せないものだと分かった 自分で食べる物を選び 考えて食べる能力を育てるという食育の基本が確認できた 食育を伝えていく専門家は 何をどう摂取するかという情報を 伝える ためには 各人で体格や運動量などが異なることから その人にマッチする情報をオーダーメイドで伝える技術の習得が必要になってくるのではないか 女性の三徴である摂食障害 無月経 骨粗鬆症には 除脂肪体重 ( 全体重から脂肪を除いた筋肉 骨 内臓等の総量のこと )1kg あたり 30kcal 以下の摂取カロリーで起こり易くなるという論文があり これを指導者や親が知った上で指導することが必要 2 班 国立スポーツ科学センターの施設にあるアスリート向けに開発された栄養管理システム (mellon) が一般向

けにも開発され 利用できるとよい 目で見て分かるシステムが家庭にも普及すると 特に子どもの頃からの食習慣や食生活に気をつけるようになるのではないか ( 食や食育の活動では ) 実際に 体験 して知ること 気づくこと 考えることが大事である また小学生に教えた時も 子どもたちが実際に田んぼに入り 育てるということを体験することで より子どもたちが 食 に興味を持ってもらえることを実感した 今のお母さんはどのように食事をとっていいのか分からない方が多く 驚くことばかりの中 栄養相談を受けています 深刻な状況を皆さんに 知ってもらった上で食育活動にも生かしてもらいたいし お母さん方へのフォローが重要だと感じている 食に関する知識がなくても 関心 興味がある人は 何かの機会に知識を得ることができるが そうでない人に食の大切さを気づかせるのが難しい 3 班 食とスポーツとの連動について 運動と睡眠と食事をそれぞれバランス良くという指針はあるが 運動は運動 食は食でこうしようといった考え方はあるものの 運動と食を連動させた情報が不足している 今後はスポーツと食を連動させた情報が必要である 運動と食 食育に関してもいろいろな角度があるので その辺の繋がりが必要 親の世代と子どもの世代の繋がりも必要であり 全ての連動が必要である 昭和の時代に比べると 食の選択肢が広がった 情報もいろいろある しかし それら選択肢と取り扱い量がありすぎるため 結局はそれらを選ぶのが難しい 教育 情報をどう与えていくかが課題である 数値的な教えはいろいろ行っているが 結局は子どもたちに響くのは 体験 である あまり難しいことをしなくても 昔は簡単だったことをちょっと体験させるだけで子どもたちは変わってくるので そのあたりの身近なところから始められればよい 4 班 講演に関しては 食のバランスの大切さとか各食品の持つ栄養素とか組み合わせの妙が 非常に参考になった ただ日常の生活とスポーツ栄養との差があるのではないか 献立は手の込んだよいものであるが 実生活の場合 同様のことが可能なのかどうか スポーツをやめたあとの選手の食事の摂り方はどうなのかとの意見あり 食育に対しての教師の知識が少なく教育現場にも指導していく必要がある 皆さん いろいろな食育支援活動をしている中で ネットワークを通じて実施先の募集とか大々的なアウトプットができないか 5 班 食事全体を写真に撮って 一回で摂る食事の全様が分かることは 食育の現場でも 食べ方を教える上ですごく大事だと言われており とても参考になった 栄養三色を基本にバランスの良い食事をとることは大事だと思う 栄養改善というのは どの時代でも必要だと思うので いろいろな食べ物をバランスよく食べることが大事だと思っている スポーツをさせている 又はしている人の共通点として 健康への意識が高く 健康のためということがある しかし 意識が食に向いていない また ダシをとることなど大事なことは分かってはいるが 家で実践できていないということが課題 やはり食育については 体験できる場に参加してもらうことが大事 そしてやれることから始めてみることを働きかけることが必要ではないか

6 班 栄養士 農家の食育へのそれぞれの取組 思いを意見交換することが出来た 食農と食育をもっと結びつけていきたい 亀井先生の講義は 特別な話ではなく 私たちの食生活と大きくかけ離れたものではなかった 痩せるためには食事量を減らすのではなく 運動量を増やす必要があることが実感できた 女子学生 ( 特に中学生 ) の痩せが問題になっているが 無理な減量で痩せていると思われる子も多い 食べて消費するという考え方を身につけて欲しいと思う 学校現場では 弁当持参の学校もあり正確な数字を把握できないということも多い 食べる楽しさ 作る楽しさを知って欲しい これは アスリートでも子どもでも同じだと思う 東京で農業を営む者としての立場から食料自給率 100% は達成したいが 現実的には障害も多いと感じている 江戸時代から商人を相手に農産物を納めていたこともあり 向いてくれる人に対して作る農業が主流だと考えている 講評 ( 亀井明子氏 ) 皆さんの食生活 食環境はそれぞれ異なると思いますので 私どもが提案するときは 各人の食生活 食習慣 食環境を十分に加味しながら 例えばコンビニを利用する時と か ファーストフードを活用する時とか その人に合わせた食事の提案をさせていただいて おります また 皆さまのご意見の中に料理の食材を大事にしていくということがでていました 私 どもも食材については考えてはいましたが 今後 検討をしていきたいと思っております 国立スポーツ科学センターは国の施設でもありますので 日本の食事の大事さや日本の 食材の良さを 若い選手 トップの選手 シニアの選手達にも伝えていきたいと思います 本日は多分野の方々からご意見を伺えて 私自身 今後 皆様から頂戴したご意見を反映させて日本の選 手の栄養サポート栄養指導に当たろうと思います 本日はありがとうございました