< 用語の解説 > 税額控除制度従来 公益社団法人及び公益財団法人への個人からの寄附金については 所得控除制度が適用されていたが 平成 23 年 6 月より 公益社団法人及び公益財団法人への個人からの寄附金について 寄附文化の醸成を図るため 税額控除制度が導入された 税額控除は 寄附金額を基礎に算出

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B 事例 1: 日本赤十字社と公益財団法人公益法人協会ともに 所得控除方式 を適用し ffff た場合に還付される税金について 前提 1 寄附先の名称等 ( 弊協会の他に 東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄附したものと仮定 ) 名称金額備考 日本赤十字社 ( 東日本大震災義援金 ) 30,0

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

I 申請準備 ~ 申請 ~ 証明までの流れ この手引きは 公益社団 財団法人のうち 個人からの寄附金について税額控除制度が適用される対象法人となることを希望する法人の方が 行政庁の証明を受けるために必要な申請作業内容を御案内しています 手続の流れは 以下のとおりです 税額控除制度の概要 要件について

Ⅱ. 主な内容 第 1 部公益法人の概況 1. 法人数 平成 29 年 12 月 1 日の公益法人は 9,493 法人 ( 前年比 +35) である 公益法人数の変動は 公益認定又は移行認定により増加し 法人の解散 公益認定の取消し及び合併に伴う減少がある ( 注 ) 公益認定 : 一般法人で公益認

1 認定 NPO 法人制度とは? NPO 法人への寄附を促す制度です その目的は NPO 法人への寄附を促すことにより NPO 法人の活動を支援すること です 以前は 租税特別措置法という法律に基づき国税庁が認定を行う制度でしたが 平成 24 年 4 月の特定非営利活動促進法の改正により 所轄庁が認

税制について

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個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

記者発表ポイント(会社)  

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

9 地方歳入中に占める地方税収入の割合の推移 ( その 1) 区 都道府県 分 昭和 2 年度昭和 5 年度昭和 10 年度昭和 15 年度 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 地方税

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図表 II-39 都市別 世帯主年齢階級別 固定資産税等額 所得税 社会保険料等額 消 費支出額 居住コスト 年間貯蓄額 ( 住宅ローン無し世帯 ) 単位 :% 東京都特別区 (n=68) 30 代以下 (n=100) 40 代

【完成版】認定特定非営利活動法人制度のあらまし(H29.4)

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

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Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

NPO 法活動状況等アンケート ( 案 ) 下記のアンケートにご協力をお願いいたします ( 右の に数字をご記入ください ) ご協力いただいた結果については 奈良市及び奈良県における指定制度の検討資料として使用させていただきます 1. (1) あなたの団体は 法の設立 ( 設立登記の日 ) から何年

移行認定の申請書類目次

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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目 次 はじめに 2 1 所得税の税額控除制度の導入 (1) 認定 NPO 法人への寄附に係る税額控除の導入 4 (2) 認定 NPO 法人以外の法人への寄附に係る税額控除の導入 4 2 認定 NPO 法人制度の見直し (1) 平成 23 年度より税制上対応する措置 6 1 認定要件の見直し 6 イ

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社会福祉法人 社会福祉協議会の経営者 役職員の皆様 社会福祉法人への寄附金の税額控除制度を活用してください 社会福祉法人への寄附金 ( 平成 23 年分 ~) について 税額控除制度が導入されました 社会福祉法人の公益性や存在意義を地域の人々や社会にアピールしていくために 税額控除対象法人になること

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

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29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

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目次 1. みなし譲渡所得税非課税について 1 2. 公益法人において必要な準備 3 ⑴ 基金の設置 ⑵ 2の基金の業務に充てることについて ⑶ 3の基金内の運用益の考え方について ⑷ 4の合議制の機関について ⑸ 5の基金明細書について 3. 承認特例の申請から承認後までの全体像 8 ⑴ 寄附者と

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このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

所得税確定申告セミナー

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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1 教育研修費用総額と従業員 1 人当たりの教育研修費用 (1)1 社当たりの教育研修費用総額 1 社当たりの教育研修費用総額は 2014 年度は予算額 5,458 万円 ( 前回調査 5,410 万円 ) 同実績額 4,533 万円 ( 同 4,566 万円 ) であり 2015 年度は予算額 5

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3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

平成27年度税制改正要望結果について

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企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

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第 5 章 N

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

Ⅰ 調査の概要 1. 調査の目的 本調査は 今後の公的年金制度について議論を行うにあたって 自営業者 被用者 非就業者を通じた横断的な所得に関する実態を総合的に把握し その議論に資する基礎資料を得ることを目的とする なお 本調査は 平成 22 年公的年金加入状況等調査 の特別調査として 当該調査の調

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第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

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~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

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2018( 平成 30) 年度 12 月補正予算の概要 ページ Ⅰ.2018( 平成 30) 年度 12 月補正予算の内容 1 Ⅱ.2018( 平成 30) 年度 12 月補正予算書の概要 3


2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

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はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

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公益社団法人及び公益財団法人の寄附金収入に関する実態調査平成 25 年 11 月 29 日内閣府公益法人行政担当室 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的本調査は 公益社団法人及び公益財団法人の寄附金収入に関し 税制上の措置の影響等の実態を把握することを目的とする 2 調査の根拠法令 統計法 ( 一般統計調査 ) 3 調査の対象 平成 25 年 9 月 9 日時点における公益社団法人及び公益財団法人 8,515 法人 回答法人数 3,987 法人 (46.8%) ( 内訳 ) [%] 回答法人数 / 調査数 社団 財団 計 内閣府所管 [55.4] 395/ 713 [47.7] 704/1,476 [50.2]1,099/2,189 都道府県所管 [40.7]1,248/3,064 [47.4]1,547/3,262 [44.2]2,795/6,326 計 [43.5]1,643/3,777 [47.5]2,251/4,738 [46.8]3,987 /8,515 匿名回答の93 法人があるため 計欄の内訳を足したものと一致しない 4 調査事項 平成 20 年度から 24 年度までに受け入れた寄附額 寄附件数等 5 調査の時期 平成 25 年 9 月 10 日から同年 10 月 1 日まで 6 調査の方法 オンライン調査 ( 電子メールにより調査票を配布 回収 ) 1

< 用語の解説 > 税額控除制度従来 公益社団法人及び公益財団法人への個人からの寄附金については 所得控除制度が適用されていたが 平成 23 年 6 月より 公益社団法人及び公益財団法人への個人からの寄附金について 寄附文化の醸成を図るため 税額控除制度が導入された 税額控除は 寄附金額を基礎に算出した控除額を 寄附者に適用される所得税率の如何を問わず税額から控除するため 適用されている所得税率が低い者にとって特に減税効果が大きい 税額控除の対象となる公益社団法人又は公益財団法人となるためには PST 要件 ( 次項目参照 ) を満たすことについて 行政庁の証明を受ける必要がある PST 要件 PST 要件とは 公益社団法人及び公益財団法人が税額控除として行政庁から証明を受ける際に満たす必要がある要件のことで 税額控除となるためには 実績判定期間 において 以下の2つの要件のいずれかを満たす必要がある < 要件 1>3,000 円以上の寄附金を支出した者が 平均して年に100 人以上いること < 要件 2> 経常収入金額に占める寄附金等収入の割合が 1/5 以上であること 実績判定期間とは 直前に終了した事業年度終了日以前の5 年以内に終了した各事業年度のうち最も古い事業年度開始の日から当該直前に終了した事業年度終了日までの期間のことである ( 平成 25 年中に申請する場合 5 年以内 を 2 年以内 とすることができる ) < 公益法人及び税額控除の数の推移等 > 平成 23 年 6 月の制度導入以来 税額控除数は年を追って増加している 平成 25 年 10 月末現在 全公益法人の約 8%( 内閣府所管公益法人の約 15% 都道府県所管法人の約 6%) が税額控除としての証明を行政庁から受けている [ ] 内は認定処分数に対する割合年度平成 20 21 22 23 24 25 2 公益認定処 分数 1 11 296 1,759 5,267 7,968 8,584 内閣府 5 132 647 1,480 2,057 2,199 都道府県 6 164 1,112 3,787 5,911 6,385 税額控除に係る証明数 [5.0%]263 [6.8%]539 [8.3%]713 内閣府 [9.3%]138 [12.1%]249 [15.1%]332 都道府県 [3.3%]125 [4.9%]290 [6.0%]381 1 特例民法法人からの移行認定と一般法人からの新規公益認定の処分数の累計 2 平成 25 年度は 10 月末時点の数値 2

Ⅱ 調査結果の概要 1 回答法人数 3,987 ( 回収率 46.8%) ( 内訳 ) 社団 財団 計 内閣府所管 [9.9%] 395 [17.7%] 704 [27.6%] 1,099 都道府県所管 [31.3%] 1,248 [38.8%] 1,547 [70.1%] 2,795 計 [41.2%] 1,643 [56.5%] 2,251 [100.0%]3,987 匿名回答の93 法人があるため 計欄の内訳を足したものと一致しない 2 税額控除数等 調査に回答した法人のうち 税額控除は341 法人 (8.6%) である ( 内訳 ) [ ] 内は対応する区分の回答法人数に対する割合 社団 財団 計 内閣府所管 [10.1%] 40 [15.5%] 109 [13.6%] 149 都道府県所管 [3.5%] 44 [9.6%] 148 [6.9%] 192 計 [5.1%] 84 [11.4%] 257 [8.6%] 341 税額控除対象ではない3,646 法人のうち PST 要件を満たしていると回答した法 人は230 法人 ( 回答法人数の5.8%) である 既に税額控除の証明を受けてい る341 法人 ( 同 8.6%) と合わせると 回答法人 3,987の14.4% に当たる計 571 法人 ( 率 は内閣府所管法人で約 24% 都道府県所管法人で約 11%) が税額控除になり 得ることとなる ( 内訳 ) [ ] 内は対応する区分の回答法人数に対する割合 社団 財団 計 内閣府所管 [4.8%] 19 [13.8%] 97 [10.6%] 116 都道府県所管 [2.2%] 28 [5.6%] 86 [4.1%] 114 計 [2.9%] 47 [8.1%] 183 [5.8%] 230 税額控除対象ではない3,646 法人のうち 税額控除の適用を希望すると回答した法 人は384 法人 ( 回答法人数の9.6%) である ( 内訳 ) [ ] 内は対応する区分の回答法人数に対する割合 社団 財団 計 内閣府所管 [15.7%] 62 [12.5%] 88 [13.6%] 150 都道府県所管 [6.9%] 86 [9.6%] 148 [8.4%] 234 計 [9.0%] 148 [10.5%] 236 [9.6%] 384 3

税額控除対象でない法人について 税額控除の適用希望をみると PST 要件を満 たしていると回答した230 法人のうち 43.5% に当たる100 法人が適用を希望するとし ている また PST 要件を満たさないと回答した3,416 法人のうち 8.3% に当たる 284 法人がPST 要件は満たさないものの税額控除の適用を希望するとしている 以 上を合わせると 現在税額控除の適用を受けている341 法人を上回る384 法人が今後税 額控除の適用を希望するとしており その384 法人のうち26% に当たる100 法人は P ST 要件を満たしていると回答している [ ] 内は対応する区分の回答法人数に対する割合 PST 要件を満たす PST 要件を満たさない 計 税額控除 [8.6%] 341 [8.6%] 341 税額控除適用を希望 [2.5%] 100 [7.1%] 284 [9.6%] 384 税額控除適用を希望しない [3.3%] 130 [78.6%] 3,132 [81.8%] 3,262 計 [14.3%] 571 [85.7%] 3,416 [100.0%] 3,987 4

3 寄附金収入額 百万円単位 個人 法人別の寄附金収入額を記入しておらず 寄附金収入合計額のみ記入した法人がある ため 表上の個人 法人の内訳の合計は寄附金収入の合計額と一致しない 公益法人全体 総額 年度平成 20 21 22 23 24 寄附金収入計 326,171 261,528 267,453 378,290 371,374 うち個人 59,571 38,608 57,787 128,495 98,542 うち法人 244,166 200,006 192,344 242,402 271,521 総収入 18,825,017 18,915,604 21,072,845 21,462,456 22,149,075 寄附金収入割合 1.73% 1.38% 1.27% 1.76% 1.68% 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 寄附金収入計 うち個人 うち法人 公益法人全体 平均額 [ ] は平成 22 年度を100とする指数年度平成 20 21 22 23 24 寄附金収入計 82.3 [122] 66.0 [98] 67.5 [100] 95.5 [141] 93.7 [139] うち個人 15.0 [103] 9.7 [67] 14.6 [100] 32.4 [222] 24.9 [171] うち法人 61.6 [127] 50.5 [104] 48.5 [100] 61.2 [126] 68.5 [141] 総収入 4,751.4 [89] 4,774.3 [90] 5,318.7 [100] 5,417.1 [102] 5,590.4 [105] 寄附金収入割合 1.73% [136] 1.38% [109] 1.27% [100] 1.76% [139] 1.68% [132] 5

税額控除 総額 年度 平成 20 21 22 23 24 寄附金収入計 84,915 85,576 88,431 124,997 136,932 うち個人 14,275 9,145 16,008 37,913 39,446 うち法人 53,194 56,871 56,353 80,909 97,128 総収入 744,387 703,577 770,778 789,053 933,258 寄附金収入割合 11.41% 12.16% 11.47% 15.84% 14.67% 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 寄附金収入計 うち個人 うち法人 税額控除 平均額 [ ] は平成 22 年度を100とする指数 年度 平成 20 21 22 23 24 寄附金収入計 251.2 [96] 253.2 [97] 261.6[100] 369.8 [141] 405.1 [155] うち個人 42.2 [89] 27.1 [57] 47.4 [100] 112.2 [237] 116.7 [247] うち法人 157.4 [94] 168.3 [101] 166.7 [100] 239.4 [144] 287.4 [172] 総収入 2,195.8 2,075.5 2,273.7 2,327.7 2,753.0 [97] [91] [100] [102] [121] 寄附金収入割合 11.41% 12.16% 11.47% 15.84% 14.67% [99] [106] [100] [138] [128] 6

税額控除対象でない法人 総額 年度 平成 20 21 22 23 24 寄附金収入計 241,256 175,952 179,023 253,293 234,443 うち個人 45,296 29,463 41,780 90,582 59,096 うち法人 190,973 143,135 135,991 161,493 174,393 総収入 18,080,629 18,212,027 20,302,067 20,673,402 21,215,817 寄附金収入割合 1.33% 1.00% 0.88% 1.23% 1.11% 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 寄附金収入計うち個人うち法人 0 税額控除対象でない法人 平均額 [ ] は平成 22 年度を100とする指数 年度 平成 20 21 22 23 24 寄附金収入計 66.2 [135] 48.3 [98] 49.2 [100] 69.5 [141] 64.3 [131] うち個人 12.4 [108] 8.1 [70] 11.5 [100] 24.8 [216] 16.2 [141] うち法人 52.4 [140] 39.3 [105] 37.4 [100] 44.3 [118] 47.8 [128] 総収入 5,156.4 5,060.8 5,632.4 5,736.7 5,893.4 [92] [90] [100] [102] [105] 寄附金収入割合 1.33% 1.00% 0.88% 1.23% 1.11% [151] [114] [100] [140] [126] 7

< 税額控除制度導入前後の増加率の比較 > 税額控除制度導入前 ( 平成 20~22 年度平均 ) 税額控除制度導入後 ( 平成 23 24 年度平均 ) 法人当たり平均額 単位百万円 増加率 うち税額控除 うち非税額控除 うち税額控除 うち非税額控除 うち税額控除 うち非税額控除 寄付金 収入計 71.9 254.6 54.6 94.6 386.3 66.9 31.5% 51.7% 22.8% うち個人 13.1 38.8 10.7 28.7 114.1 20.5 118.3% 194.3% 92.4% うち法人 53.5 163.6 43.0 64.9 262.6 46.1 21.1% 60.5% 7.1% 総収入 4,948.1 2,181.7 5283.2 5503.7 2540.3 5815.1 11.2% 16.4% 10.1% 寄付金 収入割合 1.45% 11.67% 1.03% 1.72% 15.21% 1.15% [+0.27%] [+3.54%] [+0.12%] 1 法人当たりの寄付金収入について税額控除と税額控除対象でない法人とを比較すると 税額控除制度の導入前である平成 20~22 年度の平均では 税額控除対象でない法人の寄付金収入 54.6 百万円に対して 税額控除の寄付金収入は 254.6 百万円と4.7 倍となっている これが 税額控除制度導入後の平成 23 24 年度平均では 税額控除対象でない法人の寄付金収入 66.9 百万円に対して税額控除の寄付金収入 386.3 百万円と5.8 倍に拡大している また 総収入に占める寄付金収入の割合でみると 税額控除が平成 20~22 年度の平均で11.67% 平成 23 24 年度の平均で15.21% であり 税額控除対象でない法人がそれぞれ1.03% 1.15% とほぼ1% にとどまっているのに対して11~13 倍となっている 1 法人当たりの寄付金収入について税額控除制度の導入の前後の変化をみると 税額控除では 254.6 百万円から386.3 百万円へと131.7 百万円 ( 率にして51.7%) 増加している 一方 税額控除対象でない法人では 54.6 百万円から66.9 百万円へと 12.3 百万円 ( 率にして22.8%) 伸びている このように 公益法人の寄付金収入は 税額控除制度の導入の時期を境に全体として大きく増加しているが 特に税額控除においてその伸びが著しい 税額控除制度の導入の前後における寄付金収入の増加の要因を寄付者の種類別にみると 公益法人全体では 法人からの寄付金が21.1% 増であるのに対して 個人の寄付金は118.3% 増となっており 個人の寄付金の増加の寄与が大きい 特に税額控除における個人の寄付金の増加率は194.3% であり 金額ではほぼ3 倍になっている 税額控除においては 税額控除制度の導入の前後の比較で 法人の寄付が99.0 百万円の増 (163.6 百万円から262.6 百万円へ ) 個人の寄付が75.3 百万円の増 (38.8 百万円から114.1 百万円へ ) となっており 金額では法人からの寄付の伸びが大きいが 増加率でみるとやはり個人の寄付の増が顕著であり 個人の寄付の増加が全体を牽引しているとみてよい 8

4 寄附件数公益法人における一法人当たりの寄附件数を (1) 個人寄附 (2) 法人寄附それぞれについて 税額控除制度導入前後で比較を行った 金額別の寄附件数を記入しておらず 合計件数のみ記入した法人があるため 表上の金額別内訳の合計は寄附合計件数と一致しない (1) 個人寄附 合計 2,000 円未満 2,000 円以上 3,000 円未満 3,000 円以上 5,000 円未満 5,000 円以上 1 万円未満 1 万円以上 10 万円未満 10 万円以上 100 万円未満 100 万円以上 税額控除制度導入前 ( 平成 20 年度 ~ 平成 22 年度 ) うち税額控除 うち非税額控除 税額控除制度導入後 ( 平成 23 年度 ~ 平成 24 年度 ) うち税額控除 うち非税額控除 増加率 うち税額控除 うち非税額控除 56.6 324.8 31.7 71.2 420.1 38.8 25.8% 29.3% 22.4% 11.0 46.3 7.7 13.4 67.6 8.3 21.8% 46.0% 7.8% 6.8 29.7 4.7 10.2 55.8 5.9 50.0% 87.9% 25.5% 10.9 63.3 6.1 12.0 68.4 6.7 10.1% 8.1% 9.8% 10.4 68.6 5.1 12.3 85.4 5.6 18.3% 24.5% 9.8% 16.1 107.1 7.7 21.6 131.0 11.5 34.2% 22.3% 49.4% 1.1 8.5 0.4 1.6 10.6 0.8 45.5% 24.7% 100.0% 0.2 1.2 0.1 0.2 1.3 0.1 0.0% 8.3% 0.0% 1 法人当たりの個人寄附の件数について税額控除導入前後の変化をみると 非税額控除における税額控除制度導入前の平成 20 年度から22 年度の3か年の平均は31.7 件であり 同制度導入後の平成 23 年度及び24 年度の平均は38.8 件 ( 増加率約 22.4%) である これに対して 税額控除における平成 20 年度から22 年度の 3か年の平均は324.8 件であり 平成 23 年度及び24 年度の平均は420.1 件 ( 増加率約 29.3%) であり 税額控除の方が増加率が高い 9

(2) 法人寄附 合計 2,000 円未満 2,000 円以上 3,000 円未満 3,000 円以上 5,000 円未満 5,000 円以上 1 万円未満 1 万円以上 10 万円未満 10 万円以上 100 万円未満 100 万円以上 税額控除制度導入前 ( 平成 20 年度 ~ 平成 22 年度 ) うち税額控除 うち非税額控除 税額控除制度導入後 ( 平成 23 年度 ~ 平成 24 年度 ) うち税額控除 うち非税額控除 増加率 うち税額控除 うち非税額控除 26.1 122.9 17.0 31.7 181.9 17.7 21.5% 48.0% 4.1% 1.6 6.7 1.1 2.3 20.3 0.7 43.8% 203.0% -36.4% 0.9 4.3 0.6 1.1 10.2 0.3 22.2% 137.2% -50.0% 1.4 5.9 1.0 1.7 13.4 0.6 21.4% 127.1% -40.0% 3.5 10.9 2.7 3.8 19.4 2.4 8.6% 78.0% -11.1% 12.8 69.5 7.6 14.4 87.8 7.6 12.5% 26.3% 0.0% 4.0 21.3 2.4 5.5 25.9 3.6 37.5% 21.6% 50.0% 1.9 4.3 1.7 2.8 5.1 2.6 47.4% 18.6% 52.9% 1 法人当たりの法人寄附の件数について税額控除導入前後の変化をみると 非税額控除における税額控除制度導入前の平成 20 年度から22 年度の3か年の平均は17.0 件であり 同制度導入後の平成 23 年度及び24 年度の平均は17.7 件 ( 増加率約 4.1%) である これに対して 税額控除における平成 20 年度から22 年度の3 か年の平均は122.9 件であり 平成 23 年度及び24 年度の平均は181.9 件 ( 増加率約 48.0%) であり 税額控除の方が 増加率が高い また 税額控除導入前後での1 法人当たりの法人件数の変化を寄附金額別にみると 10 万円未満のすべての金額帯において 税額控除の増加率が高くなっている 寄附金額の中央値 ( 推計 ) の推移 ~ 税額控除の小口寄附件数の増加 ~ 一法人当たり平均寄附件数 ( 例 ; 法人寄附 税額控除制度導入前の場合 26.1 件 ) から 寄附金額の中央値 ( 例 ;13.05 件目の寄附の金額 ) を推計したところ 結果は下表のとおりである 単位 : 円 税額控除制度導入前 ( 平成 20~22 年度平均 ) 税額控除制度導入後 ( 平成 23 24 年度平均 ) 増減 うち税額控除 うち非税額控除 うち税額控除 うち非税額控除 うち税額控除 うち非税額控除 個人寄附法人寄附 4,917 6,680 4,148 5,020 6,069 4,567 +103-611 +419 49,726 53,576 47,303 53,124 38,497 68,026 +3,398-15,079 +20,723 この結果 税額控除は 税額控除制度導入前後で個人寄附 法人寄附ともに金額が下がっていることが分かる 税額控除の寄附金収入額及び寄附件数ともに当該制度導入後に増加していることも踏まえると この間の寄附増加の主な要因は小口寄附件数の増加であると考えることができる 10

5 寄附金の使途 本表は 法人ごとに各費用において寄附金収入額の充当された割合 ( 寄附金充当額 事業費 ) を算出した後 当該充当割合を加算平均したものである ( 単位 :%) < 公益法人全体 > 年度 平成 20 21 22 23 24 公益目的事業費 0.24 0.30 0.23 0.21 0.24 収益事業等事業費 0.03 0.03 0.03 0.04 0.04 管理費 0.11 0.11 0.14 0.17 0.17 資産取得費 0.08 0.07 0.13 0.08 0.12 < 税額控除 > 年度 平成 20 21 22 23 24 公益目的事業費 0.65 0.80 0.86 0.66 0.64 収益事業等事業費 0.00 0.02 0.01 0.05 0.05 管理費 0.21 0.25 0.28 0.39 0.44 資産取得費 0.12 0.16 0.65 0.15 0.13 < 税額控除対象ではない法人 > 年度 平成 20 21 22 23 24 公益目的事業費 0.20 0.25 0.16 0.17 0.20 収益事業等事業費 0.03 0.03 0.03 0.04 0.04 管理費 0.10 0.09 0.12 0.15 0.14 資産取得費 0.07 0.06 0.06 0.07 0.12 税額控除対象ではない法人と比べて 税額控除の方が 事業費に占める寄 附金収入額の充当割合が高い傾向がある 11

経営基盤の強化営基盤の強化6 寄附金収入の必要性今後事業を実施する上で 経営基盤の強化を理由に寄附金収入を確保する必要があると回答した法人は1,549 法人 ( 全回答法人 3,987の38.9%) である 臨時支出に対する資金調達を理由に寄附金収入を確保する必要があると回答した法人は444 法人 ( 同 11.1%) である 税額控除だけで見ると 経営基盤の強化を理由に寄附金収入を確保する必要があると回答した法人は288 法人 ( 税額控除 341の84.5%) である 臨時支出に対する資金調達を理由に寄附金収入を確保する必要があると回答した法人は65 法人 ( 同 19.1%) である このように 税額控除の方が 税額控除対象でない法人に比べ 寄附金収入の確保の必要性を認識する法人が多くなっている 90% 84.5% 80% 70% 60% 50% 40% 38.9% 100% 30% 20% 10% 経11.1% 19.1% 0% 臨時支出に対する資金調達臨時支出に対する資金調達3987 法人 341 法人 公益法人全体 税額控除 12

7 寄附金の募集方法 (1) 募集先別法人数 1 街頭募金 電話 DM 個別訪問 HPへ掲載 及び その他 を選択肢で示して回答を得た 2 広く一般 会員個人中心 及び 会員企業中心 は重複回答があるため これらの合計は 選択肢の方法で寄附金募集を実施した法人数 と一致しない 3 各表中の [ ] 内の数値は それぞれの母集団の法人数に対する割合を示す 公益法人全体 選択肢 1 の方法で寄附金募集を実施した法人数 広く一般会員個人中心会員企業中心 左以外の 法人数 平成 20 年度 724 [19%] 414 (57%) 206 (29%) 259 (36%) 3,170 平成 21 年度 729 [19%] 418 (57%) 210 (29%) 262 (36%) 3,165 平成 22 年度 772 [20%] 456 (59%) 222 (29%) 272 (35%) 3,122 平成 23 年度 824 [21%] 512 (62%) 239 (29%) 287 (35%) 3,070 平成 24 年度 883 [23%] 565 (64%) 251 (28%) 296 (34%) 3,011 選択肢の方法で寄付金募集を実施した法人数の割合は2 割前後であり 全体として高いとは言えないが 年を追ってその率が高くなる傾向はある また 選択肢の募金方法を実施した法人数中 広く一般 へ募集したとする法人の割合は 年を追って増加しており 特に平成 20~22 年度が約 58% であるのに対し 平成 23 24 年度には約 63% に増加している 税額控除 選択肢の方法で寄附金募集を実施した法人数 広く一般会員個人中心会員企業中心 左以外の 法人数 平成 20 年度 204 [60%] 152 (75%) 85 (42%) 90 (44%) 137 平成 21 年度 207 [61%] 154 (74%) 85 (41%) 91 (44%) 134 平成 22 年度 212 [62%] 155 (73%) 90 (43%) 94 (44%) 129 平成 23 年度 225 [66%] 181 (80%) 94 (42%) 100 (44%) 116 平成 24 年度 241 [71%] 201 (83%) 94 (39%) 99 (41%) 100 選択肢の方法で寄付金募集を実施した法人数の割合は6~7 割を占め 次の税額控除対象でない法人と比較して著しく高い 年を追ってその率が高くなる傾向も明らかであり 5 年の間に1 割増加している 広く一般 を対象として寄付金の募集を行った法人の比率も75% から83% となっており 税額控除対象でない法人の50% から57% と比較 13

して高い 税額控除においては 広く一般を対象に寄付金の募集を行うことがおおむね定着していることを窺わせる また 選択肢の募金方法を実施した法人数中 広く一般 へ募集したとする法人の割合も年を追って増加しており 特に平成 20~22 年度の約 74% に対して 平成 23 24 年度には約 82% と増加幅が大きいことから 平成 23 年度の税制改正の結果 税額控除となった ( 又は税額控除となることを目指したこと ) 影響によりこの変化が生じたことを推測させる 税額控除対象でない法人 選択肢の方法で寄附金募集を実施した法人数 広く一般会員個人中心会員企業中心 左以外の 法人数 平成 20 年度 520 [15%] 262 (50%) 121 (23%) 169 (33%) 3,033 平成 21 年度 522 [15%] 264 (51%) 125 (24%) 171 (33%) 3,031 平成 22 年度 560 [16%] 301 (54%) 132 (24%) 178 (32%) 2,993 平成 23 年度 599 [17%] 331 (55%) 145 (24%) 187 (31%) 2,954 平成 24 年度 642 [18%] 364 (57%) 157 (24%) 197 (31%) 2,911 選択肢の方法で寄付金募集を行った法人数やその割合 広く一般 向けに寄付金の募集を行った法人数やその割合のいずれについても 年を追って増加する傾向は確認できるが 税額控除と比較した場合 その割合の水準や伸び率は低調である 14

(2) 募集方法別法人数 公益法人全体 寄附金募集を実施した法人数 街頭募金 電話 DM 個別訪問 HP へ掲載 その他 平成 20 年度 724 99(14%) 58(8%) 230(32%) 155(21%) 365(50%) 151(21%) 平成 21 年度 729 102(14%) 57(8%) 233(32%) 158(22%) 371(51%) 153(21%) 平成 22 年度 772 111(15%) 60(8%) 243(32%) 167(22%) 406(53%) 153(20%) 平成 23 年度 824 121(15%) 64(8%) 256(31%) 187(23%) 462(56%) 155(19%) 平成 24 年度 883 125(14%) 79(9%) 274(31%) 207(23%) 513(58%) 158(18%) 括弧内は 寄附金募集を実施した法人数に対する割合 募集方法としては HPへ掲載 が最も多く その他 を除き全ての方法が増加傾向にある 税額控除 寄附金募集を実施した法人数 街頭募金 電話 DM 個別訪問 HP へ掲載 その他 平成 20 年度 204 44(22%) 25(12%) 91(45%) 41(20%) 140(69%) 17(8%) 平成 21 年度 207 45(22%) 25(12%) 94(45%) 43(21%) 141(68%) 19(9%) 平成 22 年度 212 48(23%) 28(13%) 96(45%) 44(21%) 149(70%) 17(8%) 平成 23 年度 225 53(24%) 30(13%) 101(45%) 52(23%) 167(74%) 15(7%) 平成 24 年度 241 55(23%) 31(13%) 109(45%) 56(23%) 182(76%) 17(7%) 括弧内は 税額控除のうち寄附金募集を実施した法人数に対する割合 税額控除対象ではない法人 寄附金募集を実施した法人数 街頭募金 電話 DM 個別訪問 HP へ掲載 その他 平成 20 年度 520 55(11%) 33(6%) 139(27%) 114(22%) 225(43%) 134(26%) 平成 21 年度 522 57(11%) 32(6%) 139(27%) 115(22%) 230(44%) 134(26%) 平成 22 年度 560 63(11%) 32(6%) 147(26%) 123(22%) 257(46%) 136(24%) 平成 23 年度 599 68(11%) 34(6%) 155(26%) 135(23%) 295(49%) 140(23%) 平成 24 年度 642 70(11%) 48(7%) 165(26%) 151(24%) 280(44%) 141(22%) 税額控除は 特に HPへ掲載 及び DM の方法を実施している法人の割合が高い これらが寄付金募集の有効な手段となっていることを窺わせる 15

( 参考 ) 法人規模 < 職員数等 >( 平成 24 年度 ( 又は直近の事業年度 ) の事業報告等 ) 調査に回答した法人の平均職員数は31 人 ( うち常勤 24 人 ) 平均会員数は1,675 人である また 調査に回答した公益社団法人の平均社員数は749 人である また 税額控除の平均職員数は52 人 ( うち常勤 38 人 ) 平均会員数は5,426 人である また 調査に回答した税額控除である公益社団法人の平均社員数は1,777 人である このように 税額控除の方が 職員数及び会員数が多い 問い合わせ先 内閣府大臣官房公益法人行政担当室田林 土屋直通 :03-5403-9528 e-mail: koueki.kifukin@cao.go.jp 16