学習指導要領解説 P.12 2 内容 (1) 言語活動ア聞くこと ( オ ) まとまりのある英語を聞いて 概要や要点を適切に聞き取ること ( 略 ) ここでは内容的にまとまりのある複数の英文を聞き その全体の概要や内容の要点をとらえることができるようになることを述べている まとまりのある英語 とは

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2. 教科に関する調査の結果 ( 概要 ) -7-2.教科に関する調査の結果(概要)

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

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教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

時制などの文構造について復習する 修学旅行の思い出 (9) 修学旅行で外国人にインタビューする 修学旅行の思い出についてスピーチをする 6 The 5 Rs to Save the Earth(8) 特定の動作に対する自分の感じ方 を 伝える 物事のやり方を知っているかを伝 え る 他者に行動を依頼

第 1 問 B 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い発話を聞き, それに対応するイラストを選ぶことを通じて, 発話内容の概要や要点を把握する力を問う 問 1 5 英語の特徴やきまりに関する知識 技 能 ( 音声, 語, 友人や家族, 学校生活など, 身近な話題に関する平易で短い説明を聞き取

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Listening 天気予報と予定 (2) 天気などの身近な情報を表すを正しく身につけ運用す 6 What Can We Do for Others?(8) 義務について伝え 必要か不必要かを伝え 自分の考えを伝え Speaking 電話 ( 依頼する 誘う )(2) 電話で用いる定型を身につけ運用

2 調査問題についての考察 (1) 改善が見られた設問 1 これまでの県調査の同一問題とのにおいて 正答率が3% 以上高くなった問題 第 2 学年 6 (2) 2 年で学習した語の使い方や文法事項が理解できており それらを正しく使えるかをみる 言語や文化についての知識 理解 21 年度正答率 (%)

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(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

4 研究成果物 小学校外国語活動学習指導要領 ( 案 ) 1 目標外国語を通じて 言語や文化について体験的に理解を深め 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り 外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら コミュニケーション能力の素地を養う 2 内容 第 1 学年および第 2 学

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ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

埼玉県学力 学習状況調査 ( 中学校 ) レベル 5~11 復習シート第 2 学年英語 組 番 号 名 前 ( 書くこと について問う問題 ) 1 次の (1)~(4) の日本文の意味を表すように, ア ~ オを並べ替えて英文を作りな さい そして, それぞれの答えで 2 番目と 4 番目にくる語句

本学級の生徒に, 英語科に関する興味 関心を問うアンケートを実施したところ, 以下のようになった (28 年 9 月実施 ) はいややあまりいいえ英語の授業が好きだ 65% 29% 0% 6% ペア活動に積極的に取り組んでいる 68% 32% 0% 0% グループ活動に積極的に取り組んでいる 70%

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4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

TOMIYA CAN-DO LIST ( ) TOMIYA Junior High School 中学校で身につけてほしい4つの力 1 コミュニケーションを図ろうとする力 2 4 技能を身につける力 3 自分から進んで家庭学習を取り組む力 4 高校入試に必要な学力 TOMIYA CA

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第 2 問 A インターネット上に掲載された料理レシピやその写真から料理の特徴の読み取りや推測を通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉える力や, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 イラストを参考にしながら, ネット上のレシピを読んで, その料理がどのような場合に向いて

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

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平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

会話の中では感覚的にそれほど 違い を意識して使っているものではないと考え 今回は 同じ can を用いての表現として一連の学習として扱うことにした また 語 学習得において 自分の表現したいこと がはじめにあり それを何とか表現しよ うとする過程を通して初めて自分の言葉として言語を獲得できるという

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1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率 小学校 6 年生 1252 人 ( 小学校第 5 学年内容 ) 8 6 全国 弘前市 コメント 話すこと 聞くこと の中の 意図 立場を明確にし

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成28年度 小学校外国語活動 2_研究の実際(1)方向性

答えさせる場合でも, 単語中心の発話にならないように, 帯学習から Q&A を取り入れ, 主語 動詞に着目させるようにする また, 事前に英語で原稿を作成させ, まとまった英文で Show & Tell が行えるように指導したい My Project 2 では, 自分の好きな人を紹介するスピーチを行

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

第2学年3組 英語科学習指導案

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第○学年 ○○科指導計画

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

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新学習指導要領を具現化した新教材の解説

人的環境の整備 教師 友達 分かりやすい説明の手本となるように, 話す速さや声の大きさを意識して簡潔に話したり, 話すポイントを視覚的に示したりする 道案内の手順を知ることや説明原稿の作成に時間が掛かった場合は, 教師間で役割分担しながらアドバイスする グループ内での自分の役割が明確になるように,

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

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第 2 学年 1 組英語科学習指導案 日時平成 30 年 11 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 (14:00~14:50) 場所第 2 学習室指導者教諭天津貴志 1. 育成する能力 学習指導要領内容 (4) イ 身近な話題について 事実や自分の考え 気持ちなどを整理し 簡単な語句や文を用いてまとま

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かいとう児童用聞き取りクイズ : 問題用紙 解答用紙スクリプト 今から 英語聞き取りクイズ をはじめます このクイズは音声を聞いて答えるものです 英語の問題は すべて 2 回ずつ言います 全員がはっきりと良く聞こえるように クイズの間は静かにしましょう か下の の中に 学校名と組を書いてください 学

第○学年 ○○科指導計画

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平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

イ ディベート ディスカッション Ⅱ 時事英語 エッセイライティング Ⅰ エッセイライティング Ⅱ 必履修科目は 総合英語 Ⅰ 及び ディベート ディスカッション Ⅰ 話すこと 書くこと における発信力の強化や 高校生の卒業後の進路の多 様化などに対応するため より高度で専門的な科目を新設し 計 7

問 題

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

平成27年度全国学力・学習状況調査結果の概要

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

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学校番号 2004 平成 30 年度英語科 教科科目単位数指導学年教材名 副教材名 英語英語理解 2 第 2 学年美誠社 Applause vol.2 1 担当者からのメッセージ ( 学習方法等 ) 基本的なレベルの英語長文を 段階を追って読んでいくことで 英語長文に慣れ 内容を素早くとらえる練習を

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

Transcription:

3 各部 ( 領域 ) ごとの結果分析 ( ) 内の数値は調査協力学級の正答率 (Ⅱ 部以下も同様 ) Ⅰ 部 聞くこと 話すこと 配点 34 点平均点 22. 点平均点の割合 64.6% 1 動作 状況 比較表現を聞き取り 絵を選択する問題 (97.5%) 2 会話を聞き 場面に応じた適切な表現を答える問題 (75.9%) 3 まとまりのある英文を聞き 内容に関する質問に答える問題 (5.3%) 4 英語による問いかけに対し 自分自身の答えを英語で書く問題 (68.1%) 5 文における強勢や区切りの位置を答える問題 (56.1%) 8 1 2 3 4 5 4 No.1 住んでいる場所を問われ 自分自身の答えを英語で書く問題 H24 I live in Okinawa. Where do you live?.2 32.3 18.6 I live in Saga. Where do you live?.6 35.8 15.2 I live in Tokyo. Where do you live? 73.5 64.3 9.5 身近で簡単なことを英語で問いかけられて 英語で答えることができるかを見るために 継続的に出題している問題である 本年度 初めて正答率が 7 割を超え 改善の跡が見られた 自分自身のことについて 話すだけでなく正確に書かせる取組を今後も継続する必要がある 3 (1) まとまりのある英語を聞いて 必要な情報を聞き取る問題 年度問題正答完全無答 ア行きたい場所イ行きたい場所の位置情報ウ行きたい場所までの所要時間アチケットを与えた人物イ駅での待ち合わせ時刻ウ試合前に買うもの 79.2 87.3 73. 51.4 43.6 46. 78.1 85.5 73. 5.8 43.6 45.6 6.9 4.5 3. 2.3 4. 24.1 正答率低下の要因として 英文内容 出題内容ともに難易度が上がったことが考えられる しかし 登場人物 時刻等は内容理解に必要な情報であり 実際のコミュニケーションにおいては重要な意味を持つ 昨年度の 道案内 にとどまらず 言語の使用場面を少しずつ広げていく必要がある - 6 -

学習指導要領解説 P.12 2 内容 (1) 言語活動ア聞くこと ( オ ) まとまりのある英語を聞いて 概要や要点を適切に聞き取ること ( 略 ) ここでは内容的にまとまりのある複数の英文を聞き その全体の概要や内容の要点をとらえることができるようになることを述べている まとまりのある英語 とは 一つのテーマに沿って話されたものや内容に一貫性のあるものなどを示している 例えば スピーチや機内アナウンス 天気予報などが挙げられる 文における強勢を答える問題 5 の (1) イの英文中の you に強勢を置いて発音することを答えさせる問題では 正答率が 56.4% で 昨年度の 26.5% から大きく上昇し 改善傾向が見られた ただし 十分に定着しているとは言えないため 話すこと の指導において 相手の求める情報や会話の流れによって 強勢の置かれる語が決まることを 引き続き指導していく必要がある 文の区切りの位置を答える問題 5 の (2) イの英文中の接続詞 (that) 節の前で区切る問題では 正答率が.9% で 昨年度の 39.6% から改善は見られなかった 自分の考えや気持ちを正確に伝えるために 意味のまとまりを考えて話すなどの 話すこと の指導の充実が求められる 学習指導要領解説 PP.12-13 2 内容 (1) 言語活動イ話すこと ( ア ) 強勢 イントネーション 区切りなど基本的な英語の音声の特徴をとらえ 正しく発音すること 区切り とは 一連の音声の流れの中で区切ることのできる箇所のことである 単語ごとに切って話すのではなく 意味のまとまりごとに話す習慣を身に付けることが重要である Ⅱ 部 読むこと 配点 32 点平均点 22.6 点平均点の割合 7.6% 6 英文を読み 絵や内容に合う英文を選択する問題 (76.%) 7 会話の流れに沿った英文を選択する問題 (7.9%) 8 8 長文を読み 内容に関する質問に答える問題 (68.6%) 6 7 8 6 7 8 7 会話の流れに沿った英文を選択する問題 年度問題正答完全無答 ア話したい相手の所在を確認する表現イ相手の誘いを断る表現ウ相手の誘いを承諾する表現エ相手からのお礼に応じる表現 - 7-78.6 72.3 76.1 71.2 78.6 72.3 76.1 71.2.9 1.1 1.1 1.4

ア相手の行き先を確認するときの表現イ値段を確認するときの表現ウスポーツ観戦に行っている相手に声をかける表現エバスの到着時刻に関する質問に答える表現 77.8 86.2 51.2 68.3 77.8 86.2 51.2 68.3 1.2.9 2. 1.3 昨年度の 電話での応答 においては指導の成果が表れ 慣用表現等の定着が見られた 本年度もアとイのように基本的な Q&A のパターンについては定着している ウの 命令文とそれに対する応答 やエの 時刻に関する質問に対して まもなく と答える応答 の問題は難易度が上がったことで 正答率が低くなっている 既習表現を異なる場面で応用できる思考力 判断力は今後の課題となる 8 (3) で新しく出題したグラフの空所に適する日本語と数字を入れる問題においても適切に対応できていた 読むこと の領域の正答率は 7.6% で 昨年度に引き続き全領域で最も高く 読む力は定着している 6 (2) において この問題の正答率は 91.7% であるが そのうち完全正答率 ( 二つとも正しく選択できた生徒の割合 ) は 67.6% にとどまっている 昨年度よりも完全正答率は上がっており 改善が見られるが 引き続き指導の充実が求められる 学習指導要領解説 P.16 2 内容 (1) 言語活動ウ読むこと ( ウ ) 物語のあらすじや説明文の大切な部分などを正確に読み取ること この指導事項においては 一語一語の意味や一文一文の解釈など 内容の特定部分にのみとらわれたりすることなく 書き手の伝えようとすることを正確に読み取ることを示している Ⅲ 部 書くこと 配点 24 点平均点 11. 点平均点の割合 45.8% 9 与えられた単語を並べ替え 状況に合った英文を書く問題 (52.%) 1 与えられた状況に応じて 適切な英文を用いて相手に伝えたり 尋ねたりする問題 (5.7%) 9 与えられた語 ( 句 ) の並べ替えによる英作文の問題 H24 How many tennis balls do you have? 42.2 38.9 1.8 How many CDs do you have? 43.4 42.2 3.4 How many brothers do you have? 54.2 5.4 1.7 8 99 1-8 -

1 与えられた状況における英作文の問題 H24 What sport do you like? 41.6 34.7 8.9 What subject do you like?.9 32.7 15.3 What animal do you like? 51.4 44.1 9.6 これらは 継続課題であった問題で 本年度も引き続き出題したものである ともに 4 割程度にとどまっていた正答率が 5 割を超え 指導改善の成果が数値に表れており 書くこと においてようやく改善の一歩を踏み出したことになる しかし 内容は第 1 学年で学習するものであり 十分に定着したとは言えない状況にあるので 今の改善の取組を継続する必要がある 学習指導要領解説 P.29 ( 略 ) 外国語科の指導においては 第 2 学年においては第 1 学年での学習内容を 第 3 学年においては第 1 学年及び第 2 学年での学習内容を 言語活動の中で繰り返し学習することで 言語材料の定着を図るとともに それらを実際に言語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合うなどの活動において活用させることが重要である ( 略 ) 書くこと の領域全体の平均点は上がっており わずかながら改善傾向にあることが明らかになった 音声によるコミュニケーション活動で終わるのではなく 書いて定着を図る指導を今後も強化する必要がある There is (are) ~. を用いる英作文の問題 1 (2) において 昨年度の正答率が 29.8% であったことから課題としてされた表現だが 本年度は 36.5% の正答率に終わり これも改善傾向にあるものの 定着率としてはかなり低い 英語のなかでも独特の文構造を持つので 身近なものについて話す 書く活動をとおして定着を図りたい 連語を用いる英作文の問題 9 (3) の < take care of > を用いる英作文では動詞句を出題したが 誤答率が最も高く 定着していないことがわかった 二つ以上の語が結びついて あるまとまった意味を表す連語については よく用いられるものを選び 活用をとおして定着を図りたい 学習指導要領解説 P.34 2 内容 (3) 言語材料ウ語 連語及び慣用表現 ( イ ) in front of, a lot of, get up, look for などの連語 連語の選択に当たっては ( ア ) と同様 よく用いられるものを取り上げるとともに 言語活動などにおいて活用することを通して定着を図るようにすることが極めて重要である - 9 -

Ⅳ 部 読むこと 書くこと 配点 1 点平均点 4.5 点平均点の割合 44.8% 11 メールの英文を読み その内容について正しく理解するとともに 自分の意見を含む返信のメールを完成させる問題 (1) メールの中で何に対してお礼を述べているかを日本語で答える問題 (81.1%) (2) 送られたメールに対して 適切に応答するための英文を書く問題 (47.2%) 8 (1) (2) 過去の類似問題との比較 11 与えられた英文を読み それに関する設問に答える記述式の問題 (1) 視点をもって英文を読み 情報 ( 事実 ) を日本語で記述する問題 カナダと日本の天候について書かれていることを書く 71.1 67.5 1.8 メールの中で何についてお礼を述べているかを書く 81.1 62.3 8.1 問題文に 何についてお礼 という視点が与えられていることから このことに的を絞って英 文を読み 必要な情報を取り出せるかどうかがポイントとなる この正答率が示すように 読 むこと の技能は定着していると言うことができる (2) メールの内容や状況に応じる英文 (2 文 ) を記述する問題 日本の有名な場所を一つ紹介する 34. 8.4 35.8 日本訪問時にできること 47.2 11.1 37.3 読んで得た情報に対して 自分の考えを複数の文を用いて答える問題である 相手の必要とする情報を 既習の英語を活用して表現する力が必要となる 正解するには 相手が日本を訪問する予定であること と 訪問時に何をすべきかを知りたいと思っていること を正確に読み取り 与えられた条件で英文を書かなければならない このように 聞いたことについて書いて応じる 読んだことについて書いて応じる など 2つの技能を統合的に活用できる力を育成しなければならない 学習指導要領解説 P.16 2 内容 (1) 言語活動ウ読むこと ( オ ) ( 略 ) 読むこと の活動であっても 単に知識等を得ることにとどまるのではなく 読むこと を通して得た知識等について 自らの体験や考えなどに照らして 話すこと や 書くこと と結び付けることが大切である - 1 -