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Transcription:

WEVS( その 1) 5 月 14 日 ~16 日にノルウェー オスロで開催された電気自動車に関する会議 (World Electric Vehicle Summit 2013) について報告する 主催は Informa energy events( ロンドン ) である 今回はノルウェー オスロおよび英国 ロンドンでの電気自動車普及に関する話題とパネルディスカッションでの質疑応答を報告する 1. 電気自動車の公衆用充電スタンドについて Marianne Mølmen 氏 Oslo( ノルウェー ) 1.1 Oslo ~400 基の公衆用充電スタンドの設置 Osloの委員会は 地域の排出ガスを減少と大気を清浄するための 10ポイントプラン の一環として 400 基の公衆用充電スタンドを設置することを決定した このプロジェクトには2008 年から2011 年まで 毎年 53 万ユーロの資金が与えられた なお既に 電気自動車 ( 以下 EV) の所有者に対するインセンティブ ( フリーパーキング バスおよびタクシー専用レーンの利用 有料高速道路の無料化 ) はすでに導入されている バスおよび専用レーンの利用有料高速道路無料の標識 ( 最下部 EL) 出典 :EV Charging Points in Oslo-400 Public Charging Points in 4 years 2008-2011 Oslo 図 1-1 電気自動車の所有者に対するインセンティブの実例 しかしながら 見落とされていた1つの事象が 市民がEVを充電するための場所であった 充電する場所については 図 1-2に示すように 充電用ケーブルを引き出して自宅で充電する方法から 現在のように公共のスペースに設置された充電スタンドで充電できるように変化してきた また Oslo 市街には1ヵ所の50 基の充電スタンドが設置された駐車スペースもある 1

昔 : 自宅で充電 現在 : 公共または民間の駐車スペースにある充電スタンドで充電 出典 :World Electric Vehicle Summit 2013 講演資料 Marianne Mølmen 氏 Oslo 市図 1-2 電気自動車の充電場所の変化 1.2 Oslo における共同作業 OsloがEVを普及させ 充電スタンドの設置を進めるために 他の関係機関やプロジェクトとの良い関係を築くことは重要である Osloの場合では 次のような団体やプロジェクトとの共同作業を行った 1ノルウェー電気自動車協会 (Norsk Elbil forening) との密接な共同作業 2EUプロジェクト :Electric Vehicles in Urban Europe (EVUE) 3 欧州第 7 次枠組み計画 (FP7) の一環である運輸部門のElectric Vehicles in Urban Europe (FR-EVUE) 4Bring Express 社とスカンジナビアの調査機関 SINTEF 社と一緒にOslo 中心部での商品発送と宅急便サービスによるプロジェクト (Grønn bydistribusjon i Oslo) EVUE Electric Vehicles in Urban Europe の略 EVUE は 電気自動車の利用を促進する都市に対する統合化された 持続可能な戦略そして動的な主導権のある技術に焦点を当てている 電気自動車利用に向けた公共およびビジネスを奨励するための都市化イニシアチブは 都市をより魅力的且つ競争力を持つようにしながら EU の大気浄化と車社会の目標に貢献する EVUE では 大衆の抵抗 インフラの欠如 急激な技術変化および時代遅れの 2

経済モデルのような大きな障害に対するソリューションを変換し 発信する そして どのように都市が電気自動車の利用向上のために統合化された持続可能な戦略を開発できるのかを見ている パートナー市は Beja Lisbon( ポルトガル ) Katowice( ポーランド ) Frankfurt( ドイツ ) London( 英国 ) Madorid( スペイン ) Oslo( ノルウェー ) Stockholm( スウェーデン ) Suceava 自治体 ( ルーマニア ) Zografou( ギリシャ ) の全 10 都市 インフラの要件と選択肢 特に混雑した地域: 例 : 路上と路上外の充電ポイント 標準 / 急速 / 超急速充電 グリーンエネルギー 政策的枠組み: インセンティブ 駐車と混雑の状況 モーダルシフト ( 貨物や人の輸送手段を自動車や航空機から鉄道や海運などへ転換すること ) 市場と市場とのコミュニケーション: 教育と啓発の向上 FP7 プログラム 欧州第 7 次枠組み計画 :The Seventh Framework Programme 第 7 次研究 技術開発のための枠組み計画 (FP7) は ヨーロッパにおける研究活動助成を目的とした EU の主要政策であり FP7 は第 6 次枠組み計画 (FP6) を継承すると同時に 学術団体や研究機関 政策準備機関その他関係機関との多年に渡る協議の成果を反映している 1984 年の設立以来 枠組み計画は欧州を中心とする国々における多彩な研究及び協力活動において指導的な役割を果たしてきており FP7 はこれまでの成果を踏まえると同時に 以前の枠組み計画よりも更に包括的なものとなっている また この計画は 2007 年から 2013 年までの 7 年間で 532 億ユーロの予算を持ち 他の同様の計画と比較しても最大の資金が割り当てられている FR-evue FReight Electric Vehicles in Urban Europe の略 FREVUE は 産業界 消費者および政策立案者に対して 電気貨物自動車がこれらの問題の多くに対するソリューションの提供がどれくらい可能であるのか実証を行う 127 の電気貨物車両は 都市の物流環境の日ごとの厳しさにさらされて 特に 最先端の物流アプリケーション 革新的な物流管理ソフトウェアそして上手く計画された地方政策との組合せによって 現世代の大型電動バンやトラックがディーゼル車両に対する現実的な代替手段となり得ることを証明する EU の第 7 次枠組みプログラム (FP7) との共同融資では 実証プロジェクトが Amsterdam Lisbon London Madrid Milan Oslo Rotterdam そして Stockholm の 8 都市で行われている この実証プロジェクトは 欧州全域で共通している条件の範囲を確認することを計画しており 以下の事項が含まれている 商品の発送( 食品 廃棄物 医薬品 梱包物や建設資材を含む ) 最新の物流システムと情報通信技術(ICT) との連携 ( 都市の中心部にあり移動を最小限にする統合センターに焦点を当てながら ) 車種( 小型の配送用バンから大型の 18 トン貨物車両まで ) 気候( 欧州北部から南部まで ) 欧州内に存在する様々な政治的且つ規制の設定 1.3 充電スタンドの設置公衆用の充電スタンドの設置は 当然ながらEVが駐車する場所へ行うために 次のことを実施した 3

1EVの所有者または購入の可能性のある運転者からの提案を参考にした充電スタンドの設置 2 視認性の高い場所に充電スタンドを設置 - 意識を引き起こす 3 使用状況の充電スタンドと最も頻繁に使用される場所への容量の増加 4 地域のEV 管理団体との良好な関係とユーザーの声を聞く 1.4 充電スタンドの仕様充電スタンドの仕様は 旧型の電気自動車 ( プジョーシトロエングループ (PSA) Think 社 Kewet/Buddy 社 ) が多いことを配慮している 230V 16A 2つのSchuko( 欧州域内専用 ) 製のソケット 2つの重たい電気自動車充電設備 (EVSE) ボックス用フック 物理的キーアクセス 2013 年の新しい充電スタンドの入札 - 未定 1 日あたりの充電スタンド1 箇所の平均コスト :0.5ユーロ 平均的な利用率:2009 年時は日中 37% 夜間は6% 2012 年時は日中 70% 夜間 39% 出典 :World Electric Vehicle Summit 2013 講演資料 Marianne Mølmen 氏 Oslo 図 1-3 充電スタンドの実例 ( 参考資料 ) World Electric Vehicle Summit 2013 講演資料 Marianne Mølmen 氏 Oslo EV Charging Points in Oslo-400 Public Charging Points in 4 years 2008-2011 Oslo 市 EVUE ホームページ (http://urbact.eu/en/projects/low-carbon-urban-environments/evue/homepage/) FR-evue ホームページ (http://frevue.eu/) SINTEF 社 Green Urban Distribution (http://www.sintef.no/home/technology-and-society/transportresearch/projects-in-transportresear ch/greenurbandistribution/) 4

2.E-Mobility からの教訓 Matthew Noon 氏 London( 英国 ) 2.1 はじめに欧州プロジェクトの 1 つである Electric Vehicles in Urban Europe(EVUE) について 我々が見ているプロジェクトは自治体からの視点である そして 自治体は 概念として e-mobility が来ること知っていた また 業界がある役割を演じ 導入される欧州委員会の規制があることを知っているが 結局のところ Oslo が実施してきたように 電気自動車 ( 以下 EV) を普及させ 路上への充電スタンドを設置するために何をしなければならないのか? そこで 我々は 1 啓発 2インフラ 3 購入 4ビジネスモデルの 4 つの側面で得た教訓は以下のとおりである 2.2 4つの側面 (1) 啓発英国の観点から 典型的な EV は 我々があまり見ることのない朝 6 時に走る牛乳配達用車両であり 素晴らしい仕事をしているが それは消費者の要求に対して魅力的なものではない そして Nissan や Mitsubishi などから販売される新しい EV の情報に関して 我々が一般メディアの報道から彼らの EV に関するコメントを見れば 素晴らしい がそれは教育や啓発よりもむしろエンターテイメント性の方が強い 我々に必要なことは 人々に EV を体験させ 挑戦させることである なぜなら 誰かを EV に乗車させ 数日間運転に挑戦してもらえばすぐに なるほど 運転は本当に悪くない と体感できるからだ 啓発についての教訓は以下のとおり 1 実例を示して先導する 2EVに対する高い視認性を作る 3ブランド化 有名人の推薦およびライトハウスプロジェクトの利用 4 人々にEVに触れてもらい 感じてもらい 試乗し体験してもらう 5 複雑にはしない (2) インフラインフラを考えるとき 我々はこれがニワトリと卵の問題であることを理解している なぜなら 我々が 他の誰にも EV の充電をさせなかなかったとしたら 誰も EV を買おうとしないだろう また逆に 自治体側として 市民が充電スタンドを使用したいと思うまで インフラ内にそれを設置しようとしないだろう しかしながら Oslo では 需要があることが分かった また 多くの自治体では エネルギー需要への対応はさほど問題ではないかもしれないが ロンドンにとって 極めて大きな問題になる さらに FREVUE プロジェクトにおいて 給電網が不十分であるという理由で より多くの電気自動車が導入できない商業的組織が多くあることを我々は知った インフラについての教訓は以下のとおり 1ニワトリと卵の対応 2 車が定期的に駐車する駐車場に配置 5

3 電力網の需要の管理 4 公共部門と一緒に新しい方法を考える (3) 購入我々が購入を考える場合 人々に積極的に参加する機会を与えるべきである 購入作業は非常に機能していても 依然として コストは高いままである そして 資金面での危機の影響で 公共予算の削減は大きな問題である 購入についての教訓は以下のとおり 1 大量またはグループによる調達を誘導 2 公共調達の利用 3 既存の枠組みによる作業 4 公共部門の購入は民間部門と同じではない 5EV とプラグイン HV (4) ビジネスモデル e-mobility の視点からの重要部分の 1 つは これまでに私たちのビジネスモデルはどこにあったのか? EV または充電スタンドのためかどうかにかかわらず なぜ全ての国でそんなに高い公的補助が必要なのだろうか? それは 我々が作業の新しい方法を考える必要があるということなので 自らが取るプロセスの中で新しい水平方向と垂直方向の調整を必要としている ビジネスモデルについての教訓は以下のとおり 1 新しいパートナーシップ 作業方法を明らかにする 安定した規則を作ることによって信頼できるパートナーになる 2e-mobilityにおける新しいビジネスの開始または成長の奨励 3 水平方向と垂直方向の調整 2.3 都市の取り組みより幅広い側面での根本的な疑問は 我々が電気自動車を促進するか 持続可能な輸送を促進するかである e-mobility の重要な原動力を考えるとき 我々の作業理由は 特に主要部分である都市エリアの環境の改善である しかし 運営組織と業界の大半はその根本的な疑問を見失っているように見える 私は答えを持ちあわせていないが それは議論する価値があるものだと思っている 都市の取り組みについての教訓は以下のとおり 1 低炭素経済へのマラソンに対する長期のビジョン 2 市場を奨励するための安定した状態 2.4 まとめ結論として 機会はあり その機会の利用は可能であるが 我々は新しい取り組みを本当に必要としている 1 重要な資金および環境的利用機会 6

2 新しい取り組みが必要である 3 統合化する必要がある 4 誰がe-mobilityを促進しているのか? ( 参考資料 ) World Electric Vehicle Summit 2013 講演資料 Matthew Noon 氏 London 7

3. 欧州全土で重要な E-Mobility プロジェクトを実施している都市 パネルディスカッション 3.1 パネリスト Marianne Mølmen 氏 Oslo( ノルウェー ) Matthew Noon 氏 London( 英国 ) Pieter Habets 氏 Amsterdam( オランダ ) Richard Laugesen 氏 Copenhagen( デンマーク ) Erik van Duin 氏 Benelux( ベルギー オランダ ルクセンブルグ ) 3.2 主な質疑応答 Q1:Copenhagen( デンマーク ) のビジネスケースは 既に良い状態で EV の寿命を延ばすことを説明されていた しかし 自動車などの寿命の違いを計算しているとき リンゴとオレンジを比較するようなことをしてはいないですか? A1:Richard Laugesen 氏 Copenhagen( デンマーク ) EV に関するビジネスケースについて 我々は車両の寿命を 5 年から 7 年で考えている 我々は 石油に対しての充電に関するコストを把握し 機械的問題に関する費用もより安くしている さらに ガソリン駆動車にかかる税金はデンマークでは極めて高いので 結果的には EV を購入することと ほとんど同じになる つまり 低コストで自動車を所有し日常的にそれを使用することは 理にかなっている Q2: 自身のインフラプロジェクトにおける急速充電器の役割は? A2:Pieter Habets 氏 Amsterdam( オランダ ) Amsterdam で 我々は主に電動タクシーが日中に 2 回ほど充電に使用している急速充電ステーションを街中にいくつか持っている また 我々は市内に行き来する高速に急速充電ステーションを設置するという大きなプロジェクトを一つ持っている 例えば あなた方が Rotterdam から Amsterdam まで EV を運転し その間に充電が必要なとき 急速充電器が使用可能となる それは理にかなっており 我々はそのための欧州プロジェクトに参画している A2:Matthew Noon 氏 London( 英国 ) 急速充電が実際に必要となる状況とは何かを考える必要があるので 我々は実施してきた試行から 急速充電は限られた需要であることと把握している 都市部において ほとんどの人々は EV の電池容量内で十分な走行距離の旅に出かける 例えば もしもあなた方がフランスの Paris からドイツの Berlin までの長距離を運転するようなときには 急速充電が必要だろう しかし これは急速充電の提供に関与する民間部門にとって 理想的なケースである 地方自治体は 必要に応じて市場の活性化だけを行うべきである 8

A2:Marianne Mølmen 氏 Oslo( ノルウェー ) Oslo における急速充電について 我々はすでに路上に約 500 の通常の充電スタンドを設置している 我々は急速充電について少し懐疑的であり Oslo 内の路上に急速充電スタンドを設置する理由は見当たらない さらに 我々は Oslo の自治体なので 急速充電の設置に関して 給油所またはショッピングモールのような設置に適当な民間の駐車場は 利用できず 我々が所有する公共道路だけで利用できる そのため 我々は通常の充電スタンドの設置を続けている A2:Richard Laugesen 氏 Copenhagen( デンマーク ) Copenhagen で市が提供しているサービスレベルを見れば これまでのところ 我々は急速充電を利用する必要性を見出せていない 我々は 通常の充電スタンドで容易に充電を行うことができると考えている なぜならこの冬は非常に寒かったので 我々はこの冬の期間 いくつかの問題を考慮していたが 実際に EV がきちんと機能すること分かった しかしながら 我々は ドライバーを改善する教育を必要としている ドライバーはガソリンまたは石油系エンジンを運転することに慣れているので それを止めたとき 電気自動車でも自身の古い癖 ( 暖機用の空ふかしなど ) が出てしまう そのため 我々はドライバーが 1 回あたりの充電でより多くの走行距離を走れるように EV の運転を教育できる方法を模索している Q3: Stockholm では 我々は冬期の使用のために多くのエンジンブロックヒーターを持っているので 充電に関して同様の問題を持ち合せていない そのため 通りの外に利用可能な電気が多く存在する そして また Stockholm のガレージで無料の EV 用駐車場を数多く建設している (400 基の充電設備 ) しかし まだ EV の大きな導入はない この市場の導入を妨げている大きな障害が何かについて パネリストから興味深い話を聞きたい Q4: 都市部の多くの人々が共同住宅に住んでいる Oslo が 住居者用の充電スタンドを提供したいと考えている共同住宅に対して資金援助を行っていることを私は知っている しかし そのような共同住宅に住むとき 電気自動車のドライバーは自分自身で決定できないし 充電スタンドを自分で設置できない そのような人々に対するソリューションを他の都市で見ることは可能だと思いますか? A3 A4:Erik van Duin 氏 Benelux( ベルギー オランダ ルクセンブルグ ) 私自身もまた オランダのそのような共同住宅に住んでおり 私は充電設備を必要としていた 我々は自治体に対して充電設備の提供を要請できなかったので 充電設備の設置は非常に困難であった そのため 我々は自分自身でそのための資金を賄う必要があった 充電設備の設置はさほど難しくないが 共同住宅に住む全ての人々の了解を得る必要がある 結局のところ それは実行可能であり 電気料金を支払うための四半期スキームのような数種類の還付金を我々は作った 最終的に 我々はそれを行うことで成功した 商用の EV がビジネスケースになる際 政府からの融資または支援のない状況で 良いビジネスケースとなった事例を今までのところ見たことがない しかし 社用車となると 良いビ 9

ジネスケースになる 例えば 現在我々が実行しているプロジェクトがある 我々はリース会社と提携しており この種の自動車は燃料の量が少ないことや 税金が少ないことなど最終的にあなた方が多くの利点を得ることを確認できる そして 実際に最低価格が少しでも下がると非常に実現性の高い車両である Q5: 共同住宅や人口密度の高い居住地の充電スタンドに関する他の質問として 特に Oslo 多くの人々が Oslo の公共の充電施設で充電しているかまたは 家庭での充電が同じようなレベルであることを把握しているのか? そして 共同住宅での生活は EV の普及への障害になっているのではないか? A5:Marianne Mølmen 氏 Oslo( ノルウェー ) 利用に関して言えば 日中の間 我々の充電スタンドの約 70% が使用されている 通常 それらの約半分が充電を行い 残りは駐車しているだけである 夜間中 充電する人数はわずかに多いと考えている それは通常 市内の共同住宅に住んでいる人々です 彼らは我々の充電スタンドを 自身の所有物として利用している 我々は公共の道路に充電スタンドを設置することだけができるので 我々は個人のガレージや車庫を所有する集合住宅に住む人々を支援するための融資を行っている そのため 我々は 10,000 ノルウェークローネ (7.5 ノルウェークローネ 1 ユーロ ) または充電スタンド設置費用の 60% を彼らの支援にあてている 我々はこの方法でおよそ 200 の充電スタンドを支援してきた もしもあなた方が自身の従業員または顧客の車両を充電するための駐車場ビジネスをする際 融資も受けることが可能である だから 我々が融資を通じて支援している事柄は大きな範囲となっている Q6:: あなたは EV を使用する可能性を調査に積極的であるが あなたは自身の車両について完全に EV を採用していないと説明された A6:Pieter Habets 氏 Amsterdam( オランダ ) なぜ EV がいまだに興味がないという質問に対して 企業にとって EV を採用することは 結果的にコストを安価にできることを意味するにもかかわらず 企業がそれをしない理由を理解できない 消費者に対して 彼らが恐れていることを 私は理解している 完全な電気式への移行は大きなステップになることだ オランダでは 今年の残りに向けて 約 8,000 台だけレンジエクステンダー ( 航空距離延長装置 : 発電専用エンジン ) を搭載した EV がある だから これらの EV は通常の距離を走行することが可能で 人々はガソリンをその中に注入しているので 信頼されている それは現在と完全な電気化に向けて可能なステップの中間の方法である Q7: Oslo の素敵な写真を見て 私は非常に感銘を受けた しかし 例えば EV と充電スタンドが多くあるブリュッセルのような他の都市で考えてみると 故意によるスタンドの破壊行為があるかも知れない Oslo ではこのような被害に見舞われた経験はあるのか? このような被害は 欧州南部で問題になる可能性があると想像しているのか? 10

A7:Marianne Mølmen 氏 Oslo( ノルウェー ) 我々の充電スタンドは もしも自動車でぶつけられたとすると 倒れるような構造になっている そのため それらを再び起きあがらせることだけなので非常に簡単である Oslo では 大体 毎週 1 つの充電スタンドが自動車にぶつけられている 破壊については 私は 5 年間で 2 つのケースを記憶している 1 つは充電スタンドが盗難されたときで 彼らがそれを欲しがった理由は分からない そして 我々は誰かが充電スタンドを解体しようとしているケースに出会った そこで 我々は この装置にはお金はありません というような警告を表示することを考えた また 充電スタンドへの落書きの被害にも合っていないし 銅線を盗まれたこともない 11