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E14 Discussion Group の経緯 (ICH 福岡会合以前 ) (1) 2005 年 5 月 ICH Brussels にて E14 ガイドライン Step4 合意 - Q&A 対応のため Implementation Working Group (IWG) 設立

これまでの検討経緯 2014 年 6 月 E17 EWG 設立 2014 年 11 月第 1 回対面会合 ( リスボン ) 2015 年 6 月第 2 回対面会合 ( 福岡 ) 2015 年 12 月第 3 回対面会合 ( ジャクソンビル ) 2016 年 5 月 -6 月 エクスパートによるサイン

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

生殖発生毒性試験の実施時期について

別添 問 1 E14 ガイドラインは分析感度 (assay sensitivity) の重要性を強調し 陽性対照の使用を奨励している QT/QTc 評価試験 (thorough QT/QTc study) が陰性であることを容認するためには 試験において QT 延長効果が知られている陽性対照を用いる

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

薬食審査発第 号平成 19 年 9 月 28 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 国際共同治験に関する基本的考え方について 従来 我が国においては ICH-E5 ガイドラインに基づく 外国臨床データを受け入れる際に考慮すべき民族的要因について

医薬品の基礎研究から承認審査 市販後までの主なプロセス 基礎研究 非臨床試験 動物試験等 品質の評価安全性の評価有効性の評価 候補物質の合成方法等を確立 最適な剤型の設計 一定の品質を確保するための規格及び試験方法などの確立 有効期間等の設定 ( 長期安定性試験など ) 医薬品候補物質のスクリーニン

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

抗悪フォーラム 永井最終版.ppt

(別添様式)

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臨床評価とは何か ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構医療機器審査第一部方眞美

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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心房細動1章[ ].indd

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

QbDを用いた新薬申請の審査とGMP適合性調査 -現状及び課題-

本日の講演内容 1. PMDA コンパニオン診断薬 WG 2. 本邦におけるコンパニオン診断薬の規制 3. 遺伝子パネルを用いた NGS コンパニオン診断システム 1 2 規制上の取扱い 評価の考え方 2

相互作用DB

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

PMDA 国際共同治験ワークショップ 国際共同治験 ~ 医薬品開発において日本ができること ~ 国際共同治験開始前の日本人での第 Ⅰ 相試験の実施に関する基本的考え方について 概要と留意点について 浅野邦仁 ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構新薬審査第一部国際共同治験プロジェクトチーム Pharma

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

本日の内容 1. 未承認対照薬等の取り扱い別添の 4.(3) ウ.( ア ) 2. 対象疾患の悪化等を評価項目にする試験別添の 7.(3) イ.( ア ) 3. 承認取得者以外の治験国内管理人が治験 依頼者となる場合別添の7.(3) オ. 4. 医師主導治験との情報共有別添の7.(3) カ. 5.

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

本日の内容 1. 本邦におけるコンパニオン診断システムの規制 2. NGSを用いたコンパニオン診断システム 1 規制上の取扱い 2 評価の考え方と検討課題 3. NGSを用いた遺伝子検査システムに関連した課題 2

<4D F736F F F696E74202D D95698EBF B C8B4B8A698E8E8CB181698D828BB4816A44325F D9770>

過去の医薬品等の健康被害から学ぶもの

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

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資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

12_モニタリングの実施に関する手順書 

再生医療の制度的な対応の検討について 薬事法等制度改正についてのとりまとめ平成 24 年 1 月 24 日厚生科学審議会医薬品制度改正部会 1 再生医療製品については 今後も 臓器機能の再生等を通じて 重篤で生命を脅かす疾患等の治療等に ますます重要な役割を果たすことが期待される 特に ips 細胞

アミヴィッド静注 CTD 第 2 部 2.1 第 2 部から第 5 部の目次 富士フイルム RI ファーマ株式会社

TDMを活用した抗菌薬療法

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

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料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

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301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

データの取り扱いについて (原則)

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(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

者における XO 阻害薬の効果に影響すると予測される 以上の議論を背景として 本研究では CKD にともなう FX および尿酸の薬物体内動態 ( PK ) 変化と高尿酸血症病態への影響を統合的に解析できる PK- 薬力学 (PD) モデルを構築し その妥当性を腎機能正常者および CKD 患者で報告さ

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

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( 様式乙 8) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 米田博 藤原眞也 副査副査 教授教授 黒岩敏彦千原精志郎 副査 教授 佐浦隆一 主論文題名 Anhedonia in Japanese patients with Parkinson s disease ( 日本人パー

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

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添付 書の記載 それってどういう意味? ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構佐藤淳

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よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

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要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

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2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

( 別紙 ) 承認申請時の電子データ提出に関する基本的考え方について ( 平成 26 年 6 月 20 日付け薬食審査発 0620 第 6 号厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知 ) 新旧対照表 ( 別添 ) 改正後 承認申請時の電子データ提出に関する基本的考え方 1. 承認申請時に電子データ提出を

の開発状況を十分に検討した上で どの相の臨床試験をどのような順序で実施するのかを開発企 業自身が判断しなければならない その際 日 米 EU 医薬品規制調和国際会議 (ICH:InternationalConferenceonHarmonizationofTechnicalRequirementsf

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第 66 回厚生連病院共同治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時開催場所出席委員名 議題及び審議結果を含む主な議論の概要 2018 年 09 月 19 日 18 時 00 分 ~18 時 20 分日本文化厚生農業協同組合連合会 8 階中会議室高瀬浩造 西田博 板井勉 田中克巳 江口善美 山崎きよ

Microsoft Word (発出版)適正使用通知案(冷凍アブレーション)

【押印あり】日本医学会宛

米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん

Transcription:

2012 年 2 月 18 日 医薬品医療機器総合機構 品川香

本日のお話 ICH E14 ガイドライン施行の経緯と内容 PMDA における E14 ガイドラインへの対応状況 審査及び治験相談における論点 -QT/QTc 評価試験 'TQT( の必要性 - 日本の承認申請における海外 TQT データの利用 - 海外 TQT における被験薬の用量について ICH E14 IWG (Implementation Working Group) における新しい Q&A の作成について 今後の展望と課題 2

抗不整脈薬 QT 延長を来す可能性のある薬剤 キニジン プロカインアミド ジソピラミド ピルメノール アミオダロン ソタロール ニフェカラント ベプリジル 向精神薬 < フェノチアジン系 > < ブチロフェノン系 > < イミノジベンジル系 > < チオキサンチン系 > < 三環系抗うつ薬 > < 四環系抗うつ薬 > 抗アレルギー薬抗パーキンソン薬催眠 抗痙攀薬高脂血症薬合成抗菌薬抗生剤カリニ肺炎治療薬消化管機能促進薬 テルフェナジン アステミゾールアマンタジン抱水クロラールプロブコールスルファメトキゾール トリメトプリムエリスロマイシン ペニシリン マクロライド系ペンタミジンシサプリド 3

QTc 間隔の変化 'ms) Terfenadine による QT 延長作用 Terfenadine 濃度 P. K. Honig, et al. JAMA1993;269:1513. 4

2005 年 5 月 2008 年 6 月 2009 年 10 月 23 日日本で発出 ICH Brussels Step4 合意 欧米で施行 ICH Portland Q&A 合意 欧米で発出 ICH E14 ガイドライン ' 薬食審査発 1023 第 1 号 ( 非抗不整脈薬における QT/QTc 間隔の延長と 催不整脈作用の潜在的可能性に関する 臨床的評価について ICH E14 ガイドラインに関する Q&A ' 事務連絡 ( ICH S7B ガイドライン ' 薬食審査発 1023 第 4 号 ( ヒト用医薬品の心室再分極遅延 'QT 間隔延長 ( の潜在的可能性に関する非臨床的評価について 5

ICH E14 ガイドラインの実施時期 2010 年 11 月 1 日以降に申請される医薬品が対象猶予期間 : 2009 年 10 月 23 日 ~2010 年 10 月 31 日 薬剤の QT/QTc 間隔に及ぼす影響の評価方法の概要 臨床開発の早期に心電図を用いた臨床評価が必要 一般的には QT/QTc 評価試験 'thorough QT/QTc study( が必要 QT/QTc 評価試験 'TQT(= 薬剤による心室の再分極への影響を評価することを目的とした試験 6

QT/QTc 評価試験 (TQT) について : TQT の目的 TQT の目的 : 心室再分極に対する一定の大きさ以上の薬理作用 '=QT/QTc 間隔の延長 ( があるか否かを決定すること 基準値レベル :QTc 間隔への作用の平均値としておよそ 5ms 片側 95% 信頼区間の上限 10ms 医薬品開発の後期に 目標とする患者集団において当該薬剤の QT/QTc 延長作用を入念に調べる必要性があるか否かを決定するため この試験は 薬剤の催不整脈性 'TdP( のリスクを定量化することを目的とはしていない薬剤による TdP のリスクを除外することが目的 7

TQT 後の臨床試験における TdP リスクの評価 TQT が陰性の場合 : 各治療分野の現行の臨床試験における検査基準に従い 観察期及び治療期に定期的な心電図検査を行うことで許容される TQT が陰性でも その後の臨床試験において 何らかの作用 ' 例 : 著しい QT/QTc 延長 TdP( を示す証拠がみられた場合は 追加の試験が必要となる TQT が陽性の場合 : その後の臨床試験において付加的な評価を実施すべき 1QT/QTc 間隔への作用の評価 目的 : 治療対象となる患者群における薬剤の QT/QTc 間隔への作用を 用量 濃度との関係を含めて明らかにすること 考えられる最大用量まで曝露した患者 及び TdP の付加的な危険因子をもつ患者を含める TQT 及び対象患者集団の薬物動態学的情報に基づき 薬剤の作用が最大になると予測される時点で心電図データを収集 8

TQT が陽性の場合 ' 続き ( 2 臨床試験における有害事象に関する情報の収集 著しい QT/QTc 延長 ' 例 :>500ms( を示した患者 不整脈 ' 例 :TdP( を示唆する重篤な心血管系の有害事象を経験した患者についての情報等 催不整脈のリスクの高い患者の部分集団から得られる心電図及び有害事象データの解析は特に重要電解質異常 ' 例 : 低カリウム血症 ( うっ血性心不全薬物代謝能又はクリアランスに障害のある患者 ' 例 : 腎臓または肝臓の障害 薬物相互作用 ( 女性年齢が 16 歳未満及び 65 歳を超えた患者 9

PMDA 心血管系リスク評価チーム 審査チーム横断的な評価チーム 計 15 名 新薬審査第 1 部 ~ 第 5 部 各分野より1~2 名ずつ 生物系審査第 1 2 部 各 1 名 安全部 1 名 レギュラトリーサイエンス推進部 1 名 2010 年 4 月より活動開始 E14 ガイドラインは新医薬品に対して分野を問わず適用されるため PMDA として統一的な対応を可能にする必要がある TQT 催不整脈作用の評価等に関する 治験相談及び審査における対応を 審査チームと協力して実施 10

猶予期間中 10/23/09 ~10/31/10 ガイドライン実施後 11/1/10~12/31/11 治験相談件数 348 451 E14 ガイドラインに関連した内容を含む相談 PMDA から E14 ガイドラインに関してコメントした相談 ( 臨床データパッケージ等 ) 13 20 31 60 11

E14 TQT 審査における留意点 適用範囲 実施 適用外なし 国内 TQT 海外 TQT 陽性 陰性 海外 TQT を日本人のリスク評価に用いる妥当性 陽性 陰性 未実施 TQT を不要とする理由の妥当性 TQT デザイン臨床試験での QT 延長 催不整脈リスクの検討添付文書の注意喚起 TQT デザイン TQT 結果 TQT デザイン臨床試験での QT 延長 催不整脈リスクの検討添付文書の注意喚起 TQT デザイン TQT 結果 E14 ガイドラインの適用外とする理由の妥当性 12 12

ガイドラインの適用 TQT の必要性 概ね全身に影響を及ぼす新医薬品 既存の薬剤の効能を追加する場合 曝露量 ' 最高血中濃度 (Cmax) あるいは血中濃度時間曲線下面積 (AUC)( が著しく高くなるような新用量 もしくは新投与経路を開発する場合等 ガイドラインの適用外 体内分布が非常に限定的な医薬品 局所的に投与され 吸収されない医薬品 一部の眼科用薬 耳鼻科用薬 皮膚科用薬等 ガイドラインの適用範囲内だが TQT 不要 実施がほぼ不可能例 : 抗癌剤の一部 モノクローナル抗体 分子量の大きな蛋白製剤等 ' 海外での承認が古く安全性データベースが十分 かつ安全性に懸念が示されていない場合 ( 13

日本の承認申請における海外データの利用 日本人 TQT データ あり データを評価 あり 海外データを日本人のリスク評価に用いる適切な理由があれば 海外 TQT データを評価 なし 海外 TQT データ あり 日本人 TQT データがない理由 又は TQT 試験が実施できない理由の説明が必要 なし 海外血中濃度 /QT データ なし 基本的には血中濃度 /QT データを評価するが QT 延長に関する影響の評価として十分であるかどうかは個別の判断が必要 ' 治験相談を活用 ( TQT を実施できない理由 あるいは TQT を不要とする科学的な理由が必要 14

新規性類薬の有無及び開発状況 類薬における QT 延長リスクの有無等 薬剤の特徴 ' 例 : 抗がん剤等 ( 投与対象患者集団の特徴 ' 例 : 高齢者が多い 器質的心疾患の合併例が多い等 ( 海外の開発状況 ' 既承認の場合 承認時期 使用状況 市販後の QT 延長及び催不整脈リスクに関する情報等 ( 非臨床試験成績 in vivo, in vitro ICH S7Bガイドラインに基づく評価 15

海外 TQT デザイン 日本人患者で推定臨床用量を投与した際に想定される最大曝露量 'worst case cenario) を超えた 十分な高用量が検討されているか 海外 TQT 結果 陽性か 陰性か 血中濃度と QT 延長との関係 陽性の場合 どの用量で陽性か TQT 以外の海外での臨床試験における情報 ECG データ 心血管系有害事象の発現状況等 第 Ⅰ 相試験濃度 -QTデータ 第 Ⅱ Ⅲ 相試験 ECGでのQT 評価心血管系の有害事象の発現状況 16

民族的要因の検討 ICH E5ガイドラインに基づく評価内因性 外因性民族的要因国内外の薬物動態及び薬力学的パラメータの比較薬物代謝酵素の国内外差体格差について薬剤投与に対するQT 延長作用の民族差の可能性? 予定臨床用量は日本と海外で同じか 17

ガイドラインの記載 : 民族的要因は QT/QTc 評価試験の成績に影響することはないと考えられている 海外データの 日本人の催不整脈リスク評価への利用可能性は 個別の判断による 海外 TQT を日本の承認申請に利用する場合には 海外 TQT データを日本人の催不整脈リスク評価に用いることができると考えた理由の説明が必要 CTD2.7.2 に記載 18

ガイドラインの記載 : もし副作用に関しての安全性や忍容性を検討した上で不可能でなければ 治療において予想される最大曝露量の相当倍までを使用してその薬物を検査するべきである 対象患者に臨床用量を投与したときの 内因性 外因性要因により増加が予想される最大の薬物 及び代謝物の曝露量を含む必要がある =worst case scenario の想定 19

日本人でのECGデータは最小限で許容される例 第 Ⅰ 相試験濃度 -QTデータ 第 Ⅱ Ⅲ 相試験 ECGでのQT 評価心血管系の有害事象の発現状況 20

TQT 後の臨床試験において 日本人 及び外国人の ECG データを適切に収集すべき 臨床現場で想定される使用状況下での 被験薬の日本人患者における QT 延長リスクを評価すべき 不整脈に関する有害事象を適切に収集すべき 海外 TQT 海外臨床試験データ 日本人データを含めた全ての入手可能な情報を用いて 日本人患者における QT 延長及び催不整脈リスクを総合的に評価する必要がある 21

QT 延長は 被験薬のリスクの一つと位置づけられる 承認 非承認の判断は 被験薬の QT 延長リスクを含めた全てのリスクとベネフィットを考慮することによりなされる 添付文書の記載 TQT の結果 QT 延長 ' 場合により催不整脈 ( リスクに関する注意喚起 22

日本人の追加 ECG データ 特に supratherapeutic dose よりも高曝露量の状況における ECG データは重要 追加の日本人データの適切な収集方法は 個別に判断する必要がある PMDA の治験相談の利用を! 臨床試験において 収集が必要となる 追加の日本人データの内容に影響する要因 非臨床試験成績 in vivo, in vitro TQT 結果陽性 陰性 QT 延長の程度 TQT におけるsupratherapeutic doseと 日本人の worst case scenario との相違の程度 23

効率的な新薬の開発を進めるために 新薬の QT 延長作用 催不整脈作用に関する国内外のデータを最大限に活用すべき 国内 TQT 実施数は増加しつつあるが 将来的にも海外 TQT を利用した開発が多いと予想される 日本の承認申請における 海外 TQT の適切な利用は重要な論点 新薬の日本の臨床現場での適切な使用を目的とした QT 延長及び催不整脈リスク評価に関して 海外 TQT に追加して 必要な日本人データの詳細は? 24

2009 年 10 月 ICH St.Louis (Informal Discussion Group) E14ガイドライン改訂等の必要性について検討 現時点で改訂を行う必要はない Implementation Working Groupを構成して検討を続行 phase1: 情報が集積され 情報提供が可能と考えられる論点について Q&Aを作成 phase2: E14 及びS7Bの改訂に繋がる可能性のある論点について 更なるデータ収集 解析に基づいて検討 25

1. TQT における血中濃度 - 反応関係の利用 2. QTc 評価の精度を高めるための血中濃度 - 反応関係や新たなデザインによる Phase I 試験の利用 3. 性差に関する解説 4. 心電図データ取得及び解析 ' 間隔の自動解析 ( のための新たな技術の妥当性を検証するための方法 5. 心拍数補正の妥当性を評価する手順の明確化 6. 後期臨床試験における QTc 評価の方法の明確化 7. TQT の実施が困難な領域における QTc 評価について ' 抗癌剤 生物製剤 精神科領域の薬剤等 ( 26

1. 連続的な QTc データを解析するための統計的方法 2. 陽性対照について - TQT で十分な信頼性があることを示すための 試験データの質を評価する 陽性対照薬以外の方法 - 受け入れ可能な他の陽性対照とその評価方法 3. QTc の反応における民族差の有無 27

4. 非臨床 'S7B) における QT リスクの評価が TQT の成績に どの程度よく反映されるか 5. 非臨床 'S7B) における QT 評価の精度を高めることで TQT が不要とされる程の信頼性を得ることができるか 6. 現存しかつ精度の高い第 Ⅰ 相データから TQT が陰性であることをどの程度予測できるか 7.TQT 試験が不要と判断されるのに十分な信頼性のある 非臨床 'S7B) と第 Ⅰ 相データを統合する方法を見いだすことが可能か 28

早期臨床試験における QT 評価 - TQT と同程度まで予測可能性を高めることができるか? 薬剤のQT 延長作用の評価における Concentration Effect Modelingの役割 早期臨床試験において Moxifloxacinを用いずに 如何に分析感度を確立するか? 非臨床試験と早期試験におけるQT 評価の統合的なアプローチは TQTに置き換えられるか? 29

HR あるいは自律神経に影響する薬剤の QT/QTc 評価について Individualize QT/RR correction PK-PD modeling Holter Bin 解析 dynamic beat-to- 解析 薬剤の心血管系への影響の評価について 心毒性のバイオマーカー Troponin 臨床開発における QT 以外の ECG 評価 PR QRS 間隔モニタリング 臨床開発における 血圧評価 30

民族的要因 TdP QT 延長 QT のばらつきトリガー例. EAD 他の不整脈他の心血管系イベント 患者の要因 遺伝的要因心筋イオンチャネルの遺伝子多型例. IKr, INa, ICa 環境的要因 誘因 例. 低 K 血症, 徐脈 薬剤の特性 催不整脈性メカニズム例. IKr 遮断薬 リスクレベル 31

臨床症状 ( 特に失神発作の有無 ) ホルター心電図上のPVCの数と程度 加算平均心電図による心室 late potentials T-wave alternans QT dispersion 自律神経評価 ( 心拍変動解析など ) 電気生理学的検査 T 波の形態 催不整脈動物モデル ヒト ips 細胞由来心筋細胞を用いた催不整脈リスク評価 32

日本の承認申請においては 効率的な新薬の開発を進めるために 新薬の QT 延長作用 催不整脈作用に関する国内外のデータを最大限に活用すべき ICH E14 IWG では現在新しい Q&A を作成中であり E14 及び S7B ガイドラインの改訂に繋がる可能性のある論点についても検討していく予定 TQT を実施しなくても 非臨床試験データ及び 精度を高めた早期臨床試験における QT 評価を用いた総合的なアプローチにより 十分な QT 延長リスク評価が可能となることが目標とされている 33

TQT 実施を含めた E14 ガイドラインに基づく催不整脈リスクの評価は現時点で推奨されている方法 との位置づけであり 今後より効率良くより的確に催不整脈リスクを検出できるような評価方法の開発が待たれる 新薬の開発においては QT 延長とそれに基づく TdP のみならず 他の機序による不整脈のリスクについても考慮する必要がある さらには 血圧 心収縮力など 種々の心血管系リスク評価の方法が近年盛んに研究されており 新薬開発における心血管系リスク評価はますます多面的になってきている 34

PMDA は新薬の QT 延長リスク及び催不整脈リスクの評価 さらには血圧等も含めた広義の心血管系リスクの評価が適切になされ 日本の臨床現場に新薬がより適切な形で提供されることを目標に 心血管系リスク評価チームの活動も含めて 治験相談や審査等を通して 積極的に新薬開発に貢献したいと考えている 積極的な治験相談の利用を! 薬剤の開発における心血管系リスク評価では 特に非臨床試験と臨床試験の両者による総合的な評価が重要であり 双方に関連する産官学の協力体制が不可欠と思われる 35

ご清聴どうもありがとうございました