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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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Microsoft Word - 社会科

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

国語科学習指導案

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

第 1 学年理科学習指導案 指導者佐々木一成 1 日時平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 第 6 校時 2 学級一関市立大東中学校 1 年 B 組男子 12 名女子 15 名計 27 名 ( 理科室 ) 3 単元名単元 4 大地の変化第 3 章地層から読み取る大地の変化学びを広げよう (

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Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

っていることについて考えさせる必要がある その手立てとして 自然環境や人々の暮らしや産業に関する地理的事象を端的に表すキーワードを書き出し 事象間の関連をウェビングマップに整理 する学習活動を位置付ける また 防災対策が大切であることを考えさせる手立てとして 火山活動に伴う自然災害を取り上げる その

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指導案

海洋教育プログラム 中学校学習指導案例 [1]-1 中学校地理的分野学習指導案 小単元 : 世界と日本の結び付き ( 配当 2 時間 ) グローバル化が進む世界 (1/2) 評価規準の例 * は学習指導要領との関連 指導目標社会的事象への関心 意欲 態度 * 世界的視野から日本と世界との交通 通信網

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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第5学年社会科学習指導案『日本は世界のどこにある?』

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

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(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

第1学年 理科学習指導案

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

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Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

3 生徒の実態について ( 名 ) () 学級集団の実態本学級は, 全体的によく話を聞き, 真剣に学習に取り組む生徒が多い 積極的に発言をする生徒は多くないが, 授業中に感じた疑問のつぶやきなどが, クラス全体に広がり, 全体で課題を共有することができる 多くの生徒は盛り上がる場面と集中する場面のメ

確認テスト本冊_地理34-55.indd

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

教育研究グループ報告書

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

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ること を主なねらいとしている また 学習指導要領の内容の取り扱いにもあるように それぞれの地域の自然の特色や産業の特色などの項目を羅列的 並列的に取り扱うことは地域的特色を生徒に理解させることが困難となるため 指導にあたっては 地域の特色ある地域的事象やことがらを中核として それを他の事象として有

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

平成 年度授業改善 ( 中学校社会 ) 第 2 学年社会科 ( 歴史的分野 ) 学習指導案 1 単元名 近代国家の歩みと国際社会 - 新しい価値観のもとで - ( 帝国書院 ) 2 単元について 本単元は, 学習指導要領の内容 (1) ウ及び (5) イを受け, 開国とその影響, 富国強

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりす

Taro-5年研究のまとめ

第6学年2組 理科学習指導案

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

(2) 系統観 小学校社会科 ( 第 6 学年 ) 世界の中の日本の役割について, 我が国と経済や文化などでの面でつながりが深い国の人々の様子などを調査し, 外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であることを考える 中学校社会科 ( 第 1 学年地理的分野 ) 世界

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

国語科学習指導案様式(案)

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

ICTを軸にした小中連携

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ


彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

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H30全国HP

効であると考えた また, 環境問題は, 日本を含めた世界全体の課題であり, 持 続可能な開発の大切さについて考えさせる上でも有意義な単元である 研究テーマとの関連 : 教材選択の条件 現在, 日本を含め世界的にも地球温暖化を抑えるなど環境保護の意識が高まっている中で, ブラジルにおける熱帯林が減少し

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Taro-実践事例6(一次関数).jtd

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

2、協同的探究学習について

4 単元の評価規準 社会的事象への 社会的な思考 判断 観察 資料活用の 社会的事象について 関心 意欲 態度 技能 表現 の知識 理解 報道の在り方につい表現の自由と個人報道について調べ報道の意義や働き, て関心をもち, テレビの人権尊重という 2 たことを基に, これその仕事に携わる人番組や新聞

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

工業教育資料347号

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(理科)2.JSL理科における授業づくりの実際

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

Microsoft Word - 高等学校公民科(大島).doc

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

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第○学年 ○○科指導計画

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4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

1. 日時 日時平成 年 ( 年 ) 月 日 ( ) 時間目 ( 時 分 ~ 時 分 ) 2. 場所 場所 市立 中学校 室 3. 学年 組 人数 学年 組 人数 年 組 名 4. 単元 単元 ( 単元名 ) ( 小単元名 ) 5. 教材観 ( 題材観 ) < 教材観の考え方 > 教科書の該当単元全

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

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Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Taro-第3学年国語科学習指導案「

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

○数学科 2年 連立方程式

Transcription:

自然環境から見た日本の地形的特色社会科 地理的分野 2 年生 ( 小単元 : 自然環境の特色をとらえよう- 地形編 -) 学習指導要領 地理的分野 (3) 世界と比べて見た日本ア様々な面からとらえた日本 ( ア ) 自然環境から見た日本の地形的特色の一部 1 単元 題材の目標 2 生徒について 世界的な視野から見て 日本は環太平洋造山帯にあり大地の動きが活発であること 温帯の島国 山国で降水量が多く 緑におおわれた国であること 自然災害が発生しやすく防災対策が大切であることなどの特色を理解させ 国内でも地形などに地域差が見られることを大観させる 自分の生活体験から 自分の住んでいる地域の地形や気候など漠然と分かっている生徒が多い また テレビや旅行など体験から海外のことでも断片的に知っている生徒もいる この単元を通して 資料の扱いに慣れていない生徒も理解しやすい視覚的資料を効果的に活用し 世界や日本という幅広い視野で自然環境について学習させ その生活への影響を感じ取らせたい 3 評価規準 社会的事象への関心 意欲 態度 社会的な思考 判断 資料活用の技能 表現 社会的事象についての知識 理解 世界と日本を比較しつ 世界と日本を比較して 地図や写真 図などから 世界的な視野で日本の地域 つ 自然環境の視点から日 考え 日本の自然環境の特 様々な情報を読み取り 日 的な特色を理解し 日本全体 本の特色をとらえようとし 色を多面的に考察してい 本の自然環境の特色を導き の視点から 国内の地域的な ている る 出し それを適切に表現し 特色を理解し その知識を身 ている に付けている 4 学習指導計画 各時間付けたい力学習活動対象とするテキスト 世界の地震や火山の分布 (1 時間 ) 日本の山地や川 (1 時間 ) 日本の平野と海岸線 (1 時間 ) 世界の火山や地震の分布か ら 世界の中の日本という視点 で環太平洋造山帯と日本との関 係についての知識を身に付けさ せ 日本の地理的特色をとらえ させる 日本全体を大観させることに より 地形的な特色を探らせ 大まかな特徴をとらえさせる 平野や海岸線に視点を当て 特色ある地形の出来方を考えさ せることを通して 日本の地形 の特色に関する理解を深めさせる 世界の火山と地震の分布から世界的 地震災害 火山の写真な視野で日本の特色を考える 造山帯に 災害報道の新聞記事ある日本は 自然災害の危険性があると 世界の火山と地震の分布図 ともに恩恵を受けている面があること プレートの境界と地震の分布図 も考える 情報の取り出し 解釈 プレートテクトニクスの説明図 熟考 評価 地熱発電所の写真 日本全体の地図を幅広く見渡すこと 日本地図により 山地や山脈の特徴をつかむ ま 外国と日本の川の比較の図た 世界の河川と日本の河川を比較する 外国の川の写真ことにより日本の地形の特徴をとらえる 情報の取り出し 表現 扇状地や三角州の出来方を写真や映 日本地図像から考えることで 平野や海岸線の特 扇状地 三角州 河岸段色ある地形から日本の地形の特色を整丘の写真 理する 情報の取り出し 解釈 表現 ビデオ映像 川のはたらき 地形断面図 リアス式海岸 砂浜海岸の写真 1

5 授業計画 自然環境の特色をとらえよう (3 時間 ) 学習内容評価時間テキスト評価規準評価方法 学習活動予想される子どもの反応 1 日本の自然災害について考える 地震災害の写真火山の写真災害報道の新聞記事 日本でも様々な自然災害が起こってていることを思い起こし どのような災害があるか考え 発表する 地震が起こる 津波が来る 台風が来る 火山の噴火が起こる など 世界的な視点で火山 地震の分布から日本の特色を考える 世界の火山と地震の分布図 複数の分布図からその関連性を読み取り 日本の地形的特色を導き出している 技能 表現 火山と地震の分布図から その関連性や日本の地理的特色を読み取り ワークシートに記入し 発表する 火山の分布と地震の分布が同じ 細長く火山や地震が分布している など 日本列島が造山帯上にあり火山が多く地震が起こりやすい場所であることに気付く 地震の起こるしくみを理解する プレートの境界と地震の分布図プレートテクトニクスの説明図 プレートの境界と地震の分布図から その関連性や日本の地理的特色を読み取り ワークシートに記入し 発表する プレートテクトニクスの仕組みを理解する 火山活動の人々の生活への影響について考える 地熱発電所の写真災害報道の新聞記事 2 本時の学習の準備 ( 前時の復習 ) 日本列島の山地や山脈の特徴を考える 日本地図 日本列島の地形の大まかな特徴をとらえる 火山活動の人々の生活への影響を多面的に考察している 思考 判断 記述の分析 世界的視点から 発言の確認日本の地形的特色を理解している 知識 理解 山や川の様子を地図や図から読み取り その特徴を適切に表現している 技能 表現 造山帯が火山活動の活発な地域であると同時にその活動によって恩恵を受けている面があることを踏まえて そこに住む人々の生活の在り方を考える ( ワークシートに自分の考えを記入 ) 温泉など観光資源になっている など 日本列島が造山帯上にあることを確認し 本時の学習の準備をする 地図から日本の山地 山脈の特徴を考え ワークシートに記入し 発表する 東日本では 南北に並んでいる 西日本では 東西に並んでいる など 日本列島における山地 山脈の位置等を踏まえて 日本列島の大まかな特徴をワークシートに整理する 2

読解力 スキル指導上の留意点 解釈 ( 地震災害 火山の写真 災害報道の新聞記事 ) ( 世界の火山と地震の分布図 プレートの境界と地震の分布図 ) 表現 解釈 ( プレートテクトニスクの説明図 ) 熟考 評価 ( 地熱発電所の写真 災害報道の新聞記事 ) テキストの情報から テキストの内容に関連する事柄を挙げることができる 複数の資料を照らし合わせて その関連性を指摘することができる テキストから読み取った内容を分かりやすく説明することができる 概念を説明した抽象的な図を解釈し その表現しようとするものを理解することができる 物事のプラス面とマイナス面 メリットとデメリットの両面から考えることができる 自分の意見とその理由や根拠を明確に区別して考えることができる 写真や記事を見せることで 生徒の具体的な経験から発言を導き出すようにする 火山や地震関連以外の自然災害 ( 台風など ) には 時間をかけないようにする 気象庁 http://www.kishou.go.jp/know/whitep/2-1.html プレートテクトニクスの考え方や断層のずれによって地震の起きる仕組を踏まえて説明するが 深入りしないようにする IPA 教育用画像素材集サイト http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/ u-u1/u-u3/u-uo/u-uo3a.jpg 世界の地震の震央の分布 ( アメリカ地質調査所のデータを基に気象庁が作成 ) 世界のプレートの分布 日本は火山活動が活発な地域にあります 次の二つの資料を見て 私たちの生活の在り方について自分の考えを述べなさい 温地熱発電所の写真を見せることで 温泉など観光資源以外の面にも目を向けさせるようにする ( 日本地図 ) 地図から一定の条件に合ったものに注目し その特徴を指摘することができる 東北電力柳津西山地熱発電所 http://wwwsoc.nii.ac.jp/grsj/ gaiyou/hatuden/yanagitu.html 表現 資料に基づいて 自分の考えを説明することができる 3

学習内容評価時間予想される子どもの反応2(つづき)学習活動 テキスト評価規準評価方法 日本の河川の特徴を考える 外国と日本の川の比較の図外国の川の写真 技能 表現 図から日本の川と世界の川の違いを考えワークシートに記入し 発表する 日本の川は短くて急である 世界の川は長い など 地形と川の関係を考える 3 本時の学習の準備をする ( 前時の復習 ) 地形と川の関係を資料に基づいて適切に考察している 思考 判断 記述の分析 日本列島における山地 山脈のようすと日本の川の特徴の関係を 資料を基にして考える 日本列島の地形と河川の大まかな特徴とその関係を発表する 日本の平野と盆地の特徴を考える 日本地図 地図から平野や盆地 海岸のようすを読み取り その特徴を適切に表現している 技能 表現 記述の分析 地図から読み取ることができる日本の平野や盆地の特徴を考えワークシートに記入し 発表する 平野が狭い 小さな平野が多い など 扇状地や三角州などの地形の出来方を理解する 扇状地の写真 三角州の写真河岸段丘の写真ビデオ映像 川のはたらき 水の作用と地形の関係について理解し その知識を身に付けている 知識 理解 写真とビデオを見て 川の三つの作用と地形の関係について理解する 土砂が流され 堆積してできた地形 豪雨で土砂が流されてできた地形 地形断面図でその出来方を確認する 地形断面図 海岸地形を大観する 日本地図リアス式海岸の写真砂浜海岸の写真日本の地形の特色を理解する 日本の自然環境への関心を高め 意欲的に学習内容を整理しようとしている 関心 意欲 態度 代表的な海岸地形の写真を見て その出来方を概観する 本単元で学習した地形の出来方をワークシートにまとめることで 日本列島の地形の特色を理解する 4

読解力 スキル指導上の留意点 ( 外国と日本の川の比較の図 外国の川の写真 ) 抽象化された図を解釈し その表現するものを理解することができる 写真から注目すべき点の特徴を指摘することができる 図の読み取りを主とし 写真は補助的に提示する 表現 資料に基づいて 自分の考えを説明することができる 国土交通省河川局 http://www.mlit.go.jp/river/gaiyou/panf/gaiyou2002/ index.html ( 日本地図 ) 地図から一定の条件に合ったものに注目し その特徴を指摘することができる 前時に学習した日本列島の大まかな特徴を関連付けて 地図から情報を読み取らせるようにする ( 扇状地 三角州 河岸段丘の写真 川のはたらき のビデオ 地層断面図 リアス式海岸 砂浜海岸の写真 日本地図 ) 同じものを表現した複数の情報を関連付けて総合的に理解することができる 写真やビデオから 実物のイメージやその特徴をつかむことができる 前時の学習 地形と川の関係 を関連付けて考えさせる ビデオを視聴するときには 学習内容を理解するために必要なことをメモするように指導する 国土交通省鳥取河川国道事務所 http://www.tottori-mlit.go.jp/sendaigawa/history/06.html 隆起 沈降 侵食など海岸地形の出来方を簡単に説明する 二つの海岸線の違いにポイントを絞り 海岸線がどのように利用されているか簡単に触れる程度に留める 5

6 本単元の学習と 読解力 本単元は 自然環境の特色の視点から 世界の中の日本 日本の中の諸地域の特色をとらえる単元である ここでは 主に地形の特色を学習するので 扱うテキストは地図や図などの平面的なものを視覚的にとらえる非連続型テキストが中心となる このようなテキストに関する 読解力 を育成するための一つのステップとして 写真や映像などを補助的に活用することも考えられる 本単元で取り上げたテキストは 文字情報が少ないことが特徴である 本単元では 多くの写真資料を活用している 社会科の学習においては 現地に行ったり 現物によって確かめたりすることができない学習内容が多いので 写真を提示し そこから必要な情報を読み取らせたり イメージをもたせたりすることが学習を進める上で欠かせない活動である 地震災害 火山の写真 災害報道の新聞記事は これらのテキストに関連した自分の経験や既に学習した内容を導き出すために提示したものである ここでは同時に示された複数の情報を関連付けて 提示の趣旨を解釈し 趣旨に沿った回答をさせることがねらいである 本単元後半でも写真をテキストとして提示している ここで提示した扇状地 三角州 河岸段丘の写真は これらの地形の出来方を解説したビデオ 川のはたらき と関連付けて読み取らせたい ビデオ映像を視聴する際には 写真で示されたそれぞれの地形に関する事柄についてメモを取らせ 関連付ける際の媒体とするなどの工夫が考えられる 他の教科学習においても 複数のテキストを関連付けて考えさせたいとき その媒体となる新たなテキストを作成することは 読解力 を育成するための効果的な学習方法である IPA 教育用画像素材集サイト http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/ 本単元では地図に類するものとして 分布図と地形図を取り上げている 火山と地震 プレートの境界と地震の分布図では 火山やプレートの境界の周辺で地震が多いという相関関係を読み取らせる 世界地図を扱う場合には 世界の中の日本の特色を見いださせるために 世界全体を見渡す視点と 日本付近を集中的に観察する視点の両方をもち 総合的に読み取る力が必要である 日本地図では 日本の全体的な地形の特色を把握するとともに 山脈 平野など特に注目させたい地形の特徴を読み取らせる このとき 注目するものの位置関係を考えさせたり 共通性を見いださせたりするなど 視点の異なる幾つかの課題を与え 地図を多面的に読み取る力を育成する工夫をしたい 図は 説明する対象をより分かりやすくするために 視覚的にとらえられるように示した非連続型テキストである いうまでもなく学習を効果的に進めるためには より分かりやすい図を教材として選択する必要がある プレートテクトニクスについては動きがあるものが説明の対象となるので 動画による映像資料を活用すると分かりやすいが ここでは静止画による説明図を用いた 理論を理解するためには静止した図からプレートの動きやその反発の動きを読み取ることが必要であり 他の教科の学習においても理科の物理的現象や体育の球技におけるフォーメーションの理解などで必要な 読解力 である 同様に図を読み取るものとして外国と日本の河川の比較と地形断面図を取り上げた 外国と日本の川の比較の図は縦軸が標高 横軸が川の長さを示した図で これと地図を結び付けて立体的にその特徴を読み取る 読解力 を育成するためのステップとして それぞれの川の写真を見せることも考えられる PISA 型 読解力 の読解プロセス 熟考 評価 に相当する活動は 1 時間目の 火山活動の人々の生活への影響について考える で行わせている PISA 型 読解力 の問題では 熟考 評価 の対象となるテキストには明確な主張があるが ここでは人々の生活への影響という視点に立ったとき 相反する評価が可能な非連続型テキストの写真と連続型テキストの新聞記事を対象としている これら二つのテキストに関係する自分の経験や学習内容も含めて記述の対象とし テキストに関係する事柄について述べていること 題意からそれていないことを基準に指導できるとよい 6