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Transcription:

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3 医療事故防止対策 ( 各病院の特性に応じた取組 ) 各病院は診療の内容や患者の状況に応じて きめ細かな医療安全対策を実施しています 平成 23 年度 の代表的な事例は次のとおりです 各病院における医療安全対策の取組事例 病院名足柄上病院こども医療センター精神医療センターがんセンター循環器呼吸器病センター汐見台病院神奈川リハビリテーション病院七沢リハビリテーション病院脳血管センター 取組内容患者の食事制限等の絵表示 ( ピクトグラム ) を病室内に表示し 患者 家族及び病院職員の情報共有を推進した 医療安全に関する研修に対して 研修参加によりポイントを付与する制度を昨年に引き続き実施し 研修参加者の増員を図った 点滴注射薬剤の 血管外漏出対応マニュアル 点滴漏れ初期対応フローチャート 点滴漏れケアシートの運用基準 血管外漏出に注意すべき主な薬剤 等を整備した 理学療法士に対して喀痰吸引行為の技術認定制度を設け 研修による技術指導を行い 修了者の認定を行った 手術開始時における 安全確認をより的確に行うため 医師 看護師等の役割分担を明確化するとともに 各種の確認を一同に行うこととした MRI 検査入室時の金属持ち込み防止徹底のため 職員の MRI 検査入室手順 MRI 入室チェックリスト を見直した 許可を得ないで病院を離れる患者の早期発見を目的として 離院対応マニュアル を作成し 患者が許可を得て病院内の散歩に出かける際に服装や時間等を記録する 散歩区分ボード を作成した 患者のアレルギー情報を把握した安全な医療の提供を目的に アレルギー問診票を作成し アレルギー情報のカルテへの表示方法を統一した また アレルギーがある入院患者にはカラーリストバンドを装着し 医療者と患者が一緒に確認し合えるようにした 入院中の転倒 転落事故防止のため 循環器系呼吸器系に負荷をかけずに 筋力低下を防止できる簡易的な転倒予防体操を 2 種類考案し導入した 患者誤認防止への取組みとして 病棟での注射薬投薬における注射オーダ指示と患者の IDバーコードによる照合確認 ( 患者認証システム ) を導入 加えて 院内全部署 セクション単位で具体的取り組み策を立案し実施 医療安全関する研修において取組策と現状についての報告会を行い情報共有を図り 患者誤認防止に取組んだ 薬品冷蔵自動温度記録機器の導入により 記録表から 電気工作点検日に 各所属薬品冷蔵庫 冷凍庫の庫内温度が設定温度より上昇していたことが判明した 今年度の点検日には 薬剤の安定性確保のため 薬品が保管されている冷蔵庫 冷凍庫のコンセントも非常用電源につなぐように依頼した また 一部の冷蔵庫 冷凍庫のデジタル表示温度が実際の温度より低く表示されることが判明したため 設定温度が変更可能な場合は設定を下げ 設定不可能な場合は修理を所属に指示した 転倒事故防止のため 転倒防止 DVD を入院時や転倒リスクの高い患者への視聴を徹底した 患者間違えをなくすため 患者 医療者協働による名前の確認を徹底した 職員のリスク感性を高めるために レベル 0についての積極的報告を推進し 院内全体で意識向上を図った

4 医療事故等のレベル ヒヤリ ハット事例 医療事故 区分内容 レベル 0 間違ったことが発生したが 患者には実施実施されなかったされなかった場合 レベル 1 間違ったことを実施したが 患者には変化変化が生じなかったじなかった場合実施された医療又は管理により 患者に予期しなかった影響を与えた可能性があり レベル 2 観察の強化強化や検査検査の必要性が生じた場合レ実施された医療又は管理により 患者に予期しなかった軽微軽微な処置処置 治療 ( 1) ベ a ルの必要性が生じた場合 3 実施された医療又は管理により 患者に予期しなかった若しくは予期していたもの b を上回る何らかの変化が生じ 濃厚濃厚な処置処置 治療 ( 2) の必要性が生じた場合 レベル 4 実施された医療又は管理により 患者の生活に影響する予期しなかった若しくは予期していたものを上回る高度の後遺症後遺症が残る可能性が生じた場合 レベル 5 実施された医療又は管理により 予期せず患者が死亡死亡した場合 1 薬剤投与等の保存的治療 2 バイタルサインの高度変化 人工呼吸器の装着 手術等 5 公表基準の改正 改正改正のポイントポイント 医療過誤 と 過失のない医療事故 の区分をなくし レベル 4はすべて個別公表とした レベル 4 及びレベル 5は 家族等の同意がない場合でも 公表内容について個人が特定されないよう十分に配慮しながら 全て個別公表とした ( 改正前 ) ( 改正後 ) 区分 レベル インシレベル 0 デントレベル 1 アクシデント レベル 2 レベル 3 レベル 4 医療過誤 原則個別公表 ( 1) 公表基準 一括公表 過失のない医療事故 一括公表 ( 2) レベル 5 原則個別公表 ( 1) 区分 ヒヤリ ハット事例 医療事故 レベル レベル 0 レベル 1 レベル 2 a レベル 3 b レベル 4 レベル 5 公表基準 一括公表 個別公表 1 患者又は家族等の同意を必要とし 同意が得られない場合は一括公表とする 2 社会的影響を考慮の上 必要があれば個別公表とする ( 問い合わせ先 ) 汐見台病院 神奈川リハビリテーション病院 七沢リハビリテーション病院脳血管センターについては 神奈川県保健福祉局総務部病院事業課長南雲正二 ( 電話 045 210 5040) 足柄上病院 こども医療センター 精神医療センター がんセンター 循環器呼吸器病センターについては 地方独立行政法人神奈川県立病院機構本部事務局長中田泰樹 ( 電話 045 651 1228)

参考資料 平成 23 年度県立病院ヒヤリヒヤリ ハットハット事例及事例及び医療事故等医療事故等の公表公表について 1 全県立病院におけるヒヤリ ハット事例及び医療事故の状況 1 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 2 全県立病院におけるヒヤリ ハット事例の代表的事例及び再発防止策 2 3 各県立病院におけるヒヤリ ハット事例及び医療事故の状況 3 足柄上病院 こども医療センター 精神医療センター芹香病院 精神医療センターせりがや病院 がんセンター 循環器呼吸器病センター 汐見台病院 神奈川リハビリテーション病院 七沢リハビリテーション病院脳血管センター 4 安全管理に係る会議及び研修の開催状況 21 5 県立病院における医療安全確保体制と業務分担 22 6 神奈川県立病院医療事故等公表基準 の改正について 23 7 神奈川県立病院ヒヤリ ハット事例及び医療事故に関する公表基準 25

1 全県立病院におけるヒヤリ ハット事例及び医療事故の状況 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 (%) 事 象 件数 構成比 (%) 451 4.8% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 3,296 34.9% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 4 14.8% 注射 点滴 1,312 13.9% 注射 点滴 4 14.8% 内服薬 1,694 17.9% 内服薬 0 0.0% その他 290 3.1% その他 0 0.0% 輸血 57 0.6% 輸血 3 11.1% 治療 処置 診察 424 4.5% 治療 処置 診察 4 14.8% 手術 140 1.5% 手術 3 11.1% 麻酔 9 0.1% 麻酔 0 0.0% その他治療 45 0.5% その他治療 1 3.7% 処置 196 2.1% 処置 1 3.7% 診察 34 0.4% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 298 3.2% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 1,574 16.6% ドレーン チューブ類使用 管理 1 3.7% 検査 623 6.6% 検査 0 0.0% 2,456 26.0% 17 63.0% 転倒 転落 1,260 13.3% 転倒 転落 11 40.7% 給食 栄養 519 5.5% 給食 栄養 0 0.0% その他 677 7.2% その他 6 22.2% その他 276 2.9% その他 0 0.0% 合 計 9,455 100.0% 合 計 27 100.0% その他 2.9% 26.0% 4.8% 薬剤 34.9% 薬剤 13.8% 輸血 10.3% 検査 6.6% ドレーン チューブ類 16.6% 医療用具 3.2% 輸血 0.6% 治療 処置 診察 4.5% 58.6% ドレーン チューブ類 3.4% 治療 処置 診察 13.8%

2 全県立病院におけるヒヤリ ハット事例の代表的事例及び再発防止策 ( レベル 0~ レベル 3a) 事象区分事例再発防止策 ( 対応の状況等 ) 薬剤のアレルギーを持っている患者に対し 再発防止策 アレルギーを引き起こす可能性のある薬を準備問診表に記載されている患者情報の確認を徹してしまったが 投与前に気付き 薬を変更し底した た ( レベル0) 薬剤 ( 注射 点滴 ) 患者が 食前に行うはずのインスリン皮下注 再発防止策 射を忘れてしまい 食後に実施した ( レベル患者に対する処置の情報を 病院職員だけで 1) なく 患者にも確認することを徹底した 薬剤 ( 内服薬 ) 患者に対し 別の同姓の患者の薬を誤って与 再発防止策 薬してしまい 観察の強化を行った ( レベル薬剤の管理方法を徹底するとともに ダブル 2) チェックにより患者確認についても徹底した ドレーン チューブ類使用 管理 胃チューブを挿入されている患者が 自分でチューブを引き抜いてしまい 再挿入した ( レベル 1) 再発防止策 患者の状況に応じた対応を行うよう 患者の観察を強化した 検査 患者に検査を行う際に 別の同姓の患者の注射伝票を用意してしまったが 検査前に気付き 伝票を変更した ( レベル 0) 再発防止策 患者の名前確認について 検査前にダブルチェックを行うよう再徹底した ( 転倒 転落 ) 再発防止策 入院患者が病室内のポータブルトイレを使用病室内の環境整備を徹底するとともに 入院の際転倒し 前額部を打撲した ( レベル2) に伴う筋力低下防止のため 転倒予防体操を導入した ( 給食 栄養 ) 指示票に記載漏れがあったために 食事制限 再発防止策 中の患者に対し 飲み物を飲ませてしまった 指示票の記載方法を明確化した ( レベル1) その他 生活援助の必要な患者が 配膳時に配ったお 再発防止策 茶をこぼし火傷したため 処置を行った ( レ介助が必要な患者に対する配膳方法の見直しベル3a) や 介助者との情報共有を徹底した

3 各県立病院におけるヒヤリ ハット事例及び医療事故の状況病院名 : 足柄上病院 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 事 象 件数 構成比 107 6.0% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 622 35.1% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 0 0.0% 注射 点滴 238 13.4% 注射 点滴 0 0.0% 内服薬 319 18.0% 内服薬 0 0.0% その他 65 3.7% その他 0 0.0% 輸血 4 0.2% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 73 4.1% 治療 処置 診察 0 0.0% 手術 19 1.1% 手術 0 0.0% 麻酔 1 0.1% 麻酔 0 0.0% その他治療 7 0.4% その他治療 0 0.0% 処置 30 1.7% 処置 0 0.0% 診察 16 0.9% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 46 2.6% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 365 20.6% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 137 7.7% 検査 0 0.0% 351 19.8% 4 100.0% 転倒 転落 163 9.2% 転倒 転落 1 25.0% 給食 栄養 59 3.3% 給食 栄養 0 0.0% その他 129 7.3% その他 3 75.0% その他 65 3.7% その他 0 0.0% 合 計 1,770 100.0% 合 計 4 100.0% 19.8% 検査 7.7% ドレーン チューブ類 20.6% その他 3.7% 医療用具 2.6% 6.0% 薬剤 35.1% 輸血 0.2% 治療 処置 診察 4.1% 100.0%

(3) 医療事故事例及び再発防止策 ( レベル 3b) 概要 ( 上段は事例 下段はその再発防止策 ) 1 患者の症状の変化について 医師への報告が遅れ リハビリテーション期間が一ヶ月延長した 再発防止策 術後の症状の変化やリスクについて 病院職員を対象に医師による講義を行い 指導及び観察体制を強化した レベル 3b 2 3 手術後の安静期間経過後 入院患者が廊下で転倒し 打撲した 検査の結果 骨折が判明したため 手術を行った 再発防止策 患者への手術の影響について 手術後の安静期間の筋力低下など観察を強化することを徹底した 骨折に伴う腫脹に対して 氷枕にて処置を行っていたが 運動障害が発症し 3 週間リハビリテーション期間が延長した 再発防止策 患者の観察を強化するとともに 医師との連携連絡体制を明確化した 4 気管チューブを使用し 呼吸管理を行っている患者が 入浴後に呼吸困難になり 処置を行った 再発防止策 気管チューブを使用中の患者への移動時の注意事項を再確認し 管理体制を強化した

病院名 : こども医療センター (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 事 象 件数 構成比 110 4.8% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 814 35.3% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 4 57.1% 注射 点滴 384 16.7% 注射 点滴 4 57.1% 内服薬 348 15.1% 内服薬 0 0.0% その他 82 3.6% その他 0 0.0% 輸血 30 1.3% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 74 3.2% 治療 処置 診察 2 28.6% 手術 38 1.6% 手術 1 14.3% 麻酔 1 0.0% 麻酔 0 0.0% その他治療 4 0.2% その他治療 0 0.0% 処置 21 0.9% 処置 1 14.3% 診察 10 0.4% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 127 5.5% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 602 26.1% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 84 3.6% 検査 0 0.0% 419 18.2% 1 14.3% 転倒 転落 88 3.8% 転倒 転落 0 0.0% 給食 栄養 205 8.9% 給食 栄養 0 0.0% その他 126 5.5% その他 1 14.3% その他 46 2.0% その他 0 0.0% 合 計 2,306 100.0% 合 計 7 100.0% 18.2% 検査 3.6% その他 2.0% 4.8% 薬剤 35.3% 14.3% ドレーン チューブ類 26.1% 医療用具 5.5% 治療 処置 診察 3.2% 輸血 1.3% 治療 処置 診察 28.6% 薬剤 57.1%

(3) 医療事故事例及び再発防止策 ( レベル 3b) 概要 ( 上段は事例 下段はその再発防止策 ) 1 術後 手術室内で患者の体内にガーゼの遺残が判明したため摘出した 再発防止策 ガーゼ枚数の確認方法を変更し ダブルチェックを徹底した 他院から緊急転送された患者に対し 情報連携不足により 薬剤を搬送中の量より少なく投与し 症状が悪化したため 処置を行った 2 再発防止策 転院患者の情報伝達を口頭のみでなく通信用紙に記入するようにした 患者が モニターに使用していたジェル電極を飲み込み 口内で膨張し一時的に呼吸困難になったため 処置を行った 3 再発防止策 ジェル電極の危険性を院内に周知した レベル 3b 4 5 MRI 検査時に 希釈投与予定の薬剤を原液で注射したため一時的に呼吸が不安定となり 処置を行った 再発防止策 希釈方法を統一し 必ず希釈するようオーダリングシステムの修正を行った 膀胱留置カテーテル挿入時に 尿道を損傷したため 全身麻酔下で処置を行った 再発防止策 医療安全管理マニュアルの膀胱留置カテーテルの項目を修正した 6 点滴中の患者に対し 薬剤を取り違えて投与したため 一時的に血圧に変化が表れ 処置を行った 再発防止策 点滴実施時におけるダブルチェックの徹底を行った 7 手術後の胃液流出に対する治療を行っている患者の点滴に 誤って胃液を注入したが フィルターが詰まり点滴が停止した その後一時的な血圧低下に対して処置を行った 再発防止策 胃液流出に対する点滴治療について看護手順を作成し 安全教育の見直しを行った

病院名 : 精神医療センター芹香病院 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 事 象 件数 構成比 0 0.0% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 120 30.3% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 0 0.0% 注射 点滴 11 2.8% 注射 点滴 0 0.0% 内服薬 107 27.0% 内服薬 0 0.0% その他 2 0.5% その他 0 0.0% 輸血 0 0.0% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 0 0.0% 治療 処置 診察 0 0.0% 手術 0 0.0% 手術 0 0.0% 麻酔 0 0.0% 麻酔 0 0.0% その他治療 0 0.0% その他治療 0 0.0% 処置 0 0.0% 処置 0 0.0% 診察 0 0.0% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 2 0.5% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 0 0.0% 検査 0 0.0% 274 69.2% 4 100.0% 転倒 転落 90 22.7% 転倒 転落 3 75.0% 給食 栄養 7 1.8% 給食 栄養 0 0.0% その他 177 44.7% その他 1 25.0% その他 0 0.0% その他 0 0.0% 合 計 396 100.0% 合 計 4 100.0% 薬剤 30.3% 69.2% ドレーン チューブ類 0.5% 100.0%

(3) 医療事故事例及び再発防止策 ( レベル 3b) 概要 ( 上段は事例 下段はその再発防止策 ) 1 起床時間前に入院患者が病室出入り口で転倒し 検査により骨折が判明したため 手術が必要になり転院した 再発防止策 患者の個別の生活リズムに着目し 起床時間には観察を強化することとした レベル 3b 2 3 患者が病室内で自分の尿に滑り 顔面から転倒したため 処置が必要になり他院へ緊急搬送した 再発防止策 歩行が安定しない患者に対し 夜間の尿失禁対策や下肢の筋力低下防止のために定期的な運動を行うよう促した 患者が散歩中に転倒し 検査により骨折が判明したため 手術が必要になり転院した 再発防止策 散歩コースの危険箇所を調査し 安全対策を検討し散歩コースの変更等を行った 4 外来患者が 待合室で 処方された薬を過剰に飲み 意識レベルが低下したため 緊急入院し 点滴治療により経過観察を行った 再発防止策 看護師による待合室の見回りを強化徹底した

病院名 : 精神医療センターせりがや病院 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故なし 事 象 件数 構成比 医療事故の発生 0 件 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 73 44.5% 注射 点滴 4 2.4% 内服薬 68 41.5% その他 1 0.6% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 0 0.0% 手術 0 0.0% 麻酔 0 0.0% その他治療 0 0.0% 処置 0 0.0% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 2 1.2% 89 54.3% 転倒 転落 19 11.6% 給食 栄養 20 12.2% その他 50 30.5% その他 0 0.0% 合 計 164 100.0% 54.3% 薬剤 44.5% 検査 1.2%

(3) 医療事故事例及び再発防止策 ( レベル 3b) なし 医療事故の発生 0 件

病院名 : がんセンター (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 事 象 件数 構成比 66 3.8% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 729 41.6% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 0 0.0% 注射 点滴 395 22.5% 注射 点滴 0 0.0% 内服薬 283 16.1% 内服薬 0 0.0% その他 51 2.9% その他 0 0.0% 輸血 18 1.0% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 128 7.3% 治療 処置 診察 1 25.0% 手術 45 2.6% 手術 1 25.0% 麻酔 4 0.2% 麻酔 0 0.0% その他治療 12 0.7% その他治療 0 0.0% 処置 66 3.8% 処置 0 0.0% 診察 1 0.1% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 37 2.1% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 223 12.7% ドレーン チューブ類使用 管理 1 25.0% 検査 154 8.8% 検査 0 0.0% 328 18.7% 2 50.0% 転倒 転落 231 13.2% 転倒 転落 2 50.0% 給食 栄養 78 4.4% 給食 栄養 0 0.0% その他 19 1.1% その他 0 0.0% その他 71 4.0% その他 0 0.0% 合 計 1,754 100.0% 合 計 4 100.0% 18.7% 検査 8.8% その他 4.0% 3.8% 薬剤 41.6% 50.0% 治療 処置 診察 25.0% ドレーン チューブ類 12.7% 医療用具 2.1% 治療 処置 診察 7.3% 輸血 1.0% ドレーン チューブ類 25.0%

(3) 医療事故事例及び再発防止策 ( レベル 3b) 概要 ( 上段は事例 下段はその再発防止策 ) 1 外来患者が 診察に呼ばれて立ち上がろうとした際に転倒し 検査により骨折が判明したため 手術が必要になり緊急搬送した 再発防止策 転倒リスクの高い患者について 車いすの利用の励行や 付き添いの家族と協力するなど観察体制を強化した 術後すぐに 患者の体内にガーゼが遺残していることが判明したため摘出した レベル 3b 2 3 再発防止策 ガーゼ枚数の確認方法を変更し ダブルチェックを徹底した 入院中の患者が 病棟の廊下で転倒し 検査により骨折が判明したため 手術を行った 再発防止策 入院時における患者の転倒転落アセスメントチェックを定期的に確認するよう徹底した 4 患者の 皮膚の下の埋め込み式医療機器 ( ポート ) が 血液が固まり閉塞したため 処置を行ったが 処置により過剰の圧力がかかりポートが破損したため 手術により再挿入を行った 再発防止策 血管閉塞時の対応方法について再確認し 徹底した

病院名 : 循環器呼吸器病センター (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事象件数構成比事象件数構成比 82 6.4% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 451 35.2% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 0 0.0% 注射 点滴 160 12.5% 注射 点滴 0 0.0% 内服薬 265 20.7% 内服薬 0 0.0% その他 26 2.0% その他 0 0.0% 輸血 3 0.2% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 73 5.7% 治療 処置 診察 0 0.0% 手術 21 1.6% 手術 0 0.0% 麻酔 0 0.0% 麻酔 0 0.0% その他治療 0 0.0% その他治療 0 0.0% 処置 47 3.7% 処置 0 0.0% 診察 5 0.4% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 26 2.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 223 17.4% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 130 10.1% 検査 0 0.0% 254 19.8% 3 100.0% 転倒 転落 159 12.4% 転倒 転落 2 66.7% 給食 栄養 77 6.0% 給食 栄養 0 0.0% その他 18 1.4% その他 1 33.3% その他 39 3.0% その他 0 0.0% 合 計 1,281 100.0% 合 計 3 100.0% その他 3.0% 6.4% 19.8% 検査 10.1% 薬剤 35.2% 輸血 0.2% 100.0% ドレーン チューブ類 17.4% 治療 処置 診察医療用具 5.7% 2.0%

(3) 医療事故事例及び再発防止策 ( レベル 3b) 概要 ( 上段は事例 下段はその再発防止策 ) 1 デイルームで入院患者の食事介助を行っていた際に 看護師の背後に座っていた患者が椅子から転倒した 検査を行ったところ骨折が判明し 処置のため転院した 再発防止策 転倒 転落のリスク回避の視点で観察を強化し 患者へのケアを徹底した レベル 3b 2 3 入院患者が病室内で転倒し 検査を行ったところ骨折が疑われ 処置のために転院した 再発防止策 定期的なチェック等により転倒 転落リスクの把握に努め 看護計画に反映させた 入院患者が痛みを訴えていたため 検査を行ったところ 病的骨折 が判明し 処置のため転院した 病的骨折 : 何らかの疾病により骨の健康性が失われたことにより微力な外力で生じる骨折 再発防止策 病的骨折について 本人の意思を尊重し 家族 医師 看護師 理学療法士等でリスク管理を充分に検討したうえで日常生活援助を行う

病院名 : 汐見台病院 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故なし 事 象 件数 構成比 医療事故の発生 0 件 24 4.9% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 142 28.9% 注射 点滴 69 14.0% 内服薬 62 12.6% その他 11 2.2% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 24 4.9% 手術 12 2.4% 麻酔 3 0.6% その他治療 2 0.4% 処置 7 1.4% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 40 8.1% ドレーン チューブ類使用 管理 63 12.8% 検査 51 10.4% 136 27.6% 転倒 転落 108 22.0% 給食 栄養 14 2.8% その他 14 2.8% その他 12 2.4% 合 計 492 100.0% その他 2.4% 4.9% 27.6% 薬剤 28.9% 検査 10.4% ドレーン チューブ類 12.8% 医療用具 8.1% 治療 処置 診察 4.9%

(3) 医療事故の代表的事例及び再発防止策 ( レベル 3b) レベル 3b の発生 0 件

病院名 : 神奈川リハビリテーション病院 (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 事 象 件数 構成比 38 6.1% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 193 30.8% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 0 0.0% 注射 点滴 43 6.9% 注射 点滴 0 0.0% 内服薬 107 17.1% 内服薬 0 0.0% その他 43 6.9% その他 0 0.0% 輸血 2 0.3% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 50 8.0% 治療 処置 診察 2 66.7% 手術 5 0.8% 手術 1 33.3% 麻酔 0 0.0% 麻酔 0 0.0% その他治療 20 3.2% その他治療 1 33.3% 処置 24 3.8% 処置 0 0.0% 診察 1 0.2% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 19 3.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 67 10.7% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 27 4.3% 検査 0 0.0% 228 36.4% 1 33.3% 転倒 転落 161 25.7% 転倒 転落 1 33.3% 給食 栄養 4 0.6% 給食 栄養 0 0.0% その他 63 10.1% その他 0 0.0% その他 2 0.3% その他 0 0.0% 合 計 626 100.0% 合 計 3 100.0% その他 0.3% 6.1% 36.4% 薬剤 30.8% 33.3% 検査 4.3% 輸血 0.3% 治療 処置 診察 66.7% ドレーン チューブ類 10.7% 治療 処置 診察 8.0% 医療用具 3.0%

(3) 医療事故の代表的事例及び再発防止策 ( レベル 3b) レベル 3b 概要 ( 上段は代表的事案 下段はその再発防止策 ) 1 2 リハビリテーション中に 患者の患部から異音がし 検査により骨折が判明したため 手術を行った 再発防止策 リハビリ中の骨折リスクについて再検討し 受傷後の経過年数による骨折の危険性等について院内に周知した 患者の骨折に対する処置として 手術を行い患部の固定を行ったが 十分な結果とならなかったため 再手術を行った 再発防止策 術中術後のレントゲン確認だけでなく 術後においても患部の固定状態を確認するよう徹底した 3 術後 1 週目の患者が 靴を履こうとしたところ転倒し 検査により骨折が判明し 手術を行った 再発防止策 患者の年齢などの個別性を考慮した観察体制を強化した

病院名 : 七沢リハビリテーション病院脳血管センター (1) ヒヤリ ハット事例 (2) 医療事故 事 象 件数 構成比 事 象 件数 構成比 24 3.6% 0 0.0% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 152 22.8% 薬剤 ( 処方 与薬 調剤 製剤管理 ) 0 0.0% 注射 点滴 8 1.2% 注射 点滴 0 0.0% 内服薬 135 20.3% 内服薬 0 0.0% その他 9 1.4% その他 0 0.0% 輸血 0 0.0% 輸血 0 0.0% 治療 処置 診察 2 0.3% 治療 処置 診察 0 0.0% 手術 0 0.0% 手術 0 0.0% 麻酔 0 0.0% 麻酔 0 0.0% その他治療 0 0.0% その他治療 0 0.0% 処置 1 0.2% 処置 0 0.0% 診察 1 0.2% 診察 0 0.0% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 3 0.5% 医療用具 ( 機器 ) 使用管理 0 0.0% ドレーン チューブ類使用 管理 29 4.4% ドレーン チューブ類使用 管理 0 0.0% 検査 38 5.7% 検査 0 0.0% 377 56.6% 2 100.0% 転倒 転落 241 36.2% 転倒 転落 2 100.0% 給食 栄養 55 8.3% 給食 栄養 0 0.0% その他 81 12.2% その他 0 0.0% その他 41 6.2% その他 0 0.0% 合 計 666 100.0% 合 計 2 100.0% その他 6.2% 3.6% 薬剤 22.8% 治療 処置 診察 0.3% 100.0% 56.6% 検査 5.7% 医療用具 0.5% ドレーン チューブ類 4.4%

(3) 医療事故の代表的事例及び再発防止策 ( レベル 3b) レベル 3b 概要 ( 上段は代表的事案 下段はその再発防止策 ) 1 2 患者が 許可されていない単独行動を取り転倒した 検査の結果 骨折が判明し 手術を行なった 再発防止策 危険行動の予測と その危険性について患者への指導を徹底した 患者が ベッドサイドで転倒し 検査の結果 骨折が判明し 手術を行なった 再発防止策 危険行動に対する観察を強化するとともに 患者本人への指導を徹底した

4 安全管理に係る会議及び研修の開催状況 病院名 医療安全会議リスクマネージャー会議医療安全に関する研修 回数回数回数参加者数 足柄上病院 12 回 12 回 82 回 2,318 人 こども医療センター 12 回 6 回 15 回 2,113 人 精神医療センター芹香病院 12 回 12 回 21 回 1,003 人 精神医療センターせりがや病院 12 回 11 回 11 回 257 人 がんセンター 12 回 12 回 20 回 1,707 人 循環器呼吸器病センター 13 回 11 回 13 回 844 人 汐見台病院 11 回 15 回 46 回 941 人 神奈川リハビリテーション病院 12 回 12 回 29 回 953 人 七沢リハビリテーション病院脳血管センター 12 回 12 回 38 回 636 人 合計 108 回 103 回 275 回 10,772 人 院内研修のみを記載

5 県立病院における医療安全確保体制と業務分担 病院長 医療安全推進室 ( 院内組織 ) [ 構成員 ] 室長副病院長 ( 副院長 ) 室員医療安全管理者 ( 看護師 ) 副総務局長 ( 副総務部長 ) 等 医療安全会議 [ 構成員 ] 病院長 副病院長 ( 副院長 ) 総務局長 ( 総務部長 ) 副総務局長 ( 副総務部長 ) 看護局長 副看護局長 各部門長 医療安全管理者 リスクマネージャー会議 [ 構成員 ] 医療安全推進室長及び室員診療 看護 薬剤 検査 放射線 栄養 事務など各部門を代表する医療安全推進者 各部門 各病棟へ 役割 各部門との調整 ヒヤリ ハット事例及び医療事故報告書の集計 分析 分析結果に基づく改善案作成 改善策の周知徹底 改善結果の評価 安全な医療に関する研修の企画 実施 医療安全会議事務局 リスクマネージャー会議事務局 病院事業課 ( 病院機構 ) との調整 ( 事故報告 医療訴訟 ) 役割 医療安全管理指針の整備 医療事故等の情報収集 分析 公表 医療安全対策の立案 実施 広報 医療安全管理のための職員研修の立案 実施 活動 定期的事例収集と状況分析 対策の策定 ( 月 1 回程度 ) 重大事故等発生時の対応 ( 内容の検証等 ) 年間集計公表作業 ( 公表データ分析等 ) 役割 医療事故等の情報収集 分析 公表資料作成 医療安全対策の立案 実施 広報資料作成 医療安全管理のための職員研修の立案 実施 他の県立病院との定期的情報交換 各部門での医療安全に関する相談 助言 活動 定期的事例収集と状況分析 対策の策定 ( 月 1 回程度 ) 重大事故等発生時の対応 ( 現場対応と内容分析等 ) 年間集計公表作業 ( 公表データ作成等 ) 医療安全推進者 ( リスクマネージャー ) 診療 看護 薬剤 検査 放射線 栄養等の各部門や病棟単位の長等 業務内容 医療事故等の情報収集 対策検討 各部門での意見集約 リスクマネージャー会議との連携 各部門での医療安全に関する相談 助言 日常的事例収集と状況分析 対策の検討 重大事故等発生時の対応 ( 現場対応と内容分析等 ) 年間集計公表作業 ( 公表データ作成等 ) 神奈川県立病院医療安全推進会議

6 神奈川県立病院医療事故等公表基準 の改正について 1 改正の趣旨これまでの 神奈川県立病院医療事故等公表基準 は レベル4において 医療過誤 は原則個別公表 過失のない医療事故 は一括公表としていたが 医療過誤 と 過失のない医療事故 との峻別が困難であり 個別公表の判断を難しくしている面があった また 原則個別公表するとした場合であっても 家族等の同意が得られない場合には 翌年 5 月に一括公表される場合があった そこで より医療の透明性を高め 医療事故のさらなる未然防止につなげるために 公表基準を以下のとおり改正した ( 平成 23 年 12 月 1 日改正 ) 2 改正の要点 (1) 医療過誤 と 過失のない医療事故 の区分をなくし レベル 4 はすべて個別 公表とした (2) レベル 4 及びレベル 5 は 家族等の同意がない場合でも 公表内容について個 人が特定されないよう十分に配慮しながら 全て個別公表とした (3) その他 用語の整理を行った ( 改正前 ) 区分 インシデント アクシデント レベル レベル 0 レベル 1 レベル 2 レベル 3 医療過誤 公表基準 一括公表 過失のない医療事故 レベル 4 原則個別公表 (*1) 一括公表 (*2) レベル 5 原則個別公表 (*1) *1 患者又は家族等の同意を必要とし 同意が得られない場合は一括公表とする *2 社会的影響を考慮の上 必要があれば個別公表とする ( 改正後 ) 区分 レベル 公表基準 ヒヤリ ハット事例 レベル0 レベル1 レベル2 一括公表 レベル 3 a b 医療事故 レベル 4 レベル 5 個別公表

1 ヒヤリ ハット事例及び医療事故レベル別件数比較 ( 過去 5 年間 ) レベル平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度レベル ( 参考 ) ( 件 ) 平成 23 年度 インシデント 0 1549 1202 1116 1083 1 7824 7128 6105 6420 ヒヤリ ハッ 0 1 1421 7024 アクシデント 2 1003 781 668 731 3 98 125 98 102 4 3 2 2 0 5 4 4 0 1 ト事例 医療事故 2 895 3a 115 3b 27 4 0 5 0 2 公表基準見直し前の区分 ( インシデント アクシデント ) 過去 4 年間件数推移 インシデント件数 ( 件 ) 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 9,373 8,330 7,221 7,503 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 アクシデント件数 ( 件 ) 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 1,108 912 768 834 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度

7 神奈川県立病院ヒヤリ ハット事例及び医療事故に関する公表基準 1 目的県立病院においては 医療における安全管理の徹底を図り 患者本位の安全で質の高い医療を提供するため 様々な取組を実施しているところである このような取組に加えて 自発的にヒヤリ ハット事例及び医療事故を公表することが県立病院の責務として求められている 本基準は 医療の透明性を高め 県民からの信頼を得るとともに 他の医療機関への情報提供を行い類似事故の発生防止を目的として ヒヤリ ハット事例及び医療事故を公表することに関する取扱いを定めるものである 2 用語の定義 (1) ヒヤリ ハット事例日常診療の場で 患者に医療又は管理を行う上で ヒヤリとしたり ハッとした経験を有する事例 ( 災害等に起因するものを除く ) で (2) の医療事故に至らなかったものをいう (2) 医療事故医療に関わる場所で実施された医療又は管理により 予期せず患者が死亡し 若しくは患者に心身の障害が残った事例又は予期しなかった 若しくは予期していたものを上回る処置その他の治療を要した事例 ( 災害等に起因するものを除く ) をいう 3 分類レベル指標ヒヤリ ハット事例及び医療事故の内容に応じて そのレベルを次のように設定する ヒヤリ ハット事例 医療事故 区分内容 レベル 0 間違ったことが発生したが 患者には実施されなかった場合 レベル 1 間違ったことを実施したが 患者には変化が生じなかった場合 レベル 2 レベル 3 a 実施された医療又は管理により 患者に予期しなかった影響を与えた可能性があり 観察の強化や検査の必要性が生じた場合実施された医療又は管理により 患者に予期しなかった軽微な処置 治療( 1) の必要性が生じた場合 実施された医療又は管理により 患者に予期しなかった若しくは予 b 期していたものを上回る何らかの変化が生じ 濃厚な処置 治療 ( 2) の必要性が生じた場合実施された医療又は管理により 患者の生活に影響する予期しなかレベル4 った若しくは予期していたものを上回る高度の後遺症が残る可能性が生じた場合レベル5 実施された医療又は管理により 予期せず患者が死亡した場合 1 薬剤投与等の保存的治療 2 バイタルサインの高度変化 人工呼吸器の装着 手術等

4 公表基準各レベルに対応する公表基準は次のとおりとする 区分レべル公表基準 ヒヤリ ハット事例 医療事故 レベル 0 レベル 1 レベル 2 a レベル 3 b レベル 4 レベル 5 一括公表 個別公表 5 一括公表 (1) ヒヤリ ハット事例については 各県立病院で収集 分析を行い 企画実施した防止対策について 県立病院全体を取りまとめて 当該年度一年分を一括して翌年度の 5 月を目処に公表するものとする なお すでに個別公表した医療事故の件数についても 一括公表時に併せて公表するものとする (2) ヒヤリ ハット事例及び医療事故の集計は 別に行うものとする (3) 一括公表によって個人の特定に繋がる情報は提供しない 6 個別公表個別公表を行う場合には 個人情報の保護に十分留意した上で 次のとおり事故後速やかに公表することを原則とする (1) 公表に当たっての患者又は家族等の同意について個別公表を行う場合には 事前に患者や家族等と十分に話し合いを行い 原則として 公表内容について文書により同意を得るものとする (2) 患者又は家族等の同意が得られた場合の公表内容 1 事故発生場所 ( 神奈川県立 病院 ) 2 事故発生年月日 3 患者の年代 4 患者の性別 5 事故発生状況 結果の概要 ( 個々の症例により公表できる範囲 内容が異なるが 個人の特定に繋がらないように留意する ) 6 再発防止策等 (3) 患者又は家族等の同意が得られない場合の公表内容 1 事故発生場所 ( 神奈川県立病院 のみ ) 2 事故発生年月 3 事故の領域 ( 例 : 人工呼吸器に関連する事故 薬剤に関連する事故等 ) と結果 4 再発防止策等

7 公表者 (1) 一括公表一括公表の公表者は 知事とする (2) 個別公表個別公表の公表者は 原則として病院長とする 8 その他この基準に定めるもののほか ヒヤリ ハット事例及び医療事故の公表に関し必要な事項は別途定める 附則この基準は 平成 15 年 4 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 17 年 4 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 20 年 4 月 1 日から施行する 附則この基準は 平成 22 年 9 月 13 日から施行する 附則この基準は 平成 23 年 12 月 1 日から施行する ただし 3 分類レベル指標については 平成 23 年 4 月 1 日から適用する