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1 相続税法本試験直前理論予想ズバリ 10 問 予想理論 1. 小規模宅地等の特例 2. 国内に住所を有する個人と国外に住所を有する個人に関連する規定 3. 連帯納付 4. 相続時精算課税と非上場株式等の贈与税の納税猶予 5. 相続税の期限内申告と還付申告 6. 財産の信託に関する課税関係 ( 教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税 ) 7. 特殊な親族関係にある場合の規定 ( 事業承継関連 ) 8. 生命保険金等に関する課税関係 9. 農地等の贈与税の納税猶予 10. 延納 1

2 相続税法重要理論 ( 出る順 ) 問 題 理 論 集 チェック欄 1 小規模宅地等の特例 小規模宅地等の特例の用語の意義 ( 個 ) 2 国内に住所を有する個人と国外に住所を有する個人 3-2( 応 ) 3 連帯納付の義務 6-10( 個 ) 4 還付を受けるための申告及び還付 6-2( 個 ) 5 相続時精算課税 5-8( 個 ) 6 相続税の期限内申告書の提出義務者等 6-1( 応 ) 7 財産の信託に関する課税関係 2-3( 応 ) 8 特殊な親族関係にある場合の規定 ( 事業承継関連 ) 3-3( 応 ) 9 教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税 3-10( 個 ) 10 生命保険金等に関する課税関係 2-1( 応 ) 11 農地等の贈与税の納税猶予 6-17( 個 ) 12 非上場株式等に係る贈与税の納税猶予 6-20( 個 ) 13 延納 6-11( 個 ) 14 相続税法に定める財産の評価 3-5( 個 ) 15 相続財産法人から財産分与があった場合 6-3( 応 ) 16 相続時精算課税に係る贈与税の申告内容の開示 6-9( 個 ) 17 未分割遺産に対する課税 6-5( 応 ) 18 配偶者間における優遇規定 3-5( 応 ) 19 贈与税の期限内申告書 6-3( 個 ) 20 定期金等に関する課税関係 2-2( 応 ) 21 課税価格計算上の特例等 5-1( 応 ) 22 信託に関する権利 2-8( 個 ) 23 障害者に関する規定について 3-6( 応 ) 24 農地の相続税の納税猶予 6-18( 個 ) 25 法定相続人に関連する規定 3-4( 応 ) 26 居住用不動産を取得した場合の優遇規定 5-2( 応 ) 27 相続税の納付の方法 6-6( 応 ) 28 相続人と相続人以外の差異規定 3-1( 応 ) 29 納税義務者 1-1( 個 ) 30 災害減免法 6-23( 個 ) 2

3 第 1 問 事業承継関係問 1 次の設例に基づき 以下 ⑴ 及び⑵の問に答えなさい 設例 被相続人甲は 平成 26 年 4 月 20 日に病死した ( 享年 75 歳 ) 相続人である子 A (49 歳 ) は平成 25 年 5 月 10 日に被相続人甲から次の株式 250,000 株の贈与を受けており 子 Aは取得した株式について租税特別措置法第 70 条の7に規定する 非上場株式等についての贈与税の納税猶予 の適用を受けている この株式の評価に必要な資料は 次のとおりである 1 Z 社 ( 平成元年 4 月 1 日設立 ) の直前期末における資本金等の額は1 億 5 千万円であり 直前期末における発行済株式数は 300,000 株 ( すべて普通株式であり 議決権は1,000 株につき1 個とする ) である 2 Z 社の事業年度は1 年で 決算日は 12 月 31 日である 3 Z 社は食品卸売業を営む会社で その株式は 取引相場のない株式 であり 評価上の区分は大会社である 4 贈与の直前の株主の構成は 次のとおりである 甲 ( 役員 ) 250,000 株 甲の友人戊 ( 役員 ) 50,000 株 5 平成 25 年 5 月 10 日におけるZ 社の1 株当たりの純資産価額 ( 相続税評価額 ) 4,500 円 6 平成 26 年 4 月 20 日におけるZ 社の1 株当たりの純資産価額 ( 相続税評価額 ) 4,600 円 7 平成 25 年 5 月 10 日の 1 株当たりの類似業種比準価額 8 平成 26 年 4 月 20 日の 1 株当たりの類似業種比準価額 2,300 円 2,500 円 ⑴ 平成 25 年分の贈与税の課税関係を根拠規定及び数字を明らかにしつつ簡潔に説明しなさい なお 贈与税の申告にあたっては贈与税の負担が最も軽減される方法により申告するものとする ⑵ 平成 26 年に相続が開始した被相続人甲死亡時の課税関係を根拠規定及び数字を明らかにしつつ簡潔に説明しなさい ただし 非上場株式等の贈与者が死亡した場合の相続税の納税猶予に関する事項については触れる必要はない ( 参考 ) 贈与税の速算表 ( 平成 15 年 1 月 1 日以降適用 ) 課税価格 率 (%) 控除額課税価格 率 (%) 控除額 2,000 千円以下 10 0 千円 6,000 千円以下 千円 3,000 千円以下 千円 10,000 千円以下 40 1,250 千円 4,000 千円以下 千円 10,000 千円超 50 2,250 千円 3

4 第 1 問 解答 問 1 ⑴ 平成 25 年分の贈与税の課税関係 1 非上場株式等の納税猶予 2,300 円 <4,500 円 2,300 円 (2,300 円 300,000 株 2 3-1,100,000 円 ) 50%-2,250,000 円 =227,200,000 円 2 相続時精算課税 2,300 円 (250,000 株 -300,000 株 2 3 )=115,000,000 円 (115,000,000 円 -25,000,000 円 ) 20%=18,000,000 円 3 平成 25 年分の贈与税の課税関係イ納税猶予額 227,200,000 円ロ申告納付額 18,000,000 円 ⑵ 平成 26に相続が開始した被相続人甲死亡時の課税関係 1 非上場株式等に係る贈与税額の免除 227,200,000 円が免除される 2 非上場株式等に係る相続税の課税の特例 2,300 円 200,000 株 =460,000,000 円 3 相続時精算課税加算額 2,300 円 50,000 株 =115,000,000 円 4 相続時精算課税分贈与税額控除 18,000,000 円 4

5 問 2 次の設例に基づき 甲死亡時の具体的な課税関係について計算の根拠となる規定を明らかにし説明しなさい 設例 昭和 30 年より農業を営んでいた甲は 平成 24 年 4 月 1 日に次の農地及び農業用動産を子 Aに贈与している 子 Aは平成 24 年分の贈与につき 租税特別措置法第 70 条の4に規定する農地等の贈与税の納税猶予の適用を受け 申告と納税等が必要なものについては適法に済ませていた 平成 26 年 6 月 29 日に農地等の贈与者である甲が死亡した なお 子 Aは被相続人甲の相続に際し相続又は遺贈により財産を取得しているが 甲の死亡に伴い 子 Aは農業経営を廃止している ⑴ 農地 10ha 95,000 千円 ( 相続開始時 100,000 千円 ) ⑵ 農業用動産 15,000 千円 ( 相続開始時 10,000 千円 ) ( 参考 ) 贈与税の速算表 ( 平成 15 年 1 月 1 日以降適用 ) 課税価格 率 (%) 控除額課税価格 率 (%) 控除額 2,000 千円以下 10 0 千円 6,000 千円以下 千円 3,000 千円以下 千円 10,000 千円以下 40 1,250 千円 4,000 千円以下 千円 10,000 千円超 50 2,250 千円 5

6 問 2 1. 具体的な課税関係 ⑴ 贈与税額の免除 1 (95,000,000 円 +15,000,000 円 -1,100,000 円 ) 50%-2,250,000 円 =52,200,000 円 2 (15,000,000 円 -1,100,000 円 ) 50%-2,250,000 円 =4,700,000 円 3 1-2=47,500,000 円 ⑵ 農地等の相続税の課税価格算入額 100,000,000 円 ⑶ 生前贈与加算額 15,000,000 円 ⑷ 贈与税額控除額 4,700,000 円 2. 計算の根拠となる規定 ⑴ 納税猶予分の贈与税の免除 ⑵ 農地等の贈与者が死亡した場合の相続税の課税の特例 ⑶ 生前贈与加算 ⑷ 贈与税額控除 6

7 問 3 次の設例に基づき 以下の1 及び2について説明しなさい 設例 平成 26 年 4 月 10 日に死亡した被相続人甲から 子 Aは次の財産を相続により取得している ⑴ 宅地 450m2この宅地は被相続人甲が相当の地代によりX 株式会社 ( 以下 X 社 という ) に貸付けていたものであり X 社の事業用建物の敷地の用に供されていた ⑵ X 社株式 100,000 株 この株式は取引相場のない株式であり その内容は 次のとおりである 1 発行済株式 300,000 株 2 株主の構成は次のとおりである ( 甲の株式を子 Aが取得する直前の状況 ) 被相続人甲 ( 代表取締役社長 ) 200,000 株子 A( 常務取締役 ) 50,000 株配偶者乙 ( 専務取締役 ) 30,000 株友人丙 20,000 株 ( 注 ) 甲の死亡により子 AがX 社の代表取締役社長に就任している 上記以外に子 Aが被相続人甲の相続に際し取得した財産はないが 平成 24 年 12 月に甲から有価証券の贈与を受けていた 1 子 Aが取得した財産について適用可能な優遇規定なお 子 Aは取得した財産を申告期限において譲渡等している事実はないものとする 2 甲から贈与を受けていた財産について子 Aが贈与税の申告を失念していた場合に 贈与後甲が留意すべき事項及び甲死亡時に子 Aが留意すべき規定 問 4 次の設例に基づき 以下の⑴ 及び⑵の問に答えなさい [ 設例 ] 北海道 O 町に住所を有する被相続人 X( 享年 72 歳 ) は 平成 26 年 6 月 6 日に自宅で死亡した 被相続人 Xは生前農業を営んでいたが 被相続人 Xの死亡に伴い被相続人 Xの営んでいた農業は子 Yが承継している 子 Yは農業高校卒業後 22 年間 被相続人 Xと同居し農業に従事していた 被相続人 Xの相続に際し 子 Yは農地 50,000 千円 ( 相続税評価額 ) と有価証券 20,000 千円 ( 相続税評価額 ) を取得するとともに 被相続人 Xの銀行借入金 80,000 千円を負担している 上記以外に子 Yは平成 26 年 1 月 25 日に上場株式 50,000 千円 ( 相続税評価額 ) をXから贈与により取得していた ⑴ 子 Y は税負担が最も軽減される方法で相続税の申告をしたいと考えているが 子 Y が選択可能な規定に ついて簡潔に説明しなさい ⑵ 被相続人 X 死亡時の課税関係について簡潔に説明しなさい 7

8 問 3 1 子 Aが取得した財産について適用可能な優遇規定 ⑴ 小規模宅地等の特例 1 内容 2 特定同族会社事業用宅地等 ⑵ 非上場株式等についての相続税の納税猶予 2 甲から贈与を受けていた財産について子 Aが贈与税の申告を失念していた場合に 贈与後甲が留意すべき事項及び甲死亡時に子 Aが留意すべき規定 ⑴ 贈与後甲が留意すべき事項財産を贈与した場合の連帯納付 ⑵ 甲死亡時に子 Aが留意すべき規定 1 生前贈与加算及び贈与税額控除 2 贈与税の期限後申告期限内申告書を提出すべきであった者は その提出期限後においても 決定があるまでは 納税申告書を税務署長に提出することができる この納税申告書を 期限後申告書という 問 4 ⑴ 子 Yが選択可能な規定 1 農地等の相続税の納税猶予 2 相続時精算課税 ⑵ 被相続人 X 死亡時の課税関係 1 相続税の納税義務者 ( 居住無制限納税義務者 ) 2 相続税の課税財産の範囲及び課税価格 3 評価の原則 4 債務控除 5 相続時精算課税加算 6 相続開始年分の贈与は申告不要 8

9 問 5 次の ( 設例 ) に基づき 以下の問に答えなさい 設例 被相続人甲は 平成 26 年 4 月 20 日に都内の自宅で死亡した ( 享年 82 歳 ) 相続人は配偶者乙と子 Aであり 被相続人甲の遺産の取得状況は次のとおりである ⑴ 配偶者乙及び子 Aが下記の財産の2 分の1ずつを取得 1 宅地 120m2自用地としての価額 300,000 千円 2 建物 180m2固定資産税評価額 20,000 千円この建物は1の宅地の上に建てられているもので 被相続人甲 配偶者乙及び子 Aの居住の用に供されていた ⑵ 子 Aが取得した財産宅地 300m2自用地としての価額 750,000 千円この宅地は被相続人甲がX 株式会社 ( 製造業 被相続人甲と子 Aで発行済株式の 80% を所有する非上場会社である ) に相当の地代により貸付けているものであり X 株式会社の工場の敷地の用に供されていた 子 Aは 相続税の申告期限までにX 株式会社の役員に就任している 問被相続人甲の相続税の申告に際して適用される優遇規定について 対象者ごとに簡潔に説明しなさい なお 相続税の申告に際しては 納付すべき相続税額の合計額が最も少なくなるように申告するものとする 9

10 問 5 1. 配偶者乙に適用される優遇規定 < 配偶者に対する相続税額の軽減 > 2. 子 Aに適用される優遇規定配偶者乙から小規模宅地等の特例を適用すると 配偶者乙の課税価格が法定相続分未満及び1 億 6 千万円未満となるため 子 Aが取得した特定同族会社事業用宅地等及び特定居住用宅地等を選択する < 小規模宅地等の特例 > ⑴ 内容 ⑵ 特定居住用宅地等の用語の意義 ⑶ 特定同族会社事業用宅地等の用語の意義 10

11 第 2 問 申告関係問 1 次の設例に基づき 子 A 及び子 Bの納付すべき相続税額又は還付税額を求めるとともに 子 A 及び子 Bがとれる又はとらなければならない申告等の手続きについて説明しなさい なお 還付となる場合にはその還付税額の計算の根拠となる規定も説明すること 設例 1. 被相続人甲は 平成 26 年 4 月 25 日に死亡した 2. 被相続人甲の死亡に係る子 A 及び子 Bの相続税額 ( 算出税額 ) は次のとおりである 子 A 及び子 Bはいずれも過去に国外に住所を有したことはない 相続人等区分 子 A 子 B 算 出 税 額 5,675,550 円 5,675,550 円 3. 子 A 及び子 Bは相続開始前に被相続人甲から次表のとおり贈与等を受け 期限内に適法に贈与税の申告 と納税を済ませている 贈 与 年 月 日受 贈 者贈 与 財 産贈与時の時価相続開始時の時価 平成 2 4 年 8 月 23 日子 A 上 場 株 式 10,000,000 円 12,000,000 円 平成 2 5 年 6 月 6 日子 B 上 場 株 式 50,000,000 円 55,000,000 円 平成 2 5 年 12 月 10 日子 B 土 地 30,000,000 円 33,000,000 円 ( 注 )1 子 Bは平成 25 年分の贈与税の申告において相続税法第 21 条の9に規定する 相続時精算課税 選択届出書 を提出している 2 子 Bが平成 25 年に取得した土地はアメリカ合衆国に所在するものであり 子 Bはこの土地の取 得につき日本の贈与税に相当する税 3,000,000 円が課せられている ( 参考 ) 贈与税の速算表 ( 平成 15 年 1 月 1 日以降適用 ) 課税価格 率 (%) 控除額課税価格 率 (%) 控除額 2,000 千円以下 10 0 千円 6,000 千円以下 千円 3,000 千円以下 千円 10,000 千円以下 40 1,250 千円 4,000 千円以下 千円 10,000 千円超 50 2,250 千円 11

12 問 1 1. 子 A 及び子 B の納付すべき相続税額又は還付税額の計算 対象者計算過程 ( 単位 : 円 ) 納付すべき相続税額 ( 注 ) 又は還付税額 子 A 5,675,550-2,310,000=3,365,550 3,365,500 3,365,500 贈与税額控除額 ( 暦年課税分 ) (10,000,000-1,100,000) 40%-1,250,000=2,310,000 子 B 5,675, ,000,000= 5,324,450 2,324,450 5,324, ,000,000=2,324,450 1 贈与税額控除 ( 精算課税分 ) (50,000,000+30,000,000-25,000,000) 20% =11,000,000 2 贈与税の外国税額控除 ⑴ 3,000,000 30,000,000 ⑵ 11,000,000 50,000,000+30,000,000 =4,125,000 ⑶ ⑴<⑵ 3,000,000 ( 注 ) 還付となる場合は 表示をすること 2. 子 A 及び子 Bがとれる又はとらなければならない申告等の手続き ⑴ 子 A 期限内申告書 1 本来の提出義務者 2 納付 ⑵ 子 B 還付申告書 1 還付を受けるための申告 2 還付税額の計算の根拠となる規定 12

13 問 2 民法第 958 条の3 第 1 項の規定により相続財産の全部又は一部を与えられた特別縁故者の相続税の課税価格の計算と申告手続に関する相続税法の規定について次の設例に基づき 以下の1~3について説明しなさい 設例 平成 26 年 4 月 10 日に死亡した被相続人甲の死亡に関する資料は以下のとおりである 内縁の妻丙 被相続人甲 子 A( 放棄 ) 配偶者乙 ( 放棄 ) ⑴ 配偶者乙及び子 Aは 被相続人甲の相続について家庭裁判所に申述し 適法に相続の放棄をしている ⑵ 被相続人甲が適法な手続により作成した公正証書遺言に基づき子 Aは 200,000,000 円の財産を取得し 25,000,000 円を納付している ⑶ 被相続人甲の遺産総額は 400,000,000 円であるが 上記 ⑵の遺贈財産以外は相続人不存在であることより 民法第 951 条の規定に基づき相続税の申告期限後 相続財産法人に移転している ⑷ 被相続人甲の内縁の妻丙は 被相続人甲の療養看護に特別の尽力をした者であるため 民法の第 958 条の3 第 1 項の規定に基づき 平成 28 年 10 月 31 日に残余財産 200,000,000 円をすべて取得した 1 子 Aが遺言により財産を取得したことによりとらなければならない又はとることができる手続き 2 相続財産法人から財産分与があった場合に 内縁の妻丙に適用される規定及び内縁の妻丙及び子 A がとらなければならない又はとることができる手続き 3 上記に設例において遺言により財産を取得した者が配偶者乙であった場合において 相続財産法人から財産分与があったときに 配偶者乙がとらなければならない又はとることができる手続き 13

14 問 2 1 子 Aが遺言により財産を取得したことによりとらなければならない又はとることができる手続き子 Aが遺言により取得した財産が遺産に係る基礎控除を超えていることより 子 Aは期限内申告書を提出しなければならない ⑴ 相続税法における相続税の期限内申告 一般の場合の期限内申告 2 相続財産法人から財産分与があった場合に 内縁の妻丙に適用される規定及び内縁の妻丙及び子 Aがとらなければならない又はとることができる手続き ⑴ 内縁の妻丙に適用される規定及びとらなければならない又はとることができる手続き内縁の妻丙は相続財産法人から財産分与により財産を取得していることより以下の規定及び相続財産法人から財産分与があった場合の期限内申告書の提出が必要となる 1 内縁の妻丙に適用される規定相続財産法人に係る財産分与があった場合 2 内縁の妻丙がとらなければならない又はとることができる手続き 相続財産法人から財産分与があった場合の期限内申告 ⑵ 子 Aがとらなければならない又はとることができる手続き子 Aは 内縁の妻丙が財産分与を受けたことにより 当初の被相続人甲の遺産の額を基に相続税額を計算することとなるため子 Aの納付税額が増加する したがって 子 Aは修正申告書の提出が必要となる 相続財産法人から財産分与があった場合の義務的修正申告 3 相続財産法人から財産分与があったときに 配偶者がとらなければならない又はとることができる手続き遺言により当初配偶者乙が財産を取得している場合には 160,000,000 円を超える財産を取得していることより配偶者の税額軽減の適用を受けても納付税額が算出される しかし 内縁の妻丙が財産分与を受けたことにより 当初の被相続人甲の遺産の額を基に計算することにより 配偶者乙の取得財産が法定相続分以下となることより納付税額はなくなるため 配偶者乙は更正の請求を行なうことができる 相続財産法人から財産分与があった場合の更正の請求 14

15 問 3 未分割遺産に対する相続税 ( 附帯税を除く ) の課税上の取扱いを 次の態様別に説明しなさい ただし 税務署長のとるべき手続関係については説明を要しない ⑴ 遺産の全部又は一部が未分割の状態で相続税の申告書を提出する場合 ⑵ 相続税の申告書の提出期限までに分割されていなかった遺産が その後 分割された場合 問 4 次の設例に基づき 以下の1 2 及び3の問に答えなさい 次の設例に基づき 以下の⑴ ⑵ 及び⑶の問に答えなさい [ 設例 ] 東京都新宿区に住所を有する甲は 平成 26 年 7 月 7 日に弟乙 妹丙及び友人丁に対してそれぞれ上場株式 2,000 万円を贈与している なお 甲は平成 26 年 10 月 1 日に死亡している 弟乙は甲の死亡に際し土地 10,000 万円を 妹丙は上場株式 2,000 万円を取得し申告及び納付を行っているが 友人丁は遺産を取得していない 妹丙は平成 26 年中に戊からも贈与により上場株式 1,000 万円の贈与を受けている なお 平成 27 年 12 月 10 日に甲から友人丁に対する遺言書が発見され 友人丁は土地 10,000 万円と上場株式 2,000 万円を取得することとなった この土地及び株式は弟乙及び妹丙が甲より取得していたものであるが この遺言書の発見に伴い弟乙及び妹丙は遺産を取得しないこととなった ⑴ 平成 27 年 12 月 10 日後に乙がとれる又はとらなければならない手続 ⑵ 平成 27 年 12 月 10 日後に丙がとれる又はとらなければならない手続 ⑶ 平成 27 年 12 月 10 日後に丁がとれる又はとらなければならない手続 15

16 問 3 ⑴ 未分割の状態で相続税の申告書を提出する場合 1 未分割である場合 2 配偶者に対する相続税額の軽減 3 小規模宅地等及び特定計画山林についての相続税の課税価格計算の特例 4 農地等の相続税の納税猶予 5 非上場株式等についての相続税の納税猶予 6 山林についての相続税の納税猶予 ⑵ その後 分割された場合 1 配偶者に対する相続税額の軽減 2 小規模宅地等及び特定計画山林についての相続税の課税価格計算の特例 3 手続規定イ更正の請求ロ期限後申告ハ修正申告 問 4 ⑴ 乙がとれる又はとらなければならない手続 1 贈与税の期限後申告書 2 相続税の更正の請求 ⑵ 丙がとれる又はとらなければならない手続 1 贈与税の修正申告書 2 相続税の更正の請求上記 ⑴2と同じ ⑶ 丁がとれる又はとらなければならない手続 1 贈与税の更正の請求 2 相続税の期限内申告書 16

17 第 3 問 みなし取得財産関係 問 1 次の [ 設例 ] に基づき 以下の 1 及び2の問に具体的な金額を明記しその根拠となる規定を簡潔に答えなさい [ 設例 ] 甲 ( 父 ) は 平成 23 年 10 月 10 日に死亡しているが 甲死亡時に次の生命保険契約 ( 国内の営業所で契約したものである ) があった なお 乙 ( 母 ) は平成 26 年 6 月 8 日に死亡している 甲の相続人は乙 ( 母 ) と丙 ( 子 ) であり 乙の相続人は丙 ( 子 ) のみである なお 上記の者は全員日本国内に住所を有している 保険契約者被保険者保険金受取人保険金額保険料負担者払込済保険料母乙母乙子丙年 1,500,000 円甲全額 10,000,000 円 ( 注 )1 なお 甲死亡時において保険契約を解約した場合における解約返戻金の額は 7,500,000 円である 2 保険金額は10 年間にわたり支払われる1 年分の平均額であるが 定期金に代えて一時金 12,000,000 円を受取ることも選択可能な契約である なお 乙死亡時において保険契約を解約した場合における解約返戻金の額は 6,000,000 円である ( 参考 ) 定期金の評価割合等予定利率 ( 年 1.5%) に応ずる複利年金現価率 10 年 甲 ( 父 ) 死亡時における課税関係 2 乙 ( 母 ) 死亡時における課税関係 問 2 定期金給付契約 ( 生命保険契約を除く ) に関する権利の課税関係のうち 相続税又は贈与税の課税関係が生ずる場合について 次の態様別に説明しなさい 1 定期金給付事由の発生前に課税関係が生ずる場合 2 定期金給付事由及びそれに準ずる事由の発生時に課税関係が生ずる場合 3 定期金給付事由の発生後に課税関係が生ずる場合 ( 注 ) 定期金給付契約に関する権利の評価については 説明はしなくてよい 17

18 第 3 問 解答問 1 1 甲 ( 父 ) 死亡時における課税関係 ⑴ 生命保険契約に関する権利 2 乙 ( 母 ) 死亡時における課税関係 ⑴ 生命保険金等 1 内容被保険者である乙の死亡により保険金が丙に支給されるが この保険金については下記 2より乙が負担した保険料とみなすことより相続税の課税対象となる < 根拠となる規定 > イ課税関係ロ有期定期金の評価 2 被相続人の被相続人が負担した保険料 ⑵ 保険金の非課税 問 2 1 定期金給付事由の発生前に課税関係が生ずる場合 ⑴ 定期金に関する権利 1 内容 2 評価 2 定期金給付事由及びそれに準ずる事由の発生時に課税関係が生ずる場合 ⑴ 定期金 ⑵ 返還金等 3 定期金給付事由の発生後に課税関係が生ずる場合 ⑴ 相続税保証期間付定期金に関する権利 ⑵ 贈与税保証期間付定期金に関する権利 ( 注 ) 上記において 1 被相続人の被相続人が負担した保険料又は掛金 2 遺言により払い込まれた保険料又は掛金 3 掛金又は保険料負担者の被相続人が負担した掛金又は保険料 18

19 問 3 委託者である甲 ( 父 ) は 平成 26 年 5 月 日本国内に所在する信託銀行と次の設例のような信託契約 ( 教育資金管理契約 ) を締結した この場合に 次の1. 及び2. のそれぞれの問について答えなさい ( 設例 ) ⑴ 委託者 : 甲 ( 父 )( 日本国内に住所を有する者 ) ⑵ 受託者 : 日本国内に所在するA 信託銀行 ⑶ 受益者 : 乙 ( 子 )( 平成 23 年から米国に居住 平成 5 年に出生 米国国籍 ) ⑷ 信託設定年月日 : 平成 26 年 5 月 14 日 ⑸ 信託目的 : 米国に所在する大学に支払う入学金及び授業料 ⑹ 信託財産 ( 非課税拠出額 ): 金銭 (1,000 万円 ) 1. 当該信託契約を設定した時における乙 ( 子 ) に対する贈与税の課税関係について その納税義務者の区分を示したうえで 簡潔に説明しなさい 2. 当該信託契約が終了した時における乙 ( 子 ) に対する贈与税の課税関係について 次の各ケース別に具体的な課税価格の金額を示して答えなさい なお 当該信託契約が終了した時における教育資金支出額は800 万円である ケース1 乙 ( 子 ) が30 歳に達したことにより当該信託契約が終了した場合 ケース2 乙 ( 子 ) が死亡したことにより当該信託契約が終了した場合 [ 問題 4] 対象者関係問日本国内に住所を有しない者 ( 日本国籍を有しない者に限る ) が相続又は遺贈により財産を取得した場合において その相続又は遺贈に係る被相続人が日本国内に住所を有していたときと有していないときを比較し 相続税額の計算上どのような差異が生じるかについて規定を列挙し簡潔に説明しなさい 19

20 問 3 1. 信託契約設定時における贈与税の課税関係信託の受益者である乙は 信託の効力が生じた時に米国に居住しており米国国籍を有しているが 信託の委託者である甲が日本国内に住所を有していることより 贈与税の非居住無制限納税義務者に該当する また 委託者が受益者ではない いわゆる他益信託の受益者に該当していため 信託に関する権利を贈与により取得したものとみなされ次の規定が適用される ⑴ 贈与税の納税義務者 ( 非居住無制限納税義務者 ) ⑵ 課税財産の範囲 課税価格 ⑶ 財産の所在信託に関する権利を取得した者は その信託財産に属する資産及び負債を取得したものとみなされることより 信託財産が金銭で日本国内に所在するA 信託銀行と契約を締結していることより国内財産に該当する ⑷ 信託に関する権利 ( 信託の効力が生じた場合 ) ⑸ 直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税 2. 信託契約終了時における贈与税の課税関係 ケース1 200 万円 ケース2 0 円 第 4 問 解答 1. 概要日本国内に住所を有しない者で相続開始時に日本国籍を有しない者については 被相続人が日本国内に住所を有している場合には 非居住無制限納税義務者となり 被相続人が日本国内に住所を有していない場合には制限納税義務者となり以下のように取扱いが異なる 2. 納税義務者 ⑴ 非居住無制限納税義務者 ⑵ 制限納税義務者 3. 課税財産の範囲及び課税価格 ⑴ 無制限納税義務者 ⑵ 制限納税義務者 4. 債務控除 ⑴ 無制限納税義務者 ⑵ 制限納税義務者 5. 未成年者控除 6. 障害者控除 7. 外国税額控除 20

21 第 5 問 相続時精算課税問 1 相続税額の計算上 相続又は遺贈により財産を取得しなかった者 ( 相続時精算課税の適用を受けるものに限る ) でも相続又は遺贈により財産を取得した者と同様に取り扱うこととされる規定が設けられているが これらの規定を列挙し簡潔に説明しなさい 問 2 相続時精算課税に係る贈与を受けて相続時精算課税選択届出書を提出していた者が その相続時精算課税選択届出書に係る贈与をした者 ( 以下 特定贈与者 という ) である被相続人の死亡の日前に死亡している場合において その特定贈与者である被相続人に相続が開始した際の相続税の申告書の作成に当たり 留意すべき事項を列挙し 簡潔に説明しなさい 21

22 第 5 問 解答問 1 1 概要特定納税義務者 2 債務控除 3 生前贈与加算及び贈与税額控除 4 特定計画山林についての相続税の課税価格の計算の特例 5 相続税額の加算 6 障害者控除 7 相次相続控除 問 2 1 相続時精算課税に係る相続税額 ⑴ 特定贈与者から相続又は遺贈により財産を取得しなかった相続時精算課税適用者 ⑵ ⑴により 特定贈与者から相続又は遺贈により取得したものとみなされて相続税の課税価格に算入される財産の価額は 贈与の時における価額による ⑶ 相続時精算課税分贈与税額控除 2 相続時精算課税に係る相続税の納付義務の承継等 3 還付を受けるための申告 4 特定計画山林の相続税の課税価格の計算の特例 5 生前贈与加算及び贈与税額控除 6 相続税額の加算 7 適用されない規定 ⑴ 債務控除 ⑵ 法定相続人の数 ⑶ 未成年者控除 障害者控除 22

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