北斗の安全 の発行に当たって 北海道警察本部長 和田昭夫 道民の皆様には 日頃から警察活動の各般にわたり御協力と御支援を賜りまして厚く御礼申し上げます 平成 29 年中の北海道内における治安情勢を顧みますと 刑法犯認知件数 交通事故死者数ともに戦後最少となりました これはひとえに 多くの道民の皆様の

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1 平成 30 年版 平成 29 年北海道警察広報用写真コンクール入選作品 北海道警察

2 北斗の安全 の発行に当たって 北海道警察本部長 和田昭夫 道民の皆様には 日頃から警察活動の各般にわたり御協力と御支援を賜りまして厚く御礼申し上げます 平成 29 年中の北海道内における治安情勢を顧みますと 刑法犯認知件数 交通事故死者数ともに戦後最少となりました これはひとえに 多くの道民の皆様の御尽力が形となり 成し遂げられた結果であります しかしながら 依然として高齢者を狙った特殊詐欺の被害件数は高原状態で推移しているほか 交通事故により多くの尊い命が失われているなど 厳しい情勢が続いているものと認識しております こうした中 北海道警察では 基本理念である 犯罪や事故のない安心して暮らせる北海道の実現 に向けて 道民の皆様との連携の下 職員が一丸となって治安の維持に力を尽くしているところであります この 北斗の安全 は 平成 29 年中の北海道内における事件 事故等の概況や等身大の警察職員の姿を紹介して 警察活動を広く道民の皆様に御理解いただくために作成したものであります 今後とも北海道警察の活動に より一層の御協力と御支援を賜りますようお願い申し上げます 平成 30 年 8 月

3 第 1 写真で見る平成 29 年の主な警察活動 1 第 2 北海道の治安実態 5 1 交通事故の実態 5 2 刑法犯の推移 6 3 少年非行の実態 7 第 3 身近な犯罪 事故の特徴と対策 9 1 道民に身近な犯罪 9 (1) 平成 29 年中の道内における発生傾向 (2) 犯罪抑止対策 の推進 (3) 予防対策 2 特殊詐欺 17 (1) 特殊詐欺とは (2) 道内の情勢 (3) 近年の犯行の手口 (4) 被害防止への取組 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 20 3 ストーカー 配偶者暴力事案 21 (1) ストーカー規制法の運用状況 (2) 配偶者からの暴力事案の取扱状況 (3) ストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の事例及び取組 4 高齢者がかかわる交通事故 25 (1) 現状 (2) 対策

4 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 25 第 4 北海道警察の組織と公安委員会制度 27 1 北海道警察の組織 27 (1) 組織の概要 (2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 (3) 平成 29 年 4 月 1 日統合の警察署における結果 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月分 ) 2 公安委員会制度 32 (1) 北海道公安委員会 方面公安委員会の構成 (2) 公安委員会の権限等 (3) 定例会議 (4) 北海道公安委員会のホームページ 第 5 サイバー空間の安全の確保と警察活動 33 1 社会全体の意識の向上に向けた取組 33 (1) 産学官連携によるサイバーセキュリティ対策 (2) 社会におけるサイバーセキュリティ人材の育成 (3) 事業者対策 (4) 道民に向けたサイバーセキュリティ情報の発信 2 警察の対処能力の向上に向けた取組 35 3 サイバー攻撃対策 35 (1) サイバー攻撃の現状 (2) サイバー攻撃への対処体制 (3) 民間事業者等との連携による被害の未然防止 4 サイバー犯罪の取締りと対策 37 (1) サイバー犯罪の現状

5 (2) ネットワーク利用犯罪の検挙割合 (3) 検挙事例 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 38 第 6 社会不安の除去と警察活動 39 1 経済事犯の取締り 39 (1) 経済事犯の現状 (2) 平成 29 年中の主な検挙事例 2 環境事犯の取締りと防止するための取組 39 (1) 環境事犯の現状 (2) 環境事犯を防止するための取組 3 風俗 雇用関係事犯の取締り 41 (1) 風俗関係事犯の現状 (2) 外国人雇用関係事犯の現状 (3) AV 出演強要 JK ビジネス の被害防止対策 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 42 第 7 少年の非行防止と健全育成活動 43 1 少年非行の現状 43 2 非行防止対策の推進 44 (1) 少年サポートセンター (2) スクールサポーター制度 (3) 学校などと連携した非行防止教室 薬物乱用防止教室 (4) インターネット利用に起因する児童の犯罪被害等を防止するための取組 (5) 少年相談 3 福祉犯の取締り 48

6 4 児童虐待への対応 51 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 52 第 8 道民の身近な不安を解消する警察活動 53 1 行方不明者の発見活動 53 (1) 行方不明事案 (2) 特異行方不明者 (3) SOS ネットワークの運用 2 自殺者の現状 54 (1) 総数 (2) 年齢別状況 (3) 職業別状況 (4) 原因 動機別状況 ( 複数計上 ) 3 安全で安心して暮らせるまちづくり 55 (1) 警察の取組 (2) 北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議 ( 全道推進会議 ) による取組 (3) 地域による取組 (4) 事業者による取組 (5) 民間ボランティア団体による取組 第 9 地域の安全を守る活動 59 1 地域の安全 安心を確保する交番 駐在所 59 (1) 交番 駐在所の活動 (2) 地域住民との連携 協働活動 (3) 住民サービスの向上 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 61 62

7 2 110 番受理状況 62 (1) 110 番 制度 (2) 110 番通報の受理件数 3 メール110 番の運用 63 (1) 通報要領 (2) 着信確認メールの返信 (3) 通報上の留意事項 (4) その他 第 10 犯罪情勢と捜査活動 65 1 捜査力の強化 65 (1) 捜査手法 取調べの高度化への取組 (2) 取調べの録音 録画にかかる取組 (3) 犯罪死の見逃し防止への取組 2 重要犯罪 重要窃盗犯の検挙状況 66 (1) 重要犯罪 (2) 重要窃盗犯 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 69 3 重要知能犯罪の検挙状況 70 (1) 政治 行政の構造的不正事件 (2) 特殊詐欺事件 4 鑑識活動 科学捜査活動 72 (1) 現場鑑識活動 (2) 機動鑑識班の活動 (3) 警察犬の活動

8 (4) 科学捜査研究所の活動 (5) 鑑定の高度化 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 74 第 11 組織犯罪対策の強化 75 1 暴力団対策 75 (1) 暴力団犯罪に対する警察の活動 (2) 暴力団犯罪の検挙状況 (3) 暴力団対策法の効果的な運用 (4) 北海道暴力団の排除の推進に関する条例 (5) 暴力団等の排除活動の推進 2 覚醒剤などの薬物乱用の取締り 83 (1) 薬物乱用の恐怖 (2) 薬物乱用の深刻化 (3) 薬物乱用のない社会を 3 拳銃などの銃器事犯の取締り 84 (1) 銃器事犯の現状 (2) 銃器事犯の取締状況 (3) 違法銃器根絶に向けた活動 (4) 拳銃 110 番報奨制度 4 国際犯罪組織対策 85 (1) 日本で活動する国際犯罪組織の動向 (2) 北海道に関わる国際犯罪組織の動向 (3) 警察の取組 5 犯罪収益対策 86 6 犯罪のグローバル化 犯罪インフラ対策 86

9 (1) 近年における我が国の犯罪情勢 (2) 犯罪のグローバル化 犯罪インフラ対策の重要性 (3) 犯罪インフラの代表例 7 北海道警察歓楽街総合対策 88 (1) 薄野地区の現状 (2) 北海道警察歓楽街総合対策 第 12 国際化社会と警察活動 89 1 来日外国人犯罪の現状 89 (1) 全国における来日外国人犯罪の傾向 (2) 北海道における来日外国人犯罪の傾向 (3) 集団密航事件の検挙状況 (4) 不法入国 不法滞在者対策 (5) 来日外国人犯罪の検挙事例 2 外国人来道者等の急増への対応について 91 (1) 外国人来道者等の現状と基本方針 (2) 主な取組 第 13 交通死亡事故抑止活動 93 1 交通情勢 93 (1) 平成 29 年中の交通情勢 (2) 交通事故発生状況 2 高齢者交通事故防止対策の推進 96 (1) 現状 (2) 対策 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 飲酒運転を始めとする悪質 危険運転者対策の推進 101

10 (1) 分析に基づいた交通指導取締り (2) 飲酒運転根絶対策の推進 (3) ひき逃げ事件等の実態 (4) 交通特殊事件の検挙状況 (5) 暴走族対策 (6) 悪質 危険運転者の道路交通の場からの早期排除 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ シートベルト全席着用等の徹底による被害軽減対策の推進 105 (1) シートベルト着用の現状 (2) 対策 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 良好な自転車交通秩序の実現のための対策の推進 105 (1) 学校等と連携した指導の実施 (2) スケアード ストレイトの実施 (3) 指導取締り活動の実施 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 安全 円滑な交通環境の整備 107 (1) 交通安全施設などの整備状況 (2) 安全 安心な交通環境の整備 (3) 標識 BOX 信号機 BOX の開設 (4) 交通管制センター 7 関係団体及び交通関連事業者との連携と指導の強化 109 (1) 交通安全運動の重点 (2) 期別の交通安全運動

11 (3) 飲酒運転根絶対策の推進 (4) チャレンジ セーフティラリー北海道 (5) メールを活用した情報発信活動 北のひろめーる (6) 交通安全アドバイザー制度の活用 第 14 国の安全を脅かす事案への対応 国際テロ対策 111 (1) 国際テロ情勢 (2) 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会等の開催に向けた警察の取組 (3) 重要施設などに対するテロ対策の強化 (4) 官民一体の日本型テロ対策の推進 (5) 水際対策の強化 2 右翼などの不法行為に対する取締り オウム真理教の動向 115 (1) 教団の現状 (2) 組織拡大に向けた動向 (3) 道内の動向 (4) オウム真理教対策の推進 4 極左暴力集団の動向 117 (1) 組織拡大に重点を置く極左暴力集団 (2) 極左暴力集団対策の推進 5 警衛 警護活動 118 (1) 警衛 警護警備 (2) 活動状況 第 15 災害 事故への対応 119

12 1 各種災害と警察活動 119 (1) 主な災害の発生状況 (2) 災害警備訓練の実施 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 各種事故と警察活動 122 (1) 水難 (2) 山岳遭難 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 124 第 16 被害者に対する警察活動 犯罪被害者支援の概要 125 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 各種施策の推進 125 (1) 被害者への情報提供 (2) 被害者支援要員制度 (3) 被害者連絡制度 (4) 被害者の精神的 経済的負担の軽減 ( 各種費用の支弁 ) (5) 相談 カウンセリング体制の整備 (6) 被害者などの損害回復 経済的打撃の緩和 ( 犯罪被害給付制度 ) (7) 民間被害者支援団体などとの連携 (8) 中学 高校生に対する 命の大切さを学ぶ教室 の開催 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 128 第 17 警察活動の支え 警察職員 129 (1) 採用試験の状況

13 (2) 採用活動による警察の魅力を伝える取組 (3) 警察職員の教育訓練 (4) 女性職員の活躍 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 警察活動への協力援助 装備 134 (1) 機動力の確保 ( 車両 航空機 警備艇等 ) (2) 各種装備資機材の整備 4 情報管理 135 (1) 警察情報管理システムの整備 (2) 情報セキュリティ対策 (3) 業務継続性の確保 (4) 行政情報化の推進 5 留置施設の管理運営 136 (1) 留置施設の管理運営 (2) 留置施設視察委員会の運営状況 (3) 被留置者の収容状況 (4) 被留置者の処遇 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 北海道警察情報通信部の活動 140 (1) 警察情報通信基盤の整備 (2) 機動警察通信隊の活動 (3) 情報技術解析活動 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 142

14 第 18 道民とともにある警察 警察署協議会の活動 143 (1) 警察署協議会の設置 (2) 警察署協議会の開催状況 (3) 警察署協議会における意見などの反映状況 (4) 警察署協議会における意見などの公表 2 情報公開と個人情報の保護 144 (1) 情報公開 (2) 個人情報の保護 3 情報発信 警察相談の受理 147 (1) 警察相談受理件数の推移 (2) 平成 29 年中の警察相談受理状況 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 遺失物 拾得物の取扱い 148 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 道民とふれあう警察 150 (1) 北海道警察音楽隊の活動 (2) 庁舎見学の実施 道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 152 第 19 関係団体による道民のための活動 公益財団法人北海道防犯協会連合会 153 (1) 地域安全活動の普及 支援 (2) 少年非行防止と健全育成活動

15 (3) 風俗環境の浄化活動 (4) 防犯モデルマンション認証制度 (5) 自転車防犯登録事業の推進 2 公益財団法人北海道暴力追放センター 154 (1) 業務内容 (2) 直通相談電話 3 自動車安全運転センター 155 (1) 運転経歴の証明と SD カード (2) 交通事故の証明 (3) 累積点数の通知 (4) 安全運転の研修 資料 1 平成 29 年中の交通事故発生状況 1 (1) 月別 (2) 時間別 (3) 事故類型別 (4) 違反別 2 平成 29 年中の市区町村別住居対象侵入窃盗の認知状況 5 3 北海道の治安情勢 7 4 警察の主な相談窓口 9 5 警察署所在地 10

16 第 1 写真で見る平成 29 年の主な警察活動 平成 29 年中 道内では様々な事件 事故が発生しましたが 道民の皆さんの御協力をいただき ながら職員が一丸となって積極 果敢な取組を行いました 平成 29 年中に北海道警察が取り組んだ 主な活動について紹介いたします 滝川市における女性被害強盗殺人事件の検挙 平成 29 年 5 月 滝川市幸町居住の女性が殺害され貴重品等が奪われた事件で 無職の男を強盗 殺人罪で検挙しました 遺棄現場 逮捕監禁事件で暴力団幹部ら 4 人を検挙 国外を経由した金塊売買グループの内輪もめから 平成 29 年 5 月 メンバーの 1 人を東京都内の マンションに監禁した逮捕監禁事件で 六代目山口組茶谷政一家幹部ら 4 人を検挙しました 茶谷政一家事務所に対する捜索の状況 - 1 -

17 中小企業を対象とした組織的なヤミ金融事件の検挙 平成 29 年 5 月までに 札幌 横浜 北九州を拠点とし 中小企業経営者に対して小切手を担保に無登録で金銭を貸し付け 法外な利息を受領していたヤミ金融業者 13 人を貸金業法違反 出資法違反などで検挙しました 押収した預金通帳など 道内広域にわたる自動車関連会社等を対象とした連続事務所荒し等事件の検挙 平成 29 年 6 月 北海道内広域にわたる自動車関連会社等を 対象とした連続事務所荒し等事件で 無職の男など 7 人を 検挙しました 押収した被害金庫 道内広域にわたる建設用重機を対象とした連続自動車盗事件の検挙 平成 29 年 9 月 北海道内広域にわたる建設用重機を 対象とした連続自動車盗事件で 重機販売業の男など 6 人を検挙しました 押収した被害車両 - 2 -

18 偽の警察手帳を使用して警察官に成り済ましたオレオレ詐欺事件の検挙 平成 29 年 10 月 札幌市内で連続発生した 警察官をかたり 被害者の 預金を保護する名目で現金とキャッシュカードをだまし取ったオレオレ 詐欺事件の受け子被疑者を警戒中の捜査員が発見し 職務質問の上 緊急逮捕しました その後の捜査によって 受け子を犯行グループに勧誘した斡旋役を 通常逮捕し 被疑者らによる犯行として 3 件被害総額約 1,045 万円の 詐欺 窃盗事件を検挙しました 押収した偽の警察手帳 アレフ出家信者による特定商取引に関する法律違反事件の検挙 平成 29 年 11 月 アレフ出家信者による特定商取引に関する法律違反事件で 拠点施設など 5 か所 を捜索し 関係書類など約 250 点を押収した上 平成 30 年 1 月 アレフ出家信者の男を同法違反 ( 書面の不交付 不実の告知 ) で検挙しました 押収したパソコンなど 教団施設の状況 - 3 -

19 松前小島に漂着した自称北朝鮮船員による窃盗事件の検挙 平成 29 年 11 月 松前町の松前小島に北朝鮮からのものとみられる木造船 ( 乗組員 10 人 ) が漂着 島内から発電機や太陽電池モジュールなどを盗んだ窃盗事件で 船長らを検挙しました 漂着した木造船 乗組員の逮捕 交通事故死者数が交通事故統計の記録上最少となる 北海道警察は 交通死亡事故の抑止と安全な交通社会の実現 を目指し 管内の実態に応じた交通指導取締りの実施 交通安全運動の推進 関係機関 団体 企業等と連携した安全指導 啓発活動の実施 安全施設の整備等の各種施策を推進した結果 交通事故による死者は148 人と前年に比べて10 人減少し 交通事故統計の記録がある昭和 22 年 (150 人 ) 以降 最も少ない死者数となりました 春の全国交通安全運動 道民の集い 秋の全国交通安全運動 パトライト作戦 - 4 -

20 第 2 北海道の治安実態 交通事故発生件数 平成 29 年中 道内で発生した人身交通事故は 前年より 514 件減少して 1 万 815 件 死者は 10 人減少して 148 人でした ( 全国 : 人身交通事故 47 万 2,165 件前年比 -2 万 7,036 件 死者 3,694 人前年比 -210 人 ) 北海道人身交通事故交通死亡事故全国人身交通事故交通死亡事故 48 分 36 秒に1 件発生 59 時間 11 分 22 秒に1 人死亡 1 分 7 秒に1 件発生 2 時間 22 分 18 秒に1 人死亡 人身交通事故の多発時期 ( 件数 ) 人身交通事故が多かったのはこんな時でした 北海道 全国 月 12 月 (10.3%) 2 月 (9.4%) 12 月 (9.4%) 10 月 (8.8%) 曜 日 金曜日 (16.6%) 火曜日(14.9%) 金曜日 (16.1%) 火曜日(15.2%) 時 間 16~18 時 (15.9%) 8~10 時 (14.9%) 16~18 時 (15.7%) 8~10 時 (14.3%) 状態別死者数 北海道では自動車乗車中 全国では歩行中等が多くなっています 北海道 自転車利用中二輪車乗用中 (4.7%) (7.4%) 自転車利用中 全 (13.0%) 国 歩行中等 (27.7%) 自動車乗車中 二輪車乗車中 (17.1%) 自動車乗車中 (33.2%) (60.1%) 歩行中等 (36.7%) 全席シートベルト着用 - 5 -

21 平成 29 年中 道内で認知した刑法犯は2 万 8,160 件で 前年に比べて3,853 件 (12.0%) 減少し 平成 15 年以降 15 年連続の減少となりました 重要犯罪の認知件数は351 件で 前年に比べて46 件 (11.6%) 減少 重要窃盗犯の認知件数は2,579 件で 前年に比べて768 件 (22.9%) 減少 知能犯の認知件数は985 件で 前年に比べて52 件 (5.6%) 増加しました 刑法犯認知件数 25 年 26 年 41,066 40, 年 28 年 29 年 28,160 32,013 35,457 表示文字列 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000件 重要犯罪等認知件数 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 ,194 1,198 1, ,579 3,347 3,879 4,177 4,082 重要犯罪重要窃盗犯知能犯表示文字列 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 件 重要窃盗犯 侵入窃盗自動車盗すりひったくり 重要犯罪 殺人強盗強制性交等強制わいせつ放火略取誘拐及び人身売買 知能犯 詐欺横領偽造汚職背任等 - 6 -

22 平成 29 年中 道内で検挙 補導した少年は1,453 人で 前年に比べて54 人 (3.6%) 減少しました このうち 刑法犯で検挙 補導した少年は1,308 人で 前年に比べて23 人 (1.7%) 減少し 特別法犯で検挙 補導した少年は142 人で 前年に比べて33 人 (18.9%) 減少しました 家出や不良交友等で家庭裁判所又は児童相談所に送致 ( 通告 ) したぐ犯少年は 3 人で 前年に比べて2 人 (66,7%) 増加しました 非行少年の検挙 補導状況 ( 人 ) 総数 刑法犯特別法犯ぐ犯小計犯罪少年触法少年小計犯罪少年触法少年少年 25 年 2,162 2,018 1, 年 2,136 1,978 1, 年 1,746 1,573 1, 年 1,507 1, 年 1,453 1, 非行少年 : 犯罪少年 触法少年 ぐ犯少年をいう 犯罪少年 : 罪を犯した14 歳以上 20 歳未満の者をいう 触法少年 : 刑罰法令に触れる行為をした14 歳未満の者をいう ぐ犯少年 : 保護者の正当な監督に服さない性癖があるなど 一定の事由があって その性格又は環境から 判断して 将来 罪を犯し 又は刑罰法令に触れる行為をするおそれのある少年をいう 非行少年の男女別推移 男子 女子 25 年 26 年 1,797 1, , , 年 28 年 29 年 1,266 1,204 1, , , , ,000 1,500 2,000 2,500 人 凶悪犯の推移 殺人強盗放火強制性交等 25 年 年 年 年 年 人凶悪犯 : 殺人 強盗 放火及び強制性交等をいう - 7 -

23 初発型非行の推移 万引きオートバイ盗自転車盗占有離脱物横領 25 年 , 年 , 年 , 年 年 ,000 1,200 1,400 1,600 人初発型非行 : 万引き オートバイ盗 自転車盗及び占有離脱物横領をいう 校内暴力の検挙 補導件数の推移 小学中学高校 25 年 年 年 年 年 件 警察が取り扱った校内暴力事件は18 件で 前年に比べて1 件増加 中学校で12 件 高校で4 件 生徒間暴力が12 件 ( 全体の66.7% を占める ) 不良行為少年補導の推移 男子 女子 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 12,706 11,488 10,851 10,822 11,473 4,713 17,419 4,144 15,632 4,075 14,926 3,551 14,373 4,159 15, ,000 10,000 15,000 20,000 人 飲酒 喫煙 深夜はいかい等により警察が補導した少年は1 万 5,632 人で 前年に比べて1,259 人増加 飲酒 喫煙 深夜はいかいで全体の70.8% - 8 -

24 第 3 身近な犯罪 事故の特徴と対策 (1) 平成 29 年中の道内における発生傾向平成 29 年中 道内では犯罪が減少傾向にありますが 空き巣などの住宅を対象とした侵入窃盗や自転車盗が刑法犯認知件数の大半を占めているほか 子供や女性が被害に遭う強制わいせつ事件等も依然として発生しています これらの犯罪は 誰もが被害に遭う可能性がありますので 他人事とは思わず 一人一人が高い防犯意識を持って自ら被害防止に努めましょう 強制わいせつ 夜間の発生が多く 道路上における発生が約 4 割を占めています ( 子供 女性被害 ) 子供 ~13 歳未満の男女 女性 ~13 歳以上の女性 生徒等 ( 小学生 ~ 大学生 専門学校生 ) の被害が約半数を占めています 被害防止のポイント イヤホンで音楽を聴きながら スマートフォンや携帯電話を操作しながらのいわゆる ながら歩き はやめましょう 夜間の一人歩きは極力避け 人通りが多く 明るい道を通りましょう 玄関に入って施錠するまでに後方を見るなど 周囲を十分警戒しましょう 侵入窃盗 侵入窃盗のうち 空き巣が約 4 割を占めています 住宅対象侵入窃盗 ( 空き巣 忍込み 居空き ) のうち 玄関や窓等の無締りの被害が最も多く 約 4 割を占めています 被害防止のポイント わずかな時間の外出でも確実に施錠しましょう 警報装置 防犯カメラ センサーライト等の防犯機器を設置しましょう CP 錠やガラスを割れにくくする防犯フィルムを活用しましょう 自転車盗 窃盗犯のうち 自転車盗は約 2 割を占めています 無施錠の被害が約半数を占めています 生徒等の被害が約 6 割を占めています 被害防止のポイント 短時間の駐輪でも必ず施錠しましょう 駐輪時には補助錠を併用する ツーロック をしましょう 路上には放置せずに管理された駐輪場を利用しましょう 自転車に防犯登録をしましょう - 9 -

25 車上ねらい 施錠中の被害が約 6 割を占めています 駐車場 住宅敷地における被害が約 7 割を占めています 現金以外にも クレジット キャッシュカード バッグ等の被害が多くなっています 被害防止のポイント 車内にバッグなどの荷物を置いたままにしないようにしましょう 明るくて管理された駐車場を利用しましょう 車両は車庫などに入れ 出入口を施錠しましょう 警報装置 防犯カメラ センサーライト等の防犯機器を活用しましょう 部品ねらい 駐車場 住宅敷地における被害が約 7 割を占めています バッテリー ナンバープレート タイヤ ホイール等の被害が多くなっています 被害防止のポイント 明るくて管理された駐車場を利用しましょう 車両は車庫などに入れて 出入口を施錠しましょう 盗難防止ネジやナットでナンバープレートなどを固定しましょう 警報装置 防犯カメラ センサーライト等の防犯機器を活用しましょう タイヤ盗難 タイヤ交換時期に被害が増加 していますが 年間を通じて 発生しています 車庫や物置における被害が 約 6 割を占めますが そのうち 無施錠での被害が約 9 割を 占めています 被害防止のポイント かぎのかかる場所にタイヤを保管して 出入口を施錠しましょう タイヤを鎖などで連結して施錠しましょう タイヤの裏側などに目印を付けましょう 防犯カメラ センサーライト等の防犯機器を活用しましょう

26 (2) 犯罪抑止対策 の推進ア道内の犯罪情勢平成 29 年中 道内における刑法犯の認知件数は2 万 8,160 件で 平成に入り認知件数が最も多かった平成 14 年の9 万 4,091 件と比べて約 7 割減少しています 100,000 80,000 60,000 40,000 20, ,091 93,863 88,249 73,071 65,417 60,880 59,733 52,139 51,226 49,263 45,489 41,066 40,359 35,457 32,013 28, 年連続減少 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 イ 街頭犯罪等抑止総合対策 から 地域の犯罪情勢に即した効果的な犯罪抑止対策 へ全国の刑法犯認知件数は平成 13 年まで6 年連続で戦後最多を記録し 平成 14 年においても前年を上回る勢いで増加するなど 治安悪化に対する国民の不安感が増大しました このような犯罪情勢を改善するため 全国警察を挙げた諸対策を推進することとなり 北海道警察においても平成 15 年から ひったくりなどの街頭犯罪と空き巣などの侵入犯罪を抑止する 街頭犯罪等抑止総合対策 を推進しました さらに 平成 24 年 7 月からは 地域の犯罪情勢に即した効果的な犯罪抑止対策 として警察本部 方面本部及び警察署が 地域住民が不安を感じ解決を望む犯罪や犯罪の総量抑制によって道民の不安感を払拭すべき犯罪を重点犯罪に選定し 抑止活動を行っています ウ 警察本部重点犯罪の認知件数の推移 平成 29 年中 警察本部重点犯罪の認知件数は 前年に比べて侵入窃盗 侵入強盗が712 件 (23.0%) 自転車盗が734 件 (14.1%) 車上ねらい 部品ねらいが453 件 (15.0%) タイヤ盗難が168 件 (37.9%) 減少しましたが 特殊詐欺は116 件 (60.7%) 増加しました 項 目 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 子供 女性対象犯罪 子供被害犯罪 女性被害犯罪 特殊詐欺 侵入強盗 侵入窃盗 5,303 4,755 4,545 4,459 4,150 3,750 3,730 3,562 3,095 2,383 侵入強盗 侵入窃盗 5,239 4,695 4,459 4,402 4,091 3,692 3,671 3,534 3,064 2,357 自転車盗 13,358 12,345 12,784 10,906 8,810 7,965 7,568 6,574 5,206 4,472 車上ねらい 部品ねらい 8,102 7,245 7,018 7,040 5,441 3,623 3,844 2,847 3,010 2,557 車上ねらい 6,694 5,889 5,785 6,032 4,601 2,700 3,017 2,085 2,172 1,962 部品ねらい 1,408 1,356 1,233 1, タイヤ盗難 - 1,548 1,632 1,457 1,768 1,121 1, 注 ) 特殊詐欺とタイヤ盗難は 空欄部分についての公式統計データはありません

27 (3) 予防対策ア街頭活動の強化警察署では犯罪発生の時間帯 場所等を分析し 街頭活動を強化するなど犯罪の予防対策と検挙活動を強化しています イ参加 体験 実践型防犯教室などの開催皆さんのまちを管轄する警察署や地域の防犯協会では 防犯設備士などの専門家の協力を得て 防犯ガラスの破壊体験や防犯性能の高い優良防犯機器を紹介する実践型防犯教室 学校などにおける子供たちが不審者と遭遇した際の声掛け対応訓練や学校への不審者侵入を想定した実戦的な対応訓練等 皆さんが参加 体験できる各種防犯教室を開催しています 実践型防犯教室 不審者からの声掛け対応訓練 学校への不審者侵入を想定した対応訓練 ウ地域住民の自主防犯活動に対する支援安全で安心して暮らせる北海道を実現するためには 自治体などの関係機関 団体や防犯ボランティアを始めとした地域住民の皆さんが それぞれの立場で犯罪防止のための活動に主体的に取り組むことが重要です 地域住民の皆さんによる子供の見守り活動 防犯ボランティア活動 青色回転灯装備車によるパトロール活動等 様々な活動が行われ 安全で安心な地域づくりに貢献しています 北海道警察では 自主防犯活動が積極的に行われるよう 様々な機会を通じて 自らの安全は自らが守る 地域の安全は地域の力で守る ことの重要性を訴えるとともに 防犯ボランティアによるパトロール

28 自主防犯活動を支援するため 地域で発生した犯罪や防犯対策などをホームページ 電子メール ツイッター Y a h o o! 防災速報 地域安全ニュース 交番ミニ広報紙等を活用し 適宜発信しています このほか 合同パトロールやパトロール資機材の貸与なども行っています 青色回転灯装備車の出動式 エ情報発信活動 ( ア ) ホームページを活用した 犯罪発生マップ による犯罪発生情報の提供犯罪被害に遭わないためには 犯罪の発生実態を認識し 日ごろから自主防犯対策を講じることが必要です 北海道警察では 身近な犯罪の発生状況をより多くの方々に知っていただくために 北海道警察本部のホームページに地理情報システム (GIS) を活用した 犯罪発生マップ を掲載し 道内における7 罪種 ( ひったくり 路上強盗 自動車盗 車上ねらい 部品ねらい 侵入強盗 侵入窃盗 ) の発生状況をお知らせしています 犯罪発生マップの概要 罪 種 掲載方法 更新頻度 ひったくり 路上強盗 ピンマップ 1 週間に1 回更新 ( 属性情報として事件概要なども掲載 ) 自動車盗 車上ねらい 部品ねら 密度マップ 1か月に1 回更新 い 侵入強盗 侵入窃盗 ( 発生密度に応じ 色分け表示 ) ピンマップ 密度マップ

29 ( イ ) 電子メールなどを活用した地域安全情報の提供北海道警察では平成 19 年 4 月から 携帯電話やパソコンの電子メールを活用して皆さんに犯罪の発生 防犯対策等に関する情報 ( 地域安全情報 ) をタイムリーに提供する ほくとくん防犯メール を運用し 情報発信を積極的に行っています このほか 地上デジタル放送やケーブルテレビ放送を活用し 子供に対する声掛け事案 や 犯罪の発生 防犯対策等に関する情報 を皆さんにお知らせしています ほくとくん防犯メール ( ウ ) ツイッターを利用した地域安全情報などの提供北海道警察では平成 28 年 10 月から ツイッター社が運営するツイッターを利用した地域安全情報などの発信 ( 公式アカウント名 ) を始めました ほくとくん防犯メール と同様にタイムリーな情報をより多くの方に発信できる手段として 多くの情報を発信しています 北海道警察防犯情報発信室ツイッター ( エ ) Yahoo! 防災速報による犯罪情報等の提供北海道警察では ヤフー株式会社と協定を締結して平成 29 年 7 月から Yahoo! 防災速報により緊急性の高い防犯情報等の配信を開始しました スマートフォン用の無料アプリケーションをインストールすることで情報を受け取ることができ 地図情報を表示する機能や位置情報と連動する現在地連動通知機能等の便利な機能があり 犯罪の発生情報などが分かりやすく表示されます また 携帯電話やパソコンでもメール版に登録することで情報を受け取ることができます Yahoo! 防災速報

30 ケーブルテレビ放送による情報発信 ( デイリーニュース ) ( インタラク TV による安全安心情報 ) 地上デジタル放送による情報発信 ( 道警防犯情報 ) ( オ ) 広報媒体を活用した地域安全情報の広範囲な提供北海道警察では 増加している犯罪や社会の関心が高い犯罪について マスコミを通じた報道 ホームページや大型ビジョンを活用した広報啓発 電子メールによる関係機関 団体などへの情報発信 チラシの作成 配布等により 広く道民の皆さんへ犯罪被害防止を呼びかけています ホームページへの資料掲載 被害防止啓発用チラシ

31 関係機関 団体等への情報提供 JR 札幌駅構内ビジョンでの広報

32 2 特殊詐欺 (1) 特殊詐欺とは 特殊詐欺 電話やメール等により 被害者に対面することなく 他人名義の預貯金口座へ振り込ませたり 郵送させるなどして現金をだまし取る詐欺で 振り込め詐欺と振り込め詐欺以外の特殊詐欺に分けられます それぞれの手口は次のとおりです 振り込め詐欺 オレオレ詐欺息子などを装って電話し 示談金の支払いや借金の返済等を名目に現金をだまし取る詐欺 家族を名乗る者から突然 お金を用立てて欲しい と電話があれば要注意! 家族の元々の電話番号にかけ直して確認! 架空請求詐欺 投資に絡む名義貸しトラブルやサイト利用 料金名目等を装い 現金をだまし取る詐欺 名義を貸して 名義貸しは違法 警察に捕まる と言われたら詐欺です 電子マネーで支払いを求められたら要注意! 融資保証金詐欺 FAX などで融資希望者を募り 保証金 手数料等の名目で現金をだまし取る詐欺 F AX で突然送られてくる 低金利 無担保 即日融資 等の融資話には要注意! 還付金等詐欺 行政機関を装い 医療費の還付金名目で被害 者を ATM に誘導し 現金をだまし取る詐欺 ATM で還付金は戻ってきません 携帯を持って ATM へ は詐欺です 振り込め詐欺以外の特殊詐欺 金融商品等取引名目の詐欺未公開株 社債等に関する資料を送りつけ 購入すれば利益が得られるなどと言って現金をだまし取る詐欺 身に覚えのないパンフレットが送られて来たら要注意! 必ず利益が得られる などの誘いには要注意! ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺電子メールなどで 宝くじ 競馬 パチンコ等の必勝情報を提供するなどと偽り 現金をだまし取る詐欺 ロト 6 などの当選番号が事前にわかることはありません ギャンブルで 必ず儲かる 絶対に当たる 等の話はありません 異性との交際あっせん名目の詐欺メールなどで異性交際をあっせんし 虚偽の情報を提供するなどした後 会員登録料などの名目で現金をだまし取る詐欺 突然 異性紹介 必ず交際できる 等とメールが来たら要注意!

33 (2) 道内の情勢 平成 29 年中 特殊詐欺認知件数は 307 件 被害金額は約 6 億 6 千万円と前年より増加し 依然として高い水準にあります 認知件数 単位 : 件 被害金額 単位 : 億円 (3) 近年の犯行の手口オレオレ詐欺を含む振り込め詐欺が増加傾向にあり 犯行グループは 介護施設の入居権や医療費等の高齢者にとって身近で興味を示しやすい話題を名目としたり 複数の人物が入れ替わり電話をかけるなどすることにより 特殊詐欺と察知されにくいよう演出するなど だまし方を巧妙化させています 交付形態別では 被害者が現金を自宅等に受取りにきた犯人に直接手渡す 現金手交型 及び宅配便等で送付する 現金送付型 のほか コンビニエンスストア等で電子マネーを購入し そのIDを教えるよう要求されたり 払込票番号を伝えられコンビニエンスストア等でその支払いをさせられる被害が発生しています

34 (4) 被害防止への取組ア関係機関などと連携した水際対策の推進金融機関 コンビニエンスストア スーパーマーケット 宅配事業者等に対し 利用客に対する声掛けの協力を要請し お金をだまし取られる寸前の 水際 で 多数の被害を防止しています 声掛け訓練 イタイムリーできめ細かな防犯情報の発信特殊詐欺の新たな手口や同種手口の連続発生情報など 各種広報媒体を活用したタイムリーできめ細かな防犯情報の発信を行っています

35 ウ巡回連絡等を通じた直接的 個別的な防犯指導による地域住民の抵抗力強化地域住民が特殊詐欺の電話等を受けた場合でも 自ら見破り 被害を防ぐことができる 抵抗力 を高めていただくため 地域住民のお宅に伺い面接する巡回連絡等の機会を通じ 被害防止グッズや啓発チラシを配布しながら手口や対処方法を分かりやすく説明するなど 直接的 個別的な防犯指導を行っています だまされた振り作戦で高齢者の大切な財産を守る 警察署刑事第二課巡査部長現在 特殊詐欺事件では 被害者の方に協力して頂き 現金やキャッシュカードを受取りに来る受け子を誘き出して逮捕する だまされた振り作戦を実施しています この作戦で 私は主に被害者の方の家に潜入する役目をしています 被害者の方には だまされた振りをして電話をして貰うのですが その最中も犯人が どの様にお金をだまし取ろうとしているのか 現場で判断し 常に将棋の様に数手先を考え行動します 敏感な犯人は 周りの音や被害者の反応を見て止める者もいますし 顔の分からない犯人と探り合いをする様な状態です 今まで私は 数十件のお宅に協力を頂いたのですが 中には女優もびっくりするくらい演技が上手い被害者の方もおり すぐに犯人を検挙できたこともありました 最近では 既に被害に遭った被害者に 再度お金を要求する電話があり 被害者に頑張って貰って 駅に来た被疑者を逮捕することができました 現在 特殊詐欺については 年々巧妙化し 受け子も年齢 性別 国籍も様々になっています この犯罪は 善良な高齢者が貯めた貯金を簡単にだまし取る卑劣な犯罪ですので 被害者の方の協力を得ながら 犯人を捕まえて被害を拡大しない様にしていきたいです

36 3 ストーカー 配偶者暴力事案 (1) ストーカー規制法の運用状況北海道警察では 警察本部 各方面本部 各警察署に設置されている 人身安全対策班 を中心として被害者からの相談に応じるとともに ストーカー規制法を始め あらゆる法律を適用してストーカー事案の取締りを行っています 平成 29 年中の道内におけるストーカー事案の相談受理件数は902 件で 前年と比べて159 件減少しておりますが 平成 24 年以降 高水準で推移しています ( 件 ) ストーカー事案の相談受理件数 ア相談受理の状況相談受理の状況については 女性からの相談が790 件 (87.6%) となっています 年齢別では 20 歳代が281 件 (31.2%) 30 歳代が256 件 (28.4%) 40 歳代が181 件 (20.0%) となっています 被害者と行為者の関係は 交際相手が398 件 (44.1%) と最も多く 次いで友人 知人が126 件 (14.0%) 面識のない者が54 件 (6.0%) となっています また ストーカー行為の形態別発生状況については ストーカー規制法に基づく つきまとい行為 別( 複数計上 ) に分類してみると 1 号の つきまとい 待ち伏せ 押し掛け等 が438 件 3 号の 面会 交際等の要求 が390 件 5 号の 無言電話 連続電話 連続電子メール等 が218 件となっています

37 ( 件 ) ( 件 ) ( 件 ) イ検挙 警告の状況平成 29 年中に道内においてストーカー規制法に基づく警告は116 件 禁止命令は30 件となっています また ストーカー規制法違反の検挙は46 件で法施行後最多で ストーカー事案に関連する刑法犯 他の特別法犯の検挙は92 件となっています 主な罪種については 脅迫 20 件 住居侵入 15 件 迷惑防止条例違反 7 件 傷害 6 件 暴行 5 件となっています ( 件 )

38 (2) 配偶者からの暴力事案の取扱状況 平成 29 年中の道内における配偶者からの暴力事案の相談受理件数は 3,032 件で前年と 比べて 15 件減少しているものの 高水準で推移しています ( 件 ) 配偶者からの暴力事案に関する相談受理件数 ア相談受理の状況平成 29 年中の道内における配偶者からの暴力事案の相談受理件数 3,032 件のうち女性からの相談が2,595 件 (85.6%) となっています 年齢別では 20 歳代が718 件 (23.7%) 30 歳代の相談が831 件 (27.4%) 40 歳代が648 件 (21.3%) などとなっています 被害者と加害者の関係は婚姻関係が2,123 件 (70.0%) 同居型の交際関係が486 件 (16.0%) 内縁関係が181 件 (6.0%) 元夫婦が170 件 (5.6%) となっています ( 件 ) ( 件 )

39 イ保護命令発令 検挙状況平成 29 年中の道内における裁判所からの配偶者暴力防止法に基づく保護命令発令通知は 90 件で 前年と比べて24 件減少しました 平成 29 年中の検挙については 配偶者暴力防止法に基づく保護命令違反の検挙は4 件で 前年と比べて2 件増加し 他事件での検挙件数は309 件で 前年と比べて13 件減少しました 主な罪種については 傷害 163 件 暴行 107 件 脅迫 10 件などとなっています ( 件 ) (3) ストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の事例及び取組ア事例 平成 29 年 2 月 保護命令を受けているにも関わらず 元妻に連続電話をした男を 保護命令違反で逮捕 釈放後 更に男が元妻の勤務先への誹謗中傷のビラを 頒布したため ストーカー規制法違反で逮捕し 緊急禁止命令等を実施しました 平成 29 年 7 月 元同級生女性に連続電話等をし 同女性に会うために来道した福岡県 居住の男をストーカー規制法で逮捕し 勾留中に緊急禁止命令等を実施しました イ取組 医療機関との連携によるストーカー事案加害者に対するカウンセリング治療の推進しています 道立女性相談援助センターや保護観察所との連携の強化により 被害の拡大を防止するための活動を推進をしています

40 被害者の心と体の安全を守るため 警察本部子供 女性安全対策課巡査部長私は 現在 人身安全関連事案 と言われるDV ストーカーなどに関する仕事をしています 人身安全関連事案 は 被害者や家族などに対する殺人など重大事案に発展するおそれが高いにも関わらず 被害者が加害者に情が残っていることで逮捕しても被害届を取り下げたり 自分さえ我慢すればと思い込んでしまうなど 当事者間の現状を変えられない事案が多く 日々難しい対応を迫られています 心掛けていることは 被害者に寄り添った対応です 過去の取り扱いで 交際者から長年暴力を受け続けているのにも関わらず 避難しない被害者がいました 理由は 自分さえ我慢すればいい という思いからでした 私は 被害者が今置かれている苦しい立場や今後の生活について一緒に話し合い シェルターへの避難や弁護士への相談などの説得を続けました すると 当初は頑なだった被害者も 問題解決と共に表情が明るくなっていくのがわかり 最終的には 警察に相談してよかった と言ってくれました 被害者の顔を見て 私の仕事は被害者を身体的な危険から救うだけではなく 心の回復に携わることのできる仕事なんだと思いました 今後も被害者に寄り添った対応を心掛け 被害者の身体の安全はもちろん 精神面のケアにも努めていきたいです 4 高齢者がかかわる交通事故 (1) 現状 平成 29 年中の北海道内における高齢運転者側に主な原因のある ( 第一当事者 ) 交通死亡 事故は 発生件数が 34 件で前年に比べ 8 件減少 死者数が 35 人で前年に比べ 10 人減少 しました 運転者の年代別にみると 高齢運転者側に主な原因のある交通事故は 発生件数 死者数 ともに最も多くなっています また 過去 10 年の推移をみると 件数は若干の増減はあるものの 横ばいの件数で推移 していますが 交通死亡事故件数全体が減少傾向で推移しているので 全事故に対する高齢 運転者による交通死亡事故の件数の占有率は増加傾向にあります 区 1 当高齢者 ( 原付以上 ) 分 平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年平成 29 年 発生件数 ( 件 ) 死者数 ( 人 ) 占有率 (%) 全発生件数 ( 件 )

41 区分 若年者 25~29 歳 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60~64 歳 高齢者 発生件数 死者数 当原付以上 また 死者の年齢別をみると 高齢者が76 人と全体の約 51% を占有しています 死者数についても 過去 10 年の推移をみると 減少傾向で推移していますが 他の年代の死者数がそれ以上に減少しているため 全死者数に占める高齢者の死者数は増加傾向にあり 平成 27 年以降は 3 年続けて50% を越えています 区 高齢死者 分 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 29 年 死者数 ( 人 ) 占有率 (%) 全死者数 ( 人 ) 高齢死者の状態別の状況をみると 四輪乗車中が半数を占めていますが 高齢者以外の 死者と比較すると 歩行中の割合が 3 倍以上になっています 高齢死者状態別 高齢者以外死者状態別 その他 1.3% 自転車 5.5% 歩行者 12.3% 歩行者 40.8% 四輪乗車中 50.0% 二輪乗車中 12.3% 四輪乗車中 69.9% 自転車 5.3% 二輪乗車中 2.6% (2) 対策北海道警察といたしましては 高齢者の交通事故防止対策として 高齢歩行者対策と高齢運転者対策の両面に対して それぞれ対策を講じています また 平成 29 年 3 月の改正道路交通法に伴い 認知機能検査等 75 歳以上のドライバーに対する運転免許制度を適正に運用しています ( 取組の詳細は第 13 交通死亡事故抑止活動 をご覧ください )

42 札幌市警察部北海道警察学校総警サイバーセキュリティ対策本部備務部部第 4 北海道警察の組織と公安委員会制度 (1) 組織の概要 北海道 知事 北海道公安委員会 函館方面 旭川方面 釧路方面 北見方面 公安委員会 公安委員会 公安委員会 公安委員会 北海道警察本部 警生活安全部地刑交務事域通部部部部函館方面 旭川方面 釧路方面 北見方面 本部 本部 本部 本部 警察署のしくみ 警務課情報公開 警察相談 面会 差し入れ 証明 福利 厚生などの事務を行います 会計課落とし物 拾い物 庁舎や設備の管理などの事務を行います 生活安全課 地域課 刑事課 犯罪の予防 捜索願の受理 少年非行防止 ストーカー 風俗 環境 経済事犯やサイバー犯罪の取締りなどを行います 交番 駐在所等を拠点としたパトロール活動による犯罪や事故の防止 検挙活動 各種事件 事故の初動捜査や被害者等の救助 一般家庭等を訪問して防犯指導や意見等を聴取する巡回連絡などの活動を行います 殺人 強盗等の凶悪犯 暴行 傷害等の粗暴犯 詐欺 横領 贈収賄等の知能犯及び窃盗犯の捜査 暴力団犯罪及び薬物 銃器事犯の取締り 鑑識活動などを行います 交通課交通の安全対策 安全教育 交通指導取締り 交通事故 事件捜査 交通規制 運転免許事務などを行います 警備課公安を害する犯罪の捜査 不法入国 不法滞在の取締り 要人の警護 災害警備などを行います 交番 駐在所 警備派出所 北海道警察の識別章警察手帳警察官の階級章エンブレム

43 (2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 ア 警察署を取り巻く現状と問題点 地方都市では 人口 警察事象等が減少 警察署の配置人員を必要最小限度まで合理化 縮小 道内に多数存在する小規模警察署は ぜい弱な体制で運用 ぜい弱な体制等に起因する問題点が出現 駐在所が不在になりがち本署の勤務員が少人数 駐在所員が捜査や看守の応援のため本署で勤務し 駐在所が不在に 夜間 休日の当直体制が不十分当直員が少人数 事件 事故等発生の際には 自宅にいる署員を招集して対応 係単位での活動が困難刑事や交通などの専門分野の係が少人数 事件 事故等には専門分野に関係なく 全署体制での対応が多い イ 警察署の機能をより強化するための方策 限られた人員 装備の中 複雑 多様化する治安情勢に的確に対応し 将来にわたって地域の安全 安心を確保していく必要 警察署を統合し 大規模化による利点を活かした機能強化 小規模警察署が抱える問題点を解消し 地域の警察力を高める 再編整備の内容 小規模警察署を隣接警察署に統合統合先の警察署は 警察署の大規模化を図り 体制を強化統合される警察署は 分庁舎 ( 警察庁舎 ) として存続し パトロール活動等を強化交番 駐在所は 現状の配置 体制を維持

44 ウ 再編整備により期待される効果 警察署 駐在所の慢性的な不在状態の解消による地域警察活動の強化本署への捜査や看守の応援勤務が不要となり 駐在所員が地域警察活動に専念 夜間 休日の当直体制の強化当直体制の充実による夜間 休日における初動体制の早期確立 事案対応力の強化看守係の体制の確保 / 刑事係 交通係等の増強による捜査力の向上事件 事故等に対する迅速かつ十分な体制での対応 分庁舎 ( 警察庁舎 ) パトロール活動等の強化人員を増強し 24 時間 3 交替制の体制確保 ( 自動車警ら係 ) パトロールや事件 事故等発生時の初動対応を強化 行政サービスの維持運転免許証更新 警察相談等の住民サービスの提供 ( 交通係 警務係 ) 関係機関 団体との連携自治体 関係機関 団体との緊密な連携の維持 ( 分庁舎所長 ) エ 対象警察署 管内人口 面積 事件 事故等の発生状況 隣接警察署との位置関係等を考慮 機能強化を図る必要性があり かつ 統合の効果が期待できる次の 5 署を選定 統合後も本署の分庁舎 ( 警察庁舎 ) として 交通窓口 パトロールの拠点等に活用 実施時期 平成 29 年 4 月 1 日統合 夕張警察署を栗山警察署に統合 三笠警察署を岩見沢警察署に統合 沼田警察署を深川警察署に統合 夕張警察署 三笠警察署 沼田警察署は それぞれ警察庁舎として運用 平成 32 年 4 月 ( 予定 ) 砂川警察署を滝川警察署に統合 美深警察署を名寄警察署に統合

45 (3) 平成 29 年 4 月 1 日統合の警察署における効果 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月分 ) ア警察署の体制強化 統合後の警察署夕張警察署三笠警察署沼田警察署 統合 栗山警察署 岩見沢警察署 深川警察署 専務係の増強 夜間当直体制の強化専務係 看守勤務員 刑事課 交通課等の増強当直体制 刑事 交通当直の増強 新設 イ統合による効果 ( 統合された警察署管内における効果 ) 警察活動における効果 専務係や夜間当直体制が強化されたことにより 駐在所員の本署への応援勤務が不要 巡回連絡 パトロール等の地域警察活動に専念できるようになったほか 初動体制の早期確立が図られた 駐在所の不在日数 統合前 278 日統合後 1 日 (99% 減少 ) 捜査や看守応援勤務により駐在所員が不在となった延べ日数 巡回連絡実施数統合前 11,090 戸統合後 18,485 戸 (67% 増加 ) 家庭 事業所等を訪問した戸数 ( 不在の場合を含む ただし H28 年以前は表札等により居住が確認できた場合の戸数 ) パトロール時間 統合前 18,260.5 時間統合後 21,499 時間 (18% 増加 ) リスポンスタイム統合前 13 分 39 秒統合後 11 分 22 秒 ( 約 2 分短縮 ) (290 件 ) (348 件 ) 通信指令室が110 番通報を受理し パトカー等に指令してから警察官が現場に到着するまでの所要時間 数値は 3つの旧警察署管内の合計値 ( リスポンスタイムは平均値 ) で 平成 27 年度及び平成 28 年度 ( リスポンスタイムは平成 28 年度 ) の平均値と比較

46 事件 事故の発生状況等 刑法犯認知件数 交通事故発生件数は減少 刑法犯認知 検挙件数 検挙率 統合前 統合後 認知 件 96 件 (17% 減少 ) 検挙 54.0 件 39 件 (28% 減少 ) 検挙率 47.0% 40.6%(6.4P 減少 ) 分庁舎担当区域内の自治体別認知 検挙件数の合計 検挙率は認知に対する検挙の割合 統合後の数値は暫定値 交通事故発生件数統合前 28.0 件統合後 21 件 (25% 減少 ) 分庁舎担当区域内の自治体別件数の合計 数値は 3つの旧警察署管内の合計値で 平成 27 年度及び平成 28 年度の平均値と比較 活動事例等 初動対応力等の強化による早期の逮捕事案 ( 夕張 11 月 ) 管内銀行から 盗難被害品の通帳を使用している者がいるとの通報を受け警察庁舎勤務員が臨場 初動対応力や事案対応力が強化されたことにより 容疑者 2 名を早期に割り出し逮捕した 当直体制等の強化による現行犯逮捕事案 ( 三笠 5 月 ) 飲酒運転容疑車両の通報を受け警察庁舎勤務員が臨場し 当該車両を発見 増強 した交通当直勤務員も早期臨場し 運転手を現行犯逮捕した 体制強化による雑踏警備の実施 ( 沼田 8 月 ) 沼田町において開催された夜高あんどん祭りにおいて 統合による大規模化による利点を活かした雑踏警備を実施した ウまとめ巡回連絡やパトロール等の地域警察活動の強化 専務員の増強による捜査力の向上がア図られたほか 刑法犯認知件数や交通事故発生件数が減少するなど 再編整備により警察署を取り巻く現状と問題点期待された効果が一定程度認められます 今後も効果が継続されるように取り組むほか 平成 32 年には砂川警察署を滝川警察署に 美深警察署を名寄警察署にそれぞれ統合する予定であり 今回の検証結果を踏まえながら計画を進めてまいります

47 (1) 北海道公安委員会 方面公安委員会の構成公安委員会は警察を管理し 警察行政の民主的運営 政治的中立性を確保することを目的に設置されています 北海道公安委員会は北海道警察全体を管理し 函館方面公安委員会 旭川方面公安委員会 釧路方面公安委員会及び北見方面公安委員会は それぞれの方面本部を管理しています なお 北海道公安委員会は5 人の公安委員で構成され 各方面公安委員会は3 人の公安委員で構成されています (2) 公安委員会の権限等公安委員会は北海道警察の事務について大綱方針を定め 北海道警察の事務の運営の準則その他当該事務を処理するに当たり準拠すべき基本的な方向又は方法を示します また 法令又は条例に基づく公安委員会規則の制定 警察庁や他の都府県警察に対する援助の要求等 警察法に基づく権限を有しているほか 運転免許 風俗営業等の許可や行政処分に関する権限 ( 指定暴力団の指定に関する権限等 ) を有しています そのほか 苦情 要望や行政不服申立ての受理 犯罪被害者等給付金支給の裁定等の事務を行っています (3) 定例会議定例会議は定期的に委員長が招集し 公安委員のほか 警察本部長 情報通信部長及び委員会の承認を得た警察本部各部長等を出席させて開催しています (4) 北海道公安委員会のホームページ平成 13 年 5 月 1 日から 北海道公安委員会の運営などについて 国民からの一層の理解を得るため 北海道公安委員会のホームページを開設しました ( 平成 18 年 5 月 15 日から 各 北海道公安委員会定例会議 方面公安委員会もそれぞれホームページを開設しました ) ホームページには各委員のプロフィールを始め 定例会議の開催概要や活動状況等の様々なコンテンツを設け 北海道公安委員会についての情報を提供しています 特に 国民からの御意見 御要望を的確に聴取するため ホームページ上にメールボックスを設け 寄せられた御意見などに関して内容を調査 確認した上 誠実に対応しています

48 第 5 サイバー空間の安全の確保と警察活動 (1) 産学官連携によるサイバーセキュリティ対策サイバー空間の安全を確保するためには 産業界 学術機関 官公庁の相互協力が必要不可欠となります 北海道警察では 北海道地域情報セキュリティ連絡会 (Hokkaido Area Information Security Liaison 通称;HAISL) を中心に 各業界と互いに協力し合いながら情報共有を図り 北海道内におけるサイバーセキュリティの意識向上に向けた各種取組を進めています HAISL の情報交流 勉強会 (2) 社会におけるサイバーセキュリティ人材の育成サイバー空間の正しい利用方法やそのために必要なセキュリティ知識等は 次代を担い これからの社会で活躍する若い世代の人たちにとって必須のものとなります 北海道警察では 道内の大学 高等専門学校等と協力して 学生等がサイバーセキュリティに興味を持ち 自ら意識を持って学んでいくことができるサイバーパトロール防犯ボランティアの活動支援 外国人留学生向けサイバー防犯講話など様々な活動を行っています また 平成 29 年度は 北海道内に所在する工業高等専門学校との間で サイバーセキュリティ人材の育成を目的とした連携協定を締結しており 近い将来 地域や企業でサイバーセキュリティ対策を指導 助言できる人物を輩出できるよう 学校側と協力して講義や共同研究 調査等の活動を進めていきます 学生ボランティア活動 外国人留学生への防犯講話 教育機関との連携協定

49 (3) 事業者対策北海道内の経済を担い 活躍している事業者が サイバー攻撃 サイバー犯罪の被害に遭った場合 その被害は当該事業者に止まらず一気に拡散し 道民生活全体に悪影響を及ぼす事態となることも考えられます 北海道警察では 各事業者が健全かつ安心 安全なサイバー空間で事業活動を行えるよう 商工団体等で構成する北海道中小企業サイバーセキュリティ支援ネットワーク ( 通称 ;Cyber- 道 net) を介すなどして サイバー犯罪の最新情勢やセキュリティ面のぜい弱性等に関する情報をタイムリーに発信しています また 各事業者 ( 団体 ) が主催するセミナー 研修会に警察職員を派遣しての講話 一般参加が可能な大規模サイバーセキュリティセミナーの開催など 事業者支援に向けた各種対策を行っています 企業向け広報紙 サイバーセキュリティセミナー (4) 道民に向けたサイバーセキュリティ情報の発信 サイバー空間の脅威 に関して 道民に正しい知識と自己防衛力を身に付けてもらうため 公共施設や大型商業施設でのサイバーセキュリティイベントの開催 自治会会合やコミュニティサークルでの講話等 様々な機会を用いて分かりやすい広報啓発活動を推進しています 北海道警察では 今後も一人でも多くの道民にサイバーセキュリティを意識してもらえるよう 見て 聞いて 知ってもらえる機会 を提供するとともに 各種情報を積極的に発信していきます 公共施設 大型商業施設でのイベント風景 住民へのサイバー防犯講話

50 全職員の対処能力の向上や専門的知識を有する捜査員の育成のため 警察学校に入校した全ての職員に対してサイバーセキュリティ教養を実施しているほか 警察本部 方面本部各所属と各警察署に対する巡回教養やインターネットを使用した実戦的なサイバー犯罪捜査に関する教養 捜査担当者を対象としたサイバー捜査能力向上セミナーを実施し 人的基盤の充実強化を推進しています 警察学校教養実施状況 巡回教養実施状況 サイバー捜査能力向上セミナー実施状況 (1) サイバー攻撃の現状 ア イ サイバー攻撃情勢 近年 国内外において政府機関等に対す るサイバー攻撃が続発しています 重要イ ンフラの基幹システムを機能不全に陥れ ひ社会の機能を麻痺させてしまうサイバーテ ちようロや 情報通信技術を用いた諜報活動であ るサイバーインテリジェンスの脅威は 国 の治安 安全保障及び危機管理に影響を及 ぼしかねない問題となっています サイバー攻撃の手口 サイバー攻撃の手口としては 攻撃対象の コンピュータに複数のコンピュータから一斉 に大量のデータを送信して負荷を掛けるなど して そのコンピュータによるサービスの提 ディードス 供を不可能にする DDoS 攻撃や セキュリ ティ上のぜい弱性を悪用してコンピュータに 不正に侵入し 又は不正プログラムに感染さ せることなどにより 管理者や利用者の意図 しない動作をコンピュータに命令する手法等 があります ディードス DDoS 攻撃 標的型メール攻撃

51 不正プログラムに感染させる手口として 業務に関連した正当な電子メールを装い 市販のウイルス対策ソフトでは検知できない不正プログラムを添付した電子メール ( 標的型メール ) を送信し 受信者のコンピュータを不正プログラムに感染させる標的型メール攻撃があり 道内においても多数発生しています 平成 29 年に警察が把握した全国における標的型メール攻撃は6,027 件であり 前年に比べて約 2,000 件増加しています このうち 約 9 割 標的型メール攻撃の件数の推移 を非公開のメールアドレスに対する攻撃が占めており また 送信元メールアドレスについて攻撃対象の事業者や実在する事業者等のメールアドレスを詐称したものが多数確認されるなど手口の巧妙化がうかがわれます (2) サイバー攻撃への対処体制サイバー攻撃事案が発生した場合 北海道警察は どのような攻撃が行われたのかを明らかにし 被害を最小限にとどめ 被疑者を追跡するとともに 道民の平穏な社会生活を取り戻さなければなりません そのために 北海道警察では被害状況の早期把握 証拠資料の保全 被害拡大の防止 再発防止及び事件捜査を柱とした対応をとっています ア北海道警察サイバー攻撃対策プロジェクト北海道警察では 警備部 生活安全部 サイバーセキュリティ対策本部及び情報通信部の職員により構成される北海道警察サイバー攻撃対策プロジェクトを設置しており 部門間の連携により組織が一体となって対策を推進しています イ北海道警察サイバー攻撃特別捜査隊北海道警察では サイバー攻撃の実態解明や被害の未然防止等の総合的なサイバー攻撃対策を推進するため 北海道警察サイバー攻撃特別捜査隊を設置しています 北海道警察サイバー攻撃特別捜査隊は サイバー攻撃捜査に関する専門的な知識 技能及び経験を生かし 情報収集活動の推進や重要インフラ事業者など民間事業者等との協力関係の確立においても 中核的な役割を果たしています また 違法行為に対する捜査を推進するとともに 攻撃者及び手口に係る実態解明を進めています (3) 民間事業者等との連携による被害の未然防止ア北海道サイバーテロ対策協議会北海道警察では サイバー攻撃の標的となるおそれのある重要インフラ事業者等との間で構成する北海道サイバーテロ対策協議会を設置しています また この協議会の枠組みなどを通じ 個別訪問による民間の有識者による講演 参加事業者間の意見

52 交換や情報共有を行っています さらに 重要インフラ事業者とサイバー攻撃の発生を想定した共同対処訓練やサイバー攻撃対策に関するセミナー等を行うことにより 緊急対処能力の向上に努めています イ北海道警察サイバー攻撃対策アドバイザー北海道警察では 平成 2 8 年 1 1 月に情報セキュリティ業界の第一線で対処 分析に当たっている民間企業の専門家に北海道警察サイバー攻撃対策アドバイザーを委嘱するとともに サイバー攻撃の捜査及び未然防止活動並びに警察職員のサイバー攻撃対策に係る能力向上に向けて 捜査員に対する訓練や講演等において協力を得ています (1) サイバー犯罪の現状サイバー犯罪には パスワードなどで保護された他人のコンピュータに無断でアクセスする 不正アクセス事犯 他人のコンピュータのデータを破壊 改ざんしたり コンピュータウイルスに感染させるなどの 電磁的記録対象犯罪 電子掲示板やファイル共有ソフトを利用して違法な画像 動画等を公開したり メールやSNSを利用して他人を脅迫するなどの ネットワーク利用犯罪 があります 平成 29 年中 北海道警察では432 件のサイバー犯罪を検挙しました 検挙件数 不正アクセス電磁的記録対象事件 300 ネットワーク利用犯罪 200 合計件数 H25 H26 H27 H28 H29 (2) ネットワーク利用犯罪の検挙割合平成 29 年中 北海道警察が検挙したネットワーク利用犯罪の内 子どもの性被害に関係する児童買春 児童ポルノ法違反 北海道青少年健全育成条例違反の割合が46.9% と全体の約半分を占めました ネットワーク利用犯罪検挙割合 ( 平成 29 年中 : 北海道内 ) その他 (24.9%) 児童買春 児童ポルノ法違反 ( 児童買春 )(10.5%) 詐欺 (3.2%) 育成条例違反 (16.6%) 名誉毀損 (2.0%) ストーカー規制法違反 (3.4%) 著作権法違反 (2.9%) 商標法違反 (4.4%) 脅迫 (5.1%) 児童買春 児童ポルノ法違反 ( 児童ポルノ )(19.8%) わいせつ物頒布等 (7.1%) 割合は 小数点第 2 位を四捨五入しているため 全体で 100% とならない

53 (3) 検挙事例 平成 29 年中における主な検挙事例を紹介します 事例 1 個人間融資掲示板において 他人の ID パスワード等を騙し聞いた上 携帯電話会社のキャリア決済サービスを悪用して電子マネーを購入した男 2 名を不正アクセス禁止法違反及び電子計算機使用詐欺罪で検挙しました ( 函館西署 サイバー犯罪対策課 ) 事例 2 他人の ID パスワードを不正に入手し 医療法人のメールサーバに不正ログインした男を不正アクセス禁止法違反で検挙しました ( 北署 サイバー犯罪対策課 ) 事例 3 他人のID パスワードを不正に入手し SNSに不正ログインした上 私事性的画像をアップロードした男を不正アクセス禁止法違反及び私事性的画像被害防止法違反で検挙しました ( 千歳署 サイバー犯罪対策課 ) 安心して利用できるサイバー空間を目指して 警察署刑事 生活安全課巡査部長インターネットが普及し 大抵のことは人差し指一つでできる時代になりました ネット環境さえあれば 世界中と繋がることができますし 社会生活になくてはならないツールとなっています しかし これは犯罪者にとっても同じことが言え 様々な形でインターネットが悪用されています 私の勤務する警察署管内でも 不正アクセスを受けた人 アップした画像をもとに脅迫を受けた人 SNSで顔も分からぬ者に裸の写真を送ってしまった少年等 インターネットに絡む犯罪被害に遭われた方が多数います これら案件に通じて言えることは その利便性の裏側にある危険性に目を向けていなかったという点です 現在 私たち警察には 実空間のみならず サイバー空間の安全 安心を守っていくことが求められています 当署では 一人でも多くの方がセキュリティ意識を持ち 先述した被害等に遭わぬよう 地域連絡協議会を設立して研修会の開催や公衆無線 LAN 対策など サイバーセキュリティに関する対策 取組を推進してきました これら活動を進めてきた署員の一人として 私自身 今後も時代の変化や進歩を敏感に察しながら 住民に理解しやすく 効果的なサイバーセキュリティ対策を進めていきたいと考えています

54 第 6 社会不安の除去と警察活動 (1) 経済事犯の現状経済事犯とは 偽ブランド品などを販売する知的財産侵害事犯 法定利息の数十倍もの高額な利息を要求するヤミ金融事犯 主に高齢者を対象に布団を高額で売り付けたりする特定商取引等事犯 高額配当をうたい文句に現金を預かる利殖勧誘事犯や違法に海産物などを採捕する密漁事犯等をいい これらの事犯の平成 29 年中の検挙は158 件 143 人でした また 経済事犯に悪用された預金口座などを利用不可能にするために金融機関に対して口座凍結の情報提供を実施した件数は1,382 件 犯罪に利用された携帯電話の契約を解約させるために携帯電話事業者に対して契約者確認の求めを実施した件数は238 件でした (2) 平成 29 年中の主な検挙事例 事例 1 平成 29 年 5 月までに 全国の中小企業の経営者などを対象に 貸金業の登録を受けずに小切手などを担保にして金銭の貸付を行い 法定利息を超える利息を他人名義口座に振り込ませて受け取ったとして ヤミ金融業者 3 グループ合計 20 人を貸金業法違反 出資の受入れ 預り金及び金利等の取締りに関する法律違反等で検挙しました ( 中央署 生活経済課 生活安全企画課 ) 事例 2 平成 29 年 11 月 インターネットオークションサイトを利用して シャネル や ルイ ヴィトン に似せたロゴが付いた偽物の財布等を 全国の顧客に販売していたとして 販売者 2 人を商標法違反 ( みなし侵害 ) で検挙しました ( 小樽署 羽幌署 生活経済課 生活安全企画課 ) 押収した財布などの証拠品 (1) 環境事犯の現状ア廃棄物事犯 北海道は雄大な自然を有し 多種多様な動植物が生息する自然豊かな地域ですが 大量 の廃棄物が山林や原野に不法投棄されたり野外で焼却される事犯が後を絶たず 自然や 生活環境を破壊する事犯として大きな社会問題となっています 一度損なわれた自然を 取り戻すには長い年月と膨大な費用がかかり そのための努力は計り知れないものがあり ます 北海道警察では こうした悪質な廃棄物事犯の取締りを特に強化しており 平成 29 年中 の検挙は 326 件 349 人でした

55 事例 占冠村の村有地 2か所において 平成 26 年 6 月ころから平成 29 年 6 月ころまでの間 複数回にわたり 冷蔵庫 テレビ 電気ヒーター 断熱材等約 7.5トンの廃棄物を土中に埋めて不法投棄したとして ペンション経営者の男ら3 人を 廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反で検挙しました ( 富良野署 旭川方面本部生活安全課 生活経済課 ) 投棄現場の掘削状況 事例 札幌市内に設置された資源回収ボックス2か所において 平成 29 年 7 月 25 日から同年 8 月 24 日までの間 複数回にわたり ブラウン管テレビ プラスチックケース等の廃棄物約 400キログラムを不法投棄したとして 便利屋を営む男ら4 人を 廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反で検挙しました ( 南署 生活安全企画課 生活経済課 ) イその他の事犯環境を破壊する事犯は 廃棄物問題だけではありません 高山植物や高山帯に生息する昆虫などは 特定の地域にしか生育しないものが多く大変貴重なものですが スノーモービルの走行や盗掘 森林の違法伐採等により生育環境が悪化しています 損なわれた自然の回復には長い年月を要することを 一人一人が銘記する必要があります (2) 環境事犯を防止するための取組北海道警察では豊かな自然を未来に引き継ぐため 次のような対策に取り組んでいます 関係機関との連携 毎年 北海道警察による環境犯罪対策連絡協議会を開催するとともに 関係機関が主催する会議に積極的に参加して情報交換を行うなど 連携強化を図っています 廃棄物不法投棄対策の取組 警察署と行政機関合同による不法投棄防止啓発活動や ヘリコプターによる監視活動を実施しています 自然環境保護の取組 山岳地帯などの自然保護地区において 行政機関や自然保護団体と協力した山岳パトロールや登山口における街頭啓発活動 ヘリコプターによる監視活動を行っています また降雪期には 関係団体と協力したスノーモービルの乗り入れに対する警戒活動を実施しています

56 (1) 風俗関係事犯の現状平成 29 年中の道内における風俗関係事検挙件数は205 件 218 人で 前年に比べて25 件 17 人 増加しており 主なものとして 飲食店における無許可風俗営業事件 年少者使用事件 出会い系サイトを利用した売春クラブにおける売春 ( 周旋 ) 事件 メンズエステ店を仮装した性風俗禁止地域営業事件 ぱちんこ店の景品交換に係る商品買取り事件等を検挙しました 事例 1 検挙件数 平成 29 年 6 月 札幌市内と広尾町内の系列パチンコ店 2 店舗において 店が遊技の対価として客に提供した賞品を 店が再び買い取ったとして 経営者等を風営適正化法違反 ( 賞品買取り ) で検挙しました ( 厚別署 広尾署 釧路方面本部 生活安全企画課 保安課 ) 件 その他 射幸行為 わいせつ事犯売春事犯風営法違反 0 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 事例 2 平成 29 年 8 月 札幌市内において 風俗営業の許可を受けずに風俗店を営み 18 歳未満の年少者を従業員として雇入れ 客に対して接待をさせていた者 2 人を風営適正化法違反 ( 無許可 年少者使用 ) で検挙しました ( 東署 生活安全企画課 保安課 ) (2) 外国人雇用関係事犯の現状平成 29 年中の道内における外国人の不法就労助長事件は 6 件で 前年に比べて 3 件増加 事例 しており 不法就労させていた雇用主等 6 人を検挙しました 平成 29 年 11 月 札幌市内に所在する宿泊施設において 不法残留するインド国籍の外国人 2 名 及び短期滞在で入国し 資格外活動許可を受けていないバングラディッシュ国籍の外国人 4 名を 従業員として不法就労させた会社役員等を入管法違反 ( 不法就労助長 ) で検挙しました ( 西署 手稲署 ) (3) AV 出演強要 JK ビジネス の被害防止対策 アダルトビデオ出演強要問題については 平成 29 年 5 月 19 日 アダルトビデオ出演強要問 題 JK ビジネス 問題等に関する関係府省対策会議において 今後の対策が取りまとめら

57 れ 政府一体となって各種対策を推進中であり 北海道警察でも各種対策を以下のとおり推進しています ア取り締まりの強化北海道内で平成 29 年中におけるアダルトビデオ出演強要問題に関する検挙はありませんでしたが 繁華街ススキノ地区において スカウト行為を行う者に対しての指導警告を継続して実施しています イ教育 啓発の強化大学や高校 企業等において アダルトビデオ出演強要問題における被害防止教育を実施している他 ホームページやポスター リーフレットを使用した広報資料や テレビやラジオ SNSを活動した被害防止の広報啓発を行っています ウ相談体制の充実北海道内で平成 29 年中における本件相談は1 件でしたが 警察本部 警察署 交番等の相談窓口において アダルトビデオ出演強要問題に係る相談を24 時間受け付けています また 相談の際はプライバシーが守られることや 事件以外においても 適切な助言や専門機関の紹介を行うなどの対策を行っています 人の権利に関わる仕事の大切さ 警察本部保安課巡査部長私は現在 警察本部保安課で勤務しています 保安課 と聞くと ススキノ地区で取締りをしている部署 と思う方も多いかもしれませんが 私は警察署で受理した本来禁止されている風俗営業 猟銃 古物営業 更に警備業といった営業等について必要な審査や調査を行い 要件を満たした方や場所に対して許可 認可をしたり各種の問い合わせに対応する許認可業務を担当しています 許認可業務は 人の権利に関わる仕事のため 間違った審査をして許可をするということは絶対にあってはいけないことであり また その審査等には一定の処理期間が定められていますので 迅速適正に審査をしていかなければなりません しかし 許認可業務には他の警察官よりも専門的な知識が要求されるため 私が警察署で初めて担当することとなった時には 相当に戸惑っていたことが今でも鮮明に思い出されます 今 警察署を指導する立場にある保安課員として 許認可業務を担当していますが この業務は奥深いものであり まだまだ勉強しなければならないと痛感しています 今後も自己研鑽を怠らず より一層 迅速適正な許認可業務を行い 北海道の治安維持 向上に陰ながら貢献していきたいと思います

58 第 7 少年の非行防止と健全育成活動 北海道の非行少年は昭和 58 年を境に減少を続け 平成 5 年以降は5,000~6,000 人台とほぼ横ばい状態で推移し 平成 18 年以降は4,000 人台 平成 27 年には1,000 人台まで減少しました 平成 29 年の非行少年は1,453 人で 前年に比べて54 人 (3.6%) 減少し そのうち刑法犯で検挙 補導した少年は1,308 人で 前年に比べて23 人 (1.7%) 減少しました 成人を含む全刑法犯検挙人員に占める犯罪少年の割合は9.3% で 前年に比べて1.2ポイント減少し 全国の12.5% を3.2ポイント下回ったほか 刑法犯で検挙した犯罪少年の人口比 ( 同一年齢層の少年人口 1,000 人当たりの刑法犯で検挙した犯罪少年の比率 ) は2.9で 前年と同じであったものの 全国の3.8を1.1ポイント下回りました 特別法犯で検挙 補導した少年は142 人で 前年に比べて33 人 (18.9%) 減少し そのうち薬物事犯で検挙した少年は3 人で 前年に比べて3 人 (50.0%) 減少しました 非行少年の推移 人2,500 2, , , , , ,453 1, ,000 2,018 1,978 1,573 1,331 1, 年 26 年 27 年 28 年 29 年 3 ぐ犯 特別法犯 刑法犯 不良行為で補導した少年は1 万 5,632 人で 平成 19 年から1 万 4,000 人 ~1 万 5,000 人の間で推移し 平成 24 年には 1 万 9, 人台まで増加 その後は減少傾向にありましたが 平成 29 年は増加しました 行為別では深夜はいかいが5,015 人で最も多く 学職別では高校生が7,163 人と補導人員の4 割以上を占めています 少年の非行防止には 早期発見と速やかで適切な対処が重要であることから 北海道警察では街頭補導活動を強化するとともに 少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動や非行防止教室の開催など 関係機関や団体と連携した 非行少年を生まない社会づくり を推進しています

59 (1) 少年サポートセンター北海道警察では 警察本部及び各方面本部に補導活動 少年相談 虐待やいじめ等の被害に遭った少年の支援 少年の健全育成や非行少年の立ち直り支援等の各種少年問題に専門的に対応する 少年サポートセンター を設置しています 警察本部の少年サポートセンターは民間施設 ( 札幌市中央区北 1 条西 7 丁目プレスト 1 7 ビル ) にあり 相談者が利用しやすい環境にあります 少年サポートセンター ア少年の居場所づくり活動少年サポートセンターでは 少年の規範意識の醸成や立ち直り支援を目的とした少年の居場所づくり活動 ( 通称 JUMPプラン Juvenile Make Place= 少年が居場所をつくる の意味 ) を推進しており 少年補導員や学生ボランティア Jumpers 等の協力を得て 家庭や学校 関係機関 団体等と連携し 社会参加活動 ボランティア体験 農業体験 学習支援 就労支援活動等を実施しています 平成 2 9 年度は 関係機関 団体の協力を得て実施した漁港の岸壁の塗装作業 北海道コンサドーレ札幌のコーチを講師としたサッカー教室 継続的に行うことで生命や物に対するいたわりの気持ちを育む教育的な効果が期待される農業体験 学生ボランティアによる学習支援等を実施しました 塗装作業 サッカー教室

60 農業体験 学生ボランティアによる学習支援 イ少年補導少年の非行を防止するためには 問題行動を早期に発見し 適切な措置をとることが重要です そのため 繁華街 ゲームセンターやカラオケ店など 多くの少年が利用する場所において不良行為少年を発見 補導し 少年や保護者に必要な指導 助言を行っています また サイバーパトロールによって 児童による援助交際を求めるインターネットへの不適切な書き込みを発見し 書き込みをした児童と接触して注意 指導するサイバー補導も行っています 少年補導 (2) スクールサポーター制度学校内外における児童生徒の非行防止や安全確保等に関する学校の活動を支援するため 退職した警察官をスクールサポーターとして委嘱し 学校の要請に基づいて派遣しています 平成 29 年度は 8 人のスクールサポーターが札幌市教育委員会管内 石狩教育局管内 上川教育局管内 釧路教育局管内 十勝教育局管内及び根室教育局管内の小学校 中学校計 43 校の派遣要請を受け 主に教職員と スクールサポーターによる連携した校内巡回 遊戯施設や公園等の校外巡回 少年薬物乱用防止教室 の居場所づくり活動への支援 非行防止教室での講師 登下校時の見守り活動等を行いました (3) 学校などと連携した非行防止教室 薬物乱用防止教室 少年の規範意識の向上及び犯罪被害防止を目的とするインターネット 暴力 いじめ 万引き等を題材にした非行防止教室 少年の薬物乱用防止意識の向上を目的とする薬物乱用

61 防止教室を 講演 ( 講話 ) 方式 や高い指導効果が期待できる ティームティーチング方式 (TT 方式 ) により実施しています また 平成 29 年 6 月から 従来の非行防止教室等に加え インターネット空間に潜む危険性等を始めとする 犯罪被害の未然防止等をタイムリーかつ短時間で より多くの児童生徒に指導ができる 小中学校の校内放送を活用した新たな形態の非行防止教室を実施しています TT 方式の非行防止教室 校内放送を活用した非行防止教室 (4) インターネット利用に起因する児童の犯罪被害等を防止するための取組 近年 無線 LAN 回線やアプリケーションの利用が 可能なスマートフォンのほか インターネット接続 機能を備えた携帯ゲーム機や音楽プレーヤー等が普及 するなど 児童が利用するインターネット接続機器が 多様化したことにより 犯罪被害に遭う児童が後を 絶ちません これらの環境の変化に対応するため 平成 30 年 2 月 改正 青少年が安全に安心してインターネットを利用 できる環境の整備等に関する法律 が施行され フィルタリングの普及促進に向けた取組が強化されて います こうした情勢を踏まえ 北海道警察では児童 の犯罪被害防止に向け 保護者に対する啓発用リーフレット 全道中学校における新入学説明会での保護者説明など 学校と連携した効果的な啓発 携帯電話販売店等に対するフィルタリングの普及促進に向けた適切な対応の要請 校内放送を活用した非行防止教室等による児童に対する情報モラル教育の推進 地下歩行空間等に設置の大型スクリーンを活用した広報啓発 等 の取組を推進しています

62 1 非行防止は家庭から! 2 子供のスマートフォン等にはフィルタリングサービスを! 3 少年に関するご相談はは最寄りの交番 警察署へ! 北海道警察 大型スクリーンで放映した広報啓発用スライド ( 一部を抜粋 ) (5) 少年相談平成 29 年中 北海道警察が新規に受理した少年相談の件数は2,331 件で 前年に比べて5 件 (0.2%) 減少しました 新規受理した相談を相談者別に見ると 保護者が最も多く47.7% を占め 次いで少年自身が26.5% 学校関係者が3.8% となっています 少年自身からの相談では高校生が32.9% と最も多く 次いで中学生が21.6% となっています 新規受理した相談を内容別に見ると 家庭問題が39.6% と最も多く 次いで学校問題が 13.0% 非行問題が10.6% 交友問題が10.1% 犯罪被害が6.7% の順となっています 子供の思春期は第 2 反抗期とも呼ばれ 自立と依存の問題や仲間関係の比重の高まりなど特有のテーマを抱えることから 学校生活や進路 交友関係等で摩擦や葛藤を生じやすくなります そして 本来支えとなるはずの親子のコミュニケーションにも支障が出ることがあり それに伴って 家庭内暴力や家出に走ったり 非行に至る場合もあります また その子特有の資質が理解されず 家族や友達を始めとする周囲とのズレが大きくなるのもこの時期の特徴です

63 北海道警察では そうした問題を未然に防いだり問題を解決することを目的に 警察本部及び各方面本部の少年サポートセンターにフリーダイヤルの 少年相談 110 番 を開設し 電話での相談や その後の面接による相談を受け付けており 北海道警察ホームページでは メールによる相談も受け付けています 少年相談受理 さらに 警察本部では臨床心理士の資格を持った少年心理専門官を配置し カウンセリングや家族療法等の技術を用いて 少年相談の背景にある複雑な問題に対応するとともに 犯罪の被害にあった少年や その家族の方への支援を行っています 少年相談 番 AM8:45~PM5:30 ( 時間外と土日祝日は留守番電話 ) 携帯 PHS からは ( 札幌方面 ) か各方面本部の代表電話にかけて 少年サポートセンター と指定してください 夜間 休日の緊急の相談は 警察相談電話 #9110 へおかけください 北海道警察では 児童ポルノや年少者雇用のように 少年の心身に有害な影響を与え少年の福祉を害する犯罪 ( 福祉犯 ) の取締りと被害少年の発見 保護を推進しています 平成 29 年中の道内における福祉犯の検挙人員は314 人で 前年に比べて17 人 (5.7%) 増加し 被害に遭った少年は214 人で 前年に比べて35 人 (19.6%) 増加しています 少年の福祉を害する犯罪の検挙状況 北海道青少年健全育成条例児童買春 児童ポルノ法風営適正化法児童福祉法 その他 25 年 年 年 年 年 人

64 被害少年の SNS 等利用状況 出会い系サイト SNS 福祉犯の被害状況( 平成 29 年 ) 幼児 小学生高校生有職少年 中学生 その他学生 無職少年 件 年 26 年 27 年 28 年 29 年 被害少年のうち 中学生と高校生が169 人と全体の約 8 割を占めているほか SNS 等の利用に起因して被害に遭った少年が107 人で 前年に比べて35 人 (48.6%) 増加しています 最近は 出会い系サイトよりも S N S の利用に起因して被害に遭うことの方が多くなっています 少年がこうした被害に遭わないようにするためには 警察 学校 事業者等が緊密な連携を図り 少年に対してはインターネットを利用することの危険性を理解させるとともに 保護者に対しては18 歳未満の少年が使用するスマートフォン等に 必ずフィルタリング機能を設定して 有害サイトにアクセスさせないことなどを指導していくことが重要です 中学校の保護者向けの説明会を利用した啓発活動 携帯電話販売店等に対する要請文書

65 子供の性被害防止に係る対策の推進児童ポルノの製造や児童買春を始めとする子供の性被害については 子供の心身に有害な影響を及ぼし かつ その人権を著しく侵害する極めて悪質な行為であり インターネットを通じて長期的に被害に遭った子供を傷付けることも多くあります また 近年 大都市の繁華街を中心に 女子高校生等によるマッサージ 会話やゲームを楽しませるなどの接客サービスを売り物とする いわゆる JKビジネス と呼ばれる営業など 子供の性に着目した新たな形態の営業が出現しており 社会的な問題となっています 北海道警察では 犯罪対策閣僚会議において策定された 子供の性被害防止プラン に基づき 徹底した取締りは NPO 法人ライトハウスがもちろんのこと 被害の予防 拡大防止 被害児童の保護等 作成する被害防止啓発漫画 各種対策を関係機関 団体と連携して推進しています 事例 1 平成 29 年 6 月 チャットレディとして雇用した女子高校生にいかがわしい行為をさせ その映像を不特定多数の者にインターネット上で生放送したチャットルーム経営の男を児童福祉法違反で検挙しました ( 中央署 少年課 ) 事例 2 平成 29 年 6 月 SNSで知り合った女子小学生に裸の画像を自画撮りさせた上 メールで送信させた無職の男を強制わいせつ及び児童買春 児童ポルノ禁止法違反で検挙しました ( 厚別署 少年課 ) 事例 3 平成 29 年 10 月 掲示板サイトで知り合った女子中学生にスマートフォンを送りつけ 裸の画像を自画撮りさせた上 メールで送信させた無職の男を児童買春 児童ポルノ禁止法違反で検挙しました ( 苫小牧署 少年課 )

66 児童虐待は 本来保護してくれるはずの保護者から児童が虐待を受け 心身両面にわたって深刻な傷を負ってしまう重大な問題です 北海道警察では 児童虐待防止の観点から あらゆる警察活動を通じて被害児童の早期発見と保護に努め これを発見した場合は 速やかに児童相談所に通告するなど被害児童の保護を図ることとしており 平成 29 年中は2,065 件 3,520 人を通告しています また 児童に対する傷害などで 59 件 59 人の保護者を検挙したほか 児童虐待の防止等に関する法律に基づく児童相談所の要請を受けて 児童の安全確認 一時保護に際し 15 件の援助を行っています さらに 児童虐待の防止に向けて 児童相談所に現職の警察官や警察官 OBを配置する人事交流や 情報共有等に関する協定の締結 担当者会議の開催 被害児童を救出 保護するための強制立入 ( 臨検 捜索 ) の合同訓練等を行っています 平成 29 年中の主な児童虐待事件 実父が自宅において 乳児の身体を上下に強く揺さぶるなどして 硬膜下血腫や右大腿骨骨折の傷害を負わせた事件 実母の交際相手が実母の実家において 9 歳女児の顔面を床に打ち付けるなどの暴行を加え 顔面打撲などの傷害を負わせた事件 児童相談所への通告状況性的ネグレクト心理的身体的 2,000 1,862 2,634 2,282 1,500 1, 人2,500 1, H25 H26 H27 H28 H29 被害児童の学職別状況その他高校生中学生小学生未就学 人1,649 1,500 1,380 1,118 1,127 1,000 1, H25 H26 H27 H28 H

67 児童虐待から子供を守るためには 被害児童を早期に発見保護することが何よりも大切です このため 地域の住民一人一人がこの問題に関心を持ち 地域の子供に起きている変化に注意 をお願いします あなたの連絡が 虐待から子供たちを救うことにつながります 近所の子供に こんな様子はありませんか? 児童虐待発見のポイント 子供の泣き声や 助けを求める声が頻繁に聞こえる 身体に不自然な傷 ( 切り傷 打撲 火傷など ) が多い 身体や衣類が汚れていたり 季節にそぐわない服装をしている 学校給食をむさぼるように食べたり 異常な食欲がある 小学校 幼稚園 保育所の欠席が多い 夜遅くまで遊んでいたり 家出をするなど家に帰りたがらない おかしい と感じたら迷わず連絡! 少年の気持ちに寄り添う 警察本部少年課技術職員少年サポートセンターにおける少年相談の内容は 非行問題だけでなく 家庭や学校に関すること 犯罪被害に関すること等幅広いものとなっています 少年の問題行動に困った保護者からの相談で始まることが多いのですが 少年が問題行動を呈するには 親子関係や学校生活 友だちとの関係でうまくいかないなど少年なりの理由があります また 犯罪被害に遭った少年の場合 初めて会う大人に 思い出したくないつらい体験を話さなければならないという状況にあります いずれも 少年の話に真剣に耳を傾けることが重要ですが 少年にとって警察という場所で話をすることがどのような体験であるかに思いを馳せてかかわることが少年との信頼関係を築く第一歩になると感じています 少年は 不安や怒り 悲しみ 寂しさ等の気持ちを言葉よりも行動で表現することの方が多く そのときそのときの気持ちを丁寧に聴くことを心がけています 少年とともに歩む道は いつも平坦なものとは限りませんが 最初は不安だったけど 安心して話すことができた ここでは自分のことを正直に話せるのがいい と言ってくれる少年達の言葉に励まされ 日々の業務に取り組んでいます

68 第 8 道民の身近な不安を解消する警察活動 (1) 行方不明事案平成 29 年中に北海道警察が届出を受理した行方不明者は3,070 人で 前年と比べて164 人 (5.6%) 増加しており 原因 動機別では家庭関係が680 人 (22.1%) で最も多く 次いで疾病関係 事業 職業関係 異性関係等となっています 平成 29 年中届出数 3,070 人 解決件数は 平成 2 9 年以前に受理し解決されて 解決数 2,902 人いなかったものが 同年中に解決となったものを含む 行方不明者届出受理数 行方不明者の原因動機別状況 ( 平成 29 年 ) ( 人 ) 4,000 3,000 2,000 1,000 0 少年 成人 3,121 2,988 3,025 2,906 3, ,570 2,507 2,469 2,373 2, 年 26 年 27 年 28 年 29 年 学業関係 ( 人 ) 73 不詳家庭関係 その他 事業 職業関係 527 疾病関係 犯罪関係 異性関係 (2) 特異行方不明者行方不明者の中でも 特異行方不明者 として届出を受理した人数は1,906 人であり 認知症高齢者や年少者等の自救能力が乏しいことにより 生命又は身体に危険が生じるおそれのある方の割合が増加傾向にあります ( 人 ) 特異行方不明者届出受理数 特異行方不明者態様別状況 ( 平成 29 年 ) 2,500 2,000 1,500 1, ,698 1,696 1,771 1,772 1,906 ( 人 ) 精神障害 危険物 25 自救無能力 504 凶悪犯被害 13 福祉犯被害 178 事故遭遇 547 自殺企図 年 26 年 27 年 28 年 29 年

69 (3) SOSネットワークの運用認知症高齢者などの行方不明事案に対応するため 全道警察署管内に構築された 徘徊認知症高齢者 SOSネットワーク により 民間協力による捜索活動や発見 保護した後の保健所 自治体による支援等 行方不明者やその家族に対するケアが行われています (1) 総数平成 29 年中の道内における自殺者の総数は1,001 人で 前年に比べて3 人 (0.3%) 減少しました 性別では 男性が679 人で前年に比べて35 人 (4.9%) 減少し 女性は322 人で前年に比べて32 人 (14.5%) 増加しました 自殺者数 ( 人 ) 1,400 1,215 1,200 1, ,117 1, 女性男性 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 (2) 年齢別状況平成 29 年中の道内における自殺者を年齢別に見ると 40 歳代が178 人 (17.8%) と最も多く 次いで50 歳代が159 人 (15.9%) 60 歳代が159 人 (15.9%) 70 歳代が142 人 (14.2%) 30 歳代が120 人 (11.9%) 80 歳以上が112 人 (11.2%) 20 歳代が100 人 (10.1%) 年齢不詳が2 人 (0.2%) の順となっています 少年 (20 歳未満 ) の自殺者数は29 人で 前年と比べて8 人の増加となっています (3) 職業別状況職業別では 無職者 が572 人 (57.1%) で最も多く 次いで 被雇用者 勤め人 が 309 人 (30.9%) 自営業 が73 人 (7.3%) 学生 生徒 が36 人 (3.6%) の順となっています

70 (4) 原因 動機別状況 ( 複数計上 ) 原因 動機を見ると 健康問題 が 人で最も多く 次いで 家庭問題 が 194 人 経済 生活問題 が 168 人 勤務問題 が 109 人 その他 が 54 人の順となっています 健康問題 のうち うつ病 によるものが131 人 ( 健康問題 の37.5%) で 自殺者全体の13.0% を占めています 自殺者の原因 動機別状況 ( 複数計上 平成 29 年 ) 健康問題 361 経済生活 168 家庭問題 194 勤務問題 109 男女問題 52 学校問題 11 その他 54 ( 人 ) 犯罪や事故のない安心して暮らせる北海道を実現するためには 地域住民 自治体 事業者 警察等が緊密に連携 協働し 犯罪や事故等による被害を未然に防止する地域安全活動に 取り組む必要があります (1) 警察の取組アソフト面ホームページや ほくとくん防犯メール ツイッターなどを活用し 犯罪や事故の発生などの地域安全情報をタイムリーに配信するとともに 防犯ボランティア団体との合同パトロール 防犯講習会の開催等により地域住民による地域安全活動への支援を行っています また 警察官を派遣して 小学校の教職員や児童などを対象とした不審者侵入時の対応 避難誘導の訓練を実施するなど 子供を犯罪から守る取組への支援を行っています 安全安心なまちづくりの日道民の集い

71 このほか 春の地域安全運動や全国地域安全運動の期間中には 全道推進会議や関係機関 団体 防犯ボランティア団体の方々と連携し 道民の集いの開催や各種広報啓発活動等を行い 地域住民の防犯意識の高揚を図っています イハード面北海道警察では 自治体や建設 建築などの関係機関 団体 防犯協会と連携し 北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり条例 の指針に基づき 道路 公園等の公共施設や共同住居の構造 設備 配置等の防犯環境に配慮した犯罪の起きにくいまちづくりを推進しています 街頭防犯カメラの設置 北海道警察では 警察庁の平成 23 年度街頭防犯カメラ整備パイロット事業などにより 札幌市すすきの地区の公共空間に 43 台の街頭防犯カメラを設置しています 街頭防犯カメラにより犯罪の未然防止と被害の拡大防止を図るとともに 事件 事故に的確に対応し 地域住民や観光客などが安心できる安全なまちづくりを推進しています (2) 北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議 ( 全道推進会議 ) による取組北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり条例 ( 平成 17 年 4 月 1 日施行 ) に基づき設置された全道推進会議 ( 会長 ~ 知事 構成員 ~ 北海道 北海道警察 北海道教育委員会 札幌市等 70の機関 団体 ) が推進主体となり 平成 20 年 5 月から道民運動として 安全 安心どさんこ運動 を展開しています この運動は人や地域 社会の絆を強め 地域コミュニティを向上することによって住みよい地域を実現するもので 子どもの安全を見守る運動 と あいさつ みまもり たすけあい運動 の 2 本柱について 普及啓発に努めています 安全 安心どさんこ 運動ポスター (3) 地域による取組地域住民が主体となった様々な自主防犯活動が 各地で活発に行われています 子供や女性が不審者に声を掛けられたり つきまとわれたりした場合などに駆け込む避難所となる 子供 110 番の家 は 市町村や学校 町内会等が主体となり 一般家庭 商店 事業所等の協力によって設置されています 子どもの安全を見守る 運動ステッカー

72 (4) 事業者による取組近年 地域の犯罪抑止や子供の見守り等の防犯活動を社会貢献として積極的に取り組む事業者や団体が増えています 北海道警察では 防犯 CSR 活動 (CSR=Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任) に取り組む事業者などに対し 防犯情報の提供 活動のアドバイス等の支援を行うとともに北海道警察や各警察署のホームページで活動を紹介しています (5) 民間ボランティア団体による取組ア防犯ボランティア団体の現状平成 29 年末現在 道内で1,340の防犯ボランティア団体が結成されており 現役世代による休日の活動や夜間のパトロールなど それぞれの生活様式に合わせた自主防犯活動が実施されています また 声掛け事案の発生が多い子供の下校時間帯に重点を置いたパトロールや見守り活動 不審者対応訓練をするなど工夫を凝らした防犯活動が行われています 子どもの見守り活動 イ防犯ボランティア団体による積極的な活動他の団体の模範となる積極的な活動が認められ これまで道内で 稚内市防犯指導員協議会 札幌屯田防犯パトロール隊( 通称とんぼ隊 ) 狸小路商店街自主巡回活動組織 鷲別子ども見守りたい 標津町防犯ボランティア組織レッドシャドー いきいき行動隊 が安全安心なまちづくり関係功労者内閣総理大臣表彰を受賞しています 防犯ボランティアの活動 ( 特殊詐欺被害防止寸劇 ) 防犯ボランティア団体数の推移 項目 / 年別平成 25 年末平成 26 年末平成 27 年末平成 28 年末平成 29 年末 団体数 1,560 1,562 1,565 1,271 1,340 団体数は 北海道警察において把握している防犯ボランティア団体 ( 平均して月 1 回以上の活動実績がある構成員 5 人以上の団体 )

73 ウ青色回転灯装備車による防犯パトロール道路運送車両法の保安基準が平成 16 年以降緩和され 地域で自主防犯活動を実施している防犯ボランティア団体などが青色回転灯を装備した車両で防犯パトロールを行っています 平成 29 年末現在 道内で 709 団体 3,468 台の青色回転灯装備車が各地においてパトロールを実施しています 青色回転灯装備車台数の推移 青色防犯パトロール 項目 / 年別平成 25 年末平成 26 年末平成 27 年末平成 28 年末平成 29 年末 台数 3,394 3,464 3,485 3,463 3,468 エ学生ボランティアによる活動北海道警察では ボランティアの確保と活動の活性化を図ることを目的として 次世代を担う学生ボランティアによる 地域の安全に関する活動 少年の非行防止及び健全育成に関する活動 サイバー空間の安全の確保に関する活動が積極的に実施されています また 学生ボランティアの更なる活性化に向け これまで複数の所属が所管していた各学生ボランティアの統合に向けた取組を平成 29 年中に進めています 平成 30 年 4 月 新たなボランティア組織として 北海道警察学生ボランティア ジャンパーズ を設立 子供の見守り活動 少年の学習支援 サイバー安全教室への参加

74 第 9 地域の安全を守る活動 (1) 交番 駐在所の活動地域の皆さんにとって最も身近にある交番 駐在所は 道内に交番が 312 か所 駐在所が 409 か所あります ( 平成 30 年 4 月 1 日現在 ) 交番 駐在所の警察官は 地域の皆さんが日常 生活で不安に感じていること 困りごと等を把握して 地域の皆さんと一緒に問題の解決に 取り組み 地域の安全を守る活動を行っています ア パトロール 立番 交番 駐在所の警察官は 地域の皆さんを事件 事故 から守るため 昼夜間の別なく地域をパトロールし 不審者に対する職務質問や家庭などに対する防犯指導等 を行って 地域で発生する身近な犯罪や事故の防止と検 挙活動に努めています また 交番の施設外の視野の広い場所に立って警戒する とともに 通行する方々への声掛け 挨拶 犯罪の予防 検挙に当たる立番を行っています 交番前における立番 イ巡回連絡交番 駐在所の警察官は 担当地域の家庭や会社 店舗等を訪問して 防犯指導や地域の皆さんの意見 要望の聴取を行うとともに 緊急時の連絡に役立てるため 巡回連絡カードの記載をお願いしています ウ 地理案内 交番 駐在所では 警察官が地域の特徴を盛り込んで作成した管内図を活用して 来訪者の方々に地理案内を行っています エ 各種届出の受理 来訪者に対する地理案内 交番 駐在所の警察官は 落とし物などの届出を受けるほか 万一 地域の皆さんが 犯罪の被害や交通事故に遭った場合にも直ちに届出を受理し 事件や事故における初期的 な活動に当たっています (3) 地域住民との連携 協働活動ア問題解決活動 交番 駐在所の活動を通じて把握した意見 要望等の情報から 地域の皆さんに身近な 問題を積極的に取り上げ 皆さんと連携 協働して問題解決を図る はまなす活動 に 取り組んでいます

75 イ防犯支援活動交番 駐在所の警察官は 保育所 小学校における防犯教室や交通安全教室 高齢者の方を対象とした特殊詐欺などの被害防止講話等を行っており 寸劇などの特色ある活動を行っている警察官もいます 特殊詐欺被害防止の寸劇 防犯教室 ( 資機材の活用 ) ウ情報発信活動交番 駐在所の警察官は 地域の事件 事故の発生状況や被害に遭わないためのポイント 地域の身近な話題等を盛り込んだ 交番 駐在所広報紙 を発行し 各家庭に配布 回覧しています また 特に注意していただきたい身近な事件 事故については 交番 駐在所速報 を作成し 交番 駐在所の掲示板に掲示したり 広報紙と同じく各家庭に配布 回覧するなど タイムリーにお知らせしています 駐在所広報紙 交番速報

76 (3) 住民サービスの向上交番 駐在所では 警察官が事件 事故の捜査やパトロール等で一時的に不在となる場合 交番 駐在所を訪れる方に不便を感じさせないために 交番相談員を配置したり 電話の不在時転送装置を設けるなどして 住民サービスの向上に努めています ア交番相談員北海道警察では全国に先駆けて 昭和 62 年に 交番相談員 制度を導入し 交番相談員が警察安全相談や地理案内 各種届出の受理等の業務を行い 警察官の活動を支援しています イ不在時転送装置交番 駐在所に警察官が不在でも 事務室内の電話機の受話機を持ち上げるだけで警察署と連絡がとれるシステムとなっています 不在時転送装置 ウコミュニティルーム平成 5 年以降に新設 改築された交番 駐在所には 住民の皆さんの意見 要望をうかがったり 交番 駐在所連絡協議会のほか 地域の安全に向けた会合などにも利用できるスペースとして コミュニティルームを設けています ダンボールでできたお巡りさん警察署地域課巡査部長 子供達って可愛いですね パトカーを運転してパトロールをしていると街のあちこちで子供達から 敬礼 をされることがあります 敬礼 もいろいろで 右手だったり 左手だったり おでこに手を当てたりと個性豊かです 私の勤務する交番管内では近年 こうした子供達が登下校する際に不審者につきまとわれる事案が連続発生し 保護者の方や町内会などの間に不安が高まったことから 私は登下校時間帯に毎日 小学校の校門前に立って見守り活動を行うことにしました 初めの頃はよそよそしかった子供達も 見守り活動を続けていくうちに自分達の方から大きな声であいさつをしてくれるようになりました 見守り活動では 子供達や保護者の方々 通行中の方ともあいさつを交わし そうした中で励ましの言葉を頂いたり 次第に子供達も交番に顔を出してくれるなど 仕事の成果を肌で実感することができるやりがいのある活動だと感じています 交番には子供達がダンボール紙で作ってくれた手紙が壁に飾ってあり 笑顔で 敬礼 するお巡りさんや 私達の活動を励ましてくれる温かい言葉が描かれています 私はいつもこの優しい言葉に後押しされながら このダンボールでできたお巡りさんに負けない気持ちで見守り活動を続けていきます

77 駐在所の使命警察署地域 交通課巡査部長 私は 平成 27 年 4 月から駐在所員として 住民のため 自分が出来る事は何か を常に考えながら勤務しています ある日 管内の新 1 年生の父親が来所し 児童に対する 声かけ事案などが発生した際 駆け込める体制や登下校時に 重点的にパトロールした方が皆が安心できるのでは との話を聞きました 小学校の付近には 観光名所が点在し 近年では観光客や通過車両が増え 児童が 事件や事故に巻き込まれる心配がありました 私は 駐在所員として住民の不安を解消 するため何が出来るのかを考え 子供 110 番の家 をマップにして 児童にも 分かりやすいようなデザインにして配布するとともに 地域住民にも協力を仰ぎ 登下校時における地域住民との協働パトロール体制を構築しました さらに児童への 安全対策だけでなく 交通事故防止や振り込め詐欺防止を促す啓発用シールを考案し 地元の祭典行事で 参加者に配布するジュース等の景品に貼り付けて配布したところ 地域住民から大好評で 現在もこの取組を続けています これからも住民の声に耳を傾け 不安解消を図るため地域に根ざした取組を行い 日々 汗を流していきたいと思います (1) 110 番 制度 110 番 は 昭和 29 年に事件 事故発生時の緊急通報電話番号として全国統一 されました 現在では 警察本部の通信指令室で通報を受理するのと同時に カーロケータ や GPS 機能を有した携帯無線機など最新鋭の各種システムを駆使して 現場近くの交番 駐在所 パトカー等に無線指令を行い 警察官を現場に急行させています (2) 110 番通報の受理件数平成 29 年中の道内における110 番通報の受理件数は36 万 976 件で 近年は横ばい状態です ここ数年は 携帯電話からの通報が6 割以上を占め 平成 29 年中における携帯電話からの通報は 全体の67.7% でした

78 1 日平均受理件数 989 件 (1 分 27 秒に 1 件の割合 ) 道民約 15 人に 1 人が利用 警察本部通信指令室 110 番通報の受理件数等 110 番通報内容別受理状況 ( 平成 29 年 ) メール 110 番は 耳や言葉の不自由な人や声を出せない状況にある人が インターネットに 接続可能な携帯電話やスマートフォン等の端末から警察へメールで緊急通報できるシステムです (1) 通報要領ア携帯電話北海道警察ホームページの 聴覚障害者等緊急メール通報 を選択し 必要項目を入力して送信してください

79 .. イスマートフォン等の端末北海道警察ホームページの 安全なくらし から 聴覚障害者等メール110 番 を選択し 必要項目を入力して送信してください (2) 着信確認メールの返信警察でメールを受信すると 着信確認メールが返信されます 着信確認メールが届かないときはメールアドレスが間違っていないか インターネットからのメールを着信拒否する設定にしていないかを確認してください (3) 通報上の留意事項 通常のメールと同様の利用料金がかかります メールが混雑しますと 送受信に時間がかかる場合があります 利用できるのは インターネットに接続可能な端末に限られます インターネットからのメールを着信拒否する設定にしている方は 必ず解除してから利用してください 状況を確認したい場合もありますので 現場の住所と通報された方のメールアドレスを必ず入力してください (4) その他 ファックス110 番 も 従来どおり使用できます ファックス番号は次のとおりです 警察本部 函館方面本部 旭川方面本部 釧路方面本部 北見方面本部

80 第 10 犯罪情勢と捜査活動 (1) 捜査手法 取調べの高度化への取組北海道警察では 犯罪を的確に検挙し 良好な治安の維持に資するため 平成 24 年 3 月警察庁において策定された 捜査手法 取調べの高度化プログラム に基づき 各種施策を推進しています また 平成 28 年 6 月には 取調べの録音 録画制度等を内容とする刑事訴訟法等の一部を改正する法律が公布されたことを受け 更なる証拠の収集方法の適性化及び多様化を図る必要があることも踏まえ 捜査手法 取調べの高度化への取組として以下の施策を推進しています ア捜査手法の高度化の推進北海道警察では 取調べをめぐる環境の変化や化学技術の発達等に伴う犯罪の悪質化 巧妙化等に的確に対応し 客観証拠による的確な立証を図ることを可能とするため DNA 型鑑定及びDNA 型データベースを効果的に活用するための取組を推進しています イ取調べの高度化 適正化等の推進北海道警察では 取調べにおいて真実の供述を適正かつ効果的に得るための技術の在り方やその伝承方法について 時代に対応した改善を図るため 警察庁作成による心理学的知見を取り入れた教本 取調べ ( 基礎編 ) を用いた研修を通じて捜査員の取調べ技能の向上に努めるなど 取調べの高度化 適正化等に向けた施策を推進しています (2) 取調べの録音 録画にかかる取組警察では 平成 21 年 4 月に全ての都道府県警察において 裁判員裁判対象事件について 取調べの録音 録画の試行を開始し 現在では 平成 28 年 9 月に警察庁が策定した新たな取調べの録音 録画の試行指針に基き 取調べの録音 録画を試行しています 北海道警察では 同指針に基づき 取調べの録音 録画の試行に積極的に取り組むことなどにより 録音 録画の下での取調べの経験の蓄積及び技能の向上に努めているほか 録音 録画装置の計画的な整備に努めるなど 必要な準備を進めています (3) 犯罪死の見逃し防止への取組 北海道警察において平成 29 年中に取り扱った死体数は 7,405 体で 解剖数は 730 体

81 でした 北海道警察では 適正な死体取扱業務を推進して犯罪死の見逃しを防止するため 積極的に検視官を臨場させるとともに 死体取扱業務に携わる警察官に対する教育訓練の充実を図っています また 警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律に規定された調査 検査等の措置を的確に実施するとともに 必要な解剖の実施に努めています 死体取扱件数及び解剖数 7,223 7,275 7,113 7,247 7,405 死体取扱件数 解剖数 年 26 年 27 年 28 年 29 年 年次 区分 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 死 体 取 扱 数 ( 体 ) 7,223 7,275 7,113 7,247 7,405 解 剖 数 ( 体 ) 検視官臨場率 ( % ) (1) 重要犯罪平成 29 年中の道内における重要犯罪 ( 殺人 強盗 強制性交等 強制わいせつ 放火 略取誘拐及び人身売買 ) の認知件数は351 件で 前年に比べて46 件減少し 検挙件数は265 件で 前年に比べて69 件減少しました 主な検挙事件は 岩見沢市における多額強盗致傷事件 札幌市清田区における器物損壊 現住建造物等放火未遂事件 滝川市における女性被害強盗殺人事件 札幌市中央区における準強姦事件 札幌市豊平区における未成年者誘拐事件 札幌市中央区におけるジンギスカン店被害強盗未遂事件等です 道民の生命 身体を直接脅かし 不安を増大させる重要犯罪が発生したときは 捜査員を迅速に大量投入して緊急配備や聞込み等の捜査を徹底するとともに 道民からの情報提供を呼びかけるなど 道民の皆さんの御協力をいただきながら早期解決に努めています

82 重要犯罪の認知 検挙件数 認知件数 25 年 殺人 強盗 26 年 強制性交等 27 年 強制わいせつ 28 年 29 年 放火 略取誘拐及び人身売買 件 検挙件数 25 年 殺人 強盗 26 年 強制性交等 27 年 強制わいせつ 28 年 29 年 放火 略取誘拐及び人身売買 件 事例 1 岩見沢市における多額強盗致傷事件平成 2 9 年 1 月 岩見沢市内の駐車場で 多額の現金が奪われた事件で 同年 5 月にホテル従業員の男ほか2 名を強盗致傷罪で検挙しました ( 岩見沢署 捜査第一課 ) 事例 2 札幌市清田区における器物損壊 現住建造物等放火未遂事件平成 29 年 5 月 札幌市清田区の住宅街で連続発生した灯油タンク配管に対する器物損壊 放火事件で 同住宅街に居住する男を器物損壊 現住建造物等放火未遂罪で検挙しました ( 豊平署 捜査第一課 ) 事例 3 滝川市における女性被害強盗殺人事件平成 29 年 5 月 滝川市幸町居住の女性が殺害され貴重品等が奪われた事件で 無職の男を強盗殺人罪で検挙しました ( 滝川署 捜査第一課 ) 事例 4 札幌市中央区における準強姦事件平成 29 年 6 月 札幌市中央区のカラオケ店で女性がわいせつ被害にあった事件で 同年 10 月に高校教師の男を準強姦罪で検挙しました ( 中央署 )

83 事例 5 札幌市豊平区における未成年者誘拐事件平成 29 年 8 月 札幌市豊平区で発生した未成年被害の誘拐事件で 同区内に居住の男を未成年者誘拐で検挙しました ( 豊平署 捜査第一課 ) 事例 6 札幌市中央区におけるジンギスカン店被害強盗未遂事件 平成 29 年 10 月 札幌市中央区のジンギスカン店でモデルガンを使用し現金を奪おうとした事件で 無職の男を強盗未遂罪で検挙しました ( 中央署 ) (2) 重要窃盗犯平成 29 年中の道内における重要窃盗犯 ( 侵入窃盗 自動車盗 すり及びひったくり ) の 認知件数は 2,579 件で 前年に比べて 768 件 (22.9%) 減少し 検挙件数は 1,681 件で 前年に 比べて 695 件 (29.3%) 減少しました 重要窃盗犯の被害総額は約 7 億 9,800 万円で このうち被疑者検挙などにより約 1 億 470 万円の被害を回復しています 主な検挙事件は 等です 帯広市及び近郊の共同住宅を対象としたサムターン回しによる連続空き巣事件 北海道内広域にわたる自動車関連会社等を対象とした連続事務所荒し等事件 北海道内広域にわたる建設用重機を対象とした連続自動車盗事件 重要窃盗犯は道民に最も身近な犯罪の一つであり 凶悪犯罪に発展する可能性も高く 科学捜査 関係警察署による合 共同捜査等を積極的に推進するとともに 道民の皆さん から不審者に関する通報などの御協力をいただきながら事件検挙に努めています 重要窃盗犯の認知 検挙件数 表示文字列認知件数 年 26 年 27 年 28 年 29 年 2,357 3,692 3,671 3,534 3, ,000 2,000 3,000 4,000 5,000 表示文字列検挙件数 年 2, 侵入窃盗自動車盗すりひったくり件侵入窃盗 26 年 27 年 28 年 29 年 1,664 1,504 2,184 2, 自動車盗 すり ひったくり ,000 1,500 2,000 2,500 3,000 件

84 事例 1 帯広市及び近郊の共同住宅を対象としたサムターン回しによる連続空き巣事件平成 29 年 5 月 帯広市内の共同住宅を対象としたサムターン回しによる連続空き巣事件で 自営業の男を検挙し 犯行件数 95 件 ( 被害総額約 1,321 万円相当 ) を解決しました ( 帯広署 捜査第三課 ) 事例 2 北海道内広域にわたる自動車関連会社等を対象とした連続事務所荒し等事件平成 29 年 6 月 北海道内広域にわたる自動車関連会社等を対象とした連続事務所荒し等事件で 無職の男など 7 人を検挙し 犯行件数 150 件 ( 被害総額約 2,000 万円相当 ) を解決しました ( 北署 南署 捜査第三課など ) 事例 3 北海道内広域にわたる建設用重機を対象とした連続自動車盗事件平成 29 年 9 月 旭川方面管内を中心に北海道内広域にわたる建設用重機を対象とした連続自動車盗事件で 重機販売業の男など 6 人を検挙し 犯行件数 1 3 件 ( 被害総額約 1,570 万円相当 ) を解決しました ( 旭川東署 美唄署 捜査第三課など ) 窃盗犯捜査のプロとして 警察本部捜査第三課警部 こんな恐ろしい思いをしたのは初めてです もう夜も安心して眠れません 高齢の女性が自宅で夜中に侵入した犯人と鉢合わせとなり 女性が声を上げると犯人は逃走したのですが 部屋が荒らされお金や貴金属が盗まれており 被害者は大変なショックを受けていました 住宅への侵入窃盗犯は 一歩間違えれば強盗等の凶悪事件に発展するおそれがある非常に悪質な犯罪です 一方で 侵入窃盗犯は ほとんどが人の見ていないところで行われる犯罪なので 目撃情報が少なく 検挙するためには苦労します その中で皆様のご協力を得て 張り込みをしたり 目撃者を探したり 古物店を回って盗品を探すなどして 細い糸のような証拠を集めて犯人に結びつけています こうして やっと犯人を検挙したのですが 盗まれた物は取り戻すことは出来ず そのことを被害者にお伝えした際に 盗まれた物よりも 犯人が捕まって良かった これでやっと安心して眠れます という言葉を頂いた時には とても大きな励みとなりました 今後も被害者の声を聞き 悪い者を許さないという気持ちを忘れずに 窃盗犯捜査のプロ として業務に取り組みたいと考えています

85 平成 29 年中は 政治 行政 経済の構造的不正の追及や特殊詐欺事件の撲滅を強く求める 道民の期待に応え 553 事件 365 人を検挙しました 主な検挙事件は 元本別町住民課課長補佐らによる納税情報等の漏洩を巡る加重収賄及び贈賄事件 紋別市産業部農政林務課職員による同市鳥獣被害防止対策協議会の入札を巡る加重収賄事件 偽の警察手帳を使って警察官に成り済ましたオレオレ詐欺事件 親族をかたる横領金補填名目のオレオレ詐欺事件があります 知能犯罪の認知 検挙件数 白抜き数字は背任を意味する 認知件数 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 詐欺横領偽造汚職背任 ,000 1,200 1,400 件 表示文字列検挙件数 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 詐欺横領偽造汚職背任 件

86 (1) 政治 行政の構造的不正事件 事例 1 元本別町住民課課長補佐らによる納税情報等の漏洩を巡る加重収賄及び贈賄事件固定資産に関する納税情報漏洩を巡り 元本別町住民課課長補佐を情報漏洩の見返りに知人から賄賂金を収受した加重収賄の事実で検挙し その知人を賄賂金を供与した贈賄の事実で検挙しました ( 釧路方面本別警察署 釧路方面帯広警察署 釧路方面本部捜査課 捜査第二課 ) 事例 2 紋別市産業部農政林務課職員による同市鳥獣被害防止対策協議会の入札を巡る加重収賄事件紋別市の鳥獣被害防止対策を巡り 正規な入札手続きを取っていないにも関わらず 意中の業者に業務受注させ その見返りに賄賂金を収受した加重収賄の事実で検挙しました ( 北見方面紋別警察署 北見方面本部捜査課 捜査第二課 ) (2) 特殊詐欺事件 事例 1 偽の警察手帳を使って警察官に成り済ましたオレオレ詐欺事件の検挙平成 29 年 10 月 札幌市内で 警察官をかたり 被害者の預金を保護する名目で現金とキャッシュカードをだまし取ったオレオレ詐欺事件が連続発生しました 江別市内でも同種の予兆電話を多数認知し 警戒中の捜査員が受け子を発見して 職務質問の上 緊急逮捕しました 突き上げ捜査によって 受け子を犯行グループに勧誘した斡旋役を通常逮捕し 被疑者らによる犯行として 3 件被害総額約 1,045 万円の詐欺 窃盗事件を立件しました ( 札幌方面北警察署 捜査第二課 ) 事例 2 親族をかたる横領金補填名目のオレオレ詐欺事件被疑者の検挙平成 29 年 5 月及び6 月 函館中央署及び豊平署において 親族をかたるオレオレ詐欺事件を認知し それぞれだまされた振り作戦を行って 同一の犯行グループによる受け子 2 名を逮捕しました その後の突き上げ捜査によって 回収役 2 名 指示役 3 名をそれぞれ通常逮捕しました 犯行グループが関与したオレオレ詐欺事件として 1 都 1 道 4 県 ( 東京都 埼玉県 神奈川県 千葉県 静岡県 ) におよぶ14 事件 被害額合計約 2,200 万円のオレオレ詐欺事件を立件しました ( 札幌方面豊平署 函館方面函館中央署 捜査第二課 )

87 (1) 現場鑑識活動現場鑑識活動は 犯罪現場などにおいて犯行の状況を明らかにして証拠を保全する活動です 現場鑑識活動では 現場状況を保全したり 指紋や 足跡等を発見 収集するとともに 各種資料に科学的 合理的検討を加えて必要な情報を得るなどの活動を 行います (2) 機動鑑識班の活動機動鑑識班 ( 係 ) は 警察本部鑑識課 方面本部 鑑識課に置かれ 重要犯罪 重要窃盗犯等の様々な事件 鑑識活動 を対象に 道内全域にわたり機動力と専門的知識 技能を生かした鑑識活動を行います また 現場鑑識活動の強化を図るため 大規模警察署にも機動鑑識係が置かれ 日夜発生 する事件 事故現場にいち早く出動し 指紋や足跡等の証拠資料を発見 採取します 平成 29 年中は 殺人や強盗 窃盗等の事件や事故に 2,230 回出動しました 機動鑑識班 ( 係 ) の出動件数 25 年 375 1, ,331 重要犯罪 重要窃盗犯 26 年 227 1, ,383 変死 27 年 271 1, ,099 火災交通事故 28 年 その他 年 , ,000 2,000 3,000 4,000 件 (3) 警察犬の活動 19 世紀末にドイツのヒルデスハイム市警察 において初めて警察活動に犬が使われて以 来 現在では多くの国が犯罪捜査などの警察 活動に活用しています 警察犬は嗅覚力が人 間の 3,000 倍から 1 億倍といわれており 犯罪 現場に必ず残されているであろう 犯人の臭 い から逃走経路を追跡して犯人を発見する など 鼻の捜査官 として活動しています そのほか 行方不明者や災害被災者の捜索 警察犬

88 等の様々な警察活動において活躍しています 平成 29 年末現在 警察犬には 北海道警察が直接飼育管理しながら訓練している直轄警察犬 10 頭と 北海道警察が実施する審査会に合格し 期間を定めて各種警察活動を嘱託している民間飼育の嘱託警察犬 75 頭がいます 平成 29 年中 直轄警察犬及び嘱託警察犬が 逃走犯人の追跡や行方不明者の捜索等のために出動した件数は469 件でした 警察犬の出動件数 2 5 年 重要犯罪 重要窃盗犯 2 6 年 その他 2 7 年 行方不明 広報活動 2 8 年 警備等出動 2 9 年 件 (4) 科学捜査研究所の活動凶悪犯罪を始めとする様々な事件 事故等を科学的に証明するための鑑定や検査を行うとともに 鑑定の高度化を目指した研究を行っています 犯罪現場に残された血痕などから DNA 型鑑定による個人識別を行ったり 発見された微細な塗膜片 ガラス片 繊維片等の鑑定から犯行の立証を行っています また 薬物事犯取締りのための覚醒剤 麻薬 危険ドラッグ等の鑑定 変死事案などにおける死因究明のための医薬品 毒物の鑑定 火災 爆発事故や交通事故等の原因究明のための鑑定のほか 通貨 筆跡等の偽造鑑定 ポリグラフ検査 銃器鑑定等も行っています 警察本部の科学捜査研究所のほか 函館 旭川 釧路 北見の各方面本部にも科学捜査研究室が置かれ 全スタッフがそれぞれの分野のエキスパートとして鑑定 研究に励んでいます (5) 鑑定の高度化ア DNA 型鑑定現在 警察本部で行われているDNA 型鑑定は 15 座位のSTR 型と性別に関するアメロゲニン座位を検査しており 最もありふれた D N A 型の組合せの場合でも約 4 兆 7 千億人に1 人という出現頻度と 極めて高い精度で個人識別することが可能となっています 科学鑑定 DNA 鑑定

89 イ高性能鑑定機材の活用科学捜査研究所では各種高性能鑑定機材の整備に努めており 犯罪に使用された薬物 毒物等を血液 尿から検出 特定するための高感度分析装置のほか 防犯ビデオに映った顔画像などの異同識別に使用する3 次元顔画像識別装置 恐喝事件などで音声の異同識別に使用する音声自動識別装置も整備されており 科学捜査力の強化が図られています 今後も 日々発生する事件 事故を始め 殺人 強盗 強制性交等 放火等の凶悪事件や毒物 異物混入事件等のあらゆる鑑定に正確かつ迅速に対応できる体制の構築に努めていきます 3 次元顔画像の撮影 物言わぬバディ ( 相棒 ) と共に 警察本部鑑識課巡査部長私は 現在 災害現場や山岳地帯で行方不明者を捜索して発見する災害救助犬のジニア号とともに警察犬係で勤務しています ジニアとの訓練を始めたころ 大型犬に慣れていなかった私は 命令をしてもなかなか言うことを聞かせることが出来ませんでした ジニアとの訓練が嫌になるときもありましたし 時には厳しく叱責もしました そんな様子を見ていた上司は 犬も人間と一緒だよ 怒られればへこむし褒められればやる気が出る もっとジニアのことを信頼するんだ と言いました その言葉に私はハッとし 上手くできないことを犬のせいにしていた自分を恥じました それからは しっかりと褒めることを意識して訓練を行い 自然とジニアも私を信頼して命令を聞くようになってきました 私達は会話することはできなくとも 今では心と心が繋がったバディのような存在です その成果もあり 近年 事件や事故の他に高齢者の行方不明事案が非常に増加している中 今年に入って捜索現場で行方不明者を発見することができました 今後も 一人でも多くの行方不明者を発見できるよう 物言わぬが最高のバディであるジニアとともに日々訓練に励んでいきたいと思います

90 第 11 組織犯罪対策の強化 (1) 暴力団犯罪に対する警察の活動最近の暴力団は 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 ( 以下 暴力団対策法 という ) による規制と 社会全体の暴力団排除気運の高まりや暴力団犯罪の取締りの推進等によって社会から孤立化しつつありますが 他方で社会経済情勢の変化に対応して活動形態の多様化 犯行手口の巧妙化 組織実態の不透明化を図っています また 暴力団は 拳銃発砲事犯や殺人 強盗等の凶悪犯罪を依然として敢行しているほか 資金獲得活動においては 恐喝 覚醒剤の密売 賭博等の伝統的な犯罪に加え 社会構造や社会経済情勢の変化に対応し 暴力団共生者 ( 暴力団関係企業を含む ) を利用するなどして 雇用保険金詐欺事犯 生活保護費などの不正受給事犯 組織的な振り込め詐欺などの特殊詐欺事犯 高金利によるヤミ金融事犯 なまこなどの密漁事犯 さらには海外の犯罪組織と結託した犯罪を引き起こし 一般市民の日常生活や経済取引に介入するなど 道内の治安の大きな脅威となっています ア暴力団の人員道内の暴力団員 ( 暴力団構成員及び暴力団準構成員等 注 の合計 ) は 平成 29 年末現在 約 1,970 人を把握しており 前年より約 470 人減少しています このうち 主要団体である六代目山口組 神戸山口組 稲川会 住吉会の4 団体の合計は 約 1,900 人と暴力団員の約 96.4% を占め 中でも六代目山口組は 約 1,310 人と暴力団員の約 66.4% を占めています 表示文字列 道内の暴力団人員 25 年 1, 構成員 26 年 1,340 1,250 準構成員等 27 年 1,220 1, 年 1,100 1, 年 970 1, ,000 1,500 2,000 2,500 3,000 人 道内の暴力団員は 全国の暴力団員 ( 約 3 万 4,500 人 構成員約 1 万 6,800 人 準構成員等約 1 万 7,700 人 ) の約 5.7% を占めています 注 暴力団準構成員 ~ 暴力団の一定の統制下にあって 暴力団の威力を背景に暴力的不法行為を行うおそれがある者 又は暴力団に資金や武器等の供給を行うなど暴力団の維持 若しくは運営に協力する者のうち暴力団員以外の者をいう イ 道内の指定暴力団 指定暴力団とは 暴力団のうち暴力団対策法に基づき 各都道府県公安委員会が

91 指定した暴力団をいい 同法に基づき 平成 29 年末現在 全国で六代目山口組や稲川会等 2 2 団体が指定されています また 道内には 他都府県で指定された 7 団体 ( 六代目山口組 稲川会 住吉会 会津小鉄会 神戸山口組 ) の傘下組織があります (2) 暴力団犯罪の検挙状況ア暴力団対立抗争事件の取締り平成 27 年 8 月の山口組分裂に伴い 全国各地で六代目山口組と神戸山口組の両組織間における対立抗争事件が続発しました 道内でも 平成 28 年中に札幌市 旭川市等で建造物損壊事件などの抗争事件が合計 7 件発生しましたが その全てが解決に至っています 道内で平成 29 年中に抗争関連事件は発生していませんが 六代目山口組と神戸山口組の抗争は現在も継続中であり さらに 神戸山口組から任侠山口組が分裂したことにより新たな抗争が発生するおそれもあることから 警察では引き続き抗争の防あつに全力を尽くすとともに 組織の壊滅 弱体化を目的とする徹底した取締りを推進していきます イ暴力団による銃器犯罪の取締り平成 2 9 年中 道内では暴力団による発砲事件は発生しておらず 拳銃の押収もありませんでしたが 全国における暴力団からの拳銃押収数は79 丁で増加しており 暴力団等による拳銃発砲事件は12 件発生し 死者 2 人 負傷者 4 人となっています 発砲事件は 前年に比べて5 件減少していますが 山口組分裂抗争は いまだ継続中で 更なる分裂等 新たな火種も生まれている現状から 今後も厳重な警戒が必要です 警察では 抗争事件捜査に伴う徹底した拳銃などの摘発とともに 税関 海上保安庁等とも共同し 組織の総力を挙げて違法銃器の摘発に向けた取締りを強化しています ウ資金源犯罪に対する取締り暴力団は 資金を獲得するために企業恐喝 賭博 みかじめ料の徴収 覚醒剤の密売等を行っており 近年ではなまこなどの水産資源の密漁事犯 高齢者を狙った振り込め詐欺等の特殊詐欺事件 さらには 外国人労働者の不法就労助長や国外を経由した金の売買等の様々な違法行為により資金を獲得しています こうした犯罪に対して警察は 毅然とした対決姿勢で臨み 暴力団の生命線とも言える資金源を剥奪し 暴力団組織の壊滅を図るため 資金源犯罪を中心とした更なる取締りの強化を図っていきます 事例 1 暴力団構成員らが経営する企業による出入国管理及び難民認定法違反事件六代目山口組二代目大石組傘下構成員が実質経営する企業において 平成 29 年 8 月以降 不法残留する外国人労働者を解体工事現場作業員として稼働させたことから 実質経営者の構成員や外国人労働者ら合計 13 人を検挙しました ( 手稲署 西署 組織犯罪対策課 外事課 捜査第四課 )

92 事例 2 中国人グループによる偽造クレジットカードを使用した詐欺事件平成 29 年 2 月に札幌市内の店舗において 偽造クレジットカードを使ってPOSA カードやタバコなどを大量にだましとっていた 宮城県仙台市を拠点とする3 名の中国人グループを 宮城県警察との共同捜査により検挙しました 中国人グループは 平成 28 年 12 月から平成 29 年 2 月までの間 数回にわたって北海道を訪れ 道内各地で同様の犯行を繰り返していたことが分かりました ( 中央署 組織犯罪対策課 宮城県警察 ) (3) 暴力団対策法の効果的な運用ア道内における中止命令などの発出状況暴力団対策法の施行後 ( 平成 4 年から平成 29 年末現在 ) 道内において暴力団対策法に基づいて 2,158 件 ( 中止命令 2,042 件 その他命令 116 件 ) の命令を発出しています このうち 六代目山口組に対するものが1,562 件 (72.4%) 稲川会に対するものが312 件 ( % ) 住吉会に対するものが 6 9 件 ( 3. 2 % ) で これら 3 団体で 1, 件 ( 全体の90.0%) を占めています 平成 29 年中は 暴力団組員が組織を離脱するのを幹部が妨害した事案や 暴力団組員が飲食店から用心棒料を要求した行為等 27 件の行政命令を発出し 暴力団員による不当な要求を中止させたり 嫌がらせ行為を防止するなどの大きな成果を収めています 道内における中止命令などの発出件数 イ主な中止命令などの発出事例 暴力団幹部が相手方に対し この辺は 会のシマだから 月 10 万よこせ などと告げ みかじめ料及び用心棒料を要求した行為に対し中止命令を発出して 同行為を中止させました 暴力団幹部が相手方に対し お前も舎弟になれや 等と告げ 相手方を威迫して 暴力団に加入することを強要した行為に対し中止命令を発出して 同行為を中止させました

93 参考 暴力団対策法で禁止している不当な要求行為等の主な内容 資金を得るための行為 人に対して 企業や団体の不正な経営内容や異性問題のスキャンダル等 人に知られていない事実の宣伝又は公表にかこつけて 口止め料として金品等を要求する行為人に対して 不当に寄附金 賛助金 その他名目のいかんを問わず みだりに金品等の贈与を要求する行為建設工事等の請負業務の発 ( 受 ) 注者に対して その発 ( 受 ) 注者が拒絶しているにもかかわらず下請参入 資材の納入等の受入れを要求する行為縄張内で飲食店や商店 会社等を営む者に対して あいさつ料 みかじめ料等名目のいかんを問わず金品を要求する行為縄張内で飲食店や商店 会社等を営む者に対して 日常業務用の物品購入 興業の入場券 パーティー券等の購入 用心棒料等を要求する行為 金銭を目的とする消費貸借上の債務で 利息制限法に定める利息の制限額を超える利息の 支払いを伴うものについて 債務者に対し履行を要求する行為 人から依頼を受け 報酬を得て又は報酬を得る約束をして 債務者に対し 乱暴な言動 を交えたり 迷惑を覚えさせるような方法で訪問したり 電話をかけるなどして債権を不当 に取り立てる行為 人に対して 金銭を目的とする消費貸借上の債務や家賃 購入した物品の代金等の全部 又は一部の免除や履行の猶予をみだりに要求する行為 金銭貸付業者以外の者に対して みだりに金銭の貸付け 手形割引等を要求し 又は金銭貸付業者に対して その者が拒絶しているにもかかわらず 貸付け 手形割引等を要求する行為金融商品取引業者その他の金融商品取引業務を営む者に対して その者が拒絶している にもかかわらず 金融商品取引を行うこと 又は金融商品取引業者に対して著しく有利な条件により有価証券の信用取引を行うことを要求する行為 株式会社に対して みだりに自己株式の買取り又はそのあっせんを要求したり 株式会社 の取締役 執行役 監査役 株主に対し その者が拒絶しているにもかかわらず 買取り あっせんを要求する行為 銀行等に対して その者が拒絶しているにもかかわらず 預金 貯金の受入れを要求する行為正当に使用する権利に基づいて 建物やその敷地を使用している者に対し その意思に 反して明渡しを要求する行為 土地 建物を占拠したり 自己の氏名を表示したり ( 支配の誇示 ) して 所有権者 担保権者等が拒絶しているにもかかわらず 支配の誇示をやめることの見返りとして明渡し料等を要求する行為 宅建業者に対して その者が拒絶しているにもかかわらず 宅地等の売買 交換をする こと 又は売買 交換 貸借の代理 媒介をすることを要求する行為 宅建業者以外の者に対して 宅地等の売買 交換をすること 又は人に対して宅地等の 貸借をすることをみだりに要求する行為 建設業者に対して その者が拒絶しているにもかかわらず 建設工事を行うことを要求する行為暴力団の示威行事の用に供されるおそれが大きい集会施設等の管理者に対して その者が 拒絶しているにもかかわらず その施設を利用させることを要求する行為

94 人から依頼を受け 報酬を得て 又は報酬を得る約束をして交通事故等の示談交渉を行い 損害賠償として金品を要求する行為 人に対して 買った商品 受けたサービスの欠陥等を口実に損害賠償等の名目で あるいは有価証券の売買で損害を被ったと因縁を付けて損失補てんを要求する行為 行政庁に対して 許認可等の要件に該当しないのに許認可等をするように要求したり 不利益処分の要件に該当するのに不利益処分をしないよう要求する行為 行政庁に対して 許認可等の要件に該当するのに許認可等をしないように要求したり 不利益処分の要件に該当しないのに不利益処分をするよう要求する行為 国 地方公共団体等に対して 国 地方公共団体等が行う売買 貸借 請負等の契約の入札 に関して参加資格がない者や指名基準に適合しない者を入札に参加させるよう要求する行為 国 地方公共団体等に対して 国 地方公共団体等が行う売買 貸借 請負等の契約の入札 に関して参加資格がある者や指名基準に適合する者を入札に参加させないよう要求する行為 人に対して 国 地方公共団体等が行う売買 貸借 請負等の契約の入札に参加しない こと又は一定の価格その他条件で入札の申込みをすることをみだりに要求する行為 国 地方公共団体等に対して その者が拒絶しているにもかかわらず 自己や自己の 関係者を国 地方公共団体等が行う売買 貸借 請負等の契約の相手方とすること 又は特定の者を契約の相手方としないことをみだりに要求する行為 国 地方公共団体等に対して 国 地方公共団体等が行う売買 貸借 請負等の契約の 相手方に 下請等の発注や資材 物品を納入させるよう指導 助言することなどをみだりに要求する行為 その他 一般人が暴力団員に借金の取立てや交通事故の示談を依頼する行為暴力団への加入を強要したり 暴力団からの離脱を妨害する行為暴力団の統制に反する行為をしたことに対して 指詰めを強要したり 指詰めをする行為少年に対して 入れ墨を強要したり 入れ墨を入れる行為借金の返済場所や交渉の場所として組事務所使用を強要したり 暴力団事務所の表示を 外周 又は外部から見通すことができる状態にして 付近の住民や通行人に不安を与えるような行為などを禁止しております このような被害を受けている場合や困っている方がいる場合は 迷わず警察本部 方面本部 または 最寄りの警察署に相談してください (4) 北海道暴力団の排除の推進に関する条例ア施行の経緯この条例は 社会から暴力団を排除し 安全で平穏な道民生活を実現し 社会経済活動の健全な発展及び青少年の健全な育成に寄与するため 平成 23 年 4 月 1 日に施行されました なお 本条例は 平成 29 年 7 月 1 日に以下の2 点について改正しています 札幌市の すすきの 及び旭川市の さんろく街 を暴力団排除特別強化地域と定め 同地区内において性風俗関連特殊営業者等が暴力団員等から用心棒等の提供を受けることなどを規制しました

95 暴力団事務所の開設等の規制区域に 認可外保育施設等を行う事業所の敷地の 周囲 200 メートルの区域 を追加しました イ条例の特徴条例は 暴力団を恐れないこと 暴力団に対し資金を提供しないこと 暴力団を利用しないこと を基本理念とした上で 道の責務 ~ 暴力団排除のための施策の総合的な実施 道民の責務 ~ 自主的な暴力団の排除の推進 道が実施する暴力団排除施策への協力 事業者等の責務 ~ 暴力団排除への積極的な取組 道が実施する暴力団排除施策への協力を定め 道 道民 事業者等が一体となって相互に連携し 社会全体で暴力団の排除を推進しようとするものです ウ条例の適用状況平成 29 年中は 暴力団に関与する事業者に5 件の勧告を実施しました 勧告発出の事例 ( 平成 29 年中 ) 水産物卸業者が 暴力団員が不正に採捕したなまこであることを知りながら 譲り受けた暴力団利用行為等事案 中古車販売業者が 暴力団の威力を利用する目的で 暴力団員に対して現金 5 万円を交付した暴力団への利益供与の禁止事案 エ北海道暴力団排除推進連絡調整会議平成 23 年 9 月 2 日 北海道における暴力団の排除活動を総合的に取り組むための推進母体として 北海道知事を会長 北海道警察本部長及び北海道暴力追放センター理事長を副会長とする 北海道暴力団排除推進協議会 が設立され 毎年 推進協議会を開催しています 平成 28 年 10 月には 協議会の名称を 北海道暴力団排除推進連絡調整会議 と変更して 更なる構成団体の意思統一が図られており 北海道から暴力団を排除する気運が一層高まりを見せています 参考 北海道暴力団の排除の推進に関する条例 ( 概要 ) 1 道が講ずべき措置 道の公共事業から暴力団関係者を排除します 道の公の施設が暴力団の活動に利用されないために 必要な措置を講じます 2 事業者が講ずべき措置事業者が暴力団を利用する行為や利益供与することなどが禁止されます 悪質な違反者は勧告 公表の対象となる場合があります 3 不動産の譲渡等における措置暴力団事務所に使用されることを知りながら不動産の譲渡などをすることが禁止されます 悪質な違反者は勧告 公表の対象となる場合があります 4 青少年の健全育成を図るための措置

96 学校等の周囲 200 メートルの区域内での暴力団事務所の開設 運営が禁止 されます 違反した場合は処罰されます 北海道警察ホームページ 平成 23 年 4 月 1 日から 暴力団総合対策コーナー を開設し 暴力団の情勢 暴力団排除活動の紹介 暴力団員の検挙情報等を掲載しています (5) 暴力団等の排除活動の推進ア暴力団等の排除活動暴力団等の排除活動とは 暴力団等 ( 暴力団員 政治活動標ぼうゴロ 社会運動標ぼうゴロ 新聞 雑誌ゴロ 総会屋等の反社会的勢力 以下 暴力団等 という ) を利用することや資金を提供することをなくして暴力団の活動の基盤となる資金源を遮断し 市民社会から暴力団等を排除するための活動です 市民生活のあらゆる場から暴力団 薄野地区における啓発活動 等を排除するために 北海道警察は 公益財団法人北海道暴力追放センター ( 以下 暴力追放センター という ) 弁護士会の民事介入暴力対策委員会 ( 以下 民暴弁護士 という ) 等の関係機関や各自治体 地域 職域暴力追放組織等の団体と連携して 暴力団等を利用しない 暴力団等を恐れない 暴力団等に金を出さない を合言葉に 官民一体となって暴力団等を排除する活動を推進しています 主な暴力団等排除活動 暴力排除組織の結成現在 道内には 市町村 ( 地域 ) 単位の暴力追放運動推進協議会と 建設業や金融業といった職域単位の暴力追放運動推進協議会が結成されており 暴力団等の排除活動に大きく貢献しています 暴力団等に対処するための講演などの実施北海道警察は 平成 29 年中 暴力団等の犯罪や不当な要求被害に遭うことが多い建設業 保険業 飲食業 金融業 行政機関等を対象にした被害防止対策 暴力団排除要領等について全道各地で414 回の講演や講習会を行い 暴力団等からの不当な要求行為等の防止に大きな成果を収めています イ民事訴訟支援暴力追放センターを中心に警察 民暴弁護士の三者が連携して 被害等回復のための民事訴訟支援活動を行っています 暴力団等から 被害に遭ったときの損害賠償請求 貸金の返済請求 家賃などの支払い請求 建物明渡し要求

97 等を受けて困っている方は暴力追放センター 民暴弁護士 最寄りの警察署等に迷わず 相談してください ウ行政からの暴力排除行政対象暴力とは 暴力団等が不正な利益を得る目的で地方公共団体などの行政機関又はその職員を対象として行う違法又は不当な行為をいい 北海道警察は あらゆる手段を講じて行政からの暴力を排除しており 生活保護適用対象者からの排除 道有財産一般競争入札などからの排除 公営住宅からの排除等 各行政機関と連携しながら各種対策を進めています エ暴力団排除のための部外への情報提供暴力団排除条例において 事業者は取引の相手方が暴力団員ではないことを確認するための必要な措置を講じるよう努めるものとされており 各種業界では定款 約款等への暴力団排除条項の導入が進んでいます 各種取引から暴力団を排除するなどして社会からの暴力団排除を一層推進するため 北海道警察では 暴力団員等該当性情報の部外への提供を積極的に推進しています 警察が行う部外への情報提供は 達成される公益の程度により 情報提供の要件や内容が異なります また 情報提供に際して相談の相手方の身分確認資料及び取引関係を裏付ける資料が必要となり 提供を受けた情報を他の目的に使用しないことを約束していただく誓約書が必要となる場合があります オ保護対策の強化すべての都道府県において暴力団排除に関する条例が制定されるなど 社会全体に暴力団排除の気運が高まる一方 暴力団との関係の遮断を図る企業などに対する危害が相次いでいることから これら関係者を保護するための対策を強化しています 保護対象者とは 暴力団等による犯罪の被害者その他の関係者 暴力団排除活動関係者 暴力団等との取引 交際 その他の関係の遮断を図る企業等の関係者 暴力団から離脱した者又はその意思を有する者 その他暴力団等から危害を受けるおそれのある者で 保護を必要とする者をいい 暴力団等から危害を受けるおそれがあると認めたときは 危害を受けるおそれの程度に応じて その危害を防止するために必要な措置を講じています カ身辺警戒員の指定北海道警察では平成 24 年 4 月 1 日から 保護対象者に対する暴力団等からの危害を防止し 保護対策の万全を期すことを目的として 保護対象者の直近又は周辺における警戒活動に従事し その身辺の安全を確保することを任務とする身辺警戒員の運用を開始し 現在 道内で約 50 人の指定員がいます

98 (1) 薬物乱用の恐怖覚醒剤などの薬物が私たちの日常生活に深く浸透し 中学生を含む少年にまでまん延するなど深刻な状況にあります 特に 覚醒剤は 中枢神経を興奮させる作用があり 使用すると一時的には爽快感や眠気 疲労が取れたような感じになりますが 効果が切れると激しい脱力感 疲労感 けん怠感に襲われ このため 続けて使用したいという欲求が起こり 使用する回数や量がどんどん増えていき 自分の意思ではやめることができない中毒症状になっていくのです 乱用が進むと幻覚や妄想が現れ 悲惨な事件 事故を引き起こす原因にもなり また乱用をやめても何かの刺激をきっかけに突然精神障害が起こるフラッシュバック ( 再燃現象 ) を引き起こすことがあります (2) 薬物乱用の深刻化ア覚醒剤事犯平成 29 年中 道内の覚醒剤事犯検挙人員は378 人で 前年に比べ49 人 (11.5%) 減少し 覚醒剤の押収量は約 162g( 末端価格約 972 万円相当 ) で 前年に比べ約 1,111g 減少しました 検挙した378 人のうち再犯者は281 人で 全体の約 74% を占めています イ大麻事犯平成 29 年中 道内の大麻事犯検挙人員は124 人で 前年に比べて33 人 (21.0%) 減少しており そのうち初犯者が88 人で全体の約 71% を占めています 乾燥大麻の押収量は約 36.1kgで 前年に比べて約 14.4kg増加し 大麻草の押収量は約 25.9kgで 前年に比べて約 16.5kg増加しました ウ麻薬及び向精神薬平成 29 年中の道内の麻薬及び向精神薬取締法違反事犯の検挙人員は13 人で 前年に比べて2 人増加しました エ 指定薬物事犯 平成 29 年中の道内の指定薬物事犯の検挙はなく 前年に比べて 11 人減少しました 道内における薬物事犯検挙状況 覚醒剤大麻麻薬 向精神薬指定薬物 ( 単位 : 人 ) 年 26 年 27 年 28 年 29 年

99 (3) 薬物乱用のない社会を薬物乱用は 人の心身をむしばむと同時に 大切な家族を苦しめるほか 薬物の密売は暴力団組織の主要な資金源となっています 特に 若年層を中心にまん延が危惧される大麻などの違法薬物根絶のためには 一人一人が 薬物乱用は許さない という強い意識を持ち 薬物乱用を拒絶する規範意識が社会全体に保たれていることが必要です このため 警察では薬物の密輸 密売組織の取締りを強化するとともに 関係機関 団体と緊密な連携を図りながら 薬物の危険性 有害性等の広報啓発活動を行っており 薬物乱用を拒絶する社会環境づくりを推進しています (1) 銃器事犯の現状平成 29 年中の全国における銃器発砲事件の発生件数は22 件で 前年に比べて5 件減少しました また 平成 29 年中の全国における銃器発砲事件による死傷者数は8 人で 前年に比べて 3 人減少しています 銃器発砲事件の発生件数及び死者数は 暴力団員等によるものとみられるものを含め 長期的には低水準で推移しているものの 暴力団員等による対立抗争に起因するものを始め 平穏な市民生活に対する重大な脅威となる銃器発砲事件が依然として発生しており 予断を許さない状況にあります (2) 銃器事犯の取締状況平成 2 9 年中の道内における拳銃押収数は 5 丁で 暴力団員等から押収した拳銃はありませんでした また 全国における拳銃押収数は360 丁で 前年に比べて19 丁増加しました このうち暴力団からの押収数は79 丁で 前年に比べて25 丁増加し 暴力団以外の者からの押収丁数は 281 丁で 前年に比べて6 丁減少しました (3) 違法銃器根絶に向けた活動銃器犯罪は一般市民のごく身近なところで発生し 地域住民に著しく不安を与えるなど 平穏な市民生活の脅威となっています 警察では 違法銃器の摘発を重要課題の一つとして 組織の総力を挙げた取締りを強化しています また 税関 海上保安庁等の取締り関係機関とも連携し 道民の皆さんの協力を得ながら拳銃などの違法銃器を道内に持ち込ませないための活動を展開しています

100 (4) 拳銃 110 番報奨制度実名 匿名を問わず 拳銃に関する情報を下記のフリーダイヤルに提供していただき その情報により拳銃などが押収され かつ被疑者が検挙されたときは 状況に応じて報奨金 が支払われる制度です ( 実名の場合 1 丁につき10 万円が目安です ) あなたの情報が 拳銃根絶につながります 拳銃に関する情報はフリーダイヤル じゅうみななし で 24 時間受け付けています (1) 日本で活動する国際犯罪組織の動向日本において犯罪行為を行っていると思われる国際犯罪組織 ( 外国に本拠を置く犯罪組織 来日外国人犯罪グループ その他の国際犯罪を行う多数人の集合体 ) は 出身国や地域別に組織化され 強盗や窃盗を行う組織 クレジットカードの偽造や詐欺を行う組織 薬物 銃器の密輸入 密売などを行う組織等 国籍ごとに犯行の特徴があり 日本の暴力団等の犯罪組織とも密接な関係が見られます 最近では 日本人を含む複数の国籍の者で犯罪組織を形成するなど構成員の多国籍化が見られ 犯行形態も複雑 多様化し 組織の実態が不透明化しています また 過去の検挙事例から こうした犯罪組織構成員の活動を助長したり容易にするため 偽造の身分証明書や居住場所を提供する組織のほか 構成員が病気になった場合に利用させる無許可の病院や薬局 犯罪に欠かせない通信手段を提供する悪質な携帯電話レンタル会社等の存在など 国際犯罪組織が犯罪インフラを利用している実態が明らかとなっています (2) 北海道に関わる国際犯罪組織の動向北海道における国際犯罪組織の動向として 中国人犯罪組織は 稼働先の同僚を誘い込むなどしてグループを形成し 明確な役割分担の下 他国籍者や暴力団と結託しながら犯罪を敢行しており ロシアマフィアも同様に暴力団関係者らと結託して巧妙に道内に企業進出するなど 治安への脅威となっています また近年は 道内の留学生や技能実習生が失踪するなどして 道外の犯罪組織に関与する事例も見られます (3) 警察の取組ア関係各機関 団体等との連携強化による国際犯罪組織の実態解明と取締り国際犯罪組織の活動実態を解明するため 各都府県警察との情報交換や入国管理局 税関 海上保安庁等の関係取締機関や港湾管理者 関係団体との連携を強化し 犯罪組織の実態解明を図るとともに取締りを強化しています

101 イ国際的な連携の強化警察庁を通じて外国捜査機関との積極的な情報交換を行うなど 国際的な連携を強化しています ウ違法ヤード対策の強化自動車や中古の大型機械等を広い土地に集めて解体 処分する場所 ( ヤード ) は 都市の郊外などでよく見られ それらの中には 正規の許可を取らずに違法に営まれているものもあり 盗難自動車を始めとした盗品の隠匿場所や 国外へ密輸出するための集積基地となっている場合があります 過去に全国で検挙した例では 外国人窃盗団が大量の盗難品を違法なヤードの倉庫内等に隠匿していたり 数台の盗難自動車を組み合わせて別の車に作り変える工場となっていました また ヤードから盗難自動車等を港へ運び 密輸出するなど 違法なヤードが国際犯罪組織の活動拠点となっている例もありました 摘発した違法ヤード 暴力団等の犯罪組織を弱体化させ壊滅に追い込むためには 犯罪収益の移転を防止するとともに それを剥奪していくことが重要です このため 犯罪による収益の移転防止に関する法律 に基づく疑わしい取引情報の分析 特定事業者に係る取引時の本人特定事項などの確認義務に対する違反の把握 預貯金通帳などの譲り受け 譲り渡し事犯の検挙を進めるとともに 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律 に定めるマネー ローンダリング事犯の検挙 起訴前の没収保全制度を活用した没収対象財産への保全措置の実施等 様々な犯罪収益対策を推進しています (1) 近年における我が国の犯罪情勢ア犯罪のグローバル化対策世界的規模で活動する犯罪組織は 構成員の多国籍化を図り それぞれの特性を生かしつつ より大規模かつ効率的に犯罪を敢行しており その活動地域も日本国内にとどまらず あらゆる国や地域に及ぶ 犯罪のグローバル化 という大きな質的変化が進み 治安に対する重大な脅威となっています 道内においても過去に外国人グループによる百貨店を対象とした高額貴金属窃盗事件が発生するなど 犯罪のグローバル化に加え 組織化 巧妙化が進んでいます また 我が国には平成 30 年 1 月 1 日現在 不法残留者が約 6 万 6,500 人おり 不法入国者 偽装滞在者等を含めると 更に多くの外国人が不法に滞在し その多くが不法就労

102 しているとみられ こうした人々が特定の地域 地区に居住し 様々な犯罪の温床となる ケースも見受けられます イ犯罪インフラ対策犯罪インフラとは 犯罪を助長し 又は容易にする基盤のことをいい 例えば携帯電話や預貯金口座など基盤そのものが合法なものであっても犯罪に悪用されている状態にあれば犯罪インフラとなります こうした犯罪インフラは 社会の急速な変化に応じて我が国の犯罪組織や詐欺 窃盗 サイバー犯罪など あらゆる犯罪の分野で着々と構築され 巧妙に張り巡らされつつあり その存在は 我が国の治安に対する重大な脅威となっています (2) 犯罪のグローバル化 犯罪インフラ対策の重要性犯罪のグローバル化 犯罪インフラ対策は 10 年先の治安対策という観点から 速やかに講じなければなりません 犯罪インフラの代表例については 次のとおりですが これらは 既にあらゆる犯罪に利用されています 北海道警察においても こうした現下の厳しい犯罪情勢に的確に対処するため 全国の警察や関係機関との連携の下 諸対策を推進しています (3) 犯罪インフラの代表例 1 他人名義の携帯電話など他人名義の携帯電話 レンタル携帯電話 プリペイド式携帯電話等は 犯行の追跡を困難にする道具として振り込め詐欺 薬物密売の客受けや犯罪グループの連絡手段として使用されるなど代表的な犯罪インフラの一つです 2 他人名義の預貯金口座他人名義の銀行口座 預貯金通帳は 振り込め詐欺やヤミ金などの入金口座として利用されたり 犯罪収益を隠匿する手段として利用されています 3 インターネットの違法 悪質サイトインターネットは 世界中の人々と情報の交換ができる便利なサービスですが 反面 わいせつな画像を掲載 販売したり 自殺や犯罪を助長する内容を掲載するなどの違法 悪質なサイトも多く存在します また インターネットオークションや掲示板等の合法的なサービスが 違法薬物や盗難被害品の販売に利用されるなど 結果として犯罪に利用されている場合があります 4 偽造身分証明書自動車運転免許証や住基カード 在留カード等の身分証明書を偽造することで偽りの名前や住所で携帯電話の契約ができたり 銀行口座を開設することができ これら携帯電話や銀行口座が振り込め詐欺などの犯罪に利用されています 5 地下病院 地下薬局 地下銀行無許可や無免許といった違法な地下病院や地下薬局は 正規に一般の診療機関で受診

103 することができない不法滞在外国人も受入れることで それら不法滞在を助長しています 同様に 不法滞在外国人が本国への送金に利用する地下銀行も 犯罪インフラの一つと なっています (1) 薄野地区の現状薄野地区は 風俗店や飲食店など約 6,500 店が密集する東北以北最大の歓楽街で 市民などが憩う社交の場であり 夜の観光名所でもあります しかし 華やかな街並みの裏では 暴力団等の犯罪組織が不法な利益を求めて暗躍しているほか 市民や観光客等に不安感や迷惑感を与え 治安に悪影響を及ぼすことが懸念される悪質な客引きや違法風俗営業等が後を絶たず 取締りを強化しています (2) 北海道警察歓楽街総合対策平成 17 年 主要な繁華街 歓楽街を管轄する都道府県警察では 健全で魅力あふれる繁華街 歓楽街の再生を目指し 繁華街 歓楽街における違法風俗営業店 不法就労 暴力団等の犯罪組織などに対する取締りを行うとともに 街の新たな魅力づくりとの効果的な融合を目指した取組を推進することとし 北海道警察においては 北海道警察歓楽街総合対策本部 を設置して 全道の歓楽街において取締りや地域住民と連携 協働した環境浄化対策等を推進することとしました 平成 20 年からは 総合対策の対象地域を薄野地区に絞って重点的な対策を推進しており 平成 29 年は 風俗関係事犯等及び組織犯罪の取締り 商店街等や自治体と連携した犯罪組織 違法風俗店等の排除及び犯罪インフラの解体等 商店街等や自治体との協働による迷惑行為の防止と街並みの改善を重点として各種取締りのほか 札幌市副市長が会長となる クリーン薄野活性化連絡協議会 などと連携 協働し 官民一体となって各種対策を行い 歓楽街の環境浄化を推進しています 平成 29 年中は 薄野地区において風俗関係事件で101 件 133 人を検挙しています 事例 1 違法デートクラブにおける組織的な売春事件 2 風俗店において立入を妨害した立入拒否事件 3 年少者を稼働させていた飲食店における年少者使用事件 3 マッサージ店を仮装した性風俗の禁止地域営業事件

104 第 12 国際化社会と警察活動 (1) 全国における来日外国人犯罪の傾向近年の来日外国人 ( 我が国にいる外国人から定着居住者 在日米軍関係者及び在留資格不明の者を除いた者 ) 犯罪の検挙件数 人員は 警察 入国管理局等における各種取組などによって減少傾向にありましたが 平成 29 年中は 全国で1 万 7,006 件を検挙し 前年と比べて2,873 件増加し 検挙人員も 1 万 828 人と719 人増加しました 国籍 地域別は 件数がベトナム 人員では中国が最多となり 中国及びベトナムの 2か国で全検挙件数 人員の半数以上を占めています また 旅券や在留カード等の身分証明書の偽造事犯 犯罪などで得た資金を不法に移動するための地下銀行事犯 日本での在留資格を不法に得るための偽装結婚事犯等の犯罪インフラ事犯には 永住者などの日本に定着する外国人や日本人が深く関わっており 外国人の不法入国 不法滞在等の各種犯罪を助長している状況があります (2) 北海道における来日外国人犯罪の傾向北海道における来日外国人犯罪の検挙は 平成 13 年をピークに減少傾向にあり 平成 26 年には一旦増加し 平成 27 年以降も減少傾向が続いていましたが 平成 29 年中は124 件 109 人を検挙し 前年と比べて検挙件数が47 件 検挙人員が45 人増加しており 罪種別では窃盗犯が約 4 割 入管法違反が約 2 割を占めています 検挙人員を国籍別に見ると中国が全体の約 2 割 マレーシア ベトナムがそれぞれ約 1 割を占めています ロシアについては 平成 18 年に全体の約 3 割を占めていましたが ロシア船舶の入港数減少などの影響により占める割合が減少しています 道内における来日外国人犯罪状況 ( 過去 5 年 ) 25 年 26 年 検挙件数 検挙人員 27 年 年 表示文字列 29 年

105 (3) 集団密航事件の検挙状況平成 29 年 6 月 マレーシア旅券を使用して 他人になりすまして新千歳空港から入国したスリランカ人男女を出入国管理及び難民認定法違反 ( 不法入国 ) で検挙しました また 外国からこの男女を引率してきたマレーシア人女性のブローカー 1 人を同法違反 ( 営利目的集団密航者を入国させる罪 ) で検挙しました (4) 不法入国 不法滞在者対策平成 29 年中の道内における来日外国人による出入国管理及び難民認定法違反の検挙は 28 件 24 人で 前年と比べて11 件 11 人増加しており 近年では 偽造在留カードを使用した事犯や技能実習制度などを悪用した就労事犯も出現しており 北海道警察では引き続き不法入国 不法滞在の取締りに加え 犯罪を助長し又は容易にする犯罪インフラ事犯の対策を強力に推進していきます (5) 来日外国人犯罪の検挙事例 平成 29 年中の来日外国人による犯罪として 次の事件などを検挙しました 事例 1 中国人グループによる偽造クレジットカードを使用した詐欺事件平成 29 年 2 月に札幌市内の店舗において 偽造クレジットカードを使ってPOSAカードやタバコなどを大量にだましとっていた 宮城県仙台市を拠点とする3 名の中国人グループを 宮城県警察との共同捜査により検挙しました 中国人グループは 平成 28 年 12 月から平成 29 年 2 月までの間 数回にわたって北海道を訪れ 道内各地で同様の犯行を繰り返していたことが分かりました ( 中央署 組織犯罪対策課 宮城県警察 ) 事例 2 マレーシア人旅行者による偽造クレジットカード所持事件平成 29 年 3 月から7 月までの間に 日本国外から持ち込んだ偽造クレジットカードを所持していたマレーシア人 12 人を不正電磁的記録カード所持罪で検挙しました 検挙したマレーシア人の中には 偽造クレジットカードを使用して札幌市内の商業施設で宝石 腕時計などを買い回りしている者もいました ( 中央署 千歳署 組織犯罪対策課 )

106 (1) 外国人来道者等の現状と基本方針近年 観光先進国の実現に向けた国を挙げた取組により 我が国を訪れる外国人が急速に増加しているほか 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会 の開催に伴い その更なる増加が見込まれていることから 現在 全国警察を挙げて 訪日外国人への対応に係る各種施策を推進しています 一方 本道を訪れる外国人観光客も年々増加傾向にあり 平成 29 年には 外国人来道者宿泊客延数は 過去最高となる743 万人を記録するとともに 警察における日本語を解さない外国人からの110 番通報や通訳を必要とする外国人の取扱いも増加しています 北海道警察においては 外国人が良好な治安を体感できるような環境を整備するため 外国人とのコミュニケーションの円滑化 制度 手続等の分かりやすさの確保 及び 基盤の整備 を柱とした施策を推進しています (2) 主な取組ア外国人とのコミュニケーションの円滑化日本語を解さない外国人からの急訴や各種届出等に対応するため 交番等において 外国語を指さして意思を伝達することができる基本的会話集 INITIAL RESPONSE を活用しています また 札幌方面倶知安警察署では 外国人スキー客が集中する冬期間において 外国語対応可能な職員を配置した ニセコひらふ臨時交番 を設置しています

107 イ制度 手続等の分かりやすさの確保街頭で活動するパトカーや警察官の被服 警察署 交番等の警察施設等について 警察のものであることが外国人にも容易に理解できるよう POLICE と表記するなど 外国語併記に配意しています また 北海道警察ホームページでは 英語サイトを開設し 外国人の皆さんに各種手続 交通安全情報等の情報提供をしています 北海道警察ホームページアドレス ウ基盤の整備語学に通じた国際感覚豊かな通訳員を育成するため 警察学校 民間の語学学校や東京の国際警察センターにおいて職員を研修させています

108 数19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年指第 13 交通死亡事故抑止活動 (1) 平成 29 年中の交通情勢平成 29 年中における北海道の交通事故死者は148 人で 前年と比べて10 人減少しました また 人身交通事故の発生件数についても 1 万 815 件で 前年と比べて 514 件減少しました 更に 傷者についても平成 29 年は1 万 2,673 人と 前年と比べて816 人減少しました 死者数 人口 自動車走行キロ 道路実延長 車両保有台数 運転免許保有者数 負傷者数 区分交通事故交通事故車両保有運転免許自動車走行道路実延長年人口死者数負傷者数台数保有者数キロ ( 単位千km ) ( 単位km ) 19 年 ,204 3,700,633 5,600,705 3,361,073 30,839,064 89, 年 ,801 3,672,053 5,571,770 3,366,131 30,529,660 89,564,0 21 年 ,855 3,660,736 5,543,556 3,369,787 29,435,318 89, 年 ,096 3,661,185 5,520,894 3,370,348 34,681,933 89, 年 ,705 3,663,860 5,498,916 3,375,507 31,990,956 89, 年 ,048 3,686,291 5,474,216 3,381,279 35,365,988 90, 年 ,247 3,709,727 5,465,451 3,390,324 35,529,827 90, 年 ,571 3,731,386 5,441,079 3,393,085 35,995,563 90, 年 ,117 3,739,544 5,408,756 3,388,004 33,585,348 90, 年 ,489 3,759,846 5,376,211 3,380,691 33,878,028 90, 年 ,673 3,779,706 5,342,618 3,372, 注 1 車両保有台数は国土交通省統計資料 自動車保有車両数月報 ( 各年 12 月末現在 ) によります 2 人口は住民基本台帳人口要覧 ( 各年 1 月 1 日現在 ) によります 3 運転免許保有者数は 各年 12 月末現在の数値です 4 自動車走行キロは バス 乗用車及び貨物車の走行距離の合計であり 国土交通省 自動車輸送統計年報 平成 28 年は 自動車燃料消費統計 によります 5 道路実延長は 各年 4 月 1 日現在の北海道 道路現況書 によります

109 道路交通環境比較 道内の交通情勢を他都府県と比較しますと 面積が広大で 道路実延長が全国一長い 道路の混雑度が全国一低い等の特徴があげられます 道 路 実延 長 90,413.6km 全国 1 位 運転免許保有者数 3,372,541 人 全国 8 位 車両保有台数 3,779,706 台 全国 5 位 混雑度 ( 1 2 h ) 0.42 全国 47 位 (2) 交通事故発生状況 ア 第 1 当事者の違反別事故発生状況 発生件数 (10,815 件 ) 酒酔い 8 最高速度追い越し 通行区分歩行者妨害 信号無視 577 一時不停止過労運転 操作不適 1,414 前方不注意 2,196 動静不注視 1,056 安全不確認 3,039 歩行者 自転車の違反 73 その他 1, ,000 2,000 3,000 4,000 死者 (148 人 ) 酒酔い最高速度追い越し 通行区分歩行者妨害信号無視一時不停止過労運転操作不適前方不注意動静不注視安全不確認歩行者 自転車の違反その他

110 イ 65 歳以上ドライバーの交通死亡事故発生状況 類型別死者 (35 人 ) 違反別死者 (35 人 ) 人対車両自転車対車両正面衝突追突出会い頭車両単独その他 酒酔い最高速度追越 通区一時不停止過労運転操作不適前方不注視その他 ウ 交通弱者の交通事故発生状況 ( ア ) 歩行者の違反別死傷者状況 子供 ( 中学生以下 ) の違反別死傷者 (153 人 ) 信号無視横断歩道外横断斜め横断駐停車車両の直前直後横断走行車両の直前直後横断幼児の一人歩き路上遊戯飛び出しその他の違反違反なし 第 3 当事者以下 高齢者 (65 歳以上 ) の違反別死傷者 (391 人 ) 信号無視横断歩道外横断斜め横断駐停車車両の直前直後横断走行車両の直前直後横断車道通行めいてい飛び出しその他の違反違反なし 第 3 当事者以下 ( イ ) 自転車利用者の違反別死傷者状況 子供 ( 中学生以下 ) の違反別死傷者 (187 人 ) 高齢者 (65 歳以上 ) の違反別死傷者 (213 人 ) 信号無視通行区分等交差点安全通行一時不停止安全不確認自転車の通行方法違反その他の違反違反なし 第 3 当事者以下 信号無視通行区分等交差点安全通行一時不停止安全不確認自転車の通行方法違反その他の違反違反なし 第 3 当事者以下 エ 交通事故死者のシートベルト着用状況 自動車運転 同乗者の死者 (89 人 ) のシートベルト着用の有無 非着用の運転者 非着用の同乗者 着用の運転者 着用の同乗者 不明 非着用者 37 人 着用していれば助かった 死 亡 可能性がある者 回 避 運転者同乗者計可能率 13 人 11 人 24 人 64.9%

111 (1) 現状高齢者が第一当事者となる交通事故の発生件数は2,630 件で 全事故の約 24% を占めており 事故の類型別発生状況については 出会い頭による事故が628 件で 全事故の約 24% を占めています また 追突による事故も565 件と全事故の約 22% を占めています 小数点 2 位を四捨五入しているため 全体で 100% とならない 一方で 高齢者が被害となる交通事故の発生件数についても 傷者数が1,718 人と全傷者に占める割合が約 14% 死者数が76 人と全死者に占める割合が約 51% を占めていることから 関係機関 団体等と連携を図りながら 高齢運転者 高齢歩行者に対する交通事故防止対策を推進しました (2) 対策ア高齢運転者対策 ( ア ) 複数回事故当事者に対する指導一定期間に複数回事故を起こした高齢者に対し 個別に交通安全指導を行う S D S プログラム を実施して 高齢運転者に個別指導を行いました SDS プログラムによる個別指導

112 ( イ ) 参加 体験 実践型の交通安全教育加齢に伴う身体機能の変化が運転に及ぼす影響等を理解してもらうため 関係機関 団体と連携し 様々な運転模擬体験をすることができるドライビングシミュレータ ( 運転模擬装置 ) を使用した参加 体験 実践型の交通安全教育を実施しました なお 北海道警察で管理している交通安全教育車 ( ほくと号 ) による交通安全教室についても全道各地で実施しました ( ウ ) 安全運転サポート車の普及啓発自動車ディーラーや自動車学校等の関係機関団体と連携し 自動ブレーキや誤発進防止など先進安全技術を登載した 安全運転サポート車 の試乗会を開催し その効果や有効性を体験させ 普及を図りました 安全運転サポート車の試乗会 イ高齢歩行者対策 ( ア ) 民生委員児童委員と協働した高齢者宅訪問の実施平成 29 年 3 月 16 日に札幌市民生委員児童委員協議会と協定を結び 連携を図り高齢者宅訪問を推進しました 札幌市民生委員児童委員協議会との協定 民生委員と連携した高齢者宅訪問活動

113 ( イ ) 反射材デザインコンテストの実施反射材の着用の促進を目的として 年齢を問わず身に付けたくなる反射材のデザインを公募する 反射材デザインコンテスト を実施しました 総数 547 点の応募作品の中から 道内に居住する中学生 ( 当時 ) がデザインした さくらリフレクター が最優秀作品となり 同作品を広報し 反射材の着用向上に努めました 反射材デザインコンテスト最優秀作品 反射材の普及活動 ウ高齢運転者の運転免許制度の改正平成 29 年 3 月の道路交通法一部改正に伴い 70 歳以上の高齢者講習と75 歳以上の認知機能検査 高齢者講習が大幅に改正されました 認知機能検査の概要 75 歳以上の方 認知機能検査 ~30 分 検査の結果 記憶力 判断力が低くなっている判定された方 ( 第 1 分類 ) 診断書の提出が必要であり診察結果 認知症 と診断された場合 免許取消 認知症不該当 と診断された場合 高齢者講習受講 記憶力 判断力が少し低くなっていると判定された方 ( 第 2 分類 ) 記憶力 判断力に心配ありませんと判定される方 ( 第 3 分類 ) 高齢者講習受講

114 高齢者講習の概要 区 分 70 歳 ~74 歳の方 75 歳以上の方 高齢者講習 ~ 合理化講習 (2 時間 ) 高齢者講習 双方向型講義 認知機能検査の結果 受講者個々の程度に応じて実施 第 1 分類 第 2 分類の該当者 講習内容等 します 高度化講習 (3 時間 ) 運転適性検査 第 3 分類の該当者 動体 夜間視力検査 合理化講習 (2 時間 ) 視野検査などの適正について 合理化講習は70 歳 ~74 歳の受講 検査します 者と同じ講習内容を実施します 実車指導 ( ドライブレコーダー 高度化講習は合理化講習の内容 使用 ) の他に 下記個別指導等を実施し 受講者が車両を運転し 同乗 ます して指導します 映像教養 運転に必要な知識を習得して もらうため DVDを使用した 教養を実施しています 個別指導 ドライブレコーダーを活用 して 受講者の運転について 高齢者講習受講風景 マンツーマン形式の指導を実施 しています

115 この他に 臨時認知機能検査 臨時高齢者講習 が新設され 認知機能検査の結果 認知症の恐れがあり と診断された方で18 項目の違反行為をした時に 臨時認知機能検査 を受講し 検査結果が前回より悪くなっている場合は 臨時高齢者講習 の受講が義務づけられ 昨年道内においては 3,525 人が受検し 421 人が受講しました また 臨時認知機能検査や臨時高齢者講習を受けない場合には行政処分が科せられることにもなりました 運転免許を卒業する方に寄り添って 警察署交通第一課警部補 運転免許業務担当となり感じることは この業務は様々な人生の節目に立会う重要な業務であるということです その一つは 余命わずかな方の家族からの相談です 夫が 末期ガンで入院しており 余命を知らず 更新のことを気にしています などの相談を受けることがあり その際 私は本人が病と闘い元の生活に戻ろうとしている前向きな気持ちを尊重し 私が担当しますから退院したらすぐに相談に来るように伝えてください と説明して名刺を渡しています ほとんどの方は安堵の表情を見せてくれ 私はこの瞬間 市民を守る警察の仕事に誇りと使命感を感じます その二つは 認知症の高齢者です その方に家族がいないと 専門医の診断を受けてください 等の説得に困難をきたします 人生の先輩として敬意を持たなければいけない一方で交通安全を脅かす存在ともなってしまうことから 本人と社会の安全を守ることと 本人の輝きある人生に交通事故の汚点を付けさせないためにも適性相談は重要な業務と信じています 私は これからも運転免許を卒業する方に寄り添い続け 交通安全と相手の立場に立った親身な対応を大切にしたいと思います

116 (1) 分析に基づいた交通指導取締り交通事故の実態や 住民の要望などを勘案した上で取締り計画を策定し 計画に沿った取締りを実施した上で 効果を検証して新たに取締方針を策定するPDCAサイクルにより 悪質 危険違反の指導取締りを推進しました 平成 29 年中の交通取締り件数歩行者追越し信号一時違反別区分総数無免許飲酒速度駐停車その他妨害違反無視不停止取締件数 ( 件 )405, ,863 4,344 1,325 24,805 61,760 32, ,718 また 速度抑制による交通事故の抑止と被害軽減を図るため 速度規制 速度取締り 交通安全教育等の総合的な対策を推進するにあたり 道内における過去 5か年の交通事故実態を基に 北海道警察の基本的な考え方とその方向性を速度管理指針として また 速度管理指針の考え方に基づき 高速道路を管轄する所属及び警察署ごとに 管内の交通事故実態の分析結果などを踏まえ 重点的に速度取締りを行う路線 時間帯等を速度取締指針としてホームページで公表しています (2) 飲酒運転根絶対策の推進飲酒運転に関する情報提供を求める専用メールボックス 飲酒運転ゼロボックス の更なる活用を促すため ポスターやチラシを作成し 飲食店等に掲示の依頼や 各種啓発活動でチラシを配布して 周知拡大を図りました 夏の交通安全運動期間中には 回送路線バスの行き先表示器や すすきの交差点の大型ビジョンを活用した広報 啓発活動を展開したほか 12 月には 報道機関等と連携して 札幌駅構内において ゆるキャラ を活用した飲酒運転根絶啓発を実施し 多くの方々に飲酒運転の悪質性 危険性を訴えました 飲酒運転根絶バスの出発式 飲酒運転根絶の日に伴う啓発活動

117 また 北海道飲酒運転根絶に関する条例 に示された 飲酒運転による逮捕者 が基準を上回った 札幌市 渡島総合振興局 釧路総合振興局 胆振総合振興局 十勝総合振興局管内において 飲酒運転根絶緊急対策 を行い 各 7 日間 関係機関 団体と連携した街頭啓発や飲食店訪問活動等を実施したほか 同期間中における集中的な飲酒運転取締りも行いました また 緊急対策とは別に 6 月から12 月の間 飲酒運転取締り強化期間を設定して飲酒運転の取締りを強力に推進しました 検問による飲酒運転取締り (3) ひき逃げ事件等の実態ひき逃げ事件は 交通事故の中でも特に悪質な事件です 事件の発生直後に多くの警察官やパトカーによる逃走車両の検索 綿密な鑑識活動等を行って 逃走車両を発見し 被疑者を検挙しています 平成 29 年中の死亡 重傷ひき逃げ事件の検挙率は79.3% となっており うち死亡ひき逃げ事件は4 件全てを検挙しています また 危険運転致死傷等については24 件を検挙しています 交通事故が発生した場合の措置交通事故が発生した場合 交通事故の当事者には 道路交通法で 負傷者の救護 二次事故等の危険防止措置 警察への通報 が義務付けられており これを怠った場合は いわゆる ひき逃げ事件 ( 又は あて逃げ事件 ) となり 重く処罰されます (4) 交通特殊事件の検挙状況 交通事故を偽装した保険金詐欺事件や交通事故に絡む故意犯罪及び自動車交通についての 各種規制を潜脱する目的でなされる文書偽造事件などの交通特殊事件に対して 道路交通法令のみならず 各種法令を多角的に適用した捜査を行っています 平成 29 年中の主な検挙状況 種別交通関係保険金文書の偽変造交通事故に絡み故意車庫飛ばし事件区分詐欺事件事件犯を適用した事件 件数 ( 件 ) 平成 29 年中の検挙事例 事 件 名 事 案 の 概 要 交通事故を利用 整骨院院長を務める柔道整復師が 交通事故により通院している患者 10 人と した保険金詐欺共謀し 通院日数を水増しして 保険会社から施術費 慰謝料等の名目で保険金 事件 をだまし取った事件を詐欺で検挙しました 車庫飛ばし事件 自動車保管場所証明を申請する際 保管場所使用承諾証明書を偽造して 警察署窓口に提出した事件を有印私文書偽造同行使で検挙しました

118 (5) 暴走族対策特攻服を着用しグループ旗を掲げながら暴走行為を敢行する従来型の暴走族の他 少人数によるゲリラ的な暴走行為や違法改造車両によるドリフト行為 古い年式の自動車などの愛好家を標榜した 旧車會 と呼ばれるグループによる暴走行為まがいの悪質 危険な違法行為が確認されています そこで 北海道警察本部及び各方面本部では 暴走族取締作戦室 を設けて各警察署と連携を図り 週末や休日前日等を中心とした取締り 暴走族の動向や110 番などの情報分析に基づく走行時間や場所を予測した取締り等を実施して 悪質違反の徹底検挙に努めています 平成 29 年中の暴走行為等に対する主な取締状況 違反別道路交通法道路運送車両法暴走族根絶条例合計 件数 ( 件 ) 暴走行為などに対する検挙事例 事 件 名 事 案 の 概 要 道路交通法違反 バイク4 台で連ねて走行し 蛇行 広がり走行 信号無視を繰り返し ( 共同危険行為共同して著しく道路における交通の危険及び他人に迷惑を及ぼすこととなる行為 等の禁止 ) をした4 人を道路交通法 ( 共同危険行為等の禁止 ) 違反で検挙しました 北海道暴走族の 道路以外の公共の場所において 普通乗用自動車やバイクにより急発進や急転 根絶等に関する回させる行為を繰り返すなど 著しい排気音とタイヤのきしみによる騒音を発生 条例違反 させた4 人をそれぞれ北海道暴走族の根絶等に関する条例違反で検挙しました (6) 悪質 危険運転者の道路交通の場からの早期排除 警察では 道路交通上の危険を防止するため 道路交通法違反を繰り返したり 重大な 交通事故を起こす者 または 認知症などの一定の病気 身体障害 アルコール 麻薬等の 中毒を理由として法の規定に基づいて運転免許の取消や停止等の行政処分を行っています 平成 29 年中の行政処分状況は 前年に比べて交通事故件数等が減少したことに伴い 行政 処分の執行件数も減少しました また 一定の病気等に係る執行件数は 平成 26 年 6 月の道路交通法の改正に伴い 質問票 虚偽記載の罰則化や 一定の病気等への社会的関心の高まりもあって 大幅に増加したまま 推移しています 行政処分執行状況 執行件数は 前年より323 件 (2.3%) 減少しました 取 消 長 期 中 期 短 期 合 計 平成 29 年 1,468 1,315 1,465 9,261 13,509 平成 28 年 1,480 1,440 1,557 9,355 13,832 前年対比 取消は取消処分 長期は90 日 ~180 日停止処分 中期は60 日停止処分 短期は30 日停止処分

119 一定の病気等の行政処分執行状況 一定の病気等に係る執行件数は 前年より2 件 (0.3%) 減少しました 取 消 停 止 合 計 平成 29 年 平成 28 年 前年対比 一定の病気等に係る処分とは 安全運転に支障を及ぼすおそれがある一定の症状を呈する認知症や てんかんなどの 一定の病気 を理由に運転免許を取消し又は効力を停止することができる制度で 道路交通法で定められています 悪質危険運転者は許さない 警察署交通第二課巡査部長 私が交通事故捜査を担当してから心に残っている事件は 無免許危険運転致傷罪で起訴された事件で 被疑者の取調べを担当したことです この事件は 無免許かつ飲酒した状態で車を運転した上 人身事故を起こしその場から立ち去ったという悪質なひき逃げ事案でした 被疑者は当初 飲酒 走行 事故状況に関して身勝手で曖昧な供述を繰り返していました 私が取調べで特に意識したことは 被害者の心情に配意し 必ず真実を引き出す という強い信念のもと 虚偽と記憶の欠如を見極め 被疑者の心理を読み粘り強く情理を尽くした取調べを行うことでした その結果 被疑者は覚えていることを徐々に供述し始め係全体で裏付けを行った結果 事件の真相を明らかにすることができたのです この事件を通して 私は強い信念をもって被疑者と向き合うことの重要性 係一丸となって裏付け捜査をしてくれた交通捜査係の組織力の素晴らしさを実感しました 今後も被害者とその家族の立場に立った事件捜査を心掛け 悲惨な事故の被害者や加害者を作らないためにも 事故を起こしてしまった方への指導 そして悪質危険運転者は排除するという強い信念を持って仕事に望みたいと考えています

120 (1) シートベルト着用の現状平成 29 年中の自動車乗車中の交通事故死者 89 人中 シートベルトを着用していなかった方は37 人でした このうち24 人は シートベルトを着用していれば助かった可能性が高いと考えられます (2) 対策シートベルト着用による被害軽減対策を推進するため 関係機関 団体と連携し シートベルトの着用効果を体験することができるシートベルトコンビンサー ( 効果体験車 ) による体験会を通じた交通安全教育を実施したほか 母子教室などに出向き シートベルト全席着用やチャイルドシートの着用に関する講話や指導を実施しました また 事業所が参加する シートベルト着用 100% 宣言運動 の後援をしており 事業所の参加 シートベルト着用 100% 宣言運動 促進を図っております (1) 学校等と連携した指導の実施 学校教育の場における自転車の安全利用等に関する指導を効果的に行うため 各学校等に 対して 生徒に対する指導警告状況の情報を提供しています (2) スケアード ストレイトの実施スタントマンが交通事故を再現し 自転車事故の危険性を直視させる スケアード ストレイト教育技法 による自転車教育を 道内の高校を対象に実施して 自転車事故の危険性を訴えかけました スケアード ストレイト教育技法 (3) 指導取締り活動の実施 自転車利用者による交通違反に対しては 指導警告を行うとともに 悪質 危険な 交通違反を検挙しました

121 違 反 名 事 案 の 概 要 酒酔い運転 住宅街を蛇行しながら無灯火で走行する自転車を パトロール中の警察官が発見し 酒酔い運転で検挙しました 制動装置不良 歩道上を走行する自転車を パトロール中の警察官が発見し 自転車を 自転車 調査した結果 自らブレーキ装置を取り外して走行していることが判明 し検挙しました 歩道通行中の 鉄道駅周辺の混雑する歩道上において 歩行者の通行を妨害するおそれ 歩行者を妨害 があるにも関わらず 一時停止することなく走行する自転車を 交通取締 り中の警察官が発見し 歩行者を立ち止まらせたことから検挙しました 自転車利用者に対する指導取締り 生きた交通教育を目指して 警察署交通課巡査部長私は 子どもたちを交通事故から守るためには 長く根強く心に残る 生きた交通安全教育 が必要であると思っています 自分の身を守るための知識や判断力を身につけることが 交通事故防止にとって重要です それらを養うため私に出来ることは 子どもたちが興味を持ち 一生懸命学べる環境を作り 様々な知識等を伝えることだと思います 昨年私の勤務する警察署では スクールバスに同乗してクイズ形式の交通安全指導 という新しい取組みを始めました 事前に教育委員会と 複数ある路線のうち どのバスにいつ乗車すれば効果的か どのようなクイズを出せば興味を持ってくれるか 等を打ち合わせしました 本番では バス内という狭い空間で警察官と直接会話が出来るという環境が良かったようで 1 人 1 人が真剣に耳を傾け たくさん質問をして 交通ルールを覚えてくれました ただ交通安全を訴えるだけでは素通りする話も 創意工夫により 心に響く生きた指導になるのだと実感しました 世代を通じて交通安全教育が浸透し 交通事故ゼロの社会が実現すると信じながら 私はこれからも創意工夫を凝らした 生きた交通安全教育 を目指し業務に励んでいきたいと考えています

122 主な交通安全施設の整備状況 (1) 交通安全施設などの整備状況 交通信号機 約 1 万 3,000 基 北海道警察では 交通の安全と円滑を確保する 道路標識 約 45 万 8,000 本 ため 信号機 道路標識等の交通安全施設の整備を ( 平成 30 年 3 月末現在 ) 進めています 主な交通安全施設 また 最高速度 駐車禁止等の交通規制や 歩行者の青信号時間延長等について計画的に見直し を行い 交通実態の変化等に即した交通規制を推進 しています 交通信号機 道路標識 (2) 安全 安心な交通環境の整備 ア ゾーン30の整備 市街地などの生活道路における歩行者等の安全な通行を確保するため 道路管理者と 連携してゾーン30を推進しています ゾーン30とは 区域 ( ゾーン ) を設定して 最高速度 30km/hの区域規制や路面標示や注意喚起標識を設置するとともに 必要に応じて 狭さくなどの物理的デバイスを設置する対策により 区域内の速度抑制や通過交通の抑制 排除を図るものです ( 平成 30 年 3 月末現在 全道で112か所を整備 ) イ高齢運転者等専用駐車区間の整備高齢運転者等を 駐車場を探しながら行う運転から解放することを目的に 平成 22 年 4 月 19 日から 日常において多く利用する官公庁 福祉施設等の周辺道路に高齢運転者等専用駐車区間を整備しています ( 平成 30 年 3 月末現在 全道で25 箇所を整備 )

123 高齢運転者等 高齢運転者等専用駐車区間 (3) 標識 BOX 信号機 BOX の開設北海道警察では 道路標識 標示や交通規制 交通信号機について道民から広く意見 要望を求め 見やすい 分かりやすい 道路標識 交通信号機とするための窓口 標識 BOX 信号機 BOX を開設しています 標識の種類が多くて分かりづらい 信号機が見えにくいなどお気づきのことがありましたら 御意見 御要望をお寄せください 北海道警察ホームページアドレス (4) 交通管制センター交通管制センターは 北海道警察本部及び各方面本部に設置され 道路交通情報を収集して交通状況に合わせて信号機を遠隔操作し 交通流 交通量を制御しています また 収集した道路交通情報を交通情報板や道路交通情報センターを通じたラジオ放送により提供しています 交通管制センターでは 高度道路交通システム (ITS) を実現するため 個々の車両と双方向通信のできる光ビーコンを整備 運用し 新交通管理システム(UTMS) を推進しています 北海道警察の行っているUTMSには ドライバーに対しカーナビを通してリアルタイムで交通情報を提供する 交通情報提供システム 札幌市内の国道 36 号には バス専用レーンにおける 公共車両優先システム 札幌市 旭川市 釧路市 北見市において救急車などの緊急車両を優先的に通過させる 現場急行支援システム などがあります

124 (1) 交通安全運動の重点北海道の交通事故の実態を踏まえ 高齢者事故防止 飲酒運転根絶 スピードダウン シートベルト全席着用 自転車安全利用 居眠り運転防止 デイ ライト の7つを柱として 多数の関係機関 団体 企業等が一体となった交通安全運動を展開しました (2) 期別の交通安全運動北海道では 春 夏 秋 冬の4 期 40 日の交通安全運動や 毎月 15 日の 道民交通安全の日 等には 交通安全の日等に道民総ぐるみで各種交通安全活動を推進しました 平成 29 年中の期別交通安全運動ポスター 平成 29 年中の交通安全運動 交通安全の日等 期 別 運 動 交通安全の日等 運 動 名 実 施 期 間 交通安全の日 実 施 日 春の全国交通安全運動 4/6( 木 )~4/15( 日 ) ゼロを目指す日 4/10( 月 ) 9/30( 土 ) 夏の交通安全運動 7/11( 火 )~7/20( 木 ) 道民交通安全の日 毎月 15 日 秋の全国交通安全運動 9/21( 木 )~9/30( 土 ) 自転車安全日 毎月第 1 3 金曜日 冬の交通安全運動 11/11( 土 )~11/20( 月 ) その他安全の日 ( 無事故の日 (6/25) バイクの日(8/19)) (3) 飲酒運転根絶対策の推進飲酒運転根絶意識の高揚を図るため 関係機関 団体 企業等と協働し 飲食店等に飲酒運転根絶ポスターの掲示を呼びかけたほか 居酒屋チェーンと連携して 飲酒運転根絶を呼びかけるデザインの箸袋や卓上のぼり旗などにより 広く道民に飲酒運転根絶を呼びかけました また 飲酒状態体験ゴーグルを活用した交通安全教育 ラジオ出演による情報発信活動等の様々な取組を展開したほか 飲食店業会と協働してハンドルキーパー運動参加促進に向けた広報啓発活動を展開しました 北海道飲酒運転の根絶に関する条例で定められた7 月 13 日の 飲酒運転根絶の日 には

125 関係機関 団体と連携した決起大会を実施して飲酒運転根絶の気運を高めました 飲酒運転根絶の日決起大会 (4) チャレンジ セーフティラリー北海道道内の運転免許保有者がグループ又は あるいは個人で参加し 無事故 無違反の安全運転を競う チャレンジ セーフティラリー北海道 を 交通事故が多発する夏から秋にかけて実施しました 平成 2 9 年は約 16 万人もの方が参加し 無事故 無違反の完走を目指して 交通安全意識の高揚を図りました (5) メールを活用した情報発信活動 北のひろめーる 警察が保有する交通安全 交通事故の情報をより早く より広く発信するため インターネットのメールを活用したネットワークシステム 北のひろめーる を活用し 道民に交通事故の発生や交通事故を起こさないための注意点などをタイムリーに発信することにより 交通安全意識の高揚と交通事故の抑止を図りました (6) 交通安全アドバイザー制度の活用道内のテレビ ラジオ局アナウンサーやコミュニティFMのパーソナリティ109 名を 交通安全アドバイザー 委嘱して 番組内で交通安全情報を呼びかけてもらうなど 効果的な広報を実施しました 交通安全アドバイザー

126 第 14 国の安全を脅かす事案への対応 (1) 国際テロ情勢平成 29 年の国際テロ情勢は イスラム過激派組織 ISILがイラク及びシリアにおいて支配地域の大部分を失った一方で 欧州を始め世界各国で テロ事件が数多く発生したことに特徴付けられます ISILは 米国を中心とする 対 ISIL 有志連合 による空爆等により イラク及びシリアにおける軍事面での劣勢が顕著となっています しかし ISILは 対 ISIL 有志連合 参加国等に対するテロ あるいは ナイフ 車両等を使用してテロを実行するよう呼び掛けています 平成 29 年中も 5 月の英国 マンチェスターにおける自爆テロ事件 8 月のスペイン バルセロナ等における車両使用テロ事件を始め ISILによる呼び掛けに影響を受けたとみられるテロ事件が発生しています これらテロ事件の実行犯とISIL との直接的なつながりは明らかになっていないものの ISILは犯行声明を発出してテロ事件を称賛するとともに 効果的な作戦であるとして推奨するなどして 更なるテロの実行を呼び掛けています 一方 我が国に対するテロの脅威を見ると 平成 29 年中は国外において邦人が被害者となるテロ事件の発生はありませんでしたが 平成 27 年 1 月及び2 月のシリアにおける邦人殺害テロ事件 平成 28 年 7 月のバングラデシュ ダッカにおける襲撃テロ事件等 邦人や我が国の権益がテロの標的となる事案が現実に発生していることから 今後も 邦人がテロや誘拐の被害に遭うことが懸念されます ISILは オンライン機関誌 ダービク において 我が国や邦人をテロの標的として繰り返し名指ししています アル カーイダについても 米国及びその同盟国に対する戦いを標ぼうし続けており 米国と同盟関係にあり 多くの米国権益を国内に抱える我が国がテロの標的となる可能性は否定できません また 欧米においては外国人戦闘員やホームグローン テロリストによるテロ事件が数多く発生していますが 我が国にとっても無縁の問題ではありません 我が国においても ISILに戦闘員として加わるためにシリアへの渡航を企てた疑いのある者について 警視庁が私戦予備陰謀被疑事件として捜査を行っているほか 国内にISIL 関係者と連絡を取っていると称する者や インターネット上でISILへの支持を表明する者が存在しており ISILやアル カーイダ関連組織等の過激思想に影響を受けた者によるテロが日本国内で発生する可能性は否定できず これらの事情に鑑みれば 我が国に対するテロの脅威は現実のものとなっているといえます (2) 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会等の開催に向けた警察の取組来年は G20サミットの観光大臣会合が倶知安町で また ラグビーワールドカップ2019 日本大会が札幌市等で開催されることが決定しており さらに その翌年には 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会の開催を控えています

127 こうした国際的な大規模スポーツイベントは 世界中から多数の外国要人 選手団 観客等が集まり 大きな注目を集めることになり テロの攻撃対象となることが懸念されます 実際 過去には 平成 22 年のサッカーワールドカップ南アフリカ大会の開催中 ウガンダの首都カンパラのレストラン等 2か所において 同大会決勝戦の中継を観戦していた客を狙ったとみられる爆弾テロ事件が発生し 76 人が死亡しました また 平成 25 年 4 月に発生した米国 ボストンにおける爆弾テロ事件では 2 万人以上が参加して開催されていたボストンマラソンのゴール付近 2か所において爆弾が爆発し 3 人が死亡しました さらに 平成 27 年 11 月に発生したフランス パリにおける同時多発テロ事件では サッカーのフランス対ドイツの親善試合開催中に競技場付近において自爆した実行犯の一部は フランス大統領及びドイツ外相も観戦していた競技場への入場を試みたとみられています このように海外では 大規模スポーツイベント等において このようなプロパガンダに呼応したテロが発生することは否定できないのです こうした厳しい国際テロ情勢を踏まえ 北海道警察においては 総合的な警備諸対策を的確に推進するため 平成 30 年 4 月 1 日付けで 北海道警察総合警備対策室を設置し 重要施設に対する警戒警備を徹底するほか 不特定多数の者が集まるイベント会場 JR 地下鉄の主要駅 地下街等のいわゆるソフトターゲットに対するテロ対策を強化するとともに 警察と民間事業者や地域住民等が緊密に連携して行う官民一体のテロ対策を推進するなど テロの未然防止に向けた取組を行っています さらに インターネットが国民生活や社会経済活動に不可欠な社会基盤として定着する中 社会機能を麻痺させるサイバー攻撃の脅威にも備えなければならないところ リオ大会では 開催期間中に行政機関やリオ大会の関係機関等において ウェブサイトの閲覧障害 情報窃取の被害が発生するなど 国際的な大規模スポーツイベントを狙ったサイバー攻撃の脅威が高まっています 警察では 東京大会に向けて 関係機関と連携して サイバー攻撃及び攻撃者に関する情報収集 分析等を推進するとともに サイバー攻撃の発生を想定した共同対処訓練を実施しています 北海道警察総合警備対策室の開設と開設式 (3) 重要施設などに対するテロ対策の強化 北海道警察では 近年の厳しい国際テロ情勢などを踏まえ 空港 原子力関連施設 外国

128 公館等の重要施設のほか 人が多数集まる場所や公共交通機関等のいわゆるソフトターゲットに対する警戒警備を強化しています 特に 泊発電所ではサブマシンガンやライフル銃 耐爆 防弾仕様の車両等を装備した銃器対策部隊が24 時間体制で警戒に当たっているほか 原子力規制委員会 警察庁と連携して原子力関連施設に対する立入検査などを積極的に実施し 事業者による防護体制の強化を要請しています さらに 警察力だけでは対処することができないと認められる事案が発生した場合には 警察と自衛隊が共同で事案に対処することとなるため 自衛隊などとの間で事案に対処するための共同訓練を実施しています なお 平成 29 年 2 月の2017 冬季アジア札幌大会では 北海道警察においても JR 札幌駅 地下鉄主要駅 札幌地下街等のソフトターゲットに制服警察官を多数動員して見せる警戒を行ったほか 警備犬を出動させて不審物件の検索に当たらせるなどの対策を実施しました (4) 官民一体の日本型テロ対策の推進テロを未然に防止するためには 警察と民間事業者や地域住民等が緊密に連携して行う官民一体の 日本型テロ対策 を推進する必要があります このため 北海道警察ではテロに対する危機意識の共有や大規模テロ発生時における協働対処体制の整備等を推進するために 官民連携の枠組みとしてテロ対策パートナーシップを構築し 各種会議 訓練等を実施しています また 爆発物の原料となり得る化学物質については 薬局 ホームセンター等の店舗における購入やインターネットを利用した購入が可能な状況にあり 近年 我が国においても 市販の化学物質から爆発物を製造する事案が発生しています このため 北海道警察では これらの化学物質の販売事業者等に対して継続的に個別訪問を行うとともに 不審購入者の来店などを想定したロールプレイング型訓練を事業者と実施するなどして 販売時における本人確認の徹底 保管管理の強化 不審情報の通報等を要請しています さらに テロリストが利用する可能性があるホテル等の宿泊施設 インターネットカフェ レンタカー事業者等との連携を図り テロ等違法行為の未然防止に努めています

129 (5) 水際対策の強化周囲を海に囲まれた我が国においてテロリスト等の入国を防ぐためには 国際空港 港湾において 出入国審査 輸出入貨物の検査等の水際対策を的確に推進することが重要となります 道内の国際空港 港湾には 空港危機管理担当官が置かれ 関係機関の連携の下 具体的な事案を想定した訓練を実施しているほか 施設警備の改善を図るなどの取組を行っています また テロリスト等の入国を阻止するため 入国管理局 税関等の関係機関と連携し 事前旅客情報システム (APIS) ( 注 1) や外国人個人識別情報認証システム (BICS) ( 注 2) 乗客予約記録 (PNR) ( 注 3) 等を活用した水際対策を推進しています 注 1 Advance Passenger Information Systemの略 航空機で来日する旅客及び乗員に関する情報と関係省庁が保有する要注意人物等に係る情報を入国前に照合するシステム 注 2 Biometrics Immigration Identification & Clearance System の略 来日する外国人に入国審査の際に提供 させた個人識別情報と関係省庁が保有する要注意人物等に係る情報を照合するシステム 注 3 Passenger Name Record の略 航空券を利用して入国する旅客の予約情報 右翼は 領土問題 歴史認識問題等を捉え 活発な街頭宣伝活動等に取り組みました 右翼街頭宣伝活動は 街頭宣伝車を用いて大音量で宣伝するなど しばしば周囲に騒音被害や交通渋滞を引き起こしています 中には 資金獲得を目的に 糾弾活動 と称し 企業などに対して執拗な街頭宣伝活動を行うものもあります 平成 29 年中 道内で右翼による テロ ゲリラ 事件の発生はみられませんでした 右翼は 今後も内外の諸問題に敏感に反応し 我が国政府や関係諸国等に対する抗議活動を執拗に行うものとみられ その過程で外国要人 外国公館 政府要人 政府機関等に対するテロ等重大事件を引き起こすおそれがありますので 北海道警察では引き続き 右翼による違法行為に対し 徹底した取締りを行うこととしています また 極端な民族主義 排外主義的主張に基づき活動する右派系市民グループが 韓国や

130 北朝鮮との問題などを捉えた徒歩デモ 街頭宣伝活動に取り組む一方 右派系市民グループの活動に対して抗議する勢力 ( 以下 反対勢力 という ) が 参加者による過激な言動について ヘイトスピーチ であると批判するなどして 抗議行動に取り組みました このような情勢の下 平成 28 年 6 月に施行された本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律 ( 以下 ヘイトスピーチ解消法 という ) を踏まえ 警察職員に対する教養を推進するとともに 法を所管する法務省等から各種広報啓発活動等への協力依頼があった場合には これに積極的に対応するほか ヘイトスピーチといわれる言動やこれに伴う活動について違法行為を認知した際には 厳正に対処するなどにより 不当な差別的言動の解消に向けた取組に寄与しています 右派系市民グループは 今後も引き続き ヘイトスピーチに対する批判やヘイトスピーチ解消法の施行を意識しつつ 内外の諸問題に敏感に反応し 街頭活動を通じて自らの主張を訴えるものとみられ その過程で 反対勢力とのトラブルから生じる違法行為の発生が懸念されます 北海道警察では 右派系市民グループと反対勢力とのトラブルから生じる違法行為の未然防止の観点から 厳正公平な立場で必要な警備措置を講じており 違法行為を認知した際には 法と証拠に基づき厳正に対処していくこととしています (1) 教団の現状オウム真理教 ( 以下 教団 という ) は 麻原彰晃こと松本智津夫 ( 以下 松本 という ) への絶対的帰依を強調する Aleph( アレフ ) をはじめとする主流派と松本の影響力がないかのように装う ひかりの輪 を名乗る上祐派が活動しています 主流派は 依然として松本を 尊師 と尊称し 同人の 生誕祭 を開催しているほか 松本の写真を拠点施設の祭壇に飾るなど 松本への絶対的帰依を強調して 原点回帰 路線を徹底しています このような中 同派では 松本の二男の教団復帰をめぐる動向に端を発した内紛が依然として継続しているとみられ 信者の一部は 松本及び同人の説く教義を基盤としながら Aleph( アレフ ) とは一定の距離を置いて活動を継続しています 一方 上祐派は 同派のウェブサイトに旧教団時代の反省 総括の概要を掲載したり 各種メディアを通じ 松本からの脱却を強調したりするなど 松本の影響力がないかのように装って活動しているほか 開かれた教団 や組織の刷新をアピールするなどしています

131 今後 主流派は 松本への絶対的帰依を強調しながら 組織の拡大 統制を図っていくものとみられます 一方 上祐派は 松本からの脱却を装いながら 組織の維持を図っていくものとみられます なお 平成 30 年 1 月 22 日 公安審査委員会は 教団に対し 無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律 ( 以下 団体規制法 という ) に基づき 公安調査庁長官の観察に付する処分の期間を3 年間 ( 平成 33 年 1 月まで ) 更新する決定を行いました 一方 平成 27 年に更新された団体規制法に基づく観察処分の決定については 主流派及び上祐派が同決定取消しを求める行政訴訟を東京地方裁判所に提起していたところ 同裁判所は平成 29 年 9 月 同決定のうち ひかりの輪 を対象とした部分を取り消す旨の判決を言い渡しましたが これに対して国が控訴し 同訴訟は現在も係属中です (2) 組織拡大に向けた動向主流派は 教団名を秘匿し 街頭や書店における声掛けのほか ソーシャル ネットワーキング サービス (SNS) 等を利用しながら 青年層を中心に ヨーガ 占い 精神世界等に興味を持つ者と接触を図り ヨーガ教室等に勧誘するなどして 新規信者を 獲得しています 一方 上祐派は 各拠点施設で開催している 上祐代表説法会 や 各地 の神社仏閣等を訪問する 聖地修行 等の行事について ウェブサイトを通じて参加者を 呼び掛けるなどし 信者獲得を図っています (3) 道内の動向主流派が平成 28 年に新たな拠点施設を確保したことにより 北海道には 同派の拠点施設 が 2 か所 ( 札幌市豊平区美園及び白石区本通 ) となりました 同派は 道内においても 教団名を秘匿しながらヨーガ教室に勧誘するなどして新規信者を獲得しています 一方 上祐派は 札幌市内で開催するイベントへの参加を呼びかけています 平成 30 年 1 月には 主流派信者が教団名を秘匿し 仏教の勉強会を装って勧誘した際に 契約解除に関する事項等を記載した書面を交付しなかったほか 被勧誘者に対して 不実のことを告げて契約解除を妨げようとした特定商取引に関する法律違反で出家信者 1 人 を検挙しました また 本件捜査に伴い主流派の拠点施設等を捜索しています (4) オウム真理教対策の推進教団は 依然として松本及び同人の説く教義を存立の基盤とするなど その本質に変化が ないと認められることから 警察では 無差別大量殺人行為を再び起こさせないため 引き続き 関係機関と連携して教団の実態解明に努めるとともに 組織的違法行為に対する 厳正な取締りを推進しています 平成 29 年中は 団体規制法に基づく公安調査庁の立入検査 に際し 検査対象物件の存否の確認を受けずに 携行品を施設外に持ち出し 検査を困難 な状況にした主流派出家信者 5 人を団体規制法違反 ( 検査忌避 ) で逮捕しました (1 月 愛知 ) また 地下鉄サリン事件から 23 年が経過し 教団に対する国民の関心が薄れ 一連の 凶悪事件に対する記憶が風化することなどにより 教団の本質が正しく理解されないことも 懸念されます そのため 警察では 各種機会を通じ 教団の現状や教団の組織的違法行為 に対する検挙事例等を 住民や地方自治体等に対して積極的に広報するとともに 教団施設 周辺の地域住民の安全 安心を確保するため その要望も踏まえ 教団施設周辺における パトロール等の警戒警備活動を実施しています

132 オウム真理教による主な事件 事 件 名 発 生 日 死者数及び負傷者数 1 弁護士一家殺害事件 ( 殺人 ) 平成元年 11 月 4 日 死者 3 人 2 松本サリン事件 ( 殺人 殺人未遂 ) 平成 6 年 6 月 27 日 死者 8 人 負傷者約 140 人 3 公証役場事務長逮捕 監禁致死事件 平成 7 年 2 月 28 日 死者 1 人 ( 逮捕監禁致死 死体損壊 ) 4 地下鉄サリン事件 ( 殺人 殺人未遂 ) 平成 7 年 3 月 20 日 死者 13 人 負傷者 5,800 人以上 オウム真理教犯罪被害者等を救済するための 給付金の支給に関する法律に基づき給付金の支給を 受けた被害者数 (1) 組織拡大に重点を置く極左暴力集団暴力革命による共産主義社会の実現を目指している極左暴力集団は 平成 29 年も組織の維持 拡大をもくろみ 暴力性 党派性を隠し 社会情勢を捉えて 反戦 反基地運動や反原発 運動等に取り組みました 極左暴力集団は 今後も大衆運動や労働運動に介入するものと みられ その一方で 調査活動に伴う違法行為や テロ ゲリラ 事件を引き起こす おそれがあります 革マル派は労働組合の指導部批判を展開し それら労組が主催する定期大会などの会場 周辺で 参加者に対して同派への結集を呼び掛けるビラを配布するなどして同調者の獲得を 図りました (2) 極左暴力集団対策の推進北海道警察では過去に2 回 札幌市内に所在する革マル派非公然アジトを摘発しています 平成 14 年の摘発では 建造物侵入罪や窃盗罪で指名手配中の革マル派非公然活動家 4 人を検挙するとともに これら指名手配被疑者を匿っていた非公然活動家 1 人を検挙しました 北海道警察では引き続き 極左暴力集団に対する事件捜査及び非公然アジト発見に向けたマンション アパート等に対するローラーを推進するとともに ポスターを始めとする各種広報媒体を活用した広報活動を推進していきます

133 (1) 警衛 警護警備警衛 警護とは 天皇及び皇族を始めとして 内閣総理大臣 国賓等 その身辺に危害が 及ぶことが日本国内の社会情勢に著しい影響を及ぼし 国際上も著しく威信を失うことと なるおそれのある方々を あらゆる危害から守る警察活動をいいます (2) 活動状況平成 29 年中 警衛では 第 8 回アジア冬季競技大会 開閉会式に伴う皇太子殿下の行啓を始め 秋篠宮文仁親王殿下 寬仁親王妃信子殿下 三笠宮彬子女王殿下等 多数の皇族方が本道を御訪問されました また 警護では 第 48 回衆議院議員総選挙 に伴う応援演説のため 安倍自民党総裁を始め 多くの閣僚などが道内入りしたほか 多数の国内要人が道内各地に来往しました 北海道警察では テロなどの違法事案の発生が懸念される厳しい情勢の下 周到綿密な対策と迅速 的確な現場措置を講じ 対象者の身辺の安全確保と歓送迎者による雑踏事故を防止するなど 警衛 警護警備の万全を図りました 警護訓練 冬季アジア大会開催期間中における地下街での警戒活動

134 第 15 災害 事故への対応 (1) 主な災害の発生状況道内では 平成 28 年の大雨等災害に続き 平成 29 年も大きな風水害が発生しました 9 月 18 日には 台風第 18 号から変わった温帯低気圧が北海道上空を通過したことに伴い 道内の広い地域に大雨 洪水 暴風等の気象警報や土砂災害警戒情報が発表され この低気圧通過の影響で負傷者 7 人 住宅の一部損壊 223 棟 床上浸水 12 棟 床下浸水 74 棟 ( 平成 29 年 9 月 28 日現在 道総務部 ) など 大きな被害が発生しました この災害では 警察本部 方面本部及び関係警察署に災害警備本部等を設置し 被害情報の収集や住民への避難広報 交通規制等の災害警備活動を実施しました 一方 地震による災害では 平成 29 年 7 月 1 日深夜 胆振地方中東部を震源とするマグニチュード5.3の地震が発生し 安平町では最大震度 5 弱を記録しました この地震では 住宅内で転倒した住民 1 人が負傷しました (2) 災害警備訓練の実施ア自治体や地域住民との連携による風水害を想定した訓練大雨や台風の時期に備えて 平成 29 年 8 月 4 日 夕張市 夕張市消防本部等の防災関係機関のほか 夕張市民約 100 人の参加を得て 河川の氾濫や土砂災害を想定した 北海道警察 夕張市合同災害警備訓練 を実施しました 訓練では 鈴木夕張市長を始めとする夕張市職員や栗山警察署夕張分庁舎所長による 夕張市災害対策本部運営訓練 や地域住民も参加した 避難誘導訓練 警察と消防による 救出救助訓練 に取り組みました 10 月 30 日には 北竜町において 同じく大雨等災害を想定した 北海道警察 北竜町合同災害警備訓練 を実施しました 北海道警察 夕張市合同災害警備訓練 夕張市災害対策本部会議 住民避難

135 ドローンを活用した情報収集 ドローンによる撮影映像 オフロードバイクを活用した情報収集 災害救助犬による捜索 倒壊家屋からの救出救助 浸水家屋からの救出救助 損壊車両からの救出救助

136 ヘリコプターによる救出救助 避難所運営 北海道警察 北竜町合同災害警備訓練 高所からの救出救助 車両からの救出救助 イ防災関係機関との連携強化的確な災害警備活動を行う上で必要となる防災関係機関との連携強化を図ることを目的に 10 月の 北海道防災総合訓練 では 北海道警察機動隊が自衛隊 消防 DMATと連携して救出救助訓練を行ったほか 11 月には 第一管区海上保安本部とともに ヘリコプターを活用した災害時における人員輸送等を検証する合同訓練に取り組みました 第一管区海上保安本部との合同訓練 北海道防災総合訓練 ウ初動対応や指揮体制の強化大規模災害発生時には 救助事案が膨大に発生することが予想され こうした状況に対応し 被害の規模や重大被害の地域 救助事案の把握が的確に行われるよう 災害警備本部の図上訓練に取り組みました

137 災害警備本部設置及び運営訓練 台風災害を乗り越えて 警察本部機動隊特務中隊巡査長平成 28 年 8 月下旬 北海道を襲った台風により 道内各地で河川の氾濫等による災害が発生し 私の所属する部隊も各地の被災現場に出動して 被災者救出 行方不明者捜索の任務に就き 現場における活動を行いました 部隊配置 2 年目だった私は 厳しい日々の訓練を乗り越え 気力体力が付いたのを実感しており どんな現場にも対応出来るという自信を持っていたため 一人でも多くの人を助ける という決意で現場に臨みましたが 自然の猛威は私の想像を遙かに超え 濁流により押し流された家屋の残骸や流木を排除しながらの長時間の捜索は過酷を極めました 当初の決意や自信を見事に打ち砕かれた私は 先輩から 気持ちだけでは救えない 気持ちに伴う実力を身に付けろ だから訓練に終わりはないんだ と声をかけられ 今までの自信が単なる自己満足であったことを痛感させられました 現在 私は部隊在隊 4 年目で後輩を指導する立場になり 当時より技術も体力も向上しましたが 当時先輩から掛けられた言葉や現場での経験を忘れず 常に 今より上に という意識を持って 日々自分の限界を打ち破る訓練に打ち込んでいます 1 秒でも早く救い出す それが救助隊員としての自分の決意です (1) 水難北海道は周囲を海に囲まれ 内陸には多くの河川や湖沼があることから 毎年 海や川等における水難が発生しています 平成 29 年中に北海道警察が認知した水難は73 件で 前年と比べて11 件増加し そのうち海での水難は59 件と水難全体の約 81% を占めています また 水難者数は83 人で 前年と比べて5 人増加しています 北海道警察では 管内における危険箇所などの実態を調査し 関係機関や管理者等に対する水難防止対策を働きかけたり 関係機関などとの合同による水難救助訓練を実施しています また 海水浴シーズンには 遊泳客の多い海水浴場に臨時警備派出所等を開設したり 警察船舶やヘリコプターによるパトロールを実施しています

138 水難発生件数 件20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 札幌市消防局との合同訓練 ボート使用による救助訓練 救助隊員による救助訓練 ヘリによる搬送訓練 小学生に対する水難防止教室 (2) 山岳遭難北海道には 日本百名山に数えられる山が9 座 ( 旭岳 利尻山 羅臼岳 斜里岳 雌阿寒岳 トムラウシ山 幌尻岳 十勝岳 羊蹄山 ) あるほか 大自然の魅力を感じさせる山が多く 毎年道内外の登山者で賑わっており 山岳遭難は高い水準で発生しています 平成 29 年中に北海道警察が認知した山岳遭難は123 件で 前年と比べて5 件増加し 遭難者数は156 人で 前年と比べて19 人増加しました 遭難の態様別人数では 道迷い が58 人 ( 全体の約 37%) で一番多く 次に 転倒 31 人 転落 滑落 13 人の順となっています なお 北海道警察では 平成 27 年からいわゆるバックカントリースキー ( スノーボード ) ブームに伴い スキー場の管理区域外の山岳地において スキーやスノーボードによる滑走を目的に入山し 遭難した事案をバックカントリースキー遭難として山岳遭難の統計に計上しています 高水準で推移する山岳遭難に的確に対応するため 平成 29 年 4 月 警察本部地域企画課内に山岳救助係を新設して体制を強化し 山岳遭難防止に関する広報 啓発 山岳遭難救助隊員に対する教養 訓練 発生事案に対する迅速な救助に向けた活動を行っています

139 また 北海道警察ホームページ内にある 安全登山情報 では 山岳パトロールで把握した危険箇所や山岳遭難発生状況等の登山計画策定の参考となる情報を掲載しているほか メールでの登山計画書の提出を受け付けています 山岳遭難発生件数 件20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 山岳救助隊による訓練の模様 山岳パトロールの状況 夜間搬送訓練 搬送訓練 決してあきらめない 警察署地域課巡査部長私は 平成 28 年 6 月に念願であった山岳遭難救助隊の指定を受け 現在も救助活動に従事しています 私が指定を受けた年に単独で山に入った男性から強風により身動きがとれなくなったと 出動要請がありました 捜索開始から約 3 時間半後 吹雪による悪天候の中 山頂付近で横たわっている要救助者を発見しましたが 脈 呼吸はあるものの 低体温症が疑われる非常に危険な状態でした 設置したテント内において 加温措置を実施し 応援部隊到着までの間を耐え抜き 天候が落ち着いた翌朝に無事に救助することができました 私たちが出動する現場は 決して要救助者が生存している現場だけではなく 残念な結果となることや 捜索が長期化することによる疲労感からも 心が折れそうになることもあります それでも 私たちは要救助者が生きていると信じて出動し 発見した要救助者が亡くなっていたとしても ご家族の元へ帰すことを使命と思い 救助活動にあたっています 私は現在 警察署の地域課で勤務しています 管内では 山菜採り遭難も多く発生しますので いかなる時にも山岳救助で学んだあきらめない気持ちを忘れずにこの地の安全を守りたいと思います

140 第 16 被害者に対する警察活動 犯罪の被害者やその遺族の多くは 犯罪による直接的な被害だけでなく 犯罪に起因する著しいストレスやトラウマ等を抱えています 北海道警察では このような被害者等の精神的被害の早期回復 経済的な負担軽減に資するため 関係機関 団体と緊密な連携を図りながら 被害者等の視点に立った支援活動を行っています 被害者の思いに学ぶ 警察署刑事第一課警部補私が刑事になり3 年目のことです 数年前に起きた性犯罪事件の犯人が分かり 逮捕するために再び被害者の協力が必要となったことで 私は 犯人が分かったと聞いたら喜ぶだろうな と 誇らしさすら感じながら被害者に電話を架けました しかし 被害者は喜ぶどころか 怒りとも悲しみとも言えない感情を込めて あなたに私の気持ちなんか分からない と泣きじゃくりながら電話を切られてしまいました 彼女は 被害後 守ってくれるはずの人から酷い言葉をかけられ 身も心も深く傷つき 被害に遭った原因は自分にあると責めていたのです 彼女の様子を目の当たりにして 私は少しでも彼女の悲しみや不安を取り除こうと心に決め 何度も被害者の元に足を運び 彼女の話に耳を傾けると 被害者は少しずつ心を開き捜査に協力してくれ犯人を逮捕することができました 逮捕後 彼女は 性犯罪は魂の殺人って言うけどその通りだよ でも あなたのお陰で新しい人生を始めることができた 本当に ありがとう と話してくれました この言葉を聞き 当初感じたものとは違う誇らしさを感じると共に それ以来 被害者に寄り添いながら事件を解決していこうと心に決めています (1) 被害者への情報提供北海道警察では犯罪の被害者などに対して 刑事手続や支援に関する情報を掲載した 被害者の手引 を配布するとともに 再被害の予防や被害者などの不安感を解消するため に 事件に関する情報の連絡 地域警察官による被害者訪問 連絡活動等を行っています そのほか テレビ インターネット等を通じ 各種相談窓口の利用を呼びかけています

141 (2) 被害者支援要員制度北海道警察では 殺人 性犯罪等の身体犯や交通死亡事故 ひき逃げ事件等で専門的な被害者支援が必要とされる事件 事故が発生した際に 被害者の支援を任務とする警察官が被害者等に付添い 必要な支援を行う 被害者支援要員制度 を運用しています (3) 被害者連絡制度北海道警察では 殺人 性犯罪等の身体犯や交通死亡事故 ひき逃げ事件等の重大な交通事故事件の被害者などに対し 事件の捜査を担当する警察官が捜査状況や被疑者の検挙状況等の連絡を行う 被害者連絡制度 を運用しています (4) 被害者の精神的 経済的負担の軽減 ( 各種費用の支弁 ) 北海道警察では 犯罪被害により亡くなった被害者の司法解剖後の遺体修復 性犯罪被害に遭われた方や重要犯罪などの被害により精神的不調を来した方に対する一部医療費の支弁等を行い 被害者等の精神的 経済的負担の軽減を図っています (5) 相談 カウンセリング体制の整備カウンセリングを必要とする被害者等のために 臨床心理士の資格を有する警察職員がカウンセリングを行うほか 民間被害者支援団体 医療機関等と協力した相談 カウンセリング体制を整備しています また 各種相談電話を置くなど幅広く相談窓口を設置し 被害者などに様々なアドバイスをしています 各種相談窓口 相 談 機 関 電 話 番 号 相 談 専 用 電 話 短縮ダイヤル #9110 上記番号に繋がらない場合 北海道警察本部相談センター (011) 函館方面本部相談センター (0138) 旭川方面本部相談センター (0166) 釧路方面本部相談センター (0154) 北見方面本部相談センター (0157) 性犯罪被害 番 短縮ダイヤル #8103( ハートさん ) 上記番号に繋がらない場合 札幌地区に居住 (0120) 札幌地区以外に居住の方 (0120) 札幌地区に居住または該当地区がわからない方 (011) 函館地区の方 (0138) 旭川地区の方 (0166) 釧路地区の方 (0154)

142 北 見 地 区 の 方 (0157) 少 年 相 談 番 (0120) (011) 暴力団相談電話 北海道警察本部捜査第四課 (011) 函館方面本部捜査課 (0138) 旭川方面本部捜査課 (0166) 釧路方面本部捜査課 (0154) 北見方面本部捜査課 (0157) 交通事故相談 ( 一般財団法人北海道交通安全協会交通事故相談所 ) (011) (6) 被害者などの損害回復 経済的打撃の緩和 ( 犯罪被害給付制度 ) 犯罪被害給付制度は 通り魔殺人などの凶悪犯罪で亡くなられた被害者の遺族や 障害が残ったり一定の要件に該当する重傷病を負った被害者に対して国が給付金を支給するもので 被害者などの経済的打撃の緩和を図っています (7) 民間被害者支援団体などとの連携被害者などの多様なニーズに応え 総合的な支援活動を行うため 関係機関 団体と連携し 北海道被害者支援連絡協議会 を始めとする地域ごとのネットワークを構築しています また 民間被害者支援団体や被害者の自助グループ 北海道交通事故被害者の会 等と連携した活動を実施しています 加えて 平成 30 年 4 月 1 日に施行された 北海道犯罪被害者等支援条例 では 道や道民等の責務が明らかにされるとともに 犯罪被害者等支援に関する理念及び北海道として進めていくべき施策の基本事項が示されました 北海道警察では 全道で理念が具現化していくよう 被害者にとってより身近な存在である市町村等との連携を更に強化し 一層充実した被害者支援活動を展開していきます 被害者支援連絡協議会 名 称 設 立 年 月 日 参画機関 団体数 北海道被害者支援連絡協議会 平成 9 年 6 月 30 日 63 函館被害者支援連絡協議会 平成 11 年 1 月 21 日 35 旭川被害者支援連絡協議会 平成 10 年 8 月 6 日 24 釧路方面被害者支援連絡協議会 平成 10 年 8 月 3 日 78 オホーツク被害者等支援連絡協議会 平成 9 年 10 月 30 日 42 このほか 警察署管内ごとに被害者支援連絡協議会 ( 被害者支援ネットワーク ) が設 立されています

143 民間被害者支援団体 関 係 機 関 団 体 名 電話番号 受付時間 北海道公安委員会指定犯罪被害者等早期援助団体 10:00~16:00 公益社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター ( 札幌市 ) (011) 月 ~ 金 ( 祝日除く ) ( 北海道被害者相談室 ) 苫小牧地区被害者相談室 ( 苫小牧市 ) (0144) :00~ 16:00 水 金 ( 祝日除く ) 函 館 被 害 者 相 談 室 ( 函館市 ) (0138) :00~ 15:00 水曜日 ( 祝日除く ) 北 ほっかいどう被害者相談室 ( 旭川市 ) (0166) :00~15:00 月 火 木 金 ( 祝日除く ) 釧 路 被 害 者 相 談 室 ( 釧路市 ) (0154) :30~ 14:30 火 金 ( 祝日除く ) オホーツク被害者相談室 ( 北見市 ) (0157) : 4 5 ~ 1 7 : 30 月 ~ 金 ( 祝日除く ) (8) 中学 高校生に対する 命の大切さを学ぶ教室 の開催次世代を担う中学生や高校生に対し 犯罪被害者遺族や警察職員による 命の大切さを学ぶ教室 を開催しています 同教室は 被害者遺族などが 被害を受けた方々の心の痛み や 被害者支援の必要性 等について直接語りかけることにより 生徒が犯罪被害者などの思いや立場を理解し 自分や他人の命の大切さ いじめや暴力を無くすことについて 今まで以上に強く感じとってもらうことを目的に行っています 性暴力の被害者も加害者も生まない街へ 方面本部警務課警部補私は この度 函館 道南地域における性暴力被害者の救援支援体制づくりに携わりました 函館 道南 SART ( サート ) と名付けられたこの支援体制は 拠点とする函館市内の病院に 警察 面接相談や各種支援をコーディネートする支援員などの性暴力被害者支援に関わる関係者が集まり ワンストップ支援センターとして被害者の負担を軽減しながら必要な支援を行うというものです この構想が浮上した時は どのように協議して何をすべきか途方に暮れましたが 関係機関と協議を重ねていくうちに 函館には 性暴力被害者支援のために精力的に活動をしている方が数多くいることがわかり 賛同者は瞬く間に増えていきました 私は函館 道南 SARTの体制づくりの担当者として 他機関との調整に奔走し その熱意に励まされながら 相互に関係者と理解を深めることができました そして 現在は函館 道南 SARTの運用が開始され 多くの性暴力被害者に真に必要な支援が行われています 犯罪のない街の実現のために働いているのは警察官だけではありません これからも 性暴力の被害者も加害者も生まない街 の実現のため 行政や医療機関 NPO 弁護士等の仲間達と共に 被害者に寄り添った支援を行っていきたいと思います

144 第 17 警察活動の支え (1) 採用試験の状況 ア 警察官の採用 警察官の採用試験は A 区分 ( 大卒等 ) とB 区分 (A 区分以外 ) に分かれています ( ア ) 平成 29 年度採用試験の実施状況 試 験 区 分 第 1 次試験受験者数 最終合格者数 競争倍率 第 1 回 A 区分男性 女性 B 区分男性 女性 第 2 回 A 区分男性 女性 B 区分男性 1, 女性 ( イ ) 平成 30 年度採用試験の日程 第 1 回 ~ 第 1 次試験 5 月 20 日 ( 日 ) 第 2 次試験 6 月下旬 ~7 月上旬 第 2 回 ~ 第 1 次試験 9 月 17 日 ( 月 祝 ) 第 2 次試験 10 月中旬 ~11 月上旬 ( ウ ) 身体基準など 項 目 身体基準 < 平成 30 年度募集ポスター > 視 力 両眼とも裸眼視力 0.6 以上 又は両眼とも矯正視力が1.0 以上 色 覚 職務執行に支障がないこと そ の 他 胸部疾患及び感染症等の有無 聴力 その他職務執行に支障がないこと 視力は おおむね の基準です イその他の職員の採用北海道警察では 警察官のほかに行政職員が働いています 行政職員は 北海道人事委員会が実施する北海道行政職員採用試験の試験区分 警察行政 A B の合格者から採用します また 専門知識 能力を必要とする職種 ( 科学捜査研究所研究職員など ) については 欠員が生じた場合などに選考試験を実施し合格者を採用します

145 ウ問合せ先詳細については 北海道警察本部採用センター ( 内線 2656,2657) ハローサイヨー までお問合せください フリーダイヤル (2) 採用活動による警察の魅力を伝える取組 北海道警察では 警察官採用試験の募集広報活動として各種インターンシップや他の官公庁 との合同イベントを開催するなど警察の魅力を伝える取組を行っています 機動隊インターンシップ 女性限定公務員フェスタ (3) 警察職員の教育訓練警察職員には 適正 妥当に職務を執行するため 円満な良識と確かな判断能力 実務能力が必要とされます そのため 様々な教育訓練を通じて人格や能力に優れた力強い警察職員の育成を図っています ア警察学校における教育訓練警察学校は 警察職員の教育訓練を専門的に行う研修機関です 採用時や専門的な知識を醸成させる場合に一定の期間 職場を離れて団体生活を送りながら 法律や実務に関する教育 情操教育等を集中的に行っています また 育児 介護等の事情により 警察学校への入校が困難となっている職員に配慮し 学生寮への入寮免除や双方向のテレビ会議システムを利用したサテライト方式による教養などの支援施策を実施しています 警 察 学 校 で の 授 業 内 容 法 学 憲法 民法 刑法 刑事訴訟法 警察法 警察官職務執行法など 警察実務 捜査 鑑識 生活安全 地域 交通 情報通信など 体育 術科 柔 剣道 逮捕術 拳銃 救急法 体育など 職務倫理 訓育 職務倫理など

146 警察学校の入校式 警察学校の訓練 イ職場などにおける教育訓練職場では 効果的な現場指揮能力及び職務執行能力を修得 向上させるため 第一線の現場で取扱う事案を想定したロールプレイング方式により実施する実戦的総合訓練などを行っています この実戦的総合訓練は 経験が浅い若手警察官に対する現場執行力を検証する場合にも活用しています また 警察職員としての職務倫理観を高め 道民の視点に立った組織運営や現場警察活動を行うために ファシリテーションなどの効果的な手法を取り入れた検討会や 部外有識者 卓越した専門的技能を有する警察職員等を講師としたセミナー等を開催しています このほか 高い捜査指揮能力を備えた上級捜査幹部を育成するための検察庁における特別研修や緊急自動車運転のスペシャリストを養成するための道外研修等を行っています 実戦的総合訓練 部外有識者によるセミナー

147 ウ術科訓練の充実強化警察官は 現場で犯人を取り押さえたり 災害発生時に被災者を救出したりするために 日頃から柔道 剣道 逮捕術 拳銃射撃等の術科訓練に励み 強じんな体力と旺盛な気力及び犯人制圧の技術を錬成しています 警察官の訓練成果の検証や一層の練度向上を目的として年に一度 各種術科大会を全道規模で開催しています また 術科技能に特に秀でた者については 北海道警察の代表選手として全国規模の各種大会に出場しており 平成 29 年度は 剣道の代表選手が全国警察剣道選手権大会において北海道警察初の個人優勝を果たしています その他の種目においても全国警察逮捕術大会において団体第 1 部ベスト4 第 72 回国民体育大会ライフル射撃競技 ( センター ファイア ピストル ) において個人第 3 位に入賞するなど 多くの選手が全国トップレベルで活躍しています 北海道警察柔道大会 北海道警察剣道大会 北海道警察逮捕術大会 北海道警察拳銃射撃競技大会 ( 各方面単位で実施 ) (4) 女性職員の活躍北海道警察では 女性職員の採用 登用の拡大に積極的に取り組んでいます 平成 29 年 12 月末現在における女性職員の数は 警察官約 1,050 人 一般職員約 480 人であり 年々増加しています 特に 女性警察官は 性犯罪被害者の支援やDV ストーカーに関する相談への対応等 女性の特性を生かした分野のみならず 男性と差異なく 個人の能力や適正等に応じ 様々な分野に職域を拡大し 活躍しています

148 また 仕事と家庭の両立を支援する制度の拡充や育児休業を取得した職員の職場復帰支援 仮眠室等女性専用施設の改善等 女性が働きやすい環境の構築に向けた取組を推進しており 出産や育児等のライフステージを経て 生き生きと活躍する女性職員が増えています 女性白バイ隊員 女性職員で構成するカラーガード隊 強く優しい警察を目指して 方面本部警務課警部補私は 子どもの頃から続けてきた剣道を活かせる職業に就きたいと考え 警察官の道を選び 現在は 方面本部警務課において 警察官に対する柔 剣道 逮捕術 拳銃などの術科指導を中心とした業務に携わっています また 警察官の指導だけではなく 地域の小 中学生に剣道の指導も行っていますが 彼らの中には お巡りさんになって剣道を続けたい という子もおり 未来の警察官を育成しているんだという気持ちで頼もしく思いながら指導に当たっています 私は 普段剣道着姿で子どもたちと接していますが 制服姿を見て 先生 かっこいいね と声を掛けてくれる子もいます 子どもたちにとって お巡りさんの制服姿がいつまでも憧れの存在であり続けてほしいと思いますし そのような警察官になりたいと思っています 保護者からも 警察の道場だから安心して子どもを通わせられます という話しをしてくれますので 彼らにとって私は警察の顔であり 今地域社会ではこの信頼と期待に応えられる警察官が求められているんだと改めて感じます 私の業務は 事件捜査や交通取締りなど 直接警察活動を行う業務ではありませんが 術科指導を通じて未来のお巡りさんと精強で優しさを兼ね備えた警察官を育てていきたいと思います

149 近年の急激な社会情勢の変化から 多種多様な犯罪 事故が発生しています 犯罪や事故 から道民の方々の安全を守るためには 皆さんからの協力援助が必要不可欠となります 平成 29 年中の警察活動に協力援助していただいた方々への表彰は 犯人検挙等に関して 97 人 13 団体 人命救助に関して 16 人 その他の警察行政に関して 562 人 125 団体 となっており 多くの方々に御協力をいただきました 平成 29 年中の犯人検挙への協力 殺人 強盗 強姦 放火 窃盗 恐喝 詐欺 ひき逃げ その他 合計 表彰個人 区分団体 計 平成 29 年中の人命救助への協力 交通事故 水 難 火 災 山 岳 その他 合 計 表彰個人 区分団体計 (1) 機動力の確保 ( 車両 航空機 警備艇等 ) 広域 スピード化する犯罪 事故 災害等に対して迅速かつ的確に対応するため パトカー 白バイ 捜査用車両のほか ヘリコプターや警備艇等の装備を保有して機動力を確保しています また 災害現場などでの救助活動に使用する特殊車両のほか 交通死亡事故抑止を目的とした速度違反取締りに使用する交通パトカーの整備を進めるなど 機動力の強化に努めています ヘリコプター 水難救助車

150 警備艇 交通パトカー (2) 各種装備資機材の整備機動力を確保するための装備のほか 現場の状況に応じて的確に警察活動を推進するため 捜査用資機材 救命水上バイク 冬山遭難救助用資機材 爆発物処理資機材 受傷事故防止資機材等を整備しています (1) 警察情報管理システムの整備警察本部 警察署等に設置するコンピュータ サーバ これらを結ぶ電気通信回線等から構成される警察情報管理システムを整備し 盗難車両 行方不明者 指掌紋等に関する情報の登録 各種照会に対する迅速な回答により 被害品の早期回復 行方不明者などの早期発見 犯人の早期検挙等を実現しているほか 運転免許証を始めとする許認可等に関する情報を管理することにより 運転免許証の即日交付 不正の防止等を実現しています 照会 登録 照会 登録 照会 回答 回答 回答 現場照会センター警察情報管理システム警察署等

151 (2) 情報セキュリティ対策警察情報管理システムでは 犯罪捜査 運転免許等に関する個人情報を始めとして 多くの機密情報を扱っていることから 情報流出等を防止するための職員が守るべき情報の取扱いや情報の暗号化 外部記録媒体の利用制限等の技術的対策を定めた警察情報セキュリティポリシーを策定し 情報セキュリティ対策を講じています (3) 業務継続性の確保災害発生時においても 応急対応を行いつつ 警察情報管理システムの機能を継続できるよう バックアップによるデータの消失の回避や 運用 保守要員の確保等の対策を講じています (4) 行政情報化の推進道民の利便性の向上を図ることを目的として行政手続 ( 電子申請 届出等 ) の電子化 ホームページや電子メールを利用した情報発信 ( 地域安全 交通安全情報等 ) による行政情報の提供等 インターネットを活用した行政の情報化を進めています (1) 留置施設の管理運営平成 30 年 4 月 1 日現在 北海道警察における留置施設は すべての警察署に設置されている 66 施設と警察本部直轄の2 施設との合計 68 施設であり その収容基準定員は全道で984 人となっています 北海道警察では刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律に基づき 捜査と留置の分離を徹底しつつ 被留置者の人権に配慮した処遇及び施設の改善を推進して 適正な留置管理業務の運営を徹底しています ア警察本部直轄留置施設の運営 ( ア ) 警察本部留置施設 ( 女性専用 ) 警察本部 3 階に設置され 平成 10 年 11 月から札幌市内警察署のほか 江別や千歳署等の近郊警察署が扱う全ての女性被疑者を集中的に留置する施設として運用しています 留置主任官として女性の警部を置くとともに 看守勤務員は全て女性警察官を配置し 女性の特性に十分配意した処遇を推進しています 平成 29 年中は道内の女性被留置者 ( 延べ人員 8,146 人 ) 中 約 47% の3,860 人を収容しています ( イ ) 警察本部琴似留置場留置施設 ( 男性専用 ) 札幌市西区八軒 1 条西 3 丁目に所在し 平成 18 年 4 月から運用を開始しており 札幌 市内及び近郊警察署から男性被疑者を受け入れています

152 警察本部留置施設内の状況 琴似留置場留置施設 イ女性専用 ( 集中 ) 留置施設の運営 運用警察本部直轄留置施設のほか 函館中央警察署留置施設を女性専用留置施設 岩見沢警察署 小樽警察署 室蘭警察署 旭川東警察署及び帯広警察署の留置施設を女性集中留置施設として看守勤務員に女性警察官を配置し 女性の特性に十分配意した処遇を推進しています (2) 留置施設視察委員会の運営状況平成 19 年 6 月施行の刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律の施行に伴い 留置施設の運営状況について透明性を高めるため 部外の第三者からなる機関として警察本部及び方面本部に留置施設視察委員会が設置されました 委員は弁護士や大学准教授 医師等の合計 17 人が任命されています ( 警察本部 5 人 函館 旭川 釧路 北見方面本部各 3 人 ) 各委員は留置施設を実際に視察し 被留置者と面接するなどして留置施設の実情を把握した上で 委員会として留置業務管理者 ( 警察署長等 ) に意見を述べるものとされており 警察本部長及び方面本部長は 委員会からの意見及びこれを受けて北海道警察が講じた措置の概要を公表することとされています 留置施設視察委員による視察状況

153 (3) 被留置者の収容状況平成 29 年中の道内の被留置者の年間延べ人員は8 万 4,439 人で 前年と比べて3,297 人減少しています 被留置者 1 人当たりの平均留置日数は 17.0 日 1 日当たりの道内の平均収容人数は231 人となっています 過去 5 年間の平均では 1 人当たりの平均留置日数が18.5 日 1 日当たりの道内の平均収容人数は264.5 人となっており 平均留置日数 平均収容人数ともに減少傾向にあります 120,000 80,000 40,000 0 留置延人員 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 全道札幌方面函館方面旭川方面釧路方面北見方面札幌市内署 25 年 106,028 67,204 11,300 11,242 12,758 3,524 34, 年 103,745 65,557 8,709 13,049 12,864 3,566 32, 年 100,760 66,131 7,586 12,057 11,197 3,789 34, 年 87,736 57,260 5,509 10,006 11,123 3,838 29, 年 84,439 57,084 5,357 9,554 8,726 3,718 29,476 (4) 被留置者の処遇ア支給貸与物品及び自弁物品被留置者に対しては 以下に掲げる物品について支給 貸与し 又は自弁 ( 購入 ) を許可しています ( ア ) 支給物品 食事 (1 日当たり主食 1,234キロカロリー副食 998キロカロリー合計 2,232キロカロリーを目安として給食 ) 湯茶 朝食 ( イ ) 貸与物品 夕食 寝具 ( 敷き 掛け布団 枕 毛布 ) 掛け 敷き布団 枕はカバー付き その他 被留置者の申出に応じて タオル 石けん等の日用品 下着を含む衣類 筆記具

154 ( ウ ) 自弁 ( 購入 ) を許す物品 糧食 ( 弁当 ) 菓子 清涼飲料 嗜好品 面会 差入れ窓口 タオル 石けん等日用品 下着類衣類 便箋 封筒等 書籍類 ( 新聞 雑誌等 ) 窓口での差入れ可能物品 イ起居動作及び診療 ( ア ) 運動留置施設内に設置された運動場において休日を除く毎日実施 ( イ ) 入浴 留置施設内に設置された浴室において週 2 回実施 ( ウ ) 調髪 被留置者が希望した場合に その自費により留置施設内の安全な場所で実施 ( 留置 業務管理者が指定した理髪業者 ) ( エ ) ひげそり 留置施設内の指定された場所において週 3 回以上実施 ( オ ) 健康診断 警察本部長が委嘱した警察医により 留置施設内の診療室等において月 2 回実施 ( カ ) 診療 被留置者の申出により 警察医又は医師による診療を実施

155 昨日と同じ今日であるために 警察本部留置管理課警部補留置管理業務は 拘禁目的に沿って被留置者に対して適切な処遇を行うというものです 私たちは 何事もなかった昨日と同じ今日であるため 日々努力しなければなりませんが日々の業務をただこなすだけで 昨日と同じ今日が来るというものではありません 被留置者のわずかな変化を見逃すことなく その変化に対し 適正かつ適切に対応する必要があります 心配ない 大丈夫だ と思うことがありますが そこには油断が潜んでいます 留置管理業務において 油断は大敵です 私たちは 少年から高齢者まで 多くの被留置者の処遇を担当しています その中には 重大な事件を起こした人 様々な病気を持っている人 生活に介助が必要な人など 一人一人にそれぞれの事情があるのです それらの事情を係で共有し 適切な処遇を行うことは 常に緊張を強いられ 精神的にも肉体的にも厳しいものです しかし この業務で無事を保てなかった場合 捜査に多大な支障をもたらし 警察全体の信頼を失うことにもつながりかねません ですから そのようなことがないように 勤務員は 自己研鑽し 各員が協力し 助け合っています そして 昨日と同じ今日であるための努力を重ねていきたいと思います 北海道警察情報通信部では 様々な情報通信施設や機器の整備 維持管理を行い 第一線警察活動に必要な情報通信を確保しています また 犯罪捜査におけるパソコンや携帯電話機等の電子機器からの情報の抽出 解析や サイバー攻撃対策の技術支援など 技術面から警察活動を支えています 警察情報通信の組織は警察庁情報通信局を頂点に 地方機関として管区警察局情報通信部 東京都警察情報通信部 北海道警察情報通信部及び各府県 ( 方面 ) 情報通信部により構成されています 北海道については 札幌市に北海道警察情報通信部 函館市 旭川市 釧路市及び北見市にそれぞれ方面情報通信部が設置されています (1) 警察情報通信基盤の整備警察では 独自に整備 維持管理している無線多重回線 ( マイクロ回線 ) 電気通信事業者の専用回線 衛星通信回線等の多様な回線により 警察庁から管区警察局 都道府県警察本部 警察署 交番 駐在所を全国的に結んでいます これらの回線を基盤として 警察電話 移動通信システム 通信指令システム等の各種情報通信システムを整備しています また 無線多重回線 ( マイクロ回線 ) などの2ルート化やIP 化を図るほか 情報通信部の職員が回線や各種情報通信システムの状況を常時監視し 緊急時の応急措置を取るなどの維持管理を行うことにより 高い信頼性 耐災害性を実現しています

156 (2) 機動警察通信隊の活動災害 事故 事件等が発生した場合 警衛 警護警備を実施する場合又は犯罪捜査を行う場合において 現場状況の把握 指揮 命令 報告等を行うために通信手段の確保が不可欠となります 事件現場などにおいて 既設の通信施設により十分な通信手段が確保できない場合や ヘリコプターテレビシステムなどによる映像伝送の必要がある場合には 情報通信職員で編成される機動警察通信隊が現場に出動し 無線不感地帯対策や現場映像の伝送等を行い 現場活動の円滑化を図っています 現場映像の伝送通信の確保機動警察通信隊の現場活動状況北海道警察本部等旭川北見釧路札幌函館茨城栃木福島山形岩手新潟仙台秋田青森関東群馬千葉東京神奈川埼玉長野富山石川福井静岡山梨奈良岐阜名古屋滋賀京都三重和歌山大阪兵庫岡山広島鳥取島根山口徳島高松高知愛媛大分福岡佐賀長崎熊本鹿児島宮崎沖縄無線多重回線 ( マイクロ回線 ) 専用回線衛星通信回線警察基幹通信網管区警察局警察庁警察本部警察署交番 駐在所

157 (3) 情報技術解析活動北海道警察の要請に応じ 捜索差押現場での捜査員への技術的指導や 押収したパソコン スマートフォン等の電子機器から証拠となる情報の抽出 解析などを行い 北海道警察が行う犯罪捜査をサポートしています また サイバーフォースと呼ばれる技術部隊を設け 北海道警察と連携してサイバー攻撃の未然防止や被害拡大防止に係る活動を行っています 犯罪捜査 事件発生 電子機器 スマートフォン SD カード等の記録媒体 解析要請 パーソナルコンピュータ 押収品など 警察通信を確保せよ! 情報通信部機動通信課技官私の所属する北海道警察情報通信部は 事件事故や災害等の発生を受け 警察無線の電波が届きにくい山間部や被災地において 通信資機材を臨時設置し運用することで 北海道警察の現場活動に必要な通信確保を行っています 事件事故及び災害等の発生現場では 迅速かつ的確に通信手段を確保することは警察活動を行う上で最も重要なことなのです 北海道では自然災害が多く発生し 特に近年は台風による豪雨災害の発生が相次いでいます 平成 28 年の豪雨災害では 連続した台風の影響で警察通信を途絶させない上で重要な無線中継所に通じる取り付け道路が大規模な土砂災害で不通となり あわせて長期間に及ぶ停電が発生しました 私は 無線中継所の機能を絶やさないように 航空隊のヘリコプターに搭乗し発動発電機の燃料搬送業務に従事しました このように警察の通信を確保する我々の機動通信活動は 北海道警察の各種活動において 神経系統の構築として大きな役割を果たしています 事件事故や災害等は いつどこで発生するか分からないので 北海道警察情報通信部の一員として北海道警察の要望に即した迅速かつ的確な通信の確保に向け万全な態勢で取り組んでいます

158 第 18 道民とともにある警察 (1) 警察署協議会の設置警察署協議会は 国家公安委員会 警察庁が策定した 警察改革要綱 の中の施策の一つとして盛り込まれ 平成 12 年 12 月の警察法の改正により その設置が定められました 警察署協議会の役割は 警察署の管轄区域内における警察の事務の処理に関し 警察署長の諮問に応じるとともに 警察署長に対して意見を述べることにあります 北海道警察では 平成 13 年 6 月に全ての道内警察署に設置され 平成 30 年 6 月 1 日現在 北海道公安委員会から66 警察署 491 人の方が警察署協議会委員として委嘱されています (2) 警察署協議会の開催状況平成 29 年度中 244 回の会議が開催され 交通事故防止対策や地域における防犯活動 総合的な高齢者対策等の警察業務全般にわたる幅広い意見が提言され 警察署の業務運営に反映させました 八雲警察署協議会 (3) 警察署協議会における意見などの反映状況 各協議会における意見を反映した主な事例は 次のとおりです 協議会における意見 意見の反映事例 芦別警察署協議会 芦別警察署では早急に管理者への働き掛けを 駅前駐車場の街路灯が暗いため 防犯 実施し 駅前駐車場街路灯の修理 点検による 上明るさが必要である 復旧を確認し その結果を次回の芦別署協議会 で報告しました 倶知安警察署協議会 倶知安警察署では管内 6 町村の主要駐在所に 運転免許の申請取消について 警察署 臨時窓口を開設し 運転免許を担当する警察官 まで行くのが大変な人もいるので地元の を直接派遣して適正相談及び自主返納の受理を 駐在所で手続きができないか 実施し その結果を次回の倶知安署協議会で報 告しました

159 (4) 警察署協議会における意見などの公表 会議の都度 各協議会で 議事概要 を作成し 警察署の窓口などに備え付け 住民の 方が閲覧できるようにしているほか 各警察署ホームページでもお知らせしています (1) 情報公開ア情報提供の推進北海道警察では 警察本部と各方面本部に閲覧コーナーを設置して警察関係刊行物などを備え置き 申出に応じて写しの交付 ( 実費を徴収 ) を行っています また 警察本部で制定した訓令 通達等をホームページで公表しています イ公文書開示請求の状況北海道情報公開条例に基づく公文書開示請求は 警察本部の警察情報センター 各方面本部の情報コーナー ( 警務課 ) 及び各警察署の情報コーナー ( 警務課 ) で 平日の午前 8 時 45 分から午後 5 時 30 分まで受け付けています 平成 29 年中に公安委員会と警察本部長に対して行われた公文書開示請求と その開示決定等の件数は次表のとおりです 請 求 先開示請求取下げ 開示決定等不服開示一部開示非開示不存在存否応答拒否計申立 公安委員会 警察本部長 合 計 注 1 件の開示請求に複数の開示決定等の処分をしたものがあるので 開示請求の 件数と開示決定等の件数とは一致しません (2) 個人情報の保護 ア 個人情報の適正な取扱い北海道警察 ( 公安委員会 警察本部長 ) は 北海道個人情報保護条例の実施機関として 個人の権利利益の保護と公正で民主的な警察行政の推進に資するため 個人情報の適正な 取扱いに努めています

160 イ個人情報開示請求の状況北海道個人情報保護条例に基づく個人情報の開示請求 訂正請求及び利用停止請求は 警察本部の警察情報センター 各方面本部の情報コーナー ( 警務課 ) 及び各警察署の情報コーナー ( 警務課 ) で 平日の午前 8 時 45 分から午後 5 時 30 分まで受け付けています 平成 29 年中に公安委員会と警察本部長に対して行われた個人情報の開示請求と その開示決定等の件数は次表のとおりです 開示決定等不服請求先開示請求取下げ開示一部開示非開示不存在存否応答拒否拒否計申立公安委員会 警察本部長 合計 注 1 1 件の開示請求に複数の開示決定等の処分をしたものがあるので 開示請求の件数と開示決定等の件数とは一致しません 2 個人情報の訂正請求 利用停止請求はありませんでした ウ 口頭による個人情報開示請求の状況 ( ア ) 口頭により開示請求をすることができる個人情報 北海道警察官採用試験 開示請求をすることができる者 開 示 を す る 内 容 北海道警察官を志望した者で第一次試験の不合格者 第一次試験の教養試験得点及びその成績順位 第二次試験の受験者全員 第一次試験の開示内容及び総合順位 ( イ ) 口頭による開示請求の受付状況口頭による個人情報の開示請求は 警察本部の警察情報センター 各方面本部の情報コーナー ( 警務課 ) で 各試験の合格発表の日から1か月間 平日の午前 8 時 45 分から午後 5 時 30 分まで受け付けています 平成 29 年度中の口頭による個人情報開示請求の受付状況は次表のとおりです 試験区分 警察本部函館方面本部 旭川方面本部 釧路方面本部 北見方面本部合 計 平 成一次試験 年度二次試験 第 1 回 計 平 成一次試験 年度二次試験 第 2 回 計 合 計

161 北海道警察ホームページは 平成 10 年 8 月 10 日の開設以来 警察の紹介 手続案内 各種お知らせ 情報提供のお願い等の警察業務に関する様々な情報を道民の皆さんへ発信し 警察活動に対する御理解と御協力をお願いしています 北海道警察ホームページには通常ページのほか 目の不自由な方などに配慮した音声読み上げブラウザ対応ページや英語版ページを掲載し 平成 29 年中の総アクセス件数は96 万 4,822 件であり 事件 事故情報 昨日の出来事 交通事故発生状況 免許更新申請 等へのアクセスが多くなっています 警察署については 平成 17 年 7 月に全道 69 警察署 ( 当時の署数であり 現在は66 警察署 ) が運用を開始し その後 各方面本部もホームページを開設し 昨年の警察署 方面本部を合わせたアクセス件数は 143 万 5,361 件となっています なお 北海道警察ホームページ ( トップページ ) については 平成 29 年 6 月にリニューアルを実施し スマートフォンに対応しています 北海道警察ホームページ 北海道警察ホームページアドレス 件 3,000,000 2,500,000 ホームページへのアクセス件数 2,683,693 2,565,266 2,379,377 2,365,392 2,399,953 2,000,000 1,500,000 1,597,350 1,435,237 1,480,173 1,453,221 1,435,631 1,000, ,000 1,086,343 1,130, , , , 年 26 年 27 年 28 年 29 年 警察本部 警察署 方面本部

162 (1) 警察相談受理件数の推移道内の警察相談受理件数は 平成 20 年から4 万件台と横ばい状態でしたが 平成 23 年に増加に転じ 平成 29 年は76,342 件と過去最多の相談を受理しています 相談受理件数の推移 100,000 80,000 60,000 40,000 20, 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 区分 \ 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 受理件数 40,444 41,875 40,310 42,193 45,820 53,225 60,916 68,200 70,880 76,342 (2) 平成 29 年中の警察相談受理状況 ア相談種別イ受理態様別 要望 意見 6,967 苦情 547 メール 3,555 文書 1,157 76,342 件 76,342 件 警察安全相談 68,828 面接 33,190 電話 38,440 ウ警察安全相談の分類別 振り込め詐欺の相談が増加 ( 前年比 +3,940 件 ) 悪徳商法 ヤミ金等の相談が減少 ( 前年比 -240 件 ) 家庭 職場 近隣関係の相談が増加 ( 前年比 +1,017 件 ) その他 13,013 刑事事件 暴力団関係 7,452 交番等街頭活動 2,488 意味不明 2,264 交通指導取締 3,424 悪質商法 ヤミ金 1,904 68,828 件 家庭 職場 近隣関係 8,183 DV, ストーカー 4,919 契約取引 4,945 迷惑行為 4,047 振り込め詐欺 7,337 犯罪被害防止 4,538 サイバー 4,314 警察の相談ダイヤル

163 詐欺を水際で食い止める! 警察署警務課警部補警察署には 悩みに悩んでやっとの思いで相談に来る人や相談室に入った途端に号泣する人 今まさに事件の被害に遭った人等様々な悩みを抱えた方が訪れます 近年は特殊詐欺被害の相談も増えてきており 昨年高齢の男性が警察署を訪れ 市役所から 医療費還付金を受け取っていないので道庁に電話をして と言われました 連絡すると キャッシュカードを持ってスーパーにあるATMで入金の確認をして と言われました という還付金詐欺の相談を受けました 私は この電話は詐欺であり 市役所が ATMで医療費の還付をすることはない 個人情報は伝えないで 等と助言し 詐欺被害防止について説明しました 一年後 その男性が警察署に 老人クラブ連合会の会報誌 を持参し 相談した時の体験談が載っています これで市内老人クラブ会員は詐欺の被害に遭いません 色々教えてくれてありがとう とお礼を伝えに来てくれたのです ひとりへのアドバイスがたくさんの人へ伝わり 犯罪被害防止に役立っていることを改めて実感しました 私は 今後も相手の立場に立ち 心の通い合う相談対応を心掛けていきます 平成 29 年中における道内の 遺失物 ( 落とした物 ) の届出は 現金 約 11 億 3,972 万円 物品 46 万 7,009 点 拾得物 ( 拾った物 ) の届出は 現金 約 6 億 206 万円 物品 125 万 2,588 点 遺失者に返還されたものは 現金 約 4 億 1,291 万円 物品 37 万 3,434 点 となっています

164 拾得現金取扱状況 拾得物品取扱状況 落とした方は 最寄りの警察署 交番 駐在所に届けてください また インターネットで落とし物情報を公表しています 北海道で落とされたものの公表 ( 北海道警察ホームページ ) ( 他府県で落とされたものの公表 ( 警察庁ホームページ ) (

165 落とし物の早期返還を実現するために 警察署会計課事務職員 私は現在 落とし物業務 とりわけ 施設占有者の保管委託に関する業務を担当しています 保管委託とは 施設内で拾われた落とし物について 所定の手続を行うことにより 特定の物件を施設占有者が保管し その場で落とし主に返還できるという 施設占有者と落とし主の負担を減らすことを目的とした制度です 落とし物と言えば 一般人が拾って警察に届け出ることを思い浮かべますが 落とし物の9 割は ホテルや百貨店などの施設内で拾われた物なのです 未だ保管委託の制度が浸透していないため 警察署には 施設占有者による大量の落とし物が毎日届けられます 施設の担当者が苦労している話もよく聞きますので こちらから施設へ赴き この制度についての説明やアドバイスをすることもあります 落とし物の制度は 100パーセント拾得者の善意で成り立っています いかにして 落とし物を届けてもらうか が警察に課せられた課題です 法律の改正や落とし物の制度の浸透により 届け出件数は増加していますが それに伴い 施設占有者の負担も増加しています 施設占有者の負担を減らし 落とし物の早期届け出と返還を実現するため 今後も保管委託制度の普及に努めていきたいと思います (1) 北海道警察音楽隊の活動北海道警察音楽隊は昭和 31 年に発足し 昭和 57 年にはカラーガード隊が設置され 交通安全や防犯関係行事 各種式典などで演奏活動を行い 道民と警察を結ぶ 音の架け橋 として 道民と触れ合う警察活動を実践しています また ふれあいコンサート や赤れんが庁舎前庭での 赤れんがコンサート では 幅広いジャンルの曲を演奏するほか カラーガード隊との合同ドリル演奏 飲酒運転防止や特殊詐欺被害防止を呼びかける音楽劇を行うなど 見て 聴いて 楽しい演奏会を開催しています そのほか 市中パレードや小 中学校等における音楽教室等を行っており 平成 29 年中は道内 53 市町村において127 回の演奏活動を行いました

166 道警ふれあいコンサート 赤れんがコンサート (2) 庁舎見学の実施警察本部 各方面本部及び各警察署では 道民の皆さんに警察の仕事や施設を知っていただくため庁舎見学を実施しています 警察本部庁舎では 制服などの展示コーナーや通信指令室 交通管制センター 見学者ホールの見学を実施しており 平成 29 年中は5,851 人の方が見学に訪れました 展示コーナー 通信指令室 交通管制センター 見学者ホール

167 警察本部庁舎の見学申込方法等 申込方法 見学を希望される方は事前予約が必要です 次のいずれかの方法でお申し込みください 電話( 月曜日から金曜日 ( 祝日 年末年始を除く ) 午前 8 時 45 分から午後 5 時 30 分まで ) ( 内線 2185) 電子メール北海道警察ホームページ ( 庁舎見学のご案内 実施時間 月曜日から金曜日 ( 祝日 年末年始を除く ) に1 日 3 回実施しています ( 開始時間の目安は午前 9 時 15 分 午後 1 時 15 分 午後 3 時 15 分です ) 庁舎見学の所要時間は約 1 時間 15 分です 諸般の事情により見学できないことがあります 方面本部 警察署の見学はそれぞれの警務課へお問合せください 音の架け橋 警察本部広報課事務職員鳴り止まない拍手 演奏会場にあふれる笑顔 そしてたくさんのありがとう 私はこれまでカラーガード隊員として仕事をしていなければ見ることのできないとても幸せな光景を数多く目の当たりにしてきました カラーガード隊は 音楽隊と一緒に 道民と警察を結ぶ音の架け橋 として少しでも警察を身近に感じ興味を持ってもらうために活動しています 音楽隊が演奏する音楽のイメージを旗やポンポンなどの道具を使って華やかに表現した振り付けを考え 決められた歩幅 普段ではすることのない動作や少しのずれも許されない動きのタイミング それらを日々訓練し演技の完成度を高めます カラーガード隊としての仕事は 自分の実績を数字で表すことはできませんし 動きを合わせるための地道な訓練は終わりがなく辛いと感じるときもあります しかし 演奏が終わった後に直接 かっこよかったです 感動しました 等と観客の方々から頂く言葉や笑顔が最大の評価であると思っています 私はこれからもカラーガード隊として選ばれた9 人の中の一人であることを誇りに思い 広報の最前線として警察に対する理解と協力を得られるよう そして少しでも道民のみなさまの笑顔を増やす手助けができるよう職務に励みたいと思います

168 第 19 関係団体による道民のための活動 北海道防犯協会連合会は 犯罪のない安全で安心な地域社会 をつくることを目的に設立された公益財団法人で 北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議の構成員として各方面防犯協会連合会 ( 札幌 函館 旭川 釧路 北見 ) や各地区の防犯協会 北海道警察等と協力して次のような活動を行っています (1) 地域安全活動の普及 支援 安全で安心なまちづくり のため 各地で活躍する防犯ボランティアの皆さんが 防犯指導 防犯パトロール 地域安全研修会等の各種活動を効果的に実行できるよう 安全活動の手引きやパンフレット等を作成 配布しているほか 地域に密着した安全情報を提供したり 防犯 DVDの貸出し等を行っています また 毎年 5 月には 春の地域安全運動 10 月には 全国地域安全運動 12 月には 歳末特別警戒に伴う各種防犯活動 に取り組んでいます (2) 少年非行防止と健全育成活動 関係機関 団体等が主催する 青少年の非行防止道民総ぐるみ運動強調月間 などの各種 運動や 少年の居場所づくり 活動に対する支援 協力を行っています (3) 風俗環境の浄化活動いわゆる盛り場 繁華街等の風俗営業所の集合地域における風俗環境の浄化活動を推進 しているほか 関係団体などが実施する暴力排除や健全営業へ向けての各種取組に対する 支援 協力を行っています また 風俗営業所の管理者に対する講習を行い 法令の周知を図るとともに 遵法意識の 高揚 外国人の不法就労防止 暴力団の排除気運の醸成等に努めています (4) 防犯モデルマンション認証制度マンション居住者の自主防犯意識の高揚と防犯性の高いマンションの普及促進を図る目的 で防犯モデルマンション認証制度を構築し 防犯モデルマンションの普及に努めています (5) 自転車防犯登録事業の推進 自転車の盗難被害防止や被害に遭った自転車の早期発見のために 自転車のツーロックと 防犯登録を をスローガンに 防犯登録の推進に努めています 公益財団法人北海道防犯協会連合会 札幌市中央区北 2 条西 7 丁目 ( 北海道警察本部内 ) 電話 (011) HPアドレス

169 北海道暴力追放センタ-は 暴力のない安全で平穏な社会をつくるため 平成 4 年 4 月 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 に基づき 道 市町村を始め多くの企業や団体等の御協力を得て設立された公益財団法人であり 各地域や職域における暴力追放運動組織の先頭に立って次の暴力排除活動を推進しています (1) 業務内容 業 務 内 容 広 報 啓 発 活 動 機関紙の発行 街頭広報啓発活動 街頭啓発パレ-ドの実施 地域 職域 企業等に対する暴力排除講演 暴力団情報等の提供 地域 職域支援活動 地域暴力追放組織及び職域暴力追放組織の結成に対する支援活動 暴 力 相 談 活 動 暴力団員等による不当要求に関する困りごと及び暴力団事務所撤去に関する相談活動 少年への暴力団 少年を暴力団からの誘いから守るため少年指導員 保護司等が の影響排除活動 相談にあたる活動 離脱支援 社会復帰 暴力団壊滅のため構成員を組織から離脱させる活動 暴力団から 支 援 活 動 離脱した人を雇用した企業に対する奨励金支給 (10 万円 ) 民 事 訴 訟 活 動 暴力団等に関する訴訟を提起した場合の訴訟費用の無利子貸付 (50 万円を限度 ) 被害者救済活動 暴力団員等から被害を受けた場合の見舞金の支給 (20 万円を限度 ) 不当要求防止責任者講習 ( 公安委員会の委託業務 ) 暴力団員等の不当要求に対する対応要領に関する講習の実施 (2) 直通相談電話 札幌事務局 札幌市中央区北 3 条西 7 丁目 1 番 1 北海道庁緑苑ビル庁舎 1 階 (011) 函館支局 函館市五稜郭町 16 番 1 号 函館方面本部分庁舎 2 階 (0138) 旭川支局 旭川市 6 条通 10 丁目左 10 号 旭川中央警察署 3 階 (0166) 釧路支局 釧路市錦町 5 丁目 3 番地 三ツ輪ビル3 階 (0154) 北見支局 北見市北 4 条東 4 丁目 3 番地 伊東ビル3 階 (0157) 公益財団法人北海道暴力追放センター 札幌市中央区北 3 条西 7 丁目 1 番 1 電話 (011) 北海道庁緑苑ビル庁舎 1 階

170 自動車安全運転センターは 自動車安全運転センター法に基づいて 交通の安全と運転者の利便に資するための組織として 国家公安委員会によってその設立を認可された法人です 本部を東京都に置き 全国都道府県 ( 北海道では札幌 旭川 釧路 北見 函館 )51か所に事務所を設けて 昭和 51 年 1 月 1 日から業務を開始しています 平成 3 年 4 月には茨城県ひたちなか市に安全運転中央研修所を設置し 同年 5 月からは研修業務も開始しています 平成 15 年 10 月 1 日からは民間法人化し 従来の業務を継続して安全運転の励行を呼びかけています (1) 運転経歴の証明とSDカード運転者に運転経歴に関する情報 ( 運転記録証明書 無事故 無違反証明書 累積点数等証明書 運転免許経歴証明書 ) を提供して安全運転の励行を呼びかけています 無事故 無違反証明書又は運転記録証明書を申し込まれた方が1 年以上事故 違反の記録がないときに 安全運転者であることを表すSDカードをお渡ししています 交通事故防止対策に 地域ぐるみ 街ぐるみで呼応しようと生まれたのがSDカード所持者を優遇する制度です S D カードをお持ちの方に マイカーローンの金利を優遇したり ガソリン代 食事代などを割引くお店が増えています 優遇店については 最寄りのセンター事務所へお問い合わせになるか ホームページを御覧ください SD カードは 安全運転のしるし!!

171 (2) 交通事故の証明 交通事故の当事者等の求めに応じて事故の事実を証明し 補償などの適正化に寄与しています (3) 累積点数の通知 運転免許停止処分直前の方へ累積点数を通知し より安全な運転を促しています (4) 安全運転の研修 高度な自動車運転技能 知識や青少年運転者の資質の向上のための研修を実施しています 安全運転中央研修所 茨城県ひたちなか市新光町 電話 自動車安全運転センターの所在地 事 務 所 電話番号 所 在 地 北 海 道 札幌市中央区北 2 条西 7 丁目 ( 北海道警察本部庁舎 1F) 北海道旭川方面 旭川市 6 条通 10 丁目左 10 号 ( 旭川中央警察署内 ) 北海道釧路方面 釧路市黒金町 ( 北海道警察釧路方面本部内 ) 北海道北見方面 北見市青葉町 6-1( 北海道警察北見方面本部内 ) 北海道函館方面 函館市五稜郭町 16-1( 北海道警察函館方面本部分庁舎内 )

172 資 料

173 (1) 月別 3,000 件 2,000 5 年発生平均 H29 発生 5 年死者平均 H29 年死者 死者数 40 人 ,000 人身事故発生件数 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 区分発生件数死者数月 5 年平均 29 年 5 年比 5 年平均 29 年 5 年比 1 月 1, , 注 2 月 1, , 月 1, 月 月 月 月 月 月 月 1, 月 1, 月 1, , 合計 11, , 年平均 は 平成 25 年から平成 29 年までの 5 年間の平均数値です - 1 -

174 (2) 時間別 発生件数 5 年平均 死者数 5 年平均 29 年 29 年 20~22 時 22~24 時 人 2,000 1,500 1, ~2 時 2~4 時 4~6 時 20~22 時 22~24 時 人 ~2 時 2~4 時 4~6 時 18~20 時 0 6~8 時 18~20 時 0 6~8 時 16~18 時 8~10 時 16~18 時 8~10 時 14~16 時 12~14 時 10~12 時 14~16 時 12~14 時 10~12 時 区分発生件数死者数時 5 年平均 29 年 5 年比 5 年平均 29 年 5 年比 0~ ~ ~ ~ ~10 1, , ~12 1, , , ~14 1, , ~16 1, , ~18 1, , ~20 1, , ~ ~ 合計 11, , 注 1 注 2 昼 8, , 夜 3, , 昼とは日の出から日没まで 夜とは日没から日の出までをいいます 5 年平均 は 平成 25 年から平成 29 年までの 5 年間の平均数値です - 2 -

175 29 年人対車両自転車対車自転車対車両その他正面衝突出会い頭車両単独追突(3) 事故類型別 発生件数 5 年平均 死者数 5 年平均 件 6, 年人対車両人 60 4, , 正追出車そ0 面突会両の衝い単他突頭独両区 分 発 生 件 数 死 者 数 事故類型 5 年平均 29 年 5 年比 5 年平均 29 年 5 年比 対 背面通行中 人 横断中横断歩道 対 その他 車 路 上遊戯中 両 路 上作業中 そ の 他 小 計 1, , 自 転 車 対 車 両 1, , 正 面 衝 突 車 追 突進行中 両 その他 3, , 相 出会い頭衝突 2, , 互 追越 追抜時 右 左 折 時 そ の 他 小 計 8, , 工作物防護柵 車 その他 ,83 両 路 外 逸 脱 単 駐車車両衝突 独 そ の 他 小 計 踏 切 合 計 11, , 注 5 年平均 は 平成 25 年から平成 29 年までの 5 年間の平均数値です - 3 -

176 29 年酒酔い一時不停止一時不停止通行区分 追越最高速度最高速度前方不注通行区分 追越信号無視前方不注意その他操作不適信号無視操作不適(4) 違反別 件 7, 年酒酔い発生件数 5 年平均 死者数 5 年平均 人 60 6,000 5, ,000 2, , その他意区分発生件数死者数違反 5 年平均 29 年 5 年比 5 年平均 29 年 5 年比酒酔い 最高速度 通行区分 追越 信号無視 一時不停止 1, 操作不適 1, , 前方不注意 2, , その他 6, , 注 合計 11, , 年平均 は 平成 25 年から平成 29 年までの 5 年間の平均数値です - 4 -

177 2 北海道における人身交通事故の発生時間帯分布 ( 過去 10 年間 ) 人身交通事故発生分布事故件数 0:00 0:10 0:20 0:30 0:40 0:50 1:00 1:10 1:20 1:30 1:40 1:50 2:00 2:10 2:20 2:30 2:40 2:50 3:00 3:10 3:20 3:30 3:40 3:50 4:00 4:10 4:20 4:30 4:40 4:50 5:00 5:10 5:20 5:30 5:40 5:50 6:00 6:10 6:20 6:30 6:40 6:50 7:00 7:10 7:20 7:30 7:40 7:50 8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00 9:10 9:20 9:30 9:40 9:50 10:00 10:10 10:20 10:30 10:40 10:50 11:00 11:10 11:20 11:30 11:40 11:50 12:00 12:10 12:20 12:30 12:40 12:50 13:00 13:10 13:20 13:30 13:40 13:50 14:00 14:10 14:20 14:30 14:40 14:50 15:00 15:10 15:20 15:30 15:40 15:50 16:00 16:10 16:20 16:30 16:40 16:50 17:00 17:10 17:20 17:30 17:40 17:50 18:00 18:10 18:20 18:30 18:40 18:50 19:00 19:10 19:20 19:30 19:40 19:50 20:00 20:10 20:20 20:30 20:40 20:50 21:00 21:10 21:20 21:30 21:40 21:50 22:00 22:10 22:20 22:30 22:40 22:50 23:00 23:10 23:20 23:30 23:40 23:40 0:00 1 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 事故態様 : 人対車両事故件数 0:00 0:10 0:20 0:30 0:40 0:50 1:00 1:10 1:20 1:30 1:40 1:50 2:00 2:10 2:20 2:30 2:40 2:50 3:00 3:10 3:20 3:30 3:40 3:50 4:00 4:10 4:20 4:30 4:40 4:50 5:00 5:10 5:20 5:30 5:40 5:50 6:00 6:10 6:20 6:30 6:40 6:50 7:00 7:10 7:20 7:30 7:40 7:50 8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00 9:10 9:20 9:30 9:40 9:50 10:00 10:10 10:20 10:30 10:40 10:50 11:00 11:10 11:20 11:30 11:40 11:50 12:00 12:10 12:20 12:30 12:40 12:50 13:00 13:10 13:20 13:30 13:40 13:50 14:00 14:10 14:20 14:30 14:40 14:50 15:00 15:10 15:20 15:30 15:40 15:50 16:00 16:10 16:20 16:30 16:40 16:50 17:00 17:10 17:20 17:30 17:40 17:50 18:00 18:10 18:20 18:30 18:40 18:50 19:00 19:10 19:20 19:30 19:40 19:50 20:00 20:10 20:20 20:30 20:40 20:50 21:00 21:10 21:20 21:30 21:40 21:50 22:00 22:10 22:20 22:30 22:40 22:50 23:00 23:10 23:20 23:30 23:40 23:40 1 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 事故態様 : 正面衝突 ( 対自転車を除く ) 及び車両単独事故件数 0:00 0:10 0:20 0:30 0:40 0:50 1:00 1:10 1:20 1:30 1:40 1:50 2:00 2:10 2:20 2:30 2:40 2:50 3:00 3:10 3:20 3:30 3:40 3:50 4:00 4:10 4:20 4:30 4:40 4:50 5:00 5:10 5:20 5:30 5:40 5:50 6:00 6:10 6:20 6:30 6:40 6:50 7:00 7:10 7:20 7:30 7:40 7:50 8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00 9:10 9:20 9:30 9:40 9:50 10:00 10:10 10:20 10:30 10:40 10:50 11:00 11:10 11:20 11:30 11:40 11:50 12:00 12:10 12:20 12:30 12:40 12:50 13:00 13:10 13:20 13:30 13:40 13:50 14:00 14:10 14:20 14:30 14:40 14:50 15:00 15:10 15:20 15:30 15:40 15:50 16:00 16:10 16:20 16:30 16:40 16:50 17:00 17:10 17:20 17:30 17:40 17:50 18:00 18:10 18:20 18:30 18:40 18:50 19:00 19:10 19:20 19:30 19:40 19:50 20:00 20:10 20:20 20:30 20:40 20:50 21:00 21:10 21:20 21:30 21:40 21:50 22:00 22:10 22:20 22:30 22:40 22:50 23:00 23:10 23:20 23:30 23:40 23:40 1 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 事故態様 : 自転車対車両事故件数 0:00 0:10 0:20 0:30 0:40 0:50 1:00 1:10 1:20 1:30 1:40 1:50 2:00 2:10 2:20 2:30 2:40 2:50 3:00 3:10 3:20 3:30 3:40 3:50 4:00 4:10 4:20 4:30 4:40 4:50 5:00 5:10 5:20 5:30 5:40 5:50 6:00 6:10 6:20 6:30 6:40 6:50 7:00 7:10 7:20 7:30 7:40 7:50 8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00 9:10 9:20 9:30 9:40 9:50 10:00 10:10 10:20 10:30 10:40 10:50 11:00 11:10 11:20 11:30 11:40 11:50 12:00 12:10 12:20 12:30 12:40 12:50 13:00 13:10 13:20 13:30 13:40 13:50 14:00 14:10 14:20 14:30 14:40 14:50 15:00 15:10 15:20 15:30 15:40 15:50 16:00 16:10 16:20 16:30 16:40 16:50 17:00 17:10 17:20 17:30 17:40 17:50 18:00 18:10 18:20 18:30 18:40 18:50 19:00 19:10 19:20 19:30 19:40 19:50 20:00 20:10 20:20 20:30 20:40 20:50 21:00 21:10 21:20 21:30 21:40 21:50 22:00 22:10 22:20 22:30 22:40 22:50 23:00 23:10 23:20 23:30 23:40 23:40 1 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 月上旬 月中旬 月下旬 時 1 時 2 時 3 時 4 時 5 時 6 時 7 時 20 時 21 時 22 時 23 時 21 時 22 時 23 時 12 時 13 時 14 時 15 時 16 時 17 時 22 時時期 1 月 14 時 15 時 16 時 17 時 18 時 19 時 8 時 9 時 10 時 11 時 12 時 13 時 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月合計 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月時期 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 18 時 19 時 20 時 6 時 7 時 8 時 9 時 10 時 11 時 0 時 1 時 2 時 3 時 4 時 5 時 12 月合計 0 時 1 時 2 時 3 時 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 23 時時期 1 月 2 月 3 月 16 時 17 時 18 時 19 時 20 時 21 時 10 時 11 時 12 時 13 時 14 時 15 時 4 時 5 時 6 時 7 時 8 時 9 時 10 月 11 月 12 月合計 0 時 1 時 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 20 時 21 時 22 時 23 時時期 1 月 14 時 15 時 16 時 17 時 18 時 19 時 8 時 9 時 10 時 11 時 12 時 13 時 2 時 3 時 4 時 5 時 6 時 7 時 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月合計 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月

178 3 平成 29 年中の市区町村別住居対象侵入窃盗の認知状況 市区町村総人口世帯数認知件数 1 千世帯当たり認知件数 市区町村総人口世帯数認知件数 1 千世帯当たり認知件数 石狩振興局計 2,370,236 1,237, 空知総合振興局計 304, , 札幌市 1,947,494 1,037, 夕張市 8,685 5, 中央区 232, , 岩見沢市 83,942 41, 北区 284, , 美唄市 22,724 11, 東区 261, , 芦別市 14,512 7, 白石区 211, , 赤平市 10,772 6, 豊平区 219, , 三笠市 9,001 5, 南区 139,872 72, 滝川市 41,241 21, 西区 213, , 砂川市 17,565 8, 厚別区 128,198 63, 歌志内市 3,524 2, 手稲区 141,505 67, 深川市 21,597 11, 清田区 115,257 52, 南幌町 7,785 3, 江別市 119,182 56, 奈井江町 5,648 2, 千歳市 96,428 47, 上砂川町 3,247 1, 恵庭市 69,227 32, 由仁町 5,368 2, 北広島市 59,133 27, 長沼町 11,211 5, 石狩市 58,950 27, 栗山町 12,329 5, 当別町 16,602 7, 月形町 3,419 1, 新篠津村 3,220 1, 浦臼町 1, 新十津川町 6,789 2, 渡島総合振興局計 405, , 妹背牛町 3,110 1, 函館市 265, , 秩父別町 2,433 1, 北斗市 47,181 22, 雨竜町 2,542 1, 松前町 7,793 4, 北竜町 1, 福島町 4,347 2, 沼田町 3,192 1, 知内町 4,583 2, 木古内町 4,431 2, 上川総合振興局計 505, , 七飯町 28,574 13, 旭川市 342, , 鹿部町 4,082 1, 士別市 19,699 9, 森町 16,255 7, 名寄市 28,280 14, 八雲町 17,277 8, 富良野市 22,598 10, 長万部町 5,625 3, 幌加内町 7,127 3, 鷹栖町 10,403 4, 檜山振興局計 38,037 19, 東神楽町 6,637 3, 江差町 8,084 4, 当麻町 3,828 1, 上ノ国町 5,131 2, 比布町 2,963 1, 厚沢部町 4,111 2, 愛別町 3,789 2, 乙部町 3,919 1, 上川町 8,188 3, 奥尻町 2,795 1, 東川町 10,335 4, 今金町 5,544 2, 美瑛町 10,984 5, せたな町 8,453 4, 上富良野町 5,120 2, 中富良野町 2,592 1, 後志総合振興局計 215, , 南富良野町 1, 小樽市 120,769 64, 占冠村 3,542 1, 島牧村 1, 和寒町 3,273 1, 寿都町 3,094 1, 剣淵町 3,355 1, 黒松内町 2,977 1, 下川町 4,573 2, 蘭越町 4,889 2, 美深町 ニセコ町 5,142 2, 音威子府村 1, 真狩村 2, 中川町 1, 留寿都村 1, 喜茂別町 2,256 1, 留萌振興局計 47,789 24, 京極町 3,119 1, 留萌市 22,137 11, 倶知安町 16,469 8, 増毛町 4,606 2, 共和町 6,121 2, 小平町 3,254 1, 岩内町 13,180 6, 苫前町 3,246 1, 泊村 1, 羽幌町 7,322 3, 神恵内村 初山別村 1, 積丹町 2,194 1, 遠別町 2,781 1, 古平町 3,248 1, 天塩町 3,208 1, 仁木町 3,392 1, 余市町 19,617 10, 赤井川村 1,

179 市区町村総人口世帯数認知件数 1 千世帯当たり認知件数 市区町村総人口世帯数認知件数 1 千世帯当たり認知件数 宗谷総合振興局計 66,161 33, 稚内市 35,490 18, 清水町 9,741 4, 幌延町 2,737 1, 芽室町 18,918 7, 猿払村 3,783 1, 中札内村 3,977 1, 浜頓別町 1, 更別村 3,266 1, 中頓別町 8,473 4, 大樹町 5,737 2, 枝幸町 4,057 1, 広尾町 7,179 3, 豊富町 2,629 1, 幕別町 27,269 12, 礼文町 2,147 1, 池田町 6,996 3, 利尻町 2,646 1, 豊頃町 3,240 1, 利尻富士町 2,424 1, 本別町 7,406 3, 足寄町 7,139 3, オホーツク総合振興局計 289, , 陸別町 2,500 1, 北見市 119,978 61, 浦幌町 4,997 2, 網走市 36,912 18, 紋別市 22,866 12, 釧路総合振興局計 236, , 美幌町 20,246 9, 釧路市 174,518 94, 津別町 4,982 2, 釧路町 19,971 9, 斜里町 11,862 5, 厚岸町 9,837 4, 清里町 4,205 1, 浜中町 6,101 2, 小清水町 5,059 2, 標茶町 7,821 3, 訓子府町 5,201 2, 弟子屈町 7,607 3, 置戸町 3,034 1, 鶴居村 2,525 1, 佐呂間町 5,346 2, 白糠町 8,215 4, 遠軽町 20,717 10, 湧別町 9,203 4, 根室振興局 77,128 35, 滝上町 2,731 1, 根室市 27,018 12, 興部町 3,922 1, 別海町 15,497 6, 西興部村 1, 中標津町 23,887 11, 雄武町 4,543 2, 標津町 5,368 2, 大空町 7,406 3, 羅臼町 5,358 2, 胆振総合振興局計 400, , 市区町村 総人口 世帯数 認知件数 室蘭市 87,180 46, 苫小牧市 173,135 87, 全道 5,370,807 2,761,826 1, 登別市 49,440 24, 伊達市 35,098 17, 豊浦町 4,180 2, 壮瞥町 2,647 1, 白老町 17,685 9, 厚真町 4,674 2, 洞爺湖町 9,196 4, 安平町 8,273 4, むかわ町 8,564 4, 日高振興局計 69,194 34, 日高町 12,531 6, 平取町 5,267 2, 新冠町 5,700 2, 浦河町 12,805 6, 様似町 4,534 2, えりも町 4,932 2, 新ひだか町 23,425 11, 十勝総合振興局計 344, , 帯広市 168,096 86, 音更町 45,238 20, 士幌町 6,236 2, 上士幌町 4,917 2, 鹿追町 5,559 2, 新得町 6,309 3, 千世帯当たり認知件数 総人口 世帯数は 平成 29 年 1 月 1 日現在の住民基本台帳による - 7 -

180 刑法犯 S 認知件数 18,550 67,051 75,873 80,291 91,771 84,319 72,600 73,298 73,004 73,593 82,713 85,176 86,291 86,646 94,012 検挙件数 11,450 41,129 58,041 52,719 64,964 61,530 50,293 49,783 49,788 45,414 52,548 49,503 47,843 47,070 50,704 検挙人員 5,833 30,322 32,996 37,099 38,565 40,058 36,334 36,075 35,115 30,916 33,021 31,256 31,848 32,626 34,686 人口 ( 千人 ) 3,518 3,488 3,852 4,021 4,185 4,295 4,394 4,506 4,607 4,789 4,773 4,831 4,879 4,949 5, ,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 S 認知件数検挙件数検挙人員人口 ( 千人 ) 認知件数 101, ,365 97, , , ,080 91,671 87,992 91,797 95,200 93,701 87,234 83,301 80,234 82,648 検挙件数 57,924 66,702 65,977 69,539 73,001 70,118 58,862 53,957 57,927 58,872 57,126 53,027 50,889 49,925 49,606 検挙人員 36,456 38,806 36,540 36,797 39,631 41,267 29,515 27,671 26,837 24,548 25,385 23,811 22,300 21,910 21,688 人口 ( 千人 ) 5,039 5,072 5,098 5,120 5,143 5,171 5,186 5,204 5,213 5,210 5,184 5,185 5,204 5,234 5, , ,000 80,000 60,000 40,000 20, 認知件数検挙件数検挙人員人口 ( 千人 ) H 1 認知件数 78,502 79,205 76,524 82,173 79,847 84,613 88,527 94,265 93,626 94,210 92,686 86,715 84,383 87,501 88,000 検挙件数 46,718 47,188 47,077 51,970 50,507 52,955 55,929 61,766 63,567 63,962 64,446 60,576 61,270 59,260 50,080 検挙人員 20,817 20,621 21,003 21,228 18,837 19,056 18,999 19,488 19,090 18,498 18,140 16,629 15,216 14,354 11,515 人口 ( 千人 ) 5,338 5,394 5,443 5,489 5,535 5,575 5,605 5,630 5,655 5,671 5,679 5,673 5,660 5,655 5, ,000 80,000 60,000 40,000 20, H 1 認知件数検挙件数検挙人員人口 ( 千人 ) - 8 -

181 認知件数 83,868 87,001 85,999 82,483 79,404 77,838 75,969 84,863 82,688 81,820 86,786 92,832 94,091 93,863 88,249 検挙件数 43,069 26,989 23,959 23,431 21,198 18,856 16,943 15,391 17,407 14,287 13,927 13,369 14,612 17,909 21,213 検挙人員 11,076 9,912 10,123 9,105 8,917 8,691 8,726 9,479 10,876 9,287 10,119 10,302 10,801 12,484 14,383 人口 ( 千人 ) 5,643 5,649 5,659 5,666 5,677 5,692 5,727 5,736 5,731 5,726 5,719 5,710 5,702 5,691 5, ,000 80,000 60,000 40,000 20, 認知件数検挙件数検挙人員人口 ( 千人 ) 認知件数 73,071 65,417 60,880 59,733 52,139 51,226 49,263 45,489 41,066 40,359 35,457 32,013 28,160 検挙件数 22,257 23,038 22,657 21,639 17,394 16,083 15,955 15,723 15,466 13,862 12,225 13,033 12,216 検挙人員 13,197 13,486 13,888 12,643 11,479 10,563 10,518 9,797 9,409 8,835 8,426 8,460 8,712 人口 ( 千人 ) 5,655 5,628 5,598 5,565 5,542 5,518 5,497 5,475 5,465 5,463 5,432 5,401 5,370 80,000 60,000 40,000 20, 認知件数検挙件数検挙人員人口 ( 千人 ) - 9 -

182 警察への各種相談相談窓口短縮ダイヤル #9110で接続できない場合警察本部警察相談センタ- (011) 函館方面本部警察相談センタ- #9110 (0138) 旭川方面本部警察相談センタ- (IP 電話 ダイヤル (0166) 回線からは通じませ釧路方面本部警察相談センタ- (0154) 北見方面本部警察相談センタ- ん ) (0157) 耳や言葉の不自由な方からの事件事故の届出 相談 FAX110 番 メール110 番 * 各 ( 方面 ) 本部の通信指令室にFAX 送信され * 警察本部の通信指令室に送信されます 相談事案は相談センターへ引き継がれます インターネットを利用可能な携帯電 札 幌 (011) 話やスマートフォン等で 北海道警察 函 館 (0138) ホームページ にアクセスし 安全 旭 川 (0166) なくらし の中の 聴覚障害者等メー 釧 路 (0154) ル110 番 をクリックして 必要事項 北 見 (0157) を入力後 メールを送信してください 性犯罪 ( 被害 ) に関する相談担当課警察本部捜査第一課又は各方面本部捜査課短縮タ イヤル 8103 性犯罪被害 番警察本部フリーダイヤル 各方面本部フリーダイヤル 短縮タ イヤル フリータ イヤル非対応電話は ( 有料 ) 少年問題の各種相談 少年相談 番 担当課 フリーダイヤル 警察本部少年課又は各方面本部生活安全課 フリータ イヤル非対応電話は ( 札幌方面 有料 ) 又は各方面本部代表電話 ( 有料 ) 暴力団に関する相談電話 暴力団に関する相談 警察本部捜査第四課 (011) 暴力団離脱者相談 警察本部捜査第四課 (011) 暴力団に関する相談及び 暴力団離脱者相談 函館方面本部捜査課 (0138) 旭川方面本部捜査課 (0166) 釧路方面本部捜査課 (0154) 北見方面本部捜査課 (0157) 警察官採用に関する各種相談担当課警察本部警務課採用センター警察官受験照会電話フリーダイヤル 北海道警察ホームページには たくさんの情報が載っています

183 旭川方面本部 旭川市 1 条通 25 丁目 487 番地の 6 5(0166) 北海道警察本部 札幌市中央区北 2 条西 7 丁目 5(011) 札幌方面警察署 中央 署 札幌市中央区北 1 条西 5 丁目 4 番地 5(011) 東署 札幌市東区北 16 条東 1 丁目 3 番 15 号 5(011) 西署 札幌市西区西野 2 条 5 丁目 3 番 60 号 5(011) 南署 札幌市中央区南 29 条西 11 丁目 1 番 1 号 5(011) 北署 札幌市北区北 24 条西 8 丁目 2 番 20 号 5(011) 白石 署 札幌市白石区菊水 3 条 5 丁目 4 番 2 号 5(011) 豊平 署 札幌市豊平区豊平 7 条 13 丁目 1 番 15 号 5(011) 厚別 署 札幌市厚別区厚別中央 2 条 4 丁目 5 番 20 号 5(011) 手稲 署 札幌市手稲区富丘 1 条 4 丁目 3 番 1 号 5(011) 江別 署 江別市弥生町 23 番地 5(011) 千歳 署 千歳市東雲町 5 丁目 61 番地 5(0123) 岩見沢署 岩見沢市 10 条東 2 丁目 1 番地 1 5(0126) 栗山 署 夕張郡栗山町朝日 3 丁目 115 番地 11 5(0123) 美唄 署 美唄市東 1 条北 7 丁目 1 番 1 号 5(0126) 砂川 署 砂川市東 2 条南 5 丁目 1 番 1 号 5(0125) 滝川 署 滝川市緑町 1 丁目 1 番 12 号 5(0125) 赤歌 署 赤平市東大町 3 丁目 2 番地 5(0125) 芦別 署 芦別市南 1 条東 2 丁目 12 番地 12 5(0124) 小樽 署 小樽市富岡 1 丁目 7 番 1 号 5(0134) 余市 署 余市郡余市町朝日町 27 番地 5(0135) 倶知安署 虻田郡倶知安町南 1 条東 2 丁目 1 番地 5(0136) 岩内 署 岩内郡岩内町字高台 5 番地 5(0135) 伊達 署 伊達市館山町 10 番地 22 5(0142) 室蘭 署 室蘭市東町 4 丁目 27 番 10 号 5(0143) 苫小牧署 苫小牧市旭町 3 丁目 5 番 12 号 5(0144) 門別 署 沙流郡日高町富川東 1 丁目 4 番 1 号 5(01456) 静内 署 日高郡新ひだか町静内古川町 1 丁目 3 番 22 号 5(0146) 浦河 署 浦河郡浦河町築地 2 丁目 2 番 4 号 5(0146) 函館方面本部 函館市五稜郭町 15 番 5 号 5(0138) 函館方面警察署 函館中央署 函館市五稜郭町 15 番 5 号 5(0138) 函館西署 函館市海岸町 11 番 27 号 5(0138) 森署 茅部郡森町字上台町 299 番地 6 5(01374) 八雲 署 二海郡八雲町富士見町 113 番地 5(0137) 木古内署 上磯郡木古内町字本町 550 番地 3 5(01392) 松前 署 松前郡松前町字福山 164 番地 5(0139) 江差 署 檜山郡江差町字上野町 30 番地 5(0139) せたな署 久遠郡せたな町北檜山区徳島 4 番地 17 5(0137) 寿都 署 寿都郡寿都町字渡島町 82 番地 5(0136) 旭川方面警察署 旭川中央署 旭川市 6 条通 10 丁目左 10 号 5(0166) 旭川東署 旭川市 1 条通 25 丁目 487 番地の6 5(0166) 士別 署 士別市東 5 条 5 丁目 1 番地 5(0165) 名寄 署 名寄市大通南 1 丁目 2 番地 5(01654) 美深 署 中川郡美深町字美深 263 番地 5(01656) 枝幸 署 枝幸郡枝幸町本町 705 番地 2 5(0163) 稚内 署 稚内市大黒 1 丁目 6 番 48 号 5(0162) 富良野署 富良野市若葉町 11 番 1 号 5(0167) 深川 署 深川市 5 条 1 番 12 号 5(0164) 留萌 署 留萌市高砂町 3 丁目 5 番 1 号 5(0164) 羽幌 署 苫前郡羽幌町南 4 条 4 丁目 13 番地 5(0164) 天塩 署 天塩郡天塩町新栄通 9 丁目 5(01632) せたな 岩見沢 小樽 江別 余市 栗山札幌市内 9 署 岩内 千歳 倶知安 苫小牧 寿都 門別 八雲 函館方面 森 函館市内 2 署 江差 木古内 松前 伊達 稚内 天塩 室蘭 羽幌 留萌 砂川 美唄 枝幸 美深 名寄 旭川方面 士別 深川 滝川 赤歌 芦別 興部 旭川市内 2 署 富良野 札幌方面 静内 紋別 遠軽 浦河 北見 北見方面 新得 広尾 美幌 釧路方面 帯広 本別 池田 北見方面本部 北見市青葉町 6 番 1 号 5(0157) 北見方面警察署 北見 署 北見市青葉町 6 番 1 号 5(0157) 遠軽 署 紋別郡遠軽町大通北 5 丁目 1 番地 40 5(0158) 網走 署 網走市南 6 条東 5 丁目 1 番地の1 5(0152) 美幌 署 網走郡美幌町字大通南 1 丁目 19 番地 5(0152) 斜里 署 斜里郡斜里町本町 43 番地 6 5(0152) 紋別 署 紋別市南が丘町 1 丁目 5 番 16 号 5(0158) 興部 署 紋別郡興部町字興部 755 番地の3 5(0158) 網走 斜里 弟子屈 釧路 中標津 厚岸 釧路方面本部 釧路市黒金町 10 丁目 5 番地 1 5(0154) 釧路方面警察署 根室 北海道には警察署が 66 署あります 釧路 署 釧路市黒金町 10 丁目 5 番地 1 5(0154) 厚岸 署 厚岸郡厚岸町真栄 1 丁目 7 番地 5(0153) 弟子屈署 川上郡弟子屈町中央 2 丁目 9 番 28 号 5(015) 根室 署 根室市弥栄町 1 丁目 17 番地 5(0153) 中標津署 標津郡中標津町西 5 条南 1 丁目 2 番地 4 5(0153) 池田 署 中川郡池田町字西 3 条 6 丁目 10 番地の1 5(015) 本別 署 中川郡本別町北 1 丁目 4 番地 20 5(0156) 帯広 署 帯広市西 1 条北 1 丁目 1 番地 5(0155) 新得 署 上川郡新得町 4 条南 6 丁目 1 番地 2 5(0156) 広尾 署 広尾郡広尾町並木通東 1 丁目 2 番地 3 5(01558)

184 犯罪や事故のない安心して暮らせる北海道の実現 北海道警察のシンボルマスコット ほくとくん です 北海道にすむ うさぎ ふくろう 馬 きつねなどの動物たちをイメージしたマスコットで 大きな耳で道民の意見や要望をよく聴き期待に応える よく見える目で事件や事故から道民の安全を守るために 24 時間パトロールする 速い足で事件や事故に素早く対応するなど 道民生活の安全と平穏を守る北海道警察のあるべき姿を表現しています 愛称の ほくとくん は 北の夜空に輝く北斗七星を 北海道の輝く未来とともに 犯罪や事故のない明るく住みよいまちづくりのために活躍する北海道警察の姿に例えて名付けられました 平成 30 年 8 月発行編集 発行 / 北海道警察本部 札幌市中央区北 2 条西 7 丁目 Tel ( 代表 ) URL h t t p : / / w w w. p o l i c e. p r e f. h o k k a i d o. l g. j p /

道警最前線 ~ 現場からのメッセージ~ 25 第 4 北海道警察の組織と公安委員会制度 27 1 北海道警察の組織 27 (1) 組織の概要 (2) 警察署の機能強化に向けた再編整備計画案 (3) 平成 29 年 4 月 1 日統合の警察署における結果 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年

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