週刊原油170518米国石油週報・OPEC5月号

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1 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 NY 原油反発中 発行日 : 2017/5/18 5 月 17 日の NY 原油 6 月限は ドル高の ドル 米エネルギー情報局 (EIA) が発表した米週間石油在庫統計で原油在庫が前週比 175 万 3000 バレル減少した 米石油協会 (API) の発表で原油在庫は同 88 万 2000 バレル増となり 原油在庫の減少が順調ではない可能性が意識されていたが杞憂に終わった 原油在庫の市場予想は同 236 万バレル減だった EIA 原油在庫の減少に加え ドル安も支援材料となった 7 月限は時間外取引の段階から堅調に推移し 通常取引開始にかけては 49 ドル前半まで強含んだ 来週 25 日の石油輸出国機構 (OPEC) 総会に向けて サウジアラビアやロシアが減産期間を 9 ヶ月間延長するための合意形成に動いていることが相場を支えた 通常取引開始後に EIA が発表した米週間石油在庫統計で 原油在庫が 6 週連続で減少したことで 7 月限は ドルまで上昇 22 日に最終取引 ( 納会 ) となる 17 年 6 月限から 7 月限中心に限月移行が進行しているが 取組高は増加傾向となり 原油市場に資金流入が進んでいることをうかがわせた 為替市場でドルが軟調に推移したこともドル建てで取引される原油を下支えした 連邦捜査に介入した疑いなどから トランプ米大統領が議会から弾劾される可能性が意識され始めている 石油製品では 留出油が続伸 改質ガソリンの期近限月は下落した 米ドライブシーズンに向けて ガソリン需要が高まる時期に入っているが 需要はそれほど伸びていないことから期近 2 本が売り優勢となり 小幅安で引けた ブレント原油は上昇 終値の前営業日比は 期近 2 限月が 0.53~0.56 ドル高 その他の限月は 0.08 ドル ~0.52 ドル高 EIA が発表した米週間石油在庫統計を好感した EIA 発表の 5 月 12 日までの週の米石油統計での在庫は以下の通り 前週比原油 5 億 2077 万 2000 バレル 175 万 3000 バレル減少クッシング 6630 万 8000 バレル 3 万 5000 バレル増加ガソリン 2 億 4066 万 9000 バレル 41 万 3000 バレル減少留出油 1 億 4682 万 4000 バレル 194 万 4000 バレル減少今日の材料 API 原油在庫は前週比 88 万 2000 バレル増クッシング原油在庫は前週比 50 万バレル減ガソリン在庫は前週比 180 万バレル減留出油在庫は前週比 180 万バレル増 EIA 米週間原油在庫は 6 週連続で減少原油生産は日量 930 万 5000 バレル 前週比 9000 バレル減原油輸入は日量 859 万バレル 前週比 97 万バレル増製油所稼働率は 93.4% 前週比 1.9% 上昇ガソリン需要は日量 945 万 2000 バレル 前週比 4 万 4000 バレル増留出油需要は日量 421 万 5000 バレル 前週比 7 万 6000 バレル増 本文中の限月を 6 月限から 7 月限に変更しています ( 日本先物情報ネットワーク )

2 TOPICs 米国の石油週報 クラックスプレッド クラックスプレッド 原油価格 / 改質ガソリ ドル ガロン 改質ガソリン価格ン価格 - 原 (42ガロ 油価格 4 月 12 日 月 13 日 月 17 日 月 18 日 月 19 日 月 20 日 月 21 日 月 24 日 月 25 日 月 26 日 月 27 日 月 28 日 月 1 日 月 2 日 月 3 日 月 4 日 月 5 日 月 8 日 月 9 日 月 10 日 月 11 日 月 12 日 月 15 日 月 16 日 月 17 日 月 18 日 全米レギュラーガソリン小売価格 5 月 12 日時点のクラックスプレッド ( 改質ガソリン価格から原油価格を差し引いた差 ) は 44 セントとなっており 5 月初めよりは上昇しているが 4 月中旬よりは下落している 全米レギュラーガソリンは ドルと 4 週連続で高くなっている 前年比では高いが過去 5 年平均比では安い 全米レギュラーガソリン小売価格 過去 5 年前年同期前年同期過去 5 年ドル / ガロン 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前週比前週比 % 平均比比 % 平均比 3 月第 1 週 % % 過去 5 年平均比 % 15.7% 3 月第 2 週 % % % 3 月第 3 週 % % % 3 月第 4 週 % % % 4 月第 1 週 % % % 4 月第 2 週 % % % 4 月第 3 週 % % % 4 月第 4 週 % % % 5 月第 1 週 % % % 5 月第 2 週 % % % 石油精製設備稼働率 5 月 12 日時点の石油精製設備稼働率は 93.4% と前週より +1.9% 高くなっている 昨年より +3.7% 高く 過去 5 年平均よりも +1.8% 高い 石油精製設備稼働率 過去 5 過去 5 % 11 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年前週比前年比年平均年平均比 3 月第 1 週 % 2.4% % 3 月第 2 週 % 4.0% % 3 月第 3 週 % 1.6% % 3 月第 4 週 % +0.9% % 4 月第 1 週 % +0.4% % 4 月第 2 週 % 0.4% % 4 月第 3 週 % +3.7% % 4 月第 4 週 % +4.7% % 5 月第 1 週 % +3.4% % 5 月第 2 週 % +3.7% %

3 石油精製設備原油投入量 5 月 12 日時点の石油精製設備への原油投入量は前週から +36 万バレル増加 前年比では +113 万バレル多い 過去 5 年平均でも +149 万バレル多い 原油投入量 過去 5 年過去 5 年日量千バレル 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年過去 5 年平均前週比前年比平均比平均比 3 月第 1 週 14,589 14,031 15,212 15,113 15,852 15,492 14, % 3 月第 2 週 14,463 13,994 14,987 15,300 15,911 15,472 14, % 3 月第 3 週 14,363 14,514 14,951 15,436 15,996 15,801 15, % 3 月第 4 週 14,451 14,878 15,092 15,530 15,820 16,226 15, , % 4 月第 1 週 14,750 15,008 15,315 15,728 16,234 16,429 15, , % 4 月第 2 週 14,355 15,114 15,337 15,929 16,433 16,697 15, , % 4 月第 3 週 14,454 15,074 15,613 16,212 15,941 16,938 15, , % 4 月第 4 週 14,477 14,488 15,980 15,982 16,104 17,285 15, ,181 +1, % 5 月第 1 週 14,707 14,710 15,954 16,100 15,847 16,759 15, , % 5 月第 2 週 14,742 15,180 15,904 16,347 15,986 17,122 15, ,136 +1, % 石油天然ガス掘削稼働リグ数 前週から前週から の変化 17 年 3 月 3 日 756 本 +2 本 +0.3% 16 年 3 月 4 日 地域計測日稼働リグ数 米国 前年からの変化 % 489 本 +267 本 +53.2% の変化 % 前年同時期稼働リグ数前年比 17 年 3 月 10 日 768 本 +12 本 +1.6% 16 年 3 月 11 日 480 本 +288 本 +58.9% 17 年 3 月 17 日 789 本 +21 本 +2.7% 16 年 3 月 18 日 476 本 +313 本 +65.2% 17 年 3 月 24 日 809 本 +20 本 +2.5% 16 年 3 月 25 日 464 本 +345 本 +72.5% 17 年 3 月 31 日 824 本 +15 本 +1.9% 16 年 4 月 1 日 450 本 +374 本 +80.6% 17 年 4 月 7 日 839 本 +15 本 +1.8% 16 年 4 月 8 日 443 本 +396 本 +88.0% 17 年 4 月 13 日 847 本 +8 本 +1.0% 16 年 4 月 15 日 440 本 +407 本 +91.9% 17 年 4 月 21 日 857 本 +10 本 +1.2% 16 年 4 月 22 日 431 本 +426 本 +96.8% 17 年 4 月 28 日 870 本 +13 本 +1.5% 16 年 4 月 22 日 431 本 +439 本 % 17 年 5 月 5 日 877 本 +7 本 +0.8% 16 年 5 月 5 日 415 本 +462 本 % 17 年 5 月 12 日 885 本 +8 本 +0.9% 16 年 5 月 13 日 406 本 +479 本 % 地域 カナダ 計測日 稼働リグ数 前週からの変化 前週から前年からの変化 % 前年同時期稼働リグ数前年比の変化 % 17 年 3 月 3 日 335 本 6 本 1.8% 16 年 3 月 4 日 129 本 +206 本 % 17 年 3 月 10 日 315 本 20 本 6.0% 16 年 3 月 11 日 98 本 +217 本 % 17 年 3 月 17 日 276 本 39 本 12.4% 16 年 3 月 18 日 69 本 +207 本 % 17 年 3 月 24 日 185 本 91 本 33.0% 16 年 3 月 25 日 55 本 +130 本 % 17 年 3 月 31 日 155 本 30 本 16.2% 16 年 4 月 1 日 49 本 +106 本 % 17 年 4 月 7 日 132 本 23 本 14.8% 16 年 4 月 8 日 41 本 +91 本 % 17 年 4 月 13 日 118 本 14 本 10.6% 16 年 4 月 15 日 40 本 +78 本 % 17 年 4 月 21 日 99 本 13 本 11.0% 16 年 4 月 24 日 40 本 +59 本 % 17 年 5 月 5 日 85 本 12 本 12.1% 16 年 5 月 6 日 36 本 +49 本 % 17 年 5 月 12 日 80 本 11 本 12.9% 16 年 5 月 13 日 43 本 +37 本 %

4 石油掘削稼働リグ数 5 月 12 日時点の石油 天然ガス掘削リグ数は米国は 885 本と前週から +8 本増の微増 一方カナダは 80 本あと前週から 11 本減し 減少が続いている 石油のみの掘削リグ数は 5 月 12 日時点で 712 本となっている 原油生産量 5 月 12 日までの週の米国の原油生産量は前週比 9 千バレルの微減 増加は 11 週で止まった 米国産原油の生産量 過去 5 過去 5 過去 5 年平日量千バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前週比前年比前年比 % 年平均年平均均比 % 比 3 月第 1 週 5,806 7,093 8,077 9,324 9,077 9, % 7,178 +1, % 3 月第 2 週 5,830 7,159 8,182 9,366 9,078 9, % 7,226 +1, % 3 月第 3 週 5,826 7,150 8,215 9,419 9,068 9, % 7,240 +1, % 3 月第 4 週 5,821 7,151 8,190 9,422 9,038 9, % 7,231 +1, % 4 月第 1 週 6,049 7,151 8,192 9,386 9,022 9, % 7,269 +1, % 4 月第 2 週 6,040 7,181 8,229 9,404 9,008 9, % 7,298 +1, % 4 月第 3 週 6,043 7,208 8,301 9,384 8,977 9, % 7,314 +1, % 4 月第 4 週 6,113 7,326 8,360 9,366 8,953 9, % 7,358 +1, % 5 月第 1 週 6,121 7,312 8,352 9,373 8,938 9, % 7,354 +1, % 5 月第 2 週 6,136 7,369 8,350 9,369 8,825 9, % 7,369 +1, %

5 原油と石油製品輸入量 米国の原油輸入量 日量千バレル 前週比前年同期比過去 5 年比過去 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年年平均日量千日量千日量千 % % % バレルバレルバレル 3 月第 1 週 , ,308 8,292 8,150 7, % % % 3 月第 2 週 , ,535 8,048 7,405 7, % % % 3 月第 3 週 , ,317 7,693 8,307 7, % % % 3 月第 4 週 , ,158 8,384 8,224 8, % % % 4 月第 1 週 , ,931 7,748 7,850 8, % % % 4 月第 2 週 , ,720 7,254 7,878 7, % % % 4 月第 3 週 , ,431 7,940 7,810 7, % % % 4 月第 4 週 , ,564 8,187 8,912 8, % % % 5 月第 1 週 , ,166 7,550 7,620 8, % % % 5 月第 2 週 , ,606 7,660 8,590 8, % % % 石油製品輸入量 日量千バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年過去 5 年平均 前週比前年同期比過去 5 年比 日量千バレル % 日量千バレル % 日量千バレル % 3 月第 1 週 1,771 2,200 1,844 3 月第 2 週 1,829 1,561 1,815 3 月第 3 週 1,770 1,565 1,887 3 月第 4 週 2,038 1,852 1,670 4 月第 1 週 1,828 2,112 1,807 4 月第 2 週 1,674 2,268 2,018 4 月第 3 週 1,859 2,057 1,871 4 月第 4 週 1,809 2,363 1,845 5 月第 1 週 1,643 2,607 1,972 5 月第 2 週 2,296 1,936 2,165 1,551 1,941 2,296 1, % % % 2,234 1,954 2,153 1, % % % 1,824 1,870 1,977 1, % % % 1,830 1,722 2,380 1, % % % 2,089 2,214 2,172 2, % % % 2,090 2,069 1,455 2, % % % 2,176 1,839 1,983 1, % % % 2,530 2,494 2,368 2, % % % 1,535 2,198 2,559 1, % % % 2,390 2,042 2,046 2, % % % 5 月 12 日までの週の米国の原油輸入量は前週比で 56 万バレル減少した 前年比では +93 万バレル多く 過去 5 年平均比は 40 万バレル少ない水準 石油製品輸入量も前週比 51 万バレル少なく 前年比では +12 万バレル多く 過去 5 年平均比では 12 万バレル少ない

6 石油製品出荷量 までの週 石油製品出荷量 出荷量 ( 日量千バレル ) 前週比 ( 千バレル ) 前年同月比 (%) 過去 5 年比 (%) 石油製品ガソリン留出油石油製品ガソリン留出油石油製品ガソリン留出油 石油製品ガソリン留出油 3 月 3 日 19,900 9,268 4, % 1.5% +10.4% +2.8% 0.2% +2.6% 3 月 10 日 19,464 9,254 4, % 2.2% +13.9% +6.4% +8.2% +6.2% 3 月 17 日 19,255 9,200 4, % 3.2% +18.9% +3.0% +5.9% +15.5% 3 月 24 日 19,874 9,524 4, % +3.0% +9.7% +3.7% +6.2% +6.1% 3 月 31 日 19,703 9,245 4, % +0.2% +13.5% +6.5% +8.7% +7.0% 4 月 7 日 19,879 9,275 4, % 3.7% +20.3% +5.4% +4.3% +6.7% 4 月 14 日 19,440 9,223 4, % 2.3% 2.3% +6.1% +6.3% +13.1% 4 月 21 日 19,110 9,206 3, % 1.2% 11.0% +3.4% +5.1% +4.2% 5 月 5 日 20,545 9,408 4,139 +1, % 1.0% +4.9% +1.8% +4.8% 3.8% 5 月 12 日 19,484 9,452 4,215 1, % 2.1% +5.0% +8.7% +7.2% +5.3% 5 月 12 日までの週の米国の石油製品出荷量は 石油製品は前週比 106 万バレル減と前週の反動が出ているが ガソリンは +4 万バレル 留出油は +7 万バレルと二週連続の増加となった 前年比はそれぞれ参画 2.1% +5.0% + 8.7% 過去 5 年平均比では +8.7% +7.2% +5.3% 多い水準 原油輸出量 米国の原油輸出量 日量千バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年過去 5 年平均 日量千バレル 前週比前年同月比過去 5 年比 % 日量千バレル % 日量千バレル % 3 月第 1 週 % % % 3 月第 2 週 % % % 3 月第 3 週 % % % 3 月第 4 週 , % % % 4 月第 1 週 % % % 4 月第 2 週 % % % 4 月第 3 週 % % % 4 月第 4 週 , % % % 5 月第 1 週 % % % 5 月第 2 週 , % % % 5 月 12 日までの週の米国の原油輸出量は前週比 +39 万バレル増 前年比では 7 万バレル少ないが過去 5 年平均比では +67 万バレル多い水準

7 米国の石油製品輸出量 日量千バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年過去 5 年平均 前週比前年同月比過去 5 年比 日量千バレル % 日量千バレル % 日量千バレル % 3 月第 1 週 3,119 3,239 3,749 3,949 4,385 4,614 4, % % % 3 月第 2 週 3,119 3,239 3,749 3,949 4,385 5,327 4, % % +1, % 3 月第 3 週 3,119 3,239 3,749 3,949 4,385 4,968 4, % % % 3 月第 4 週 2,696 2,849 3,749 3,757 4,385 4,784 3, % % % 4 月第 1 週 2,696 2,849 3,749 3,757 4,385 5,200 3, % % +1, % 4 月第 2 週 2,696 2,849 3,542 3,757 3,684 4,735 3, % +1, % +1, % 4 月第 3 週 2,696 2,849 3,542 3,757 3,684 4,344 3, % % % 4 月第 4 週 2,687 2,849 3,542 3,757 3,684 5,302 3, % +1, % +1, % 4 月第 5 週 2,687 2,846 3,542 3,516 3,608 4,827 3, % +1, % +1, % 5 月第 1 週 2,687 2,846 3,004 3,516 3,608 4,582 3, % % +1, % 5 月第 2 週 2,687 2,846 3,004 3,516 3,608 4,919 2, % +1, % +2, % 5 月 12 日までの週の米国の石油製品輸出量は前週比 +33 万バレル増 前年比では +131 万バレル少ないが過去 5 年平均比では +232 万バレル多い水準 石油在庫量 米国の石油在庫 在庫量 ( 千バレル ) 前週比 ( 千バレル ) 前年同月比 (%) 過去 5 年比 (%) までの週 原油在庫 ガソリン在庫留出油在庫 原油 ガソリン留出油 原油 ガソリン 留出油 原油 ガソリン留出油 17 年 3 月 10 日 1,222, , ,303 1,053 3,055 4, % +7.4% 2.6% +10.7% +9.5% +17.6% 17 年 3 月 17 日 1,226, , ,393 +4,328 2,811 1, % +8.2% 1.2% +11.0% +8.4% +16.1% 17 年 3 月 24 日 1,226, , , ,747 2, % +9.1% 1.6% +10.9% +7.0% +14.2% 17 年 3 月 31 日 1,227, , ,374 +1, % +10.2% 0.4% +10.9% +6.7% +13.8% 17 年 4 月 7 日 1,224, , ,221 2,791 2,973 2, % +9.0% 1.4% +10.6% +5.5% +12.1% 17 年 4 月 14 日 1,223, , ,266 1,233 +1,542 1, % +13.4% 1.3% +10.5% +6.1% +10.6% 17 年 4 月 21 日 1,219, , ,917 4,142 +3,369 +2, % +15.8% +1.8% +10.1% +7.4% +12.5% 17 年 5 月 5 日 1,211, , ,768 8, , % +17.3% 1.4% +9.5% +7.3% +10.8% 17 年 5 月 12 日 1,208, , ,824 2, , % +17.7% 1.3% +9.2% +7.1% +9.3% 5 月 12 日までの週の米国の原油在庫は前週比 248 万バレル減少 ガソリンも 41 万バレル減 留出油も 194 万バレル減となている 前年同月比は +0.1% ガソリンは +17.7% 多い水準で 留出油は 1.3% 減少 過去 5 年平均比では原油は +9.2% ガソリンは +7.1% 留出油は +9.3% 多い水準である

8 TOPICs OPEC Oil Market Rerport 5 月号 Highlight 原油価格の動き OPEC 諸国と非 OPEC 諸国による自発的な生産調整とそれが年末まで続くとの予想により 4 月の OPEC 参考バスケット価格は +2% 上昇して ドルとなった しかし 米国等の生産増により上昇幅は限られた ICE ブレント先物価格は +2.4% 上昇して ドル WTI 先物価格は +2.9% 上昇して ドルとなっている ブレント価格と WTI 価格のスプレッドは 2.7 ドルに少し縮小したがまだ米国への輸出の裁定取引が続いている ファンドのネットロングポジションは 4 月中旬は 3 月末に比べて 3 割増加したが 4 月の最終週には過去最大となるネットロングポジションの減少を見た 世界経済の成長率は +3.3% 2016 年前回からの変化 2017 年前回からの変化 世界の経済成長率世界 OECD 米国日本 EU 圏英国中国インドブラジルロシア 3.0% 1.8% 1.6% 1.0% 1.7% 1.8% 6.7% 7.5% 3.6% 0.2% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% 3.3% 1.9% 2.2% 1.2% 1.7% 1.4% 6.5% 7.0% 0.5% +1.2% +0.0% +0.0% +0.0% +0.0% +0.1% +0.1% +0.2% +0.0% +0.0% +0.0% 2016 年の世界の経済成長が +3.0% だったのに対し 2017 年の世界の経済成長の見通しは +3.3% 下半期に回復が見込まれる米国を除いた世界の経済は好調である 米国の経済成長は +2.2% 欧州は +1.7% 日本は +1.2% であるが 中国は前回の +6.3% から +0.2% 上方修正して +6.5% と見ている インドは +7.0% ロシアは +1.2% ブラジルは +0.5% である 世界の原油需要 世界の原油需要 日量百万バレル アメリカ欧州アジア太平洋 OECD 諸国合計その他アジアラテンアメリカ中近東アフリカ発展途上国合計旧ソ連邦その他欧州中国その他合計世界の需要合計 2012 年前年比 2013 年前年比 2014 年前年比前年比 % 2015 年前年比前年比 % 2016 年前年比前年比 % 2017 年前年比前年比 % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % #VALUE! % % % % % % % % 2016 年の世界の原油需要は 前月の予測より日量 6 万 5 千バレル上方修正し 前年比 +144 万バレル増の日量 9,512 万バレル 2017 年の世界の原油需要は 前月と変わらずの前年比 126 万バレル増の日量 9,638 万バレル 2017 年も非 OECD 諸国が引き続き需要の増加を主導し 発展途上国が前年比 +61 万バレル 中国その他が +43 万バレル増の合計 +104 万バレル増となる 一方 OECD 諸国の需要は 23 万バレル減少する

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11 原油の供給 2016 年の非 OPEC 諸国からの原油の供給はロシアの第 4 四半期の生産量を下方修正したため 日量 7 万 1 千バレル少なくなり日量 5,730 万バレルとなった 2017 年の非 OPEC からの供給見込み量は全四半期の見通しを上方修正し ことに米国の生産を増やして +37 万バレル上方修正し 前年比 +95 万バレル増の日量 5,825 万バレルとした OPEC の非原油からの原油生産量は +4 万バレル上方修正し 前年比 +1 万 7 千バレル増の 622 万バレルとした 4 月の OPEC の生産量は 1 万 8 千バレル減少し日量 3,173 万バレルだった ( 12 月に比べ 1 月は 134 万バレルと大幅に減少したが 2 月は 29 万バレル減少したが 3 月は +1 万 8 千バレル増加し 4 月は 1 万 8 千バレル減少 4 月は 12 月に比べて 130 万バレル減少している 非 OPEC からの供給 ➀ OECD 諸国 2015 年 2016 年 2017 年 日量百万バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前年比前年比 % 前年比前年比 % 前年比前年比 % 北米 % % % 西欧 % % % OECD 太平洋 % % % OECD 諸国合計 % % % 非 OPEC からの供給 2 新興諸国 2015 年 2016 年 2017 年 日量百万バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前年比前年比 % 前年比前年比 % 前年比前年比 % その他アジア % % % ラテンアメリカ % % % 中近東 % % % アフリカ % % % 発展途上国合計 % % % 非 OPEC からの供給 3 旧ソ連邦 中国等 2015 年 2016 年 2017 年 日量百万バレル 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前年比前年比 % 前年比前年比 % 前年比前年比 % 旧ソ連邦 % その他欧州 % 中国 % その他地域合計 % 小計 % プロセスゲイン % 非 OPEC 供給小計 % OPEC 非原油合計 % 非 OPEC 供給合計 % OPEC 諸国の原油生産量 ( 月間 ) 日量百万バレル サウジアラビアイラクイランクウェイト UAE ベネズエラナイジェリアアンゴラアルジェリアカタールインドネシアエクアドルリビアガボン合計 16 年 10 月 16 年 11 月 16 年 12 月 17 年 1 月前月比 17 年 2 月前月比 17 年 3 月前月比 17 年 4 月 10,566 10,625 10,443 9, , , ,954 4,571 3,709 2,848 4,590 3,719 2,868 4,642 3,725 2,859 4,475 3,780 2, ,373 3,759 2, ,412 3,793 2, ,373 3,759 2,702 3,068 3,084 3,090 2, , , ,842 2,066 2,063 2,034 2, , , ,956 1,615 1,645 1,474 1, , , ,508 1,498 1,701 1,674 1, , , ,692 1,091 1,089 1,087 1, , , , ,305 33,374 33,029 32,026 1,348 31, , ,732 前月比 12 月比 ,297

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16 石油製品市場と石油精製設備稼働状況 4 月の大西洋地区石油製品市場は国内市場が良く また輸出も活況で強かった 流入が少なく 石油精製設備のメインテナンスもあり 市場は引き締まった 米国のガソリン需要が第一四半期の不調の反動で好調となり 夏物の品質に変わることや米国の石油精製設備のメインテナンスが重なった またアジアの石油製品市場では 需要は堅調で こちらもメインテナンスがピークの時期になった タンカー市場 在庫の動き タンカーのスポットフレイトレートは前月から 0.4% 下落した VLCC 市場は堅調で 船舶活動は活況で積載貨物も多く フレイトは平均 20% 上昇した しかし Suezmax や Aframax の Dirty スポットフレイトレートは下落した 積載貨物限られていたため 船腹過剰で月末までにそれぞれ 8% 10% 下落した 3 月の OECD 民間石油在庫は 30 億 1300 万バレルだった 過去 5 年平均に比べて 2 億 7600 万バレル多く 原油が 1 億 8700 万バレル 石油製品が 8900 万バレル多い OECD 民間在庫は消費量の 64.8 日分で 5 年平均より +4.8 日分多い 百万バレル民間在庫アメリカ欧州アジア太平洋戦略備蓄アメリカ欧州アジア太平洋 OECD 合計海上在庫 2014Q1 2014Q2 2014Q3 2014Q4 2015Q1 2015Q2 2015Q3 2015Q 年 Q 年 Q 年 Q 年 Q4 2017Q1 2,611 2,681 2,718 2,705 2,789 2,878 2,954 2,986 3,015 3,052 3,060 2,982 3,013 1,317 1,387 1,385 1,414 1,458 1,508 1,542 1,561 1,589 1,609 1,617 1,600 1, ,005 1, , ,585 1,580 1,578 1,580 1,583 1,585 1,579 1,587 1,593 1,591 1,594 1,598 1, ,196 4,261 4,297 4,285 4,372 4,463 4,533 4,572 4,608 4,643 4,654 4,580 4, ,017 1,055 1,094 1,068 1,102 1,043 民間在庫アメリカ欧州アジア太平洋戦略備蓄アメリカ欧州アジア太平洋 OECD 合計 58 日 56 日 66 日 53 日 35 日 29 日 35 日 54 日 94 日 58 日 59 日 58 日 61 日 61 日 64 日 64 日 65 日 65 日 65 日 63 日 65 日 57 日 56 日 58 日 60 日 60 日 63 日 64 日 64 日 64 日 65 日 65 日 64 日 64 日 66 日 66 日 69 日 66 日 70 日 73 日 72 日 70 日 71 日 71 日 72 日 53 日 53 日 47 日 52 日 56 日 54 日 51 日 55 日 57 日 54 日 48 日 53 日 34 日 34 日 34 日 35 日 34 日 34 日 34 日 34 日 34 日 34 日 34 日 34 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 28 日 34 日 35 日 35 日 35 日 33 日 34 日 35 日 34 日 33 日 34 日 35 日 34 日 54 日 50 日 48 日 55 日 54 日 51 日 49 日 55 日 54 日 51 日 49 日 55 日 93 日 93 日 92 日 96 日 95 日 98 日 98 日 100 日 98 日 99 日 97 日 99 日

17 OECD 諸国の原油在庫 4,654 4,614 4,800 百万バレル 100 日 4, 日 99 日 98 日 4, 日 4, 日 4,400 4,230 4, 日 4, ,144 日 91 日 92 日 4, 日 90 日 90 日 90 日 88 日 4, 日 3, 日 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 OECD の民間在庫 OECD の戦略備蓄海上在庫 北米 西欧 太平洋 OECD 合計 原油の需給 OPEC 諸国に必要とされる原油の生産量は 2016 年は 3180 万バレルで前年より +200 万バレル増加した 2017 年は 3,191 万バレルで昨年より +11 万バレル多い ( 注 )OPEC Oil Market Report5 月号によれば 2017 年の世界の原油の需要は日量 9,638 万バレル 一方非 OPEC からの供給予想はプロセスゲインや OPEC の天然ガス等からの原油生産量も含めて日量 6,447 万バレル その差の 3,191 万バレルが OPEC に必要とされる生産量である しかし 最新の 2017 年 4 月の実際の OPEC の生産量は日量 3,173 万バレルなので 仮にこのままの OPEC による生産量が続くとするなら 年間で日量 18 万バレル供給不足ということになる つまり OPEC とロシア等一部非 OPEC 諸国の減産により 需給はバランスし 6 年振りに供給不足に転じるというものである 世界の原油需給 日量百万バレル 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 = 世界の需要 非 OPECの供給 OPECに必要な生産量 OPECの実際の生産量 需給バランス TOPICs 非 OPEC からの供給 OPEC Oil Market Report5 月号には 非 OPEC からの供給についての一文が追加されている それによると 2016 年の原油価格低下により上流部門のプロジェクトの延期も含めて 世界の石油資源開発投資は前年比 23% 減少した ことに北米では石油資源開発投資は 38% 減少し 米国の稼働リグ数は 48% 減少し リグの据え付けも減少した 2016 年の非 OPEC 諸国の原油供給は急激に落ち込み 2014 年の +230 万バレル増 2015 年の 万バレル増から +70 万バレル増に大きく落ち込んだ 2016 年の非 OPEC からの供給量は OECD アメリカで 50 万バレル 中国 30 万バレル ラテンアメリカ 10 万バレルの減少となっている 一方旧ソ連邦ではロシアからの供給が増えて +20 万バレル増だった OECD アメリカの生産減は 米国のタイトオイルも含めた陸上油田からの供給以外にメキシコの生産減とカナダのオイルサンドの森林火災による生産障害があった 2016 年の米国の生産は前年比 40 万バレル減だったが 2017 年に入ってからは価格が上昇して増産傾向になっている ( 図 1)

18 2017 年の非 OPEC 諸国からの供給は世界経済の動向 石油企業ことに米国の石油企業による需要増 新たなエネルギー政策ことに米国の影響 カナダとブラジルのプロジェクトの完成時期等 価格要因や他の地政学的な要因と共に 多くの要因によって異なる 米国の石油と天然ガス企業は 既に 2017 年の活動に入っているが 価格の上昇に伴いその活動は活発になっている 米国の原油生産は 2 月に日量 900 万バレルを超え 昨年 9 月の生産量より日量約 +50 万バレル多い 2017 年の米国の石油生産は日量 82 万バレル多くなり そのうち原油は 60 万バレルを占める 今年 1 月 ~2 月の 2 ヶ月間のタイトオイルの生産量は 12 月に比べて日量 +10 万バレル増だった また天然ガスの清算量は同時期に原油換算日量 + 26 万バレルだった 稼働リグ数や増加する資金の動き にその傾向が現われている 2017 年の米国のタイト原油生産量は 日量 60 万バレル増加するだろう 非 OPEC 諸国全体では 2017 年では日量 95 万バレル増加すると見込まれる 米国以外にカナダの +22 万バレル ブラジルの +21 万バレル等がある 一方 メキシコや中国は大きく減少するだろ 過剰な供給により海上で在庫されている原油は 世界経済が原油需要を押し上げることにより 今後減少するだろう しかし 年末まで原油市場の需給の再均衡はすべての供給者が努力して市場の安定を図り 個々の国のためばかりでなく 世界経済全体の繁栄のために動くことが大切だろう 今後の予想 ようやくトランプ大統領の化けの皮がはがれ 日米の株価が下落した 大統領就任後 100 日は持ったが 200 日は難しそうだ まだトランプ大統領は政治を尽くすであろうが その威力は冷め始めている 幸い米国の景気はかなり良い状態で 政治リスク以外には企業業績を危うくする危険は見当たらない 従って株価もまた元に戻る可能性はあるが 幻想が剥落したトランプノミクスには期待は抱けないだろう 原油価格は OPEC による必死の宣伝で価格は上昇しているが こちらも幻想が剥落するのは時間の問題であろう 今後夏場にかけてガソリンの需要期に入るので米国景気同様 原油価格が下落する可能性は少ないが かといって 幻想を抱いて高値を追うとは思えない 良くて横這いであろう 価格が下落して米国のシェールオイルの稼働リグ数が減少すれば 価格は持ち直すかもしれない 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス ( 以下 COMMi という ) が信頼できると判断した情報源をもとに COMMi が作成 表示したものですが その内容及び情報の正確性 完全性 適時性について COMMi は保証を行なっておらず また いかなる責任を持つものでもありません 本資料に記載された内容は 資料作成時点において作成されたものであり 予告なく変更する場合があります 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権は COMMi に帰属し 事前に COMMi への書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正 加工することは堅く禁じられています また 本資料およびその複製物を送信 複製および配布 譲渡することは堅く禁じられています COMMi が提供する投資情報は あくまで情報提供を目的としたものであり 投資その他の行動を勧誘するものではありません 本資料に掲載される株式 債券 為替および商品等金融商品は 企業の活動内容 経済政策や世界情などの影響により その価値を増大または減少することもあり 価値を失う場合があります 本資料は 投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく 本資料に基づいて投資を行った結果 お客様に何らかの障害が発生した場合でも COMMi は 理由のいかんを問わず 責任を負いません COMMi および関連会社とその取締役 役員 従業員は 本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります 発行元 : 株式会社コモディティーインテリジェンス 4 東京都中央区日本橋蛎殼町 1 丁目 会社電話 : 会社ファックス メールアドレス : kondo@commi.cc