出所 ) ブラジル運輸省 (MT) 図 55 ブラジルの主要な河川の流水域区分 73

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さなえおおかわち
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1 2.2.6 ブラジルで 2012 年現在航行可能な河川交通の距離は 27,420 キロメートル浚渫や閘門整備等により潜在的に航行できる河川距離を併せると 42,828 キロメートルに及ぶと考えられている特に穀物の流通ではアマゾン河流域とトカンチンス河 / アラグアイア河流域の河川交通の重要性が高く河川の竣工や河川港整備ターミナル設備建設河川港へのアクセス道路の整備等を併せて実施することが必要となっているただしこれら河川交通の開発は水力発電用のダム建設との兼ね合いが難しい点として指摘されているブラジル政府は安価なエネルギー源として水力発電開発を非常に重視しておりダム建設と閘門建設でどちらが優先されるかとの課題があるアマゾニカ AMAZÔNICA 北東部 NORDESTE 表 23 ブラジルの主要水系における航行可能距離水系州推計距離 ( キロメートル ) 主要な河川トカンチンス / アラクアイア TOCANTINS/ARAGUAIA サンフランシスコ SÃO FRANCISCO 東部 LESTE チエテ / パラナ TIETÊ/PARANÁ パラグアイ PARAGUAI 南部 SUL ウルグアイ URUGUAI AM, PA, AC, RO, RR, AP 航行可潜在性合計 * 18, ,023 Amazonas, Solimões, Negro, Branco, Madeira, Purus, Juruá, Tapajós, Teles Pires, Juruena, Mamoré, Guaporé MA, PI 1,740 2,975 4,715 Mearim, Pindaré, Itapecuru, Parnaíba, Balsas TO, MA, GO 2,200 1,300 3,500 Tocantins, Araguaiae Mortes MG, BA, PE, SE 1,400 2,700 4,100 São Francisco, Grande, Corrente MG, ES, RJ - 1,094 1,094 Doce, Paraíba do Sul e Jequitinhonha SP, PR, SC 1,900 2,900 4,800 Paraná, Tietê, Paranaíba, Grande, Ivaí, Ivinheima MT, MS, PR 1,280 1,815 3,095 Paraguai, Cuiabá, Miranda, São Lourenço, Taquari, Iaurú RS ,300 Jacuí, Taquarí,Lagoa dos Patos, Lagoa Mirim RS, SC - 1,200 1,200 Uruguai, Ibicuí 合計 27,420 15, ,827.5 出所 ) ブラジル運輸省 (MT) 72

2 出所 ) ブラジル運輸省 (MT) 図 55 ブラジルの主要な河川の流水域区分 73

現在のところ穀物のバージ輸送で主に利用されている河川交通ルートは以下の 2 つである 1 パラナ川からチエテ川に抜けるルート ( パラナ川水系 ): パラナ川サンシアモからチエテ川アニュマスまでバージ輸送しその後はサントス港まで鉄道輸送するルートブラジルで最も発達した河川交通路である ( 下図及び次頁図参照 ) サンシアモバージへ積み込みトラックに積み替えアニュマストラック輸送

3 現在のところ穀物のバージ輸送で主に利用されている河川交通ルートは以下の 2 つである 1 パラナ川からチエテ川に抜けるルート ( パラナ川水系 ): パラナ川サンシアモからチエテ川アニュマスまでバージ輸送しその後はサントス港まで鉄道輸送するルートブラジルで最も発達した河川交通路である ( 下図及び次頁図参照 ) サンシアモバージへ積み込みトラックに積み替えアニュマストラック輸送サントス港図 56 パラナ川水系の水上交通路出所 )Toshi-ichi Tachibana 2009 サントス港 (Port of Santos) 2 マデイラ川ポルトヴェーリョからアマゾン川のイタコチアラ港又はサンタレン港へ抜けるルート ( アマゾン川水系 ):1997 年に開通して当初イタコチアラ港のみ用いられその後 2003 年にサンタレン港が竣工したアマッジ社とカーギル社がポルトヴェーリョにバージへの積み替え施設を持ちもう 1 社が建設を予定している ( 次頁図参照 ) 今後穀物輸送に関して北部東北部ルートで開発が期待されているのは以下の 2 つである 3 テレス川からタパジョス川を通りアマゾン川に抜けるルート ( アマゾン川水系 ): アマゾン川の支流タパジョス川のイタイトゥバからバージに積み込み ( ブンゲドレフュス等 7 社が建設予定で環境認可が下り次第建設できる ) その後マカパ港ベレン港イタキ港等までバージで輸出船に積み替えるルートが現在航行可能で道路 BR163 が建設され次第利用される見込みであるまたその上流にあたるテレス川からタパジョス川に至るルートについても航行が出来るように 2013 年からタパジョス川ジャカレンカンガからイタイトゥバに至る区間に 2 ヵ所の閘門の建設が始まる見込みであるさらにテレス川からジャカレンカンガに至る区間に閘門が 2 ヵ所程度必要とみられておりこれについては建設の前段階の事前調査が 2013 年にも実施される見込みとなっている他に同じくタパジョス川の支流にあたるジュルエナ川についても事前調査が行われる可能性があるただし閘門建設は容易でないことからこれらの支流で実際に河川交通が始まるまでにはかなり時間を要するのではないかとの見通しである ( 次頁図参照 ) 74

マカハ港ヘレン港イタコチアラ港サンタレン港イタキ港 2 ホルトウェーリョイタイトゥハ 3 4 1 サンシアモ

4 マカハ港ヘレン港イタコチアラ港サンタレン港イタキ港 2 ホルトウェーリョイタイトゥハサンシアモアニュマス航行可能水量豊富時に航行可能航行不可能出所 ) ブラジル運輸省 (MT) 図 57 ブラジルの主要な航行可能河川 75

5 4 トカンチンス川アラグアイア川 ( トカンチンスアラグアイア水系 ): トカンチンス川の下流のダムに設けられたトゥクルイ閘門 (2 つの閘門から成り 33 メートルの水位差 ) の建設は 1981 年に開始したが途中に中断を挟んでおよそ 30 年間をかけたプロジェクトとなり 2010 年 11 月にようやく開通したこれによりトカンチンス川とアラグアイ川の 2 経路の河川ルートでパラ港へのアクセスが可能になる第一歩となった実際に利用可能になるまでにはまだしばらく時間がかかるものとみられるが期待されているルートの一つであるただしベレン港については政府がまだ穀物輸送港として重視していないため良い穀物ターミナルがないことが問題として指摘されている出所 ) ブラジル国家通商基盤整備局 (DNIT) 図 58 トゥクルイ (Tucurui) 閘門とトカンチンス河アラグアイ河 PAC1 PAC2 PAC1 では 2007 年から 2010 年までの 4 年間に河川関連では 67 の河川港の改修整備ダム / 閘門 1 ヵ所の建設で計 7 億レアルを見込んでいたまた 2010 年に発表された PAC2 では内水面交通で計 48 プロジェクトに 27 億レアルうち河川港のターミナル建設が 34 プロジェクト河川の浚渫桟橋整備等が 7 プロジェクト新規河川ルートのための調査が 7 プロジェクトとなっている前述のトゥクルイ閘門やタパジョス川の浚渫整備等が含められている 76

6 建設段階調査計画段階 PAC1 のうち 2010 年までに着手済み計画状況建設段階調査計画段階準備中実施中出所 ) ブラジル運輸省 (MT) 実施状況 (2012 年 4 月 ) 図 59 PAC1 及び PAC2 による河川交通整備計画と実施状況 77

7 2.2.7 ブラジルの穀物輸出港湾では南部に位置するサントス港 ( 穀物取扱いシェア 25%) パラナグア港とサンフランシスコドスル港 ( 同 36%) リオグランデ港( 同 16%) が主要な港となっておりこれら 3 港がブラジルからの輸出の 77% を占めるこれら 3 港では穀物取扱量の増加も著しく ( 下表参照 ) これら港湾設備の増強や浚渫アクセスの改善は引き続き大きな課題となっているまた北東部ではイタキ港 5 からの穀物積出しのための設備増強に対して近年多くの官民の投資が入り 2006 年から 2011 年にかけて大きく成長してきたが同港では今後北南鉄道の整備を控えさらなる強化整備が必要とされているアマゾン川流域の河川港は前述のようにマトグロッソ州から北部に至る道路の整備が遅れており 2006 年から 2011 年にかけてはあまり大きな変化が見られなかったが 2014 年の道路完成を控えサンタレン港やアマゾン川下流その他東北部の港湾設備の強化も重要である表 24 ブラジルの大豆大豆油トウモロコシの輸出港別の輸出量推移単位 : 千トン大豆大豆大豆大豆油トウモロコシ大豆油トウモロコシ ( 丸粒 ) ( 丸粒 ) ( 丸粒 ) 大豆油トウモロコシ輸出量計 15,675 1,417 5,624 24,956 2, ,986 1, うち主要港湾南部サントス 4, , , ,811 パラナグア 4, ,207 4,095 1,325 3,440 6, ,532 リオグランデ 2, , , サンフランシスコトスル , , ヴィトーリア , , 東北部サンルイス / イタキ , , イタコチアラ 1, , , サンタレンその他 , 出所 ) ブラジル穀物輸出協会 (ANEC) PAC1 PAC2 PAC1 では 2007 年から 2010 年までの 4 年間に 12 の海洋港の改修整備で計 27 億レアルを見込んでいたまた 2010 年に発表された PAC2 では 21 の海洋港で計 48 プロジェクトの改修整備浚渫拡張運営効率化で 51 億レアルを見込んだ 5 サンルイス港は公営のイタキ港と民間経営のポンタデマデイラ港から成るが一般にイタキ港としての呼称が良く用いられている 78

8 建設段階調査計画段階 PAC1 のうち 2010 年までに着手済み計画状況完成実施中入札中準備中建設段階調査計画段階出所 ) ブラジル運輸省 (MT) 実施状況 (2011 年 4 月 ) 図 60 PAC1 及び PAC2 による港湾整備計画と実施状況 79

9 24 同年 12 月 6 日には大統領は新たな港湾に係る物流インフラ整備計画を発表した同計画では民営化と既に民営企業が操業している港湾ターミナルの再入札によって 2014 年からの 4 年間で港湾分野に 542 億レアル年に 310 億レアル年に 232 億レアルの投資を呼び込みたいとして投資誘致案件が公表されている下表参照このほかに連邦政府が PAC に組み込む形で 64 億レアルを投資し港湾の浚渫サントス港ヴィトーリア港リオグランデ港パラナグア港等と港湾へのアクセス関連の物流インフラ道路鉄道を整備する表 25 港湾に係る物流インフラ整備計画の主要な投資誘致対象単位百万レアル 2014/ /17 3,137 1,505 ｲﾀｺﾁｱﾗ/ﾏﾅｳｽﾏｶﾊﾟ 135 ﾎﾟﾙﾄｳﾞｪｰﾘｮ 115 ﾍﾞﾚﾝ/ﾐﾗﾏﾙ/ｵｳﾃｲﾛ/ｻﾝﾀﾚﾝ/ｳﾞｨﾗﾄﾞｺﾝﾃﾞ北部計 4,372 1,597 イタキ 2,722 1,872 ｱﾗﾂ/ｻﾙﾊﾞﾄﾞｰﾙ/ﾎﾟｰﾄｽﾙ/ｲﾚｳｽ 1,295 2,76 ﾚｼﾌｪ/ｻｳﾍﾟ 1, ﾍﾟｾﾑ 1,224 ｶﾍﾞﾃﾞﾛ 107 ﾏｾｲｵ 12 北東計 6,775 5,159 ヴィトーリア 6,512 6,875 ｲﾀｸﾞｱｲ/ﾘｵﾃﾞｼﾞｬﾈｲﾛ 7,053 4,466 ｻﾝﾄｽ/ｻﾝｾﾊﾞｽﾁｬﾝ 2, ,509 12,146 ﾊﾟﾗﾅｸﾞｱ/ｱﾝﾄﾆｱ 1,038 3,329 ｲﾝﾋﾞﾂﾊﾞ/ｲﾀﾊｲ/ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺﾄﾞｽﾙ 1, ,363 4,250 南東部計ﾎﾟｰﾄｱﾚｸﾞﾚ/ﾘｵｸﾞﾗﾝﾃﾞ南部計出所ブラジル運輸省 MT 80

10 サントス港サントス港はサンパウロ州埠頭公社 (CODESP) が運営する半民間の機構となっているサントス港には計 63 岸壁 ( バース ) ある穀物輸出ターミナルは ADM ドレフュス(2 カ所 1 つはカーギルと共同 ) ノーブルグループ等の連合体 T-Grain 三井マルチグレインが所有する 6 カ所である他にブンゲが港湾区域外に穀物ターミナルを有する 6 サントス港の最大の課題は岸壁の浚渫の遅れである PAC 計画でもサントス港の浚渫が取り上げられてきたが実施が遅れまたその間に汚泥の堆積が進んだことによって公式の水深は 13 メートルとなっているが満水時の状況とみられ実際は 12 メートル程度になっているとみられている 7 現在水深を 15 メートルとする浚渫工事を実施中で新たな港湾に係る物流インフラ整備計画でも政府予算による予算措置が盛り込まれた将来的には 17 メートルまで浚渫を行うとの計画であるそのほかトラックの激しい混雑がみられアクセス改善も課題であるパラナグア港パラナグア港はパラナ州政府が設立したパラナグアアントニーナ港湾局 (APPA) が運営するパラナグア港も水深 13 メートルで浚渫工事が PAC 計画に含まれて重点事項であったが実施は遅れているまた現在 20 ヶ所の岸壁を 32 ヶ所に拡大するなど港湾設備の拡張やアクセス改善等の計画が実施中である穀物ターミナルはカーギルブンゲ等 11 ヶ所があるリオグランデ港リオグランデ港はリオグランデドスル州リオグランデ港管理局が運営する水深 14.5 メートルで同じく浚渫が計画されているイタキ港 ( 東北部 ) マラニョン州港湾管理公社 (EMAP) が管轄する半民半官の運営浚渫が完了しており最大水深は 21.5 メートルで近年大型化している船舶に十分対応可能な水深が確保されている現在 6 岸壁がありさらに新たに 2 ヵ所を増設中であるさらに今後拡張していく計画がありブラジルの港湾の中でも投資が活発に行われている港湾の一つである穀物では鉄鋼大手で鉄道輸送網を有するヴァーレ社が大豆 ( 丸粒 ) のターミナルと輸出設備を有している他に州政府主導でマラニョン州穀物ターミナルプロジェクト (Tegram) が 2013 年から一部で運用開始を目標に 3 フェーズに分けて実施され鉄道引込線穀物ターミナルや穀物ローダー等の建設が計画されており入札建設が開始しているそれぞれのフェーズで年間 500 万トンの穀物積出能力を予定しており計 1,500 万トンの積出能力が増強される計画サンタレン港 ( アマゾン川 ) 港湾特別局 (SEP) 直属のパラ港湾公社 (CDP) が運営水深は 15 メートルカーギルの穀物ターミナルがあり現在貯蔵能力 6 万トン年間 120 万トンの取扱量でさらに貯蔵能力を 9 万トンに拡張する計画が承認済みであるさらにマッジ社等も穀物向けターミナル整備を予定イタコチアラ港 ( アマゾン川 ) マトグロッソ州大豆生産最大手のマッジ社の穀物ターミナルがあり施設の拡張移転等の計画がある 6 農林水産省 2012 年 3 月現地調査報告より 7 パナマックス級 (6~7 万トン ) で満載時喫水 12.0 メートルポストパナマックス級 (10 万トン ) 同 15.2 メートル 81

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$2004.…A…}…]…fiŁ\”ƒ.pdf$ INPA 1 Conselho Nacional de Desenvolvimento Cientifico e Tecnologico (The National Council for Scientific and Technological Development) PPG / JICA JICA 19772001(km2