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1 青森県県有施設長期保全計画書作成マニュアル 第一総合管理計画に記載すべき事項二公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針 (4) 公共施設等の管理に関する基本的な考え方 1 点検 診断等の実施方針今後の公共施設等の点検 診断等の実施方針について記載すること 2 維持管理 修繕 更新等の実施方針維持管理 修繕 更新等の実施方針 ( 予防保全型維持管理 viii の考え方を取り入れる トータルコスト ixの縮減 平準化を目指す 必要な施設のみ更新するなど ) などを記載すること ポイント 青森県県有施設利活用方針 において 県が長期に利用する施設について 一定の性能水準を維持すること 計画的な保全措置を実施することにより 施設の長寿命化を推進することとしている そのため 青森県県有施設 長期保全計画書作成マニュアル を平成 21 年 3 月に策定し 平成 21 年度から大規模な施設や設備が特殊な施設等を除き 施設の部材や設備等の概要 定期点検結果や改修工事の履歴 今後の改修が必要となる時期や費用の見込み等を内容とする長期保全計画書を施設の管理者が作成することとしており これによって県有施設の計画的な改修を図っていくこととしている 長期保全計画書では 棟ごとに 1 施設の基本情報と基本性能 ( 構造 部材 建築設備等 ) 2 劣化具合 ( 劣化度調査や施設管理者の日常点検等による結果 ) 3 不具合箇所 ( 消防点検や建築物の定期点検等の結果 ) 4 修繕履歴 ( 小破修繕も含む ) を明らかにし 長期保全計画表を作成することとしている 長期保全計画表では これまでの工事履歴から 部材ごとの向こう30 年間のおおよその工事の時期と費用を把握することができる なお 長期保全計画書は3 年毎に 最新の情報を基に更新を行うこととしている -204-

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15 青森県ライフサイクルコスト試算手法及び施設評価手法開発業務 ( ライフサイクルコスト試算手法 ) 第一総合管理計画に記載すべき事項一公共施設等の現況及び将来の見通し (3) 公共施設等の維持管理 ii 修繕 iii 更新 iv 等に係る中長期的な経費の見込みやこれらの経費に充当可能な財源の見込み等 ポイント 主な県有施設について 今後 30 年間に必要となる施設にかかる経費を把握したうえで 県有施設の統廃合や民間移譲等による総量縮小 貸付などの資産運用を進めた場合や 施設を長寿命化した場合の全体経費及び効果額を把握するとともに 年度によって所要額の増減が大きい改築や大規模改修の工事費の平準化を検討するためのシュミレーションツールとしている <ライフサイクルコスト試算の対象と設定条件 > 青森県が保有する施設のうち 事務庁舎と学校で総面積の約 7 割を占めていることから 試算を行う施設は 庁舎 校舎及び体育館とし 病院 大規模運動施設 美術館等の構造が特殊であったり維持管理費等の標準化が困難な施設 常時 人が使用しない付属建物等は対象外としている 試算ツールは 建築年代及び地域により設備の仕様や光熱水費等が異なることから 建設年代による整備水準を整理したうえで 工事費 維持管理費及び光熱水費等のライフサイクルコストに係る床面積あたりの単価 目標使用年数及び必要と見込まれる改修周期を設定している 試算を行う際は それぞれの建物について 建築概要 ( 用途 規模 建設年 地域 設備仕様 ) 及び試算条件 ( 改修周期 改修レベル 継続使用 解体等 ) を設定し 様々なパターンのLCCシミュレーションを可能としている LCC シミュレーションの設定条件 シナリオ A : 現状 ( 現在の施設量保持 ) 30 年間の保有コスト ( 単純平均 ) 効果額 (A との比較 ) ( 単純平均 ) 40 年 5,771 億円 改築 (192 億円 / 年 ) シナリオ B :A に加え統廃合 ( 行革等による施設減 ) 施設減 5,567 億円 204 億円 (185 億円 / 年 ) ( 7 億円 / 年 ) シナリオ C :B に加え長寿命化 (60 年または 88 年使用 ) 4,908 億円 863 億円 60 年 (163 億円 / 年 ) ( 29 億円 / 年 ) 延命改修 改築 88 年の場合 シナリオ D :C に加え総量縮小 ( 人口推計をベースに 5% 縮小 ) 総量縮小 4,575 億円 1,196 億円 (152 億円 / 年 ) ( 40 億円 / 年 ) -218-

16 青森県ライフサイクルコスト試算手法 及び施設評価手法開発業務 報告書 平成 18 年 2 月 社団法人 日本ファシリティマネジメント推進協会 -219-

17 目次 青森県の FM ツール開発業務の概要 1 第 1 編開発の経緯 1. 策定の背景 (1) 青森県を取り巻く背景 4 (2) 青森県の人口推移 4 (3) 青森県の財政状況 5 (4) 青森県の施設状況 6 (5) 法 制度 9 (6) 資産運用の動向 青森県の資産戦略 (1) 資産戦略 14 (2) 県有施設整備の方向性 15 (3) 適切な保全 ライフサイクルコスト試算手法 施設評価手法開発の目的 (1) ライフサイクルコスト試算手法 23 (2) 施設評価手法 23 (3) ライフサイクルコスト試算手法と施設評価手法の活用イメージ ライフサイクルコスト試算手法の開発 (1) ライフサイクルコスト試算手法の考え方 25 (2) ライフサイクルコスト試算方法の構成と設定条件の検討 25 (3) 青森県ライフサイクルコスト試算手法の概要 32 (4) ライフサイクルコスト試算結果 施設評価手法の開発 (1) 資産戦略と施設評価手法の考え方 46 (2) 施設評価の検討 48 (3) 青森県施設評価手法 ( 案 ) の概要 50 (4) モデル施設評価の結果

18 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 1. 青森県ライフサイクルコスト試算ツール概要 青森県ライフサイクルコスト試算ツールマニュアル 81 第 3 編青森県施設評価シート及びマニュアル 1. 施設評価シート 施設評価運用マニュアル 98 第 4 編維持保全と保全情報システム 1. 保全情報システムの概要 維持管理費と保全情報システム 保全情報システムの今後の活用 モデル施設の長期修繕計画 152 第 5 編今後の展開 1. 総量縮小と施設財政シミュレーション 施策評価等との関連付け 評価のサイクルと実施体制 LCC とLCCO 既存県有施設の利活用スキーム 165 用語の定義と解説 先進事例調査先 引用文献 -221-

19 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 (1) ライフサイクルコスト試算手法の考え方 LCCは 企画設計から建設 運用 廃棄までの各段階でかかる経費を計上し分析することによって 計画案の将来までを見通した最適化を目的とする場合と 既存の建物の修繕 改修 機能更新などの投資資本の最適化を目的とする2つの場合がある LCCを算出するには 企画段階では概算法 基本設計時では略算法 実施設計時には精算法というように 各段階に合わせてその方法が異なるのが一般的である つまり LCC を算出する建物に使用する部位 部材が明らかになってくるほど より詳細なLCCが算出できることになる しかし 精算法は 建物を構成する全ての部位 部材を積み上げてLC Cを算出するため 多大な手間と時間を要する 青森県の試算手法の目的は 県が所有する既存の施設群について一定期間のLCCを把握することであるため 対象とする施設全てに精算法を用いて算出することは不可能である そこで 用途 延床面積 所在地 設備機器等の主要要素から算出できる略算法的な手法を用いることとした ここでのライフサイクルコスト試算手法は 建物概要 ( 建物の用途 規模 建設年 建設地 設備仕様 ) を設定し 今後 30 年間の略算 LCCの算出 集計を行い シナリオパターン ( 改修周期や改修レベル 及び資産戦略等 ) を設定し 様々なシミュレーションを可能とするものである (2) ライフサイクルコスト試算手法の構成と設定条件の検討 1) 対象施設県有施設は 平成 16 年度末時点で4,379 棟 約 221 万m2となっており このうち事務庁舎と学校で全体の約 7 割を占めている 学校では校舎の他 体育館及び柔剣道場が占める割合も大きいため これらを 体育館 として対象とした ライフサイクルコスト試算手法の対象とする建物は 公有財産台帳に記載されている通常人が使用する建物とし 付属建物等は対象外とした なお 病院 大規模運動施設 美術館等は構造が特殊であったり 利用特性から維持管理費等の標準化が困難な施設や本来その施設単独で保全計画が作成されるべき施設も対象外とした 対象とする用途は表 対象とする延床面積及び棟数は表 1-4-2のとおりである

20 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 表 LCC 試算手法対象施設と対象外施設対象施設用途種別庁舎事務庁舎 福祉施設 社会教育施設 大学 各種学校 試験研究施設等校舎県立高等学校 県立養護学校の校舎体育館庁舎及び校舎の体育館対象外施設 倉庫 車庫などの付属建物 職員公舎 県営住宅 木造建物 大型鉄骨造建物 交通 流通施設 畜舎 養殖場などの農林水産施設( 試験研究所は除く ) 環境保全施設 表 LCC 試算手法対象施設 ( 延床面積及び棟数 ) 地域 庁舎校舎体育館延床面積 ( m2 ) 棟延床面積 ( m2 ) 棟延床面積 ( m2 ) 棟 青森 299, , , 弘前 69, , , 八戸 69, , , むつ 20, , , 計 459, , , 合計 1,215, )LCC 試算でのシナリオパターンの設定等現状の施設を保持していく場合の今後 30 年間のLCCの把握と施設整備方針 ( 素案 ) を適用させた場合の30 年間 LCC 及び総量縮小に向けた仮設を導き出すため 4つのシナリオでパターンを設定し LCC 試算を行う 4つのパターンは以下の通りである

21 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 パターンA: 現状 ( 現在の施設量保持 ) 目的 - 現在県が保有する施設量をそのまま保持した場合のLCC 把握条件 - 現状通り施設を維持 40 年で改築パターンB: 現状 + 統廃合 ( 行政改革による施設減 ) 目的 - 平成 16 年 12 月の行政改革大綱の改訂による施設の統廃合等を反映した場合のLCC 把握条件 - 一部の施設を廃棄または譲渡 その他は40 年で改築パターンC: 施設整備方針 ( 施設の長寿命化 ) 目的 - パターンBに加えて施設整備方針 ( 素案 ) を適用させた場合のシミュレーション条件 - 40 年で改築を60 年または88 年使用パターンD: 総量縮小 ( 保有施設量の縮小 ) 目的 - パターンCに加えて総量縮小を実施した場合のシミュレーション条件 - 40 年で改築を60 年または88 年使用 老朽施設廃止 ( 人口減少に合わせ全体の5% の施設量を縮小 ) 今回の LCC 試算では 対象施設全体及び個別施設の各パターンの LCC を比較し 施設 整備方針 ( 素案 ) 及び総量縮小のコスト的な効果を検証する パターン A: 現状 ( 現在の施設量保持 ) 40 年 80 年 改築 改築 パターン B: 現状 + 統廃合 ( 行政改革による施設減 ) 40 年 施設減 改築 80 年 改築 パターン C: パターン Bに加えて施設整備方針 ( 施設の長寿命化 ) 60 年 88 年長寿命化改修 60 年または 88 年使用 パターン D: パターン C に加えて総量縮小 総量縮小 長寿命化改修 60 年 88 年 60 年または 88 年使用 図 シナリオパターンの設定イメージ

22 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 3)LCC 算出標準コストの設定 LCCの算出やシミュレーションを簡便に行えるよう 工事費や維持管理費 光熱水費等のあらゆるコストを平均的な床面積当たり単価に置き換えを行う その中でも 用途や建設年代 所在地等によって床面積当たり単価に違いがあるものについては それぞれ分類し それぞれの特性を反映させる 各施設の用途 建設年代 延床面積 所在地等の把握には 出納局で管理している公有財産台帳を使用した また 維持管理費については 平成 16 年度の 県有施設維持管理業務委託等実態調査 の調査結果から用途毎に分析し 平均的な床面積当たり単価を算出した 光熱水費については 一部の施設で施設情報システムを利用してデータ収集したほか それ以外は別途調査の上把握し 改修 改築後の光熱水費については 青森県環境調和建築設計指針平成 15 年 12 月 の環境負荷低減手法選択シートにより 光熱水費の改善率を算出した さらに 各施設の設備仕様については 維持管理費の調査と併せて調査を行い 主要設備の設置状況の把握を行った 改築単価や改修単価は 直近 10 年程度の工事内訳書を基に算出したが 1990 年代以降の建物では改修工事の実績がないため 建築物のライフサイクルコスト (( 財 ) 建築保全センター発行 ) 等を参考にしながら改修工事費を設定した 4) 建物の設定条件と LCC 試算での設定例 各施設は 建設年代及び建設地域により設備仕様や光熱水費等が異なっているため 入力 条件を次のように設定する 表 建物の設定条件とLCC 試算の設定例 項目 設定内容 目的 LCC 試算 庁舎 用途特性 用途 校舎 維持管理費 光熱水費 A~D 体育館 改修費 解体費 改築費 青森 地域特性 地域 弘前光熱水費八戸 A~D むつ 1970 年代 年代特性 ( 仕様の類型化 ) 建設年代 1980 年代光熱水費 改修費 1990 年代 A~D 2000 年代 浄化槽設備 あり設備特性なし光熱水費 A~D 冷房設備 あり設備特性なし維持管理 光熱水費 改修 改築費 A~D

23 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 5) 改修 改築等の設定条件とLCC 試算での設定例改修の有無や改修内容の違い 資産戦略立案のための施設評価結果 及び資産戦略実行結果の反映を可能とするため 入力条件を次のように設定する なお 改修の内容は概ね次のとおりである 中規模改修 (20 年目 ) 主に設備機器の更新及びこれに付随する建築工事等 ( 校舎は内装の更新を含む ) 大規模改修 (40 年目 ) 屋根防水の更新や外部壁 内部床 壁 天井の修繕及びこれに付随する設備機器等の更新 延命化改修 (40 年目 ) 大規模改修に断熱等の機能 性能の向上を図る工事を加えたもの 長寿命化改修 (40 年目 ) 躯体のみを残し解体した上で バリアフリー化等の機能 性能の向上を加え 内外装 設備機器の更新を行うもの 表 改修 改築等の設定条件と LCC 試算の設定例 項目設定内容目的 LCC 試算 中規模改修 大規模改修 改築 賃貸 あり A~D 実態の反映なし - なし 実態の反映 ( 庁舎 ) A~D(C D は一部 ) 従来改修 実態の反映 A~D(C D は一部 ) 延命化改修 施設整備方針の反映 C D 長寿命化改修 資産戦略の反映 C D ( 任意設定 ) 新たな改修レベルを設定の際使用 - 解体 B~D 譲渡 資産戦略の反映 C D 賃貸 - 従来改築 実態の反映 A B 一般施設 施設整備方針の反映 - 長期使用施設 資産戦略の反映 C D

24 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 改修及び改築の内容の違いは 青森県環境調和建築設計指針との整合を図るとともに 内 容の違いによって使用年数が決定されることとして 以下のように設定する 表 青森県環境調和建築設計指針との関連及び LCC 試算での目標使用年数 項目大規模改修改築 設定内容 環境調和建築 パターン設定 LCC 試算での使用年数 ( 適用用途 ) 設計指針水準 ( 適用建設年 ) 庁舎 校舎 体育館 なし - A B( 全年代 ) ( 庁舎 ) C D(~1971) 従来改修 - A B( 全年代 ) ( 校舎 / 体育館 ) C D(~1971/~1981) 延命化改修 改修水準 1 C D(1972~1981) ( 庁舎 校舎 ) 長寿命化改修 改修水準 3 C D(1982~) ( 全用途 ) ( 任意設定 ) 新たな改修レベルを設定の際使用 従来改築 2002 水準 A B ( 全用途 ) 一般施設 ( 全用途 ) 改築水準 1 施設評価実施後使用 (88) (88) (88) 長期使用施設 改築水準 2 C D ( 全用途 )

25 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 6) パターン別改修 改築周期の設定パターン別 用途別 建設年代別に改修 改築レベルと周期を次のように設定する 改修周期は本来建物の使用状況や立地条件に左右され 一概には設定できないが 40 年目までの改修周期はこれまでの県の実績 以降の周期は実績がないため 建築物のライフサイクルコスト を参考に平均的な周期として設定する また 改築周期はパターンA Bについてはこれまでの県の実績に財政改革プラン期間を加味して40 年とし パターン C Dについては施設整備方針 ( 素案 ) を適用して設定する 表 パターン別改修 改築周期 パターン種別 20 年目 25 年目 30 年目 40 年目 45 年目 60 年目 88 年目 パターン A パターン B 庁舎 ( 全年代 ) 中改修改築 校舎 ( 全年代 ) 中改修大改修改築 体育館 ( 全年代 ) 大改修改築 庁舎 (1971 年以前 ) 中改修長改築 校舎 (1971 年以前 ) 中改修長改築 庁舎 (1972 年 ~1981 年 ) 中改修延改修長改築 パターン C パターン D 校舎 (1972 年 ~1981 年 ) 中改修延改修長改築 体育館 (1971 年以前 ) 大改修長改築 庁舎 (1982 年以降 ) 中改修 長改修 中改修 長改築 校舎 (1982 年以降 ) 中改修 長改修 中改修 長改築 体育館 (1982 年以降 ) 長改修 中改修 長改築 ( 凡例 ) 改築 : 改築 ( 従来改築 60 年使用 ) 中改修 : 中規模改修 延改修 : 延命化改修 長改築 : 改築 ( 長期使用 100 年使用 ) 大改修 : 大規模改修 ( 従来改修 ) 長改修 : 長寿命化改修

26 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 (3) 青森県ライフサイクルコスト試算手法の概要前述のとおり 青森県ライフサイクルコスト試算手法は 建物概要とシナリオパターンを設定して LCCの把握とシミュレーションを可能とするものである LCCの算出やシミュレーションの基となる単位コストは 全て床面積当たりの単価を算出し 設定している 条件設定項目建物名称延床面積 用途 地域 年代 し尿浄化槽 大規模改修前 大規模改修 大規模改修後 改築 賃貸 改築後 冷房 中規模改修 中規模改修 中規模改修 設定内容 m2庁舎校舎体育館青森弘前八戸むつ 1970 年代 1980 年代 1990 年代 2000 年代ありなしありなしあり実施年なしなし従来改修延命化改修実施年長寿命化改修 ( 任意設定 ) あり実施年なし解体譲渡賃貸実施年従来改築一般施設長期使用施設あり実施年なし 表 LCC 構成項目 シミュレーション項目 設定単位 修繕費 円 / m2 維持管理費 円 / m2 大規模 光熱水費 円 / m2 改修前 中規模 設計監理費 円 / m2 改修 工事費 円 / m2 大規模改修 設計監理費円 / m2工事費円 / m2 維持管理費 円 / m2 大規模 光熱水費 円 / m2 改修後 中規模 設計監理費 円 / m2 改修 工事費 円 / m2 解体 廃止 設計監理費円 / m2工事費円 / m2 賃貸 改築 設計監理費円 / m2工事費円 / m2 維持管理費 円 / m2 賃貸 光熱水費 円 / m2 改築後 中規模 設計監理費 円 / m2 改修 工事費 円 / m

27 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 1) 改修内容中規模改修及び従来の大規模改修は機能や性能を建設された当初のものに単に更新するものとし 延命化改修及び長寿命化改修は既存のものよりも機能や性能を向上させるものとして設定した 単価の算出にあたっては 中規模改修及び従来の大規模改修は これまでの実績や 建築物のライフサイクルコスト を参考に行い 延命化改修及び長寿命化改修は それぞれの改修内容を下表のように設定して算出した 表 機能 性能向上に関する改修内容 庁舎 技術項目 延命化改修 (60 年使用 ) 長寿命化改修 (88 年使用 ) 屋根 ウレタン塗膜防水 ( カバー工法 ) ウレタン塗膜防水 ( カバー工法 ) 外壁 既存仕上更新 磁器質タイル 断熱材 屋根厚外 50mm 外 100mm 壁等厚内 30mm 外 80mm 外部建具複層ガラス 気密パッキンサッシュ複層 Low-e ガラス 気密機構サッシュ 照明方式照明器具 Hf 型蛍光灯 Hf 型蛍光灯 ( 初期照度補正 昼光利用制御 ) 空調方式 放熱器ファンコンベクター ( 風量制御 ) ファンコンベクター ( 風量制御 ) 温水ボイラー最適システム熱源 ( 冷房あり : 冷温水発生機 ) ( 冷房あり ) 冷房あり / なしあり 外気処理方式 ( 換気方式 ) 第 3 種機械換気方式 外調機 + 全熱交換機経由 IT 対応 なし OAフロア+タイルカーペット OA 電源 長寿命化対応 なし 防災対策加算電気設備分類 ( 甲 ) 機械設備分類 ( 甲 ) バリアフリー対応 なし エレベーター

28 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 表 機能 性能向上に関する改修内容 校舎 技術項目 延命化改修 (60 年使用 ) 長寿命化改修 (88 年使用 ) 屋根 ウレタン塗膜防水 ( カバー工法 ) ウレタン塗膜防水 ( カバー工法 ) 外壁 アクリルシリコン系塗材 磁器質タイル 断熱材 屋根厚外 50mm 外 100mm 壁等厚内 30mm 外 80mm 外部建具複層ガラス ( 気密パッキンサッシュ ) 複層 Low-e ガラス ( 気密機構サッシュ ) 照明方式器具 Hf 型蛍光灯 Hf 型蛍光灯 ( 初期照度補正 昼光利用制御 ) 放熱器ファンコンベクター ( 風量制御あり ) ファンコンベクター ( 風量制御あり ) 空調機器 熱源温水ボイラー温水ボイラー 冷房なしなし 外気処理方式 ( 換気方式 ) 全熱交換機経由 ( 普通教室のみ ) 全熱交換機経由 IT 対応 長寿命化対応 OAフロア ( 職員室 情報学習室 図書室 ) +タイルカーペット OA 電源なし OAフロア ( 職員室 情報学習室 図書室 ) +タイルカーペット OA 電源防災対策加算電気設備分類 ( 甲 ) 機械設備分類 ( 甲 ) バリアフリー対応なしエレベーター 表 機能 性能向上に関する改修内容 体育館 技術項目 長寿命化改修 (60 年使用 ) 屋根 金属屋根葺き替え ( カバー工法 ) 外壁 中空セメント板 ( カバー工法 ) 断熱材 グラスウール 現在まで 改修工事の実績は 1980 年代までの建物によるもので 1990 年代以降の建物の改修実績は少ないことから 建築物のライフサイクルコスト を参考に改修単価を設定した 具体的には 最近 10 年内に新築された複数の建物の内訳書を部位部材ごとに整理の上 平均をとり単位化し 建築物のライフサイクルコスト の精算レベルデータベースに掲載されている更新係数で乗じたものを積み上げて算定した また 更新周期は同じく精算レベルデータベースの計画更新年数を参考とした 次に 2000 年代の庁舎で冷房設備がある建物の例を示す

29 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 2000 年代庁舎 ( 冷房あり ) 改修内容の設定 建築物のライフサイクルコスト の精算データベースで 予防保全すべきもの は原則更新する 予防保全が望ましいもの は青森県の地域特性や実績等を勘案して必要に応じて更新する 事後保全で構わないもの は原則更新しないが 長寿命化改修の際は更新する 周期が20 年以下のものは20 年ごとに 25~35 年のものは40 及び60 年目に更新する 精算データベースの修繕 更新係数を参考に更新費率を設定する 複数施設の平均単価に 更新費率を乗じて積み上げる この方法で算出された単価は 機能 性能の向上がない修繕単価となる

30 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 表 年代庁舎 ( 冷房あり ) 改修内容 工種種別備考周期 中規模改修 1 (20 年目 ) ( 更新 : 機材のみ更新 : ) 延命化改修 (40 年目 ) 長寿命化改修 (40 年目 ) 中規模改修 2 (60 年目 ) 建築 塗膜防水 ウレタン系 X-1 20 外壁シーリング ポリサルファイド系 15 外部アルミ建具 引違窓 40 外部鋼製建具 片側 SOP 30 内部鋼製建具 片開 30 木製建具 片開 30 内部床 ビニル床タイル 30 内部壁 軽鉄ボード EP 30 内部天井 化粧石膏ボード 30 アルミ笠木 40 電気設備 受変電設備 30 自家発電設備 250kVA 30 自動火災報知器 20 電灯設備 20~30 動力設備 20~30 コンセント設備 20~30 構内交換 20~30 電気時計 20~30 拡声設備 20~30 非常警報設備 20~30 テレビ共同受信 20 エレベーター設備 11 人 30 機械設備 直焚吸収冷温水機 20 冷却塔 FRP 対向流 334kw 15 空調機器 カセット形 FCU 20 換気機器 20 ポンプ類 + ヘッダー 20 タンク類 30 空調ダクト 制気口類 30 空調配管類 ( 弁類共 ) 白冷温水 25 換気ダクト 換気口 スパイラル 30 自動制御設備 15 給水ポンプ 20 給水タンク類 FRP25000L 30 給水配管類 ( 弁類共 ) PA32 25 給湯ポンプ φ32 20 給湯タンク類 ステンレス 2000L 30 給湯配管類 ステンレス 30A 30 排水ポンプ 汚水用 φ65 15 排水配管類 VP 衛生器具類 30 消化ポンプ 屋内消火栓 PU 20 消火栓 配管類 30 建築物のライフサイクルコスト の周期 延命化改修及び長寿命化改修の単価は ここで算出された単価に表 の機能 性 能向上に関する改修内容の単価を加えたもので設定している

31 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 2) 改築内容改築内容の違いの設定は本章 (2)5) で述べたとおりであるが 概略的な仕様は次のとおり設定している 従来改築は 青森県環境調和建築設計指針における 2002 年水準に対応し 長期使用施設は改築水準 2にそれぞれ対応している また LCC 試算においては 従来改築をパターン A B に 長期使用施設をパターン C Dに適用させている 表 改築内容 ( 庁舎 ) 技術項目 従来改築 (60 年使用 ) 長期使用施設 (100 年使用 ) 屋根 ウレタン塗膜防水 ウレタン塗膜防水 外壁 磁器質タイル 磁器質タイル 断熱材 屋根厚外 50mm 外 100mm 壁等厚内 30mm 外 80mm 外部建具 アルミサッシュ 複層ガラス 複層 Low-e ガラス 気密機構サッシュ 照明方式 照明器具 Hf 型蛍光灯 Hf 型蛍光灯 ( 初期照度補正 昼光利用制御 ) VAV 制御 VAV 制御放熱器空調方式 ( 単一ダクト +ファンコイル方式 ) ( 単一ダクト + 全空気方式 ) 冷房 あり あり 外気処理方式 ( 換気方式 ) 第 3 種機械換気方式 外調機 + 全熱交換機経由 IT 対応 OAフロア+タイルカーペット OA OAフロア+タイルカーペット OA 電源 長寿命化対応 なし 防災対策加算電気設備分類 ( 甲 ) 機械設備分類 ( 甲 ) バリアフリー対応 エレベーター エレベーター

32 第 1 編 4. ライフサイクルコスト試算手法の開発 表 改築内容 ( 校舎 ) 技術項目 従来改築 (60 年使用 ) 長期使用施設 (100 年使用 ) 屋根 ウレタン塗膜防水 ウレタン塗膜防水 外壁 複層塗材 E 吹付 磁器質タイル 断熱材 屋根厚外 50mm外 100mm 壁等厚内 30mm外 80mm 外部建具 アルミサッシュ 複層ガラス 複層 Low-e ガラス 気密機構サッシュ 照明方式 器具 Hf 型蛍光灯 Hf 型蛍光灯 ( 初期照度補正 昼光利用制御 ) 放熱器 ファンコンベクター ( 風量制御 ) ファンコンベクター ( 風量制御 ) 空調機器 熱源 温水ボイラー 温水ボイラー 冷房 なし なし 外気処理方式 ( 換気方式 ) 全熱交換機経由 ( 普通教室のみ ) 全熱交換機経由 IT 対応 OAフロア ( 職員室 情報学習室 OAフロア ( 職員室 情報学習室 図図書室 )+タイルカーペット OA 電源書室 )+タイルカーペット OA 電源 長寿命化対応 なし 防災対策加算電気設備分類 ( 甲 ) 機械設備分類 ( 甲 ) バリアフリー対応 エレベーター エレベーター

33 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 (4) ライフサイクルコスト試算結果 1) 県有施設全体のライフサイクルコスト試算結果 ( 今後 30 年間 ) パターンDの既存施設長寿命化改修と総量縮小を図った場合は パターンAの現状のまま現在の施設量を保持した場合と比較して30 年総額で1,196 億円 率として 20.7% パターンBの行政改革による施設の統廃合を反映した場合と比較して992 億円 率として 17.8% の費用削減効果がある 条件 項目 LCC 総額今後 30 年間 課題 表 LCC 試算結果と課題 対応策 パターン A 現状現在の施設量保持 現行通り施設を維持 40 年で改築 5,771 億円 (192 億円 / 年 ) ファシリティコストの削減 パターン B 現状 + 統廃合行革による施設量減 一部の施設を廃棄または譲渡 5,567 億円 (186 億円 / 年 ) ( 7 億円 / 年 ) 建替費用の削減 パターン C パターン B に加えて長寿命化改修 40 年で改築 60 年または 88 年使用 4,908 億円 (164 億円 / 年 ) ( 29 億円 / 年 ) 改修 建替の平準化 対応策 施設数の削減 長寿命化改修の導入 総量縮小 パターンD パターンBに加えて長寿命化改修 + 総量縮小 40 年で改築 60 年または 88 年使用 老朽施設廃止 4,575 億円 (153 億円 / 年 ) ( 40 億円 / 年 ) 廃止 転用 再生施設の選別 転用への利用調整 施設評価に基づく施設戦略 図 以降に示す経年のLCC 算出結果のとおり 2010 年度に大きな経費負担が発生する結果となった これは 財政改革プランによって改築や大規模改修が抑制されているため 2009 年度までの工事費を 2010 年度にまとめて計上していることによる 2010 年度におけるパターンBでは 約 720 億円の経費負担が予測され パターンDを適用した場合でも約 550 億円と 一定の削減効果はみられるものの 現実的にこのような経費負担を賄うことは不可能である よって 今後は施設の長寿命化 総量縮小に加え 主に改築 大規模改修の実施時期を分散することによる財政負担の平準化を図らなければならない 改築 大規模改修の実施時期を分散させるには 施設の劣化度などにより対象施設や工事の優先順位をつけて効率的に実施する必要がある 今回のLCC 試算では人口のピーク時から 2010 年までに5% の減少が予測されていることから 総量縮小規模を仮に5% として試算したが 2010 年から 2015 年にかけては 更に 2% 減少する見通しであるため 今後 このことを考慮しながら 財政状況の見通しや職員数の減少に対応する より適正な施設量を検討することが必要である

34 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 ( 億円 ) 6,000 5,000 4,000 3, % 20.7% 992 億円 1,196 億円削減削減 ,000 1,000 3,849 3,712 3,107 2,874 0 パターン A パターン B パターン C パターン D 修繕費維持管理費光熱水費工事費 図 LCC 試算結果 (30 年総額 ) ( 億円 ) 図 パターン LCC A: 現在の施設量保持試算結果 ( パターンA 経年 ) 条件 : 現行通り施設を維持 40 年で改築 庁舎校舎体育館 2006 年から 30 年間の LCC 総額 :5,771 億円 図 LCC 試算結果 ( パターン A 経年 ) ( 年度 )

35 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 ( 億円 ) パターン B: 現状 + 統廃合 ( 行革による施設減 ) 条件 : 一部の施設を廃棄または譲渡 庁舎校舎体育館 2006 年から 30 年間の LCC 総額 :5,567 億円 ( 年度 ) 図 LCC 試算結果 ( パターンB 経年 ) ( 億円 ) パターン C: 長寿命化 条件 : 大規模改修を実施の上 60 年使用または 88 年使用 庁舎校舎体育館 2006 年から 30 年間の LCC 総額 :4,908 億円 図 LCC 試算結果 ( パターン C 経年 ) ( 年度 )

36 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 ( 億円 ) パターン D: 総量縮小 + 長寿命化 条件 1: 大規模改修を実施の上 60 年使用または 88 年使用 庁舎校舎体育館 条件 2:1971 年以前の建物のうち 4 分の 1 を解体 2006 年から 30 年間の LCC 総額 :4,575 億円 図 LCC 試算結果 ( パターン D 経年 ) ( 年度 ) ( 億円 ) パターン別の比較パターン A と比較した効果額 パターン paterna A パターン paternb B パターン paternc C パターン paternd D パターン B: 204 億円 ( 7 億円 / 年 ) パターン C: 863 億円 ( 29 億円 / 年 ) パターン D: 1,196 億円 ( 40 億円 / 年 ) ( 年度 ) 図 LCC 試算によるパターン別の比較

37 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 2) 個別施設のライフサイクルコスト試算結果 県有施設には 事務庁舎でも合同庁舎 単独庁舎など規模や形態が様々であるが このライフサイクル試算手法では 施設群を対象とするため平均的な改修 改築単価や維持管理費及び光熱水費等を設定している しかし これらの単価を個別の施設のものに変更することで 個別施設のLCCの算出が可能である ここでは 合同庁舎の中で標準的な規模 構造である十和田合同庁舎を対象に試算を行う 十和田合同庁舎の試算結果建設年 :1981 年 延床面積 :4,129m2( 冷房なし ) パターンA : 築後 40 年目で改築パターンD1: 築後 40 年目で延命化改修 60 年使用パターンD2: 築後 40 年目で長寿命化改修 88 年使用 表 十和田合同庁舎の試算結果 項目 工事費 修繕費 改修 改築費維持管理費 維持管理委託費 光熱水費 パターン A (40 年 ) パターン D1 (60 年 ) ( 単位 : 千円 ) パターン D2 (88 年 ) 1,974,266 2,982,856 4,088,399 1,371,221 1,841,428 3,338,444 合計 3,345,487 4,824,284 7,426,843 年平均 83,637 80,405 84,396 削減効果年平均 ( パターン A 比 ) - 3, 試算結果では パターンD2の年平均 LCCが最大となる これは長寿命化改修時に冷房設備の追加などの機能 性能の向上を行う設定としていることが主な要因である よって パターンD2はこの試算結果では他のパターンと単純に比較できないが 機能 性能を向上させたとしても年平均 LCCはこの程度に抑えられることに加え 改築時の二酸化炭素発生量及び建設廃棄物量の抑制を考慮すると 長寿命化改修は有効な手法であると言える -240-

38 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 3)40,60,88 年使用のライフサイクルコスト試算結果モデル 単体の施設において 延命化 長寿命化を実施した場合 どの程度の効果があるか把握するため ライフサイクルコスト試算手法を使用して 建物の使用年別にLCCと経費率を算出する 算出するにあたり シナリオパターンを次のように設定した また モデル建物の延床面積は庁舎を3,444m2 ( 国土交通省官庁営繕部で 新営予算単価 を算出するために設定している3,000 形モデル ) 校舎を 4,656m2 ( 建築物のライフサイクルコスト での学校モデル ) と標準的な数値を用いた 表 モデル建物のシナリオパターン設定 設定条件 使用年 用途地域年代 し尿 浄化 大規模改修前大規模大規模改修後賃貸 改築改築後 冷房 中規模 改修 改修 水準 中規模 改修 水準 中規模 改修 40 年 庁舎 あり なし なし 校舎 なし 従来改修 なし 60 年 庁舎 青森 2000 なし あり あり 延命化改修 なし 校舎 なし 延命改修 なし 従来改築 なし 88 年 庁舎 あり 長寿命化改修 あり 校舎 なし 長寿命化改修 あり ア )40 年使用の場合の LCC 光熱水費 21.8% 解体費 2.8% 企画設計 2.0% 建設費 42.4% 維持費 4.9% 修繕費 4.3% 解体費 4.8% 企画設計 2.2% 光熱水費 14.1% 建設費 45.8% 維持費 23.7% 修繕費 2.1% 改修費 5.1% 改修費 24.0% 図 庁舎 40 年 LCC LCC40:3,171 百万円 年平均 :79.3 百万円 図 校舎 40 年 LCC LCC40:2,521 百万円 年平均 :63.0 百万円

39 第 1 編 4.(4) ライフサイクルコスト試算結果 イ )60 年使用の場合の LCC 光熱水費 22.2% 維持費 24.2% 解体費企画設計 1.9% 1.4% 修繕費 2.2% 建設費 28.8% 改修費 19.4% 維持費 5.9% 修繕費 5.1% 解体費 3.8% 企画設計 1.8% 光熱水費 16.8% 改修費 30.0% 建設費 36.6% 図 庁舎 60 年 LCC LCC60:4,667 百万円 年平均 :77.8 百万円 図 校舎 60 年 LCC LCC60:3,153 百万円 年平均 :52.6 百万円 ウ )88 年使用の場合の LCC 光熱水費 23.0% 維持費 26.6% 解体費 1.4% 企画設計 1.0% 建設費 21.6% 修繕費 2.4% 改修費 23.9% 維持費 6.4% 修繕費 5.6% 光熱水費 17.9% 解体費 2.8% 企画設計 1.3% 改修費 38.5% 建設費 27.4% 図 庁舎 88 年 LCC LCC88:6,217 百万円 年平均 :70.6 百万円 図 校舎 88 年 LCC LCC88:4,213 百万円 年平均 :47.9 百万円 このように 88 年使用の場合の年平均の LCC が最小となる このことから 施設の改 築時 改修時には 長期的な視点から工事仕様や改修方法を検討する必要がある

40 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 1. 青森県ライフサイクルコスト試算ツール概要 (1) 基本的考え方本試算ツールは既存県有施設のライフサイクルコスト ( 概算 ) のシミュレーションを主たる目的とする事から 様々なケーススタディを簡単に行えるシンプルな手法を採用する ツールのロジック構築には 以下の 4 項目を前提とし MS-Office EXCEL2002 の表計算ソフトにより開発をおこなう 1 対象は既存建物 2 改修 改築のシナリオは 以下のパターンを固定竣工 中規模改修 大規模改修 中規模改修 改築 中規模改修 ( それぞれの改修 改築は無くても可 ) 3 LCC の構成要素は修繕費 維持管理費 改修費 修繕費 光熱水費 改築費 取壊し費の7 項目 4 計算年数は計算開始年から30 年に固定 更に シミュレーションを簡便におこなうために ツールの基本機能として以下の点に 考慮し開発をおこなう 1 各種原単位の変更を簡便に行えるようにする 2 原単位を取込んだあとの個別データの変更を可能とする 3 維持管理費 改修費などをパターン定義することで 入力の簡便化を図る 4 複数のライフサイクルコスト計算シートの集計ツールを準備し 計算パターンの階層化を可能とする 5 計算結果はグラフ化しわかりやすいアウトプットとする 6 計算開始年を入力項目とし 任意の年度からの計算を可能とする

41 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (2) ツールの構成 ツールは LCC の標準データが格納されている EXCEL ブック ( 以下ブック ) と それをベ ースに LCC の計算と集計をするブック及び更に上位集計するブックから構成される (EXCEL ブック ) LCC 標準データ ( シート ) シナリオパターンの定義 LCC のシナリオパターンをあらかじめ定義 <LCC の計算と集計 > ( シート ) シミュレーションセット 建物毎にシナリオパターン等を選択しシミュレーションデータをセット (EXCEL ブック ) ( シート ) 合計 計算結果の集計とグラフ 1 ブックで複数建物の計算可能 < 更に上位の集計 > (EXCEL ブック ) LCC 集計ファイル名合計グラフ 上位集計する EXCEL ブック名を指定 集計結果を要素別に表示 集計結果のグラフ 図 ツールの構成

42 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (3)LCC 標準データ LCC 標準データはシミュレーション用原単位として予めブックにセットしておく これら原単位は シナリオパターンのセットにより参照されることとなる 下表は LCC 標準データの項目と各々のパラメータの関係を示す 表 LCC 標準データの項目とパラメータ 例 選択肢 解体 なし 譲渡 青森 1970 従来改修 賃貸 庁舎 弘前 1980 延命化改修 従来改修 校舎 八戸 1990 なし なし なし ( 任意設定 ) なし 一般施設 なし 体育館 むつ 2000 あり あり あり 長寿命化改修 あり 長期使用施設 あり 設定条件 LCC 標準データ項目 用途 地域 年代 大規模大規模大規模賃貸 改築改築後し尿改修前改修改修後浄化中規模中規模中規模冷房水準水準改修改修改修 1. 修繕費 円 / m2 2. 維持管理費 ( 大規模改修前 ) 円 / m2 3. 光熱水費 ( 大規模改修前 ) 円 / m2 4. 中規模改修時期 ( 大規模改修前 ) 竣工後 年目 5. 中規模改修設監料 ( 大規模改修前 ) % 6. 中規模改修工事費 ( 大規模改修前 ) 円 / m2 7. 大規模改修時期 竣工後 年目 8. 大規模改修設監料 % 9. 大規模改修工事費 円 / m2 10. 維持管理費 ( 大規模改修後 ) 円 / m2 11. 光熱水費 ( 大規模改修後 ) 円 / m2 12. 中規模改修時期 ( 大規模改修後 ) 竣工後 年目 13. 中規模改修設監料 ( 大規模改修後 )% 14. 中規模改修工事費 ( 大規模改修後 ) 円 / m2 15. 解体 廃止設監料 % 16. 解体 廃止費 円 / m2 17. 賃貸 改築時期 竣工後 年目 18. 賃貸 改築設監料 % 19. 賃貸 改築工事費 円 / m2 20. 維持管理費 ( 賃貸 改築後 ) 円 / m2 21. 光熱水費 ( 賃貸 改築後 ) 円 / m2 22. 中規模改修時期 ( 改築後 ) 竣工後 年目 23. 中規模改修設監料 ( 改築後 ) % 24. 中規模改修工事費 ( 改築後 ) 円 / m2 < 例 > 大規模改修工事費大規模改修のLCC 標準工事費 ( 円 / m2 ) は 1 用途 ( 庁舎 / 校舎 / 体育館 ) 2 大規模改修前の冷房の有無 3 大規模改修水準 ( 従来改修 / 延命化改修 /( 任意設定 )/ 長寿命化改修 ) の全組合せパターンがセットされる

43 LCC標準データ第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (4) シナリオパターンの定義入力の簡便を図るために 予めシナリオパターンを定義 用途 地域などをパラメータに LCC 標準データから該当する原単位データを参照し各シナリオパターンの原単位が自動セット シナリオパターンコード シナリオパターンデータ 修繕費 大規模改修前 維持管理費 光熱水費 円 / m2 円 / m2 円 / m2 中規模改 竣工後 年目 入力項目用途地域年代し尿浄化大規模改冷房有無修前中規模改修有無大規模改修水準大規模改中規模改修修後有無改築 廃棄 譲渡 賃貸改築後中規模改修有無 大規模改修大規模改修後解体 廃止改築 廃棄 譲渡 賃貸 修 設監料 % 工事費 円 / m2 竣工後 年目 設監料 % 工事費 円 / m2 維持管理費 円 / m2 光熱水費 円 / m2 中規模改 竣工後 年目 修 設監料 % 工事費 円 / m2 設監料 % 工事費 円 / m2 竣工後 年目 設監料 % 工事費 円 / m2 賃貸 改築後 維持 管理費 光熱水費 円 / m2 円 / m2 中規模改 修 竣工後 設監料 工事費 年目 円 / m2 円 / m2 図 シナリオパターンの構成

44 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル シナリオパターンの定義例 図 シナリオパターンの入力項目 ( シナリオのパターンの定義 ) 図 シナリオパターンデータ ( 上記定義に対応して パターン毎の原単位が自動セット ) LCC 標準データから参照表示 変更可 ( 上書き入力 )

45 シナリオパターン工事費円 / m2 規模改修規模改修止築貸 改築第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (5) シミュレーションのセットシミュレーションをおこなう建物を定義 入力項目は建物毎に名称 竣工年 延床面積および前項で定義したシナリオパターン シナリオパターンの選択により 各建物の原単位が自動セット 建物名称 入力項目 シミュレーション原単位 竣工年 修繕費 円 / m2 延床面積パターンコード m2 % 大前中設監料 % 修規模改規模改修維持管理費光熱水費時期工事費 円 / m2円 / m2年円 / m2 大時期設監料 % 年 工事費 円 / m2 維持管理費 円 / m2 光熱水費 円 / m2 大後中修模改設監料 % 体時期規年 設監料 % 解工事費 円 / m2 廃工事費 円 / m2 賃貸 改設監料 % 時期 年 標準工事 円 / m2 維持管理費 円 / m2 光熱水費 円 / m2 賃後中修模改設監料 % 時期規年 図 シナリオパターンデータ

46 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル シミュレーションセットの定義例 図 入力項目 ( シミュレーション対象建物を入力 ) 図 シミュレーション原単位 ( 上記パターンコードの入力により各建物の原単位が自動セット ) シナリオパターンから参照表示 変更可 ( 上書き入力 )

47 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (6) 集計 集計とグラフ化は LCC 計算をおこなうブックと それらブックの集計結果を更に上位で 集計するブックにておこなうことが出来る 図 LCC 計算ブックでの集計とグラフ例

48 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (7) 更に上位の集計 各計算ブックでは用途別 地域別の計算を行い 上位集計でそれらの総合計を集計する 場合などに利用する 特定項目のグラフ化も可能 図 上位集計ブックでの集計とグラフ例

49 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 2 青森県ライフサイクルコスト試算ツールマニュアル (1) ファイルと標準フォルダー構成 1 青森県 LCC 概算標準データ xls 原単位など基本数値がセットされているファイル 2 の青森県 LCC 概算複写元 xls から参照される 2 青森県 LCC 概算複写元 xls シミュレーションのための計算式が定義されたファイル 計算をおこなう場合は本ファイルをコピーし改名をしてから使用 3 フォルダーの標準構成は以下とする c: 青森県 LCC 概算 + 青森県 LCC 概算標準データ xls + 青森県 LCC 概算複写元 xls 4 リンク先ファイル 青森県 LCC 概算標準データ xls の名称や格納フォル ダーを変更した場合は リンク先を更新することになる リンク先の更新は 青 森県 LCC 概算複写元 xls を開いてリンク再設定をおこなう

50 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (2)BOOK SHEET の説明 表 BOOK と SHEET BOOK 名 (FILE 名 ) SHEET 名 説明 青森県 LCC 概算標準 修繕単価 運営管理費などの原単位がセットされている データ xls 青森県 LCC 概算標準複写元 xls のリンク元 BOOK LOOKUPTABLE 青森県 LCC 概算複写元 xls から参照されるシー ト 原単位がセットされる LCC 算出標準データ設定 原単位の構成データや算出根拠を記載 LOOKUPTABLE シートから参照され る LCC 算出標準データ 原単位の構成データを記載 LOOKUPTABLE LCC 算出標準デ ータ設定 シートから参照される 青森県 LCC 概算複写元 xls LCC を計算する BOOK 本 BOOK をコピー 改名して使用 原単位は 青森県 LCC 概算標準データ xls をリンク参 照 ( 別 BOOK リンクも可 ) シナリオパターン 予め運営管理費 修繕費のパターンを 定義 リンク先の 青森県 LCC 概算標準デー タ xls から原単位参照 参照原単位は修正可 シミュレーションセット 建物毎または建物群毎に 上記で定義した シナリオパターン を選択し シミュレーションデータをセット 参照シナリオパターンデータは修正可 計算結果は後段列に表示 合計 シミュレーションセットで計算された 結果を集計しグラフ化 青森県 LCC 概算集計複写元 xls 複数の 青森県 LCC 概算複写元 xls ( 実際は複写改名された BOOK) の計算結果を集計 本 BOOK をコピー 改名して使用 集計したい BOOK は同一のフォルダーに格納 LCC 集計ファイル名 EXCEL ファイルの一覧表示と集計対象 ファイルの選択 集計用マクロ 合計 集計用マクロの結果が書き込まれる グラフ化対象データの絞込み グラフ 合計 シートで絞り込まれたデータ のグラフ化

51 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (3)BOOK SHEET の構成と参照経路 LOOKUPTABLE LCC 算出標準データ設定 LCC 算出標準データ 青森県 LCC 概算標準データ xls シナリオパターンシミュレーションセット合計 青森県 LCC 概算複写元 xls LCC 集計ファイル名合計グラフ 青森県 LCC 概算集計複写元 xls 図 BOOK SHEET の構成と参照経路

52 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (4) シナリオパターンの入力方法と各セルの説明 入力データを作成するに当たって 青森県 LCC 概算複写元 xls をコピー 改 名し 計算用ファイルを作成する シナリオパターンの作成 あらかじめシナリオの全パターンを作成しておく 計算用ファイルのシート シナリオパターン を選択 シナリオパターンを定義する入力行( 空行 ) を挿入する ロ. 次にボタンを押下 イ. 最初に挿入可能行を選択 ハ. 選択した行の上に 1 行空行が挿入される 図 入力行の挿入 以下 同じように必要な行数を挿入する

53 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 各行にシナリオパターンを定義する パターンコードはユニークに あり得ない組み合わせや基本情報が準備されていない場合は error - などが表示されるので 設定条件を見直すか 直接数値を入力 する ( この場合 埋め込まれた計算式は削除される ) 図 シナリオパターンの定義

54 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 入力例とその他のセルの説明 任意の名前をセット 与条件をプルダウンから選択 青森県 LCC 概算標準 xls を VLOOKUP にて参照 ( 変更可 ) VLOOKUP のキー 図 入力例とその他のセルの説明

55 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (5) シミュレーションセットの入力方法と各セルの説明 シミュレーションセットの入力は 計算用ファイル のシート シミュレーションセッ ト にておこなう シミュレーションのセット 計算用ファイルのシート シミュレーションセット を選択 定義する入力行を挿入する ( 操作方法は前記と同じ ) 各行にシミュレーションする建物を定義する 延床面積欄の % は 1 建物を仮想的に分割処理する場合に使用 ( 例 : 病院における診療部分と病棟部分など ) 計算結果の桁調整 (0.001 で千円単位となる ) パターンデータから複写された原単位データは自由に変更可能 図 シミュレーションのセット 入力例とその他のセルの説明 パターンコード選択シミュレーション条件のセット シナリオパターンから該当するパターンを VLOOKUP

56 規模規模規模改修築 取改修第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル ( 変更可 ) 前処理 各年の段階 以降計算結果 注 : 各年が属する段階を Y1~Y7 のコードで表し 段階ごとの処理をおこなう 建設 中改修 大改修 中改 譲 段階渡貸壊 賃 中規模Y1 Y2 Y3 Y4 Y5 Y6 Y

57 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 図 入力例とその他のセルの説明

58 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (6) 集計 シミュレーションセットの計算結果の集計は 計算用ファイル のシート 合計 にて 自動的におこなわれる 計算用ファイルのシート シミュレーションセット を選択 図 集計の例

59 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル (7) 更に上位の集計前項までの計算ブックでの計算結果を 更に上位で集計する場合に利用する 例 : 各計算ブックで用途別 地域別の計算を行い 上位集計でそれらの集計をおこなうなどに利用 1) 集計する計算ブックの選択 1. 集計する計算ブックが格納されているフォ ルダー名を指定 2. 取込みボタンにより上記フォルダーに格納されている EXCEL の数とファイル名が自動的に読み込まれる 3. 集計するファイルに を選択入 4. 集計ボタンにより計算開始 図 集計する計算ブックの選択

60 第 2 編青森県ライフサイクルコスト試算ツール及びマニュアル 2) 上位集計の結果 特定項目のグラフ化も可能 図 上位集計の画面例

61 中長期的なコスト推計方法の例 第一総合管理計画に記載すべき事項一公共施設等の現況及び将来の見通し (3) 公共施設等の維持管理 修繕 更新等に係る中長期的な経費の見込みやこれらの経費に充当可能な財源の見込み等 ポイント 中長期的な公共建築物の維持管理 修繕 更新等の費用の推計を行う方法は複 数公開されている 推計は使用するツールによって 入力項目の量 使用の難易度 精度等が異な ることから 目的と対象施設の類型に応じて 適切な方法を選択する必要があ る 中長期的なコスト推計方法の例 の他 次のような経費の試算方法が公開されており いずれを用いても中長期的な経費の見込みを算出できる 更新費用試算ソフト ( 平成 22 年度地方公共団体の財政分析等に関する調査研究会 ) 総務省ホームページ ( から Excel ファイル形式で入手可能 また 自治体 PFI/PPP 調査研究会における検討結果を踏まえて 更新費用試算ソフトを改修したものが一般財団法人地域総合整備財団のホームページ ( から入手可能 社会資本更新投資計算簡略版ソフト ( 東洋大学 PPP 研究センター ) 東洋大学ホームページ ( から Excel ファイル形式で入手可能 保全マネジメントシステム (BIMMS) 一般財団法人建築保全センター ( と契約の上 オンラインで利用可能 -264-

62 中長期的なコスト推計方法の例 1. 推計を行うための仮定 (1) 全体現存する建築物が それぞれ想定される更新時期に達した際に 同じ面積で 現在の標準的な機能で建替えることと仮定して 各年の維持費及び更新費の合計値を推計する なお 推計には以下のものは含まない 施設の性能改善に関するもの ( 耐震化 津波対策 環境対策など ) 狭隘解消 需要の変更等による面積の増減 社会経済情勢の変化によるもの ( 物価変動 技術革新など ) 天災によるもの ( 地震 津波 暴風雨等による災害など ) 既供用施設の後年度負担に関するもの 光熱水費その他の運用上の経費 (2) 更新時期適正な維持管理 使用上の工夫等により 建設時期毎の特性に応じて建築物の平均更新年数を 50 年 ~65 年に延長させることができるものとして 以下のとおり設定する 築後 50 年以上の建築物は その特殊性から 平均更新年数を築後 65 年と想定する 築後 30 年以上 50 年未満の建築物は 社会的寿命の限界や老朽化の進行等を考慮し 平均更新年数を築後 50 年と想定する 築 30 年未満の建築物は 今後 定期的な改修工事を行うことを前提に 平均更新年数を築後 65 年と想定する 各年の更新面積は 平均更新年数を中心にばらつくことを考慮し 建築年毎に正規分布 ( 標準偏差を10 年とする ) に従うものと想定する 2. 維持費の推計方法各年の維持費は 経年別の延べ面積に 経年別の維持単価を乗じたものを合計して算出する 維持単価は 過去の実績等から 経年別に延べ面積当たりの大規模修繕費と各所修繕費の合計を設定する 大規模修繕費は 施設の現状機能を維持するために必要な費用として 平成 17 年版建築物のライフサイクルコスト ( 一般財団法人建築 -265-

63 保全センター ) における Case2 の 修繕費 + 更新費 ( ここでの更新費 は 設備機器等の更新費を示す ) と想定し 事務所 3,000 m2と事務所 15,000 m2の平均とする なお 必要に応じて物価変動を考慮する 各所修繕費は 平成 27 年度各所修繕費要求単価 ( 国土交通省大臣官 房官庁営繕部 ) を用いる 大規模修繕費 各所修繕費 経年 単価単価経年 ( 円 / m2 年 ) ( 円 / m2 年 ) 1~5 年 889 1~5 年 218 6~10 年 2,645 6~10 年 ~15 年 4,604 11~15 年 ~20 年 6,544 16~20 年 ~25 年 4,101 21~30 年 ~30 年 10, 年 ~ ~35 年 1,085 36~40 年 8,751 41~45 年 4,307 46~50 年 5,287 51~55 年 1,441 56~60 年 2,603 61~65 年 更新費の推計方法各年の更新費は 当該年の更新面積の合計に 更新単価を乗じて算出する 更新単価は 過去の実績等から 延べ面積当たりの建設費と設計監理費の合計を設定する 1,400 億円 1,200 1,000 算出イメージ 改修費推計維持費推計建替費推計更新費推計 H 8 2 H 9 2 H 0 3 H 1 3 H 2 3 H 3 H 4 3 H 5 3 H 6 3 H 7 3 H 8 3 H 9 3 H 0 4 H 1 4 H 2 4 H 3 4 H 4 H 5 4 H 6 4 H 7 4 H -266-

(3) 中規模改修工事費 建設年代別にm2単価を設定する 大規模改修後及び改築後は 水準別にm2単価を設定し 冷房設備ありの場合は別途m2単価を設定して加算する 表 中規模改修工事費 大規模改修前 大規模改修後 改築後 中規模改修建設年代改築後改築後大規模改修後円 / m2従来改築一般施

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