1. トピック : 迫る FRB 議長指名 税制改革は財源探しに移行 近づくFRB 議長指名賭け市場ではパウエル FRB 理事が独走議会共和党に受けが良いウォーシュ元 FRB 理事とテイラー教授議長指名と金融政策のレジーム シフト トランプ大統領のアジア歴訪を前に 連邦準備制度理事会 (FRB) 議

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1 みずほ米国経済情報 2017 年 10 月号 トピック迫る FRB 議長指名 税制改革は財源探しに移行 FRB 議長指名が迫っている 賭け市場ではパウエル理事が独走している 税制改革については 10 年間で 1.5 兆ドルの税収減に抑えるべく 財源探しが本格化している 景気判断堅調さを維持する米国経済 ハリケーンによる影響が経済指標に表れているが 米国経済の堅調さは崩れていない 一方 コア インフレ率は低いままである

2 1. トピック : 迫る FRB 議長指名 税制改革は財源探しに移行 近づくFRB 議長指名賭け市場ではパウエル FRB 理事が独走議会共和党に受けが良いウォーシュ元 FRB 理事とテイラー教授議長指名と金融政策のレジーム シフト トランプ大統領のアジア歴訪を前に 連邦準備制度理事会 (FRB) 議長の指名公表が近づいている トランプ大統領は 9 月下旬 2 3 週間のうちに 発表する意向を示していたが 様々な思惑が絡み合い 発表は後ずれしてきたようだ プレディクトイットによれば 賭け市場ではパウエルFRB 理事の独走となっている ( 図表 1) イエレン議長( 再任 ) ウォーシュ元 FRB 理事 テイラー教授 ( スタンフォード大 ) が2 位争いをしている状況で コーン国家経済会議 (NEC) 委員長はほとんど蚊帳の外である コーン委員長は 8 月バージニア州シャーロッツビルで起きた人種差別主義集団と反対派との衝突事件への対応に関してトランプ大統領を批判したことにより FRB 議長レースから外れたとみられていたが 候補者リストに残ってきた ウォーシュ元 FRB 理事とテイラー教授は議会共和党の受けが良く その点ではイエレン議長やパウエル理事よりも議長指名の可能性が高い ウォーシュ元 FRB 理事は かつてバーナンキ議長の再任問題が起きた際 この先上院の共和党員から支持を取り付けられるように計らってあげよう とバーナンキ議長に申し出るほど 共和党の議員に強いコネ を持っているとされる ( バーナンキ議長回顧録 危機と決断 より ) ウォーシュ氏は トランプ大統領の友人を義父に持つことも周知の事実である 一方 金融市場にとって重要なポイントは 次の議長指名が 利上げや資産縮小ペースの加速 に直結するのかどうかである イエレン議長の再任やパウエル理事の議長昇格なら 経済指標に急激な変化がない限り 金融政策の先行きにも当面 大きな変更はない 一方 テイラー教授が指名された場合 金融市場が長期金利の急上昇と株価の大幅下落などのショックに見舞われる恐れがある 金融市場参加者の多くがテイラー教授をタカ派と見ており 金融政策のレジーム シフトを予想すると思われるためである なお ウォーシュ元理事が指名された場合 相対的に傷は浅いだろうが 金融政策に不 確実性が高まるとみられる ウォーシュ氏については 小野亮 ポスト イエレンの考察 ~ ウ イエレン路線継承を示唆するテイラー教授 10 年間で 1.5 兆ドルの減税を定めた予算決議 ォーシュ氏指名がもたらす不確実性に注意 ~ みずほインサイト 2017 年 10 月 6 日を参照されたい 量的緩和という非伝統的手段をテイラー教授自身が批判してきたことや テイラー ルールから導かれる政策金利と比較して現在の政策金利が低過ぎるというのは確かである しかし イエレン議長が 10 月から開始した資産縮小計画や イエレン議長が様々な金融政策ルールを比較衡量し 政策決定へのインプリケーションについて公の場で発言していることに対し テイラー教授は最近の講演で高く評価している ( 図表 2) これは テイラー教授が議長指名された場合でも イエレン路線が継承されることを示唆しよう 議会では 上院 (10/19) 下院(10/26) で予算決議が採択され 10 年間で 1.5 兆ドルのネット減税が決まった ライアン下院議長は 11 月 23 日の感謝祭の祝日までに 税制改革案の下院通過を目指しているという (10/24) こうした中 財源探しを巡るさや当てが激しくなっているようだ タック 1 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

3 ス ポリシー センターによれば 9 月下旬に政権 議会共和党指導部が発表した税制改革の規模は 10 年間で 2.4 兆ドルである ( 図表 3) 予算決議の金額と比べて大きく その分だけ 減税措置を小さくするか より大きな財源を 探してくる必要がある 税制改革の概要 焦点については 安井明彦 米税制改革の議会審議が 財源探しに移行 本格化へ ~ 最初の関門は予算決議の策定 ~ みずほインサイト 2017 年 9 月 28 日を参照されたい 最近注目されている財源としては 35% を超える個人所得税の最高税率の設定 確定拠出年金 (401(k)) の優遇制度の大幅削減 州 地方税の所得控除の縮小等である 前二者についてはすでにトランプ大統領による制度維持を求める口先介入や関連業界 州からの反発がみられる (%) 70 図表 1 FRB 議長指名レース ( 賭け市場の場合 ) 60 パウエル テイラー イエレン /11 9/18 9/25 10/2 10/9 10/16 10/23 ( 資料 ) プレディクトイットより みずほ総合研究所作成 ウォーシュ コーン ( 月 / 日 ) 図表 2 テイラー教授講演のポイント ルールと裁量は 実際には程度の差しかない 2014 年 9 月に公表されたバランスシート正常化計画は ( バーナンキ時代と比べて ) ルールに基づく金融政策 的なものに近づいた (= 高評価 ) イエレン議長は 政策金利を変化させる要因 金利の変化の方向性に ( きちんと ) 言及し 物価安定目標 自然失業率 長期の中立的政策金利という重要なパラメーターの数値を提示 (= 高評価 ) FOMC が政策ルールをどう活用しているか イエレン議長が明らかにしたのは良いこと ルールに基づく金融政策 が法案化されているが FRB に戦略 ( ルール ) の選択肢があり ( テイラールールのように ) 機械的である必要もない (= 緩やかな利上げシナリオ維持の可能性残す ) ( 注 )2017 年 10 月 13 日付け論文 丸括弧はみずほ総合研究所の注釈 ( 資料 ) テイラー教授 HP より みずほ総合研究所作成 減税 財源 図表 3 減税措置と財源探し 個人所得税 最高税率の引き下げ ブラケットの簡素化 AMT 廃止 基礎控除倍増 児童税額控除拡大 遺産税廃止 項目別控除の整理 扶養控除の整理等 ( 資料 ) 議会資料等より みずほ総合研究所作成 法人税 最高税率の引き下げ パススルー収益の税率引き下げ AMT 廃止 設備投資の即時償却 利払費控除の制限 海外留保利益の一括低率課税等 2 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

4 2. 経済指標解説 (1) 業況 : ハリケーンによるサプライチェーンへの影響を除き 堅調 製造業 ISM 指数は一段と上昇 ハリケーンによるサプライチェーンへの打撃が指数を押し上げた側面もあるが 業況は堅調との判断は変わらず鉱工業生産指数はハリケーンの下押しから部分的ながらも持ち直し非製造業 ISM 指数も急上昇 9 月の製造業 ISM 指数は 60.8( 前月 :58.8) と 2 カ月連続で上昇し 2004 年以来の高水準となった 指数改善の一因には 入荷遅延指数が 64.4( 前月 :57.1) と急上昇したことが挙げられる また 生産指数が 62.2( 前月 :61.0) 新規受注指数が 64.6 ( 前月 :60.3) 雇用指数が 60.3( 前月 :59.9) と主要指数のいずれも上昇している 入荷遅延指数の動きは 8 月末から 9 月上旬にかけてテキサス州 フロリダ州を襲ったハリケーンによってサプライチェーンが打撃を受け 入荷が遅れる事例が増えたことを映じているとみられる 他の主要指標もハリケーンの影響を受けている可能性があるが 製造業の業況は改善基調にあると考えて大きな間違いはないだろう 補助項目の一つである輸出受注指数は 57.0( 前月 :55.5) と 3 カ月ぶりに前月から上昇した 輸出受注の拡大が継続している 業種別にみると 18 業種中 17 業種と幅広い業種で業況が改善した ( 前月 :14 業種 ) 業況が悪化した業種は家具 関連製品のみである 9 月の鉱工業生産指数は前月比 +0.3%( 前月 : 同 0.7%) と前月から持ち直した 内訳をみると 公益 ( 電力 ガス ) が前月比 +1.5%( 前月 : 同 4.9%) とハリケーンによる下押しから部分的ながら持ち直した 製造業も同 +0.1% ( 前月 : 同 0.2%) と回復は限定的である 製造業の内訳をみると 耐久財が前月比 +1.0%( 前月 : 同 +0.2%) と大幅に上昇したが 化学 ( 同 2.6%) や石油 石炭製品 ( 同 1.7%) の悪化が続き 製造業全体としての指数の上昇が抑えられる結果となった 一方 鉱業は同 +0.4%( 前月 : 同 0.2%) と大きく上昇した FRBの推計によれば 2 つのハリケーンの影響が残存しており 鉱工業生産指数を 0.25%Pt 押し下げたという 9 月の非製造業 ISM 指数は 59.8( 前月 :55.3) と 2005 年 8 月以来の水準に急上昇した 製造業と同様 入荷遅延指数が 58.0( 前月 :50.5) と急上昇したほか 事業活動指数が 61.3( 前月 :57.5) 新規受注指数が 63.0( 前月 :57.1) 雇用指数が 56.8( 前月 :56.2) と 主要項目はいずれも上昇している 業種別では 18 業種中 15 業種と引き続き幅広い業種で業況が改善 ( 前月 : 15 業種 ) しており 業況悪化は余暇 娯楽 鉱業の 2 業種のみである 宿泊 外食 専門サービス 小売の各業種ではハリケーンによる事業の停滞などが言及されている 3 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

5 図表 4 実質 GDP 成長率 ( 前期比年率 %) 政府支出純輸出在庫投資設備投資住宅投資個人消費 ( 年 / 四半期 ) ( 資料 ) 米国商務省 アトランタ連銀 ( 直近見込み ) より みずほ総合研究所作成 図表 5 製造業 ISM 指数 新規受注生産雇用入荷遅延在庫総合指数 ( 資料 )ISM より みずほ総合研究所作成 図表 6 生産指数 ( 製造業 ) 図表 7 非製造業 ISM 指数 (2012=100) 新規受注事業活動雇用入荷遅延総合指数 ( 資料 )FRB より みずほ総合研究所作成 ( 資料 )ISM より みずほ総合研究所作成 図表 8 景気の全体感を示す主要統計 2016 Q Q Q Q2 2017/5 2017/6 2017/7 2017/8 2017/9 2017/10 成長率 実質 GDP 成長率 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 個人消費 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 住宅投資 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 設備投資 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 純輸出 寄与度 %Pt n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 在庫投資 寄与度 %Pt n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 企業業況 製造業 ISM 指数 DI( 基準 =50) n.a. 非製造業 ISM 指数 DI( 基準 =50) n.a. ニューヨーク (NY) 連銀 / 現状 DI( 基準 =0) フィラテ ルフィア (PHL) 連銀 / 現状 DI( 基準 =0) 生産活動 鉱工業生産指数 前期比 % n.a. 石油 ガス掘削 2012 年 = n.a. ハイテク製造業 2012 年 = n.a. 自動車 ( 組立台数ベース ) 年率 百万台 n.a. 他の製造業 2012 年 = n.a. ( 資料 ) 米国商務省 ISM FRB 各地区連銀等より みずほ総合研究所作成 4 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

6 (2) 家計部門 : ハリケーンの影響みられるが 労働市場は一段と逼迫 雇用は 10 年ぶりの減少も 失業率は一段と低下するなど 労働市場は一段と逼迫賃金上昇率は加速小売売上高は大幅増 自動車とガソリンがけん引役でいずれもハリケーンの影響消費者信頼感指数は大幅上昇住宅着工はハリケーン被害に遭った南部を中心に減少 9 月の非農業部門雇用者数は前月差 3.3 万人と 10 年ぶりの減少となった 前月差の 3 カ月平均値は+ 同 9.1 万人と1ケタ台に低下した ハリケーンの影響が最も顕著に表れた業種は外食サービスで 10.5 万人の減少となった また州 地域別雇用統計 ( 暫定値 ) によれば 9 月に非農業部門雇用者数が大きく減少した州はフロリダ州の 12.7 万人で 被害が大きかったとみられるヒューストン エリアは 2.5 万人の減少 テキサス州全体では 7 千人の減少となった フロリダ州では外食サービスの 4.7 万人を中心にサービス産業の雇用減が目立つ 全米ベースの失業率は 4.2% と前月 (4.4%) から大きく低下した 労働参加率が 0.2%Pt 就業率が 0.3%Pt と共に大きく上昇し 労働市場の健全さを示している 広義失業率 (U-6) も 8.3% と 0.3%Pt 低下した 時間当たり賃金は 前月比 +0.5%( 前月 : 同 +0.1%) と伸びが大きく加速した 賃金が相対的に低いサービス業従事者の雇用減が コンポジット効果 となって賃金上昇率を押し上げたとみられるが (+0.1%Pt 程度 ) その影響を除いてもやや高い上昇である 9 月の小売売上高は 前月比 +1.6% と大幅に増加した メキシコ湾岸地域の製油所がハリケーンで一時閉鎖され ガソリン価格が上昇したことと 水没した自動車の買い替え需要が主因である 9 月の国内自動車販売台数は年率 1,857 万台 ( オートデータ社 ) と急増し ヒューストン地域では前年の 2 倍以上の販売となった模様である ( エドモンド社 ) 高額のトラックやSUVが売れたといい 被災地の所得 資産水準の高さが救いとなったようだ 米自動車市場では 年の需要先食いによる反動に見舞われてきたが 買い替え需要の急増は 在庫 生産調整圧力の軽減に大きく寄与したとみられる 10 月のミシガン大学消費者信頼感指数 ( 速報値 ) は 前月差 +6.0 ポイントの 101.1( 前月確報値 :95.1) と大幅に上昇した 同指数の水準は 2004 年 1 月以来 13 年ぶりの高さであり 足元の消費者マインドが非常に良好であることを示している 内訳をみると 現状指数が 116.4( 前月確報値 :111.7) 期待指数が 91.3( 前月確報値 :84.4) と ともに上昇した 同指数の調査担当者は 今回の結果について 消費者信頼感指数は 年齢層 所得階層 党派を問わず 幅広く改善した と指摘している 9 月の住宅着工件数は年率 万件 ( 前月 :118.3 万件 ) と前月から減少した 地域別では南部が 5.4 万件減少しており ハリケーンが影響した可能性を示唆している 着工の先行指標である許可件数は年率 万件 ( 前月 : 万件 ) で 2 カ月ぶりに減少した 一方 9 月の新築販売件数は年率 66.7 万件 ( 前月 :56.1 万件 ) と急増した 南部での顕著な増加や未着工物件の急増がみられ ハリケーン被害による復興需要が示唆される 5 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

7 図表 9 雇用統計 ( 前月差 万人 ) (%) 非農業部門雇用者数 失業率 ( 右目盛 ) ( 資料 ) 米国労働省より みずほ総合研究所作成 図表 10 時間当たり賃金 ( 前年比 %) ( 資料 ) 米国労働省より みずほ総合研究所作成 ( 前月比 %) 図表 11 小売売上高 コア自動車 建材 ガソリン 外食 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 12 住宅着工件数 ( 年率 万件 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 13 家計部門の主要統計 2016 Q Q Q Q2 2017/5 2017/6 2017/7 2017/8 2017/9 2017/10 雇用環境 非農業部門雇用者数 前期差 千人 n.a. 失業率 % n.a. 代替的失業率 (U6) % n.a. 時間当たり賃金 前期比 % n.a. 前年比 % n.a. 個人消費 小売売上高 前期比 % n.a. コア小売 前期比 % n.a. 新車自動車販売台数 年率 百万台 n.a. 実質個人消費 前期比年率 前月比 % n.a. n.a. ミシガン大消費者信頼感 1966 年 Q1= カンファレンスホ ート 消費者信頼感 1985 年 = n.a. 住宅市場 住宅着工件数 年率 千戸 1,150 1,248 1,238 1,167 1,129 1,217 1,185 1,183 1,127 n.a. 住宅着工許可件数 年率 千戸 1,215 1,269 1,260 1,224 1,168 1,275 1,230 1,272 1,215 n.a. 新築住宅販売件数 年率 千戸 n.a. 中古住宅販売件数 年率 千戸 5,380 5,547 5,620 5,563 5,620 5,510 5,440 5,350 5,390 n.a. ( 資料 ) 米国労働省 米国商務省 Autodata ミシガン大 カンファレンスボード NAR NAHB よりみずほ総合研究所作成 6 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

8 (3) 企業投資 外需 : 機械投資は堅調 貿易赤字は縮小傾向 掘削投資は緩やかに減石油 天然ガス等のリグ稼働数は緩やかな減少傾向にある 8 月の民間建設少 建設投資は悪化傾投資 ( 住宅以外 ) は前月から増加したが 減少基調を脱するほどの強さはな向い ここ数カ月は 製造施設 ( 製造業とは限らない ) の減少が顕著である 機械関連投資は堅調機械関連投資の動向をみる上で重要なコア資本財 ( 国防 航空機を除く資本財 ) 出荷額と新規受注は堅調である 9 月の出荷額は前月比 +0.7% 新規受注は同 +1.3% の増加である 新規受注のけん引役はコンピューター 電子機器製造業である IoTやAIなど最新の技術革新に対する企業経営者の関心の強まりを映じているのかどうか 材料不足で明確なことは言えないが こうした投資の拡大が続けば 生産性の伸びが高まり 長期停滞への不安解消に貢献するだろう 貿易赤字は縮小傾向 8 月の貿易収支は 424 億ドルの赤字となり ( 前月 :436 億ドルの赤字 ) 今年 4 月以降 赤字幅は縮小傾向にある 8 月の内訳をみると 輸出額が前月比 +0.4%( 前月 : 同 0.2%) と 2 カ月ぶりに増加した一方 輸入額が同 0.1%( 前月 : 同 0.2%) と 4 カ月連続で減少した 財輸出額では 医薬品などの消費財が前月比 +6.4% と増加し 全体を押し上げた また 資本財 ( 同 +0.9%) が通信設備 半導体 航空機部品などを中心に 3 カ月連続で増加した 一方 石油製品や原油などの産業用資材 ( 同 2.5%) とうもろこし 小麦などの食料品( 同 3.4%) が減少した 財輸入額では 自動車関連 ( 前月比 +2.3%) が増加した一方 産業用資材 ( 同 1.3%) が金属関連を中心に減少したほか 資本財 ( 同 0.9%) ではコンピュータ周辺機器 航空機などが落ち込み 財輸入額全体を下押しした 相手国別の貿易赤字額をみると 対中国が 297 億ドル 前月比 6.5% となり 3 カ月ぶりに赤字額が縮小した 対ドイツも 48 億ドル 同 9.6% となり 2 カ月連続で縮小した 一方 対日本は 63 億ドル 同 +15.5% 対メキシコが 58 億ドル 同 +8.5% と増加した 2017 年 1-8 月の赤字累計額は 1 中国 2 メキシコ 3 日本 4 ドイツの順で変わらない 7 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

9 図表 14 非住宅建設投資とリグ稼働数 (2016 年 =100) ( 基 ) /10 17/1 17/4 17/7 17/10 民間建設支出 稼働リグ数 ( 右目盛 ) ( 資料 ) 米国商務省 ベイカー ヒューズより みずほ総合研究所作成 図表 15 資本財出荷 新規受注 (2016 年 =100) コア資本財新規受注 コア資本財出荷 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 16 財輸出 輸入 ( 名目 ) 図表 17 連邦財政収支 (10 月からの累積 ) (2016 年 =100) /8 16/11 17/2 17/5 17/8 財輸出 財輸入 ( 千億ドル ) 年度 2017 年度 ( 月 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) 米国財務省より みずほ総合研究所作成 図表 18 企業投資 外需部門等の主要統計 2016 Q Q Q Q2 2017/5 2017/6 2017/7 2017/8 2017/9 2017/10 設備投資 コア資本財受注金額 前期比 % n.a. コア資本財出荷金額 前期比 % n.a. 非住宅建設支出 前期比 % n.a. n.a. NY 連銀 6か月先設備投資判断 PHL 連銀 6か月先設備投資判断 輸出入 貿易収支 10 億ドル n.a. n.a. 輸出 10 億ドル n.a. n.a. 輸入 10 億ドル n.a. n.a. 実質財輸出 2015 年 = n.a. n.a. 実質財輸入 2015 年 = n.a. n.a. 財政 財政収支 10 億ドル n.a. 歳入 10 億ドル , n.a. 歳出 10 億ドル ,049 1, n.a. ( 資料 ) 各地区連銀 米国商務省 米国財務省よりみずほ総合研究所作成 8 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

10 (4) 物価動向 : コアインフレ率は低迷 9 月 CPIはガソリン高を受けて加速コアは低迷消費者のインフレ見通し小幅低下 9 月の消費者物価指数 (CPI) は 前月比 +0.5%( 前月 : 同 +0.4%) と上昇ペースが加速した 内訳では エネルギー物価が前月比 +6.1%( 前月 : 同 +2.8%) と大幅上昇した とりわけ ガソリン物価が同 +13.1%( 前月 : 同 +6.3%) と前月から一段と上昇しており ハリケーンに伴うガソリン供給不足の影響が尾を引いている 一方 食品 エネルギーを除くコアCPIは 前月比 +0.1%( 前月 : 同 + 0.2%) と減速 市場予想 ( 同 +0.2%) も下回った 内訳では コア財物価は前月比 0.2%( 前月 : 同 0.1%) と下落傾向が継続した 自動車 ( 新車 中古車とも ) の下落傾向が継続するとともに 今月は医薬品が大きく下落した コアサービス物価も前月比 +0.2%( 前月 : 同 +0.4%) に減速しており シェアが大きい住居 宿泊費の上昇が鈍ったことが影響している 前年比ベースでみたCPIは +2.2%( 前月 : 同 +1.9%) と前月から加速 市場予想 ( 同 +2.3%) はやや下回った 他方 コア CPI は前年比 +1.7% ( 前月 : 同 +1.7%) と前月と変わらない インフレ圧力は引き続き弱い 消費者のインフレ見通しは 1 年先が 2.3%( 前月確報値 :2.7%) 5 年先が 2.4%( 前月確報値 :2.5%) と いずれも低下した 消費者のインフレ期待は依然低い 9 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

11 図表 19 CPI 図表 20 期待インフレ率 ( 長期 ) ( 前年比 %) 3.0 ( 前年比 %) 総合 コア /10 17/1 17/4 17/7 17/10 消費者 ( ミシガン大 今後 5 年 ) 金融市場 (BEI,5 年先 5 年 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) ミシガン大 FRB より みずほ総合研究所作成 ( ドル / バレル ) 図表 21 原油価格 /10 17/1 17/4 17/7 17/10 図表 22 ドルの名目実効レート (1997/1=100) /10 17/1 17/4 17/7 17/10 ( 資料 ) セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 図表 23 物価の主要統計 2016 Q Q Q Q2 2017/5 2017/6 2017/7 2017/8 2017/9 2017/10 消費者物価 消費者物価指数 前年比 % n.a. コア消費者物価指数 前年比 % n.a. PCEデフレーター 前年比 % n.a. n.a. 前期比 % n.a. n.a. コアPCEデフレーター 前年比 % n.a. n.a. 前期比 % n.a. n.a. 刈込平均 PCEデフレーター 前年比 % n.a. n.a. インフレ期待 ミシガン大 ( 今後 5 年間 ) % BEI(5 年先 5 年 ) % n.a. 雇用コスト 雇用コスト指数 ( 除く業績連動 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a 時間当たり報酬 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a 単位労働コスト 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a その他の 原油価格 (WTI) ドル / バレル インフレ要因 FRB 名目実効レート ( ドル ) 1997 年 1 月 = ( 注 ) 原油価格と FRB 名目実効レート ( ドル ) の直近月はデータベースへのアクセス時点で得られる直近値 ( 資料 ) 米国商務省 米国労働省 ダラス連銀 ミシガン大 FRB セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 10 みずほ米国経済情報 (2017 年 10 月号 )

12 2017 年 10 月 27 日発行 欧米調査部主席エコノミスト小野亮 ニューヨーク事務所長新形敦 ニューヨーク事務所主任エコノミスト服部直樹 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり 商品の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります

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1. トピック : 米国金融政策と通商政策は 次の ステージへ 6 月 FOMC は 0.25% 利上げ フォワードガイダンスを大幅変更漸進的とは言え 利上げ一直線のみの方針に長期水準を超えるタイミングが 2020 年から 2019 年に 2019 年からは 毎回記者会見を実施今後の焦点は緩和的スタ みずほ米国経済情報 2018 年 6 月号 トピック米金融政策と通商政策は 次 のステージへ 6 月 FOMC 声明文は フォワードガイダンスが大幅修正され 漸進的利上げのみのタカ派的内容 米通商政策は 脅し から 実行 へスタイルが変貌 景気判断企業業況は堅調 生産コストは上昇傾向 企業業況は堅調な推移が続いている 鉄鋼 アルミ関税の賦課や国内需要の拡大を背景として 生産コストが上昇していることには留意が必要

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