資産をめぐる税務 問答式 シリーズ相続と贈与に関する税務 申告期限 贈与を受けた年に父が死亡 し 相続税の申告を行うことはできるの でしょうか ( 東京都 EY 氏 ) したが相続税より贈与税の 申告期限のほうが早く到来 質問 平成 28 年 3 月 30 歳になった私は 62 歳になる父から土地の

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1 わかりやすい税務判例 事例情報誌 刊No.1457 資産税広報 主なもくじ 資産をめぐる税務 [ 問答式 ] シリーズ相続と贈与に関する税務 申告期限 贈与を受けた年に父が死亡したが相続税より贈与税の申告期限のほうが早く到来 2 シリーズ譲渡に関する税務 代物弁済 自宅を担保 ( 代物弁済付 ) に3,000 万円借りていたが返済できず自宅を引き渡した 4 判 審判事例特報小規模宅地等の特例について 建物が区分登記され 各々が独立して生活できる構造になっている場合 被相続人が居住していた当該建物の区分所有に係る部分の敷地のみが被相続人の居住の用に供していた宅地に当たる 5 ニュース 財務省 / 震災後初 円高 資源安で /2016 年度貿易黒字 4 兆円 16 旬

2 資産をめぐる税務 問答式 シリーズ相続と贈与に関する税務 申告期限 贈与を受けた年に父が死亡 し 相続税の申告を行うことはできるの でしょうか ( 東京都 EY 氏 ) したが相続税より贈与税の 申告期限のほうが早く到来 質問 平成 28 年 3 月 30 歳になった私は 62 歳になる父から土地の贈与を受けました この贈与については 平成 29 年の贈与税の確定申告で相続時精算課税を選択するつもりでいましたが 父は平成 28 年 12 月に亡くなってしまいました 私はこの相続で 1 月に父から土地の贈与を受けていましたので 父の遺産を何も引き継ぎませんでしたが この場合 父から贈与を受けた土地については贈与税の申告をすることになるのでしょうか それとも贈与税の相続時精算課税を選択 回答 贈与税の相続時精算課税制度では 受贈者の選択により 現行の贈与税制度に代えて 贈与時に贈与財産に対する贈与税を支払い その贈与者の相続時にその贈与財産と相続財産を合計した価額を基に計算した相続税額からすでに支払った贈与税相当額を控除することにより贈与税 相続税を通じた納税をすることができることとされています この制度の適用対象となる贈与者は60 歳以上の親 受贈者は20 歳以上の子である推定相続人 ( 代襲相続人を含みます ) です 相続時精算課税制度を選択するためには 原則として贈与を受けた人が贈与税の申告期限内 ( 贈与の翌年の2 月 1 日から3 月 15 日まで ) に 相続税精算課税選択届出書 を贈与税の申告書に添付してその人の納税地の所轄税務署長に提出する必要があります この選

3 択は 受贈者である兄弟姉妹が各々 贈与者である父又は母ごとに選択でき 最初の贈与の際の届出により相続時まで継続して適用されます 選択をしない生前贈与については 従来どおりの制度により暦年課税されます 相続時精算課税制度の選択をした受贈者は この制度に係る贈与者 ( 特定贈与者といいます ) からの贈与財産については 他の贈与財産と区分して 選択をした年以後の各年にわたる特定贈与者からの贈与財産の価額の合計額を基に計算したこの制度に係る贈与税を支払います この贈与税の額は 選択をした年以後については 基礎控除 110 万円を控除するのではなく この制度による贈与財産の価額の合計額から 複数年にわたり利用できる2,500 万円の特別控除額を控除した後の金額に 一律 20% の税率を乗じて計算します なお 相続時精算課税制度を選択した受贈者であっても 特定贈与者以外の者から贈与を受けた場合には その贈与財産の価額の合計額から基礎控除 110 万円を控除し 一般の贈与税の税率を適用して贈与税額を計算します ところで 贈与をした人が年の中途で死亡した場合には この届出書を次のイ又はロのいずれか早い日までに 贈与をした人の死亡に係る相続税の納税地の所轄税務署長に提出することにより贈与税の相続時精算課税の選択をすることができます イ贈与を受けた年の翌年 3 月 15 日ロ贈与者の死亡に係る相続税の申告期限この選択をした場合 年の中途で死亡した人から贈与により取得した財産は 贈与税の課税価格を構成しますが 贈与税の申告は不要となります 相続税については この財産 は相続又は遺贈により取得したものとみなされ 相続税の課税価格に含めて相続税額を計算することになります また 相続又は遺贈により財産を取得した人が その相続開始前 3 年以内にその被相続人から財産の贈与を受けている場合は その贈与財産の価額を相続税の課税価格に加算して相続税額を計算し その贈与について課された贈与税額を控除することとされています しかし あなたはお父さんの相続では遺産を何も取得しなかったとのことですから この規定の適用はなく 贈与を受けた土地について 贈与税の相続時精算課税制度の選択をしなければ贈与税の申告をすることになります ご質問の場合 お父さんの相続についての相続税の申告期限 ( 相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月を経過する日 ) よりも贈与を受けた年の翌年の3 月 15 日のほうが早く到来しますので あなたが平成 29 年の3 月 15 日までに 相続時精算課税選択届出書 をお父さんの相続税の納税地の所轄税務署長に提出するのであれば 相続時精算課税制度を選択することができるものと考えます そして その場合は贈与により取得した土地について相続税の申告を行うことになります また 相続時精算課税選択届出書 を提出しなければ あなたの贈与税の納税地の所轄税務署長に贈与税の申告を行うことになるものと考えます 参照条文 = 相法 19 21の92 21の10 21の16 28 相令 534

4 シリーズ譲渡に関する税務 代物弁済 自宅を担保 ( 代物弁済付 ) に3,000 万円借りていたが返済できず自宅を引き渡した 質問 私は 代物弁済付で自宅を担保に金融業者から金を借りていましたが 返済のめどがたたないので 自宅を引き取ってもらいました このような場合でも 資産の譲渡があったとして課税の対象になるのでしょうが また 譲渡所得の総収入金額と代物弁済として譲渡した資産の課税時期はどのようになるのでしょうか なお 借金は元利合計で3,000 万円でしたが 自宅の時価は不動産鑑定士の評価では約 4,000 万円ということでした ( 東京都 MS 氏 ) 回答 代物弁済とは 本来の給付に代えて他の財産の給付をなすことによって既存の債務を消滅させる有償契約です したがって ご質問のように 借入金の返済のために自宅を引き渡すということは この経済的効果をみますと 自宅を売却してその売却代金で借入金を返済した場合と何ら異なりませんので 代物弁済も譲渡の一態様として考えられています ところで 代物弁済の実行方法には 帰属清算型 ( 債権者が目的物を評価し 債務額を超過する額を清算金として支払うもの ) と処分清算型 ( 債権者が目的物を換価処分し その代金から債権の優先弁済を受け残額を清算金として支払うもの ) とがありますが 特段の事情がない限り帰属清算型が原則的な形態であるとされています そのため 清算型の代物弁済の場合の譲渡所得の総収入金額は 消滅すべき債務の額と受け取るべき清算金の額との合計額となりますので 結局 帰属清算型の場合は目的物の時価 処分清算型の場合は債権者による目的物の処分価額になるものと考えられます また 代物弁済として譲渡した資産の課税時期は 帰属清算型の場合は代物弁済として不動産を引き渡した時 処分清算型の場合は債権者が不動産を処分した時となります 参照条文 = 所法 361 2

5 判 審判事例特報 小規模宅地等の特例について 建物が区分登記され 各々が独立して生活できる構造になっている場合 被相続人が居住していた当該建物の区分所有に係る部分の敷地のみが被相続人の居住の用に供していた宅地に当たる 棄却 国税不服審判所 = 平成 28 年 9 月 29 日 裁決 問題 事実 兄 E 及び弟 Gは 本件相続により本件宅地を取得し 引き続き有していた 税特別措置法 ( 平成 23 年法律第 114 号による改正前のもの 以下 措置法という ) 第 69 条の4 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 に規定する特例 ( 以下 本件特例という ) を適用して それぞれ 相続税の更正の請求をしたのに対して 原処分庁が当該宅地の一部は本件特例の適用要件を満たさないなどとして その請求の一部のみを認めて各更正処分をしたことから 請求人ら及び弟 Gが 当該各処分の全部の取消しを求めた (1) 事案の概要審査請求人 E( 以下 兄 Eという ) 同 F( 以下 兄 Eと併せて請求人らという ) 及び同 G( 以下 弟 Gという ) が 兄 E 及び弟 Gが母からの相続により取得した宅地について 遺産分割が確定したとして 租 (2) 関係法令等の要旨 1 措置法第 69 条の4 第 1 項は 個人が相続又は遺贈により取得した財産のうちに 当該相続の開始の直前において 当該相続若しくは遺贈に係る被相続人又は当該被相続人と生計を一にしていた当該被相続人の親

6 族 ( 以下 被相続人等という ) の事業の用又は居住の用に供されていた宅地等で財務省令で定める建物又は構築物の敷地の用に供されているもので政令で定めるもの ( 特定事業用宅地等 特定居住用宅地等 特定同族会社事業用宅地等及び貸付事業用宅地等に限る 以下 特例対象宅地等という ) がある場合には 当該相続又は遺贈により財産を取得した者に係る全ての特例対象宅地等のうち 当該個人が取得をした特例対象宅地等又はその一部で同項の規定の適用を受けるものとして政令で定めるところにより選択をしたもの ( 以下 選択特例対象宅地等という ) については 限度面積要件 ( 注 : 特定居住用宅地等は240m2以下 ) を満たす場合の当該選択特例対象宅地等 ( 以下 小規模宅地等という ) に限り 平成 27 年法律第 9 号による改正前の相続税法第 11 条の 2 相続税の課税価格 に規定する相続税の課税価格に算入すべき価額は 特定居住用宅地等である小規模宅地等については 当該小規模宅地等の価額に100 分の20の割合を乗じて計算した金額とする旨規定している 2 租税特別措置法施行令 ( 平成 25 年政令第 169 号による改正前のもの 以下 措置法施行令という ) 第 40 条の2 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 第 2 項は 措置法第 69 条の4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等で政令で定めるもの ( 注 : 上記 1の太字部分参照 ) は 相続の開始の直前において 当該被相続人等の同項に規定する居住の用に供されていた宅地等のうち所得税法第 2 条 定義 第 1 項第 16 号に規定する棚卸資産に該当しない宅地等とし これらの宅地等のうちに当該被相続人等の措置法第 69 条の4 第 1 項に規定する居住の用以外 の用に供されていた部分があるときは 当該被相続人等の同項に規定する居住の用に供されていた部分に限るものとする旨規定している 3 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号は 特定居住用宅地等 ( 注 : 上記 1の太字部分参照 ) とは 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等で 当該被相続人の配偶者又は次に掲げる要件のいずれかを満たす当該被相続人の親族 ( 当該被相続人の配偶者を除く 以下同号において同じ ) が相続又は遺贈により取得したもの ( 政令で定める部分に限る ) をいう旨規定している (1) 当該親族が相続開始の直前において当該宅地等の上に存する当該被相続人の居住の用に供されていた家屋に居住していた者であって 相続開始時から申告期限 ( 相続税法第 27 条 相続税の申告書 の規定による申告書の提出期限をいう 以下同じ ) まで引き続き当該宅地等を有し かつ 当該家屋に居住していること ( 同号イ ) (2) 当該親族 ( 当該被相続人の居住の用に供されていた宅地等を取得した者に限る ) が相続開始前 3 年以内に相続税法の施行地内にあるその者又はその者の配偶者の所有する家屋 ( 当該相続開始の直前において当該被相続人の居住の用に供されていた家屋を除く ) に居住したことがない者 ( 財務省令で定める者を除く ) であり かつ 相続開始時から申告期限まで引き続き当該宅地等を有していること ( 当該被相続人の配偶者又は相続開始の直前において同号イ ( 上記 (1)) に規定する家屋に居住していた親族で政令で定める者がいない場合に限る ) ( 同号ロ ) (3) 当該親族が当該被相続人と生計を一にしていた者であって 相続開始時から申告期限まで引き続き当該宅地等を有し かつ

7 相続開始前から申告期限まで引き続き当該宅地等を自己の居住の用に供していること ( 同号ハ ) 4 措置法施行令第 40 条の2 第 7 項は 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号に規定する政令で定める部分 ( 注 : 上記 3の太字部分参照 ) は 同号に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等のうち 同号の被相続人の配偶者が相続若しくは遺贈により取得した持分の割合に応ずる部分又は同号に定める要件に該当する部分 ( 同号イからハまでに掲げる要件に該当する同号に規定する被相続人の親族が相続又は遺贈により取得した持分の割合に応ずる部分に限る ) とする旨規定している 5 租税特別措置法 ( 相続税法の特例関係 ) の取扱いについて ( 昭和 50 年 11 月 4 日付直資 2-224ほか2 課共同国税庁長官通達 平成 25 年 11 月 29 日付課資 2-13ほか1 課共同による改正前のもの )69の4-21 被相続人の居住用家屋に居住していた者の範囲 ( 以下 本件通達という ) は 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する当該被相続人の居住の用に供されていた家屋に居住していた者とは 当該被相続人に係る相続の開始の直前において当該家屋で被相続人と共に起居していたものをいうのであるから留意する旨示すとともに この場合において 当該被相続人の居住の用に供されていた家屋については 当該被相続人が建物でその構造上区分された数個の部分の各部分 ( 以下 独立部分という ) を独立して住居その他の用途に供することができるもの ( 以下 共同住宅という ) の独立部分の一に居住していたときは 当該独立部分をいうものとする旨定めている また 本件通達のなお書として 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する親族 で 被相続人の居住に係る共同住宅 ( その全部を被相続人又は被相続人の親族が所有するものに限る ) の独立部分のうち被相続人が当該相続の開始の直前において居住の用に供していた独立部分以外の独立部分に居住していた者がいる場合 ( 当該被相続人の配偶者又は当該被相続人が居住の用に供していた独立部分に共に起居していた当該被相続人の民法第 5 編第 2 章に規定する相続人 ( 相続の放棄があった場合には その放棄がなかったものとした場合の相続人 ) がいない場合に限る ) において その者について同号イに規定する当該被相続人の居住の用に供されていた家屋に居住していた者に当たる者であるものとして申告があったときは これを認めるものとする旨定めている (3) 基礎事実以下の事実は 請求人ら及び原処分庁の双方に争いがなく 審判所の調査及び審理の結果によっても その事実が認められる イ請求人ら及び弟 Gの母であるH( 以下 本件被相続人という ) は 平成 22 年 10 月 日に死亡し その相続 ( 以下 本件相続という ) が開始した 本件相続に係る相続人は 長男の兄 E 長女のF 及び二男の弟 G の3 名である ロ本件被相続人の相続財産には a 市 b 町 - ( 住居表示は同 丁目 - ) に所在する238.38m2の宅地 ( 以下 本件宅地という ) がある 請求人ら及び弟 Gは 平成 25 年 10 月 21 日 本件相続に係る遺産分割協議を成立させ 本件宅地については 兄 E 及び弟 Gが 持分 2 分の1ずつを相続した ハ本件宅地上には1 棟の建物 ( 以下 本件建物という ) がある 本件宅地は本件建物の敷地として利用され 他の用途に供され

8 ていた部分はなかった なお 本件宅地に敷地権の設定はない ニ本件建物について ( イ ) 本件建物の登記の状況等本件建物は 平成元年 9 月 30 日に新築された軽量鉄骨造陸屋根 2 階建ての建物であり 建物の区分所有等に関する法律第 1 条 建物の区分所有 に規定する建物として 1 階の専有部分 ( 家屋番号 :b 町 丁目 - の ) と2 階の専有部分 ( 同 :b 町 丁目 - の ) で それぞれ区分登記がされている なお 本件相続開始時において 1 階部分は本件被相続人 ( 持分 100 分の25) と弟 G( 持分 100 分の75) が共有し 2 階部分は兄 Eが単独所有していた ( ロ ) 本件建物の現況床面積本件建物に係る平成 26 年度土地 家屋名寄帳によれば 本件建物の1 階部分の現況床面積は114.52m2であり 2 階部分の現況床面積は103.25m2である ( ハ ) 本件建物の構造及び利用状況等 A 本件建物の1 階部分及び2 階部分にはそれぞれ玄関があり 台所 居間 食堂 浴室 洗面所及びトイレも別々に設けられている また 2 階部分への出入りのために本件建物の外部に階段が設置されており 本件建物の内部には 階段やエレベーターなどの本件建物の1 階部分と2 階部分を行き来するための設備はない B 本件建物の1 階部分には 本件相続の開始の直前まで本件被相続人及び弟 Gが居住し 本件相続の開始後は弟 Gが一人で居住していた 本件建物の2 階部分には 本件相続の開始前から兄 E 及びその妻が居住し 本件相続の開始後も兄 E 及びその妻が引き続き居住していた なお 本件建物に居住用以外の用途に供されていた部分はなく 本件宅地は 措置 法第 69 条の4 第 1 項に規定する特例対象宅地等のうち 特定居住用宅地等以外のもの ( 関係法令等の要旨の1 参照 ) には該当しない C 兄 E 及び弟 Gは 上記ロのとおり本件相続により本件宅地を取得し 引き続き本件宅地を有していた (4) 審査請求に至る経緯等イ請求人ら及び弟 Gは 本件相続に係る相続税 ( 以下 本件相続税という ) について 申告期限内である平成 23 年 7 月 11 日に 申告書を原処分庁に共同で提出して 相続税の申告をした 請求人ら及び弟 Gは 上記申告において 本件相続により取得した財産の一部 ( 本件宅地を含む ) が未分割であるとして 平成 23 年法律第 114 号による改正前の相続税法第 55 条 未分割遺産に対する課税 の規定に基づき 請求人ら及び弟 Gが法定相続分の割合に従って当該財産を取得したものとして課税価格を計算している なお 上記申告書には 申告期限後 3 年以内の分割見込書 が添付されていた ロ請求人ら及び弟 Gは 上記 (3) のロのとおり遺産分割協議が成立したとして 平成 26 年 2 月 18 日 更正の請求書をそれぞれ提出して 各更正の請求 ( 以下 本件各更正の請求という ) をした なお 本件各更正の請求では 兄 Eと弟 Gの両名がそれぞれ相続した本件宅地 m2のうちの119.19m2を 本件特例に規定する特定居住用宅地等 ( 以下 単に特定居住用宅地等 という ) として選択している ハ原処分庁は 本件各更正の請求に対し 平成 27 年 4 月 6 日付で 弟 Gの相続した本件宅地のうち本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地のみが特定居住用宅地等に該

9 当し 兄 Eの相続した本件建物の敷地の全てと 弟 Gの相続した本件建物の2 階部分の敷地に相当する宅地については 本件特例を適用することができないなどとして 請求人ら及び弟 Gに対して 本件各更正の請求の一部を認容した上で 各更正処分をした ニ請求人ら及び弟 Gは 平成 27 年 6 月 3 日 上記ハの各更正処分に不服があるとして それぞれ異議申立てをしたところ 異議審理庁は 同年 8 月 31 日付で 有価証券の評価額に計算誤りがあったなどとして 上記各更正処分の一部をいずれも取り消す旨の異議決定をした ( 以下 当該異議決定により その一部がいずれも取り消された後の各更正処分を本件各更正処分という ) ホ請求人ら及び弟 Gは 平成 27 年 9 月 30 日 本件各更正処分に不服があるとしてそれぞれ審査請求をし 同年 10 月 20 日 兄 Eを総代として選任する旨を届け出た ヘ弟 Gは 平成 28 年 6 月 日に死亡したため 公正証書遺言に基づいてその財産及び負債の一切を相続した兄 Eが 国税通則法第 106 条 不服申立人の地位の承継 第 1 項の規定により 弟 Gの審査請求人の地位を承継した (5) 争点本件宅地全体 ( 本件宅地のうち 本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地で 弟 Gの相続した分以外の部分 ) に本件特例を適用することができるか否か 請求人らの主張 本件建物の1 階及び2 階部分を区分せず1 棟の建物と考えて行うべきである次のことから 兄 E 及び弟 Gが本件相続により取得した本件宅地の全体が特定居住用宅地等に該当し 本件特例が適用される イ 1 弟 Gは の認定を受けており ではないため 本件被相続人に保護されていた立場にあり 2 兄 Eは 本件被相続人及び弟 Gの面倒を見ていた また3 請求人らの父 ( 平成 12 年 7 月死亡 ) と母 ( 本件被相続人 ) は 将来 兄 Eに弟 Gの面倒を見てほしいと望んで二世帯住宅 ( 本件建物 ) を建てており 兄 Eは 両親の遺志に沿うつもりであった 本件特例の立法趣旨は 事業又は居住の用に供されていた宅地等のうち最小限必要な部分については 相続人等の生活基盤維持のため欠くことができないものであって その処分に相当の制約を受けるのが通常であることから このような財産について評価上所要のしんしゃくを加えることとしたものであり その立法趣旨からすると 本件特例は 原則として 対象となる宅地等を生活の基盤とし 両親の面倒を見て 当該宅地等を子供や子孫に継承していく相続人を適用対象としていると考えられる この考えに 上記 2 及び3の事情を併せれば 本件特例の適用対象者は兄 Eである 他方で 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する被相続人の居住の用に供されていた家屋に居住していた者として 上記 1 のような がある者を想定しているとは考えられない ロ具体的には 次のとおり判断すべきである

10 ( イ ) 措置法第 69 条の4 第 1 項に規定する 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 について本件建物は 次のとおり 本件被相続人又は本件被相続人と生計を一にしていた親族の居住の用に供されていた家屋であり 当該家屋の敷地として利用されていた本件宅地は その全体が措置法第 69 条の4 第 1 項に規定する 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 に該当する A 本件建物について 本件建物の1 階部分と2 階部分を区分せず 1 棟の建物として考えれば 本件建物は本件被相続人の居住の用に供されていた家屋に該当する B 所得税基本通達 ( 昭和 45 年 7 月 1 日付直審 ( 所 )30 国税庁長官通達 )2-47 生計を一にするの意義 は 明らかに互いに独立した生活を営んでいると認められる場合を除き 同一の家屋に起居する親族は生計を一にするものとする旨定めており 家族は経済生活単位であり 同一の生活共同体であることから 二世帯住宅に居住している親子も生計を一にするとみなされる 弟 Gは 本件被相続人や兄 Eの保護の下で心安らかな生活が維持されているのであり 家族として同一の生活共同体に属していると考えるのが妥当である したがって 兄 Eは 本件被相続人と生計を一にしていたものとみなされる そうすると 本件建物の1 階部分は本件被相続人の居住の用に 本件建物の2 階部分は本件被相続人と生計を一にしていた兄 Eの居住の用にそれぞれ供されていたことから 本件建物は 本件被相続人又は本件被相続人と生計を一にしていた親族の居住の用に供されていた家屋に該当する ( ロ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する 親族 について 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する親族に該当するか否かの判断は 上記 ( イ ) のAと同様に 本件建物の1 階部分及び 2 階部分を区分せず 1 棟の建物と考えて行うべきである そうすると 弟 G 及び兄 Eは 本件相続の開始の直前において 本件被相続人の居住の用に供されていた家屋 ( 本件建物 ) に居住していた者であり 本件相続の開始時から本件相続に係る相続税の申告期限まで引き続き当該宅地等を有し かつ 当該家屋に居住していることから 同号イに規定する親族に該当する ハ本件通達のなお書についてまた 次のとおり 本件通達のなお書の取扱いからみても 本件各更正処分は妥当性を欠いている ( イ ) 弟 Gは本件被相続人と同居していたが これは 弟 Gが ため本件被相続人が同居して保護していたものであり 仮に 弟 Gが健康であったならば 決して親と同居することはなく 本件建物の他の独立部分か 本件宅地以外の他の場所に居住していたはずである ( ロ ) 上記 ( イ ) を前提にすれば 弟 G 及び兄 E は 本件被相続人が居住していた独立部分以外の独立部分に居住しており 弟 G 及び兄 Eがそれぞれ本件宅地を相続により取得していることになるので 本件通達のなお書の取扱いによれば 本件宅地の全体が特定居住用宅地等に該当することとなる 原処分庁の主張 兄 Eは 相続開始前 3 年以内に2 階部分を所有し 当該部分に居住していた

11 次のことから 本件宅地のうち 弟 Gの取得した本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地のみが特定居住用宅地等に該当し これを超える部分に本件特例を適用することはできない イ 1 本件建物は 本件相続の開始の直前において その1 階部分を本件被相続人 ( 持分 100 分の25) 及び弟 G( 持分 100 分の75) が 2 階部分を兄 Eがそれぞれ区分所有していること 2 兄 Eは 原処分庁所属の調査担当者に対して 本件建物の1 階部分には本件被相続人及び弟 Gが 2 階部分には兄 Eが それぞれ居住している旨申述し また 本件被相続人と兄 Eの家族とは生計を一にしておらず 本件被相続人が自ら生活費を負担していた旨申述していること 3 本件建物の1 階部分と2 階部分に係る水道 ガス及び電気に係る各契約並びにそれらの料金支払が別々であること 以上によれば 本件被相続人は 兄 Eと生計を一にしているとは認められない したがって 本件宅地のうち 本件被相続人の居住の用に供されていた家屋の敷地である 本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地 のみが 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号に規定する 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 に該当する ロ次に 本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地のうち 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イないしハに規定する要件を満たす親族が取得した部分はいずれか すなわち 弟 G 及び兄 Eの取得した持分が特定居住用宅地等に該当するか否かについてみると 次のとおり本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地のうち弟 Gの取得した部分は特定居住用宅地等に該当するが 兄 Eの取得した部分は特定居住用宅地等に該当しない ( イ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する要件について本件被相続人及び弟 Gが本件建物の1 階部分に居住し 兄 Eが本件建物の2 階部分に居住していたことから 弟 Gは 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する要件である 被相続人の居住の用に供されていた家屋に居住していた者 に該当するが 兄 Eはこれに該当しない そして 弟 Gは 本件相続に係る遺産分割協議によって 本件宅地のうち2 分の1を取得し 本件相続の開始時から本件相続に係る相続税の申告期限まで引き続き当該部分を有し かつ 本件建物の1 階部分に居住していたことから 弟 Gの取得した本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地は 特定居住用宅地等に該当する ( ロ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ロに規定する要件について措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ロは 被相続人の親族 ( 当該被相続人の居住の用に供されていた宅地等を取得した者に限る 配偶者を除く ) が相続開始前 3 年以内に相続税法の施行地内にあるその者又はその者の配偶者の所有する家屋 ( 当該相続開始の直前において当該被相続人の居住の用に供されていた家屋を除く ) に居住したことがない者である旨等を規定しているところ 兄 Eは 本件相続の開始前 3 年以内に本件建物の2 階部分を所有し 当該部分に居住していたことから 同号ロに規定する要件を満たしていない ( ハ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ハに規定する要件について措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ハは 被相続人と生計を一にする親族の居住の用に供されていた宅地等を当該親族が取得し 継続して居住の用に供している場合を規定

12 しているところ 兄 Eは 本件建物の2 階部分に居住しており 上記イのとおり 本件被相続人と生計を一にしているとは認められないことから 同号ハに規定する要件を満たしていない ハ請求人らの主張について ( イ ) 請求人らの主張する 請求人らの主張 のイの1ないし3の事情は 本件特例の適用の可否に何ら影響を与えるものではない ( ロ ) また 弟 Gに がなければ独立して生活しており 本件被相続人と同居することもなかった という事情があったとしても 本件相続の開始の直前において 弟 Gが措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する本件被相続人と同居していた親族ではないと解釈できる規定等は見当たらない 結論 裁決 2 階部分は本件被相続人の居住していた1 階部分とは構造上区分されている (1) 本件特例の概要等イ本件特例に関する規定は 関係法令等の要旨 のとおりであり 相続開始直前において 被相続人又は当該被相続人と生計を一にしていた当該被相続人の親族 ( 被相続人等 ) の居住の用に供されていた宅地等であって ( 措置法第 69 条の4 第 1 項及び第 3 項並びに措置法施行令第 40 条の2 第 2 項 関係法令等の要旨 の1ないし3 参照 ) 下記 ( イ ) ないし ( ハ ) に掲げた措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号の要件のいずれかを満たす当該被相続人の親族 ( 配偶者を除く ) が相続により取得した場合には 当該宅地等は特定居住用宅地等に該当し 限度面積要件を満たすものに限り 小規模宅地等として相続税の課税価格に算入すべき当該宅地等の価額を80% 減額するというものである これは 小規模宅地等については 相続人等の生活基盤の維持のために欠くことのできないものであって 相続人等において事業の用又は居住の用を廃してこれを処分することに相当の制約を受けることが通常であることから 相続税の課税上特別の配慮を加えることとしたものである ( イ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する要件 1 相続開始の直前において 当該宅地等の上に存する当該被相続人の居住の用に供されていた家屋に被相続人と同居していた親族が 2 相続開始時から申告期限まで引き続き当該宅地等を有し かつ 3 当該家屋に居住していること ( ロ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ロに規定する要件 1 相続開始の直前において 当該宅地等の上に存する当該被相続人の居住の用に供されていた家屋に被相続人と同居していた親族が無く 2 同居していない親族が 相続開始前 3 年以内に日本国内にその者又はその者の配偶者の所有する家屋に居住したことがなく かつ 3 相続開始時から申告期限まで引き続き当該宅地等を有していること ( ハ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ハに規定する要件 1 相続開始の直前において 当該被相続人と生計を一にする親族の居住の用に供されていた宅地等で 2 生計を一にしていた

13 親族が 相続開始時から申告期限まで引き続き当該宅地等を有し かつ 3 相続開始前から申告期限まで引き続き当該宅地等を自己の居住の用に供していることロなお 上記イにいう 生計を一にしていた とは 同一の生活単位に属し 相助けて共同の生活を営み ないしは日常生活の資を共通にしている場合をいうものと解され その判断は社会通念に照らして個々になされるべきである (2) 検討イ被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ( 本件宅地のうち本件建物の2 階部分の敷地に相当する宅地が 本件特例を適用し得るか否か ) について ( イ ) 上記 (1) のイのとおり 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲は 相続開始直前において被相続人又は被相続人と生計を一にしていた親族 ( 被相続人等 ) の居住の用に供されていた宅地等に限られる ( ロ ) そこで 本件における上記 ( イ ) の 被相続人等 の居住の用に供されていた宅地等の範囲について検討するに 本件建物は 1 階部分と2 階部分がそれぞれ区分登記され ( 上記 基礎事実 のニの ( イ )) 玄関も別々で1 階と2 階を直接行き来することのできる内階段等もなく 日常生活に必要な台所 浴室 トイレ等の設備も別々に備え付けられていて ( 同ニの ( ハ ) のA) 各階が独立して生活できる構造になっており 実際の利用状況についても 1 階部分は本件被相続人及び弟 Gが居住し 2 階部分は兄 Eが居住していた ( 同 ( ハ ) のB) また 原処分関係資料並びに審判所の調査及び審理の結果によれば 本件建物に係る電気 ガス及び水道に係る契約は 1 階 部分及び2 階部分が別々に契約され 本件相続の開始前の1 階部分の契約者は本件被相続人 2 階部分の契約者は兄 Eであり 使用料は 契約者がそれぞれ支払っていたこと 上記使用料以外の生活費についても 基本的には 本件被相続人と兄 Eが 各自に係る費用をそれぞれ負担していたことが認められる ( ハ ) 上記 ( ロ ) によれば まず 本件被相続人の居住の用に供していた宅地については 本件宅地のうち 本件被相続人が居住していた本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地であると認められる 続いて 残る本件建物の2 階部分の敷地に相当する宅地についてみるに 兄 Eは2 階部分に居住していたところ 上記 ( ロ ) のとおり 2 階部分は 本件被相続人の居住していた1 階部分とは構造上明確に区分されている状況にあって 兄 Eと本件被相続人は 水道光熱費のほか 基本的な生活費の負担を各自が行っていたというのである これらの事情を併せれば 兄 Eと本件被相続人とは 同一の生活単位に属し 相助けて共同の生活を営み ないしは日常生活の資を共通にしていたとは認められず 兄 E の審判所に対する答述ないし回答の内容 具体的には 1 本件被相続人が 平日は 自ら費用負担した給食サービスを利用する一方で 週末は 兄 Eの妻が調理したものを食しており その材料費は兄 Eが支払っていたこと 2 本件被相続人が 晩年入退院を繰り返すようになってからは 入退院時の送迎及び入院中の洗濯などの身の回りの世話は 兄 E 及びその妻が行い 治療費については本件被相続人が自ら支払う一方で 送迎に必要な費用は兄 Eが支払っていたことなどを前提としても 上記認定は左右されない

14 よって 本件被相続人と兄 Eが生計を一にしていたとは認められず 兄 Eは 被相続人等 に該当しないから 本件宅地のうち 本件建物の2 階部分の敷地に相当する宅地は 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等には当たらない ロ特定居住用宅地等に該当するか ( 兄 Eに本件特例を適用し得るか ) 否かについて ( イ ) 上記 (1) のイのとおり 特定居住用宅地等として本件特例の適用を受けるには 親族において 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イないしハに規定する要件のいずれかを満たす必要がある ( ロ ) この点 弟 Gについてみると 弟 Gは 本件相続が開始するまで 本件被相続人と共に本件建物の1 階部分に居住し 本件相続が開始した後も平成 28 年 6 月 日に亡くなるまで 本件建物の1 階部分に引き続き居住していたから ( 上記 基礎事実 のニの ( ハ ) のB 及び 審査請求に係る経緯等 のヘ ) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する者に該当する ( 上記 (1) のイの ( イ ) 参照 ) ( ハ ) 次に 兄 Eについて検討する A 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イは 被相続人の居住の用に供されていた家屋に被相続人と同居していた親族であることを要件とするところ ( 上記 (1) のイの ( イ ) の1) 被相続人が共同住宅の独立部分の一を居住の用に供していた場合には 当該独立部分のみが上記 家屋 に当たると解される なお 本件通達はこれと同旨の定めである ( 関係法令等の趣旨 の5 参照 ) そして 上記イの ( ロ ) のとおり 本件建物は 1 階部分と2 階部分がそれぞれ区分登記され 構造上も各々別々に生活できる設備 構造を備え 現実の生活も別々に営 まれていたから 本件被相続人の居住の用に供されていた 家屋 は 独立部分すなわち本件建物の1 階部分に限られ 当該独立部分以外の独立部分 (2 階部分 ) に居住していた兄 Eは 同居していた親族に該当せず 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イの要件を満たさない B また 兄 Eは 本件建物の2 階部分を区分所有し そこに居住していたのであるから ( 上記 基礎事実 のニの ( イ ) 及び ( ハ ) の B) 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ロの要件 ( 上記 (1) のイの ( ロ ) の2) を満たさない C さらに 上記イの ( ハ ) のとおり 兄 Eは 本件被相続人と生計を一にしていた親族に該当しないので 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号ハの要件 ( 上記 (1) のイの ( ハ ) の1) を満たさない D したがって 兄 Eは 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号に規定する者に該当せず 本件特例を適用することはできない ハ小括以上のとおりであるから 本件宅地については 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等である本件建物の1 階部分の敷地に相当する宅地のうち 措置法第 69 条の 4 第 3 項第 2 号イの要件に該当する部分である弟 Gの相続した2 分の1( 上記 基礎事実 のロ ) のみが 特定居住用宅地等として本件特例の適用対象となり ( 措置法施行令第 40 条の2 第 7 項 ) その他の部分については本件特例を適用することができない (3) 請求人らの主張についてイ請求人らは 本件建物を1 階部分と2 階部分に区分せずに1 棟の建物と考えれば 本件建物は その全部が本件被相続人の居

15 住の用に供されていた家屋に該当し 兄 E は本件被相続人と生計を一にしていたものとみなされるし 本件相続開始の直前において 本件被相続人の居住の用に供されていた家屋に居住していた者にも該当する旨主張する しかしながら 上記 (2) のロの ( ハ ) のAのとおり 被相続人が共同住宅の独立部分の一を居住の用に供していた場合には 当該独立部分のみが 措置法 69 条の4 第 3 項第 2 号イに規定する家屋に当たると解されるところ 区分せずに考えるということ自体が 事実を離れたものである また 本件特例の趣旨 ( 上記 (1) のイ ) や 請求人らの主張する事情 ( 上記 請求人らの主張 のイの1ないし3) をもって 請求人らの考えに沿う解釈が許容されるものでもない ロまた 請求人らは 弟 Gが健康であったならば親と同居することはなかったから 本件通達のなお書に基づいて 兄 Eに本件特例を適用すべきである旨主張する しかしながら 現実には本件被相続人の居住の用に供していた家屋である本件建物の1 階部分において 弟 Gが本件被相続人と起居を共にしている ( 上記 基礎事実 のニの ( ハ ) のB) ところ 本件通達のなお書は 当該被相続人の配偶者又は当該被相続人が居住の用に供していた独立部分に共に起居していた当該被相続人の相続人がいない場合に限り 措置法第 69 条の4 第 3 項第 2 号イに該当する者と認める旨定めている ( 関係法令等の趣旨 の5 参照 ) そうである以上 兄 Eは 本件通達のなお書が適用される者には当たらず 仮定の事情を持ち出して本件通達のなお書を適用することもできない ハしたがって 請求人らの主張は いずれも理由がない (4) 結論よって 本審査請求はいずれも理由がないからこれらを棄却することとする

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