要旨 :1. 先般政府が公表した 財政運営戦略 の内容は 次のとおり 1 財政健全化の目標として 国 地方のプライマリー収支 ( 対 GDP 比 ) を 2015 年度までに半減 2020 年度までに黒字化することが明記された 目標実現のための方策として ペイアズユーゴールールや 基礎的財政収支対象

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1 2010 年 6 月 28 日発行 財政運営戦略 について ~ 求められる財政健全化の具体策 ~ 1

2 要旨 :1. 先般政府が公表した 財政運営戦略 の内容は 次のとおり 1 財政健全化の目標として 国 地方のプライマリー収支 ( 対 GDP 比 ) を 2015 年度までに半減 2020 年度までに黒字化することが明記された 目標実現のための方策として ペイアズユーゴールールや 基礎的財政収支対象経費 の今後 3 年間の固定化などが盛り込まれた 2 参考資料とされた内閣府 経済財政の中長期試算 では 二段階の財政健全化目標を達成するためには 2015 年度までに 5 兆円 2020 年度までに 20 兆円の増税 ( または歳出削減 ) が必要であることが示唆された 2. 財政運営戦略 に対する評価と今後の課題は 次のとおり 評価できる点 : 1 財政健全化の目標を明示し 一定の筋道を示したこと 2 菅首相が 消費税率引き上げなど財政健全化に積極的な姿勢を示していること 評価できない点 : 1 歳出削減及び増税に関する具体的な情報が欠けていたこと 2 財政健全化に関する新たなプロセスが構築されなかったこと 今後期待される点 : 1 消費税に関する超党派の会議が設置されること 2 与野党とも大衆迎合的な政策から抜け出し 政治的なリーダーシップを発揮すること ( 政策調査部主任研究員鈴木将覚 ) 本誌に関するお問い合わせはみずほ総合研究所株式会社調査本部電話 (03) まで 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり 商品の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります 2

3 1. はじめに 2010 年 6 月 22 日 財政運営戦略 が閣議決定された ギリシアなど世界的に財政運営に対する懸念が増幅するなかで 先進国のなかで圧倒的に財政状況が悪い日本が明確な財政再建策を示すことは極めて重要である 菅新政権は 民主党マニフェスト公表 (2010 年 6 月 17 日 ) の記者会見で消費税率 10% への引き上げに触れ 超党派の会議設立によってその実現を図る方針を示した 新首相のこうした財政運営に対する姿勢は 前政権のバラマキ政策とは一線を画するものであり 民主党政権が現実的な財政運営に方針転換したものとして評価される 財政運営戦略 は そうした菅首相の財政健全化への取り組みのなかで最も基本となる重要な戦略である しかし 財政運営戦略 は具体性を欠き 必ずしも菅首相が描く財政健全化の道筋が明確にならなかった 全体的な印象として 小泉政権下で策定された 基本方針 ( 骨太の方針 ) とあまり変わらず むしろ今回の 財政運営戦略 の方が歳出削減策の具体性に欠けている 財政運営戦略 の一環として策定された 中期財政フレーム についても 歳出全体の枠が今後 3 年間一定とされるにとどまり それ以外の歳出計画については今後の予算編成プロセスに委ねられることになった 菅首相は これまでの歴代首相が逃げ腰になっていた消費税率引き上げに言及しており 財政健全化に対する姿勢は近年の歴代首相のなかで最も積極的である しかし そうした首相の意気込みが今回の 財政運営戦略 には十分に反映されなかった 政権発足間もないことや参院選挙を間近に控えているという政治的な事情もあろうが 財政健全化の難しいところは 財政運営戦略 の策定ではなく その具体策の決定と遂行にある このため 財政健全化の具体策がせめて大枠として明らかにならなければ財政健全化計画の信憑性が低下する 財政健全化の総論賛成 各論反対の状態が続かないためにも 今後政府は中期の歳出削減策と増税策を具体化する必要がある 以下では 財政運営戦略 の内容を紹介するとともに それに対する評価を試みる 3

4 2. 財政運営戦略 の概要 (1) 財政健全化目標 財政運営戦略 の財政健全化目標は 主に 国 地方のプライマリー収支の赤字を 2015 年度までに半減し 2020 年度までに黒字化すること と 国 地方の公債等残高の対 GDP 比を 2021 年度以降に安定的に低下させること の 2 つである ( 図表 1) 自民党政権時代には 1 国 地方のプライマリー収支を 2011 年度までに黒字化することと 2 国 地方の公債等残高の対 GDP 比を 2015 年頃に安定的に低下させることが財政健全化の目標とされたが リーマンショック以降の国際的な経済危機によって そうした目標は過去のものとされてしまった 今回の 財政運営戦略 の財政健全化目標は 現状に合わせて 国 地方のプライマリー収支黒字化の時期を自民党政権時代の目標よりも大きく後ずれさせたもので 目標自体に本質的な変化はない プライマリー収支は 通常の財政収支から純国債費 ( 国債費 - 国債発行 ) を除いたもので プライマリー収支が均衡していれば 毎年の政策的経費が税収で賄われていることを意味する そして 金利が成長率に等しいとの前提の下では プライマリー収支均衡策によって政府債務の対 GDP 比は変わらず 実質的な債務負担はそのまま将来に移転される このため 安定的な財政運営のために大きすぎる政府債務を削減する必要があるとの観点からは プライマリー収支の均衡は財政健全化の第一歩であるに過ぎない また 金利が成長率よりも高まると プライマリー収支が黒字でも財政収支の赤字が続くという事態もあり得るため プライマリー収支の目標は財政健全化の中間目標としての意味合いが強い しかし いきなり達成不可能な高い目標を掲げるよりも プライマリー収支の目標達成という実績を積むことで 政府の財政運営に対する信頼が醸成される可能性がある 政府への信頼は金利の上昇を抑制し 結果として最終的な財政健全化目標の達成を容易にさせる 図表 1: 財政健全化目標 (1) 収支 ( フロー ) 目標 1 国 地方の基礎的財政収支 ( プライマリー バランス ) について 遅くとも 2015 年度までにその赤字の対 GDP 比を 2010 年度の水準から半減し 遅くとも 2020 年度までに黒字化することを目標とする 2 国の基礎的財政収支についても 遅くとも 2015 年度までにその赤字の対 GDP 比を 2010 年度の水準から半減し 遅くとも 2020 年度までに黒字化することを目標とする 年度以降も 下記 (2) の残高目標にかかる達成状況を踏まえつつ 財政健全化努力を継続する (2) 残高 ( ストック ) 目標 2021 年度以降において 国 地方の公債等残高の対 GDP 比を安定的に低下させる ( 資料 ) 財政運営戦略 (2010 年 6 月 22 日閣議決定 ) 4

5 (2) 財政ルール 財政運営戦略 では 財政健全化目標を達成するために財政運営に関するいくつかの基本ルール ( 財政ルール ) が策定された ( 図表 2) まず 財源確保ルールとして ペイアズユーゴー原則 が導入された ペイアズユーゴー原則 は よく知られているように 歳出増または歳入減を伴う施策の新たな導入 拡充を行う際には それに見合う歳出削減または歳入確保の恒久措置が必要とされるという原則である ペイアズユーゴー原則 は 歳出増を求める政治的な圧力がある場合などに 財政赤字拡大を防ぐ手法として有効に機能することが諸外国の経験からも知られている 第 2 に 財政赤字 ( またはプライマリー赤字 ) 縮減ルール である 財政赤字縮減ルール は 目標達成に向けた期間中 財政赤字を一定割合改善していくことを目指すルールである 財政運営戦略 では 具体的に国債発行額の縮減や国債依存度の引き下げ プライマリー収支の改善などが毎年度着実に実現するように 国の予算編成を行うものとされた 第 3 に 構造的財政赤字 ( または構造的プライマリー赤字 ) 縮減ルール である これは 景気循環要因を除いた構造的な財政赤字を 一定割合改善していくルールである このルールでは 年金 医療などの社会保障費のような構造的に増加する経費に対しては 歳入 歳出の両面にわたる改革を通じて 安定的な財源を確保していくことが要求される そのほか 特別会計を含む全ての歳出分野における事務及び事業についての不断の見直しや 国が地方公共団体に負担を転嫁することのないように地方財政の安定的な運営に配慮することが明記された 図表 2: 財政運営の基本ルールの概要 (1) 財源確保ルール ( ペイアズユーゴー原則 歳出増又は歳入減を伴う施策の新たな導入 拡充を行う際には 原則として 恒久的な歳出削減又は恒久的な歳入確保措置により それに見合う安定的な財源を確保するものとする (2) 財政赤字縮減ルール 景気循環の状況等の要因も踏まえ 原則として国債発行額の縮減や国債依存度の引下げ 基礎的財政収支の改善など毎年度着実に財政状況の改善が図られるよう 国の予算編成を行うものとする (3) 構造的な財政支出に対する財源確保 年金 医療及び介護の給付等の施策に要する社会保障費のような構造的な増加要因である経費に対しては 歳入 歳出の両面にわたる改革を通じて 安定的な財源を確保していくものとする (4) 歳出見直しの基本原則 特別会計を含む全ての歳出分野における事務及び事業について その内容及び性質に応じ 必要性 執行の効率性等の観点から不断の見直しを行うことにより 歳出の無駄の排除を徹底し 思い切った予算の組み替えを行う (5) 地方財政の安定的な運営 国は 地方財政の自主的かつ安定的な運営に配慮し その自律性を損ない 又は地方公共団体に負担を転嫁するような施策を行ってはならない ( 資料 ) 財政運営戦略 (2010 年 6 月 22 日閣議決定 ) 5

6 (3) 中期財政フレーム 財政運営戦略 のなかで民主党政権が新たな取り組みとして始めたのが 中期財政フレーム の策定である ( 図表 3) 中期財政フレーム は 単年度予算プロセスから生じる硬直的な歳出計画や予算の使い切りを避けて 実質的な複数年度予算とするためのものであり 対象期間は 3 年に設定された 財政運営戦略 では 中期財政フレーム の対象期間である 2011~13 年度が菅首相の掲げる 強い経済 強い財政 強い社会保障 の 3 つを実現するための第 1 ステージと位置づけられ 具体的にはこの時期に1 国債発行額の抑制 2 抜本的な税制改革 3( 歳出抑制による ) プライマリー収支の改善に取り組むことが明記された 2011 年度の新規国債発行額は 前年度の 約 44 兆円を上回らないものとするよう 全力をあげる とされた 2011 年度予算は いわゆる 埋蔵金 に頼ることができないことから 政策実行のための財源確保が難しくなることが予想される それでも国債発行額の上限を明記したのは マーケットの注目する指標にコミットすることで政府への信頼をつなぎとめ 金利上昇の回避を狙いがあるものと思われる 図表 3: 中期財政フレームの概要 (1) 国債発行額の抑制 平成 23 年度の新規国債発行額について 平成 22 年度予算の水準 ( 約 44 兆円 ) を上回らないものとするよう 全力をあげる それ以降の新規国債発行額についても 財政健全化目標の達成に向けて着実に縮減させることを目指し 抑制に全力をあげる (2) 歳入面での取組 個人所得課税 法人課税 消費課税 資産課税等にわたる税制の抜本的な改革を行うため 早急に具体的内容を決定することとする こうした税制の改革により 財政健全化目標の達成に向けて 必要な歳入を確保していく 租税特別措置については 平成 22 年度税制改正大綱の方針に沿ってゼロベースから見直すこととする (3) 歳出面での取組 財政健全化目標の達成に向けて 平成 23 年度から平成 25 年度において 基礎的財政収支対象経費 について 恒久的な歳出削減を行うことにより 少なくとも前年度当初予算の 基礎的財政収支対象経費 の規模 ( これを 歳出の大枠 とする ) を実質的に上回らないこととし できる限り抑制に努めることとする 地方の一般財源の総額については 上記期間中 平成 22 年度の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保する 新たな制度改正による恒久的な歳入増が確保された場合等には 国債発行額の抑制に関する規律の範囲内で この恒久的な歳入確保額に相当する金額の範囲内の金額を 上記の 歳出の大枠 の額に加算することができる 確保された歳入が一時的なものである場合には 国債発行額の抑制に活用するものとする ( 資料 ) 財政運営戦略 (2010 年 6 月 22 日閣議決定 ) 税制面では 個人所得課税 法人課税 消費課税 資産課税等にわたる税制の抜本的な改革を行うため 早急に具体的内容を決定することとする こうした税制の改革により 財政健 6

7 全化目標の達成に向けて 必要な歳入を確保していく との記述にとどまり いくらの追加的な税収が必要で そのためにどのような税制改革を行うかについての内容はなかった 菅首相がマニフェスト公表の記者会見で述べたように 新政権は消費税率を引き上げによって 安定的な財政運営を目指す姿勢を既に示している 財政運営戦略 には こうした姿勢は反映されず 財源確保の行方に関して不透明感を残した 民主党が従来から述べていた租税特別措置については 平成 22 年度税制改正大綱の方針に沿ってゼロベースから見直す との方針が確認された 歳出面では 2011~13 年度の 基礎的財政収支対象経費 ( 国の一般会計歳出のうち 国債費及び決算不足補てん繰戻しを除いたもの ) を対象として 歳出の大枠 ( 経済危機対応 地域活性化予備費等 1 兆円を含めた 2010 年度の歳出規模相当の 71 兆円 ) が決められ 各年度の水準が前年度を上回らないものとされた ペイアズユーゴー原則 によって 歳出増につながる新たな施策を実施する場合には その年度の 基礎的財政収支対象経費 が 71 兆円を超えないように他の分野で歳出削減が行われる しかし 歳出面が過度に硬直的になることを防ぐために 税制改革等によって恒久的な歳入増が確保された場合には その金額を 歳出の大枠 に加算することができる 一方で 埋蔵金 の利用による安易な歳出拡大を防ぐ目的から 確保された歳入が一時的なものである場合には国債発行額の抑制に活用する との文言が挿入された 3. 想定される増税額 財政運営戦略 では 財政健全化目標を達成するために必要な増税額についての言及はないが 参考資料として公表された内閣府の 経済財政の中長期試算 のなかからその金額が透けてみえる 経済財政の中長期試算 では いくつかの前提の下で 2023 年度までの財政推計が示されている 歳入面では現行の税制が続くものとし 歳出面では 中期財政フレーム に従って 2011~13 年度における 基礎的財政収支対象経費 が 71 兆円に固定された 2014 年度以降の社会保障歳出は高齢化要因で増加 それ以外の一般歳出は実質横ばいとされた こうした前提の下では 国 地方のプライマリー収支は 2023 年度になっても赤字が続く 経済財政の中長期試算 では 経済成長率の前提として 実質経済成長率が 2% 以上となる成長戦略シナリオと同 1% 台となる慎重シナリオが示されているが 成長戦略シナリオでさえ今のままでは国 地方のプライマリー収支が 2023 年度に黒字に転換することはない 経済財政の中長期試算 では 財政健全化目標の達成に必要な歳出削減もしくは増税の総額も示された ( 慎重シナリオのみ ) これによれば 2015 年度に国 地方のプライマリー収支の対 GDP 比を (2010 年度の水準に対して ) 半減させるためには約 5 兆円の増税 ( または歳出削減 ) が必要になり さらに 2020 年度に国 地方のプライマリー収支を黒字化させるためには約 20 兆円の増税 ( 同 ) が必要になる ( 図表 4) これを消費税率で換算すれば 2015 年度までに約 2% の引き上げ 2020 年度までに約 8% の引き上げとなる 財政運営戦略 では こうした増税の必要性やそのための具体的な税制改革についての言及がないが 経済財政の中長 7

8 期試算 からは近い将来大幅な歳出削減か増税が必要になることが示唆されている 図表 4: 国 地方のプライマリー収支 (%) 年度の目標 年度の目標 5 兆円 20 兆円 ( 年度 ) ( 注 )2012 年度以降の国 地方のプライマリー収支は 慎重シナリオに基づく ( 資料 ) 内閣府 経済財政の中長期試算 等より みずほ総合研究所作成 4. 財政運営戦略 の評価 では 財政運営戦略 に対する評価を考えたい 財政運営戦略 は 民主党政権になって初めての財政健全化計画である 政府が 2010 年度のバラマキ政策を改め 財政健全化目標の明示とともにそれを実現する強い姿勢を見せていることは評価される また 菅首相が 財政運営戦略 の内容を超えて消費税率 10% の必要性に言及し 超党派の会議の設置を要求するなど 財政健全化に対して踏み込んだ発言をしていることは心強い しかし 財政運営戦略 には 財政健全化を実現するための具体的な政策については内容が乏しく 菅首相の財政健全化への姿勢が十分に反映されていないことから 中期的な歳出削減や財源確保の実現性に対する懸念は払拭されていない (1) 具体性を欠く歳出 歳入計画 財政運営戦略 で示された具体的な歳出計画は 基礎的財政収支対象経費 を今後 3 年間現状水準に固定することのみである 中期財政フレーム における 歳出の大枠 は 従来のマニフェストに書かれた歳出計画の実質的な見直しを迫ることから 財政健全化に寄与することは間違いないが 3 年間の 歳出の大枠 だけでは菅政権が中期的にどのような特徴を持つ歳出計画を考えているかが明らかにはならない 近年曲がりなりにも財政健全化を進めた事例として 小泉政権時代の 基本方針 2006 があ 8

9 る 基本方針 2006 では 財政健全化目標として 2011 年度における国 地方のプライマリー収支黒字化 という目標を実現するために 歳出削減を徹底し それでも財政健全化目標が達成できないときには増税を行うことが宣言された 2011 年度に国 地方のプライマリー収支を黒字化するための要対応額 ( 歳出削減額と増税額の合計 ) が 16.5 兆円程度と明記され 歳出削減が 11.4~14.3 兆円 増税額が 2.2~5.1 兆円と設定された ( 図表 51) 図表 5: 基本方針 2006 と 財政運営戦略 における歳出計画の比較 1 基本方針 年度 2011 年度 2006 年度 自然体 改革後 削減額 社会保障 31.1 兆円 39.9 兆円 38.3 兆円程度 1.6 兆円程度 人件費 30.1 兆円 35.0 兆円 32.4 兆円程度 2.6 兆円程度 公共投資 18.8 兆円 21.7 兆円 16.1~17.8 兆円程度 5.6~ 3.9 兆円程度 その他分野 27.3 兆円 31.6 兆円 27.1~28.3 兆円程度 4.5~ 3.3 兆円程度 合計 兆円 兆円 113.9~116.8 兆円程度 14.3~ 11.4 兆円程度 要対応額 :16.5 兆円程度 ( 注 ) 国 地方の合計 (SNA ベース ) は削減を示す ( 資料 ) 基本方針 2006(2006 年 7 月 7 日閣議決定 ) 2 財政運営戦略 歳出の大枠 2011 年度 2012 年度 2013 年度 基礎的財政収支対象経費 71 兆円 71 兆円 71 兆円 うち経済危機対応 地域活性化予備費等 1.0 兆円 1.0 兆円 1.0 兆円 (2010 年度 1.0 兆円 ) ( 注 )1. 基礎的財政収支対象経費とは 一般会計歳出から国債費及び決算不足補てん繰戻しを除いたもの 年度以降の経済危機対応 地域活性化予備費の取り扱いについては 予算編成過程で検討 ( 資料 ) 財政運営戦略 (2010 年 6 月 22 日閣議決定 ) こうした財政健全化計画と比べると 今回の 中期財政フレーム では語られていない部分が大きい ( 図表 52) もちろん 当時 基本方針 2006 の作成にあたってはやや強引に数値が決定された印象があり 財政健全化計画として完璧なものとは言えなかった しかし それでも歳出削減と増税のイメージが提示されたことで 基本方針 2006 はその後の財政健全化の原動力となった 今回も 2014 年度以降の歳出規模や削減対象となる項目などが明らかになれば 2015 年度のプライマリー赤字半減 2020 年度のプライマリー黒字化という財政健全化目標が宙に浮く事態は避けられる 政府は 強い社会保障 と 強い財政 の両立が可能となる具体案を示し ある程度の数値を伴った財政健全化の姿を描くべきである 9

10 また 菅首相は 民主党マニフェスト公表の記者会見で消費税率 10% に言及したが これは自民党マニフェストの数値を基にしたもので 財政運営戦略 のなかからはじき出された数値ではない 歳出計画が確定しない以上 必要とされる増税額は決まらないのは当然であるが 政府は独自の試算によって必要な増税額を確定する必要がある その後の課税ベースの決定については 政府税調での専門的な議論に委ねられるべきであるが 財政運営戦略 では概算でどの程度の増税が必要になるかを時間軸とともに示すことが求められていたのではなかろうか (2) 導入されなかった財政健全化のための新たなプロセス財政健全化のための新たなプロセスが必ずしも確立しなかったという点でも 課題が残された 民主党政権は これまで 中期的な財政運営に関する検討会 などの検討会を設置して 財政健全化のためのプロセスを研究してきた その成果が 財政運営戦略 に十分に反映されたかどうかに疑問がある 内閣府の財政試算は これまで通り参考資料としての扱いのままであり それを参考にした歳出削減や増税の金額が閣議決定資料のなかで示されたわけでもない 全体として 自民党政権下でのやり方がそのまま踏襲されるか むしろやや後退している 基本的な考え方として 10 年先のプライマリー収支黒字化の目標を達成するためには 現段階で 10 年間のベースライン ( 現在の政策を延長した場合のプライマリー収支 ) を推計し それを基に 10 年後のプライマリー収支黒字化のための歳出削減策と増税策を提示することが必要である そして その計画を毎年見直すというプロセスを踏むことで財政健全化の進行が確認される 今回は 中期財政フレーム として 2011~13 年度について 歳出の大枠 が定められただけで 2015 年度の財政健全化目標の達成の仕方さえ定かではない 10 年後のプライマリー収支黒字化をどのように達成するのかについては ほとんど情報がない 10 年間の中期財政推計 ( ベースライン及び財政健全化計画を実施した場合のプライマリー収支 ) を財政健全化プロセスの必須作業と位置づければ 政府は 10 年後の財政健全化目標の達成に必要な歳出 歳入計画を明示せざるを得なくなる こうした仕組みでは 3 年間の歳出計画のみが示され 残りの 7 年間の政策がブラックボックスに入れられたまま 10 年後の財政健全化目標のみが示されるという事態は避けられる 内閣府の 経済財政の中長期試算 は 約 10 年間のベースライン推計の役割を部分的に担っている 内閣府の試算からも 日本が将来相当程度の増税が必要になるとのメッセージは伝わってくるため その推計値は貴重である しかし 中期の歳出 歳入計画を明示的に推計に盛り込むことによって財政健全化を進めることが重要であるとの見方からすると 経済財政の中長期試算 はやはり 財政運営戦略 の参考資料の域を出ない ベースラインが赤字にならない状況では 基本的には ペイアズユーゴー原則 などによって財政収支の悪化を防ぐことができる これに対して 日本が直面している事態は 高齢化を背景とした社会保障費の増大によるベースライン自体の赤字拡大である こうした状況では ペイアズユーゴー原則 を持ち込むだけでは財政健全化は達成されない どの分野で歳出削減を進め どの程度の増税によって中期的にプライマリー収支を黒字化するかを示す作業が財 10

11 政健全化を実現するための1つのトリックとして重要になる 今回 そうした透明性の高い財政健全化プロセスが確立しなかったことは残念であった 5. おわりに 最近 日本のみならず欧州でも 財政状況の悪化に対応して緊縮財政策が相次いで打ち出されている そのなかには 年金支給開始年齢の引き上げや公務員の給与削減 付加価値税率の引き上げなど積極的な政策が数多くみられる 今月 21 日には 英国でキャメロン新政権による予算が発表され そのなかに福祉給付の削減 公務員給与の凍結 付加価値税率の引き上げ (17.5% 20%) 等の政策が含まれた 一方で 経済活動の停滞を防ぐために法人税率の段階的な引き下げ (28% 24%) も盛り込まれた 財政健全化と企業活性化を狙う諸外国の政策展開のスピードは速く 5% の消費税率と 40% の法人税率が長期間にわたって維持されている日本は政策的に取り残されている 増税なしの財政健全化は理想的であるが 本格的な高齢化が進行する 2010 年代に入った今 針の穴を通すかのような財政運営を行う余裕はない 幸い 菅首相は超党派の会議によって 消費税の議論を始める意向を示しており 自民党の谷垣総裁も条件付きながらそれに賛同する意思を示している 政治的な思惑に左右されることなく こうした会議が実現されることを期待したい 財政健全化を進める上で必要なのは 目標達成に対する政治的な推進力である 与野党ともに大衆迎合的な政策からは脱却し 政治的なリーダーシップを発揮することが求められる 11

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<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63> - 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24 年 1 月からの契約 生命保険料控除 個人年金保険料控除 一般生命保険料控除

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