PISAPミニレポート

Size: px
Start display at page:

Download "PISAPミニレポート"

Transcription

1 平成 27 年 6 月 23 日 JJPEC レポート 年度第 7 回 北アフリカ主要国の石油と天然ガス動向 (1) 本レポートでは 米国エネルギー省 (DOE) エネルギー情報局 (EIA) レポートを主なベースとし 2012 年度第 34 回 JPECレポートの更新版として 最近の北アフリカ地域の石油と天然ガス動向について紹介する なお 本編は 石油編 (1) と天然ガス編 (2) に分けて報告する 1. 北アフリカ地域の石油産業の概要 アルジェリアの石油産業 リビアの石油産業 エジプトの石油産業 スーダンおよび南スーダンの石油産業 まとめ 北アフリカ地域の石油産業の概要 アルジェリア チュニジア 北アフリカ地域に属する国々は 8 ヶ 国である 同地域に属する諸国について石油関連情報の概要を国土面積順に示す ( 表 1 参照 ) モロッコ 西サハラ リビア エジプト スーダン 南スーダン 石油確認埋蔵量は 1 リビア 2 アル ジェリア 3 スーダン & 南スーダンの順 になっている 次に石油生産量は 1 ア ルジェリア 2 エジプト 3 リビアの順とな る 最後に原油精製能力は 1 エジプト 2 アルジェリア 3 リビアの順となる 石油資源や石油産業の規模の小さい ( は主要国 ) 西サハラ モロッコ チュニジアの 3 ヶ国図 1 北アフリカ地域各国の位置については割愛し 北アフリカ地域の石油産業の主要国 ( 表示 ) として アルジェリア リビア エジプト スーダンおよび南スーダンの 5 ヶ国を選定し 次項以降でより詳しく紹介する ( 図 1 参照 ) 1

2 表 1. 北アフリカ諸国の石油関連情報一覧 (2013 年 ) 国名 ( 国土面積順 ) 国土面積 ( 千 km 2 ) 石油確認埋蔵量 ( 億 bbl) 石油生産量 ( 万 BPD) 石油消費量 ( 万 BPD) 石油輸出量 ( 万 BPD) 原油精製能力 ( 万 BPD) 1 アルジェリア 2, スーダン 1, リビア 1, エジプト 1, 南スーダン 644 ( 注 ) ( 注 ) ( 注 ) ( 注 ) ( 注 ) 6 モロッコ 西サハラ チュニジア 計 8, ( 注意 : スーダンの項に [ スーダン + 南スーダン ] の数値を記載 は輸入量を表す ) 1.1. アルジェリアの石油産業 概要 2014 年時点でアルジェリア (172 万 BPD) は ナイジェリア (237 万 BPD) アンゴラ(175 万 BPD) に次いでアフリカ第 3 位の産油国である しかし 近年は同国政府の各種承認作業が遅いことによるプロジェクトの遅延 インフラの欠落 技術的な問題 共同投資者を募る困難さなどにより 石油生産量は徐々に減少している 過去の入札会おいて 同国政府が提示した条件では投資家からの関心は限られたものであった これを受けて 同国政府は 外国企業がより多く興味を示すような新たな契約上の規定や財務条件 ( 特に非在来型資源 : シェールオイル シェールガス タイトガス 重質油 炭層メタンに対して ) を制定し 2014 年 1 月に開催した探査鉱区入札会では 31 鉱区 ( 北部 6 中部 7 東部 6 西部 12) が提供され 全鉱区が落札される予定となっている 石油の埋蔵量 Oil & Gas Journal によれば 2014 年 1 月時点アルジェリアの石油確認埋蔵量は 122 億 bbl で リビア (484 億 bbl) ナイジェリア (371 億 bbl) に次いでアフリカ第 3 位である 同国では 海洋の石油探査が限られていたため 上記埋蔵量の全て内陸に存在している 2

3 Skikda 製油所 アルジェリア国営炭化水素公社 (Sonatrach) によれば 同国全土の約 2/3 が探査中もしくは未探査地区である 石油確認埋蔵量の大部分は 同国最大のハシメサウド (Hassi Messaoud) 油田が位置する東部のリビア国境近くに存在している 同油田は 確認埋蔵量と推定可採埋蔵量を合わせて 39 億 bbl 保有している 次いで Hassi R'Mel 油田 (37 億 bbl) Ourhoud 油田 (19 億 bbl) などの主な油田がある ( 図 2 参照 ) ハシメサウド油田 図 2 アルジェリアの概略地図 石油の生産と開発 2013 年アルジェリアは 原油と他の液体燃料 ( コンデンセート 天然ガス液 製油所ゲイン *) を合わせて約 180 万 BPD 生産した このうち原油は約 120 万 BPD で ハシメサウド油田がその 40% 超 ( 約 50 万 BPD) を生産している 同油田は既に成熟しており 安定した生産量を維持するため石油増進回収 (EOR Enhanced Oil Recovery) 技術を適用して生産している しかしながら 産油量は徐々に低下しており 中期的にはさらに落ちていくであろう ( 図 3 参照 ) (* 注意 ) 製油所処理ゲインとは 製油所の In( 入り ) 体積 に対し Out( 出 ) 体積 が増えることをいう 同ゲインは 流動接触分解装置 (FCC) などで大きくて重い分子が 小さくて軽い分子に分解され体積が増加することで発生する ( 単位 : 百万 BPD) 図 3 アルジェリアの原油と他の液体燃料の生産量と消費量 ( 年 ) なお 注目すべき最近開発された油田として ハシメサウド油田の南に位置する El Merk 油田 がある 同油田は 2013 年初頭に生産開始し 2014 年第 1 四半期には原油 コンデンセート LPG を合わせて約 16.5 万 BPD 生産している しかし 同国は 今後開発が予定されている大型 3

4 石油プロジェクトはない 石油精製アルジェリアには 5 ケ所製油所があり 原油精製能力合計は約 65 万 BPD である 特に同国東部の地中海沿岸にある Skikda 製油所は アフリカ最大の製油所で Sahara ブレンド原油 とコンデンセートを処理している ( 図 2 表 2 参照 ) 表 2 アルジェリアの製油所概要 製油所名 設置場所 原油精製能力 ( 万 BPD) 処理油種 オーナー企業名 1 Skikda 地中海沿岸 原油 &C* Sonatrach 2 Hassi Messaoud 東部内陸 原油 Sonatrach 3 Algiers(El Harrach) 地中海沿岸 6.34 原油 Sonatrach 4 Arzew 地中海沿岸 5.85 原油 Sonatrach 5 Adrar 南部内陸 1.44 原油 Sonatrach CNPC* 計 注意 :C はコンデンセート CNPC は中国石油天然ガス集団公司 原油の輸出アルジェリアは 1969 年に石油輸出国機構 (OPEC) に加盟した 同国の輸出原油の主な油種は ハシメサウド盆地地域の複数の原油を混合した Sahara ブレンド原油 で 硫黄分と鉱物含有量が非常に少ない高品質な軽質原油である 2013 年同国は 原油とコンデンセートを合わ せて約 75 万 BPD 輸出した その輸出先は 欧 州諸国 72% 南北アメリカ 18% アジア太平洋 地域 10% であった 国別では 2012 年以前まで の 10 年間は米国向けが最大であったが ここ近 図 4 アルジェリア原油 ( 含むコンデンセート ) の輸出先 (2013 年 ) 年減少し 2013 年の米国の同国産原油輸入量は 2012 年に比べ 75% 超減であった この要因 は 米国のノースダコタ州 Bakken 油田およびテキサス州 Eagle Ford 油田からの軽質で低硫黄 4

5 分のシェールオイルの増産が 類似の品質をもつ同国産原油輸入量の大幅な減少を招いたこと による ( 図 4 参照 ) 石油製品の消費と輸出入 年の 10 年間 アルジェリアの国 内石油消費量は年率平均 5% で伸びている 2013 年の同消費量 (38 万 BPD) の大部分は自国産の石油製品で充当され 余剰分は世界市場に輸出されている 同年 アルジェリアは 約 20 万 BPD の石油製品を輸出した その 43% は米国向けで 以下ブラジル (14%) スペイン (7%) となっている ( 図 5 参照 ) 一方 同国は 主に欧州諸国とロシアから 石油製品の輸入も行っており 2013 年には 約 7.5 万 BPD 輸入した 図 5 アルジェリア石油製品の輸出先 (2013 年 ) 石油パイプラインと輸出基地アルジェリアの国内石油パイプライン網は 内陸の油田から地中海沿岸部の石油インフラ ( 複数の製油所と輸出基地 ) へ石油を運んでいる しかしながら 同国は石油を輸出するための国際石油パイプラインを保有しておらず 石油輸出は全てタンカーによる海上輸送に依存している その為 同国は 原油や石油製品を輸出する地中海沿岸石油基地を保有している それらの基地は 国内 (Arzew Skikda Algiers Annaba Oran Bejaia) およびチュニジアの La Skhirra に位置している 1.2 リビアの石油産業 石油の埋蔵量 Oil & Gas Journal によれば 2014 年 1 月時点のリビアの石油確認埋蔵量は 480 億 bbl で アフリカ最大かつ世界第 9 位である ( 図 6 参照 ) 同国には 6つの大きな堆積盆地 (Sirte Murzuk Ghadames Cyrenaica Kufra The offshore) がある その中でも Sirte 盆地には 同国の石油可採埋蔵量の約 80% が集積している 同国政府は これらの盆地にはまだ未発見の石油資源が 5

6 存在する可能性を信じているが 2011 年のカダフィ政権崩壊により続いている社会不安が大規模 な石油探査計画を阻んでいる ( 単位 : 百万 bbl) 図 6 世界の石油確認埋蔵量のトップ 10 (2013 年 ) 石油の生産リビアの原油生産量は 1960 年代後半にピークレベル (300 万 BPD 超 ) に達した 1970 年代から 2000 年代にかけて 石油産業の一部国有化とその後の国連と米国などから科された経済制裁により 高レベルの石油生産を維持するために必要な投資や機器の設置が妨げられてきた リビアの産油量は 2000 年に 140 万 BPD 2008 年には 174 万 BPD と徐々に増加してきたが 2013 年中頃 ~2014 年中頃の図 7 リビアの製油所とエネルギーインフラの位置 6

7 間 同国中部および東部の主要石油積出港で暴動が発生し 港と接続している油田の完全停止または一部停止を余儀なくさせられた また 西部の油田においても暴動のため断続的に閉鎖された 2014 年 1 月 ~11 月の間平均原油生産量は 前年より約 50 万 BPD 少ない 45 万 BPD であった また リビアは コンデンセートと天然ガス液 (NGL Natural Gas Liquids) を含む非原油液体燃料を少量 (5~10 万 BPD) 生産している 通常 これらの非原油液体燃料は Mellitah のガス処理施設と Marsa al-brega の NGL プラントで処理されている ( 図 7 参照 ) 2011 年から始まった内戦期間を含め 2010 年 1 月 ~2014 年 11 月までの同国の石油生産量は極端な変遷があった ( 図 8 参照 ) ( 単位 : 百万 BPD) 図 8 リビアの石油生産量推移 ( 年 ) 石油の増産計画リビア国営石油 (NOC National Oil Corporation) は かつて石油埋蔵量の枯渇への対処および既設油田の生産量拡大のため 石油増進回収 (EOR) 技術への投資を重視してきた 2009 年 NOC は 24 件の油ガス田開発と復興を伴う開発計画を発表した 同計画は 拡張が可能な Waha (Oasis) 油田 Nafoura/Augila 石油コンプレックス El Feel(Elephant) 油田に対する大規模な生産能力拡大を計画し これらの既設油田から合計で 77.5 万 BPD の増産を目指している しかしながら 同国の政情不安と不安定な治安状況により 大きな資本を必要とする全ての EOR プロジェクト計画は遅延している 7

8 1.2.4 石油の精製と消費リビアには 5 ケ所の製油所があり 原油精製能力合計は 37.8 万 BPD である Ras Lanuf 製油所は 原油常圧蒸留装置能力 (22 万 BPD) は大きいが 他に LPG 回収装置のみしかない単純な装置構成である NOC では 石油下流分野の拡大と既設製油所のアップグレード計画を定期的に公表しているが 過去数年間に渡る継続的な紛争が新しい大型投資を阻んできている 2013 年同国は 石油と他の液体燃料を合わせて 24.8 万 BPD 消費した 同国では 国内石油製品消費量の大半は自国内の製油所から供給されている ( 表 3 参照 ) 表 3 リビアの製油所概要 製油所名 設置場所 原油精製能力オーナー ( 万 BPD) 企業名 1 Ras Lanuf 地中海沿岸 22.0 NOC 2 Zawiya 地中海沿岸 12.0 NOC 3 Tobruk 地中海沿岸 2.0 NOC 4 Sarir 東部内陸 1.0 NOC 5 Marsa al-brega 地中海沿岸 0.8 NOC 合計 原油の輸出リビアは 1962 年に石油輸出国機構 (OPEC) に加盟した 2013 年同国は 原油 ( 含むコンデンセート ) 平均で 87.5 万 BPD 輸出した 前年の輸出量 (130 万 BPD) より少なかったのは 石油生産の混乱が 2013 年中頃に拡大し 2014 年に入っても継続したためである リビア原油の大半 (70% 80%) は 欧州諸国へ販売されている 一方 米国はリビアへの経済 制裁が解除された後 2004 年にリビア原油の輸入を再開した 米国は 2013 年に同原油を 4.3 万 BPD 輸入したが 米国の輸入原油合計の約 0.6% に過ぎない 1.3 エジプトの石油産業 石油の埋蔵量 Oil & Gas Journal によれば 2015 年 1 月時点のエジプトの石油確認埋蔵量は 44 億 bbl である 一方 エジプト国営石油 (EGPC) は 公式の石油推定埋蔵量は 40 億 bbl( 原油 28 億 bbl コンデンセート 12 億 bbl) であるとしている 同国は 石油探査活動の持続的なレベルを維持し 8

9 毎年数多くの油田を発見してきた たとえば 2013 年には 86 件の油田を発見した このような新し い油田の発見が同国の石油推定埋蔵量を押し上げてきている 石油の生産エジプトの石油生産は 成熟油田に対する石油増進回収 (EOR) 技術の活用により産油量の減少を緩和している また 天然ガスの生産量が増えるにつれ 天然ガス液 (NGL) の生産量も増え 原油生産量の減少を一部相殺している 2014 年エジプトの石油と他液体燃料の生産量合計は 前年とほぼ変わらず平均 70.8 万 BPD であった ( 図 9 参照 ) 同国の石油生産地域は 西部砂漠地域 (51%) スエズ湾 (20%) 東部砂漠地域 (12%) シナイ半島 (10%) などで ほとんどは比較的小規模な油田から産出されている ( 単位 : 千 BPD) 図 9 エジプトの石油 ( 含む他液体燃料 ) の生産量と消費量 石油の精製と消費エジプトの製油所能力は ( 出版物によって異なる ) アフリカ最大の石油精製能力を保持している なお 製油所は全てエジプト国営石油 (EGPC) の子会社である ( 表 4 参照 ) ( 年 ) 2015 年後半または 2016 年内には 新設製油所 (8.5 万 BPD) が稼動開始する見込みである 同製油所は Qalaa Holdings(Formerly Citadel Capitol) と EGPC の官民協力による融資のもと Egyptian Refining Co.(ERC) が 2012 年に着工している また 2010 年 5 月 EGPC は 中国の企業連合とも製油所 (30 万 BPD) 建設プロジェクトの覚書に署名した しかし 同プロジェクトの進捗状況は遅々としている エジプトの製油所の実稼動能力は 公称能力に比べ相当低い 石油の国内消費量が増えてい るにもかかわらず 同国の石油製品生産量は 2009 年から 2013 年にかけて 28% も減少した その 結果 同国は不足分を補うために石油製品を輸入しなければならなくなっている 石油輸出国機 9

10 構 (OPEC) の年次統計速報によれば 2013 年の同国の石油製品生産量は 44.5 万 BPD で 製 油所稼動率が約 63% であったことを示している 表 4 エジプトの製油所概要 製油所名 設置場所 原油精製能力 ( 万 BPD) 操業会社名 1 El Suez 紅海沿岸 10.0 El-Nasr Petroleum 2 Mostorod Mostorod 工業地帯 14.2 Cairo Petroleum Refining 3 Alexandria El-Mex 湾岸 11.5 Alexandria Petroleum 4 Alexandria 地中海沿岸 10.0 Middle East Oil Refinery 5 Alexandria 地中海沿岸 7.5 Ameriya Petroleum Refining 6 El Suez 紅海沿岸 6.8 Suez Petroleum Processing 7 Assiut 中部内陸 5.0 Assiut Petroleum Refining 8 Tanta 北部内陸 5.4 Cairo Petroleum Refining 合計 70.4 出典 :Arab Oil and Gas Journal FACTS Global Energy は この稼動率低下の原因はエジプト政府の政策に起因しているとしている 即ち 同国政府は金融債務の返済手段として 外国の石油生産者により多くの原油を輸出することを許可している その結果 原油生産量が減少しているにも拘らず 過去数年間に渡りエジプトの原油輸出量は実質的に横ばい状態で推移している そのことにより 国内製油所で利用できる国産原油量が少なくなり 同国はその差を埋めるため 石油製品と原油の両方またはいずれか一方を輸入しなければならなくなっている 原油とコンデンセートの輸出エジプトは OPEC 非加盟国である 2013 年同国は 原油とコンデンセートを合わせて約 18.9 万 BPD 輸出した 主な輸出先は 欧州諸国 (56%) インド (28%) および中国 (13%) である ( 図 10 参照 ) 主なエジプト産原油名は Suez Blend 原油 Belayim Blend 原油および Western Desert Blend 原油の 3 種類があげられるである 図 10 エジプト産原油 ( 含むコンデン セート ) の輸出先 (2013 年 ) 10

11 ただし Suez Blend 原油および Belayim Blend 原油は 生産量は老朽化のため減少している さらに両海洋原油は比較的硫黄分が多いため Brent 契約より割引価格で販売されている また Western Desert Blend 原油は 西部砂漠の油田産の軽質で比較的硫黄分が少なくワックス分が多い原油である これら 3 原油とも多くは国内で精製され 残りは輸出されている スエズ運河と SUMED パイプライン エジプトは スエズ運河と Suez-Mediterranean(SUMED) パイプライン を運営することにより 国際エネルギー市場で重要な役割を果たしている 同運河は ペルシア湾から北行きで欧州や北 米に向けて また南行きで北アフリカや地中海沿いの諸国からアジアに向けて石油や LNG を出 荷するための重要な輸送ルートとなっている SUMED パイプライン ( 全長約 322km 口径 42 イ ンチ配管 2 本並行敷設 ) は タンカーが同運河を航行できなくなった場合に紅海から地中海へ原 油を運ぶ唯一の代替ルートである ( 図 11 参照 ) これらの 2 つの通過ポイントの運営から得られ た料金収入は エジプト政府にとって重要な歳入 源となっている なお スエズ運河の所有者は同 国政府直轄のスエズ運河庁であるが SUMED パイプラインの所有者は Arab Petroleum Pipeline Co.( 合弁会社 ) である SUMED パイプライン スエズ運河 2014 年前年より 50 万 BPD 超多い約 370 万 BPD の石油 ( 原油と石油製品 ) がスエズ運河図 11 スエズ運河と SUMED パイプラインを通過した 北行きが増えた主な要因は イラクから欧州諸国向けの原油輸出が増えたことによる 一方 南行きが増えた主な要因は ロシアからアジア諸国向けの原油と石油製品 ( 特に重油 ) の輸出が増えたことによる また 2014 年前年より 20 万 BPD 多い 150 万 BPD の原油が SUMED パイプラインを通っ て地中海側の Sidi Kerir 石油基地に運ばれ そこからタンカーに積まれ出荷された 前年より増 えた主な要因は ペルシア湾岸諸国から欧州諸国向けの原油の輸出が増えたことによる 2014 年スエズ運河と SUMED パイプラインを通過した石油の合計量は 520 万 BPD で 前年 より 70 万 BPD 増えた この量は 世界の海上石油交易量合計の約 9% に相当する なお 2015 年の JPEC レポート第 2 回 世界の海上石油輸送のチョークポイント でより詳細に記載している 11

12 1.4 スーダンおよび南スーダンの石油産業 石油の埋蔵量 Oil & Gas Journal によれば 2014 年 1 月時点のスーダンの石油確認埋蔵量は 15 億 bbl 南スーダンの石油確認埋蔵量は 35 億 bbl である これら埋蔵量の多くは 両国に跨る Muglad 盆地と Melut 盆地に存在している ( 図 12 参照 ) Muglad 盆地 Melut 盆地 両国における石油 ガス探査は 未開発エリアに炭化水素堆積層の存在根拠がないことおよび社会不安のため依然として限られている 最近スーダンは 探査鉱区入札を実施し いくつかの鉱区のライセンスを同地域での経験の少ない中小企業に授与した 図 12 スーダンと南スーダンの油田と製油所 石油の生産旧スーダンから南スーダンが分離独立 (2011 年 7 月独立 ) 後の数年間 (2011 年 2014 年 ) 南スーダンはしばしば石油生産の混乱を経験してきた 2012 年 1 月末南スーダンは 石油生産をほぼ全て停止したため 同年のスーダンと南スーダンを合わせた産油量は 11.5 万 BPD まで急落した ( 図 13 参照 ) ( 単位 : 千 BPD) 図 13 スーダンと南スーダンの石油生産量 ( 年 ) 12

13 両国で生産される全油田は Muglad 盆地と Melut 盆地にある 過去数年間に渡り スーダン と南スーダン間の石油収入分配に関する協議決裂と武力紛争が 両国における石油生産を縮小さ せている また 既存油田が成熟してきており 産油量は徐々に減少している スーダンは 既存油田の減衰速度をいくらかでも鈍化するため 石油増進回収 (EOR) 技術を活用している また 石油生産量約 11 万 BPD を維持するため 2012 年末に 2 つの小規模油田の生産を開始した 一方 南スーダンは 2014 年前半に平均で 15 万 BPD 生産した この間の両国の石油生産量は合わせて約 26 万 BPD で 分離独立前年の約 49 万 BPD に比べ半減している ( 表 5 参照 ) 表 5 スーダンと南スーダンの主要油田 所属国 主要油田名 ブレンド原油名 操業会社 スーダン Heglig Bamboo Nile GNPOC スーダン Diffra Neem Nile GNPOC スーダン Fula Hadida Fula Petro Energy スーダン al-barasaya NA Star Oil 南スーダン Unity Toma Munga Nile GNPOC 南スーダン Palogue Adar-Yale Dar DPOC 南スーダン Mala Thar Jath Nile SPOC 石油精製スーダンは 2 ケ所の製油所と 3 ケ所小規模なトッピングプラントを保有し 原油精製能力合計は約 14 万 BPD である 同国最大の製油所は Khartoum 製油所 (10 万 BPD) で 中部内陸部に位置している 同製油所は 2000 年に操業開始 Nile Blend 原油を 5 万 BPD 処理していたが 2006 年に 10 万 BPD まで増強し 酸性度の高い Fula Blend 原油も処理できるようになった 同製油所は カルシウム含有量の多い原油を処理できる世界初のディレードコーカー装置を備えた先進的な製油所でもある もう 1 ケ所の製油所は Port Sudan 製油所 (2.17 万 BPD) で 紅海沿岸に位置している ( 図 12 表 6 参照 ) マレーシア国営石油公社 (Petronas) は 同国 Port Sudan に 10 万 BPD の製油所を建設する ことを計画している しかし 同計画は度々延期されてきており 何らの進展も報告されていない また 既設 Khartoum 製油所の拡張 (10 万 BPD) も提案されているが こちらも進展していない 13

14 製油所名 表 6 スーダンの製油所概要 原油精製能力 ( 万 BPD) 操業会社 Khartoum (al-jaili) CNPC/Sudapet Port Sudan 2.17 Sudapet El Obeid 1.00 Sudapet Shajirah 1.00 Concorp Abu Gabra 0.20 Sudapet 合計 現在 南スーダンには稼動している製油所は 1 ヶ所もない なお 同国 Bentiu に小規模な製油所 ( 当初 0.3 万 BPD 将来 0.5 万 BPD) が近く完成予定である しかし 2013 年 12 月後半武力衝突により停止した近隣油田が生産再開するまでは 同製油所は稼動開始できないであろう また 同国 Upper Nile 州にある 2 番目の製油所建設 (1.0 万 BPD) も紛争のため停止している 石油の消費と燃料補助金スーダンおよび南スーダンの石油国内需要は 自国産原油を精製した製品と輸入された石油製品で充当されている 発電用や輸送用に使われるディーゼル燃料油が最も需要が多く 次いでガソリンと発電用の重油である 2000 年 ~2011 年の間 分離前のスーダン ( スーダン + 南スーダン ) の石油消費量は年率平均約 10% で伸びており 2011 年には 13.2 万 BPD の最高レベルに達した その伸び要因は 工業化 自動車の所有者増 電力需要増によるもので その大半は分離後のスーダンでの消費であった 分離独立後の 2012 年には 前年比約 30% 減の 9.5 万 BPD まで落ち 2013 年も低迷したまま である 主な理由は 南スーダンの石油生産が停まったことにより スーダンに石油移送通過料が 入らなくなったことによる同国が経済打撃を受けたためである ( 図 14 参照 ) そこで スーダン政府は 歳出の約 15% を占めていた燃料補助金を削減した これにより ガソリン ディーゼル燃料および LPG 価格が実質的に 65% 75% 値上がりした これに抗議して 市民がハルツーム (Khartoum 首都) で暴動を引き起こし 警備隊との衝突により数十人の市民が死亡するという事態が発生した 14

15 ( 単位 : 千 BPD) 図 14 スーダンおよび南スーダンの石油消費量 ( 年 ) 原油の輸出スーダンおよび南スーダン両国とも OPEC には加盟していない 両国は Nile blend 原油と Dar blend 原油をアジア市場へ輸出している 2013 年両国は 13.3 万 BPD の原油を輸出した この輸出量は前年の 6 万 BPD より多いが 主要な油田が停止する前の 2011 年 (33.7 万 BPD) に比べかなり少ない 最大の輸出先は中国で 2013 年にスーダンが 4.9 万 BPD 南スーダンが 6.5 万 BPD を中国向けに輸出している この量は両国の輸出原油合計の 86% に当たる ( 図 15 参照 ) 図 15 スーダンおよび南スーダン産原油 の輸出先 (2013 年 ) 原油輸出パイプライン スーダンは 南部から Port Sudan( 紅海沿岸 ) の南約 24km に位置する Bashayer Marine Terminal に至る石油輸出パイプラインを 2 本保有している 1 本は Petrodar パイプライン で 南スーダンから産出される Dar Blend 原油 ( 重質で硫黄分 が多い ) を運んでいる 全長は約 1,370km 設計輸送能力は 50 万 BPD で ワックス分の多い同 原油の流動性を上げるため配管には加熱設備を備えている 15

16 もう 1 本は GNPOC パイプライン で Heglig の処理設備から Bashayer Marine Terminal まで Nile Blend 原油 ( 中質で硫黄分は少ないがワックス分の多い ) を運んでいる 全長は 1,610km 設計輸送能力は 45 万 BPD である 同原油は スーダンの 4 油田 (Heglig Bamboo Diffra Neem) および南スーダンの 3 油田 (Unity Mala Thar Jath) から供給されている 2007 年以降は 同パイプラインを通る全ての油田において産油量が自然減少している ( 図 13 参照 ) 南スーダンは 輸出原油移送時のスーダンへの依存度を軽減するため スーダン経由の現在のルートを迂回する原油輸出パイプラインの建設を検討している 同国はケニア エチオピア ジブチの当局と エチオピアを経由してケニアの Lamu 港またはジブチの港へのいずれかのパイプライン建設の覚書を締結している 一方 豊田通商がケニアの Lamu 港までのパイプライン建設の FS(Feasibility Study) を完了し 資金調達やパイプライン建設が可能だとしている しかし 同パイプライン建設計画は内戦により行き詰っている 石油を巡るスーダンと南スーダンの確執南スーダンが 2011 年 7 月分離独立後 スーダンは石油収入の減収分を補おうとして 南スーダンに対し石油移送通過料 (32 36 米ドル /bbl) を要求した それに対し 南スーダンは同 1 米ドル /bbl 未満を提示した 2011 年末に緊張が高まり スーダンは未払いの石油移送通過料の支払い分として 南スーダンの石油の一部を没収し始めた 2012 年 1 月 南スーダンは石油移送通過料に関してスーダンとの論争の結果 全ての石油生産を自発的に停止した 2012 年 9 月アフリカ連合の仲介により 両国は分離独立後の諸問題についての協力協定に署名した 石油についての協定は 南スーダンがスーダンの石油輸送施設と処理施設の使用できるとし 南スーダンの石油生産再開を求めている 南スーダンがスーダンに (11 米ドル /bbl) の石油処理 輸送 通過料金を支払うことを規定している その後の断続的な交渉を経て 南スーダンは 2013 年 4 月に限られた量で石油生産を再開した その約 1 ヶ月後に 複数の南スーダン最大級油田からの生産も開始された 2013 年 9 月 スーダンが スーダンのパイプラインを経由して南スーダン産原油を輸出することを許可する と発表し 南スーダンは石油生産量の削減を解除した しかしながら 2013 年 12 月南スーダンでは政権内での武力衝突 暴動および外国労働者の撤退により 複数の油田において生産が再び停止した 同国の石油生産の中断が継続的に続いているのが現状である 16

17 3. まとめ * アルジェリアは 西アフリカ地域で最大の産油国 ( アフリカ全体では第 3 位 ) である また 石油 埋蔵量においても アフリカ全体では第 3 位である しかしながら 石油生産量は 同国の国 内問題により新規油田開発の遅延および既存油田の老朽化の影響により低下傾向にある リビアは アフリカ最大の石油確認埋蔵量を誇る石油大国である しかしながら 同国への経済制裁に続く カダフィ政権の崩壊 (2011 年 ) による国内の混乱により 石油探査 石油生産および輸出は低迷している エジプトは 石油確認埋蔵量および石油生産量は大きくないが 原油精製能力はアフリカ最大の能力 ( 約 70 万 BPD) を保持している しかしながら 同国政策の影響により既存製油所は 低稼働の状態が継続している その結果 同国は内需を満たすため 石油製品の輸入を強いられている 南スーダンは 民族対立などからの南北内戦を経て 2011 年にスーダンより分離独立した新し い国家である 両国は独立後も石油利権などから何度も対立し その影響により石油生産ならびに輸出が低迷している (* 注意 ) 次回の天然ガス編 (2) にて目次番号 2 を使用しているため まとめ番号は 3 としています 出典および参考資料 (1) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) レポート Algeria Country Analysis Brief (2) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) レポート Libya Country Analysis Brief (3) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) レポート Egypt Country Analysis Brief (4) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) レポート Sudan & South Sudan Country Analysis Brief (5) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) レポート INTERNATIONAL (6) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) レポート INTERNATIONAL ENERGY STATISTICS (7)A Barrel Full African refineries 17

18 (8)Wikipedia North Africa (9)Wikipedia Sahele (10)Wikipedia Upper and Lower Egypt (11)Wikipedia In Amenas hostage crisis (12)Wikipedia Arab Gas Pipeline 本資料は 一般財団法人石油エネルギー技術センターの情報探査で得られた情報を 整理 分析したものです 無断転載 複製を禁止します 本資料に関するお問い合わせは までお願いします Copyright 2015 Japan Petroleum Energy Center all rights reserved 次回の JPEC レポート (2015 年度第 8 回 ) は 北アフリカ主要国の石油と天然ガス動向 (2) を予定しています 18

原稿メモ

原稿メモ スーダン : アジア国営石油企業の活躍で原油生産量倍増へ 更新日 :2006/12/22( 掲載後 加筆修正 ) 石油 天然ガス調査グループ : 竹原美佳 CNPC をはじめとするアジア国営石油企業の探鉱開発により スーダンの原油生産量は倍増する見込み アジア国営石油企業は油田開発のみならず パイプラインや製油所建設を手がけている スーダンの原油生産量は 2005 年の 38 万バレル / 日から

More information

Banias Homs Haifa Ashdod Zarqa 図 1 地中海東岸地域の製油所の位置図 ( 印が製油所 ) 2. 地中海東岸地域のエネルギーインフラ 2.1. 概要地中海東部地域は戦略的な地理条件を備えている 中東の石油生産国と欧州市場の間に位置し 近くには原油と石油製品の国際航路の重

Banias Homs Haifa Ashdod Zarqa 図 1 地中海東岸地域の製油所の位置図 ( 印が製油所 ) 2. 地中海東岸地域のエネルギーインフラ 2.1. 概要地中海東部地域は戦略的な地理条件を備えている 中東の石油生産国と欧州市場の間に位置し 近くには原油と石油製品の国際航路の重 JJPEC レポート 2013 年度第 28 回 平成 26 年 2 月 17 日 地中海東岸地域のエネルギー産業 (2) 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) のレポートを主なベースとして 地中海東岸地域のエネルギー産業について 前回に引き続き紹介する 対象はシリア イスラエル キプロス ヨルダン レバノンの5ヵ国とパレスチナ自治区の1 地区である 1. 地中海東岸地域の石油精製 ( 図 1

More information

(2) 主要シェール オイル鉱床シェール オイルの 3 大産地 ( テキサス州のパーミアン地域とイーグル フォード地域 ノース ダコタ州のバッケン地域 ) での生産量は 全体の約 50% を占めている 広い鉱床を有し 生産性 経済性に優れるテキサス州中西部パーミアン堆積盆地に開発が集中している 20

(2) 主要シェール オイル鉱床シェール オイルの 3 大産地 ( テキサス州のパーミアン地域とイーグル フォード地域 ノース ダコタ州のバッケン地域 ) での生産量は 全体の約 50% を占めている 広い鉱床を有し 生産性 経済性に優れるテキサス州中西部パーミアン堆積盆地に開発が集中している 20 米国のエネルギーを取り巻く市場 米国ではシェールガス オイルの採掘技術の進歩により生産コストが低下し これまで採算上困難であったシェールガス オイルの生産が商業ベースで可能となってきている すでに多くの議論が紹介されているところであるが 機械を含む製造産業にも影響をもたらす米国エネルギーの最新市場動向や需要予測等について報告する 1. シェール オイル開発と原油生産量の増加 (1) 米国における原油生産量の長期的トレンド米国の原油生産量は

More information

<4D F736F F F696E74202D B7B967B836C C668DDA2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B7B967B836C C668DDA2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D> ノルウェーとロシアがバレンツ海の境界線問題に合意 2010 年 5 月 20 日 調査部 宮本善文 1 ポイント 1. ノルウェーの現状 埋蔵量と生産量 鉱区設定地域 政策 2. ノルウェーとロシアは大陸棚の境界線の確定に合意 公式発表 ロシアとの交渉( 相互の主張 交渉方法 ) 埋蔵量 3. 日本企業へのインプリケーション 2 1-(1) 埋蔵量と生産量 (@ 欧州 ユーラシア ) 埋蔵量 ( 億

More information

2007年12月10日 初稿

2007年12月10日 初稿 LNG 価格のこれまでの経緯と将来の展望 ( パート Ⅰ) 世界の3 大 LNG 市場世界の LNG 市場は アジア 太平洋 欧州 北米と大きく3つに区分することが出来る 世界の地域別 LNG 輸入割合は輸入量の多い地域を順に挙げると 1アジア 太平洋 64.0% 2 ヨーロッパ 27.2% 3 北米 8.3% 4 中南米 0.5% となる 図 1 は世界の地域別 LNG 輸入割合を示したものである

More information

2 Ⅰ. 世界及びアジア 太平洋の石油製品需要の動向 世界及びアジア 太平洋の石油製品需要の伸び アジア 太平洋における油種別の需要伸長予測 アジア 太平洋域内での需給バランスと地域外からの輸出入 ( ガソリン 軽油 ) アジア 太平洋の需要伸長は大きく 域内及び域外との石油製品輸出入が多く 競争が

2 Ⅰ. 世界及びアジア 太平洋の石油製品需要の動向 世界及びアジア 太平洋の石油製品需要の伸び アジア 太平洋における油種別の需要伸長予測 アジア 太平洋域内での需給バランスと地域外からの輸出入 ( ガソリン 軽油 ) アジア 太平洋の需要伸長は大きく 域内及び域外との石油製品輸出入が多く 競争が 1 石油精製 流通研究会説明資料 資料 4 国内外の石油製品需給と品質規制動向 Ⅰ. 世界及びアジア 太平洋の石油製品需要の動向 Ⅱ. ガソリン 軽油及び船舶燃料の品質規制動向 Ⅲ. アジア 太平洋地域の石油精製設備の動向 Ⅳ. 日本の燃料油コストの位置づけ (2012 年 ) Ⅴ. まとめ 平成 28 年 10 月 24 日 ( 一財 ) 石油エネルギー技術センター 2 Ⅰ. 世界及びアジア 太平洋の石油製品需要の動向

More information

<4D F736F F F696E74202D F91E58AD15F B C D83582E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D F91E58AD15F B C D83582E B8CDD8AB B83685D> イスラエル キプロスにおける大規模ガス発見と東地中海地域を取り巻く情勢 2011 年 11 月 25 日 石油調査部 大貫憲二 1 目次 1. イスラエル キプロスにおける大規模ガスの発見と 東地中海地域の石油 天然ガスポテンシャル 2. 大規模ガス発見に対する東地中海諸国の反応 3. 東地中海諸国間における石油 天然ガス開発の 課題とその対応 (1) 排他的経済水域 (EEZ) の画定に向けた動き

More information

2. ノルウェーの主な一般情報 ( 表 1 参照 ) 表 1 ノルウェーの主な一般情報通称国名ノルウェーノルウェー王国正式国名及び国旗 政体 立憲君主制 首都 オスロ 人口 510 万人 (2013 年 ) 公用語 ノルウェー語 通貨 クローネ (NOK) 名目 GDP 5,370 億ドル (201

2. ノルウェーの主な一般情報 ( 表 1 参照 ) 表 1 ノルウェーの主な一般情報通称国名ノルウェーノルウェー王国正式国名及び国旗 政体 立憲君主制 首都 オスロ 人口 510 万人 (2013 年 ) 公用語 ノルウェー語 通貨 クローネ (NOK) 名目 GDP 5,370 億ドル (201 JJPEC レポート 2014 年度第 18 回 平成 26 年 11 月 13 日 ノルウェーの石油 エネルギー産業 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) のレポートを主なベースとして ノルウェーの石油 エネルギー産業について紹介する 1. ノルウェーの位置と地勢 1 2. ノルウェーの主な一般情報 2 3. ノルウェーの主なエネルギー情報 2 4. ノルウェーのエネルギー事情 2 5. 石油

More information

Microsoft PowerPoint - Itoh_IEEJ(150410)_rev

Microsoft PowerPoint - Itoh_IEEJ(150410)_rev 第 4 回エネルギー輸送ルートの多様化への対応に関する検討会 日本の LNG 原油輸入と 米国シェール革命の現況 2015 年 4 月 10 日於国土交通省 ( 中央合同庁舎 3 号館 ) 伊藤庄一 戦略研究ユニット国際情勢分析第 2 グループ マネージャー 研究主幹一般財団法人日本エネルギー経済研究所 日本の LNG 原油輸入状況 (2014 年 ) 1 LNG 原油 ( 出所 ) 日本貿易月表

More information

北米からの原油供給量は 2011 年は前年比日量 +21 万バレル増であったが 2012 年は前年比 +158 万バレル増となり 2013 年は +130 万バレル増 2014 年は +92 万バレル増と見込まれている 北米を含めた OECD 先進諸国からの供給は 2011 年は +1 万バレル増

北米からの原油供給量は 2011 年は前年比日量 +21 万バレル増であったが 2012 年は前年比 +158 万バレル増となり 2013 年は +130 万バレル増 2014 年は +92 万バレル増と見込まれている 北米を含めた OECD 先進諸国からの供給は 2011 年は +1 万バレル増 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 NY 原油上昇中 発行日 : 2014/1/30 22 日の NY 原油 3 月限は 1.76 ドル高の 96.73 ドル 3 月限は 夜間取引から堅調に推移すると 立会い開始後は上値を切り上げた 前日から米北東部地域が厳しい寒波と記録的な降雪に見舞われるなか 今後数日間も平年を大きく下回る気温が続くこともあり 留出油需要の増加期待が広がった

More information

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63>

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63> 日本機械輸出組合平成 26 年 6 月 25 日 日本機械輸出組合は わが国主要プラント エンジニアリング輸出企業に対し 海外成約アンケート調査を実施し この度本調査の概要を取りまとめましたので公表致します 213 年度海外プラント エンジニアリング (PE) 成約実績調査 ~ 中東 中国向けが大きく落ち込み 昨年度実績に届かず 海外調達比率は過去最高 ~ 1.213 年度海外 PE 成約実績概況について

More information

図 2 マラッカ海峡付近の主要航路図 2. インドネシアの主な一般情報 ( 表 1 参照 ) 表 1 インドネシアの主な一般情報 正式国名及び国旗 インドネシア共和国 独立年 政体 首都 1949 年にオランダから独立 共和制 ジャカルタ 人口 2 億 4,450 万人 (2012 年統計 ) 公用

図 2 マラッカ海峡付近の主要航路図 2. インドネシアの主な一般情報 ( 表 1 参照 ) 表 1 インドネシアの主な一般情報 正式国名及び国旗 インドネシア共和国 独立年 政体 首都 1949 年にオランダから独立 共和制 ジャカルタ 人口 2 億 4,450 万人 (2012 年統計 ) 公用 JJPEC レポート 2014 年度第 6 回 平成 26 年 7 月 8 日 インドネシアの石油 エネルギー産業 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) のレポートを主なベースとして インドネシアの石油 エネルギー産業について紹介する 1. インドネシアの位置と地勢... 1 2. インドネシアの主な一般情報... 2 3. インドネシアの主なエネルギー情報... 3 4. 石油... 4 5.

More information

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc)

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc) 2004 年のロシアロシア極東極東の外国投資 2005 年 10 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 はじめに ジェトロでは ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所 ( ハバロフスク経済研究所 ) の協力を得て 情報収集 調査活動を行なっているが 本レポートは 2004 年のロシア極東地域の経済情勢について同研究所に整理並びに分析を委託 とりまとめたものである 本レポートが関係各位の参考となれば幸いである

More information

原油価格の動向 2019 年 2 月 株式会社三井住友銀行 コーポレート アドバイザリー本部企業調査部 本資料は 情報提供を目的に作成されたものであり 何らかの取引を誘引することを目的としたものではありません 本資料は 作成日時点で弊行が一般に信頼できると思われる資料に基づいて作成されたものですが

原油価格の動向 2019 年 2 月 株式会社三井住友銀行 コーポレート アドバイザリー本部企業調査部 本資料は 情報提供を目的に作成されたものであり 何らかの取引を誘引することを目的としたものではありません 本資料は 作成日時点で弊行が一般に信頼できると思われる資料に基づいて作成されたものですが 原油価格の動向 219 年 2 月 株式会社三井住友銀行 コーポレート アドバイザリー本部企業調査部 本資料は 情報提供を目的に作成されたものであり 何らかの取引を誘引することを目的としたものではありません 本資料は 作成日時点で弊行が一般に信頼できると思われる資料に基づいて作成されたものですが 情報の正確性 完全性を弊行で保証する性格のものではありません また 本資料の情報の内容は 経済情勢等の変化により変更されることがありますので

More information

【ロシア最新経済金融週報】

【ロシア最新経済金融週報】 ロシア最新経済 金融週報 期間限定版 2012 年 2 月 4 日 ~2 月 10 日 期間限定版 2012 年 2 月 13 日ユーラシア三菱東京 UFJ 銀行三菱東京 UFJ 銀行国際業務部 1 < 目次 > 1 経済実績 / 予測 2 財政 金融金融情勢関連 3 産業動向関連 4 CIS 諸国関連 ( 注 ) 本週報は ユーラシア三菱東京 UFJ 銀行からの情報に基づき 主に国際業務部が整理

More information

TOPICs 世界の原油需給 by OPEC Oil Market Rerort 214 年 3 月号より 世界の原油需要 世界の原油需要 28 年 29 年 21 年 211 年前年比 212 年前年比 213 年 OPEC Oil Market Report 214 年 3 月号 前年比 28

TOPICs 世界の原油需給 by OPEC Oil Market Rerort 214 年 3 月号より 世界の原油需要 世界の原油需要 28 年 29 年 21 年 211 年前年比 212 年前年比 213 年 OPEC Oil Market Report 214 年 3 月号 前年比 28 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 原油価格急落中 発行日 : 214/3/13 3 月 12 日の NY 金 4 月限は 2.4 ドル安の 97.99 ドルと 2 月 11 日以来約 1 カ月ぶりに 1 ドルを割り込んだ 前日にチャート上で 2 日移動平均線を割り込んで引けると 米石油協会 (API) 統計での原油在庫増加や 中国経済の先行き懸念の強まり 株式相場の下落などが背景となった

More information

原稿メモ

原稿メモ < 更新日 :2005/06/15> < 石油 天然ガス調査グループ : 坂本茂樹 / 齊藤晃 > 韓国 : ガス公社 (Kogas) LNG 長期輸入数量を決定 ( サハリン Ⅱ イエメンおよびマレーシア事業より ) (Gas Matters WGI 等各業界紙 ) 韓国ガス公社 (Kogas) は 入札により 2005 年 2 月に LNG 長期契約の相手先として シェルのサハリン Ⅱ マレーシア

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information

リムLNG年鑑2010

リムLNG年鑑2010 - 発刊の言葉 リム LNG 年鑑 2010 目次 ( 予定 ) 第 1 編世界の LNG 液化基地 1. アジア太平洋地域の LNG 液化基地 (1) 米国 ( アラスカ ) (2) ブルネイ (3) インドネシア (4) マレーシア (5) オーストラリア (6) ロシア ( サハリン Ⅱ) (7) カナダ ( キティマット ) (8) パプアニューギニア 2. 中東地域の LNG 液化基地 (1)

More information

untitled

untitled 要約 平成 14 年度石油 天然ガス資源開発等支援 およびエネルギー使用合理化調査 イラン ~ クウェートガスパイプライン事業化調査 報告書 住友商事株式会社 現在イランでは豊富な埋蔵量を誇る天然ガスの有効利用が課題であり 天然ガスの開発を進めると共に その需要拡大を目的として LNG,DME,GTL 等による天然ガス利用プロジェクトを推進している この状況下 イランは斯かるプロジェクトへの海外企業の積極的な投資を推進している

More information

ている 一方 ダーダネルス海峡はマルマラ海と地中海を繋ぐ長さ 68km 幅 1.2km の海峡である アジア側のアナトリア半島は中央の広大な高原と海沿いの狭小な平地からなり 高原の東部にはチグリス川 ユーフラテス川の源流がある トルコは数多くの断層を持つ地震国であり 近年 (1999 年 ) のイズ

ている 一方 ダーダネルス海峡はマルマラ海と地中海を繋ぐ長さ 68km 幅 1.2km の海峡である アジア側のアナトリア半島は中央の広大な高原と海沿いの狭小な平地からなり 高原の東部にはチグリス川 ユーフラテス川の源流がある トルコは数多くの断層を持つ地震国であり 近年 (1999 年 ) のイズ JJPEC レポート 2014 年度第 10 回 平成 26 年 8 月 26 日 トルコの石油 エネルギー産業 米国 DOE エネルギー情報局 (EIA) のレポ 1. トルコの位置と地勢... 1 ートを主なベースとして トルコのエネルギー 2. トルコの一般情報... 3 産業について紹介する 3. 石油... 4 4. 天然ガス... 9 1. トルコの位置と地勢図 1 にトルコの位置を示す

More information

需要国へと変貌する東南アジアの需要国へと変貌する東南アジアの

需要国へと変貌する東南アジアの需要国へと変貌する東南アジアの 需要国へと変貌する東南アジアの LNG 受入基地建設動向 2015 年 12 月 17 日調査部永井一聡 1 東南アジアのエネルギー需要動向 東南アジア 伝統的なエネルギー資源生産地域 ブルネイ 1972 年より LNG 輸出 インドネシア 1977 年より LNG 輸出 2000 年代中盤まで LNG 輸出量世界第一位世界最大の石炭輸出国 (2005 年まで原油の純輸出国 ) マレーシア 1983

More information

ecuador

ecuador エクアドル主要主要経済経済指標 ~ 211 年度版 ~ 1 平成 23 年 8 月 1 日 在エクアドルエクアドル日本国大使館経済班 1 本資料は 211 年 8 月 1 日迄の情報に基づいて作成されたものである 目次 1. 総人口... (1) 地域別人口... (2) 年齢別人口... 2. 国内総生産 (GDP GDP)...... (1) 名目 実質 GDP... (2) 産業部門別実質 GDP...

More information

3_2

3_2 三井住友信託銀行調査月報 1 年 7 月号 中国の景気減速の影響をどう見るか < 要旨 > 中国の景気減速が続いている 工業生産や電力生産量の伸びは低下傾向にあり 中国人民銀行は貸出基準金利を 3 年半ぶりに引き下げ景気重視に舵を切った 景気減速とともに中国の輸入が頭打ちになっているが その動きには地域差が見られ 中部 西部 東北といった内陸部に比べて沿海部 ( 東部 ) の落ち込みが大きい 全世界的な景気鈍化で中国の輸出基地である沿岸部からの輸出が伸び悩み

More information

MENAなんでもランキング・シリーズ その1

MENAなんでもランキング・シリーズ その1 ( トップページ :http://mylibrary.maeda1.jp/) (MENA ランキングシリーズ :http://menarank.maeda1.jp/) マイライブラリー :0463 ( 注 ) 本稿は 2019 年 4 月 4 日から 10 日まで 6 回に分けて アラビア半島定点観測 に掲載したレポ ートをまとめたものです 掲載日 2019.4.11 前田高行 石油価格上昇で貿易赤字拡大

More information

MENAなんでもランキング・シリーズ その1

MENAなんでもランキング・シリーズ その1 ( トップページ :http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/ ) (MENA ランキングシリーズ :http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/menaranking.html ) マイライブラリー :0398 ( 注 ) 本稿は 2017 年 2 月 16 日から 26 日まで 6 回に分けて アラビア半島定点観測 に掲載したレポ

More information

<4D F736F F D2095BD90AC E C838B834D815B8E D87979D89BB92B28DB895F18D908F F C966B936497CD814393FA8AF6816A2E646F63>

<4D F736F F D2095BD90AC E C838B834D815B8E D87979D89BB92B28DB895F18D908F F C966B936497CD814393FA8AF6816A2E646F63> 1. 調査の目的 (1) 調査の背景と必要性カザフスタン共和国で生産される天然ガスは その殆どが原油の採掘に伴って産出する 随伴ガス であり 豊富な石油資源を有する同国では 油田開発に伴い大量の随伴ガスが発生している 2004 年末に実施された法改正により 同国では 緊急時を除く随伴ガスのフレア処理が全面的に禁止され 随伴ガスを有効利用しない場合には 原油生産量の減産など厳しい措置が取られる事となり

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主 世界のエアコン需要推定 2017 年 4 月 地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主要な国ごとに まとめました * ここでのエアコンは 住宅

More information

Microsoft Word _out_h_NO_Carbon Capture Storage Snohvit Sargas.doc

Microsoft Word _out_h_NO_Carbon Capture Storage Snohvit Sargas.doc 更新日 :2008/5/19 ノルウェー : 二酸化炭素の分離 回収 貯留 (CCS) の現状 調査部宮本善文 1. ノルウェーの石油会社 StatoilHydro は 二酸化炭素 (CO2) を帯水層に貯留する技術を確立しつつある 1ノルウェー領北海 Slipner ガス田において 1996 年から実施されている二酸化炭素の分離 回収 貯留 (CCS: Carbon Dioxide Capture

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 2016 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2015 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2010 年から 2015 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました * ここでのエアコンは 住宅 ビル等に用いられるエアコンの合計で

More information

見されたことは 同じく地中海であるアドリア海周辺地域における期待を呼び寄せることとなり アドリア海 周辺国が洋上探鉱に向けての動きを見せ始めている ( 出所 :JOGMEC 作成 ) 図 1 アドリア海周辺図 ( 出所 :Università degli Studi di Pavia Centro

見されたことは 同じく地中海であるアドリア海周辺地域における期待を呼び寄せることとなり アドリア海 周辺国が洋上探鉱に向けての動きを見せ始めている ( 出所 :JOGMEC 作成 ) 図 1 アドリア海周辺図 ( 出所 :Università degli Studi di Pavia Centro E&P 最新事情アドリア海 更新日 :2013/10/17 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) アドリア海周辺地域洋上 ( イオニア海含む ) では 20 世紀初め頃から イタリア クロアチアを中心として 主に北部浅海地域でのガス 石油探鉱と生産が行われてきた しかしながら 世界的に見ると これまでの活動において発見された石油 ガスの埋蔵の規模は大きくなく 実績からの評価という面ではそれほど有望とは見られていない

More information

ベネズエラ 石油産業をめぐる最近の動向

ベネズエラ 石油産業をめぐる最近の動向 ベネズエラ 石油産業をめぐる最近の動向 2018 年 3 月 22 日 調査部 舩木弥和子 1 2016 年以降原油生産量減少 ベネズエラの原油生産の傾向 地域別では 西部 Maracaibo Basin の生産が減少 油種別では 軽質原油 中質原油の生産量が減少 2016 年以降 Orinoco belt 超重質油の生産量も減少 ベネズエラの原油生産量 主要堆積盆地 油 ガス田地図 各種資料より作成

More information

Microsoft PowerPoint _舩木_ブラジル.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint _舩木_ブラジル.ppt [互換モード] ブラジル Petrobrasに次ぐ石油会社へ急成長を遂げる新興企業 OGX 2010 年 6 月 17 日 調査部 舩木弥和子 1 OGX s Petróelo e Gás 2007 年 7 月 Eike Batista 氏所有のEBXの石油 ガス探鉱部門の子会社として設立 Eike Batista 氏 (53 歳 ) 2010 年のフォーブス世界長者番付 億万長者ランキング 8 位 ( 資産 270

More information

Microsoft PowerPoint 猪原UAE配布資料.ppt

Microsoft PowerPoint 猪原UAE配布資料.ppt UAE: アブダビ ドバイの外資参加プロジェクトで新たな動き 2006/10/18 調査部猪原渉 1 要旨 湾岸主要産油国の一翼を担うUAEの外資導入方針に変化の兆し? アブダビ : サワーガスプロジェクトで同国初の入札による鉱区公開実施へ 同国で活動中の企業及び新規企業の計 15 社程度を対象に入札プロセスが進行中の模様 急増するエネルギー需要が背景 ドバイ :DPC(ConocoPhillips

More information

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word)

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word) 世界のエアコン需要推定 2014 年 4 月 地域世界のエアコン需要の推定について 2014 年 4 月 一般社団法人日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 2013 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2008 年から 2013 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました

More information

情勢分析_世界の石油需要の動向と中東産油国の対応,将来の石油価格の展望

情勢分析_世界の石油需要の動向と中東産油国の対応,将来の石油価格の展望 中東情勢分析 世界の石油需要の動向と中東産油国の対応, 将来の石油価格の展望 東京国際大学国際関係学部教授国際関係学研究科長 武石礼司 本稿執筆時の2015 年 11 月初旬で, 原油価格は, 世界の指標原油である WTI 原油 ブレント原油 ドバイ原油がともに1バレル当たり40ドル台まで低下している 産油国経済は, 今までの潤沢な石油収入が得られた状況から一変し, 収入の大幅な減少, 緊縮財政状態に陥ってしまっている

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20 世界のエアコン需要推定 2018 年 4 月 地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 2017 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました

More information

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 - 制度文書改定案新旧対照表 ( 単位発熱量 排出係数等 ) 別紙 番号文書項目現行改定案 1 モニタリング 算定規程 ( 排出削減プロジェクト用 ) 別表 : 各種係数 ( 単位発熱量 排出係数等 ) 燃料の単位発熱量 排出係数等 燃料種 燃料形態 単位 単位発熱量 [GJ/ 単位 ] 排出係数 [t-co2/gj] 換算係数 ( 高位 低位発熱量 ) 燃料種 燃料形態 単位 単位発熱量 [GJ/ 単位

More information

PISAPミニレポート

PISAPミニレポート 平成 27 年 7 月 27 日 J 22001155 年度第 11 回 赤道以南アフリカ主要国の石油と天然ガス動向 本レポートでは 米国エネルギー省 (DOE) エネルギー情報局 (EIA) レポー トを主なベースとし 2012 年度第 37 回 の更新版として 最近の赤道以南 ( 赤道上を含む ) のアフリカに属する主要国の石油と天然ガス動向について紹介する 1. 赤道以南アフリカ諸国の石油産業の概要

More information

RW ppt

RW ppt ロシア最新経済 金融週報 期間限定版 2013 年 11 月 30 日 ~12 月 6 日 期間限定版 2013 年 12 月 9 日ユーラシア三菱東京 UFJ 銀行三菱東京 UFJ 銀行国際業務部 1 < 目次 > 1 経済実績 / 予測 2 財政 金融金融情勢関連 3 産業動向関連 4 CIS 諸国関連 ( 注 ) 本週報は ユーラシア三菱東京 UFJ 銀行からの情報に基づき 主に国際業務部が整理

More information

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc 第 3 編企業行動に関する意識調査 64 Ⅰ. 調査要領 特別アンケート企業行動に関する意識調査結果 2011 年 7 月 調査時期 :2011 年 7 月 1 日 ( 金 ) を期日として実施 調査対象 :2010 2011 2012 年度設備投資計画調査の対象企業 調査名 対象 回答状況 ( 回答率 ) 製造業非製造業 企業行動に関する意識調査 大企業 ( 資本金 10 億円以上 ) 3,302

More information

[グループⅠ]公募仕様書案

[グループⅠ]公募仕様書案 公募仕様書 1. 件名 主要な開発途上国 / 地域の政治 経済 産業に係る情報提供サービス 2. 事業内容 以下の要件を満たす デイリーベースのカントリーリスクレポート およびカントリー プロファイルに関する情報を提供すること (1) カントリーリスクレポートの提供 ( デイリーベース ) 1カントリーリスク分析レポート 以下の基本的要件を全て満たした上で カントリーリスクの現状分析に加え 将来見通しについての見解が提示されていること

More information

週刊原油 xlsx

週刊原油 xlsx 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 原油価格反落 発行日 : 2011/11/10 9 日の NY 原油 12 月限は 1.06 ドル安の 95.74 ドル 欧州債務危機の深刻化を背景に 6 営業日ぶりに反落した 欧州債務問題がイタリアに波及するとの観測が強まる中 同国の 10 年物国債利回りはユーロ導入後初めて 7% 台に上昇 これを受けて 投資家のリスク資産の圧縮が進み

More information

週刊原油170713米国石油週報 短期需給予測

週刊原油170713米国石油週報 短期需給予測 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 NY 原油上昇 発行日 : 2017/7/13 7 月 12 日の NY 原油 8 月限は +0.45 ドル高の 45.49 ドル 米エネルギー情報局 (EIA) が発表した週報で 原油在庫が市場予想以上に減少したことが手がかり 市場予想は前週比 245 万バレル減だった 米国では原油在庫の減少が続いている ただ 買い一巡後は伸び悩んで引けた

More information

未利用原油 ( 含む非在来型原油 ) の国内製油所での精製時の課題に関する調査 (JX リサーチ株式会社 ) 青木信雄 細井秀智 茂木章 1. 調査の目的我が国の原油調達における中東依存度は約 83% 次いでロシアが約 8%(2014 年 ) となっており すべての燃料の中で石油は調達リスクが最も高

未利用原油 ( 含む非在来型原油 ) の国内製油所での精製時の課題に関する調査 (JX リサーチ株式会社 ) 青木信雄 細井秀智 茂木章 1. 調査の目的我が国の原油調達における中東依存度は約 83% 次いでロシアが約 8%(2014 年 ) となっており すべての燃料の中で石油は調達リスクが最も高 未利用原油 ( 含む非在来型原油 ) の国内製油所での精製時の課題に関する調査 (JX リサーチ株式会社 ) 青木信雄 細井秀智 茂木章 1. 調査の目的我が国の原油調達における中東依存度は約 83% 次いでロシアが約 8%(2014 年 ) となっており すべての燃料の中で石油は調達リスクが最も高い したがって 調達先国を多様化して中東依存度を低減することは 我が国の燃料の安定供給確保に最も大きく寄与するものである

More information

ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報)

ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報) ガイアナ : 深海 Liza 油田 発見から 2 年で最終投資決定 ( 短報 ) 更新日 :2017/6/29 調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Business Monitor International 他 ) 1. ExxonMobil は 2017 年 6 月 Stabroek

More information

現代資本主義論

現代資本主義論 終章世界的金融危機と 薄氷の帝国アメリカ 第 1 節 2008 年秋以降の世界的金融 経済危機と 危うい循環 (1) 世界的金融 経済危機の発生 (a) サブプライム ローンの行き詰まりケース シラー 20 都市住宅価格指数 220 200 180 160 140 120 100 80 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 2006 年半ば 住宅価格低下 住宅価格上昇に依存した景気上昇にブレーキ

More information

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット 輸入バイオマス燃料の状況 19 年 1 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要... 2 2. PKS... 3 2.1. PKS の輸入動向... 3 2.2. 19 年の PKS の輸入動向... 4 2.3. PKS の輸入単価... 5 3. 木質ペレット... 6 3.1. 木質ペレットの輸入動向... 6 3.2. 18 年の木質ペレットの輸入動向... 7 3.3. 木質ペレットの輸入単価...

More information

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017 2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 決算サマリー 2019 年 3 月期業績概要 売上高 2,743 億円 ( 前期比 12% 増 ) 営業利益 352 億円 ( 同 74% 増 ) で増収増益 コンデンサは前期比 19% 増収 すべての用途で売上が増加 特に自動車向けが牽引 売上高と当期純利益は

More information

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17 1. 3 2. 5 1 1,000 GDP 13 OECD 13 1965 1994 NAFTA 2011 2005 EPA 2 6 2012 12 PAN PRI 3. 3.39% 288 26 27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM

More information

図 1: 地域別にみた事故等の収集状況 ( 製油所 ) 表 3 地域別にみた事故件数 ( 製油所 ) 北米中南米欧州アフリカ中東東アジア日本東南アジア太洋州 ロシア NIS 諸国 爆発 火災 漏洩

図 1: 地域別にみた事故等の収集状況 ( 製油所 ) 表 3 地域別にみた事故件数 ( 製油所 ) 北米中南米欧州アフリカ中東東アジア日本東南アジア太洋州 ロシア NIS 諸国 爆発 火災 漏洩 海外安全情報調査報告 製油所およびパイプライン等の事故 トラブル情報の収集 提供 一般財団法人石油エネルギー技術センター調査情報部 1. 海外安全情報収集 提供の背景 目的当センターでは 石油精製環境分析 情報提供事業の一環として 海外安全情報 ( 新ニッチな情報分野 ) の収集 提供を行っている 収集 提供する海外安全情報には 海外製油所等における装置 設備等の老朽化や繰り返しの運転トラブルに起因する事故のほか

More information

特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が

特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が 特集 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品がありますが 春らしい商品の一つに 切花 があります 切花は生鮮品であることから航空便での輸入が多く 港別の輸入額ではが最も多くなっています

More information

寄稿 合成燃料 GTL 計画の動向 成否を左右する投資サイクル 兼 子 弘 1 GTL計画に影を落とすカタールの挫折 日本ガス合成 取締役 りますが 同時に極めて積極的なGTL GasTo-Liquids 事業を展開しつつあることで知ら れており やがて 世界のGTLの首都になる 2007年2月21日に カタール 図1参照 に と言われておりました 滞在していた筆者は その日の現地英字紙 ザ ペニンシュラ

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 3 年 7 月 アジア大洋州局地域政策参事官室 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ

More information

Microsoft Word - 20_2

Microsoft Word - 20_2 三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 海外資金に揺さぶられる新興国の銀行 < 要旨 > リーマンショック以降 海外からの新興国向け与信残高が増加してきた 中でも経常赤字国では海外金融機関を通じた与信の増加スピードが速く 部門別に見るとこの間特に存在感を増してきたのが銀行部門向け与信である 銀行部門への海外与信残高の増加は その国の経済情勢が悪化して与信減少が始まった場合 国内における信用収縮を引き起こして実体経済への悪影響を増幅する可能性を高める

More information

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan Press release 2017 年第 3 四半期スマートフォンのグローバル販売動向 2017 年 10 月 24 日 お問い合わせ GfK ジャパン 広報グループ TEL 03-5350-4623 info.jp@gfk.com www.gfk.com/jp 概要 平均価格は 四半期で過去最高の上昇 中南米 中央 東ヨーロッパがグローバルの市場成長をけん引 2017 年第 3 半期 (7-9

More information

原稿メモ

原稿メモ < 作成日 :2006/2/12> < 石油 天然ガス調査グループ : 野神隆之 > 原油市場 : イランとナイジェリアを巡る情勢から 1 バレル当たり 70 ドルに迫るも その後下落へ (IEA Oil Market Report 米国 DOE/EIA OPEC 他 ) 1 OPEC は 2006 年 1 月 31 日に開催された臨時総会で 日量 2,800 万バレルの原油生産枠を維持することを決定

More information

Microsoft Word - 報告書.doc

Microsoft Word - 報告書.doc 第 4 節 電力市場自由化の先進地域の現状 PPS 事業者 オンサイト事業者などの新規参入者はターゲットとなる需要家が多い地域から優先的に事業展開を図る傾向があるため 参入状況は地域によって大きく異なる 図表 23 に示すとおり PPS 事業者の販売量シェアが高い地域のうち関東 近畿及び九州地域を先進地域と位置づけ 新規参入者の参入状況 その結果としての電力価格の推移等の情報を整理する 図表 24

More information

Microsoft PowerPoint _大貫_欧州LNG.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint _大貫_欧州LNG.ppt [互換モード] 欧州ユーティリティー企業の LNG ビジネス動向 2012 年 12 月 13 日石油調査部大貫憲二 1 本日の流れ ( 目次 ) 1. 欧州における LNG 動向 2. (1)LNG 受入基地使用権の保有 (2) 上流権益の保有 (3) 売主としての活動 (4)LNG 再輸出 3. メジャー 上流事業者の欧州下流事業参画 4. インプリケーション 2 欧州における LNG 動向 - 欧州の LNG

More information

週刊原油170406米国の石油週報・中国に対する非OPEC諸国原油の増加

週刊原油170406米国の石油週報・中国に対する非OPEC諸国原油の増加 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 NY 原油 発行日 : 2017/4/6 4 月 5 日の NY 原油 5 月限は +0.12 ドル高の 51.15 ドル 米石油協会 (API) 統計での在庫減少などを受け 先行きの供給過剰の解消期待の強さなどから 期近は序盤に 3 月 8 日以来の水準へ一段と上昇したが 米エネルギー情報局 (EIA) 統計で原油在庫が予想に反して増加したため

More information

【No

【No No. 3 ある個人は働いて得た賃金の全てをY 財の購入に支出するものとする この個人の効用関数が u = x 3 y u: 効用水準 x:1 年間 (365 日 ) における余暇 ( 働かない日 ) の日数 y:y 財 の消費量で示され Y 財の価格が 労働 1 日あたりの賃金率が4であるとき この個人の1 年間 (365 日 ) の労働日数はいくらか ただし この個人は効用を最大にするように行動するものとする

More information

[000]目次.indd

[000]目次.indd 第 4 部 1 マクロ経済動向 (1)GDP と物価 2008 年の米投資銀行リーマン ブラザースの破綻以降 深刻化した世界金融危機は 経済に大きな影響を与え 実質経済成長率は2009 年には0.7% にまで低下した その後 2010 年には 1997 年のアジア通貨危機後に見せたV 字回復の再現とも言うべき目覚ましい回復を見せ 6.5% の成長を達成した しかし 2011 年には欧州の財政危機の影響を受け

More information

目次 年度第 3 四半期決算 (1) 概要 (2) セグメント別情報 年度業績予想 (1) 概要 (2) セグメント別情報 3. 参考資料 1

目次 年度第 3 四半期決算 (1) 概要 (2) セグメント別情報 年度業績予想 (1) 概要 (2) セグメント別情報 3. 参考資料 1 2017 年度 第 3 四半期決算説明資料 出光興産株式会社 2018 年 2 月 14 日 目次 1.2017 年度第 3 四半期決算 (1) 概要 (2) セグメント別情報 2.2017 年度業績予想 (1) 概要 (2) セグメント別情報 3. 参考資料 1 原油価格の推移 ドバイ原油価格の月次推移と業績予想前提水準 2 円 / 米 $ 為替レート (TTS) の推移 円 / 米 $ 為替レート

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 中国 : サウジアラビアとの 新たなエネルギーパートナーシップ 2017 年 4 月 20 日 調査部 竹原美佳 1 本日の内容 1. これまでのエネルギー協力 2. 今回のエネルギー協力合意の概要と注目点 ~Aramco の軍需企業傘下ティーポットとの提携 CNPC の Aramco の IPO への投資の可能性 ~ 3. 新たなパートナーシップの陰で 4. さいごに ~ 消費国と産油国の両横綱

More information

Microsoft Word - JPN_2007DB_chapter3_ doc

Microsoft Word - JPN_2007DB_chapter3_ doc 第三章 : 地域別にみる自然災害の特性 3.1 世界で発生した自然災害の地域別割合昨年同様 2007 年も 被害をもたらした災害の多くがアジア地域で発生し 全発生件数の 34.6% を占めた (2006 年 40.0% からの減少 ) 続いてアフリカ地域 23.4%( 前年 27.8% から減少 ) アメリカ地域 23.0%( 前年 14.9% から増加 ) ヨーロッパ地域 16.5%( 前年 13.6%

More information

Microsoft Word _out_l_co_heavy_oil.doc

Microsoft Word _out_l_co_heavy_oil.doc コロンビア : 外資導入政策の成功で生産量増加 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Wood Mackenzie 他 ) 更新日 :2010/5/17 調査部 : 舩木弥和子 1. 原油生産量減退を食い止めるためにとられてきた外資導入政策が奏功し コロンビアの原油生産量が急激な増加を見せ始めた 2003~2007

More information

<4D F736F F F696E74202D E9197BF A A C5816A CE97CD82CC90A28A458E738FEA2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D E9197BF A A C5816A CE97CD82CC90A28A458E738FEA2E B8CDD8AB B83685D> 世界の火力発電の市場動向 次世代 発電協議会 ( 第 5 回会合 ) 資料 2 1. はじめに 2. 世界の発電動向 3. 世界の国 地域別発電市場動向 4. 我が国の発電市場動向 5. 世界の火力発電の発電効率 6. 今後の世界の火力発電市場 一般財団法人エネルギー総合工学研究所小野崎正樹 1 1. はじめに 東南アジアを中心とした急激な経済成長にともない 発電設備の拡充が進んでいる 2040~2050

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 資料 5 船舶燃料油海外情報調査 平成 30 年 2 月 2 日 一般財団法人石油エネルギー技術センター 1 1.(1) 船舶燃料の油種別供給状況と見通し 1 油種別の船舶燃料の供給 世界的な流通フロー 船舶燃料世界需要見通し ( 右図 ): 単位 : 千 BPD 2020 年の規制開始にあたって HSFOの需要は全体需要の20% 程度まで低下し 軽油 LSFOへの切替えが進む 軽油の船舶燃料需要は約

More information

2013 年中 米国石油精製企業の収益減少が目立った第 2 四半期 (4-6 月 ) 第 3 四半期 (7-9 月 ) において 各社が要因として挙げたのは 米国内原油市況と国際原油市況の価格差縮小による原油調達コスト面での競争力低下と バイオ燃料の使用義務を定めた再生可能燃料基準遵守にかかわるコス

2013 年中 米国石油精製企業の収益減少が目立った第 2 四半期 (4-6 月 ) 第 3 四半期 (7-9 月 ) において 各社が要因として挙げたのは 米国内原油市況と国際原油市況の価格差縮小による原油調達コスト面での競争力低下と バイオ燃料の使用義務を定めた再生可能燃料基準遵守にかかわるコス JJPEC レポート 2014 年度第 2 回 平成 26 年 4 月 17 日 2014 年の米国石油精製業界を取り巻く環境 (1) 2014 年 1 月末 米国石油精製業界各社が発表した 2013 年の決算結果では 各社とも収益を維持したものの 2012 年との対比では石油精製事業の収益が減少する結果となった 需要面では堅調な輸出需要に牽引され 製油所稼動は 2012 年を上回ったものの 原料調達コスト面の環境が

More information

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2 国内再生可能エネルギーからの水素製造の展望と課題 第 2 回 CO2フリー水素ワーキンググループ水素 燃料電池戦略協議会 216 年 6 月 22 日 日本エネルギー経済研究所 柴田善朗 Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 1 電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素

More information

2010年における原油価格の見通しについて

2010年における原油価格の見通しについて NYMEXNew York Mercantile ExchangeLight Sweet Crude Oil 1 1,000 Cushing WTIWest Texas IntermediateWTI NYMEX Light Sweet Crude Oil NYMEX WTI NYMEX WTI 1990 40 1998 10 2000 35 2001 9 20 2002 2004 10 27 55.65

More information

特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側

特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側 特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側の統計は 様式が不揃いであったり 発表が遅かったり 一部の項目を国家機密扱いしていたりと ( 特にロシアの天然ガスや軍需関連品目の輸出

More information

週刊原油190704 米国石油週報・メキシコの石油精製設備稼働率低下

週刊原油190704 米国石油週報・メキシコの石油精製設備稼働率低下 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 NY 原油大幅安後反発 発行日 : 2019/7/5 7 月 3 日の NY 原油 8 月限は +1.09 ドル高の 57.34 ドル 独立記念日の休場を控えて 前日の大幅安の反動が現れた 米エネルギー情報局 (EIA) が発表した週報で 原油在庫の取り崩しが続いたことは支援要因だが 原油在庫は市場予想ほど減少しなかった EIA

More information

目 次 Ⅰ. 今後の電力需給見通しと燃料について Ⅱ. 原油 重油を巡る状況について Ⅲ.LNGを巡る状況について IV. 石炭を巡る状況について V. 電力の燃料調達について ( まとめ ) 2

目 次 Ⅰ. 今後の電力需給見通しと燃料について Ⅱ. 原油 重油を巡る状況について Ⅲ.LNGを巡る状況について IV. 石炭を巡る状況について V. 電力の燃料調達について ( まとめ ) 2 4 電力の燃料調達を巡る動向について 平成 21 年 1 月 26 日 電気事業連合会 1 目 次 Ⅰ. 今後の電力需給見通しと燃料について Ⅱ. 原油 重油を巡る状況について Ⅲ.LNGを巡る状況について IV. 石炭を巡る状況について V. 電力の燃料調達について ( まとめ ) 2 . 今後の電力需給見通しと燃料について 3 電力需要 ( 販売電力量 ) の推移 4 電源種別々設備構成比 10

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2008/05/08 調査部 : 坂本茂樹 パプアニューギニア : PNG LNG プロジェクト (ExxonMobil 主導 ) が進展 ( 関係企業 HP Platts Gas Matters) 2008 年 3~4 月にかけて ExxonMobil が主導する PNG LNG プロジェクト ( 液化能力 :630 万トン / 年 ) に進展があり 同プロジェクトは FEED 移行に向かって前進した

More information

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc 参考 統計 主要輸入国の 1 日当たりの原油輸入量 原油の世界貿易マトリックス (140 ページ ) の中から輸入額が大きい日本 米国 中国等を選び 1 日あたりの原油輸入量を比較したのが表 - 1 である 貿易統計で使われている原油の数量単位は統一されていない 米国はバレル (Bbl) 日本はキロリットル (KL) の容積表示 EU 諸国やインドのメトリック トン (M. Ton) 中国や韓国のキログラム

More information

表 2.1 世界のGDP 成長率 (%) 年 北米 中南米 ヨーロッパ 旧ソ連圏

表 2.1 世界のGDP 成長率 (%) 年 北米 中南米 ヨーロッパ 旧ソ連圏 アジアの新規製油所が石油製品需給に及ぼす影響調査 一般財団法人石油エネルギー技術センター調査情報部 1. 背景と目的石油製品需要の大幅な伸張が見込まれる中国 インドを中心とするアジア地域では 製油所の新 増設計画が多く見込まれているが その稼動 供給については必ずしも需要構造に合った形になっているとはいえず 当然 油種ごとにアンバランスな状態も想定できる 一方 我が国の精製設備はエネルギー供給構造高度化法

More information

untitled

untitled 1 東燃ゼネラル石油株式会社 2010 年 12 月期第 3 四半期決算概要 および通期業績予想の修正 2010 年 11 月 12 日 見通しに関する注意事項この資料に記載されている当社および当社グループ各社の現在の計画 見通しに関する事項は 日本および世界経済の動向 原油価格 円ドルの為替レート 需給の変動に大きく左右される業界の競争状況などにより影響を受けます これらの影響により 実際の業績は本資料で記載した見通しとは大きく異なる可能性があることにご留意ください

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 我が国の資源外交と エネルギー安全保障 平成 20 年 12 月 外務省経済安全保障課 エネルギー安全保障の強化と資源外交の推進 我が国の現状 一次エネルギー供給の 8 割以上を輸入に依存 原油輸入の約 9 割を中東地域に依存 資源 エネルギー輸入の殆どを海上輸送 世界的な流れ 中 印を中心とした世界的なエネルギー需要の増加 生産国の不安定要素 ( 治安 テロ 紛争 資源ナショナリズム等 ) 資源

More information

中国の対東南アジア戦略

中国の対東南アジア戦略 第49回勉強会 ①経済成長に必要な資源の輸入ルート 特に中東からの石油輸入ルートの安全確保 ②インド洋 太平洋の貿易品の海上輸送ルート 特にマラッカ海峡などのチョークポイントの安全確保 ③豊 かになった沿岸部の海上からの脅威に対する防衛等の要因により 戦略的重要性がますます増大 しているとみている 南シナ海は 中国にとり インド洋と太平洋に出るための中枢となる 両洋を通るシーレーンが 集約された要域であり

More information

西アフリカ 3億人ビジネス市場マップ ―2035年5億人市場に向けて―

西アフリカ 3億人ビジネス市場マップ ―2035年5億人市場に向けて― 西アフリカ 3 億人ビジネス市場マップ 2035 年 5 億人市場に向けて JICA コートジボワール事務所 (4 月 14 日版 ) 3 億人ビジネスマップとは 3 億人ビジネスマップは TICADV における 戦略的マスタープラン 作成の一環として作成されています 同マスタープランは日本の官民が一体となって参画することが肝要であり 案件形成の過程でも民側との調整を行うとされています 一方で 西アフリカ

More information

目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推

目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推 グラフで見る石油 ガス 2013 平成 25 年 11 月 目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推移 ( 全国 ) 7 石油製品需要量の推移

More information

出力-トンボなし.indd

出力-トンボなし.indd 石 100% 炭 原 99.6% 油 天然ガス 96.4% 鉄鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 94% 豆 小 86% 麦 木材 76.0% 注 ) 食料需給表 木材需給表 2008 年版 エネルギー白書 鉄鋼統計要覧 2010 年版による 2008 年の数値 1 貿易全体に占める海上貿易の割合 (%)µ 輸出 86.7% 82.0% 75.3% 63.3% 69.5%

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 29 年 8 月 アジア大洋州局地域政策課 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム

More information

2007

2007 ( トップページ :http://mylibrary.maeda1.jp/ ) (BP エネルギー統計 :http://mylibrary.maeda1.jp/bpstatistics.html ) ( 総合 : 石油 + ガス :http://mylibrary.maeda1.jp/oilandgas.html ) マイライブラリー :0452 ( 注 ) 本稿は 2018 年 9 月 12 日から

More information

03_2_oil

03_2_oil Ⅱ 石油 ポイント 世界 世界の原油確認埋蔵量は 216 年末で17,67 億バレル (P8) 石油資源の多くは中東に偏在 (P9) 世界の原油生産量は 216 年で92,15 千バレル / 日と 215 年に比べて.5% の増加 (P1) 原油スポット価格は 215 年に比べ216 年はドバイ ブレント W.T.Iとも下降 (P12) 日本 215 年度の原油輸入量は 214 年度に比べ.3% 減の194,515

More information

< F2D906C8CFB93AE91D48A77322E6A7464>

< F2D906C8CFB93AE91D48A77322E6A7464> 第 2 回 日本の人口動態 : 出生と死亡 日本の人口は 移動による変化がほとんどないので 基本的に出生と死亡によって変化してきた ( 戦前は 植民地への移動や植民地からの移動も見られたが 以下の統計は 植民地の人口を差し引いている ) 1. 日本の人口推移厚生労働省人口動態統計による人口推計 太平洋戦争末期に 人口が停滞ないし減少したが その後は 1980 年代まで増加 1990 年以降 伸びが止まり

More information

表 1 海上石油輸送のチョークポイントを通過した石油量 (100 万 BPD) 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 ホルムズ海峡 (Strait of Hormuz) マラッカ海峡 (Strait of Malacc

表 1 海上石油輸送のチョークポイントを通過した石油量 (100 万 BPD) 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 ホルムズ海峡 (Strait of Hormuz) マラッカ海峡 (Strait of Malacc 2015 年度第 2 回 世界の海上石油輸送のチョークポイント 平成 27 年 4 月 28 日 米国エネルギー省 (DOE) エネルギー情報局 (EIA) のレポートを主なベースとして 世界の海上石油輸送のチョークポイント の現状について紹介する なお 本レポートは 平成 23 年度 JPEC レポート第 32 回の続報となる EIA は 国際的に広く使われている海上石油輸送ルートの中 1. 各チョークポイントを通過した石油量実績

More information

< 顧客配布資料 > ベトナムレポート 作成 :2014 年 7 月 7 日 ( 月 ) ベトナム Weekly レポート お問い合わせ フリータ イアル : ホームヘ ーシ アト レス : ベトナム最大の国営企業 ペトロベト

< 顧客配布資料 > ベトナムレポート 作成 :2014 年 7 月 7 日 ( 月 ) ベトナム Weekly レポート お問い合わせ フリータ イアル : ホームヘ ーシ アト レス :  ベトナム最大の国営企業 ペトロベト ベトナム最大の国営企業 ペトロベトナム グループ (PVN) の概要 グループの民営化 再編計画と上場子会社の評価 ペトロベトナム グループ (PVN) は 売上と利益面からみて ベトナム国内で事業を行う企業のなかで 最大の収益を生み出している企業です PVN の 2012 年 12 月期決算の売上は前年比 11.7% 増の 362 兆 8791 億ドン 売上総利益は同 14.4% 増の 71 兆

More information

< F2D CF6955C925A8AFA8EF98B8B8CA992CA82B54850>

< F2D CF6955C925A8AFA8EF98B8B8CA992CA82B54850> 主要木材の短期需給見通し ( 平成 第 4 四半期及び平成 第 1 四半期 ) の概要 1 国産材 ( 製材用丸太 ) 製材用丸太の需要 ( 工場入荷量 ) は 平成 の新設住宅着工戸数がやや増加するものと見込まれることなどから 平成 第 4 四半期は320 万m3程度 ( 前年同期比 ( 以下同じ )101.4%) 平成 第 1 四半期は300 万m3程度 (100.3%) になるものと見通される

More information

スーパーメジャー: 「スケール」から「クオリティ」へ

スーパーメジャー: 「スケール」から「クオリティ」へ 原油市場の現状と今後の展望 2018 年 11 月 22 日 石油天然ガス推進本部 野神隆之 1 原油価格の種類 長期契約価格 : 継続供給 ( 通常年間 ) 但しスポット価格に連動する例多 Arab Light( サウジアラビア ) Kuwait( クウェート ) Iran Heavy( イラン )... スポット価格 先物価格 : 随時 ( 単発 ) 契約 ( 原油価格 として報道されるのはこちら

More information

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に 近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に 4 兆円を超え 2007 年には 4 兆 8,215 億円となり 過去最高額を記録しました 世界金融危機の翌年の

More information

<4D6963726F736F667420576F7264202D2030333220835E8393834A815B9741919782CC83608387815B834E837C8343839383672E646F63>

<4D6963726F736F667420576F7264202D2030333220835E8393834A815B9741919782CC83608387815B834E837C8343839383672E646F63> JJPEC レポート 2011 年 度 第 32 回 平 成 24 年 2 月 14 日 タンカー 輸 送 のチョークポイント 本 レポートでは タンカー 輸 送 のチョークポイント について 紹 介 する 先 般 の JPEC レポート(イランのエネルギー 産 業 と 目 次 ホルムズ 海 峡 )で ホルムズ 海 峡 が タンカー 輸 送 Ⅰ. タンカーのサイズ 分 類 p.1 のチョークポイント

More information

アジア/世界エネルギーアウトルック 2013

アジア/世界エネルギーアウトルック 2013 1 地域区分 アジア中国香港インド日本韓国台湾 ASEAN その他北米米国カナダ中南米ブラジルチリメキシコその他ヨーロッパ OECDヨーロッパ非 OECDヨーロッパ ブルネイインドネシアマレーシアミャンマーフィリピンシンガポールタイベトナムバングラデシュ, カンボジア, 北朝鮮, モンゴル, ネパール, パキスタン, スリランカ, IEA 統計におけるその他アジアアルゼンチン, ボリビア, コロンビア,

More information

扉〜目次

扉〜目次 2017 年版 EDMC/ エネルギー 経済統計要覧 目次 I. エネルギーと経済 1. 主要経済指標... 2 a GDPとエネルギー関連主要指標... 3 s 国内総支出 ( 平成 23 年基準国民経済計算 : 連鎖方式 )... 4 d 消費... 6 f 投資... 7 g 鉱工業生産 出荷指数... 8 h 金融... 9 j 人口 労働 物価... 10 k 貿易 国際収支... 12

More information

1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) ( フリガナ ) エンジニアウッドミヤザキジギョウ実施者名キョウドウクミアイエンジニアウッド宮崎事業協同組合住所 宮崎県都城市吉尾町 プロジェクト代

1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) ( フリガナ ) エンジニアウッドミヤザキジギョウ実施者名キョウドウクミアイエンジニアウッド宮崎事業協同組合住所 宮崎県都城市吉尾町 プロジェクト代 プロジェクト計画書 ( 排出削減プロジェクト用 ) Ver.3.2 J-クレジット制度プロジェクト計画書 ( 排出削減プロジェクト用 ) プロジェクトの名称 : A 重油ボイラから木質バイオマスボイラへの更新プロジェクト プロジェクト 実施者名 エンジニアウッド宮崎事業協同組合 妥当性確認申請日 2018 年 10 月 10 日 プロジェクト登録申請日 2018 年 11 月 21 日 1 プロジェクト実施者の情報

More information

MENAなんでもランキング・シリーズ その1

MENAなんでもランキング・シリーズ その1 ( トップページ :http://mylibrary.maeda1.jp/ ) (GDP(IMF WEO)):http://mylibrary.maeda1.jp/GDP.html ) (MENA イスラム圏:http://mylibrary.maeda1.jp/MenaOicCountries.html ) マイライブラリー :0453 ( 注 ) 本稿は 2018 年 10 月 22 日から 31

More information

産業トピックス

産業トピックス 平成 21 年 (09 年 )8 月 21 日 ~ 原油価格は世界景気回復に伴い 緩やかに上昇を続ける見込み ~ 1. 価格動向 7 月は調整色が強まり ドル割れその後上昇基調に転じるも 原油需要回復観測の後退から上値重い展開 原油価格 (WTI 期近物 ) は 7 月以降調整色を強め 足元では上昇基調に転じているものの 上値が重い展開が続いている ( 第 1 図 ) 7 月は 2 日発表の 6 月米雇用統計の悪化を受けて

More information

Microsoft Word - 市場調査レポートサンプル(Website用).doc

Microsoft Word - 市場調査レポートサンプル(Website用).doc 2010-2011 年中国コールセンター市場調査レポート 2010-2011 年中国 市場調査レポート 著作 : 賽迪顧問股份有限公司 (CCID) 発行 : 賽迪顧問股份有限公司日本事務所邦訳 : ファーイースト パートナーズ株式会社 重要な説明 本レポートの著作権は賽迪顧問股份有限公司 ( 以下 CCID と略す) に帰属する 本レポートは CCID がお客様社内の参考に資する目的で独自の調査

More information

エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律の制定の背景及び概要 ( 平成 22 年 11 月 ) 資源エネルギー庁総合政策課編

エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律の制定の背景及び概要 ( 平成 22 年 11 月 ) 資源エネルギー庁総合政策課編 エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律の制定の背景及び概要 ( 平成 22 年 11 月 ) 資源エネルギー庁総合政策課編 エネルギー供給構造高度化法制定の背景 Ⅰ エネルギーを巡る情勢 (1) 我が国のエネルギー供給の推移及び各国との比較 我が国では高度経済成長以降 比較的安価で調達 かつ安定的に供給するこ とができた石油がエネルギー供給の中心だった

More information