<4D F736F F D2089F082AF82E997CD8A7796E291E A282EB82A282EB82C8895E93AE2E646F63>

Size: px
Start display at page:

Download "<4D F736F F D2089F082AF82E997CD8A7796E291E A282EB82A282EB82C8895E93AE2E646F63>"

Transcription

1 いろいろな運動. 自由落下. 投げ上げ 3. 放物運動 4. 標的にボールを当てる 5. 斜面に向かって投げ上げる 6. ブレーキをかけた自動車 7. 摩擦のある斜面上を滑り落ちる物体 8. ばね振り子 ( 単振動 ) 9. 摩擦を受けるばね振り子. 補足 : 微分方程式の解き方

2 自由落下質量 の質点を高さ h の地点から初速 で落とした. 鉛直上向きを 軸正 の向き, 地表を原点とし, 重力加速度の大きさを とする. ただし, 空気による抵抗は無視できるものとする. () 軸方向の質点の運動方程式を立てよ. () () の微分方程式の一般解 ( および d/) を求めよ. ただし, 任意定数は適宜定めよ. (3) () の一般解に初期条件 ( で h, d/) を適用して, 特解 ( この問題の題意を満たす解, および d/) を求めよ. (4) 地上に達するまでに要する時間と地上に達したときの速度を求めよ. この問題の () から (3) は (4) を解くための導入になっている.(4) を解くためということであれば, 高校物理で 公式 を覚えてきた人にとっては, 簡単な問題をわざわざ面倒な方法で解いていると思われるかもしれない. しかし, さらに発展した, 公式 では解けないような問題を解くためには, この () から (3) の手順が必要になってくるのである. この問題の目的は, 単に地上に達したときの速度を求めることではなく, 力学の問題を解く手順を簡単な問題を扱うことを通して習得することである. なお, 地上に達したときの速度を求めるには, 力学的エネルギー保存則を用いる方が簡単であ る. () 位置座標を r (, y, ) r r, 外力を F ( F, F, F ) y とすると, 運動方程式は r d r F d である. この式は一見 つの式のようであるが, ベクトルの式であるから, 一般的には 3 つの式を意味している. すなわち, d d y d F, Fy, F である. さて, 運動方程式を立てるために初めに行うべきことは, 対象となっている物体に作用する力を過不足なく書き出しておくことである. 空気抵抗を無視すると, どんなに高速で落下しても空中を落下している質点に作用しているのは重力だけである. すなわち, この場合の外力 F r は重力 W r だけである. 重力は 軸に対して負の向きである点に注意すれば, 重力は r W,, であるか, 運動方程式は次のようになる. ( ) d ついでに, 速度に比例する空気抵抗があるとした場合にはどのようになるかを見ておこう. たったこれだけのことが加わっただけでも, 高校で習った 公式 はもう使えなくなってしまう. 運動方程式の右辺に空気抵抗 f r の項を加えてやるだけでよい. 空気抵抗の比例定数をと

3 する. 空気抵抗 f r d r d は常に速度と逆向きであるから負符号が付いて f,, とな る. したがって, 速度に比例する空気抵抗がある場合の運動方程式は次のようになる. d d この微分方程式は単に積分するだけで解くことは出来ない ([ 補足 ] 参照 ) が, 次第に速度を増すため空気抵抗も大きくなり, 終いに空気抵抗が重力とつり合い一定速度で落下する状態になる. そのときには, d のつり合いが成り立つ. このときの速度 を終端速度という. これから先は, 全問に対してこのような例を取り上げることはしないが, 公式で解けない問題 はいくらでも出てくるということを理解していただきたい. なお, この微分方程式の解法について は, のこと. () 力学の運動方程式は数学的には微分方程式になっている. この微分方程式を解くにはど うしたらよいか? 一般にはいろいろな解き方があるが, この場合には単に積分してやるだけ でよい. 運動方程式の両辺を で割って整理すると d この式から, 加速度が一定になるので, 等加速度運動であることがわかる. これを 回積分すれば, 任意 ( 積分 ) 定数を c, c として d + c, + c + c これが求める一般解である.(3) () の一般解に初期条件を入れると,, c c h したがって, d, + h こうして, 高校で習う 公式 が導出できたわけである. (4) 地上に達したときは であるから, + h

4 より ± h > であるから, 地上に到達するまでに要する時間は h また, このときの速度は d h h となる. 負符号は, 速度の向きが下向きであることを示している. なお, 初めにも書いたように, 地上に達するときの速度は, 力学的エネルギー保存則を用 いると容易に得られる. すなわち, 高さ h と地上での力学的エネルギー ( 運動エネルギー + 位 置エネルギー ) が一定であるから, + h h 向きを考慮すれば h + となる. しかし, この方法も抵抗がある場合には使えない. 抵抗は保存力 ( 点間を移動する ときにする仕事が途中の経路に依らないような力 ) でないため, 力学的エネルギーが保存さ れないのである. 3

5 投げ上げ質量 の質点を地表から初速 で真上に投げ上げた. 鉛直上向きを 軸正 の向き, 地表を原点とし, 重力加速度の大きさを とする. ただし, 空気による抵抗は無視できるものとする. () 軸方向の質点の運動方程式を立てよ. () () の微分方程式の一般解 ( および d/) を求めよ. ただし, 任意定数は適宜定めよ. (3) () の一般解に初期条件 ( で, d/ ) を適用して, 特解 ( および d/) を求めよ. (4) 到達できる高さと地表に再び落ちて来るまでに要する時間を求めよ. () 図を見てわかるように, 質点に作用する力は自由落下の場合と同じである. したがって, 運動方程式も同じである. d () 微分方程式が同じであるから, 一般解も同じである. d + c, + c + c (3) 初期条件が違うので, 特解は違ってくる. 自由落下と投げ上げの違いは初期条件が違うだけである.() の一般解に初期条件 ( で, d/ ) を入れると, c, c したがって, 特解は次のようになる. d +, + (4) (3) で得られた特解から したがって, + + のときに は最大値 となる. これが到達できる高さである. また, 再び地表に落ちて来るまでに要する時間は + で, より 4

6 となる. 最高点に達するまでに要する時間の 倍となっている. 類似の問題に投げ下ろしがあるが, 扱い方はまったく同じであることは理解できるだろう. 5

7 放物運動 質量 のボールを水平となす角がθとなるように右斜め上方 に初速 で投げた. ボールの運動する面内で, 水平方向右向きを 軸正の向き, 鉛直上向きを 軸正の向きとし ( 投げた地点を θ 原点とする ), 重力加速度の大きさを とする. ただし, 空気抵抗 は考えないでよい. () ボールの運動方程式 ( 軸方向と 軸方向 ) を立てよ. () 初速の 成分を, 成分を として () の運動方程式を解け. (3) ボールの軌跡を求めよ. (4) 到達距離が最大になるときのθを求めよ. (5) ボールを 遠方まで投げるのに必要な初速を求めよ. ただし, 重力加速度の大きさを 9.8 /s とする. () 放物運動でも, ボールに作用している力は重力だけで F (,, ) r ある. したがって, 軸 方向の運動方程式は自由落下の場合と同じである. また, 軸方向については, 力が作用しないので, 等速度運動となる.( 慣性の法則 ) d d すなわち, 放物運動は, 軸方向の等速度運動と 軸方向の自由落下運動の合成である. なお, 自由落下や鉛直方向への投げ上げ 投げ下ろしの場合でも水平方向への運動方程式を立てることは可能である. 初期条件を入れて解くと, ずっと静止 ( すなわち ) している, という解が得られるはずである. 投げ上げのところで, 運動方程式は自由落下と同じになると書いたが, 実は放物運動までも同じ運動方程式になる. すなわち, 重力の作用だけを受ける運動の微分方程式はすべて同じとなる. () より d ( 一定 ), 3 より d +, + 4 (3) ボールの軌跡は 34 より を消去して, 6

8 7 + + これは, 頂点を, とする上に凸の放物線である. (4) θ θ sin, cos であるから, 到達距離 L は L θ θ θ sin sin cos したがって,L は θπ/, すなわち,θπ/4(45 ) の時に最大値 / となる. (5) 遠方まで投げるのに必要な初速は,L が最大となる条件で投げたときで考えればよい.(4) の結果を用いれば, したがって となる.

9 標的にボールを当てる 質量 のボールを水平となす角がθとなるように右斜め上方 に投げ, 水平距離 s, 高さ h のところにある標的に当てるための初速 を求めたい. ボールの運動する面内で, 水平方向右向きを 軸正の向き, 鉛直上向きを 軸正の向き ( 投げた地点を原点 ) とする. 重力加速度の大きさを とし, 空気抵抗は考えない. () ボールの運動方程式 ( 軸方向と 軸方向 ) を立てよ. θ s () 初速度の 成分を, 成分を として () の運動方程式を解け. (3) ボールが標的に当たるための初速度の 成分 ( ) と 成分 ( ) を求めよ. (4) ボールが標的に当たるための初速 ( 初速度の大きさ ) を求めよ. h () と () は前問とまったく同じである. d () d () d, d +, + (3) に s, h を代入し, 連立方程式として について解けばよい. ここで未知数は,, になるが, anθ の関係を用いれば未知数が つとなり解ける. したがって, s ( s an θ h ) anθ s anθ ( s anθ h) (4) + s cosθ anθ ( s h) 8

10 斜面に向かって投げ上げる水平面と角 θをなす斜面上で, 斜面の高くなる方に向かって質量 のボールを投げた. ボールの初速を, 投げた方向と斜面とのなす角をαとする. 投げた地点を原点とし, 水平右向きを 軸正の向き, 鉛直上向きを 軸正の向きとする. () 重力加速度の大きさを として, ボールの運動方程式 ( 軸方向と 軸方向 ) を立てよ. () () の運動方程式を解け. (3) 斜面の形状 ( 直線 ) を,,θで表せ. (4) ボールの到達点の 座標を求めよ. (5) 到達距離 X の最大値とそのときの角 αを求めよ. α θ X 初速度の 成分を, 成分を とすれば,() と () は前問とまったく同じである. d () d () d, d +, + (3) 斜面の形状は, anθ (4) ボールの到達点は, ボールの軌跡と斜面の形状を連立すれば求められる. ボールの軌跡は放物運動で扱ったように + であるから, 斜面の形状を表す式と連立させると an θ + ここで とすると 9

11 cosθ [ sin( θ + α ) cos( θ + α ) cos ( θ + α ) anθ ] cos cosθ anθ ( θ + α ) [ sin( θ + α ) cosθ cos( θ + α ) sinθ ] ( θ + α ) cos sinα cosθ y (5) 到達距離 X は [ sin( α + θ ) sinθ ] X cos θ y [ sin( α + θ ) sinθ ] であるから,α+θπ/ のとき, すなわち, π θ α 4 のとき, 最大値 X a cos θ ( sinθ ) anθ となる. 下り斜面の場合も斜面の形状を表す式が変わるだけで, 同様に扱うことが出来る.

12 ブレーキをかけた自動車速さ で走っている質量 の自動車が急ブレーキをかけた. 止ま るまでに滑る距離を以下の手順で求めよ. ただし, 動摩擦係数をμ, 自動車垂直抗力を N, 重力加速度の大きさを とし, 自動車の進行方向を 軸正の向き, 路面に垂直上方を 軸正の向きとする. なお, 空気の抵抗などは無視できるものとする. () 右図の を自動車とみなし, 走っている自動車に作用している力を過不足なく書き込み, その力の名称 ( 重力 など) を書き込め. () 軸方向および 軸方向の運動方程式を立てよ. (3) () で立てた 方向の運動方程式の一般解 ( および d/) を求めよ. ただし, 積分定数は適宜定めよ. (4) 方向の運動方程式に初期条件を適用したときの解を求めよ. (5) 自動車が止まるまでに要する時間 T を求めよ. (6) 自動車が止まるまでに滑る距離 X を求めよ. この問題, 高校生だと 公式 を使って, あっという間に解いてしまうが, それでは意味がない. 発展性を考えて大学生らしく解いてみよう. () 力学問題を解くときの基本. まずは対象となっているものに作 用している力を書き出すことである. r F μn,, N () ここでは外力が ( ) であるから 自動車 垂直抗力 d 軸方向 : μn 摩擦力 重力 d 軸方向 : N (3) 軸に関する運動方程式で, 自動車は路面上を走る という暗黙の束縛条件から N が得られる. これを用いて d μ これは, 自由落下の式の重力加速度 にμがかかっただけである. あとは単に積分すれば一般解が得られる. d μ + C

13 C C + + μ (4) d d + μ + μ (5) d d となったときの時刻を求めればよいから, T μ なお,, 式が成り立つ の範囲は μ である. これ以降に, 式を適用すると, 走ってきたのとは逆向きに走り出すという妙なことが起きることになってしまう. (6) (5) で求めた T を (4) の解に代入して X μ μ μ μ +

14 摩擦のある斜面上を滑り落ちる物体 質量 の物体が傾角 θの斜面を速さ で滑り降りている. 斜 y 面に沿って下向きを 軸正の向き, 斜面に垂直上方を y 軸正の向き, 垂直抗力を N とし, 空気の抵抗などは無視できるものとする. () 右図で物体に作用している力を過不足なく書き込み, その力の名称 ( 重力 など) を書き込め. () 方向,y 方向の運動方程式を立てよ. (3) この運動の束縛条件を示せ. (4) 物体が減速して停止するための条件を求めよ. θ (5) () で立てた 方向の運動方程式の一般解 ( および d/) を求めよ. ただし, 積分定数 は適宜定めよ. (6) () で立てた 方向の運動方程式の初期条件 ( で とする ) を満たす解を求めよ. (7) 物体が停止するまでに滑り降りる距離 L を求めよ. () y 垂直抗力または y 抗力 摩擦力重力 θ 重力 θ 直接的に作用しているということでは, 抗力だけ書き込むべきだと思うが, 後の解析を考え ると軸方向に分解しておくのも悪くはない. r F sinθ μn, N cosθ であるから, 運動方程式は () 作用している外力 F r は ( ) d 軸方向 : d sin θ μ N d y y 軸方向 : N cosθ (3) y 軸方向の運動方程式に束縛条件を入れて整理すると, d ( sinθ μ cosθ ) となる. 右辺は一定になっていることから, これも等加速度運動であり, 傾きθの斜面上では, sinθ μ cosθ 倍された加速度 ( より小さい ) で運動することを示してい 自由落下に比べて ( ) る. 3

15 (4) ( sin θ μ cosθ ) < μ > anθ d (5) ( sinθ μ cosθ ) + C θ + (6) C C となるから ( sinθ μ cos ) + C C, d d (7) となる時刻は したがって ( sinθ μ cosθ ) + ( sinθ μ cosθ ) + L ( μ cos θ sin θ ) ( sinθ μ cosθ ) ( μ cosθ sinθ ) + ( μ cosθ sinθ ) ( μ cosθ sinθ ) 4

16 ばね振り子 ( 単振動 ) 水平に置かれたばね定数が のばね振り子で, 水平方向右向きを 軸とし, ばねが自然長のときのおもりの位置を とする. () おもりに作用する力 F はどのように表されるか. ただし, ばね定数を とし, 力の向きを考慮すること. () おもりの質量を として, このばね振り子の運動方程式を書け. (3) () の運動方程式 ( 微分方程式 ) の一般解を求めよ. ただし, 積分定数は適宜定めよ. (4) のとき,d/ の初期条件の下で,() の運動方程式の特解を求めよ. (5) (4) のときの振幅 A と周期 T を示せ. (6) このばねの弾性力のポテンシャル U() を求めよ. (7) 一般に, 単振動するおもりに対して, 力学的エネルギー保存則が成り立つことを示せ. () ばねによる弾性力は変位 に対して に戻そうとする復元力になるから r F () F (,,) であるから, 運動方程式は d (3) () の微分方程式を整理すると d + ω, ω ここで, 解が指数関数になると仮定して, e を代入すると d γe となるから γ γ d, γ e γ γ e + ω e γ γ + ω : 特性方程式 この 次方程式の解は, γ± iω であるから一般解は γ iω C e + C C( cosω + isinω) + C( cosω isinω) ( C + C ) cosω + i( C C ) sinω iω e i C C A, C + C A と置けば ここで ( ) A cosω + A sinω となる. さらに, 三角関数の合成を用いると 5

17 ここで A A + A sin( ω + δ ), δ an A A + A A と置けば, 一般解として Asin ( ω + δ ) と書くこともできる. (4) のとき より A のとき d/ より A ω したがって, 初期条件を満たす特解は となる. cosω (5) 振幅 A と周期 T は A π T π ω となる. (6) 自然長の状態を基準点とすると, 弾性力を から まで積分すればよいから, U ( ) ( ) d となる. (7) おもりの運動エネルギー K および位置エネルギー ( ポテンシャル )U は K U d A sin ω ( ω + δ ) A cos ( ω + δ ) A cos ( ω + δ ) したがって, 力学的エネルギー E は E K + U A cos A : 一定 ( ω + δ ) + A sin ( ω + δ ) 6 となる.

18 摩擦を受けるばね振子水平な床の上にある質量 のおもりがばね定数 のばねにつながれ, ばねの他端は壁に固定されている. 床とおもりの間の動摩擦係数をμ, 静止摩擦係数をμ とし, 重力加速度の大きさを とする. また, ばねが自然の長さのときの位置を原点として水平右向きに 軸をとる. おもりを原点から だけ引き伸ばした後, でそっと手を離したときのおもりの運動を調べよ. O 抵抗を受けて振幅を減らしながら振動するが, 速度の向きが変化するときには一瞬静止状態となるため引き続き運動し続けるか否かについては静止摩擦係数で制限され, そのときの変位の絶対値が μ / よりも小さくなった場合にはその位置で静止することになる. まさつ力は運動の向きと逆向きに作用するから運動方程式は次のように d/ の符号により異なったものとなる. d d + μ for < () d d μ for > () π (ⅰ) ω 初期位置 のとき, μ > であればおもりは壁に向かって動き始める (d/<). 式 () を整理すると となる. ここで, と置くと, 式 (3) は d + μ μ μ y (4) (3) 7

19 ここに, d y ω y (5) ω となる. これは単振動を表す微分方程式であるから, その一般解は y Asin ω + Bcosω (6) となる. ここに,A,B は任意定数である. したがって, 微分方程式 () の一般解は また, となる. 初期条件 で,d/ より したがって, 式 () の特解は となる.d/ となるのは μ Asin ω + Bcosω + (7) d ωacosω ωbsinω (8) μ B + (9) A ωa (), B μ μ μ cosω + () d μ ω sinω () ( ) ω nπ, n,,,l (3) のときから, が π/ω ごとに d/ の符号が変化する. したがって, 式 () の特解が満たされるのは ~π/ω の範囲である. π/ω のとき すなわち, μ μ + μ μ < 8

20 > ( μ + μ ) (4) であれば振動運動が続く. (ⅱ) π π ω ω 式 () を整理すると となる. ここで, と置くと, 式 (5) は ここに, d μ μ + μ y + (6) d y ω y (7) ω となる. これは単振動を表す微分方程式であるから, その一般解は y A' sinω + B' cosω (5) となる. ここに,A,B は任意定数である. したがって, 微分方程式 () の一般解は μ A' sinω + B' cosω (8) d ωa'cosω ωb' sinω (9) となる. π/ω における式 (),() との接続条件を用いれば μ B μ ' () ωa' () μ μ 3μ A ', B' + + したがって,π/ω ~ π/ω の範囲における式 () の特解は 3μ μ cosω () 9

21 d 3μ ω sinω (3) となる.π/ω のとき 3μ μ 4μ μ > すなわち > ( 4μ + μ ) (4) であれば振動運動が続く. (ⅱ) き π π 3 ω ω 式 () の一般解, 式 (7) に π/ω における式 ()(3) との接続条件を適用する.π/ω のと より μ μ 4 B + (5) ωa (6) A 5μ, B (7) したがって,π/ω~3π/ω の範囲の式 () の特解は 5μ μ cosω + (8) d 5μ ω sinω (9) となる. 以下, 同様に nπ/ω のときの変位の絶対値が μ / 以下になるまで振動運動が続く.

22 μ ω μ + cos ω μ ω sin 3 d d μ ω μ + cos 5 ω 3π ω π ω π

23 補足 : 微分方程式の解法抵抗を受けながら落下する場合の運動方程式 d d の解き方 ( で とする ) d の項がなければ, 単に積分するだけで ( 一般解 ) を求めることが出来るが, このように の 階微分が入っている場合にはどのようにして解けばよいだろうか. いくつかの方法があるが, ここでは つだけ紹介することにしよう. d として に関する 階微分方程式とする方法 d を用いて整理すると,は d + と書き直せる. ここでV + とおくと, dv dv d dv V, :( 変数分離型 ) V 両辺を積分すれば dv V したがって,, lnv + C V ep + C, V C ep 元の に戻すと V C ep 初期条件からC となるから であるから, C : 任意定数 C, C ±e : 任意定数 ep もう一回積分すると

24 ep + C 3, C 3 : 任意定数 初期条件より C3 したがって, 解は となる. ep 定数係数 階線形常微分非斉次方程式として解く方法 を整理すると d d + + この微分方程式の特解を求める. より d + が特解となる. 一方, この微分方程式の斉次方程式は d d + となる. この斉次方程式の特性方程式 より γ + γ γ, したがって, 斉次方程式の一般解は C + C ep 3

25 となるから, もとの非斉次方程式の一般解は, この斉次方程式の一般解と特解の和とな る. また, C + C ep d C ep であるから, これらの式に初期条件を入れると C + C C すなわち, C, C したがって求める解は となる. ep ep 4

Taro-解答例NO3放物運動H16

Taro-解答例NO3放物運動H16 放物運動 解答のポイント 初速度, 水平との角度 θ で 高さ の所から投げあげるとき 秒後の速度 =θ =θ - 秒後の位置 =θ 3 ( 水平飛行距離 ) =θ - + 4 ( 高さ ) ~4 の導出は 基本問題 参照 ( 地上から投げた場合の図 : 教科書参照 ) 最高点の 高さ 最高点では において = 水平到達距離 より 最高点に到達する時刻 を求め 4に代入すると最高点の高さH 地上では

More information

木村の物理小ネタ 単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合

木村の物理小ネタ   単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合 単振動と単振動の力学的エネルギー. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -x の形で表されるが, x = の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合いの位置 である たとえば, おもりをつるしたばねについて, ばねの弾性力を考えるときは, ばねの自然長を x = とし, おもりの単振動で考える場合は, おもりに働く力がつり合った位置を

More information

物理演習問題

物理演習問題 < 物理 > =0 問 ビルの高さを, ある速さ ( 初速 をとおく,において等加速度運動の公式より (- : -= t - t : -=- t - t (-, 式よりを消去すると t - t =- t - t ( + - ( + ( - =0 0 t t t t t t ( t + t - ( t - =0 t=t t=t t - 地面 ( t - t t +t 0 より, = 3 図 問 が最高点では速度が

More information

.( 斜面上の放物運動 ) 目的 : 放物運動の方向の分け方は, 鉛直と水平だけではない 図のように, 水平面から角 だけ傾いた固定した滑らかな斜面 と, 質量 の小球を用意する 原点 から斜面に垂直な向きに, 速さ V で小球を投げ上げた 重力の加速度を g として, 次の問い に答えよ () 小

.( 斜面上の放物運動 ) 目的 : 放物運動の方向の分け方は, 鉛直と水平だけではない 図のように, 水平面から角 だけ傾いた固定した滑らかな斜面 と, 質量 の小球を用意する 原点 から斜面に垂直な向きに, 速さ V で小球を投げ上げた 重力の加速度を g として, 次の問い に答えよ () 小 折戸の物理 演習編 ttp://www.orito-buturi.co/ N..( 等加速度運動目的 : 等加速度運動の公式を使いこなす 問題を整理する能力を養う ) 直線上の道路に,A,B の 本の線が 5. の間隔で道路に 垂直に交差して引かれている この線上を一定の加速度で運 動しているトラックが通過する トラックの先端が A を通過してか ら後端が B を通過するまでの時間は.8s であった

More information

Microsoft PowerPoint - 1章 [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 1章 [互換モード] 1. 直線運動 キーワード 速さ ( 等速直線運動, 変位 ) 加速度 ( 等加速度直線運動 ) 重力加速度 ( 自由落下 ) 力学 I 内容 1. 直線運動 2. ベクトル 3. 平面運動 4. 運動の法則 5. 摩擦力と抵抗 6. 振動 7. 仕事とエネルギー 8. 運動量と力積, 衝突 9. 角運動量 3 章以降は, 運動の向きを考えなければならない 1. 直線運動 キーワード 速さ ( 等速直線運動,

More information

線積分.indd

線積分.indd 線積分 線積分 ( n, n, n ) (ξ n, η n, ζ n ) ( n-, n-, n- ) (ξ k, η k, ζ k ) ( k, k, k ) ( k-, k-, k- ) 物体に力 を作用させて位置ベクトル A の点 A から位置ベクトル の点 まで曲線 に沿って物体を移動させたときの仕事 W は 次式で計算された A, A, W : d 6 d+ d+ d@,,, d+ d+

More information

ÿþŸb8bn0irt

ÿþŸb8bn0irt 折戸の物理 スペシャル補習 http://orito-buturi.com/ NO.3 今日の目的 : 1 微分方程式をもう一度 三角関数の近似について学ぶ 3 微分の意味を考える 5. 起電力 の電池, 抵抗値 の抵抗, 自己インダクタンス のコイルとスイッチを用いて右図のような回路をつくった 始めスイッチは 開かれている 時刻 t = でスイッチを閉じた 以下の問に答えよ ただし, 電流はコイルに

More information

大阪大学物理 8 を解いてみた Ⅱ. 問 ( g cosq a sin q ) m - 台 B 上の観測者から見ると, 小物体は, 斜面からの垂直抗力 N, 小物体の重力 mg, 水平左向きの慣性力 ma を受け, 台 B の斜面と平行な向きに運動する したがって, 小物体は台 B の斜面に垂直な方

大阪大学物理 8 を解いてみた Ⅱ. 問 ( g cosq a sin q ) m - 台 B 上の観測者から見ると, 小物体は, 斜面からの垂直抗力 N, 小物体の重力 mg, 水平左向きの慣性力 ma を受け, 台 B の斜面と平行な向きに運動する したがって, 小物体は台 B の斜面に垂直な方 大阪大学物理 8 を解いてみた Ⅰ. 問 g 最高点の座標を y max とすると, 力学的エネルギー保存則より \ y m mgy 補足 max g max 小物体の運動方向に対する仕事は重力 ( 保存力 ) の斜面に沿った成分のみであり, 垂直抗力 ( 非保存力 ) の仕事は である よって, 力学的エネルギー保存則が成り立つ これを確かめてみよう 小物体は重力の斜面に沿った外力を受けながらその運動エネルギーを失っていく

More information

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ 数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュレーションによって計算してみる 4.1 放物運動一様な重力場における放物運動を考える 一般に質量の物体に作用する力をとすると運動方程式は

More information

Q

Q 埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 自由振動と強制振動 -1/6 テーマ H3: 自由振動と強制振動 振動の形態には, 自由振動と強制振動の 種類があります. 一般に, 外力が作用しなくても固有振動数で振動を継続する場合は自由振動であり, 外力が作用することによって強制的に振動が引き起こされる場合は強制振動になります. 摩擦抵抗の有無によって減衰系と非減衰系に区分されるため, 振動の分類は次のようになる.

More information

ÿþŸb8bn0irt

ÿþŸb8bn0irt 折戸の物理 スペシャル補習 http://oritobuturi.co/ NO.5(009..16) 今日の目的 : 1 物理と微分 積分について 微分方程式について学ぶ 3 近似を学ぶ 10. 以下の文を読み,[ ア ]~[ ク ] の空欄に適当な式をいれよ 物体物体に一定の大きさの力を加えたときの, 物体の運動について考え よう 右図のように, なめらかな水平面上で質量 の物体に水平に一定の大きさ

More information

微分方程式による現象記述と解きかた

微分方程式による現象記述と解きかた 微分方程式による現象記述と解きかた 土木工学 : 公共諸施設 構造物の有用目的にむけた合理的な実現をはかる方法 ( 技術 ) に関する学 橋梁 トンネル ダム 道路 港湾 治水利水施設 安全化 利便化 快適化 合法則的 経済的 自然および人口素材によって作られた 質量保存則 構造物の自然的な性質 作用 ( 外力による応答 ) エネルギー則 の解明 社会的諸現象のうち マスとしての移動 流通 運動量則

More information

DVIOUT-SS_Ma

DVIOUT-SS_Ma 第 章 微分方程式 ニュートンはリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した という有名な逸話があります 無重力の宇宙船の中ではリンゴは落ちないで静止していることを考えると 重力が働くと始め静止しているものが動き出して そのスピードはどんどん大きくなる つまり速度の変化が現れることがわかります 速度は一般に時間と共に変化します 速度の瞬間的変化の割合を加速度といい で定義しましょう 速度が変化する, つまり加速度がでなくなるためにはその原因があり

More information

剛体過去問解答例 2 1.1) 長さの棒の慣性モーメントは 公式より l I G = Ml /12 A 点のまわりは平行軸の定理より 2 2 I A = Ml /12 + M ( l / 2) = Ml 2 / 3 B y 2) 壁からの垂直抗力を R, 床からの垂直抗力と摩擦力を N,f とすると

剛体過去問解答例 2 1.1) 長さの棒の慣性モーメントは 公式より l I G = Ml /12 A 点のまわりは平行軸の定理より 2 2 I A = Ml /12 + M ( l / 2) = Ml 2 / 3 B y 2) 壁からの垂直抗力を R, 床からの垂直抗力と摩擦力を N,f とすると 剛体過去問解答例. 長さの棒の慣性モーメントは 公式より l G l A 点のまわりは平行軸の定理より A l l l B y 壁からの垂直抗力を R, 床からの垂直抗力と摩擦力を N,f とすると 運動方程式は 方向 : R f, y 方向 : y N l 回転 : G { N f R cos } A 静止しているとき 方向の力と 力のモーメントがつり合うので y ~ より R ' また 摩擦力が最大静止摩擦力より大きいとはしごは動き出すので

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 応用数学 Ⅱ (7) 7 連立微分方程式の立て方と解法. 高階微分方程式による解法. ベクトル微分方程式による解法 3. 演算子による解法 連立微分方程式 未知数が複数個あり, 未知数の数だけ微分方程式が与えられている場合, これらを連立微分方程式という. d d 解法 () 高階微分方程式化による解法 つの方程式から つの未知数を消去して, 未知数が つの方程式に変換 のみの方程式にするために,

More information

OCW-iダランベールの原理

OCW-iダランベールの原理 講義名連続体力学配布資料 OCW- 第 2 回ダランベールの原理 無機材料工学科准教授安田公一 1 はじめに今回の講義では, まず, 前半でダランベールの原理について説明する これを用いると, 動力学の問題を静力学の問題として解くことができ, さらに, 前回の仮想仕事の原理を適用すると動力学問題も簡単に解くことができるようになる また, 後半では, ダランベールの原理の応用として ラグランジュ方程式の導出を示す

More information

<4D F736F F F696E74202D20836F CC8A C58B858B4F93B982A882E682D1978E89BA814091B28BC68CA48B E >

<4D F736F F F696E74202D20836F CC8A C58B858B4F93B982A882E682D1978E89BA814091B28BC68CA48B E > バットの角度 打球軌道および落下地点の関係 T999 和田真迪 担当教員 飯田晋司 目次 1. はじめに. ボールとバットの衝突 -1 座標系 -ボールとバットの衝突の前後でのボールの速度 3. ボールの軌道の計算 4. おわりに参考文献 はじめに この研究テーマにした理由は 好きな野球での小さい頃からの疑問であるバッテングについて 角度が変わればどう打球に変化が起こるのかが大学で学んだ物理と数学んだ物理と数学を使って判明できると思ったから

More information

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63>

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63> 力学 A 金曜 限 : 松田 微分方程式の解き方 微分方程式の解き方のところが分からなかったという声が多いので プリントにまとめます 数学的に厳密な話はしていないので 詳しくは数学の常微分方程式を扱っているテキストを参照してください また os s は既知とします. 微分方程式の分類 常微分方程式とは 独立変数 と その関数 その有限次の導関数 がみたす方程式 F,,, = のことです 次までの導関数を含む方程式を

More information

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt 演算子の行列表現 > L いま 次元ベクトル空間の基底をケットと書くことにする この基底は完全系を成すとすると 空間内の任意のケットベクトルは > > > これより 一度基底を与えてしまえば 任意のベクトルはその基底についての成分で完全に記述することができる これらの成分を列行列の形に書くと M これをベクトル の基底 { >} による行列表現という ところで 行列 A の共役 dont 行列は A

More information

Review Test 1 センター試験対策 物理 I [ 力学編 ] 単元別総復習 6 回分 このテストは 大学入試攻略の部屋で配布されている Excel でセンター対 策 [ 物理 ] with CAT on Excel の印刷版です 同じ問題が Excel の画面上で簡単に解くことができて,

Review Test 1 センター試験対策 物理 I [ 力学編 ] 単元別総復習 6 回分 このテストは 大学入試攻略の部屋で配布されている Excel でセンター対 策 [ 物理 ] with CAT on Excel の印刷版です 同じ問題が Excel の画面上で簡単に解くことができて, Review Test センター試験対策 物理 I [ 力学編 ] 単元別総復習 6 回分 このテストは 大学入試攻略の部屋で配布されている Excel でセンター対 策 [ 物理 ] with CAT on Excel の印刷版です 同じ問題が Excel の画面上で簡単に解くことができて, しかもその場で採点 ができる CAT システム をなるべくご利用いただきたいのですが, それがで きない受験生の皆さんのために,

More information

Microsoft Word - thesis.doc

Microsoft Word - thesis.doc 剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p .. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル

More information

微分方程式補足.moc

微分方程式補足.moc Bernoulli( ベルヌーイ ) の微分方程式 ' + P( ) = Q() n ( n 0,) 微分方程式の形の補足 ( 階 ) 注意 : n =0 のときは 階線形微分方程式 n = のときは変数分離形となる 解法 : z = -n とおいて関数 z の微分方程式を解く z' =( - n) -n ' よりこれを元の微分方程 式に代入する - n z' + P() = Q() n 両辺を n

More information

Phys1_03.key

Phys1_03.key 物理学1/物理学A 第3回 速度と加速度 速度 加速度 関数の話 やりたいこと : 物体の運動を調べる 物体の位置と速度を調べる これらを時間の関数として表したい 関数とは? ある された変数に対して, 出 の値が決まる対応関係のこと inpu 関数 ( 函数 ) oupu 例 : y(x)=x 2 x=2 を inpu すると y=4 が得られる 時々刻々と変化していく物体の位置 をその時刻とともに記録する

More information

喨微勃挹稉弑

喨微勃挹稉弑 == 全微分方程式 == 全微分とは 変数の関数 z=f(, ) について,, の増分を Δ, Δ とするとき, z の増分 Δz は Δz z Δ+ z Δ で表されます. この式において, Δ 0, Δ 0 となる極限を形式的に dz= z d+ z d (1) で表し, dz を z の全微分といいます. z は z の に関する偏導関数で, を定数と見なし て, で微分したものを表し, 方向の傾きに対応します.

More information

"éı”ç·ıå½¢ 微勃挹稉弑

"éı”ç·ıå½¢ 微勃挹稉弑 == 1 階線形微分方程式 == 次の形の常微分方程式を1 階線形常微分方程式といいます. '+P()=Q() (1) 方程式 (1) の右辺 : Q() を 0 とおいてできる同次方程式 ( この同次方程式は, 変数分離形になり比較的容易に解けます ) '+P()=0 () の1つの解を とすると, 方程式 (1) の一般解は =( Q() +C) (3) で求められます. 参考書には 上記の の代わりに,

More information

計算機シミュレーション

計算機シミュレーション . 運動方程式の数値解法.. ニュートン方程式の近似速度は, 位置座標 の時間微分で, d と定義されます. これを成分で書くと, d d li li とかけます. 本来は が の極限をとらなければいけませんが, 有限の小さな値とすると 秒後の位置座標は速度を用いて, と近似できます. 同様にして, 加速度は, 速度 の時間微分で, d と定義されます. これを成分で書くと, d d li li とかけます.

More information

第1章 単 位

第1章  単  位 H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,

More information

2011年度 大阪大・理系数学

2011年度 大阪大・理系数学 0 大阪大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ a a を自然数とする O を原点とする座標平面上で行列 A= a の表す 次変換 を f とする cosθ siθ () >0 および0θ

More information

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように 3 章 Web に Link 解説 連続式 微分表示 の誘導.64 *4. 連続式連続式は ある領域の内部にある流体の質量の収支が その表面からの流入出の合計と等しくなることを定式化したものであり 流体における質量保存則を示したものである 2. 連続式 微分表示 の誘導図のような微小要素 コントロールボリューム の領域内の流体の増減と外部からの流体の流入出を考えることで定式化できる 微小要素 流入

More information

物理学 (2) 担当 : 白井 英俊

物理学 (2) 担当 : 白井 英俊 物理学 (2) 担当 : 白井 英俊 Email: sirai@sist.chukyo-u.ac.jp 2 章力のつり合い 力学とは 力と運動の関係を調べる学問 そのための基礎として 静止している物体 = 物体に働く力がつりあって平衡状態にある について 力の働きを調べる 2.1 力とは きちんとした定義が与えられ 特定の意味を持つ用語のこと 物理学に限らず いろいろな学問において 力 のように普通の言葉が専門用語として用いられることが多いので注意しよう

More information

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63>

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63> - 第 章たわみ角法の基本式 ポイント : たわみ角法の基本式を理解する たわみ角法の基本式を梁の微分方程式より求める 本章では たわみ角法の基本式を導くことにする 基本式の誘導法は各種あるが ここでは 梁の微分方程式を解いて基本式を求める方法を採用する この本で使用する座標系は 右手 右ネジの法則に従った座標を用いる また ひとつの部材では 図 - に示すように部材の左端の 点を原点とし 軸線を

More information

ギリシャ文字の読み方を教えてください

ギリシャ文字の読み方を教えてください 埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 単振り子の振動の近似解と厳密解 -/ テーマ H: 単振り子の振動の近似解と厳密解. 運動方程式図 のように, 質量 m のおもりが糸で吊り下げられている時, おもりには重力 W と糸の張力 が作用しています. おもりは静止した状態なので,W と F は釣り合った状態注 ) になっています. すなわち, W です.W は質量 m と重力加速度

More information

2011年度 筑波大・理系数学

2011年度 筑波大・理系数学 0 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ O を原点とするy 平面において, 直線 y= の を満たす部分をC とする () C 上に点 A( t, ) をとるとき, 線分 OA の垂直二等分線の方程式を求めよ () 点 A が C 全体を動くとき, 線分 OA の垂直二等分線が通過する範囲を求め, それ を図示せよ -- 0 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ

More information

外から中心に投げたボールの動画 1 中心に向かってまっすぐ投げる 回転盤でボールをキャッチ 円盤の回転速度とボールの速度を合わせれば, 投げたボールを取れる ( 投げた人にはボールが回ってくるように見える ) 投げてからの時間は, 回転の半周期 円盤の外から見る図斜めに飛んでいく 投げた人が見る図コ

外から中心に投げたボールの動画 1 中心に向かってまっすぐ投げる 回転盤でボールをキャッチ 円盤の回転速度とボールの速度を合わせれば, 投げたボールを取れる ( 投げた人にはボールが回ってくるように見える ) 投げてからの時間は, 回転の半周期 円盤の外から見る図斜めに飛んでいく 投げた人が見る図コ 流体地球科学第 6 回 外から中心に投げたボールは? 回転盤の外から見た図 ( ) 期待される位置, ( ) 実際の位置 間違った図 1 間違った図 2 正しい図 東京大学大気海洋研究所准教授藤尾伸三 http://ovd.aori.u-tokyo.ac.jp/ujio/215chiba/ ujio@aori.u-tokyo.ac.jp 215/11/2 最終更新日 215/11/24 ボールは左

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期 数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 )1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期 ) (2) 次の関数を微分せよ (ⅰ) を正の定数とする (ⅱ) (ⅳ) (ⅵ) ( 解答 )(1) 年群馬大学

More information

重要例題113

重要例題113 04_ 高校 数学 Ⅱ 必須基本公式 定理集 数学 Ⅱ 第 章式の計算と方程式 0 商と余り についての整式 A をについての整式 B で割ったときの商を Q, 余りを R とすると, ABQ+R (R の次数 ) > 0

More information

<48616E616B6F31352D8CF68EAE8F5797CD8A772E6A6864>

<48616E616B6F31352D8CF68EAE8F5797CD8A772E6A6864> ================================================= E-il yo@y.eil.ne.jp ホームページ p://www.ne.jp/si/nko/pysics/ ================================================= 公式集力学.jd < > 物体の運動 2 2 2 b y 2 (2) 2 = +b 0k/

More information

Microsoft Word - 1B2011.doc

Microsoft Word - 1B2011.doc 第 14 回モールの定理 ( 単純梁の場合 ) ( モールの定理とは何か?p.11) 例題 下記に示す単純梁の C 点のたわみ角 θ C と, たわみ δ C を求めよ ただし, 部材の曲げ 剛性は材軸に沿って一様で とする C D kn B 1.5m 0.5m 1.0m 解答 1 曲げモーメント図を描く,B 点の反力を求める kn kn 4 kn 曲げモーメント図を描く knm 先に得られた曲げモーメントの値を

More information

19年度一次基礎科目計算問題略解

19年度一次基礎科目計算問題略解 9 年度機械科目 ( 計算問題主体 ) 略解 基礎科目の解析の延長としてわかる範囲でトライしてみたものです Coprigh (c) 7 宮田明則技術士事務所 Coprigh (c) 7 宮田明則技術士事務所 Ⅳ- よってから は許容荷重として は直径をロ - プの断面積 Ⅳ- cr E E E I, から Ⅳ- Ⅳ- : q q q q q q q q q で絶対値が最大 で絶対値が最大モーメントはいずれも中央で最大となる

More information

機構学 平面機構の運動学

機構学 平面機構の運動学 問題 1 静止座標系 - 平面上を運動する節 b 上に2 定点,Bを考える. いま,2 点の座標は(0,0),B(50,0) である. 2 点間の距離は 50 mm, 点の速度が a 150 mm/s, 点 Bの速度の向きが150 である. 以下の問いに答えよ. (1) 点 Bの速度を求めよ. (2) 瞬間中心を求めよ. 節 b a (0,0) b 150 B(50,0) 問題 1(1) 解答 b

More information

平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム A 札幌医科大学 年 P ab, を正の定数とする 平面上において ( a, を中心とする円 Q 4 C と (, b を中心とする円 C が 原点 O で外接している また P を円 C 上の点と

平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム A 札幌医科大学 年 P ab, を正の定数とする 平面上において ( a, を中心とする円 Q 4 C と (, b を中心とする円 C が 原点 O で外接している また P を円 C 上の点と 平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム 微分積分の拡張 変数関数問題へのアプローチ 予選決勝優勝法からラグランジュ未定乗数法 松本睦郎 ( 札幌北高等学校 変数関数の最大値 最小値に関する問題には多様なアプローチ法がある 文字を固定した 予選決勝優勝法, 計算のみで解法する 文字消去法, 微分積分を利用した ラグランジュ未定乗数法 がある

More information

学習指導要領

学習指導要領 (1) いろいろな式 学習指導要領紅葉川高校学力スタンダードア式と証明展開の公式を用いて 3 乗に関わる式を展開すること ( ア ) 整式の乗法 除法 分数式の計算ができるようにする 三次の乗法公式及び因数分解の公式を理解し そ 3 次の因数分解の公式を理解し それらを用いて因数れらを用いて式の展開や因数分解をすること また 分解することができるようにする 整式の除法や分数式の四則計算について理解し

More information

Microsoft Word - 微分入門.doc

Microsoft Word - 微分入門.doc 基本公式 例題 0 定義式 f( ) 数 Ⅲ 微分入門 = の導関数を定義式にもとづいて計算しなさい 基本事項 ( f( ), g( ) が微分可能ならば ) y= f( ) g( ) のとき, y = y= f( ) g( ) h( ) のとき, y = ( f( ), g( ) が微分可能で, g( ) 0 ならば ) f( ) y = のとき, y = g ( ) とくに, y = のとき,

More information

Microsoft Word - kogi10ex_main.docx

Microsoft Word - kogi10ex_main.docx 機能創造理工学 Ⅱ 期末試験 追試験問題 ( 病欠等による ) 途中の計算を必ず書こう 答えのみでは採点できない 問. 二次元面内を運動する調和振動子のラグランジアン L ( ) ( ) を 極座標, に変換し 極座標でのオイラーラグランジュ方程式を書こう ( 解く必要はない ) 但し, は定数であり また 極座標の定義は cos, sin である 問. 前問において極座標, に共役な一般化運動量,

More information

領域シンポ発表

領域シンポ発表 1 次元の減衰運動の中の強制振動 ) ( f d d d d d e f e ce ) ( si ) ( 1 ) ( cos ω =ω -γ とおくと 一般解は 外力 f()=f siω の場合 f d d d d si f ce f ce si ) cos( cos si ) cos( この一般解は 1 φ は外力と変位との間の位相差で a 時間が経つと 第 1 項は無視できる この場合の振幅を

More information

2018年度 東京大・理系数学

2018年度 東京大・理系数学 08 東京大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ関数 f ( ) = + cos (0 < < ) の増減表をつくり, + 0, 0 のと sin きの極限を調べよ 08 東京大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ n+ 数列 a, a, を, Cn a n = ( n =,, ) で定める n! an qn () n とする を既約分数 an p として表したときの分母

More information

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc 音速について考えてみよう! 金沢工業大学 中村晃 ねらい 私たちの身の回りにはいろいろな種類の波が存在する. 体感できる波もあれば, できない波もある. その中で音は体感できる最も身近な波である. 遠くで雷が光ってから雷鳴が届くまで数秒間時間がかかることにより, 音の方が光より伝わるのに時間がかかることも経験していると思う. 高校の物理の授業で音の伝わる速さ ( 音速 ) は約 m/s で, 詳しく述べると

More information

p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと

p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと 567_ 次曲線の三角関数による媒介変数表示 次曲線の三角関数による媒介変数表示 次曲線 ( 放物線 楕円 双曲線 ) の標準形の, についての方程式と, 三角関数による媒介変数表示は次のように対応している.. 放物線 () 4 p (, ) ( ptn, ptn ) (). 楕円. 双曲線 () () (, p p ), tn tn (, ) ( cos, sin ) (, ), tn cos (,

More information

<4D F736F F F696E74202D D488A778AEE B4F93B982CC8AEE A2E707074>

<4D F736F F F696E74202D D488A778AEE B4F93B982CC8AEE A2E707074> 宇宙工学基礎 ( 軌道の基礎 松永三郎 機械宇宙学科 機械宇宙システム専攻 ニュートンの法則 第 法則 力が作用作用しないしない限り 質点質点は静止静止ないしはないしは一定速度一定速度で運動するする ( 慣性の法則 慣性空間 慣性座標系慣性座標系の定義第 法則 慣性座標系におけるにおける質点質点の運動 p F ( pɺ t ( F: 全作用力, pmv: 並進運動量 ( 質量と速度速度の積 慣性系を規準規準としてとして時間微分時間微分を行うことにことに注意第

More information

平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること

平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること 平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること 各志願者は, 下の表 に指示した問題を解答すること ただし, 教育学部に ついては志望するコース (

More information

<4D F736F F D20824F F6490CF95AA82C696CA90CF95AA2E646F63>

<4D F736F F D20824F F6490CF95AA82C696CA90CF95AA2E646F63> 1/15 平成 3 年 3 月 4 日午後 6 時 49 分 5 ベクトルの 重積分と面積分 5 重積分と面積分 Ⅰ. 重積分 と で 回積分することを 重積分 といいます この 重積分は何を意味しているのでしょう? 通常の積分 (1 重積分 ) では C d 図 1a 1 f d (5.1) 1 f d f ( ) は 図形的には図 1a のように面積を表しています つまり 1 f ( ) を高さとしてプロットすると図

More information

木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に

木村の物理小ネタ   ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に ケプラーの第 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に関する面積速度の大きさ という 定点 O まわりを回る面積速度の導き方導き方 A ( x( + D, y( + D v ( q r ( A ( x (, y( 動点 P が xy 座標平面上を時刻

More information

3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考

3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考 3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x = f x= x t f c x f = [1] c f x= x f x= x 2 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考える まず 初期時刻 t=t に f =R f exp [ik x ] [3] のような波動を与えたとき どのように時間変化するか調べる

More information

2017年度 長崎大・医系数学

2017年度 長崎大・医系数学 07 長崎大学 ( 医系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 以下の問いに答えよ () 0 のとき, si + cos の最大値と最小値, およびそのときの の値 をそれぞれ求めよ () e を自然対数の底とする > eの範囲において, 関数 y を考える この両 辺の対数を について微分することにより, y は減少関数であることを示せ また, e< < bのとき, () 数列 { } b の一般項が,

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション - = 4 = 4 = - y = x y = x y = x + 4 y = x 比例は y = ax の形であらわすことができる 4 - 秒後 y = 5 y = 0 (m) 5 秒後 y = 5 5 y = 5 (m) 5 0 = 05 (m) 05 5 = 5 (m/ 秒 ) 4 4 秒後 y = 5 4 y = 80 (m) 5-80 5 4 = 45 (m/ 秒 ) 5 v = 0 5

More information

20~22.prt

20~22.prt [ 三クリア W] 辺が等しいことの証明 ( 円周角と弦の関係利用 ) の の二等分線がこの三角形の外接円と交わる点をそれぞれ とするとき 60 ならば であることを証明せよ 60 + + 0 + 0 80-60 60 から ゆえに 等しい長さの弧に対する弦の長さは等しいから [ 三クリア ] 方べきの定理 接線と弦のなす角と円周角を利用 線分 を直径とする円 があり 右の図のように の延長上の点

More information

例題1 転がり摩擦

例題1 転がり摩擦 重心 5.. 重心問題解法虎の巻. 半円 分円. 円弧. 扇形. 半球殻 5. 半球体 6. 厚みのある半球殻 7. 三角形 8. 円錐 9. 円錐台. 穴あき板. 空洞のある半球ボール 重心問題解法虎の巻 関西大学工学部物理学教室 齊藤正 重心を求める場合 質点系の重心の求め方が基本 実際の物体では連続体であるので 積分形式で求める場合が多い これらの式は 次元のベクトル形式で書かれている通り つの式は実際には

More information

5. 変分法 (5. 変分法 汎関数 : 関数の関数 (, (, ( =, = では, の値は変えないで, その間の に対する の値をいろいろと変えるとき, の値が極地をとるような関数 ( はどのような関数形であるかという問題を考える. そのような関数が求められたとし, そのからのずれを変分 δ と

5. 変分法 (5. 変分法 汎関数 : 関数の関数 (, (, ( =, = では, の値は変えないで, その間の に対する の値をいろいろと変えるとき, の値が極地をとるような関数 ( はどのような関数形であるかという問題を考える. そのような関数が求められたとし, そのからのずれを変分 δ と Arl, 6 平成 8 年度学部前期 教科書 : 力学 Ⅱ( 原島鮮著, 裳華房 金用日 :8 限,9 限, 限 (5:35~8: 丸山央峰 htt://www.orootcs.mech.ngo-u.c.j/ Ngo Unverst, Borootcs, Ar L 5. 変分法 (5. 変分法 汎関数 : 関数の関数 (, (, ( =, = では, の値は変えないで, その間の に対する の値をいろいろと変えるとき,

More information

2018年度 筑波大・理系数学

2018年度 筑波大・理系数学 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ < < とする 放物線 上に 点 (, ), A (ta, ta ), B( - ta, ta ) をとる 三角形 AB の内心の 座標を p とし, 外心の 座標を q とする また, 正の実数 a に対して, 直線 a と放物線 で囲まれた図形の面積を S( a) で表す () p, q を cos を用いて表せ S( p) () S(

More information

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X ( 第 週ラプラス変換 教科書 p.34~ 目標ラプラス変換の定義と意味を理解する フーリエ変換や Z 変換と並ぶ 信号解析やシステム設計における重要なツール ラプラス変換は波動現象や電気回路など様々な分野で 微分方程式を解くために利用されてきた ラプラス変換を用いることで微分方程式は代数方程式に変換される また 工学上使われる主要な関数のラプラス変換は簡単な形の関数で表されるので これを ラプラス変換表

More information

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364> 4 1 平面上のベクトル 1 ベクトルとその演算 例題 1 ベクトルの相等 次の問いに答えよ. ⑴ 右の図 1 は平行四辺形 である., と等しいベクトルをいえ. ⑵ 右の図 2 の中で互いに等しいベクトルをいえ. ただし, すべてのマス目は正方形である. 解 ⑴,= より, =,= より, = ⑵ 大きさと向きの等しいものを調べる. a =d, c = f d e f 1 右の図の長方形 において,

More information

2014年度 千葉大・医系数学

2014年度 千葉大・医系数学 04 千葉大学 ( 医系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 袋の中に, 赤玉が 3 個, 白玉が 7 個が入っている 袋から玉を無作為に つ取り出し, 色を確認してから, 再び袋に戻すという試行を行う この試行を N 回繰り返したときに, 赤玉を A 回 ( ただし 0 A N) 取り出す確率を p( N, A) とする このとき, 以下の問いに答えよ () 確率 p( N, A) を N と

More information

エンマの唇

エンマの唇 第 話トラクトリックス Trcri 追跡曲線 Ercis HoundKurv 問題猟犬曲線問題パリの医師であり解剖学者 フランス王立科学アカデミー会員のクロード ペロ-はズボンのポケットから鎖のついた銀の懐中時計を取り出し テーブルの向こうまで引き出し どんな曲線に対して 各点 での接線と 軸との間が一定の長さ になるだろうか? この問題を提出した (67~676) 当時 フェルマーもこの式を求めることが出来なかった

More information

2010年度 筑波大・理系数学

2010年度 筑波大・理系数学 00 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ f( x) x ax とおく ただしa>0 とする () f( ) f() となるa の範囲を求めよ () f(x) の極小値が f ( ) 以下になる a の範囲を求めよ () x における f(x) の最小値をa を用いて表せ -- 00 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ つの曲線 C : y six ( 0

More information

1/10 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 ct 移動 v相対 v相対 ct - x x - ct = c, x c 2 移動

1/10 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 ct 移動 v相対 v相対 ct - x x - ct = c, x c 2 移動 / 平成 9 年 3 月 4 日午後 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 t t - x x - t, x 静止静止静止静止 を導いた これを 図の場合に当てはめると t - x x - t t, x t + x x + t t, x (5.) (5.) (5.3) を得る

More information

1/12 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 1 分第 3 章測地線 第 3 章測地線 Ⅰ. 変分法と運動方程式最小作用の原理に基づくラグランジュの方法により 重力場中の粒子の運動方程式が求められる これは 力が未知の時に有効な方法であり 今のような 一般相対性理論における力を求めるのに使

1/12 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 1 分第 3 章測地線 第 3 章測地線 Ⅰ. 変分法と運動方程式最小作用の原理に基づくラグランジュの方法により 重力場中の粒子の運動方程式が求められる これは 力が未知の時に有効な方法であり 今のような 一般相対性理論における力を求めるのに使 / 平成 9 年 3 月 4 日午後 時 分第 3 章測地線 第 3 章測地線 Ⅰ. 変分法と運動方程式最小作用の原理に基づくラグランジュの方法により 重力場中の粒子の運動方程式が求められる これは 力が未知の時に有効な方法であり 今のような 一般相対性理論における力を求めるのに使う事ができる 最小作用の原理 : 粒子が時刻 から の間に移動したとき 位置 と速度 v = するのが ラグランジュ関数

More information

2016年度 筑波大・理系数学

2016年度 筑波大・理系数学 06 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ k を実数とする y 平面の曲線 C : y とC : y- + k+ -k が異なる共 有点 P, Q をもつとする ただし点 P, Q の 座標は正であるとする また, 原点を O とする () k のとりうる値の範囲を求めよ () k が () の範囲を動くとき, OPQ の重心 G の軌跡を求めよ () OPQ の面積を S とするとき,

More information

宇宙機工学 演習問題

宇宙機工学 演習問題 宇宙システム工学演習 重力傾度トルク関連. 図に示すように地球回りの円軌道上を周回する宇宙機の運動 を考察する 地球中心座標系を 系 { } 軌道面基準回転系を 系 { } 機体固定系を 系 { } とする 特に次の右手直交系 : 地心方向単位ベクトル 軌道面内 : 進行方向単位ベクトル 軌道面内 : 面外方向単位ベクトル 軌道面外 を取る 特に この { } Lol Horiotl frme と呼ぶ

More information

Math-Aquarium 例題 図形と計量 図形と計量 1 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする A 地点の目の位置 A' から 木の先端への仰角が 30,A から 7m 離れた AQB=90 と なる B 地点の目の位置 B' から木の先端への仰角が 45 であ るとき,

Math-Aquarium 例題 図形と計量 図形と計量 1 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする A 地点の目の位置 A' から 木の先端への仰角が 30,A から 7m 離れた AQB=90 と なる B 地点の目の位置 B' から木の先端への仰角が 45 であ るとき, 図形と計量 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする 地点の目の位置 ' から 木の先端への仰角が 0, から 7m 離れた Q=90 と なる 地点の目の位置 ' から木の先端への仰角が であ るとき, 木の高さを求めよ ただし, 目の高さを.m とし, Q' を右の図のように定める ' 0 Q' '.m Q 7m 要点 PQ PQ PQ' =x とおき,' Q',' Q' を

More information

計算での注意 : 文字式で計算し 数値計算は最後にする 文字にはそれぞれ意味がある 質量 ss 力 foc 加速度 cclion 速度 loci など 質点 : 大きさの無視できる物体 質量をもつ 自身の周りの回転運動は考えない 例えばコマは その位置を変える事なく回転運動し その運動エネルギーを持

計算での注意 : 文字式で計算し 数値計算は最後にする 文字にはそれぞれ意味がある 質量 ss 力 foc 加速度 cclion 速度 loci など 質点 : 大きさの無視できる物体 質量をもつ 自身の周りの回転運動は考えない 例えばコマは その位置を変える事なく回転運動し その運動エネルギーを持 質点の力学 目次 速度 加速度の定義 微分 積分を用いた 位置 速度 加速度 5 慣性の法則 運動の法則 作用反作用の法則 8 力のつりあいの基本 水平面での物体のつりあい 運動 6 複数の物体が関与する 静止 運動状態 4 斜面での物体の運動 34 速度に比例する抵抗を受ける物体の運動 45 滑車のある運動 47 次元の運動 5 運動量と力積 55 力学的エネルギー 67 微積分を使った力学的エネルギーの簡単な扱い

More information

<4D F736F F D20824F E B82CC90FC90CF95AA2E646F63>

<4D F736F F D20824F E B82CC90FC90CF95AA2E646F63> 1/1 平成 3 年 6 月 11 日午前 1 時 3 分 4 ベクトルの線積分 4 ベクトルの線積分 Ⅰ. 積分の種類 通常の物理で使う積分には 3 種類あります 積分変数の数に応じて 線積分 ( 記号 横(1 重 d, dy, dz d ( ine: 面積分 ( 記号 縦 横 ( 重 線 4 ベクトルの線積分 重積分記号 ddy, dydz, dzdz ds ( Surface: 1 重積分記号

More information

学習指導要領

学習指導要領 () いろいろな式 学習指導要領ア式と証明 ( ア ) 整式の乗法 除法 分数式の計算三次の乗法公式及び因数分解の公式を理解し それらを用いて式の展開や因数分解をすること また 整式の除法や分数式の四則計算について理解し 簡単な場合について計算をすること 都立清瀬高校学力スタンダード 変数の 次式の展開や因数分解ができる ( 例 ) 次の式を展開せよ y ( 例 ) 次の式を因数分解せよ 8 7y

More information

<4D F736F F D20959F93878DC48F4390B E F6E82CC895E93AE95FB92F68EAE82C68AB590AB97CD2E646F63>

<4D F736F F D20959F93878DC48F4390B E F6E82CC895E93AE95FB92F68EAE82C68AB590AB97CD2E646F63> ニュートンの運動方程式と慣性力 金沢工業大学基礎教育部 福島國雄 ねらい 力学の問題を解く場合には必ず物体に作用しているすべての力とその性質を知る必要がある. たとえば, 太陽の周りを公転している地球の運動を調べるには, 地球に作用している力を知る必要がある. その力は,( 太陽以外の天体の影響を無視し, 太陽に固定された座標系を慣性系と見なして ) 慣性系からみれば太陽が地球に及ぼす万有引力のみである.

More information

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図 数学 Ⅱ < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 大小関係の公理 順序 >, =, > つ成立 >, > > 成立 順序と演算 > + > + >, > > 図形の公理 平行線の性質 錯角 同位角 三角形の合同条件 三角形の合同相似 量の公理 角の大きさ 線分の長さ < 空間における座漂とベクトル > ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 ベクトルの成分表示 平面ベクトル

More information

Q

Q 埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 剛体の重心と自由運動 -1/8 テーマ 07: 剛体の重心と自由運動 一般的に剛体が自由に運動できる状態 ( 非拘束の状態 ) で運動するとき, 剛体は回転運動を伴った運動をします. たとえば, 棒の端を持って空中に放り投げると, 棒はくるくる回転しながら上昇してやがて地面に落ちてきます. 剛体が拘束されない状態で運動する様子を考察してみましょう.

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 電磁波工学 第 5 回平面波の媒質への垂直および射入射と透過 柴田幸司 Bounda Plan Rgon ε μ Rgon Mdum ( ガラスなど ε μ z 平面波の反射と透過 垂直入射の場合 左図に示す様に 平面波が境界面に対して垂直に入射する場合を考える この時の入射波を とすると 入射波は境界において 透過波 と とに分解される この時の透過量を 反射量を Γ とおくと 領域 における媒質の誘電率に対して透過量

More information

運動方程式の基本 座標系と変数を導入 (u,v) ニュートンの第一法則 力 = 質量 加速度 大気や海洋に加わる力を, 思いつくだけ挙げてみよう 重力, 圧力傾度力, コリオリ力, 摩擦力 水平方向に働く力に下線をつけよう. したがって水平方向の運動方程式は 質量 水平加速度 = コリオリ力 + 圧

運動方程式の基本 座標系と変数を導入 (u,v) ニュートンの第一法則 力 = 質量 加速度 大気や海洋に加わる力を, 思いつくだけ挙げてみよう 重力, 圧力傾度力, コリオリ力, 摩擦力 水平方向に働く力に下線をつけよう. したがって水平方向の運動方程式は 質量 水平加速度 = コリオリ力 + 圧 2. 潜水方程式系の導出 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) minobe@mail.sci.okudai.ac.jp 第 1 回まとめ 1/2 二つの変数の関係の強さを表す統計量は相関であり, 最小値は -1, 最大値は +1, 無相関は である. 過去数十年間の ( 気象庁は 3 年 ) 月ごとの平均値を, 月平均データの平年値または気候値という. 観測値から平年値を引いたものが, 偏差である.

More information

Microsoft Word

Microsoft Word 第 9 回工学基礎ミニマム物理試験問題.. 日立 水戸 正解は各問の選択肢 (,, ) の中からつだけ選び, その番号をマークシートにマークせよ この際,HBまたはBの鉛筆またはシャープペンシルを使うこと ボールペンは不可 正解が数値の場合には, 選択肢の中から最も近い値を選ぶこと 正解が選択肢の中に無い場合には, 番号ゼロを選択せよ 学生番号, 氏名を指定された方法でマークシートの所定の欄に記入せよ

More information

Microsoft Word - スーパーナビ 第6回 数学.docx

Microsoft Word - スーパーナビ 第6回 数学.docx 1 ⑴ 与式 =- 5 35 +14 35 =9 35 1 ⑵ 与式 =9-(-5)=9+5=14 1 ⑶ 与式 = 4(a-b)-3(5a-3b) = 8a-4b-15a+9b = -7a+5b 1 1 1 1 ⑷ 与式 =(²+ 1+1²)-{²+(-3+)+(-3) } 1 ⑷ 与式 =(²++1)-(²--6)=²++1-²++6=3+7 1 ⑸ 与式 = - ² + 16 = - +16

More information

θ T [N] φ T os φ mg T sin φ mg tn φ T sin φ mg tn φ θ 0 sin θ tn θ θ sin φ tn φ φ θ φ mg θ f J mg f π J mg π J J 4π f mg 4π f () () /8

θ T [N] φ T os φ mg T sin φ mg tn φ T sin φ mg tn φ θ 0 sin θ tn θ θ sin φ tn φ φ θ φ mg θ f J mg f π J mg π J J 4π f mg 4π f () () /8 [N/m] m[g] mẍ x (N) x. f[hz] f π ω π m ω πf[rd/s] m ω 4π f [Nm/rd] J[gm ] J θ θ (gm ) θ. f[hz] f π ω π J J ω 4π f /8 θ T [N] φ T os φ mg T sin φ mg tn φ T sin φ mg tn φ θ 0 sin θ tn θ θ sin φ tn φ φ θ

More information

前期募集 令和 2 年度山梨大学大学院医工農学総合教育部修士課程工学専攻 入学試験問題 No.1/2 コース等 メカトロニクス工学コース 試験科目 数学 問 1 図 1 は, 原点 O の直交座標系 x,y,z に関して, 線分 OA,OB,OC を 3 辺にもつ平行六面体を示す. ここで, 点 A

前期募集 令和 2 年度山梨大学大学院医工農学総合教育部修士課程工学専攻 入学試験問題 No.1/2 コース等 メカトロニクス工学コース 試験科目 数学 問 1 図 1 は, 原点 O の直交座標系 x,y,z に関して, 線分 OA,OB,OC を 3 辺にもつ平行六面体を示す. ここで, 点 A No.1/2 数学 問 1 図 1 は, 原点 O の直交座標系 x,y,z に関して, 線分 OA,OB,OC を 3 辺にもつ平行六面体を示す. ここで, 点 A,B,C の座標はそれぞれ A (,6,-2), B (4,-5,3),C (-5.1,4.9,.9) である. 次の問いに答えよ. (1) を求めよ. (2) および の向きを解答用紙の図 1 に描け. (3) 図 1 の平行六面体の体積

More information

Microsoft Word - 漸化式の解法NEW.DOCX

Microsoft Word - 漸化式の解法NEW.DOCX 閑話休題 漸化式の解法 基本形 ( 等差数列, 等比数列, 階差数列 ) 等差数列 : d 等比数列 : r の一般項を求めよ () 3, 5 () 3, () 5より数列 は, 初項 3, 公差の等差数列であるので 5 3 5 5 () 数列 は, 初項 3, 公比 の等比数列であるので 3 階差数列 : f の一般項を求めよ 3, より のとき k k 3 3 において, を代入すると 33 となるので,は

More information

物理学 (4) 担当 : 白井 英俊

物理学 (4) 担当 : 白井 英俊 物理学 (4) 担当 : 白井 英俊 Email: sirai@sist.chukyo-u.ac.jp 4 章力のモーメントとモーメントのつり合い 物体に力を加えた時 作用点の位置によるが 並進運動 --- 物体全体としての移動回転運動 --- 物体自体の回転をおこす回転運動をおこす能力のことを力のモーメントという 4 章では力のモーメントについて学ぶ 4.1 力のモーメント 剛体 (rigid body):

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_3

Microsoft PowerPoint - zairiki_3 材料力学講義 (3) 応力と変形 Ⅲ ( 曲げモーメント, 垂直応力度, 曲率 ) 今回は, 曲げモーメントに関する, 断面力 - 応力度 - 変形 - 変位の関係について学びます 1 曲げモーメント 曲げモーメント M 静定力学で求めた曲げモーメントも, 仮想的に断面を切ることによって現れる内力です 軸方向力は断面に働く力 曲げモーメント M は断面力 曲げモーメントも, 一つのモーメントとして表しますが,

More information

平面波

平面波 平面波 図.に示すように, 波源 ( 送信アンテナあるいは散乱点 ) から遠い位置で, 観測点 Pにおける波の状態を考えてみる. 遠いとは, 波長 λ に比べて距離 が十分大きいことを意味しており, 観測点 Pの近くでは, 等位相面が平面とみなせる状態にある. 平面波とは波の等位相面が平面になっている波のことである. 通信や計測を行うとき, 遠方における波の振舞いは平面波で近似できる. したがって平面波の性質を理解することが最も重要である.

More information

ÿþŸb8bn0irt

ÿþŸb8bn0irt 折戸の物理 演習プリント N.15 43. 目的 : 電磁誘導は, 基本を理解すれば問題はそれほど難しくない! ということを学ぶ 問 1 の [ ] に適切な数値または数式を入れ, 問 に答えよ 図 1 のように, 紙面に垂直で一様な磁界が 0 の領域だけにある場合について考える 磁束密度は Wb/m で, 磁界は紙面の表から裏へ向かっている 図のように,1 辺の長さが m の正方形のコイル を,

More information

ニュートン重力理論.pptx

ニュートン重力理論.pptx 3 ニュートン重力理論 1. ニュートン重力理論の基本 : 慣性系とガリレイ変換不変性 2. ニュートン重力理論の定式化 3. 等価原理 4. 流体力学方程式とその基礎 3.1 ニュートン重力理論の基本 u ニュートンの第一法則 = 力がかからなければ 等速直線運動を続ける u 等速直線運動に見える系を 慣性系 と呼ぶ ² 直線とはどんな空間の直線か? ニュートン理論では 3 次元ユークリッド空間

More information

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ 以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (e. d d, dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( や, などがすべて 次で なおかつそれらの係数が定数であるような微分方程式 ) に対して安定性の解析を行ってきた しかしながら 実際には非線形の微分方程式で記述される現象も多く存在する

More information

高校電磁気学 ~ 電磁誘導編 ~ 問題演習

高校電磁気学 ~ 電磁誘導編 ~ 問題演習 高校電磁気学 ~ 電磁誘導編 ~ 問題演習 問 1 磁場中を動く導体棒に関する問題 滑車 導体棒の間隔 L m a θ (1) おもりの落下速度が のとき 導体棒 a に生じる誘導起電力の 大きさを求めよ 滑車 導体棒の間隔 L m a θ 導体棒の速度 水平方向の速度 cosθ Δt の時間に回路を貫く磁束の変化 ΔΦ は ΔΦ = ΔS = LcosθΔt ΔΦ ファラデーの法則 V = N より

More information

最速降下問題

最速降下問題 最速降下問題 西山豊 533-8533 大阪市東淀川区大隅 --8 大阪経済大学経営情報学部 Tel: 06-638-43 E-Mail: nishiyama@osaka-ue.ac.jp. どの経路が速く到達するか図 のように傾斜面がある. 玉がAからBまで転がるとき最短時間であるのはどの曲線であろうか. 今仮に経路を直線, 次関数, サイクロイドとしよう. AとBを結ぶ最短経路は直線であるので直線がもっとも速く到達するかと思えるが意外と遅い.

More information

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc 数学 Ⅰ 評価規準の作成 ( 単元ごと ) 数学 Ⅰ の目標及び図形と計量について理解させ 基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り それらを的確に活用する機能を伸ばすとともに 数学的な見方や考え方のよさを認識できるようにする 評価の観点の趣旨 式と不等式 二次関数及び図形と計量における考え方に関 心をもつとともに 数学的な見方や考え方のよさを認識し それらを事象の考察に活用しようとする 式と不等式 二次関数及び図形と計量における数学的な見

More information

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説 05 次数学セレクション解答解説 [ 筑波大 ] ( + より, 0 となり, + から, ( (,, よって, の描く図形 C は, 点 を中心とし半径が の円である すなわち, 原 点を通る円となる ( は虚数, は正の実数より, である さて, w ( ( とおくと, ( ( ( w ( ( ( ここで, w は純虚数より, は純虚数となる すると, の描く図形 L は, 点 を通り, 点 と点

More information

< BD96CA E B816989A B A>

< BD96CA E B816989A B A> 数 Ⅱ 平面ベクトル ( 黄色チャート ) () () ~ () " 図 # () () () - - () - () - - () % から %- から - -,- 略 () 求めるベクトルを とする S であるから,k となる実数 k がある このとき k k, であるから k すなわち k$, 求めるベクトルは --,- - -7- - -, から また ',' 7 (),,-,, -, -,

More information

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc 反応速度と化学平衡 金沢工業大学基礎教育部西誠 ねらい 化学反応とは分子を構成している原子が組み換り 新しい分子構造を持つことといえます この化学反応がどのように起こるのか どのような速さでどの程度の分子が組み換るのかは 反応の種類や 濃度 温度などの条件で決まってきます そして このような反応の進行方向や速度を正確に予測するために いろいろな数学 物理的な考え方を取り入れて化学反応の理論体系が作られています

More information

Chap2

Chap2 逆三角関数の微分 Arcsin の導関数を計算する Arcsin I. 初等関数の微積分 sin [, ], [π/, π/] cos sin / (Arcsin ) 計算力の体力をつけよう π/ π/ E. II- 次の関数の導関数を計算せよ () Arccos () Arctan E. I- の解答 不定積分あれこれ () Arccos n log C C (n ) n e e C log (log

More information

数学2 第3回 3次方程式:16世紀イタリア 2005/10/19

数学2 第3回 3次方程式:16世紀イタリア 2005/10/19 数学 第 9 回方程式とシンメトリ - 010/1/01 数学 #9 010/1/01 1 前回紹介した 次方程式 の解法は どちらかというと ヒラメキ 的なもので 一般的と言えるものではありませんでした というのは 次方程式 の解法を知っても 5 次方程式 の問題に役立てることはできそうもないからです そこで より一般的な別解法はないものかと考えたのがラグランジュという人です ラグランジュの仕事によって

More information

スライド 1

スライド 1 Q&A Q: 空気より重いガスなら声は低くなるのですか A: はい そのとおりです ( 動画参照 ) この動画で使われている気体は六フッ化硫黄 (SF 6 ) 分子量は 146 で窒素分子 28 の約 5 倍 無色 無臭 無毒の気体です Q: 貝を耳にあてると海の音が聞こえてくるというのはうそだったのだと知って悲しくなりました A: うそというわけではないと思いますが 気柱を耳にあてたときに聞こえるゴーっという音と同種のものだと思います

More information

第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える. 5.1 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f = l 2pL である. ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ 2 N / m ] 3 r[ 単位 Kg / m ] E r

第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える. 5.1 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f = l 2pL である. ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ 2 N / m ] 3 r[ 単位 Kg / m ] E r 第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える 5 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f l pl である ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ N / m ] [ 単位 Kg / m ] E は (5) E 単位は棒の材料の縦弾性係数 ( ヤング率 ) は棒の材料の単位体積当りの質量である l は境界条件と振動モードによって決まる無

More information