GO11-Thu-PM-9 第 13 回日本地震工学シンポジウム (2010) 実大免震建物の擁壁衝突実験とシミュレーション解析 EXPERIMENTS AND SIMULATION ANALYSIS OF COLLISION TO RETAINING WALL WITH REAL SCALE BA

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1 GO-Thu-PM-9 第 3 回日本地震工学シンポジウム (2) 実大免震建物の擁壁衝突実験とシミュレーション解析 EPERIMENTS AND SIMULATION ANALSIS O COLLISION TO RETAINING WALL WITH REAL SCALE BASE-ISOLATED BUILDING 三輪田吾郎 ) 小巻潤平 2) 佐藤浩太郎 2) 佐野剛志 ) 勝俣英雄 ) 多幾山法子 3) 4) 林康裕 Goro MIWADA, Jumpei KOMAKI 2, Kotaro SATO 2, Takeshi SANO 3, Hideo KATSUMATA 3, Noriko TAKIAMA 3, asuhiro HAASHI 4 ) 大林組技術研究所 Technical Research Institute, Obayashi Corporation miwada.goro@obayashi.co.jp 2) 京都大学大学院工学研究科修士課程 2 Graduate School of Eng., Kyoto University 3) 京都大学大学院工学研究科助教 博士 ( 工学 ) 3 Research Associate, Graduate School of Eng., Kyoto University, Dr. Eng. 4) 京都大学大学院工学研究科教授 工博 4 Professor, Graduate School of Eng., Kyoto University, Dr. Eng. ABSTRACT: There is possibility that a base-isolated building is damaged by collision with a retaining wall during a mega-earthquake. Recently, a few studies have shown earthquake response analysis of collision assuming restoring force characteristics of the retaining wall, which are not supported by experimental data. Therefore, experiments of collision of a real scale base-isolated building with a retaining wall were carried out. The acceleration data on the superstructure and restoring force characteristics of the retaining wall including the soil behind during collision with the retaining wall were obtained. Using sway springs modeling the retaining wall including the soil behind, the behavior of the superstructure during such collision can be well simulated. キーワード : 免震 巨大地震 衝突 擁壁 シミュレーション. はじめに近年 巨大地震が発生した際に 免震建物の上部建屋が擁壁に衝突し 上部建屋が損傷する可能性が指摘されている 擁壁衝突が上部建屋の応答に及ぼす影響を評価するためには 擁壁衝突実験結果や実地震時の擁壁衝突記録を基に作成したシミュレーションモデルによる地震応答解析を行う必要がある 免震建物の擁壁への衝突については これまでに縮小模型による実験 ) や解析検討 2)-5) が報告されているが 実大免震建物の擁壁への衝突実験は報告されていない また 大地震時の免震層層間変位観測例として 国内では23 年十勝沖地震により釧路市内の免震建物で3cm 程度の免震層層間変位の観測報告を筆頭に数件の観測報告 6)-8) がされているが 擁壁衝突事例の報告は無い 国外では994 年ノースリッジ地震で ロサンゼルスの免震建物において 外構から建物入口への架橋と免震建物との衝突事例の報告 9) がある しかし この衝突は滑動するよう設計された架橋の施工不具合に起因したもので 上部建屋の擁壁への衝突現象を検討するために有益な情報を提供する事例ではない この様に 現状では大地震時に免震建物の上部建屋が擁壁に衝突した際の影響を検討するための実験データや観測データは非常に少ない また 地震観測システムを備えた免震建物であっても擁壁に荷重 -52-

2 計等は設置されていないため 擁壁衝突を考慮したシミュレーション解析において特に重要な解析諸元である復元力特性を 観測データから直接得ることは困難である これらの状況を踏まえ 解体予定となった免震建物を用いて擁壁衝突実験を実施した 本報は この実大免震建物の擁壁衝突実験並びにシミュレーション解析より 上部建屋の衝突時挙動を明らかにすることを目的とする 2. 実験概要 2.. 建物概要実験対象とした免震建物は 東京都清瀬市の大林組技術研究所内の免震オフィスビル ( ハイテク R&D センター ) である 実験時の免震建物外観および衝突対象とした擁壁を写真 写真 2 に示す 免震建物は 986 年 月に日本建築センターによる評定 ( 評定番号 : 免 3) を受け 同年 8 月に竣工し 29 年 7 月の衝突実験後 同年 8 月に解体した 撤去した犬走り 建屋南面の擁壁 実験方向 実験方向 写真 免震建物外観 写真 2 衝突対象とした南面擁壁 2... 上部建屋上部建屋は地上 5 階建 延床面積,6 m2 質量約 2,6t の RC 造である 免震建物の設計クリアランスは 375mm であるが ジャッキストロークの関係で 上部建屋の擁壁衝突実験時には 衝突対象の擁壁面に剛部材を設置し 上部建屋とのクリアランスを 2mm~3mm とした また 実験前に上部建屋南側の犬走りの大部分を撤去し ( 写真 2 参照 ) 建物内の什器は概ね搬出した 免震装置免震装置は天然ゴム系積層ゴム 4 基および特殊鋼棒ダンパー 96 本である 積層ゴムの 次形状係数は 次形状係数は 2.8 で ゴムの静的せん断弾性係数が.549N/mm 2 である 近年の一般的な天然ゴム系積層ゴムと比較すると 2 次形状係数が小さく せん断弾性係数は大きいが 擁壁の復元力特性および擁壁衝突時の上部建屋の挙動を把握する上での支障は無い また実験前に特殊鋼棒ダンパーは全数撤去した 擁壁上部建屋を衝突させる擁壁は 免震建物の南面に位置する擁壁である ( 以下 南面擁壁 ) 擁壁は厚さ 2mm 高さ.2m の RC 造である 擁壁の配筋は縦筋 横筋共に D D3@5mm のダブル配筋である 擁壁および基礎の断面図を図 に示す 上部建屋が擁壁に衝突すると 擁壁に押されて背後地盤 ( 埋戻し土 ) も動くため 本報では両者を併せて擁壁部と称す 建築地盤建築地盤の地層構造は GL-7.m までが関東ロームで N 値 以下である GL-7m 以深には武蔵野れき層があり N 値 5 である 杭は PHC 杭で GL-7m のれき層で支持している -53-

3 2,6 3,6 3,6 犬走りは実験時撤去 積層ゴム 積層ゴム 背後地盤 ( 埋戻し土 ) 擁壁 実験方向 2 設計クリアランス 375mm 急速開放型ジャッキ 荷重計 ( 擁壁衝突実験時,7に設置 ) W 擁壁 E 4,4 PHC 杭 図 擁壁および基礎の断面図 ( 単位 :mm) 図 2 免震層の荷重計および載荷装置の設置位 ( 単位 :mm) 2.2. 実験方法擁壁衝突実験は 急速開放ジャッキにより上部建屋に初期変位を与えた後 ジャッキの油圧を急速に開放し 積層ゴムの復元力により上部建屋を擁壁に衝突させる方法とした 免震層平面図を図 2 に 実験の模式図を図 3 に示す 衝突実験は初期変位 4mm と mm の 2 ケースを実施した 本建物の免震クリアランスは 375mm であるが 擁壁衝突実験では 375mm 以上のストロークの急速開放ジャッキを設置することが困難であったため 擁壁に剛部材 ( 鉄骨梁 ) を設置し クリアランスを約 2mm~3mm とした 鉄骨梁は南面擁壁の 2 箇所 ( 通り 7 通り ) に設置し さらに鉄骨梁に荷重計を取付け この鉄骨梁と荷重計を介して 上部建屋の基礎を擁壁に衝突させた また本報に示す擁壁衝突実験以外にも予備的な実験をおこなった ) 急速開放ジャッキ 上部基礎 擁壁 載荷 反力台 積層ゴム 擁壁背後地盤 衝突実験時に剛部材を設置 ジャッキ除荷 除荷 衝突実験時のみ衝突 図 3 免震建物の擁壁衝突実験の模式図 荷重計 鉄骨梁 建屋基礎 写真 3 南面擁壁 通りの擁壁衝突実験状況 ( 上部建屋が衝突した状態 ) 2.3. 計測項目 荷重擁壁衝突実験では 上部建屋と擁壁部との衝突荷重を計測するため 南面擁壁の衝突位置 2 箇所 ( 通りおよび7 通り ) にそれぞれ荷重計 3 台を設置した ( 図 2 参照 ) 南面擁壁の 通りに設置した荷重計 3 台の合計値を W 7 通りに設置した荷重計 3 台の合計値を E (7 通り ) とする 変位 Bの免震層変位計の設置位置を図 4に示す 上部建屋 擁壁上端間の変位 免震層層間変位および積層ゴム底部基礎 擁壁下部間の変位記号をそれぞれ D WB n DB n および DW n と称する 例えば DWB ( ) は n 列における上部建屋 擁壁上部間の 方向変位を示す 擁壁部変位 D () は式 () より求める D W n n W () = DB () Cm () ( C m : 衝突実験時のクリアランス 各実験ケース時のクリアランスは表 に示す ) -54-

4 加速度上部建屋の加速度計の設置位置を図 5に示す 上部建屋にはRとの西側と東側に 方向の加速度計を 北側と南側にそれぞれ 方向および 方向の加速度計を設置した ( 図 5(a) (c)) また 3 床に 方向の加速度計を設置した ( 図 5(b)) 加速度記号は A で表わし 各測定点を設置した階および平面内位置を加速度記号の右肩に 測定方向を記号右隣の括弧内に示す 例えば A RE ( ) は R 東側に設置した測定点での 方向加速度を示す D n WB ( ) : 上部建屋 擁壁上端間の 方向変位 (n=,2,4,5,7) D n B ( ) : 免震層層間変位の 方向変位 (n=,3) D n B () : 免震層層間変位の 方向変位 (n=,4,7) DW n ( ) : 積層ゴム底部基礎 擁壁下部間の 方向変位 (n=,4,7) n D B 積層ゴム 擁壁 n D WB n DW 表 衝突実験時のクリアランス ( 単位 mm) 実験ケース クリアランス (mm) 7 初期変位 4mm 初期変位 mm 図 4 B 免震層での変位計測位置図 ( 単位 mm) A RN (, ) A N (, ) 2 3 A RW ( ) A RE ( ) A RS (, ) 4 (a)r A C 4 (b)3 (, ) 3 図 5 免震建物各階での加速度計測位置図 2 A E A W ( ) ( ) A S (, ) 4 (c) : 試験方向加速度測定点 ( 方向 ( 方向 ) ) : 試験直交方向加速度測定点 ( 方向 )) : 鉛直方向加速度測定点 ( 方向 ( 方向 ) ) 3. 実験結果初期変位 4mm mmの各ケースの擁壁衝突実験結果をそれぞれ図 6 図 7に示す また初期変位 mmのケースにおける衝突 3 回目までの加速度および荷重の時刻歴波形について 時間軸を拡大した波形を図 8に示す 図 6より 初期変位 4mmのケースでは A W ( ) で 回 A E ( ) で2 回それぞれ衝突ピークが見られる なお 図 6の加速度波形上の約 8 秒に現れる負方向のピークは 急速開放ジャッキ除荷時に生じた加速度であり 全衝突実験の加速度波形にも共通して現れている 衝突時のでの最大加速度は86cm/s 2 擁壁部の最大変位は5.2mmである 図 7より 初期変位 mmのケースでは A W ( ) で6 回 A E ( ) で7 回それぞれ衝突時のピークが見られる 擁壁衝突時のにおける 方向の最大加速度は 2cm/s 2 である A W ( ) の加速度波形より 衝突時の速度を求めると.4cm/sである 擁壁部の最大変位は25.9mmであり 擁壁に作用する荷重 W および E の最大値はそれぞれ648kN 55kNである 図 8において 初回の衝突時には W と E の荷重波形の立上り時刻に差があり W の衝突時刻が約. 秒早い 2 回目の衝突時には 逆に E の衝突時刻が約. 秒早く 上部建屋がねじれ振動を伴って衝突している Rの加速度波形 A RN () と A RS () は除荷直後並びに擁壁衝突後の波形が逆位相となっており 上部建屋にロッキングが発生していると考えられる 方向の加速度波形では 除荷直後並びに擁壁衝突後に 免震建物の 次固有周期よりも短い周期の振動が励起されており この短周期の振動もロッキングの発生によるものと考えられる 7 での擁壁部復元力特性を図 9 に示す 図 9 より 7 での復元力 変位関係は 25kN~3kN 程度までほぼ線形関係にあるが この復元力を超えると剛性が低下し 弾塑性性状を示す 初期変位 4mm の衝突実験ケースにおける最大荷重点での割線剛性を求めると では約 5.4kN/mm 7 では 54.2kN/mm である また 初期変位 mm の衝突実験ケースでは 回目の衝突の擁壁部変形後に 6mm ~7mm の残留変位が生じた 2 回目以降の衝突ではこの残留変位が生じた状態のまま 衝突を繰り返し -55-

5 ている 擁壁衝突実験後 擁壁 背後地盤に間隙の発生や 擁壁脚部を中心としたひび割れを確認した ( 写真 4) 上部建屋においても 通りの 3 3 通りの 3 および 4 の柱脚においてひび割れを確認した 荷重 (kn) (kn) 急速開放ジャッキ除荷時のピーク W 2 E D B D B () 7 () A W () A E () (mm) 荷重 (kn) (kn) D B ( ) D B7 ( ) A W ( ) A E ( ) -25 急速開放ジャッキ除荷時のピーク W 5 E 図 6 擁壁衝突実験での変位波形 加速度波形及び荷重波形 ( 初期変位 4mm) 図 7 擁壁衝突実験結果 ( 初期変位 mm) A W () A E () 図 A RW () ロッキング振動 A RE () ロッキング振動 25 図 8 擁壁衝突時挙動 ( 初期変位 mm) 荷重 (kn) (kn) A RS () A RN () W E ( ) 荷重 W (kn) 初期変位 4mm 初期変位 mm 5 3 擁壁部変位 D () (mm) W ( ) 荷重 E (kn) 初期変位 4mm 初期変位 mm 5 3 擁壁部変位 D () (mm) 7 W 図 9 衝突実験における擁壁部復元力特性 擁壁に見られたひび割れ 写真 4 擁壁衝突実験後の南面擁壁の西側隅角部でのひび割れ 4. シミュレーション解析 4.. 上部建屋のモデル化実験方向と同じ南北方向を解析の対象とした 解析モデルは免震層と上部構造 5 層とを合わせた 6 質点のせん断型モデル ( 図 ) とし ロッキングは考慮しない 免震層及び上部構造の諸元を表 2 に その他の解析諸元を表 3 に示す シミュレーション解析の周波数は 5Hz( 衝突実験データのサンプリング周波数 52Hz) とした 解析モデルの上部構造の弾性剛性は 設計部材断面を基に別途作成した立体モデル -56-

6 を用いて PushOver 解析を行い 算出した値を用いる 各層の質量は 立体モデルにおける当該階床及びその上下の柱半分の質量とする 上部建屋の総質量は 2,576t である この立体モデルの質量には天井 床及び設備等の固定荷重が含まれ 実験前に什器の搬出を行なっていることから積載荷重はゼロとしている 免震層の剛性は 衝突実験前に実施した免震層静的加力実験の結果より 3.kN/mm とする 復元力特性は免震層 上部構造ともに線形とした 減衰は初期剛性比例型とし 次モードに対する減衰定数を 免震層では自由振動実験より.8% RC 造の上部構造では 3.% と与える これらの解析諸元による質点系モデルの固有周期は 2.79 秒であり 衝突実験前に実施した自由振動実験結果から求めた固有周期 2.7s とは差があるものの その差は 3% 程度であるため 解析モデルの諸元は変えないものとする 4.2 擁壁部のモデル化擁壁部は水平ばねによりモデル化し 免震層の変位がクリアランスを越えた場合に働くものとする クリアランスは 初期変位 4mm 及びmmの擁壁衝突実験ケースで異なるため 2つの実験ケースの平均値 C m =28.4mmとする ( 表 参照 ) 擁壁部の剛性 KW は 3 章に示した擁壁衝突実験の結果 ( 図 9 初期変位 4mmケース参照 ) より と7での擁壁部の剛性を足し合わせ 4.6kN/mmとする 擁壁部の復元力特性は 地盤と擁壁の非線形性を考慮せず弾性とした 擁壁部の減衰は 建物が擁壁部に衝突してから離れるまでの間に働く瞬間剛性比例型とする 免震建物と擁壁部の反撥係数をe とし 擁壁部の質量を無限大とすると 擁壁部の減衰定数 h は式 (2) の様に表せる h = lne/ π (lne) (2) 4.3 擁壁衝突実験のシミュレーション解析擁壁衝突実験 ( 初期変位 mm) のシミュレーション解析の結果より得られた 免震層及び擁壁部の復元力特性を図 に 層せん断力 - 免震層層間変位関係を図 2 に示す 図 2 において 振動開始後 概ね免震層層せん断力の約 8 割が に作用しているが 衝突後 層せん断力は 衝突による擁壁部からの 表 2 免震層及び上部構造諸元 階 i 剛性質量 (tf) (t) k 階高 (cm) i (kn/mm) 次刺激関数 B.I 表 3 質点系モデルの解析諸元 擁壁部剛性 k w 4.6kN/mm 上部構造減衰定数 3.% 免震層減衰定数.8% クリアランス C m 28.4mm 固有周期 2.79s 図 質点系モデル 層せん断力 (kn) 28 上部構造 免震層 k i k w 擁壁部 ジャッキ除荷後の 総せん断力は 免震層総せん断力の 8 割程度 - C m 擁壁に衝突 - 解析結果 免震層層せん断力 (kn) 28 上部建屋の振動開始に伴い 層のせん断力が急激に上昇する 免震層層間 図 2 層せん断力 免震層層間変位関係 解析結果解析結果実験結果実験結果 免震層層間 免震層層間 (a) 免震層 (b) 擁壁部 加速度変位 (cm/s (mm) 5 擁壁部への荷重 (kn) 28 図 復元力特性 擁壁に衝突 図 3 解析における各階の加速度波形比較 ( 擁壁衝突実験 ( 初期変位 mm)) -57-

7 反力を受けて急増している また図 3に示す様に 解析結果において5 3 及びの加速度応答に違いが見られないため 加速度時刻歴の比較にはでの応答のみを用いる 擁壁衝突実験 ( 初期変位 4mm mm) とそのシミュレーション解析の結果の比較を図 4 図 5に示す 初期変位 4mm mmのどちらの場合も 反撥係数 e を.8( 式 (2) より 減衰定数 h =7.%) とすると実験結果と良好な対応が得られる 初期変位 mmの場合 2 回目衝突以後の免震層層間変位については 実験結果に比べて解析結果の振幅が小さくなっている 実験では 回目の衝突で擁壁部が塑性化し クリアランスが増大しているが 解析では擁壁部を線形としたことが原因であると考えられる 実験結果におけるの加速度波形では 上部建屋のロッキングによる短周期の振動が励起されているが 解析結果にはこの短周期の振動は現れない 4.4 初期変位による感度解析初期変位の増加させた場合の衝突挙動の変化を確認するため 反撥係数 e を.8 初期変位を 28.4mm (= C m ) から 3mm として解析を行った 得られた応答波形の例を図 6~ 図 8 に示す 衝突が生じる場合は生じない場合に比べて 加速度振幅が小さく 周期が短い また 衝突が生じる場合 初期変位を増やすと 周期が短く 上部構造の応答が増大している また 初期変位を増大させた場合での上部 4 4 e=.4 e=.6 e=.8 実験結果 (a) 免震層層間変位 (4 通り ) e=.4 e=.6 e=.8 実験結果 -6 5 (b) 加速度波形 図 4 擁壁衝突実験との比較 ( 初期変位 4mm) ( 衝突あり ) ( 衝突あり ) 5( 衝突なし ) ( 衝突なし ) 衝突あり (a) 免震層層間変位 (4 通り ) 衝突なし -6 5 (b) 加速度波形 図 6 擁壁衝突のシミュレーション解析結果 ( 初期変位 4mm) e=.4 e=.8 e=.6 実験結果 (a) 免震層層間変位 (4 通り ) -5 5 (b) 加速度波形 図 7 擁壁衝突のシミュレーション解析結果 ( 初期変位 mm).3 最大層間変形角 (Rad) 5( 衝突あり ) ( 衝突あり ) 5( 衝突なし ) ( 衝突なし ) 図 9 初期変位による応答の変化 (a) 免震層層間変位 (4 通り ) e=.4 e=.6 e=.8 実験結果 -5 5 (b) 加速度波形 図 5 擁壁衝突実験との比較 ( 初期変位 mm) (a) 免震層層間変位 (4 通り ) (b) 加速度波形 図 8 擁壁衝突のシミュレーション解析結果 ( 初期変位 3mm) C m C m C 初期 初期 m 初期 (a) 最大加速度 (b) 最大層間変形角 (c) 床に作用する力 9 作用する力 (kn) 擁壁部反力 層せん断力免震層層せん断力 -58-

8 構造の最大加速度と最大層間変形角 擁壁部変位 擁壁部最大反力 及び免震層の最大層せん断力の変化を図 9 に示す いずれの最大応答も初期変位の増加と線形に応答が増大している 図 9(a) (b) に示す様に衝突が生じる場合は生じない場合に比べて 上部構造の最大加速度と最大層間変形角が約 2.5 倍となっている 4. 節で述べた様に シミュレーション解析は線形解析であるため 図 9(a)~(c) に示した初期変位と各パラメータがほぼ比例関係となっている 本報の衝突実験結果は線形解析により ほぼシミュレーションすることできるが 今後 地震応答解析を行うにあたっては非線形解析結果との差異を比較し 実務への有用性を含めて 適切な解析方法を検討する必要があると考えられる 5. まとめ実大免震建物を用いた擁壁衝突実験結果とそのシミュレーション解析より明らかとなった事項は以下の通りである () 擁壁への衝突によって 免震建物の見かけの振動周期の減少 上部建屋の最大層間変形と最大加速度の増大 ( 実験建物では約 2.5 倍 ) ロッキング振動の励起が確認された (2) 衝突により擁壁の局部的な損傷と変形の集中 擁壁の残留変形や擁壁 - 背後地盤間の間隙を確認するとともに 実免震建物の擁壁及び背後地盤 ( 擁壁部 ) の復元力特性を把握することができた (3) 免震建物の擁壁への衝突挙動は 衝突時にのみ作用する擁壁 背後地盤の水平ばねと減衰を考慮することで概ねシミュレーションすることができた 本報のシミュレーション解析では擁壁部の剛性については実験結果を用いた しかし擁壁部は各免震建物により仕様が異なるとともに 擁壁部の復元力特性の設定方法や上部建屋と擁壁部の復元力特性の相対関係によって上部建屋の応答が変化することが充分に予想されるため 今後の課題としたい 謝辞本報の実験には 京都大学大学院博士前期課程の鈴木恭平氏にご協力頂いた 記して謝意を表する 参考文献 ) 柏尚稔 中安誠明 中島正愛 : 大地震下における免震建物の応答と損傷特性 ( その : 実験と解析モデル ) 日本建築学会大会学術講演梗概集 ( 北海道 ) B-2 24 年 8 月 pp.393~394 2) 梶井丈史 迫谷政則 久田嘉明 : 震源近傍における衝突を考慮した免震構造物の弾塑性応答解析 日本建築学会大会学術講演梗概集 ( 東北 ) B-2 2 年 9 月 pp.527~528 3) Matsagar, Vasant A., Jangid, R.S.:Seismic response of base-isolated structures during impact with adjacent structures, Engineering Structures, 25, 23, pp ) 北村春幸 東野さやか 竹中康雄 田村和夫 : 長周期地震動による既存免震建物の耐震性能評価 日本建築学会技術報告集 第 22 号 25 年 pp.27~32 5) 高山峯夫 森田慶子 姜坤 : 過大地震動下における免震建物の応答特性 日本建築学会九州支部研究報告集.. 構造系 第 46 号 27 年 3 月 pp.345~348 6) 竹中康雄 安田俊幸 鈴木芳隆 : 平成 5 年十勝沖地震における釧路市内に建つ免震建物の地震観測 MENSHIN NO 年 2 月 pp.3~35 7) 久保田宗穂 中山晋吾 和田章 : 免震構造物 ( 郵政省 WEST ビル ) の兵庫県南部地震における吸収エネルギーの算定方法についての考察 日本建築学会大会学術講演梗概集 ( 近畿 ) B 年 9 月 pp.795~796 8) 河本慎一郎 吉村智昭 小室努 太田俊也 溜正俊 鴇田隆 : 平成 6 年 (24 年 ) 新潟県中越沖地震における小千谷市内の免震建物の挙動その 3 観測記録を用いた解析的検証 日本建築学会大会学術講演梗概集 ( 近畿 ) B-2 25 年 pp.657~658 9) Earthquake Engineering Research Institute (EERI):Earthquake Spectra, vol.2 (Reconnaissance Report, Northridge earthquake of January 7 994), 996, pp ) 小巻潤平 佐藤浩太郎 三輪田吾郎 佐野剛志 勝俣英雄 多幾山法子 林康裕 : 既存免震建物の擁壁への衝突実験 日本建築学会近畿支部研究報告集. 構造系 第 5 号 2 年 6 月 pp.6~64-59-

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