Microsoft Word - 2方向報告書_ doc
|
|
- ふじよし ゆのもと
- 5 years ago
- Views:
Transcription
1 水平 2 方向加力時の高減衰ゴム系積層ゴム支承の 性状について - 応答特性 年 7 月 社団法人日本免震構造協会
2 水平 2 方向加力時の免震部材の特性と検証法 WG 主査 : 高山峯夫 ( 福岡大学 ) 委員 : 飯場正紀 ( 建築研究所 ) 荻野伸行 ( 熊谷組 ) 菊地優 ( 北海道大学 ) 北村春幸 ( 東京理科大学 ) 猿田正明 ( 清水建設 ) 鈴木重信 ( ブリヂストン ) 竹中康雄 ( 鹿島建設 ) 速水浩 ( 日本建築センター ) 東野雅彦 ( 竹中工務店 ) 室田伸夫 ( ブリヂストン ) 嶺脇重雄 ( 竹中工務店 ) 山本雅史 ( 竹中工務店 ) 芳澤利和 ( ブリヂストン ) 和田章 ( 東京工業大学 ) 事務局 : 可児長英 ( 日本免震構造協会 ) 高減衰ゴム系積層ゴム支承 SWG 主査 : 北村春幸 ( 東京理科大学 ) 委員 : 飯場正紀 ( 建築研究所 ) 加藤秀章 ( ブリヂストン ) 笠原康宏 ( ブリヂストン ) 菊地優 ( 北海道大学 ) 猿田正明 ( 清水建設 ) 鈴木重信 ( ブリヂストン ) 竹中康雄 ( 鹿島建設 ) 速水浩 ( 日本建築センター ) 木林長仁 ( 日本建築センター ) 東野雅彦 ( 竹中工務店 ) 嶺脇重雄 ( 竹中工務店 ) 米田春美 ( 竹中工務店 ) 室田伸夫 ( ブリヂストン ) 山本雅史 ( 竹中工務店 ) 芳澤利和 ( ブリヂストン ) 協力委員 : 下沖航 ( 東京理科大学 ) 早川修平 ( 東京理科大学 ) 事務局 : 可児長英 ( 日本免震構造協会 )
3 目 次 1. はじめに 水平 2 方向の力学モデル モデル化の方針 MSS モデル 山本モデル 加力試験結果との比較 試設計免震建物の応答解析 免震建物モデル 入力地震動 地震応答解析結果 まとめ 参考文献 付録 2 方向入力時の応答値... 29
4 1. はじめに高減衰ゴム系積層ゴムは水平 2 方向に載荷されると 減衰性能によってゴムにねじれ変形が発生し 限界性能が 1 方向載荷時よりも低下する現象が新たに発見された この事実を受けて 社団法人日本免震構造協会では 免震部材の 2 方向加力時の限界性能を明らかにし設計上の考え方を提示する目的から 技術委員会の下に 水平 2 方向加力時の免震部材の特性と検証法 WG を設置した 第一段階として 本 WG の下に 高減衰ゴム系積層ゴム支承 SWG を設置し 高減衰ゴム系積層ゴムの 2 方向特性加力実験に基づく限界特性の調査と 1 方向加力実験による限界性能との比較を行っている さらに 水平 2 方向の履歴特性を模擬できる積層ゴム支承のモデル化の方法を含めた設計上の考え方を提示するために 検討作業を進めている 本 WG では 2009 年 9 月に 水平 2 方向加力時の高減衰ゴム系積層ゴムの限界特性に関する検討結果を中間報告としてまとめた この報告では 1 方向加力時の限界値に対して 2 方向加力に伴うねじれモーメント またはねじれ変形の影響を考慮して 2 方向加力時の限界値を評価する方法を提案している 免震の設計では 地震応答解析により想定する地震動に対する建物の応答値を得て その応答値が使用免震部材の限界値以下であることを確認する したがって 限界値のみならず応答値を得る場合にも水平 2 方向の特性を考慮する必要がある そこで 本 WG では積層ゴムの限界特性の評価に続き 水平 2 方向地震入力時の免震建物の応答特性についても 2 方向加力の影響について検討を行ってきた 本報告では 水平 2 方向加力時の高減衰ゴム系積層ゴムの履歴特性を考慮した各種のモデル化が免震建物の応答特性に及ぼす影響を把握し 既往のモデルを用いた場合の設計上の留意点について言及する 1
5 2. 水平 2 方向の力学モデル 2.1 モデル化の方針本検討では積層ゴムの水平 2 方向の特性を表現する力学モデルとして 従来から多用されている MSS(Multiple Shear Springs) モデル 1) と 今回新たに開発された山本モデル 2) の 2 モデルを用いることとする このうち MSS モデルは 構成するせん断ばねに与える復元力モデルを別途 設定する必要がある 通常は 積層ゴムの 1 方向特性を模擬できる復元力モデルを設定することになる 本検討では 高減衰ゴム系積層ゴム (X0.6 タイプ ) を扱うことから この積層ゴムの特性を表現できる復元力モデルとして 修正バイリニアモデル 3) および菊地モデル 4) を取り上げる また 2 方向の力学モデル (MSS モデル 山本モデル ) の違いを把握する目的から 1 方向のみに設定した山本モデルに MSS モデルを適用する場合も考える 以下に各力学モデルと復元力モデルの概要について記述する 2.2 MSS モデル (a) 力学モデルの概要 MSS モデルは 図 2.1 のように 非線形特性が同一な多数のせん断ばねを等角度に配置したモデルである 1) バイリニアモデルであれば 1 方向の剛性 K S と降伏荷重 Q y と等価になるような MSS モデルを構成する各せん断ばねの剛性 k S および降伏荷重 q y は 下式によって近似できる k q i n 1 2 S = KS / sin i 0 n π (2.1) = y n 1 i = Qy / sin n π (2.2) i= 0 ここに n は円周方向の分割数である Z k S Y q y X Y X i θ = π n 図 2.1 MSS モデル (2.1) 式 (2.2) 式において i i 1/ sin, 1/ sin π n n 1 n = π r2 = i= 0 n i= 0 r 2
6 とおく r 1 は剛性の倍率であり r 2 は荷重の倍率である バイリニアモデルでは全体の特性と MSS モデルの各構成ばねの特性は 図 2.2 のように関連づけることができる 荷重 Q Q y K 2 全体の特性 Q = f( U) r 2 K 1 q y k 2 構成ばねの特性 r1 q= r2 f( u) r 2 k 1 u y U y r2 r 1 変形 U 図 2.2 MSS モデルを構成するばねの復元力特性の与え方 図 2.2 中の表記に従い (2.1) 式と (2.2) 式を r 1 r 2 を使って再度 以下のように表現する k k q = rk = rk y 2 y (2.3) = rq (2.4) 全体の特性および構成ばねの特性には 降伏点上で以下の関係がある Q q y y = KU (2.5) 1 1 y y = ku (2.6) (2.4) 式に (2.5) 式を代入し さらに (2.3) 式を用いて K 1 を k 1 で表現すると q r ku 2 y = 1 y (2.7) r1 (2.6) 式と (2.7) 式より u r U 2 y = y (2.8) r1 が導かれる (2.8) 式は 構成ばねの降伏変位が全体特性における降伏変位 U y の (r 2 /r 1 ) 倍に設定されることを意味する 以上をまとめると MSS モデルにおける全体の特性と構成ばねの特性との関係において剛性の倍率を r 1 荷重の倍率を r 2 とすると 変形の倍率は (r 2 /r 1 ) となることがわかる ここで 全体の特性が (2.9) 式のように関数の形で与えられるとする Q= f( U) (2.9) (2.9) 式に (2.4) 式と (2.8) 式の関係を適用すると 3
7 r = 1 qy r2 f uy r2 (2.10) となる (2.10) 式の意味するところは 全体の特性を表すバイリニアモデルの復元力関数 f が用意されている場合 変形を (r 1 /r 2 ) 倍して関数に入力し 得られた荷重を r 2 倍したものが構成ばねの復元力となるということである 例えば 8 本のばねで構成される MSS モデルの場合 r 1 =0.25 r 2 = となる よって 復元力関数に対しては変形を 倍した値 (r 1 /r 2 =0.25/0.1989=1.257) を入力して 得られた荷重を 倍したものが構成ばねの荷重となる (b) 修正バイリニアモデル修正バイリニアモデルは 高減衰積層ゴムに特有に見られる履歴ループ形状のせん断ひずみ依存性を表現するために提案されたモデルである 3) 履歴ループはバイリニア型であるが バイリニア型のループ形状を規定する 3 つのパラメータ ( 初期剛性 K 1 降伏後剛性 K 2 降伏荷重 Q y ) の値を 実験から得られた履歴ループ面積と等価になるように (2.11)~(2.13) 式によって決定する 2 u (1 u) h K1 = 2u π h eq eq K eq (2.11) K2 = (1 u) Keq (2.12) Q y uqm K1 = K K 1 2 (2.13) ここに K eq は等価剛性 h eq は等価粘性減衰定数 u は荷重切片比である K eq はゴムの等価せん断弾性率 G eq 積層ゴムの断面積 A r 積層ゴムのゴム総厚 H r より K eq Geq Ar = (2.14) H r によって計算される 通常 G eq h eq u はせん断ひずみ γ の関数として表現されている 5) Qm Qu Qm Qy K2 荷重 Keq Xm 荷重 Qu K1 Xm ΔW heq= 2π QmXm ΔW: ループ面積変形 Qu スケルトンカーブ 変形 図 2.3 修正バイリニアモデルの概念 4
8 (c) 菊地モデル菊地モデルは 高減衰積層ゴムの荷重変形関係を図 2.4 のように非線形弾性成分 (2.16) 式と履歴減衰成分 (2.17) 式に分けて評価し これらを (2.15) 式によって合わせて表現するモデルである 4) (2.16) 式や (2.17) 式のように復元力関数には曲線系の関数を用いており パラメータの適切な評価によって 図 2.4(a), (b) のように積層ゴムに特有な復元力特性を精密に表現できるのが特徴である Q= Q1 + Q2 (2.15) n { } 1 Q1 = (1 u ) x± x (2.16) 2 a(1 ± x) c(1 ± x) { } Q2 =± uqm 1 2 e + b(1 ± x) e (2.17) ここに a, b, c, n は履歴ループの形状を規定するパラメータである a, b は履歴ループ面積を実験値と等価にするという条件の下で (2.18) 式と (2.19) 式で評価する c, n は (2.18) 式や (2.19) 式にある等価粘性減衰定数 h eq や荷重切片比 u と同様に あらかじめせん断ひずみを変数とする実験式を用意しておく 1 e a 2a 2u π h eq = (2.18) 2u π h 2 2 eq 2 a b= c 2+ ( e 1) u a (2.19) Q 1 Q 2 Q 1 +Q 荷重 0 荷重 変形 変形 (a) 小変形レベル (b) 大変形レベル 図 2.4 菊地モデルの概念 5
9 2.3 山本モデル 山本モデルは MSS モデルと同じ水平 2 方向の自由度を有するばね要素である しかし MSS モデルのように他の復元力モデルと組み合わされるものではなく モデル単体で高減衰積層ゴムの水平 2 方向特性を表現する 山本モデルでは水平 2 方向加力時の復元力を原点に向かう力 Fr と略進行方向逆向きの力 Fs に分離して考えている 略進行方向とは 後に定義する 移動原点 に向かう方向である 移動原点とは半径 α の円 ( 更新曲線 ) を伴って移動するもので 変位位置が更新曲線上から外部に移動する際に移動するものとする 更新曲線内に変位位置がある場合は移動しない 山本モデルの概念を図 2.5 に示す モデル全体としては図 2.5 (c) のような構成になる K 1 は更新曲線に対応するバネを表現したもので Fs = K 1 α となる α を一定としたため K 1 は Fs に対応して変化するばねとなる この提案手法において分離されるそれぞれの力の意味として 概ね Fr は弾性的な特性 Fs はエネルギーを吸収する ( 弾 ) 塑性および粘 ( 弾 ) 性的な特性を表すと考えている 以下にモデル化の手順を示す まず 変位点 P から原点 O および移動原点 Q に向かう単位ベクトルをそれぞれ u, v と表す PO u =, PQ v = PO PQ (2.20) ここで変位点が P i から P i+ 1 に移動するとき 移動原点 Q は下記の式に従い i Q i+ 1 に移動する Q = ipi + 1 α OQi+ 1 OQ (2.21) i QiPi + 1 > α OQi + 1 = OPi + 1 α w (2.22) ここに w はQ i から P i+ 1 に向かう単位ベクトルである w = Q P Q P i i+ 1 i i+ 1 (2.23) 次に せん断ひずみε および断面積 A より各変位位置における Fr, Fs を算出する Fr = σ r A Fs = σs A (2.24) ここで ε < 2.0 ε 2.0 σr = 0.22ε σr = 0.22ε ( ε 2 2.0) (2.25) 2 r σs = 0.25 ( ε ) (2.26) α 6
10 ここで r は更新曲線内に変位位置がある場合の移動原点と変位点との距離であり 図 2.5 (d) で定義される 単位ベクトルu, v および Fr, Fs より 復元力 F を求める F = Fr u + Fs v (2.27) 点 P i+1 更新曲線 変位の経路 点 P i 点 Q i+1 変位点 P Fs 移動原点 Q α 点 Q i Fr α 復元力 F 原点 O (a) 移動原点の移動方法 (b) 復元力の分離 Fr 点 P j α 変位点 P 原点 O 点 Q j+1 = 点 Q j r 点 P j+1 K 1 Fs 移動原点 Q (d) 更新曲線内に変位点がある場合 (c) モデルの構成 図 2.5 山本モデルの概念 7
11 2.4 加力試験結果との比較 (a) 1 方向加力試験各復元力モデルの傾向を把握するために 1 方向加力試験のシミュレーション解析を行った 試験体は 高減衰ゴム系積層ゴム (X0.6 タイプ ) ゴム径 225mm ゴム総厚 44.8mm 2 次形状係数 S 2 =5.0 である 解析対象とした試験データは 一定面圧 ( 基準面圧 13MPa) の下で せん断ひずみ % の正負繰り返し加力試験 ( 各せん断ひずみ 3 サイクルの加力 ) から得られたものである 6) 解析結果との比較には 3 サイクル目の履歴ループを用いている 解析に用いたモデルは以下の 3 種類である 1 修正バイリニアモデル 2 菊地モデル 3 山本モデル図 2.6 に試験結果と各モデルによる解析結果を比較して示す 修正バイリニアモデルでは 設計式の適用ひずみが 270% までのために それを超えたひずみ領域での解析は行っていない 各モデルの適用ひずみ領域の範囲内では試験結果と解析結果に大きな乖離は見られず X0.6 タイプの積層ゴムの復元力特性が概ね良好に再現されている 特に 菊地モデルと山本モデルは ハードニングが明瞭となるせん断ひずみ 300~400% の載荷時の荷重変形関係を非常に精度良く表現している ただし 除荷時の荷重変形関係では 菊地モデルが試験結果と同様に曲線的に荷重変形関係を表現しているのに対して 山本モデルではほぼ直線的になっている 8
12 (a) 修正バイリニアモデル (b) 菊地モデル (c) 山本モデル 図 方向加力試験の解析結果 9
13 (b) 2 方向加力試験続いて 2 方向加力試験のシミュレーション解析を行った 試験体は 高減衰ゴム系積層ゴム (X0.6 タイプ ) ゴム径 160mm ゴム総厚 31.5mm 2 次形状係数 S 2 =5.08 である 解析対象とした試験は 面圧 10MPa の下で長軸と短軸の比を 2:1 とする楕円加力試験である 長軸のせん断ひずみは % であり 各ひずみで 3 サイクルの加力を行っている 解析に用いたモデルは 以下の 4 種類である 1MSS 修正バイリニアモデル 2MSS 菊地モデル 3 山本モデル 4MSS 山本モデルこのうち MSS モデルはいずれも 8 本のばねで構成されるモデル (180 を 8 等分 ) とした 図 2.7 に試験結果と各モデルによる解析結果を比較して示す MSS 修正バイリニアモデルは 長軸のせん断ひずみが 250% の時 約 1.25 倍で評価される構成ばねの変形が 270% を超えるために計算できず 解析は長軸のせん断ひずみが 200% までとしている それ以外のモデルについては 長軸のせん断ひずみ 250% までの解析が可能であった 試験結果では 短軸方向 (Y 方向 ) の荷重変位関係において荷重切片が高くなり履歴ループが膨らむ傾向は 長軸のせん断ひずみが 150% を超える場合に顕著となる 解析結果との比較では 長軸方向 (X 方向 ) の荷重変位関係については いずれも試験結果と良い対応が見られる 一方 短軸方向 (Y 方向 ) の荷重変位関係では 荷重切片が高くなり履歴ループが膨らむ傾向が山本モデルでは良好に表現されている しかし MSS モデルでは 変位 0 付近で荷重が極大となる傾向は表現されているものの 膨らみ方が十分ではなく その差は長軸のせん断ひずみが 200% 以上の場合に顕著となる 10
14 Y 軸 ( 短軸 ) X 軸 ( 長軸 ) 加力変位オービット (a) MSS 修正バイリニア モデル (b) MSS 菊地モデル (c) 山本モデル (d) MSS 山本モデル 図 方向加力試験の解析結果 11
15 3. 試設計免震建物の応答解析本章では 2 方向地震入力 および高減衰ゴム系積層ゴムの 2 方向のモデル化が免震建物の応答に及ぼす影響を 試設計免震建物の地震応答解析により検討する 3.1 免震建物モデル実在の 14 階建ての鉄骨造建物を参考に 図 3.1 のような X,Y,θz 方向の自由度をもつ等価せん断モデルを作成した なお ねじれ方向 (θz 方向 ) にも自由度を設定しモデル化を行っているが 偏心およびねじれ入力を考えていないため 結果としてねじれない 表 3.1 に上部構造の構造諸元を示す 建物応答は線形範囲内に収まると考え 線形モデルとしている 基礎固定時の周期は 1.80 秒 (X 方向 ) 1.92 秒 (Y 方向 ) 1.81 秒 (θ 方向 ) である 上部構造の減衰は剛性比例型とし 基礎固定時の各方向の 1 次固有振動数に対して減衰定数 h=2% を与えた アイソレータとしては高減衰ゴム系積層ゴム (X0.6 タイプ, ゴム総厚 20cm) のみを使用し ダンパーは設置しない 積層ゴムは支持荷重の分布を考慮し 図 3.1 に示すように 3 種類の大きさの積層ゴムを平面的に配置した 面圧の平均値は 14.0MPa である 並進方向全体系 1 次周期は 免震層として修正バイニリアモデルのγ=100% 変形時の等価剛性を用いた場合 X 方向で 4.56 秒 Y 方向で 4.60 秒となった Y X,Y,θの自由度をもつ θ X θ Y X 図 3.1 免震建物モデル 12
16 表 3.1 上部構造の構造諸元 階 重量階高剛性 (X) 剛性 (Y) 回転慣性重量ねじり剛性 [kn] [cm] [kn/cm] [kn/cm] [kn cm 2 ] [kn cm/rad] B1 27,
17 3.2 入力地震動入力地震動は 実地震観測記録の NS EW の位相を用い 告示スペクトル ( 極稀レベル ) に適合させた 3 波とする 実観測記録は 以下の 3 地震の記録とする 年紀伊半島南東沖地震 KIK-NET OSKH02 の観測記録 ( 以下 OSKH02) 年十勝沖地震 K-NET HKD077( 釧路 ) の観測記録 ( 以下 HKD077) 年兵庫県南部地震 JMA 神戸の観測記録 ( 以下 JMA 神戸 ) 以下 1を OSKH02 2を HKD077 3を JMA 神戸と称する さらに 文献 7) に従い 分配パラメータθ を導入して X 方向に NS 位相地震動を cosθ 倍 Y 方向に EW 位相地震動を sinθ 倍して 2 方向同時入力の地震応答解析を行う こうすることにより 1 方向入力と 2 方向入力とで入力エネルギーがほぼ一定となる θ の値は 0 から90 の範囲を10 刻みで変化させた 図 3.2 に入力地震動の加速度時刻歴波形 図 3.3 に加速度オービット 図 3.4 に速度応答スペクトルを示す なお 図 3.3 の加速度オービットでは X, Y 方向に分配パラメータをθ =30 とした場合を例示している 14
18 400 0 [Gal] PGA=309 [Gal] NS [s] [Gal] PGA=174 [Gal] EW [s] (a) 告示適合波 (2004 年紀伊半島南東沖地震,KIK-NET OSKH02 位相 ) [Gal] PGA=291 [Gal] NS [s] [Gal] PGA=215 [Gal] EW [s] (b) 告示適合波 (2003 年十勝沖地震,K-NET HKD077 位相 ) [Gal] PGA=345 [Gal] NS -400 [s] [Gal] PGA=184 [Gal] EW [s] (c) 告示適合波 (1995 年兵庫県南部地震,JMA 神戸位相 ) 図 3.2 入力地震動波形 15
19 400 acc.-ew [Gal] acc.-ns [Gal] (a) 告示適合波 (2004 年紀伊半島南東沖地震,KIK-NET OSKH02 位相 ) 400 acc.-ew [Gal] acc.-ns [Gal] (b) 告示適合波 (2003 年十勝沖地震,K-NET HKD077 位相 ) 400 acc.-ew [Gal] acc.-ns [Gal] (c) 告示適合波 (1995 年兵庫県南部地震,JMA 神戸位相 ) 図 3.3 加速度オービット ( 分配パラメータθ = 30 の場合 ) 16
20 告示 OSKH02-NS OSKH02-EW h=0.05 Sv [cm/s] T [sec] (a) 告示適合波 (2004 年紀伊半島南東沖地震,KIK-NET OSKH02 位相 ) 120 告示 HKD077-NS HKD077-EW 100 h=0.05 Sv [cm/s] T [sec] (b) 告示適合波 (2003 年十勝沖地震,K-NET HKD077 位相 ) 120 告示 JMA 神戸 -NS JMA 神戸 -EW 100 h=0.05 Sv [cm/s] T [sec] (c) 告示適合波 (1995 年兵庫県南部地震,JMA 神戸位相 ) 図 3.4 速度応答スペクトル 17
21 3.3 地震応答解析結果 2 章で積層ゴムの加力試験との比較を行った以下の 4 種類の解析モデル 1 MSS 修正バイリニアモデル 2 MSS 菊地モデル 3 山本モデル 4 MSS 山本モデルを用いて地震応答解析を実施した 図 3.1 の建物モデルの X 方向に NS 成分を Y 方向に EW 成分を対応させ 1 方向入力 (NS 成分のみ あるいは EW 成分のみ ) および 2 方向入力の地震応答解析を行った 最大応答値分布 ( 応答加速度 応答変位 層せん断力 層間変形 ) の比較を図 3.5~ 図 3.7 に示す 2 方向入力時の応答値の詳細 (X, Y 各方向の最大応答値分布および合成値 ( 二乗和平方根 ) と免震層のせん断力 - 層間変形関係 ) については付図に示す 最大応答値分布は いずれも X,Y の各方向の二乗和平方根を時刻歴で計算したときの最大値であり 左から順にθ = 0 (NS のみ ), θ = 30,θ = 90 (EW のみ ) の結果を並べて 4 種類の解析モデルによる解析結果を重ね描いている 免震層の応答変位は 40cm 前後であり 積層ゴムのせん断ひずみに換算して約 200% の応答値となった なお HKD077 位相の告示適合波をθ = 90 (EW のみ ) で入力した場合には 応答値が修正バイリニアモデルを MSS に展開した場合の限界ひずみ (1 方向で 270% の限界ひずみに対して 8 分割の場合は約 215%) を超えて計算が続行できなかったため 最大応答値は残りの 3 モデルについてのみ示している 初めに MSS 修正バイリニアモデル MSS 菊地モデル 山本モデルの比較を行う 応答加速度分布については いずれの告示適合波においても 解析モデルの違いに関わらず建物頂部が振られるという 2 次モードが励起された分布形状となっている 解析モデル間で大小関係に明確な傾向は見られない 一方 応答変位については MSS 修正バイリニアモデルと MSS 菊地モデルの値が近く いずれも山本モデルよりも 2~3 割程度小さい値を示す傾向が見られる 山本モデル 修正バイリニアモデル 菊地モデルとの比較では 各モデルが採用している設計式が異なること および山本モデルと MSS モデルでは力学モデルとしての考え方が異なることにより 応答値の違いを生じさせる要因の所在を特定しにくい そこで 山本モデルと 山本モデルを 1 方向のみに定義してこれに MSS モデルを適用して多方向へ展開した MSS 山本モデルの二者を比較することによって 力学モデルの考え方の違いによる 2 方向応答特性の差について考察を加える 山本モデルと MSS 山本モデルは 応答加速度 応答変位ともに近い値を示しており その差は最大で 1 割程度であった 山本モデルと他の MSS モデルの間に見られたような差は見られなかったことから 設計式が同じ場合 積層ゴムの最大応答せん断ひずみが 200% 程度の範囲内であれば 2 方向のモデル化が建物の応答値に及ぼす影響は少ないと考えられる 続いて 分配パラメータの影響を見るために 図 3.8~ 図 3.10 にθ を 0 ~90 の範囲で変化させたときの 各解析モデルの最大応答値をθ の変化と関連付けて示す まずは (a) の総入力エネルギーについて考察する いずれの告示適合波においても 総入力エネルギーはθ によらず一定である この傾向は どの解析モデルについても同様である これにより 分配パラメータθ を導入して NS 位相地震動に cosθ 倍 EW 位相地震動に sinθ 倍を乗じて 2 方向入力しても総入力エネル 18
22 ギーは変わらないことから 分配パラメータによる応答値の変化は解析モデルの考え方 (2 方向の連成効果の考え方 および設計式 ) によるものであることになる (b) の上部構造最大応答加速度については いずれの解析モデルを用いた場合においても グラフが V 字型となり 分配パラメータθ が30 ~60 の範囲で合成最大応答値が相対的に小さくなる傾向を示す これは X 方向と Y 方向では最大値発生時刻が異なり 1 方向入力とした場合 (θ = 0 あるいはθ = 90 ) に比べて合成最大応答値が小さくなるためである 山本モデルと MSS 山本モデルを比較すると 両者の差は他の解析モデルよりも小さく また大小関係に一定の傾向は見られない (c) 免震層最大応答変位 (d) 上部構造最大応答変位 (f) 上部構造最大層せん断力 (g) 上部構造最大層間変形角についても 同様に 1 方向入力とした場合 (θ = 0 あるいはθ = 90 ) が他の値よりも小さく 概ね V 字型の変化を示す 総じて 建物の応答値に関しては 2 方向入力時よりも 1 方向入力時の方が大きい値を示し 安全側の評価を与えている 図 3.8~ 図 3.10 の (g)~(i) は免震層の応答値 ( 応答変位と層せん断力 ) から計算した 700φ 積層ゴムのせん断応力度である (g) は積層ゴムのせん断力を断面積で除した平均せん断応力度 (h) は積層ゴムの X, Y 方向のせん断力とそれらに直交する変形から求めたねじれモーメントを極断面係数で除したねじれ応力度 ( 積層ゴム断面端部 すなわち積層ゴム側面上のねじれ応力度 ) である (i) の最大せん断応力度は (g) の平均せん断応力度と (h) のねじれ応力度を 時刻歴波形で足し合わせて最大値を求めたものである 2 方向入力の場合には 積層ゴム側面上には (g) のせん断応力度が生じていることになる (h) のねじれ応力度は 1 方向入力とした場合 (θ = 0 あるいはθ = 90 ) には発生せず 2 方向入力した場合の 30 ~60 の範囲で大きな値となる ねじれ応力度は山本モデルの値が最も大きく MSS モデルの値はいずれも山本モデルより小さくなる 山本モデルでは 積層ゴムの楕円加力試験の短軸方向で見られた履歴ループの膨らみを十分に評価していることにより ねじれ応力度を他より大きく評価していると考えられる ねじれ応力度と平均せん断応力を合わせた最大せん断応力度に関しては 山本モデルは MSS 山本モデルより 1 割程度大きな値となっている また HKD077 位相の告示適合波を入力した場合にはθ = 70 で積層ゴムの最大せん断応力度が最大値を示している 建物の応答値については 1 方向入力時の方が 2 方向入力時よりも大きかったが 積層ゴムの応答値については一概に 1 方向入力時の方が大きいとは言えない結果となった 山本モデルが積層ゴムの 2 方向加力試験結果を MSS モデルよりも正確に表現できている事実を考慮すると MSS モデルを用いて積層ゴムの限界値の検討を行う場合には 1 割程度の余裕を見込むことが望ましい 19
23 (a) 最大応答加速度 (b) 最大応答変位 (c) 最大応答層せん断力 (d) 最大応答層間変形図 3.5 最大応答値分布の比較 ( 告示適合波 KIK-NET OSKH02 位相 ) ( 左 :θ = 0 (NS のみ ), 中 :θ = 30, 右 :θ = 90 (EW のみ )) 20
24 (a) 最大応答加速度 (b) 最大応答変位 (c) 最大応答層せん断力 (d) 最大応答層間変形図 3.6 最大応答値分布の比較 ( 告示適合波 K-NET HKD077 位相 ) ( 左 :θ = 0 (NS のみ ), 中 :θ = 30, 右 :θ = 90 (EW のみ )) 21
25 (a) 最大応答加速度 (b) 最大応答変位 (c) 最大応答層せん断力 (d) 最大応答層間変形図 3.7 最大応答値分布の比較 ( 告示適合波 JMA 神戸位相 ) ( 左 :θ = 0 (NS のみ ), 中 :θ = 30, 右 :θ = 90 (EW のみ )) 22
26 (a) 総入力エネルギー (b) 上部構造加速度 (c) 免震層変位 (d) 上部構造変位 (e) 上部構造層せん断力 (f) 上部構造層間変形角 (g) 積層ゴム (700φ) の平均せん断応力度 (h) 積層ゴム (700φ) の端部ねじれ応力度 (i) 積層ゴム (700φ) の最大せん断応力度 図 3.8 分配パラメータによる最大合成応答値の変化 ( 告示適合波 KIK-NET OSKH02 位相 ) 23
27 (a) 総入力エネルギー (b) 上部構造加速度 (c) 免震層変位 (d) 上部構造変位 (e) 上部構造層せん断力 (f) 上部構造層間変形角 (g) 積層ゴム (700φ) の平均せん断応力度 (h) 積層ゴム (700φ) の端部ねじれ応力度 (i) 積層ゴム (700φ) の最大せん断応力度 図 3.9 分配パラメータによる最大合成応答値の変化 ( 告示適合波 K-NET HKD077 位相 ) 24
28 (a) 総入力エネルギー (b) 上部構造加速度 (c) 免震層変位 (d) 上部構造変位 (e) 上部構造層せん断力 (f) 上部構造層間変形角 (g) 積層ゴム (700φ) の平均せん断応力度 (h) 積層ゴム (700φ) の端部ねじれ応力度 (i) 積層ゴム (700φ) の最大せん断応力度 図 3.10 分配パラメータによる最大合成応答値の変化 ( 告示適合波 JMA 神戸位相 ) 25
29 4. まとめ本報告では 2 方向地震入力 および高減衰ゴム系積層ゴムの 2 方向のモデル化が免震建物の地震応答特性に与える影響について検討を行った 検討に用いた復元力モデルは従来実設計でよく用いられている修正バイリニアモデル 加力試験結果を精緻に表現した菊地モデル 2 方向加力試験結果を基に作成された山本モデルの 3 モデルである 修正バイリニアモデルおよび菊地モデルについては 1 方向の加力試験結果を基に作成されているため 2 方向に拡張するために MSS によりモデル化を行った また MSS による 2 方向モデルへの拡張の影響を明確にするために 山本モデルを 1 方向のみに定義してこれに MSS モデルを適用した MSS 山本モデルを比較対象に加えた なお 本報告で検討対象とした高減衰ゴム系積層ゴムは X0.6 タイプである 初めに 積層ゴム単体の加力試験結果と各モデルとの比較を行った 1 方向の加力試験結果に対する比較では 修正バイリニアモデル 菊地モデル 山本モデルは実験結果と良く一致する ただし 修正バイリニアモデルは適用限界が 270% ひずみまでであることに注意を要する 2 方向の加力試験結果 (2:1 の楕円加力試験 ) に対しては 長軸のひずみが 150% 程度までは全てのモデルが実験結果をよく再現している しかし 長軸のひずみが 200% 以上になると MSS によるモデル化では短軸の履歴ループが膨らむという特徴を十分に再現できない 山本モデルは この特徴を良く再現している 続いて これらの復元力モデルの差異が免震建物の地震応答特性に与える影響について検討した 検討に用いた入力地震動は 告示スペクトル適合波 3 波 (3 地震による実観測記録の NS 成分, EW 成分の位相を用いて作成 ) である これらの入力地震動を用いて 15 質点系振動モデルの水平 2 方向同時入力の地震応答解析を実施した NS, EW の各成分の入力割合は 総入力エネルギーがほぼ等価になるような条件の下で 1 方向のみの入力ケースも含めて複数ケースを設定した 4 種類の解析モデル および地震入力条件 (1 方向 あるいは 2 方向 および各成分の入力割合 ) による応答値の差異は 以下のように要約される 解析モデル間で応答加速度に関する大小関係に一定の傾向は見られなかったが 応答変位については 山本モデルと MSS 山本モデルが MSS 修正バイリニアモデルと MSS 菊地モデルよりも小さくなる傾向が 地震動の種類や NS 成分と EW 成分の入力割合に関係なく見られた これらの差は 各モデルが採用して設計式の違いによるものと考えられる 山本モデルと MSS 山本モデルの比較では 建物の応答加速度 応答変位ともに近い値を示した この時の積層ゴムの最大応答せん断ひずみは 200% 程度であったが 両モデルによる応答値の差は最大で 1 割程度であり 他の MSS モデル程の差は見られなかった 設計式が同じ場合 積層ゴムの最大応答せん断ひずみが 200% 程度の範囲内であれば 2 方向のモデル化が建物の応答値に及ぼす影響は少ないと考えられる 1 方向入力と 2 方向入力の違いについては 総入力エネルギーを等価にする考え方に従って NS 成分と EW 成分の倍率を設定した場合 建物の応答値に関しては 2 方向入力時の応答値が 1 方向入力時のそれを下回った これは 2 方向入力では各方向の最大値発生時刻が異なり 1 方向入力とした場合に比べて合成最大応答値が小さくなるためである よって 建物の応答値に関しては 1 方向入力時の応答値が安全側の評価となる 26
30 積層ゴム断面端部の最大せん断応力度については 2 方向入力ではねじれ応力度が加わるために 1 方向入力時よりも大きな応答値を与える場合があった さらに 山本モデルでは積層ゴムの楕円加力試験の短軸方向で見られた履歴ループの膨らみを正確に評価していることにより ねじれ応力度を MSS モデルより大きく評価した ねじれ応力度と平均せん断応力を合わせた最大せん断応力度に関しては 山本モデルが MSS 山本モデルより 1 割程度大きな値を示した 山本モデルが積層ゴムの 2 方向加力試験結果を MSS モデルよりも正確に表現できていることを考慮すると MSS モデルを用いて積層ゴムの限界値の検討を行う場合には 1 割程度の余裕を見込むことが望ましい 以上の検討結果は X0.6 タイプの高減衰ゴム系積層ゴムに対して 積層ゴムのせん断ひずみが約 200% となる入力レベルの水平 2 方向地震応答解析から得られたものである 他種の積層ゴムを用いる場合 あるいは本検討より大きな地震入力レベルを考える場合には 別途 検討が必要であることを付記する 27
31 参考文献 1) 和田章, 広瀬景一 : 2 方向地震動を受ける無限均等ラーメン構造の弾塑性応答性状, 日本建築学会構造系論文報告集, 第 399 号,pp.37-47,1989 年 5 月 2) 山本雅史, 嶺脇重雄, 米田春美, 東野雅彦, 和田章 : 高減衰積層ゴム支承の水平 2 方向変形時の力学特性に関する実大実験およびモデル化, 日本建築学会構造系論文集, 第 74 巻, 第 638 号,pp ,2009 年 4 月 3) 藤田隆史, 鈴木重信, 藤田聡 : 建物免震用の高減衰積層ゴムに関する研究 ( 第 1 報, 履歴復元力の基本特性と解析モデル ), 日本機械学会論文集 (C 編 ),56 巻,523 号,pp ,1990 年 4) M. Kikuchi and I. D. Aiken, An analytical hysteresis model for elastomeric seismic isolation bearings, Earthquake Engineering and Structural Dynamics, Vol.26, pp , ) ブリヂストン : 高減衰積層ゴム (X0.6) 技術資料,2008 年 6) 菊地優, 石井建, 加藤秀章 : 大変形 高軸力下における高減衰積層ゴムの力学挙動予測に関する研究, 構造工学論文集,Vol. 56B,2010 年 3 月 ( 掲載予定 ) 7) 米田春美, 山本雅史, 嶺脇重雄, 東野雅彦 : 高減衰積層ゴムの水平 2 方向入力に関する考察 ( その2)2 方向入力の地震応答解析, 日本建築学会大会学術講演梗概集 B,pp ,2009 年 8 月 28
32 付録 2 方向入力時の応答値 2 方向入力時の応答値のうち X, Y 各方向の最大応答値分布と それらの 2 乗和平方根の最大応答値分布 ( 時刻歴で合成 ) および免震層の層せん断力- 層間変形関係を 付表 1 のように示す 付表 1 2 方向入力地震応答解析結果の一覧 入力地震動 2 方向入力時の積層ゴムの最大応答値分布荷重変形関係 告示波 (2004 年紀伊半島南東沖地震, KIK-NET OSKH02 位相 ) 付図 1 付図 2 告示波 (2003 年十勝沖地震, K-NET HKD077 位相 ) 付図 3 付図 4 告示波 (1995 年兵庫県南部地震, JMA 神戸位相 ) 付図 5 付図 6 29
33 (a) 最大応答加速度 (b) 最大応答変位 (c) 最大応答層せん断力 (d) 最大応答層間変形 付図 1 最大応答値分布 ( 告示適合波 KIK-NET OSKH02 位相, 分配パラメータ θ = 30 ) 30
34 (a) MSS 修正バイリニアモデル (b) MSS 菊地モデル (c) 山本モデル (d) MSS 山本モデル 付図 2 免震層の荷重変位関係 ( 告示適合波 KIK-NET OSKH02 位相, 分配パラメータ θ = 30 ) 31
35 (a) 最大応答加速度 (b) 最大応答変位 (c) 最大応答層せん断力 (d) 最大応答層間変形 付図 3 最大応答値分布 ( 告示適合波 K-NET HKD077 位相, 分配パラメータ θ = 30 ) 32
36 (a) MSS 修正バイリニアモデル (b) MSS 菊地モデル (c) 山本モデル (d) MSS 山本モデル 付図 4 免震層の荷重変位関係 ( 告示適合波 K-NET HKD077 位相, 分配パラメータ θ = 30 ) 33
37 (a) 最大応答加速度 (b) 最大応答変位 (c) 最大応答層せん断力 (d) 最大応答層間変形 付図 5 最大応答値分布 ( 告示適合波 JMA 神戸位相, 分配パラメータ θ = 30 ) 34
38 (a) MSS 修正バイリニアモデル (b) MSS 菊地モデル (c) 山本モデル (d) MSS 山本モデル 付図 6 免震層の荷重変位関係 ( 告示適合波 JMA 神戸位相, 分配パラメータ θ = 30 ) 35
施設・構造1-5b 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)新耐震指針に照らした耐震安全性評価(中間報告)(原子炉建屋の耐震安全性評価) (その2)
原子炉建屋屋根版の水平地震応答解析モデル 境界条件 : 周辺固定 原子炉建屋屋根版の水平方向地震応答解析モデル 屋根版は有限要素 ( 板要素 ) を用い 建屋地震応答解析による最上階の応答波形を屋根版応答解析の入力とする 応答解析は弾性応答解析とする 原子炉建屋屋根版の上下地震応答解析モデル 7.E+7 6.E+7 実部虚部固有振動数 上下地盤ばね [kn/m] 5.E+7 4.E+7 3.E+7
More information本日話す内容
6CAE 材料モデルの VV 山梨大学工学部土木環境工学科吉田純司 本日話す内容 1. ゴム材料の免震構造への応用 積層ゴム支承とは ゴムと鋼板を積層状に剛結 ゴム層の体積変形を制限 水平方向 鉛直方向 柔 剛 加速度の低減 構造物の支持 土木における免震 2. 高減衰積層ゴム支承の 力学特性の概要 高減衰ゴムを用いた支承の復元力特性 荷重 [kn] 15 1 5-5 -1-15 -3-2 -1 1
More informationMicrosoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc
第 4 章 構造特性係数の設定方法に関する検討 4. はじめに 平成 年度 年度の時刻歴応答解析を実施した結果 課題として以下の点が指摘 された * ) 脆性壁の評価法の問題 時刻歴応答解析により 初期剛性が高く脆性的な壁については現在の構造特性係数 Ds 評価が危険であることが判明した 脆性壁では.5 倍程度必要保有耐力が大きくなる * ) 併用構造の Ds の設定の問題 異なる荷重変形関係を持つ壁の
More information構造力学Ⅰ第12回
第 回材の座屈 (0 章 ) p.5~ ( 復習 ) モールの定理 ( 手順 ) 座屈とは 荷重により梁に生じた曲げモーメントをで除して仮想荷重と考える 座屈荷重 偏心荷重 ( 曲げと軸力 ) 断面の核 この仮想荷重に対するある点でのせん断力 たわみ角に相当する曲げモーメント たわみに相当する ( 例 ) 単純梁の支点のたわみ角 : は 図 を仮想荷重と考えたときの 点の支点反力 B は 図 を仮想荷重と考えたときのB
More informationtext5
第 5 話地震 風応答を予測しよう この時点では 免震層の位置 仮定断面が決まり 意匠デザインの建物平面 立面計画図がある程度できあがり 構造デザインは解析フレームモデル 免震部材の種類 配置が決まった状態にあるとします 想定した地震荷重や免震層の最大変形を以下の簡易な方法で確認をします 勿論 この時点で観測波を用いた応答解析をすることも十分可能ですが そのためには 建物の振動解析モデルの作成が必要となるため
More informationが繰り返し生じる可能性がある 2011 年東北地方太平洋沖地震では 東北 関東地方のみならず震源から 700km ほど離れた大阪でも長周期地震動により超高層建築物などに長時間の揺れが観測された 建設地点による振幅の大小はあるものの 免震構造においても免震層の応答変位ならびに上部構造の絶対応答加速度が
第 1 章はじめに 1-1 背景我が国において 積層ゴムを使用した本格的な免震構造は 1980 年代前半から始まる 当初は 日本建築センターにおいて事前に 免震システムに対する研究委員会の審査を受けることが求められた そののち 高さ 60m を超える超高層建築物と同様に 建築物ごとに時刻歴応答解析による耐震安全性の検証を伴う免震評定を受けた後 大臣認定を取得していた 従って 1980 年代の免震建築物は
More informationMicrosoft PowerPoint - zairiki_3
材料力学講義 (3) 応力と変形 Ⅲ ( 曲げモーメント, 垂直応力度, 曲率 ) 今回は, 曲げモーメントに関する, 断面力 - 応力度 - 変形 - 変位の関係について学びます 1 曲げモーメント 曲げモーメント M 静定力学で求めた曲げモーメントも, 仮想的に断面を切ることによって現れる内力です 軸方向力は断面に働く力 曲げモーメント M は断面力 曲げモーメントも, 一つのモーメントとして表しますが,
More information2015/11/ ( 公財 ) 建築技術教育センター平成 27 年度普及事業第 4 回勉強会於 : 大垣ガスほんのりプラザ 近似応答計算の要点 (1 質点系の応答 ) 齋藤建築構造研究室齋藤幸雄 現行の耐震規定 ( 耐震性能評価法 ) 超高層建築物等を除いて 静的計算 (
2015.11.29 ( 公財 ) 建築技術教育センター平成 27 年度普及事業第 4 回勉強会於 : 大垣ガスほんのりプラザ 近似応答計算の要点 (1 質点系の応答 ) 齋藤建築構造研究室齋藤幸雄 現行の耐震規定 ( 耐震性能評価法 ) 超高層建築物等を除いて 静的計算 ( 地震時の応力計算や保有水平耐力の算定等 ) によっており 地震時の応答変位等を直接算定 ( 動的応答計算 ) するものではない
More informationMicrosoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード]
弾性力学入門 年夏学期 中島研吾 科学技術計算 Ⅰ(48-7) コンピュータ科学特別講義 Ⅰ(48-4) elast 弾性力学 弾性力学の対象 応力 弾性力学の支配方程式 elast 3 弾性力学 連続体力学 (Continuum Mechanics) 固体力学 (Solid Mechanics) の一部 弾性体 (lastic Material) を対象 弾性論 (Theor of lasticit)
More information第 4 週コンボリューションその 2, 正弦波による分解 教科書 p. 16~ 目標コンボリューションの演習. 正弦波による信号の分解の考え方の理解. 正弦波の複素表現を学ぶ. 演習問題 問 1. 以下の図にならって,1 と 2 の δ 関数を図示せよ δ (t) 2
第 4 週コンボリューションその, 正弦波による分解 教科書 p. 6~ 目標コンボリューションの演習. 正弦波による信号の分解の考え方の理解. 正弦波の複素表現を学ぶ. 演習問題 問. 以下の図にならって, と の δ 関数を図示せよ. - - - δ () δ ( ) - - - 図 δ 関数の図示の例 δ ( ) δ ( ) δ ( ) δ ( ) δ ( ) - - - - - - - -
More informationMicrosoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード]
亀裂の変形特性を考慮した数値解析による岩盤物性評価法 地球工学研究所地圏科学領域小早川博亮 1 岩盤構造物の安定性評価 ( 斜面の例 ) 代表要素 代表要素の応力ひずみ関係 変形: 弾性体の場合 :E,ν 強度: モールクーロン破壊規準 :c,φ Rock Mech. Rock Engng. (2007) 40 (4), 363 382 原位置試験 せん断試験, 平板載荷試験 原位置三軸試験 室内試験
More information強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦
強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 1. 実験目的 大和建工株式会社の依頼を受け 地下建設土留め工事の矢板と腹起こしの間に施工する 強 化プラスチック製の裏込め材 の耐荷試験を行って 設計荷重を保証できることを証明する 2. 試験体 試験体の実測に基づく形状を次に示す 実験に供する試験体は3
More informationPowerPoint Presentation
Non-linea factue mechanics き裂先端付近の塑性変形 塑性域 R 破壊進行領域応カ特異場 Ω R R Hutchinson, Rice and Rosengen 全ひずみ塑性理論に基づいた解析 現段階のひずみは 除荷がないとすると現段階の応力で一義的に決まる 単純引張り時の応カーひずみ関係 ( 構成方程式 ): ( ) ( ) n () y y y ここで α,n 定数, /
More informationMicrosoft Word - ⑩建築2森清.doc
上町断層帯地震に対する免震建物 超高層建物の応答性状 Seismic Response of Base-isolated Buildings and High-rise Buildings for Uemachi Fault Earthquake 森清宣貴 *1 太田寛 *1 神澤宏明 *1 Nobuki Morikiyo Hiroshi Ohta Hiroaki Kamisawa 要旨 ( 社 )
More informationスライド タイトルなし
高じん性モルタルを用いた 実大橋梁耐震実験の破壊解析 ブラインド 株式会社フォーラムエイト 甲斐義隆 1 チーム構成 甲斐義隆 : 株式会社フォーラムエイト 青戸拡起 :A-Works 代表 松山洋人 : 株式会社フォーラムエイト Brent Fleming : 同上 安部慶一郎 : 同上 吉川弘道 : 東京都市大学総合研究所教授 2 解析モデル 3 解析概要 使用プログラム :Engineer s
More information<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>
-1 ポイント : 材料の応力とひずみの関係を知る 断面内の応力とひずみ 本章では 建築構造で多く用いられる材料の力学的特性について学ぶ 最初に 応力とひずみの関係 次に弾性と塑性 また 弾性範囲における縦弾性係数 ( ヤング係数 ) について 建築構造用材料として代表的な鋼を例にして解説する さらに 梁理論で使用される軸方向応力と軸方向ひずみ あるいは せん断応力とせん断ひずみについて さらにポアソン比についても説明する
More informationMicrosoft PowerPoint - fuseitei_6
不静定力学 Ⅱ 骨組の崩壊荷重の計算 不静定力学 Ⅱ では, 最後の問題となりますが, 骨組の崩壊荷重の計算法について学びます 1 参考書 松本慎也著 よくわかる構造力学の基本, 秀和システム このスライドの説明には, 主にこの参考書の説明を引用しています 2 崩壊荷重 構造物に作用する荷重が徐々に増大すると, 構造物内に発生する応力は増加し, やがて, 構造物は荷重に耐えられなくなる そのときの荷重を崩壊荷重あるいは終局荷重という
More information<4D F736F F D208C46967B926E906B82CC96C6906B8C9A95A8899E939A89F090CD>
平成 29 年 9 月 1 日 観測記録に基づく免震住宅の地震応答解析 - 216 年熊本地震 - 1. はじめに 216 年 4 月 16 日 1 時 25 分に発生した熊本地震は マグニチュード 7.3 最大震度 7 と発表されています 防災科学技術研究所では 強震観測網 (K-NET KiK-net) により観測されたデータを公開データしています この観測地震動を用いて 免震住宅の地震応答解析を実施しました
More information<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E631318FCD5F AB8D5C90AC8EAE816A2E B8CDD8AB B83685D>
弾塑性構成式 弾塑性応力 ひずみ解析における基礎式 応力の平衡方程式 ひずみの適合条件式 構成式 (), 全ひずみ理論 () 硬化則 () 塑性ポテンシャル理論の概要 ひずみ 応力の増分, 速度 弾性丸棒の引張変形を考える ( 簡単のため 公称 で考える ). 時間増分 dt 時刻 t 0 du u 時刻 t t 時刻 t t のひずみ, 応力 u, 微小な時間増分 dt におけるひずみ増分, 応力増分
More informationMicrosoft Word - 1B2011.doc
第 14 回モールの定理 ( 単純梁の場合 ) ( モールの定理とは何か?p.11) 例題 下記に示す単純梁の C 点のたわみ角 θ C と, たわみ δ C を求めよ ただし, 部材の曲げ 剛性は材軸に沿って一様で とする C D kn B 1.5m 0.5m 1.0m 解答 1 曲げモーメント図を描く,B 点の反力を求める kn kn 4 kn 曲げモーメント図を描く knm 先に得られた曲げモーメントの値を
More information「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う島根原子力発電所3号機の耐震安全性評価結果中間報告書の提出について
平成 年 9 月 日中国電力株式会社 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 の改訂に伴う島根原子力発電所 号機の耐震安全性評価結果中間報告書の提出について 当社は本日, 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 の改訂に伴う島根原子力発電所 号機の耐震安全性評価結果中間報告書を経済産業省原子力安全 保安院に提出しました また, 原子力安全 保安院の指示に基づく島根原子力発電所 号機原子炉建物の弾性設計用地震動
More informationを 0.1% から 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% まで増大する正負交番繰り返し それぞれ 3 回の加力サイクルとした 加力図および加力サイクルは図に示すとおりである その荷重 - 変位曲線結果を図 4a から 4c に示す R6-1,2,3 は歪度が 1.0% までは安定した履歴を示した
エネルギー吸収を向上させた木造用座屈拘束ブレースの開発 Development of Buckling Restrained Braces for Wooden Frames with Large Energy Dissapation 吉田競人栗山好夫 YOSHIDA Keito, KURIYAMA Yoshio 1. 地震などの水平力に抵抗するための方法は 種々提案されているところであるが 大きく分類すると三種類に分類される
More informationMicrosoft PowerPoint - H24 aragane.pptx
海上人工島の経年品質変化 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー ( 埋土施工前に地盤改良を行う : 一面に海上 SD を打設 ) 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー
More information<4D F736F F F696E74202D D D4F93AE89F097E D F4390B32E B93C782DD8EE682E
DYMO を用いた動的解析例 単柱式鉄筋コンクリート橋脚の動的耐震設計例 解説のポイント DYMOを使った動的解析による耐震性能照査の流れ 構造のモデル化におけるポイント 固有振動解析 動的解析条件 動的解析結果 ( 各種応答 ) の見方 安全性の照査 形状寸法あるいは支承諸元の変更始め 橋梁構造のモデル作成 固有振動解析による橋梁の固有振動特性の把握 動的解析条件の設定 動的解析の実施及び解析結果の評価
More informationFEM原理講座 (サンプルテキスト)
サンプルテキスト FEM 原理講座 サイバネットシステム株式会社 8 年 月 9 日作成 サンプルテキストについて 各講師が 講義の内容が伝わりやすいページ を選びました テキストのページは必ずしも連続していません 一部を抜粋しています 幾何光学講座については 実物のテキストではなくガイダンスを掲載いたします 対象とする構造系 物理モデル 連続体 固体 弾性体 / 弾塑性体 / 粘弾性体 / 固体
More informationMicrosoft PowerPoint - suta.ppt [互換モード]
弾塑性不飽和土構成モデルの一般化と土 / 水連成解析への適用 研究の背景 不飽和状態にある土構造物の弾塑性挙動 ロックフィルダム 道路盛土 長期的に正確な予測 不飽和土弾塑性構成モデル 水頭変動 雨水の浸潤 乾湿の繰り返し 土構造物の品質変化 不飽和土の特徴的な力学特性 不飽和土の特性 サクション サクション s w C 飽和度が低い状態 飽和度が高い状態 サクションの効果 空気侵入値 B. サクション増加
More informationtext4
第 4 話免震層を設計しよう ここでは上部構造のフレームの設定ができた段階とします 免震部材の支持荷重は 長期荷重時と地震時荷重時に分けて明らかにします 特に 地震時荷重時は フレームの非対称性によって加力方向で大きく異なってきます X,Y 共に正負の2 方向加力時の確認を行います 更に 平面形状が非対称な建物や超高層建物では45 度 135 度方向の確認も重要です 立体フレームモデルでは 45 度
More information周期時系列の統計解析 (3) 移動平均とフーリエ変換 nino 2017 年 12 月 18 日 移動平均は, 周期時系列における特定の周期成分の消去や不規則変動 ( ノイズ ) の低減に汎用されている統計手法である. ここでは, 周期時系列をコサイン関数で近似し, その移動平均により周期成分の振幅
周期時系列の統計解析 3 移動平均とフーリエ変換 io 07 年 月 8 日 移動平均は, 周期時系列における特定の周期成分の消去や不規則変動 ノイズ の低減に汎用されている統計手法である. ここでは, 周期時系列をコサイン関数で近似し, その移動平均により周期成分のがどのように変化するのか等について検討する. また, 気温の実測値に移動平均を適用した結果についてフーリエ変換も併用して考察する. 単純移動平均の計算式移動平均には,
More information[ 振動の発生 ] 第 1 章 土木振動学序論 [ 振動の発生 ] 外力と内力内力が釣り合って静止釣り合って静止した状態 :[: [ 平衡状態 ] 振動の発生振動の発生 :[ 平衡状態 ] が破られ 復元力復元力が存在すると振動が発生する つまり (1) 平衡 ( 静止 ) 状態が破られる (2)
[ 振動の発生 ] 第 1 章 土木振動学序論 [ 振動の発生 ] 外力と内力内力が釣り合って静止釣り合って静止した状態 :[: [ 平衡状態 ] 振動の発生振動の発生 :[ 平衡状態 ] が破られ 復元力復元力が存在すると振動が発生する つまり (1) 平衡 ( 静止 ) 状態が破られる (2) 運動が発生する (3) 復元力があると 振動状態になる 自由度 (degree of freedom)
More information<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>
第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ 1-1 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ ポイント : モールの定理を用いて 静定梁のたわみを求める 断面力の釣合と梁の微分方程式は良く似ている 前章では 梁の微分方程式を直接積分する方法で 静定梁の断面力と変形状態を求めた 本章では 梁の微分方程式と断面力による力の釣合式が類似していることを利用して 微分方程式を直接解析的に解くのではなく 力の釣合より梁のたわみを求める方法を学ぶ
More information<5F5F4A AD690BC82A8926D82E782B981698F4390B3816A>
木造限界耐力計算における 階建てモデルの変位増分解析と平屋モデルについて - 木造軸組の限界耐力計算による耐震性能評価の適用に関する注意 - 平成 年 5 月 ( 修正 ) JSCA 関西木造住宅レビュー委員会 階も 階も同程度の変形量となって両方の階が大きく塑性域に入る場合 時刻歴応答解析 限界耐力計算 ( 変位増分による ) いずれの方法によってもバラツキが大きく 解が不安定になりやすいことが数値シミュレーションによって確認されています
More informationPowerPoint プレゼンテーション
材料実験演習 第 6 回 2017.05.16 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 実験レポート評価 講義 演習 6,7 5 月 16 日 8 5 月 23 日 5 月 30 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート 鉄筋コンクリート梁実験レポート作成
More information<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631318FCD2E646F63>
11-1 第 11 章不静定梁のたわみ ポイント : 基本的な不静定梁のたわみ 梁部材の断面力とたわみ 本章では 不静定構造物として 最も単純でしかも最も大切な両端固定梁の応力解析を行う ここでは 梁の微分方程式を用いて解くわけであるが 前章とは異なり 不静定構造物であるため力の釣合から先に断面力を決定することができない そのため 梁のたわみ曲線と同時に断面力を求めることになる この両端固定梁のたわみ曲線や断面力分布は
More informationパソコンシミュレータの現状
第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に
More information検討の背景 10Hz を超える地震動成分の扱いに関する日 - 米の相違 米国 OBE (SSE ) EXCEEDANCE CRITERIA 観測された地震動が設計基準地震動を超えたか否かの判定振動数範囲 : 1Hz - 10Hz (10Hz 以上は評価対象外 ) 地震ハザードのスクリーニング (Ne
第 14 回日本地震工学シンポジウム G011-Fri-6 10Hz を超える地震動成分と機械設備の健全性 に関する考察 2014 年 12 月 5 日 落合兼寛 ( 一般社団法人 ) 原子力安全推進協会 Copyright 2012 by. All Rights Reserved. 検討の背景 10Hz を超える地震動成分の扱いに関する日 - 米の相違 米国 OBE (SSE ) EXCEEDANCE
More informationPowerPoint プレゼンテーション
材料実験演習 第 6 回 2015.05.17 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 講義 演習 6,7 5 月 17 日 8 5 月 24 日 5 月 31 日 9,10 6 月 7 日 11 6 月 14 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート
More informationSlide 1
Release Note Release Date : Jun. 2015 Product Ver. : igen 2015 (v845) DESIGN OF General Structures Integrated Design System for Building and General Structures Enhancements Analysis & Design 3 (1) 64ビットソルバー及び
More information物理演習問題
< 物理 > =0 問 ビルの高さを, ある速さ ( 初速 をとおく,において等加速度運動の公式より (- : -= t - t : -=- t - t (-, 式よりを消去すると t - t =- t - t ( + - ( + ( - =0 0 t t t t t t ( t + t - ( t - =0 t=t t=t t - 地面 ( t - t t +t 0 より, = 3 図 問 が最高点では速度が
More information<88AE3289F188CF88F589EF E786264>
液状化の検討方法について 資料 -6 1. 液状化の判定方法 液状化の判定は 建築基礎構造設計指針 ( 日本建築学会 ) に準拠して実施する (1) 液状化判定フロー 液状化判定フローを図 -6.1 に示す START 判定対象土層の設定 (2) 判定対象土層 液状化の判定を行う必要がある飽和土層は 一般に地表面から 2m 程度以浅の沖積層で 考慮すべき土の種類は 細粒分含有率が 35% 以下の土とする
More information国土技術政策総合研究所 研究資料
3. 解析モデルの作成汎用ソフトFEMAP(Ver.9.0) を用いて, ダムおよび基礎岩盤の有限要素メッシュを8 節点要素により作成した また, 貯水池の基本寸法および分割数を規定し,UNIVERSE 2) により差分メッシュを作成した 3.1 メッシュサイズと時間刻みの設定基準解析結果の精度を確保するために, 堤体 基礎岩盤 貯水池を有限要素でモデル化する際に, 要素メッシュの最大サイズならびに解析時間刻みは,
More information< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477>
長方形板の計算システム Ver3.0 適用基準 級数解法 ( 理論解析 ) 構造力学公式集( 土木学会発行 /S61.6) 板とシェルの理論( チモシェンコ ヴォアノフスキークリ ガー共著 / 長谷川節訳 ) 有限要素法解析 参考文献 マトリックス構造解析法(J.L. ミーク著, 奥村敏恵, 西野文雄, 西岡隆訳 /S50.8) 薄板構造解析( 川井忠彦, 川島矩郎, 三本木茂夫 / 培風館 S48.6)
More informationスライド 1
第 3 章 鉄筋コンクリート工学の復習 鉄筋によるコンクリートの補強 ( 圧縮 ) 鉄筋で補強したコンクリート柱の圧縮を考えてみよう 鉄筋とコンクリートの付着は十分で, コンクリートと鉄筋は全く同じように動くものとする ( 平面保持の仮定 ) l Δl 長さの柱に荷重を載荷したときの縮み量をとする 鉄筋及びコンクリートの圧縮ひずみは同じ量なのでで表す = Δl l 鉄筋及びコンクリートの応力はそれぞれの弾性定数を用いて次式で与えられる
More information2009 年 11 月 16 日版 ( 久家 ) 遠地 P 波の変位波形の作成 遠地 P 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに P U () t = S()* t E()* t P() t で近似的に計算できる * は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録
遠地 波の変位波形の作成 遠地 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに U () t S() t E() t () t で近似的に計算できる は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録 参照 ) ここで St () は地震の断層運動によって決まる時間関数 1 E() t は地下構造によって生じる種々の波の到着を与える時間関数 ( ここでは 直達 波とともに 震源そばの地表での反射波や変換波を与える時間関数
More information1
半剛節が部材上の任意点にある部材剛性方程式 米子高専 川端康洋 稲田祐二. ピン半剛節を有する部材の解析の歴史 ()940 二見秀雄材の途中にピン接合点を有するラーメン材の算式とその応用建築学会論文集 つのピン節を含む部材の撓角法基本式と荷重項ピン節を含む部材の撓角法基本式と荷重項が求められている 以降 固定モーメント法や異形ラーメンの解法への応用が研究された 戦後には 関連する論文は見当たらない
More information○○○○○○○の実験
特集 : 道路橋に係わる技術開発及び評価の現状 橋梁の新耐震技術の性能検証のための標準実験手法の提案 運上茂樹 * 1. はじめに 1 構造物の設計においては 国際化 要求性能の多様化 コスト縮減成果の早期導入等を背景として 個々の材料や構造を具体的に特定するのではなく 必要な機能や性能を明示し それを満足すれば必ずしも従来の材料や構造によらなくてもよいとする性能を基本とする方向が指向されている 橋梁構造物の耐震性能を例にとると
More information<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>
スカイセイフティネット構造計算書 スカイテック株式会社 1. 標準寸法 2. 設計条件 (1) 荷重 通常の使用では スカイセーフティネットに人や物は乗せないことを原則とするが 仮定の荷重としてアスファルト ルーフィング1 巻 30kgが1スパンに1 個乗ったとした場合を考える ネットの自重は12kgf/1 枚 これに単管 (2.73kgf/m) を1m 辺り2 本考える 従ってネット自重は合計で
More informationMicrosoft Word doc
. 正規線形モデルのベイズ推定翠川 大竹距離減衰式 (PGA(Midorikawa, S., and Ohtake, Y. (, Attenuation relationships of peak ground acceleration and velocity considering attenuation characteristics for shallow and deeper earthquakes,
More information道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月
道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 目次 本資料の利用にあたって 1 矩形断面の橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 2 矩形断面 (D51 SD490 使用 ) 橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 8 矩形断面の橋軸直角方向の水平耐力及び水平変位の計算例
More information耳桁の剛性の考慮分配係数の計算条件は 主桁本数 n 格子剛度 zです 通常の並列鋼桁橋では 主桁はすべて同じ断面を使います しかし 分配の効率を上げる場合 耳桁 ( 幅員端側の桁 ) の断面を大きくすることがあります 最近の桁橋では 上下線を別橋梁とすることがあり また 防音壁などの敷設が片側に有る
格子桁の分配係数の計算 ( デモ版 ) 理論と解析の背景主桁を並列した鋼単純桁の設計では 幅員方向の横桁の剛性を考えて 複数の主桁が協力して活荷重を分担する効果を計算します これを 単純な (1,0) 分配に対して格子分配と言います レオンハルト (F.Leonhardt,1909-1999) が 1950 年初頭に発表した論文が元になっていて 理論仮定 記号などの使い方は その論文を踏襲して設計に応用しています
More information<4D F736F F F696E74202D20906C8D488AC28BAB90DD8C7689F090CD8D488A D91E F1>
人工環境設計解析工学構造力学と有限要素法 ( 第 回 ) 東京大学新領域創成科学研究科 鈴木克幸 固体力学の基礎方程式 変位 - ひずみの関係 適合条件式 ひずみ - 応力の関係 構成方程式 応力 - 外力の関係 平衡方程式 境界条件 変位規定境界 反力規定境界 境界条件 荷重応力ひずみ変形 場の方程式 Γ t Γ t 平衡方程式構成方程式適合条件式 構造力学の基礎式 ひずみ 一軸 荷重応力ひずみ変形
More information第6章 実験モード解析
第 6 章実験モード解析 6. 実験モード解析とは 6. 有限自由度系の実験モード解析 6.3 連続体の実験モード解析 6. 実験モード解析とは 実験モード解析とは加振実験によって測定された外力と応答を用いてモードパラメータ ( 固有振動数, モード減衰比, 正規固有モードなど ) を求める ( 同定する ) 方法である. 力計 試験体 変位計 / 加速度計 実験モード解析の概念 時間領域データを利用する方法
More information<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6398FCD2E646F63>
9-1 第 9 章静定梁のたわみ ポイント : 梁の微分方程式を用いて梁のたわみを求める 静定梁のたわみを計算 前章では 梁の微分方程式を導き 等分布荷重を受ける単純梁の解析を行った 本節では 導いた梁の微分方程式を利用し さらに多くの静定構造物の解析を行い 梁の最大たわみや変形状態を求めることにする さらに を用いて課題で解析した構造を数値計算し 解析結果を比較 検討しよう 9.1 はじめに キーワード梁の微分方程式単純梁の応力解析片持ち梁の応力解析
More information断面の諸量
断面の諸量 建設システム工学科高谷富也 断面 次モーメント 定義 G d G d 座標軸の平行移動 断面 次モーメント 軸に平行な X Y 軸に関する断面 次モーメント G X G Y を求める X G d d d Y 0 0 G 0 G d d d 0 0 G 0 重心 軸に関する断面 次モーメントを G G とし 軸に平行な座標軸 X Y の原点が断面の重心に一致するものとする G G, G G
More information第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510
第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 5 14.1 検討の背景と目的 9 mm角以上の木材のたすき掛け筋かいは 施行令第 46 条第 4 項表 1においてその仕様と耐力が規定されている 既往の研究 1では 9 mm角筋かい耐力壁の壁倍率が 5. を満たさないことが報告されているが 筋かい端部の仕様が告示第 146 号の仕様と異なっている 本報では告示どおりの仕様とし 9 mm角以上の筋かいたすき掛けの基礎的なデータの取得を目的として検討を行った
More informationMicrosoft PowerPoint - シミュレーション工学-2010-第1回.ppt
シミュレーション工学 ( 後半 ) 東京大学人工物工学研究センター 鈴木克幸 CA( Compter Aded geerg ) r. Jaso Lemo (SC, 98) 設計者が解析ツールを使いこなすことにより 設計の評価 設計の質の向上を図る geerg の本質の 計算機による支援 (CA CAM などより広い名前 ) 様々な汎用ソフトの登場 工業製品の設計に不可欠のツール 構造解析 流体解析
More informationPowerPoint プレゼンテーション
不飽和土の力学を用いた 締固めメカニズムの解明 締固めとは 土に力を加え 間隙中の空気を追い出すことで土の密度を高めること 不飽和土 圧縮性の減少透水性の減少せん断 変形抵抗の増大 などに効果あり 締固め土は土構造物の材料として用いられている 研究背景 現場締固め管理 締固め必須基準 D 値 施工含水比 施工層厚 水平まきだし ( ρdf ) 盛土の乾燥密度 D値 = 室内締固め試験による最大乾燥密度
More informationMicrosoft Word - NumericalComputation.docx
数値計算入門 武尾英哉. 離散数学と数値計算 数学的解法の中には理論計算では求められないものもある. 例えば, 定積分は, まずは積分 ( 被積分関数の原始関数をみつけること できなければ値を得ることはできない. また, ある関数の所定の値における微分値を得るには, まずその関数の微分ができなければならない. さらに代数方程式の解を得るためには, 解析的に代数方程式を解く必要がある. ところが, これらは必ずしも解析的に導けるとは限らない.
More informationIT1815.xls
提出番号 No.IT1815 提出先御中 ハンドホール 1800 1800 1500 - 強度計算書 - 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修平成 5 年度版 電気設備工事監理指針 より 受領印欄 提出平成年月日 株式会社インテック 1 1. 設計条件奥行き ( 短辺方向 ) X 1800 mm 横幅 Y 1800 mm 側壁高 Z 1500 mm 部材厚 床版 t 1 180 mm 底版 t 150
More information第1章 単 位
H. Hmno 問題解答 問題解答. 力の釣合い [ 問題.] V : sin. H :.cos. 7 V : sin sin H : cos cos cos 上第 式より これと第 式より.. cos V : sin sin H : coscos cos 上第 式より これと第 式より.98. cos [ 問題.] :. V :. : 9 9. V :. : sin V : sin 8.78 H
More information集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls
集水桝の構造計算 集水桝 3.0.5 3.15 横断方向断面の計算 1. 計算条件 11. 集水桝の寸法 内空幅 B = 3.000 (m) 内空奥行き L =.500 (m) 内空高さ H = 3.150 (m) 側壁厚 T = 0.300 (m) 底版厚 Tb = 0.400 (m) 1. 土質条件 土の単位体積重量 γs = 18.000 (kn/m 3 ) 土の内部摩擦角 φ = 30.000
More information横浜市環境科学研究所
周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.
More information杭の事前打ち込み解析
杭の事前打ち込み解析 株式会社シーズエンジニアリング はじめに杭の事前打込み解析 ( : Pile Driving Prediction) は, ハンマー打撃時の杭の挙動と地盤抵抗をシミュレートする解析方法である 打ち込み工法の妥当性を検討する方法で, 杭施工に最適なハンマー, 杭の肉厚 材質等の仕様等を決めることができる < 特徴 > 杭施工に最適なハンマーを選定することができる 杭の肉厚 材質等の仕様を選定することができる
More information技術者のための構造力学 2014/06/11 1. はじめに 資料 2 節点座標系による傾斜支持節点節点の処理 三好崇夫加藤久人 従来, マトリックス変位法に基づく骨組解析を紹介する教科書においては, 全体座標系に対して傾斜 した斜面上の支持条件を考慮する処理方法として, 一旦, 傾斜支持を無視した
. はじめに 資料 節点座標系による傾斜支持節点節点の処理 三好崇夫加藤久人 従来, マトリックス変位法に基づく骨組解析を紹介する教科書においては, 全体座標系に対して傾斜 した斜面上の支持条件を考慮する処理方法として, 一旦, 傾斜支持を無視した全体座標系に関する構造 全体の剛性マトリックスを組み立てた後に, 傾斜支持する節点に関して対応する剛性成分を座標変換に よって傾斜方向に回転処理し, その後は通常の全体座標系に対して傾斜していない支持点に対するのと
More informationMicrosoft Word - 8報告 境
報告 東北地方太平洋沖地震による超高層免震建物の地震時挙動 境茂樹 *1 加藤貴司 *1 田中靖彦 *1 片山喜隆 *2 211 年東北地方太平洋沖地震により茨城県水戸市に建つ高層免震建物で強震記録が得られた この地震による基礎上の加速度は cm/s 2 を越え, 速度応答スペクトル ( 減衰 %) は周期.3~. 秒と周期 1 ~2 秒で卓越し,1cm/s 以上の応答値を示した 建物 1 階の水平加速度は,
More informationChap2.key
. f( ) V (V V ) V e + V e V V V V ( ) V V ( ) E. - () V (0 ) () V (0 ) () V (0 ) (4) V ( ) E. - () V (0 ) () V (0 ) O r θ ( ) ( ) : (r θ) : { r cos θ r sn θ { r + () V (0 ) (4) V ( ) θ θ arg( ) : π π
More informationFC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =
FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV = (1/2) KH Z : 地域係数 KS: 設計用標準震度 KV: 設計用鉛直震度 1-2. 設計条件耐震クラス
More information静的弾性問題の有限要素法解析アルゴリズム
概要 基礎理論. 応力とひずみおよび平衡方程式. 降伏条件式. 構成式 ( 応力 - ひずみ関係式 ) 有限要素法. 有限要素法の概要. 仮想仕事の原理式と変分原理. 平面ひずみ弾性有限要素法定式化 FEM の基礎方程式平衡方程式. G G G ひずみ - 変位関係式 w w w. kl jkl j D 構成式応力 - ひずみ関係式 ) (. 変位の境界条件力の境界条件境界条件式 t S on V
More information例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (
第 週ラプラス変換 教科書 p.34~ 目標ラプラス変換の定義と意味を理解する フーリエ変換や Z 変換と並ぶ 信号解析やシステム設計における重要なツール ラプラス変換は波動現象や電気回路など様々な分野で 微分方程式を解くために利用されてきた ラプラス変換を用いることで微分方程式は代数方程式に変換される また 工学上使われる主要な関数のラプラス変換は簡単な形の関数で表されるので これを ラプラス変換表
More informationMicrosoft PowerPoint - LectureB1handout.ppt [互換モード]
本講義のスコープ 都市防災工学 後半第 回 : イントロダクション 千葉大学大学院工学研究科建築 都市科学専攻都市環境システムコース岡野創 耐震工学の専門家として知っていた方が良いが 敷居が高く 入り口で挫折しがちな分野をいくつか取り上げて説明 ランダム振動論 地震波形に対する構造物応答の理論的把握 減衰と地震応答 エネルギーバランス 地震動の各種スペクトルの相互関係 震源モデル 近年では震源モデルによる地震動予測が良く行われている
More informationGEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH =
GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =
More informationMicrosoft PowerPoint - 構造設計学_2006
[8] 耐震設計 皆さんは 構造設計の手法として 許容応力度設計を学んできましたね この許容応力度設計は どこから生まれたのでしょうか また 許容応力度設計はわかりやすく 構造設計者にとっては便利な設計法ですが この設計法には欠点はないのでしょうか 許容応力度設計に欠点があるとすれば 建物の耐震設計は どのように考えるべきなのでしょうか ここでは 耐震設計の考え方と構造計画の重要性についてお話しします
More information第1章 単 位
H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,
More informationMicrosoft PowerPoint - 発表II-3原稿r02.ppt [互換モード]
地震時の原子力発電所燃料プールからの溢水量解析プログラム 地球工学研究所田中伸和豊田幸宏 Central Research Institute of Electric Power Industry 1 1. はじめに ( その 1) 2003 年十勝沖地震では 震源から離れた苫小牧地区の石油タンクに スロッシング ( 液面揺動 ) による火災被害が生じた 2007 年中越沖地震では 原子力発電所内の燃料プールからの溢水があり
More informationCLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~
CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT 構造の特徴 構法上の特徴 構造上の特徴 講演内容 構造設計法の策定に向けた取り組み CLT 建物の現状の課題 設計法策定に向けた取り組み ( モデル化の方法 各種実験による検証 ) 今後の展望 2 構造の構法上の特徴軸組構法の建て方 鉛直荷重水平力 ( 自重 雪地震 風 ) 柱や梁で支持壁で抵抗
More information問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた
問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 測定データを図 1-2 に示す データから, オーステナイト系ステンレス鋼どうしの摩擦係数を推定せよ
More information-
計算書番号 :01710014655 日付 :017 年 10 月 0 日 14:6:55 面材張り大壁 詳細計算書 仕様名 新グレー本モデルプラン 大壁 1. 計算条件 1. 1 概要情報 仕様名仕様詳細 特記事項 新グレー本モデルプラン 大壁 壁面を構成する面材数階高 H(mm) 壁長 (mm) 1 枚 730 910 1. 面材 釘情報 面材寸法 (mm) 730 910 面材厚さ t(mm)
More information建築支保工一部1a計算書
P7118088-(1) 型枠支保工 (1) 計算書 工事名称 (1) B1FL-3570~1FL (W1-W~WE~WF 間 ) 1 / 1 1: 条件 鉄筋コンクリートの単位重量 r 3.50 kn /m 3 (.400 t/m 3 ) 作業荷重 W 1 ( 作業荷重 :1.47kN/m + 衝撃荷重 :1.96kN/m) 3.430 kn /m (0.350 t/m ) 合板 (1mm) の許容曲げ応力度
More information国土技術政策総合研究所 研究資料
1. 概要本資料は, 重力式コンクリートダムの地震時における挙動の再現性を 多数の地震計が配置され 地震記録を豊富に有する札内川ダムをモデルダムとして三次元地震応答解析を実施したものである 実際に観測された加速度時刻歴波形から 地震時における構造物 - 貯水池 - 基礎岩盤の相互作用を考慮して実施した三次元応答解析の結果と実際の地震時の観測結果を比較することで当該ダムの地震時の物性値を同定した上で
More informationPowerPoint Presentation
H8 年度有限要素法 1 構造強度設計 1. 塑性崩壊 1.3 疲労設計 ( 一部修正版 ) H8-1/6 早川 (R : 夏学期の復習部分 ) 1. 塑性崩壊とその評価法 ( 極限解析 ) R 塑性崩壊 : 構造物として使用に耐えないほどの過度の塑性変形 全断面降伏 前提 : 弾完全塑性材モデル E ひずみ硬化ありひずみ硬化なし : 降伏強さ E : ヤング率 ε 図 1.3 弾完全塑性材モデルの応力
More information地震動予測手法の現状
hayashi@archi.kyoto-u.ac.jp 3 4) ( ) / 5) 6) 7) 8) 995 G 地震動の大きさ 性能レベル グレード Ⅰ グレード Ⅱ グレード Ⅲ Q 基準法稀地震 基準法極稀地震 軽微な被害 ~ 小破 ~ 中破 レベル クライテリア 内陸直下型地震 軽微な被害 ~ 小破 ~ 中破 軽微な被害 ~ 小破 ~ 中破 の領域の検証法の提案を目指す 耐力劣化点 レベル
More informationSuper Build/FA1出力サンプル
*** Super Build/FA1 *** [ 計算例 7] ** UNION SYSTEM ** 3.44 2012/01/24 20:40 PAGE- 1 基本事項 計算条件 工 事 名 : 計算例 7 ( 耐震補強マニュアル設計例 2) 略 称 : 計算例 7 日 付 :2012/01/24 担 当 者 :UNION SYSTEM Inc. せん断による変形の考慮 : する 剛域の考慮 伸縮しない材(Aを1000
More informationMicrosoft Word - thesis.doc
剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p .. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル
More information施設・構造3-4c 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)の耐震安全性評価の妥当性確認に係るクロスチェックについて(報告)
機器配管系の確認 検討箇所 使用済み燃料貯蔵プール 生体遮へい体 制御棒駆動装置案内管 粗 微調整棒取付部分 炉心直下 1 次系冷却配管 炉心支持構造物 検討方法は 事業者と同じ 61 機器配管への水平入力地震動 1200.0 加速度(cm/sec/sec) 1000.0 500.0 最大値 =1116.0 最小値 =-1045.2 0.0 8000.0 絶対加速度応答スペクトル(cm/sec/sec)
More information以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ
以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (e. d d, dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( や, などがすべて 次で なおかつそれらの係数が定数であるような微分方程式 ) に対して安定性の解析を行ってきた しかしながら 実際には非線形の微分方程式で記述される現象も多く存在する
More information国土技術政策総合研究所資料
5. 鉄筋コンクリート橋脚の耐震補強設計における考え方 5.1 平成 24 年の道路橋示方書における鉄筋コンクリート橋脚に関する規定の改定のねらい H24 道示 Ⅴの改定においては, 橋の耐震性能と部材に求められる限界状態の関係をより明確にすることによる耐震設計の説明性の向上を図るとともに, 次の2 点に対応するために, 耐震性能に応じた限界状態に相当する変位を直接的に算出する方法に見直した 1)
More informationギリシャ文字の読み方を教えてください
埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 慣性モーメント -1/6 テーマ 01: 慣性モーメント (Momet of ietia) コマ回しをすると, 長い時間回転させるには重くて大きなコマを選ぶことや, ひもを早く引くことが重要であることが経験的にわかります. 遊びを通して, 回転の運動エネルギーを増やせば, 回転の勢いが増すことを学習できるので, 機械系の学生にとってコマ回しも大切な体験学習のひとつと言えます.
More information数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ
数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュレーションによって計算してみる 4.1 放物運動一様な重力場における放物運動を考える 一般に質量の物体に作用する力をとすると運動方程式は
More information点におけるひずみの定義 ( その1)-(ε, ε,γ ) の定義ひずみは 構造物の中で変化しているのが一般的である このために 応力と同様に 構造物内の任意の点で定義できるようにした方がよい また 応力と同様に 一つの点に注目しても ひずみは向きによって値が異なる これらを勘案し あ
3. 変位とひずみ 3.1 変位関数構造物は外力の作用の下で変形する いま この変形により構造物内の任意の点 P(,,z) が P (',',z') に移動したものとする ( 図 3.1 参照 ) (,,z) は変形前の点 Pの座標 (',', z') は変形後の座標である このとき 次式で示される変形前後の座標の差 u ='- u ='- u z =z'-z (3.1) を変位成分と呼ぶ 変位 (
More informationフジタ技術研究報告第 号. はじめに天井に生じる地震力を 吊りボルト上端と野縁受けの間に設置したブレースではなく周囲の壁等に負担させることで耐震性を確保するクリアランスなし天井については これまでいくつかの研究がなされている例えば ) が 特に的検討については例が少なく条件も限定的である このクリア
フジタ技術研究報告第 号 年 クリアランスを有さない天井の地震応答性状その 的評価 田原健一佐藤幸博 * 佐々木康人佐々木聡 概 要 吊り天井と周囲の壁等との間のクリアランスを設けず 天井に生じる地震力を周囲の壁等に負担させる クリアランスなし天井 について 地震時の応答性状を明らかにすることを主な目的として振動台を行い この結果について前報で報告している 天井と壁との間には施工上生じるわずかな隙間
More information2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように
3 章 Web に Link 解説 連続式 微分表示 の誘導.64 *4. 連続式連続式は ある領域の内部にある流体の質量の収支が その表面からの流入出の合計と等しくなることを定式化したものであり 流体における質量保存則を示したものである 2. 連続式 微分表示 の誘導図のような微小要素 コントロールボリューム の領域内の流体の増減と外部からの流体の流入出を考えることで定式化できる 微小要素 流入
More information平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム A 札幌医科大学 年 P ab, を正の定数とする 平面上において ( a, を中心とする円 Q 4 C と (, b を中心とする円 C が 原点 O で外接している また P を円 C 上の点と
平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム 微分積分の拡張 変数関数問題へのアプローチ 予選決勝優勝法からラグランジュ未定乗数法 松本睦郎 ( 札幌北高等学校 変数関数の最大値 最小値に関する問題には多様なアプローチ法がある 文字を固定した 予選決勝優勝法, 計算のみで解法する 文字消去法, 微分積分を利用した ラグランジュ未定乗数法 がある
More informationMicrosoft PowerPoint - 静定力学講義(6)
静定力学講義 (6) 静定ラーメンの解き方 1 ここでは, 静定ラーメンの応力 ( 断面力 ) の求め方について学びます 1 単純ばり型ラーメン l まず, ピンとローラーで支持される単純支持ばり型のラーメン構造の断面力の求め方について説明します まず反力を求める H V l V H + = 0 H = Y V + V l = 0 V = l V Vl+ + + l l= 0 + l V = + l
More information別添資料 地下階の耐震安全性確保の検討方法 大地震動に対する地下階の耐震安全性の検討手法は 以下のとおりとする BQ U > I BQ UN I : 重要度係数で構造体の耐震安全性の分類 Ⅰ 類の場合は.50 Ⅱ 類の場合は.25 Ⅲ 類の場合は.00 とする BQ U : 地下階の保有
別添資料 4-4- 大地震動時の層間変形角の検討方法 大地震動時の層間変形角の算定方法は 次のとおりとする 保有水平耐力計算により構造設計を行う場合には 構造体の変形能力を考慮し 一次設計時の層間変形角より推定する 推定の方法としては 下式に示すエネルギー一定則に基づく方法を原則とする なお 変位一定則に基づく方法による場合は 適用の妥当性を検証すること δ D δ δp: 大地震動時における建築物の最大水平変形
More informationMicrosoft PowerPoint - 5yamazaki.pptx
地震と雪の荷重組み合わせについて - 鋼構造大スパン建物の動的解析結果から - 日本建築学会荷重運営委員会信頼性 学利 委員会 2017/2/15 公開小委員会 山﨑賢二 ( 竹中工務店 ), 小檜山雅之 ( 慶應義塾大学 ) 1 1-1. 背景 2 近年, 本では地震と雪の複合災害が増加 建築基準法施 令多雪区域の短期設計積雪荷重の組合せ係数 :0.35 建築基準法では中程度の地震と中程度の積雪のような荷重の組合せについては構造安全性検証を要求しない
More information木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に
ケプラーの第 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に関する面積速度の大きさ という 定点 O まわりを回る面積速度の導き方導き方 A ( x( + D, y( + D v ( q r ( A ( x (, y( 動点 P が xy 座標平面上を時刻
More informationGO11-Thu-PM-9 第 13 回日本地震工学シンポジウム (2010) 実大免震建物の擁壁衝突実験とシミュレーション解析 EXPERIMENTS AND SIMULATION ANALYSIS OF COLLISION TO RETAINING WALL WITH REAL SCALE BA
GO-Thu-PM-9 第 3 回日本地震工学シンポジウム (2) 実大免震建物の擁壁衝突実験とシミュレーション解析 EPERIMENTS AND SIMULATION ANALSIS O COLLISION TO RETAINING WALL WITH REAL SCALE BASE-ISOLATED BUILDING 三輪田吾郎 ) 小巻潤平 2) 佐藤浩太郎 2) 佐野剛志 ) 勝俣英雄 )
More informationtext6
第 6 話目標免震 ( 耐震 ) 性能を設定しよう 6-1. 免震建物の耐震性能とは? 次に目標耐震性能を設定します 免震建物の耐震性能であっても基準法の考え方を最低基準として設定できますが 免震建物としての特長を生かした設定を行います 一般に設定内容は 建物所有者の希望を反映して構造設計者が決定します 設定内容のレベルは 建設経費とも大きく関係するため 諸決定要因を含めて建物所有者に説明することが重要です
More information破壊の予測
本日の講義内容 前提 : 微分積分 線形代数が何をしているかはうろ覚え 材料力学は勉強したけど ちょっと 弾性および塑性学は勉強したことが無い ー > ですので 解らないときは質問してください モールの応力円を理解するとともに 応力を 3 次元的に考える FM( 有限要素法 の概略 内部では何を計算しているのか? 3 物が壊れる条件を考える 特に 変形 ( 塑性変形 が発生する条件としてのミーゼス応力とはどのような応力か?
More information制振(震)構造の地震応答解析法-部材モデルによる解析および質点系と静的解析を併用した解析-
早稲田大学理工学研究所早稲田大学創造理工学部曽田五月也研究室 制振 震 構造の地震応答解析法 - 部材モデルによる解析および質点系と静的解析を併用した解析 - 井上隆一 : 構造計画研究所 品川 亙 : ユニオンシステム 山崎久雄 : ユニオンシステム 山下忠道 : 構造計画研究所. はじめに我が国は常に大地震発生の危惧が叫ばれており, とりわけ大都市での災害は未曾有のものと言われている例えば )
More informationChap3.key
区分求積法. 面積 ( )/ f () > n + n, S 長方形の和集合で近似 n f (n ) リーマン和 f (n ) 区分求積法 リーマン和 S S n n / n n f ()d リーマン積分 ( + ) + S (, f ( )) 微分の心 Zoom In して局所的な性質を調べる 積分の心 Zoom Ou して大域的な性質を調べる 曲線の長さ 領域の面積や体積 ある領域に含まれる物質の質量
More information