2015 年 4 月 1 日 みずほディーラーズアイ (2015 年 4 月号 ) みずほ銀行

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1 2015 年 4 月 1 日 みずほディーラーズアイ (2015 年 4 月号 ) みずほ銀行

2 目次 米ドル相場 2 韓国ウォン相場 9 ユーロ相場 4 台湾ドル相場 10 英ポンド相場 6 香港ドル相場 11 豪ドル相場 7 中国人民元相場 12 カナダドル相場 8 シンガポールドル相場 13 タイバーツ相場 14 マレーシアリンギ相場 15 インドネシアルピア相場ア相場 16 フィリピンペソ相場 17 インドルピー相場 18 当資料は情報提供のみを目的として作成したものであり 特定の取引の勧誘を目的としたものではありません 当資料は信頼できると判断した情報に基づいて作成されていますが その正確性 確実性を保証するものではありません ここに記載された内容は事前連絡なしに変更されることもあります 投資に関する最終決定は お客様ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます また 当資料の著作権はみずほ銀行に属し その目的を問わず無断で引用または複製することを禁じます 1

3 米ドル相場 予想レンジ : USD/JPY 国際為替部為替営業第二チーム下山泰典 3 月のドル / 円相場は 月初に発表された米 2 月雇用統計 および月中の 今月のドル / 円相場は やや上値の重い展開を予想する アメリカのバレンタインデーは日本と少し違いま FOMCにより大きく動意づいた ポイントを米国サイド 日本サイドで分けて考える まず 米国サイドでは 利 す プレゼントは女性から男性へと限らず むし 2 日 119 円台後半でオープンしたドル / 円相場は節目の 5,000 を超えたナス 上げ開始時期が最大の注目点だろう 先月の FOMC までは今年 6 月かもしく ろ 恋人同士や夫婦の間なら男性の方が女性へプレ ダック総合指数等堅調な株式市場を受けて120 円台前半まで上昇する そ は9 月には初回の利上げが行われるだろうとの観測が大勢だったが 同会合 ゼントをします 日本のような義理チョコの習慣も の後 3 日には 本田内閣官房参与の 日銀は追加緩和を控えるべき との発 で2015 年末のFOMC 参加者による政策金利見通しが大きく引き下げられた ありません 子供たちは学校で 男の子 女の子に 言等が意識され119 円台前半まで軟化する局面もあったが 基本的には6 日 ことで6 月利上げの可能性は極めて低くなった印象だ 会合以降のイエレン 限らずちょっとしたお菓子やカードを配ったりしま 発表の米 2 月雇用統計を控えて様子見ムードとなる 注目された同統計にお FRB 議長の発言をみても 年内には利上げが開始されそうだが 今後の経 す ホワイトデーはアメリカにはありません バレ いて底堅い雇用環境が確認されるとドルは全面高となり ドル / 円も投機筋 済指標次第では 時期は9 月からさらに後ずれする可能性さえ意識させる ンタインデーに何かをプレゼントしてもお返しはも のポジション調整のオーダーを巻き込みながら年初来高値となる121.29まで FRB 高官から相次ぐドル高牽制ともとれる発言も注意したいところだ これま らえません 値を上げた 翌週 9 日は高値圏で推移したのち 翌 10 日にはフィッシャー ダ では早期利上げ期待を背景にドルが買われ ドルインデックスが節目の100 ( 米州資金部 高橋 勝彦 ) ラス連銀総裁のタカ派な発言が意識されると 昨年高値の を上抜け 一気に3 月の高値となる122.04まで上昇した しかし 米大統領経済諮問委員会 (CEA) のファーマン委員長が 強いドルは米経済に吹き付ける向かい風 と述べたことが材料視され 121 円割れまで急反落した その後は 市場参加者の意識が17-18 日のFOMCに集中し 同日までは120 円台後半 121 円台半ばでの小幅な値動きに終始した 注目されたFOMCでは 声明文から "patient" が削除され利上げに対する準 備がなされたものの 2015 年末の FOMC 参加者の政策金利見通しが昨年 12 月時点から0.5% ポイント下方修正され0.625% となったことで6 月利上げ観測が後退 米長期金利が大幅に低下したことでドルも大きく売られ ドル / 円相場は一時 119 円台前半まで下落した その後は押し目買い等にサポートされ121 円台前半まで値を戻す局面はあったが やはりFOMCを経て早期利上げ観測が剥落した影響は大きく 翌週半ばにかけて119 円台まで下落するなど上値の重い展開が継続した 加えて 26 日にはサウジアラビア等によるイエメン空爆の報道を受けて月安値となる118.33まで下落した このレベ ルでは実需筋 投機筋のドル買い意欲が強く 119 円台半ばまで戻した その後 市場予想を下回る米 1012 月期 GDPや金融政策についてのイエレン FRB 議長の講演等はあったが 相場への影響は限定的となった 最終週は 30 日の海外時間にドル買いおよび円売りが強まり120 円台前半まで戻すが このレベルでは投機筋による利益確定売りの意欲も強く また本邦企業による年度末の円転フロー等も意識され上値は限定的となり 結局 でクローズした を超えるなど やや過熱感があったように感じる 利上げに向かっていることは事実であり ドルが過度に売られることはなかろうが 今後はドルの上値が押さえられる可能性があるだろう また ドル相場と相関の高い米長期金利についても日 欧でのQE 等を受けて世界中で金利低下傾向にある中 利回りを重視する機関投資家を中心に米長期債への需要は強く 米長期金利には低下圧力がかかりやすい 以上を勘案すると今後のドル相場は上値の重い展開を予想する 一方 日本サイドでは 日銀による追加緩和の可能性 および今月の統一地方選挙が意識される まず前者では 78 日の会合に加え 30 日に展望リポートの発表される会合が予定されている 物価目標は未達であり追加緩和の可能性がないとは言えないが 黒田日銀総裁の最近の発言では デフレ心理は明らかに変化している や 物価は15 年度を中心とする期間に 2% に達する 等 物価目標に対して強気なものが目立つ これらをみるに 追加緩和が決定される可能性は限定的だろう 加えて 統一地方選挙の観点からも 必要以上の円安容認発言等は控えられると思われる 以上を考え ると 昨年末のように円が積極的に売られる理由には乏しく むしろ IMMのポジションにもみられるように 市場参加者が円のトレードから離れてしまう可能性もあるだろう また イエメン情勢等の地政学的リスクの存在を考えると 積極的にリスクポジションを取りづらい局面とも言える 日米の金融当局のスタンスの変化等があれば大きな値動きとなる可能性もあるため 上下双方向のリスクには常に注意を払いたいが 以上の観点から は基本的にはやや上値の重い展開を予想する 122 USD/JPY 日経平均株価指数 発表日 イベント 期間 予想 結果 前回 NYダウ平均 ( 右軸 ) 3/3 米 ISM 製造業景況指数 2 月 /4 米 ISM 非製造業景況指数 2 月 /4 米 ADP 雇用統計 2 月 219K 212K 250K /6 米非農業部門雇用者数 2 月 235K 295K 239K /6 米失業率 2 月 5.6% 5.5% 5.7% /12 米小売売上高 ( 前月比 ) 2 月 0.3% -0.6% -0.8% /24 米コアCPI( 前年比 ) 2 月 1.7% 1.7% 1.6% /27 日コアCPI( 前年比 ) 2 月 2.1% 2.0% 2.2% /27 米 GDP3 次 ( 前期比年率 ) 4Q 2.4% 2.2% 2.2% 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 2

4 カスタマーディーラーの相場観 注目点 ( 本編の内容とは必ずしも一致しません ) ドル ブル (5 名 中心 ) ドル ベア (6 名 中心 ) 加藤 新年度入りした本邦投資家から円投外貨買いフローが期待される 初旬には調整的ドル売りが想定されるものの スピードが穏やかである限り円安は許容されるであろうし 投機筋も新たにポジションを醸成するだろう 藤崎 保ち合いから若干レンジを切り下げる展開を予想 本邦貿易収支及び経常収支の改善観測 中東における地政学的リスクの高まり 米景気腰折れ懸念から FRBによる利上げ遅延観測等の材料に ドル高調整局面到来を予想する 矢野 米利上げ時期に関しては年後半との見方が強いものの マーケットはある程度 織り込んでおり 目先材料とはならず 今月は 新年度入り という時期的要因もあり 公的年金や本邦勢の外貨買い期待も心理的サポートとなりやすく 底堅 い展開を予想 但し 米利上げ時期の後ずれ 観測の高まりは波乱要因 山下 今年の投票権を持つFRBメンバーの中には年内利上げをも否定する動きが出 ており 米金利が更に下落する可能性もある 日本サイドの要人からもこれ以上の円安には歯止めをかけたい意思も見られ 現状の円安レベルを超えることに はなりそうにない 野田 為替需給は依然円安を示唆 ただし原油安による貿易収支改善によりその勢いは弱まっている 米利上げ時期が後ずれし また利上げペースが緩慢になるとの見方が増えるにつれ 一方向のドル高との見方が弱まりつつある 新規外債投資が増加する今月に高値を超えられなければ その後は円高基調か 佐藤 ( 雅 ) FOMC 後に高まった利上げ時期の後退観測を背景としたポジション調整は継続するだろう 新年度入りする4 月は 本邦機関投資家による外物投資への思惑が高まりやすいものの 期待はずれとなれば一段安も 高田西谷 引き続きFRBの利上げ観測の高まり度合いに応じて上げ下げする展開か 日米 の金融政策の方向性の違いやドル / 円の需給環境を勘案すれば基本的にはドル高相場を予想する 地政学リスク等の高まりで一時的に円買戻しのフローも 想定されるが下値は限定的であろう 前回の FOMC 以降 米国の利上げタイミングが後ずれするとの見方や FRB 高官からのドル高に対する言及等 ダウンサイドリスクがくすぶる中 ドル円は底堅い動きを見せている 根底にある日米金融政策の違いは不変との思惑から堅調に推移すると予想 西島尾身 直近 FOMC 以降は米早期利上げ観測が後退 FRB 高官からはドル高に関する言及が相次いでおり 全面的なドル高地合いの様相は考えにくい 雇用統計以外の米指標も冴えない内容が散見されており 積極的にドルロングを積み増す動きは期待薄か 米利上げ開始時期およびペースにまつわる不透明感 ユーロドルショートポジ ションの巻き戻しによるドル売りから 引き続き上値の重い推移が継続しそう イエレンFRB 議長の懸念にもあるように米国の賃金 インフレ指標に陰りが見えて きたら要注意 利上げ引き延ばし観測にドル売りが強まる場面も見られるか 下山 月 FOMCで示された参加者の政策金利見通しや 最近のFRB 高官によるドル 高牽制とも捉えうる発言等を勘案すれば ドル買い圧力は弱まるだろう 一方 黒田総裁の発言をみるに日銀による追加緩和の可能性は低い印象であり 円 売り圧力は限定的と思われ ドル円相場は上値の重い展開を予想する 3

5 予想レンジ : EUR/USD ユーロ相場 EUR/JPY 国際為替部為替営業第二チーム藤崎一彦 先月の為替相場 今月の見通し 3 月のユーロ相場はギリシャ不安の高まりや米利上げ観測に1.05 割れを試す局面があったが レンジ取引に転じ の広いレンジ取引に終始した 9 日に ECB と各国中銀が量的緩和を開始 ギリシャ不安が燻る中 4 月のユーロ / ドル相場はユーロの下値トライ継続を予想する 利上げに向かうFRBと量的緩和を導入したばかりのECBという金融政策スタンスの格差 ユーロ圏のマイナス金利継続 ギリシャのユーロ圏離脱等 圏離脱等 ユーロ / ドルは下落する展開が続いた 量的緩和は織り込み済みであった ユーロ売り材料が優勢 一方でユーロ支援材料は投機筋のポジションの が マイナス金利に加え量的緩和策が導入されることにより 投機筋のユー ユーロショートの積み上がり ユーロ圏の莫大な経常黒字 独等の一部の国 ロ売りや外貨準備のユーロからのシフト観測等も高まる中でユーロは続落 における景気回復の兆し等 但し ギリシャのデフォルト懸念が高まれば 市 ギリシャでは国内銀行による国債買い入れや年金関連ファンドの流用の観 場規模の大きさから更に投機筋のポジションがユーロ売り方向に傾き ユー 測も流れた EUからの追加支援を受ける条件として求められていた財政再 ロ暴落の可能性もあろう 建策は27 日に提示されるも EU 側の承認は未だ不詳でELA 利用の綱渡りが フローに目を向ければ ユーロ圏からの資本流出が顕著とは言えず 量的 続いている 問題長期化で市場の感応度は低下したが デフォルト時の二 緩和策の導入及びマイナス金利政策の継続は 寧ろ欧州株の買い要因 次的影響懸念は根強い 組合等が歴史的に強く 株主配分が抑制されてきたことが 欧州株が永年 6 日発表の米 2 月雇用統計は順調な結果となったが 18 日のFOMC 後の会 割安で放置されていた理由と理解しているが 量的緩和策がセットオフする 見でイエレンFRB 議長が利上げを急がない姿勢を見せると6 月利上げの可 形で欧州株が他のマーケットをアウトパフォームするきっかけとなるのではな 能性は低下した その後は米経済指標の下ぶれも確認される中 ユーロは いか また 本邦勢による企業或いは部門買収の動きもあり ユーロ安も手 やや反発する展開となった 1213 日に1.05 割れを試した後 オプションの 伝い 直接投資の形でユーロ建てのアセットが買われる可能性には常に留 トリガーをつけたとの観測も広まる中 一時的に1.10 台を回復 但し マイナ 意が必要だろう ス金利 量的緩和導入 ギリシャ不安の材料が揃う中 戻りも限定的でその 注目材料は ギリシャ情勢 3 日の米 3 月雇用統計 15 日のECB 定例理事 後は のレンジ取引を継続 会 個人消費等の米経済指標 本邦新年度入りで新たな買いが出るかも注 26 日はサウジアラビア等がイエメンに軍事介入との報道に地政学的リスク 目 世界的な金融緩和がグローバルマネーフローに及ぼす影響にも注意が が高まり ポジションのアンワインドが進んだ ユーロは対ドルで買い戻され 必要 潤沢なマネーフローが一段のユーロ安を招くのか アセットマーケット 再度 1.10の大台に乗せるが投機筋等の戻り売り観測にレンジを抜け切れ の堅調地合いがユーロをサポートするのか 量的緩和策の効果は実体経済 ず 27 日に発表された米 1012 月期 GDP 改定値は事前の予想を下回り 昨 よりアセットマーケットにおよび易く 資産効果から景気の浮揚期待が台頭す 今の経済指標の弱さを正当化する内容となった その後は次第に値幅が小 るようなら想定外の展開もあり得る さくなり 1.08 台での取引をから小幅下落し 1.07 台での期末クローズとなっ 1999 年のユーロ取引開始から16 年 当初は実体のない通貨は買えないと た の理由から売られ 貨幣の流通開始で反転したユーロは ドルに対抗する ユーロ / 円については ユーロ / ドルが 1.05 割れまで下落した13 日に127 円 主要通貨として外貨準備も積み上がり 高値圏での推移が続いてきた パリてきた 割れ 期末を控えて本邦企業によるリパトリ観測が高まる中 円が対主要通 ティー割れを予想する向きもあるが 通貨統合を現地で経験した者としては 貨で買い戻される展開となったこと 中東情勢から地政学的リスクが高まった ユーロを応援したい ユーロ導入により 外貨交換の機会が減少したことは こと 米株がやや頭の重い展開となったことから市場にリスクオフムードが拡 為替市場のプレイヤーの収益機会減少となったが 在欧州の企業には外貨 がり円買いが進んだ その後はユーロ / ドルがショートカバーにより値を戻す 決済コスト削減という明確なメリットがあった カード一枚持っていればどの国 局面で131 円台まで反発する展開となったものの 落下のスピードが速かっ でもキャッシュが引き出せ 域内送金は国内振り込みと同等の利便性となっ たことから130 円台での戻り売り意欲は強く 結局 129 円割れでのクローズと た 共通予算の議論が棚上げされたことが 今日の状況を招いたと考えてい なった るが たゆたえども沈まぬユーロ の踏ん張りに個人的には期待したい 発表日イベント期間予想結果前回 1.20 EUR/USD 144 ドイツDAX 指数 3/9 ECB 及び各国中銀によるQE 開始 EUR/JPY( 右軸 ) 142 3/12 鉱工業生産 ( 前月比 ) 1 月 0.2% -0.1% 0.0% /19 EU 首脳会議 (20 日 ) /19 独 ZEW 期待指数 2 月 /24 製造業 PMI 3 月 /24 サービス業 PMI 3 月 /25 独 IFO 景況感指数 3 月 /31 失業率 2 月 11.2% 11.3% 11.2% /31 CPI( 速報, 前年比 ) 3 月 -0.1% -0.1% -0.3% 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 4

6 カスタマーディーラーの相場観 注目点 ( 本編の内容とは必ずしも一致しません ) ユーロ ブル (2 名 中心 ) 佐藤 ( 雅 ) 尾身 ギリシャ支援に対する不透明感やECBの量的緩和による長期金利低下は 織り込まれた感がある 1.05 近辺では底堅さを確認していることや最近発表されたユーロ圏経済指標が良好であることから ユーロはショートカバーのリスクに留ユーロはショートカバーのリスクに留 意したい 再びギリシャ問題が騒がしくなってきているが ドイツはギリシャを見捨てない マーケットはこの事を学んでいるかのようにユーロ / ドルショートポジションの巻き戻しが盛んだ この流れは継続すると考えており 米国サイドの問題によりドル 売りが強まればユーロ / ドルの買い戻しは殊更に進行するだろう ユーロ ベア (9 名 中心 ) 藤崎加藤山下矢野野田 ギリシャの財政不安 量的緩和開始に伴うユーロ圏からの資金逃避の動きに投 ユーロ圏と米国の金融政策の方向性の違いを背景に下値を探る展開かロ圏と米国の金融政策の方向性の違いを背景に下値を探る展開か 足機筋の戻り売り意欲は強く ユーロの一段の下値トライを予想する 但し ユーロ許 FRBの早期利上げ観測が後退する中 ユーロは一旦は下げ止まったかのよ 高田 圏の巨額の経常黒字 投機筋のポジションの積み上がりを考慮すると 下値もうに見受けられるものの 今後はドル押し目買いが予想され上値は重くなるであ ある程度限定的か ろう ドル買い地合いが緩み 相対的にユーロ相場が押し上げられる場面は考え得る実需のユーロ買い対壮大なスペックの売り という構図に大きく変化は望めなところ だが回復の兆しがうかがえるユーロ圏景気動向に引き続き予断は許され い 大きな投機である以上 一旦調整が入れば値幅は大きくなろうがその調整西島 ず ギリシャ情勢不安も払拭されない状況下 積極的にユーロを買い進める状をこなしたばかりであることから 再び下値を攻めると考えたい 況とは考えにくい ECBによる更なる金融緩和は一旦様子見といったところであろうが EU IMF によるギリシャ改革案の精査が4 月末に控えており 出来栄えに否定的と見られているIMFの出方如何では ユーロ下落に歯止めがかからない可能性が高い ECBによる量的緩和が開始された影響から調整色を強めたユーロ相場だが 引 き続きギリシャ情勢に対する不透明感や米国との金融政策の方向感の相違は 不変 戻り局面では投機筋の売りも出易く 再度下値を試す展開を予想 米欧の金融政策の格差及びギリシャ問題によりユーロには依然下押し圧力がか かる しかし既に積み上がったユーロ売りポジションは巨大で ポジション調整 が入った場合の速度には注意が必要 下山 西谷 ECB による QE を受けて欧州長期金利に低下圧力がかかりやすく 市場参加者の心理の中にもユーロの先安観があると思われる中 遅々として進まないギリシャの財政問題等を勘案すれば ユーロは下値を試す展開となると考えたい 米早期利上げ期待の後退や FED 高官によるドル高に対する言及と相俟って 足許ではポジション調整の動きが見られるものの ギリシャ問題等 ネガティブな材料が意識されれば 再び下値を試す展開となるだろう 5

7 予想レンジ : GBP/USD 英ポンド相場 GBP/JPY 欧州資金部本多秀俊 3 月のポンド相場は 月前半 予想以上のポンド安進行で 特に対ドル 対 4 月のポンド相場は対ドル 対円で堅調推移を予想 対ユーロではとりあえ 当地のバレンタイン事情 円では大幅に水準を切り下げた 月初の滑り出しから軟調だったポンドが一 ず軟調推移継続が先行する可能性を予想する 4 月後半には翌月実施され 当地 ( イギリス ) のエイプリル フールというと 4 月 1 日の 段と下げを加速させた要因はまず 6 日に発表された米 2 月雇用統計の好 る英総選挙に向けた政治動向に左右される展開を見込む 月前半の最大 朝刊各誌が嘘の記事を載せるのが恒例です それはも 調 米労働市場の改善を示した同統計はドル高要因と言えたが ポンドは対 の注目は やはり 3 日 ( 金 ) の米 3 月雇用統計であろう 就業者数が増え 失 う 大衆紙だけでなく 一般紙 高級紙もこぞってという ドルで急落しただけでなく 対円でも一時的に下押しした もっとも ドル高 業率が低下し 労働需給は逼迫しているはずなのに 賃金が立ち上がって 感じで 読めば 嘘だろう と分かるよう内容ですが 進行が最も際立ったのは対ユーロで 並行してポンドは対ユーロでは13 年 こない米の現状には英のそれに通じるところが大きいのではないか 勿論 でも ひょっとしたら ありかも? と思わせるような す ぶりの高値を更新して続騰していた 更に ポンド固有の要因でポンドの全 米連銀は英中銀と違い物価安定に加えて雇用の最大化という責務を有する れすれの線を狙うのが腕の見せ所です 過去の記事 面安が進んだのは11 日以降 11 日には英中銀金融政策委員会のウィール が 英物価が足許前年比横ばいまで落ち込んでいる事実 ( 原油価格急落の で 個人的に印象に残っているのは 確か2011 年のこと 委員が ( 国際収支赤字是正のために ) より競争力のある為替水準が望まし 影響は大きいものの ) は 米連銀金融政策の先行きを占う上でも興味深い だったと思いますが ポルトガル政府が政府債務返済 い と発言 更に翌 12 日にはカーニー総裁も ポンド高の定着が低インフレの 市場の織り込みと現実のギャップという観点では 賃金上昇率も含め 余程 のために ( サッカーの ) ロナルド選手をスペインに売却 定着につながるリスク に言及 英中銀首脳のこうした警戒感の高まりは に言及 18 日に発表された英中銀 3 月金融政策委員会議事録にも明確に読み取ることができた 議事録は 特に英中銀と欧州中銀の金融政策の方向感の違いからくる対ユーロでのポンド高に強い警戒感を示していたが ちょうど11 日にはポンドが対ユーロで0.70という節目の水準近くまで上昇しており 英中銀が示した一連のポンド高警戒感は 高値達成感から来る調整的なポンド売りを促す格好の材料になった 対ユーロでの方向感がポンド上昇からポンド反落に転じたのは 11 日以降だったが その後 18 日以降には対ドルでの方向感がポンド安からポンド反発に転じた きっかけはやはり米側の事情で 同日開催された米連銀公開市場委員会が 上述米 2 月雇用統計の好調で織り込みが進んだ6 月利上げ開始観測を打ち消す方向の内容となったから ( 利上げ開始を ) 忍耐強く 待てるとした文言は 予想通りその声明から削除されたものの 同委員の見込む将来的な政策金利推移の見通しが大幅に下方修正されたことなどを材料視してドルは全面安に転じた この局面でもドルの下落を最も反映したのは 強めの雇用統計とならない限り 足許ドル軟調推移が継続する可能性の方が高いのではないかと見込む 先月見られた英 2 月 CPI 英 2 月小売売上高に対するポンドの限定的な反応は 英経済指標に対するポンドの感応度の低下を物語っていた 仮に早期利上げ期待が強まったとしても ポンド高が続けば 輸入物価押し下げ警戒感から利上げ時期が遠退く構図は 当面 英経済指標に対するポンドの関心を低下させるものと見込む 引き続き 10 日 ( 金 ) の2 月鉱工業 製造業生 産 14 日 ( 火 ) の 3 月 CPI 17 日 ( 金 ) の121 1 月平均賃金 23 日 ( 木 ) の 3 月小売売上高などの主要英経済指標に一定の注目は必要だが 余程意外感の強い数字でも並ばない限りポンドに対する影響は限定的だろう 5 月 7 日 ( 木 ) の総選挙に向けての最大の関心は EU 離脱を党是とする英国独立党 (UKIP) の支持率にあるのではないか 世論調査では 現在まで 保守党 労働党の二大政党のいずれも単独過半数獲得は難しいと見られている いずれにしても連立政権か少数与党ということであれば どんな政権になっても 強い政党色を打ち出すのは難しいだろう 英国独立党の獲得議 対ユーロでの値動き 欧州中銀は 9 日以降国債購入を含む拡大資産購入策 席は小選挙区制度の下 2 議席 +α にとどまると見られているが その得票率るが を実施に移しており 噂で売って事実で買う ユーロ買い戻しが重なったこ は 英国民とEUとの距離感を測る上で興味深い 新政権のEU 政策にも少な とも ユーロ反発を加速させた可能性が考えられた からず影響するはずだ 3 月 25 日の首相質問でキャメロン首相は 政権続投 24 日に発表された英 2 月 CPIは前年比横ばいと現行統計の史上最低を更 となれば付加価値税率を引き上げると断言した 同税率引き上げは当然物 新 26 日に発表された英 2 月小売売上高は逆に予想を明確に上回る強い伸 価上昇要因で インフレ期待感にも影響を与える 英中銀金融政策にも一 びを見せた 一連の発表にポンドは 若干の下押し 若干の反発を見せたも 定の影響を与えるだろう また キャメロン首相は2017 年までにEU 離脱を問 のの その反応は限定的 月末に向け 強い方向感のないまま 対円 対 う国民投票の実施を約束しており 保守党が政権を取れば 将来的に 昨 ユーロでは軟調気味のロでは軟調気味の 対ドルでも上値の重い横ばい推移を続けた 年 9 月のスコットランド国民投票のような混乱も警戒されることになろう する との記事でした 当時は 欧州政府債務危機がその混乱の極致にあった大変な時期だったはずですが そんな困難な時でも いい大人が大真面目で悪戯をしている感覚に これが欧州の余裕ってもんか? などと思い にやっと笑ってしまったのを思い出します あああ すいません バレンタインでしたね 当地では バレンタインと言えば 男性から女性に花やカードなど を贈るのが一般的かと思いますが 日本のように 女性から男性に チョコレート みたいな決まりはありません お返しのホワイトディなどというものも勿論ありません 興味深いエピソードとして思いつくのは 何年か前に実際にここの職場で交わされた会話ですが 2 月 14 日の朝 嫁さんにカードを渡し忘れた同僚が あああ 今日は大変なことになるな と周りの同僚から揶揄されていたことです バレンタインの贈り物は朝渡すもので そうでな ければ 職場に来て同僚と話して思い出した = 忘れていた と見なされ 嫁さん ガールフレンドから 思いやりの足りない 冷たい夫 ボーイフレンドとの烙印を押されるという理屈のようです 朝目覚めて キッチンのテーブルの上に 前の晩からこっそり用意されていたカードを見つけるなんてのは 確かにロマンチックかもしれませんね 為替の動き ( 資料 ) ブルームバーグ 株価指数の動き ( 資料 ) ブルームバーグ 先月の注目イベント ( 資料 ) ブルームバーグ 発表日イベント期間予想結果前回 GBP/USD 3/2 製造業 PMI 2 月 GBP/JPY( 右軸 ) 3/3 建設業 PMI 2 月 /4 サービス業 PMI 2 月 /11 鉱工業生産 ( 前年比 ) 1 月 1.3% 1.3% 0.8% /11 製造業生産 ( 前年比 ) 1 月 2.6% 1.9% 2.6% /18 ILO 失業率 11-1 月 5.6% 5.7% 5.7% 178 ロンドンFTSE100 指数 3/18 週平均賃金上昇率 ( 前年比 ) 11-1 月 2.2% 1.8% 2.1% /18 英中銀 3 月金融政策委員会議事録 /24 消費者物価指数 ( 前年比 ) 2 月 0.1% 0.0% 0.3% 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 3/26 小売売上高 ( 除自動車 / 前年比 ) 2 月 4.2% 5.1% 5.2% 6

8 予想レンジ : AUD/USD 豪ドル相場 AUD/JPY シドニー支店山口美紀 3 月の豪ドルは 年初来安値 まで一時下落 月初 豪ドルは 0.78 近辺でスタート 3 日 豪中銀 (RBA) の利下げと据え置 4 月の豪ドルはレンジ ( ) を中心とした横ばいを予想する 次回 RBA 理事会 (4 月 7 日 ) での利下げの有無に注目 当地のバレンタイン事情 日本では 女性から愛の告白をする日 として知られるバレンタインデー しかし オーストラリアでは男性から きの予想が5 分 5 分の中 RBA 理事会にて政策金利の据え置きが発表され シドニー時間 3 月 19 日早朝に発表されたFOMC 声明文では 利上げに 忍 女性にプレゼントをする または恋人同士でプレゼント た RBA 声明文にて 将来一段の緩和が適切となる可能性 が示されたた 耐強くなれる (can be patient) との文言が削除された 米国利上げの 交換するのが習慣だと聞きました 男性から女性への贈 め 豪ドルは0.78を挟んで揉み合い推移した 翌日 豪 1012 月期 GDPが 時期について 4 月の利上げは 可能性低い との表現を挿入し 最短で6 月 り物としては チョコレートはもちろん ロマンチックなバ 発表されたが ほぼ予想通りの結果となったことから 動意なし 6 日 米 2 月 に利上げに踏み切る可能性があることを示したものの FOMCが最初の目 ラ かわいいテディ ベアが人気なようです 恋人同士の 雇用統計にて 非農業部門雇用者数が29.5 万人増加と予想 23.5 万人に対 標レンジ引き上げの時期を決めたことを意味しない とも説明された 中期経 場合は 食事に出かけるのもいいプレゼントの1つにな して大幅に上回ったことから米ドル買いが進行し 豪ドルは0.77 近辺に下 済見通しでは 失業率が改善方向に引き下げられた一方で 2015 年のGDP るそうです 多くのレストランがスペシャル ディナー ( 値 落 を昨年 12 月の % から % に下方修正 コアインフレ率も 段もスペシャル ) を催し ハーバービューがあるレストラ 中旬 軟調な商品価格を受けて 豪ドルは0.76 半ばに下落 NY 原油先物が節目の50ドルを下回ると 豪ドルは下げ足を強めて 3 月 11 日安値 まで下落した 12 日に発表された米 2 月小売売上高 ( 前月比 ) が 0.6% と予想 +0.3% を大きく下回ったことから 豪ドルは0.77 前半に反発 しかし 上昇の勢い続かず すぐに0.76 前半に戻した シドニー時間 19 日早朝 ハト派な FOMC 声明文を受け 米金利が低下すると主要通貨に対して米ドル売りが進行し 豪ドルは一時 0.78 半ばに上昇 ただ 米ドル売り一巡後には FOMC のポジションの巻き戻しが起こり 豪ドルはFOMC 前の水準 0.76 半ばに反落した 下旬 世界の主要株式市場の上昇を受けてリスクオンの動きが強まると 豪ドルは0.77 後半に上昇 23 日 フィッシャー米 FRB 副議長のややハト派な 米国利上げはスムーズな上昇軌道をたどらならいだろう との発言を受けて 米ドル売りが進行し 豪ドルは0.79ドル台に続伸 翌日には3 月高値 まで上昇するも 月末にかけて商品価格 ( 特に鉄鉱石 ) の下落を背景に 再び0.76 台に大幅下落した また 93 円半ばでスタートした豪ドル / 円は豪ドルの上昇にサポートされて 約 2 か月ぶりに 94 円半ばに上昇 しかし その水準を維持することは出来ず 月末にかけて豪ドルの急落を受けて 91 円半ばに下落した 昨年 12 月の % 1 から % 1 に大幅引き下げた FF 金利先物市場では米国利上げ時期が6 月 9 月に後ろ倒しの観測が高まっており 米ドル売り / 豪ドル買いが進みやすい環境と考える しかし RBAの金融政策方針や商品価格動向を見ると 豪ドルの上値は重いと思われる 3 月 3 日のRBA 理事会の声明文では 将来一段の緩和が適切となる可能性 が示された 2 月のRBA 議事録には 政策金利の引き下げを 2 月会合で実施するか 3 月まで待つか議論した結果 直後の 6 日発表の四半期金融政策報告書で利下げの理由を説明できるという選択肢のあった前者での利下げを決めた と書かれていたことから 次回追加利下げを行う時期は2 月同様 5 月四半期金融政策報告書発表前の5 月 RBA 理事会と考えている 豪州短期債券 OIS 市場では 5 月までに1 回利下げをする確率が50% 12 月までに1 回利下げをする確率が90% 超となっており RBAの追加利下げ観測は根強い また 鉄鉱石 ( 鉄分 62%) は史上最安値更新 石炭価格は5 年ぶり 原油価格は6 年ぶりの安値水準で推移している これらの材料は豪ドルの下押し要因となろう 以上のことから 豪ドルは売買材料が均衡し 横ばい推移を予想する テクニカルでは 3 月の豪ドルは半年ぶりに日足の一目均衡表の雲 ( ) に突入し ベアなセンチメントからの転換に見えたが 結局雲を下回って推移している 引き続き この雲 (4 月上旬は雲上限 月下旬は雲上限 ) が豪ドルの上値を抑えそうだ ンは満席になります 一方で 日本のような義理チョコやホワイトデーのような文化はありません 他に Secret Admirer(= 隠れたファン 崇拝者 ) というものが子供 若者の中では行われるそうです 匿名でバラを送ったり カードを送ったりするそうです 子供 若者はシャイだから シークレット方式でやるんだよ と現地人に教えてもらいましたが 通常はボーイフレンドや親しくなりかけている男性から届けられるそうで 誰が贈ったかは結構バレバレだそうです 最後に バレンタインと言えば チョコレート オーストラリアと言えば ワイン チョコレートとワインのマリアージュを紹介したいと思います 支店の飲み会でもよくマリアージュという単語を使う 自称ワイン通の先輩達に聞いてきました チョコレートのような甘いものには 酒精強化ワインの甘口が合うのではないか と言い Tawny N.V. Noon Winery, McLaren Vale がオススメだそうです 酒精強化ワインで有名なのはスペインのシェリー酒等になりますが 実はオーストラリアでも酒精強化ワインが作られています 日豪 EPAも承認され 今後はオーストラリアワインが日本へ輸出されることも増えるかと思われます機会があれば是非お試しを 4 月下旬は雲上限 ) が豪ドルの上値を抑えそうだ るかと思われます 機会があれば是非お試しを 発表日イベント期間予想結果前回 AUD/USD S&P/ASX200 指数 98 3/ 経常収支 4Q AU$110 AU$960 億億 AU$ AUD/JPY( 右軸 ) 97 3/3 RBA 政策金利 2.00% 2.25% 2.25% /4 GDP[ 季調済 / 前期比 ] 4Q 06% 0.6% 05% 0.5% 04% 0.4% /5 小売売上高 [ 前月比 ] 1 月 0.4% 0.4% 0.2% /5 貿易収支 1 月 AU$925 百 AU$980 百 AU$503 百 /12 雇用者数変化 2 月 15 千人 15.6 千人 14.6 千人 / 失業率 2 月 6.4% 6.3% 6.4% /17 RBA 議事録 /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 7

9 予想レンジ : USD/CAD カナダドル相場 CAD/JPY 米州資金部高橋勝彦 2 月以降ドル / カナダドルは1.25を中心とした上下動を続けるなか 1012 月期のカナダGDPは前期比年率 +2.4% と市場予想の同 +2.0% を上回り また 79 月期も同 +2.8% から同 +3.2% へと上方修正されたこと 原油価格動向と各国の金融政策に関する思惑等で 引き続き相場は上下に振れるボラタイルな展開となる公算が大きい 前回の米 FOMC で FRB は利上げを急ぐ必要はないことを強調し 市場 当地のバレンタイン事情 こちらではバレンタインデーは 愛しい人に自分の愛は 愛しい人に自分の愛 からカナダドル買いが加速し ドル / カナダドルは1.25 近辺から1.24 も過度な利上げ期待を後退させ ドル高から一転 ドル安 カナダド 情を伝える日 というような感じでしょうか 台前半へ下落した その後 カナダ中銀は市場の予想通り政策金利を ル高となった 米国にて急速なドル高が米企業収益の圧迫要因になっ しかし周りを見渡すと女性が恩恵を受けていることが多 0.75% で据え置くことを決定したが 同時に発表された声明で イン ていることや 原油下落に伴う足許の低インフレ期待 そして雇用統 いように思います フレリスクは 現在は一段と均衡 現在の政策が適切 としたこと 計以外の経済指標が広範に弱含んでいる現状を考えると FRBが利上 バレンタインデーが近づいてくると 明らかに男性をター を受けて 追加利下げの期待が大きく後退し ドル / カナダドルは げに慎重な姿勢を見せたことはごく自然と筆者は考える ゲットとした宝石店のコマーシャルが頻繁にテレビに現 まで上昇後 までカナダドル買いが進んだ 6 日 予想 今後も米経済指標の良し悪しで市場は一喜一憂し 大きな値動きに れ 愛しい人にダイアモンドを と頭に刷り込まれます を上振れた米 2 月雇用統計を受けてドル買いが加速するなか 1 月のカ 繋がると予想する 一方 カナダ中銀は 前回の理事会で利下げを見 し 会社帰りには男性が大きなバラの花束を抱えて帰路 ナダ住宅許可が予想以上に落ち込んだことに加えて 1 月カナダ国際商品貿易も予想以上の赤字幅となったことから ドル / カナダドルは 1.26 台へ急伸した 月央 カナダ2 月の雇用統計で失業率は予想以上に悪化したものの 雇用者数は予想ほどは減少しなかった結果に ドル / カナダドルは動きづらく上下に振幅した その後 ユーロ / ドルが1.04 台に突入するなど ドル高 ユーロ安の動きがその他の主要通貨にも波及する なか 原油安を嫌気したカナダ売りにも押され ドル / カナダドルは 1.28 台をしっかりと回復した 月後半 18 日の米 FOMCを受けて米早期利上げ観測が後退すると パニック的なドル売りとなり ドル / カナダドルは1.28 近辺から一時 まで急落したものの その後は売られ過ぎ感もあり 1 月のカナダ小売売上高が予想以上の落ち込みを見せたとで ドル / カナダドルは1.27 台まで買い戻された ただ 全般的にドル高や原油安が一服するなか 石油企業がドル売りを出すオイル デーにかけて 実需の まとまったドル売り カナダドル買いも観測され ドルド / カナダドルは1.2428まで下落した その後 原油価格などの商品価格全般に弱みの展開が続いたことで 資源国通貨主導でドル買いが優勢となり ドル / カナダドルは再び1.2784まで上昇し 1 月のカナダ月次 GDPは予想ほど低下せず カナダドル買いが優勢となり ドル / カナダドルは まで軟化し1.2679で越月した 送り 声明も中立的な内容となり 追加利下げ観測は遠のいているものの 今年はカナダ連邦議会の選挙の年ということもあり カナダ中銀は政府から独立しているがハト派色が濃い運営となりそうだ 当面 カナダ中銀は強い経済指標より弱い経済指標に注視するだろう 今後も原油価格のボラティリティは高く カナダドルは暫く不安定な動きとなろうが カナダドルを買い進めるまでのモメンタムは出難く 基本的にドル高の流れは続くと予想する に着く姿が多く見られます ( カナダでは生花店が年に一番忙しい日はバレンタインデーだそうです ) また 彼女をディナーに連れて行くのも一般的で 人気のレストランもその日は予約で一杯となり 予約無しでの食事は難しくなります 学校などではよく学生同士でバレンタインのカードを送っているようです これは男性から女性へ限ったことで はなく 女性から男性へも 同姓同士でも友達のしるしとしてカードを送りあっているようです 小学生くらいの子供達がカードを交換しているのを見ると 何とも微笑ましいです ちなみにカナダではホワイトデーのような お返しをする習慣はありません ( カナダ支店リチャーズあずさ ) 為替の動き ( 資料 )Bloomberg 株価指数の動き ( 資料 )Bloomberg 先月の注目イベント ( 資料 )Bloomberg S&Pトロント総合指数発表日イベント期間予想結果前回 3/3 GDP( 四半期 / 年換算 ) 4Q 2.0% 2.4% 3.2% /3 GDP( 前月比 ) 12 月 0.2% 0.3% -0.20% /3 GDP( 前年比 ) 12 月 25% 2.5% 28% 2.8% 20% 2.0% /6 住宅建設許可 ( 前月比 ) 1 月 -4.0% -12.9% 6.1% /13 失業率 2 月 6.7% 6.8% 6.6% /13 雇用者ネット変化率 2 月 -5K -1.0K 35.4K 1.18 USD/CAD /20 CPIコア ( 前月比 ) 2 月 0.6% 0.6% 0.2% CAD/JPY( 右軸 逆目盛 ) 3/20 CPIコア ( 前年比 ) 2 月 2.1% 2.1% 2.2% /20 小売売上高 ( 前月比 ) 1 月 -0.8% -1.7% -1.8% 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 3/20 小売売上高 ( 除自動車 ) 1 月 -0.5% -1.8% -2.0% 8

10 予想レンジ : USD/KRW 韓国ウォン相場 KRW/JPY JPY/KRW ( 注 )100 韓国ウォンあたりの対円レート ソウル資金室吉田史門 3 月のドル / ウォン相場は 強い米労働市場や韓国中銀 (BOK) による利下 今月のドル / ウォン相場は米利上げ時期を模索しながら ドル高基調は続 当地のバレンタイン事情 げ期待からウォン売りが先行 その後 BOKは25bpの利下げを決定するも くと思われ ウォンのレンジで推移すると予想 量的 質的金融緩 韓国のバレンタインデーは 日本と同様 2 月 14 日に 追加利下げへの慎重な姿勢を示したことや ハト派的な FOMC を受けて 相 和が始まってから 2 年を迎えることから 日銀の動向も気になるところだが 今 女性が意中の男性にチョコをあげるというのが基本で 場は下落に転じ 結局 前月末対比ほぼ横ばいとなった 後のドル / ウォン相場では BOKによる追加利下げの有無と時期がポイント になるであろう 月初は ウォンでオープン 米雇用統計を控え 上値の重い相場展開となり 2 日から6 日は ウォンぐらいの狭いレンジでの取引となった 6 日の海外時間に発表された米 2 月雇用統計では 総じて堅調な米雇用環境が確認された 平均賃金は市場予想をやや下回るも非農業者部門雇用者数は大きく市場を上回り 失業率も低下 これを受けてドル買い圧力が強まり ドル / ウォン相場は上昇基調に転じた 月央もドル買い圧力の強い相場展開が続いた 10 日にはドル / 円相場が約 7 年 8か月ぶりに122 円台まで上昇したことを手掛かりに ドル / ウォン相場も歩調を合わせて昨年 12 月につけた高値 (1121.7ウォン) を更新 加えて 韓国政府高官によるハト派的な発言が相次いだことや BOKの2 月金融通貨委員会議事録がハト派的な内容だったことから BOKによる利下げ期待が高まり ドル / ウォン相場はさらに上昇 12 日の BOK3 月金融通貨委員会では大方の予想に反し 基準金利を2.00% から1.75% まで25bp 引き下げた 利下げは全会一致ではなく 2 名が反対しながらも過半数で決定 これを受けてドル / ウォン相場は 約 1 年 8か月ぶりの高値圏まで上昇 ただ 会合後の総裁会見で 追加利下げへの期待が後退したことで相場は下落に転じ 軟調な米経済指標も加わったことで ドル / ウォン相場は上げ幅を一時縮小 その後はオフショア市場から強いドル買い圧力に支えられ ドル / ウォン相場は再び上昇し 16 日に月高値の1136.6ウォンを付けた 月後半のドル / ウォン相場はハト派的なFOMCを受けて 下落基調に転じた 18 日 注目の集まっていた米 FOMCは 市場予想通り フォワードガイダンスである 忍耐強く を削除し 利上げは経済指標次第であることを強調 しかしながら 政策金利見通しが大幅下方修正されたことで ハト派なものと受け止められ ドルが大きく下落 その後も米経済指標が総じて軟調となったことや期末の国内輸出企業によるウォン買いが相場の重しとなり 結局前月末対比ほぼ横ばいの ウォンでクローズズ BOK は利下げを実施し 政策金利は過去最低の 1.75% となったが 3 月の金融通貨委員会での利下げはサプライズであった ブルームバーグによる事前の調査ではエコノミスト 17 名中 15 名が政策据え置きを予想していた 利下げ自体は驚きではないものの タイミングが意外であった BOK の利下げの背景には 政府から強い利下げ圧力があったと考えられる BOK は 4 月の金融通貨委員会で成長 物価見通しの四半期に一度の見直しを行うが このタイミングで利下げを行うと考えていた市場参加者が多かった BOK の李柱烈総裁は記者会見で 成長に大きな下振れリスクがあるとの認識を示したが 2015 年に入ってから韓国の経済指標は総じて軟調で 3 月に入ってから目立った基調の変化はなかった むしろ BOK が 2 月の金融通貨委員会の声明文から懸念を強めている家計債務は増加し続けている 韓国政府は不動産市場の活性化を目的に住宅関連融資の規制を緩和させており その結果 不動産価格は穏やかに回復傾向にある ただ 昨年 8 月と 10 月に利下げを行ったことから 韓国の対家計銀行貸出が急増加しており BOK は 金利の上昇や不動産の下落などの局面において 国内経済に与える悪影響を懸念している また 対円でのウォン相場が安定している中 BOK は政策金利を過去最低レベルを更新するという手札を残しておきたかっただろう このことから 政府高官からの相応な圧力が今回の利下げを後押ししたと考えている 3 月の利下げの効果を見極めるため しばらく追加の利下げは実施しないと思うが 今後の追加利下げの可能性を見極めるにあたって政府高官の動向 反応に注意していく必要があるだろう す また 日本の影響を受けて 3 月 14 日にバレンタインのお返しをするホワイトデーも根付いているようです 違うことといえば お返しの定番は日本ではマシュマロやクッキーといわれますが こちらではキャンディで お店には飾り付けられたキャンディーや大きいキャンディーなどがディスプレイされます ここまでは 日本とほぼ同じような感じですが 韓国では毎月 14 日に恋愛に関わる記念日が設定されており 4 月がブラックデー 5 月がローズデー 6 月キスデー 7 月シルバーデーなどなど 韓国内でもマイナーなものが多いようですが いずれもが恋人と何かをする日となっているようです この中でもメジャーなものは 4 月 14 日のブラックデーで バレンタインデーやホワイトデーに贈り物を受け取れなかった人 ( 通称 ソロ部隊 ) が黒い服を着て チャジャンミョン ( 韓国風ジャージャー麺 ) やブラックコーヒーなど 見た目が黒い飲食物を食べる日とされており ドラマでも 今年もチャジャンミョンを食べることになりそう (4 月 14 日までに恋人ができなさそう の意 ) といった台詞も見られるなど 若者を中心に市民権を得ているイベントのようです 当室のアルバイトに聞いたところ 単に友達とチャジャンミョンを食べるイベントとのことですが 一部ではフリー宣言をした男女の出会いの場になっているとの情報もあり 今月 14 日には注目してみようと思っております ( 山口 ) USD/KRW 発表日 イベント 期間 予想 結果 前回 KRW/JPY( 右軸 逆目盛 ) 3/1 輸出 ( 前年比 ) 2 月 -0.50% -3.40% -0.40% /1 輸入 ( 前年比 ) 2 月 % % % 3/2 国際収支 : 経常収支 1 月 -- $6938.2M $7221.5M /2 消費者物価指数 ( 前年比 ) 2 月 0.70% 0.50% 0.80% 3/3 CPIコア ( 前年比 ) 2 月 2.40% 2.30% 2.40% 3/11 対家計銀行貸出 ( 韓国ウォン 2 月 T 519.5T /12 韓国銀行 7 日間レホ レート 3 月 2.00% 1.75% 2.00% 韓国総合株価指数 3/25 GDP( 季調済 / 前期比 ) 4Q % 0.40% /26 消費者信頼感 3 月 /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 3/31 鉱工業生産 ( 前年比 ) 2 月 -2.50% -4.70% 1.80% 9

11 予想レンジ : USD/TWD 台湾ドル相場 TWD/JPY 台北資金室辻野順治 3 月のドル / 台湾ドル相場は 月初から台湾ドル安が進み 一時 台を 4 月のドル / 台湾ドル相場は 一進一退を見込む 米金融政策は 利上げ 当地のバレンタイン事情 つけたものの 米 FOMC 以降は反転 月末にかけては31.20 台まで台湾ドル ペースが鈍る見込みではあるものの 次のアクションとしての利上げは他国と 高となった 比べると際立った動きであり 引き続き台湾ドル安方向の見通しは変わら 2 月 14 日 3 月 14 日とも恋人たちの記念日となっており 3 月のドル / 台湾ドル相場は 近辺でオープン 台湾祝日中に 米ドル ず 但し 米国統計は雇用統計を除くと 鈍い指標が続いていることや 台 ますが 日本のようにチョコレートが義務付けられたイベ 高が進んでいたことで小幅台湾ドル安で始まったものの 米経済の好調さを 湾金融政策も消費者物価マイナスの中 緩和アクションが期待出来ないこと ントではありません 単にデートして ご飯を食べたり プ 裏付ける材料に乏しい中での動きであり 台湾ドル安は続かず 結局 が足下の懸案事項 経済指標を見極めながらの展開となるため 台湾ドル レゼント交換をしたり クリスマスのような感じだそうです 台前半まで反発 5 日は 円安 ウォン安を受け 小幅安となり の動きは限定的になると見る 台に乗せた 6 日は米 2 月雇用統計を控えて 一旦買い戻され 台半 バレンタインデーは 漢字では 情人節 と表現されま ばまで台湾ドル高 台湾 2 月貿易統計 ( 米ドル換算 ) は 引き続き原油価格下落による輸入減 すが 七夕も 情人節 と表現されており 情人節 の中 週明け9 日は 米 2 月雇用統計を受けた米ドル高により 小幅安の31.50 前 少 ( 前年比 22.4%) により 高水準の貿易黒字を維持 また台湾 2 月消費 では 後発となります また 2 月 14 日は 旧正月期間中 半でオープン 但し 台湾加権指数の下落を受け 後半まで反発 10,11 日も 米ドル高が継続したことで 台まで台湾ドル安が進行 12 日は韓国中銀利下げによる韓国ウォン下落に追随し 近辺まで下落 13 日は 前日発表の米 2 月小売売上高が市場予想を下回り 米ドル急伸の動きも一服 朝方は31.50 台半ばまで台湾ドルが買い戻された 但し 翌週に米 FOMCを控える中 米ドル買いも入り 半ばまで反落 16 日は 米ドル高が続く中 朝方に31.70 台をつけたものの 動きは限られ 31.65を挟 んで一進一退 17,18 日は FOMC を控えて 米ドル高が反転し 17 日は 前半 18 日には31.50 半ばまで台湾ドルが上昇 19 日は 前日の FOMC 結果にて 将来の金利見通しが大きく下方修正されたことで 米ドルが急落 台湾ドルは朝方 まで買われ 取引後半でも31.40 台での取引となった 日は材料出尽くし感もあり 台で膠着 24 日以降は 月末にかけての韓国ウォン買いに連動する展開となり じわじわと台湾ドル高が進行 米ドルインデックスの下落は一服感が出たものの ウォン高に連動し 24 日 は31.35 近辺 25 日は 近辺まで台湾ドル高が進行 26 日は動きが一服するも 近辺で膠着する展開 中銀会合の結果は 現状維持 消費者物価もコアコアCPIの強さなどから大きな懸念は示されなかった 緩和期待を持てないことが確認されたことで 27 日は 円やウォンが売られる一方 台湾ドルは小幅高となり 台後半での取引 30,31 日も米ドル反発へも反応薄く 台後半での取引が続いた 者物価は 前年比 0.19% と 2 か月連続のマイナス 政府見解では一時的との見方であるが 引き続き注視が必要だろう さて 過去 20 年間の月次の台湾ドル相場を見ると 月初と月末を比較し 最も台湾ドル高が進んだ月は4 月である 過去 20 年平均でマイナス ( 台湾ドル高 ) になっているのは 4 月の他は 3 月 ( 0.054) 9 月 ( ) 12 月 ( ) であるが 4 月は と更に大幅な台湾ドル高が進行している 足下では 2009 年以降 6 年連続で 4 月は台湾ドル高となっており この 6 年の平均は 年間で台湾ドル安が進んだ2013 年 2014 年でもそれぞれ と台湾ドル高進行となった 例年 1,2 月の旧正月休暇前に輸出が拡大する傾向にある 実際の入金時期は出荷時点とタイムラグがあり 影響が4 月に現れると考えれば 4 月の台湾ドル高も納得出来る そもそも為替規制により 実需以外の為替取引は金額が限定されていることから 貿易に季節要因があれば 為替相場にも季節要因の影響が発生するだろう 加えて 通常 旧正月を挟む月は 輸出減少により 貿易黒字は縮小する この影響からか 5 月は過去 20 年の平均では最も台湾ドル安が進む月 (+0.173) となっていた 一方で今年は旧正月となった2 月も原油価格下落により貿易黒字は高水準となっており 4 月の急な台湾ドル高進行に注意するとともに 5 月の反落が鈍れば 影響が長引くことも想定しておきたい だったり 旧正月の直前だったりすることも多く この場たりすることも多くこの場合 街の雰囲気も旧正月ムードに押されて あまりバレンタインモードで盛り上がっている感じはありませんでした ( 旧正月前は スーパーやコンビニでは家族が集まったときに食べる特大サイズのお菓子が山積みされています ) また カップルが出没しそうな場所にわざわざ行かないため 気付いていないだけかもしれませんが 3 月 14 日も 盛り上がっているようには感じなかったです 結局のところ 七夕の 情人節 のほうが 他のイベントと重ならず 花火もあったり 盛り上がっている印象です 個人的にも由来の良く分からないバレンタインより 織姫と彦星の七夕のほうが 情人節 という響きにしっくり来ると感じています 発表日イベント期間予想結果前回 USD/TWD 台湾加権指数 3/3 輸出受注 ( 前年比 ) 1 月 9.60% 8.10% 4.50% 32.0 TWD/JPY( 右軸 逆目盛 ) /4 鉱工業生産 1 月 8.20% 8.14% 7.33% /9 CPI( 前年比 ) 2 月 0.20% -0.19% -0.94% /9 輸出 ( 前年比 ) 2 月 0.10% -6.70% 3.40% /20 輸出受注 ( 前年比 ) 2 月 3.50% -0.27% 8.10% /23 失業率 2 月 3.80% 3.74% 3.78% /23 鉱工業生産 2 月 1.65% 3.32% 8.14% /26 中銀政策金利 2 月 1.875% 1.875% 1.875% /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 10

12 予想レンジ : USD/HKD 香港ドル相場 HKD/JPY 香港資金部 Mr. Chen 3 月の香港ドル直物相場 : 一時的に急速な香港ドル安となるも FOMC 後に 4 月の香港ドル直物相場 : 香港ドルはレンジ内 当地のバレンタイン事情 巻き戻し 4 月についても 香港ドルは堅調な値動きが続くと予想 ドルペッグ制を敷い 当地でも チョコレートを贈るのが通例となっているが 今月の香港ドルは 上 ( 香港ドル安方向 ) は 1 ドル = 香港ドル 下 ( 香港 ている為 為替市場全体が再びドル高方向に推移しても 値動きは限定的 日本と違うのは男性が女性に贈るという点 ただ 年々 ドル高方向 ) も7.75 台前半と直近ではかなり激しい値動きを記録した 特に になると考えている しかし 今月見られたようにアジア投資家不在の欧米時 女性の要求水準が上がっていくのは 当地も一緒で バ 3 月 11 日のNY 時間の値動きが激しく 昨年 9 月の民主化大規模デモ発生時 間に急激にドル高香港ドル安が進むリスクは引き続き残存しており その際 ラの花束にロマンチックなメッセージを送るのは既に常 以来となる1ドル =7.77 香港ドルの節目を一晩で抜ける展開となった しかし は7.77を再度越える可能性もあろう 套手段化 レストランにスペシャルプランで女性を出迎 FOMCにて 予想よりも低い政策金利見通しが発表されると 今度は一気に えることも定着 その為 男性は常に一味違うプレゼント 香港ドル高方向に推移 結局 7.75 台半ばの月初の付近まで戻ってアジア 4 月の香港ドル短期金利 : 概ね低位推移を予想 やデートプランが求められており 香港の各種高級ブラ 時間の取引を終えた 香港ドル長期金利は 短期的にはFEDのハト派寄りの声明文を受けて 低 ンドは そうした男性の心理を反映してバレンタイン前に 位安定する可能性がある しかし FEDが年内利上げを諦めない以上 金利 なると特別商品やプランをここぞとばかりに宣伝してく 3 月の香港ドル金利 : 短期金利安定 長期金利低下 香港ドル金利は 米ドル金利に追随する形で 金利低下方向に推移 特に FOMC 後ではイールドカーブのフラット化 ( 長期金利が短期金利よりも大きく下落する ) が発生した 一方 HIBORに代表される短期金利は 0.38% 近辺での落ち着いた値動きが継続 3 月の香港株式市場 : 財政緩和期待が下支え ハンセン ( 香港株式の代表指標 ) は 月央にかけて 24,000 の大台を割り込んで低迷 しかし 全人代後に李首相が追加財政刺激策を暗示するような発言を行うと 中国株が急上昇し ハンセンもつられる形で大きく反発し 台半ばまで回復した 銘柄としては ITや保険業等景気循環株が選好される一方 娯楽産業株は低迷 上昇トレンドに転じるのは時間の問題だと考えている 短期金利についていては 引き続き安定を予想するも 大型 IPOが予定されており 一時的に上昇する可能性がある る 香港人男性に求められる財力は 日に日に上がっていくようだ 7.78 USD/HKD 発表日イベント期間予想結果前回 HKD/JPY( 右軸 逆目盛 ) 3/3 小売統計 1 月 -6.1% -14.6% -4.0% / 失業率 2 月 3.3% 3.3% 3.3% /20 消費者物価指数 2 月 42% 4.2% 46% 4.6% 41% 4.1% 3/26 貿易収支 2 月 -55B -36B -37B 香港ハンセン指数 /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 11

13 予想レンジ : USD/CNY 中国人民元相場 CNY/JPY JPY/CNY みずほ銀行 ( 中国 ) 有限公司中国為替資金部前田遼 為替相場: 利下げで元売り圧力強まるも 両会後はドル安元高が進行 為替相場: ドル人民元は弱含むも下値は限定的か 当地のバレンタイン事情 2 月 28 日に中国人民銀行 ( 中央銀行 PBOC) が利下げに踏み切ったことで 2 月 28 日にPBOCが利下げに踏み切ったことで月初は人民元売り圧力が強 中国独自の事情から バレンタインはないのかと思いき 人民元は売り圧力が強まり 3 月上旬の PBOC 仲値は 4 か月ぶりのドル高元 まったものの 両会を経てトレンドはドル安元高に転換している 人民元国際 や 少なくとも小職が赴任した 2009 年以降は普通に若 安水準となる6.15 台後半から6.16 台前半での設定 ドル人民元実勢相場は 変動幅上限となる6.27 台前半を中心に推移しつつ PBOC 仲値の調整により 人民元安に一定の歯止めがかかる展開 両会 ( 全国人民代表大会 中国人民政治協商会議 5 日 15 日 ) 期間中は PBOCが為替相場の安定を図り仲値は6.15 台前半で安定して推移 ドル人民元実勢相場は 中資系大手行のドル売り人民元買いにより6.26 台まで反落し 変動幅上限で膠着状態が続く傾向から変化を見せた 両会閉幕後も中資系大手行のドル売り人民元買いフローが膨らんでおり 当局が人民元高を進めようとする意図が見て取れる ドル人民元実勢相場は大幅に値を切り下げ FOMC を受け米国利上げ観測が後退したことも材料となり 20 日には 2014 年 12 月以来の水準となる 6.18 台前半まで急落 月末にかけてはやや切り返し 6.21 近辺を推移 金利相場 : 緩和的な金融政策が維持され流動性は安定 3 月の人民元資金市場は 月前半に IPO による資金凍結の影響で流動性はややタイトとなり短期金利が高い水準を維持していたが 月後半以降は凍結資金が市場に戻り MLF( 中期貸出ファシリティー ) による資金供給も実施されたことから流動性は潤沢となった 金利は低下したものの 四半期末越えの期間は資金需要が旺盛で低下幅は限定的 3 月 27 日時点の SHIBOR 各ターム 7 日物レポ金利 ( 終値 ) は以下の通り O/N SHIBOR ( 前月末 ) 1M SHIBOR ( 前月末 ) 3M SHIBOR ( 前月末 ) 12M SHIBOR ( 前月末 ) 7 日物レポ金利 ( 終値 ) ( 前月末 ) 化の進展ペースを早めることにつながる人民元高を当局が支持していることが主な要因で 長期的な人民元高トレンドに回帰しつつあると言えよう また外部環境では FOMC を受けドル指数が低下したことにより オフショアでドル人民元が下落しオンショアとの乖離が縮小 オンショア オフショア間の裁定取引 ( オンショアでの人民元売り オフショアでの人民元買い ) が減少したことで短期的にもオンショア人民元の先安観測が後退している 一方 中国ファンダメンタルズの弱さがドル人民元の下値を限定的なものとしよう 今後は10 日に2 月 CPI PPI 15 日に13 月期 GDPが発表されるが 各々の内容が分かる今月上旬には預金準備率の再引下げが実施される可能性に留意 特に物価の低迷は深刻で 実質金利 (= 名目金利 - 予想物価上昇率 ) は依然高水準 物価が上昇しないようであれば6 月にも再利下げに踏み切るシナリオも考えられる 金利相場: 流動性は概ね潤沢 4 月の人民元資金市場は 概ね潤沢な状況が予想される 3 月は過度な流動性供給を防ぐとの観点からPBOCは慎重な対応を進めており MLFやリバースレポで資金供給を実施しつつ 公開市場操作ではネットで資金吸収となる局面が続いた 全体としては安定的な金融政策が維持されており 市場には流動性に対する安心感が生まれている 各種資金供給ツールに加え リバースレポや MLFの金利引下げも組み合わせて流動性の安定が図られると見る い男女を中心にデートをしたり等々の過ごし方がされています その中でも気が付くのは 男性から女性にバラを一輪渡すこと そのために バレンタインが近づくとコンビニでもバラが売られます コンビニで買ったバラでもいいのか という疑問もありますが 中国は現実的かつ面子の国ですので おそらくバラ ( または花束 ) を渡さないと 最悪 別れることになりかねないのも事実 した がって 待ち合わせの直前にバラを調達するニーズもあるということです 中国独特かどうかはわかりませんが 恋人たちの日 は他にもあって 旧暦の7 月 7 日 日本では七夕で 夜空に願いを という どちらかというと子供のための日ですが 当地では 織姫と牽牛が年に一度会える日 ということで この日も 情人節 ( バレンタイン ) です こちらはあ まり意識して観察したことはありませんが やはり 男性から女性へ花を渡しているような気がします 街中で女性に花を渡すなどという行為は個人的には恥ずかしくて とても無理ですから この日ばかりは中国に生まれなくてよかったといつも思います ( 中国為替資金部吉田修 ) 発表日 イベント 期間 予想 結果 前回 上海総合指数 3/1 製造業 PMI 2 月 /8 貿易収支 (USD) 2 月 6.0B 60.6B 60.0B /8 輸出 ( 前年比 ) 2 月 14.0% 48.3% -3.3% 3% /8 輸入 ( 前年比 ) 2 月 -10.0% -20.5% -19.9% /10 CPI( 前年比 ) 2 月 1.0% 1.4% 0.8% /10 PPI( 前年比 ) 2 月 -4.3% -4.8% -4.3% 6.18 USD/CNY /11 小売売上高 ( 前年比 ) 2 月 11.6% 10.7% - CNY/JPY( 右軸 逆目盛 ) 3/11 鉱工業生産 ( 前年比 ) 2 月 7.7% 6.8% /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 12

14 予想レンジ : USD/SGD シンガポールドル相場 SGD/JPY シンガポール資金部鈴木教子 3 月のシンガポールドル (SGD) 相場は前半はSGDが続落し4 年 8か月ぶり 4 月はシンガポール金融管理局 (MAS) による通貨政策発表が最大の焦点 当地のバレンタイン事情 安値をつけたが 後半はポジション調整でSGDが反発した MASは1 月に予定外のタイミングで通貨政策の緩和方向への変更を発表し シンガポールは小さな国ですが 様々な民族の人々 月初 SGD は 1.36 台前半でオープン 第 1 週は 利上げを視野に入れる米国 て市場参加者を驚かせた 4 月 10 日頃に予定されている定例の見直しにお が共存している人種のるつぼです およそ 70% が中華 と追加緩和を進めるその他諸国の金融政策上の対比を背景としたドル買い いても 大方が再度の変更を予想している MAS 通貨政策は1SGD 実効 系 20% がマレー人 7% がインド人で 残りは違う国か が強まる中でSGDも対ドルで下落した 2 月 28 日の中国利下げに続き 4 日に レートベースでの政策バンドの誘導ペース 2 政策バンドの中心値 3 政策 らの移住者となっており 宗教も仏教 キリスト教 ヒン はインドが予定外の日程で突如利下げを発表 また5 日は欧州中銀 (ECB) バンドの幅をツールとして運営している 市場の見方は現在 2の政策バンド ドゥー教 イスラム教など様々です が量的緩和の詳細を発表し 必要とあらば2016 年 9 月以降も量的緩和を継 の中心値をバンド下限で推移している実勢相場方向にシフトすることによっ そんな多民族国家のバレンタインデーはどんなかと言 続する可能性を示唆した 一方で6 日発表された米 2 月雇用統計は 非農業 て 実質的なSGD 切り下げを予想する向きが多い これは消費者物価指数 うと 結局は過半を占める中華系の流れを受け 男性 部門雇用者数が予想を上回る増加となり失業率も低下したため 米早期利 が昨年 11 月から4か月連続で前年比マイナスとなっていることからMASがデ が女性に尽くす日 とされているようです ただし この国 上げ期待が高まった フレに対する予防的措置を取るとの見方である 1のSGD 実効レートのSGD の場合は もう少し日本で言うクリスマスムードに近く 男 第 2 週に入ってもドル買いの流れは続いた 10 日フィッシャー ダラス連銀総裁が早期利上げを支持する発言を行うとドルが一段高となり ドル円は 122 円を付けて7 年超ぶりの高値を更新 SGDもこれに連れて1.39 台をつけた 12 日には米 2 月小売売上高が市場予想を下回ったことをきっかけにドルが一旦下げる局面もあったが 翌 13 日には翌週のFOMCに向けて期待感から再びドル買いの流れとなった 中でもSGDの主要バスケット構成通貨であるユーロが1.04 台まで下落し12 年ぶり安値を更新したためSGDも1.39 台前半 まで売られて 2010 年 7 月以来の安値をつけた 第 3 週は 週半ばにFOMCを控えて引き続きドルが底堅く始まった 18 日 注目のFOMCでは市場の期待通り 忍耐強く の文言が削除され早期利上げへの道筋がつけられた様に見えたが 一方で経済及び政策金利見通しが引き下げられたことは予想外だった またイエレン議長の記者会見にもドル高の輸出への影響に言及するなどハト派的な表現が見られた これをきっかけに市場は利食いのドル売り一色となり ドル / 円は121 円台から119 円台前半へ急落 ユーロ / ドルも1.06 台から1.10 台後半まで急反発する荒い値動 きとなった この流れに沿って SGD も1.39 台から1.37 台前半まで一気に買い戻された その後 19 日から20 日にかけて反動で再びSGDが1.39 近辺まで戻すなど神経質な上げ下げもあったが 結局利食いのドル売りが勝り1.37 台後半で週を終えた 第 4 週はFOMCを受けたドル高トレンド調整の流れが継続し SGDは更に 1.36 台前半まで買い戻された ただ調整一巡後は再びドル買いを見込む向きも多く 週後半は1.36 台前半から1.37 台前半のレンジ内で持ち合いとなっ ている 高誘導ペースを一層鈍化させるとの予想は 景気下振れリスクを重視して 物価が落ち着いている現在のタイミングで一層の景気下支え策を取るという見方である また3のバンド幅を拡大することにより SGD 安余地を拡大させ緩和的な効果を期待するとの見方もある 市場の見方は拮抗しているが 我々はMASが現状を据え置く可能性と3 のバンドの幅を拡大する可能性が五分五分ではないかと考えている 1 月の緊急の変更は前回 2014 年 10 月の見直し時から原油価格が大幅下落しMAS がインフレ見通しを調整する必要があったという説明であったが その後原油価格は安定しMASの予想レンジ内に収まっていることを考えると1のSGD 高誘導ペース鈍化の可能性は低いだろう 2に関しては物価データを以ってシンガポール経済がデフレリスクに直面していると分析するのであれば可能性は排除できないが 原油価格の反発によりインフレ圧力が再燃するリスクが残ることを考えるとやはり可能性は低いと見る 3のバンドの幅拡大については最近ユーロやマレーシアリンギなどのバスケット構成通貨相場変動が通常時に比べて大きいことを考えると変更は有り得るだろう SGD 相場への影響は政策の内容にもよるが 緩和的措置が取られた場合は1.40 方向へもう一段のSGD 安となる可能性がある 逆に変更が無かった場合はドルの全般的な動向にもよるが 1.35 近辺までSGDが買い戻される可能性もあろう その他の材料は10 日近辺に発表予定の13 月期 GDP 速報値 29 日の米 FOMCに注目 性が意中の女性 ( 或いは恋人 ) に対して花やプレゼントを贈り ロマンティックな夕食を過ごすというのが一般的みたいです 従って 日本のクリスマスイブのように シンガポールのこの日のレストランは予約で一杯 花屋もここぞとばかりに値段を引き上げます ( 特にバラの花 ) レストランの予約が必須になることから 男性は女性に対して事前に予定を確認する必要があり 女性はバレン タインデーを迎えることなく 誰が自分に好意があるのか気付いてしまいます よって 当日ドキドキしながら登校し ガッカリしながら帰宅 その後母親からチョコレートをもらってホッとする というサプライズ感覚は当地では味わえないということになります なお 男性が女性に尽くす日 はあっても そのお返したる 女性が男性に尽くす日 つまりホワイトデーのような風習はありません しかしながら 当行では バレン タインデーに日本人男性から尽くしてもらえないことを知っている現地人が ホワイトデー目当てに 義理チョコを連名で渡すという風習があります ホワイトデーに会社に行くと 今日はホワイトデーね と言われるところに 日系企業に勤めている現地人のしたたかさが垣間見られます ( 吉田 ) 発表日イベント期間予想結果前回シンガポールST 指数 /3 購買部景気数 2 月 /3 電子機器指数 2 月 /13 小売売上高 ( 前年比 ) 1 月 -0.1% -5.0% 46% 4.6% /17 非石油輸出 ( 前年比 ) 2 月 -0.9% -9.7% 4.3% /23 CPI( 前年比 ) 2 月 -0.2% -0.3% -0.4% /26 鉱工業生産 ( 前年比 ) 2 月 -2.2% -3.6% 1.3% 1.34 USD/SGD SGD/JPY( 右軸 逆目盛 ) /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 13

15 予想レンジ : USD/THB タイバーツ相場 THB/JPY バンコック資金室関浩士 ドル / バーツは行って来いの展開 ドル / バーツは方向感が乏しいながらも底堅い推移か 当地のバレンタイン事情 月初 ドル / バーツは バーツで取引を開始 5 日の ECB 理事会にて QE 詳細が発表された事でユーロが下落する展開となると ドル買い優勢となりドル / バーツは32.46バーツまで上昇 6 日に発表された米 2 月雇用統計が良好な結果となると ドル買い優勢な展開は継続し ドル / バーツは32.59 バーツまで上昇した 8 日に12 月期の中国の輸入が前年同月比 20% 超減少したことが発表されると アジア通貨全般の圧迫材料となった 11 日には タイ中央銀行が金融政策決定委員会 (MPC) にて予想外の利下げを実施すると ドル / バーツは32.95バーツまで上昇し月高値をつけた 13 日以降 ドル / バーツは バーツを挟んだ高値圏にて推移したものの 18 日に開催された米連邦公開市場委員会 (FOMC) にて 利上げを急がない FRB の姿勢が確認されると ドルは大きく売られる展開となり ドル / バーツは バーツまで下落 20 日にはドル売り優勢な展開が継続し タイ中央銀行が利下げを発表する前の水準となる バーツまで下落した 23 日の ドル / バーツは米国の利上げ開始時期が遅延するとの思惑から上値の重い展開となり 24 日にはオフショア勢のドル売りフローに押され32.47 バーツまで下落した 然しながら 25 日に米 5 年債入札が軟調だったことを受け 米金利が上昇すると ドル / バーツも連れ高となり32.57バーツまで反発 26 日にタイ商業省が発表した2 月の輸出実績が 前年同月比 6.14% 減の 億ドルと2ヶ月連続でマイナスとなり サウジアラビアとペルシャ湾岸諸国がイエメンの反政府武装組織への空爆を開始したとの報道を受け リスク回避の動きが強まるとドル / バーツは32.62バーツまで上昇した 週明け30 日には 原油価格が軟調推移する中 対資源国通貨で米ドル買いが優勢となが優勢となると ドル / バーツは32.64バーツまで上昇したものの M&Aに絡むタイバーツ買いフローに上値を押さえられた プリディヤトーン副首相が 高水準にあるタイバーツ高に懸念は無いと述べた事も加わり ドル / バーツは32.55バーツへ下落 31 日にタイ中銀が発表した一連の経済指標では 2 月の輸出実績が弱い内容となったものの プラユット首相が戒厳令の解除を申請したことが伝わると タイ株式市場が堅調に推移する展開に ドル / バーツは32.50 バーツ台にて上値重く推移したツ台にて上値重く推移した タイでは 11 日の MPC にて 政策金利を 0.25% 引き下げ 年 1.75% とすることを決定した 引き下げは昨年 3 月の会合以来 1 年ぶりであるが 発表された声明では 中国を中心に輸出先の景気下押しリスクの高まりや 物価上昇圧力も弱いものに留まるとの見通しが示された 議事録によれば 4 人のメンバーが 追加利下げは経済のダウンサイドリスクを和らげ 景気回復をサポートし 景気減速によって逆に債務負担が増大するようなセクターの負担を軽減する効果がある と指摘 一方 利下げに反対した3 人は 現行の金利水準は十分に景気をサポートする水準であり 利下げを実施しても家計債務増大によって金融の安定性が損なわれる可能性がある と指摘している 今回の利下げ決定は4 対 3という僅差で行われたものであるうえ MPCは当面は財政政策の効果を見極めたいとしており ダウンサイドリスクが高まるような事態が発生しない限り 追加利下げの可能性は低いと考えられる 一方 米国では18 日に発表されたFOMC 声明文にて 大方の予想通り 忍耐強くなれる (can be patient) との文言が削除されたものの イエレンFRB 議長は会見で利上げに せっかち になったというわけではないと発言し 市場参加者の多くが見込んでいた6 月利上げ観測が牽制された 更に 経済やインフレ FF 金利誘導目標見通しの下方修正をしたことから これまで積み上がってきたドル買いポジションに調整が入る結果となった 足許 インフレの予兆もなく ドル高の悪影響が懸念されているため FRBとしてはゼロ金利解除に慎重になっているものと思われるが 今回の結果を受け 市場では利上げ開始時期を6 月か9 月かで見解が分かれることとなった タイ中銀の追加利下げは当面期待できないこと 米国の早期利上げ観測が後退した状況を踏まえれば ドル / バーツの上値は重くならざるを得ない 然しながら タイ国内経済の回復は依然停滞しており タイ中央銀行は 輸出増加が見込めず 財政支出の大きな拡大も期待できない状況を踏まえ 今年度のGDP 成長率見通しを3.8% に下方修正している タイバーツを積極的に買い進む状況は想定し難く 方向感が乏しいながらも底堅い推移が見込まれる タイで 2 月と言えば 降雨量が少なく比較的涼しい 乾季 最後の月 中国の旧正月も重なることで 赤い提灯が街中に飾られる中でバレンタインデーを迎えます タイのバレンタインデーでは 男性が好きな女性に薔薇の花とぬいぐるみなどのプレゼントを渡すのが一般的で バレンタインデーが近付いてくると 屋台でも薔薇の花が売り出されます レストランで恋人同士が過ごすのは日本と同じですが タイではチョコレートやクッキーなどを義理で渡すことはほとんど無いので 義理チョコをタイ義理チをタイ人スタッフに配ると変な誤解を受けるので止めた方が良いと言われております また ホワイトデーの習慣は無いので カップルはバレンタインデー当日にプレゼントを渡し合います 最近の学生の間で流行っているのは ハート型のシールを男女問わず 好きな子に貼り合うという事らしく これはモテない子にとっては辛そうです そして当日に大忙しとなるのは 役所と警察と言われております 役所は婚姻届の提出ラッシュになるのでその処理に忙しく 特にラック ( 愛を意味 ) を知名に持つバーンラック区役所ではその縁起の良い地名にあやかり 年間 6,000 組以上が婚姻届を提出しますが バレンタインデーだけで1,000 組近くが婚姻届を提出するそうです ショッピングセンターでは 行政区が設ける特設窓口で婚姻届を受け付けるバレンタイン特別企画等も開催されます また 警察もこの日に未成年による性犯罪が多発するので その行動を監視するべく 市内の巡回が強化されるという何とも騒々しいバレンタインデーです 33.2 発表日イベント期間予想結果前回 USD/THB /2 CPI( 前年比 ) 2 月 -0.48% -0.52% -0.41% THB/JPY( 右軸 逆目盛 ) /5 消費者景気信頼感 2 月 /11 タイ中央銀行指標金利 - 20% 2.0% 1.75% 20% 2.0% /26 通関輸出 ( 前年比 ) 2 月 -3.20% -6.14% -3.46% /26 通関輸入 ( 前年比 ) 2 月 -2.60% 1.47% % /26 通関貿易収支 (USD) 2 月 1600M 390M -457M /30 製造業生産指数 2 月 -0.3% 3.6% 0.77% 1480 タイSET 指数 3/31 輸出 ( 前年比 ) 2 月 % -2.6% /31 輸入 ( 前年比 ) 2 月 - 1.6% -14.8% 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 3/31 経常収支 2 月 3725M 3508M 2506M 14

16 予想レンジ : USD/MYR マレーシアリンギ相場 MYR/JPY シンガポール資金部宮地崇 先月のマレーシアリンギは3.63 台前半でオープン 前月末に中国人民銀行 先月は予想外の利下げを実施した韓国やタイがアジア通貨売りを主導 中 当地のバレンタイン事情 が25bpの政策金利の引き下げを発表したことを背景に アジア通貨が全般 旬以降 原油価格が年初来安値を更新する値動きに 資源国通貨であるリ ここマレーシアはイギリスの植民地であったということもあ 的に弱含むなか リンギも 3.64 台前半まで下落 5 日には マレーシア中銀 ンギも軟調推移となった しかし月後半には ドル高の調整等からリンギの下 り バレンタインデーを祝う風習はあるにはあるそうです 金融政策委員会が開催されたものの 予想通りの据え置きが発表されたこと 値も限られる展開となっている で相場への影響は限定的となった 9 日には前週末の予想比強めの米 2 月雇用統計を受け ドルが上伸 3.68 台前半で寄り付くと ドル買いの流れが継続 11 日には3.71 台後半まで値を上げた しかし 同日にマレーシア中銀が年次報告で2015 年の経済成長率を % と政府見通しと同水準としたことに加え ゼティ マレーシア中銀総裁も 現在の金利水準は緩和的 最近のリンギは過小評価されてい 最近のリンギは過小評価されている との発言からリンギは3.67 台半ばまで小反発 その後も12 日に発表された米 2 月小売売上高が予想を下回る水準となったことも手伝い ドルの上値の重い展開となった 月半ばに入ると 原油価格が再び下値を試す動きに リンギも3.70 台を中心とした上値の重い展開となった その後 注目の米 FOMCにて早期利上げ観測が後退 さらに イエレン米 FRB 議長のドル高を牽制する発言も材料視されたことで 19 日のリンギ相場は窓を開けてオープン 一時 水準まで急速にドル売りが進行 しかし 20 日には 大手格付会社がマレーシア政府系投資会社の債務返済問題に絡んで マレーシアの格付下方修正の可能性に言及 さらに 発表されたマレーシア2 月消費者物価指数が前月 +0.1% と約 5 年 2か月ぶりの低水準となったことも手伝い リンギは年初来安値となる3.7270レベルまで反落した 23 日には 米金利下落を背景にこれまでのドル高の調整から リンギが上昇 原油価格もやや値を戻したことも寄与し 24 日には3.64 台後半まで続伸 その後もイエメンでの緊張を背景に原油価格がじりじりと値を上げたことでリンギも底堅い値動きとなった 但し 月末近辺となると原油安の動きにリンギは3.70 台まで弱含む展開となっている 足許 アジアでは原油安を発端としたインフレ低下により 中国 韓国 インドネシア インド タイ等で金融緩和策が取られ アジア新興国に金融緩和を通じた通貨安競争が波及した感は否めない この観点からは マレーシア中銀の政策金利が当面維持される見通しであり 他のアジア通貨比リンギ安のスピードは緩やかとなる可能性は残る 加えて 4 月はマレーシアの国内石油 関連企業が配当金を還流する時期とも想定され 局所的にリンギが上昇する動きには留意したいところか しかしながら 繰り返しとなるが資源輸出国であるマレーシアにとって 50ドル近辺を推移する原油価格の動向は 引き続きリンギの上値を押さえる要因として機能する公算が大きい また 政府系投資会社の債務償還問題や同問題を契機として大手格付会社がマレーシアソブリン格付の下方修正に言及していることを踏まえると 少なくともリンギが選好されやすい地合いとは言い難い さらに 4 月に導入予定の物品サービス税 (GST) について財務省が延期する意向はないとの声明を発表する一方で 与党議員からも延期を求める発言が見られるなど 混乱模様を呈している 4 月に同税が開始されることがメインシナリオではあるが 導入に際しての混乱については リンギの波乱要因として注意を要するものと考えられる 総じて これまでのリンギ安一辺倒の展開に比べると ドル高の調整も囁かれる状況下 リンギの下落幅には一定の歯止めがかかるものと思われる しかしながら リンギを取り巻く不確定要因が完全に払拭されたとは言えず 引き続き今月もリンギの上値の重い展開を予想する が 今年は特に旧正月前だったせいなのか 単に私が気付いていなかっただけなのか 盛り上がっているという印象はほとんどありませんでした 因みにマレーシアでも男女の愛の誓いの日ということで恋人同士がプレゼントや花束を交換し合うそうですが 基本的には男性が女性に花束 ( 特にバラの花束 ) なりプレゼントなりを送る方が一般的なようです とここまで記しつつ 当地マレーシアはイスラム国家なので イスラム開発局 (JAKIM) がイスラム教徒に対して イスラム教義に反し 社会悪を生む との理由から いかなる祝賀活動にも近付かないように警告を出しており 2011 年から反バレンタインデーキャンペーンを繰り広げています またクアラルンプールの隣のセランゴール州では大学でイスラム教徒の学生に対して前記のようなこ とが書かれた冊子が配布されているそうです ということで社会的認知度は非常に高く バレンタインデーを利用して愛の告白を目論む 或いは愛の確認をするという男女がそれなりにいる一方で一大イベントという感じではないのかもしれません 尚 当拠点の女性 ( 中華系マレーシア人 ) がバレンタインデー当日の午後 暫く離席をしていた間に机の上に大きなバラの花束が置いてあったそうなんですが 当人は 送り主はだいたい 検討付くし要らない と言い残し 同じ課の奥さんのいる男性にそのままその花束を渡しているのを私自身が目撃したという事実もあり 若者の間では意識されているのかもしれませんね ( マレーシアみずほ山田 ) 発表日 イベント 期間 予想 結果 前回 3/5 マレーシア中銀金融政策 3.25% 3.25% 3.25% /6 輸出 ( 前年比 ) 1 月 2.5% -0.6% 2.7% /6 輸入 ( 前年比 ) 1 月 15% 1.5% -5.3% 42% 4.2% /6 貿易収支 (MYR) 1 月 7.00B 9.01B 9.20B /12 鉱工業生産 ( 前年比 ) 1 月 7.0% 7.0% 7.4% /20 消費者物価指数 ( 前年比 1 月 0.2% 0.1% 1.0% USD/MYR MYR/JPY( 右軸 逆目盛 ) 1720 FTSEブルサマレーシアKLCI 指数 /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 15

17 予想レンジ : USD/IDR インドネシアみずほ河合良介インドネシアルピア相場 IDR/JPY ( 注 )100インドネシアルピアあたりの対円レートアジア オセアニア業務部小泉聡 JPY/IDR ドル / ルピアは約 17 年ぶりの高値更新 4 月は ルピア軟調地合い継続も ドル / ルピア上昇には一服感が出ると見 当地のバレンタイン事情 ( 第 1 週目 ) 月初 2 日 前月末日 30ポイントルピア安の12950 近辺でスタートし ている たドル / ルピアは 同日発表のインドネシア 2 月インフレ率が前年同月比で インドネシアの場合 宗教上のこともあり バレンタインにンタインに +6.29% と予想を下回り また前月比でもマイナスとなったことを好感し 週前 ドル / ルピアは3 月半ばに約 17 年振りの高値を更新し 一時 超をつけ チョコのやりとりが盛んという印象はありません ただ 半は13000を下回る水準で推移したが 週後半に中銀がルピア安を容認す た その後月末にかけては12900 以下まで反落したが 3 月 27 日時点のドル ショッピングモールに行くとバレンタイン用のチョコ売り場 る姿勢を見せると 5 日に一時 13030まで上昇した 一方 6 日に発表されたイ / ルピアは12 月末の12390から僅か3ヶ月で5% 超上昇している も見かけるなど 徐々に盛り上がっているのかもしれませ ンドネシア外貨準備高は1,155 億ドルと前月比増加となり ジャカルタ株価指 ん 数の終値も 5,514.79ポイントと過去最高値を更新した ルピア急落の背景には 米利上げ観測による世界的なドル買い地合い 経 ( 第 2 週目 ) 週初 9 日 6 日発表の米 2 月雇用統計が強い結果となり 前週末 常収支赤字という国内の構造的問題 CPIの落ち着きによるインドネシア中 男女間のやりとりは日本と逆で 基本的には男性から女 比 70ポイントルピア安の13050 近辺でスタートしたドル / ルピアは インドネシ 銀のルピア安容認姿勢がある 海外投資家の国債保有残高は3 月初の507 性にプレゼントするのが一般的なようで チョコではなく ア中銀によるルピア買い介入が入った模様だが 証券投資の資金流出圧力は強く 11 日には13235レベルまで上昇し約 17 年ぶりの高値を更新 台に乗せた後は同水準を挟む展開となり ドル / ルピアは13205 付近でクローズした ( 第 3 週目 ) 週初 16 日 前週末比ほぼ同水準の13200 近辺でスタートしたドル / ルピアは 18 日まで13200 前後でのもみ合いとなったが 1718 日に開催された米 FOMC( 公開市場委員会 ) にて FOMCメンバーによる政策金利 見通しの水準が前回会合に比べて大幅に引き下げられたことを受け FOMC 後はドルが全面安 翌 19 日のドル / ルピアは13020 付近と前日終値から約 150ポイント下落したスタートとなり 日中には一時 13000を割れたが ルピア高は長く続かず週末にかけて輸入企業のドル買い需要からじりじりと上昇 結局 13120でクローズした ( 第 4 週目 ) 週初 23 日 先週末終値比 100ポイント近くルピア高の13025 近辺でスタートしたドル / ルピアは ブロジョネゴロ財務相が ルピア相場を押し上げるために政府は中央銀行と協力していく との意向を示したことで下落 翌 24 日も同様の流れが続き 一時 2 月下旬以来となる12895 まで下落した しかしかし25 日以降 先週のFOMCを受けた米早期利上げ観測後退によるドル売り地合に一服感が出たことに加え 輸入企業の月末に伴うルピア売りにより ドル / ルピアは反転し 結局 近辺でクローズした (3 月 27 日現在 ) 兆ルピアから 一時 494 兆ルピア ( 13 兆ルピア ) まで減少した インドネシアの13 月期の経常赤字 GDP 比率が改善し2% 以下に縮小する見通しであること イエレンFRB 議長が月末の講演で 景気回復が続けば 年内の利上げが正当化される 雇用目標の達成までなお一定の距離がある とFOMCの記者会見を踏襲する内容となり 4 月下旬のFOMCにおいて大きなサプライズは想定しずらいことから ルピア売り圧力は一旦弱まると見ている 他方 3 月 28 日にはインドネシア国内で月内 2 度目となる石油燃料価格の引き上げが実施された 今後は国内物価の減速もそのペースを緩めるとみられ インドネシア中銀のルピア安容認姿勢に変化が出てもおかしくない 以上より 4 月は ドル / ルピア上昇に一旦 一服感が出ると予想する 但し 3 月 26 日時点で海外投資家の国債保有残高は500 兆ルピアまで回復しているものの 悪材料が重なるなどして海外投資家が一旦資金を引き揚げ始めると ルピアの急落に繋がる可能性は否定できない 引き続き海外投資家の動向には注意を払っておきたい 花をプレゼントすることも多いようです 実際 職場で女性にプレゼントする男性は見たことはありませんが もしかしたら人目を避けて一途な思いを告白する人もいたからかもしれません ちなみに小生 ( 既婚 ) は バレンタインに誰かチョコをくれないかなと密かに期待していたものの チョコをもらえそうな雰囲気など全く無く 結果もゼロ よくよく考えてみたら 男性からのアプローチの国では当然の結果だったのでしょうね 発表日 イベント 期間 予想 結果 前回 /2 CPI( 前年同月比 ) 2 月 6.70% 6.29% 6.96% /6 外貨準備高 (USD) 2 月 B B /16 貿易収支 (USD) 2 月 635M 738M 709M /17 中銀ターゲットレート ( 定例会合 ) 3 月 7.50% 7.50% 7.50% USD/IDR 0.96 IDR/JPY( 右軸 逆目盛 ) 5100 ジャカルタ総合指数 /01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 16

18 予想レンジ : USD/PHP フィリピンペソ相場 PHP/JPY マニラ支店杉山泰憲 当地のバレンタイン事情 3 月 5 日発表の2 月の消費者物価指数は前年同月比 2.5% と前月の2.4% 3 月 2 日 ( 月 ) のドルペソは 1 ト ル =44.14 ペソからの取引開始 週前半は からは上昇するも 引き続き低いインフレ率であり原油価格の下落の恩恵を 取引高低調な中 ペソがやや強含みの展開で4 日 ( 水 ) に週ペソ高値の44.05 フルに受けている格好になっている フィリピンは高成長に低インフレと理想 正統なるカトリック教徒が多いフィリピンでは 日本で生 ペソをつけるが 週後半には6 日 ( 金 ) 発表の米 2 月雇用統計での強い数字へ 的な経済運営を実現させているといえる まれたような キリスト教っぽいけれども でも極めて商業 の期待感から 米国金利が上昇気味になるに従い ドル買いがやや優勢に 2015 年初からフィリピン株価 PSEiが 連日史上最高値を更新する高騰振り 主義的なイベントであるバレンタインデーにはまったく組 なる展開で5 日 ( 木 ) は44.19ペソまで 5 日夜にECB 理事会が国債買い入れの で国内資金が買い手の中心ながら一部外国人投資家による購入も散見さ することなく と言いたいところですがフィリピンでもバ 詳細を発表してドル買いが強まったことも影響して6 日 ( 金 ) は44.10 台での推 れ 外国人投資家によるペソ買いによって 1 年で最もOFW 送金額が少ない レンタインデーは大盛り上がりです 移となった 時期にも関わらず12 月にかけて44.00ペソ付近のペソ高水準を具現してい た ただ 事情は日本とは異なり 男性が恋する女性に花 9 日 ( 月 ) のドルペソは 1 ト ル=44.25 ペソからの取引開始 前週末に発表となった米 2 月雇用統計の強い数字にドル買い意欲強まり 前週末のクローズである44.09ペソから15ポイント強のドル高水準からのオープンとなった その後もドル買い意欲が強く 11 日 ( 水 ) までに1ト ル=44.375ペソまで上昇 週央には 米国債の利回りが欧州債の金利低下に合わせて低下するに従い ややドル買いの勢いが減速 12 日 ( 木 ) には44.23ペソまで下落するが13 日 ( 金 ) には再び44.30ペソ台に乗せて44.32ペソでのクローズとなった 16 日 ( 月 ) のドルペソは 1ト ル=44.40ペソからの取引開始 1718 日開催のFOMCでの早期利上げ示唆を警戒してのドル買いが優勢になり 17 日 ( 火 ) には44.56ペソまで上昇 18 日 ( 水 ) は大イベントを前にフィリピン資産のポジション調整となって フィリピン株価の下落も伴いながらペソが売られて 44.80ペソまでのペソ安 しかし FOMCの結果 利上げ観測が後退する評価となって 19 日 ( 木 ) は一時 44.58ペソまでの反落 しかし利上げ時期は後退しても利上げ基調は変わらず 冷静になった市場は徐々にドル買いに傾き ドルペソも 20 日 ( 金 ) は 44.85ペソまで上昇し 44.82ペソでの越週となった 23 日 ( 月 ) は1ト ル=44.78ペソで取引開始 ドル高値圏まで来たものの FOMC 以後の米国金利の低下基調に更なるドル高はやりにくく ペソ台での取引に終始 26 日 ( 木 ) の政策決定会合も無風 取引高低調のまま1ト ル=44.76ペソで週の取引を終える 3 月に入り外国人投資家によるペソ買いも一服した模様で ペソ買い圧力が弱まることになり 米国の金利先高観もあいまってドルペソは 44 ペソの後半まで上昇 しかし非常に狭いレンジ内での動きになっており 為替相場の安定化を目指すフィリピン中銀のコントロールは奏功しているといえる 基本的に フィリピンペソ固有の材料でペソ売りとなる局面は非常に限定的 4 月以降 新学期開始の 6 月に向けて OFW 送金の年前半のピークを迎えることになり 需給的にはペソ買いの流れが予想される リスクシナリオとしては 急速に米金利先高観が高まることで 1 月以降に入ってきた外国人マネーのまき戻しが起きるケース 金利上昇に支えられたドル買いと ペソ資産売りのペソ売りで ドル高 ペソ売りに加速度的に上昇する恐れもある ヘッジファンドの利食いが発生しやすい4 月から5 月は要注意か 束 ( バラのようです ) を送るのが慣わしのようで 女性にとっては とてもロマンチックな日として考えられているようです こんな日は 妻子持ちの日本人駐在員はひっそりと自宅で過ごすべきで 下手に外を出歩けば 子供の売り子に花を買えとせがまれ 店に行けばたっぷりと毟り取られ ろくな日でないことは間違いありません 45.2 USD/PHP 発表日イベント期間予想結果前回 /5 CPI( 前年比 ) 2 月 2.5% 2.5% 2.4% 45.0 PHP/JPY( 右軸 逆目盛 ) / 外貨準備高 2 月 億ト ル 807 億ト ル /10 66% 輸出 ( 前年比 ) 1 月 6.6% 0.5% 3.0% /12 失業率 1 月 6.6% 6.0% /16 OFW 送金 ( 前年比 ) 1 月 7.0% 0.5% 6.6% /17 OFW 送金額 1 月 2,015M 1,814M 2,317M /19 総合国際収支 (USD) 2 月 - 985M 136M 2.74 フィリピン総合指数 3/25 輸入 ( 前年比 ) 1 月 -12.7% -14.2% 0.0% /25 貿易収支 (USD) 1 月 -910M -752M -669M 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 17

19 予想レンジ : USD/INR インドルピー相場 INR/JPY シンガポール資金部中野博明 3 月のルピー相場は 対ドルで61 台後半から取引を開始 一時 63を超えたが 24 日には再び62 台前半まで戻す しかし原油相場の急伸 軟調な国内株式相場を背景に月末に向け 63 まで上昇した 4 月のルピー相場は 米国利上げの思惑に振らされる形で 6263を中心としたレンジ相場を形成すると予想 当地のバレンタイン事情 バレンタインに奥さん又は彼女に何か送ったことはある? と聞くと 社内男性陣は照れ笑い? しながら ない ない 3 月に実施されたFOMCにおいて 早期 (2015 年 46 月期 ) での利上げにつ という かろうじて 奥さんにカードを送った という人はい 2 月末に発表された2015 年度予算案は 対 GDP 比で補助金を削減し インフ いては牽制され これまでのドル買いポジションが巻き戻された形となった たが その他の人たちは何もしないという ではと女性に ラ事業への投資を増加 財政赤字については 対 GDP 比 3% 内という目標を しかしながら2015 年中の利上げは既定路線となっており 再びドルが強くな 聞いてみることにした 旦那さんか彼氏にバレンタインに 一年先送り りやすい環境は不変 これを受けて 早期に再びドル高局面が訪れるものと 何かもらったことは? と聞くと 憤然として ない この予算案を受け 4 日 RBIは緊急利下げを実施 レポレートを7.75% から 予想する バレンタインデー自体は以前からあるそうで 実際ショッ 7.50% へ0.25% 利下げし 即日実施した 予算案については 中期的な供給 ピングモールにハート形のデコレーションやら 恋愛成 の改善に寄与すると好意的なコメント 利下げの背景に インフレ率見通し 一方で RBIは1 月に引き続き緊急利下げを実施 今後もインフレ見通しの低 就か良縁祈願で鍵を取り付ける大きなハート形のボード が急低下していることを挙げた 61 後半にて推移していたドル / ルピーは RBI によるドル買い介入観測から62 台前半まで上昇 その後 米金利上昇の思惑に沿ったドル買い相場に伴い 上昇を続けた 9 日以降もドル高が進行 米 2 月雇用統計は予想を上回る FOMCにてフォワードガイダンスが修正され 早ければ6 月にも米国が利上げを実施するとの思惑からドルが広範な通貨に対し上昇 ドル / ルピーも13 日には63を突破 16 日以降は一転してドル売りの相場 FOMC 前に新興国通貨を中心に買い戻しが入り ドル / ルピーは 62 台中盤まで下落した FOMC では予想通りフォワードガイダンスが修正され 利上げへの扉が開かれたものの 一方で FOMC 参加者による各年末の FF レート目標は大幅に引き下げられ 経済見通しも下方修正された FOMC 後はこれまでのドル買いポジションの調整が入り ドル / ルピーは 62 台前半まで下落した しかし25 日以降 ドル / ルピーは反転し 62 台後半まで上昇 インド株式市場が軟調に推移する展開に ルピーが弱含んだ インド株式相場の指標であるSENSEX 指数は軟調推移を続け2か月ぶり安値まで下落 特に26 日に 28,000を下抜けた後は 下げ幅が加速した 26 日はサウジアラビアがイエメンに軍事介入 これを受けて原油価格が急伸し ルピーは下落を加速 ドル / ルピーは27 日には63 近くまで急伸した ドル売り相場が続く中 年度末に向けた実需の買いもありルピーは軟調に推移している 下を背景に 利下げを断続的に実施する見込み また ラジャン総裁は過度のルピー高は望まないと再三 コメントしており 今度も安定的な為替相場を志向 為替介入も厭わない姿勢を継続するものと思われる 仮にドル高が大きく進行する場面においても 為替介入を通してルピー安は是正されると予想する 原油価格の低迷に伴い経常収支も改善しており 今後も原油価格が停滞するようであれば インドルピーにとってはポジティブと考える 結果的に ルピーは一方向に動きづらいレンジ相場となると予想 向けた実需の買いもありルピは軟調に推移している ( チェンナイ支店近藤 ) が出現していたのを目にしたことがある そもそも と彼と彼女は言う インドには多様な宗教が存在する バレンタインデーだけがピックアップされる下地はないと でも大学の中だったらバレンタインデーを楽しんでいると聞き 社内で最も若い女性にインタビュー 大学の中だけよ 男女どちらから渡すかは特に決まっていない バレンタインデーに何かプレゼントすることはあるけど お返しの習 慣はない この日にプロポーズする人も多い チョコレートとは決まってはおらず カードや小さなギフト等を渡す 私もいろいろもらったわ ゴールドの指輪をもらったこともあるのよ 私は誰かにあげたことはないけどね ふふんと得意げな彼女 頭の回転が速く 目のぱっちりした小型美人の彼女はさぞかしモテたことだろう バレンタインを楽しむ若者がいる一方 ネットによると インド的ではない としてその日を祝うカップルを襲撃する との穏やかならぬ宣言をしている団体もあるらしい 取り囲んで説教したり 無理やり寺院に連れて行って結婚させたりするとか ( そしてそれを狙うカップルもいるらしい ) 男女交際に厳しいヒンドゥー教が大多数を占めるこの国で バレンタインデーを気軽に楽しめる日が来るのはまだ遠いのかもしれない 64.0 USD/INR 発表日イベント期間予想結果前回 3/2 INR/JPY( 右軸 逆目盛 ) HSBC 製造業 PMI 2 月 /4 RBIレポレート % 7.75% /4 HSBCサービス PMI 2 月 /4 HSBC 総合 PMI 2 月 /10 経常収支 (USD) 4Q B -8.20B B /12 鉱工業生産 ( 前年比 ) 1 月 0.7% 2.6% 1.7% / インドSENSEX30 種指数消費者物価指数 ( 前年比 2 月 5.21% 5.37% 5.11% 3/13 輸出 ( 前年比 ) 2 月 % -11.2% /13 輸入 ( 前年比 ) 2 月 % -11.4% 15/01 15/02 15/03 15/04 15/01 15/02 15/03 15/04 3/16 卸売物価 ( 前年比 ) 2 月 -0.80% -2.06% -0.39% 18

20 為替市場 株式市場騰落率為替市場 2014 年末 2015 年 3 月末騰落率株式市場 2014 年末 2015 年 3 月末騰落率 USD 換算 先進国米国 NYダウ平均 % - 日本 USD/JPY % 日経平均株価 % 9.7% ユーロ圏 EUR/USD % ドイツDAX 指数 % 22.0% 英国 GBP/USD % ロンドンFTSE100 指数 % 8.4% 豪州 AUD/USD % S&P /ASX200 指数 % 17.0% カナダ USD/CAD % S&Pトロント総合指数 % -6.7% エマージングアジア中国 USD/CNY % 上海総合 % 16.0% 香港 USD/HKD % 香港ハンセン % 5.5% インド USD/INR % インドSENSEX30 種 % 2.6% インドネシア USD/IDR % ジャカルタ総合 % 0.0% 韓国 USD/KRW % 韓国総合株価 % 4.8% マレーシア USD/MYR % ブルサマレーシアKLCI % -1.8% フィリピン USD/PHP % フィリピン総合 % 9.9% シンガポール USD/SGD % シンガポールST % -1.1% 台湾 USD/TWD % 台湾加権 % 4.1% タイ USD/THB % タイSET % 1.7% ( 資料 ) ブルームバーグ みずほ銀行 実質実効為替レート (REER) の1994 年以降の平均からの乖離 (2015 年 2 月時点 ) 50% 40% 30% 20% 10% 0% -10% -20% -30% -40% -50% -60% -48% ARS ( 資料 )BIS -32% JPY -14% -12%-11%-11% -8% -7% -5% -4% -2% -2% 0% 0% -17% ZAR SEK TWD RUB EUR NOK MXN MYR CAD INR GBP USD HKD 24% 2% 2% 3% 3% 4% 8% 10% 11% 12% 14% 15% 16% PLN IDR BRL HUF KRW AUD CZK TRY SGD THB NZD CHF PHP 38% CNY 19

201731 20173 2 9 4 10 6 11 7 12 8 13 14 15 16 17 18 1 USD/JPY 108.00 ~ 115.00 鍵 ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ 120 20000 21000 USD/JPY 19500 2/1 米 ISM 製造業景況指数 55.0 56.0 54.5 116 19000 20000

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201831 20183 2 9 4 10 6 11 7 12 8 13 14 15 16 17 18 1 USD/JPY 104.50 ~ 112.50 鍵 ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ 115 25000 27000 114 113 24000 26000 2/1 2/2 1 1 58.6 180K 59.1 200K 59.3 160K

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2016121 201612 2 9 4 10 6 11 7 12 8 13 14 15 16 17 18 1 USD/JPY 109.00 ~ 118.00 ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ 120 19200 19600 USD/JPY 11/1 10 51.7 51.9 51.5 18600 115 NY 19200 11/2 10 56.0

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