平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 事例から検討する事業承継対策の限界 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

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1 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 Up Newsletter 事例から検討する事業承継対策の限界 1

2 Learn by the failure cases コンプライアンス ( 法令遵守 ) が重視される中で 税法の条文解釈や実務上への適用が従来に比してより困難な判断を伴う機会が増えてきています 実際の事件が争われた具体的な税務訴訟の判例は 抽象的な税法解釈やグレーゾーンにおける予測可能性を高めるための非常に有用な情報源です 相続税法武富士事件 ( 海外贈与事件 東京地裁 : 平成 19 年 5 月 23 日 ) 事実関係 平成 11 年 12 月 27 日付の株式譲渡証書で父親のオーナー経営者から自社株式 ( 正確にはオランダ法人 YST 社の持分合計 720 口 ) を贈与された長男が 日本の居住者に該当するとして平成 11 年分の贈与税 1,157 億円と無申告加算税 173 億円を課税された 争点 平成 11 年当時の相続税法 ( 当時は租税特別措置法 6912) 上では合法的な 課税されない非居住者 ( 制限納税義務者 ) への海外資産の贈与スキームについて 日本の居住者と事実認定して贈与税を課税できるか 裁判所の判断 東京地裁は 長男を制限納税義務者と判断した 当時は香港に住んでいて日本の非居住者に該当するから贈与税の納税義務を負わないとされた このため 贈与税と無申告加算税が取消された 平成 20 年 1 月 23 日の東京高裁では 海外滞在は課税回避が目的 生活の本拠は実質的には国内にあり 滞在日数が多いか少ないかだけで判断すべきではない 課税は適法 と判断し 国税庁が逆転勝訴 納税者が上告して係属中だったが 平成 23 年 2 月 18 日の最高裁では 租税回避目的が認定できるが住所の判断とは関係ない 日本の非居住者である 租税法律主義の観点からは 法改正により租税回避行為に対応すべき と判断した 解説 所見 旺文社事件と同様に 特定現物出資制度 ( 旧 法人税法 51 条 ) を利用していた なお この圧縮記帳制度は平成 10 年度税制改正で廃止された 現行の適格現物出資は 外国法人への国内資産の課税繰延を認めていない ( 法法 62 条の 4) また 同様に連結納税制度と自己株式のみなし配当を組み合わせて数千億円の損金を作出した事案がある 法律上は合法的な節税のための工夫であるため 法廷闘争に持ち込まれた場合は租税法律主義の観点から国税庁の理論的苦戦が予想される 長崎生命保険事件 ( 江崎事件 長崎地裁 : 平成 18 年 11 月 7 日 ) 事実関係 相続税を課税された終身保険の個人年金受給権 (10 年分で 2,300 万円 割引前 ) に年金支給時点 ( 毎年 230 万円 ) でも雑所得として所得税を源泉課税するのは 所得税法 91 十五に違反して二重課税だとして裁判となった事例 争点 相続税を課税された終身保険の個人年金受給権に年金支給時点でも所得税を源泉徴収課税するのは 所得税 2

3 法 91 十五に違反して二重課税になるか 裁判所の判断 一審の長崎地裁では 二重課税とされて納税者の主婦が勝訴した しかし 控訴審の福岡高裁では国税庁が勝訴 ( 平成 19 年 10 月 25 日判決 ) 納税者が最高裁に上告し 最高裁判所は二重課税していると認めた( 最高裁平成 22 年 7 月 6 日判決 ) 解説 所見 国税不服審判所福岡支部の裁決事例集は 平成 17 年 2 月 22 日 なお これまでに有期年金を受け取り 所得税を多く納めている人の過去 5 年分の所得税については 税務署で更正の請求を行なうことで還付される 小規模宅地事件 ( 最高裁 : 平成 19 年 1 月 23 日 ) 事実関係 従来は現実に被相続人が居住していた土地が 平成 9 年 3 月 18 日付で土地区画整理法の仮換地 (523 m2 ) の指定を受けた このため 被相続人は平成 9 年 11 月 18 日に仮設住宅へ転居した 居住していた建物は平成 9 年 12 月に取り壊されて 土地は更地になった 平成 10 年 10 月に相続が発生した この更地を相続人が相続して 200 m2までに特定居住用宅地の特例を適用して 平成 11 年 8 月に相続税の申告書を提出した 課税庁は 相続開始の直前 において現実に居住の用に供していない為特例の適用を否定して 更正処分と過少申告加算税の賦課決定をした 争点 土地区画整理事業の仮換地指定で相続開始時点では更地となっていた場合に 小規模宅地特例の適用ができるか 裁判所の判断 相続開始時点では確かに従前地 ( 更地 ) にも仮換地にも居住していなかったが 福岡市の公共事業の為やむを得なく仮住まいしていた事情があるので 特定居住用宅地に該当すると判断した 福岡高裁平成 16 年 11 月 26 日判決では敗訴した納税者が 上告審で勝訴した 解説 所見 公共事業の施行で従前地及び仮換地について使用収益が禁止されている場合でも 小規模宅地特例の適用を認める取り扱いが新設された ( 措置法通達 69 の 4-1 の 3) A 社 B 社方式事件 ( 東京高裁 : 平成 13 年 3 月 15 日 ) 事実関係 高騰した不動産を所有し 相続が発生すれば多額の相続税の負担を余儀なくされることを危倶した資産家とその相続人が 金融機関からの借入金で有限会社田芳及び有限会社平陽の2 法人を設立した 田芳及び平陽に対する出資金を低額で現物出資して第 3 法人である有限会社島芳 (= 有限会社ジオ企画に商号変更 ) を設立し その後もジオ企画の増資で田芳及び平陽に対する出資金を著しく低い価額で現物出資をした ジオ企画に対する出資に 91 億円もの巨額の含み益を創出した上で 評価基本通達 により法人税額等相当額の 42% を控除して算出した 3

4 評価額で本件出資 ( 総出資の 99 パーセント ) を 45 億円で母親から相続人に売買した 財産評価基本通達の純資産価額方式での評価が否定された 評価差額 91 億円から控除した法人税額等相当額 46 億円に 贈与税 32 億円が賦課決定処分された 争点 財産評価基本通達で評価すれば著しく不適当と認められる場合として 通達 6 に基づき 法人税額等相当額を含み益から控除しない評価方式で贈与税を課税するべきか 裁判所の判断 東京高裁は著しく不適当と判断し 課税庁の贈与税課税処分を合法とした 解説 所見 いわゆる A 社 B 社方式が実行された 現在の税制は改正されており 恣意的に人工的な評価差額を創設している場合は 課税上の弊害を防止する為に 純資産価額の計算上で評価差額に対する法人税等相当額を控除することが出来ない ( 財基通 186-2) みなし贈与事件 ( さいたま地裁 : 平成 17 年 1 月 12 日 ) 事実関係 相続税法 7 条のみなし贈与規定が 親族関係の無い第三者間取引にも適用された事件 平成 8 年 8 月に 1,500 万円で売買した土地区画整理事業区域内の更地の時価が 税務署に 7,090 万円と鑑定評価され贈与税 3,004 万円の決定処分と無申告加算税 450 万円が課税された 争点 親族関係の無い第三者間売買取引が行われたケースで 相続税法上の時価として相続税評価額を 通常の取引価額 として採用できるか 裁判所の判断 裁判所は 4,513 万円の鑑定評価額を時価と判断した 解説 所見 いわゆる負担付贈与通達では 土地を個人間の負担付贈与や売買で取得したものの価額は 当該取得時における 通常の取引価額 で評価すると定められている 時価を下回る低額で譲渡した場合は 実質的に贈与を受けた とされ その取引価額と通常の時価との差額 ( 低額部分 ) に贈与税が課税される ( 相法 7) なお 親族間での低額譲渡の事案では 基準とした相続税評価額が通常の取引価額と大差ないとして贈与税課税処分が取り消された ( 東京地裁平成 19 年 8 月 23 日判決 国政不服審判所平成 18 年 5 月 24 日裁決事例 ) 分母の相互保有株式失念事件 ( 東京地裁 : 平成 21 年 2 月 27 日 ) 事実関係 被相続人は 平成 14 年 8 月に死亡した 法定の相続人は妻 長男 次男 長女の 4 名 非上場株式 約 155 万株他が相続財産となった 当初は妻の持株割合が 5% 未満となるため 配当還元方式での安い評価が適用できるという前提で 平成 15 年 5 月に第一次遺産分割をして同年 6 月に相続税の申告をした しかし 第一次遺産分割の内容では持分割合の計算上で議決権のない株式が除外されるため 配当還元方式が適用されず類似業種比準方式により高額の税負担となることが確認された ( 課税価格 38 億円超 ) このため 配当還元方式の適用が可能になるよ 4

5 うに 各相続人の取得株式数を調整して同年 10 月に新たな遺産分割 ( 第二次遺産分割 課税価格 20 億円 ) をした上で 更正の請求期間内の 11 月に更正の請求を行い申告した しかし 税務署に理由がないとして否認された 争点 自社株式の評価の錯誤を理由に遺産分割協議のやり直しをした場合に 法定申告期限後の更正請求期間内にした相続税の更正の請求が認められるか 裁判所の判断 東京地裁は 税務調査の指摘や更正処分の前に自発的に誤解に気づいた点や 不正目的や租税回避の意図がない点を考慮して 例外的に更正の請求が出来ると判断した 納税者の勝訴で確定 解説 所見 平成 18 年 11 月 28 日裁決では 納税者の主張は排斥された ( 裁決事例集未搭載 ) 38 億円と 20 億円の差額 18 億円は 被相続人の妻である原告が取得する自社株式の評価差異から生じていた つまり A 社が B 社の議決権の 25% 以上を所有する場合 B 社は A 社株式について相互保有株式 ( 約 50 万株 ) として議決権がないとされる会社法 308 条 1 項 ( 旧 商法 241 条 3 項 ) の規定を失念していたため 株式評価の誤りが生じた 相互保有株式は 相続税の評価上でも分母の議決権から除外して計算する ( 財基通 188-4) そして 5% 以上の議決権比率をもつ同族関係者は 配当還元方式ではなく類似業種比準価額方式で評価される 自己株式の税務上の取り扱い 法人税法: 1 配当の益金不算入を計算する際の関係法人株式等の出資比率 25% 以上の定義 ( 自己株式を控除する ) 2 同族会社の定義の同族関係者等の出資比率の 50% 超の定義 ( 自己株式を控除する ) 相続税法: 1 非上場株式の原則的評価 特例的評価の同族株主の判定 ( 自己株式を控除する 会 3082 財基通 188-3) 2 純資産価額の計算での分母の発行済株式総数 ( 自己株式を控除する ) 3 大会社以外の純資産価額の 80% 評価の際の議決権 50% 判定 ( 自己株式を控除する 財基通 185) 所得税法: 上場株式の配当の源泉所得税率 20% が適用される 5% 以上の個人大口株主の判定 ( 自己株式を控除しない 措置法 9 条の 3) る 財産評価には専門的知識が必要とされるので トラブル回避には事前検討や専門家のアドバイスが重要とな なお 有限会社の出資持分の売買契約が低額譲渡に該当するとして贈与税額 5,775 万円を課税された事案で は 売買契約の錯誤無効を主張しても法定申告期限後は更正の請求が認められなかった ( 高松高裁平成 18 年 2 月 23 日判決 ) 5

6 Reference Purpose Only 本レターに掲載している情報は 一般的なガイダンスに限定されています この文書は 個別具体的ケースに対する会計 税務のアドバイスをするものではありません 会計上の判断や税法の適用結果は 事実認定や個別事情によって大幅に異なることがありえます また 解説の前提となる会計規則や税制が変更されている可能性もあります 実際に企画 実行される場合は 当事務所の担当者にご確認ください 6

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