特集論文 特集 : 鋼とコンクリートの複合構造物の設計技術 せん断スパン比および支持条件の影響を考慮した鉄骨鉄筋コンクリートはりのせん断耐力の評価方法 * 中田裕喜 渡辺 * 健 * 田所敏弥 * 岡本 * 大 池田 ** 学 Evaluation Method of Shear Capacity

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1 特集論文 せん断スパン比および支持条件の影響を考慮した鉄骨鉄筋コンクリートはりのせん断耐力の評価方法 中田裕喜 渡辺 健 田所敏弥 岡本 大 池田 学 Evaluation Method of Shear Capacity of Steel Reinforced Concrete Beam Considering Shear Span Effective Height Ratio and Support Condition Yuki NAKATA Ken WATANABE Toshiya TADOKORO Masaru OKAMOTO Manabu IKEDA Some calculation equations of design shear capacity of the steel reinforced concrete (SRC) member with simple supported condition are shown in Design Standards for Railway Structures and Commentary (Steel-Concrete Hybrid Structures). However, there are some equations that are applicable to a certain member because applicable scope of these equations is not certain. In addition, support condition of the transverse beams of the railway viaduct is different from simple support because both its ends are fixed. In this study, applicable scope of the exiting equations was clarified, and a calculation equation of shear capacity of the SRC beam under antisymmetric moment distribution was proposed. キーワード : 鉄骨鉄筋コンクリートはり, せん断耐力, せん断スパン比, 支持条件, 鉄骨比 1. はじめに 鉄道構造物等設計標準 同解説 ( 鋼とコンクリートの複合構造物 ) 1) ( 以下, 複合標準 ) においては, 鉄骨鉄筋コンクリート ( 以下,SRC) 棒部材の設計せん断耐力算定式が複数記載されている これらは, 単純支持された SRC はりを対象に, せん断スパン a と有効高さ d の比 a/d がせん断耐力に及ぼす影響や, 鉄筋コンクリート ( 以下,RC) ディープビームの知見を考慮し, その都度定式化されてきた しかしながら, 特定の諸元の SRC 部材に対して適用できる算定式が複数あり, 適用範囲が必ずしも明確になっていない さらに, ラーメン高架橋の線路直角方向の地中はりや中層はりなどにおいては, その両端が固定されているため, 現行の算定式が前提としている支持条件と異なる また, このようなはりでは, ディープビーム的な構造となる場合も少なくない そこで, 本研究では, 現行の単純支持を前提としたせん断耐力算定式に対し, 鉄道構造物等設計標準 同解説 ( コンクリート構造物 ) 2) ( 以下, コンクリート標準 ) と整合をとりつつ,a/d に関する適用範囲を明確にした さらに, 両端が固定された, すなわち逆対称曲げを受け 構造物技術研究部コンクリート構造研究室 構造物技術研究部鋼 複合構造研究室 る a/d の小さな SRC はりを中心とした載荷実験および三次元非線形有限要素解析を実施し,a/d の影響を考慮した簡易なせん断耐力算定式を提案した 2.SRC 棒部材の設計せん断耐力の適用性複合標準において,a/d の影響を考慮しない SRC 棒部材の設計せん断耐力算定式 (1) が示されている Vyd1 = Vcd1 + Vwd1 + Vsd Vcd1 = βd βp fvcd bw d / γ b ( γ b = 1. 3) Vwd1 = { Aw fwyd (sinθr + cos θr ) / sr} z / γ b ( γ b = 1. 15) V = f z t / γ ( γ = 1. 15) sd vyd w w b b ここに, b d = (/d) 1/4,b p =(1p c ) 1/3, p c =A rt /(b w d),f vcd =.2 f ' 1/3 cd (N/mm 2 ),V cd1 : せん断補強鋼材を用いない棒部材の設計せん断耐力 (N),V wd1 : せん断補強鉄筋により受け持たれる棒部材の設計せん断耐力,V sd : 鉄筋部分により受け持たれる棒部材の設計せん断耐力,d: 有効高さ (mm),a rt : 引張側鉄筋の断面積 (mm 2 ),b w : 腹部の幅 (mm),f ' cd : コンクリートの設計圧縮強度 (N/mm 2 ),A w : 区間 s r におけるせん断補強鉄筋の総断面積 (mm 2 ),f wyd : せん断補強鉄筋の設計引張降伏強度,q r : せん断補強鉄筋が部材軸となす角度, s r : せん断補強鉄筋の配置間隔,z: 圧縮応力の合力の作 (1) RTRI REPORT Vol. 28, No. 1, Jan

2 用位置から引張鋼材の図心までの距離,f vyd : 鋼材の設 計せん断降伏強度 (N/mm 2 ),z w : 鉄骨の腹部高さ,t w : 鉄骨の腹部厚さ, である 式 (1) は, 支持条件や荷重条件,a/d 等が不明な部材 など, あらゆる SRC 棒部材への適用を想定した算定式 である すなわち, 種々の条件下において, 安全側に評 価される必要がある 図 1 に,V yd1 と既往の実験結果の比較を示す 実験結 果は, 単純支持された SRC はり 3) と,4 章で示す両端 が固定された SRC はりの載荷実験 4) で得られたもので ある なお, 土木学会複合構造標準示方書 5) の知見を 考慮し,V wd1 および V sd の g b は 1.1 としている 図より, せん断補強鉄筋比 p w = A w /(b w s r ) =.48% においては, V yd1 が実験結果を過大評価しているものが確認できる 図 2 に,p w =.48% である供試体の,V exp (4.1 節参照 ) 時におけるせん断補強鉄筋のひずみ分布を示す V exp に おいて, せん断補強鉄筋が降伏ひずみに達していないた め, せん断補強鉄筋の降伏を前提とした V wd1 の適用は望 ましくないと考えられる V wd1 で考慮できる p w の上限は, 部材の諸元等により変化すると考えられるが 6), 現状で は多くの供試体で降伏が確認された p w =.22% を上限 とすれば安全側の評価ができると考えられる ( 図 1) 3.a/d の影響を考慮した単純支持 SRC はりのせん断耐力評価方法 複合標準においては, 単純支持された SRC はりのせ ん断耐力算定法として,a/d の影響を考慮した式 (2),(3) が示されている Vyd2 Vcd2 Vwd1 α Vsd 1/ 3 Vcd2 f ( a / d) fcd βd βp bw d / γ b ( γ b 1.3) f ( a / d).2 ( d / a), a / d ( a / d), a / d 2.5 α k.68( a / d) 3) a / d 3.5, 2. k 7.,.6 α 2.5 (2) Vdd 1 = Vdd1 + Vsd, l / h < 2. ( 単純はり ) (3) V = β β β f b d / γ ( γ = 1. 3) dd1 d p a dd w b b ここに,b a =5/{1+(a/d) 2 },f dd =.19 f ' cd 1/2,a/d: せん断 スパン比,k: 鉄骨比 (= A s /(b w d) 1)(%),A s : 鉄骨の断面積,l: はりのスパン,h: はりの断面高さ, である ただし, 式 (3) の V ' dd1 は, ディープビームの 設計せん断耐力 V dd1 に, 鉄骨部分により受け持たれる棒 部材の設計せん断耐力 V sd を累加したものである 1) ま た, 本検討では, はりを対象として b n = としている 式 (3) の適用範囲は l/h<2.( 単純はり ) であり, 支持部 前面から載荷点までの距離 a を a=l/2 とした場合,a/d< 程度と等価になる すなわち,a/d の小さい領域において, 式 (2),(3) のいずれもが適用可能ということになる ところで, 式 (2) の V cd2 ( a/d 2.5) および式 (3) は, 平成 4 年刊行のコンクリート標準 7) に示されたフー チングの実験による提案式 8) およびディープビームの設 計せん断耐力と整合を取られたものである しかし, 平 成 16 年改定のコンクリート標準 2) において, それらは せん断補強鉄筋の効果を考慮したせん断圧縮破壊耐力式 V dd2 ( 式 (4)) 9) に統一, 修正された Vdd 2 = ( βd + βw ) βp βa fdd bw d / γ b, a / d < 2. ( γ b = 1. 2) (4) ここで,b w = 4.2(1p w ) 1/3 (a/d -.75) /f ' cd 1/2 ( ただ し,b w < となる場合は とする ),b ' p = {1+(1p c ) 1/2 }/2, p w : せん断補強鉄筋比 ( ただし,p w <2 となる場合は p w = とする ), である そこで,a/d<2. では V dd2 を用いることとし, 単純支 持された SRC はりのせん断耐力 V yd3 は, 式 (5) とした 実験結果 / V yd1 せん断補強鉄筋ひずみ (μ) 図 1 V yd1 の精度の検証 図 2 せん断補強鉄筋ひずみ分布 (p w =.48%) Vuexp /Vyd 試験区間中央からの長手方向位置 (mm) 2. 塗り潰しのプロットは, p w =.22% の上限を考慮 3) 単純支持両端固定 ( 逆対称曲げ ) 4).2.4 p w (%) SRC2 (a/d=) SRC4 (a/d=) 部材係数 γ b 非考慮部材係数 γ b 考慮 a/d 図 3 V yd3 の精度の検証.6 降伏ひずみ 6 RTRI REPORT Vol. 28, No. 1, Jan. 214

3 b w 試験体 (mm) a/d f' c (N/mm 2 鉄筋径降伏強度 ) ( 鉄筋比 %)(N/mm 2 ) 表 1 供試体一覧 1 軸方向鉄筋せん断補強鉄筋鉄骨 鉄筋径鉄筋比 ( 間隔 mm) p w (%) 降伏強度 (N/mm 2 ) 2 形状 ( 鉄骨比 %) 降伏強度 (N/mm 2 ) 鋼材比 (%) V exp 鉄骨鉄筋比 (kn) SRC SRC D29 D1(1) SRC (3.81) (4.11) 463 SRC D1(1) SRC (5.8) D SRC (2.25) (2.95) SRC SRC (5.8) SRC D1(16) D (2.86) SRC (1.97) ウェブ :325 SRC D25 (4.37) フランジ :286 SRC (2.25) ウェブ : SRC (3.74) フランジ : SRC11 ~ 13 はビルドアップ鋼, その他はロール材,2 鉄骨高さ フランジ幅 ウェブ厚 フランジ厚 (mm), mm のロール材のフランジを切断 Vyd3 Vcd2 Vwd1 α Vsd, 2. a / d 3.5 (5) V α V, a / d 2. V.2( d / a) f b d / ( 1.3) dd2 sd 1/ 3 cd2 cd βd βp w γ b γ b なお,V wd1 および V sd の g b は,1.1 とした 5) 図 3 に, V yd3 と単純支持下の載荷実験 3) で得られたせん断力の最大値 V uexp との比較を示す V yd3 は実験結果を評価できていることを確認した なお,a/d が 3.5 を超える, または不明な場合は, 式 (1) を用いればよい 4. 両端固定 SRC はりのせん断耐力に関する検討 4. 1 実験結果 4) の概説表 1 に, 両端が固定され, 逆対称曲げを受ける SRC はり供試体の一覧を示す SRC1 ~ 11 に関しては, 既に文献 4) にて報告している SRC12,13 は,SRC5,7 に対して鉄骨ウェブ厚さのみ変えた供試体であり, 載荷方法等は SRC1 ~ 11 と同様である 実験結果より特筆すべき点は,p w =.48% であってもせん断補強鉄筋が降伏しなくなること ( 図 2), 鉄骨やせん断補強鉄筋, コンクリートが負担するせん断力は相互に影響し合うと考えられること 4), 鉄骨フランジ幅が小さいほど V exp が増加すること ( 図 4) 等が挙げられる なお,V exp は, 鉄骨ウェブまたはフランジの降伏後の剛性が大きく低下した時点でのせん断力であり, せん断破壊する部材を線材にモデル化した場合, 曲げ降伏 (Y 点 ) より前の曲げ剛性を用いることが一般的であることを考慮したものである 本章では, 有限要素解析により実験結果を再現し, モデルの妥当性を確認した後, せん断耐荷機構を解析的に考察した 解析概要 SRC5( フランジ幅大 ) 6 SRC6( フランジ幅小 ) ウェブ初降伏 4 フランジ圧縮初降伏フランジ引張初降伏 2 スターラップ初降伏 V exp 図 4 せん断力 - 層間変位の関係 図 5 解析モデル図 (a/d=) 汎用有限要素解析コード DIANA(Ver.9.4) を用いて, 三次元非線形解析を行った 図 5 に, 解析に用いたモデ ル形状図の例を示す 供試体の奥行き方向については, 対称性を考慮して 1/2 モデルとしている 用いた要素は 図に示す通りである ただし, 鉄骨とコンクリートの間 にインターフェース要素を配置し, 鉄骨とコンクリート の付着をモデル化した コンクリート : ソリッド要素鉄筋 : 埋込み鉄筋要素鉄骨 : シェル要素 剛な梁要素 コンクリートの材料モデルは, 全ひずみモデルとし, 圧縮側は軟化勾配を考慮した放物線モデル, 引張側は, RTRI REPORT Vol. 28, No. 1, Jan

4 8 実験結果解析結果 ( 完全付着 ) 解析結果 ( 付着無し ) スターラップ初降伏ウェブ初降伏フランジ引張初降伏フランジ圧縮初降伏 CASE ベース供試体 鉄骨とコンク リートの付着 図 6 せん断力 - 層間変位の関係 ( 実験結果との比較 ) フランジ幅 (mm) せん断スパン比 a/d 表 2 解析ケース せん断補強鉄筋比 p w (%) (a) SRC1 (b) SRC7 (c) SRC12 鉄骨の腹部厚さ t w (mm) 1 付着無し SRC1 ~ 完全付着 付着無し SRC5 ~ 8 完全付着 SRC12, 13 付着無し 完全付着 Hordijk の軟化勾配を適用した tension softening モデル とした 破壊エネルギーについては, 既往の研究 1) お よびコンクリート標準 2) に従って算出した なお, 供試体両側のスタブにおける載荷, 支持点付近 の要素は弾性体とし, そこでの破壊を回避することとし た また, 鉄筋は完全弾塑性モデルとし, ひび割れモデ ルについては, 回転ひび割れモデルとした 4. 3 実験結果の再現解析 図 6 に, せん断力 - 層間変位関係の比較の例を示す 解析は, 鉄骨とコンクリート間のインターフェイス要素 を十分剛にしたケース ( 以下, 完全付着 ) と, それに対 し, インターフェイス要素のせん断方向の剛性のみ十分 小さくしたケース ( 以下, 付着無し ) を示した 初期剛性は, 付着無しが実験結果と概ね一致した そ の後, 解析において, 斜めひび割れや軸方向鉄筋, 鉄骨フ ランジに沿った水平ひび割れの発生に伴い剛性が変化す るが, 完全付着における剛性変化点は実験結果を過大に評 価した 一方, 実験における斜めひび割れ等発生後の剛性, およびせん断力の最大値は, 完全付着と付着無しの結果 の間に位置する結果となった 実験における鉄骨とコンク リートの付着の程度は不明であるが, 完全付着と付着無し の間に位置するため, 解析モデルは概ね妥当と判断した 4. 4 せん断耐荷機構の検討 パラメータ解析の概要 せん断耐荷機構や鋼材による補強効果を検討するた め, 本モデルを用いて鉄骨厚さ t w やせん断補強鉄筋比 せん断補強鉄筋ひずみ (μ) a/d= t w =9mm p w =.1% p w =.2% p w =.4% p w =% 降伏ひずみ 試験区間中央からの長手方向位置 (mm) 図 7 せん断補強鉄筋ひずみ分布の例 (CASE4) p w, 鉄骨とコンクリート間のインターフェイス要素の特性を変化させた解析を実施した 表 2 に, 解析ケースの一覧を示す 軸方向鉄筋は弾性で, ヤング率は N/mm 2 とした せん断補強鉄筋の降伏強度 f wy は 38N/mm 2 とし, ヤング率は N/mm 2 とした コンクリートの圧縮強度 f ' c は 27N/mm 2 とし, 引張強度とヤング率はコンクリート標準 2) により算出される値とした 破壊エネルギーに関しては, 圧縮側は 5N/mm, 引張側は.1N/mm とした 鉄骨の降伏強度は 3 N/mm 2, ヤング率は N/mm 2 とした ただし, 鉄骨フランジは弾性とした せん断補強鉄筋比 p w の影響図 7 に, 解析で得られたせん断力の最大値 V uana における, せん断補強鉄筋ひずみの分布例を示す p w の増加に伴い, せん断補強鉄筋のひずみは小さくなり, p w = % においては降伏ひずみに達しない結果となった また, このとき, 試験区間両端のコンクリート圧縮 8 RTRI REPORT Vol. 28, No. 1, Jan. 214

5 縁で最小主応力が卓越していることを確認した これよ り pw が大きくなるとコンクリートの損傷が先行するた め せん断補強鉄筋が降伏しなくなるものと考えられる なお 他のケースにおいても ひずみの分布形状に違い は見られるものの pw の増加に伴い せん断補強鉄筋 のひずみは小さくなった pw と Vuana の関係の例を示す いずれケースも 図 8 に pw=.4 % 程度と比較的小さい領域でせん断補強鉄 筋が降伏しなくなり pw の増加に対する Vuana の増加割 せん断力の最大値Vuana(kN) 特集 鋼とコンクリートの複合構造物の設計技術 8 赤実線は付着無し 青破線は完全付着 tw=3mm 7 tw=6mm tw=9mm 塗り潰しのプロットは全てのせん断補強鉄筋が非降伏 せん断補強鉄筋比pw(mm) フランジ幅の影響 図 9 に pw と フランジ幅のみ異なる CASE5 と 3 また は CASE6 と 4 の Vuana の比 以下 Vuana の比 の関係を示 す いずれの比較に対しても pw または tw が小さい場合 において Vuana の比が 1 以上となる傾向を示した また pw または tw が大きくなるつれ Vuana の比が小さくなった フランジ幅が小さい場合には pw または tw が増加す ると鉄骨ウェブ端部の曲げ降伏が先行し せん断降伏の 領域が減少した したがって pw または tw の増加に伴 い Vuana の比が小さくなるのは 鋼材が負担するせん断 力が増加することに加え フランジ幅が小さいケースの が一因と考えられる なお 鉄骨端部の曲げ降伏に起因 するこの傾向は 実験 SRC9 1 の比較 においても 図9 側 面 側 鉄骨部分により受け持たれるせん断耐力が低下すること Vuanaの比(フランジ幅小 大) 図8 p w が V uana に及ぼす影響 CASE3, 4 a /d = 合が小さくなることがわかった 1.4 赤実線は付着無し 青破線は完全付着 tw=3mm 1.3 tw=6mm 1.2 tw=9mm せん断補強鉄筋比pw(%) フランジ幅が V uana に及ぼす影響 CASE3 6 CASE3 フランジ幅大) CASE5 フランジ幅小) 確認している4 図 1 に Vuana 時のコンクリートの最小主応力分布の (a) 1層目 例を示す 奥行き方向の要素ごとに分割 8 分割 して (b) 3層目 (c) 5層目 (N/mm2) 表示した フランジ幅を小さくすることにより すべて の層で最小主応力の大きさおよび分布幅が大きくなる 特にフランジより側面側の層 1 6 層 の最小主応力 の大きさおよび分布幅が大きいため フランジ幅が小さ いほうがより大きな荷重を伝達し Vuana が増加したもの と考えられる せん断耐力算定式の提案 実験および解析の検討を踏まえ a/d の小さい領域を 対象に 両端固定 SRC はりのせん断耐力算定式を提案 する 実務を考慮した場合 設計式は他条件と連続し かつ簡易であることが望ましい そこで 式 (6) に示す 両端固定 RC はりのせん断耐力式 Vyd411 をベースに 鉄 内 部 側 5 a /d の影響を考慮した両端固定 SRC はりの (d) 7層目 図 1 コンクリートの最小主応力分布 CASE3 5 a /d = p w=.1% t w=6mm 4 章の検討から Vwd2 で考慮できる pw(%) の上限は.22% とする また 実験において a/d が小さい場合 骨の効果を考慮することとした には鉄骨ウェブのせん断降伏が確認できたことから4 Vyd 4 = Vcd3 + Vwd2, a / d < 2. Vcd3 = { /(a / d )} β d β p f vc bw d / γ b Vwd2 = pw f wyd b z cot θ / γ b (γ b = 1.1) cot θ = {.44 (a / d ).35 pw + 8} < RTRI REPORT Vol. 28, No. 1, Jan. 214 (6) (γ b = 1.3) 鉄骨部分により受け持たれるせん断耐力は Vsd とする 図 11 に Vexp SRC から pw の上限 を考慮した Vwd2 g b および Vsd g b を減 じたものと Vcd3 を比較したものを示す なお 鉄骨に 9

6 よる補強効果の相互作用と鉄骨フランジ幅の影響を表わす包括的な指標として, 鉄骨比 k(%) を選定した 図より,(V exp - V wd2 - V sd )/V cd3 は,k と相関があることがわかる そこで, 鋼材以外により受け持たれるせん断耐力 V cd4 は,V cd3 に図 11 を直線回帰して得られた補正項 (1 -.11k) を乗じた式 (7) とした なお,k = のときに, 補正項が 1 となるように直線回帰した Vcd 4 = ( 1. 11k ) { /( a / d) } βd βp fvc bw d / γ b (7) ( γ = 1. 3) ただし,3. k 5.1 である 以上より, 両端固定 SRC はりのせん断耐力算定式 V yd5 は式 (8) となる Vyd5 = Vcd4 + Vwd2 + Vsd, a / d < 2. (8) ただし,V wd2 において,p w >.22(%) となる場合には, p w =.22(%) とする 図 12 に,V yd5 と V exp の比較を示す V yd5 は実験結果を精度よく評価でき, かつ,g b を考慮することによって, すべての実験結果が安全側に評価できることを確認した なお,a/d 2. となる場合には, 式 (1) を用いるのがよい 6. 結論 (1) 単純支持された SRC はりに関して, コンクリート標準と整合を取りつつ, 適用に関する整理を行い,a/d の影響を考慮した単純支持 SRC はりのせん断耐力評価方法を示した (2) 両端が固定された SRC はりに関して,p w =.4 ~ % 程度を超えるとコンクリートの損傷が先行し, せん断補強鉄筋が降伏しなくなるため, せん断補強鉄筋のせん断耐力に対する貢献には上限があることがわかった (3) 鉄骨フランジより側面のコンクリートは, 内部のコンクリートに比して最小主応力およびその分布が大きいため, フランジ幅が小さくなるとせん断耐力が増加することがわかった (4) 以上を踏まえ,a/d の影響を考慮した両端固定 SRC はりの簡易なせん断耐力算定式を提案した 謝辞本稿の内容は, 複合構造物設計標準に関する委員会 において審議頂いた 審議にあたられた上田多門委員長 ( 北海道大学教授 ) および中島章典幹事長 ( 宇都宮大学教授 ) をはじめ委員 幹事等の関係者各位のご尽力に対して, ここに謝意を表する 文献 1) 鉄道総合技術研究所編 : 鉄道構造物等設計標準 同解説 ( 鋼 b (Vexp-Vwd2-Vsd) / Vcd3 (V exp -V wd2 -V sd )/V cd3 =1-.11k a/d 図 11 鋼材以外により受け持たれるせん断耐力の比較 Vexp (kn) 部材係数 γ b 非考慮部材係数 γ b 考慮 V yd5 (kn) 図 12 提案したせん断耐力算定式 V yd4 の精度 とコンクリートの複合構造物 ), 丸善,22 2) 鉄道総合技術研究所編 : 鉄道構造物等設計標準 同解説 ( コ ンクリート構造物 ), 丸善,24 3) 村田清満, 池田学, 渡邊忠朋, 戸塚信弥 : 鉄骨鉄筋コンクリー ト部材のせん断耐力, 土木学会論文集,No.626 / I-48, pp ,1999 4) 中田裕喜, 渡辺健, 谷村幸裕, 田所敏弥, 池田学 : 逆対称 曲げを受ける鉄骨鉄筋コンクリート梁のせん断耐力評価, 鉄道総研報告,Vol.26,No.11,212 5) 土木学会 :29 年制定複合構造標準示方書, ) 坂口淳一, 土屋智史, 渡邊忠朋, 斉藤成彦, 牧剛史 : せん 断補強鉄筋を多量に配置した RC 梁部材のせん断破壊耐力 に関する検討, 土木学会論文集 E2( 材料 コンクリート 構造 ),Vol.69,No.2,pp ,213 7) 鉄道総合技術研究所編 :SI 単位版鉄道構造物等設計標準 同解説 ( コンクリート構造物 ), 丸善,1999 8) 石橋忠良, 松田好史, 斉藤啓一 : 少数本の杭を用いたフー チングのせん断設計について, 土木学会論文報告集, 第 337 号,pp ,1983 9) 谷村幸裕, 佐藤勉 : スターラップを用いたディープビーム のせん断耐力評価, 鉄道総研報告,Vol.18,No.1,24 1)Nakamura, H. and Higai, T.:Compressive fracture energy and fracture zone length of concrete, seminar on post-peak behavior of RC structures subjected to seismic loads, JCI- C51E, Vol.2, pp , ) 前田友章, 田所敏弥, 谷村幸裕 : 逆対称曲げを受ける鉄 筋コンクリート梁のせん断耐力評価法, 鉄道総研報告, Vol.22,No.2,pp.17-22,28 1 RTRI REPORT Vol. 28, No. 1, Jan. 214

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