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みさきうみのなか
4 years ago
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1 豪州 : Queensland Curtis LNG 投資決定 LNG 新規供給形態の行方 2010 年 11 月 18 日石油企画調査部坂本茂樹 1 本日の項目 2010 年 10 月 BG は QCLNG 最終投資決定発表 Santos の GLNG も投資決定の可能性新規供給形態としての課題 : 技術コマーシャル東アジア LNG 市場 : 低カロリー LNGへの対処 CBM-LNG 洋上液化方式 ( 新規供給形態 ): 東アジア向けLNG 安定供給への1ステップ 2

2 事業化検討中の CBM-LNG 案件 ( 出所 ) 各種情報報道報道 4 事業共に独自に事業化を検討中液化設備 : すべて Gladstone 港 3 Gladstone 港の液化基地サイト主要 4 案件の液化基地 : すべて Curtis 島南方に建設 4

3 主要な CBM-LNG 案件 1G GLNGG 2Q Queensland Curtis 3Australian Pacific LNG ➃S Shell Curtis LNG LNG 事業名 LNG Santos BGグループ Origin Energy Shell 事業者 Petronas (QGC Pure Energy 買収 ) ConocoPhillips PetroChina Total 事業タイミング LNG 構想発表 2007 年 7 月 2008 年 2 月 2008 年 9 月 2009 年最終投資決定 2010 年末 2010 年 10 月 2010 年末年 LNG 生産開始 2014 年 2014 年 2014 年末 2015 年事業スキーム上流 (CBM 生産 ) Santos 45% BG 93.75% Origin Energy 50% Shell Petronas 35% CNOOC 5% ConocoPhillips 50% PetroChina Total 20% 東京ガス 1.25% 中流 ( 液化 ) CNOOC; 第 1トレイン-10% 東京ガス ; 第 1トレイン- 2.5% LNG 販売者 Petronas BG ConocoPhillips Shell(?) 液化設備液化基地サイト Gladstone 港 Gladstone 港 Gladstone 港 Gladstone 港 Curtis Island Curtis Island Curtis Island Curtis Island ( 当初 ) ( 当初 ) ( 最大 ) ( 最大 ) 液化設備能力 360*2=720 万トン / 年 850 万トン / 年 (2トレイン) 350*4=1,400 万トン / 年 400*4=1,600 万トン / 年 1トレイン増設? 液化方式 Optimized Cascade Optimized Cascade Optimized Cascade 未定 CBM 上流資産 CBM 埋蔵量 (2010 年 10 月 FID 時 ) 2P(2010 年 8 月 ) 4003 PJ 7 Tcf 10,099 PJ 6150 PJ 主要なCBM 資産 Fairview Surat 堆積盆地 Spring Gully(Bowen) Surat 堆積盆地 Arcadia, Roma Peat Project, Fairview Bowen 堆積盆地 2009/6 月 Petronas-HOA 2010/3 CNOOCとSPA 未定 PetroChina(?) LNG 売買契約 350 万 t(20110/9 月増量 ) 360 万トン / 年 ( 販売先 ) 2010/9 月 Total-HOA 2010/3 東京ガスHOA 150 万トン (20 年第 2トレイン ) 120 万トン (20 年 ) BG シンカホール (200 万トン ) チリQuintero LNG 2010 年 10 月連邦政府 2010 年 10 月連邦政府 2010 年 11 月 QLD 州政府 2010 年 7 月 Arrowの備考環境影響調査を承認環境影響調査を承認環境影響調査を承認豪州 CBM 資産買収完了 ( 出所 ) 各種情報報道 5 BG:QCLNG 最終投資決定 (2010/10 月 ) 液化設備 :850 万トン / 年 (2 トレイン ) 第 3 トレイン計画有投資規模 :150 億米トル ( ガス田開発 + 液化設備 ) 操業開始 :2014 年 LNG 販売先 : チリ Quintero LNG シンガポール (BG が独占供給権 ) 中国 CNOOC 東京ガスガス確認埋蔵量 :7 Tcf(2P) 推定資源量 17.3 Tcf CBM 生産地域 : Surat ベースン Walloon Faiway 液化基地サイト : Gladstone 港 Curtis Island 直ちにガス田開発液化設備建設作業を発注 6

4 QCLNG 事業地域液化設備 QCLNG 液化基地 :Gladstone 港 Curtis 島 ( 出所 )BGグループ 2010/3Q 事業報告 2010 年 11 月 7 QCLNG 最終投資決定の意義 2000 年代半ば LNG 需給逼迫新規形態の期待 2008 年世界不況後 LNG 需給低迷 CBM-LNG 等未経験の新規供給形態への期待度低下の期待度低下 BG の QCLNG は信頼獲得マーケティング先行 CBM-LNG 第 1 号実現新規形態に信頼感後続プロジェクトの実現供給形態多角化実現 (LNG 輸入に依存する東アジア )LNG 購入者 : LNG 新規供給形態の実現 (LNG 供給多様化 ) =LNG 供給安定化への一要素 8

5 BG の LNG 資産供給フロー ( 出所 ) 各種情報報道 ( 出所 )BG グループ 2010/3Q 事業報告 2010 年 11 月 9 他の主要な豪州 CBM-LNG 案件 1.GLNG(Santos-45%/Petronas-35%/Total-20%) 2010 年 9 月 Total 参入 150 万トン購入 (20 年間 ) 2 トレイン体制可能 FID に近づく? 2.Australian Pacific LNG(Origin/ConocoPhillips) ( g p ) CBM 資源規模最大だがマーケティング進まず FID 先送り当初 1 トレインへの規模縮小可能性 3. Shell/PetroChina(Arrow 社 CBM 資産を買収 ): 事業計画未詳中国 (PetroChina) 向け販売が強みか 10

CBM-LNG 案件の課題未経験の技術的問題を含む各課題への対処 LNG 安定供給 CBM 井の低生産低安定性

の東アジア市場への販売事業実施に伴う自然環境への負荷軽減 ( 環境影響調査承認に際する政府要請に応える ) 11 CBM

大きな貯水池に溜めて自然蒸発一部は灌漑家畜飲用に使用自然蒸発は段階的禁止(~2011 年 7 月 ) ( 出所

6 CBM-LNG 案件の課題未経験の技術的問題を含む各課題への対処 LNG 安定供給 CBM 井の低生産低安定性開発段階における段階的な CBM 生産量拡大随伴水の処理自然蒸発は段階的禁止低カロリー CBM-LNG の東アジア市場への販売事業実施に伴う自然環境への負荷軽減 ( 環境影響調査承認に際する政府要請に応える ) 11 CBM 生産随伴水蒸発用貯水池 CBM 生産 : まず随伴水生産続いて CBM 生産を開始大量の随伴水 ( 塩分を含む ): 大きな貯水池に溜めて自然蒸発一部は灌漑家畜飲用に使用自然蒸発は段階的禁止(~2011 年 7 月 ) ( 出所 )Santos GLNG 説明資料 QGC(BGのCBM 生産部門 ) Undulla Northフィールド貯水池 (JOGMEC 撮影 ) 12

7 東アジア市場向け低カロリー LNG 販売東アジア伝統的市場 ( 日本韓国台湾 ): 従来東南アジア産高カロリー LNG を使用都市ガス性状が高カロリーに設定 2008 年以降 LNG 需給緩和見通し下で低カロリーの CBM-LNG は選好されずガス調達を LNG 輸入に頼るため ( 基本的に )LNG 供給量拡大安定化供給形態多様化へのニーズが強い世界的な LNG 供給低カロリー化傾向 CBM-LNG 使用を既に検討購入姿勢に変化年 LNG 輸入国別比率ベルギー 3% 英国 4% フランス 5% イタリア 1% ポルトガル他 2% トルコ米国 2% 5% 2009 年 LNG 輸入量 ( 総量 18,130 万トン ) 中南米他 4% 日本 36% スペイン 11% 中国 3% インド 5% 台湾 5% 韓国 14% ( 出所 )LNG Strategies 社韓国: 日本に次ぐ世界第 2 位のLNG 輸入国 2009 年輸入量 (2,500 万トン )= 日本 (6,450 万トン ) の約 40% の規模 14

韓国ガス事業 LNG 輸入の特徴ガス供給事業 :Kogas の独占高い低カロリー LNG 輸入比率 ( カタール大西洋 ) Kogas: 大型 2 基地 ( 仁川平沢 ) 集中受入 (82%) 規模のメリット享受が可能仁川平沢両基地に LPG スパイク設備設置低カロリー LNG: 妥当なコストで規格調整可能供給形態多様化への貢献意欲が強い低カロリー LNG 対策 :

8 韓国ガス事業 LNG 輸入の特徴ガス供給事業 :Kogas の独占高い低カロリー LNG 輸入比率 ( カタール大西洋 ) Kogas: 大型 2 基地 ( 仁川平沢 ) 集中受入 (82%) 規模のメリット享受が可能仁川平沢両基地に LPG スパイク設備設置低カロリー LNG: 妥当なコストで規格調整可能供給形態多様化への貢献意欲が強い低カロリー LNG 対策 : ほぼ対策済か豪州 CBM-LNG 購入にも興味か (GLNG) LNG 輸入相手国 : 韓国日本オマーン 16% サハリン 4% イエメン 1% 韓国の国別 LNG 輸入 ( 2009 年 ) 大西洋 LNG 9% カタール 27% インドネシア 13% 豪州 5% ブルネイ 2% マレーシア 23% 韓国 : 最大供給者 = カタール (27%) 東南アジア/ 豪州比率 =43% 大西洋 LNG 比率が高い低カロリー LNG 比率 ; 比較的高い日本の国別 LNG 輸入 (2009 年 ) アラスカ日本 : サハリン 1% 大西洋 LNG 4% 3% 東南アジア/ 豪州比率 =68% オマーンインドネシア 4% 20% 低カロリー LNG 比率 ; 8% 低い (<4%) UAE カタール 12% 豪州 19% ブルネイ 9% マレーシア 20% ( 出所 )LNG Strategies 社 16

9 韓国のガス設備 LNG 輸入全国にガスパイプライン網を整備 Kogas( ( 世界最大の LNG 輸入者 ) が LNG をほぼ一括輸入需要の多い首都圏近郊 2 基地 ( 仁川平沢 ) で集中輸入 LPGスパイク設備を完備 17 中国ガス事業 LNG 輸入の特徴ガス広域供給事業経験は 10 年程度供給地域 : 大都市圏幹線沿線 LNG 基地周辺ガス性状の規格化未詳カロリカロリー等性状の許容範囲が広い LNG 基地増設 ( 既存 3 基地 2015 年 11 基地?) 新規 LNG 長期契約中低カロリー案件が多い (Qatargas-2, 3, 4 豪州 QCLNG) 豪州 CBM-LNG 購入に支障はない 18

10 中国の LNG 受入基地ガス関連設備増加する中国の LNG 受入基地 :2010 年 3 基地 2015 年 11 基地新規 LNG 契約には低カロリー案件が多い (Qatargas-2,3,4 豪州 QCLNG) 19 新規供給形態 LNG 実現への期待 1. 東アジア伝統的 LNG 市場基本的にガス調達を LNG 輸入に依存 LNG 供給拡大安定供給が求められる新規供給方式 (CBM-LNG FLNG) による供給多様化への期待が根強い Shell 西豪州 Prelude(FLNG) 環境影響調査承認 (2010 年 11 月 ) FLNG も一歩前進 2. 新規形態 LNG リスク回避 : ポートフォリオ契約複数供給源を持つLNG 事業者と包括購入契約 LNG 事業者もリスクを取り新形態実現の構え 20

原稿メモ

原稿メモ < 更新日 :2005/06/15> < 石油天然ガス調査グループ : 坂本茂樹 / 齊藤晃 > 韓国 : ガス公社 (Kogas) LNG 長期輸入数量を決定 ( サハリン Ⅱ イエメンおよびマレーシア事業より ) (Gas Matters WGI 等各業界紙 ) 韓国ガス公社 (Kogas) は入札により 2005 年 2 月に LNG 長期契約の相手先としてシェルのサハリン Ⅱ マレーシア

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