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てるえはなだて
4 years ago
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1 BG の躍進 ~ 英国の下流ガス企業から世界の上中下中下流一貫操業企業へ ~ 平成 18 年 6 月 21 日調査部齊藤晃調査部岡崎淳 1 はじめに 7 月発刊の石油天然ガスレビュー BG に関する論文記載ごく一部について紹介するもの ( 詳細はレビュー本文をご覧願います ) < 本日の発表構成 > 主な経緯 BGの世界展開齊藤 ( 北米 / 欧州担当 ) 財務面 BGの強み岡崎 ( 企業担当 ) 2

JOGMEC ー HP 石油天然ガスレビュー 1 石油天然ガスレビュー URL http://www.jogmec.go.jp/publish/publish_1.

jp までメールをお送りください送付先住所会社名部署名 ( ご担当者名 ) 電話番号 Email アドレス送付希望部数なお 2006 年 7 月号は 7/20

2 JOGMEC ー HP 石油天然ガスレビュー 1 石油天然ガスレビュー URL 2 定期送付ご希望の方は下記の事項を明記のうえ research-admin@jogmec.go.jp までメールをお送りください送付先住所会社名部署名 ( ご担当者名 ) 電話番号アドレス送付希望部数なお 2006 年 7 月号は 7/20 日ごろ発刊予定です 3 ポイント 1: 英国の下流ガス企業から世界の上中下流一貫操業企業への変貌過程をさぐる 2:LNG/ 中流をテコとして国際上流展開する垂直統合されたガスメジャーを目指す BG の世界事業展開財務等を分析しその中から特徴等をさぐる 4

3 過去の主な経緯 (1) BG の歴史 :1940 年代後半開始の国有化の時代にさかのぼるしかし大きな転機が訪れる 1986 年の民営化本格的に上流部門進出を模索 ( リストラも同時実施 ) 1980 年代後半 : 一連の M&A( 企業買収 ) によりポートフォリオ拡大を図った時期 ( 組織再編も ) 特に重要 :Tenneco の石油ガス部門の買収現在の主力地域であるエジプトトリニダードトバゴチュニジア等に拠点を築く上流会社の人材も確保 1990 年代前半に入っても国際展開に積極的でタイやカザフスタン等に進出し規模の拡大が続いた 90 年代以降下流事業展開も [ インドブラジル等 ] 5 しかし 1997 年 : 再び転機分社化の動き国内配給部門が分離 ( セントリカ ) 主力ガス田 ( モーカム ) を譲渡埋蔵量は大幅に減少 ( 現在は有数の埋蔵量保有企業 ) 2000 年 : さらに輸送部門が分社化されたその結果事業活動は海外上流部門のみに限定されたこれにより海外上流を中心とする現在の BG の骨格がようやく固まる過去の経緯 (2) 分社化の概略図 6

LNG 事業の主なの主な展開展開概略図 (BG) ビジョン : Natural gas is our business と明確スーパメジャーと差別化した垂直統合されたガスメジャーとして戦略的にニッチを確立 7 LNG 事業の主な展開 (1)( LNG 事業 : 売上高約 3 割大西洋市場中心選択と集中 (03 年 : タングーから撤退 ) <LNG バリューチェーンの関与例 > 1LNG

4 LNG 事業の主なの主な展開展開概略図 (BG) ビジョン : Natural gas is our business と明確スーパメジャーと差別化した垂直統合されたガスメジャーとして戦略的にニッチを確立 7 LNG 事業の主な展開 (1)( LNG 事業 : 売上高約 3 割大西洋市場中心選択と集中 (03 年 : タングーから撤退 ) <LNG バリューチェーンの関与例 > 1LNG 液化事業 + ガス生産事業 ( トリニダードトバゴエジプト ) ボリビア : 政治的不安定実質凍結 2LNG 液化事業のみの参画 ( ナイジェリア OKL NG) 3LNG 購入のみ ( ナイジェリア [ トレインプラスブラス ] 赤道ギニア等 ) エジプトセガス等も 2010 年 : ナイジェリアの LNG は 5000 万 t 以上の見通しカタール同様重要なポジション 4LNG 受入基地 ( 既存 [ 米国 ]: レイクチャールズエルバアイランド計画 : 英国イタリア等 8

LNG 事業の主な展開 (2)( 現在の主力地域 : トリニダードトバゴエジプト主な理由 :1 欧米市場に近接 2 両国のガスが低熱量 BG は欧米のガス基準に適合する低熱量のポートフォリオを保有 BG の強み : 上流が生産する LNG からアウトレット確保のため LNG 受入基地にも積極的に関与 ( 米国 LNG 輸入量の約 4 割のシェア保有 )( 英国イタリア等に計画基地あり )

企業が生産国と需要国の橋渡しを行うかがキーバリューチェーン展開とフレキシビリティ獲得が事業成功の要因 (BG: チャップマン CEO 世界ガス会議 ) 9 トリニダードトバゴの LNG/ 上流関係概略図エジプトの LNG/ 上流関係概略図国名プロジェクトプラントサイトトレイン生産規模稼動状況 BGの BGが参画する ( 万 t/ 年 ) 参画比率主なガス供給源トリニダード

5 LNG 事業の主な展開 (2)( 現在の主力地域 : トリニダードトバゴエジプト主な理由 :1 欧米市場に近接 2 両国のガスが低熱量 BG は欧米のガス基準に適合する低熱量のポートフォリオを保有 BG の強み : 上流が生産する LNG からアウトレット確保のため LNG 受入基地にも積極的に関与 ( 米国 LNG 輸入量の約 4 割のシェア保有 )( 英国イタリア等に計画基地あり ) シェルとの競争に勝って取得したこと : 現在の BG の事業展開にとって重要な出来事 (BG の担当者 ) 本年 2 月 : チリの LNG 受入基地への参入アジア太平洋 LNG 市場に本格的に復帰? 企業が生産国と需要国の橋渡しを行うかがキーバリューチェーン展開とフレキシビリティ獲得が事業成功の要因 (BG: チャップマン CEO 世界ガス会議 ) 9 トリニダードトバゴの LNG/ 上流関係概略図エジプトの LNG/ 上流関係概略図国名プロジェクトプラントサイトトレイン生産規模稼動状況 BGの BGが参画する ( 万 t/ 年 ) 参画比率主なガス供給源トリニダードトバゴ Altantic LNG Point Fortin トレイン稼動中 26.00% ドルフィン ( トリニダード島南西部 ) トレイン稼動中 32.50% スターフィッシュトレイン稼動中 32.50% ポインセチアトレイン稼動中 28.89% ハイビスカス国名プロジェクトプラントサイトトレイン生産規模稼動状況 BGの BGが参画する ( 万 t/ 年 ) 参画比率主なガス供給源エジプト ELNG Idku トレイン稼動中 35.50% WDDM 鉱区 ( アレキサンドリア東部 ) トレイン稼動中 38.00% (Simian/Sienna 等 ) 国名プロジェクト生産規模稼動状況 BGの購入契約 BGの販売備考 ( 万 t/ 年 ) 購入量開始年期間参画比率予定先 ( 万 t/ 年 ) エジプト Segas LNG 550 稼動中年 5 年間 0% 北米欧州他 BGは供給ガス源の 1つWDDM 鉱区 Scarab Safronガス田の開発に参加 10

Pacific LNG 関係概略地図ナイジェリア LNG 関係概略地図赤道ギニア LNG 関係概略地図国名プロジェクトプラントサイトトレイン生産規模稼動状況 BGの BGが参画する ( 万 t/ 年 ) 参画比率主なガス供給源

( 万 t/ 年 ) ナイジェリア NLNG Plus トレイン 4/5 820 稼動中 250 2005 年 20 年間 0% 北米欧州他 Brass トレイン 1/2 1000 10 年頃稼動予定 200 2010 年 20 年間 0%

年頃稼動予定 340 2007 年 17 年間 0% 北米欧州他米国レイクチャールズ他予定 11 既存 LNG 受入基地と BG の計画 LNG 受入基地 ( 米国 ) BG の計画 LNG 受入基地 ( 英国 ) ロケーション事業者

1bcfd へ ) Elba Island Southern LNG BG:65% 稼動中 325 拡張計画あり ( ジョージア州 ) マラソン :35% (12 年頃 1.

6 Pacific LNG 関係概略地図ナイジェリア LNG 関係概略地図赤道ギニア LNG 関係概略地図国名プロジェクトプラントサイトトレイン生産規模稼動状況 BGの BGが参画する ( 万 t/ 年 ) 参画比率主なガス供給源ボリビア Pacific LNG 未定未定 F/S 中未定マルガリータ等 ( ペルー orチリの太平洋岸 ) 国名プロジェクトプラントサイトトレイン生産規模稼動状況 BGの販売先 ( 万 t/ 年 ) 参画比率ナイジェリア OK LNG オロコラ自由貿易区トレイン年頃 13.50% 北米欧州他 ( オグン州 / オンド州 ) ~4 (550 4) 稼動予定 (T1/T2) 国名プロジェクトトレイン生産規模稼動状況 BGの購入契約 BGの販売 ( 万 t/ 年 ) 購入量開始年期間参画比率予定先 ( 万 t/ 年 ) ナイジェリア NLNG Plus トレイン 4/5 820 稼動中年 20 年間 0% 北米欧州他 Brass トレイン 1/ 年頃稼動予定年 20 年間 0% 北米欧州他 (500 2) 国名プロジェクト生産規模稼動状況 BGの購入契約 BGの販売備考 ( 万 t/ 年 ) 購入量開始年期間参画比率予定先 ( 万 t/ 年 ) 赤道ギニア Alba LNG 年頃稼動予定年 17 年間 0% 北米欧州他米国レイクチャールズ他予定 11 既存 LNG 受入基地と BG の計画 LNG 受入基地 ( 米国 ) BG の計画 LNG 受入基地 ( 英国 ) ロケーション事業者使用権稼動状況受入能力備考 ( 万 t/ 年 ) 既存米国 Lake Charles Trunkline LNG BG:100% 稼動中 1140 拡張計画あり ( ルイジアナ州 ) (1.5Bcfd) (06 年半ば2.1bcfd へ ) Elba Island Southern LNG BG:65% 稼動中 325 拡張計画あり ( ジョージア州 ) マラソン :35% (12 年頃 1.2bcfdへ ) 計画米国 Providence Keyspan 未定未定未定 Keyspan 社の保有するピーク ( ロードアイランド州 ) BG シェービング用 LNG 貯蔵施設を改良するものロケーション事業者使用権稼動状況受入能力備考 ( 万 t/ 年 ) 計画英国 Dragon LNG BG BG:50% 07 年稼動予定 440 拡張計画あり ( ウエールズペトロナスペトロナス :50% (Milford Haven) ( マレーシア ) ペトロプラス ( 蘭石油精製会社 ) 12

LNG 案件以外の主な主な上流事業及び下流事業上流事業及び下流事業概略図 ( ガス配給発電等 ) 13 LNG 案件以外の上流 / 下流事業展開 (1) 上流事業 : 売上高約 5 割強英国カザフスタン ( カラチャガナク ) インド (Tapti,Mukta/Panna) チュニジア (Miskar) タイ (Bongkot) カナダ等で生産中ブラジルノルウエーイスラエル沖 /

7 LNG 案件以外の主な主な上流事業及び下流事業上流事業及び下流事業概略図 ( ガス配給発電等 ) 13 LNG 案件以外の上流 / 下流事業展開 (1) 上流事業 : 売上高約 5 割強英国カザフスタン ( カラチャガナク ) インド (Tapti,Mukta/Panna) チュニジア (Miskar) タイ (Bongkot) カナダ等で生産中ブラジルノルウエーイスラエル沖 / ガザ沖等で探鉱活動 LNG 事業と異なりワールドワイドに展開 ( 選択と集中 ) 2005 年以降従来以上に鉱区取得の動き活発 1 ナイジェリア (OPL332 他 ) 2 ブラジル ( 第 7 次ラウンド有望鉱区 [S-M-508] 等 ) 3 ノルウエー ( 第 19 次ラウンド 3 分の 1 鉱区面積 ) 4 リビア ( シルテ盆地等 ) 5 インド ( クリシュナゴダバリ ) 6 アラスカ ( ノーススロープ ) 6 オマーン (BLOCK60) 7 中国 ( 海南島沖 ) 等 14

今後の展開成果が注目される下流事業 : 売上高約 2 割弱 1 下流会社出資 ( インドブラジルアルゼンチン等 ) 2 発電 ( 英国イタリアマレーシアフィリピン等 )

8 LNG 案件以外の上流 / 下流事業展開 (2) 背景 :05 年 4 月カザフスタンのカシャガン権益売却による資金獲得が大き要因 ( 約 18 億ドル ) その後の積極投資へ影響カラチャガナクへ選択と集中投資環境の観点やポートフォリオ分散の観点ただ最近の活発な鉱区取得の動きはやや手を広げすぎている印象も受ける政治リスクの懸念が残る国もあり今後の展開成果が注目される下流事業 : 売上高約 2 割弱 1 下流会社出資 ( インドブラジルアルゼンチン等 ) 2 発電 ( 英国イタリアマレーシアフィリピン等 ) 3 国際パイプライン ( インターコクター CP C BBP 等 ) ボリビアの政治状況懸念 15 上流 / 下流事業展開概略図 ( インド ) 上流 / 下流事業展開概略図 ( ブラジル ) 16

上流事業展開 ( タイ ) 上流事業展開 ( リビア ) 上流事業展開 ( オマーン ) 17 まとめ

9 上流事業展開 ( タイ ) 上流事業展開 ( リビア ) 上流事業展開 ( オマーン ) 17 まとめ (1) BG: 国内ガス下流企業 ( 多くの人がイメージするが ) 世界的に LNG 事業上流事業下流事業を展開する国際企業元々国有化された企業 86 年の民営化 : 大きな転機その後積極的な買収事業再構築などを経てドラスチックに急成長ビジョンは Natural gas is our business と明確スーパメジャーと差別化した垂直統合されたガスメジャーとして戦略的にニッチを確立背景 :Tenneco 等の思い切った買収戦略上流会社の人材採用など多々の年数と過程を経て確立 18

10 まとめ (2) LNG/ 中流をテコとして国際上流展開する垂直統合されたガスメジャーを目指す大西洋 LNG 事業を中心に展開 LNG 上流事業の主力地域はトリニダードトバゴエジプト主な理由は両国が欧米市場に近接していること両国のガスが低熱量であること等アウトレット確保のため LNG 受入基地にも積極的に関与特に米国において既存基地で確固たる地位築く米国での既存 LNG 受入基地参画 :BGの優位性示す ( シェルとの競争で取得 ) ただ計画基地の実現性に懸念も本年 2 月 : チリのLNG 受入基地への参入 + 本年 6 月 : 中国への上流参入今後アジア太平洋 LNG 市場に本格的に復帰? するのかどうか注目今後バリューチェーン展開とフレキシビリティ獲得キー 19 まとめ (3) 上流事業 : 売上高約 5 割強英国カザフスタンインドチュニジアタイカナダ等で生産中 BG は 2005 年以降上流事業において鉱区取得の動きが盛ん ( ナイジェリアブラジルノルウエーリビアアラスカオマーン中国等 ) 大きな要因の 1 つ :2005 年 4 月に売却したカシャガン権益からの資金取得やや手を広げすぎている印象も受ける政治リスクの懸念残る国も下流事業 : 売上高約 2 割弱 1 下流会社出資 ( インドブラジルアルゼンチン等 ) 2 発電 ( 英国イタリアマレーシアフィリピン等 ) 3 国際パイプライン ( インターコクター CPC BBP 等 ) ボリビア情勢不安要因 20

11 BG の財務及び同社の強み生産量 : メジャー以外では Anadarko や Marathon などの企業を抜き Occidental に次ぐ 2000 年以前は英国北海での生産が主体であったが 2000 年以降は英国外での生産割合が増加埋蔵量の大半は英国外に所在 ( 約 84%) 国際展開で大きな成功を収めているガス上流企業世界の中で最も注目に値する存在収益面大きな成功主体である上流部門の収益向上以外に特に同社が戦略的に積極展開を図ってきた LNG 部門についてもここ 2~3 年で収益面においても大きなプレゼンスを示す資本の回転率が良好効率的な財務体質主な強み :1 プロの経営陣の存在 2M&A による経営資源の拡大 3 明確な戦略の策定実行 4 上中下流一貫操業メリットの最大限の活用 5 ニッチ市場への焦点等 21 千 boed 1,000 百万 boe EnCana Devon Occidental BG Burlington Resources Apache Anadarko Talisman 国際石油開発帝石 (2004 年度 ) Marathon Hess Dominion Resources 出所 : 年報等から筆者作成その他チュニジアトリニダードタイカザフスタンインドエジプトカナダボリビア英国出所 : 年報等から筆者作成 BG の石油天然ガス生産量 ( 他社比較 ) BG の石油天然ガス生産量推移百万 boe 4,000 3,000 百万 boe 2,500 2,000 Centrica へのガス田譲渡による埋蔵量喪失 2,000 1,000 0 EnCana Occidenta l Anadarko CNOOC BG Apache Devon E nergy Burlington Resources Norsk Hydro 国際石油開発帝石 ( 2004 年度 ) Canadian Natural Resources Imperial BHP Billiton T alisman OMV Mara thon XTO Chesapeak Perto-Ca nada Hess 出所 : 各社年報等から筆者作成 1,500 1, 天然ガス埋蔵量石油埋蔵量出所 : 年報等から筆者作成 BG の確認埋蔵量 ( 他社比較 ) BG の確認埋蔵量推移 22

原稿メモ

原稿メモ更新日 :2006/3/16 石油天然ガス調査グループ : 齊藤晃 BG: 南米初となる LNG 受入基地落札 ( チリ ) と BG のワールド LNG 事業展開例 (BG ホームページ IHS 情報 BNamericas GasMattersToday IOD 各種オンライン情報他 ) 1 南米初となる LNG 受入基地となるチリ ( キンテロ ) の落札者が BG に決定した ( 旧 British