東地中海ガス田の開発動向と石油会社の動き 更新日 :2013/07/26 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) 東地中海地域では イスラエル沖合で 2009 年に Tamar ガス田 (10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 (18.9TcF) キプロス沖合

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1 東地中海ガス田の開発動向と石油会社の動き 更新日 :2013/07/26 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) 東地中海地域では イスラエル沖合で 2009 年に Tamar ガス田 (10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 (18.9TcF) キプロス沖合では 2011 年に Aphrodite ガス田 (7Tcf) と 近年相次いで大規模なガス田が発見されている これら実績と地質評価からも 多く残されている未探鉱の地域における さらなる炭化水素資源の発見が期待される イスラエルでは 2013 年 3 月末に Tamar ガス田の国内向けガス生産が開始され 引き続き Leviathan ガス田を含むその他洋上ガス田については開発スキームの検討が進められている そのような中 イスラエル国内での内需の増加を危惧する政府は 当初ガス田埋蔵量の 53% を輸出するとしていたものを 埋蔵量の 60% をイスラエル国内向けに確保し 40% を輸出向けとする新たなガス輸出政策を 2013 年 6 月に決定した しかし この輸出政策を巡っては 輸出向けの割合の少なさから これまで検討が進められてきた開発プロジェクトの経済性悪化を引き起こすとして 天然ガス生産者からの反対の声も上がっており 開発への影響が出ることも懸念される キプロスでは 大きなガス田の発見は現在までのところ Aphrodite のみであるが 2012~2013 年に第二回の洋上鉱区ライセンスラウンドが開催され 新たに 5 鉱区の探鉱権が Total Eni KOGAS らの同地域へは新規参入となる企業に付与されている これらの新たなライセンス鉱区の探査は 2013 年下期から開始され 探鉱井掘削が 2014 年に計画されている レバノンでは現在洋上鉱区のライセンスラウンドが開催中で 46 の企業に入札への事前資格付与が行われた 併せて これまで未整備であった探鉱 生産に関する規制法案の策定の準備が進められているが 国内政権の体制が不安定であるため ライセンスラウンドの進行が遅延する可能性も否定できない 2013~2014 年においても 東地中海における石油ガス開発における重要なステップが多く予定されている また 既にガス田を発見し現在その開発スキームを検討しているイスラエル キプロスにおいても そのオプションの多様さと イスラエルのガス輸出政策による制約や近隣諸国との政治的関係が絡まり 複雑な様相となっている ガス田発見への期待も含め 引き続き今後の動きに注目していきたい地域である 1. はじめに 東地中海地域は 2000 年以前までは大きな石油ガス田の発見がなかったが アメリカの Noble Energy が 1999 年にイスラエルの洋上探鉱に参入して以降 2009 年に Tamar ガス田 ( 確認 + 推定埋蔵量 10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 ( 確認 + 推定埋蔵量 18.9TcF) 2011 年に Aphrodite ガス田 ( 推定埋蔵量 1

2 7Tcf) と キプロスを含む同地域で相次いで大規模なガス田が発見されている 米国地質調査所 (USGS:US Geological Survey) が 2010 年に発行した報告書では 東地中海 Levantine 堆積盆全体で 採取可能な 17 億バレルの原油と 122Tcf の天然ガスを保有すると見積もられており 大きな炭化水素資源ポテンシャルに期待が寄せられている イスラエルでは既に一部の洋上ガス田からの生産が始まっており その他のガス田についても開発スキームの検討が進められている Levantin 堆積盆を囲むその他諸国 ( イスラエル キプロス シリア レバノン 等 ) は 政治的な困難を抱えつつも洋上鉱区のライセンス ラウンドを開催するなど 今後の洋上ガス田の探鉱と開 発を巡り まだまだ動き出したばかりと言える 東地中海地域 ( 米国地質調査所報告書より ) 東地中海におけるガス田発見の歴史 1999 Noa ガス田発見 (Noble ら ) 2000 Mari-B ガス田 (1Tcf) 発見 (Noble ら ) 2000 Gaza-Marine ガス田 (1Tcf) 発見 (BG ら ) 2004 Mari-B & Noa ガス田のガス生産開始 (Yam Tethys Project) ( パイプラインでイスラエル国内へ ) 2009 Tamar ガス田 (10Tcf) および Dalit ガス田 (0.5Tcf) 発見 (Noble ら ) 2010 Leviathan ガス田 (18.9Tcf) 発見 (Noble ら ) 2011 キプロス Block12 A-1well でガス (Aphrodite ガス田 )(7Tcf) 発見 (Noble ら ) 2012 Shimshon ガス田 (0.6Tcf) 発見 (ATP ら ) 2013 イスラエル洋上 Karish でガス層発見 ( 現状埋蔵量評価 1.8Tcf) Noble Energy 社について アメリカ合衆国ヒューストンに本拠を置く中堅の独立系石油ガス開発会社 2

3 1932 年設立 従業員約 2200 人 アメリカ国内ではシェールガス開発 およびメキシコ湾の大水深開発といった事業を展開しており 保有する埋蔵量の約半分はアメリカ国内である その他の事業ポートフォリオとして 西アフリカ ( カメルーン及び赤道ギニア ) の石油開発への参画 また 北海や中国などにも進出している 1999 年に東地中海 ( イスラエル ) の開発に参入し 2000 年に最初の発見となる MariB ガス田を発見した 2012 年の石油ガス生産量は 239 千 BoE/ 日 保有する埋蔵量は 12 億 Boe である 2. 東地中海のガス田分布と諸状況 東地中海における石油ガス田の開発を先導するのは紛れもなく Noble Energy である また ここで簡単に各国の開発状況を述べておく ( 詳細については別途後半の章で述べる ) イスラエル 既に国内向けの沖合ガス田からの生産は行われている Tamar ガス田の国内向けガス生産が 2013 年 3 月開始された 現在 Leviathan ガス田の開発に向けて検討中 また 政策として ガス田埋 蔵量の 60% を国内向けに確保し 輸出には残りの 40% を割り当てることを 2013 年 6 月に決定した キプロス Noble Energy 社の主要な事業ポートフォリオ (Noble 社 LNG17 発表資料より ) 2011 年 12 月に洋上鉱区 Block12 で大型の Aphrodite ガス田が発見された また その開発スキ ームとして Vasilikos に陸上 LNG プラントを建設することを決定した Block12 での探鉱は引き続き実 施される 2012 年に第 2 回ライセンスラウンドが開催され 5 鉱区の探鉱権が新たに付与された こ 3

4 の探査 探鉱は 2013 年下期以降に行われる予定である レバノン現在初めての洋上鉱区のライセンスラウンドが開催中 46 の企業に事前資格が与えられた しかし イスラエルとの排他的経済水域境界が合意されていない 探鉱 生産に関する規制法令が整備されていない など開発に向けた課題は残っている シリア 2011 年に洋上鉱区のライセンスラウンドが開催されているが 西側諸国の経済制裁等により完全に停滞している状況である 西側企業は同国内の活動から現在撤退している 東地中海のガス田分布 ( 各種報道 各社発表資料より JOGMEC 作成 ) 4

5 東地中海のガス田一覧 イスラエル ガス田 保有割合 埋蔵量 発見年 水深 Noa Noble Energy 47.03% 0.05Tcf m Delek Drilling 29.97% Mari-B Avner Oil & Gas 23.00% 1Tcf m Gaza Marine BG 60% Palestinian Investment Fund 30% 1Tcf m Consolidated Contractors Company 10% Tamar Noble Energy 36% Isramco Negev 28.75% 10 Tcf m Dalit Avner Oil Exploration % Delek Drilling % 0.5Tcf m Dor Gas Exploration 4% Leviathan Noble 39.66% Avner Oil Exploration 22.67% 18.9 Tcf m Dolphin Delek Drilling 22.67% Ratio Oil Exploration 15% 0.08Tcf m Tanin Noble Energy 47.06% Avner Oil & Gas 26.47% 1.2 Tcf m Delek Drilling 26.47% Pinnacles Noble Energy 47.06% Delek Drilling 25.5% Avner Oil & Gas 23% 0.05Tcf 2012 n/a Delek Investment Properties 4.44% Shimshon ATP 40% Isramco 50% 0.55Tcf m Modiin Energy 10% Karish Noble Energy 47.06% Avner Oil & Gas 26.47% Delek Drilling 26.47% 1.8Tcf m キプロス Aphrodite Noble 70% Avner Oil & Gas 15% Delek Drilling 15% 7 Tcf m 5

6 3. 東地中海をめぐる各国の動きと開発状況 (1) イスラエル 1ガス田開発状況と Tamar ガス田の生産開始 2009 年に Tamar ガス田 2010 年に Leviathan ガス田といった大規模ガス田が Noble らによって発見され 現在その開発が進められている これまでイスラエルは需要の大部分を輸入に頼っていたが 今後 10 年でガス輸出国になることが確実視されている 2013 年 3 月末より Tamar ガス田の生産が開始された ガスは海底パイプラインで陸上に輸送され イスラエル国内のガスグリッドに接続されている ガス田発見から約 4 年で生産に至ったことになり 世界的に見ても非常に短期間での開発と言える 10Tcf の埋蔵量を持つ Tamarガス田だけでイスラエルの今後 10 年分の需要をまかなえるとされている 一方 2004 年から生産を行っていた Mari-B field は 2013 年中にも枯渇すると見込まれており 地下貯蔵設備への転換が検討されている 2イスラエルのガス輸出政策と Tamar&Leviathan の開発オプションここ数年の大規模なガス田発見で一気にガス資源保有国となったイスラエルであるが これらの供給販売先や輸出政策については検討が重ねられていた 2013 年 6 月 イスラエルのガス田の埋蔵量のうち 60% を国内向けに確保し 40% を輸出向けに割り当てるという方針が決定された イスラエルの少なくとも今後 25 年国内エネルギー需要を満たすためとされている また ガス輸出による税およびロイヤリティによるイスラエル政府の収入は今後 20 年で 600 億ドルと見積もられている イスラエルのガス田からのガス輸出のスキームは現在複数のオプションで検討されている これは Tamar ガス田の二次開発および Leviathan ガス田の開発と連動する部分が多い Tamar ガス田の二次開発として オペレータである Noble は FloatingLNG による輸出を検討している Floating LNG については現在韓国の DSME が FEED を行っており 2013 年下期に最終投資決定 この場合の試運転は 2017 年としているとしている 一方 Leviathan についても 同複数の開発オプションで検討されている こちらもオペレータは Noble である 陸上液化プラント建設 &LNG 出荷 洋上での FloatingLNG による LNG 出荷 キプロスとの共同 LNG プラント建設 ( キプロス島 Vasilikos に建設予定の液化プラントまで海底パイプラインを延ばす ) トルコ向け海底パイプラインの建設 などが挙が 6

7 っている また 隣国であるヨルダンへのパイプラインガス供給も検討されている なお Leviathan の開発には今後 3 年以上かかるとされている Leviathan ガス田の開発オプション (Noble 社 LNG17 発表資料より ) イスラエルのガス輸出オプション トルコへのパイプライン供給 ヨルダンへのパイプライン供給 陸上液化設備 &LNG 出荷 洋上液化設備&LNG 出荷 (FLNG) キプロス陸上液化設備へパイプライン輸送 &LNG 出荷 ( キプロスとの共同開発 ) イスラエルガス埋蔵量と供給先割合 (JOGMEC 作成 ) 7

8 しかしながら 輸出向けのガス量の割合が埋蔵量の 40% と決定されたことが これらの開発計画に影響を与える可能性が出てきた 40% という輸出割合は少なすぎるという見方が多く 開発に関わる諸外国企業にとって利益 ( 旨味 ) が小さくなることを意味する すなわち 開発への投資の回収が困難となることも予想され これまで検討されている開発の進捗に何らかの影響を与える可能性もある 3イスラエルガス田を巡る諸企業の動き 2012 年 12 月に Woodside は Tamar コンソーシアムから Leviathan ガス田の権益を 30% 取得することに合意しており 東地中海におけるガス田開発へ参入する また Leviathan ガス田において LNG として開発する場合にはオペレータを務めることにも合意している しかしながら イスラエルのガス輸出割合がなかなか決定しなかったこと また 40% という低い割合になったことを受けてなのかどうか不明であるが 取引の手続きが遅れ気味となっている また 2013 年 2 月には Gazprom が Tamar のコンソーシアムと 20 年間 LNG として 300 万 t/ 年のガスを購入する覚書を締結している これは Gazprom のLNGポートフォリオを強化し アジア太平洋地域での事業の拡大が目的であるとしている しかしながら やはりイスラエルが決定した輸出割合 40% の下では この覚書に規定された LNG 供給数量を満足できないと見られている イスラエル企業である Isramco と Dor Alon グループは 洋上ガス埋蔵量の 40% しか輸出しないという決定が悪影響を及ぼす可能性があるとして イスラエル政府に対し訴訟を起こすことを考えているとの情報もある (2) キプロス 1キプロス洋上鉱区開発への参画状況キプロス洋上鉱区での探鉱活動は 2007 年のライセンスラウンドで Block12 を Noble Energy と Delek Group(Avner Oil & Gas 及び Delek Drilling) が獲得し 2011 年に Aphrodite ガス田を発見している その後 2012 年に第二回となる洋上鉱区ライセンスラウンドが開催されており キプロスの南側洋上の残る 12 鉱区が入札にかけられた 第 2 回ライセンスラウンドには 5 企業と 10 のコンソーシアムが参加し 入札対象の 12 鉱区のうち 9 鉱区に対し 15 の入札が入ったとしている 8

9 その結果 block2 3 9 の 3 鉱区が Eni と KOGAS が主導するコンソーシアム (Eni80% KOGAS20%) に Block の 2 鉱区が Total 単独に与えられた なお Block への入札はなかった このうち Block は次回の第 3 回入札ラウンド (2014~2015 に開催見込み ) に持ち越される可能性が高いと見られている Block12 の探鉱活動を行っている Noble らは 2011 年に発見した Aphodite ガス田の埋蔵量を確定させるために評価掘削を継続しており また さらなる三次元地震探査も行うことを計画している Total は今年秋に Block10 11 の地震探査を行う計画としており 2014 年末に探鉱掘削を行うことを見込んでいる また Block2 3 9のライセンスを授与された Eniも 現在三次元地震探査を行っており 2014 年後半には探鉱掘削を行う計画としている キプロス洋上鉱区 ( 各種報道および発表資料より JOGMEC 作成 ) 9

10 2キプロスの LNG 設備建設計画キプロス政府は Block12 で発見された Aphrodite ガス田の開発スキームとして Vasilikos に陸上液化プラントおよび輸出基地を建設することを決定した ガス田からは海底パイプラインを約 200km 敷設してガスを輸送する この LNG 輸出基地建設については 既にキプロス政府と Noble らの間で覚書が調印されている LNG 輸出基地について Block12 の Aphrodite ガス田のガスを処理対象とした第一次開発で 500 万 t/y の液化プラントを建設予定である ただし 将来的に イスラエルのガス田 (Leviathan など ) のガスや その他のキプロス洋上鉱区で発見されるかもしれないガス田のガスを処理することも想定している ( 少なくとも 3 トレイン 1500 万 t/ 年の液化設備を建設できる拡張性を持った設計とする模様 ) 第一次開発の投資額は 6billion ドルと見られており 最終投資決定を 2015 年末 ~2016 年初めに行い LNG の出荷開始は 2019 年後半 ~2020 年前半を目標としている また 第二次開発 ( 液化トレインの第 2 系列目 ) についても 既に 2013 年 6 月にキプロス政府と Total の間で覚書が締結されている LNGの輸出先としては アジア地域 ( 日本 ) または欧州を想定している Noble らによると キプロスから日本までのシッピングコストは アメリカ東岸や東アフリカから日本までのシッピングコストと同等となるとしており アジア地域への販売を優先したい考えのようである キプロス LNG の想定出荷先 10 Note*: USGC = US Gulf Coast Note**: USEC = US East Coast 日本までの LNG 輸送コスト比較 (Noble 社 LNG17 資料より )

11 3キプロスの経済情勢と LNG プロジェクト融資への課題キプロスは ギリシャ経済破綻に端を発する経済危機のため 上記に述べた陸上 LNG プラント建設に関してもその資金調達が課題となっている 今後生産される LNG を担保とした融資などいくつかの資金調達の手段が検討されているが 2013 年 5 月 EIB(European Investment Bank) がキプロスの LNG 基地開発への融資に関与していく意思があることを表明した ただし EIB も 今後キプロス周辺でさらなるガスの発見がないとその融資もチャレンジングなものになると見て慎重となっている キプロス政府としては 2013 年初めに破綻寸前まで行った同国の経済状況を鑑みると このガス輸出プロジェクトは現金を生み出す願ってもない機会である 4キプロス国内の当面のガス供給に関する動きキプロス洋上で大規模ガス田が発見されたといっても 開発 生産までには時間がかかることから 国内のエネルギー供給については喫緊の対応が必要な状況にある そのため キプロス国営ガス会社 Defa は国内ガス需要 ( 主に発電 ) への対応のため 2015 年 ~2018 年 Aphrodite ガス田のガス生産開始までの間の年間 0.4~1.2Bcm のガス供給について入札を行っている これは 応札者がガスの受入 ~ 供給のための設備を用意し操業までを行うことを前提とした入札で 主に 3 つの方法が考えられている 一つは LNG 船 + 気化設備で陸上ガスパイプラインにガスを送るもの もう一つは Vasilikos 洋上に係留した FSRU から海底パイプラインを通じて陸上にガスを送るもの さらにもう一つは 圧縮天然ガスの形態での供給である こちらの入札は現在最終候補者 3 社に絞られている (3) レバノンレバノンも イスラエル キプロスでの立て続けのガス田発見に触発され 探鉱開発への動きを活発化したい状況である 2013 年 2 月に第一回目となるレバノンでの洋上鉱区ライセンスラウンドが立ち上げられ 現在開催中である 対象鉱区は レバノン沖合を 10 のブロックに分けられて提示されている オペレータとして 12 社 ノンオペレータとして 34 社が 事前資格を与えられた 事前資格を与えられたオペレータは Shell Statoil Total Eni Maersk Repsol Anadarko Petrobras Chevron ExxonMobil Inpex 11

12 Petronas である ただし 今回のライセンスラウンドでは 4 鉱区までのライセンス授与になると見られている レバノン政府からレバノンの洋上鉱区に関する地震探査データが提供されており このデータからは 南部海域にかなりのガスが 北部海域には石油が存在する可能性があると見られている このライセンスラウンドは 2013 年 11 月にクローズすると計画されているが イスラエルとの排他的経済水域 (EEZ) の合意がなされていない 生産物分与契約に関する法令が整備されていない といった探鉱開発計画を進める上での大きな課題が残っている レバノンは現在 2013 年 3 月の内閣総辞職以降の暫定政権となっており これらの制度整備にはまだ時間がかかることが予想される 従って ライセンスラウンドも遅延する可能性が高く ライセンス授与は 2014 年 2~3 月以降になると見られている 排他的経済水域の未合意は イスラエル側のガス田開 発がレバノン側のガス資源を 吸い上げることに対して警戒 を強める原因ともなっている レバノン洋上鉱区 ( 各種報道および発表資料より JOGMEC 作成 ) レバノン洋上鉱区構造データの一部 ( レバノン政府公表資料より ) 12

13 (4) シリアシリアは 2011 年 3 月より洋上 3 鉱区のライセンスラウンドが開始され 2011 年 11 月に応札の締切となる予定であった しかし アラブの春以降のシリア政府の民間人弾圧に対して諸外国の経済制裁が発動され 欧米企業がシリア国内から撤退した この制裁が現在も継続しているために ライセンスラウンド自体の進展がないまま現在に至っている 図シリアの洋上鉱区 (5) 東地中海石油天然ガス開発に対するその他の諸外国の動きトルコは イスラエルからのガス供給について前向きに検討を進めているものの キプロスの洋上探鉱 開発の動きに対しては警戒を強めている これはトルコと北キプロス キプロスの関係に起因するものであるが キプロスのライセンスラウンドに入札した企業に対してトルコ国内の活動に制裁を与える旨の声明を出すとともに トルコが支持する北キプロスの洋上の探鉱の計画を進めるなど緊張を高めている 特に キプロスの探鉱ライセンスを獲得した Eni はトルコ国内でもパイプラインプロジェクトの権益を保有するなどいくつかの事業に参画しており トルコ政府は Eni に対してこれを停止させると脅している Eni は トルコを経由し 100 万バレル / 日 (5800 万トン / 年 ) を輸送する容量を持つ Baku-Tbilisi-Ceyhan(BTC) オイルパイプラインプロジェクトの権益の 5% を保有している また ロシアの Beregovaya からトルコの Samsun に至る 天然ガスを輸送する Blue Stream 海底パイプラインの 50% 権益を保有する 774km の長距離パイプラインは 160 億 m 3 / 年の容量を保有する 一方 ヨルダンは イスラエルからのガス輸入について二国間での協議を進めており ガス輸出の選択肢として 死海を横断するパイプラインの建設が検討されている 13

14 4. まとめ 1イスラエルのガス田開発の今後と輸出政策決定が与える影響東地中海でのガス田開発が最も進捗するイスラエルでは Tamar ガス田が国内向け生産を開始した 現在 その次の段階として ガス輸出スキームを含む Tamar ガス田の二次開発および同地域最大のガス田 Leviathan の開発について 多彩なオプションが並行して検討されている イスラエルのガス田開発はこれまではほぼ Noble が中心的な役割を担ってきているが Leviathan の LNG 開発では Woodside がオペレータに名乗りを上げている 一方 埋蔵量の 40% のみを輸出向けとするイスラエルのガス輸出政策が決定された この輸出割合 40% という数字は 開発に参画する諸企業にとってのインセンティブを低減させる可能性があり ガス輸出先の選定と合わせて これらプロジェクトの開発の動向には注視していく必要がある ただし イスラエル鉱区内で今後さらなるガス田が発見される可能性もあり そうなった場合にはまた違った展開も見られるだろう 2キプロスにおける LNG プラント建設計画と新たな洋上鉱区の探鉱キプロスでは やはり Noble らが中心となって Aphrodite ガス田のガスを原料とする陸上液化プラントの建設が計画されており この基地からの LNG 出荷先は欧州またはアジア地域と想定されている キプロスからの LNG 調達は 買主にとって LNG の供給源多様化につながる上 キプロスがその経済状況から一刻も早い現金収入を欲していることが 調達の条件交渉において好材料となりうる ただし 反面その経済状況ゆえに LNG 基地開発への融資が課題とも見られており 金融機関の関与についても注視すべきである また 新たにライセンス授与されたキプロス洋上鉱区についても 今後の探鉱 開発でさらなるガス田発見がされる可能性がある Total Eni KOGAS といずれも東地中海に新たに参入した企業らであり Total はキプロス LNG プラントの二次開発参画に積極的である 3 東地中海 Levantine 堆積盆の高い炭化水素ポテンシャル ただし周辺国の政情不安は大きなリスク 既にイスラエル キプロスで数々の大規模ガス田が発見されている一方 未探鉱の地域も多く残り 14

15 地質構造的に見てもさらなる石油ガス田の発見が期待される しかしながら これを取り巻く周辺国の情勢は複雑であり これらの政治的背景が開発の進展に影響を与えることが懸念される シリアは経済制裁によって 2011 年からのライセンスラウンドが停滞している レバノンは今年ライセンスラウンドが開催されたが 未整備の法令やイスラエルとの排他的経済水域の未確定など課題も残り スケジュールの進捗に遅れが出る可能性もある 最も開発が進むイスラエルにおいても アラブ諸国との関係性を考慮しながらの開発となるため アラブ諸国での石油開発に参画してきているメジャー企業などはこれまでイスラエルでの開発を敬遠する傾向があった こういった背景もあり Noble Energy がこの地域での開発に勢力を広げてきた キプロスについても 歴史的にギリシャ トルコ問題が解決されていないこともあり トルコおよび北キプロスとの関係を考慮しなくてはならず 開発に参画する企業はトルコからの圧力を受けている 東地中海の炭化水素ポテンシャルは高いと考えられているが 開発を進めたい当該諸国 開発に興味を持つ諸外国企業にとっても 多くの地政学的懸念をぬぐえないことは事実である この地域の開発に参画するにあたっては こういった周辺諸国との関係性や政治的な情勢を十分考慮することが必要となる 以上 15

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