2014 年 6 月 26 日 2030 年エネルギー市場の長期的見通し信岡洋子川原武裕

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1 214 年 6 月 26 日 23 年エネルギー市場の長期的見通し信岡洋子川原武裕

2 CONTENTS 世界の見通しアジア太平洋地域日本まとめ 2 June 214 1

3 世界の見通し

4 世界の発電設備容量見通し (GW) 212 年電源別発電容量火力 64% 水力除く再生可能エネルギー 9% 発電設備の年間増加容量の推移 23 年までに約 5,GW 増加うち太陽光が 1/3 風力 1/5 23 年電源別発電容量 212 年比 1.9 倍火力 44% 再エネ 33% 5% 2% 6% 22% 212 1% 5,579GW 64% % 19% 44% 12% 1,569GW % 5% Fossil fuels Nuclear Solar Wind Other renewables Flexible capacity 4

5 世界の地域別発電設備容量の累計増加量, 213-3(GW) アジア太平洋地域が世界の発電設備新設を牽引 APAC 2,794 RoW 978 Americas 943 Europe , 1,5 2, 2,5 3, Solar Fossil fuels Wind Other renewables Nuclear Note: Figure excludes other and flexible capacity. 5

6 世界の発電設備の増加容量見通し, 地域別再生可能エネルギー発電設備年間総増加量 ( 水力を除く )(GW) 電源別発電設備年間総増加量 (GW) RoW Americas Europe APAC Flexible capacity Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind 25 2 Onshore wind Biomass Geothermal 15 Hydro Nuclear 1 Other Gas 5 Oil Coal

7 太陽光と陸上風力の平準化発電費用 (LCOE) の推移, ($/MWH) 太陽光 LCOE Europe India US China 陸上風力 LCOE 1 9 US India Europe 4 3 China Note: Capacity factors assumed: Europe: 16%, US: 19%, China: 2%, India: 18%. Note: Capacity factors assumed: Europe: 3%, US: 32%, China: 24%, India: 17%. 7

8 再生可能エネルギーの発電費用シナリオ別導入容量 (GW) 23Central がベースシナリオ弊社のモデル分析によると中央シナリオ (23Central) と比べ再エネ費用が低いシナリオ (23Upper bound) では導入がより進み費用が高いと導入量は若干下がる (23Lower bound) 12, 1, 8, 6, 4, 2, 5,579 5% 2% 6% 24% 7% 1,33 1,569 1,883 1% 11% 11% 6% 7% 8% 1% 11% 12% 16% 16% 15% 6% 6% 5% 2% 19% 19% 4% 4% 4% 33% 22% 21% 19% Lower bound 23 Central 23 Upper bound Flexible capacity Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal Hydro Nuclear Other Gas Oil Coal 8

9 世界の電源別発電量見通し, (TWH) 23 年の発電量は 213 年比 54% 増の 34,4TWh(+11,9TWh) 水力除く再エネの割合は 213 年 6% 23 年 2% に増加火力の発電量は約 1.2 倍に増加も 67% 54% と割合減少電力量の増加が著しい電源は風力 (+2,8TWh) 天然ガス (+2,4TWh) 太陽光 (+1,9TWh) 4, 35, 3, 25, 2, 15, 1, 5, Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal Hydro Nuclear Other Gas Oil Coal 9

10 アジア太平洋地域

11 アジア太平洋地域の電源別発電設備容量の見通し, (GW) 旺盛な電力需要を背景に発電設備容量は 212 年 2,1GW 22 年 3,3GW 23 年 4,8GW と大幅な増加を予想 6, 5, 4, 3, 2, 1, Flexible capacity Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal Hydro Nuclear Other Gas Oil Coal 11

12 アジア太平洋地域の発電設備の容量増加量, (GW) 国別では中国の増加量が最多 ( 同地域増加分の 56%) 次いでインド東南アジア地域日本と豪州では太陽光が伸びを牽引 China 1,536 India 675 SE Asia 233 Japan S. Korea Australia , 1,2 1,4 1,6 Solar Fossil fuels Wind Other renewables Nuclear Note: This figure does not include the capacity additions elsewhere in Asia Pacific, nor does it include other and flexible capacity, as well as retirements. 12

13 アジア太平洋地域の発電設備容量の増加見通し, 水力を除く再エネが全体の発電容量増加の約半分さらにその半分が太陽光石炭火力は新興国で新設進むも増加量は年々減少再生可能エネルギー発電設備容量年間総増加量 ( 水力を除く )(GW) 電源別発電設備容量の年間総増加量 (GW) Australia 12 South Korea 1 SE Asia India Japan China Flexible capacity Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal 6 Hydro Nuclear 4 Gas 2 Oil Coal

14 アジア太平洋地域の発電電力量見通し, 年の電力需要は 213 年の約 2 倍の 17,3TWh 電源構成は 213 年石炭 62% 天然ガス 12% 原子力 3.5% 再エネ 4% 23 年石炭 43% 天然ガス 14% 原子力 9% 再エネ 19%( 水力除く ) 電力量の増加が著しい電源は石炭 (213 年比 +1,85TWh) 風力 (+1,4TWh) 天然ガス原子力太陽光 ( 各 +1,1~1,3TWh) 国地域別発電電力量 (TWh) 2, 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, Australia South Korea SE Asia India Japan China 2, , 電源別発電電力量 (TWh) 18, Solar thermal 16, Small-scale PV Utility-scale PV 14, Offshore wind 12, Onshore wind 1, Biomass 8, Geothermal 6, Hydro Nuclear 4, Gas 2, Oil Coal

15 日本

16 日本の電源別発電設備容量, (GW) 再エネ ( 水力除く ):23 年の設備容量は 212 年比約 8 倍太陽光の設備容量が全体の 3% 原子力 : 全設備容量の半分程度 (25 基 24GW) 再稼働見通すも新設なしを想定 218 年以降老朽化原発の閉鎖により漸減火力 : 設備容量ほぼ横ばい Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal Hydro Nuclear Gas Oil Coal 16

17 日本の電源別 LCOE ($/MWH 名目 ) 太陽光 : 大幅に費用は低減世界平均並みに風力 : 低減見込むも風況や送電線の問題のため太陽光ほど低下しない天然ガス :LNG 価格下落を織り込み微減石炭 : 石炭価格の上昇石油石炭税の増税を織り込む Onshore wind Solar PV Natural gas Coal 17

18 日本の LCOE の幅 ($/MWH) LCOE 推計にはベースシナリオ ( 中央シナリオ ) の他に 2 つのシナリオを分析既存プロジェクトより算出した現在の LCOE の幅をもとに費用上限値でのシナリオ ( 再エネ低位シナリオ ) と下限値 ( 高位シナリオ ) での推定値を算出太陽光 LCOE 陸上風力 LCOE Note: Capacity factors solar PV: 1-15%, onshore wind: 19-22% 18

19 日本の屋根上太陽光発電システムの投資回収期間 ( 年 216 年以降は FIT なし ) 高水準の電力小売価格 PV システム費用の低下により屋根上太陽光の新設が進む同システムの経済性と投資回収期間の短縮により 23 年までに屋根上太陽光の市場は 212 年比 1 倍規模になると予想 Note: Does not include a carbon price. 19

20 日本の発電設備容量の増加見通し, (GW) 23 年までに発電設備容量は 12GW 増加うち 9 割近くが再生可能エネルギーその大半が太陽光 Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal Hydro Nuclear Gas Oil Coal 2

21 日本のシナリオ別発電設備容量の内訳 (GW) 再生可能エネルギーの 3 つの LCOE シナリオ ( 低位中央高位 ) をもとに 23 年の発電容量内訳を推計 LCOE が低いシナリオ (23 Upper bound) では再エネ設備導入が若干多い 23Central がベースシナリオ % 26% 28% 4% 4% 4% 2% 2% 2% 22% 15% 15% 14% 3% 23% 22% 22% 22% 12% 12% 12% 18% 13% 13% 13% Lower bound 23 Central 23 Upper bound Solar thermal Small-scale PV Utility-scale PV Offshore wind Onshore wind Biomass Geothermal Hydro Nuclear Gas Oil Coal 21

22 日本の電源別発電電力量, (TWH) 電力需要は横ばい再エネ ( 水力除く ): 屋根上太陽光を中心に増加水力との合計で 23 年 26% 政府目標達成へ原子力 : 半分程度再稼働する後漸減震災前の 21 年 28% から 22 年 14% 23 年 8% と大きく減少火力 : ベースロードの原子力の減少を天然ガス石炭が補う 213 年比減少も年でも約 3 分の 2 を占める主要な電源 1,2 Solar thermal 1, Small-scale PV Utility-scale PV 8 Offshore wind Onshore wind 6 Biomass Geothermal 4 Hydro Nuclear 2 Gas Oil Coal

23 まとめ世界アジア太平洋日本世界の電力需要は年平均 2.5% 増加 23 年には 213 年比 1.5 倍の 34,44TWh 世界の発電設備は現在の火力中心のシステムから変化し再生可能エネルギーの割合が増える 23 年の発電量は水力除く再エネが全体の 2% に増え火力はガス中心に発電量増加も割合は現在の 3 分の 2 から半分程度に縮小同地域の電力需要が世界の増加分の 7 割中国インドが牽引 23 年までの新増設発電設備の約半分が水力除く再エネ 3 割が火力発電量構成は変化し火力が 213 年 77% から 23 年 58% に減再エネは 4% から 19% に増一方発電量はほぼ全ての電源で大幅に増える人口減と省エネ進展で電力需要は横ばい発電容量は屋根上太陽光を中心に再エネの割合高まる原子力は部分的に再稼働見込む発電電力量については 23 年も火力が 3 分の 2 を占めるも 213 年比減少政府の再エネ参考目標は達成 23

24 免責条項本書の著作権はブルームバーグニューエナジーファイナンスに帰属しています方法のいかんを問わず本書のいかなる部分についてもブルームバーグニューエナジーファイナンスの事前の承諾を得ることなくコピー複製電子システムへのスキャン送信転送または配信を行うことは禁じられています本書に含まれる情報はブルームバーグニューエナジーファイナンスが合理的であると考える慎重に選択された公の情報源から得たものです当社はその正確性または完全性について保証せず本書のいかなる記述もこのような保証の表明と解釈されてはならないものとします表明された意見は記事または特集の執筆者の現時点での判断を反映したものであり必ずしもブルームバーグニューエナジーファイナンスの意見を反映したものではありません記載されている意見は予告なしに変更されることがありますブルームバーグニューエナジーファイナンスは本書またはその内容の利用から生じるいかなる責務について一切責任を負いませんブルームバーグニューエナジーファイナンスは自らが2 年金融サービス市場法 (Financial Services and Markets Act) 第 22 条で定義された規制活動 (Regulated Activities) を行うものではないと理解しておりイギリスの金融サービス機構には登録されておりません 24

25 23 年エネルギー市場の長期的見通し MARKETS Renewable Energy Energy Smart Technologies Advanced Transport Gas Carbon and RECs SERVICES Americas Service Asia Pacific Service EMEA Service Applied Research Events and Workshops [ 連絡先 ] Subscription-based news, data and analysis to support your decisions in clean energy, power and water and the carbon markets sales.bnef@bloomberg.net 坂口峻祐 (Shunsuke Sakaguchi) ssakaguchi2@bloomberg.net

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<4D F736F F F696E74202D E9197BF A A C5816A CE97CD82CC90A28A458E738FEA2E B8CDD8AB B83685D> 世界の火力発電の市場動向次世代発電協議会 ( 第 5 回会合 ) 資料 2 1. はじめに 2. 世界の発電動向 3. 世界の国地域別発電市場動向 4. 我が国の発電市場動向 5. 世界の火力発電の発電効率 6. 今後の世界の火力発電市場一般財団法人エネルギー総合工学研究所小野崎正樹 1 1. はじめに東南アジアを中心とした急激な経済成長にともない発電設備の拡充が進んでいる 2040~2050

2014 年 6 月 26 日 2030 年エネルギー市場の長期的見通し 信岡洋子 川原武裕

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