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1 顎 関 節 ストレッチ 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 さんへ 提 案 します 顎 関 節 症 の 治 療 の 助 けになります 吉 村 真 紀 子 Act Club 歯 科 技 工 士 東 日 本 療 術 師 協 会 会 員 日 本 成 人 病 予 防 協 会 健 康 管 理 士 一 般 指 導 員 山 口 県 防 府 市 新 田 FAX URL:

2 顎 関 節 ストレッチ 歯 科 医 師 歯 科 衛 生 士 さんへ 提 案 します! 顎 関 節 症 の 治 療 の 助 けになります 目 次 まえがき... 2 顎 関 節 のストレッチ... 5 咬 む 筋 肉 口 を 閉 じる 筋 肉... 5 咬 むための 筋 肉... 6 咬 むための 筋 肉 と 表 情 筋 のストレッチ... 6 顎 関 節 のストレッチ... 7 口 を 開 けるための 筋 肉... 8 口 を 開 ける 筋 肉 首 筋 のストレッチ 舌 の 運 動 顎 頸 椎 を 体 全 体 から 考 える まとめ

3 まえがき 歯 科 界 に 歯 科 技 工 士 として 従 事 しています 学 生 のときは ナソロジーの 全 盛 期 顎 の 機 能 的 な 動 きと 歯 の 形 態 ばかり 追 求 されて 理 解 できなかっ た 歯 科 技 工 士 として 実 際 にどう 臨 床 にいかしていけばいいのかわからなかったのをよく 覚 えていま す 30 代 咬 み 合 わせが 頚 椎 や 腰 椎 とかかわっているのではないかと 考 えるようになりました 整 体 師 にな って 骨 格 と 顎 の 関 係 が 理 解 できればならないだろうと 漠 然 とですが 考 えて 整 体 師 の 免 許 を 取 ろうと 思 ったのが 40 歳 のときでした 歯 科 技 工 をしながら 整 体 師 として 患 者 を 診 始 めて 15 年 たちました 整 体 師 がなにであるかもわからず 始 めて そのうちに 骨 格 を 正 しくすることではないかと 考 えるように なりました 骨 格 を 正 しくして 患 者 が 治 っていくと 顎 の 位 置 は 骨 盤 と 背 骨 とその 上 に 乗 っている 頭 蓋 骨 の 位 置 に 関 係 しているのがみえてきました 肩 首 をしっかり 理 解 しなければ 顎 の 位 置 はかえられ ないと 考 えるようになったのは 整 体 師 になって 10 年 が 経 過 してからです 首 肩 は 筋 肉 が 多 く 鎖 骨 肩 甲 骨 の 動 きも 複 雑 です 骨 格 を 正 しくするために 骨 盤 股 関 節 鎖 骨 肩 甲 骨 最 後 に 首 顎 が 治 療 できるようになりました 実 際 には 歯 科 技 工 と 整 体 の 仕 事 の 割 合 は 変 化 していますが 歯 科 技 工 を 本 業 として 整 体 は 副 業 という 立 場 を 取 っています 40 代 後 半 からストレッチの 指 導 をしています 整 体 師 は 外 から 骨 格 を 治 すアプローチをしていきますが ストレッチは 内 部 から 自 分 自 身 で 骨 格 を 変 え ていくことができます 50 代 前 半 で 健 康 管 理 士 一 般 指 導 員 の 免 許 を 取 りました 健 康 とは 何 であるか 考 えるようになり 血 管 が 元 気 なことや 自 分 の 意 思 ではコントロールできないと 言 われている 自 律 神 経 も 生 活 習 慣 を 改 善 し 精 神 的 ストレスも 考 え 方 を 変 えればコントロールできるこ とがわかってきました 生 活 習 慣 病 が 増 えてきたのは 1970 年 代 くらいから 成 人 病 として 問 題 になってきました 生 活 が 豊 かに なって 労 働 が 減 り 飽 食 の 結 果 です 顎 関 節 症 がクローズアップされてきたのは 健 康 番 組 が 情 報 を 提 供 するようなってからだと 思 います 咬 み 合 わせの 困 難 な 患 者 は 以 前 からいましたが 大 学 病 院 など 限 られたところで 診 察 を 受 けていました 歯 科 矯 正 も 技 術 が 進 み 見 た 目 を 良 くするために 矯 正 することも 増 えてきました そのなかで 歯 科 は 咬 み 合 わせが 何 なのか 迷 っているのだと 思 います 歯 科 技 工 士 として 1 本 の 歯 がその 位 置 でいいのか 形 はそれでいいのか 義 歯 を 作 るとき 口 腔 内 で 咬 み 合 わせの 面 はその 位 置 でいいのかアーチの 大 きさはどうなのか 確 信 があるわけではないのです ありがたいことに 人 の 身 体 は 機 械 ではないので このあたりまでなら 合 わせられます という 人 の 動 きの 範 囲 以 内 というころで 仕 事 をしてきたのだと 思 います その 許 容 範 囲 もずいぶんと 明 らかに 2

4 なってきたように 思 います どんな 仕 事 でも 専 門 知 識 と 経 験 と 最 後 は 感 性 ではないでしょうか それぞれの 骨 が 正 しい 位 置 にあることがすべてです 骨 格 を 正 しくするためには それぞれの 筋 肉 が 正 しく 機 能 を 発 揮 できることです 筋 肉 の 縮 みすぎも 伸 びすぎも 姿 勢 が 悪 くなることで 起 こることです 労 働 が 減 ったことにより 生 活 の 中 で 筋 肉 がリセット できなくなったことも 原 因 でしょう 骨 格 の 正 しい 位 置 というのは 天 につられるような 力 みのない 感 じです そして どちらにも 自 由 に 動 く 中 でバランスの 取 れた 動 きでなめらかに 骨 格 が 動 いていくことが 正 しいのです 関 節 が 固 くなってい ると ギクシャクした 動 きになります 姿 勢 がいいことは 筋 肉 がよく 伸 縮 し 関 節 がよく 動 くことです 関 節 の 可 動 域 は 広 いほうがよいので す これは 柔 軟 性 があるということです 関 節 の 周 りには リンパ 節 血 管 など 循 環 系 や 脳 からの 指 令 の 伝 達 経 路 の 神 経 が 通 っています 関 節 の 動 きが 悪 いということは 血 液 循 環 が 悪 い 免 疫 系 のリンパ の 流 れも 悪 くなっているということです 関 節 の 硬 さはそこを 通 る 神 経 の 圧 迫 により しびれや 痛 みの 元 になります 骨 格 を 動 かすのは 筋 肉 が 関 節 を 正 しく 動 かすことです 力 強 く 動 くためには 太 い 筋 肉 を 使 って 動 き ます 骨 格 が 崩 れていると 腱 や 筋 肉 を 傷 めてしまいます とくに 肘 や 膝 の 関 節 はひねる 動 きには 弱 い ので 肘 はテニス 肘 や 野 球 肘 膝 は 体 のゆがみや 体 重 の 増 加 から 負 担 がかかりやすく 最 後 にはO 脚 など 骨 まで 変 形 してきます 筋 肉 の 疲 労 は こり や はれ となり 毛 細 血 管 が 圧 迫 されて 血 行 が 悪 くなります リンパ 液 も 戻 り にくくなり むくみがでます 日 常 生 活 のゆがみをリセットするために 関 節 可 動 域 を 広 げるストレッチをします 形 だけまねてストレッチをするのでなく リンパ 節 を 開 くように 心 がけてストレッチをすると 効 果 があ ります 正 しい 骨 格 であるとき 下 顎 は 頭 蓋 骨 にぶら 下 がっているものです 下 顎 がぶら 下 がるためには 肩 から 上 の 筋 肉 のゆるみが 必 要 です 左 右 の 顎 関 節 の 可 動 域 も 少 し 広 げま しょう そうすれば 歯 の 咬 み 合 わせの 面 ばかりにとらわれなくなります 長 年 の 生 活 習 慣 で 咬 み 合 わせの 面 は 下 顎 がずれた 位 置 でできているかもしれません 下 顎 の 位 置 を 正 しくして その 位 置 で 歯 の 咬 み 合 わせをよく 作 り 変 えたら 大 変 な 治 療 をしなければなりません ずれ て 咬 んでいても 食 物 を 咬 むときだけ 歯 が 咬 み 合 わさるのなら そのままでもそんなに 問 題 はないかも しれません ストレス 社 会 の 中 で 姿 勢 が 崩 れて 咬 み 締 めによる 歯 列 弓 のゆがみや 下 顎 の 位 置 のずれにより みなさ ん プチうつ 状 態 です 確 かに 下 顎 の 位 置 を 矯 正 などで 正 しくすることはできますが 根 本 的 に 骨 格 のゆがみがある 以 上 顎 や 歯 にストレスはかかり 続 けてしまいます 歯 は 力 がかかれば 治 してもまた 移 動 していきます 双 子 の 姉 妹 きんさん ぎんさん が 一 人 は 一 本 もなかったしもう 一 人 は 1 本 くらい 残 っていたよう ですが 歯 のない 口 で 楽 しそうに 笑 っていました その 四 姉 妹 たちも 好 奇 心 旺 盛 に 明 るく 生 活 してい ます 3

5 最 近 わかってきた 考 古 学 によると 縄 文 時 代 は 世 界 でもまれにみる 戦 争 のない 豊 かな 時 代 が 長 く 続 いて いたようです 縄 文 時 代 には 集 落 により 特 定 の 歯 を 抜 歯 する 習 慣 があったようですし シャーマンは 歯 の 形 態 を 変 えていたようです 世 界 にもそういう 文 化 をもった 地 域 はありました 歯 が 抜 けていても みんな 生 きてきたのです こんなに 立 派 な 歯 科 医 療 ができるようになったのは この 30~40 年 ではないでしょうか? 顎 口 腔 系 も 研 究 が 進 みました 科 学 も 医 学 も 細 部 まで 研 究 が 進 み 反 対 に 全 体 像 が 見 えなくなっていませんか? 今 の 人 たちは 事 務 作 業 のIT 化 により 同 じ 姿 勢 でキーボードを 打 ち 続 けたり 深 夜 や 明 け 方 まで 行 うネ ット 通 信 やオンラインゲームをしたりしています 長 時 間 の 同 じ 姿 勢 もしくは 崩 れた 姿 勢 そして 生 活 時 間 の 乱 れにより 肩 こり 腰 痛 不 眠 などが 増 えているようです 社 会 全 体 が 効 率 化 を 推 し 進 めるこ のストレス 社 会 の 中 で 顎 関 節 症 などで 歯 科 にかかる 人 は 増 え 続 けています 情 報 のあふれる 社 会 の 中 で 不 安 は 大 きくなっています もう 一 度 大 きな 視 点 に 立 って 細 部 にとらわれず 体 に 自 信 を 持 ってもらいたいのです 自 分 でできる 顎 口 腔 系 のストレッチを 提 案 します 歯 科 界 のみなさまも 自 分 で 楽 になることを 体 感 し 患 者 さんに 伝 えてもらえればうれしく 思 います 2013 年 4 月 吉 村 真 紀 子 4

6 顎 関 節 のストレッチ 顎 関 節 症 や 咬 合 を 考 慮 しなければならない 多 数 歯 欠 損 など 臨 床 の 中 で 下 顎 の 位 置 が 正 しいかどうか 悩 むことは 多 いと 思 います 歯 並 びが 悪 いと 顎 関 節 症 になるといわれて 矯 正 をすすめられることがあります 咬 合 不 良 でも 多 数 歯 欠 損 でもみんなが 顎 関 節 症 になるわけではありません しかし 咬 み 合 わせが 悪 くて 下 顎 がずれているとか 反 対 咬 合 で 咬 み 合 わせが 深 いとき 肩 こりや 首 こりの 要 素 になることはありそうです 私 は 整 体 師 として 身 体 全 体 を 見 てきました 顎 関 節 症 や 顎 のゆがみを 顎 口 腔 系 だけから 考 えるのは 範 囲 が 狭 く 顎 口 腔 系 の 安 定 は 肩 から 上 のバランスが 必 要 です 肩 甲 舌 骨 筋 や 胸 鎖 乳 突 筋 などが 付 着 する 鎖 骨 肩 甲 骨 舌 骨 頭 蓋 骨 を 支 える 頚 椎 の 弯 曲 や 筋 肉 群 など もふくめて 考 えることです 背 骨 は 骨 盤 から 連 動 して 動 きますので 骨 盤 が 安 定 し 姿 勢 がひどくゆがんでいないことも 大 切 でしょう 肩 こりや 首 こり 猫 背 などは ストレートな 頚 椎 になり 首 が 前 方 に 出 てしまいます この 状 態 は 下 顎 を 筋 肉 が 後 方 に 引 っ 張 る 状 態 です 顆 頭 が 後 方 に 押 し 付 けられ 咬 み 締 めたくて 咬 んでいるわけではな く 下 顎 全 体 が 後 ろに 引 っ 張 られて 顎 口 腔 系 は 緊 張 し 続 けています 同 じ 姿 勢 をしていても 顎 口 腔 系 に 問 題 が 出 ないのは 筋 力 やストレスに 対 する 許 容 範 囲 に 個 人 差 が 大 きいからです 顎 口 腔 系 が 安 定 しているのはどの 状 態 でしょうか? 私 は 上 下 の 歯 の 安 静 空 隙 ( 咬 みあわせの 隙 間 )が 2~3 ミリ 均 等 にあることだと 思 います 下 顎 が 頭 蓋 骨 に 顎 関 節 でぶら 下 がっている 状 態 です この 状 態 を 作 るのにナイトガードを 処 方 しますが 咬 み 締 めの 緊 張 を 解 除 しなければ 上 下 の 歯 の 間 に 物 を 置 くことにより 歯 が 下 がってしまうこともあります 咬 む 筋 肉 口 を 閉 じる 筋 肉 口 を 開 けることはそれほど 大 きな 力 は 必 要 ありませんが 咬 むための 筋 肉 ( 咬 筋 側 頭 筋 )は 太 く 強 い 筋 肉 なので 固 くなると 筋 肉 の 伸 びが 悪 くなることにより 口 が 開 かなくなって 顎 関 節 に 負 担 がかかりま す 咬 み 締 めで 頬 の 筋 肉 が 緊 張 している 人 などは 顎 関 節 症 になりやすいといわれています これらの 筋 肉 は 左 右 にあります 左 右 のバランスが 悪 いと 下 顎 はずれてきますし 下 顎 のずれにより 咬 む 面 が 均 等 でなくなると 一 部 の 歯 が 強 く 当 たりと 歯 が 割 れてしまうということもおこります 下 顎 のずれにより 歯 に 斜 めに 力 がかかります 斜 めの 力 は 歯 を 移 動 させる 要 素 になります また 斜 めの 力 は 杭 を 横 揺 れさせるように 歯 の 動 揺 をおこし それにより 歯 肉 に 隙 間 ができ 歯 周 ポケットができや すくなります 歯 周 病 は 口 腔 内 のバランスが 崩 れることにより 始 まるのです 地 面 に 打 ち 込 まれた 杭 は 上 からの 力 には 強 いのですが 抜 こうとすれば 横 に 揺 すれば 少 しずつ 動 き 出 し て 抜 けやすくなるように 臼 歯 は 垂 直 の 力 には 強 いが 斜 めの 力 には 弱 いのです また 顎 関 節 に 近 い 内 側 翼 突 筋 外 側 翼 突 筋 の 緊 張 は 左 右 の 顎 関 節 の 顆 頭 の 位 置 のずれに 関 係 してき ます そのずれにより 口 を 開 けるとき コキッ と 音 のするクリック 音 や ジャリジャリ というクレピ タス 音 がします 音 がしても 問 題 のないケースがほとんどです 関 節 が 動 くときに 顆 頭 が 筋 肉 や 腱 がこ すれたり 乗 り 越 えたりする 音 と 思 われます 5

7 咬 むための 筋 肉 ストレッチの 指 導 により 早 く 筋 緊 張 を 取 ることができればと 考 えました ストレッチのひとつひとつの 動 きは どうして 動 かないか どこが 引 っかかるかを 検 査 することができ ます そこを 特 定 して 正 しくストレッチをかけマッサージもすると 大 変 有 効 です 咬 筋 奥 歯 でものを 咬 む 筋 肉 です 固 くなると 口 が 開 きにくく なります 側 頭 筋 こめかみは 下 顎 とつなが っています 咬 み 合 わせ の 緊 張 が 頭 痛 やこめかみ の 痛 みとかかわりことも あります 外 側 翼 突 筋 下 顎 を 前 に 突 き 出 します 固 くなると 顆 頭 が 動 きにく くなります 内 側 翼 突 筋 下 顎 をあげます 固 くなる と 顎 が 開 きにくくなります 咬 むための 筋 肉 と 表 情 筋 のストレッチ 縦 に 口 を 大 きく 開 きます 咬 筋 側 頭 筋 を 伸 ばします 真 っすぐ 開 かないとき 顎 関 節 の 可 動 域 に 左 右 の 差 があ ります 唇 を 大 きく 広 げます 歯 が 見 えるようにします あ を 発 音 する 感 じです 口 輪 筋 を 伸 ばします 上 下 の 正 中 がそろうように 心 がけます 唇 にゆがみがありませんか 6

8 顎 関 節 のストレッチ 下 顎 を 斜 めに 開 けます 鏡 を 見 ながら 上 下 の 正 中 が 斜 めにずれていることを 確 認 します 外 側 翼 突 筋 内 側 翼 突 筋 の ストレッチです 上 下 の 歯 を 少 し 開 けて 下 顎 を 左 右 にスライドさせます 正 中 のずれを 鏡 で 確 認 します 顎 関 節 の 左 右 の 動 き 正 しくし ていきます 下 顎 を 前 に 出 します アイーン 左 右 顆 頭 の 前 方 へのスライドです 上 下 の 正 中 を 合 わせて 出 します 顎 関 節 を 意 識 してス トレッチをかけます が 口 輪 筋 などもきれ いに 開 けましょう それぞれのストレッチを 1 回 30 秒 以 上 ていねいに 繰 り 返 します 左 右 差 やクレピタス 音 があっても ゆっくりと 繰 り 返 します 下 顎 は 左 右 が 関 節 の 特 殊 な 関 節 です 左 右 が 同 じように 動 いていることはほとんどなく 動 きが 悪 いほうの 顎 をゆっくりと 可 動 域 を 広 げるよ うにして あまり 左 右 差 がないように 整 えていきます 唇 ではなく 上 下 の 歯 の 中 心 が 同 じくらい 左 右 にずれていることを 確 認 しながら 行 います 口 輪 筋 など 口 唇 の 緊 張 で 唇 がゆがんでいませんか? 唇 が 丸 くきれいに 開 くように 鏡 を 見 ながらすることです 顆 頭 がすり 減 っていても 位 置 が 正 しくなると 骨 は 回 復 していきます クリック 音 のある 方 は 顆 頭 が 外 に 出 ますから 出 ないように 押 さえて 少 しずつ 可 動 域 を 広 げます 関 節 円 盤 を 顆 頭 がこえるとき 音 がするのです 関 節 が 正 しく 動 くように 手 で 押 さえて 誘 導 してください アイーンの 状 態 で 顎 を 前 に 出 しますがどちらか 顎 関 節 の 動 きが 悪 いはずです 内 側 翼 突 筋 外 側 翼 突 筋 の 固 さや 引 っ 掛 かりを 感 じながら あわてずていねいに 顆 頭 のスライドを 意 識 してストレッチします 7

9 ストレッチをした 後 は 安 静 空 隙 が 3~5 ミリくらいあって 楽 だなー と 思 います 歯 は 食 物 を 咬 むとき 意 外 は 当 たらなければ 歯 牙 にかかる 負 担 は 少 ないですし 歯 は 必 要 なだけの 長 さ が 確 保 されるのではないでしょうか また 一 部 の 奥 歯 を 失 うと 咬 み 合 せのない 歯 はのびすぎてしまいます 上 下 の 歯 を 咬 み 締 めていると 顎 位 が 下 がり 人 によっては 歯 槽 骨 へ 負 荷 で 骨 隆 起 ができます 歯 は 食 物 をかみ 砕 くときだけ 接 触 すればよいのです それ 以 外 のときかみ 締 めているのは ストレスな どで 緊 張 しているときです 咬 み 締 めは 顎 関 節 症 の 大 きな 要 素 です プレート 療 法 と 平 行 してストレッチの 指 導 ができると 歯 科 治 療 も 楽 になります 歯 科 医 や 歯 科 衛 生 士 の 皆 さんが まずご 自 分 の 顎 のストレッチとマッサージを 覚 えて 患 者 への 指 導 が できるようになることが 大 切 です ストレッチをしていると 閉 咬 筋 の 固 いところがわかっていきます 長 くストレッチをかけてゆるめたと き 伸 び 感 や 違 和 感 のあるところです 咬 筋 の 付 着 部 頬 骨 の 下 部 下 顎 の 角 側 頭 筋 の 付 着 部 こめかみ 部 分 などは マッサージが 有 効 です 口 を 開 けるための 筋 肉 舌 骨 に 関 係 する 筋 肉 は 顎 の 安 定 に 重 要 です 顎 舌 骨 筋 下 顎 の 内 側 から 舌 骨 に 着 きます 顎 二 腹 筋 頭 蓋 骨 舌 骨 下 顎 に 着 き ま す 胸 骨 舌 骨 筋 胸 骨 か ら 舌 骨 に 着 きます 肩 甲 舌 骨 筋 肩 甲 骨 と 舌 骨 に 着 きます 胸 鎖 乳 突 筋 頭 蓋 骨 か ら 鎖 骨 に 着 きます 広 頸 筋 首 の 表 層 筋 です 口 を 開 ける 筋 肉 は 首 の 前 側 や 下 顎 の 真 ん 中 にある 舌 骨 周 辺 にあります 広 頚 筋 を 伸 ばすストレッチで イー と 下 顎 から 首 筋 を 張 る 写 真 があります 始 めは 筋 肉 と 皮 膚 が 張 り 付 いていて 固 そうですが ストレッチを 繰 り 返 すことで 皮 膚 が 筋 肉 から 離 れて 薄 くきれいに 皮 膚 が 張 っています 8

10 広 頚 筋 顎 をあげて えらを 張 るように イーー 初 期 の 状 態 練 習 するとこんなに 表 層 筋 がでる 首 のストレッチや 肩 甲 骨 鎖 骨 を 動 かすストレッチが 有 効 です 筋 の 張 り 方 を 鏡 で 見 ながら 頭 や 顎 を 左 右 に 動 かしていきます 耳 の 下 から 鎖 骨 の 付 け 根 につく 胸 鎖 乳 突 筋 を 意 識 して 伸 ばします 顎 関 節 と 鎖 骨 の 下 には リンパ 節 があります このストレッチで 首 筋 がきれいになれば 頭 部 のリンパ の 流 れがよくなることで 顔 のむくみが 少 なくなります ストレッチというのは 骨 から 筋 肉 を 離 す 筋 肉 から 皮 膚 をはがす 筋 肉 を 1 本 1 本 使 えるようにする ことです そうすることで 身 体 が 顎 が 自 由 に 動 くようになることです 胸 鎖 乳 突 筋 肩 甲 挙 筋 猫 背 は 頭 を 骨 盤 で 支 える ことができないので 顎 口 腔 系 にも 負 担 になります 胸 鎖 乳 突 筋 と 肩 甲 挙 筋 後 頭 骨 頚 椎 鎖 骨 肩 甲 骨 が 強 く 結 ばれています 肩 こりは 首 の 縮 みともいえます このように 舌 骨 肩 甲 骨 鎖 骨 頚 椎 を 含 めて 顎 口 腔 系 と 考 えたほうがよさそうです 9

11 口 を 開 ける 筋 肉 首 筋 のストレッチ 口 は イ の 口 で 首 筋 に 力 を 入 れます 顎 をしっかりあげて 首 筋 の 筋 肉 を 伸 ばします 縦 に 走 る 胸 鎖 乳 突 筋 や 胸 骨 舌 骨 筋 を 伸 ばします 咳 きが 出 る 時 飲 み 込 みの 悪 い 時 など 喉 の 筋 肉 の 緊 張 があります い と 首 筋 を 緊 張 させて 顎 をあげ 左 右 に 顎 を 動 かします 顎 が 左 右 に 同 じくらい 動 かないときは 首 筋 のどちらかが 固 くなっていることとともに 舌 骨 も 下 顎 の 中 央 にはありません 左 右 の 首 筋 のゆがみを 治 して 顎 の 位 置 を 整 えます 下 顎 下 リンパ 節 と 鎖 骨 下 リンパ 節 も 開 き 首 筋 がきれ いになります 首 筋 を 伸 ばした 後 顎 を 引 いて 頭 を 前 に 倒 します 後 頭 骨 と 頸 椎 の 間 を 開 いて 首 の 位 置 を 整 ええます 首 の 横 も 伸 ばします 10

12 舌 の 運 動 舌 骨 の 位 置 や 顎 の 位 置 が 整 います 唾 液 がよく 出 て 口 腔 内 環 境 が 良 くなります 二 重 顎 を 解 消 する 運 動 としても 有 効 です 舌 痛 症 も 舌 の 血 行 がよくなることで 改 善 が 見 込 めます チンパンジーのように 上 顎 前 歯 と 唇 の 隙 間 に 舌 を 入 れ 左 右 に 10 回 動 かす 右 の 頬 に 舌 をつけ 飴 玉 を 転 がすように 10 回 左 の 頬 に 舌 をつけ 飴 玉 を 転 がすように 10 回 仕 上 げに 舌 を 歯 と 唇 の 間 で 回 転 させます 右 回 し 10 回 左 回 し 10 回 オランウータンのように 舌 を 下 顎 前 歯 と 下 唇 の 間 に 入 れ 左 右 に 10 回 動 かす 舌 は 筋 肉 の 塊 です 運 動 不 足 で 動 かなくなっていませんか 舌 の 運 動 により 舌 骨 に 関 係 する 多 くの 筋 肉 が 連 動 して 動 きます 異 常 がないのに 出 るセキや 喉 の 痛 みにも 有 効 です 左 右 の 頬 に 舌 をつけようとすると 届 かない 方 があったり 頭 や 喉 の 奥 が 痛 くなったりします 舌 の 運 動 をすると 意 外 なところに 痛 みや 疲 れを 感 じることでしょう 使 っていない 筋 肉 です 舌 痛 症 にも 効 果 があることでしょう 11

13 顎 頸 椎 を 体 全 体 から 考 える 頚 椎 はストレート 下 顎 や 舌 骨 が 頚 椎 に 引 き 寄 せられ 喉 が 苦 しそうです 下 あごが 前 に 出 て 後 頭 骨 が 詰 まっています 首 こり 肩 こりがあります 頚 椎 の 並 びが 生 理 的 弯 曲 としては 不 自 然 で 下 顎 も 首 に 引 き 寄 せられてとても 下 顎 が 自 然 にぶら 下 が っている ようには 見 えません 矯 正 の 企 画 レントゲン 写 真 によくあるパターンです 頚 椎 のストレートネックは 首 の 部 分 だけでできあがっているものではありません 背 骨 は 骨 盤 と 頭 蓋 骨 をつないで 連 動 して 動 くものです 歯 並 びが 悪 い 正 しくない 下 顎 の 位 置 などで 矯 正 をすることで 身 体 全 体 のゆがみが 直 ることもあると 思 いますが 矯 正 をするときに 首 や 肩 の 筋 肉 のこりを 取 り 姿 勢 を 良 くすることも 大 切 です 筋 肉 の 緊 張 は 凝 り 固 まっているときは ストレッチやマッサージなどでほぐしていきます 顎 を 引 き 胸 を 張 って いい 姿 勢 を 作 っている 姿 勢 の 緊 張 顎 が 出 て 骨 盤 が 前 傾 して 猫 背 になっている 姿 勢 のゆるみ 12

14 骨 盤 の 位 置 により 背 骨 が 連 動 きます 背 骨 の 生 理 的 弯 曲 も 個 人 差 がありますが 骨 盤 からバランスを 取 って 姿 勢 を 整 えることです 運 動 不 足 など ひどく 固 まった 背 骨 だと 背 中 の 痛 み 頭 痛 めまい 咬 み 締 めなど 起 こしやすいでしょ う 歯 科 医 も 歯 科 衛 生 士 歯 科 技 工 士 ともに 患 者 の 口 腔 内 を 改 善 するように 努 力 しています しかし 歯 は 削 ってしまうと 元 にはもどせません 人 為 的 に 移 動 させてしまっても 元 にもどすことはできません できれば その 前 のアプローチとして 姿 勢 の 指 導 と 顎 のストレッチがあるべきです 実 際 に 身 体 の 緊 張 から 咬 み 締 めがおこり 上 の 前 歯 が 出 ていたケースです 骨 盤 が 前 傾 し 胸 を 張 骨 盤 が 中 心 軸 にもど 軸 が 整 ってきた り 出 している りつつある 手 の 痺 れ 肩 こりも 背 中 の 筋 肉 の 張 り 右 肩 がまだ 前 に 出 て あまり 訴 えなくなる 首 から 肩 のこり いる 手 の 痺 れ 歯 を 咬 み 締 めないよう 咬 合 挙 上 板 と 整 体 と 個 人 のストレッチで ここまで 軸 が 整 ったケースです 顎 口 腔 系 の 緊 張 は 取 れてきましたが まだ 臼 歯 は 伸 びていません しかし 主 訴 に 顎 関 節 症 はありませんでしたので もう 少 し 様 子 を 見 ながら 全 体 のバランスを 診 ていき ます しかし 手 入 れをおこたれば 形 状 記 憶 のように 悪 い 姿 勢 にもどされていきます 13

15 下 図 は 頭 蓋 骨 と 背 骨 を 模 型 にしたものです 仙 骨 の 傾 斜 ( 骨 盤 の 傾 斜 )で 腰 椎 胸 椎 頸 椎 を 連 動 して 動 き 頭 蓋 骨 の 位 置 も 決 まってきます 下 顎 や 舌 骨 は 肩 甲 骨 鎖 骨 頭 蓋 骨 とそれらに 付 着 する 筋 肉 のバランスの 中 で 動 いています 提 案 する 顎 口 腔 系 のストレッチをすることで 最 低 限 のバランスを 整 えることができます 表 情 筋 顎 関 節 首 筋 の 開 咬 筋 舌 です しかし 体 全 体 としては 体 幹 を 左 右 前 後 整 えて 骨 盤 の 上 に 頭 蓋 骨 が 乗 ります 間 には 生 理 的 に 正 しい 脊 柱 があります 仙 骨 の 上 に 頭 蓋 骨 があります 仙 骨 が 前 傾 し 腰 椎 の 前 弯 胸 椎 の 後 弯 が 出 ます 頭 蓋 骨 が 前 傾 し て 胸 椎 の 後 弯 が あります 仙 骨 が 垂 直 に 立 ち 腰 椎 の 前 弯 がなく なっています どの 状 態 でも 動 けば 問 題 はありません これらの 状 態 に 脊 椎 が 固 まったときとき それから 先 の 器 官 ( 手 脚 肩 首 頭 顎 など)に 痛 みやしびれなどの 不 具 合 が 出 てきやすくなります 骨 盤 が 前 傾 してすべり 症 になったケース です 腰 椎 4 5 仙 骨 で 椎 間 板 の 前 が 開 き 背 中 の 棘 突 起 が 当 たっています 14

16 背 骨 の 生 理 的 弯 曲 が 許 容 範 囲 内 であれば 椎 間 板 は 均 等 な 圧 力 で 背 骨 を 支 えます 弯 曲 が 許 容 範 囲 を 超 えてしまうと 骨 格 で 重 力 を 受 け 止 めることができず 筋 肉 に 負 担 がかかってくる のです 許 容 範 囲 は 性 別 筋 力 など 個 人 差 があります 同 じような 姿 勢 の 人 でも 顎 口 腔 系 までの 問 題 をかかえる 人 は 多 いわけではありません 許 容 範 囲 が 狭 くなって 顎 口 腔 系 に 異 常 を 訴 える 人 には 全 体 の 姿 勢 を 整 えることからすすめるべきで す まとめ 全 体 の 姿 勢 を 整 えるのは 基 本 ストレッチとして 前 屈 側 屈 後 屈 左 右 のひねりです 顎 口 腔 系 のストレッチとして 表 情 筋 ( 咬 筋 )のストレッチ 顎 関 節 のストレッチ 首 筋 ( 開 口 筋 )の ストレッチ 首 の 後 ろ 横 のストレッチ 舌 の 運 動 です 補 助 のストレッチ 運 動 として 肩 を 動 かすとより 効 果 的 です これらのストレッチは 歯 科 だけでなく リンパの 流 れがよくなることにより 小 顔 シワ 取 りなどの 美 容 効 果 喉 のつまりの 解 消 首 筋 後 頭 骨 が 伸 びることで 眼 鼻 耳 などの 器 官 が 活 性 化 します < 引 用 参 考 文 献 > 今 井 俊 広 今 井 真 弓 2009 臨 床 咬 合 補 綴 治 療 その 鑑 別 診 断 と 治 療 計 画 クインテッセンス 出 版 社 木 野 孔 司 2011 東 京 医 科 歯 科 大 学 学 関 節 治 療 部 部 長 が 書 いた 顎 関 節 症 とかみ 合 わせの 悩 みが 解 決 する 本 講 談 社 Andrew Biel 2012 改 訂 版 ボディ ナビゲーション 阪 本 桂 造 監 訳 医 道 の 日 本 社 15

2 腕 を 振 って 脚 を 曲 げ 伸 ばす 腕 と 脚 を 刺 激 して 全 身 の 血 行 を 促 進 します 肩 膝 股 関 節 の 運 動 です [1] 肩 三 角 筋 棘 上 筋 膝 大 腿 二 頭 筋 半 膜 様 筋 半 腱 様 筋 大 腿 四 頭 筋 股 腸 腰 筋 大 腿 筋 膜

2 腕 を 振 って 脚 を 曲 げ 伸 ばす 腕 と 脚 を 刺 激 して 全 身 の 血 行 を 促 進 します 肩 膝 股 関 節 の 運 動 です [1] 肩 三 角 筋 棘 上 筋 膝 大 腿 二 頭 筋 半 膜 様 筋 半 腱 様 筋 大 腿 四 頭 筋 股 腸 腰 筋 大 腿 筋 膜 1 背 伸 びをする 背 筋 を 十 分 に 伸 ばして よい 運 動 姿 勢 をつくります < 図 解 >ラジオ 体 操 第 一 (かんぽ 生 命 より 引 用 ) 肩 の 関 節 の 運 動 です [1]で 三 角 筋 棘 上 筋 [2]で 大 胸 筋 広 背 筋 大 円 筋 [1] 腕 を 前 から 上 に 上 げて 背 伸 びをする [2] 腕 を 横 から 下 ろす この 動 作 を 2

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