SC/54/O

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1 SC/54/O2 第 二 期 北 西 太 平 洋 鯨 類 捕 獲 調 査 計 画 (JARPNII) ( 仮 訳 ) Research Plan for Cetacean Studies in the Western North Pacific under Special Permit (JARPN II) 日 本 国 政 府 要 約 北 太 平 洋 西 部 における 鯨 類 捕 獲 調 査 (JARPN) は,ミンククジラ (Balaenoptera acutorostrata) の 系 群 構 造 の 解 明 と 摂 餌 生 態 の 解 明 という, 二 つの 主 目 的 をもって 1994 年 か ら 99 年 にかけて 実 施 された IWC 科 学 小 委 員 会 のレビュー 会 議 (JARPN Review Meeting, February 2000) では,ミンククジラの 系 群 構 造 について 未 解 明 の 科 学 的 な 問 題 がいくつか 残 っていることが 合 意 された また 摂 餌 生 態 の 調 査 にさらに 力 を 入 れるよう 勧 告 があった (IWC, 2001a) レビュー 会 議 の 結 果 を 受 けて,2000 年 と 2001 年 に 第 二 期 JARPN (JARPN II) の 2 年 間 の 予 備 調 査 が 実 施 された ここでは JARPN II の 予 備 調 査 の 結 果 を 踏 まえた,JARPN II の 本 格 調 査 計 画 を 提 示 する 予 備 調 査 が 成 功 したこと (Government of Japan, 2002),また, 複 数 種 モデルを 使 った 管 理 アプローチに 対 する FAO を 含 む 国 際 漁 業 機 関 からの 強 力 なサポートを 得 て, 日 本 国 政 府 は 2002 年 より 本 格 的 な 調 査 研 究 として JARPN II を 開 始 すべきと 確 信 している 海 棲 哺 乳 類 と 漁 業 の 競 合 関 係 が 大 きな 問 題 となり,これに 対 する 関 心 も 高 まっていることから,JARPN II は, 摂 餌 生 態 と 生 態 系 の 調 査 を 最 優 先 とし, 鯨 類 の 餌 生 物 消 費 及 び 餌 生 物 の 嗜 好 性 並 びに 生 態 系 モデルの 調 査 研 究 を 行 う 第 二 の 優 先 課 題 として, 環 境 汚 染 物 質 のモニタリングも 実 施 し, 系 群 構 造, 特 にミンククジラの 系 群 構 造 についてもさらにデータを 収 集 する ミンククジラ 100 頭 (O 系 群 と 仮 説 的 W 系 群 ),ニタリクジラ 50 頭 (Balaenoptera edeni; 北 太 平 洋 西 部 系 群 ),さらにイワシクジラ 50 頭 (Balaenoptera borealis; アジア 系 群 ) を 新 た な 調 査 対 象 として,そしてマッコウクジラ 10 頭 (Physeter macrocephalus; 太 平 洋 西 部 海 区 系 群 ) を 予 備 調 査 からの 継 続 調 査 対 象 種 として, 日 新 丸 調 査 船 団 が 毎 年 採 集 する 日 新 丸 船 団 では 採 集 できない 時 間 的 地 理 的 空 隙 を 埋 めるため, 小 型 キャッチャー ボートが 2 年 間 の 予 備 調 査 としてさらに 年 に 50 頭 のミンククジラを 採 集 することになる これらの 鯨 種 が 選 ばれたのは, 北 太 平 洋 の 外 洋 域 の 重 要 なニッチを 占 めていること,また, 個 体 群 数 も 比 較 的 多 いからである 捕 獲 調 査 による 対 象 系 群 への 影 響 は 取 るに 足 らないほどわずかなも のである 本 格 的 な JARPN II の 調 査 方 法 は,2000 年 と 2001 年 の 予 備 調 査 と 基 本 的 には 同 じだが, 多 少 の 修 正 を 伴 っている 目 視 調 査,バイオプシー サンプリング, 餌 生 物 種 特 定 のため の 音 響 調 査 及 び 海 洋 学 的 データ 収 集 をはじめとする 非 致 死 的 方 法 だけでなく, 致 死 的 サン プリングがどうしても 必 要 となる 全 体 の 研 究 のために 欠 かせない 情 報 収 集 には 卵 巣, 耳 垢 栓 や 胃 などの 内 臓 を 調 べる 必 要 があるからである 摂 餌 生 態 のための 調 査 海 域 は,9 海 区 まで 東 方 へ 延 長 され, 主 に 海 洋 学 的 条 件 で 層 化 する 春 と 秋 には, 小 型 キャッチャー ボートが 沿 岸 域 を 調 査 する ロシア 当 局 からロシア 水 域 へ 入 る 許 可 が 出 た 場 合 は,JARPN の 目 的 ( 系 群 構 造 の 解 明 ) を 達 成 するため,12 海 区 でミ ンククジラの 採 集 を 行 うよう 調 査 計 画 は 修 正 されるが, 全 体 の 標 本 頭 数 に 変 更 はない こ の 場 合, 他 の 鯨 種 の 調 査 計 画 も 修 正 される 可 能 性 があるが, 可 能 な 範 囲 で 調 査 は 実 施 され る 調 査 航 海 については, 毎 年 IWC 科 学 小 委 員 会 に 報 告 書 を 提 出 する JARPN II は, 期 間 未 限 定 の 長 期 的 な 調 査 計 画 として 策 定 されるが, 最 初 の 6 年 間 が 終 了 した 時 点 で, 包 括 的 なレビューが 実 施 される また,JARPN II は,IWC 本 委 員 会 が 全 会 一 致 で 鯨 類 と 魚 類 資 源 の 相 互 作 用 を 優 先 事 項 とするとした,IWC 決 議 53-1 と 全 ての 点 で 合 致 している 1

2 目 次 要 約 I. はじめに II. 背 景 説 明 1. 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 調 査 2. 環 境 調 査 3. 系 群 構 造 III 年 及 び 2001 年 の JARPN II 予 備 調 査 結 果 のまとめ 1. はじめに 2. 結 果 (1) 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 (2) 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 (3) 生 態 系 モデリング (4) 系 群 構 造 (5) 汚 染 物 質 モニタリング IV. 調 査 目 的 及 び 必 要 性 1. 目 的 2. 調 査 の 必 要 性 (1) 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 調 査 i) 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 ii) 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 iii) 生 態 系 モデリング (2) 鯨 類 及 び 海 洋 生 態 系 における 環 境 汚 染 物 質 のモニタリング i) 鯨 類 における 汚 染 物 質 蓄 積 パターン ii) 食 物 連 鎖 による 汚 染 物 質 の 生 物 蓄 積 過 程 iii) 化 学 的 汚 染 物 質 と 鯨 類 の 健 康 の 関 係 (3) 系 群 構 造 i) ミンククジラ ii) ニタリクジラ iii) イワシクジラ iv) マッコウクジラ V. 調 査 計 画 1. 調 査 海 域 2. 調 査 の 期 間 及 び 時 期 3. 対 象 鯨 種 及 び 標 本 頭 数 (1) 対 象 鯨 種 (2) 標 本 頭 数 (3) 採 集 方 法 4. 調 査 船 5. 非 致 死 的 調 査 6. 調 査 研 究 機 関 7. 外 国 人 科 学 者 の 参 加 VI. 調 査 方 法 1. 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 の 調 査 (1) 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 (2) 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 2. 鯨 類 及 び 海 洋 生 態 系 における 環 境 汚 染 物 質 のモニタリング 3. 系 群 構 造 2

3 4. その 他 VII. 生 態 系 モデリング VIII. 資 源 への 影 響 IX. その 他 の 案 件 1. 鯨 類 標 本 の 処 理 2. IWC 科 学 小 委 員 会 への 報 告 3. 捕 殺 方 法 X. 調 査 捕 鯨 に 関 する IWC ガイドラインと 調 査 計 画 の 関 係 についてのまとめ (A) 提 案 (B) 目 的 (C) 調 査 方 法 (D) 捕 獲 の 資 源 への 影 響 (E) 調 査 協 力 XI. 参 考 文 献 図 1. 北 太 平 洋 西 部 の 海 流 とフロントの 概 略 図 図 2. JARPN II の 本 格 調 査 海 域 図 3. 漁 期 前 (6~7 月 ) のサンマの 分 布 及 び 日 本 の 漁 場 への 補 充 ( 加 入 ) 図 4. 日 本 の 主 要 小 型 浮 魚 類 の 漁 獲 高 付 録 1 北 太 平 洋 西 部, 特 に 7,8 及 び 9 海 区 における 主 要 鯨 類 の 豊 度 並 びにバイオマス, 及 び JARPN II で 採 集 する 鯨 類 の 生 物 学 的 特 徴 付 録 2 北 太 平 洋 西 部 に 分 布 する 七 種 の 鯨 類 の 餌 生 物 付 録 3 北 太 平 洋 西 部 の 鯨 類 の 餌 生 物 の 生 物 学 及 び 対 象 漁 業 付 録 4 北 太 平 洋 西 部 における 複 数 種 の 相 互 作 用 分 析 のための 二 つのタイプの 生 態 系 モデル 付 録 5 各 種 餌 生 物 消 費 量 の 統 計 学 的 検 討 に 必 要 なミンククジラ,ニタリクジラ 及 びイワシ クジラの 標 本 頭 数 付 録 6 JARPN II で 今 後 捕 獲 される 鯨 資 源 への 影 響 の 検 討 3

4 I. はじめに 1980 年 代 に 導 入 された 商 業 捕 鯨 モラトリアム ( 一 時 停 止 措 置 ) は, 資 源 の 豊 富 な 鯨 種 と, 数 が 激 減 している 鯨 種 の 双 方 ともを 保 護 するものだった そのうえ,アザラシをはじめと する 海 棲 哺 乳 類 も, 頭 数 のいかんにかかわらず, 多 くの 国 々によって 数 十 年 にわたって 保 護 されてきた その 結 果, 多 くの 海 棲 哺 乳 類 の 数 が 増 し, 海 洋 生 態 系 における 最 上 位 の 捕 食 者 として 甚 大 なる 影 響 を 及 ぼし, 莫 大 な 量 の 漁 業 資 源 を 消 費 するに 至 っている 漁 業 と 海 棲 哺 乳 類 (クジラ,アザラシ 及 びアシカ) との 競 合 については, 世 界 中 の 漁 業 者 や 各 国 政 府 並 びに 国 連 の 食 糧 農 業 機 構 (FAO) を 含 む 国 際 的 な 漁 業 機 関 で 大 きな 問 題 とな っている 海 棲 哺 乳 類 による 魚 類 の 消 費 は, 食 糧 の 安 全 保 障 に 関 わってくる 問 題 で, 漁 業 の 保 全 努 力 を 損 なう 恐 れも 出 ている (Tamura and Ohsumi, 2000; Morishita and Goodman, 2001; FAO, 2001) そのため, 第 二 期 北 西 太 平 洋 鯨 類 捕 獲 調 査 (JARPN II) は, 鯨 類 と 漁 業 の 競 合 関 係 を 調 査 し, 日 本 をはじめとする 周 辺 各 国 にとって 重 要 な 漁 場 である, 北 太 平 洋 西 部 の 海 洋 生 態 系 における 鯨 類 の 役 割 を 明 らかにすることを 主 眼 にしている 調 査 では, 何 をいつどこでどれぐらい 食 しているかという 点 を 含 めた, 鯨 類 による 魚 類 消 費 のデータを 収 集 し, 海 洋 学 的 データ 及 びその 他 の 海 洋 生 物 資 源 データと 合 わせて, 海 域 のよりよい 漁 業 管 理 に 貢 献 する 生 態 系 モデルを 構 築 するために 用 いる 2000 年 と 2001 年 に 実 施 された JARPN II の 予 備 調 査 で,ミンククジラ (Balaenoptera acutorostrata) とニタリ クジラ (Balaenoptera edeni) が 商 業 漁 業 の 対 象 でもある 複 数 の 餌 生 物 を 大 量 に 消 費 してい ることが 分 かっている (Government of Japan, 2001; 2002) JARPN II の 第 二 の 目 的 は, 鯨 類 や 生 態 系 全 体 の 有 機 塩 素 や 重 金 属 の 蓄 積 濃 度 を 継 続 的 に モニターするためのデータ 収 集 である 海 棲 哺 乳 類 は 環 境 の 変 動 指 標 となるため, 以 前 の 調 査 でも 実 施 されていたものだが, 環 境 汚 染 物 質 問 題 への 懸 念 の 高 まりに 応 じて, 今 回 の 調 査 計 画 ではこの 調 査 により 力 を 入 れることにした 具 体 的 には, 鯨 類 の 汚 染 物 質 蓄 積 の 時 間 的 地 理 的 変 動, 蓄 積 パターンの 特 徴 及 び 食 物 連 鎖 を 介 した 生 物 蓄 積 過 程 などを 調 べ る また,まだ 解 明 されていない 疑 問 があるので,ミンククジラの 系 群 構 造 に 関 するデータ も 収 集 する IWC 科 学 小 委 員 会 の 改 訂 管 理 方 式 (RMP) をミンククジラに 適 用 するには, 系 群 構 造 の 分 析 が 欠 かせない JARPN II は,JARPN (1994 年 ~1999 年 ) 及 び JARPN II 予 備 調 査 (2000 年 及 び 2001 年 ) に よる 情 報 と 科 学 的 データを 全 て 勘 案 した, 長 期 的 な 調 査 計 画 として 策 定 されている 本 格 調 査 では JARPN II の 予 備 調 査 同 様,ミンククジラ,ニタリクジラ 及 びマッコウクジラ (Physeter macrocephalus) の 採 集 を 続 けるとともに, 毎 年 50 頭 のイワシクジラ (Balaenoptera borealis) と 小 型 キャッチャー ボートによる 50 頭 のミンククジラを 捕 獲 する イワシクジ ラが 新 たな 対 象 となったのは,スルメイカなどの 漁 業 資 源 を 餌 にしているうえ,バイオマ スがニタリクジラやミンククジラより 大 きいと 推 定 されるからである ミンククジラをさ らに 50 頭 追 加 することで, 鯨 類 と 漁 業 との 競 合 が 激 しい 春 期 及 び 秋 期 の 沿 岸 域 をカバーで きることになる マッコウクジラについても, 今 後 とも 10 頭 捕 獲 するが,これは 生 態 系 モ デルで 無 視 することのできない 大 きなバイオマスを 占 めているからである 採 集 は,7,8 及 び 9 海 区 で 実 施 し, 東 経 170 度 までその 範 囲 を 拡 大 する また,ロシア 当 局 から 許 可 が 得 られた 場 合 は,12 海 区 でミンククジラの 採 集 を 行 う 4

5 II. 背 景 説 明 1. 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 調 査 海 棲 哺 乳 類 と 漁 業 が 相 互 に 及 ぼす 影 響 が, 世 界 的 な 大 問 題 となっている 鯨 類 は, 人 間 の 食 用 に 漁 獲 されるものの 3 倍 から 5 倍 の 海 洋 資 源 を 消 費 していると 推 定 されるので,こ れは 世 界 の 食 糧 安 全 保 障 を 考 えるうえで, 大 きな 問 題 である (Tamura and Ohsumi, 2000) そのため, 多 くの 国 際 的 な 漁 業 機 関 が 複 数 種 モデルを 使 ったアプローチあるいは 生 態 系 管 理 システムを 開 発 するよう 促 している ( 例 えば,Morishita and Goodman, 2001 で 取 りあげて いる FAO, ICES, NAFO, NAMMCO, IOTC その 他 の 報 告 を 参 照 のこと) それこそ 1998 年 に は, 外 部 漁 業 専 門 家 による FAO ハイレベルパネル が, FAO 並 びに 全 ての 漁 業 機 関 で, 今 後 は 生 態 系 アプローチによる 管 理 をすべきだという 見 解 を 示 した FAO の 海 洋 漁 業 によ る 需 要 と 供 給 予 測 を 見 ると, 今 から 10 年 後 には, 需 要 が 予 測 範 囲 の 最 低 ラインで 推 移 しな い 限 り 供 給 が 需 要 に 追 いつかなくなる こうしたことから, 今 後 の 漁 業 管 理 体 制 は 海 棲 哺 乳 類 による 魚 類 の 消 費 を 考 慮 に 入 れた 複 数 種 モデルを 使 ったアプローチに 基 づかなけれ ばならないのは 明 らかである (FAO, 1999) なかでも 2001 年 の 第 24 回 会 議 で COFI (FAO 漁 業 委 員 会 ) が,FAO は 漁 業 と 海 棲 哺 乳 類 との 相 互 影 響 について 研 究 調 査 を 実 施 すべきだと 全 会 一 致 で 合 意 したのは 注 目 に 値 する この 合 意 は,FAO 理 事 会 の 第 120 回 総 会 で 承 認 され,2001 年 10 月 の 海 洋 生 態 系 における 責 任 ある 漁 業 レイキャビック 宣 言 で, 再 確 認 された レイキャビック 宣 言 は, 生 態 系 を 考 慮 に 入 れることが, 捕 食 者 と 餌 生 物 の 関 係 により 注 目 することを 意 味 する 点 を 追 認 した もので, 生 態 系 を 考 慮 に 入 れるための, 餌 生 物 組 成 や 食 物 網, 生 物 種 間 の 相 互 に 及 ぼす 影 響 及 び 捕 食 者 と 餌 生 物 の 関 係 の 研 究 を 含 む, 科 学 的 ベースを 進 展 させることが 重 要 である と 合 意 している 北 大 西 洋 では, 高 次 の 捕 食 者 の 摂 餌 生 態 はすでに 研 究 されている 1992 年 から 1994 年 に かけて 実 施 されたノルウェーの 摂 餌 生 態 調 査 によると,ミンククジラが 消 費 する 餌 生 物 種 は, 海 域 や 季 節,また 年 ごとに 大 きく 異 なり,ミンククジラは 一 帯 の 餌 生 物 種 の 豊 度 に 対 応 した 柔 軟 な 摂 餌 パターンを 取 っているとみられる (Haug et al., 1995a) これらデータを Multspec モデルにインプットすると,ミンククジラが 増 えると,タラなどの 重 要 な 漁 業 資 源 が 捕 食 によって 減 少 し,それらを 対 象 としている 漁 業 に 深 刻 な 影 響 を 与 えることが 分 かる 高 次 の 捕 食 者 と 漁 業 との 競 合 については, 少 なくとも 1999 年 の 第 51 回 年 次 会 議 以 来,IWC でも 検 討 されてきている (Tamura and Ohsumi, 1999) 修 正 推 定 値 によると, 世 界 の 鯨 類 に よる 餌 生 物 消 費 量 は,2 億 4,800 万 トンから 4 億 3,400 万 トンと 推 定 される (Tamura and Ohsumi, 2000) IWC は 2001 年 の 第 53 回 年 次 会 議 において, 全 会 一 致 で, 鯨 類 と 魚 類 資 源 との 相 互 に 及 ぼす 影 響 についての 研 究 を 優 先 課 題 にすることを 決 定 した 以 上, 漁 業 管 理 制 度 に 生 態 系 要 因 を 組 み 入 れるための, 捕 食 者 と 餌 生 物 の 関 係 の 研 究 を 含 む 海 棲 哺 乳 類 の 相 互 影 響 の 調 査 に 強 力 な 国 際 的 サポートがあることは 明 らかである JARPN II は,JARPN レビュー 会 議 の 勧 告 並 びに 海 棲 哺 乳 類 と 漁 業 との 競 合 の 問 題 に 対 応 するため,2000 年 と 2001 年 に 予 備 調 査 としてまず 実 施 された (Government of Japan, 2000) JARPN II では, 摂 餌 生 態 の 調 査 が 優 先 事 項 となっており,ミンククジラのほかにニタリク ジラとマッコウクジラもこの 調 査 の 対 象 に 加 えられた 調 査 海 域 に 多 く 存 在 し, 生 態 系 に おいて 重 要 な 役 割 を 演 じていることは 間 違 いないからである また, 商 業 的 捕 獲 から 入 手 できるため,ツチクジラ (Berardius bairdii),コビレゴンドウ (Globicephala macrorhynchus) 及 びイシイルカ (Phocoenoides dalli) の 3 種 の 試 料 も 集 められた 5

6 JARPN II の 予 備 調 査 は, 鯨 類 とその 餌 生 物 種 の 並 行 調 査 という,これまでにない 構 成 と なっており, 通 常 の 鯨 類 捕 獲 調 査 船 団 に 専 従 の 漁 業 調 査 船 が 1 隻 加 えられた 以 下 にあげ るように,2 年 間 の 予 備 調 査 で 多 くの 有 用 な 結 果 が 得 られた ( 詳 細 は 予 備 調 査 の 報 告 を 参 照 ) (a) ミンククジラの 餌 生 物 組 成 はきわめて 多 彩 で 柔 軟 ミンククジラの 摂 餌 の 商 業 漁 業 に 対 する 影 響 と 範 囲 を 評 価 するには, 量 的 質 的 データの 蓄 積 が 必 要 である (b) ニタリクジラは 調 査 海 域 南 部 の 沖 合 に 分 布 し,おもにオキアミとカタクチイワシを 食 している 分 布 範 囲 はミンククジラとある 程 度 重 なっているが,ミンククジラに 比 べてみ ると, 大 きさの 異 なる 同 一 の 餌 生 物 (カタクチイワシ) を 食 している (c) マッコウクジラは 調 査 海 域 全 般 に 数 多 く 分 布 し,おもに 深 海 性 のイカ 類 を 食 している 深 海 性 イカ 類 の 生 態 についてはごく 限 られたことしか 分 かっていないが,マッコウクジラ は 表 層 生 態 系 に 重 大 な 影 響 を 及 ぼしている 可 能 性 がある (d) 初 めての 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 は, 大 きな 実 行 上 の 問 題 もなく 実 施 された 予 備 分 析 によると,ミンククジラとニタリクジラはハダカイワシを 好 まず,ニタリクジラは 小 型 のカタクチイワシの 中 では 大 きいものを 好 むことが 示 された 今 回 の JARPN II 本 格 調 査 計 画 は,こうした 発 見 にもとづいて, 調 査 海 域 における 鯨 類 の 摂 餌 生 態 と 海 洋 生 態 系 全 体 に 関 するさらなるデータを 収 集 できるよう 構 築 されている 2. 環 境 調 査 PCB,DDT,HCH などの 有 機 塩 素 化 合 物 は, 通 常, 陸 上 で 産 出 され, 雨 水 を 通 じ, 或 い は 大 気 輸 送 などによって 沿 岸 沖 合 へと 移 動 する 海 棲 哺 乳 類 の 生 物 組 織 を 調 べることで, こうした 有 機 塩 素 化 合 物 をはじめとする 海 洋 環 境 中 の 汚 染 物 質 をモニターすることは 重 要 である というのも, 汚 染 物 質 にもっとも 影 響 されるのは 海 棲 哺 乳 類 であり, 海 棲 哺 乳 類 は 環 境 の 状 態 を 把 握 する 生 物 学 的 指 標 として 役 立 つからである IWC 科 学 小 委 員 会 は, 物 理 的 プロセスが 餌 の 利 用 状 況 を 通 じて 鯨 類 の 豊 度 と 鯨 体 の 状 態 に 影 響 する 点 に 留 意 し,こ うした 調 査 研 究 の 必 要 性 を 強 調 している (IWC, 1997) 環 境 調 査 は 日 本 の 捕 獲 調 査 の 一 環 となっており, 捕 獲 した 個 体 のさまざまな 組 織 検 査 を 通 じて, 重 金 属 や PCB といった 汚 染 物 質 の 種 類, 分 布 及 び 規 模 について 貴 重 な 情 報 を 得 て きた 調 査 の 結 果,こうした 汚 染 物 質 の 動 きと 行 く 末 を 今 後 ともモニターすることが 重 要 であることが 示 されている 3. 系 群 構 造 西 部 北 太 平 洋 における 鯨 類 捕 獲 調 査 (JARPN) は,IWC 科 学 小 委 員 会 の 適 用 試 験 (IST) の ために,ミンククジラの 系 群 構 造 と 系 群 混 合 率 を 解 明 することを 主 目 的 にして 1994 年 に 始 まった (Government of Japan, 1994) 具 体 的 には, 北 太 平 洋 の 沖 合 にW 系 群 が 存 在 するのか 否 かを 明 らかにし, 仮 説 のW 系 群 とO 系 群 (オホーツク 海 から 日 本 の 東 岸 ) の 混 合 率 を 調 べ, O 亜 系 群 が 存 在 するというシナリオの 正 当 性 を 判 断 するのが 目 的 だった また,7 海 区 と 11 海 区 においてJ 系 群 がいつどの 程 度 まで 混 合 しているのかをさらに 解 明 することが IST に とって 重 要 となっている 2000 年 2 月 には,イ) JARPN の 調 査 方 法 と 結 果 を 検 討 し,ロ) 現 存 するデータの 可 能 性 の さらなる 評 価 を 行 い,ハ) 主 目 的 が 達 成 されたかどうかを 評 価 するため, 東 京 で IWC 科 学 小 委 員 会 のワークショップが 開 かれた JARPN のレビュー 会 議 で 提 出 された 科 学 データの ほとんどがW 系 群 の 存 在 を 裏 づけるものではなかったが,ワークショップでは,ミトコン ドリア DNA 分 析 の 結 果 を 踏 まえて, 日 本 の 東 にO 系 群 とは 異 なるミンククジラの 集 団 がい る 可 能 性 を 完 全 には 否 定 できないことに 合 意 した ワークショップは,12 海 区 と 9 海 区, 6

7 また 場 合 によっては 8 海 区 からもさらに 遺 伝 子 標 本 を 採 集 することを 勧 告 した 今 回 の 本 格 的 JARPN II 計 画 では, 今 後 ともこの 問 題 と, 日 本 沿 岸 におけるJ 系 群 とO 系 群 の 混 合 の 問 題 を 扱 うことになっている 1998 年 に IWC 科 学 小 委 員 会 は,ニタリクジラについては 北 太 平 洋 西 部 系 群 内 に, 東 経 180 度 で 分 けられる 二 つの 海 区 (1 海 区 と 2 海 区 ) を 設 定 すべきだと 合 意 した 科 学 小 委 員 会 の メンバーの 一 部 が 1 海 区 はたいへん 広 く, 限 られた 情 報 しかない 海 域 もあるという 懸 念 を 表 明 したため,JARPN II の 予 備 調 査 は,これまで 系 群 構 造 分 析 でカバーしていなかった 海 域 の 一 部 に 集 中 したものとなった また,イワシクジラとマッコウクジラの 標 本 から 得 られる 系 群 構 造 データは,これらの 種 の 将 来 的 な 包 括 的 評 価 に 役 立 つものとなる III 年 及 び 2001 年 の JARPN II 予 備 調 査 結 果 のまとめ 1. はじめに JARPN II 予 備 調 査 は,2000 年 の JARPN レビュー 会 議 の 勧 告 に 応 じ, 鯨 類 と 漁 業 との 競 合 の 問 題 に 対 応 し, 全 体 としては 北 太 平 洋 西 部, 特 に 日 本 の 排 他 的 経 済 水 域 内 の,クジラ を 含 む 海 棲 生 物 資 源 の 保 護 と 持 続 可 能 な 利 用 を 目 指 して 策 定 された (Government of Japan, 2000) 摂 餌 生 態 と 生 態 系 の 調 査 が 優 先 課 題 で,ほかには 系 群 構 造 の 継 続 的 調 査 と 環 境 汚 染 物 質 のモニタリングも 目 的 としていた JARPN II は,ほかにも 目 的 はあったが, 餌 生 物 の 嗜 好 性 を 推 定 するための 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 の 実 行 可 能 性 と 実 績 を 評 価 する,2 年 間 の 予 備 調 査 として 始 まった 予 備 調 査 としての 性 格 には, 調 査 対 象 にニタリクジラとマッコウクジラを 加 えることも 含 む 日 本 でもっとも 豊 かな 漁 場 であり,そのため 鯨 類 と 漁 業 が 相 互 に 及 ぼす 影 響 を 調 べるには 理 想 的 な 地 域 である 東 北 と 北 海 道 南 部 沖 (7,8 及 び 9 海 区 ) が 調 査 海 域 である 合 計 で 140 頭 のミンククジラ,93 頭 のニタリクジラ,そして 13 頭 のマッコウクジラが 採 集 された JARPN II の 最 初 の 予 備 調 査 は,2000 年 8 月 1 日 から 9 月 16 日 まで,2 年 目 は 2001 年 5 月 14 日 から 8 月 3 日 まで 実 施 された 摂 餌 生 態 と 生 態 系 の 研 究 については, 予 備 調 査 では,イ) クジラの 胃 内 容 物 を 調 べること によって, 餌 生 物 組 成 や 一 日 及 び 季 節 ごとの 摂 取 量 に 関 する 妥 当 な 精 度 の 情 報 を 得 られる のかどうか,ロ) ミンククジラのように,ニタリクジラやマッコウクジラなどの 大 型 鯨 類 の 胃 内 容 物 の 重 さを 測 定 することができるのかどうか,ハ) 6 隻 の 調 査 船 が 関 わるはじめての 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 は 実 行 可 能 なのかどうか,ニ) そして,このような 調 査 が 餌 生 物 の 嗜 好 性 を 見 極 めるデータを 提 供 するのかどうか,といった 問 題 を 取 り 扱 ったが, 最 後 の 点 は,ほとんどの 生 態 系 モデルの 主 要 なパラメーターなので, 重 要 である ミンククジラの 系 群 構 造 については,JARPN レビュー 会 議 の 討 議 と 結 論 を 受 けて,9 海 区 にW 系 群 が 存 在 するのかどうか, 存 在 するとしたらその 地 理 的 時 間 的 範 囲 を 調 べると いう 点 に 目 的 が 絞 られていた また,7 海 区 におけるO 系 群 とJ 系 群 の 混 合 パターンを 調 べ るのも 2 年 間 の 予 備 調 査 の 目 的 だった 調 査 海 域 におけるニタリクジラの 遺 伝 標 本 がなか ったため, 系 群 構 造 研 究 用 の 標 本 を 海 域 から 採 集 できるかどうか,また,そういった 標 本 を 分 析 すれば 系 群 構 造 に 関 する 追 加 的 情 報 となるのかどうかを 見 極 めるのも, 予 備 調 査 の 目 的 の 一 つであった 7

8 鯨 類 及 び 餌 生 物 並 びに 環 境 における PCB や DDT その 他 の 汚 染 物 質 のモニタリングも, 調 査 計 画 に 含 まれていた 2. 結 果 (1) 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 ミンククジラの 餌 生 物 種 は, 地 理 的 にも 時 間 的 にも 異 なっていた (JARPN で 得 た 結 果 と 同 様 である) 餌 としてもっとも 重 要 なのはカタクチイワシだったが,7 海 区 ではスケトウ ダラが 重 要 だった 一 方,サンマは,JARPN の 結 果 と 比 べると 消 費 割 合 は 低 くなっている が,これは 近 年,サンマが 豊 富 でないことが 理 由 かもしれない また,ここ 数 年,サンマ 漁 業 が 以 前 よりミンククジラに 邪 魔 されるようになったという, 棒 受 網 漁 業 者 の 苦 情 にみ られるように,ミンククジラと 商 業 漁 業 との 競 合 があり,この 問 題 についてはさらなる 調 査 が 必 要 である ミンククジラの 一 日 の 推 定 餌 生 物 消 費 量 は, 体 重 の 1.4%から 8.2%であ る 餌 生 物 の 年 ごとや 季 節 や 海 域 によるカロリー 値 のデータが 増 えるにつれ, 一 日 の 消 費 量 もより 正 確 に 算 出 できることになる 予 備 調 査 には,ニタリクジラの 標 本 をいかにして 採 集 して 測 定 するかを 検 証 する 目 的 も あった 母 鯨 と 仔 鯨 のペアについてはいくつか 問 題 があった ニタリクジラの 餌 生 物 種 は, 調 査 海 域 内 で 時 間 的 に 異 なっている 主 要 な 餌 生 物 はオキアミとカタクチイワシだが,ニ タリクジラの 分 布 範 囲 はミンククジラとかなり 重 なり,ミンククジラに 比 べてみると, 大 きさの 異 なる 同 一 の 餌 生 物 (カタクチイワシ) を 食 している 餌 生 物 の 地 理 的 時 間 的 変 動 についての 知 識 を 深 めるには,もっとデータが 必 要 である ニタリクジラのほとんどがカ ツオ 漁 場 の 近 くで 目 視 されたが,ニタリクジラもカツオも,おもにカタクチイワシを 餌 に している したがって,この 競 合 関 係 を 見 極 めるためには,さらなる 調 査 が 必 要 となる ニタリクジラの 一 日 の 推 定 餌 生 物 消 費 量 は, 体 重 の 3.3%から 8.2%となっている マッコウクジラの 標 本 採 集 と 胃 内 容 物 を 調 べる 方 法 を 探 るのも, 予 備 調 査 の 重 要 な 目 的 であった 大 型 のオスを 除 いて, 無 作 為 にマッコウクジラの 標 本 を 採 集 することは 可 能 で あり, 胃 の 中 からはさまざまな 種 類 と 大 きさの 深 海 性 イカ 類 がみつかった 種 類 は,イカ についてはくちばしを, 魚 については 耳 石 を 調 べることで 特 定 した おもな 餌 生 物 の 体 長 と 体 重 については, 耳 石 の 長 さあるいは 下 顎 板 の 長 さに 回 帰 方 程 式 を 用 いることで 推 定 で きる マッコウクジラは, 昼 間 は, 中 深 層 及 び 表 層 で 餌 を 食 しているようである 標 本 頭 数 が 少 ないため (13 頭 ), 表 層 生 態 系 におけるマッコウクジラの 役 割 と 貢 献 については, 結 論 が 出 せない (2) 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 予 備 調 査 のいちばん 大 事 な 目 的 は, 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 の 実 行 可 能 性 と 効 果 を 評 価 することにあった このような 並 行 調 査 が 北 太 平 洋 で 行 われたのは 初 めてで, 同 時 に 多 数 の 調 査 船 が 繰 り 出 すことになった (Government of Japan, 2000 and 2001) 調 査 海 域 をいくつ かの 小 さなブロックに 分 け, 両 方 の 調 査 をブロック 内 で 同 時 に 実 施 した 胃 内 容 物 を 調 べ, 計 量 魚 探 と 中 層 トロール 網 によって 推 定 した 海 中 の 餌 生 物 のバイオマスと 比 較 した 並 行 調 査 を 実 行 する 上 での 深 刻 な 問 題 はなかった よい 成 績 をあげるには, 密 接 な 協 力 のもとで 二 つの 調 査 を 実 施 するのが 不 可 欠 である 予 備 分 析 で, 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 が ある 程 度 分 かった 例 えば,ミンククジラとニタリクジラのハダカイワシに 対 する 嗜 好 は ゼロと 判 定 された また,ニタリクジラは, 小 型 のカタクチイワシの 中 では 大 きめのもの が 好 みのようである この 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 が 継 続 されれば, 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 が 推 定 できるようになる 8

9 (3) 生 態 系 モデリング まずは Ecopath と Ecosim という 生 態 系 モデルを 用 いて 分 析 が 実 施 されたが,JARPN II が 目 標 とすることにこれらのモデルがどの 程 度 有 効 なのかを 評 価 するためだった Ecopath と Ecosim モデルでは, 鯨 類 と 漁 業 との 競 合 の 可 能 性 があり, 栄 養 学 的 な 相 互 作 用 と 漁 業 の 変 化 によって 北 太 平 洋 西 部 の 生 態 系 が 大 規 模 な 影 響 を 蒙 るかもしれないことが 示 された 数 多 くのテストを 実 施 した 結 果,Ecopath と Ecosim は 北 太 平 洋 西 部 の 生 態 系 の 調 査 研 究 に 有 用 であると 考 えられる 鯨 類, 特 にミンククジラとマッコウクジラは, 北 太 平 洋 西 部 の 生 態 系 においては 主 要 な 種 とみられる というのも,これらを 除 いた 場 合, 直 接 間 接 の 餌 生 物 種 のバイオマスに 変 動 が 出 たからである 生 態 系 の 特 徴 を 解 明 するには, 餌 生 物 組 成 に 関 する 長 期 的 なデータが 必 要 となる また,より 精 度 の 高 い 他 の 生 物 学 的 特 性 値, 特 に 時 間 的 地 理 的 回 遊 と 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 に 関 するパラメーターも 必 要 である (4) 系 群 構 造 ミトコンドリア DNA 分 析 によって,9 海 区 の 西 部 域 で 採 集 された 標 本 から 年 によって 遺 伝 的 異 質 性 がいくつか 検 出 されている 結 果 をみると, 仮 説 的 W 系 群 の 個 体 が 存 在 すると 仮 定 して, 数 年 に 一 度 だけ 9 海 区 に 入 り 込 んでいることも 考 えられる しかし, 他 の 生 物 学 的 データの 分 析 では,7,8 及 び 9 海 区 から 採 集 した 標 本 に 違 いはみられない そのため, 北 太 平 洋 西 部 の 東 側 に 仮 説 的 W 系 群 が 存 在 するかどうかについては,まだ 結 論 を 出 せない 状 態 である 11 海 区 の 混 合 率 を 推 定 するのに 用 いたのと 同 じ 最 尤 法 (Pastene et al., 1998) を 使 って 判 定 したところ,7 海 区 におけるJ 系 群 の 比 率 は 2000 年 の JARPN II では 0.08 (SE: O.08),2001 年 が 0.07 (SE: 0.04) と 推 定 される これは 11 海 区 で 何 ヶ 月 間 かにわたって 記 録 された 混 合 率 よりずっと 低 く,7 海 区 に 回 遊 するJ 系 群 の 個 体 はごく 少 数 であることが 示 唆 される 2000 年 と 2001 年 の JARPN II は,1 海 区 内 のこれまで 実 施 していなかった 海 域 でニタリク ジラを 採 集 したが,その 標 本 を 加 えても,この 海 区 内 にさらなる 系 群 が 存 在 する 裏 付 けと なるような 証 拠 は 出 なかった (5) 汚 染 物 質 モニタリング PCB,DDT,HCH などの 有 機 塩 素 化 合 物 濃 度 を 調 べるため,JARPN II の 予 備 調 査 で 海 水 及 び 大 気 試 料 を 採 取 したが, 汚 染 物 質 のなかには 過 去 より 低 いレベルを 示 したものもあっ た しかし, 標 本 数 が 少 ないため, 結 論 を 出 すことはできなかった IV. 調 査 目 的 及 び 必 要 性 1. 目 的 JARPN II は, 全 体 としては 北 太 平 洋 西 部, 特 に 日 本 の 排 他 的 経 済 水 域 内 の,クジラを 含 む 海 洋 生 物 資 源 の 保 全 と 持 続 可 能 な 利 用 に 貢 献 するのを 目 標 としている この 目 標 達 成 の ため,イ) 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 の 研 究 調 査,ロ) 鯨 類 及 び 海 洋 生 態 系 の 環 境 汚 染 物 質 のモニ タリング,そしてハ) 系 群 構 造 の 解 明 という 三 つの 目 的 が 設 定 されている 鯨 類 と 漁 業 との 競 合 関 係 に 関 する 知 識 を 深 めるため, 第 一 の 目 的 が 優 先 されている したがって, 鯨 類 の みならず 餌 生 物 種 とそれを 対 象 とする 漁 業,それに 海 洋 学 的 条 件 などの 環 境 要 因 に 関 する データや 試 料 を 集 めて 分 析 し, 最 終 的 には 生 態 系 モデルを 用 いてそれらを 統 合 することが 重 要 である JARPN II 本 格 調 査 が 開 始 されると, 特 別 許 可 のもとで 採 集 される 標 本 には,ミンククジ ラ,ニタリクジラ,マッコウクジラ 及 びイワシクジラが 含 まれる イワシクジラは 予 備 調 9

10 査 では 採 集 されていない また, 商 業 漁 業 によって 入 手 するツチクジラ,コビレゴンドウ 及 びイシイルカも, 予 備 調 査 同 様, 調 べる 取 りあげる 仮 説 は 主 として, 鯨 種 間 の 相 互 作 用 と 並 びに 鯨 類 と 漁 業 との 競 合 に 関 係 する ものである 具 体 的 には, 商 業 漁 業 の 漁 獲 に 比 較 して, 鯨 類 は 大 量 の 漁 業 資 源 を 消 費 して いるのか 鯨 類 による 消 費 は, 餌 生 物 種 の 自 然 死 亡 率 と 加 入 に 重 要 な 影 響 を 与 えるのか 逆 に, 餌 生 物 種 の 豊 度 と 分 布 が, 鯨 類 の 回 遊 パターン, 加 入 及 び 性 による 地 理 的 分 離 に 影 響 するのか 鯨 類 間,あるいはオットセイやマグロやサメなど 他 の 高 次 捕 食 者 と 鯨 類 との あいだで 直 接 間 接 の 競 合 はあるのか マッコウクジラは 表 層 の 生 態 系 に 影 響 を 与 えるの か,といったものがある 2. 調 査 の 必 要 性 (1) 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 の 調 査 調 査 計 画 の 最 優 先 課 題 である 餌 生 物 消 費 と 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性,また, 摂 餌 行 動 によ って 鯨 類 がどのように 棲 息 域 を 利 用 しているのかという 評 価 を 含 める よく 知 られているようにヒゲクジラは,オキアミや 小 型 の 集 群 性 魚 類 といった 比 較 的 低 次 栄 養 レベルの 生 物 を 食 し,ハクジラはイカや 大 型 の 魚 類 など 比 較 的 栄 養 段 階 の 高 いもの を 食 しているため, 両 者 は 海 洋 生 態 系 では 異 なる 生 態 的 地 位 に 属 している したがって 標 本 採 集 対 象 を 考 慮 する 場 合, 両 者 を 別 個 に 考 える 必 要 がある 対 象 種 を 選 ぶ 場 合,もっとも 重 要 なのはその 豊 度 ( 頭 数 )とバイオマス( 重 量 )だが, 生 態 系 の 研 究 という 観 点 からはバイオマスのほうがより 重 要 かもしれない 付 録 1 で 示 し たように, 北 太 平 洋 西 部 の 主 要 ヒゲクジラとしては,ミンククジラ,ニタリクジラ 及 びイ ワシクジラがあげられる バイオマスはそれぞれ 164,000 トン,408,000 トン,それに 477,000 トンである イワシクジラの 豊 度 は,ミンククジラとニタリクジラとほぼ 同 じだが, 平 均 体 容 積 がより 大 きいため, 相 対 的 なバイオマスはマッコウクジラに 次 いで 二 番 目 で,ミン ククジラやニタリクジラより 大 きくなっている また,イワシクジラの 商 業 捕 鯨 が 1976 年 に 禁 止 されたため, 資 源 量 は 増 加 している ハクジラについてはマッコウクジラが 圧 倒 的 で,200 万 トン 近 くを 占 めている コビレゴンドウは 57,000 トンで,ツチクジラも, 特 に 7 海 区 では 大 きな 存 在 (16,000 トン) となっている 生 態 系 ニッチも 対 象 種 を 選 ぶ 際 の 重 要 な 要 素 となる ミンククジラとニタリクジラは 双 方 とも 主 要 な 構 成 員 で,オキアミや 小 型 の 集 群 性 魚 類 を 食 している ( 付 録 2) イワシクジ ラについては 最 近 の 食 性 は 分 かっていないが, 過 去 の 情 報 から,JARPN II の 調 査 海 域 にお いてはやはり 集 群 性 魚 やイカやオキアミを 食 していることが 分 かる 北 太 平 洋 北 部 におい ては,カイアシ 類 が 重 要 な 餌 となっている 付 録 3 に 餌 生 物 種 の 生 物 学 的 データと 漁 業 を 示 した 同 じ 海 域 におけるヒゲクジラの 食 性 に 関 する, 餌 生 物 種 固 有 の 特 性 を 解 明 するに は,これら 3 種 のヒゲクジラを 比 較 する 必 要 がある マッコウクジラもツチクジラも 典 型 的 な 深 海 性 捕 食 者 で, 深 く 潜 って 餌 を 取 り,おもに 深 海 性 イカ 類 と 魚 類 を 食 している 表 層 の 海 洋 生 態 系 と 深 海 の 生 態 系 との 関 係 を 調 べるに は,これらの 摂 餌 習 慣 と 餌 消 費 を 解 明 することが 重 要 となる ハクジラも, 表 層 性 捕 食 者 として 浮 魚 や 表 層 性 イカ 類 を 食 している イシイルカは 典 型 的 な 表 層 性 捕 食 者 で,バイオ マスは 大 したことはないものの,もっとも 豊 度 の 高 いハクジラである (554,000 頭 以 上 い る) コビレゴンドウは 主 として 表 層 性 イカ 類 を 食 している 2 年 間 の 予 備 調 査 では,マッコウクジラが 表 層 の 生 態 系 と 直 接 間 接 の 関 係 があるかどう か, 調 べる 計 画 となっていた 予 備 調 査 で 捕 獲 されたマッコウクジラは,おもに 鉛 直 移 動 10

11 しない 深 海 性 のイカ 類 と, 昼 間 は 深 海 ( 例 えば 水 深 400m 以 上 ), 夜 間 は 表 層 (200mより 浅 いところ) と 一 日 のうちに 鉛 直 方 向 移 動 をするイカをいくつか 食 していた 生 態 系 モデルを 事 前 に 検 討 したところ,マッコウクジラは 表 層 の 生 態 系 にある 程 度 の 影 響 を 与 えるかもし れないことが 分 かったが, 標 本 頭 数 が 13 頭 と 少 ないため, 最 終 的 な 結 論 を 出 すには, 予 備 調 査 として 標 本 採 集 を 継 続 する 必 要 がある また, 同 じような 摂 餌 習 慣 を 有 している 種 (すなわちミンククジラ,ニタリクジラ,イワ シクジラ) をさらに 比 較 することによって, 摂 餌 活 動 を 介 して 鯨 類 がいかにしてそれぞれの 棲 息 域 を 利 用 し, 共 有 し,また 棲 息 地 を 巡 って 競 合 しているのか, 情 報 が 得 られる 可 能 性 があるが,これは 海 洋 生 態 系 に 関 する 知 識 を 深 めるのに 重 要 である まとめていうと,これまで 述 べてきたようにバイオマス (または 豊 度 ) と 生 態 系 ニッチの 二 つの 点 を 考 慮 して 捕 獲 対 象 種 を 決 めるべきである したがって,JARPN II 本 格 調 査 の 開 始 にあたっては, 以 下 の 種 を 調 べるべきである (a) オキアミ ( 動 物 性 プランクトン) と 小 型 浮 魚 類 を 食 するもの 調 査 捕 獲 によるミン ククジラ,ニタリクジラ,イワシクジラ (b) 深 海 で 餌 を 食 するもの 調 査 捕 獲 によるマッコウクジラと 商 業 捕 鯨 によるツチク ジラ (c) 浮 魚 と 表 層 性 イカ 類 を 食 するもの 商 業 捕 鯨 によるコビレゴンドウ 及 びイシイル カ 生 態 系 モデルの 構 築 には, 鯨 類 の 餌 生 物 種 に 関 する 情 報 も 不 可 欠 である 2 年 間 の 予 備 調 査 中, 以 下 のような 情 報 やデータを 収 集 することが 試 みられたが,かなりの 進 展 がみられ ( 付 録 3), 今 後 とも JARPN II の 重 要 な 研 究 調 査 となる (a) 対 象 鯨 種 が 採 集 された 場 所 と 時 間 における 餌 生 物 種 の 分 布 状 況 (b) 対 象 となる 生 態 系 における 餌 生 物 種 のバイオマス (c) 回 遊 パターン, 年 齢, 成 長, 摂 餌 をはじめとする 餌 生 物 種 の 生 物 学 的 情 報 i) 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 北 太 平 洋 西 部 における 鯨 類 の 餌 生 物 種 については, 多 くの 論 文 が 書 かれているが, 胃 内 容 物 の 重 量 が 測 定 されず, 餌 の 種 が 特 定 されていないので, 餌 生 物 組 成 と 餌 生 物 消 費 量 に 関 する 量 的 情 報 は 不 十 分 である また,これまでの 分 析 は,ほとんどが 特 定 の 漁 場 と 漁 期 に 捕 獲 された 商 業 捕 鯨 の 標 本 を 使 ったものになっている そのうえ 捕 鯨 者 はたいがい 腹 腔 を 切 断 してしまうので, 胃 が 損 傷 し, 内 容 物 の 重 さを 測 ったり, 内 容 を 分 析 するのが 困 難 だった 以 下 の 鯨 種 ごとの 餌 生 物 組 成 に 関 する 情 報 は,JARPN と JARPN II の 予 備 調 査 の 結 果 をもとに 修 正 した, 限 られた 文 献 がもとになっている ミンククジラは,カタクチイワシ,マイワシ,サンマ 及 びスケトウダラなどの 集 群 性 魚 類, 並 びにオキアミのような 集 群 性 物 性 プランクトンを 食 している 1994 年 から 99 年 の JARPN 調 査 期 間 中 の 北 太 平 洋 西 部 における 餌 生 物 種 には, 年 ごとの 変 動 と 地 理 的 季 節 的 変 動 があった 太 平 洋 側 では,5 月 と 6 月 はカタクチイワシ (Engraulis japonicus) が,7 月 と 8 月 はサンマ (Cololabis saira) が 餌 生 物 としてはもっとも 重 要 となっている (Tamura et al., 1998; Tamura and Fujise, 2000a) 沿 岸 域 ではスケトウダラ (Theragra chalcogramma) も 重 要 だった 一 方,オホーツク 海 南 部 では,7 月 と 8 月 のもっとも 重 要 な 餌 生 物 はオキアミだ った JARPN II の 予 備 調 査 のときは, 沿 岸 域 におけるミンククジラのおもな 餌 はカタクチ イワシ, 次 いでスケトウダラとイカとなっている サンマが 不 漁 だった 2000 年 9 月 は, 胃 内 容 物 にサンマはほとんどみられなかった 餌 生 物 種 が 変 動 するのは, 海 域 に 分 布 する 餌 11

12 生 物 が 変 動 しているからである ミンククジラは, 調 査 海 域 においては, 動 物 性 プランク トンではなく 主 として 魚 類 を 食 している 点 を 強 調 しておきたい 一 日 当 たりの 消 費 量 は 体 重 の 1.8%から 5.7%と 推 定 されるが,これは 北 大 西 洋 東 部 や 南 極 海 での 推 定 値 と 同 じよう なものになっている ニタリクジラはオキアミと 集 群 性 魚 類 を 食 する 日 本 の 太 平 洋 沿 岸 沖 では,オキアミ, カタクチイワシ 及 びマサバ (Scomber japonicus) を 食 している 小 笠 原 諸 島 周 辺 では,オキ アミとハダカイワシを 餌 にし, 東 シナ 海 では,おもにマイワシ (Sadinops melanostictus), カタクチイワシ 及 びマアジ (Trachurus japonicus) を 食 している JARPN II の 予 備 調 査 期 間 中,ニタリクジラは 7 海 区 の 南 部 域 と 沖 合 に 分 布 しており,おもな 餌 はオキアミとカタク チイワシだったが, 漁 期 前 半 は 餌 のほとんどが 前 者 で, 後 半 が 後 者 という 具 合 であった これは 調 査 海 域 における 二 つの 餌 生 物 の 豊 度 と 分 布 に 影 響 されているかもしれない カツ オもカタクチイワシを 食 し,ニタリクジラはカツオと 泳 ぐことが 知 られているので ( 日 本 の 漁 師 は,ニタリクジラを カツオクジラ と 呼 んでいる),カツオとニタリクジラとのあい だになんらかの 相 互 作 用 がある 可 能 性 が 考 えられる マッコウクジラはイカ 類 と 魚 類 を 食 している 東 北 と 北 海 道 における 餌 としてもっとも 重 要 なのはクラゲイカ (Histioteuthis dolfleini),ヤツデイカ 類 (Octopoteuthis sp.),ダイオウ イカ (Moroteuthis robusta) 及 び アカイカ (Ommastrephes bartrami) である アカイカは 北 太 平 洋 の 大 規 模 なイカ 釣 り 漁 を 支 える 対 象 種 である 北 太 平 洋 西 部 域 におけるマッコウクジ ラの 胃 内 容 物 についての 量 的 データはほとんどない JARPN II の 予 備 調 査 期 間 中,もっと も 豊 度 が 高 かったのはマッコウクジラで, 調 査 海 域 全 域 に 分 布 していた おもな 餌 はクラ ゲイカなどの 深 海 性 のイカ 類 だが, 夜 間 に 表 層 まで 鉛 直 移 動 するイカも, 数 は 比 較 的 少 な かったが, 胃 の 中 にみられた アカイカ 漁 が 最 近, 不 漁 だったことと 関 係 があるかもしれ ない イワシクジラはイカ 並 びにカタクチイワシ,サンマ 及 びマサバなどの 集 群 性 魚 類,それ にオキアミやカイアシなどの 動 物 性 プランクトンを 餌 にしている (Nemoto, 1959; 1962) 沿 岸 域 では, 集 群 性 の 魚 を 含 む 餌 の 種 類 が 増 え,イカも 食 されていた (Nemoto and Kawamura, 1977) 8 及 び 9 海 区 におけるイワシクジラの 餌 については, 情 報 がない ツチクジラは 日 本 の 北 部 沖 合 では, 主 として 深 海 性 のイカ 類 を 食 し, 中 部 沖 では 底 魚 を 餌 にしている (Nishiwaki and Oguro, 1971; Walker and Mead, 1988; Ohizumi et al., in prep.) JARPN II 予 備 調 査 期 間 中, 商 業 漁 業 で 捕 獲 されたツチクジラは,ソコダラ (Coryphaenoides longifilis) などタラに 似 た 深 海 の 魚 類 や 甲 殻 類 を 食 していた コビレゴンドウ ( 北 部 型 ) は, 北 太 平 洋 沿 岸 のアカイカ 科 のイカ 類 とタコを 食 している JARPN II 予 備 調 査 期 間 中, 商 業 漁 業 で 捕 獲 されたコビレゴンドウは 主 としてアカイカ (O. bartrami) とスルメイカ (Todarodes pacificus) を 餌 にしていたが, 両 者 とも 日 本 のイカ 釣 り 漁 船 の 主 要 対 象 種 である イシイルカについては,これまで 日 本 海,オホーツク 海,ベーリング 海 並 びに 北 太 平 洋 北 部 を 含 む 分 布 域 のほぼ 全 域 にわたって 調 査 が 行 われているが, 一 般 的 には, 小 型 魚 類 と 表 層 性 イカ 類 を 食 している 北 太 平 洋 とベーリング 海 では 主 として 中 深 層 のマイクロネク トンが 餌 となっているが, 毎 日, 夜 間 に 浅 いところに 鉛 直 移 動 する 魚 とイカに 限 定 された 一 方, 北 太 平 洋 とベーリング 海 とは 反 対 に, 日 本 海 とオホーツク 海 では,マイワシやカタ クチイワシなどの 表 層 にいる 魚 と,こうした 魚 があまりない 場 合 に 食 される 底 生 生 物 がお もな 餌 となっている 一 日 当 たりの 餌 消 費 量 は 体 重 の 5.0%と 推 定 されている (Ohizumi, 12

13 1998) 前 述 のとおり,JARPN 及 び JARPN II 予 備 調 査 で,こうした 鯨 類 の 胃 内 容 物 に 関 する 量 的 データを 収 集 したが,これら 種 の 消 費 に 関 する 時 間 的 地 理 的 変 動 を 推 定 するにはまだデ ータが 十 分 でない したがって, 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 が 調 査 の 主 要 な 部 分 を 占 める JARPN II 本 格 調 査 によるデータと,これまで JARPN 及 び JARPN II 予 備 調 査 で 得 られたデ ータを 合 わせて 分 析 し, 生 態 系 モデルの 構 築 に 役 立 てることになる さらにいうと,これまでに 収 集 されたデータは, 期 間 と 水 域 が 限 定 されてしまっている 具 体 的 には, 海 棲 哺 乳 類 と 漁 業 の 競 合 に 関 して, 春 期 (4 月 から 5 月 ) と 秋 期 (9 月 から 11 月 ) のデータが 欠 けている また, 沿 岸 に 近 接 した 海 域 のデータもない というのも, 現 在 の JARPN 調 査 船 団 は,5 月 中 旬 から 9 月 中 旬 までしか 使 えず, 調 査 船 が 大 きすぎて 沿 岸 で はきちんとした 調 査 ができないからである 日 本 の 主 要 沿 岸 漁 業 の 多 くは, 調 査 が 行 われ ていない 期 間 に 沿 岸 域 で 行 われるので, 重 大 問 題 である したがって, 沿 岸 域 で 機 動 性 を 発 揮 する 小 型 キャッチャー ボートによる 調 査 を 実 施 することが 有 益 なのである ii) 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 JARPN II で 推 定 しようという 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 は, 個 体 の 好 みではなくある 特 定 の 生 態 系 における 該 当 種 の 嗜 好 である このデータを 主 要 パラメーターの 一 つとして 生 態 系 モデルにインプットする ミンククジラは,カタクチイワシ,マイワシ,サンマ,スケト ウダラ 及 びオキアミなどを 食 している (Omura and Sakiura, 1956; Government of Japan, 2001) ニタリクジラの 餌 生 物 種 は,オキアミ,カタクチイワシ 及 びマサバである (Nemoto, 1959; Government of Japan, 2001) イワシクジラについては,カイアシ,オキアミ,カタク チイワシ,サバ,サンマ 及 びイカを 餌 にしていると 報 告 されている (Nemoto, 1959; 1962) しかしながらこうした 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 については, 有 用 なデータは 報 告 されていな い JARPN II 予 備 調 査 では, 主 としてミンククジラとニタリクジラを 対 象 に, 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 が 実 施 され,その 実 行 可 能 性 と 実 績 を 評 価 した 並 行 調 査 は, 大 した 実 行 上 の 問 題 もなく 実 施 された 予 備 分 析 によると,ミンククジラとニタリクジラはハダカイワシ を 好 まず,ニタリクジラは 小 型 のカタクチイワシの 中 では 大 きいものを 好 むことが 分 かっ ている こうした 結 果 は 評 価 できるが, 並 行 調 査 によるさらなるデータが 必 要 である ま た, 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 を 解 明 するには, 摂 餌 行 動 を 直 接 観 察 したり, 海 洋 学 的 データ と 組 み 合 わせた 統 合 的 な 分 析 を 実 施 したりすることが 必 要 となるかもしれない iii) 生 態 系 モデリング JARPN II の 最 終 目 標 は, 北 太 平 洋 西 部, 特 に 日 本 の 排 他 的 経 済 水 域 内 の,クジラを 含 む 海 洋 生 物 資 源 の 保 護 と 持 続 可 能 な 利 用 に 貢 献 することである 日 本 の 漁 業 管 理 は, 参 入 許 可 制 度 など, 漁 獲 努 力 量 制 限 措 置 に 頼 ってきたが, 最 近 になってかなりの 改 革 を 断 行 した 例 えば, 漁 獲 努 力 量 と 漁 獲 量 制 限 を 組 み 合 わせたユニークな 管 理 措 置 の 設 定, 漁 業 基 本 政 策 の 発 表 及 び 政 策 実 施 のための 行 動 計 画,そして 漁 業 法 の 改 正 などである この 新 しい 漁 業 管 理 制 度 では, 生 態 系 を 考 慮 したアプローチが 重 要 な 役 割 を 果 たすこと になっている というのも, 日 本 周 辺 の 海 洋 生 物 資 源 とその 棲 息 地 はたいへん 多 様 で,き わめて 動 的 に 関 係 しているからである 例 えば 以 下 にあげる, (a) 1988 年 には 12,785,000 トンあった 日 本 の 漁 獲 量 が 2000 年 には 6,620,000 トンにまで 激 減 したこと, (b) 1988 年 に 商 業 捕 鯨 のモラトリアムが 導 入 され,その 後, 日 本 周 辺 の 鯨 類 資 源 が 増 大 し 13

14 たこと, (c) 北 太 平 洋 西 部 の 魚 種 交 替 と 呼 ばれる 過 程 による 浮 魚 漁 業 の 歴 史 的 な 大 変 動, といった 要 因 を 考 慮 して 漁 業 管 理 措 置 を 施 すには, 日 本 周 辺 の 海 洋 生 態 系 に 関 する 知 識 を 相 当 深 めないとむずかしい JARPN II は, 上 記 の 要 因 の 理 解 を 深 めるために 用 いられる 生 態 系 モデルを 構 築 するため に, 重 要 なデータを 提 供 するよう 設 計 されている 生 態 系 モデルは, 海 洋 生 態 系 における 異 なる 種 の 関 係 並 びに 生 態 系 の 動 態 の 理 解 につながると 期 待 されている 例 えば,ある 特 定 の 種 の 総 漁 獲 可 能 量 (TAC) を, 漁 獲 (すなわち TAC 制 度 の 下 での 漁 獲 ) が 海 洋 生 態 系 の 他 の 種 に 与 えるインパクトといった 要 因 を 考 慮 して 算 出 できるようになる 生 態 系 モデル を 用 いることによって, 増 大 した 海 棲 哺 乳 類 による 捕 食 が 漁 業 資 源 に 与 える 影 響 の 範 囲 に 関 する 情 報 がもたらされ,その 結 果, 漁 業 資 源 の 効 果 的 な 利 用 と 海 棲 哺 乳 類 の 保 護 のバラ ンスを 取 るような, 海 棲 哺 乳 類 の 最 適 資 源 量 が 判 明 するものと 期 待 される こうした 複 数 種 モデルを 使 ったアプローチ,または 生 態 系 アプローチの 必 要 性 は,いまや FAO を 含 む 多 くの 国 際 的 な 資 源 管 理 機 関 によって 認 められている (2) 鯨 類 及 び 海 洋 生 態 系 における 環 境 汚 染 物 質 のモニタリング 海 棲 哺 乳 類, 特 に 鯨 類 資 源 に 対 する 環 境 汚 染 物 質 の 影 響 への 懸 念 が 出 ている したがっ て, 本 計 画 には 化 学 的 汚 染 物 質 の 包 括 的 モニタリングと 評 価 も 含 まれている そのため, 以 下 の 三 つが 含 まれる i) 鯨 類 における 汚 染 物 質 蓄 積 パターン 1980 年 代 から 90 年 代 まで, 南 極 海 のミンククジラの 肝 臓 の 水 銀 濃 度 は 年 ごとに 変 動 して いることが 観 察 された (Fujise et al., 1997; Watanabe et al., 1998) また,ミンククジラの 脂 皮 中 の PCB にも, 同 じように 年 ごとの 変 動 がみられた (Tanabe et al., 1995; 1999) 著 者 た ちは, 汚 染 物 質 が 増 加 しているのかどうかを 判 定 するため, 鯨 類 に 蓄 積 された 汚 染 物 質 の モニタリングを 今 後 とも 継 続 すべき 点 を 強 調 している 一 方,Hg や Cd といった 重 金 属 や 有 機 塩 素 の 蓄 積 濃 度 については, 地 理 的 な 違 いがあること,また, 南 極 海 と 北 太 平 洋 のミ ンククジラとは 異 なっていることも 報 告 されている (Aono et al., 1997; Fujise et al., 1997) こうした 違 いは, 汚 染 物 質 による 汚 染 の 程 度 と 餌 生 物 種 によるものと 考 えられている 鯨 類 の 汚 染 物 質 蓄 積 の 特 性 を 理 解 するには, 年 齢, 性 別,それに 成 熟 度 などの 生 物 学 的 情 報 を 考 慮 しなければならない ほとんどの 親 油 性 汚 染 物 質 及 び 微 量 元 素 の 一 部 の 濃 度 は, オスでは 年 齢 が 上 がるとともに 増 加 することが 知 られている こうした 化 合 物 を 排 泄 する 機 能 が 入 ってくる 量 に 追 いつかないからである 妊 娠 中 と 授 乳 期 には, 仔 鯨 に 汚 染 物 質 の 一 部 ( 比 率 は 異 なる) が 移 行 するため, 成 熟 メスのほうが 成 熟 オスより 一 般 に 蓄 積 濃 度 は 低 い (IWC, 1999a) したがって, 一 般 的 には, 鯨 類 のその 他 の 生 殖 状 態 や 成 熟 段 階 に 比 べる と, 年 を 重 ねたオスと 妊 娠 と 授 乳 を 経 験 していないメスのほうが, 高 い 蓄 積 濃 度 を 示 す 傾 向 にあるといえる また, 妊 娠 期 間, 胎 児 の 数, 回 遊 ルート, 餌 生 物 種 及 び 摂 餌 量 といっ た 生 物 的 生 態 的 プロセスが 異 なるクジラも, 蓄 積 濃 度 が 違 ってくる しかしながら,こ うした 生 物 的 生 態 的 プロセスがどの 程 度 まで 蓄 積 濃 度 に 影 響 するのか, 正 確 な 判 定 はな い JARPN II では, 生 物 学 的 パラメーターと 蓄 積 特 徴 との 関 係 を 探 るために 必 要 な 生 物 学 的 情 報 を 収 集 することになっている ii) 食 物 連 鎖 による 汚 染 物 質 の 生 物 蓄 積 過 程 PCB や DDT といった 有 機 塩 素 の 蓄 積 レベルが,ヒゲクジラとハクジラとでは 異 なること も 知 られている これは 餌 生 物 種 の 栄 養 段 階 と 汚 染 レベルが 異 なっているためである 調 14

15 査 計 画 では, 異 なる 摂 餌 生 態 ( 即 ち,オキアミや 小 型 の 集 群 性 魚 類 を 食 するタイプと, 深 海 で 餌 を 取 るタイプ) のいくつかの 鯨 類 のモニタリングも 実 施 する 鯨 類 の 胃 内 容 物 から 得 た 餌 生 物 種,そしてトロール 調 査 で 漁 獲 したものの 汚 染 レベルを 分 析 し,さらに 海 水 や 大 気 も 調 査 する 1980 年 代 を 最 後 に,こうした 情 報 はないのが 現 状 である (Iwata et al., 1993) 2001 年 の 予 備 調 査 で 採 集 した 標 本 の 予 備 的 分 析 結 果 では, 環 境 中 の 有 機 塩 素 化 合 物 濃 度 の なかには 減 少 傾 向 をみせているものがあるが,クジラの 脂 皮 中 の 濃 度 にはそういった 傾 向 はみられない ( 予 備 調 査 報 告 参 照 のこと) 海 洋 食 物 連 鎖 を 介 した 生 物 蓄 積 過 程 を 理 解 する には,こうした 分 析 を 続 けることが 重 要 である iii) 化 学 的 汚 染 物 質 と 鯨 類 の 健 康 の 関 係 化 学 的 汚 染 はベルーガ(シロイルカ),ハンドウイルカ 及 びネズミイルカなど, 北 半 球 の 沿 岸 域 に 棲 息 する 鯨 類 にかなりの 影 響 を 与 えていることが 知 られている こうした 種 を 対 象 に 因 果 関 係 を 探 るため,POLLUTION2000+が 実 施 された (IWC, 1999b) 北 太 平 洋 西 部 では, 異 常 な 睾 丸 組 織 をもったミンククジラが 相 当 数 観 察 されている 継 続 してこうした 異 常 の 発 生 をモニタリングし, 原 因 を 探 ることが 必 要 である これまでに 組 織 病 理 検 査 や 免 疫 学 的 検 査 を 実 施 しているが, 精 巣 異 常 の 原 因 は 特 定 されておらず, 努 力 が 続 いている 最 近 では,2001 年 から 細 菌 学 的 検 査 も 始 まった また,ニタリクジラで も 異 常 な 睾 丸 がみつかっているのも 興 味 深 い 発 生 件 数 のモニタリングは, 資 源 保 護 にと ってたいへん 重 要 である 最 近 の 研 究 では,ある 程 度 の 汚 染 がみられる 鯨 類 の 健 康 状 態 を 調 べるため,バイオマー カーが 用 いられている (Fossi et al., 1992; Hugget et al., 1989; Subramanian et al., 1987; Urian et al., 1996; Watanabe et al., 1989) ベルゲンのワークショップでは, 残 留 レベルを 記 録 する だけではなく, 影 響 に 関 する 情 報 を 得 られるので,バイオマーカーによるデータが 危 険 度 評 価 の 役 に 立 つかもしれない とされた さらに, 理 想 としては, 外 洋 の 鯨 類 は 生 理 学 的 に 正 常 であるべきである 即 ち, 人 間 の 活 動 によって 鯨 類 の 生 理 機 能 を 正 常 の 範 囲 内 から 逸 脱 させるべきではない とした (IWC, 1999a) この 文 脈 では, 沿 岸 に 生 息 する 小 型 鯨 類 などの 種 と 比 較 して, 北 太 平 洋 と 南 極 海 のミンククジラは 正 常 な 個 体 とみなされる した がって, 汚 染 された 個 体 の 採 集 より,こうしたミンククジラを 使 った 毒 物 学 的 検 査 のほう が 有 利 と 考 えられている 調 査 計 画 では, 代 謝 機 能 と 鯨 類 中 の 汚 染 物 質 の 感 受 性 に 鑑 みたいくつかの 汚 染 物 質 との 関 連 で,バイオマーカーを 調 べる P450,AH 受 容 体, 性 ホルモン 及 び PCB 構 造 のために, 考 えられるバイオマーカー 指 標 を 調 べる (3) 系 群 構 造 i) ミンククジラ 以 下 の 目 的 が 決 まっている a) 9 海 区 に 分 布 しているミンククジラの 系 群 識 別 調 査 JARPN レビュー 会 議 の 討 議 を 受 け,JARPN II 予 備 調 査 では,9 海 区 に W 系 群 が 存 在 す るのかどうか,また,するとしたら,その 時 間 的 地 理 的 範 囲 を 調 べることが 焦 点 となっ た ミトコンドリア DNA 分 析 の 結 果,2000 年 と 2001 年 に 9 海 区 の 西 部 域 で 採 集 した 標 本 には,1995 年 に 採 集 された 標 本 で 観 察 されたのと 同 じように,ある 程 度 の 異 質 性 がみられ た マイクロサテライト 分 析 でも,2001 年 の 9 海 区 西 部 域 で 弱 い 遺 伝 的 異 質 性 の 証 拠 が 検 出 された 異 なる 系 群 が 存 在 すると, 毎 年 一 貫 して,9 海 区 西 部 域 に 存 在 するものではない ようである 可 能 性 として,9 海 区 西 部 域 でみられる 遺 伝 的 異 質 性 は,13 海 区 を 含 めた 9 海 区 東 部 域 に 主 として 分 布 しているO 系 群 と 仮 説 的 W 系 群 が 混 合 しているというシナリオ 15

16 を 反 映 していることが 考 えられる JARPN II 予 備 調 査 によって,W 系 群 のいろいろな 仮 説 をより 明 確 に 区 別 するには,8,9,それに 場 合 によっては 13 海 区 ( 目 的 の c を 参 照 ) から さらに 遺 伝 子 標 本 を 採 集 する 必 要 があることが 分 かった 調 査 の 結 果 によって,IST の 適 用 にもっとも 適 したシナリオを 選 ぶことができるようになる b) 7 海 区 におけるJ 系 群 らしい 個 体 の 出 現 の 系 統 だったモニタリングと 地 理 的 時 期 的 出 現 動 態 の 見 極 め 今 後, 沿 岸 捕 鯨 が 適 切 に 管 理 されるためには,7 海 区 におけるJ 系 群 らしい 個 体 の 存 在 を 調 べる 必 要 がある 出 現 の 頻 度, 海 域 及 び 時 期 を 系 統 だったモニタリングによって 調 べる その 結 果 は, 将 来 の 沿 岸 捕 鯨 管 理 に 必 要 である c) 12 及 び 13 海 区 のミンククジラの 系 群 識 別 12 及 び 13 海 区 は, 調 査 対 象 として 重 要 な 海 域 となる 可 能 性 をもっている 13 海 区 につ いての 理 論 的 根 拠 は a) と 同 様 だが, 摂 餌 生 態 調 査 の 対 象 海 域 にはなっていないことに 留 意 されたい 他 の 海 区 における 摂 餌 生 態 調 査 が 完 了 したのち, 時 間 的 な 余 裕 と 実 際 に 船 団 を 配 置 する 際 の 実 行 性 を 考 慮 して,この 海 区 で 系 群 構 造 解 明 のために 調 査 を 実 施 する 場 合 も ある これらの 海 区 では, 系 群 構 造 に 関 して 限 られた 情 報 しかないため, 調 査 はたいへん 重 要 である O 系 群 とJ 系 群 の 個 体 は,オホーツク 海 の 南 部 域 (11 海 区 ) でみられるが, 北 部 域 (12 海 区 ) でも 存 在 する 可 能 性 がある J 系 群 やO 系 群 その 他 の 仮 説 的 系 群 がこの 海 区 に 存 在 するのか 調 べるとしたら,その 出 現 頻 度 と 混 合 率 を 調 べることが 重 要 である 調 査 の 結 果 によって,IST の 適 用 にもっとも 適 したシナリオを 選 ぶことができるようになるからであ る ロシア 連 邦 から 許 可 が 得 られた 場 合 は,12 海 区 でミンククジラの 標 本 を 採 集 する 許 可 が 得 られたとしても,ミンククジラの 総 標 本 頭 数 は 変 わらないことに 留 意 されたい 標 本 採 集 の 許 可 が 下 りない 場 合, 代 替 案 として,これまた 許 可 されればの 話 だが,バイオプ シー サンプルを 採 集 する ii) ニタリクジラ 2000 年 と 2001 年 の JARPN II 予 備 調 査 で,1 海 区 内 のこれまでの 調 査 ではカバーしていな かった 部 分 を 調 査 したが, 東 経 180 度 以 西 の 海 域 でまだ 調 べるべき 未 調 査 の 部 分 があり, この 海 域 を 調 べる 努 力 をすべきである 一 方, 予 備 調 査 にもとづいた 遺 伝 分 析 の 結 果, 最 近 の JARPN II の 標 本 と 過 去 の 小 笠 原 からの 標 本 とのあいだに 弱 いミトコンドリア DNA 異 質 性 があることが 判 明 した 同 じ 海 域 からさらに 標 本 を 採 集 して,この 異 質 性 を 検 証 すべ きである この 調 査 の 結 果 がニタリクジラの IST 適 用 に 大 きく 貢 献 することはまちがいな い iii) イワシクジラ イワシクジラの 標 本 は, 主 として 摂 餌 生 態 調 査 を 目 的 として 採 集 する 北 太 平 洋 のイワ シクジラについては, 包 括 的 評 価 はまだ 実 施 されておらず, 系 群 構 造 についてはほとんど 分 かっていない 系 群 構 造 のデータを 収 集 できれば,この 種 の 将 来 の 包 括 的 評 価 に 役 立 つ 第 一 歩 として, 最 近 の 分 子 遺 伝 学 的 手 法 を 用 いてイワシクジラの 遺 伝 的 多 様 度 を 推 定 し, 他 の 海 域 のものと 比 較 する iv) マッコウクジラ マッコウクジラの 標 本 は, 主 として 摂 餌 生 態 の 調 査 を 目 的 として 採 集 する IWC 科 学 小 委 員 会 は, 北 太 平 洋 のマッコウクジラの 包 括 的 評 価 を 開 始 するための 予 備 討 議 を 実 施 して いる 系 群 構 造 のデータが 入 手 できれば,この 種 の 将 来 の 包 括 的 評 価 に 貢 献 することにな 16

17 る V. 調 査 計 画 1. 調 査 海 域 北 太 平 洋 西 部 には, 数 多 くのフロント 及 び 水 塊 がある ( 図 1) もっとも 強 い 亜 熱 帯 ジャ イアの 西 部 境 界 海 流 の 一 つである 黒 潮 は,フィリピンの 沖 合 から 北 に 向 かって 日 本 の 沖 合 へと 流 れる, 暖 かい 塩 分 の 多 い 流 れで, 日 本 の 太 平 洋 側 で 黒 潮 続 流 として 東 に 向 かう 一 方, 親 潮 は 千 島 列 島 に 沿 って 南 に 向 かう 冷 たい 塩 分 の 少 ない 流 れで, 日 本 の 北 部 で 二 つの 支 流 に 分 かれる 黒 潮 と 親 潮 は 東 に 流 れ, 黒 潮 続 流 と 日 本 の 東 の 沖 合 の 親 潮 とのあいだの 海 域 は, 通 常, 黒 潮 フロント- 親 潮 フロント 間 の 海 域 もしくは 移 行 領 域 と 呼 ばれている 図 1 北 太 平 洋 西 部 の 海 流 とフロントの 概 略 図 (Yasuda et al., 1996; Endo, 2000 の 修 正 版 ) SC: 宗 谷 海 流, TW: 津 軽 暖 流,O1: 親 潮 の 第 一 分 枝,O2: 親 潮 の 第 二 分 枝,WCR: 暖 水 塊,CCR: 冷 水 塊,KF: 黒 潮 前 線 調 査 海 域 は 親 潮 と 黒 潮 並 びにそのあいだの 移 行 領 域 ( 図 2) をカバーしており, 本 州 北 部 の 東, 北 緯 35 度 の 北, 東 経 170 度 の 西, 北 海 道 の 南 になる ( 北 太 平 洋 ミンククジラ 管 理 に ついては 7,8 及 び 9 海 区 ) JARPN II の 本 格 調 査 の 海 域 は, 日 本 の 漁 業 者 が 漁 獲 している 魚 類 資 源 をカバーするため, 東 経 170 度 まで 延 長 される 特 にサンマは, 秋 に 日 本 の 漁 場 に 加 入 する 直 前 まで ( 図 3), 夏 期 は 8 及 び 9 海 区 に 分 布 している ミンククジラの 系 群 構 造 については, 異 なる 系 群 が 存 在 するのか,8 及 び 9 海 区 の 調 査 が 重 要 となる また,7 海 区 は,J 系 群 の 出 現 状 況 を 見 極 めるために 重 要 である 17

18 1 1 図 2. JARPN II の 本 格 調 査 海 域 図 3. 漁 期 前 (6-7 月 ) のサンマの 分 布 及 び 日 本 の 漁 場 への 加 入 ( 東 北 海 区 水 産 研 究 所 のホームページより) 円 の 大 きさは 流 し 網 調 査 で 漁 獲 されたサンマの 尾 数 に 対 応 し ている (xは 漁 獲 なし) 2. 調 査 の 継 続 期 間 及 び 時 期 調 査 海 域 の 浮 魚 漁 業 資 源 は, 魚 種 交 替 と 呼 ばれる 過 程 によってこの 100 年 間 に 大 変 動 をみせている (Wada, 1997) もっとも 豊 度 の 高 い 種 が,マイワシ,サンマ 及 びカタクチイ ワシ,マサバ,そして 再 びマイワシという 順 序 に,10 年 から 20 年 周 期 で 取 って 代 わられて いる 現 在 ではカタクチイワシが 優 勢 だが ( 図 4 と 付 録 3 の 図 1),この 状 況 は 10 年 ほどま えから 始 まっており,あと 数 年 でマサバと 交 替 する 可 能 性 はある この 魚 種 交 替 過 程 をモニターするため, 期 間 を 特 に 設 定 しないで 調 査 を 続 け,6 年 ごとに IWC 科 学 小 委 員 会 あるいは 別 の 組 織 もしくは 双 方 によって 包 括 的 なレビューを 実 施 する 本 計 画 では, 漁 期 前 半 (3 月 から 6 月 ) と 後 半 (7 月 から 10 月 ) を 2 年 で 調 査 するので,2 年 間 のデータをワ ンセットとして 考 える 調 査 結 果 の 変 動 を 検 分 するには, 少 なくとも 3 セットのデータが 必 要 となるため, 包 括 的 レビューを 6 年 ごとに 実 施 する 計 画 である JARPN も,2000 年 と 2001 年 の JARPN II 予 備 調 査 も, 実 質 的 には 5 月 半 ばから 9 月 半 ば までの 4 ヶ 月 しか 調 査 していない 晩 秋 から 初 春 までの 残 りの 期 間 は, 日 新 丸 調 査 船 団 が 18

19 使 えなかったためである Multspec モデルによる 予 備 推 定 では, 捕 食 者 と 餌 生 物 の 分 布 域 が 重 なるため, 日 新 丸 船 団 が 調 査 した 期 間 以 外 の 季 節 にミンククジラが 摂 餌 するかどうかと いう 点 が,たいへん 重 要 になってくる ( 付 録 4) 鯨 類 と 漁 業 とのきびしい 競 合 があると 思 われる 沿 岸 域 で, 小 型 キャッチャー ボートを 使 った 2 年 間 の 予 備 調 査 がその 季 節 に 計 画 されるのはそのためである 最 初 の 2 年 間 の 調 査 期 間 は 以 下 のとおりとなる 2002 年 の 調 査 は,6 月 から 10 月 まで, 漁 期 後 半 に 実 施 する 小 型 キャッチャー ボートは,9 月 と 10 月 におもに 7N 海 区 を 調 査 す る 2003 年 の 調 査 は,4 月 から 8 月 の 漁 期 前 半 に 実 施 し, 小 型 キャッチャー ボートは,4 月 と 5 月 に 7MI 海 区 と 7SI 海 区 を 調 査 する 最 初 の 2 年 間 が 終 了 後, 小 型 キャッチャー ボ ートを 使 った 標 本 採 集 の 実 行 可 能 性 について 評 価 する あとは,6 年 間 の 包 括 的 レビューま で 基 本 的 には 同 じパターンを 3 回 繰 り 返 すことになる Catch in ton (Pilchard) 5,000,000 4,500,000 4,000,000 3,500,000 3,000,000 2,500,000 2,000,000 1,500,000 1,000, ,000 0 Pilchard Anchovy , , , , , , , , ,000 50,000 0 Catch in ton (Anchovy) Catch in ton (Mackerels) 1,800,000 1,600,000 1,400,000 1,200,000 1,000, , , , ,000 0 Mackerels Saury Common squid , , , , , , , ,000 0 Catch in ton (Others) 図 4. 日 本 の 主 要 小 型 遠 洋 魚 類 の 商 業 漁 獲 高 (after Yatsu et al., 2001) サバは 主 とし てマサバ (Scomber japonicus) である 3. 対 象 鯨 種 及 び 標 本 頭 数 JARPN II 本 格 調 査 では 特 別 許 可 のもと,ミンククジラを 150 頭 ( 事 実 上 のO 系 群 と 仮 説 的 W 系 群 ),ニタリクジラを 50 頭 ( 北 太 平 洋 西 部 系 群 ),イワシクジラを 50 頭 (アジア 系 群 ),それにマッコウクジラを 10 頭 ( 西 部 海 区 系 群 ), 毎 年, 採 集 する ミンククジラ 150 頭 のうち 50 頭 は,これまでの 調 査 の 時 間 的 地 理 的 空 隙 を 埋 めるため, 小 型 キャッチャー ボートによって 採 集 する イワシクジラを 新 たに 標 本 に 加 えたが,これは,ちょうど 日 本 19

20 の 漁 場 に 加 入 してくるサンマなどの 漁 業 資 源 を 大 量 に 消 費 すると 考 えられるからである これら 対 象 鯨 種 の 資 源 量 は 豊 富 で ( 付 録 1), 持 続 可 能 な 捕 獲 対 象 にしても 問 題 ない さら に, 沿 岸 の 商 業 漁 業 によって 入 手 するツチクジラ,コビレゴンドウ 及 びイシイルカの 標 本 も, 調 査 の 対 象 に 含 まれる (1) 対 象 鯨 種 JARPN (1994 年 から 99 年 ) と JARPN II 予 備 調 査 (2000 年 から 2001 年 ) によって,ミン ククジラは 7 海 区 の 沿 岸 域 並 びに 8 及 び 9 海 区 の 北 の 沖 合 に 分 布 していることが 分 かった 餌 は,オキアミ 並 びにカタクチイワシ,サンマ,スケトウダラなどの 集 群 性 魚 類 及 びスル メイカだが,どれも 日 本 の 沿 岸 漁 業 の 主 要 な 対 象 種 である 鯨 類 と 漁 業 との 競 合 関 係 につ いては,ミンククジラとの 競 合 がもっとも 激 しいようである JARPN II 本 格 調 査 の 主 要 対 象 鯨 種 はミンククジラとすべきである ただし, 晩 秋 から 初 春 までの 期 間 は, 日 新 丸 調 査 船 団 が 使 えなかったため,JARPN と JARPN II 予 備 調 査 ではカバーしていない また, 大 陸 棚 上 の 沿 岸 域 は, 日 新 丸 調 査 船 団 では 小 回 りがきかないため, 調 査 されていない したが って JARPN II の 本 格 調 査 では, 摂 餌 生 態 のための 調 査 は, 小 型 キャッチャー ボートを 使 って 実 施 する ニタリクジラは JARPN では 対 象 種 でなかったが,JARPN II 予 備 調 査 では 7 海 区 の 南 の 沖 合 に 密 集 して 分 布 しているのが 確 認 された おもな 餌 はオキアミとカタクチイワシである 前 者 が 漁 期 前 半, 後 者 が 漁 期 後 半 の 主 要 な 餌 生 物 だったが, 漁 期 の 前 半 後 半 はそれぞれ 別 個 の 年 に 調 査 された ニタリクジラもミンククジラ 同 様,オキアミと 集 群 性 魚 類 を 食 す ることが 知 られている 本 格 的 JARPN II では,より 広 範 な 海 域 からニタリクジラを 採 集 す る イワシクジラも,オキアミと 集 群 性 魚 類 を 食 することが 知 られているが, 日 本 の 太 平 洋 沖 では,オキアミ,カタクチイワシ,マサバ,サンマ 及 びイカ 類 を 食 している (Nemoto, 1959) 北 太 平 洋 北 部 域 では,カイアシを 餌 にしている (Nemoto, 1962) 商 業 的 捕 獲 が 1976 年 に 禁 止 されたため,イワシクジラ 資 源 は 増 加 したように 思 われる JARPN と JARPN II 予 備 調 査 で 得 られた 絶 対 豊 度 及 び 相 対 豊 度 は,どちらも 過 去 の 調 査 より 高 くなっている 餌 生 物 組 成 に 関 する 情 報 には, 標 本 が 必 要 で, 夏 期 にサンマ 加 入 群 が 分 布 している 8 及 び 9 海 区 の 標 本 が 特 に 必 要 である マッコウクジラは,2000 年 と 2001 年 に 予 備 調 査 として 捕 獲 された 総 捕 獲 数 は 13 頭 に すぎないが, 調 査 域 全 体 に 日 常 的 にみられ,JARPN 調 査 と 同 様, 数 としてはマッコウクジ ラがもっとも 豊 富 で 全 調 査 域 に 分 布 していた 餌 は, 各 種 の 深 海 性 イカ 類 である (Tamura et al., 2002) 胃 の 中 にみられた 上 層 に 分 布 するイカ 類 や 夜 間 に 表 層 に 移 動 するものは, Gonatopsis borealis の 類 を 除 いて 比 較 的 少 なかった 胃 の 中 から,イカ 釣 り 漁 船 のおもな 対 象 となるアカイカ (Ommastrephes bartrami) もいくつかしか 発 見 されなかったが,これは, 近 年,アカイカの 豊 度 が 極 端 に 低 くなっていることも 理 由 の 一 つである JARPN II の 本 格 的 調 査 の 一 環 としてマッコウクジラを 残 しておくべきか 否 かについては, Ecosim とともに Ecopath を 用 いて 検 討 した (Okamura et al., 2002) ほとんどのテスト ラ ンで,ミンククジラを 除 いた 場 合 と 同 様,マッコウクジラを 除 くと 餌 生 物 種 に 影 響 が 出 た ただし, 結 果 は 入 力 した 深 海 性 イカ 類 とその 餌 及 び 捕 食 者 のパラメーターに 大 きく 左 右 さ れた 深 海 性 イカ 類 については,マッコウクジラが 大 々 的 に 消 費 していることから 考 えて, 北 太 平 洋 西 部 に 巨 大 なバイオマスが 存 在 するのかもしれないが,その 生 態 系 ニッチについ てはほとんど 分 かっていない また,マッコウクジラが 表 層 の 生 態 系 に 関 係 しているのか どうかという 興 味 深 い 問 題 も,まだ 解 明 されていない マッコウクジラはバイオマスが 大 20

21 きいため,JARPN II の 本 格 的 調 査 対 象 に 残 されることが 望 ましい また, 深 海 性 イカ 類 の 生 態 学 調 査 を 近 い 将 来, 実 施 すべきである (2) 標 本 頭 数 1994 年 から 99 年 の JARPN の 調 査 で, 北 太 平 洋 西 部 のミンククジラの 餌 生 物 種 には, 地 理 的 季 節 的 変 動 があることが 分 かった JARPN II 予 備 調 査 では,ある 程 度 の 精 度 ( 変 動 係 数 C.V.=0.2) で 餌 生 物 消 費 量 を 推 定 するのに 必 要 な 標 本 頭 数 をノルウェー 方 式 を 用 いて 算 出 した (Government of Norway, 1992) JARPN II 本 格 調 査 にも 同 様 の 方 式 と 精 度 を 用 いた が,この 方 式 で 算 出 する 標 本 頭 数 は, 重 要 な 餌 生 物 種 の 消 費 量 を 推 定 するためのものであ る 日 新 丸 調 査 船 団 による 調 査 と 小 型 キャッチャー ボートによる 調 査 の 2 種 類 を 毎 年 実 施 する 前 者 は 全 調 査 域 (7,8 及 び 9 海 区 ) で 実 施 し, 後 者 については,7 海 区 の 沿 岸 域 のミ ンククジラのみを 対 象 とする そのため, 必 要 なミンククジラの 標 本 頭 数 は, 別 個 に 算 出 した ( 全 調 査 域 と 7 海 区 の 沿 岸 域 ) ニタリクジラとイワシクジラの 必 要 標 本 頭 数 は 調 査 域 全 体 として 算 出 した イワシクジラの 標 本 頭 数 算 出 のためのデータは, 商 業 捕 鯨 による 主 要 餌 生 物 組 成 (イカ 類, 魚 類 及 びオキアミ) と,JARPN II 予 備 調 査 で 調 べたニタリクジラの 平 均 胃 内 容 物 重 量 及 びその 標 準 偏 差 値 を 用 いた 結 果 は 付 録 5 に 示 した ミンククジラについては ( 全 調 査 域 ), 毎 年, 最 低 66 頭 から 138 頭 が 必 要 となる 他 の 年 と 比 べると 調 査 域 が 限 られていたため, 計 算 には,98 年 と 99 年 のデータは 入 れなかった 100 頭 が 維 持 されるべきである 7 海 区 の 沿 岸 域 のミンククジラについては, 毎 年, 最 低 26 頭 から 102 頭 が 必 要 だが,50 頭 とする 小 型 キャッチャー ボートによる 2 年 間 の 予 備 調 査 から 得 られる 新 しいデータ に 基 づいて, 標 本 頭 数 が 修 正 される 可 能 性 がある ニタリクジラ ( 全 調 査 域 ) については, 毎 年, 最 低 50 頭 が 必 要 となるが,この 推 定 値 の 精 度 を 上 げるため,より 多 くのデータが 入 手 可 能 となったのち, 再 計 算 をする イワシクジラ ( 全 調 査 域 ) については, 毎 年, 最 低 50 頭 が 必 要 となるが, 計 算 には 過 去 の 商 業 捕 鯨 データとニタリクジラの 胃 内 容 物 のデータを 用 いている この 推 定 値 の 精 度 を 上 げるには 新 しいデータが 必 要 で, 最 初 の 2 年 間 のあと, 蓄 積 した 新 しいデータを 用 いて 標 本 頭 数 を 再 計 算 する 汚 染 のための 調 査 については,POLLUTION 2000+に 関 するバルセロナでの 会 合 で, 鯨 類 の 汚 染 物 質 に 関 する 因 果 関 係 を 調 べるには,しっかりした 統 計 分 析 ができるよう, 比 較 す る 各 群 について 十 分 な 数 の 標 本 (なるべくn>30) を 得 られるかどうかが 肝 要 である 点 が 留 意 された (IWC, 1999a) この 標 本 頭 数 と 現 在 の 調 査 計 画 の 数 (ミンククジラ 150 頭,ニタリクジラ 50 頭,イワシ クジラ 50 頭 及 びマッコウクジラ 10 頭 ) とを 比 較 すると,JARPN II の 標 本 は, 汚 染 物 質 の 負 荷 量 の 時 間 的 地 理 的 変 動 をモニターするには 少 なすぎる 日 本 の 周 囲 における 海 洋 生 態 系 の 汚 染 をモニターするには, 長 期 にわたる 大 規 模 な 標 本 採 集 が 必 要 である したがっ て, 環 境 省 をはじめ, 大 学 を 含 む 他 の 多 数 の 機 関 が,そうした 多 彩 な 調 査 を 実 施 している 例 えば, 環 境 省 では, 主 として 北 太 平 洋 の 汚 染 物 質 をモニターすることを 目 的 に, 所 謂 イ カ ウォッチ というイカの 肝 臓 の 汚 染 物 質 負 荷 量 をモニターする 調 査 を 行 っている (Yamada et al., 1997) さらに 水 産 庁 が 魚 類 資 源 を 対 象 に 同 じような 調 査 をしている 21

22 JARPN II では, 鯨 類 と 海 洋 生 態 系 への 汚 染 の 影 響 をモニターするための 包 括 的 なモニタ リング 及 び 評 価 システムを 構 築 することが, 環 境 関 連 調 査 の 主 眼 となっている したがっ て 少 なくとも 現 時 点 では,この 目 的 のための 標 本 頭 数 に 関 しては, 最 終 的 な 結 論 は 出 てい ない できるだけ 大 きな 標 本 頭 数 を 用 いるのが 望 ましいが,より 多 くの 情 報 が 入 手 できれ ば 将 来 的 には, 汚 染 関 連 調 査 に 適 切 な 標 本 頭 数 が 判 定 できるようになるかもしれない 遺 伝 関 係 の 調 査 に 必 要 な 標 本 頭 数 については, 仮 説 的 系 群 との 遺 伝 的 差 異 の 度 合 いと, そういった 差 異 を 検 知 する 遺 伝 的 手 法 の 解 像 度 によるのが 一 般 的 である ここで 提 案 して いるのと 同 じような 標 本 頭 数 を 勧 告 したワークショップがいくつかある 例 えば, 鯨 類 資 源 の 遺 伝 分 析 のためのワークショップ では, 各 資 源 群 より 20 頭 から 50 頭 の 標 本 頭 数 と することが 望 ましく,なおかつ 標 本 は 調 査 域 全 体 より 採 集 すべきである としている (Hoelzel, 1991) また, セミクジラの 包 括 的 評 価 についての 特 別 会 議 も, 最 低 でも 20 ~50 頭 から 標 本 を 採 集 すべきである と 提 案 している (IWC, 1999c) 最 後 に, 標 本 頭 数 は, 主 として 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 の 調 査 という 目 的 にもとづいて 決 め られたことにも 留 意 されたい 限 られた 枠 組 みの 中 で,ほかの 目 的 のためにできるだけ 効 果 的 に 標 本 やデータを 用 いるつもりである 結 論 としては, 必 要 な 標 本 頭 数 は, 調 査 目 的 と 方 法 によって 異 なるものの,ヒゲクジラ の 餌 消 費 量 を 推 定 するのに 必 要 な 標 本 頭 数 を 採 用 した 即 ち,ミンククジラ 150 頭,ニタ リクジラ 50 頭,そしてイワシクジラ 50 頭 である マッコウクジラの 標 本 頭 数 は, 予 備 調 査 と 同 様 である (10 頭 ) (3) 採 集 方 法 クジラの 標 本 採 集 は,JARPN で 用 いた 無 作 為 抽 出 法 を 使 う JARPN II 予 備 調 査 では, 母 ニタリクジラとともに 9 頭 の 仔 鯨 が 採 集 された 摂 餌 生 態 調 査 として,これらの 胃 内 容 物 を 調 べたところ, 母 鯨 は 他 の 個 体 と 同 じで, 仔 鯨 はミルクし かなかった したがって, 仔 鯨 の 摂 餌 生 態 の 調 査 標 本 としての 価 値 は 相 対 的 に 低 く,その 一 方 で, 遺 伝 学 的 分 析 の 対 象 からも 外 されている そのため, 本 格 調 査 では, 母 鯨 と 仔 鯨 のペアは, 標 本 対 象 にしない また,マッコウクジラについては, 調 査 母 船 の 日 新 丸 の 収 容 力 が 限 られているため, 体 長 10 メートル 未 満 のものに 限 定 される 4. 調 査 船 鯨 類 調 査 船 団 は, 目 視 調 査 専 門 の 第 二 共 新 丸, 目 視 と 採 集 を 行 う 第 一 京 丸, 第 二 十 五 利 丸, 勇 新 丸 の 3 隻 より 成 り, 日 新 丸 が 調 査 母 船 の 役 目 を 果 たす 餌 生 物 種 の 調 査 は, 高 性 能 音 響 調 査 装 置 を 備 えた, 新 型 のトロール 船 タイプの 調 査 船 である 俊 鷹 丸 が 実 施 する 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 に 関 する 調 査 については,これらの 調 査 船 全 てを 協 調 して 運 行 させる 必 要 がある 以 上 に 加 えて, 春 期 と 秋 期 には,7 海 区 の 沿 岸 域 におけるミンククジラの 採 集 船 として 3 隻 の 小 型 キャッチャー ボートが 用 いられる また,これらの 調 査 は, 餌 生 物 種 の 調 査 と いっしょに 実 施 される 各 キャッチャー ボートに 研 究 者 が 1 名 乗 船 し,データと 標 本 の 収 集 を 行 う 陸 上 基 地 にさらに 2 名 が 配 置 される 5. 非 致 死 的 調 査 目 視 調 査 専 門 の 調 査 船 ( 第 二 共 新 丸 ) が 調 査 域 で, 鯨 類 の 分 布 及 び 密 度 に 関 する 情 報 収 22

23 集 と,バイオプシー サンプリング 及 び 海 洋 学 的 調 査 を 行 う 海 洋 学 的 調 査 については, 俊 鷹 丸 でも 実 施 する 6. 調 査 研 究 機 関 (1) 遠 洋 水 産 研 究 所 (NRIFSF) や 中 央 水 産 研 究 所 (NRIFS) などの, 独 立 行 政 法 人 水 産 総 合 研 究 センター (FRA) 所 属 の 研 究 所 (2) 日 本 鯨 類 研 究 所 (ICR) (3) その 他 の 研 究 機 関 7. 外 国 人 科 学 者 の 参 加 日 本 国 政 府 が 設 定 した 資 格 要 件 を 満 たしていれば, 外 国 人 科 学 者, 特 に 近 隣 諸 国 からの 科 学 者 の 参 加 を 歓 迎 する 資 格 要 件 は,JARPN と 同 様 である VI. 調 査 方 法 調 査 方 法 は, 基 本 的 には 2000 年 と 2001 年 に 実 施 された 予 備 調 査 を 踏 襲 したものとなる が,おもな 違 いは, 小 型 キャッチャー ボートによるミンククジラ 50 頭 が 加 わり,イワシ クジラが 調 査 対 象 に 入 れられ, 摂 餌 生 態 と 生 態 系 の 調 査 について, 調 査 海 域 が 東 に 延 長 さ れて 層 化 される 点 である IWC 科 学 小 委 員 会 や 他 の 機 関 によるレビューのあと, 調 査 方 法 が 変 更 されることもある 1. 摂 餌 生 態 及 び 生 態 系 調 査 標 本 採 集 にあたっては, 性 別 大 きさで 選 別 はしないが,マッコウクジラのオスは 重 す ぎて 日 新 丸 に 引 き 上 げられないため 除 外 し,また, 母 鯨 と 仔 鯨 のペアも 採 集 されない 採 集 されたクジラは JARPN のときと 同 様 の 方 法 で 測 定 される 胃 内 容 物 は, 餌 生 物 種 ごとに 数, 重 量 並 びに 体 長 についてノルウェー 方 式 に 則 って 測 定 する (Haug et al., 1995b) 完 全 に 消 化 されている 餌 については, 硬 組 織 ( 魚 類 は 耳 石,イカ 類 はクチバシ) を 用 いて 種 を 特 定 し, 体 長 を 推 定 する 以 上 に 加 えて,3 隻 の 小 型 キャッチャー ボートが 調 査 海 域 の 時 間 的 地 理 的 空 隙 ( 即 ち, 春 期 と 秋 期 の 7 海 区 の 沿 岸 域 ) を 埋 めるために 用 いられる キャッチャー ボートは, 陸 上 基 地 ( 北 海 道 では 釧 路, 三 陸 では 鮎 川 ) から 半 径 およそ 50 海 里 内 の 設 定 された 海 域 で 標 本 採 集 をするが, 春 と 秋 には,これら 海 域 では 盛 んに 漁 業 が 行 われている JARPN II のこの 調 査 については, 漁 業 と 鯨 類 との 直 接 的 競 合 に 関 する 情 報 を 集 めることが 目 的 となってい るため, 操 業 中 の 漁 船 に 接 近 して 標 本 採 集 をする 原 則 として, 標 本 は 陸 上 基 地 に 移 動 し, 2 名 の 研 究 者 がデータ 及 び 標 本 収 集 を 行 う 全 ての 船 舶 は, 毎 日, 帰 港 する 鯨 類 及 び 餌 生 物 の 並 行 調 査 は, 鯨 類 と 餌 生 物 の 標 本 を 時 間 的 空 間 的 にできるかぎり 同 時 に 採 集 するよう 実 施 される 餌 生 物 種 の 標 本 調 査 は,トロール 船 タイプの 調 査 船 である 俊 鷹 丸 にて 実 施 する 高 性 能 音 響 調 査 装 置 を 備 えた 目 視 調 査 専 門 の 第 二 共 新 丸 が 補 填 調 査 をする 水 深 による 餌 生 物 種 の 分 布 と 豊 度 はエコー 積 分 器 を 使 って 推 定 する 計 量 魚 探 に 記 録 された 反 応 は, 中 層 トロール 網, 流 し 網 あるいはイカ 釣 りなどを 用 いて 餌 生 物 種 を 特 定 する 採 集 した 標 本 は 種 ごとに 分 けて, 重 さを 測 る 一 回 ごとに, 主 な 餌 生 物 種 から 100 ほどの 標 本 を 無 作 為 に 抽 出 して,センチの 単 位 まで 体 長 を 測 定 する また, 餌 生 物 を 10 匹 調 べ, 胃 内 容 物 を 含 めた 生 物 学 的 測 定 を 実 施 する 冷 凍 したおもな 餌 生 物 種 の 標 本 を 用 いて,エネルギー 密 度 分 析 を 行 い, 消 化 された 胃 内 容 物 から 硬 組 織 を 取 り 出 し, 種 を 特 定 して 体 長 を 推 定 する 23

24 (1) 鯨 類 による 餌 生 物 消 費 鯨 類 の 一 日 当 たりの 餌 生 物 消 費 量 は, 二 つの 方 法 を 用 いて 推 定 する 一 つは 標 準 的 な 代 謝 率 にもとづいた 間 接 的 な 方 法 で,もう 一 つは, 一 日 の 胃 内 容 物 の 時 間 的 重 量 の 変 化 にも とづく 直 接 的 な 方 法 である 前 者 については, 当 面, 過 去 の 研 究 から 得 た 生 理 的 パラメー ターを 用 いる ( 例 えば Lockyer, 1981; Folkow et al., 2000; Tamura and Fujise, 2000b) 餌 生 物 のエネルギー 密 度 については 文 献 と 調 査 中 に 収 集 した 標 本 から 推 定 する 後 者 を 実 施 する にあたって 必 要 な 情 報 だが, 胃 からの 排 泄 速 度 については 当 面,Bushev (1986) その 他 の 研 究 に 拠 る ( 例 えば Tamura et al., 1997; Tamura and Fujise, 2000b) 鯨 類 による 餌 生 物 種 ごと の 季 節 的 消 費 量 については, 一 日 当 たりの 消 費 量, 餌 生 物 種 の 組 成 及 び 海 域 のクジラの 頭 数 より 推 定 する (2) 鯨 類 の 餌 生 物 の 嗜 好 性 餌 生 物 の 嗜 好 性 については, 狭 い 範 囲 における 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 にもとづいた, 鯨 類 の 胃 の 中 の 餌 生 物 組 成 と 海 中 の 餌 生 物 組 成 とを 比 較 して 推 定 する (Lindstrom and Haug, 印 刷 中 ) 鯨 類 と 餌 生 物 の 並 行 調 査 の 実 行 性 と 実 績 について, 予 備 調 査 で 評 価 したが, 大 き な 実 行 上 の 問 題 はなかった (Government of Japan, 2000 and 2001) ただし, 両 者 のタイミン グを 合 わせるには 二 つの 調 査 のあいだで 密 接 な 協 力 が 不 可 欠 である 調 査 海 域 はいくつかに 層 化 されているため, 餌 生 物 の 好 みを 推 定 するには 鯨 類 豊 度 の 高 い 層 やより 狭 い 海 域 を 使 う 調 査 は,より 狭 い 海 域 内 にジグザグのトラックラインを 設 定 し, 同 一 のトラックラインに 沿 って 一 週 間 以 内 に 実 施 する 消 化 された 胃 内 容 物 について は, 硬 組 織 を 用 いて, 餌 生 物 組 成 や 餌 生 物 の 体 長 を 推 定 する 海 中 の 餌 生 物 のバイオマス については, 音 響 調 査 で 推 定 し, 中 層 トロール,IKMT 及 びプランクトン ネットによる 調 査 と 突 き 合 わせる イカ 類 とサンマについては, 事 前 に 決 められた 定 点 からの 水 深 100 メ ートルから 表 層 までの 中 層 トロールによってバイオマスを 推 定 する 体 サイズについては, 漁 獲 したものを 直 接, 測 定 する 餌 生 物 の 嗜 好 性 は, 個 体 数 による 相 対 出 現 頻 度 と 個 体 数 の 二 つの 指 標 を 用 いて 表 す (Lindstrom et al., 1998) また, 海 洋 条 件, 餌 生 物 及 び 鯨 類 につ いてのデータは, 地 理 情 報 システム (GIS) を 使 って 詳 細 に 分 析 する 2. 鯨 類 及 び 海 洋 生 態 系 における 環 境 汚 染 物 質 のモニタリング 採 集 したクジラ 1 頭 ごとから 脂 皮, 肝 臓, 腎 臓, 筋 肉 その 他 の 組 織 の 組 織 標 本 並 びに 血 液 を 採 取 する また,クジラの 胃 の 中 にある 餌 生 物 並 びにトロールで 集 めたものからも 試 料 を 採 取 し,いずれも 有 機 塩 素 類 や 重 金 属 といった 汚 染 物 質 を 含 むか, 分 析 にかけられる さらに,オキアミなどの 低 次 栄 養 レベルの 生 物 の 汚 染 物 質 レベルについても 調 べる 海 水 及 び 大 気 中 の 汚 染 についても, 同 様 に 分 析 する 分 析 対 象 には, 重 金 属 (Fe, Mn, Zn, Cu, Pb, Cd 及 び Hg), 有 機 塩 素 類 (PCB, DDT, HCH, HCB 及 び CHL), 並 びにダイオキシン 関 連 の 化 学 物 質 (PCDD, PCDF 及 びコプラナー PCB) が 含 まれる 生 理 学 的 指 標 (バイオマーカー) については, 性 ホルモン,P450,AH 受 容 体 その 他 を 調 べる 有 機 塩 素 や 重 金 属 の 分 析 については, 以 前 の 報 告 書 に 述 べられた 方 法 でもって 実 施 する (Aono et al., 1997; Honda et al., 1982; Iwata et al., 1993; Tanabe et al., 1994; Tanabe, 1998; Kang et al., 1997) 性 ホルモンその 他 の 生 理 学 的 指 標 については, 標 準 的 な 分 析 方 法 を 用 いる ( 例 えば,Saito et al., 1986; Subramanian et al., 1987) 3. 系 群 構 造 系 群 構 造 は,JARPN で 用 いたのと 同 じ 方 法 で 調 べる 採 集 したクジラ 1 頭 ごとについて, 遺 伝 学 その 他 のバイオマーカーに 用 いる 試 料 やデータを 採 取 する 遺 伝 分 析 には, 体 内 組 24

25 織 とバイオプシー サンプルを 使 う また,アロザイム,ミトコンドリア DNA コントロー ル 領 域 の 塩 基 配 列 及 びマイクロサテライトを 使 って, 遺 伝 的 変 異 を 分 析 する 遺 伝 分 析 の 実 験 過 程 については,どれも 別 紙 にて 説 明 されている (Wada and Numachi, 1991; Goto and Pastene, 2000; Goto et al., 2001) ミンククジラのO 系 群 とW 系 群 の 問 題 に 関 しては, 比 較 するにあたっては 常 にJ 系 群 の クジラを 除 外 することという IWC 科 学 小 委 員 会 の 勧 告 にしたがって,データを 分 析 する (IWC, 2002) J 系 群 のものと 疑 われる 個 体 については, 遺 伝 的 基 準,バイオマーカー ( 例 えば 受 胎 日 や 汚 染 物 質 の 蓄 積 度 ) 並 びに 形 態 計 測 にもとづいて, 分 析 対 象 から 除 外 する 7 海 区 のO 系 群 とJ 系 群 の 混 合 率 は, 上 記 の 遺 伝 マーカーから 得 られる 対 立 遺 伝 子 とハプ ロタイプ 頻 度 にもとづいた 最 尤 法 (Kishino et al., 1994; Pastene et al., 1998) と, 他 の 独 立 した 生 物 的 生 態 的 マーカーとともにミトコンドリア DNA 配 列 を 用 いた 個 体 ごとの 判 定 の 二 つ の 方 法 を 用 いて 推 定 する 沖 合 域 において 仮 説 的 W 系 群 の 存 在 が 確 認 された 場 合 は, 遺 伝 マーカーを 使 ってO 系 群 とW 系 群 の 混 合 率 も 調 べる 4. その 他 本 調 査 計 画 では, 全 ての 鯨 類 の 目 視 記 録 を 集 める セミクジラ,シロナガスクジラ,ミ ンククジラ,イワシクジラ,ナガスクジラ 及 びマッコウクジラといった 鯨 類 を 観 察 する 目 視 記 録 のほか, 写 真 識 別, 鯨 類 の 行 動, 特 に 摂 餌 行 動 の 観 察 も 記 録 される また,XCTD,CTD 及 び EPCS を 使 って 海 洋 学 的 調 査 を 実 施 するが, 並 行 して 音 響 探 知 も 行 う こうした 装 置 を 使 って, 調 査 活 動 中 に 調 査 域 の 海 洋 学 的 条 件 についての 情 報 を 収 集 する VII. 生 態 系 モデリング 漁 業 管 理 における 生 態 系 モデルを 使 ったアプローチの 開 発 改 良 を 求 める 声 が 世 界 各 地 で 高 まっている 複 数 種 モデルにもとづいた 管 理 方 式 は, 現 行 の 単 一 種 管 理 方 式,RMP で すら 改 善 できる (Ulltang 1995) JARPN II 調 査 計 画 では,Ecopath (Christensen et al., 2000) や Multspec (Bogstad et al., 1997) といったモデルにもとづいて, 北 太 平 洋 西 部 に 適 した 生 態 系 モデルを 開 発 するが,この 二 つのモデルを 初 期 作 業 として 別 個 に 検 討 している ( 付 録 4 参 照 ) Ecopath モデルは, 対 象 となっている 生 態 系 のエネルギー フローを 例 証 するためのもの で, 漁 業 や 調 査 活 動 の 既 知 データを 使 って, 食 物 網 や 栄 養 構 造 を 構 築 する 役 に 立 つ,と 近 年, 認 識 されてきた 本 調 査 では, 捕 食 者 種 の 相 対 的 な 重 要 性 の 評 価,また, 第 一 段 階 で キイとなる 捕 食 者 とどうでもよいものとを 区 別 するのにこのモデルを 使 う 運 用 試 験 のあ とは, 漁 獲 率 と 環 境 の 変 化 をはじめとする 動 態 変 動 を 掴 んで 検 分 するために Ecosim と Ecospace も 使 う Ecosim は, 生 態 系 の 構 成 要 素 に 対 する 人 為 的 気 象 的 影 響 を 予 測 する 動 態 シミュレーション モデル,Ecospace のほうは, 空 間 的 平 衡 モデルで, 二 次 元 空 間 にお けるバイオマスと 漁 獲 分 布 を 予 測 する その 一 方 で,ノルウェーの 水 圏 生 態 系 で,ある 程 度 の 成 功 を 納 めている Multspec モデル の 構 築 も 試 みられる このモデルは, 魚 類 及 び 海 棲 哺 乳 類 の 種 ごとの 動 態 を 統 合 し, 直 接 的 な 相 互 作 用 を 及 ぼすいくつかの 群 に 焦 点 を 合 わせるものである Ecopath とは 違 い, 多 数 の 種 や 複 雑 な 食 物 網 を 含 めるには 困 難 があるが, 構 成 要 素 ごとの 資 源 動 態 を 詳 細 に 調 べる ことが 可 能 である 第 一 段 階 では,ミンククジラ,サンマ,カタクチイワシ 及 びオキアミ 25

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