日本感性工学会論文誌

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しのぶありはら
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1 J-STAGE Transactions of Japan Society of Kansei Engineering J-STAGE Advance Published Date: doi: /jjske.TJSKE-D Effects of Distance between Eyes and Eyebrows on the Facial Impression Tetsuya KATO*, Koichiro AOKI*, Toru SUGAHARA**, Chika MURAKAMI** and Masami MIYAZAKI** * Graduate School of Human Sciences, Waseda University, Mikajima, Tokorozawa-shi, Saitama , Japan ** Waseda University, Mikajima, Tokorozawa-shi, Saitama , Japan Abstract : We produced the average face by combining forty-one facial images of female college students in order to investigate how the facial impression changes depending on distance between eyes and eyebrows. Furthermore, we produced ten experiment samples by shortening or widening distance between them of the average face in five steps respectively. These images were presented individually to ninety college students, and they were asked to evaluate them using twenty adjective pairs. Consequently, the average face received high evaluations about likability-related impressions, while the faces with shorter distance between eyes and eyebrow got high evaluations about activity-related impressions. Moreover, two principal component ( degree of refinement and femininity ) were extracted as a result of principal component analysis to evaluation scores. It was found that degree of refinement was likely to be affected by the perceived size of the eyes, and femininity was defined by distance between eyes and eyebrow. Keywords : Distance of Eye and Eyebrow, Facial Impression, Average Face % 81% 75% 74% 71% 5 55% 51% 44% 2 43% 39% Received: / Accepted: Copyright 2015 All Rights Reserved.

2 早期公開 Advance Publication て真顔で写るように求めた 1人につき数枚の写真を作成したこれらの直線間の距離を測定し 10 等分した値を操作のその中から最も自然体と感じた写真を平均顔作成の試料とし基準 1 段階とした基準線から眉頭の位置を上下に 1 段た使用したカメラは SONY Cyber-shot DSC-W170であった階ずつ最大で 5 段階まで変化させ合計 10 個の試料を新たに作成した眉位置の加工は画像処理ソフト Adobe 社 2.2 平均顔の作成 Photoshop を用い平均顔から眉のシルエットを抜き取り試料画像に対して感性擬人化エージェントのための顔情報角度を変えずに水平移動させ違和感を感じさせないように処理システム Copyright 1998 情報処理振興事業協会 IPA 行った平均顔図 2 の試料 1 を基準に眉を目に 1 段階ずで開発された整合ツール 6 を使用し標準的な 3 次元顔形つ近づけた顔画像を試料段階ずつ離した顔画像を状モデル頂点総数 439 点 770 ポリゴンを整合させた試料 7 11 とした整合終了後平均化した顔を作成する平均顔作成ツール東京大学工学部電子情報工学科原島苗村研究室によって平均顔画像を合成した 7 また平均顔の内眼角線と基 2.4 評価手順作成した平均顔と目と眉の間隔を操作した顔画像に対し準線との距離を求め頭頂部からオトガイ点までの距離で除 SD 法による印象評価を実施した SD 法とはひとが色彩することにより全頭高に対する眼と眉の間隔比を算出した図形音楽絵画商品人物など広い範囲にわたる事象に対して抱く意味あるいはそのイメージを測定する方法目と眉の間隔の操作基準についてであり明るい暗いのような形容詞対を複数用いて試料ごとに目と眉の間隔を操作するため以下の基準を設対象の評価を行う被験者は本学の男女 90 名男性 43 名けた図 1 まず平均顔の画像上に両目の内眼角を通る女性 47 名であった被験者には A4 用紙に印刷された直線内眼角線と左右の眉頭を通る直線基準線を引い合計 11 枚の評価試料をランダムに提示しそれぞれについて 20 の形容詞対上品な下品な積極的な消極的な &'!!)-+,% 女性的な男性的な都会的な田舎的な大人っぽい &'!).",% 子供っぽい色気のある色気のない西洋的な東洋的な &'()*+,% 自然な不自然なあたたかい冷たい力強い弱々しい!"#$%&'()*!+,*"-!"#$%./#012&# '()*!012*"- 華やかな野暮ったい鋭い鈍い動的な静的な親しみやすい親しみにくい明るい暗い印象的な印象的図1 目と眉の間隔の操作基準でない爽やかな暑苦しい好きな嫌いな健康的な図2 実験に用いた試料

3 早期公開 Advance Publication 目と眉の間隔の違いが顔の印象に及ぼす影響病的なはっきりとしたぼんやりとしたによる評価を行うよう求めた形容詞対は男女の笑顔に対する印象を調査した先行研究 9 を参考に作成した顔画像を評価する上で適切と思われるものを選定した評価尺度の作成に際しては肯定的な印象の試料ほど評点が高くなるように形容詞対を配置し最小値が 2 最大値が 2 の 5 段階評価とした評価用紙への記入を行う際には他の試料と見比べたりせず 1 枚ずつ評価を行うよう教示を与えた評価時間や試料の観察方法に制限は設けなかった得られた回答のうち女性 1 名のデータに欠損値が見られたため後の分析から除外した男女 89 名の評点に対して主成分分析を行いそれぞれの評価試料について主成分得点を求めることで目と眉の間隔が異なる顔画像の印象平面を作成した 3. 結果 3.1 平均顔の目と眉の間隔比平均顔の全頭高に対する目と眉の間隔比はとなった同様に AIST 人体寸法データベースにおける女性青年層歳 204 名の頭頂内眼角距離の平均値 123.5mm から頭頂眉間距離の平均値 98mm を引き全頭高の平均値 228.9mm で除することで目と眉の間隔比を求めたところという値を得た以上より作成した平均顔の目と眉の間隔は日本人女性の平均的な計測値に対応するものと判断できるそこでこの図3 評価試料のプロフィール曲線平均顔画像を基準とし眉位置を上下に操作することで評価試料を作成したところ評価試料に対する形容詞対の評点の傾向は以下の 3 種類に分かれた 3.2 印象評価 1 平均顔で評点が高く目と眉が近づいたり離れたりする印象評価により得られた評点からプロフィール曲線を作ほど評点は低くなるあたたかい冷たい親しみや成した図 3 各形容詞対の評点を従属変数評価試料をすい親しみにくい好きな嫌いななど嗜好性に被験者内要因とする分散分析を行ったところすべての形容関する形容詞対が該当する詞対に関して評価試料の主効果が有意であった上品な 2 平均顔と目と眉の間隔を狭めた顔に対する評価は一定下品な F 10, , p<.01, 積極的な消極的なで間隔が広がるほど評点は低くなる都会的な田舎 F 10, , p<.01 女性的な男性的な F 10, , p<.01, 都会的な田舎的な F 10, , p<.01, 大人っぽい子供っぽい F 10, , p<.01, 色気のある色気のない F 10, , p<.01, 西洋的な東洋的な F 10, , p<.01, 自然な不自然な F 10, , p<.01, あたたかい冷たい F 10, , p<.01, 力強い弱々しい F 10, , p<.01, 華やかな野暮ったい F 10, , p<.01, 鋭い鈍い F 10, , p<.01, 動的な静的な F 10, , p<.01, 親しみやすい親しみにくい F 10, , p<.01, 明るい暗い F 10, , p<.01, 印象的な印象的でない F 10, , p<.01, 爽やかな暑苦しい F 10, , p<.01, 好きな嫌いな F 10, , p<.01, 健康的な病的な F 10, , p<.01, はっきりとしたぼんやりとした F 10, , p<.01 Bonferroni 法による多重比較を行った的な大人っぽい子供っぽい色気のある色気のないなど洗練性に関する形容詞対が該当する 3 目と眉の間隔が狭くなるほど評点が高く間隔が広がるにつれて評点は低くなる積極的な消極的な力強い弱々しい動的な静的ななど活動性に関する形容詞対が該当する 3.3 主成分分析表 1 と図 4 に主成分分析の結果を示す 10 の形容詞対華やかな野暮ったい鋭い鈍い動的な静的な親しみやすい親しみにくい明るい暗い印象的な印象的でない爽やかな暑苦しい好きな嫌いな健康的な病的なはっきりとしたぼんやりとしたに関しては評点に線形結合が見られたためこれらの変数を除外して分析を行った主成分の数についてはスクリープロット法を用いて固有値が 1 以上である第 2 主成分までを採用した都会的な色気

4 Advance Publication 4 1 Langlois & Roggman Ekman & Friesen

5 Advance Publication mm 24mm CG pdf/141119make2014.pdf pdf/141203hyouka2014.pdf 3 / A J79-A 2 pp pp pp PC FaceTool 8 SD 33 3 pp pp AIST Langlois, J. H., and Roggman, L. A.: Attractive faces are only average, Psychological Science, 1(2), pp , Ekman, P., and Friesen, W. V.: Facial action coding system (FACS): A technique for the measurement of facial action, Palo alto, Ca., Consulting Psychologists Press, 1978.

6 Advance Publication pp p Cunningham, M. R.: Measuring the physical attractiveness: Quasi-experiments on the sociobiology of female facial beauty, Journal of Perdonality and Social Psychology, 50(5), pp ,

日本感性工学会論文誌

日本感性工学会論文誌 Vol.16 No.5 pp.457-4632017 doi: 10.5057/jjske.TJSKE-D-17-00072 A Study to Investigate Influence of Consciousness When Wearing Various Clothes on Walking Hiroaki YOSHIDA*, Chikako OHSARA** and Masayoshi