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1 ( 金 ) 微生物 遺伝子染色体研究班 症例検討会解説

2 症例 1 64 歳女性 非代謝性肝硬変 肝細胞癌にて当院消化器内科 近医にてフォロー中 現病歴 5/2 より孫 (3 歳 7 カ月 ) が発熱 咳嗽出現 5/5 より娘と本人に咳嗽と 37 台の発熱が出現 5/9 咳嗽が続くため近医を受診. 胸写上明らかな異常陰影なく 咳止めなどで経過観察の指示を受けた. 5/10 倦怠感強く湿性咳嗽が出現したため 近医を再受診. 胸写上 前日にはみられなかった浸潤影が出現していたため入院となった. もともと血圧は 100mmHg 程度であったが 14 時には BP:80 台 16 時には BP:50 台と急激に低下. 呼吸状態も悪化したため当院へ救急搬送となった.

3 来院時身体所見 BT:36.5 PR:87/min RR:19/min BP:55/39mmHg SpO2:85~96%( リザーバーマスク 15L) 胸部 : 呼吸音両側下肺野で coarse crackle を聴取吸引にて血痰 + 腹部 : 膨満腹水 + 四肢 : ルート刺入部に明らかな感染兆候ー 既往歴 非代謝性肝硬変 肝細胞癌 30 歳時虫垂炎で ope 40 歳時肋膜炎 喀血 保存的加療 昭和 51 年 55 年に出産 その際に輸血を受けた 水泡音と呼ばれ ボコボコと表現される低調音. 呼気 吸気ともに聴取される. 気道内分泌物が呼吸により破壊することにより発生するため 肺炎など気道内分泌物の多い疾患で聴取される. 生活歴 アレルギー歴 特記なし

4 来院時血液検査所見 血算 凝固 線溶 WBC 7900 /μl PT Hb 7.5 g/dl PT-sec 14.7 sec Ht 22.8 % PT-% 51.4 % PLT /μl APTT Neutro 90.0 % APTT-sec 73.0 sec Lympho 4.2 % APTT-% 35.6 % Mono 5.6 % Fib mg/dl Eosino 0.1 % FDP 29.2 μg/ml Baso 0.1 % DDダイマー 15.1 μg/ml 血液ガス (O2 15Lマスク ) 生化学 ph TP 5.1 g/dl pco mmhg ALB 1.7 g/dl po mmhg UN 32.1 mg/dl HCO mmol/l Cre 1.33 mg/dl tco mmol/l T-Bil 1.8 mg/dl ABE -1.5 mmol/l Glu 111 mg/dl SBE -2.0 mmol/l AST 46 IU/l SBC 23.1 mmol/l ALT 34 IU/l LD 227 IU/l 炎症所見の軽度上昇 DIC の状態 呼吸性アルカローシスの状態 Na 121 meq/l K 4.3 meq/l Cl 92 meq/l CRP 1.8 mg/dl

5 来院時胸部 X 線 CT 所見 左肺野全体に透過性の低下 = 浸潤影を認め 右中肺野にも軽度の透過性の低下 = 浸潤影を認め 肺炎が疑われます

6 経過から 孫との接触歴があり 孫 ( 小児 ) からの感染? 飛沫感染による気道感染から肺炎を起こした Neutro:90.0% から ウイルス感染症は否定的? 成人市中肺炎における病原微生物を検索したい 追加検査としては 喀痰グラム染色 培養 尿中抗原 ( 肺炎球菌 レジオネラ ) ラピラン肺炎球菌 マイコプラズマ抗体 血液培養 プロカルシトニン インフルエンザウイルス抗原 遺伝子検査などなど

7 追加検査の結果 血液培養 2 セット 4/4 本陽性 吸引痰 M&J:P3 Geckler:5 血液培養 吸引痰ともに グラム陽性双球菌がみられました

8 追加検査の結果 尿中抗原 肺炎球菌 : 陽性 レジオネラ : 陰性 超急性期では偽陰性に 発症後数週間は陽性が持続 その他 インフルエンザ抗原 A( ー ) B( ー ) プロカルシトニン 2.38 ng/ml レジオネラ肺炎の原因の 40-50% を占める LP 血清 1 型しか検出しない 細菌性敗血症の診断および重症度判定の補助マーカー 腹水グラム染色 (-)

9 培養 ~ 同定 薬剤感受性結果 同定結果 Streptococcus pneumoniae 肺炎球菌の MIC ブレイクポイント PCG ( 非経口 ) (PSSP) 新基準 感性 S 中間 I 耐性 R 髄膜炎以外 髄膜炎

10 肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae 形態 病原性 グラム陽性双球菌連鎖は短い遠位端がやや尖ったランセット型 肺炎 中耳炎 髄膜炎 敗血症 膿胸などの化膿性炎症全肺炎の 10~30% が本菌による ( 細菌性肺炎の原因菌 No.1) 細菌学的診断 形態が特徴的なので グラム染色鏡検が有用 α 溶血 オプトヒン感受性 イヌリン発酵能 胆汁酸溶解試験 薬剤耐性菌ペニシリン耐性 (PRSP) マクロライド耐性 ニューキノロン耐性 選択薬 PSSP PCG ABPC( 髄膜炎の時は CTRX) PISP PRSP CTRX LVFX VCM 戸田新細菌学改訂 33 版

11 市中肺炎のまとめ 細菌性肺炎 肺炎球菌インフルエンザ菌モラキセラ or 非定型肺炎 レジオネラマイコプラズマクラミジア Β- ラクタム系マクロライド系 テトラサイクリン系 市中肺炎は 細菌性肺炎と非定型肺炎の大きく 2 つに分けられ 上に示すように 使用する抗菌薬が変わってきます. 塗抹検査や抗原検査 培養検査などを実施し 早期に起炎菌を確定することで 適切な抗菌薬治療に貢献することができます. 日本呼吸器学会 呼吸器感染症に関するガイドライン 成人市中肺炎診療ガイドラインを参照されてください

12 症例 2 HIV 陽性の 40 歳代男性 主訴 呼吸困難 現病歴 2009 年 6 月右頬部に帯状疱疹が出現.A 病院で抗ウイルス薬の投与を受けたが難治性であった 8 月頃から労作時の息切れを自覚. 咳嗽なし. 10 月上旬より 37 台の微熱が出現. 労作時の息切れも持続していた. 10/8 A 病院を受診. 胸部 X 線 CT で両肺にびまん性スリガラス影 右下肺野に結節影を認め 入院となった. 気管支鏡検査を施行され 気管支肺胞洗浄液のグロコット染色にてニューモシスチスカリニ肺炎を疑われ ST 合剤 12 錠 / 日内服開始. 呼吸不全に対して mpsl1000mg 投与開始. 10/9 B 病院に転送となった.

13 現病歴 : つづき 10/15 A 病院での気管支肺胞洗浄液培養で酵母様真菌が疑われる所見ありとの報告があり VRCZ 開始. この際に血液培養 2 セット採取された. 10/19 10/15 に採取された血液培養 2 セット中 2/4 本 ( 好気ボトルのみ ) が陽性となった. 来院時身体所見 BT:36.6 PR:86/min RR:27/min BP:120/80mmHg SpO2:96%(O 2 3L) 意識清明見当識障害なし 胸部 : 呼吸音左背側上肺 右背側下肺に fine crackle 既往歴 27 歳急性 B 型肝炎梅毒 生活歴 飲酒 喫煙なし 粉塵の吸入歴なし 撚髪音と呼ばれ パチパチと表現される高調音. 吸気終末に下肺野 特に肺底区で多く聴取されます. 特発性間質性肺炎で高率に聴取されます.

14 血液検査所見 血算 凝固 線溶 生化学 WBC 2400 /μl PT TP 7.2 g/dl Hb 13.0 g/dl PT-sec 12.4 sec ALB 2.8 g/dl Ht 38.5 % PT-% 90.4 % UN 13.7 mg/dl PLT /μl APTT Cre 0.59 mg/dl Neutro 77.6 % APTT-sec 32.8 sec T-Bil 0.4 mg/dl Lympho 19.5 % APTT-% % Glu 268 mg/dl Mono 2.1 % Fib mg/dl AST 50 IU/l Eosino 0.4 % FDP 5.8 μg/ml ALT 61 IU/l Baso 0.4 % DD ダイマー 1.24 μg/ml LD 319 IU/l ウイルス感染症 免疫血清 K 3.8 meq/l CMV pp65 抗原 陽性 RPR 70.0 Cl 104 meq/l 3/35000 TPHA 3400 CRP 2.52 mg/dl HIV 抗原抗体 705 S/CO トキソプラズマIgG 3 HIV-WB 陽性 QFT-2G 陰性 炎症所見の軽度上昇 T 細胞サブセット β-dグルカン pg/ml CMV HIV 陽性 CD4 7.1 (65/μl) 梅毒の既往 RPR THPA 陽性 CD % 肝炎の既往 肝胆道系酵素の上昇 β-dグルカンの著明な上昇

15 来院時胸部 X 線 CT 所見 両肺にびまん性のスリガラス影を認め 右下肺野に結節影を認めます

16 検査所見 10/8 気管支肺胞洗浄液グロコット染色所見 10/19 血液培養グラム染色所見 ニューモシスチス カリニ? 400 以前は原虫に分類されていましたが 現在はニューモシスチス イロヴェチと呼ばれ 真菌に分類されています /15 採取の 2 セット 2/4 本 ( 好気ボトルのみ ) が陽性 酵母様真菌?

17 経過から HIV 陽性患者 = 免疫不全状態である 画像上の両肺野びまん性スリガラス影はグロコット染色所見からニューモシスチス肺炎? 血液培養のグラム染色所見は酵母様真菌? 画像上の右下肺野に結節影は何? (r/o MAC 結核 真菌感染 ) 追加検査として カンジダ抗原 アスペルギルス抗原 クリプトコッカス抗原 血液培養検体の墨汁染色 喀痰グラム染色 墨汁染色 抗酸菌染色 培養 などなど

18 追加検査の結果 血清学的検査 一般細菌検査 カンジダ抗原 0.00(-) アスペルギルス抗原 0.20(-) クリプトコッカス抗原 512 喀痰 M&J:M2 抗酸菌検査 喀痰チール ネールゼン染色 (-) 結核菌 PCR (-) 非定型抗酸菌 PCR (-) Geckler:1 GPC3+ GNR1+ 扁平上皮 4+ 培養では常在菌のみ

19 β-d グルカン 測定意義 深在性真菌症の早期診断 深在性カンジダ症 侵襲性アスペルギルス症等 ほとんどすべての真菌を一度にチェック可能 上昇するもの カンジダ アスペルギルス ヒストプラズマ カリニ 上昇しないもの クリプトコッカス ムコール 以上の経過から 血液培養の酵母様真菌はクリプトコッカスが疑われます ただ クリプトコッカスは厚い莢膜をもつので β-d グルカンは上昇しない もしくは上昇しても軽度です 本症例で β-d グルカンが高値だったのはカリニによるものだと考えられます

20 培養 ~ 同定 薬剤感受性結果 サブロー寒天培地 クロモアガーカンジダ培地 時間培養 時間培養 同定結果 Cryptococcus neoformans クリプトコッカス血症

21 髄液所見 グラム染色 墨汁染色 外観 : 無色透明 初圧 :30cm H 2 O 蛋白 :48mg/dl 糖 :61mg/dl ( 血清 109) 髄液糖 / 血糖比 :0.56 同定結果 Cryptococcus neoformans クリプトコッカス血症 クリプトコッカス髄膜炎

22 Cryptococcus neoformans クリプトコッカス症の原因菌土壌中に存在する真菌で 鳥類 特にハトの糞中に効率に存在カンジダ症 アスペルギルス症とともに 3 大深在性真菌症 形態と培養サブロー ブドウ糖寒天培地 37 発育は遅い酸性多糖体の厚い莢膜を形成 莢膜は重要な病原因子である 病原性病原性は弱いが日和見感染症を起こす初感染は肺に起こり肉芽種性結節を生ずる易感染宿主は全身性クリプトコッカス症に移行 治療 AMPH の単独投与または 5-FC との併用あるいはアゾール系薬剤の使用が一般的 戸田新細菌学改訂 33 版

23 AIDS 関連クリプトコッカス髄膜炎の特徴 CD4<100/μl で発症しやすい 初期は明らかな脳髄膜炎症状はなく 発熱 頭痛のみのことが多い 髄液の初圧が著明に高い (70% は 20cm H 2 O 以上 ) 菌量が多く 髄液墨汁染色が陽性になりやすい ( 感度 :75%) 細胞数などの一般的な髄液所見が正常な場合もしばしばある 血清 髄液中のクリプトコッカス抗原の検出が有用である ( 感度 特異度 :95%)

24 AIDS 関連クリプトコッカス髄膜炎のまとめ HIV 陽性患者に * 発熱 頭痛を認めた場合 * 血清のクリプトコッカス抗原が陽性であった場合 * 肺クリプトコッカス症と診断した場合 中枢神経系病変の有無の確認のため 積極的に髄液検査を施行する必要がある 治療経過中の髄液の墨汁染色陽性 クリプトコッカス抗原価 ( 血清 髄液 ) の変化は 正確な治療効果判定の指標にはならないといわれていますので 十分な注意が必要です 治療経過中は 培養陽性 = 感染持続と考えてください Clinical Practice Guidelines for the management of Cryptococcal Disease:2010 Update by the IDSA

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