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1 アナリシス JOGMEC 石油調査部 坂本茂樹 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 はじめに 東南アジア ガス消費国で数年来計画されてきたLNG 輸入が実現に向かいつつある 2011 年 5 月 タイ国営石油会社 (PTT) が Map Ta Phut LNG 受入基地の商業操業を開始し タイは東南アジアで最初のLNG 輸入国となった 年にはインドネシア西部ジャワおよびマレーシア半島部 Port Dicksonの LNG 受入基地が操業開始を準備中である 続いてシンガポールが2014 年ごろからLNG 輸入を開始する 東南アジアは長期間 日本など東アジア市場向けの主要なLNG 供給地だったが このようにこの地域のガス需給は大きく変わりつつある 本稿では こうした東南アジアのLNG 輸入とLNG 需給とその背景を概観する 併せて それに伴う東アジア市場への LNG フローの変化に触れる 1. 東南アジアの LNG 輸入開始 (1) 概況東南アジアのLNG 受入基地計画 ( 一部は既に操業開始 ) および液化基地の位置を図 1に記す ガスの供給地域だった東南アジアでは 経済発展とともにガス需要が増加して 域内生産では賄えない状況が想定され 複数のLNG 輸入基地建設が計画された (2) インドネシア ジャワ島の LNG 受入基地 2012 年 4 月 インドネシアで初めての浮体式 LNG 受入基地 Nusantara Regas Satu がシンガポールの造船所を出航してジャワ島西部のジャカルタ外港に入った ( 受け入れ能力 =300 万トン / 年 ) インドネシア政府は ガス政策 のなかで LNG 輸出量を大幅に削減してガスを国内市場向けに優先配分することを明確にし LNG 受入基地建設計画を進めてきた LNG 受入基地第 1 号となる西ジャワ基地の完成は数度にわたって延期されてきたが このたび 実現の運びとなった 西ジャワLNG 受入基地は 国内カリマンタン島のボンタンLNGと締結した10 年間の契約に基づき 2012 年 4 月下旬に初カーゴを受け入れた 同受入基地は試運転を開始し 6 月に商業運転を開始する 同 LNG 受入基地へのLNG 国内輸送業務は 商船三井と現地企業 Trada maritimeが受注している ジャワ島など主要エネルギー消費地でのLNG 気化ガス用途は 産業用と発電用燃料である インドネシアでは都市近郊でも石油系燃料を使用する発電所 工場 ( 産業需要家 ) が多い 昨今の原油価格高騰によって石油系燃料コストが大幅に上昇しているので 相対的に安価な国産ガス使用は経済合理的な判断ではある 石油系燃料には政府予算からの補助金が使われて財政悪化の要因になっているため 政府には石油系燃料消費を抑えようとする意図が強い インドネシア国内市場で供給されるガスには $2 ~ 6/ MMBtuの極めて安い価格が適用されている ( 用途によって幅があり 肥料 発電用は安く 一般産業用は高い ) 国内市場での供給価格はLNG 輸出価格 (2011 年の東アジア伝統市場の購入価格 $13 ~ 18/MMBtu) に比べて大幅に安いため 国内供給価格がどのように設定されるか注目され また同時に懸念されてもいた 同国業界筋によると ボンタンLNGの供給価格は英国ブレント原油価格を指標として11% の係数が適用される模様である この価格フォーミュラは 欧州のガス長期契約価格フォーミュラに近い方式であり 良好な価格水準で合意されたと考えられる 15 石油 天然ガスレビュー

2 アナリシス MYANMAR LNG受入基地 稼働中 LAOS LNG受入基地 計画中 THAILAND CAMBODIA VIETNAM Map ta Phun BRUNEI MALAYSIA Malacca Johor Singapore SINGAPORE LNG液化基地 計画中 PHILIPPINES Arun North Sumatera LNG液化基地 稼働中 Phillippin Sea Sabah Brunei MLNG Summatera Bontang Kalimantan Senoro INDONESIA Tangguh New Guinea Indian Ocean West Java Java East Java Abadi 出所 JOGMEC 作成 図1 東南アジアの LNG 受入基地 液化設備の計画 インドネシア政府は LNG 調達に際して輸入と国産 LNG の双方を検討してきたが 輸入 LNG 価格は高額で あるため 当面は国産 LNG を国内市場向けに振り向け る ボンタンに次ぐ主力のパプア州タングー LNG 万トン 年 も発電公社 PLN 向けガス供給契約が調印さ れ 年に LNG 供給を開始する タングーには第 3 トレイン 万トン 年 の建設計画があり 完成後は 国内市場向け供給力が増強される 同国では新規ガス田 は 2 5 以上の国内市場向け供給義務があり 同条項は 新規 LNG 案件にも適用される インドネシアでは 更に中部ジャワ 北スマトラ 南 スマトラに LNG 受入基地を建設する計画があるが 詳 細はまだ定まっていない 3 マレーシア マレー半島部マラッカで LNG 輸入を 開始 マ レ ー シ ア も 年 に LNG 輸 入 と 国 内 市 場 で の LNG消費を開始する マレーシア政府は2012年6月4日 出所 WGC 新聞 WGC2012 開会式における 写1 マラッカ LNG 再気化施設模型の被露 Vol.46 No.4 16

3 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 クアラルンプールで開幕し PM JDA km た第 25 回世界ガス会議開 SONGKHLA PM-3 会式において 同国初のマラッカLNG 受入基地の建 THAILAND Jerneh Lawit 設作業がほぼ完了したと Larut 華々しく発表した 併せて Guntong サラワク州沖合の洋上液化 事業 (FLNG 液化能力 Duyong 120 万トン / 年 ) のFIDが 2012 年 3 月に既に実施され 2015 年の操業開始を目指 Kerteh Gas Processing Plant MALAYSIA West Natuna B Natuna Sea して準備中であることを公 Kapar KUALA LUMPUR 表した 同国のLNG 輸入は 人 Connaught Bridge Genting Sanyen Malacca 口と経済活動が集中するマ Panglima Pahlawan MALAYSIA レー半島部において 増加 する電力需要に対して 頭 Johor 打ち状態にあるマレー半島 INDONESIA SINGAPORE 部東岸沖合のガス供給力 出所 :JOGMEC 作成 ( 主要な発電燃料 ) を補うこ とを目的にしている マレー半島部の LNG 受入基地計画 ( マラッカ ジョホール ) 図 2 とガスパイプライン網国営石油企業 Petronas の子会社 Petronas Gasは マレー半島マラッカLNG 受入基地 (350 万トン / 年 浮揚式 ) の設備建設を 年 6 月にほぼ完了させ 7 月から操業を開始する マ ラッカ沖合 (Port Dickson) に受け入れバースが設置さ れ 浮揚式 LNG 受入設備 によってLNGを受け入れ 再気化が行われる Petronasは 2011 年 5 月 GDF Suezから LNG250 万 出所 :Petronas トンを購入する契約を締結し 2012 年半ばからマラッカLNG 受入基地への受け入れを開始する Petronas 図 3 マラッカ沖合 (Port Dickson) の受け入れバース は更に2012 年 6 月 StatoilとLNG 中期売買契約に調印して 72 万 5,000トン (1Bcm) を 3 年半の期間内にマラッカ LNG 受入基地に投入する計画を公表した 長期契約に基づく LNG 調達は Petronas が 年に事業参加した豪州クイーンズランド州 CBM 液化事業 GLNGから購入する GLNGは2014 年末 ~ 2015 年の LNG 生産開始を予定している Petronas は GDF Suez Statoilから短中期契約に基づいてLNGを輸入することにより 2014 ~ 2015 年のGLNG 操業開始までの期間 LNG 調達をつなぐことが可能となる Petronasは マラッカに続いて 半島部南端のジョホールに第 2のLNG 受入基地を建設する またサバ州に発 MTJDA Malaysia-Vietnam CAA 17 石油 天然ガスレビュー

4 アナリシス GSP Sukhumvit Rd. Road l-1 4th Pipeline Road No.36 Inter connecting pipeline 4th Pipeline Ta Guan Bay LNG Terminal Off-shore Pipeline no 1-3 出所 :PTT アナリスト会議資料 LNG Business opportunities in Thailand 2012 年 1 月 図 4 PTT の Map Ta Phut LNG 受入基地の諸設備 1 出所 :PTT アナリスト会議資料 LNG Business opportunities in Thailand 2012 年 1 月 写 2 PTT の Map Ta Phut LNG 受入基地の諸設備 2 電所向けガス供給を目的にして 小規模なLNG 受入基地設置を計画している (4) タイ :2011 年に東南アジアで初めてLNG 受け入れを開始 PTTは2011 年 5 月末に東南アジアで初めてとなる Map Ta Phut LNG 受入基地に試運転カーゴを受け入れ 同年 9 月上旬に商業操業を開始した 以降 2012 年 1 月までに11カーゴを受け入れている PTTは2014 年まで 基本的に短期およびスポットに Vol.46 No.4 18

5 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 出所 :PTT アナリスト会議資料 LNG Business opportunities in Thailand 2012 年 1 月 写 3 PTT の Map Ta Phut LNG 受入基地の諸設備 3 よるLNG 調達を行う 2015 年以降は 長期契約に基づいて安定的なLNG 調達を行う PTTはまた2012 年 5 月中旬 カタールから200 万トン / 年のLNGを長期契約で購入することで基本合意した ( 年から開始 ) リスク軽減のため 複数のLNG 供給者から調達する意向である LNGプロジェクトに参加してバリューチェーンを通じて調達を図るなどの 積極的な手法を取ろうとしている 更に同社は長期的なLNG 調達を視野に置き 海外のLNG 事業への参入機会を探っている PTTは2012 年 6 月現在 大型ガス田発見に沸くモザンビークArea 1( オペレーターはAnadarko) に権益を保有する英国独立系石油会社 Cove Energy 買収の入札に応じ Shellと提示額を競っている また 可能であれば 在来型 LNG 非在来型 LNGの双方に参加したいとの意向を表明している 長期的には2020 年までに国際エネルギー企業になることを企業目的に置いており 国内市場向けエネルギー調達とともに 国際市場での取引においてもLNG 部門を育成しようとしている 約でパイプライン ガスを購入している しかしこれらのガス生産国が自国市場向けガス供給を重視する政策にかんが転じていることに鑑みて 将来の安定的なガス調達のためにLNG 輸入を決めている 同国エネルギー市場局は 2008 年の入札を経て BGグループに300 万トン / 年の独占的 LNG 納入権 (20 年間 ) を与えた 2010 年に南西部ジュロン地区に受け入れ能力 350 万トン / 年のLNG 受入基地建設を開始している シンガポール当局は 中長期的なガス需要増加を想定して LNG 受入設備能力の増強を計画している また BGグループが独占的納入権を持つ300 万トン / 年を超える数量に対しては 再度入札を実施すると見られる シンガポールのLNGハブとしての機能 (LNGトレーディング ) を期待する見方がある しかしLNGは 1ボイルオフ ガスが発生するため2 ~ 3カ月以上の貯蔵が不適切であり 2 東南アジアの他の受入基地はLNG 生産国 ( 生産地 ) から直接 LNGタンカーを受け入れるので シンガポールのLNGハブとしての機能がどの程度必要 とされるか未詳である (5) シンガポール等の LNG 輸入計画シンガポールはマレーシアとインドネシアから長期契 なお ベトナム フィリピンでもLNG 輸入計画があるが まだ検討段階にある 19 石油 天然ガスレビュー

6 アナリシス 2. 東南アジアが LNG 輸入に至った要因 : 域内ガス需給の変化 かつては豊富な石油ガス資源を持つと見られていた東南アジアであるが 域内エネルギー需給には徐々に変化が見られ エネルギー消費地域としての特徴を強めつつある その要因は 1 電力需要増加に伴うガス消費量の増加 2ガス生産量の伸び悩みであり 補助金を使う安価なエネルギー価格設定もその一つになっている (1) ガス需要増加と補助金問題発展途上にある東南アジア経済は 電力需要の増加率が大きい 国によって発電用燃料に特徴はあるものの 出所 :WGC2012 レポート Bcfd 図 5 出所 :BP 統計 東南アジア主要国の発電用燃料比率 図 6 域内で最も広く使用される発電用燃料はガスである 主要ガス生産国のなかでは 政策的に国産ガス利用を推進してきたマレーシアとタイのガス発電比率が高い 電力需要増加に伴って ガス消費量も増加している ガスは世界の各地域市場で需給が完結する比率が高い地域商品である 輸送方法が広域パイプラインかLNG に限定されるため 地球規模での国際取引には制約が多い また 国内市場向けガス供給に統制価格を採る生産国が多い ロシアおよびイランをはじめとする中東の有力産ガス国では ガスは極めて安価な価格で国内市場に供給される アジアでも統制価格を採る国が多い シンガポールを除く多くの東南アジア緒国や中国はエネルギー価格を統制している 東南アジアでは補助金を使ってエネルギー価格を安く設定する国が多い 原油価格の高騰に伴ってエネルギー補助金額が大きく膨れ上がり 国家財政を圧迫して深刻な問題になっている 市場価格が適用されるのはシンガポール フィリピンなど一部の国にとどまっている 東南アジアのガス需給の大きな課題は 域内ガス需要が増加傾向にある一方で 主要ガス生産国の供給力が低迷していることである ( タイ マレーシア等 ) 東南アジアのガス生産国では 輸出資源としての石油資源の温存 または石油輸入額を抑えるために 国産ガスを積極的に国内消費向けに振り向ける政策が採られてきた マレーシア タイは国産ガス利用推進策の成功事例であり 1 次エネルギー消費に占めるガス比率が特に高い ( マレーシア =37% タイ =40% 2011 年 BP 統計 ) しかし両国の国内市場向けガス供給量はともに横ばい状態にあり 2010 年代後半には減少が進む見通しである ( 近隣からのパイプライン ガス輸入を含む ) インドネシアは国内市場向けを優先するガス供給政策を強化し 2010 ~ 2011 年にLNG 輸出契約数量を大幅に削減した 東南アジアでは 国内市場向けガス供給を促進させる目的で補助金付きの安価なガス価格が設定されてきた ( 同様に石油製品 にも補助金が適用される ) その結果として国内のガス利用は促進されたが 安価に供給されるガスの浪費も指摘されるようになった 特に域内ガス供給に陰りが見えてきた昨今 このガス価格統制政策の矛盾が 東南アジア主要国のガス消費量推移 Vol.46 No.4 20

7 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 拡大してきた 東南アジアのガス政策は 健全なエネルギー市場育成 ひょうぼうガス市場拡大を標榜する国際機関 ( エネルギー機関 ガス関連機関 ) からしばしばその非効率性を批判されてきた その趣旨は 補助金付きの安価なガス供給は 1ガス生産者の投資意欲を損ね その供給を阻害する 2 安価なガス供給は消費者の浪費を招いて供給力以上に需要を増加させ 健全な市場育成を妨げる というものである 経済の発展途上にある東南アジア各国政府当局にとっては エネルギー価格決定を市場に委ねることは政治リスクを生む懸念があった 特にインドネシアでは1990 ギー価格の値上げが国民の反発を招き 政権崩壊に至った事例もある しかし域内ガス供給力に限界が見える今 関係国政府は適正な水準のガス価格引き上げに取り組まざるを得ない 現に インドネシア マレーシアは 2007 ~ 2008 年以降 徐々にガス価格を引き上げつつある とりわけインドネシアでは 以前より社会が安定してきたことから エネルギー価格値上げは大きな混乱を招かずに受容されつつある しかし政府が計画する期間内にガス価を市場価格に移行させることはなお難しいのが現状だ 関係国政府にとって 補助金を削減しつつガス価格を ちゅうぼう 年代後半に 広く厨房用に使われる灯油を含むエネル 市場価格に近づけ 適正なガス需給を維持することは大 きな課題である 当然ながら 一般国民はこれまで慣れ親しんできた安価なエネルギー価格政策の変更に反対する 将来 東南アジア市場へ のガス供給が順調に進展するかどうか なお疑問視されている これは長期的にはエネルギー源選択の問題につながる問題である 東南アジア全域で 将来の発電用エネルギーに占める石炭比率が拡大するとの見通しが有力であり 国内でのガス利用促進策が大きな転換点を迎える可能性が高い (2) 東南アジアのLNG 輸入をめぐる背景 以下に マレーシア タイの事例を取り上げる a. マレーシア マレーシアはインドネシアと並ぶ東南アジア 出所 :BP 統計 図 7 アジア主要国の 1 次エネルギー消費比率 の伝統的な石油ガス生産国 LNG 輸出国であほてんるが 近年ガス埋蔵量の補填が不十分でガス生産量は横ばい状態にある サラワク州ビンツルのマレーシアLNGに原 Bcfd り (Kasawari 2012 年 2 月発見 ) サバ州沖合深海油田 (Kikeh, Gumusut 油田 2002 ~ 2003 年発見 ) で随伴ガスを期待できるなど ある程度の余裕がある しかし主要国内市場のマレー半島部にガスを供給する沖合ガス田群は既に生 料ガスを供給するサラワク サバ両州のガス供給力は サラワク州沖合で新規ガス田発見があ 産減退にある マレー半島市場向けパイプライ ン ガス供給地域は 半島沖合油ガス田と隣接 するマレーシア / タイ共同開発地域 (MT-JDA) に限定されており これらの地域では近年大規 出所 :BP 統計 模ガス田の発見が見られない 中長期的には更 図 8 マレーシアのガス生産 消費の推移 に生産減退の進展が懸念される 将来の国内市場向けガス田開発は 中小規模で高コストの条 21 石油 天然ガスレビュー

8 アナリシス MALAYSIA INDONESIA BLOCK K MURPHY FLNG BLOCK H MURPHY BLOCK 2CBLOCK 2D FLNG SK-306 2,000m BLOCK CA1 TOTAL DEEP BLOCK CA2 PETROLEUM BRUNEI 1,000m 200m SK-316 Miri BRUNEI Sarawak BLOCK G BLOCK J Kota Kinabaru Labuan Mathanol Plant Sabah MALAYSIA Bintulu INDONESIA 出所 :JOGMEC 作成 図 9 サラワク州ビンツルのマレーシア LNG とサラワク州 サバ州ガス田 パイプライン 件の悪い案件が中心になってくる ( 高 MMscfd Piped Gas Supply LNG Import Capacity 温高圧 高 CO2) Petronasは マラッカおよびジョホールにマレー半島市場向けLNG 受入基地建設を進めている 一方 マレーシアはサラワク州のLNG 輸出量を維持する方針である 2012 年 2 月 サラワク州沖合新規発見ガス田 (Kasawari) 開発 マレーシア LNG 増強を相次いで表明した ( 第 9トレイン建設 液化能力合計 2,400 万 2,760 万トン ) 出所 :Petronas マレーシアはガス利用先進国の印象 図 10 マレー半島市場への PL ガス供給と LNG 受け入れ能力 ( 見通し ) が強いが エネルギーはなお統制価格 で安価に設定されている 1997 ~ 1998 年のアジア財政危機に際して 政府がそれまでの石油製品価格リンクで市場に委ねていたガス価を公定価格に移行させた経緯がある ガス価格の補助金相当額は ガス事業を独占するPetronasが負担している しかし 2000 年代後半 原油価格高騰によってエネルギーコストが上昇して補助金額が増加したことから Vol.46 No.4 22

9 東南アジアのLNG輸入開始 東アジア市場向けLNGフローの変化 政府はエネルギー部門の補助金負担削減のためにエネル タイは更に 隣国ミャンマーの Yadana Yetagun ガス ギー価格を引き上げ 市場価格に近づけようとしている 田 年に M9 鉱区ガス田からの輸入開始を計画 政府は 第 1 0 次計画 エネルギー政策のなかで エネ マレーシア タイ共同開発地域 MT-JDA からガスを輸 ルギーへの補助金を徐々に削減して ガス価格を 入している 両国 地域 からのガス購入量も 年以 年までに市場価格とする目標を掲げている 徐々に補助 降は漸減する 国産ガス パイプラインガス輸入から構 金 を 削 減 し て 撤 廃 す る ま で 6 カ 月 ご と に MR3 成される既存供給源からの供給量は 年ごろから減 =US$0.9 1 MMBtu のガス価格値上げを行う計画で ある 少に向かうと予想される タイ政府 PTT はこうした前提の下に 不足するガ これに先立ち 年 3 月には の大幅な ス供給量を補うために LNG 輸入を決め 年 5 月に ガス価格値上げが実施された その後も段階的にガス価 LNG 輸入を開始した 現在 PTT 子会社 PTT-LNG が 格引き上げを実施している マレーシア政府にとって Rayong 県 Map Ta Phut 産業港の LNG 受入基地 能力 計画に沿って今後のガス価格引き上げを実施できるかど 万トン 年 で LNG 輸入を実施している うかによって 高額の輸入 LNG を国内市場向けに導入 する政策の可否が決定される タイは 年ごろを目途に原子力発電開始を計画し ていたが 年 3 月の東電 福島原発事故で 原発 域内のエネルギー供給状況と輸入 LNG の高価格から 建設計画は 3 年程度の遅延を生じる見通しである 需給 判断して 増加する電力需要をガス火力で賄うのは現実 見通し変更に伴うエネルギー不足は発生しないと見られ 的ではない マレーシアの LNG 輸入は既存のガス火力 ている こうした状況下で LNG 受入基地能力拡張 発電所操業を賄う範囲にとどまり 増加する電力需要に 万 1,0 0 0 万トン 年 第 2 LNG 受入基地建設の可能 対する新設発電所建設は主に石炭火力で対処すると見ら 性も議論されている れる 燃料炭調達は 世界最大の一般炭輸出国となった 隣国インドネシアからの輸入が可能である タイ発電公社 EGAT は 年発電設備計画 PDP において 燃料別の発電量を想定している タイの発電用燃料はガス中心であり 年発電実績 b. タイ のガス比率が 6 8 の高率であった 将来の計画では ガ タイの天然ガス生産量は Arthit Bongkot などシャ スによる発電量は2019年をピークに漸減を見込んでいる ム湾での主要ガス田増産によって 代半ばまで増加 代わって 輸入炭による石炭火力比率およびラオス等近 するが 確認埋蔵量に基づく生産量はそれ以降漸減する 隣諸国からの水力発電による買電量増加を計画している MMcfd 6,000 CAGR 5% 5,143 5,000 20% GSP 4,064 4,000 3,000 7% NGV 17% 4% 11% 14% Industry 68% 59% 2,000 Power 6,000 5,143 CAGR 5% 5,000 4,064 9% LNG 2% 20% 20% Import 79% 78% 71% ,000 21% 3,000 2,000 Domestic 1,000 1,000 0 M9 LNG Import MMcfd 出所 PTT 年 年 11 月 ASEAN+3 天然ガス会議 供給見通し 右 図11 タイの天然ガス需要 左 23 石油 天然ガスレビュー 年

10 アナリシス Oil Field Gas Field Gas Pipeline Gas-fired Power Station LNG Receiving Terminal Map Ta Phut LNG 出所 :JOGMEC 作成 図 12 タイのガス関連設備 ( ガス田 パイプライン ) と Map Ta Phut LNG 受入基地 MwH 68% Diesel Renewable Fuel Oil Imported Power Natural Gas Imported Coal Lignite Nuclear Natural gas 出所 :EGAT 2010 年版発電計画 (PDP 2010) 6% 19% 36% 24% Nuclear 11% MMcfd 8% 15% 77% 出所 :PTT 投資家向け 2012/Q1 分析資料 Gas demand forecastcagr during Total 1% Power 1% GSP 0% Industry 2% NGV 1% 5,422 6% 14% 22% 58% NGV Industry GSP Power 7% 17% 18% 58% 図 13 タイの燃料別発電量見通し 図 14 天然ガスの用途別需要見通し Vol.46 No.4 24

11 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 Ktoe 出所 :PTT 87,651 2% 13% 14% 33% 38% CAGR 3.9% 投資家向け 2012/Q1 分析資料 図 , ,263 Hydro/Import 4% 3% 13% 14% Renewable Coal/Lignite 13% 14% 32% CAGR 3.6% Natural Gas 38% Oil CAGR 2.8% 38% 31% タイの 1 次エネルギー消費見通し 163, ,604 Nuclear 2% 1% 6% 6% 15% 14% 15% 17% 35% 29% CAGR 2.4% 33% 27% PTTによるタイの長期ガス需要見通しは このEGAT 発電計画に対応している ガス需要が 2015 年ごろまで増加した後は 発電 産業用ともに2030 年に至るまでほぼ横ばいを見込んでいる このガス需要見通しに対応する1 次エネルギー消費見通しでは 2010 年に最大のエネルギー供給源であったガスは2026 年までに最も大きく比率を減らす 代わって供給量 比率を最も増やすのは石炭 次いで再生可能エネルギー エネルギー輸入 ( 電力 ) と想定されている 3. 国によって異なる LNG 事業戦略 : インドネシアとマレーシア 世界のLNG 供給国に占める東南アジア比率が縮小している ガス供給の多様化 LNG 市場のグローバル化 ( 東アジア市場向け中心 世界各市場向け ) の観点から見ると ガス埋蔵量追加量が世界の他地域に比べて比較劣位にある東南アジア比率の低下は自然な流れに思われる しかし 国内市場向けガス供給の対処に伴って 東アジア市場向けの主要 LNG 供給国であるインドネシアとマレーシアは対照的なLNG 輸出戦略を採ろうとしている (1) インドネシアLNG 事業の現況インドネシア政府は2000 年代後半に国内市場向けガス供給に関する議論を重ねた結果 LNG 輸出を削減して国内市場向けガス供給に振り向けることを決めた インドネシアは1970 年代 ~ 2000 年代半ばまで 一貫して世界最大のLNG 輸出国だった しかし2000 年代半ば 出所 :BP 統計等 出所 :BP 統計等 図 16 世界の LNG 輸出の推移 図 17 世界の LNG 輸出に占める東南アジア比率の低下 25 石油 天然ガスレビュー

12 アナリシス には原料ガス供給が低迷して 2006 年に最大輸出国の地位を新興 LNG 大国のカタールに譲った 2011 年には カタール マレーシアに続く第 3 位のLNG 輸出国となった インドネシアは ~ 年に 東アジア市場 ( 日本 韓国 台湾 ) に対する LNG 長期契約量を大幅に削減して LNG 主要供給国としての地位を降りる意図を明確にした 日本向け契約量は 以前の1,200 万トン / 年以上から 300 万トン / 年への大幅削減になった ( 供給力があれば300 万トンの追加オプションあり ) ただし ジャワ島のLNG 受入基地完成が数度にわたって遅れ 2012 年半ばにようやくLNG 受け入れを開始した 2010 ~ 2011 年は国内のLNG 消費がなかったため 長期契約終了後に生じたLNG 供給可能量は短期契約 スポット販売で輸出を継続した 先に述べたように インドネシアのガス転換は 石油系燃料を使用する小規模な発電所 産業需要を中心に行われている 石油系燃料はガスより更に高く また輸入品が多く補助金交付による国家財政負担が大きかったため 国内のエネルギー配分の観点からは合理的と考えられる インドネシア経済は タイ マレーシアに続いて工業製品輸出国の特徴を強めており エネルギー輸出の依存度が下がっていることは事実である しかし これまでの長期間にわたって 世界最大の LNG 輸出国として東アジア市場向けLNG 供給に果たしてきた地位を簡単に放棄すべきだったのだろうか かつては国営石油会社 PertaminaがLNG 事業にある程度の機能を持ってはいた しかし2000 年代の改組後 自社の経営政策を立てる機能が大きく低下し LNG 産業を石油企業の戦略的分野と認識できなかった側面が垣間見える 隣国マレーシアのPetronasがLNGを成長分野として更に発展させようとする姿勢と 対照的である (2) マレーシアLNG 事業の現況マレーシアはマラッカLNG 受入基地建設を完了させ 2012 年にLNG 輸入を開始する しかし サラワク州ビンツルにあるマレーシア LNG(MLNG) は 依然 輸出継続の意思を明確にしている MLNG を操業する Petronasは 2012 年 2 月に相次いで サラワク州沖合で新規に発見された大型ガス田 Kasawariの開発 MLNG 液化設備増強 ( 第 9トレイン 370 万トン / 年の増設 ) を発表した 中長期的には サバ州沖合油田 (Gumusut 等 ) 随伴ガスを陸域パイプラインでビンツルに輸送してMLNGフィードガス用に用いるなど 着実なフィードガス供給体制を整えつつある 更に Totalとともに高 CO2 含有ガス田 K-05 開発 (CO2 比 率 =70%) の共同調査を行う こうした高 CO2 ガス田の商業生産が可能になれば サラワク沖合に数多い高 CO2 めどガス田開発への目処がつき MLNG 向けフィードガス供給が更に拡充する しかし開発 生産条件が悪いガス田からのフィードガス供給比率が増加する場合 LNG 事業のコストアップにつながることに留意する必要がある MLNGは 2015 ~ 2017 年にかけて 東京電力 東京ガス 韓国 Kogas 台湾 CPCなど東アジア主要 LNG 購入者との長期契約更改期を迎える Petronasは東アジア需要家とのLNG 売買契約の継続を目指して LNG 供給力の拡大 改善を強調し 買い主にアピールするなど 着々と手を打ってきた これまでマレーシアは 長期売買契約を更改するには原料ガス供給力が不足すると見られて 契約更改には力不足とされてきた ちなみに 類似した状況を抱えるブルネイLNGの日本側との長期契約更改では 契約量は半減されて契約期間も短縮されている しかし2011 年 3 月の福島原発事故以降 東アジア LNGの需要見通しが上方修正され LNG 需給見通しに変化が生じた 併せてPetronasが新規ガス田を開発し MLNG 液化能力増強を行うことから Petronasの契約交渉にとっては追い風である (3) インドネシア マレーシアの異なるLNG 事業戦略の背景 Petronasは産油国 NOCのなかでは自国の残存資源量が少なく 自国での事業活動拡大に制約があるため 早くから事業の国際展開を図ってきた また優位性を生かせる事業分野としてLNG 操業に自ら深く関わってきた Petronasの海外探鉱事業では大きな成功事例はまだない しかしLNG 事業では 東アジア購入者の間で 信頼のおけるLNG 供給者としての評価を築き上げてきた エジプトLNGにも参入しており カナダ西岸ではガス生産者 Progress 社とともに東アジア向けの新規 LNG 事業立ち上げを計画している PetronasにとってLNG 事業は上流事業に次ぐ重要な事業部門であり 収益源である 将来の業容拡大のなかでLNG 部門に期待するところは大きい マレーシア政府にとっては Petronasは最大納税者の一翼を担い Petronasの発展に占める LNG 分野の重要性を十分に理解している LNG 事業政策に対するインドネシアとマレーシアのスタンスの違いは 一義的には政府のガス政策の具体的な実行方針の違いである インドネシアは LNG 輸出量の大幅削減によって国内市場向けに国産ガス LNG を振り向けようとする 当面は高額な輸入 LNG 購入を Vol.46 No.4 26

13 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 BLOCK 2C BLOCK 2D 2,000m BLOCK CA2 PETROLEUM BRUNEI BLOCK CA1 Total DEEP SK-302B FLNG 1,000m 200m SK-316 Miri SK-306 MALAYSIA INDONESIA Bintulu 出所 :JOGMEC 作成 図 18 東マレーシア サラワク州沖のマレーシア LNG と沖合ガス田群 控える これに対して マレーシアは主たる市場のマレー半島市場向けに輸入 LNGを当てる一方で サラワク州のMLNG 輸出量を維持しようとしている また PetronasはLNG 購入先の豪州クイーンズランド州 GLNG 権益 27.5% を購入して事業参加した 次に両国のLNG 政策の違いには Pertaminaと Petronasの企業としての成熟度が大きく関係している Petronasは 全ての国内油ガス田に自社権益を保有することで安定的な収入を確保して主体的に企業経営を行い 将来の企業成長ビジョンを自ら定めている これに対しPertaminaは必ずしも国内の有望な油ガス田に権益を保有しておらず もともと収入基盤が弱い 国内市場向けに十分な石油製品を供給するだけの原油処理能力を持たないため 原油価格高騰下で国際市場から高い製品を購入して安い公定価格で販売せざるを得ず 大きな欠損を生じている まずは収益構造が不安定である また 2001 年の石油ガス法改正で政府機能を失い 政府が株 式を保有する特殊法人に改組された 企業としての実力は拡充しつつあるものの いまだ収益性は弱い 既存 LNG プロジェクト ( アルン ボンタン ) のマーケティングを担当しているとはいえ 全般的なLNG 事業への関与の度は弱い 新規 LNG 事業 ( タングー スノロ アバディ等 ) にも直接関与していない このように Pertaminaは Petronasと異なり インドネシアのLNG 産業の将来に直接関与する立場にない インドネシアは 1990 年代の政治的混乱期を経て 2000 年代にエネルギー政策が大きく転換するにあたって 将来のエネルギー成長分野としてLNG 産業の重要性を適切に判断して育成する視点が欠落していたと考えられる 将来のインドネシアのLNGプロジェクトは 政府の監督の下にそれぞれの事業者に委ねられる なお東南アジアでは最大の探鉱ポテンシャルを持つインドネシアでの新規発見とともに LNGプロジェクトの健全な発展を願う 27 石油 天然ガスレビュー

14 アナリシス 4. 東アジア市場への LNG フローの変化 (1)LNG フローの変化 本項では 既述の東南アジア ガス需給の変化と LNG 輸入開始を念頭に置きつつ 東アジア市場向け LNGフローの変化を考える 世界のLNG 需給は新たな展開を迎えようとしている a.lng 需要サイド まず 北米のシェールガス等非在来型ガスの好調な生産見通しにより 米国は将来のLNG 輸入市場の機能を返上した 2011 年にLNG 輸入比率で63% を占めたアジア市場が引き続き最大のLNG 市場の位置を維持する ただし 今後はアジア市場内部の構成比率が 成熟経済圏中心から 新興経済圏へと徐々に変化してい 出所 :BP 統計等 図 19 LNG 輸入国の内訳 (2011 年 ) く そのなかで 中国はシェールガス商業生産の可否によってLNG 輸入の必要量が大きく変動するため 長期的に最大の不安定要因となる (2020 年以降 ) 東南アジアのLNG 消費量は拡大するものの 長期的な新設発電用エネルギーとしては石炭が選好されると見られ アジア市場全体で東南アジアが占める比率は一部分にとどまる b.lng 供給サイドも大きな変化を生じる これまで最大のLNG 供給地域だった東南アジアの供給比率は徐々に低下する これは本稿前段で議論したように ガス新規供給力の低下と域内ガス需要増加による LNGの最大供給地域としてオセアニア ( 豪州 PNG) が台頭する 現在 3プロジェクト (NWS ダーウィン Pluto) から成る豪州のLNG 供給力は 2015 年から2020 年にかけて飛躍的に増加し カタールに取って代わる世界最大のLNG 供給国になる ( 順調に進展すれば2017 年 ) 更に長期的には 北米 東アフリカが新規 LNG 供給国として登場する (2010 年代末 ~ 2020 年代 ) 北米 東アフリカの新規 LNG 登場時期には (2020 年以降 ) 新規供給者間の競争が激化する可能性がある 豪州で投資未決定の後発 LNGプロジェクトは契約獲得競争が激しくなる結果 成立しない可能性がある 豪州はコスト高 労働力不足の弱点を抱えており 長期契約獲得が遅れるほど不利になる 出所 :JOGMEC 作成 出所 :JOGMEC 作成 図 20 地域別に見たアジア市場の LNG 需要想定 図 21 地域別に見たアジア市場向け LNG 供給の可能性 Vol.46 No.4 28

15 東南アジアの LNG 輸入開始 東アジア市場向け LNG フローの変化 出所 :NYMEX ICE IMF 日本財務省貿易統計をもとに推定 米国 :Henry Hub 先物価格 ( 出所 :NYMEX) 英国 :NBP 先物価格 ( 出所 :ICE) 独 : ロシア国境渡し天然ガス価格 ( 出所 :IMF) 日本 : 平均輸入 LNG 価格 ( 出所 : 財務省貿易統計他 ) 図 22 市場別の LNG 価格 ガス価格 (2) 時期によって大きく変化する LNG 需給 2012 年夏季 日本は関西電力大飯原発再稼働にこぎひっぱくつけたものの なお電源不足からLNG 調達が逼迫している LNG 需給タイトを反映して 2011 年 4 月以降 東アジアLNGスポット指標価格が上昇して 欧州 LNG スポット価格との価格差が拡大している しかし LNG 短期需給 (2012 年 ) 中期需給 (~ 2015 年ごろ ) 長期需給( 年代末以降 ) は大きく異なることに留意すべきである 2012 年夏季 日本の原発停止で電源は既に不足しており 代替エネルギーを調達せざるを得ない 新たに操業開始する長期契約によるLNG 供給源は少なく 不足分はカタール 大西洋圏の非長期契約カーゴを短期 スポットで調達せざるを得ない タイトな需給を反映して価格は高止まりしている 2015 年ごろまで やはり新規 LNGプロジェクト稼働が少ないためにタイトなLNG 需給状況が続くと見られる 2015 年ごろから豪州新規プロジェクトが順次生産を開始する 東アジア向け長期契約供給量が潤沢になってスポット価格は沈静化 欧州水準に近づく 長期的には (2010 年代末以降に操業開始する案件 ) 前項で述べたように 豪州未投資決定案件に加えて 北米 東アフリカLNG 案件の登場から長期契約獲得競争が厳しくなる 東アフリカ カナダ案件はアジア市場志向と見られ 長期契約を獲得しないと資金手当ての目処がつかない それぞれの地域の案件 が一長一短の様相を呈するが コストアップ要因を抱えるプロジェクトは やや不利になる可能性がある ( 豪州の後発案件等 ) 長期契約獲得競争は既に始まっており 契約が獲得できなければプロジェクトが成立しない (3) 東アジアの LNG 価格フォーミュラ米国でLNG 輸出申請が数多く提出され (2012 年半ばで13 件以上 申請液化能力合計 1 億トン / 年以上 ) Cheniere 社 Sabine Pass LNGがタリフ方式 (H.H 市場価格での原料ガス購入価格 + 固定タリフ ) で長期契約を締結したことから 東アジアの原油価格を指標とする LNG 長期契約価格フォーミュラ変更への期待が高まっすうせいている 趨勢として 欧州大陸で市場価格によるガス取引比率が上昇しているように 将来は他地域でも市場価格による取引比率が増加すると考えられる 東アジアで最近締結されたLNGポートフォリオ契約 ( 供給プロジェクトを特定しない ) では 価格要素に他地域の市場価格要素が部分的に使用されている模様である しかし その導入タイミングと程度に関しては冷静に考える必要がある 東アジア向けLNG 供給は長期契約中心であり 事業採算と価格フォーミュラを確定してからプロジェクトが成立する 現時点では 東アジア市場での新規 LNG 契約のほとんどが豪州案件であるので 2020 ~ 2025 年の期間の東アジア向けLNG 供給の40 ~ 50% はオセアニアLNGによって占められる 供給形態は 原油価格を指標とする長期契約フォーミュラによる 他の既存 LNG 供給地域 ( 東南アジア 中東 ) と新規 LNG 供給地域 ( 東アフリカ カナダ ) の供給形態も 基本的には原油価格を指標とする長期契約である 米国のLNG 輸出価格フォーミュラは H.H 市場価格を基本とする したがって 米国でどれだけの LNG 輸出が認可され どの程度の輸出供給力が確保できるかが問題になる 申請案件全体の1/3 ~ 1/4 程度が成立すると見るエネルギー専門家は多い ( 3,000 万 ~ 5,000 万トン / 年 ) ここでは米国のLNG 供給力を4,000 万トン / 年 うち60% が東アジアに供給されると仮定する 4,000 万トン / 年 60% =2,400 万トン / 年が東アジア市場向け 本項の2020 年時点のアジアLNG 需要 =2 億 3,000 万トン / 年 アジアLNG 市場における米国 LNG 比率 =2,400 万 /2 億 3,000 万 =10% 29 石油 天然ガスレビュー

16 アナリシス アジアLNG 向けLNG 供給のうち 10% 程度が米国 H.H 市場価格ベースしたがって 中期的に (~ 年ごろ ) アジア市場へのLNG 供給は大勢が原油価格を指標とする長期契約ベースであり 米国市場価格に基づく取引比率は一部分にとどまると考えられる なお BG 等ポートフォリオ LNG 事業者による供給は 現在のようなスポット価格で供給される この10% 程度の市場価格比率は 決して侮れる数字ではない LNG 需給緩和下では 長期契約価格条件の引き下げ要因として機能する可能性がある 売買条件交渉では 当然ながら 買い手は安く買おうとし 売り手は高く売ろうとする 日本を含む東アジア伝統市場はガス調達のオプションがLNG 輸入に限られている 東アジア市場は プレミアム市場 と言われ 代替調達源がないから 言い値で売れる市場と見なされている 購入側は売り手の好意を期待するのではなく できるだけ交渉材料をそろえるべきである 2009 ~ 2010 年にE.ON Ruhrgasなど欧州大陸のガス購入者がロシアGazprom から譲歩条件を引き出した際 ( 購入量の 15% を市場価格扱いとする ) 欧州大陸のガス調達は最大供給元 Gazprom( 約 25%) のほかに 域内生産 ( オランダ 英国 ) ノルウェー 北アフリカからのPLガス輸入 英国 ベルギー経由のカタールLNG 輸入など 代替調達オプションが豊富だった 日本市場もガス調達の交渉材料となり得るオプションを簡単に放棄すべきではない 既存の域内ガス生産は ほとんどなくとも 実現可能性のあるいくつかのオプションが考えられる : メタンハイドレート商業生産の実現 パイプライン ガス輸入 ( サハリン 韓国経由のロシア産ガス ) 一定比率の原子力発電維持 ( ガス需要規模のコントロール ガス需給逼迫懸念の緩和 ) エネルギー需要抑制 効率消費に係る手法開発 技術改良 液化設備建設技術改良 ( 洋上液化技術を含む ) 液化事業進出 技術供与 おわりに 本稿は これまでの主要 LNG 供給地域だった東南アジアがLNG 輸入国に転じようとしている現情認識から始めて 東アジア市場向けLNGフローの変化を概観し LNG 調達価格の見通しを考えた 各地域でガス需給の 変化 新規 LNG 供給地域の登場 それに伴うフロー 購入形態の変化が起こりつつある この変化の方向性を引き続き 注視していきたい 執筆者紹介 坂本茂樹 ( さかもとしげき ) 長野県生まれ 東京大学文学部社会学科卒業 当時のテーマは低開発経済の開発論 日本石油 ( 株 )( 現 JX 日鉱日石エネルギー ( 株 )) 入社 1991 年から日本石油開発 ( 株 ) で海外の石油ガス上流資産管理 新規案件発掘業務に従事 2004 年 10 月から JOGMEC 石油企画調査部上席研究員 主要担務は アジア太平洋地域の石油ガス開発状況 プロジェクト調査 世界ガス LNG 事業状況調査 2010~2012 年期 世界ガス会議 ( マレーシア クアラルンプール開催 ) の準備を行う世界ガス協会ガス市場委員会の東アジア グループリーダー 2012 年 7 月から JX 日鉱日石リサーチ勤務 エリア スタディーに興味を持っている ( 主に旧大陸 ) 余暇は 週末の競技ボート練習 読書 ( 歴史物 中国武侠小説 ) Vol.46 No.4 30

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