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1 薬剤師国家試験分野別過去問集 薬理学の試験の直前になると, どうやって薬理の勉強をすればいいですか, という質問をしてくる学生がいる. 直前になってそんな馬鹿な質問をするぐらいなら, 潔く再試験を受けるか次年度以降に受けなおせばよいと思うのだが, そうばかりも言ってられない. まぐれで大学に転がり込んだような人はともかくも, とりあえずはほとんどの人は受験勉強らしきことをした経験を持っているはず. そのときに, 例えば数学の計算問題をどうやって勉強したかを思い出してみればよい. 教科書に書いてある公式や例題をぼうっと眺めていても, 決して計算能力は身につかない. 問題集を開いて, ひたすら計算のトレーニングを繰り返すことで, はじめて計算能力が身についたはずである. 理学部の数学科でもないかぎり, 数学の計算力なんてのは, どれだけ多くの問題を解いたかで決まると言っても過言ではない. 他の科目でもそれほど事情は変わらない. そこで, 薬理学の勉強をしようと思えば, 薬理学の問題集を手にして自分で解いていけばよいのだが, 残念なことに日本国内では薬理学の問題集がほとんど出回っていない ( 国家試験受験参考書ならいくつもある ). それならばいっそのこと, 過去の薬剤師国家試験の中から薬理学の問題を集めて, 薬理学の問題集としてしまえばよい. 厳密には, 国家試験の著作権者は日本国 ( 薬剤師国家試験の場合は厚生労働省 ) のはずなのだが, 著作権法 13 条で著作権の目的とならない著作物という扱いなので, 問題にはならないと判断. そこで, とりあえず第 87 回 ( 平成 14 年 3 月実施 ) 以降の薬剤師国家試験問題の医療薬学 I, 医療薬学 Ⅱ の中かから, 薬理学の講義で得られるであろう知識とちょっとした応用力があれば解くことのできるはずの問題を選び, それを分野別に配列してみた. 解答と解説のついた国家試験過去問集は, お金を出せば買うことができるわけだが, そんなのは他人の作った模範解答に過ぎない. 他人の文章を漫然と眺めていても, 実力がつくはずもない. 自分でテキストを開いて, テキストに載っていなければインターネットで調べたり図書館でいろんな本を開いたりしながら, 自分自身の解答と解説書を作ることが, 薬理学の実力を身につける王道であろう. 国家試験は選択式の問題だが, 選択肢をなくしてしまい, 正しいセンテンスはなぜ正しいのか, 間違っている文章はどのように間違っているかを説明するという記述式の問題として取り組めば, 随分レベルの高い問題集になると思う. 答え合わせをしたいときには, 名城大学薬学部の平松先生が作っている HP から ( 最近の問題には解説は書かれていない ) 年 5 月 31 日第 2 版 2006 年 7 月 11 日第 3 版 2006 年 10 月 19 日第 4 版 2007 年 4 月 23 日第 5 版 2008 年 6 月 4 日見尾光庸

2 総論第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 121 細胞膜に存在する受容体に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の刺激は 筋細胞内への Na + 流入を引き起こし 膜電位は脱分極側に変化する b 交感神経節後線維末端に存在するアドレナリン α 2 受容体の刺激は サイクリック AMP (camp) の減少と神経伝達物質の遊離抑制を引き起こす c 心筋細胞のアドレナリンβ 1 受容体の刺激は camp を増加させ 心筋収縮を促進する d ヒスタミン H 2 受容体の刺激は ジアシルグリセロールとイノシトール -1,4,5- 三リン酸の生成を促進する e セロトニン 5-HT 2 受容体の刺激は Cl - 流入を引き起こし 膜電位は過分極側に変化する 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 122 次の薬物の構造式を矢印の方向に変化させた場合 記述した作用が顕著に低下するものの正しい組合せはどれか 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 121 下図の構造を持つ化合物の構造活性相関に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか ただし R 1 と R 2 は特に記述のない場合は水素とする a 側鎖の β 位炭素に結合した水酸基は アドレナリン受容体刺激作用に必須である b R 1 を水素からメチル基に置換すると モノアミン酸化酵素 (MAO) で代謝されやすくなる c R 2 を水素からイソプロピル基に置換すると アドレナリン β 受容体に対する刺激作用が強くなる d ベンゼン環の 2 つの水酸基を水素に置換すると 中枢神経系への移行率が増加する

3 e ベンゼン環の 3 位の水酸基を水素に置換すると アドレナリン α 受容体に対する刺激作用が強くなる 1 (a b) 2 (a e) 3 (b c) 4 (c d) 5 (d e) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 195 フェロジピンをグレープフルージュース (GFJ) で服用すると 降圧効果が変動することがある この相互作用に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a GFJ 飲用によって 小腸の CYP3A4 活性が阻害される b GFJ 飲用によって 主に肝の薬物代謝活性が阻害される c GFJ 飲用によって フェロジピンの降圧効果が減弱する d GFJ 飲用によって フェロジピンの血中濃度時間曲線下面積 (AUC) は変化するが 最高血中濃度 (Cmax) は変化しない e GFJ 飲用は フェロジピンの血中からの消失半減期にほとんど影響しない 1(a b) 2(a e) 3(b d) 4(c d) 5(c e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 121 細胞間の情報を伝達する物質に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a セロトニンは 神経伝達物質として働き 末梢においては血小板や腸クロム親和性細胞にも存在する b エイコサノイドは オータコイドとして働き その受容体には G タンパク質共役型受容体及びチロシンキナーゼ型受容体がある c アセチルコリンは 神経伝達物質として働き その受容体には G タンパク質共役型受容体とイオンチャネル型受容体がある d エンケファリンは 鎮痛作用をもつニューロペプチドであり 末梢作用としては血管収縮作用がある 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 121 神経伝達物質などの生理作用を仲介する受容体 酵素に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a イオンチャネル型グルタミン酸受容体は 大脳皮質や海馬における興奮性シナプス伝達に重要な役割を担っている b ドパミン神経終末に分布するドパミン D 2 受容体は G タンパク質 (G S ) と共役してドパミン遊離を抑制する c アドレナリン β 1 受容体は G タンパク質 (G S ) と共役して心機能を亢進させる d アンギオテンシン II AT 1 受容体は G タンパク質 (G q/11 ) と共役して血管平滑筋を収縮させる e 一酸化窒素は 可溶性グアニル酸シクラーゼを阻害して cgmp 産生を抑制し 種々の平滑筋を弛緩させる 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 124 生理活性物質の構造式 生理作用及びその生理作用を仲介する受容体の種類の対応のうち 正しいものの組合せはどれか 構造式生理作用受容体の種類 a 胃酸分泌の促進 G タンパク質 (Gs) 共役型受容体 b 心拍数の減少 G タンパク質 (Gq) 共役型受容体 c 血管の収縮チロシンキナーゼ型受容体 d ニューロンの過分極イオン (Cl - ) チャネル内蔵型受容体 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 122 薬物と受容体及び細胞内情報伝達系の対応のうち 正しいものの組合せはどれか 薬物 受容体 細胞内情報伝達系 a イソプレナリンアドレナリン β 1 受容体 Gs タンパク質を介するアデニル酸シクラーゼの活性化 b ベタネコール ムスカリン M 3 受容体 ホスホリパーゼ C の活性化 c フルマゼニル GABA A 受容体 Cl - 透過性亢進

4 d カルペリチドセロトニン 5-HT 2 受容体 Gi タンパク質を介するアデニル酸シクラーゼの阻害 e アカルボースインスリン受容体チロシンキナーゼの活性化 1 (a b) 2 (a d) 3 (b c) 4 (c e) 5 (d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 123 右図は 薬物 A のモルモット摘出回腸収縮作用の濃度 反応曲線と それに対する薬物 B 及び薬物 C の拮抗関係を示している なお 薬物 B 及び薬物 C は 薬物 A の適用 10 分前に処置した 薬物の正しい組合せはどれか ただし 薬物 B 及び薬物 C の濃度は至適濃度とする A B C 1 ヒスタミン ニフェジピン シメチジン 2 セロトニン ケタンセリン フルボキサミン 3 アセチルコリン パパベリン スコポラミン 4 エピネフリン プロプラノロ ール フェントラミン 5 塩化バリウム カフェイン ニトログリセリン 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 122 次の薬物 影響を受ける酵素 適応症の対応 のうち, 正しいものの組合せはどれか 薬物 影響を受 ける酵素 適応症 a 臭化ピリドスチグミン コリンエ ステラーゼ 筋ジストロフィー b ランソプラゾール H+,K+ -ATPase 十二指腸潰瘍 c アロプリノール キサンチ ンオキシダーゼ 痛風 d カンデサルタンシレキセチル ホスホジエステラーゼ 緑内障 e 塩酸オザグレル トロンボキサン合成酵素 高血圧症 1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 123 右のグラフは, 作動薬の摘出平滑筋あるいは心臓に対する作用と他の薬物による拮抗関係の用量 反応曲線を示している 各グラフの正誤について, 正しい組合せはどれか ただし, 記載した遮断薬の濃度は各薬物の至適濃度と考えるものとする a モルモット回腸 b イヌ腸間膜動脈 ( 内皮細胞あり ) c モルモット心臓 d ラット大動脈 ( 内皮細胞あり ) a b c d 1 誤正誤正 2 誤正正誤 3 誤誤正正 4 正誤誤正 5 正正誤誤 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 181 グレープフルーツジュース (GFJ) と共に ジヒドロピリジン系降圧薬を服用すると 薬効が変動することがある この相互作用に関する記述について 正しいものの組合せはどれか

5 a GFJ 飲用によって 小腸の CYP3A4 活性が阻害される b GFJ 飲用によって 主に肝の薬物代謝活性が阻害される c GFJ と共に服用すると 薬効が減弱する d GFJ 飲用によって生体利用率 ( バイオアベイラビリティー ) に変化が現れるが 最高血中濃度 (Cmax) には影響がみられない e GFJ 飲用は 消失半減期にほとんど影響しない 1(a b) 2(a e) 3(b d) 4(c d) 5(c e) 自律神経作用薬第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 123 自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ナファゾリンは アドレナリンα1 受容体に作用し 鼻粘膜細動脈の血流を減少させる b エフェドリンは アドレナリン β 受容体刺激作用とともに 交感神経節後線維終末からのカテコールアミン遊離作用も示す c トロピカミドは ムスカリン性アセチルコリン受容体に作用し 眼圧を低下させる d カルバコールは ニコチン様作用を示し コリンエステラーゼにより分解される 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 122 自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ジスチグミンは シュレム管を閉塞させ 眼房水の流出を妨げる b ベタネコールは 主としてムスカリン様作用を発現する c カルバコールは 真性及び偽性コリンエステラーゼのどちらの酵素によっても分解されにくい d プロパンテリンは 前立腺肥大に基づく排尿障害を改善する 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 123 末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a プラゾシンは アドレナリン α1 受容体を選択的に遮断し 末梢血管を拡張させて血圧を下降させる b クロニジンは 交感神経終末におけるアドレナリン α2 受容体を遮断して 血圧を下降させる c カルテオロールは アドレナリン β2 受容体に選択性が高く 気管支平滑筋を弛緩させる d エドロホニウムは 非可逆的コリンエステラーゼ阻害薬で その作用は強く効力の持続も長い e ピロカルピンは 瞳孔括約筋を収縮させて 縮瞳を引き起こす 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 122 自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの紐合せはどれか a 硫酸グアネチジンは 神経終末へのノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで交感神経系の機能を増強する b 塩酸プロカテロールは アドレナリン β1 受容体に対する高い選択性を有する刺激薬である c 塩酸ラベタロールは アドレナリン β 受容体及びアドレナリン α1 受容体に対して遮断作用を示す d 臭化ジスチグミンは コリンエステラーゼを阻害して副交感神経系の機能を増強する e ヘキサメトニウムは 自律神経節後神経細胞のニコチン性アセチルコリン受容体に作用して節遮断を起こす 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 134 排尿障害の治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸プロピベリンは 抗コリン作用と直接的膀胱平滑筋弛緩作用をもち 頻尿の治療に用いられる b 塩酸タムスロシンは アドレナリン α1 受容体遮断作用をもち 前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられる c ネオスチグミンは コリンエステラーゼ阻害作用により排尿筋を弛緩させるため 頻尿の治療に用いられる d 塩酸クレンブテロールは β2 アドレナリン受容体遮断作用をもち 排尿障害の治療に用いられる e 塩化ベタネコールは ムスカリン性アセチルコリン受容体刺激を介して排尿障害を改善する

6 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 122 アドレナリン受容体刺激薬及び遮断薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸クロニジンは 中枢の α 2 受容体を遮断して交感神経活動を抑制し血圧を下降させる b 塩酸カルテオロールは β 1 受容体に特異性が高く 気管支ぜん息を有する循環器疾患患者の治療に頻用される c 塩酸プラゾシンは α 1 受容体を選択的に遮断することにより末梢血管を拡張させて 血圧を下降させる d 塩酸ラベタロールは α β 受容体遮断薬であり 高血圧症の治療に用いられる e 臭化水素酸フェノテロールは β 1 受容体への選択性が高い遮断薬であり 不整脈の治療に用いられる 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 121 副交感神経及びその効果器に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a カルバコールは 副腎髄質からエピネフリンを遊離させる b 臭化イプラトロピウムは 経口投与により速やかに吸収され 選択的に気道平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する c 塩酸ピレンゼピンは ムスカリン性アセチルコリン受容体 M 2 サブタイプの選択的遮断薬であり 心機能亢進が少ない d ネオスチグミンは コリンエステラーゼ阻害作用を有し 手術後の腸管麻痺や排尿障害に用いられる e 硫酸アトロピンは 点眼により眼圧を低下させる 1(a b) 2(a d) 3(b c) 4(c e) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 122 交感神経及びその効果器に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a メシル酸フェントラミンは アドレナリン α 1 及び α 2 受容体を遮断して血圧を下降させ また心拍数を減少させる b 塩酸クロニジンは 交感神経節後線維終末のアドレナリン α 2 受容体遮断を介して ノルエピネフリン遊離を抑制する c チラミンを短時間内に反復投与すると タキフィラキシーが発現して血圧上昇作用が次第に減弱する d 塩酸プラゾシンは 血管のアドレナリン α 1 受容体を選択的に遮断して 血圧を下降させる 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 124 コリン作動薬及び抗コリン薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸ピロカルピンは シュレム管からの眼房水の排出を促進し 緑内障を改善する b メチル硫酸ネオスチグミンは 手術後の腸管麻痺や膀胱麻痺に用いられる c 臭化プロパンテリンは 前立腺肥大にもとづく排尿障害に有効である d 臭化ブチルスコポラミンは パーキンソン病に用いられる e 臭化水素酸ホマトロピンは 瞳孔散大筋の収縮を抑制することにより瞳孔を縮小させる 1 (a b) 2 (a e) 3 (b c) 4 (c d) 5 (d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 125 交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸チラミンは 神経終末からのノルアドレナリン遊離を促進して 血圧上昇を起こす b 塩酸フェニレフリンは アドレナリン α 1 受容体を刺激することにより 散瞳を起こす c 塩酸コカインは 局所麻酔作用によりノルアドレナリンの神経終末への取り込みを抑制する d 塩酸メタンフェタミンは 神経節のニコチン受容体に作用して 血圧上昇を起こす 1 (a b) 2 (a c) 3 (b c) 4 (b d) 5 (c d) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 126 ニコチンに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 用量の多少にかかわらず自律神経節後線維を脱分極させ 一過性の興奮に引き続いて持続的な伝達の遮断をもたらす b ガム剤や貼付剤として禁煙の補助に使用されるが 他の用途で医療に用いられることはない c 主な作用部位は自律神経節と神経筋接合部であり 中枢作用はない

7 d 受容体はイオンチャネル内蔵型であり Na + や Ca 2+ を透過させる 1 (a b) 2 (a c) 3 (b c) 4 (b d) 5 (c d) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 124 自律神経系伝達物質あるいはその前駆物質の取込み機構と, これに対する薬物単回投与による作用に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a レセルピンは, アドレナリン作動性神経末端のシナプス小胞に存在するアミン取込み機構を阻害するため, ノルエピネフリンの枯渇を起こす b 塩酸コカインは, アドレナリン作動性神経末端細胞膜に存在するアミン取込み機構を阻害するため, 神経末端からのノルエピネフリンの遊離を阻害する c へミコリニウムは, コリン作動性神経末端細胞膜に存在するコリン取込み機構を阻害するため, アセチルコリンの生合成を阻害する d ボツリヌス毒素は, コリン作動性神経末端のシナプス小胞に存在するアセチルコリン取込み機構を阻害するため, アセチルコリンの枯渇を起こす e 塩酸クロニジンは, アドレナリン作動性神経末端細胞膜上の α2 受容体に作用するため, 細胞膜に存在するアミン取込み機構を阻害する 1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,e) 6(d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 125 抗コリン薬に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a 臭化メペンゾラートは, 鎮痙作用があるので, 過敏大腸症の治療に使用される b 塩酸トリヘキシフェニジルは, 中枢性抗コリン薬に位置づけられ, パーキンソニズムの遅発性ジスキネジアを特異的に改善する c 臭化ブチルスコポラミンは, 中枢作用は弱く, 前立腺肥大による排尿障害の改善に使用される d 臭化フルトロピウムは, 気管支ぜん息時にみられる迷走神経反射性の気管支収縮を緩解させる目的で, 吸入により使用される e 塩酸プロピベリンは, 膀胱平滑筋を弛緩させるため, 神経性頻尿に使用される 1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,d,e) 4(b,c,d) 5(c,d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 126 麻酔したイヌの血圧測定実験に関する記述の正誤について, 正しい組合せはどれか a エピネフリンの静脈内注射による血圧上昇は, 塩酸プロプラノロールを前もって静脈内注射しておくと増強される b メシル酸フェントラミンを前もって静脈内注射したのち, ノルエピネフリンを静脈内注射すると, 血圧は下降する c 塩酸チラミンを静脈内注射すると, 血圧は上昇する この現象は, 塩酸イミプラミンを前もって静脈内注射しておくと抑制される d 硫酸アトロピンを静脈内注射したのちに大量の塩化アセチルコリンを静脈内注射すると, 血圧は上昇することがある この血圧上昇反応はヘキサメトニウムを静脈内注射前処置することによって抑制される e レセルピンを 24 時間前に投与しておいた後に, ノルエピネフリンを静脈内注射すると, その血圧上昇反応は抑制される a b c d e 1 正誤正誤正 2 誤正誤誤正 3 正誤正誤誤 4 誤正誤正正 5 正誤正正誤 運動神経 骨格筋骨格筋に作用作用するする薬物, 局所麻酔薬第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 124 末梢神経系とその効果器に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a リドカインの局所麻酔作用は 適用された部位の ph により影響され 酸性部位ではその効力が減弱する b コカインは Na+ チャネル遮断に加え ノルアドレナリンの血管収縮作用を抑制する c スキサメトニウムは 骨格筋弛緩作用に先立ち 終板の脱分極を引き起こす d ベクロニウムは 骨格筋の静止膜電位を変化させず 終板電位を抑制する

8 e ダントロレンは 主に骨格筋細胞膜の Na+ チャネルを遮断し 筋弛緩を引き起こす 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 123 末梢神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸テトラカインは 神経細胞内でイオン型となって Na+ チャネルを遮断する b オキセサゼインは 酸性下で局所麻酔作用を発揮し 胃潰瘍に伴う疼痛を抑制する c ヘミコリニウム - 3 は 神経終末へのコリンの取り込みを阻害してアセチルコリン含量を減少させる d 臭化ベクロニウムは 運動神経終末からのアセチルコリン遊離を阻害することで骨格筋弛緩作用を示す e 塩化スキサメトニウムの骨格筋弛緩作用の第 1 相は ネオスチグミンとの併用で抑制される 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 123 骨格筋の収縮に影響を及ぼす薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 臭化パンクロニウムは 競合型筋弛緩薬であり ヒスタミン遊離作用が強い b ダントロレンナトリウムは 骨格筋を脱分極させることにより 筋小胞体からのカルシウム放出を抑制する c 塩化スキサメトニウムは 作用発現が速く 持続時間が短い競合型筋弛緩薬である d 塩化アンベノニウムは 内因性アセチルコリンの分解を抑制するため 重症筋無力症の治療に用いられる e 塩化ツボクラリンの筋弛緩作用は ネオスチグミンとの併用で抑制される 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 123 運動神経又は骨格筋に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a A 型ボツリヌス毒素は 神経筋接合部においてニコチン性アセチルコリン受容体を遮断するため 眼瞼痙れんの治療に使用される b α- ブンガロトキシンは ニコチン性アセチルコリン受容体を遮断し 運動神経興奮による骨格筋収縮を抑制する c ダントロレンナトリウムは 運動神経終末からのアセチルコリン放出を抑制し 筋弛緩作用を発現する d 塩化エドロホニウムは 作用持続の短いコリンエステラーゼ阻害薬で 重症筋無力症の診断に使用される 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 127 右図は 無処置の摘出カエル骨格筋線維を支配する運動神経を電気刺激することによって得られる終板の膜電位変化と筋線維の張力変化を 模式的に示したものである 器官槽内に薬物 a b c を加えて同様の実験を行ったところ A B C のような結果が得られた ただし C では運動神経の電気刺激は行っていない 薬物 a b c の正しい組合せはどれか a b c 1 ダントロレンナトリウム 塩化スキサメトニウム 臭化ベクロニウム 2 ダントロレンナトリウム 臭化ベクロニウム 塩化スキサメトニウム 3 塩化スキサメトニウム 臭化ベクロニウム ダントロレンナトリウム 4 塩化スキサメトニウム ダントロレンナトリウム臭化ベクロニウム 5 臭化ベクロニウム ダントロレンナトリウム塩化スキサメトニウム 6 臭化ベクロニウム 塩化スキサメトニウム ダントロレンナトリウム

9 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 128 局所麻酔薬の作用に関する記述の正誤について, 正しい組合せはどれか a 知覚神経の Na + チャネルの阻害により神経伝導を抑制する b 運動神経は抑制されない c 神経周辺の ph が酸性に偏っている組織では麻酔作用が強く現れる d プロカインはリドカインと比較し作用時間が長い a b c d 1 正誤正誤 2 正正誤正 3 誤正誤誤 4 誤誤正正 5 正誤誤誤 中枢神経薬理第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 125 全身麻酔に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 麻酔時にモルヒネを併用すると モルヒネの動眼神経核抑制作用により散瞳の増大が認められる b プロポフォールは 麻酔の導入と覚せいが速やかで 持続点滴による全身麻酔に用いられる c 神経遮断性麻酔には 麻薬性鎮痛薬のフェンタニルとブチロフェノン系神経遮断薬のドロペリドールを併用する d セボフルランは 心筋のカテコールアミンに対する感受性増大作用がハロタンより強い a b c d 1 正誤正正 2 正誤誤正 3 誤正正誤 4 誤正誤誤 5 正正正誤 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 126 抗てんかん薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a フェニトインは 脳神経細胞への Na + 流入を抑制し 強直間代発作や欠神発作に用いられる b カルバマゼピンは 脳神経細胞の T 型 Ca 2+ チャネルを遮断し 複雑部分発作に用いられる c エトスクシミドは GABA B 受容体に作用して K + チャネルを活性化し 欠神発作に用いられる d ジアゼパムは GABA A 受容体機能を亢進し 静注でてんかん重積状態の緩解に用いられる e バルプロ酸は GABA トランスアミナーゼ阻害作用があり 全般発作に有効である 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 127 鎮痛薬に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a モルヒネは 下行性の痛覚抑制系を活性化し 脊髄後角における痛覚情報の伝達を抑制する b ペチジンは オピオイド μ 受容体を介した鎮痛作用に加えて鎮痙作用をもつ c ペンタゾシンは オピオイド μ 受容体には完全刺激薬として オピオイド κ 受容体には部分刺激薬として作用する d ナロキソンは オピオイド μ 受容体刺激作用のない麻薬拮抗薬で 過量のモルヒネにより抑制された呼吸を回復させる a b c d 1 正誤誤正 2 正正誤正 3 誤誤正正 4 正正正誤 5 誤正正誤 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 128 次の記述のうち 正しいものの組合せはどれか a メチルフェニデートは アンフェタミン様の中枢興奮作用をもち ナルコレプシーに用いられる

10 b ベタヒスチンは アドレナリン β 受容体を遮断して内耳の微小循環を改善し メニエール病に伴うめまいを抑制する c ファスジルは ミオシン軽鎖のリン酸化を阻害し くも膜下出血による脳血管れん縮を抑制する d アマンタジンは 中枢神経機能を活性化する作用をもち 脳梗塞後遺症に伴う意欲 自発性低下を改善する e ドネペジルは 中枢神経系のアセチルコリン合成を選択的に促進し 軽度及び中等度のアルツハイマー病における認知障害の進行を抑制する 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 182 てんかんに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 症候性てんかんは 一般に薬物治療に対する反応性が良好である b ミオクロニー発作は突然の意識消失による行動停止を示し 発作は数秒から十数秒間持続する c 単純部分発作では てんかんの焦点となる脳領域に対応した運動や感覚機能の異常が症状として現れる d 全般性強直間代発作の重積では 高熱 心機能低下など生命の危険を伴う場合がある 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 183 アルツハイマー病に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 運動機能障害などの神経症状に続いて認知機能障害が現れる b β 及び γ セクレターゼにより生成されたアミロイド β タンパク質の沈着が 病因となる c リン酸化タウタンパク質の重合体が減少することにより 神経原線維変化をもたらす d 進行性の脳神経変性疾患であり 大脳皮質と海馬の萎縮が顕著である e マイネルト基底核の病変が著しく コリン作動性神経細胞の変性が認められる 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 184 統合失調症に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 10 歳代 ~30 歳代に好発し 遺伝的素因が認められる b 陽性症状は緩徐に進行し 陰性症状は急速に進行する c 中脳辺縁系経路及び中脳皮質経路のドパミン作動性神経伝達の異常が病態と関係すると考えられる d 陰性症状の病態として 大脳皮質のグルタミン酸作動性神経系の機能低下があげられる e 陰性症状の病態として 大脳皮質のセロトニン 5-HT2 受容体の機能低下があげられる a b c d e 1 誤誤誤正正 2 正誤正誤正 3 正正誤正誤 4 誤正正誤正 5 正誤正正誤 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 185 気分障害とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a うつ病性障害 ( うつ病 ) は 女性より男性の有病率が高い b 双極性障害の躁状態の治療薬には 炭酸リチウム カルバマゼピン バルプロ酸ナトリウムがある c 軽症 中等症のうつ病の第一選択薬は 三環系抗うつ薬である d Hamilton Depression Rating Scale (HDRS) は うつ症状の評価に使用される e うつ病の初期症状は 睡眠障害 食欲減退 疲労感などの身体症状である 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 186 片頭痛とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 慢性かつ発作性の一次性頭痛であり 痛みは拍動性で労作により増悪する b 女性では エストロゲン分泌が変動する時期に 発作が発症 増悪されやすい c 痛みの部位と同側性に鼻閉 鼻漏 流涙などを伴う d 三叉神経からの神経ペプチド放出の低下により 血管が収縮し発症する e 治療に ロメリジン塩酸塩が用いられる

11 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 124 催眠薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ベンゾジアゼピン系薬は バルビツール酸系薬と比較して REM 睡眠 (rapid eye movement sleep) の抑制を起こしにくい b バルビツール酸系薬は GABA A 受容体の GABA 結合部位に結合し Cl - チャネルを開口させる c ベンゾジアゼピン系薬は ベンゾジアゼピン結合部位に結合し GABA A 受容体と GABA B 受容体の機能をともに亢進させる d ペントバルビタールは 短時間型のバルビツール酸系薬で 長期使用でも身体的依存を生じにくい e ブロチゾラムは 短時間型のチエノジアゼピン系薬で 麻酔前投薬にも用いられる 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 125 向精神薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a フルボキサミンは セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを同程度に阻害し うつ病 強迫性障害を改善する b マプロチリンは イミプラミンと類似の構造をもつ三環系抗うつ薬であり カテコールアミン再取り込み阻害作用を示す c クロルプロマジンは ドパミン D 2 受容体を遮断し 抗精神病作用 催吐作用 体温降下作用を示す d ぺロスピロンは ドパミン D 2 受容体及びセロトニン 5-HT 2 受容体を遮断し 統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善する e タンドスピロンは セロトニン 5-HT1A 受容体を選択的に刺激し 抗不安作用を示す 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 126 中枢神経系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ピクロトキシンは 脳幹のグリシン受容体を競合的に遮断し 間代性痙れんを引き起こす b エペリゾンは γ- 運動ニューロンを抑制して筋紡錘の感度を下げ 骨格筋を弛緩させる c ビペリデンは 抗精神病薬で誘発されるパーキンソン症候群に有効である d カルビドパは 芳香族 L- アミノ酸脱炭酸酵素によりノルアドレナリンに代謝され パーキンソン病のすくみ足や立ちくらみに有効である e マジンドールは 視床下部摂食中枢に作用して食欲増進作用を示す 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 127 次の薬物 作用機序及び臨床応用のうち 正しいものの組合せはどれか 薬物 作用機序 臨床応用 a ドネペジル アセチルコリンエステラーゼ阻害アルツハイマー型認知症 b タリペキソール ドパミン D 2 受容体刺激 ハンチントン舞踏病 c チザニジン 多シナプス反射抑制 痙性麻痺 d エダラボン フリーラジカル消去 脳梗塞による機能障害 e パロキセチン セロトニン再取り込み阻害 統合失調症 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 196 うつ病とその治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a うつ病では 思考障害 意欲低下 不安 焦燥感などの精神症状がみられる b アミトリプチリン塩酸塩には ムスカリン性アセチルコリン受容体 アドレナリン α 1 受容体及びヒスタミン H 1 受容体の遮断作用がある c ミルナシプラン塩酸塩は ドパミン再取り込みを選択的に阻害する d フルボキサミンマレイン酸塩は セレギリン塩酸塩と併用されることが多い e イミプラミン塩酸塩は 悪性症候群を起こすことがある 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 124

12 統合失調症治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a フマル酸クエチアピンは 著しい高血糖を招くことがあるので 糖尿病の既往歴のある患者には禁忌である b デカン酸ハロペリドールは 投与間隔が 4 週間と長いため 統合失調症の維持療法に用いられる c 塩酸ペロスピロン水和物は セロトニン 5 - HT4 受容体及びドパミン D2 受容体を選択的に遮断することから セロトニン - ドパミン - アンタゴニスト (SDA) と呼ばれる d クロルプロマジンの重大な副作用に 高 Na+ 血症や低張尿などを特徴とする抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH) がある e スルピリドは 末梢のドパミン D2 受容体も遮断するため 胃運動を亢進させて胃潰瘍を悪化させる 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 125 抗てんかん薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a カルバマゼピンは Na+ チャネルに対する抑制作用を有し 強直間代発作に用いられる b バルプロ酸ナトリウムは K+ チャネルの活性化薬で すべての型の全般発作に用いられる c プリミドンには GABAA 受容体の機能を増強する作用があるので フェノバルビタールとの併用で相乗効果が期待できる d クロナゼパムは ベンゾジアゼピン受容体の遮断薬として作用し 複雑部分発作を抑制する e エトスクシミドは T 電流 ( 低閾値 Ca2+ 電流 ) を減少させ 欠神発作に用いられる 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 126 次の記述のうち 正しいものの組合せはどれか a リン酸コデインは オピオイド δ 受容体を刺激して鎮咳作用を引き起こすが モルヒネよりもグルクロン酸抱合を受けやすい b 塩酸ナロキソンは オピオイド μ 受容体遮断作用により 急性麻薬中毒による呼吸抑制を改善する c ペンタゾシンは オピオイド μ 受容体における拮抗作用により 麻薬依存症患者において退薬症候群 ( 禁断症状 ) を誘発する d クエン酸フェンタニルは オピオイド μ 受容体及び κ 受容体刺激作用をもち 鎮痛作用が強く作用持続も長い 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 183 脳血管障害に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 脳血栓症の主な危険因子として 高血圧 糖尿病 高脂血症がある b 脳出血は 日中活動時よりも就寝中に発症することが多い c クモ膜下出血では 突発的な頭痛 嘔気 嘔吐を発症することが多い d 一過性脳虚血発作 (TIA) においては CT 所見で初期から明らかな虚血病変を認めることが多い 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 184 パニック障害とその治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 不安発作 ( パニック発作 ) の繰り返しを特徴とする b パニック発作では 突然強い不安に襲われ 動悸 息切れ 胸苦しさ めまいなどの身体症状を伴うことが多い c パニック発作には 明らかな誘因が存在することが多い d ベンゾジアゼピン系薬 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) が使用される e 塩酸パロキセチン水和物は発作時に頓服で用いられ 継続的には使用されない 1(a b c) 2(a b d) 3(a c e) 4(b c d) 5(b d e) 6(c d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 185 片頭痛とその予防及び発作時の治療に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 脳動脈が一時的に収縮し その後血管が異常拡張することにより生じる発作性の頭痛である b カフェインを含むコーヒー 紅茶を避けるよう指導する c コハク酸スマトリプタンなどのセロトニン 5-HT1B/1D 受容体刺激薬が発作時に用いられる d 発作時には ニトログリセリンが繁用される

13 e 酒石酸エルゴタミン配合剤は 狭心症患者には禁忌である a b c d e 1 正誤誤正誤 2 誤正正正正 3 正正正誤正 4 誤正誤正正 5 誤誤正誤誤 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 124 麻酔薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a チオペンタールナトリウムの作用が短時間であるのは 代謝及び排泄が速やかなためである b プロポフォールは麻酔の導入及び覚醒が速やかで 超短時間型静脈麻酔薬として用いられる c 亜酸化窒素は 酸素欠乏症を起こしやすい d セボフルランは ハロタンより心筋のカテコールアミンに対する感受性増大作用が強い 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 125 向精神薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a オランザピンは ドパミン D 2 受容体を含む多くの種類の受容体を遮断し 統合失調症の治療に用いられる b 非定型抗精神病薬のリスペリドンは セロトニン 5-HT 2 受容体刺激作用を有するため 錐体外路症状が現れにくい c 塩酸マプロチリンは アドレナリン α 2 受容体遮断作用を有する抗うつ薬である d 塩酸アミトリプチリンは 抗コリン作用の弱い抗うつ薬である e 塩酸ミルナシプランは セロトニン及びノルエピネフリンの再取り込みを阻害する抗うつ薬である 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 126 オピオイド受容体に作用する薬物に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a クエン酸フェンタニルは合成麻薬であり μ 受容体を刺激し 鎮痛効果はモルヒネよりも強い b 塩酸ナロキソンは オピオイド受容体を特異的に遮断するため 急性のモルヒネ中毒の治療に用いられる c 塩酸ペチジンは麻薬に指定されていない鎮痛薬で 中枢神経興奮作用がある d ペンタゾシンは κ 受容体刺激作用と弱い μ 受容体遮断作用を有する鎮痛薬である e 塩酸モルヒネは 第 III 脳神経 ( 動眼神経 ) 核に作用して散瞳をきたし 化学受容器引金帯を直接刺激するために 悪心 嘔吐を生じる a b c d e 1 誤正誤正正 2 正誤誤正誤 3 誤正正誤誤 4 正正誤正誤 5 誤誤正誤正 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 183 うつ病とその治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a うつ病では 睡眠欲求の減少や誇大妄想が生じる b レセルピンは うつ状態を引き起こすことがある c 塩酸イミプラミンは モノアミン作動性神経の伝達物質の再取り込みを促進する d 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) は 三環系抗うつ薬よりも抗コリン作用 抗ヒスタミン作用による副作用が少ない e SSRI 投与開始後に興奮 錯乱 振戦などが生じた時には セロトニン症候群の可能性がある 1(a b c) 2(a c d) 3(a d e) 4(b c e) 5(b d e) 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 184 パーキンソン病の治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a レボドパは黒質線条体のドパミン作動性神経に取り込まれ ドパミンとして作用する

14 b レボドパの脳内移行量を増加させるため レボドパとドパ脱炭酸酵素阻害薬との合剤が用いられる c メシル酸ブロモクリプチンは ドパミン D 2 受容体を直接刺激する d 塩酸アマンタジンは ドパミン作動性神経末端からのドパミン放出を抑制する e 塩酸トリヘキシフェニジルは コリン作動性神経に興奮性の刺激を与える 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 207 アルツハイマー型老年痴呆とその治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 初期に見られる精神神経症状は記憶 記銘力の低下である b 初期段階から 単なる加齢現象との鑑別は容易である c 中枢神経組織にアミロイド β タンパク質の蓄積が見られる d 塩酸ドネペジルはアミロイド β タンパク質の産生阻害薬である e 画像診断では 海馬部分の萎縮がしぱしば認められる 1(a b c) 2(a b d) 3(a c e) 4(b d e) 5(c d e) 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 213 麻薬および疼痛緩和療法に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 鎮痛補助薬としてカルバマゼピンやアミトリプチリンが用いられる b フェンタニル貼付剤は疼痛緩和療法の第一選択薬である c モルヒネ製剤は中等度から高度の痛みに対して用いられる d モルヒネを経口的に投与する際 効果を最大限に発揮させるためには制吐薬や緩下薬を併用してはいけない e 痛みの強さを把握するためには visual analog scale (VAS) や face scale などが用いられる 1(a b d) 2(a b e) 3(a c e) 4(b c d) 5(c d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 125 パーキンソン病治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 芳香族 L- アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害薬のカルビドパを併用すると レボドパの臨床用量を減らすことができる b メシル酸ブロモクリプチンは ドパミン D 2 受容体を遮断してパーキンソン病の症状を改善する c 塩酸セレギリンは B 型モノアミン酸化酵素 (MAO B ) を特異的に阻害し レボドパの効果を増強する d 塩酸トリヘキシフェニジルは パーキンソン病の初期治療に広く使用されるが 薬物性パーキンソン症候群には用いられない e レボドパは 無動症や筋強剛などのパーキンソン病の諸症状を改善するが 振戦には効果がなく増悪する場合もある 1(a b) 2(a c) 3(b c) 4(b d) 5(c e) 6(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 126 中枢神経系に作用する薬物 作用機序及び適応症の対応のうち 正しいものの組合せはどれか 薬物 作用機序 適応症 a スピペロン ドパミン D 2 受容体遮断 統合失調症 b マレイン酸フルボキサミン セロトニン再取り込み阻害 うつ病 c ブロチゾラム セロトニン 5-HT 1A 受容体刺激 心身症 d クエン酸タンドスピロン GABA A 受容体機能亢進 不眠症 e エトスクシミド GABA トランスアミナーゼ活性化 てんかん 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 127 抗てんかん薬に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a フェニトインは 強直間代発作 ( 大発作 ) に有効であるが 欠神発作 ( 小発作 ) には無効である b フェノバルビタールは 催眠作用に要するより低い用量で抗痙れん作用を発揮する c カルバマゼピンは 複雑部分発作 ( 精神運動発作 ) に用いられるが 歯痛や咽頭痛の治療にも使用される d ジアゼパムは 抗痙れん作用が強く てんかん発作重積症に用いられる e トリメタジオンは 強直間代発作 ( 大発作 ) 及び欠神発作 ( 小発作 ) に有効である a b c d e

15 1 正正誤正誤 2 正誤正誤正 3 誤正正正誤 4 誤誤正正正 5 正正誤誤正 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 182 てんかんとその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 遺伝的素因によるものと 脳の器質的病変によるものなどがある b 小児期よりも成人後に好発する疾患である c 大脳ニューロンの異常興奮が原因であり 脳波上 棘波や棘徐波などを呈する d 発作時には必ず意識消失と全身けいれんを起こす 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 128 催眠薬及び鎮静薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a アルプラゾラムは 大脳辺縁系におけるセロトニン作動性神経系を刺激することにより 鎮静作用や抗不安作用を発現する b ブロムワレリル尿素には薬物依存性があり 連用の中止により痙れん発作 せん妄 振戦などが現れることがある c エスタゾラムは GABA A 受容体複合体のベンゾジアゼピン結合部位に作用し 大脳辺縁系及び視床下部における情動機構を抑制する d トリアゾラムは 作用持続の短いベンゾジアゼピン系薬で 一過性前向性健忘を起こすことがある e ペントバルビタールナトリウムは 大脳皮質及び脳幹網様体の抑制作用が強く レム睡眠を増加させる 1 (a b c) 2 (a c e) 3 (a d e) 4 (b c d) 5 (b d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 129 中枢神経系作用薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸クロルプロマジンは 主に大脳皮質及び辺縁系や間脳のドパミン D 2 受容体遮断を介して 抗精神病作用を現す b バルプロ酸ナトリウムは 興奮性伝達物質であるグルタミン酸の合成抑制を介して 抗てんかん作用を現す c フェニトインは 脳神経細胞への Na + 流入促進を介して 抗てんかん作用を現す d 炭酸リチウムは 脳内ドパミンの産生亢進を介して 抗そう ( 躁 ) 作用を現す e 塩酸ミアンセリンは 脳内アドレナリン α 2 受容体の遮断を介して 抗うつ作用を現す 1 (a b) 2 (a e) 3 (b c) 4 (c d) 5 (d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 130 中枢に作用する薬物と薬理作用及び適応の対応のうち 正しいものの組合せはどれか 薬物 薬理作用 適応 a 塩酸ドネペジル アセチルコリンエステラーゼ阻害 アルツハイマー型痴呆症 b ドロキシドパ ドパミン D 2 受容体刺激 ハンチントン舞踏病 c 塩酸チザニジン 多シナプス反射抑制 癌性麻痺 d 塩酸パロキセチン水和物 セロトニン再取り込み阻害 精神分裂病 ( 統合失調症 ) e エダラボン フリーラジカル消去 脳梗塞による機能障害 1 (a b c) 2 (a c e) 3 (a d e) 4 (b c d) 5 (b d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 131 鎮痛薬に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 塩酸モルヒネによる呼吸抑制は µ 受容体に親和性を有する塩酸ナロキソンによって拮抗される b 塩酸ブプレノルフィンの耐性と依存性は 塩酸モルヒネより弱い c クエン酸フェンタニルは 神経遮断性鎮痛の目的でドロペリドールと併用される d ペンダゾシンは κ 受容体に高い親和性を有し 麻酔前投与や鎮痛の目的で投与される a b c d 1 正正正正 2 正誤正誤

16 3 誤正誤正 4 誤誤正正 5 誤誤誤誤 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 186 うつ病に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 通常 抑うつ気分など精神症状が主症状で 頭痛 食欲不振 体重減少 不眠等の身体的症状は伴わない b 抑うつ気分 自信喪失 思考力低下 自殺企図等の症状は 2 週間以上にわたって持続する c 抗うつ薬の作用及び副作用は 主として中枢神経シナプス間隙におけるモノアミン類の濃度の増加との関連が考えられている d 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) は 口渇 便秘 排尿困難の発症が 従来の三環系抗うつ薬よりも少ない e 塩酸ミルナシプランは セロトニンの再取り込みには影響しない 1 (a b c) 2 (a c d) 3 (b c d) 4 (b d e) 5 (c d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 187 神経変性疾患に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a アルツハイマー病患者の脳所見の特徴は 黒質 - 線条体系ドパミンニューロンの脱落である b MPTP(1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine) は 霊長類に投与すると パーキンソン病によく似た症状を起こすため パーキンソン病の動物モデルの作成に使用される c 塩酸トリヘキシフェニジルは 脳内でドパミン作用を発揮するため パーキンソン病の治療に用いられる d カルビドパの配合により レボドパによる消化器系の副作用症状が軽減される e パーキンソン病患者の脳の特徴は 脳の著しい萎縮と正常老人脳に比べ 老人斑と神経原線維変化が多く認められることである a b c d e 1 誤正正誤誤 2 正誤誤正誤 3 正誤正誤正 4 正正誤誤正 5 誤正誤正誤 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 188 神経症に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 不安神経症の原因は 対人関係などに基づく心理的な葛藤が多い b ジアゼパムは 大脳皮質のベンゾジアゼピン受容体に作用し 低用量では鎮静 催眠作用を 高用量では抗不安作用を示す c クエン酸タンドスピロンは セロトニン 5-HT 1 受容体に作用して抗不安作用を示す d ヒステリーは 心的原因が身体症状として現れる疾患である e ハロペリドールは 神経症の第一選択薬である 1 (a b c) 2 (a b d) 3 (a c d) 4 (b d e) 5 (b c e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 129 催眠薬に関する記述の正誤について, 正しい組合せはどれか a ペントバルビタールは,γ- アミノ酪酸 (GABA) 結合部位に直接結合し,Cl- チャネルを開口する b フルマゼニルは, ベンゾジアゼピン受容体に結合し, ベンゾジアゼピン系薬物による過度の鎮静や呼吸抑制に拮抗する c トリアゾラムは, 長時間作用型のベンゾジアゼピン系薬物であり, 不安による不眠症に良く効く d ニトラゼパムは, 治療量ではバルビツール酸系薬物に比較してレム睡眠の抑制が弱い a b c d 1 正正正誤 2 誤正誤正 3 正誤正誤 4 誤誤誤正 5 正誤誤誤

17 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 130 エタノールの薬理作用などに関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a 副腎髄質からのエピネフリン遊離を抑制する b 少量では, 胃液分泌を抑制する c 長期摂取は, 脂肪肝の誘発を促進する d エタノールの 90-95% は肝ミクロソームのエタノール酸化系 (MEOS) によって代謝される e 中枢神経系の抑制性制御機構の抑制により, 見かけ上の興奮を起こす 1(a,b) 2(a,d) 3(b,c) 4(c,e) 5(d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 131 次の薬物 適応症 薬理作用の対応のうち, 正しいものの組合せはどれか 薬物 適応症 薬理作用 a 塩酸ブプレノルフィン 便秘 タキキニン受容体刺激 b スルピリド 精神分裂病 ドパミン D2 受容体遮断 c フルフェナジン 神経症 ( 不安 緊張など ) アドレナリンβ2 受容体刺激 d バクロフェン 脊髄損傷に伴う痙性麻痺 単及び多シナプス反射抑制 e イソフルラン 全身麻酔 錐体路系刺激 1(a,b) 2(a,e) 3(b,d) 4(c,d) 5(c,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 132 塩酸クロルプロマジンに関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a ドパミン D2 受容体遮断作用は, 催吐作用発現に関与している b ドパミン D2 受容体遮断作用は, 抗精神病作用発現に関与している c ドパミン D2 受容体遮断作用は, 錐体外路系症状発現に関与している d アドレナリン α1 受容体遮断作用は, 血圧下降作用発現に関与している e ヒスタミン H1 受容体遮断作用は, 体温上昇作用発現に関与している 1(a,b,c) 2(a,c,e) 3(a,d,e) 4(b,c,d) 5(b,d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 183 次の薬物の代表的な適応疾患と副作用の組合せのうち 正しいものはどれか 薬物名適応疾患副作用 a クロルプロマジン 精神分裂病 悪性症候群 b ハロペリドール うつ病 遅発性ジスキネジア c レボドパ パーキンソン病 嘔気 嘔吐 d ゾニサミド てんかん 副甲状腺機能亢進症 e ロラゼパム 不安神経症 高プロラクチン血症 1(a c) 2(a e) 3(b c) 4(b d) 5(d e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 184 てんかんの薬物治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a フェノバルビタールは フェニトインよりも集中力低下や眠気を起こしにくい b フェニトインの投与によって 不随意運動や運動失調が現れることがある c エトスクシミドは 主として強直間代性痙れん ( 大発作 ) の治療に用いられる d てんかんの発作重積状態に対しては ジアゼパムの静脈内投与が第一選択である e バルプロ酸ナトリウムは 欠神発作 ( 小発作 ) の病型のみに適応される 1(a c) 2(a e) 3(b c) 4(b d) 5(d e) 免疫 アレルギー, オータコイド第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 129 関節リウマチ治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a アクタリットは 胸腺からのサプレッサー T 細胞の分化誘導を促進する b レフルノミドは 体内で活性化されてピリミジン合成を阻害する c オーラノフィンは シクロオキシゲナーゼを阻害して炎症を抑える d インフリキシマブは 関節破壊の原因となる腫瘍壊死因子 α (TNF-α) の受容体を遮断する e ブシラミンは 分子内に SH 基をもち リウマトイド因子のジスルフィド結合 (-S-S-) を切断する

18 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 130 抗アレルギー薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ジフェンヒドラミンは 気管支においてヒスタミンに加えてアセチルコリンにも拮抗し 気道分泌を抑制する b フェキソフェナジンは ヒスタミン H 1 受容体を遮断するとともに ケミカルメディエーターの遊離を阻害する c トラニラストは ロイコトリエン受容体を遮断し 気管支ぜん息における気道抵抗の上昇を抑制する d スプラタストは ヘルパー T 細胞におけるインターフェロンの産生を特異的に阻害し 好酸球の浸潤を抑制する e ラマトラバンは トロンボキサン A 2 に拮抗し アレルギー性鼻炎における鼻腔抵抗の上昇を抑制する 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 188 アナフィラキシーとその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 原因物質に暴露されて起こる全身性のアレルギー反応で 短時間のうちに症状が進行して ショック状態に至ることがある b IgE 抗体が関与する I 型アレルギー反応によるものと IgG 抗体と抗原の複合体が補体を活性化して起こす III 型アレルギー反応によるものがある c ヒドロコルチゾンリン酸エステルナトリウムは ショック状態を遷延化するため 投与すべきでない d 非経口的に体内に取り込まれた物質だけが症状を引き起こす e 緊急処置として アドレナリンの筋肉内投与又は皮下投与を行う 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 193 気管支ぜん息とその治療に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a アトピー型と非アトピー型があり 成人では前者が 小児では後者が多い b 気道の慢性炎症を本態とし 発作性の咳 喘鳴及び呼吸困難症状を呈する c 長期管理薬として 吸入副腎皮質ステロイド製剤及び長時間作用型アドレナリン β 2 受容体刺激薬がある d 診断及び治療効果の判定には 一秒量 (FEV1.0) 及びピークフロー値が用いられる e プランルカスト水和物は 肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離を抑制することにより ぜん息症状を改善する a b c d e 1 誤正正正誤 2 正正誤誤誤 3 正誤正誤正 4 誤正正正正 5 誤誤誤正正 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 128 免疫系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a タクロリムスは T 細胞活性化因子 (NF-AT) の核内移行を促進して 免疫を抑制する b オーラノフィンは 関節リウマチの治療に用いられる白金化合物である c アザチオプリンは 生体内で 6- メルカプトプリンに変換され 核酸合成を阻害することにより免疫抑制作用を現す d シクロスポリンは ヘルパー T 細胞においてシクロフィリンと複合体を形成し カルシニューリンの活性化を阻害する e メトトレキサートは ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し 細胞増殖を抑制する 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 129 抗アレルギー薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a アゼラスチンは 抗ヒスタミン作用のほかに ロイコトリエン産生抑制作用を有する b モンテルカストは インターロイキン -4 の産生を抑制し ぜん息発作時の気道収縮を速やかに抑制する

19 c セラトロダストは トロンボキサン A 2 の生合成を抑制する d クロルフェニラミンは 中枢抑制作用が弱く 眠気を催さない e デキサメタゾンは ヒドロコルチゾンに比較して抗炎症作用及び抗アレルギー作用が強いが 塩類貯留作用は弱い 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 198 アトピー性皮膚炎とその治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a そう痒のある湿疹を主な病変とし 増悪と寛解を繰り返す b 表皮の角層異常による皮膚の乾燥とバリアー機能亢進を示す c 皮疹は 左右対側性にみられることが多い d 外用副腎皮質ステロイド製剤の適切な使用が炎症治療の基本であり 有効性も高い e タクロリムス水和物軟膏は 皮膚刺激感がなく 顔面部の皮疹に効果的である 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 201 特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) とその治療に関する記述について 正しいものの組合せはどれか a 関節内出血を特徴とする b 抗血小板膜タンパク質特異抗体が検出される c 骨髄像では 巨核球数は正常ないし増加している d プレドニゾロン投与が有効である e 脾臓の摘出は無効である 1(a b e) 2(a c d) 3(a c e) 4(b c d) 5(b d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 127 免疫系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a タクロリムス水和物は マクロファージの活性化及び増殖を抑制することにより免疫抑制作用を発現する b テセロイキンは インターロイキン - 1 の遺伝子組換え体であり キラー細胞を誘導して抗腫瘍作用を示す c ムロモナブ - CD3 は ヒト T 細胞表面抗原 CD3 に対するモノクローナル抗体であり 腎移植後の急性拒絶反応の治療に用いられる d アザチオプリンは プリンヌクレオチドの生合成を阻害し 臓器移植後の拒絶反応の予防に用いられる 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 歳の男児 幼児期よりアトピー性皮膚炎を指摘されていたが 外用薬の塗布のみで経過観察していた 本日 家族で夕食に出かけ そばを食べた 食後すぐに気分が悪くなり その後 強いぜん鳴が出現し ショック状態で救急外来に運び込まれた 直ちに使用すべき薬物とその投与法のうち 正しいものの組合せはどれか a クロモグリク酸ナトリウムの吸入 b 0.1% エピネフリンの皮下投与 c コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウムの静脈内投与 d アミノフィリンの緩徐な静脈内投与 e 塩酸ニカルジピンの静脈内投与 1(a b c) 2(a b e) 3(a d e) 4(b c d) 5(b d e) 6(c d e) 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 127 免疫抑制薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a タクロリムス水和物は イムノフィリンに結合して B 細胞からのサイトカイン遊離を抑制する b プレドニゾロンは T 細胞及び B 細胞のサイトカインに対する反応性を亢進させる c シクロスポリンは ヘルパー T 細胞のシクロフィリンに結合して カルシニューリンの機能を抑制する d アザチオプリンは 体内で代謝を受けた後 核酸合成を阻害することによって T 細胞の増殖を抑制する 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 128

20 抗アレルギー薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a プランルカスト水和物は ロイコトリエン受容体を遮断し じん麻疹に著効を示す b フマル酸ケトチフェンは 好酸球からのヒスタミンの遊離を特異的に抑制し 気管支ぜん息に有効である c トシル酸スプラタストには インターロイキン -1 及び腫瘍壊死因子 (TNF) の産生を阻害する作用があり アナフィラキシーショックに用いられる d プロピオン酸フルチカゾンはステロイド性抗炎症薬であり 鼻腔内噴霧でアレルギー性鼻炎に用いられる e 塩酸オザグレルは トロンボキサン合成酵素を阻害し 気道過敏性を抑制する 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 128 オータコイド関連薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a セラトロダストは トロンボキサン A 2 受容体刺激薬であり 気管支ぜん息の治療に用いられる b ベラプロストナトリウムは プロスタグランジン I 2 誘導体であり 慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍や疼痛に用いられる c ジノプロストンは プロスタグランジン F 2α 誘導体であり 妊娠子宮の律動的収縮を亢進させる d モンテルカストナトリウムは ロイコトリエン受容体遮断薬であり 気管支ぜん息に有効である 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 147 免疫系に作用する薬物 薬理作用及び適応症の対応のうち 正しいものの組合せはどれか 薬物 薬理作用 適応症 a タクロリムス水和物 サイトカイン産生抑制 アトピー性皮膚炎 b インターフェロンベータ 抗ウイルス作用 膠芽腫 髄芽腫 c ムロモナブ-CD3 キラー細胞誘導 血管肉腫 腎癌 d テセロイキン リンパ球増殖抑制 腎移植後の拒絶反応抑制 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 129 抗アレルギー薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸オザグレルは ロイコトリエン合成阻害作用を有し 光線過敏症などの II 型アレルギー疾患に用いられる b イブジラストは ロイコトリエン遊離抑制作用を有し 急性じんま疹やアレルギー性鼻炎に用いられる c トラニラストは トロンボキサン A 2 受容体を遮断し 皮膚疾患によるかゆみを抑える d クロモグリク酸ナトリウムは 肺肥満細胞の脱顆粒の阻止作用及びロイコトリエン遊離抑制作用を有し アレルギー性鼻炎や気管支ぜん息に用いられる e 塩酸アゼラスチンは ヒスタミン及びロイコトリエン遊離抑制作用を有し I 型アレルギー反応を抑制する 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 184 アトピー性皮膚炎とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 症状に年齢的変化がみられ 新生児期から乳児期にかけては 顔面から頭部に湿潤性の湿疹として出現する b かゆみはほとんどなく 四肢に出現する場合には関節の伸展部に出現しやすい c 成人期では苔癬化がみられ 顔面 頸部 前胸部に浮腫性の紅斑が認められる d 乳幼児期では食物が 成長するにつれてダニやハウスダストが原因となることが多い e 年齢によらず 発症初期より強力な外用副腎皮質ステロイド性薬を用いて治療する 1(a b e) 2(a c d) 3(a d e) 4(b c d) 5(b c e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 185 アナフィラキシーとその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 原因物質に暴露されて起こる全身性のアレルギー反応で 短時間の内に症状が進行して ショック状態に至ることがある b 非経口的に体内に入り込んだ物質だけが症状を引き起こす

21 c リン酸ヒドロコルチゾンナトリウムはショック状態を遷延化するため 投与すべきでない d IgE 抗体が関与する I 型アレルギー反応によるものと IgG 抗体と抗原の複合体が補体を活性化して起こす III 型アレルギー反応によるものがある e 緊急処置として エピネフリンの筋肉内投与又は皮下投与を行う 1(a b e) 2(a c d) 3(a d e) 4(b c d) 5(b d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 186 全身性エリテマトーデス (SLE) とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 全身の組織成分に対する自己抗体が産生され これらの抗体が I 型アレルギー機序で臓器に慢性の炎症を引き起こす b 血液学的検査では 白血球数の減少 血小板数の減少が認められ 免疫学的検査では 抗 DNA 抗体 抗核抗体などが陽性となる c 蝶形紅斑 光線過敏による皮疹 口腔潰瘍などが出現する d 第一選択薬としては非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) が用いられる e ネフローゼ症候群や中枢神経症状を呈する重症例に対しては 副腎皮質ステロイド性薬の使用は控えるべきである 1(a b) 2(a d) 3(b c) 4(b e) 5(c d) 6(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 215 ワクチンとトキソイドに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 予防接種努力義務の対象となる感染症は ポリオ ( 急性灰白髄炎 ) 日本脳炎 破傷風及び結核などの 8 疾患である b ポリオ 風疹 麻疹ワクチンは 妊娠している者にも接種できる c 3 種混合ワクチンは ジフテリアトキソイド 百日咳ワクチン B 型肝炎ワクチンを組合せたものである d トキソイドとは病原体が産生する毒素を抗原性が損なわれないように無毒化した免疫学的製剤である 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 206 アレルギー性疾患に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a アトピー性疾患に最も関係する抗体は IgA である b アナフィラキシー性ショックの成立機序は I 型アレルギーによる c 気管支ぜん息とは 種々の程度の気道閉塞と気道の炎症によって特徴づけられる d アナフィラキシー性ショックと判断した時は ただちにノルエピネフリンを急速に静脈内に投与する e 自己免疫性溶血性貧血は I 型アレルギーに属する a b c d e 1 誤正正誤誤 2 正誤正誤正 3 正誤正誤誤 4 誤正誤正正 5 誤正誤正誤 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 208 a~d の薬物が治療上使用される最も可能性の高い疾患を 1 つ選びなさい a コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム b アミノフィリン c エピネフリン d 塩酸ドパミン 1 クッシング症候群 2 アナフィラキシー性ショック 3 アトピー性皮膚炎 4 アレルギー性鼻炎 5 全身性エリテマトーデス 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 149 免疫抑制薬の作用機序に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a シクロスポリンは, ヘルパー T 細胞におけるインターロイキン -2(IL-2) の産生を抑制する b シクロホスファミドは, 肝臓の酵素による活性化を介して DNA のアルキル化作用を示す c アザチオプリンは, 未変化体が免疫抑制活性を示す

22 d ムロモナブ -CD3 は,B 細胞の CD3 部位に特異的に結合する抗リンパ球抗体である 1(a,b) 2(a,c) 3(b,c) 4(b,d) 5(c,d) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 199 全身性エリテマトーデス (SLE) において 副腎皮質ステロイド性薬の大量投与やパルス療法を行う SLE 重症合併病変として 正しいものの組合せはどれか a びまん性糸球体腎炎 b 胸膜炎 c 関節炎 d 全身性血管炎 e 溶血性貧血 1(a b c) 2(a b d) 3(a d e) 4(b c d) 5(b c e) 6(c d e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 204 アナフィラキシーショックの際に 初期治療の第一選択薬として用いられるエピネフリンと併用禁忌とな っている薬物について 正しいものの組合せはどれか a ブチロフェノン系向精神薬 b アドレナリンα 受容体遮断薬 c 副腎皮質ステロイド性薬 d カテコールアミン製剤 e 抗ヒスタミン薬 1(a b c) 2(a b d) 3(a d e) 4(b c e) 5(c d e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 217 ワクチンに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ワクチン接種による自動免疫は 一般に 1~2 週間を要するので 百日咳ワクチンを除いて予防の目的で使用される b ワクチンは急性の中毒症状にも対応できるので 発症後の接種で効果が得られる c ワクチンは 失活を防ぐ目的でマイナス 20 にて凍結保存する d 免疫抑制薬を投与されている患者にはワクチンの接種は禁忌である e 明らかな発熱を呈している患者に対するワクチンの接種は不適当である 1(a b c) 2(a b e) 3(a d e) 4(b c d) 5(b d e) 6(c d e) 抗炎症薬 抗リウマチリウマチ薬 痛風治療薬第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 131 非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a チアラミドは 主にシクロオキシゲナーゼ (COX) を阻害することにより抗炎症 鎮痛 解熱作用を現す b メロキシカムは アスピリンと比較して COX-2 に対する選択性が高く 胃粘膜障害作用は弱い c エトドラクは COX-2 と比較して COX-1 に対する阻害作用が強いため 胃粘膜の損傷を起こしやすい d ロキソプロフェンは 生体内で活性型になるプロドラッグであり 胃粘膜障害作用が弱い 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 146 高尿酸血症治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a プロベネシドは 近位尿細管での尿酸の再吸収を抑制し 尿中排泄を促進することにより血中尿酸値を低下させる b コルヒチンは 炎症組織への白血球や好中球の遊走を促進することにより 痛風発作を抑制する c アロプリノールは キサンチンオキシダーゼを活性化し 尿酸排泄を促進する d ブコロームは 尿酸排泄促進作用に加えて 毛細血管透過性抑制による抗炎症作用及び抗リウマチ作用を示す 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 197 潰瘍性大腸炎に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 長期経過例では しばしば大腸癌を合併する b 病理組織学的には 病変が筋層や漿膜に及ぶことはほとんどない c 長期間にわたる持続又は反復する粘液便 血便を主症状とする d 女性に比べ 男性に多く発症する e 重症例では サラゾスルファピリジンが第一選択薬である

23 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 130 抗炎症薬に関する記述の空欄 (a)~(c) にあてはまる薬物の正しい組合せはどれか 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDS) は シクロオキシゲナーゼ (COX) を阻害する (a) などの COX-2 に選択性を示す薬物は (b) などの非選択的な薬物に比較して 胃腸障害の副作用が弱いといわれる ま た NSAIDS には (c) のように体内で代謝されて効力を現すプロドラッグがある a b c 1 メロキシカム ジクロフェナク ロキソプロフェン 2 ジクロフェナク スリンダク エトドラク 3 エトドラク ロキソプロフェン メロキシカム 4 ロキソプロフェンエトドラク スリンダク 5 スリンダク メロキシカム ジクロフェナク 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 128 炎症及び抗炎症薬に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 炎症部位では 誘導型シクロオキシゲナーゼ (COX-2) が遺伝子の転写促進により発現する b アスピリンによって胃粘膜障害が起きる一因として 胃の構成型シクロオキシゲナーゼ (COX-1) の阻害がある c ジクロフェナクナトリウムは インドメタシンに比べて胃粘膜障害の発生頻度が低い d ピロキシカムは 強力な鎮痛作用や抗炎症作用を有し 1 日 1 回の内服で有効である e ロキソプロフェンナトリウムは 胃粘膜障害作用が弱いので 消化性潰瘍患者にも使用される a b c d e 1 正正正正誤 2 正正正誤正 3 誤誤正誤誤 4 正誤誤正誤 5 誤正誤正正 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 129 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAID) に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a アスピリンは解熱作用が強いが 重大な副作用にぜん息発作の誘発がある b メフェナム酸は鎮痛作用が強く 分娩後疼痛や歯痛などに用いられる c ロキソプロフェンナトリウムは 生体内で活性代謝物に変換されて抗炎症作用を発揮する d インドメタシンによる胃粘膜損傷の主因は 胃のシクロオキシゲナーゼ 2(COX-2) の阻害である e ジクロフェナクナトリウムを坐剤で用いると 経口投与の場合よりも 肝臓における初回通過効果を受けやすくなる 1(a b c) 2(a b e) 3(a d e) 4(b c d) 5(c d e) 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 143 痛風 高尿酸血症治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a コルヒチンは 局所組織への白血球や好中球の遊走を促進させることにより痛風発作を抑制する b アロプリノールは キサンチンオキシダーゼを阻害することにより尿酸生成を抑制する c ベンズブロマロンは 腎尿細管における尿酸の分泌及び再吸収を阻害する d プロベネシドは 尿酸の再吸収を阻害することにより尿酸排泄を促進する 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 150 皮膚潰瘍治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a トレチノイントコフェリルは レチノイン酸とビタミン D 3 のエステルである b ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子のトラフェルミンは 新生血管に富む良性肉芽の形成を促進する c プロスタグランジン E 1 誘導体のアルプロスタジルは 慢性動脈閉塞症や糖尿病における潰瘍に用いられる d 消炎酵素薬のアズレンは 湿疹や熱傷による潰瘍に用いられる 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 186 関節リウマチに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか

24 a 自己免疫疾患の一つで 関節の滑膜がおかされる b 病変は関節に限局して認められる c 初発症状として 朝のこわばり を認めることが多い d 遺伝的要因が発症に関与することがある e 診断確定後 第一選択薬として副腎皮質ステロイド性薬の投与を開始する 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 143 非ステロイド性抗炎症薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ジクロフェナクナトリウムは シクロオキシゲナーゼ -1(COX-1) を阻害し ヒスタミン及びブラジキニンの産生を抑制する b インドメタシンファルネシルは 体内で活性体に代謝され 抗炎症作用を発揮する c メロキシカムは シクロオキシゲナーゼ -2(COX-2) に対する阻害作用が強く 胃腸障害作用は弱い d アスピリンは ウイルス感染により発熱した小児に使用した場合 Stevens-Johnson 症候群とよばれる脳症を引き起こすことがある 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 146 慢性関節リウマチ治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ジクロフェナクナトリウムは シクロオキシゲナーゼ阻害により抗リウマチ効果を発現するが 効果発現には 3 ヵ月以上の投与が必要である b プレドニゾロンを連用後 急に使用を中止すると関節痛やショックが現れることがある c ブシラミンは 疾患修飾性抗リウマチ薬 (DMARD) であり 関節破壊の進行を抑制する d メトトレキサートは 白血病治療の場合に比して より少量で使用される e ヒアルロン酸ナトリウムは 関節内のヒアルロン酸を増加させる目的で 静脈内注射で用いられる 1 (a b e) 2 (a c d) 3 (a d e) 4 (b c d) 5 (b c e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 189 慢性関節リウマチに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 初発症状として 関節痛と朝のこわばりを特徴とする b 筋肉痛やレイノー症状が高頻度で出現する c 関節滑膜の慢性炎症性疾患である d メトトレキサートにより 十分な効果を得るためには 休薬期間を置かず毎日投与する必要がある e D- ペニシラミンなどの疾患修飾性抗リウマチ薬 (DMARD) を 初期から投与する場合がある 1 (a b c) 2 (a c e) 3 (a d e) 4 (b c d) 5 (b d e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 145 炎症及び抗炎症薬に関する記述の正誤について, 正しい組合せはどれか a 炎症部位で遊離されるインターロイキン -1(IL-1) や腫瘍壊死因子 (TNF) は, 全身的発熱を引き起こす b 構成型シクロオキシゲナーゼ (COX-1) の阻害により, 胃粘膜障害や腎機能障害が起こる c エトドラクは, 誘導型シクロオキシゲナーゼ (COX-2) を比較的選択的に阻害する d インドメタシンは, ヒスタミン H1 受容体遮断作用により鎮痛や抗炎症作用を示す e アスピリンは, 構成 誘導型両方のシクロオキシゲナーゼをアセチル化して不可逆的に阻害する a b c d e 1 正正正誤正 2 正正誤正正 3 正誤誤誤誤 4 誤誤正正誤 5 誤誤誤誤正 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 202 高尿酸血症とその治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 健常人では プリン体から産生された尿酸は 約 2/3 が糞中に 約 1/3 が尿中に排泄される b 高尿酸血症は 骨髄増殖疾患群の患者においても認められる c 痛風発作治療の第一選択薬は 塩酸チアラミドである

25 d 尿酸排泄促進薬使用時には 尿の ph をアルカリ性に維持する必要がある e プロベネシドは ペニシリンなどアニオン性薬物の尿中排泄を阻害する 1(a b c) 2(a c d) 3(a d e) 4(b c e) 5(b d e) 6(c d e) 心臓 血管系第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 132 心不全治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a リシノプリルは 心不全状態におけるレニン -アンギオテンシン系の亢進を抑制する b フロセミドは 循環血液量を減少させ 心不全状態における前負荷の増大を軽減する c ジギトキシンは 心筋収縮力を増大させ 心拍数を減少させる d ピモベンダンは 収縮タンパク質の Ca2+ 感受性を低下させ 心筋酸素消費量を減少させる e カルベジロールは アドレナリンβ 受容体を刺激し 心不全患者の予後を改善する 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 133 抗不整脈薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a プロプラノロールは 交感神経緊張による不整脈に有効である b ベラパミルは 房室伝導を抑制し 上室性頻拍を抑制する c ジソピラミドは Ca 2+ チャネルを遮断し 心筋の興奮性を低下させる d メキシレチンは Na + チャネルと K + チャネルを遮断し 活動電位持続時間を延長する e アミオダロンは K + チャネルを遮断し QT 延長を引き起こす 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 134 硝酸薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 後負荷には影響を及ぼさない b 血管平滑筋弛緩作用は 遊離した一酸化窒素がグアニル酸シクラーゼを活性化することにより生じる c 静脈の拡張により心臓へ還流する血流量が増大し 心筋酸素消費の減少をもたらす d 冠動脈のうち 太い部分をより強く拡張させる e ニコランジルの冠血管拡張作用には K + チャネル開口作用も関与している 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 135 麻酔した動物の血圧測定実験に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a アドレナリンを静脈内注射すると 血圧は一過性の上昇ののち 投与前の値より低くなった この血圧の低下は アドレナリンの代謝産物がアドレナリン β 1 受容体に作用したためである b フェントラミンを前もって静脈内注射したのち アドレナリンを静脈内注射すると 血圧は下降した これは フェントラミンが血管のアドレナリン α 受容体を遮断したためである c アセチルコリンを静脈内注射すると 血圧は一過性に下降した この現象は アセチルコリンが血管平滑筋のムスカリン性アセチルコリン M 1 受容体を刺激したためである d アトロピンを静脈内注射したのち 大量のアセチルコリンを静脈内注射すると 血圧は上昇した これは アセチルコリンが交感神経節と副腎髄質のニコチン性アセチルコリン受容体を刺激したためである a b c d 1 誤正誤正 2 正正正誤 3 誤誤誤正 4 正誤正誤 5 誤正正誤 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 歳男性 明け方に前胸部の激烈な痛みを覚え 救急車で病院に搬送された その直後の検査所見は 血清クレアチンキナーゼ (CK) 77 IU/L アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 17 IU/L 乳酸脱水素酵素 (LDH) 178 IU/L であった また 発作中に行った心電図検査 ( 胸部第 III 誘導 ) では ST の上昇が認められた ( 下図 ) この疾患に用いられる治療薬として正しいものの組合せはどれか a アムロジピンベシル酸塩 b ニコランジル

26 c 硝酸イソソルビド d ラベタロール塩酸塩 e ベスナリノン 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 190 起立性低血圧とその治療薬に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 循環血漿量の減少が原因の 1 つである b 交感神経非緊張型では 起立時に心拍数が著明に増加する c ドロキシドパは 閉塞隅角緑内障の患者には禁忌である d アドレナリン α 1 受容体刺激薬であるミドドリン塩酸塩が用いられる e ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩は 狭心症の患者には禁忌である a b c d e 1 誤正誤正誤 2 正誤正正正 3 誤正正誤正 4 正誤正誤正 5 正正誤正誤 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 歳の男性会社員 会議中に突然頭痛を訴え横になったが軽快せず さらに左足の麻痺 意識障害が生じたため 病院に搬送された その時の検査所見は次のとおりであった 身体所見 : 身長 160 cm 体重 75 kg 血圧 200/120 mmhg 心拍数 74 /min 心電図 : 左心室肥大 脳 CT: 右被殻出血像 脳室の偏位 脳溝の消失を認める この疾患に用いられる治療薬として正しいものの組合せはどれか a 濃グリセリン 果糖 b アルガトロバン c ジルチアゼム塩酸塩 d オザグレルナトリウム e チクロピジン塩酸塩 1(a b) 2(a c) 3(b d) 4(c e) 5(d e) 第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 207 狭心症とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 中高年で好発し 男性よりも女性に発症率が高い b ニトログリセリンの血管拡張作用は 血管平滑筋細胞内でのサイクリック AMP (camp) の産生による c 安定狭心症の大部分は 冠動脈硬化による器質的狭窄により生じる d 不安定狭心症は 急性冠症候群の一種である e 冠れん縮性狭心症には ジヒドロピリジン系 Ca 2+ チャネル遮断薬が有効である 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 131 心不全治療薬の作用機序に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ジゴキシンは Na +,K + -ATPase を阻害し 心筋細胞内の Ca 2+ 濃度を上昇させて収縮力を増大させる b ドブタミンは アドレナリン β 1 受容体を刺激してアデニル酸シクラーゼを活性化し 心筋収縮力を増大させる c ミルリノンは アデニル酸シクラーゼを直接活性化し 心筋収縮力を増大させる d カルペリチドは 心房性ナトリウム利尿ペプチドの受容体を刺激して細胞内サイクリック AMP(cAMP) 濃度を上昇させ 血管拡張作用と利尿作用を示す 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 132 心室筋活動電位に対する不整脈治療薬の作用を検討したところ 下図のような実線から破線への変化が観察された それぞれの変化パターンを引き起こす薬物の組合せとして 正しいものはどれか

27 a b c 1 リドカイン ニフェカラント キニジン 2 ニフェカラント メキシレチン プロカインアミド 3 プロカインアミド ソタロール メキシレチン 4 キニジン リドカイン ニフェカラント 5 メキシレチン プロカインアミド ソタロール 6 ソタロール キニジン リドカイン 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 133 薬物の作用機序に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ニトログリセリンは 静脈血管を拡張して静脈還流量を減少させ 心臓に対する前負荷を軽減する b ビソプロロールは 労作時の心機能亢進を抑制し 心筋の酸素消費量を減少させる c ジルチアゼムは 冠血管のれん縮を緩解して冠血流量を増大させるとともに 心機能を抑制して心筋の酸素消費量を減少させる d アルテプラーゼは 組織プラスミノーゲンの活性化を抑制して血栓溶解を促進する e アスピリンは プロスタグランジン I2 の産生を抑制して血小板凝集を阻害し 血栓形成を抑制する 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 134 高血圧症治療薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a エナラプリルは アンギオテンシン II 及びブラジキニンの生成を抑制する b ロサルタンは アンギオテンシン II AT 1 受容体を選択的に遮断し 血管を拡張させる c ラベタロールは アドレナリン β 受容体を刺激し 血管を拡張させる d ニカルジピンは L 型 Ca 2+ チャネルを遮断し 血管を拡張させる e メチルドパは 生体内で α- メチルノルアドレナリンに変換されて血管運動中枢のアドレナリン α 2 受容体を刺激し 交感神経活動を低下させる 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 歳男性 軽度の心不全症状のため ジゴキシン 0.25 mg/ 日及びフロセミド 40 mg/ 日を経口投与されていたが 労作時呼吸困難が強くなり来院した 心電図で 心房細動 ST 波の盆状降下及び多源性心室性期外収縮を認め ジギタリス中毒と診断された また高度の低 K + 血症も認められた 直ちにジゴキシン投与が中止された 続いて行う処置として 採用可能な正しいものの組合せはどれか a フロセミドの増量 b アンギオテンシン変換酵素阻害薬の投与 c アドレナリン β 受容体刺激薬の投与 d フロセミドからスピロノラクトンヘの変更 1(a b) 2(a c) 3(b c) 4(b d) 5(c d) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 歳男性 1 週間前に前胸部に圧迫感を覚えたが そのまま放置していた 朝食後に前胸部に激烈な痛みを覚え 冷や汗 吐き気を伴い 顔面蒼白となった 痛みは 1 時間以上経っても軽減しないため 救急車で病院に運ばれた 直後の心電図では T 波増高のみが認められたが さらに 1 時間後の心電図では 胸部誘導 V1~V5 で ST 上昇及び異常 Q 波が認められ 多源性心室性期外収縮も認められた この患者に対する治療の正誤について 正しい組合せはどれか a 心室性期外収縮が認められるため アトロピン硫酸塩水和物を投与した b 発症後 6 時問以内であるため アルテプラーゼの静脈内投与を行った c 痛みに対して モルヒネ塩酸塩水和物の静脈内投与を行った d 梗塞の拡大防止のため ニトログリセリンの点滴静注を行った e 酸素吸入を行った a b c d e

28 1 正誤誤正誤 2 誤正正正正 3 正正正正誤 4 正誤正誤正 5 誤正正誤正 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 193 心不全の薬物治療に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 短時間作用型の Ca 2+ チャネル遮断薬は 慢性心不全の予後を悪化させる b 利尿薬は 過大な前負荷 肺うっ血 全身浮腫のある場合に効果的である c アドレナリン β 受容体遮断薬は 慢性心不全患者の予後を悪化させるため 用いられない d アンギオテンシン変換酵素阻害薬は 左室収縮機能障害に基づく心不全治療に用いられる e 糖尿病を合併した心不全患者には ピオグリタゾン塩酸塩を用いる a b c d e 1 正誤正正誤 2 誤正誤正正 3 正正誤正誤 4 正正誤誤正 5 誤誤正誤正 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 130 次の記述のうち 正しいものはどれか 1 メチルジゴキシンは 心拍出量を増大させ 副交感神経抑制作用により心拍数を減少させて うっ血性心不全の症状を改善する 2 スピロノラクトンは 抗アルドステロン作用をもつカリウム保持性利尿薬で うっ血性心不全患者の生命予後を改善する 3 ミルリノンは アデニル酸シクラーゼ活性化を介する細胞内サイクリック AMP(cAMP) 濃度の上昇により 心収縮力を増大させて急性心不全の症状を改善する 4 ブメタニドは ループ利尿薬で 水とナトリウムの排泄促進とカリウム保持作用をもち うっ血性心不全に伴う浮腫を軽減する 5 カルベジロールは 交感神経活性の亢進に起因する頻脈や増大しているレニン分泌を抑制するが 心収縮力を減弱させるので慢性心不全患者には禁忌である 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 131 抗不整脈薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 硫酸キニジンは Na+ チャネルを遮断するが QT 間隔には影響を及ぼさない b アドレナリン β 受容体遮断薬は 異所性ペースメーカー活性の抑制や不応期の延長を起こす c 塩酸リドカインと塩酸メキシレチンは Na+ チャネルを遮断し 活動電位の持続時間を延長する d 塩酸アミオダロンは K+ チャネルを遮断し QT 延長を起こす e 塩酸ベラパミルは L 型 Ca2+ チャネルを遮断し 房室結節細胞の有効不応期を延長する 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 132 虚血性心疾患治療薬の作用機序に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a アルテプラーゼは 急性心筋梗塞においてプラスミノーゲンの活性化を抑制して血栓溶解を促進する b 低用量のアスピリンは プロスタグランジン I2 の産生を抑制して血小板凝集を阻止することにより 冠血管における血栓形成を予防する c ニトログリセリンは 静脈血管の拡張を介して静脈還流量を減少させることにより 心臓に対する前負荷を軽減する d 酒石酸メトプロロールは アドレナリン β1 受容体遮断を介して心機能を抑制し 心筋の酸素消費量を減少させる e 塩酸ジルチアゼムは 冠血管のれん縮を緩解して冠血流量を増大させるとともに 心機能を抑制して心筋の酸素消費量を減少させる 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 133

29 麻酔下の動物を用いた血圧測定実験の結果に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸イソプレナリンの静脈内注射による血圧降下反応は 塩酸プロプラノロールの前処置によって増強された b ノルエピネフリンの静脈内注射による血圧上昇反応は 24 時間前にレセルピンを処置することによって抑制された c アンギオテンシン II の静脈内注射による血圧上昇反応は マレイン酸エナラプリルの前処置によって抑制された d メシル酸フェントラミンを静脈内注射後 エピネフリンを静脈内注射したところ 血圧は降下した e 硫酸アトロピン処置後 大量の塩化アセチルコリンを静脈内注射したところ 血圧は上昇した 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 182 心臓の生理と心電図所見に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 心臓の刺激伝導系興奮は 通常 房室結節の自発的興奮に始まる b P 波は 心房の電気的興奮を反映している c QRS 波は 心室の電気的興奮を反映している d 心房細動では 基線の不規則な振れが認められる e 高 K+ 血症では T 波の平低化が認められる 1(a b c) 2(a b e) 3(a d e) 4(b c d) 5(c d e) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 歳の女性 動悸と脈拍異常により来院 心電図により心房細動と診断された 心拍数は約 100/ 分であっ た 7 年前に僧帽弁置換術を受け その後 フロセミドとワルファリンカリウムの投薬を受けている 1 週 間前の来院時には脈拍 60/ 分で不整脈は認めなかった この症例において 静脈内投与で用いられる治療薬 I はどれか また 除細動に成功しなかった場合 新たに追加すべき経口投与薬 II はどれか I と II の正しい組合せを選べ I II a 硫酸アトロピン e ジゴキシン b トロンビン f 硝酸イソソルビド c アミノフィリン g 塩酸マニジピン d リン酸ジソピラミド h バルサルタン 1(a e) 2(a h) 3(b g) 4(b h) 5(c f) 6(c g) 7(d e) 8(d f) 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 189 高血圧治療薬と主な副作用との対応のうち 正しいものの組合せはどれか 高血圧治療薬 副作用 a Ca2+ チャネル遮断薬 冠動脈れん縮 b アンギオテンシン II 受容体遮断薬 --- 空咳 c アドレナリンα1 受容体遮断薬 起立性低血圧 d アンギオテンシン変換酵素阻害薬 高 K+ 血症 e チアジド系利尿薬 低 K+ 血症 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 190 慢性糸球体腎炎に伴う高血圧症の治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 高度の腎機能低下を合併した場合には 高用量のアンギオテンシン変換酵素阻害薬 (ACEI) を使用すべきである b アンギオテンシン II 受容体遮断薬 (ARB) の使用は 腎機能保護の観点から推奨されている c ACEI と Ca2+ チャネル遮断薬の併用は 避けるべきである d ACEI と ARB は 糸球体内圧を降下させると考えられている e 高血圧は 腎機能障害進行の促進因子の 1 つである 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 130 次の記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸ドブタミンは アドレナリン β 1 受容体を刺激して 心収縮力を増大させる

30 b 塩酸メトキサミンは アドレナリン α 1 受容体を遮断して 血管を拡張させる c ミルリノンは ムスカリン性アセチルコリン M 2 受容体を遮断して 心拍数を上昇させる d 硫酸サルブタモールは アドレナリン β 2 受容体を刺激して気管支拡張作用を示すが 副作用に振戦や心悸亢進などがある 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 131 抗不整脈薬に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸アミオダロンは K + チャネルを遮断する b アドレナリン β 受容体遮断薬の抗不整脈作用に 膜安定化作用は必須である c 塩酸リドカイン及び塩酸メキシレチンは Na + チャネルを遮断する d 硫酸キニジンは QT 間隔を延長しない 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 132 カンデサルタンシレキセチルに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 経口投与後 吸収過程において速やかに活性体のカンデサルタンに変換される b アンギオテンシン II AT 1 受容体を遮断して 副腎からのアルドステロン分泌を抑制する c アンギオテンシン II AT 2 受容体を遮断して 血管平滑筋の弛緩を引き起こす d カプトプリルと同様に ブラジキニンの分解を抑制する 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 歳の男性 1 年前から定期健康診断で徐脈を指摘されていた 約 1 週間前から数回めまいを感じていたが 今朝 意識消失発作があり救急車で来院した 来院時 意識清明であったが めまい感を訴えている 脈拍 33/ 分 血圧 118/82 mmhg 心電図で完全房室ブロックが認められた この患者の初期治療薬として適切な薬物の正しいものの組合せはどれか a 硫酸アトロピン b 塩酸リドカイン c ニトログリセリン d 塩酸イソプレナリン ( 塩酸イソプロテレノール ) e 塩酸プロプラノロール 1(a b) 2(a d) 3(b c) 4(c e) 5(d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 130 図中の a b 及び c は 細胞内サイクリック AMP(cAMP) 量に影響して心収縮力を強める薬物の作用点を示している 薬物とその作用点の対応のうち 正しいものの組合せはどれか 作用点 a 作用点 b 作用点 c 1 塩酸ドパミン ニトログリセリン ピモベンダン 2 カルベジロール デスラノシド 塩酸メキシレチン 3 塩酸ドブタミン 塩酸コルホルシンダロパート ミルリノン 4 ジピリダモール 硝酸イソソルビド マレイン酸エナラプリル 5 塩酸イソプレナリン カルペリチド アミノフィリン 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 131 不整脈の治療に用いられる薬物 作用機序及び重大な副作用の対応のうち 正しいものの組合せはどれか

31 薬物 作用機序 重大な副作用 a 塩酸リドカイン Na + チャネル遮断 ショック b 塩酸プロプラノロール アドレナリン β 受容体遮断 うっ血性心不全 c 塩酸ベラパミル Ca 2+ チャネル遮断 重篤な肝障害 d 塩酸アミオダロン K + チャネル開口促進 間質性肺炎 e ジゴキシン Na + K + -ATPase 阻害 重篤な房室ブロック 1(a b c) 2(a b e) 3(a d e) 4(b c d) 5(c d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 187 慢性心不全治療に用いる薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a スピロノラクトンは 生命予後を改善する b アンギオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬は 空咳を引き起こすことがある c 左室収縮機能不全には ACE 阻害薬やアンギオテンシン II 受容体遮断薬を用いるべきである d アンギオテンシン II 受容体遮断薬は 血中アンギオテンシン II 濃度を低下させる e アドレナリン β 受容体遮断薬を用いる場合には 特に低用量から開始する必要はない 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 歳 女性 生来健康で健康診断で問題を指摘されたことはない 徹夜で仕事をし 就寝しようとしたが動悸が強く 脈拍も 100/ 分以上で来院した 心電図で心房細動が確認された 電気的除細動器がない場合 この場で選択可能な薬物の組合せはどれか a 塩酸イソプロテレノール b Na + チャネル遮断薬 Ia 群 ( リン酸ジソピラミド ) c 塩酸ベラパミル d Na + チャネル遮断薬 Ib 群 ( 塩酸メキシレチン ) e 強心配糖体 1(a b d) 2(a b e) 3(a c d) 4(b c e) 5(c d e) 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 歳 男性 約 1 年前から 2~3 週間に 1 回程度 労作時に前胸部圧迫を感じていた 1 週間前から 3 回 同じ症状が起こって来院した 運動負荷試験中に胸痛発作が起き 心電図で ST-T 部の変化が認められた この症状に使用する薬物として正しいものの組合せはどれか a アドレナリン β 受容体刺激薬 b 強心配糖体 c アドレナリン β 受容体遮断薬 d Ca 2+ チャネル遮断薬 e 硝酸薬 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 歳 男性 生命保険に加入するとき 高血圧と尿糖を指摘された 精査の結果 糖尿病は食事療法と運動療法で経過をみることとなったが 脈拍数 42/ 分 血圧 198/100 mmhg であった 腎機能は正常であったが 高コレステロール血症 高尿酸血症 軽度の低 K + 血症が認められた この患者の第一選択となる降圧薬として正しいものの組合せはどれか a アドレナリン β 受容体遮断薬 b Ca 2+ チャネル遮断薬 c チアジド系利尿薬 d アンギオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬 e アンギオテンシン II 受容体遮断薬 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 132 メチルジゴキシンに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a H +,K + -ATPase 阻害作用により 心筋細胞内の Na + 濃度上昇を介して Ca 2+ 濃度を上昇させる b 房室ブロックの治療に使用される c 低カリウム血症により作用は減弱する

32 d 虚血性心疾患に基づくうっ血性心不全の治療に使用される e 心房細動 粗動による頻脈の治療に使用される 1 (a b) 2 (a e) 3 (b c) 4 (c d) 5 (d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 133 酒石酸メトプロロールに関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 選択的アドレナリン β 2 受容体遮断薬である b 気管支ぜん息の患者には禁忌である c 腎傍糸球体細胞からのレニン分泌を抑制する d 本態性高血圧症の治療に用いられる e 頻脈性不整脈の治療に用いられる 1 (a b c) 2 (a b e) 3 (a d e) 4 (b c d) 5 (c d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 134 低血圧の治療に用いられる薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 塩酸エチレフリンは 代表的な血管収縮薬として動物実験に用いられるが 臨床使用されることはない b うっ血性心不全が原因の心原性ショックに対する最も一般的な対処法は 塩酸ドパミン又は塩酸ドブタミンの点滴静注である c 塩酸ミドドリンは 経口投与可能なドパミン D 1 受容体刺激薬であり 本態性低血圧に用いられる d メチル硫酸アメジニウムは ノルアドレナリンの交感神経終末への再取り込みとモノアミン酸化酵素による不活性化を阻害することで 昇圧をもたらす 1 (a b) 2 (a d) 3 (b c) 4 (b d) 5 (c d) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 歳 軽度の心不全症状のある患者が ジゴキシン 0.25 mg/ 日およびフロセミド 40 mg/ 日を経口投与されていたが 労作時呼吸困難が強くなり来院した 心電図で心房細動 心電図上 ST 波の盆状降下および多原性の心室性期外収縮を認め ジギタリス中毒と診断された また高度の低 K + 血症も認められた 直ちにジゴキシン投与が中止された 続いて行う処置として採用可能な正しいものの組合せはどれか a フロセミドの増量 b アンギオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬の投与 c アドレナリン β 受容体刺激薬の投与 d フロセミドからスピロノラクトンヘの変更 1 (a b) 2 (a c) 3 (a d) 4 (b d) 5 (c d) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 歳 5 年前から高血圧を指摘され 不規則に降圧薬 ( 薬品名不明 ) を服用していた 昨年の冬頃から長時間歩くと右下肢が痛むようになった 受診時 脈拍 45/ 分で脈の乱れなし ( 整 ) 血圧 180/100 mmhg 左膝窩動脈から足背動脈が触知不能で閉塞性動脈硬化症と診断された 血液検査から高尿酸血症 高脂血症と診断され, さらに耐糖能異常も認められた この症例の病態を考慮して 選択可能な降圧薬の組合せはどれか a チアジド系利尿薬 b ジヒドロピリジン系 Ca 2+ チャネル遮断薬 c アドレナリン β 受容体遮断薬 d アドレナリン α 1 受容体遮断薬 e アンギオテンシン II 受容体遮断薬 1 (a b c) 2 (a b d) 3 (a c e) 4 (b d e) 5 (c d e) 第 88 回 ( 平成 15 年 3 月 ) 問 209 下記の治療を受けている患者に対して 硝酸イソソルビドやニトログリセリンの投与が禁忌とされる場合の正しい組合せはどれか a Ca 2+ チャネル遮断薬を服用中の患者 b 高度の貧血患者 c 閉塞隅角緑内障の患者 d クエン酸シルデナフィルを服用中の患者 e 頭部外傷の患者

33 a b c d e 1 誤正正正正 2 正誤正誤正 3 誤誤誤正誤 4 正正誤誤正 5 正正正正誤 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 133 抗高血圧薬に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a ベシル酸アムロジピンは, ジヒドロピリジン系 Ca2+ チャネル遮断薬であり, 作用持続は短い b カプトプリルは, アンギオテンシン変換酵素阻害作用をもち, 副作用として咳漱を誘発しやすい c アテノロールは, アドレナリン β1 受容体の選択的遮断薬であり, 心機能抑制とレニン分泌抑制作用をもつ d ロサルタンカリウムは, アンギオテンシン II 受容体遮断薬であり, アンギオテンシンによる血管収縮やアルドステロン分泌を抑制する e 塩酸プラゾシンは, アドレナリン α1 受容体の選択的遮断薬であり, 初回投与時には血圧下降は起こらない 1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,d,e) 4(b,c,d) 5(c,d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 134 心不全治療薬の作用機序に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a ジゴキシンは,Na+,K+-ATPase 阻害を介して, 心筋細胞内の Ca2+ 濃度を上昇させて収縮力を増大させる b ミルリノンは, アデニル酸シクラーゼ活性を選択的に阻害して, 細胞内 camp 濃度の上昇を介して心筋収縮力を増大させる c 塩酸ドブタミンは, 選択的アドレナリン β1 受容体刺激作用によって Gi たん白質を活性化し, 心筋収縮力を増大させる d フロセミドは, 循環血液量の減少を介して, 心臓への負荷を軽減する e カルペリチドは,α 型ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチドであり, 利尿作用と血管収縮作用を示す 1(a,c) 2(a,d) 3(b,d) 4(b,e) 5(c,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 135 虚血性心疾患治療薬の作用機序に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a ニトログリセリンは, 静脈血管の拡張を介して, 静脈還流量を減少させることにより心臓に対する前負荷を軽減する b フマル酸ビソプロロールは, 心機能抑制を介して, 心筋の酸素消費量を減少させる c ジルチアゼムは, 冠血管のれん縮を緩解して冠血流量を増大させるとともに, 心機能を抑制して心筋の酸素消費量を減少させる d アルテプラーゼは, 急性心筋梗塞において組織プラスミノーゲンの活性化を抑制して血栓溶解を促進する e アスピリンは, プロスタグランジン I2 の産生を抑制して血小板凝集を阻害することにより, 冠血管における血栓形成を抑制する 1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,d,e) 4(b,c,d) 5(c,d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 136 刺激伝導系に対する抗不整脈薬の作用機序に関する記述のうち, 正しいものの組合せはどれか a 塩酸ソタロールは, アドレナリン β 受容体遮断作用と K+ チャネル遮断作用を持ち, 有効不応期を延長させる b 塩酸ベラパミルは, 電位依存性 L 型 Ca2+ チャネル遮断と有効不応期延長作用を持つ c 硫酸キニジンは,Na+ チャネル遮断作用を持ち, 活動電位の持続時間を短縮する d 酒石酸メトプロロールは, アドレナリン β1 受容体遮断作用により, 刺激伝導速度を促進するとともに刺激閾値を低下させる e メチルジゴキシンは, 房室伝導速度を促進するので心房粗動の治療に有用である 1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 203

34 ジギタリス製剤投与中の慢性心不全患者に併用することによって ジギタリス中毒を起こす恐れのある薬 物として 正しいものの組合せはどれか a フロセミド b リファンピシン c アムホテリシン B d コレスチラミン e 活性型ビタミン D3 1(a b d) 2(a c e) 3(a d e) 4(b c d) 5(b c e) 第 87 回 ( 平成 14 年 3 月 ) 問 205 狭心症に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a 労作性狭心症の大部分は 冠動脈硬化による器質的狭窄により生じる b 不安定狭心症の発生機序は 冠動脈のれん縮あるいは血栓症による酸素供給の減少である c ニトログリセリンの血管拡張作用は 血管平滑筋細胞内でのサイクリック AMP(cAMP) の産生による d アドレナリン β 受容体遮断薬は 冠れん縮性狭心症を悪化させることはない e 冠れん縮性狭心症に対する第一選択薬は ジヒドロピリジン系 Ca2+ チャネル遮断薬である 1(a b d) 2(a b e) 3(a c d) 4(b c e) 5(b d e) 呼吸器系の薬理第 93 回 ( 平成 20 年 3 月 ) 問 136 呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ドキサプラムは 末梢性化学受容器に作用し 呼吸を促進する b ブロムヘキシンは 気道粘膜において腺細胞からの分泌を促進させ 痰の粘性を低下させて去痰作用を示す c プロカテロールは 長時間作用型のアドレナリン β 受容体遮断薬で 気管支ぜん息発作時の気道閉塞を緩解する d デキストロメトルファンは ジヒドロコデインとほぼ同等の鎮咳作用と止瀉作用を示すが 鎮痛作用はない e イプラトロピウムは 吸入により気管支平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体に作用してサイクリック AMP (camp) 濃度を上昇させ 気管支を拡張する 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 135 呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ホミノベンは 呼吸中枢興奮作用をもつ非麻薬性鎮咳薬である b L- カルボシステインは ムコタンパク質のジスルフィド結合 (-S-S-) を切断して低分子化し 喀痰の粘度を低下させる c ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは 吸入ステロイド薬として気管支ぜん息発作の予防に用いられる d エピナスチンは ヒスタミン H 1 受容体を介する気管支収縮を抑制する e マブテロールは ムスカリン性アセチルコリン受容体刺激薬で 気管支ぜん息の治療に用いられる 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 208 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) とその治療に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a 喫煙が原因であり 大気汚染や感染は原因とはならない b 気道の病変による気流制限が特徴的であるが 肺気腫は認められない c 安定期の第一選択薬は気管支拡張薬で 全身性の副作用回避のため 吸入剤が推奨される d インフルエンザワクチン接種は 危険因子への暴露回避のため 推奨される e 薬物療法以外の治療法に 酸素療法 呼吸リハビリテーション及び栄養療法がある a b c d e 1 誤誤正正正 2 正正誤誤正 3 誤正誤正誤 4 正誤正誤誤 5 誤誤正誤正 第 92 回 ( 平成 19 年 3 月 ) 問 209 耳鼻咽喉疾患とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか

35 a 副鼻腔洞内の細菌感染による急性炎症が急性副鼻腔炎であり いわゆる蓄膿症とよばれる b 急性副鼻腔炎の主な起炎菌は インフルエンザ菌 肺炎球菌及びブドウ球菌である c 急性副鼻腔炎が かぜ症候群に続発することはまれである d 副鼻腔炎の局所治療では 抗生物質と副腎皮質ステロイド性薬とを混合したネブライザーを使用する e 扁桃炎とは ワルダイエル咽頭輪に属するリンパ組織の炎症である 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 129 呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a ジモルホラミンは 呼吸中枢を刺激して呼吸興奮を起こすが 血圧上昇作用もある b リン酸ジヒドロコデインは 塩酸モルヒネより呼吸中枢抑制作用と鎮咳作用は強いが 依存性形成作用は弱い c 臭化水素酸デキストロメトルファンは 右旋性 (d 体 ) 合成オピオイド化合物で強い鎮咳作用を有するが 嗜癖などの麻薬としての作用はない d 塩酸アンブロキソールは 肺表面活性物質分泌促進作用 気道液分泌促進作用及び線毛運動亢進作用を有する e 塩酸ドキサプラムは 末梢性化学受容器を介して呼吸中枢を刺激するが 血圧降下作用もある 第 91 回 ( 平成 18 年 3 月 ) 問 195 気管支ぜん息及び薬物誘発性ぜん息とその治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a I 型アレルギー反応を機序とするぜん息では 血清非特異的 IgE 値が低下している b アドレナリン β2 受容体刺激薬の硫酸サルブタモールは 発作がなくても定期的に投与する c アスピリンぜん息の患者には メフェナム酸は禁忌である d ロイコトリエン受容体遮断薬のプランルカスト水和物は 発作予防の目的で用いられる e ピークフロー値の測定は患者自身が行えるため 治療効果のモニタリングに用いられる 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 133 呼吸器系に作用する薬物 薬理作用及び副作用のうち 正しいものの組合せはどれか 薬物 薬理作用 副作用 a プロピオン酸ベクロメタゾン 気道炎症の抑制 カンジダ症 b テオフィリン ホスホジエステラーゼ阻害 痙れん c リン酸コデイン 延髄の咳中枢抑制 下痢 d 塩酸プロカテロール アドレナリンβ 1 受容体刺激 血清 K + 値低下 e 臭化イプラトロピウム ケミカルメディエーター遊離抑制 間質性肺炎 1(a b) 2(a e) 3(b c) 4(c d) 5(d e) 第 90 回 ( 平成 17 年 3 月 ) 問 190 呼吸器疾患の治療に関する記述のうち 正しいものの組合せはどれか a キシナホ酸サルメテロールは 短時間作動型の吸入アドレナリン β 2 受容体刺激薬で 気管支ぜん息に用いられる b びまん性汎細気管支炎にエリスロマイシンの投与は禁忌である c 気管支ぜん息の長期管理薬として吸入副腎皮質ステロイド製剤を用いる場合には 吸入後にうがいを実施するよう指導する d サイトメガロウイルスによる肺炎の治療にはガンシクロビルを投与する e 真菌性肺炎にフルコナゾールを用いる場合 シトクロム P450 活性阻害による薬物相互作用に注意が必要である 第 89 回 ( 平成 16 年 3 月 ) 問 134 呼吸器系に作用する薬物に関する記述の正誤について 正しい組合せはどれか a L- カルボシステインは ムコタンパク質中のジスルフィド (-S-S-) 結合反応を促進して痰を凝集させる b 塩酸ドキサプラムは 頸動脈体の化学受容器を刺激して呼吸興奮を引き起こす c ノスカピンは 延髄の咳嗽中枢を抑制して鎮咳作用を示すが 呼吸抑制は示さない d 塩酸プロカテロールは 選択的アドレナリン β 2 受容体刺激薬であり 心臓への直接作用は弱い

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