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1 アボネックス 筋注用シリンジ ( インターフェロンβ-1a) 第 2 部 CTD 概要 2.4 非臨床試験に関する概括評価 ジェンザイム ジャパン株式会社

2 インターフェロン β-1a(ifnβ-1a) 2.4 非臨床試験に関する概括評価 2.4 非臨床試験に関する概括評価

3 インターフェロン β-1a(ifnβ-1a) 2.4 非臨床試験に関する概括評価

4 インターフェロン β-1a(ifnβ-1a) 2.4 非臨床試験に関する概括評価 目 次 2.4 非臨床試験に関する概括評価 略号表 冊 頁 非臨床試験計画の概略 非臨床試験で使用された被験物質のプロファイル 多発性硬化症 (MS) の動物モデル GLP 適合性 薬理試験 効力を裏付ける試験 in vitro 試験 in vivo 試験 反復投与毒性試験 (2~9 週間 隔日皮下投与 ) ヵ月間反復投与毒性試験及び薬物相互作用試験 凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) の単回筋肉内投与試験 安全性薬理 薬物動態試験 生化学的分析法 単回投与薬物動態試験 - 凍結乾燥製剤 単回投与薬物動態試験 - 液状製剤 (HSA 非含有 ) 反復投与薬物動態試験 ~9 週間隔日皮下反復投与試験 ラット アカゲザル ヵ月間反復筋肉内投与 (XG94xx 単独 xg94xx+xg95xx 併用時 ) 組織内分布 代謝 毒性試験 単回投与毒性試験 反復投与毒性試験 遺伝毒性試験 がん原性試験 生殖発生毒性試験 受胎能 胚 胎児発生毒性 局所刺激性試験 免疫毒性試験 皮膚感作性試験 総括及び結論 参考文献 i

5 インターフェロン β-1a(ifnβ-1a) 2.4 非臨床試験に関する概括評価 ii

6 インターフェロン β-1a(ifnβ-1a) 2.4 非臨床試験に関する概括評価 略号表 略号 正式名英語日本語 ANOVA analysis of variance 分散分析 AUC area under the curve 血中濃度 - 時間曲線下面積 AUC 0 area under the curve from zero to infinity 血中濃度 - 時間曲線下面積 (0~ 無限大時間まで ) β 2 -MG beta 2 microglobulin ベータ (β) 2 -ミクログロブリン BP blood pressure 血圧 BQL below quantifiable limit 定量限界以下 CD cluster of differentiation クラスター分化 ( 白血球分類に用いられる細胞表面分子の総称 ) CD154 cluster of differentiation 154 クラスター分化 154 CD40 cluster of differentiation 40 クラスター分化 40 CHO chinese hamster ovary チャイニーズハムスター卵巣 CL clearance クリアランス C max observed peak concentration/ peak serum 最高血中濃度 ( 活性 ) activity CPE cytopathic effect 細胞変性効果 CYP450 cytochrome P450 チトクローム P450 DTH delayed type hypersensitivity 遅延型過敏症 ( 反応 ) ECG electrocardiogram 心電図 ELISA enzyme-linked immunosorbent assay 酵素免疫測定法 ( 酵素 結合 免疫吸着測定法 ) F female 雌性 FACS fluorescent activated cell sorting 蛍光活性化セルソーター FDA U.S. Food and Drug Administration 米国食品医薬品局 GLP Good Laboratory Practice 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 HR heart rate 心拍数 HSA human serum albumin 人血清アルブミン ICH International Conference on Harmonisation of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 IFN interferon インターフェロン IFNβ interferon beta インターフェロンベータ IFNβ-1a interferon beta-1a インターフェロンベータ-1a IFNβ-1b interferon beta 1b インターフェロンベータ-1b IM intramuscular 筋肉内 IV intravenous 静脈内 KLH keyhole limpet hemocyanin ( 抗原キャリアーたん白の 1 種 ) M male 雄性 MAP mean arterial pressure 平均動脈圧 MHC major histocompatibility complex 主要組織適合複合体 MIU million international unit 百万国際単位 MRI magnetic resonance imaging 磁気共鳴画像法 iii

7 インターフェロン β-1a(ifnβ-1a) 2.4 非臨床試験に関する概括評価 略号表 ( 続き ) 略号 正式名英語日本語 MS multiple sclerosis 多発性硬化症 NA not available 測定又は算出せず NMRI nuclear magnetic resonance imaging 核磁気共鳴画像法 NOAEL no observed adverse-effect level 無毒性量 2,5 -OAS 2,5 -oligoadenylate synthetase 2,5 -オリゴアデニル酸合成酵素 PD pharmacodynamics 薬力学 PK pharmacokinetics 薬物動態 ( 学 ) RI radio isotope 放射性同位元素 rh-ifn recombinant human interferon 遺伝子組換えヒトインターフェロン SC subcutaneous 皮下 t 1/2 half-life of elimination 消失半減期 T max time of peak serum activity 最高血中濃度到達時間 Vdss volume of distribution at steady state 定常状態分布容積 iv

8 2.4.1 非臨床試験計画の概略

9 2.4.1 非臨床試験計画の概要 非臨床試験計画の概略多発性硬化症 (MS) は日本において若齢成人で発症する慢性変性疾患であり その有病率は 10 万人当たり 1~4 人 合計約 5,000 人の患者が罹患している (1996, Neurological Clinics) この疾患の特徴は脱髄と軸索損傷を特徴とする中枢神経系の慢性疾患である 病因は不明であるが 免疫系の異常によるものと考えられている インターフェロン (IFN) 類は一般に 特に IFNβは抗ウイルス作用 細胞増殖抑制作用及び免疫調節作用を有するサイトカインである 遺伝子組換えヒトインターフェロンベータ-1a(rh-IFNβ-1a 以下 IFNβ-1a ) が MS にもたらす効果の機序については知られていない IFNβに対し薬力学的反応を示す動物種の中で一般的に認められている MS の動物モデルや in vitro モデルは 2003 年 6 月の本剤申請時点において存在しない したがって 非臨床試験で確認された IFNβ-1a の薬力学的効果がヒトにおける有効性と直接相関するとは考えられず 最も関連性のある薬理学的情報はヒト細胞 ヒト そしてアカゲザルにおける研究から得られると考えられる このため IFN 受容体の刺激による生物学的活性の誘導を証明するために IFNβ-1a の薬理作用を検討した IFNβ-1a の生物学的活性は極めて種特異的であり in vitro 試験では IFNβ-1a に対して最も強い薬理反応を示す動物としてアカゲザルを特定した ( 試験 P91-004) したがってアカゲザルを主たる対象として非臨床試験を実施した IFNβ-1a の非臨床試験は ICH の S6 バイオテクノロジー応用医薬品の非臨床における安全性評価について 及び ICH の M3 医薬品の臨床試験のための非臨床安全性試験の実施時期についてのガイドラインについて を含む生物製剤開発の ICH ガイドラインに準じて計画された これらの試験は全世界での承認申請を目的として計画された 薬物動態試験として 単回 反復投与 各動物種 ( ウサギ ラット及びサル ) 各用量別 (0.1~10.0 MIU/kg) 各投与経路別( 皮下 静脈内 筋肉内 ) 各剤型 凍結乾燥製剤 液状製剤 (HSA 非含有 ) で IFNβ-1a の血中濃度推移を評価する目的で実施した 毒性試験ではアカゲザルにおいて最大忍容量を確定することはできなかった 最高用量である 10.0 MIU/kg(1.67 ml/kg) は XG94xx(IFNβ-1a) の製剤中の濃度と投与可能な最高用量から設定された つまり 製剤中 XG94xx 及び xg90xx は 1 バイアル中 6.0 MIU/mL 含有されており 皮下投与の用量は最高吸収量である 1.67 ml / kg( 皮下投与部位の各部位に約 1.0 ml) としたとき 10.0 MIU/kg がアカゲザルへの投与可能な最高用量となった この投与量では極端に高い最高血中活性が得られることが示された 皮下投与では最高用量を 150μg(1.67 ml/kg 50μg/kg 10.0 MIU/kg) 筋肉内投与では最高用量を週 60μg(20μ 1

10 2.4.1 非臨床試験計画の概要 g/kg 4.0 MIU/kg 2.0 ml/ 匹 ) とした これらの用量はμg/kg 単位で臨床用量の約 100 倍及び 40 倍に相当する ( 体重 60 kg で換算した場合 ) なお 皮下投与を選択した理由は 筋肉内投与による単回及び反復投与試験では 通常投与液量に上限がある 投与可能最高用量は 動物により異なるが IFNβの大量筋肉内投与は 投与部位に組織障害が発現したり 麻酔下での投与が必要となったりすることが予測され 反復投与試験において筋肉内投与は適切な投与経路とは考えられなかった また 本剤 (IFNβ-1a) の投与頻度は 筋肉内投与では週 1 回に対し 皮下投与では週 3 回までの忍容性が認められており 通常の毒性試験で行われる 1 日 1 回の投与に近づけることができたほか 筋肉内投与より多くの液量を投与することが可能であった したがって 本剤 (IFNβ-1a) のアカゲザルを用いた試験において皮下投与では 最高用量を 10.0 MIU/kg( 投与液量 1.67 ml/kg) と設定した なお 欧州で適用されているガイドライン (Hull et al, 1995) では 筋肉内投与及び皮下投与における最高用量は それぞれ 0.5 ml/kg 及び 2.0 ml/kg とされており 使用した皮下投与の液量は妥当と考えられた 以上の理由から ほとんどの反復投与毒性試験 ( 隔日投与 ) では皮下投与を行った 更にアカゲザルを用いた 6 ヵ月間反復投与毒性試験では筋肉内投与を行った ( 試験 P ) この試験では筋肉内投与によりアカゲザルに IFNβ-1a(xG94xx) を週 1 回 1 群では単独 他の 3 群では xg95xx と同時に投与した xg95xx は IFNβ-1a に対する CD40 リガンド結合のヒト モノクローナル抗体であり xg94xx と併用投与すると XG94xx に対する中和抗体の産生を抑制するため XG94xx の 6 ヵ月間反復投与による影響を検討することが可能となった XG94xx の単独投与 (30μg=6.0 MIU) 群では 投与開始後約 2 ヵ月で中和抗体により XG94xx の血清中活性が失われたが 30μg(6.0 MIU) 又は 60μg(12.0 MIU) の XG94xx を XG95xx と同時に投与した群では投与 6 ヵ月間にわたり血清中活性が失われないことが示された 本試験では臨床適用経路である筋肉内投与による慢性投与時の安全性が示唆された アカゲザルを用いた薬物動態試験では 皮下投与と筋肉内投与の間で全身循環血中濃度の推移 最高血中濃度 生物学的利用率にほとんど差がないことが示された また ウサギを用いた局所刺激性試験では筋肉内投与に十分な忍容性があることが示された ( 試験 P ) 新たに XG94xx の液状製剤 (HSA 非含有 ) を開発した 本製剤は人血清アルブミン (HSA) を含有せず シリンジ充填済み剤型として提供される この液状製剤 (HSA 非含有 ) は凍結乾燥製剤と同様に 週 1 回筋肉内投与するものである 両製剤の有効成分は同一であり 液状製剤 (HSA 非含有 ) は製剤処方のみが変更されたものである 凍結乾燥製剤の安全性に関するすべての成績は液状製剤 (HSA 非含有 ) の安全性も示唆するものと考えられた 2

11 2.4.1 非臨床試験計画の概要 したがって液状製剤 (HSA 非含有 ) の非臨床試験は 液状製剤 (HSA 非含有 ) と凍結乾燥製剤の薬物動態 (PK) 薬力学(PD) 及び局所刺激性の比較に焦点を当てて実施した 非臨床試験で使用された被験物質のプロファイル本剤 (IFNβ-1a XG94xx) はヒト IFNβ 遺伝子を含むチャイニーズハムスター卵巣 (CHO) 細胞から産生される rh-ifnβ-1a である IFNβ-1a は 166 個のアミノ酸残基からなる糖たん白質である IFNβ-1a はヒト天然型 IFNβと同一のアミノ酸配列を有する 米国 xxxxxxxxxxx 社では IFNβ-1a の 3 製剤 (XG90xx XG94xx XG92xx) について非臨床及び臨床評価を実施した ヒト細胞を用いた in vitro 試験において これら 3 製剤の生物学的活性を比較した ( 試験 IC-14) アカゲザルを用いた反復投与試験で これら 3 製剤の IFNβ-1a の生物学的作用について評価した ( in vivo 試験 ) これら IFN β-1a の 3 製剤 (XG90xx XG94xx XG92xx) の構造 物性 薬理学的及び生物学的特性の比較から これらの製品が同等であることが示唆された 薬剤学的 / 生物学的同等性に関する詳細な考察については 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 に述べた XG90xx と XG94xx はヒト天然型 IFNβ-1a と同一の 166 個のアミノ酸配列を有するが XG92xx はヒト天然型 IFNβ-1a と同じ配列を示すたん白質 ( 約 60%) と 101 位のバリン (Val) がフェニルアラニン (Phe) で置換されたアミノ酸配列変異体 ( 約 40%) の混合物であることが明らかになったため XG92xx の製造は中止された 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 では 各試験で使用した IFNβ-1a 製剤について述べた 3 製剤はすべてヒト天然型 IFNβ-1a と同様の生化学的 ( 糖鎖構造を含む ) 及び機能的特性を有する in vitro の 4 種類の異なる方法で評価した場合 これらの IFNβ-1a は類似した生物学的活性を示した XG92xx には抗ウイルス活性及び細胞増殖抑制作用に差が認められたが 他の評価方法において 3 製剤 (XG90xx XG94xx XG92xx) は差異がなかった ヒトの薬物動態試験では筋肉内単回投与後の XG94xx と XG90xx の生物学的同等性が示された 被験物質の同等性比較については 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 に述べた 申請する凍結乾燥製剤 (1.5%HSA ph 7.2) 及び液状製剤 (HSA 非含有 ph 4.8) の有効成分は XG94xx であり 同一である 3

12 2.4.1 非臨床試験計画の概要 多発性硬化症 (MS) の動物モデルヒト IFNβは種特異性が極めて高い いくつかの動物種から分離した末梢血リンパ球を用いて IFNβ-1a の毒性試験に適した種を選択した ( 試験 IC-14) この方法は ICH の S6 ガイドラインに準拠しており IFNβ-1a と薬理学的に反応する実験動物としてアカゲザルを特定した in vitro でアカゲザルの末梢血リンパ球に IFNβによる刺激を与えたところ 2,5 -オリゴアデニル酸合成酵素 (2,5 -OAS) の産生が増大した 2,5 -OAS の誘発は I 型 IFN 受容体の活性化に反応して発現することが知られているため in vitro でのこの薬理学的分析は動物種の選択に適している アカゲザルで行った in vivo 試験では IFNβ-1a の静脈内 皮下 又は筋肉内投与により 2,5 -OAS 及びネオプテリンの血清中濃度が上昇することが示された ( in vivo 試験 ) 現在のところ ヒト以外の霊長類で MS の適切なモデルは存在しないため IFNβ-1a の薬理作用は 2,5 -OAS 及びネオプテリンなどの代替マーカーの誘導による非臨床試験でしか評価できない したがって アカゲザルを用いて IFNβ-1a の MS に対する薬理作用を直接評価することはできないが 代替マーカーの誘導を利用して IFN 受容体の刺激による薬理作用を示すことはできる この方法も ICH の S6 ガイドラインに準拠している GLP 適合性マウス ラット モルモット及びサルを用いたすべての毒性試験 及びサルにおける安全性薬理試験は FDA の GLP 規則 米国連邦規則集 ( 第 21 巻 part 58) 欧州経済共同体指令 (European Economic Community Directives) 日本の厚生省令第 21 号 ( 平成 9 年 3 月 26 日 ) 及びそれらに適用される改正を遵守して実施された 4

13 2.4.2 薬理試験

14 2.4.2 薬理試験 薬理試験前述のように IFNβ-1a の MS における有効性の作用機序については明らかではない IFN β-1a の活性は極めて種特異的であり 薬理学的情報はヒト細胞 ヒト そしてサルにおける検討から得られると考えられる したがって IFNβの薬理作用は一般的に 薬理学的指標として IFN 受容体の刺激による生物学的活性の誘導により検討される 本剤 (IFNβ-1a) の薬理試験では in vitro での生物活性 凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) の両製剤を用いた in vivo の生物学的活性 ( ネオプテリン 2,5 -OAS) 及び安全性薬理を評価した ( 表 2.4-1) 5

15 反復投与毒性試験genzyme 薬理試験 表 薬理試験の概要 試験の種類 試験系 / 動物種 投与方法被験物質投与量 (MIU/kg) 試験番号 in vitro 1) 抗ウイルス活性 2) 細胞増殖抑制作用 3)MHC クラス I 分子誘導 1)CPE-ELISA 2) 3 H- チミジンの取り込み 3)FACS 1)A549 細胞 2)Daudi 細胞 3)A549 細胞 培養液に添加 IFNβ-1a (xg94xx) IFNβ-1b 1) IU/mL 2)IFNβ-1a 0~200 pg/ml IFNβ-1b 0~1000 pg/ml 3)IFNβ-1a 0~320 pg/ml IFNβ-1b 0~3440 pg/ml IC-15 in vitro 1) 抗ウイルス活性 2) 細胞増殖抑制作用 3)MHC クラス I 分子誘導 4) 受容体結合能 in vitro 2,5 -OAS 誘導能 単回投与 1)CPE-ELISA 2) 3 H- チミジンの取り込み 3)A549 細胞 4 ) 125 I-IFN β -1a 結合阻害 2,5 -OAS 2,5 -OAS 1)A549 細胞 2)Daudi 細胞 3)A549 細胞 4)Daudi 細胞 * 7 動物種由来末梢血白血球 サル / アカゲザル 培養液に添加 培養液に添加 静脈内皮下 ( 単回 *** ) xg90xx xg92xx xg94xx 1)0.25~32 IU/mL 2)0~200 pg/ml 3)0~160 pg/ml 4)0.3~60 nm IC-14 xg90xx 0, 100, 250 IU P xg90xx xg92xx xg94xx 1( 静脈内 ), 10( 皮下 ) P 週 ネオプテリン 2,5 -OAS サル / アカゲザル 皮下 xg90xx 溶媒, 1.0, 10.0 P ( 隔日 ) xg92xx 溶媒, 0.10, 0.25, 1.0, 10.0 P 週 ネオプテリン 2,5 -OAS サル / アカゲザル 皮下 ( 隔日 ) xg90xx xg94xx 生理食塩液 溶媒 xg94xx 0.25, 10.0 xg90xx 10.0 P 週予備 ネオプテリン 2,5 -OAS サル / アカゲザル 皮下 ( 隔日 ) xg92xx 溶媒, 1.0 P 週 +9 週 ネオプテリン 2,5 -OAS サル / アカゲザル 皮下 ( 隔日 ) xg92xx xg90xx 生理食塩液 溶媒 xg92xx 0.25, 1.0, 10.0 xg90xx 10.0 P ヵ月ネオプテリン 同等性試験 ネオプテリン サル / アカゲザル サル / アカゲザル 筋肉内 ( 週 1 回 ) xg94xx 生理食塩液 xg94xx 単独 (6) xg95xx 単独 ** xg94xx (6)+xG95xx (5 mg/kg) xg94xx (6)+xG95xx (20 mg/kg) xg94xx (12)+xG95xx (20 mg/kg) xg94xx( 凍結乾燥製剤 ) 6 筋肉内 ( 単回 ) xg94xx xg94xx( 液状製剤 HSA 非含有 ) 6 P P 安全性薬理試験 心血管系 サル / アカゲザル 皮下 ( 単回 *** ) xg92xx 生理食塩液, 10 P * : マウス ラット モルモット ウサギ イヌ アカゲザル カニクイザル ** :xg95xx : 抗 CD40 リガンドモノクローナル抗体 ***: クロスオーバー試験 IFNβ-1a(xG92xx) 3.3μg/mL=1.0 MIU/mL(3.3 pg/ml=1.0 IU/mL)[20μg/mL=1.0 MIU/mL] IFNβ-1a( その他 ) 5μg/mL=1.0 MIU/mL(5 pg/ml=1.0 IU/mL)[30μg/mL=6.0 MIU/mL] 6

16 2.4.2 薬理試験 効力を裏付ける試験 IFNβ 間 (IFNβ-1a IFNβ-1b) 被験物質間(xG92xx xg90xx xg94xx) 及び動物種間での IFNβ-1a の生物学的活性を明確に評価するために 3 つの in vitro 試験を実施した 更に サルに凍結乾燥製剤を投与した 7 つの反復投与毒性試験及びサルに液状製剤 (HSA 非含有 ) を使用した 1 つの単回投与毒性試験において ネオプテリン又は 2,5 -OAS についても測定した in vitro 試験 IFNβ-1a 及び IFNβ-1b( 米国商品名 :Betaseron ) の生物学的活性を IFNβ 活性の in vitro の 3 試験 すなわち抗ウイルス活性 ヒト細胞増殖抑制作用及びヒト細胞主要組織適合複合体 (MHC) クラス I 分子発現誘導の試験で比較した ( 試験 IC-15) IFNβ-1a の特異的な細胞増殖抑制作用及び抗ウイルス活性は IFNβ-1b のそれよりそれぞれ約 10~20 倍高かった IFNβ-1a は IFNβ-1b よりかなり低い濃度で MHC クラス I 抗原発現を誘発すると考えられた これらの結果は大部分の IFNβ-1a がこれら 3 つの in vitro 試験において IFN β-1b よりも十分高い生物活性を示すことを示唆している 試験 IC-14( ) において使用した IFNβ-1a の 3 製剤 (xg90xx xg94xx 及び xg92xx) の抗ウイルス活性 細胞増殖抑制作用 免疫調節及び受容体結合能を比較した 3 つの IFN β-1a は同様の免疫調節作用 ( ヒト細胞 MHC クラス I 抗原発現誘導作用 ) 及び受容体結合能の生物活性を示した しかし xg92xx は IFN 含量に比例してやや高い抗ウイルス活性及び細胞増殖抑制作用 ( 約 20~50%) を示した この差は被験物質の類似性に大きく影響するものではないと考えられ 3 つの IFNβ-1a は in vitro で類似の生物学的活性を示すことが示唆された したがって IFNβ-1a(xG90xx 及び xg94xx) 及び xg92xx の非臨床試験は IFN β-1a(xg94xx) の安全性評価の裏付けとなり得る IFNβ-1a の薬物動態と安全性評価に適した種の選定のため 7 動物種において in vitro で IFNβ-1a の薬理作用を評価した ( 試験 P91-004) 動物種はマウス(Bnix C7 近交系 ) ラット(Sprague-Dawley 系 ) モルモット ウサギ イヌ( ビーグル犬 ) アカゲザル及びカニクイザルを試験した これらの動物の末梢白血球を IFNβ-1a(xG90xx) により in vitro で刺激し IFN の抗ウイルス活性のマーカーである 2,5 -OAS 誘導能を測定した 得られた結果から IFNβ-1a が極めて種特異的であることが示された IFNβ-1a はアカゲザルの白血球のみで相当の血清中 2,5 -OAS 活性を誘導し モルモットで誘導の可能性があると考えられた 薬理学的反応にこのような種特異性があるため 3 種類の IFNβ-1a につ 7

17 2.4.2 薬理試験 いて主にアカゲザルを用いて検討すると共に これらの試験でネオプテリンと 2,5 -OAS の血清中濃度を測定した ( 試験 P 試験 P ) in vivo 試験サルに IFNβ-1a を 2~9 週間隔日皮下投与した 5 つの反復毒性試験で ネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度を測定した ( 及び 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P ) アカゲザルに単独又はヒト モノクローナル抗体 (xg95xx) との併用で筋肉内投与した 6 ヵ月間反復投与毒性試験でも 血清中ネオプテリン濃度を測定した ( 試験 P ) これらの試験はすべて凍結乾燥製剤を用いて実施した 1 試験においては凍結乾燥製剤又は液状製剤 (HSA 非含有 ) をアカゲザルに IFNβ-1a(xG94xx) を単回筋肉内投与した後 ネオプテリンを測定した ( 試験 P ) 反復投与毒性試験 (2~9 週間 隔日皮下投与 ) アカゲザルを用いた xg94xx xg90xx 及び xg92xx の反復投与試験において IFNβの薬理作用に対し最も感度の高い 2 つのマーカーであるネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度を測定することにより薬理作用を観察した (Fields et al,1967,biochem) xg90xx 及び xg92xx を用いて実施した試験において xg90xx 及び xg92xx の初回投与後ネオプテリン及び 2,5 -OAS 濃度は上昇し 2 週間の隔日投与期間中上昇した状態を維持した ( 及び 試験 P 試験 P ) xg94xx 及び xg90xx を 13 日間隔日投与した反復投与毒性試験でネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度を測定したところ 両マーカーとも用量に比例して上昇し ネオプテリン及び 2,5 -OAS の誘導の程度が等用量の xg94xx と xg90xx の投与において類似していることが明らかとなった ( 試験 P )( 表 2.4-2) xg92xx を 6 週間隔日皮下投与した反復投与毒性試験において ネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度を測定した ( 試験 P ) xg92xx の 1.0 MIU/kg (3.3μg/kg) を投与したすべての動物で 投与開始後両マーカーはそれぞれ 3 倍及び 4 倍に上昇し 21~35 日目の間にベースライン値まで低下した 21~35 日目に生物学的活性が検出されなかったことは 中和抗体の検出と一致していた XG92XX 及び XG90xx を 4~9 週間隔日投与した反復投与毒性試験においてネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度を測定したところ 血清中 2,5 -OAS 濃度は用量に比例して上昇し 2,5 -OAS 及びネオプテリンの誘導の程度が等用量の XG92xx と XG90xx の投与で類 8

18 2.4.2 薬理試験 似していることが明らかとなった ( 試験 P )( 表 2.4-2) 投与開始後 4 週目までに中和抗体の産生が確認され この時点でネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度はベースライン値まで低下していた これらの試験ではネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度が用量に比例して 2 週目まで上昇したため アカゲザルでは IFNβ-1a に対し薬理学的に反応することが示された 溶媒 (1.5% HSA 溶液 ) 表 XG94XX XG90XX 又は XG92XX を反復皮下投与時の血清中ネオプテリン濃度及び血清中 2',5'-OAS 濃度の誘導比 * 試験 P 被験物質ネオフ テリン ( 用量 ) 誘導比雄 0.6~1.0 雌 0.5~5.3 平均 1.1 XG92xx (0.25 MIU/kg) (0.825μg/kg) XG92xx (1.0 MIU/kg) (3.3μg/kg) XG92xx (10.0 MIU/kg) (33.3μg/kg) XG90xx (10.0 MIU/kg) (50μg/kg) 雄雌平均 雄雌平均雄雌平均雄雌平均 2.8~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ,5 -OAS 誘導比 0.2~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 試験 P 被験物質ネオフ テリン ( 用量 ) 誘導比 1.9 溶媒 1.4 (1.5% HSA 溶液 ) 1.6 XG94xx (0.25 MIU/kg) (1.25μg/kg) 2.5~ ~ ,5 -OAS 誘導比 ~ ~ XG94xx (10.0 MIU/kg) (50μg/kg) XG90xx (10.0 MIU/kg) (50μg/kg) * : 誘導比 =14/15 日の C max 試験 1 日目 ( 投与前 ) 血清中濃度 各群雌雄各 3 匹の値 -: 検討せず参照 : 表 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ネオプテリン及び 2,5 -OAS の血清中濃度の上昇は約 2 週間の投与期間中持続した 2 週間以降に投与を継続したところ これらのマーカーはベースライン値まで低下した この変化は血清中 IFNβ 活性の低下と中和抗体の産生に対応していた ヵ月間反復投与毒性試験及び薬物相互作用試験アカゲザルを用いて実施した 6 ヵ月間反復投与毒性試験で 血清中ネオプテリン濃度を測定した ( 試験 P ) 本試験では アカゲザルに週 1 回の割合で IFN β-1a(xg94xx) を筋肉内投与した 3 つの群において ヒト モノクローナル抗体 XG95xx (XG94xx と共に投与した場合に XG94xx に対する中和抗体の産生が阻害される ) と同時に XG94xx を投与した この方法により XG94xx の 6 ヵ月間反復投与が可能となった XG94xx 9

19 2.4.2 薬理試験 の 30μg(6.0 MIU) 又は 60μg(12.0 MIU) と XG95xx を併用投与したアカゲザルでは 6 ヵ月の投与期間中に生物活性の消失は見られなかった 30μg(6.0 MIU) 又は 60μg(12.0 MIU) の投与前後の観察において 血清中ネオプテリン濃度の上昇及び体温の上昇によって示唆されるように XG94xx の 30μg(6.0 MIU) 筋肉内投与によって生物学的反応がサルで誘発されることが示唆された 検討した XG94xx 投与量の範囲 (30~60μg=6.0~12.0 MIU) での用量に依存した抗ウイルス活性の増加と XG94xx 濃度の上昇にかかわらず ( 参照 ) XG94xx の用量を 30 μg(6.0 MIU) から 60μg(12.0 MIU) に増量しても生物学的反応 ( 血清中ネオプテリン濃度上昇及び体温上昇 ) が増強されることはなかった XG94xx 単独投与 (30μg=6.0 MIU) 群のアカゲザルは 50 日目には中和抗体である抗 XG94xx 抗体価が検出されたが 57 日目には XG94xx 活性は検出できなかった 凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) の単回筋肉内投与試験 1 試験において IFNβ-1a(XG94xx) の凍結乾燥製剤又は液状製剤 (HSA 非含有 ) をアカゲザルに単回筋肉内投与した後の血清中ネオプテリン濃度を測定した ( 試験 P ) 血清中ネオプテリン濃度の上昇より XG94xx の生物学的活性は凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) で類似していると考えられ 投与後の最高血中濃度到達時間 (T max ) の平均値は 22.0 時間及び 24.0 時間であり 最高血中濃度 (C max ) の平均値はそれぞれ 18.4 ng/ml 及び 24.7 ng/ml であった 誘導比 (C max をベースライン値で割った比率 ) も両群間で極めて類似していた 投与後 12 時間ですべての動物の血清中ネオプテリン濃度が上昇し 投与後 504 時間でベースライン値に戻った 血清中ネオプテリン濃度の血中濃度 - 時間曲線下面積 (AUC) の平均値は各群で同程度であり 群間で統計的な有意差は認められなかった ( 図 2.4-1) 10

20 2.4.2 薬理試験 血清中ネオプテリン濃度 (ng/ml) 液状製剤凍結乾燥製剤液体製剤液状製剤液体製剤 投与後経過時間 (h) ( 時間 ) 図 アカゲザルにおける凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 )(30μg) 単回筋肉内投与後の血清中ネオプテリン濃度の推移 試験 P XG94XX: アカゲザルを用いた凍結乾燥製剤及び血清を含まない液状製剤 (HSA 非含有 ) の薬物動態 薬力学 及び抗原性の比較評価試験 図 1 P82 データを各投与群の雄性動物 6 匹の平均値 ± 標準偏差で示し ベースラインの血清中ネオプテリン濃度で補正した 11

21 2.4.2 薬理試験 安全性薬理げっ歯類では IFNβ-1a の薬理作用は発現しないと考えられたため ラットを用いた安全性薬理試験は実施しなかった ICH の S6 ガイドラインによると 安全性試験には被験物質が薬理作用を持つ種を含めるべきであるとされている ラットとマウスでは rh-ifnβに薬理学的反応が示されていないため これらの種で行われた試験は非種特異的な賦形剤や不純物の安全性の評価にのみ関連すると考えられるが IFNβ-1a の安全性評価に適しているとは考えられない IFNβ-1a の心血管系 呼吸器系に及ぼす効果を評価するために アカゲザルを用いて XG92xx の安全性薬理試験を実施した ( 試験 P ) 雌雄各 2 匹のアカゲザルをクロスオーバー法で検討した 1 日目に生理食塩液を 別の試験日に XG92xx の 10.0 MIU/kg(33μg/kg) を皮下投与した後 心血管系パラメータを最高曝露期間中 ( 投与後 4 ~8 時間 ) 及び投与後 48 時間までの各時点で観察した 麻酔は血圧低下の要因となるため 試験は非麻酔下で行った 心電図 (ECG) 心拍数(HR) 呼吸数又は血圧(BP) で 被験物質に関連した臨床上問題となる変化は認められなかった 観察所見は正常であり 一般所見 ( 身体所見 ) で特記すべき問題はなく 血液学的検査及び生化学的検査所見に変化は認められなかった 投与後 4 時間で見られた体温上昇は薬理学的効果として予測されたものであった ICH の S7A ヒト医薬品に関する安全性薬理試験 において 生体機能に対する影響を評価するため 安全性薬理試験を実施すべきであり コアバッテリー試験として 中枢神経系 循環器系及び呼吸器系に関する評価を実施するべきであると述べられている 非臨床試験を計画した時点においてこのガイドラインは整備されておらず 実施した唯一の安全性薬理試験は XG92xx を用いたアカゲザルでの心血管系の検討であった ( 試験 P ) なお 反復投与毒性試験においても XG92xx XG90xx 及び XG94xx の心血管系に対する作用を検査した ( 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P ) これらの毒性試験において 一般所見( 身体所見 ) 及び体温の測定により 中枢神経系に対する影響についても評価した IFNβ-1a 投与に対して予測される生物学的反応として体温上昇が認められた IFNβ-1a 投与の運動 行動又は協調運動に対する明らかな作用は認められなかった XG94xx 又は XG90xx についての安全性薬理試験は特に実施しなかった しかし XG92xx XG94xx 及び XG90xx の毒性試験で 血圧 心拍数 呼吸数及び心電図を測定し 結果を表 2.4-3に要約した これらの試験で見られた血圧 心拍数 呼吸数又は心電図の変化は XG92xx XG94xx 及び XG90xx の 13 日間隔日皮下又は 26 週間週 1 回筋肉内による投与との関連性はないと判断された 12

22 2.4.2 薬理試験 呼吸器系に及ぼす効果について反復投与毒性試験の中で行われた唯一の評価項目は 一般所見 ( 身体所見 ) における呼吸数であった これは ICH の S7A ガイドラインでは呼吸機能の評価としては必ずしも適切でなく 呼吸器系項目は適切な方法を用いて定量しなけばならないとされている 更に IFNβ-1a の中枢神経系 腎臓及び消化器系に及ぼす効果を評価するための安全性薬理試験は特に実施しなかった しかしながら これらの項目は XG92xx XG90xx 及び XG94xx についてアカゲザルを用いて行った毒性試験の一部として評価されている アカゲザルを用いて生命維持に関わる器官に関する安全性薬理試験を独立した試験として実施していないが 反復投与毒性試験に組み込んで検討した結果 循環器 呼吸器 腎臓及び中枢神経系に対する有害な薬理作用は認められなかった 更に これまでの臨床試験及び市販後の安全性情報からは IFNβ-1a を筋肉内投与した場合に重大な安全性上の懸念が生じる可能性は極めて低いと考えられた 表 アカゲザルにおける IFNβ-1a の心血管系パラメータの要約 試験番号 動物数 ( 匹 ) 雄 雌 心血管系パラメータ a P 正常範囲内 P 正常範囲内 P 正常範囲内 P 正常範囲内 P 正常範囲内 P 正常範囲内 ECG 測定点及び結果 投与前 投与後 2 時間 ( 日 その後は週 1 回 ) - 正常範囲内 投与前 投与後 日 - 正常範囲内 投与前 日の投与後 時間 - 正常範囲内投与前 日の投与後 4 時間 - 正常範囲内投与前 /42 日の投与後 4 時間 - 正常範囲内 27 週 53 週の投与後 24 時間 - 正常範囲内 最高用量 (MIU/kg) a: 雄 (M) 雌 (F) 心拍数 (HR) 血圧 (BP) 平均動脈圧 (MAP) 心電図 (ECG) を含む b:cpe 測定による血清中濃度 ( 活性 ) の平均値 投与頻度 / 期間 隔日投与 13 日間 日間 1 回 1 日又は 8 日 隔日 27 日間 隔日 13 日又は 61 日間週 1 回 13 又は 26 週間 C max b (IU/mL) 8,200 8,000 4,000 6,933 6,133 5,275 13

23 2.4.2 薬理試験 14

24 2.4.3 薬物動態試験

25 2.4.3 薬物動態試験 薬物動態試験単回 反復投与別 動物種別 ( ラット ウサギ サル ) 用量別(0.1~10.0 MIU/kg) 投与経路別 ( 皮下 静脈内 筋肉内 ) 及び製剤別 凍結乾燥製剤 液状製剤 (HSA 非含有 ) に IFNβ-1a の血清中推移を評価するために薬物動態試験を実施した 更に IFNβ-1a の肝代謝能に及ぼす影響を評価するため サルにおける反復投与時の CYP450 分子種活性を検討した これらの結果を表 に示した 吸収 単回投与 表 薬物動態試験方法の概要 試験の種類試験系 / 動物種投与方法投与期間投与量 (MIU/kg) 試験番号 薬物動態 同等性 反復投与毒性 ( 血清中活性及び抗体濃度を測定 ) 分布 : 該当なし代謝 CYP450 分子種への影響 排泄 : 該当なし薬物相互作用 ウサギ /NZW 静脈内 xg90xx, xg92xx 1.0 P 静脈内 xg90xx 0.25 (IV), 1.0 (IM), 1.0, P (SC) 皮下 xg92xx 0.25 (IV), 1.0 (IM), 1.0, 筋肉内 P (SC): 単回サル / アカゲザル xg94xx 1.0 (IV), 10.0 (SC) 静脈内 xg90xx 1.0 (IV), 10.0 (SC) P 皮下 xg92xx 1.0 (IV), 10.0 (SC) 筋肉内 xg94xx ( 凍結乾燥剤と液状製剤 * ) 6 P ラット /SD 4 週間 生理食塩液, 溶媒, xg92xx 0.5, 2.0, 20.0 P 週間 溶媒, xg90xx 1.0, 10.0 P 週間 溶媒, xg92xx 0.10, 0.25, 1.0, 10.0 P 生理食塩液, 溶媒, サル / アカゲザル 皮下 2 週間 xg94xx 0.25, 10.0, P xg90xx 10.0 生理食塩液, 溶媒, 9 週間 xg92xx 0.25, 1.0, 10.0, P xg90xx 週間 溶媒, xg92xx 1.0 P 週間 xg90xx 0.1, 0.5, 1.0, 2.0, 4.0, 8.0 P サル / アカゲザル皮下 13 週間 反復投与試験サル / アカゲザル筋肉内 6 ヵ月 (+ 回復期間 6 ヵ月 ) IV: 静脈内投与 SC: 皮下投与 IM: 筋肉内投与 CYP: チトクローム *:HSA 非含有 生理食塩液, 溶媒, xg94x 0.25, xg94x, xg90xx:10.0 生理食塩液 xg94xx 単独 (6) xg95xx 単独 xg94xx (6)+xG95xx (5 mg) xg94xx (6)+xG95xx (20 mg) xg94xx (12)+xG95xx (20 mg) P P

26 2.4.3 薬物動態試験 生化学的分析法被験物質を投与した動物の血清中 IFNβ-1a 濃度を ヒト細胞変性効果 (CPE) 測定で血清中の抗ウイルス活性を測定することにより間接的に測定した 十分な検出感度を有しており 非臨床試験で使用できる血清中 IFNβ-1a 濃度の定量法は開発されていなかった CPE 測定は標準的ウイルス接種から哺乳動物の細胞を守る血清中 IFNβ 活性を測定する方法であり 血清中 IFNβ-1a 濃度の 25~50% 変化に対して感度を示す 試験方法は CPE 測定の検出感度 及び薬物動態試験と反復投与毒性試験で使用したサルの数が限られていたことを考慮すると 投与経路ごとに大幅な差が生じたものの 異なる IFNβ 分子の薬物動態プロファイルを決定することができた なお 生物学的活性の検定に十分な数の被験者とクロスオーバー法を用いたヒトの第 I 相臨床試験において XG90xx 及び XG94xx 間の生物学的同等性が示された 単回投与薬物動態試験 - 凍結乾燥製剤凍結乾燥製剤を用いて IFNβ-1a の薬物動態について評価するため ウサギ又はサルにおいて単回投与の 4 試験 ( 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P ) を実施した これらの試験のうち 3 試験は 用量 投与経路及び被験物質 (XG92xx XG90xx 及び XG94xx) ごとにアカゲザルで実施した 表 にアカゲザルで行った単回投与試験の薬物動態に関する結果の要約を示す 投与経路 被験物質 表 アカゲザル単回投与試験における薬物動態パラメータの要約 投与量 MIU/kg (μg/kg) C max * (IU/mL) T max * (hr) AUC * (IU/mL hr) Vd SS * (ml/kg) t 1/2 * (hr) CL * (ml/kg/hr) 試験番号 静脈 XG92xx 0.25 (0.8) 2, , P XG90xx 0.25(1.25) P 内 XG94xx 1.0 (5.0) 14, , P XG92xx 1.0 (3.3) ,177 NA NA NA P XG90xx 1.0 (5.0) ,439 NA NA NA P 皮下 XG94xx 10.0 (50.0) 6, ,404 NA NA NA P XG92xx 10.0 (33.3) 3, ,304 NA NA NA P XG90xx 10.0 (50.0) 9, ,517 NA NA NA P 筋肉 XG92xx 1.0 (3.3) ,067 NA NA NA P 内 XG90xx 1.0 (5.0) ,402 NA NA NA P *: 平均値 hr: 時間 NA: 測定又は算出せず IFNβ-1a の 3 製剤 (XG90xx XG94xx XG92xx) を 0.25 MIU/kg から 1.0 MIU/kg の用量範囲でアカゲザルに単回静脈内投与後 これらの薬物動態パラメータは類似していた ク 16

27 2.4.3 薬物動態試験 リアランス (CL) 値は 77~500 ml/hr/kg であり 消失半減期 (t 1/2 ) は 1~4 時間の範囲であった IFNβ-1a の 3 製剤 (XG90xx XG94xx XG92xx) を 0.25 MIU/kg から 10.0 MIU/kg の用量範囲でアカゲザルに筋肉内又は皮下より単回投与した 筋肉内又は皮下投与後の消失相は静脈内投与に対して遅かったが これはおそらく血管外部位からの注射により吸収が遅れたためと推察された 筋肉内及び皮下投与後の相対的生物学的利用率は良好であった T max は筋肉内投与後 ( 3 時間 ) よりも皮下投与後 ( 4~6 時間 ) の方が長かった 更に 2 つの反復投与試験では 10.0 MIU/kg 皮下投与後の 1 日目 ( 初回投与 ) の最高血中濃度 (4 時間 ) 及び最低血中濃度 ( 投与後 48 時間 ) は XG94xx XG90xx 及び XG92xx 間で同様であることが示された ( 試験 P 試験 P )( 表 2.4-6) 表 アカゲザルへの XG94xx XG90xx 及び XG92xx 単回投与時の血清中活性 投与後 4 時間 投与後 48 時間 単位 :MIU/mL 参照 : 表 測定時間 XG94xx XG90xx XG92xx 平均値範囲平均値範囲 5,100 3,200~6, ~320 6,100 3,200~12, ~320 3,600 3,200~6, ~640 17

28 2.4.3 薬物動態試験 単回投与薬物動態試験 - 液状製剤 (HSA 非含有 ) アカゲザルに XG94xx 液状製剤 (HSA 非含有 ) 及び XG94xx 凍結乾燥製剤を用いた単回投与試験を実施した 本試験では臨床試験で用いた製品と同じ液状製剤 (HSA 非含有 ) を使用した 凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) の薬物動態パラメータを図 に示し 表 に要約した Serum 血清中 IFNβ-1a IFN Beta-1a 活性 (IU/mL) Activity (U/mL) 時間 Time (hr) (h) lyophilized 凍結乾燥製剤 serum-free 液状製剤 (HSA 非含有 ) 図 アカゲザルにおける凍結乾燥製剤又は液状製剤 (HSA 非含有 )30μg(6.0 MIU) 単回筋肉内投与時の血清中 IFNβ-1a 活性の推移 平均値 ± 標準偏差 雄性アカゲザル 6 匹 / 群 データは活性を Log 2 スケールで示し セミログプロットにプロットした ( 試験 P 図 ) 表 XG94xx 凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) の筋肉内単回投与後の薬物動態パラメータの要約 被験物質 XG94xx 凍結乾燥製剤 XG94xx 液状製剤 (HSA 非含有 ) AUC 0 (IU hr/ml) 11,858 (4,274) 14,398 (5,600) 平均値 ( 標準偏差 ) hr: 時間参照 : 試験 P 表 C max (IU/mL) 1,310 (627) 1,950 (1,031) T max (hr) 2.0 (1.1) 1.9 (1.2) t 1/2 (hr) 4.7 (1.3) 4.7 (1.1) 凍結乾燥製剤群群及び液状製剤 (HSA 非含有 ) の動物から採取した血清中 IFNβ-1a 濃度は 平均 T max でそれぞれ投与後 2.0 時間及び 1.9 時間で C max に達した 一元配置分散分析 (ANOVA) を用いて解析した場合 AUC T max 及び C max 平均値に関して群間で統計的有意 18

29 2.4.3 薬物動態試験 差は認められなかった このことから 筋肉内投与部位からの吸収率は XG94xx の凍結乾燥製剤と液状製剤 (HSA 非含有 ) で同等であることが示唆された 血清中 IFNβ-1a 濃度の平均消失半減期 (t 1/2 ) は 凍結乾燥製剤 液状製剤 (HSA 非含有 ) 共に 4.7 時間であった IFN β-1a 投与後の血清中活性の変動が大きかった理由は この方法では活性値が連続値でなく段階希釈で決定されるので おそらく分析方法に起因するものであると考えられた アカゲザルに臨床適用経路である筋肉内投与した場合 XG94xx の液状製剤 (HSA 非含有 ) が凍結乾燥製剤と同等であることが本試験の結果により示された 単回投与後 いずれの製剤においても投与した動物に有意な抗体反応は生じなかった 両被験物質とも明らかな毒性徴候はなく高い忍容性を示した この規模の試験 (1 群当たり 6 匹 ) の精度では 被験物質のプロファイルが同様であるとしか判断することはできない これら 2 種類の IFNβ-1a(XG94xx) 製剤の生物学的同等性を証明するためには多くの動物数が必要となるため実際には不可能である したがって 健康志願者において同等性試験を行うことによりこれらの被験物質の同等性について最も決定的なデータが得られると考えられた この臨床試験 ( 試験 C-852) では液状製剤 (HSA 非含有 ) と凍結乾燥製剤の生物学的同等性が示された ( 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 ) 19

30 2.4.3 薬物動態試験 反復投与薬物動態試験 IFNβ-1a の反復投与毒性試験において 種々の投与量における最高血中濃度及び最低血中濃度を測定した ( 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P ) これらのうち 1 試験をラットで 6 試験をサルで実施した IFNβ-1a を単独投与又はヒト モノクローナル抗体と併用し アカゲザルに筋肉内投与した 6 ヵ月反復毒性試験において血清中活性及び抗体濃度の測定も行った ( 試験 P ) 反復投与条件下において 血清中 IFNβ-1a 濃度の用量依存性について評価すると共に 被験物質の相対的曝露の比較を行った ~9 週間隔日皮下反復投与試験 最高血中濃度及び最低血中濃度並びに抗体濃度を測定した反復投与毒性試験をラット及びアカゲザルで実施した ラットラットにおいて 4 週間反復皮下投与毒性試験を実施し XG92xx の MIU/kg ( それぞれ μg/kg) を投与した IFNβの最高血中濃度は用量依存的であるが性別には依存しないことが明らかになった 13 日目及び 27 日目において血清中 IFNβ-1a 濃度が消失したことは 28 日目における免疫産生反応で明らかなように 中和抗体反応を反映した可能性が非常に高いと考えられた アカゲザルアカゲザルでは反復皮下投与後の XG90xx 及び XG92xx の血清中 IFNβ-1a 濃度は単回投与の結果とほぼ一致した 投与後 4 時間の血清中濃度は概して用量依存的であるが性別には依存しなかった 隔日投与した場合 投与後 2 週間中 血清中 IFNβ-1a 濃度は上昇傾向にあることが示された ( 表 2.4-8) 20

31 2.4.3 薬物動態試験 表 週間隔日投与時の投与後 4 時間及び 48 時間における平均血清中 IFNβ-1a 活性 (MIU/mL) 投与量 (MIU/kg) 日 : 4 時間 320 4,000 1 日 :48 時間 ND 日 : 4 時間 560 6,200 7 日 :48 時間 日 : 4 時間 , 日 :48 時間 ND 667 ND: 検出不能出典 : 試験 P 表 週間隔日反復投与試験において XG90xx の 10.0 MIU/kg 及び XG92xx の 10.0 MIU/kg 投与後の血清中 IFNβ 活性を比較した ( 試験 P ) その結果 1 日目と 15 日目の最高血中濃度及び最低血中濃度ではほぼ差がなかった ( 表 2.4-9) 表 週間隔日投与時の投与後 4 時間及び 48 時間における平均血清中 IFNβ-1a 活性 (MIU/mL) 被験物質 XG92xx XG90xx 投与量 0.25 MIU/kg 1.0 MIU/kg 10.0 MIU/kg 10.0 MIU/kg 1 日 : 4 時間 ,733 4,267 1 日 :48 時間 BQL * BQL BQL 日 : 4 時間 ,787 4, 日 :48 時間 BQL BQL BQL 日 : 4 時間 BQL BQL 1,067 BQL * BQL: 定量限界以下 出典 : 試験 表 反復投与毒性試験の血清中活性の解釈は抗 IFNβ-1a 抗体の産生によって複雑なものとなる これらの抗体はアカゲザルでは一般に 15 日目には検出可能となり 29 日目には結合抗体及び中和抗体がほぼすべての動物で検出された XG94xx XG90xx 及び XG92xx をアカゲザルに静脈内 又は皮下投与経路で単回投与したときの薬物動態を比較するため 3 期クロスオーバー試験を実施した ( 試験 P ) 薬物動態評価から判断して XG94xx XG90xx 及び XG92xx は差がないと考えられた 21

32 2.4.3 薬物動態試験 ヵ月間反復筋肉内投与 (XG94xx 単独 XG94xx+XG95xx 併用時 ) IFNβ-1a(XG94xx) とヒト モノクローナル抗体 (XG95xx) との併用投与により XG94xx に対する抗体反応が阻害された結果 長期の IFNβ-1a 曝露を可能とすることを目的に XG94xx と免疫賦活剤 XG95xx を併用投与する試験を実施した ( 試験 P ) XG95xx は活性化 T 細胞上の CD40 リガンド (CD40L CD154) に結合し CD40 との相互作用を阻害するヒト モノクローナル抗体である XG94xx と XG95xx を併用投与することで XG94xx に対する抗体反応が阻害された結果 6 ヵ月間の XG94xx 投与が可能となった 抗ウイルス活性及び ELISA による XG94xx 濃度を投与 4 時間後及びその後の週 1 回の各投与前に定量限界以下 (BQL) となる時点まで測定した 最高血清中濃度 ( 平均値 ± 標準偏差 ) を表 に示す 表 アカゲザルを用いた 6 ヵ月間反復投与毒性試験 (6 ヵ月回復性試験 ) 及び薬物相互作用試験における最高血清中活性 群 XG95XX 投与量 (mg/kg) XG94XX 投与量 (μg) CPE (MIU/mL) ELISA (pg/ml) ,407±1,772 2,688± ,450±3,933 3,750±1, ,700±1,939 3,713± ,275±919 8,288±777 平均値 ± 標準偏差 IFNβ-1a 5μg=1.0 MIU(1 pg=1.0 IU) 参照 : 試験 P 表 XG94xx 単独群 ( 第 2 群 ) では 抗 XG94xx 抗体の生成によって曝露期間が制限された これらの動物では 50 日目までに無視できない程度の抗 XG94xx 中和抗体が発現し 57 日 目までに XG94xx の抗ウイルス活性が検出されなくなった 組織内分布 IFN の分布についてのデータは限られている 組織分布試験では IFNβ-1a を放射能標識 ( 例えばヨウ素標識 ) する必要がある 放射能標識ぺプチドを用いた場合に薬物動態試験の結果はペプチド分解過程によって解釈に混乱を生じることが推察される ICH の S6 ガイドラインでは放射性同位元素 (RI) 標識たん白質を用いた試験データの解釈が困難であることが認められている このように バイオテクノロジー応用医薬品の組織分布試験は実用的でないと考えられた IFNβ-1a は 166 個のアミノ酸からなる分子量約 25,300 のたん白質で たん白分解性が極めて高い アミノ酸構造に放射性標識物質が取り込まれれば ペプチドの分解によって放 22

33 2.4.3 薬物動態試験 射能標識アミノ酸が医薬品と関連のないペプチドやたん白質に再利用される可能性がある ヨウ素標識たん白質は脱ハロゲン化により二次的に組織内のたん白分解を誘発するため 観測される放射能が必ずしも未変化体や医薬品に関連する代謝物を表すとは限らない IFN β-1a とそのペプチド分解物の追跡と定量は不可能に近いと推察される 以上の理由から IFNβ-1a に関する組織分布の検討を実施しなかった たん白分解による変動と分析法の限界によって IFN は血管コンパートメント外では測定が困難である したがって 完全な I 型 IFN(IFNα 及び IFNβ) の薬物動態については文献にも限りがあり 一般的な特性が要約されているに過ぎない 非経口投与後 IFN は次の 2 つの経路から消失する :(1) 体温による不活化及び (2) プロテアーゼによる分解 (Cesario et al, 1973, Proc Soc Exp Biol Med) IFN は静脈毛細血管により直接 又はリンパ管からの吸収により間接的に体循環に到達しうる (Bocci, 1992, Critical Reviews in Therapeutic Drug Carrier Systems;Bocci et al, 1988, J Interferon Res) IFN は血漿たん白とは結合せず 肝臓 脾臓 骨髄及びリンパ節に分布する (Pessina et al, 1986, IRCS Med Sci) 腎糸球体 腸繊毛 皮膚 滑膜組織及び内分泌腺では IFN の分布はより限定され遅くなる 筋肉 中枢神経系 表皮及び骨組織では組織分布が限られている IFNαの代謝については分離灌流ラット腎モデルを用いた研究が行われている (Bekersky, 1983, Drug Metab Rev) IFNαは腎糸球体で濾過された後尿細管から再吸収中に分解される 完全な形態で体循環に再び現れる未変化体の量はごくわずかである (Bocci et al, 1981, J Interferon Res) IFN 分布において意義のある因子は細胞受容体による特異的取り込みであると考えられた ウサギ及びヒトに IFNβを静脈内投与後 血清中濃度は急激に低下した (Uze et al, 1990, Cell) 血清中 IFNβ-1a 濃度が用量に対し非線型的に増加するという報告もある 併せて これらの測定値は非経口投与後 IFNβが限られた数の細胞受容体と急激に結合することを示唆している 増量すると結合部位が飽和し 更に高用量では結合薬剤よりも遊離薬剤として循環すると考えられる これらの遊離薬剤の濃度が増加して受容体が飽和すれば薬理作用がそれ以上増強することはない 更に 受容体に結合する IFN の選択性のために 非特異的効果は予想できない これらの理由から このような血清中活性の上昇に関しては安全性への懸念はないものと考えられた この結果は高分子ペプチドに予想される反応と一致している 明白な非特異的たん白結合は認められない 薬剤分布は特定組織の毛細管の透過性に依存し 温度及び酵素依存的に分解されると考えられる 23

34 2.4.3 薬物動態試験 代謝 ICH の S6 ガイドラインは医薬品のために行われる従来の生体内変化を調べる試験はバイオテクノロジー応用医薬品には不要としているが IFN 誘発剤使用後のウイルス感染中に肝 CYP450 が抑制されることが報告されている (Chang et al, 1978, Lancet;Renton, 1981, Biochem Pharmacol) したがって IFNβ-1a を用いて CYP450 肝代謝試験を実施した ( 試験 P ) IFNβ-1a(XG94xx) 及び IFNβ-1a(XG90xx) を投与したアカゲザルにおいて ミクロソームたん白量 総 CYP450 含量 及び CYP1A2 CYP2B CYP2E CYP3A CYP4A の代謝活性に被験物質による変化は認められなかった なお 他の IFN 製剤では ダプソン (CYP3A4) デブリソキン(CYP2D6) メフェニトイン(CYP2C19) テオフィリン(CYP1A2) トルブタミド (CYP2C9) は健康成人で影響が見られなかったとの報告がある また CYP2C9 CYP2C19 及び CYP1A2 については 他剤で抑制したとの報告がある 24

35 2.4.4 毒性試験

36 2.4.4 毒性試験 毒性試験 IFNβ-1a の毒性試験は以下のとおりである ( 表 ) 5 試験の単回投与毒性試験 ( マウス ラット モルモット ) 8 試験の反復投与毒性試験 ( ラット及びサル 投与期間は 2~26 週間 抗 IFNβ-1a 抗体を測定 ) 4 試験の in vitro 遺伝毒性試験 (2 試験で XG94xx を 2 試験で XG92xx を使用 ) 2 試験の生殖 発生毒性試験 ( 雌性サルにおける受胎能試験及びサルにおける胚 胎児発生試験 ) ウサギにおける 2 試験の局所刺激性試験 XG94xx 凍結乾燥製剤のみを使用した試験並びに XG94xx 凍結乾燥製剤及び XG94xx 液状製剤 (HSA 非含有 ) を使用した試験 26 週反復投与毒性試験の一部として評価された免疫毒性 モルモットにおける皮膚感作性試験 (1 試験 ) 25

37 2.4.4 毒性試験 試験の種類 単回投与毒性試験反復投与毒性試験動物種 / 系統 マウス / Swiss Webster Tac(SW)fBR マウス / Bor:NMRI マウス / Swiss Webster Tac(SW)fBR ラット / Bor:WISW モルモット / Hartley ラット / Crl:CD (SD) BR VAF/Plus サル / アカゲザル 投与経路 表 毒性試験の要約 投与期間 投与量 (MIU/kg) a,b,c GLP 試験番号 皮下溶媒, XG92xx 300 P 静脈内ホ ーラス 皮下 皮下 皮下 筋肉内 単回 4 週 ( 隔日 ) 2 週 ( 隔日 ) 2 週 ( 隔日 ) 2 週 ( 隔日 ) 6 週 ( 隔日 ) 7 週 ( 隔日 ) 9 週 ( 隔日 ) 6 ヵ月 ( 週 1 回 ) (+ 回復期間 6 ヵ月 ) 生理食塩液, XG90xx 溶媒, XG92xx 100 生理食塩液, XG90xx XG90xx 2, 6, 10, 14, 18 生理食塩液, 溶媒, XG92xx 0.5, 2.0, 20.0 生理食塩液, 溶媒, XG94xx 0.25, 10.0 XG90xx 10.0 溶媒, XG90xx 1.0, 10.0 溶媒, XG92xx 0.10, 0.25, 1.0, 10.0 遵守 P P P P P P P P 溶媒, XG92xx 1.0 遵守 P XG90xx 0.1, 0.5, 1.0, 2.0, 4.0, 8.0( 漸増法 ) 生理食塩液, 溶媒, XG92xx 0.25, 1.0, 10.0 XG90xx 10.0 生理食塩液 XG94xx 単独 (6) d XG95xx 単独 XG94xx (6)+XG95xx (5 mg) XG94xx (6)+XG95xx (20 mg) XG94xx (12)+XG95xx (20 mg) P P P a: 反復投与毒性試験において NOAEL( 無毒性量 ) は算出しなかった IFN 投与に共通の所見は ( 体温上昇 摂餌量低下 軽度血小板数減少 軽度アルブミン及びカルシウム低下 ) 機能障害又は毒性作用とは関連しなかった b:miu/kg 以外の単位は表中に表示 c: 記載がない限り 使用薬剤は凍結乾燥製剤 d:xg 95xx は XG94xx 抗体に対するヒト モノクローナル抗体であり XG94xx の 6 ヵ月間曝露を可能とした 26

38 genzyme 毒性試験 表 毒性試験の要約 ( 続き ) 試験の種類 遺伝毒性試験生殖発生毒性試験動物種 / 系統 ネズミチフス菌大腸菌 ヒト末梢血リンパ球 サル / アカゲザル 投与経路 培養液添加 皮下 投与期間 投与量 (MIU/kg) a,b,c GLP 試験番号 68 時間 XG94xx 0.25~3.0μg/ プレート 68 時間 XG92xx 0.33~4.0μg/ プレート 21 時間 XG94xx ~0.30μg/ プレート 14~19 時間 XG92xx 0.05~0.40μg/ プレート 月経周期中 (15~30 日 ) 妊娠 21~49 日 ( 隔日 ) 生理食塩液 溶媒 XG92xx 遵守 遵守 P P P P P P 局所刺激性試験皮膚感作性試験ウサギ /NZW 筋肉内単回 モルモット / Pirbright White Bor: DHPW 皮内貼付 1 日 8 日 22 日 生理食塩液 溶媒 xg94xx 6.0(30.0μg/mL) xg94xx( 凍結乾燥製剤 ) 6.0(30μg) 遵守 xg94xx 液状製剤(HSA 非含有 ) 6.0(30μg) 生理食塩液 xg90xx(5% 溶液 ) 0.1 ml ( 皮内 ) 1.0 ml ( 貼付 ) 0.2 ml ( 貼付 ) 遵守 P P P a: 反復投与毒性試験において NOAEL( 無毒性量 ) は算出しなかった IFN 投与に共通の所見は ( 体温上昇 摂餌量低下 軽度血小板数減少 軽度アルブミン及びカルシウム低下 ) 機能障害又は毒性作用とは関連しなかった b:miu/kg 以外の単位は表中に表示 c: 記載がない限り 使用薬剤は凍結乾燥製剤 d:xg95xx は XG94xx 抗体に対するヒト モノクローナル抗体であり XG94xx の 6 ヵ月間曝露を可能とした 単回投与毒性試験ラット マウス モルモットを用いて 皮下又は静脈内投与による単回投与毒性試験を実施した 検討した最高用量の IFNβ-1a ラット:195μg/kg(39.0 MIU/kg) 静脈内投与 マウス :333μg/kg(100 MIU/kg) 静脈内投与 1,000μg/kg(300 MIU/kg) 皮下投与 モルモット :90μg/kg(18.0 MIU/kg) 皮下投与 まで 死亡例及び重要な毒性作用は認められなかった 27

39 2.4.4 毒性試験 最も高い曝露量に達する静脈内投与では特記するべき所見は認められなかったこと マウス又はラットは本剤 (IFNβ-1a) に反応する動物種ではないこと またモルモットへの皮下投与では最高投与量で毒性作用が認められなかったことより 筋肉内投与でも毒性作用が見られないことが推察され 更に投与ごとの麻酔によるストレスや投与部位の筋肉組織の障害の評価への影響を考慮し 筋肉内投与は実施しなかった ( 単回投与毒性 参照 ) 反復投与毒性試験アカゲザルを用いて実施された 7 種類の反復投与毒性試験のうち 6 試験 ( 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P 試験 P ) において 13(7 回投与 )~61 日間 (31 回投与 ) IFNβ-1a が隔日皮下投与された 15~ 29 日後の時点において これらのアカゲザルで中和抗体又は IFNβ 結合抗体が検出された 中和抗体産生と血清中 IFNβ 活性消失による IFNβ-1a 投与に伴う薬理作用及び毒性作用の低下との間に時間的関連性が認められた 臨床用量の約 2 倍の血清中活性に達する 0.25 MIU/kg という用量では IFNβ-1a に直接起因する毒性作用は認められなかった 観察された所見 ( 体温上昇 摂餌量低下 軽度血小板数減少 軽度血清中アルブミン及びカルシウム濃度低下 ) は 主に検討した最高投与量の 10.0 MIU/kg 投与時に認められたものであり この用量ではヒトでの臨床用量投与時の 100~500 倍に相当する血清中活性に達する これらに共通して観察された所見はいずれも IFN の薬理作用から予測される兆候であり 機能障害や毒性作用との関連性はなかった 高い抗体価が確認された期間中は IFNβ-1a 投与を継続したにもかかわらずアカゲザルは健康な状態であった これらの結果から 約 2 週間の投与を行ったアカゲザルでは中和抗体反応が惹起され 生物学的活性及び毒性作用が検出されなくなることが示された 一方 臨床試験において IFNβ-1a を投与した MS 患者では アカゲザルほどの中和抗体は検出されなかった 反復投与毒性試験では IFNβ-1a の 3 製剤 (XG90xx XG94xx XG92xx) を用いて 生化学的 薬物動態的及び薬力学的プロファイルの生物学的同等性を検討した アカゲザルを用いた反復皮下投与毒性試験の結果から 検討された投与量において XG94xx XG90xx 及び XG92xx の忍容性はいずれも良好であり 毒性作用はわずかに見られたのみであった また生物学的に類似しているため XG92xx 及び XG90xx を用いて実施された非臨床試験は 市販予定製剤 XG94xx の根拠資料として適切かつ妥当であると判断した 更に XG94xx を用いた 6 ヵ月間反復投与毒性試験が実施された ( 試験 P ) 本試験において XG94xx の 30μg(10μg/kg=2.0 MIU/kg) 及び 60μg(20μg/kg=4.0 MIU/kg) 28

40 2.4.4 毒性試験 を週 1 回筋肉内投与した 投与経路及び投与頻度は 臨床で MS 治療に使用される投与経路及び投与頻度と同じとした アカゲザルを用いたこの試験の投与用量は μg/kg ベースで 臨床投与用量 (0.5μg/kg=0.1 MIU/kg) の 20~40 倍に相当する この試験の目的は XG94xx を単独投与又は体液性免疫反応を阻害するヒト モノクローナル抗体 XG95xx と併用投与したときの毒性を評価することであった XG95xx はアカゲザルの抗 XG94xx 抗体を阻害し 6 ヵ月間の XG94xx の投与が可能となった これは動物試験において最も長い XG94xx の曝露期間であった XG94xx を週 1 回 26 週間投与したとき 最高血中 IFNβ 活性 (C max )(~5,500 MIU/mL) がヒトに 30μg(6.0 MIU) を筋肉内投与したときの C max (20.0 MIU/mL) に比して約 275 倍の高値にもかかわらず 観察所見 一般所見 ( 身体所見 ) 眼科検査 体重及び摂餌量で毒性作用は認められなかった ( ) 追加試験では免疫系への XG94xx の影響は認められなかった ( ) また 肉眼的剖検 病理学的所見についても XG94xx 投与によるものは認められなかった ラット及びアカゲザルの両方で抗体価が検出されたにもかかわらず 毒性試験でアナフィラキシー反応は認められなかった ( 反復投与毒性 参照 ) 遺伝毒性試験 ICH の S6 ガイドラインには医薬品について通常実施される遺伝毒性試験の範囲と種類はバイオテクノロジー応用医薬品に該当しないため不要であると記載されている しかしながら XG94xx 及び XG92xx について 2 つの変異原性試験を実施した XG94xx 及び XG92xx を用いて 4 種類の標準的変異原性試験のうち 2 種類のみを実施した 2 種類の主要変異原性エンドポイント すなわち 遺伝子突然変異と染色体損傷について検討することで これら 2 種類の試験が相互に補完しあうように実施された 更に in vitro で検討可能な濃度から考えると in vitro 分析法の方が in vivo 分析法に比べて感度が高くなるはずである 一般に IFN 自体は変異原性を示さないことが明らかになっている IFNβ-1a は内因性ヒト IFN βと構造が全く同じであり 本質的に変異原性を示さないと推察された ( 遺伝毒性試験 参照 ) がん原性試験 IFNβ-1a を用いたがん原性試験は実施しなかった その理由は IFNβ-1a を反復投与した場合 投与 2 週後以降に抗体が産生し またアカゲザル 6 ヵ月反復投与毒性試験において 本剤を投与した動物に抗 IFNβ-1a 抗体 (XG95xx) を併用投与して IFNβ-1a 抗体を阻害した場合においても 投与の約 2 週間後に中和抗体が発現した そのため長期の反復投 29

41 2.4.4 毒性試験 与試験は IFNβ-1a による効果の評価としては妥当な試験系ではないと推察された また IFNβ-1a はげっ歯類中で生物学的活性を示さない 更に げっ歯類は交差反応性を示さないため 遺伝子組換えトランスジェニックマウスを含むいずれのがん原性の代替試験でも評価は不可能と考えられた IFNβ-1a は強力な細胞増殖抑制作用を有し 広範なヒトがん細胞系を通して 細胞増殖を阻害することが明らかになっている IFNβ-1a の生物学的作用から判断して 本剤 (IFN β-1a) はがん原性を示す可能性が低いと考えられる 現在の臨床経験から IFNβ-1a の長期治療を受けている患者において がんに対する感受性が上昇することは示唆されていない また 他の IFNβ 製品においてがん原性試験は実施されていない 生殖発生毒性試験ラット及びウサギは IFNβ-1a に対して薬理学的反応を示さないと考えられたので これらの動物種を用いた生殖毒性試験を実施しなかった 受胎能 ( 月経周期 ) 及び発生 ( 催奇形性 流産誘発性 ) に対する影響について評価するための生殖毒性試験は 雌性アカゲザルに IFNβ-1a を投与して実施された ( 試験 P 試験 P )( 生殖 発生毒性試験 参照 ) 受胎能雌性アカゲザル 24 匹 (4 投与群 / 周期 各 6 匹 / 群 ) に 10.0 MIU/kg(33.3μg/kg) 0.25 MIU/kg (0.825μg/kg) 溶媒(1.5%HSA-PBS) 及び生理食塩液を投与し 5 周期 ( 投与前周期 2 投与周期 1 投与後周期 2) 間の月経周期を観察した 被験物質を第 3 月経周期の月経期間中隔日皮下投与した 生理食塩液群及び溶媒群の雌性アカゲザルには 投与中又は投与後の血清中プロゲステロン濃度の変化に有意差はなかった 低用量 (0.25 MIU/kg) 群のすべての雌性アカゲザルは正常に排卵し投与による影響は見られず また投与によるプロゲステロン濃度の変化はなく 予定どおりの月経が見られた 高用量 (10.0 MIU/kg)6 群の雌性アカゲザルのうち 4 群では月経周期中期にも血清中プロゲステロン濃度上昇を維持したことが明らかでなかったことより これらの雌性アカゲザルでは投与周期中排卵が起きなかったことを示していると考えられた 続く投与後 2 周期中 大部分の動物で卵巣機能は回復した 実際の投与周期中 XG92xx の 10.0 MIU/kg 投与により受胎能 ( 卵巣機能など ) は抑制されたが 継続して投与した後 2 周期中 大部分の動物で卵巣機能が回復したことから この影響は一過性のものであると考えられた 30

42 2.4.4 毒性試験 胚 胎児発生毒性妊娠アカゲザルに対して主要器官形成期に相当する妊娠第 21 日 ~ 第 49 日目まで投与を行った (15 回投与 ) 各群の動物に 0.25 MIU/kg(0.8μg/kg) 10.0 MIU/kg(33.3μg/kg) 溶媒 (1.5%HSA) 及び生理食塩液を投与した 催奇形性 子宮内胎仔成長及び生存率 流産誘発性の評価を実施した XG92xx の 10.0 MIU/kg 群において投与 1 週目に 2 例の流産が発生し XG92xx 投与と関連していると考えられた 流産に至ったこれら高用量群の妊娠アカゲザル 2 匹の妊娠 26 日目における血清中プロゲステロン濃度は 他の妊娠アカゲザルに比べて 1/10~1/20 と低値を示した 高用量 10.0 MIU/kg を体表面積で比較すると ヒトの MS に推奨される週当たりの筋肉内投与量の約 100 倍に相当する ヒト MS 推奨週用量の約 2 倍に当たる 0.25 MIU/kg の低用量の XG92xx では明らかな流産促進効果は見られなかった 妊娠 21~49 日目まで XG92xx を隔日皮下投与したとき 胎児発生に対する毒性作用は認められず 催奇形性はないと判断された IFNβ-1a については一種の動物を用いて胚 胎児発生毒性を評価した ICH の S6 ガイドラインには 被験物質が薬理学的に有効な種を選択すべきであると記載されている ヒト天然型 IFNβについては 薬理学的に反応を示す唯一の動物種がアカゲザルである in vitro 試験ではモルモットもヒト天然型 IFNβに薬理学的反応を示す可能性が示唆されたが in vivo 試験では確認されなかった また モルモットは医薬品の生殖に及ぼす効果を評価するための確立されたモデルではないため 参考となる過去のデータの蓄積はない 雄性サルを用いた生殖能試験は 統計的に妥当な結果の解釈には多くの動物数が必要であるため実施困難であり 実施しなかった IFNβ-1a( 試験 ) を投与した雄性アカゲザルの精巣及び精巣上体はいずれも組織学的に正常であった 周産期及び出生後の生殖試験 (segment III) は実施しなかった ラットやウサギは IFNβ-1a に薬理学的反応を示さないため生殖発生毒性試験は実施しなかった 局所刺激性試験 IFNβ-1a(XG94xx) の凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) を用いて ウサギにおける急性局所筋肉内刺激作用について評価が行われた ( 試験 P 試験 P ) いずれの製剤についても IFNβ-1a(XG94xx) は筋肉内刺激又はその他の毒性を誘発しなかった これらの試験で用いた投与量及び注射用量は臨床用量と同等であったことから MS 患者において IFNβ-1a による局所刺激性を示すとは予測されない ( 局所刺激性試験 参照 ) 31

43 2.4.4 毒性試験 免疫毒性試験開発の前臨床段階では XG94xx の免疫毒性は十分検討されていなかった 近年 特に免疫機構を抑制又は刺激するあらゆる形態の新規分子に対して免疫毒性試験を行う必要性が認識されている そのためアカゲザルに XG94xx の単独 又はヒト モノクロール抗体 (XG95xx) との併用で週 1 回筋肉内投与した 6 ヵ月間反復投与毒性試験では 免疫機能検査の測定値を実施した ( 試験 P ) T 細胞 (CD4 及び CD8) と B 細胞 (CD20) を識別する FACS 解析によりリンパ球分画の表現型別に検出した 更に抗原の惹起に対する体液性免疫応答及び遅延型過敏症皮膚試験による細胞性免疫応答の測定によって免疫機能試験を実施した これらの追加試験では XG94xx による免疫機構への影響は見られなかった 皮膚感作性試験バイオテクノロジー応用医薬品については皮膚感作性試験を実施することが義務付けられていないが IFNβ-1a(xG90xx) を用いてモルモット Buehler 法を実施し 皮膚感作性を評価した この試験において IFNβ-1a は皮膚感作性を示さなかった ( その他の毒性試験 参照 ) 32

44 2.4.5 総括及び結論

45 2.4.5 総括及び結論 総括及び結論非臨床における IFNβ-1a の薬理 薬物動態及び毒性の評価の中で IFNβ-1a の 3 製剤 (xg90xx xg94xx xg92xx) の生物学的同等性を検討した これらの試験では 広範囲にわたる生化学的及び生物学的な比較と共に これらの被験物質が構造的 薬理学的 毒性的に類似していることが明らかになった したがって これらの被験物質を用いた非臨床試験は補完的結果が得られており IFNβ-1a(xG94xx) の安全性評価に使用でき 全体として一貫性のある十分な情報を提供するものと判断した 更に 筋肉内単回投与による xg94xx 及び xg90xx 凍結乾燥製剤の生物学的同等性に関するヒトを対象とした薬物動態試験を実施した ( 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 及び 2.3.S.2.6 製造工程の開発の経緯 を参照 ) 筋肉内投与では各投与前の麻酔によるストレスや投与部位の変化が評価に及ぼす影響を考慮し ほとんどの非臨床試験ではヒトよりも高用量かつ多用量反復投与が可能な皮下投与で検討した なお 薬物動態試験で皮下及び筋肉内投与後の挙動に差がなかったことから 皮下投与による試験成績は筋肉内投与の成績として補完できると考えた in vitro 及び in vivo 試験ではアカゲザルが IFNβ-1a に対し薬理学的反応を示したため IFN β-1a のヒトにおける安全性を評価する上で合理的予測が可能な動物モデルとなりうることが示された 薬理反応を示す種の中に一般的に受け入れられている MS の動物モデルが存在しないため IFNβ-1a で観察された薬力学的効果が有効性と相関があるとは言えない MS の適切な霊長類モデルが存在しないことを考慮すれば IFNβ-1a の薬理作用の評価は代替マーカー すなわち 2,5 -OAS ネオプテリン及びβ 2 -ミクログロブリン(β 2 -MG) 誘導能によってのみ評価が可能となると考えられた アカゲザルにおける 3 製剤の薬物動態及び薬力学的プロファイルは類似しており 各非経口投与後は血清中活性プロファイルに差はなく ネオプテリン及び 2,5 -OAS の薬力学的反応を誘導した 皮下又は筋肉内投与後の IFNβ-1a は高率で吸収され 投与後 1~8 時間で最高血清中活性に到達した 反復投与試験の初回投与後に検出された XG94xx XG90xx 及び XG92xx の最高血清中 IFNβ 活性は差がなく 投与後中和抗体が産生されるまでこれらの活性が維持された サルの心血管系 呼吸器系に及ぼす IFNβ-1a の効果を評価するために実施した安全性薬理試験では 心電図 心拍数 呼吸数又は血圧において被験物質による臨床上問題となる効果は認められなかった ( 試験 P ) アカゲザルではすべての臓器について安全性薬理試験を行ったわけではないが 臨床試験は IFNβ-1a を筋肉内投与した場合に有意な問題は発生していない 33

46 2.4.5 総括及び結論 吸収 分布 代謝及び排泄を評価するための RI 標識 IFNβ-1a を使用した試験 及び組織分布試験を実施しなかった これはたん白質を用いた組織分布試験では一般にその解釈が不明確なことによるものである たん白質フラグメントの組織結合部位への分布 及びアミノ酸分解物が新規合成たん白質に取り込まれることで RI 標識 IFNβ-1a の組織分布試験を解釈する上で大きな障害となることが推察される したがってこのような試験の代わりに 高分子たん白質の組織分布と代謝物の一般的機序について考察した ( 組織内分布 ) 本剤の分布は特定組織の毛細管の透過性に依存しており 温度と酵素に依存した分解が行われると考えられる IFNβ-1a の肝代謝能に及ぼす効果を評価するためにサルへの反復投与による CYP450 の影響の検討を実施した その結果 サルでは IFNβ-1a が肝 CYP450 活性に影響しないことが示された ( 試験 P ) ほとんどの反復投与毒性試験では IFNβ-1a を隔日 50μg/kg(10.0 MIU/kg 1.67 ml/kg) を上限として皮下投与した ヒト以外の霊長類で毒性が最小となる IFNβ-1a の最高投与量は 50μg/kg(150μg/kg/ 週 ) であった 現行の臨床用量 30μg(6.0 MIU) は約 0.5μg/kg(0.1 MIU/kg) である したがってμg/kg/ 週単位で比較した場合 ヒトに対する投与の安全性限界値は少なくともその 300 倍となる 筋肉内投与では 最高用量は 60μg(20μg/kg 4.0 MIU/kg 2.0 ml/ 匹 ) であった μg/kg/ 週ベースでこの用量は臨床用量 (6.0 MIU 30μg 1.0 ml) より約 40 倍高かった すべての安全性限界値は 2 種間で薬理学的反応性が等しいという前提に基づいて算定したものである これらの試験はアカゲザルにおける最高忍容量を決定したものではないが 10.0 MIU/kg はサルに実際に投与できる最高濃度と考えられた IFNβ-1a の非臨床毒性試験では サイトカイン及び I 型 IFN(IFNα 及び IFNβ) の薬理作用として予測された所見が認められ それらは臨床試験でも認められた症状であった 反復皮下投与後 アカゲザルには血清中 IFNβ-1a 濃度が臨床用量投与時の 100~500 倍となる高用量 (10.0 MIU/kg) で体温の上昇 摂餌量の減少 血小板数 血清中アルブミン及びカルシウム濃度の軽度低下のような薬理学的作用が認められた 臨床用量の約 2 倍となる用量 0.25 MIU/kg(1.25μg/kg) では IFNβ-1a に直接起因する明確な異常は認められなかった IFNβ-1a を投与した患者又は健康志願者には主な副作用としてインフルエンザ様症状 ( 発熱や悪心など ) が認められた しかしサルで見られたような病理学的変化は IFNβ-1a を投与した MS 患者では認められなかった ラット及びサルでは IFNβ-1a 投与の約 2~4 週後 顕著な抗体反応が現れ 血清中活性が中和され薬力学的効果及び薬物毒性が失われた ラットとサル両方の皮下投与部位には慢性の炎症及び出血 又は所属リンパ節にリンパ球増多が認められた これらの病変は異種たん白質 (IFNβ-1a 又は HSA) の皮下投与に対する典型的な免疫反応と考えられ したが 34

47 2.4.5 総括及び結論 って内因性ヒトたん白質である IFNβ-1a には臨床上問題はないと考えられた ラットとサルの両方に有意な抗体価が存在したにもかかわらず アナフィラキシー反応は認められなかった XG94xx の慢性反復投与毒性試験を実施した ( 試験 P ) XG94xx の 30μg(10 μg/kg=2.0 MIU/kg) 及び 60μg(20μg/kg=4.0 MIU/kg) を単独 又は体液性免疫を抑制するヒト モノクローナル抗体 XG95xx との併用により週 1 回筋肉内投与した XG95xx は XG94xx 投与に対するサルの抗体反応を抑制し XG94xx の 6 ヵ月間反復投与を可能にした 投与経路及び頻度は MS 治療の臨床投与経路 頻度と同様とした 本試験でサルに投与した用量は μg/kg 換算で XG94xx の安全性評価のための臨床用量 (0.5μg/kg=0.1 MIU/kg) の 20~40 倍であった ICH の S6 ガイドラインによると 6 ヵ月間の長期間の曝露は 一般的には慢性疾患への適用を目的とする生物製剤の安全性評価に妥当であると考えられる 観察所見 一般所見 ( 身体所見 ) 及び眼科検査 体重及び摂餌量で XG94xx 投与に関連性のある毒性作用は認められなかった 病理学的検査項目では XG94xx による変化は見られなかった XG94xx は免疫機能試験 (DTH 及び KLH) には効果を及ぼさなかった 肉眼による病理学的所見及び組織病理学的所見で XG94xx 投与に起因すると考えられる変化は認められなかった 検討された投与量の範囲 (30μg~60μg=6.0~12.0 MIU) で抗ウイルス活性及び血清中 XG94xx 濃度は投与量に比例して上昇したが XG94xx を 30μg(6.0 MIU) から 60μg(12.0 MIU) に増量しても血清中ネオプテリン濃度と体温の上昇によって示唆される生物学的反応の増強は見られなかった XG94xx を単独 (30μg=6.0 MIU) 投与した動物では 50 日目にはかなりの IFNβ-1a 中和抗体価が産生し 57 日目には抗ウイルス活性は検出限界以下となった 遺伝毒性試験では本剤による細胞毒性や遺伝毒性は認められなかった がん原性試験は実施しなかったが 一般的に IFNβには細胞増殖抑制作用があり 広範囲のヒト細胞系で細胞の成長を抑制することが示されている 更に 大規模な臨床試験においても IFNβ-1a を長期間投与した患者でがんに対する感受性が増強することは示唆されていない 雌性アカゲザルでは高用量 10.0 MIU/kg で流産促進効果が認められ 血清中 IFNβ-1a 濃度は臨床用量の 100~200 倍に達した 本剤 (IFNβ-1a) の低用量 (0.25 MIU/kg) では血清中 IFNβ-1a 濃度は臨床用量投与時の約 2 倍に達したが 生殖に及ぼす影響は見られなかった 催奇形性や変異原性は認められなかった IFNβ-1a の動物又はヒトにおける生殖毒性については十分研究が行われておらず 妊婦では IFN の十分な比較対照試験は行われていない MS 患者では子宮出血や月経過多が時折見られており アカゲザルでも影響が認められたことから 患者に IFN の流産促進作用について注意を設定した これらの生殖発生毒性試験結果に基づき 添付文書案には下記の注意を記載した 35

48 2.4.5 総括及び結論 妊婦 産婦 授乳婦への使用 (1) 動物試験 ( サル ) において本剤の高用量の投与で流産促進が認められたとの報告があるので 妊婦又は妊娠する可能性のある婦人には投与しないこと (2) 本剤がヒトの母乳中に排出されるかは不明であるので 授乳中の婦人に投与することを避けるか やむを得ず投与する際は授乳を中止すること その他の注意 (2) 動物試験 ( サル ) において 33μg/kg(=6.6 MIU/kg 体表面積で臨床用量の 100 倍 ) の投与で 月経不順 無排卵及び血清プロゲステロン濃度の減少が認められたとの報告がある 局所刺激試験では 凍結乾燥製剤及び液状製剤 (HSA 非含有 ) のいずれにおいても IFN β-1a(xg94xx) が筋肉内刺激又はその他の毒性の原因となる危険性は示唆されなかった 凍結乾燥製剤に加えて更に HSA を含まない液状製剤が開発された XG94xx の液状製剤 (HSA 非含有 ) と凍結乾燥製剤との生物学的同等性試験結果に基づき IFNβ-1a の凍結乾燥製剤について得られたすべての安全性情報はこの液状製剤 (HSA 非含有 ) にも適用できると判断した アカゲザルで実施した薬物動態 薬力学試験では IFNβ-1a 液状製剤 (HSA 非含有 ) と凍結乾燥製剤のプロファイル及びネオプテリン誘導が類似していることが示された ウサギで実施した筋肉内刺激試験では液状製剤 (HSA 非含有 ) は凍結乾燥製剤に比べて刺激が少なく 両製剤の刺激性は同用量の生理食塩液投与と同程度であった MS 治療のために IFN β-1a を週 1 回筋肉内投与した患者の注射部位反応は IFNβの皮下投与と比較すると極めて小さいものであった したがって 動物データ及び臨床データはいずれも IFNβ-1a の安全な使用と条件を十分に裏付けるものであると判断された 36

49 2.4.6 参考文献 参考文献 Bekersky I. Use of the isolated perfused kidney as a tool in drug disposition studies. Drug Metab Rev 1983; 14: Bocci V, Pacini A, Muscettola M, et al. Renal filtration, absorption and catabolism of human alpha interferon. J Interferon Res 1981; 3: Bocci V, Pessina GP, Paulesu L, Muscettola M, Veleri A. The lymphatic route. V. Distribution of human natural interferon in rabbit plasma and lymph. J Interferon Res 1988; 8: Bocci V. Physiochemical and biologic properties of interferons and their potential uses in drug delivery systems. In: Bruck SD, ed. Critical Reviews in Therapeutic Drug Carrier Systems, CRC Press; (2): p Cesario TC, Mandell A, Tilles JG. Inactivation of human interferon by body fluids. Proc Soc Exp Biol Med 1973; 144: Chang KC, Bell TD, Lauer BA, Chai H. Altered theophylline pharmacokinetics during acute respiratory viral illness. Lancet 1978; 1: Epidemiology of Multiple Sclerosis, Neurological Clinics 1996; 14(2); 291. Fields AK, Tytell AA, Lampson GP, Hilleman EM. Inducers of interferon and host resistance II multistrand synthetic polynucleotide complexes. Biochem 1967; 58: Pessina GP, Muscettola M, Bocci V. The lymphatic route: interferons do not bind to plasma proteins. IRCS Med Sci 1986; 14: Renton KW. Depression of hepatic cytochrome P450-dependent mixed function oxidases during infection with encephalomyocarditis virus. Biochem Pharmacol 1981; 30: Uze G, Lutfalla G, Gresser I. Genetic transfer of a functional human interferon-a receptor into mouse cells: cloning and expression of its cdna. Cell 1990; 60:

50 2.4.6 参考文献 38

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