PEGIFNα2b 目次 (1 of 2) 略語一覧表 毒性試験の概要文

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1 ペグインターフェロンアルファ 2b( 遺伝子組換え ) 第 2 部 CTD の概要 (6) 非臨床試験の概要文及び概要表 6 毒性試験の概要文 シェリング プラウ株式会社

2 PEGIFNα2b 目次 (1 of 2) 略語一覧表 毒性試験の概要文 まとめ 単回投与毒性試験 マウス単回皮下投与毒性試験 マウス単回静脈内投与毒性試験 ラット単回皮下投与毒性試験 ラット単回静脈内投与毒性試験 カニクイザル単回皮下投与毒性試験 ラット単回投与毒性試験 ( リバビリン併用 ) カニクイザル単回投与毒性試験 ( リバビリン併用 反復投与毒性試験 カニクイザル 1ヵ月間皮下投与毒性試験 反復投与毒性試験の投与期間を 1ヵ月間とした理由 カニクイザル 1ヵ月間投与毒性試験 ( リバビリン併用 ) カニクイザル 1ヵ月間投与毒性及び好中球機能試験 ( リバビリン併用 ) 遺伝毒性試験 細菌を用いる復帰突然変異試験 ヒト末梢血リンパ球を用いる染色体異常試験 マウス小核試験 がん原性試験 生殖発生毒性試験 局所刺激性試験 ラット単回皮下投与局所刺激性試験 ウサギ単回筋肉内投与局所刺激性試験 ラット疼痛試験 その他の毒性試験 抗原性試験 依存性試験 不純物の毒性試験 その他の試験 カニクイザルの月経周期, 血中エストラジオール及びプロゲステロン についての検討試験 PEG( メトキシポリエチレングリコール ) の毒性試験 PEG の単回投与毒性試験 PEG のマウス単回皮下投与毒性試験 i

3 PEGIFNα2b 目次 (2 of 2) PEG のマウス単回静脈内投与毒性試験 PEG のラット単回皮下投与毒性試験 PEG のラット単回静脈内投与毒性試験 PEG の反復投与毒性試験 PEG のラット 3ヵ月間皮下投与毒性試験 PEG のカニクイザル 3ヵ月間皮下投与毒性試験 PEG の遺伝毒性試験 PEG の細菌を用いる復帰突然変異試験 PEG のヒト末梢血リンパ球を用いる染色体異常試験 PEG のマウス小核試験 PEG の生殖発生毒性試験 PEG のラット胚 胎児発生に関する試験 PEG のウサギ胚 胎児発生に関する試験 考察及び結論 図表 参考文献一覧 ii

4 PEGIFNα2b 略語一覧表 略語 AUC C 8hr CTD 不純物 A * EIA ELISA GLP Hb Ht ICH IFNα2b PEG PEGIFNα2b PEGIFNα2b 注射剤のプラセボ t 1/2 TK 名称 濃度 時間曲線下面積 (area under concentrationtime curve) 投与後 8 時間濃度 コモン テクニカル ドキュメント (Common Technical Document) enzyme immunoassay enzymelinked immunosorbent assay Good Laboratory Practice ヘモグロビン (hemoglobin) ヘマトクリット (hematocrit) 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 (International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use) インターフェロンアルファ 2b( 遺伝子組換え )[Interferon Alfa2b (Genetical Recombination)] メトキシポリエチレングリコール (methoxypolyethylene glycol) ペグインターフェロンアルファ 2b( 遺伝子組換え )[Peginterferon Alfa2b (Genetical Recombination)] PEGIFNα2b 注射剤から有効成分の PEGIFNα2b を除いたもの 末端排泄相の消失半減期 (elimination halflife) トキシコキネティクス (toxicokinetics) 1 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

5 PEGIFNα2b 毒性試験の概要文 まとめペグインターフェロンアルファ 2b( 遺伝子組換え )[PEGIFNα2b] の安全性を検討するため, PEGIFNα2b の単回及び反復投与毒性試験, 遺伝毒性試験, 局所刺激性試験, 月経周期及び血中性ホルモンについての検討試験を実施した. また,PEGIFNα2b はリバビリンと併用して治療に用いることから, 両薬物を投与した場合の安全性を検討するために, 併用投与による単回投与毒性試験及び反復投与毒性試験を実施した. さらに,PEG( メトキシポリエチレングリコール, 平均分子量約 12,000) の安全性を検討するために, 単回投与毒性試験, 反復投与毒性試験, 遺伝毒性試験及び胚 胎児発生に関する試験を実施した. 試験一覧を表 及び表 に示した. これらの試験は, いずれも GLP に準拠して実施した. 表 PEGIFNα2b の毒性試験一覧 試験の種類及び投与期間投与経路試験系 GLP 単回投与毒性試験 ( 単独投与 ) ( 併用投与 ) 反復投与毒性試験 ( 単独投与 ) 1 ヵ月反復投与毒性試験 ( 併用投与 ) 1 ヵ月 1 ヵ月 + 好中球機能検査 皮下静脈内 PEGIFNα2b: 皮下, リバビリン : 経口 皮下 PEGIFNα2b: 皮下, リバビリン : 経口 PEGIFNα2b: 皮下, リバビリン : 経口 マウス, ラット, サルマウス, ラットラット, サル サル サルサル a 適適適 a 適 b 適 c 適 遺伝毒性試験復帰突然変異 染色体異常小核 (In Vitro) (In Vitro) 腹腔内 Salmonella typhimurium, Escherichia coli ヒト末梢血リンパ球マウス 適 適適 局所刺激性試験単回投与 月経周期, 血中性ホルモンについての検討 皮下筋肉内足蹠部 ラットウサギラット 皮下サル適 適適適 a: 血中薬物濃度の測定及び抗体検査を除く. b: 抗体検査を除く. c: 抗体検査及び好中球機能検査を除く. 2

6 PEGIFNα2b 表 PEG の毒性試験一覧 試験の種類及び投与期間投与経路試験系 GLP 単回投与毒性試験皮下, 静脈内マウス, ラット適 反復投与毒性試験 3ヵ月 皮下 ラット, サル 適 遺伝毒性試験復帰突然変異 染色体異常小核 (In Vitro) (In Vitro) 腹腔内 Salmonella typhimurium, Escherichia coli ヒト末梢血リンパ球マウス 生殖発生毒性試験 胚 胎児発生に関する試験 皮下 ラット, ウサギ 適 適 適適 動物種 PEGIFNα2b は,IFNα2b と同様に種特異性を示し, 霊長類であるカニクイザルで生物活性を示すものの, げっ歯類であるマウス及びラットでは投与可能な最大量でも生物活性はみられなかった ( 単回投与毒性試験 ). したがって, 反復投与毒性試験, 月経周期及び血中性ホルモンについての検討試験, 及び PEGIFNα2b とリバビリン併用投与による反復投与毒性試験は, カニクイザルを用いて検討した 投与量 PEGIFNα2b の投与量は, 蛋白質量として表示した. また,PEGIFNα2b の単回及び反復投与毒性試験, 月経周期及び血中性ホルモンについての検討試験, 並びに PEG の単回及び反復投与毒性試験, 胚 胎児発生に関する試験の投与量は, 最終報告書に基づき, いずれも体表面積当たり用量 (µg/m 2 ) で表示した.PEGIFNα2b の投与頻度は, カニクイザルにおける PEGIFNα2b の血中濃度推移 (t 1/2 :22 時間 1) ) が IFNα2b(t 1/2 :3.5 時間 2) ) に比べて明らかに持続的であったこと, 及び PEGIFNα2b の臨床予定用法を週 1 回 (IFNα2b は週 3 回 ) としていたことから, 隔日 (2 日に 1 回 ) 皮下投与とした. 表 には PEGIFNα2b の体表面積当たり用量 (µg/m 2 ) から体重当たり用量 (µg/kg) への換算値に加えて, 臨床推奨用法 用量が 1.5 µg/kg の週 1 回皮下投与であるため, 投与 1 回当たり及び 1 週間当たりの臨床推奨用量比及び全身暴露比 (AUC 比 ) を併記した. 体重当たり用量 (µg/kg) に基づく臨床推奨用量比は, カニクイザル単回投与試験で 1 回当たり最高 5834 倍 ( 全身暴露比 2710 倍 ), 反復投与試験で 1 週間当たり最高 2450 倍 ( 全身暴露比 2091 倍 ) であった. 3

7 PEGIFNα2b 表 PEGIFNα2b 投与量の換算値, 臨床推奨用量比及び全身暴露比 試験 動物種 ( 投与経路 ) 単回投与毒性 ( 単独投与 ) マウス ( 皮下 ) ( 静脈内 ) ラット ( 皮下 ) ( 静脈内 ) 投与量 µg/m 2 µg/kg 換算値 a ( 臨床推奨用量比 ) 全身暴露比 (AUC 動物 /AUC ヒト ) c (/ 回 ) (/ 回 ) (/ 週 ) b (/ 回 ) (/ 週 ) b サル ( 皮下 ) ( 13353) ( 6677) 9630 ( 6420) 9630 ( 6420) 2188 ( 1459) 4375 ( 2917) 8751 ( 5834) ( 674) ( 1229) ( 2710) ( 併用投与 ) ラット ( 皮下 ) サル ( 皮下 ) ( 6420) 2188 ( 1459) 反復投与毒性 ( 単独投与 ) 1ヵ月 サル ( 皮下 ) ( 70) 315 ( 210) 1050 ( 700) 368 ( 245) 1103 ( 735) 3675( 2450) ( 76) ( 182) ( 597) ( 267) ( 636) ( 2091) ( 併用投与 ) 1ヵ月 サル ( 皮下 ) ( 272) 1429 ( 953) 1 ヵ月 + 好中球機能検査 サル ( 皮下 ) ( 17) 104 ( 69) 409 ( 273) 91 ( 61) 364 ( 243) 1431 ( 954) 月経周期, 血中性ホルモンについての検討 サル ( 皮下 ) ( 3) 19 ( 13) 315 ( 210) 14 ( 9) 68 ( 45) 1103 ( 735) a: 体重当たり用量 (µg/kg)= 体表面積当たり用量 (µg/m 2 ) S/W, ただし,S = KW 2/3.S: 体表面積 (m 2 ),K: 定数 ( マウス及びラット ;0.09, サル ;0.118),W: 体重 ( マウス ;0.02 kg, ラット ;0.15 kg, サル ;4 kg). b: 反復投与は隔日投与のため,1 週間当たりの投与回数を 3.5 回として算出した. c: 健康成人男性 ( 日本人 ) を対象とした第 Ⅰ 相単回投与試験 (1.5 µg/kg/ 週, 参照 ) を基に算出した 単回投与毒性試験 (1) 単独投与マウスに投与可能な最大量の µg/m 2 を皮下に,30205 µg/m 2 を静脈内に単回投与したが, 死亡はなく, 一般状態, 体重及び剖検に特記すべき所見はみられなかった. ラットに投与可能な最大量の µg/m 2 を皮下及び静脈内に単回投与したが, 死亡はなく, 一般状態, 体重及び剖検に特記すべき所見はみられなかった. カニクイザルに 29435,58861 又は µg/m 2 を単回皮下投与した. その結果, µg/m 2 の雌全例 (2 例 ) が死亡又は全身状態悪化のため切迫屠殺され, 最大非致死量は雄 µg/m 2, 雌 µg/m 2 と判断された µg/m 2 以上では摂餌量減少及び体温低下, µg/m 2 では糞便減少及び血圧低下がみられた. さらに死亡又は切迫屠殺例では衰弱, 虚脱又は円背位, 切迫屠殺例では血小板数減少, 血清総蛋白 ( アルブミン及びグロブリン ) の減少等がみられた. また, 病理学的検査では主に胸水及び慢性心筋炎がみられ, 全身状態悪化に関連していると考えられたが, 慢性心筋炎は病理組織学的な特徴から, 投与前に既に発症していたと判断された. 死亡例では病理学的検査で死因に結びつくような変化はみられず, 死亡は摂餌量減少や体温低下を伴う全身の衰弱 4

8 PEGIFNα2b に起因したものと考えられた. 血中 PEGIFNα2b 濃度は用量依存的に増加し, 雌雄差はみられなかった. 抗体 ( 中和抗体 ) は, 全ての投与群で 21 日目までに認められた. (2) 併用投与ラットに PEGIFNα2b の µg/m 2 ( 皮下投与 ) とリバビリンの 2000 mg/kg( 経口投与 ) を単回併用投与した結果,7 日目に体重増加抑制がみられたのみであった. 死亡はみられなかった. カニクイザルに PEGIFNα2b の µg/m 2 ( 皮下投与 ) とリバビリンの 2000 mg/kg( 経口投与 ) を単回併用投与した結果, 糞便減少が観察され, 雌では軟便及び軽度な体重減少がみられたが, 観察期間中に回復した. 死亡はみられなかった 反復投与毒性試験 (1) 単独投与カニクイザルに PEGIFNα2b の 1414,4239 及び µg/m 2 を 1ヵ月間, 隔日皮下投与した. 比較対照として,IFNα2b の 3105 µg/m 2 を同様に投与した. 投与 1 日目の血中 PEGIFNα2b 濃度 (AUC) は用量依存的に増加し, 雌雄差はみられなかった. 投与 23 日目 ( 投与 4 週目 ) の血中 PEGIFNα2b 濃度は, 抗体産生のため著しく減少するか算出できなかった µg/m 2 以上では軟便 (1414 µg/m 2 のみ ), 体重減少, 血圧低下, 白血球数, 好中球数及びリンパ球数の減少, 血小板数減少, 赤血球数,Hb 量及び Ht 値の減少, 血清総蛋白 ( アルブミン及びグロブリン ), トリグリセリド,K 及び Ca の減少,4239 µg/m 2 以上では摂餌量減少, 糞便減少, 下痢, 体温低下,14126 µg/m 2 では脱水, 血清無機リンの減少がみられた. これらは概して投与 2 週目に最も強くみられたのち投与期間終了時までに回復又は回復傾向を示し, 抗体 ( 中和抗体 ) の産生に関連していると考えられた. 投与期間終了後の病理組織学的検査では, 骨髄細胞増加及び注射部位の血管周囲炎がみられた. 以上の変化は休薬により回復する可逆性の変化であり,IFNα2b 投与でも認められるものであった.IFNα2b の 3105 µg/m 2 の変化の程度は PEGIFNα2b の 4239 µg/ m 2 とほぼ同様であった µg/m 2 の雌 1 例が全身状態悪化のため切迫屠殺された. 病理学的検査では心膜液及び腹水貯留 ( 血清アルブミン減少に関連 ), 骨髄細胞減少, 胸腺萎縮, 腸間膜リンパ節及び脾臓リンパ系細胞の低形成に加えて, 注射部位及び皮膚に細菌感染による膿瘍及び化膿性蜂巣炎がみられたことから, 全身状態悪化の原因として感染症による影響が考えられた. 一方, 低用量群の 1414 µg/m 2 でみられた骨髄細胞増加は血液学的検査値の回復に関連した正常な適応能を示すものであること, また, 注射部位の変化は軽度であり対照群でもごく軽度にみられたこと, いずれも休薬により回復する可逆的な変化であることから, 本試験の無毒性量 (NOAEL) は 1414 µg/m 2 と考えられた. 中和抗体の産生による作用の減弱がみられたため,1ヵ月間を超える反復投与毒性試験は実施しなかった. 5

9 PEGIFNα2b (2) 併用投与カニクイザルに PEGIFNα2b の 5494 µg/m 2 ( 隔日皮下投与 ) とリバビリンの 50 又は 75 mg/kg ( 連日経口投与 ) を 1ヵ月間併用投与した. 比較対照として PEGIFNα2b の 5494 µg/m 2, リバビリンの 50 mg/kg を同様に投与した. PEGIFNα2b 及びリバビリンの血中濃度 (C 8hr ) は, 各単独投与群と併用投与群で差はみられず, 両薬物は互いの血中濃度に影響を及ぼさないと考えられた. 反復投与により, リバビリンの血中濃度は増加したが,PEGIFNα2b の血中濃度は抗体産生により減少した. PEGIFNα2b とリバビリンの併用投与群でみられた主な所見は, 摂餌量減少, 体重減少, 糞便減少, 軟便又は下痢, 脱水, 赤血球数,Hb 量及び Ht 値の減少, 白血球数, 好中球数及びリンパ球数の減少, 血小板数減少, 血清総蛋白 ( アルブミン及びグロブリン ), 及びトリグリセリド減少等であり, 貧血は PEGIFNα2b 又はリバビリン各投与群に比して併用投与群で強く認められた. 投与期間終了後の病理組織学的検査では, 骨髄細胞減少, 胸腺萎縮, 心外膜の脂肪減少, 膠様髄 ( 大腿骨 ), 注射部位の非化膿性血管周囲炎及び皮膚の炎症性変化等がみられた. いずれも PEGIFNα 2b 又はリバビリン投与でみられている所見であり, 休薬により回復又は回復傾向を示した. 低用量及び高用量併用投与群の 1 及び 3 例,PEGIFNα2b 投与群の 1 例が全身状態悪化のため切迫屠殺された. 病理組織学的検査では, 上記に加えて, 脾臓又は腸間膜リンパ節のリンパ系細胞低形成, 副腎皮質の増生又は空胞減少がみられたほか, 注射部位の化膿性炎及び膿瘍, 潰瘍性皮膚炎又は肺炎がみられ, 腎臓又は心臓等に細菌コロニーが観察された. 低用量併用投与群の 1 例について実施した細菌培養検査では, 心膜液, 動脈血及び咽喉に細菌感染が認められた. これらのことから, 全身状態悪化の原因は日和見感染によるものと考えられた. 日和見感染による全身状態の悪化例がみられたため, 追加試験を実施して再現性を確認するとともに, 好中球機能について検討した. 追加試験では, カニクイザルに PEGIFNα2b の 350,1400 又は 5500 µg/m 2 ( 隔日皮下投与 ) とリバビリンの 75 mg/kg( 連日経口投与 ) を 1ヵ月間併用投与した. 比較対照として PEGIFNα2b の 350 又は 5500 µg/m 2, リバビリンの 75 mg/kg を同様に投与した. 各薬物の血中濃度 (C 8hr ) は最初の併用投与試験の同用量群とほぼ同様であった. 併用投与群の所見も最初の試験の生存例とほぼ同様であり, 摂餌量減少, 体重減少, 糞便減少, 軟便又は下痢, 脱水, 赤血球数,Hb 量及び Ht 値の減少, 白血球数, 好中球数及びリンパ球数の減少, 血小板数増加, 骨髄細胞の増加又は減少, 胸腺萎縮, 注射部位の血管周囲単核細胞浸潤がみられた.PEGIFNα 2b 及びリバビリンによる好中球機能 ( 貪食殺菌能, 走化性 ) への影響は認められなかった. 低用量併用投与群の雄 1 例が全身状態悪化のため切迫屠殺されたが, 急性吸引性肺炎によるもので, 各薬物の投与に直接関連するものではなかった. しかし, 細菌培養検査で心膜液や胸腔に細菌感染が確認されたことから宿主の感染抵抗性が低下していたと考えられ, このために肺炎からの回復が妨げられたと推察された. このように追加試験では日和見感染によって全身状態悪化を示した例は認められなかった. また, 各薬物による好中球機能への影響も認められなかった. これらのことから最初の試験でみられた全身状態悪化は, 薬物投与による直接的な影響ではなく,PEGIFNα2b 投与により白血球数, 特に好中球数が減少し, 宿主の感染抵抗性が低下して日和見感染が生じたことによると考えられた. 6

10 PEGIFNα2b 遺伝毒性試験 Salmonella typhimurium 及び Escherichia coli を用いる復帰突然変異試験, ヒト末梢血リンパ球を用 いる染色体異常試験, マウス小核試験の結果は, いずれも陰性であった 局所刺激性試験ラット単回皮下投与局所刺激性試験では,PEGIFNα2b 注射剤の刺激性は生理食塩液より強いものの,IFNα2b 注射剤と同様であり, 刺激性を有することが知られている抗生物質セフォキシチン注射剤より明らかに弱かった. ウサギ単回筋肉内投与局所刺激性試験では,PEGIFNα2b 注射剤の刺激性は生理食塩液より強く,IFNα2b 注射剤より強い ( 肉眼観察 ) かもしくは同程度 ( 病理組織学的検査 ) であり, セフォキシチン注射剤より明らかに弱かった. ラット疼痛試験では,PEGIFNα2b 注射剤及び IFNα2b 注射剤による疼痛刺激はほとんどみられなかった. セフォキシチン注射剤には強い疼痛刺激が認められた 月経周期, 血中エストラジオール及びプロゲステロンについての検討試験カニクイザルに PEGIFNα2b の 52,262 及び 4239 µg/m 2 又は IFNα2b の 3105 µg/m 2 を 1 月経周期 ( 最長で投与 44 日目まで ) 隔日皮下投与した. その結果,4239 µg/m 2 群では月経周期の延長がみられ, 血中エストラジオール及びプロゲステロン濃度のピーク日が明らかに遅延した. 同様な変化は IFNα2b の 3105 µg/m 2 群でも認められた. 月経周期, 血中エストラジオール及びプロゲステロンに対する PEGIFNα2b の無毒性量は 262 µg/m 2 であった PEG( メトキシポリエチレングリコール ) の毒性試験マウス及びラットに PEG の 6480 µg/m 2 を単回皮下及び静脈内投与したが, 死亡はなく, 一般状態及び体重にも特記すべき所見はみられなかった. ラット及びカニクイザルに PEG の 45.5,455 及び 1138 µg/m 2 を週 2 回,3ヵ月間皮下投与したが, ラット及びカニクイザルとも死亡はみられず, いずれの検査にも特記すべき所見はみられなかった. 無毒性量は, ラット及びカニクイザルとも 1138 µg/m 2 以上と判断された. Salmonella typhimurium 及び Escherichia coli を用いる復帰突然変異試験, ヒト末梢血リンパ球を用いる染色体異常試験, マウス小核試験の結果は, いずれも陰性であった. ラット及びウサギ胚 胎児発生に関する試験では,PEG の 113,400 及び 800 µg/m 2 を器官形成期に連日皮下投与したが, 母動物及び胚 胎児への影響はみられなかった. 母動物 ( 一般毒性及び生殖能 ) 及び胎児に対する無毒性量は, ラット及びウサギとも 800 µg/m 2 以上と判断された. 7

11 PEGIFNα2b 単回投与毒性試験各試験の最高用量は, 試験実施時に供試可能であった製剤の最高濃度 (350 µg/ml) と, 試験施設における単回投与時の体重当たり最大投与容量 ( 皮下投与 : マウス 50 ml/kg, ラット 25 ml/kg, カニクイザル 25 ml/kg, 静脈内投与 : マウス 25 ml/kg, ラット 25 ml/kg) から求めた体表面積当たり最大投与容量 ( 皮下投与 : マウス ml/m 2, ラット 162 ml/m 2, カニクイザル ml/ m 2, 静脈内投与 : マウス 86.3 ml/m 2, ラット 162 ml/m 2 ) から設定した マウス単回皮下投与毒性試験 , 試験番号 T001 * ICR マウス ( 各群雌雄各 5 匹 ) に PEGIFNα2b の µg/m 2 を単回皮下投与した. 対照群には溶媒 (PEGIFNα2b 注射剤のプラセボ ) を同様に投与した µg/m 2 は, マウスの体重を 20 g とした場合,20030 µg/kg に相当する. 成績は概要表 A(8 頁 ) に示した. 死亡はみられず, 概略の致死量は µg/m 2 以上と判断された. 一般状態, 体重, 摂餌量及び剖検に特記すべき所見はみられなかった マウス単回静脈内投与毒性試験 , 試験番号 T002 * ICR マウス ( 各群雌雄各 5 匹 ) に PEGIFNα2b の µg/m 2 を単回静脈内投与した. 対照群には溶媒を同様に投与した µg/m 2 は, マウスの体重を 20 g とした場合,10015 µg/kg に相当する. 成績は概要表 A(8 頁 ) に示した. 死亡はみられず, 概略の致死量は µg/m 2 以上と判断された. 一般状態, 体重, 摂餌量及び剖検に特記すべき所見はみられなかった ラット単回皮下投与毒性試験 , 試験番号 T003 * SD ラット ( 各群雌雄各 5 匹 ) に PEGIFNα2b の µg/m 2 を単回皮下投与した. 対照群には溶媒を同様に投与した µg/m 2 は, ラットの体重を 150 g とした場合,9630 µg/kg に相当する. 成績は概要表 A(8 頁 ) に示した. 死亡はみられず, 概略の致死量は µg/m 2 以上と判断された. 一般状態, 体重, 摂餌量及び剖検に特記すべき所見はみられなかった ラット単回静脈内投与毒性試験 , 試験番号 T004 * SD ラット ( 各群雌雄各 5 匹 ) に PEGIFNα2b の µg/m 2 を単回静脈内投与した. 対照群には溶媒を同様に投与した µg/m 2 は, ラットの体重を 150 g とした場合,9630 µg/kg に相当する. 成績は概要表 A(8 頁 ) に示した. 8 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

12 PEGIFNα2b 死亡はみられず, 概略の致死量は µg/m 2 以上と判断された. 一般状態, 体重, 摂餌量及び剖検に特記すべき所見はみられなかった カニクイザル単回皮下投与毒性試験 , 試験番号 T005 * カニクイザル ( 各群雌雄各 2 匹 ) に PEGIFNα2b の 29435( 雌のみ ),58861 及び µg/m 2 を単回皮下投与した.29435,58861 及び µg/m 2 は, カニクイザルの体重を 4 kg とした場合, 各々 2188,4375 及び 8751 µg/kg に相当する. 試験成績成績は, 概要表 B(9 頁 ) に示した. 血清中 PEGIFNα2b 濃度 : 血清中 PEGIFNα2b 濃度は用量依存的に増加し, 雌雄差はみられなかった. 血清中 PEGIFNα2b 濃度は 7 日目まで定量可能であったが,14 及び 21 日目ではほとんどが定量下限未満であった. 抗体検査 : 全投与群で 21 日目までに抗 IFNα2b 抗体及び IFNα2b 中和活性が認められた. 死亡及び切迫屠殺 : µg/m 2 群の雌 1 例が,7 日目の採血後に全身状態悪化のため切迫屠殺された. 同群の他の雌 1 例は,11 日目に死亡した. 一般状態 : µg/m 2 群の雄では糞便減少がみられた µg/m 2 群の雌では, 死亡又は切迫屠殺前に糞便減少又は無便, 体温低下, 衰弱, 虚脱及び円背位がみられた. 摂餌量 :58861 µg/m 2 群の雌 1 例及び µg/m 2 群の雄 1 例では,5 日目から摂餌量の減少がみられたが,12 日目 ( 雌 ) 及び 13 日目 ( 雄 ) までに回復した µg/m 2 群の雌 2 例は,4 又は 5 日目から切迫屠殺又は死亡時まで摂餌量減少がみられた. 生理学的検査 :58861 µg/m 2 以上の投与群では体温低下, µg/m 2 群では血圧低下がみられた. 血液学的検査及び血液生化学的検査 :7 日目に切迫屠殺された µg/m 2 群の雌について検査した結果, 血小板数, 総蛋白, アルブミン, グロブリン,Na 及び Cl の減少, グルコースの増加がみられた. 剖検及び病理組織学的検査 : 剖検は, µg/m 2 群の全例について実施した.7 日目に切迫屠殺された雌 1 例の剖検及び病理組織学的検査では, 胸水及び慢性心筋炎がみられ, 全身状態悪化に関連していると考えられたが, 慢性心筋炎は病理組織学的な特徴から投与前に発症していたと判断された. 同例では胸腺浮腫, 限局性の線維素性胸膜炎及び肺炎もみられた.11 日目に死亡した雌では, 腸管に軽度な自己融解, 結腸に水様性内容物による拡張, 終末部に硬い糞便がみられたが, 死因に結びつくような変化はみられなかった. 体重 : 特記すべき所見はみられなかった. 最大非致死量 : 本試験の最大非致死量は雄で µg/m 2, 雌で µg/m 2 であった. 9 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

13 PEGIFNα2b ラット単回投与毒性試験 ( リバビリン併用 ) , 試験番号 T006 * SD ラット ( 各群雌雄各 3 匹 ) に PEGIFNα2b( 皮下投与 ) とリバビリン ( 経口投与 ) を単回併用投与した. PEGIFNα2b の投与量は, ラット単回皮下投与毒性試験 ( ;8 頁参照 ) で特記すべき所見が認められなかった µg/m 2 とした. この用量は, ラットの体重を 150 g とした場合,9630 3) µg/kg に相当する. また, リバビリンの投与量は, 経口投与の上限量である 2000 mg/kg とした. 成績は概要表 C(12 頁 ) に示した. 7 日目に体重増加抑制がみられたが, 死亡はなかった. リバビリン 2000 mg/kg を併用投与した時の PEGIFNα2b の概略の致死量は,56850 µg/m 2 以上と判断された カニクイザル単回投与毒性試験 ( リバビリン併用 ) , 試験番号 T007 * カニクイザル ( 各群雌雄各 1 匹 ) に PEGIFNα2b( 皮下投与 ) とリバビリン ( 経口投与 ) を単回併用投与した. PEGIFNα2b の投与量は, カニクイザル単回皮下投与毒性試験 ( ;9 頁参照 ) で特記すべき所見が認められなかった µg/m 2 とした. この用量は, カニクイザルの体重を 4 kg とした 3) 場合,2188 µg/kg に相当する. また, リバビリンの投与量は, 経口投与の上限量である 2000 mg/ kg とした. 成績は概要表 C(12 頁 ) に示した. 雌雄で糞便減少が観察され, 雌では軟便及び軽度な体重減少がみられたが, 観察期間中に回復した. 死亡はみられなかった. リバビリン 2000 mg/kg を併用投与した時の PEGIFNα2b の概略の致死量は,29435 µg/m 2 以上と判断された 反復投与毒性試験 カニクイザル 1ヵ月間皮下投与毒性試験 及び , 試験番号 T008 * 及び T009 * カニクイザル ( 各群雌雄各 3 又は 5 匹 ) に PEGIFNα2b の 1414,4239 及び µg/m 2 を 1ヵ月間隔日 (2 日に 1 回 ) 皮下投与した. 比較対照群には IFNα2b の 3105 µg/m 2 を, 溶媒対照群には溶媒 (PEGIFNα2b 注射剤のプラセボ ) を同様に投与した. 溶媒対照群及び PEGIFNα2b の µg/m 2 投与群の各群雌雄各 2 匹は, 投与期間終了後に 1ヵ月間休薬し, 回復性を検討した. 別途, カニクイザル 1ヵ月間投与 TK 試験 ( 試験番号 T009 *) を実施した. 投与量設定根拠高用量は, 試験実施時に供試可能であった製剤の最高濃度 (350 µg/ml) と, 試験施設における反復皮下投与時の体重当たり最大投与容量 (3 ml/kg) から求めた体表面積当たり最大投与容量 (40.36 ml/m 2 ) から,14126 µg/m 2 とした. 中及び低用量は高用量の各々 3/10 倍及び 1/10 倍とした. PEGIFNα2b の 1414,4239 及び µg/m 2 は, カニクイザルの体重を 4 kg とした場合, 各々 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた 10

14 PEGIFNα2b 105,315 及び 1050 µg/kg に相当する.PEGIFNα2b の投与頻度は, 予備検討でカニクイザルにお 1) 2) ける PEGIFNα2b の血中濃度推移 (t 1/2 :22 時間 ) が IFNα2b(t 1/2 :3.5 時間 ) に比べて明ら かに持続的であったこと, 及び PEGIFNα2b の臨床予定用法を週 1 回 (IFNα2b は週 3 回 ) としていたことから, 隔日 (2 日に 1 回 ) 皮下投与とした. IFNα2b の投与量は,PEGIFNα2b の高用量と IU 換算値が同じ ( IU/kg) である 3105 µg/m 2 とし, 同様に隔日投与した. 週当たりの投与量は臨床最大用量 ( 導入期間終了後, 体重 50 kg の患者に 1000 万単位を週 3 回投与 ) の約 350 倍に相当する. 試験成績成績は概要表 A(13 頁 ) に示した. 血清中 PEGIFNα2b 及びIFNα2b 濃度 : 別途実施したカニクイザルTK 試験 ( 試験番号 T009*) では, 血清中 PEGIFNα2b 濃度又は IFNα2b 濃度 ( 力価換算 ) に雌雄差はみられなかった. 投与 1 日目の PEGIFNα2b 投与後の血清中濃度 (AUC) は, 用量依存的に増加した. 投与 23 日目 ( 投 与 4 週目 ) の血清中 PEGIFNα2b 濃度又はIFNα2b 濃度は, 著しく減少するか算出できなかった. 抗体検査 : 投与 5 週目 ( 投与期間終了時 ) までに PEGIFNα2b 及び IFNα2b 投与群の全例で抗 IFNα2b 抗体が検出された. また,IFNα2b 中和活性は, 投与 5 週目及び休薬 4 週目の測定可能な全例について確認された. 投与 5 週目では血清中に存在する PEGIFNα2b 又は IFNα2b の活性のために一部の動物で中和活性が評価できなかった. 死亡及び切迫屠殺 : 投与 4 週目 ( 投与 22 日目 ) に,14126 µg/m 2 群の雌 1 例が全身状態悪化のため切迫屠殺された. この例では, 投与 1 週目から屠殺時まで摂餌量減少がみられ, 投与 2 週目から は糞便減少, 投与 3 週目からは体温低下及び脱水, 投与 4 週目には自発運動低下, 振戦, るい痩及び衰弱がみられた. 投与 3 週目の体重は, 投与前と比較して 0.5 kg 減少した. 生理学的検査では, 投与 2 週目に呼吸数及び血圧の低下がみられた. 剖検及び病理組織学的検査では, 心膜液及び腹水貯留 ( 血清アルブミン減少に関連 ), 骨髄細胞減少, 胸腺萎縮, 腸間膜リンパ節及び脾臓リンパ系細胞の低形成に加えて, 注射部位及び腕の皮下 組織に細菌感染による膿瘍及び化膿性蜂巣炎がみられたことから, 全身状態悪化の原因として感染症による影響が考えられた. 一般状態 : 投与 2 週目には,4239 及び µg/m 2 群で糞便減少,1414 µg/m 2 群の雌 1 例で軟便,4239 及び µg/m 2 群の各雌 1 例で下痢がみられた. 投与 2 及び 3 週目には,4239 µg/m 2 群の雄 1 例で肩甲骨間部 ( 注射部位 ) に腫脹がみられた. 投与 3 週目には,14126 µg/m 2 群の症状 ( 糞 便減少, 体温低下及び脱水 ) はより強くみられたが,4239 µg/m 2 群の症状は減弱し始めた. 投与 4 週目までに,14126 µg/m 2 群の切迫屠殺された雌 1 例を除く全例で, 糞便減少及び体温低下の発生 頻度が減少した. IFNα2b 投与群では,1 例で軟便, 他の 1 例で赤条便がみられた. 体重 : 投与 2 及び 3 週目に PEGIFNα2b 及び IFNα2b 投与群の雌で体重減少がみられた.1414 µg/m 2 群及びIFNα2b 投与群では0.2~0.3 kg,4239 及び14126 µg/m 2 群では0.3~0.5 kgの体重減少がみられた. 11 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

15 PEGIFNα2b 摂餌量 :4239 µg/m 2 群では, 投与 2 週目に雌全例で摂餌量の減少がみられたが, 投与 3 週目には回復した µg/m 2 群では, 概して投与 1 週目から主に雌で摂餌量の強い減少がみられたが, 同群の雄では投与 3 週目までに, 雌では投与 4 週目までに回復した.IFNα2b 投与群では, 投与 1 週目から雄 1 例, 投与 2 週目から雌 1 例で摂餌量の減少がみられたが, 投与 3 週目までに回復した. 生理学的検査 :4239 µg/m 2 群の雌では投与 2 週目,14126 µg/m 2 群の雌では投与 2 及び 4 週目に, 投与前値に比べて体温低下がみられた. 1414( 雄のみ ),4239 及び µg/m 2 投与群及び IFNα2b 投与群では, 投与 2 週目に溶媒対照群及び投与前値に比べて軽度な血圧低下がみられた. 投与 4 週目には µg/m 2 投与群の雌で収縮期圧の低下がみられたが, 平均血圧は回復した. その他の群ではいずれも投与 4 週目までに回復した. PEGIFNα2b 投与群及び IFNα2b 投与群とも, 生存例の心電図, 心拍数及び呼吸数への影響はみられなかった. 血液学的検査 : 赤血球数,Hb 量及び Ht 値の減少は,PEGIFNα2b 投与群及び IFNα2b 投与群で投与 2 及び 4 週目にみられた. 投与 4 週目には網赤血球の増加がみられた. 白血球数, 好中球数及びリンパ球数の減少は,PEGIFNα2b 投与群及び IFNα2b 投与群で投与 2 週目にみられたが, 投与 4 週目には回復又は回復傾向を示した. 血小板数の減少は,PEGIFNα2b 投与群 (1414 µg/m 2 群の雄を除く ) 及び IFNα2b 投与群で投与 2 週目にみられたが, 投与 4 週目までに回復又は回復傾向を示した. 血液生化学的検査 :PEGIFNα2b 投与群及び IFNα2b 投与群で, アルブミン, グロブリン, 総蛋白, トリグリセリド,K 及び Ca の減少がみられた µg/m 2 群の雌では無機リンの減少もみられた.PEGIFNα2b 投与群の変化は概して用量依存的であり, 投与 4 週目までに回復又は回復傾向を示した.Ca 減少はアルブミン減少による二次的なものと考えられた. 病理組織学的検査 : 投与期間終了時の病理組織学的検査でみられた PEGIFNα2b 及び IFNα2b 投与に関連した変化は, 骨髄及び注射部位の変化のみであった.PEGIFNα2b 投与群及び IFNα 2b 投与群で骨髄細胞増加がみられ, 血液学的検査値の回復に関連した反応と考えられた. 注射部位の血管周囲炎は溶媒対照群を含む全群でみられたが, 溶媒対照群ではごく軽度, 他の投与群では主に軽度の変化であった. 眼科学的検査, 尿検査, 器官重量及び剖検 : 特記すべき所見はみられなかった. 回復性試験 :1ヵ月間の休薬により全ての変化は回復した. 無毒性量 :1414 µg/m 2 群でみられた骨髄細胞増加は血液学的検査値の回復に関連した正常な適応能を示すものであった. また, 注射部位の変化は軽度であり, 対照群でもごく軽度にみられた. いずれも休薬により回復する可逆的な変化であった. これらのことから, 本試験の無毒性量 (NOAEL) は 1414 µg/m 2 と考えられた. IFNα2b の 3105 µg/m 2 群の変化の程度は PEGIFNα2b の 4239 µg/m 2 群とほぼ同様であった. 12

16 PEGIFNα2b 反復投与毒性試験の投与期間を 1ヵ月間とした理由現在までに得られている以下の試験結果あるいは情報に基づいて,PEGIFNα2b の反復投与期間を 1ヵ月間に限定した. (1) カニクイザル 1ヵ月間皮下投与毒性試験 ( ;10 頁参照 ) では投与 5 週目 ( 最初の測定日 ) から, カニクイザルの月経周期及び性ホルモンについての検討試験 ( ;22 頁参照 ) では投与 14 日目から,PEGIFNα2b 投与群の全群で抗体 ( 中和抗体 ) 産生が認められた. (2) カニクイザル 1ヵ月間皮下投与毒性試験では, 投与初期に種々の変化 ( 一般状態 : 摂餌量減少, 糞便異常及び体温低下, 臨床検査 : 好中球数及びリンパ球数の減少, 血小板数の減少, 血清アルブミン, グロブリン, トリグリセリド,K 及び Ca の減少 ) が観察されたが, 投与期間終了時までに減弱又は回復し, 抗体 ( 中和抗体 ) 産生に関連していると考えられた. (3)PEG のラット及びカニクイザル 3ヵ月間皮下投与毒性試験 ( ;24 頁参照 ) では, ラットに 1138 µg/m 2 (PEGIFNα2b の臨床推奨用量から算出した PEG 相当量の約 410 倍に相当 ), カニクイザルに 1138 µg/m 2 ( 同約 180 倍に相当 ) を投与しても異常は認められなかった. (4)IFNα2b のカニクイザル 3ヵ月間筋肉内投与毒性試験 (4,20 及び IU/kg, 連日投与 ) 4) では, 高用量群の雌 2 例が投与 2 週目及び 4 週目に全身状態悪化のために切迫屠殺された. しかし, 生存例でみられた一般状態及び臨床検査における変化は主に投与 4 週目までに一過性にみられたのみで,5 週目以降には新たな所見は発現しなかった. (5) 以上のことから, バイオテクノロジー応用医薬品の非臨床における安全性評価 のガイドライン 5) に基づき, 反復投与期間を 1ヵ月間とした カニクイザル 1ヵ月間投与毒性試験 ( リバビリン併用 ) , 試験番号 T010 * カニクイザル ( 各群雌雄各 3 又は 5 匹 ) に明らかな変化を示す PEGIFNα2b の 5494 µg/m 2 ( 隔日皮下投与 ) とリバビリンの 50 又は 75 mg/kg( 連日経口投与 ) を 1ヵ月間併用投与し, 新たな変化あるいは変化の増強があるか否かを検討した. 比較対照群には PEGIFNα2b の 5494 µg/m 2 又はリバビリンの 50 mg/kg を, 溶媒対照群には各溶媒を同様に投与した. 溶媒対照群及び高用量併用投与群の雌雄各 2 匹は投与期間終了後に 1ヵ月間休薬し, 回復性を検討した. 投与量設定根拠 PEGIFNα2b とリバビリンに共通して貧血がみられるため, 主に貧血の程度を指標にして投与用量を設定した. PEGIFNα2b の投与量は, 先に実施した PEGIFNα2b のカニクイザル 1ヵ月間皮下投与毒性試験 (1414,4239 及び µg/m 2, 隔日投与 )( ;10 頁参照 ) で, 低用量群から用量依存的な変化がみられ, 高用量群では全身状態悪化による切迫屠殺例がみられたため, 切迫屠殺例がなく, かつ軽度の貧血がみられた中用量群とほぼ同じ 5494 µg/m 2 を設定し, 隔日皮下投与した.5494 µg/m 2 は, カニクイザルの体重を 4 kg とした場合,408 µg/kg に相当する. 6) リバビリンの投与量は, 先に実施したカニクイザル 2 週間経口投与毒性試験 ( 連日投与 ) の 100 mg/kg で中等度の貧血 (Hb 量が約 25% 減少 ) がみられたため,PEGIFNα2b との併用投与によ *; 新薬承認情報提供時に置き換えた 13

17 PEGIFNα2b り貧血が増強する可能性を考慮し, その 3/4 及び 2/4 量である 75 mg/kg( 高用量併用投与群 ) 及び 50 mg/kg( 低用量併用投与群及びリバビリン投与群 ) とした. 投与方法は, 臨床の用法に準じて連日経口投与とした. 試験成績成績は概要表 B(19 頁 ) に示した. 血清中 PEGIFNα2b 濃度及び血漿中リバビリン濃度 : 投与後 8 時間 (C 8hr ) の血清中 PEGIFNα 2b 濃度及び血漿中リバビリン濃度に雌雄差はみられず, 単独投与及び併用投与で両薬物の血清又は血漿中濃度に差はみられなかった. 血清中 PEGIFNα2b 濃度は投与 1 及び 11 日目で同様であったが, 投与 29 日目には投与 1 日目に比べて約 1/2 ~ 1/9 倍に低下した. 血漿中リバビリン濃度は, ほぼ用量依存的に増加した, 投与 1 日目に比べて, 投与 11 及び 29 日目の血漿中濃度は約 2 ~ 4 倍に増加した. 抗体検査 : 投与 5 週目又は休薬 5 週目に測定した併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群の全例で, 抗 PEGIFNα2b 抗体が検出された. 抗体陽性の血清について IFNα2b 中和活性を測定した結果, 血清中に PEGIFNα2b が存在し判定不能な例を除く全例で中和活性が認められた. 死亡及び切迫屠殺 : 投与 2 週目に高用量併用投与群の雄 1 例, 投与 3 週目には PEGIFNα2b 投与群の雄 1 例及び高用量併用投与群の雌 2 例, 投与 4 週目に低用量併用投与群の雌 1 例が全身状態悪化のため切迫屠殺された. これらの例では, ほぼ共通して摂餌量減少, 糞便減少又は無便, 体温低下, 脱水, 体位異常, 貧血, 白血球数, 好中球数又はリンパ球数の減少, 血小板数減少, 血清総蛋白 ( アルブミン又はグロブリン ) 減少等がみられた. 剖検及び病理組織学的検査では, るい痩, 皮膚又は粘膜のびらん, 骨髄細胞減少, 胸腺萎縮 ( 中等度又は高度 ), 脾臓又は腸間膜リンパ節のリンパ系細胞低形成, 副腎皮質のび漫性増生又は空胞減少等に加えて, 注射部位に化膿性炎及び膿瘍, 潰瘍性皮膚炎又は肺炎がみられ, 腎臓又は心臓等に細菌のコロニーが観察された. 低用量併用投与群 1 例の細菌培養検査では, 心膜液, 動脈血及び咽喉から Staphylococcus aureus, 咽喉から Streptococcus equisimilis が検出された. これらのことから, 本試験でみられた全身状態悪化の原因は日和見感染によるものと考えられた. 一般状態 : 低及び高用量併用投与群では, 糞便減少又は無便, 軟便又は下痢, 体温低下, 脱水又は体位異常がみられた. 生存例の症状は, 投与 2 週目に最も強くみられた. 体重 : 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群では, 体重減少が認められた. 摂餌量 : 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群では, 投与 1 週目から投与 3 又は 4 週目まで摂餌量の減少がみられた. 生理学的検査 : いずれの投与群の心電図にも異常はみられなかった. 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群では, 体温, 血圧あるいは呼吸数の低下傾向がみられた. 血液学的検査及び骨髄検査 : 低及び高用量併用投与群,PEGIFNα2b 及びリバビリン投与群では, 赤血球数,Ht 値又は Hb 量の減少がみられ, その程度は各単独投与群に比べて併用投与群で強く認められた. 各単独投与群では, 概して網赤血球の増加がみられたが, 併用投与群では少数例を 14

18 PEGIFNα2b 除き投与 3 又は 4 週目まで網赤血球の増加は認められなかった. しかし, 高用量併用投与群では休薬期間に網赤血球の増加とともに貧血からの速やかな回復がみられ, 骨髄への影響は可逆的であることが確認された. 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群では血小板数の減少がみられた. これらの群及びリバビリン投与群では骨髄の巨核球の減少及び形成異常がみられた. 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群では, 白血球数, 好中球数及びリンパ球数の減少がみられ, 概して投与 1 週目が最も低値を示した. 血液生化学的検査 : 低及び高用量併用投与群,PEGIFNα2b 及びリバビリン投与群では, 総蛋白の減少 ( アルブミン又はグロブリンの減少による ) がみられた. 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群ではトリグリセリドの減少, 高用量併用投与群の雄ではコレステロールの減少がみられた. 器官重量 : 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群では, 胸腺重量の減少がみられた. 剖検及び病理組織学的検査 : 投与期間終了後の剖検及び病理組織学的検査では, 低及び高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群で胸腺萎縮, 高用量併用投与群及び PEGIFNα2b 投与群で骨髄細胞減少がみられた. その他, 低及び高用量併用投与群又は PEGIFNα2b 投与群では, 体脂肪減少 ( るい痩 ), 心外膜の脂肪減少, 膠様髄, 注射部位の非化膿性血管周囲炎又は皮膚炎がみられた. 眼科学的検査及び尿検査 : 特記すべき所見はみられなかった. 回復性試験 :1ヵ月間の休薬後, 高用量併用投与群に血圧低下, 胸腺の重量減少及び萎縮, 雄に好中球数減少及びコレステロール減少がみられたが, その他は回復した カニクイザル 1ヵ月間投与毒性及び好中球機能試験 ( リバビリン併用 ) , 試験番号 T011 * 先のカニクイザル 1ヵ月間投与毒性試験 ( リバビリン併用 )( ;13 頁参照 ) で日和見感染による全身状態悪化がみられたため, 追加試験を実施し, 再現性を確認するとともに好中球機能への影響について検討した. 追加試験では, カニクイザル ( 各群雌雄各 3 匹 ) に PEGIFNα2b の 350,1400 及び 5500 µg/m 2 ( 隔日皮下投与 ) とリバビリンの 75 mg/kg( 連日経口投与 ) を 1ヵ月間併用投与した. 比較対照群には PEGIFNα2b の 350 及び 5500 µg/m 2 又はリバビリンの 75 mg/kg を, 溶媒対照群には各溶媒を同様に投与した. 投与量設定根拠本追加試験の高用量併用投与群の投与量は, 先のカニクイザル 1ヵ月間併用投与試験と同じく, PEGIFNα2b は 5500 µg/m 2, リバビリンは 75 mg/kg とし, 中及び低用量併用投与群の PEGIFNα 2b の投与量は 5500 µg/m 2 を公比約 4 で除した 1400 及び 350 µg/m 2 とした.PEGIFNα2b の 350, 1400 及び 5500 µg/m 2 は, カニクイザルの体重を 4 kg とした場合, 各々 26,104 及び 409 µg/kg に相当する. 15 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

19 PEGIFNα2b 試験成績試験成績は, 概要表 C(28 頁 ) に示した. 血清中 PEGIFNα2b 濃度及び血漿中リバビリン濃度 : 投与後 8 時間 (C 8hr ) の血清中 PEGIFNα 2b 濃度及び血漿中リバビリン濃度に雌雄差はみられず, 単独投与及び併用投与で両薬物の血清又は血漿中濃度に差はみられなかった. 併用投与群の血清中 PEGIFNα2b 濃度は, 概して投与 1 及び 15 日目で同程度であったが, 投与 29 日目には定量下限付近又はそれ未満に低下した. 血漿中リバビリン濃度は投与 1 日目に比べて投与 15 及び 29 日目で約 3 ~ 5 倍高い値を示した. これらの結果は先の試験 ( ;13 頁参照 ) と一致していた. 抗体検査 : 投与 5 週目に, 併用投与群,PEGIFNα2b 投与群の全例で抗 PEGIFNα2b 抗体が検出された. 抗体陽性を示したほとんどの例で IFNα2b 中和活性が認められた. 死亡及び切迫屠殺 : 投与 4 週目に, 低用量併用投与群の雄 1 例が全身状態悪化により切迫屠殺された. 全身状態悪化の原因は急性吸引性肺炎によるものであり, 薬物投与に直接関連したものではなかった. しかし, 細菌培養検査で心膜液及び胸腔から各々 Streptococcus bovis 及び Sphingobacterium multivorum が検出されたことから宿主の感染抵抗性が低下していたと考えられ, このために肺炎からの回復が妨げられたと推察された. この例では, 他に骨髄細胞減少, 胸腺萎縮, 胃及び脾臓の出血, 肝細胞空胞化がみられた. 一般状態 : 投与 2 週目から, 低, 中及び高用量併用投与群及び高用量 PEGIFNα2b 投与群で下痢又は軟便がみられ, 投与 2 及び 3 週目には, 低, 中及び高用量併用投与群で糞便減少及び無便がみられた. これらの症状は投与 4 週目には減弱した. また, 投与 2 週目以降に中及び高用量併用投与群で注射部位又は尾の先端に痂皮及びびらんがみられ, 投与 3 週目以降は低及び高用量併用投与群で体温低下又は脱水がみられた. 体重 : 高用量併用投与群の雄では, 投与 4 週目に体重減少 ( 平均 0.4 kg) がみられた. 個体別では,0.3 ~ 0.6 kg の体重減少がみられた. 摂餌量 : 投与 1,2 又は 3 週目に, 低, 中及び高用量併用投与群,PEGIFNα2b 高用量投与群, リバビリン投与群で摂餌量減少がみられたが, 投与 4 週目までに回復した. 血液学的検査及び骨髄検査 : 低, 中及び高用量併用投与群,PEGIFNα2b 高用量投与群及びリバビリン投与群では, 赤血球数,Hb 量及び Ht 値の減少がみられた. 赤血球系パラメータの変化は, PEGIFNα2b 投与群に比べて, 低, 中及び高用量併用投与群及びリバビリン投与群で強くみられた. 併用投与群では, 網赤血球の増加の程度が低下した. 低, 中及び高用量併用投与群並びにリバビリン投与群では, 血小板数の増加がみられた.PEG IFNα2b 高用量投与群の雄 1 例では, 投与 2 週目に血小板数の減少, 投与 4 週目に血小板数の増加がみられた. 低, 中及び高用量併用投与群並びに PEGIFNα2b の低及び高用量投与群では, 白血球数及び好中球数の減少, 高用量併用投与群及び PEGIFNα2b の高用量投与群ではリンパ球数減少がみられた. 併用投与群では白血球数は投与 2 週目に最も低値を示した後, 投与 4 週目では回復又は回復傾向を示した. 16

20 PEGIFNα2b 骨髄では, 主として高用量併用投与群で, 骨髄細胞減少 ( 病理組織学的検査 ), 赤血球系又は顆粒球系細胞の左方移動又は減少, 巨核球の形成異常がみられた. 器官重量 : 中用量併用投与群の雄, 高用量併用投与群の雌雄及び高用量 PEGIFNα2b 投与群の雌では, 胸腺重量の減少がみられた. 剖検及び病理組織学的検査 : 投与期間終了後の剖検及び病理組織学的検査では, 高用量併用投与群の 2 例で骨髄細胞減少がみられたが, 低及び中用量併用投与群,PEGIFNα2b 低用量投与群及びリバビリン投与群の各 1 例には骨髄細胞増加がみられた. 高用量併用投与群で小さい胸腺がみられ, 低, 中及び高用量併用投与群には胸腺萎縮がみられた.PEGIFNα2b 投与群及び併用投与群には, 注射部位血管周囲の単核細胞浸潤, 併用投与群にはるい痩がみられた. 好中球機能検査 :Staphylococcus aureus 貪食殺菌能及び酵母貪食能を溶媒対照群,PEGIFNα2b 高用量投与群及びリバビリン投与群の各群雌雄各 1 例について検討した結果, 対照群に比べて各薬物投与群の貪食殺菌能又は酵母貪食能が低下傾向を示したが, 貪食殺菌能は 50% 以上維持されていること, 投与期間中に明らかな毒性徴候がみられなかったことから臨床的に意味のある変化ではないと判断した. また, 好中球走化性を対照群,PEGIFNα2b 高用量投与群, リバビリン投与群及び高用量併用投与群の各群雌雄各 2 例について検討したが, 各薬物投与による走化性への影響はみられなかった. 生理学的検査, 心電図及び眼科学的検査 : 特記すべき所見はみられなかった 遺伝毒性試験 細菌を用いる復帰突然変異試験 , 試験番号 T012 * Salmonella typhimurium(ta98,ta100,ta1535,ta97a,ta102) 及び Escherichia coli(wp2uvr A) を用いて復帰突然変異試験を実施した. 用量は, 用量設定試験の結果に基づいた. 即ち, 試験菌株 TA100 及び WP2uvrA を 0.01 ~ 175 µg/ plate の濃度で代謝活性化系の存在下及び非存在下で処理したが, いずれの濃度でも細胞毒性はみられなかった. 最高濃度は,PEGIFNα2b の濃度 (350 µg/ml) と実験手技上添加可能な最大容量 (0.5 ml/plate) から,175 µg/plate とした. 本試験では, 全ての試験菌株について,175 µg/plate を最高濃度とし,100 µg/plate 以下, 公比 2 の 5 用量で検討した. 試験は 2 回実施し, 結果の再現性を確認した. 試験成績成績は概要表 A(34 頁 ) に示した. いずれの菌株においても, 代謝活性化系の有無に関係なく,PEGIFN α2b に復帰突然変異原性は認められなかった ヒト末梢血リンパ球を用いる染色体異常試験 , 試験番号 T013 * ヒト末梢血リンパ球を用いて染色体異常試験を実施した. 17 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

21 PEGIFNα2b 最高濃度は,PEGIFNα2b の濃度 (350 µg/ml) と実験手技上の添加可能な最大量 ( 最終容量の 10 分の 1 量 ) から 35 µg/ml とし, 以下, 公比 2 で希釈した. 本試験では,2 人から採取したヒト末梢血リンパ球 ( 試験 1 及び 2) を, 代謝活性化系の非存在下では 24 及び 48 時間 (27 及び 51 時間目に標本作製 ) 及び 3 時間 (24 時間目に標本作製, 代謝活性化系存在下の対照群として実施 ), 代謝活性化系存在下では 3 時間 (24 及び 48 時間目に標本作製 ) 処理した. 各試験とも最高濃度から 4 用量について観察した. 試験成績試験成績は, 概要表 B(36 頁 ) に示した. 代謝活性化系の有無に関係なく,PEGIFNα2b はヒト末梢血リンパ球に染色体異常を誘発しなかった マウス小核試験 , 試験番号 T014 * ICR マウス ( 各群雌雄各 5 匹 ) を用いて小核試験を実施した. 投与量は, 用量設定試験の結果に基づいて設定した. 即ち, 最高用量を PEGIFNα2b の濃度 (600 µg/ml) 及び投与可能な最大容量 (50 ml/kg) から 30 mg/kg/ 日とし, 以下, 公比 2 で 15,7.5, 3.75 及び 1.88 mg/kg として雌雄マウスに 1 日 1 回,2 日間腹腔内投与したが, いずれの用量でも特記すべき所見は認められなかった. 以上の結果から, 本試験では, 雌雄マウスに PEGIFNα2b の 30,15 及び 7.5 mg/kg を 1 日 1 回, 連続 2 日間腹腔内投与とした. 骨髄標本の作製は,2 回目の投与後 24 時間目及び 48 時間目とした. 試験成績結果は, 概要表 (40 頁 ) に示した. PEGIFNα2b は雌雄マウスの骨髄に小核を有する多染性赤血球を誘発しなかった がん原性試験 PEGIFNα2b のがん原性試験は実施しなかった. その理由については,PEGIFNα2b の単回投与試験で, 投与可能な最大量をマウス及びラットに皮下投与しても何ら所見は観察されなかったため,PEGIFNα2b の活性本体である IFNα2b と同様マウス及びラットには生物活性を示さないと考えられること,IFNα2b をげっ歯類に 1ヵ月間反復投与した場合, 中和抗体の産生が報告されているため,PEGIFNα2b を同様に反復投与しても毒性学的に意義ある結果は得られないと考えられること, また PEGIFNα2b は IFNα2b と同様に腫瘍細胞増殖抑制作用があるため ( ;6 頁参照 ), 発がん性に関連した細胞増殖が誘発される危険性は低いと考えられたことによる. PEGIFNα2b とリバビリンの併用投与によるがん原性試験についても上記の理由で実施しなかったが, リバビリンについてのマウス及びラットがん原性試験, 及び p53 +/ マウス 6ヵ月間投与がん原性試験では, リバビリン投与に関連した腫瘍発生は認められていない. 18 *; 新薬承認情報提供時に置き換えた

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