1. 防災面の課題の整理奈良県南部地域は急峻な山々に囲まれており通過する国道等では土砂崩落が多発奈良南部地域の土砂崩落発生状況急峻な地形を通過する国道 168 号京奈和自動車道 169 十津川村役場 N 168 十津川道路至 169 五條市写凡例平成 16 年度以降 79 件発生 H1

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ぎんととどろき
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1 No.3-1 近畿地方整備局事業評価監視委員会平成 22 年度第 6 回国道 168 号とつかわ十津川道路再評価平成 2 3 年 3 月近畿地方整備局

2 1. 防災面の課題の整理奈良県南部地域は急峻な山々に囲まれており通過する国道等では土砂崩落が多発奈良南部地域の土砂崩落発生状況急峻な地形を通過する国道 168 号京奈和自動車道 169 十津川村役場 N 168 十津川道路至 169 五條市写凡例平成 16 年度以降 79 件発生 H16 年度 H17 年度 H18 年度 H19 年度 H20 年度 H21 年度災害発生箇所 ( 全面通行止め区間 ) 国道 168 号至新宮市国道 425 号真1

1. 防災面の課題の整理国道 168 号の十津川村平谷 ~ 小原間では毎年のように通行止めが発生し過去 5 年間 (H17~H21) で約 1,700 時間 ( 延べ 89 日 ) の全面通行止めが発生

時間 40 分 3 21 時間 55 分 H19 年度 18 396 時間 20 分 4 45 時間 00 分 H20 年度 0 0 時間 00 分 2 22 時間 30 分 H21 年度 35 817 時間 00 分 7

号十津川道路現道区間の範囲交通規制は全面通行止めのみ出典 : 奈良県土木部資料土砂崩落による通行止め ( 十津川村平成 19 年 5 月 2 日撮影 ) H21.11 月土砂崩落 35 日間全面通行止め H19.

3 1. 防災面の課題の整理国道 168 号の十津川村平谷 ~ 小原間では毎年のように通行止めが発生し過去 5 年間 (H17~H21) で約 1,700 時間 ( 延べ 89 日 ) の全面通行止めが発生現道の交通規制状況凡例 : 防災点検要対策箇所 : 集落通行止理由土砂崩落降雨発生年度日数規制時間日数規制時間 H17 年度 3 18 時間 20 分 2 34 時間 40 分 H18 年度時間 40 分 3 21 時間 55 分 H19 年度時間 20 分 4 45 時間 00 分 H20 年度 0 0 時間 00 分 2 22 時間 30 分 H21 年度時間 00 分 7 63 時間 05 分合計 71 1,495 時間 20 分時間 10 分延べ 89 日間 1,682 時間 30 分平均時間 16 分 4 37 時間 26 分国道 168 号十津川道路現道区間の範囲交通規制は全面通行止めのみ出典 : 奈良県土木部資料土砂崩落による通行止め ( 十津川村平成 19 年 5 月 2 日撮影 ) H21.11 月土砂崩落 35 日間全面通行止め H19.5 土砂崩落 17 日間全面通行止め H17.10 土砂崩落 2 日間全面通行止め H18.5 土砂崩落 11 日間全面通行止め真2 H20.6 落石観光で走行中の車両を直撃する事故発生直撃する事故発生写産経新聞 ( 平成 17 年 10 月 8 日 )

4 新宮市五條市至整備後至2. 課題を踏まえた対策の検討土砂崩落による通行止めを回避するとともに線形不良区間を解消する対策を検討凡例 : 十津川道路 : 防災点検要対策箇所 : 集落現況現道 (168 号 ) 写真 3 写真 4 整備後写真 2 十津川道路現道 (168 号 ) 写真 1 急峻な地形で線形不良であるため現道拡幅では課題を解消できない写真 1 写真 2 写真 3 写真 4 すれ違いのため待避所で停車する路線バス ( 十津川村 ) S 字カーブが多い国道 168 号自転車のすぐ横を通り抜けるトラックすれ違いで立ち往生する観光バス ( 十津川村 ) 3

5m 計画交通量 3,400 台 / 日平面図至新宮市滝出入口付近 ( 北を望む ) 全体事業費 280 億円事業化平成 8 年度用地着手平成 12 年度工事着手平成 14 年度供用延長 -

5 2. 課題を踏まえた対策の検討計画の概要位置図十津川村役場小原出入口区間よしのとつかわひらだに ( 起 ) 奈良県吉野郡十津川村大字平谷よしのとつかわおはら ( 終 ) 奈良県吉野郡十津川村大字小原一般国道 168 号十津川道路道路延長 6.0km 滝出入口構造規格設計速度第 3 種第 2 級 60km/h 国道 168 号国道 425 号車線数 2 車線標準幅員 8.5m 計画交通量 3,400 台 / 日平面図至新宮市滝出入口付近 ( 北を望む ) 全体事業費 280 億円事業化平成 8 年度用地着手平成 12 年度工事着手平成 14 年度供用延長 - 事業進捗率約 64%( 平成 22 年 3 月末現在 ) 用地取得率約 99%( 同上 ) 交通量 ( 台 / 日 ):H17 センサス写真事業の整備効果標準断面図災害による通行止めの回避通行止めに伴う経済損失の軽減等高架部トンネル部 4

6 3. 事業効果の把握通行止めによる迂回の回避 ( 事業区間 ) 土砂崩落により現道では過去 10 年間に 12 回通行止め ( 延べ 82 日間 ) が発生現道が通行止めとなった場合大幅な迂回十津川道路の整備により通行止めによる迂回を回避現道区間 ( 国道 168 号 ) が通行止め時の迂回有田川町大阪府紀の川市紀美野町和歌山県御所市奈良県高取町大淀町十津川道路通行止め区間三重県過去 10 年間の通行止め実績 ( 国道 168 号 ) 発生年月日内容通行止日数 ( 日 ) H 崩土 6 H 崩土 3 H 崩土 1 H H 落石 1 H 落石 2 H 落石 11 H 落石 2 H 落石 2 H 崩土 17 H 崩土 1 H 崩土 35 合計 82 年平均 8.2 過去 10 年間で延べ 82 日の通行止めが発生みなべ町過去 10 年間の通行止め実績から算出した年あたり迂回解消効果 2.2 億円 / 年現道区間の通行止め日数迂回解消による効果 ( 走行時間短縮走行経費減少交通事故減少 ) 供用後 50 年間に換算 35 億円 5

7 3. 事業効果の把握通行止めによる迂回の回避 ( 周辺道路 ) 周辺道路で通行止めが発生した場合事業区間の負担が増加十津川道路の整備により周辺道路通行止め時の負担を軽減周辺道路 ( 国道 169 号 ) が通行止め時の迂回川町大阪府紀の川市紀美野町和歌山県御所市奈良県高取町 169 号では過去 10 年間に69 回通行止め ( 延べ242 日間 ) が発生路周辺道路である国道発生年月日内容通行止日数 ( 日 ) H 崩土 1 H 雨量規制 2 H 雨量規制 2 H 崩土 2 H 雨量規制 1 H 雨量規制 2 H 崩土の危険性有り 1 H 崩土の危険性有り 2 H 雨量規制 1 H 崩土の危険性有り 1 H H 崩土の危険性有り 1 H 崩土の危険性有り 2 H H H H H H H 法面崩壊 2 H H 崩土 2 H 雨量規制及び崩土 1 H 雨量規制 3 H 雨量規制 2 H 崩土 16 H 雨量規制 2 H 雨量規制 1 三重県 H 雨量規制 1 H 土砂流出 3 H 落石 2 H 雨量規制 9 大淀町通行止め区間十津川道過去 10 年間の通行止め実績 ( 国道 169 号 ) H 崩土 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 発生年月日内容通行止日数 ( 日 ) H 雨量規制 1 H 雨量規制 3 H 崩土 2 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 H 崩土 5 H 雨量規制 1 H 雨量規制 2 H 崩土 2 H 崩土 1 H 崩土 80 H 落石 1 H 崩土 1 H 雨量規制 3 H 雨量規制 1 H 崩土の危険性 9 H 雨量規制 1 H 雨量規制 2 H 崩土のおそれ 1 H 崩土 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 2 H 雨量規制 1 H 崩土 2 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 1 H 雨量規制 3 H 雨量規制 1 H 崩土 1 H 崩土 16 合計 242 年平均 24.2 過去 10 年間で延べ 242 日の通行止めが発生みなべ町過去 10 年間の通行止め実績から算出した年あたり迂回解消便益 1.4 億円 / 年国道 169 号の通行止め日数十津川道路の整備による効果 ( 走行時間短縮走行経費減少交通事故減少 ) 供用後 50 年間に換算 22 億円 6

10.17 落石 30 日間全面通行止め道の駅十津川郷の利用者数平成 20 年 10 月 17 日落石による国道 168 号通行止めの影響入館者数 ( 人 ) 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 凡例サービス業第 1 次産業第 3 次産業 ( サービス業除く ) 分類不能平成 19 年と平成 20 年の 11 月の利用者数比較平成

8 3. 事業効果の把握通行止めに伴う経済損失の軽減十津川村の就業者数の約半数が観光などのサービス業 H20.10 土砂崩落の影響により周辺観光地の入込客数が大きく減少し観光収入が減少十津川道路の整備により通行止めに伴う経済損失を軽減奈良県十津川村十津川村の産業別就業割合 0% 20% 40% 60% 80% 100% 37% 52% 36% 23% 24% 0% 2% 18% 6% 1% 十津川村の観光入込客数紀伊山地の霊場と参詣道 ( 千人 ) 世界遺産登録 (H16.7.1) 十津川村十津川道路周辺の観光施設 H 落石 30 日間全面通行止め道の駅十津川郷の利用者数平成 20 年 10 月 17 日落石による国道 168 号通行止めの影響入館者数 ( 人 ) 1,600 1,400 1,200 1, 凡例サービス業第 1 次産業第 3 次産業 ( サービス業除く ) 分類不能平成 19 年と平成 20 年の 11 月の利用者数比較平成 20 年 11 月 17 日から昼間時片側通行開始出典 : 平成 17 年国勢調査前年比減年度 20 年度第 2 次産業十津川村では就業者数の約半数がサービス業に従事しており観光産業は重要国道 168 号が通行止めになると大きな影響月の利用者が約 3 割減少 H19 年 8,010 人 H20 年 5,521 人出典 : 十津川村調べ 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 出典 : 奈良県観光客動態調査報告書 H15~H20 奈良新聞 ( 平成 20 年 10 月 18 日 ) 道の駅十津川郷十津川温泉奈良県観光客動態調査報告書 (H20) 及びH20,10 通行止め時の観光減収額及び規制日数から算出した年あたり観光減収額 0.17 億円 / 年十津川村 1 日あたり観光減収額影響日数 ( 通行止め日数は除く ) 供用後 50 年間に換算 2.8 億円 7

3. 事業効果の把握通行止め時の村外通院患者への負担が軽減十津川村では人工透析患者や周産期妊婦は村外の病院に通院しており国道 168 号の通行止め時は大きな迂回となり入院したり子供の家に一時転居するなど大きな負担十津川道路の整備により通行止めの回避により地域住民の負担を軽減すると期待高度医療施設への搬送 2 次医療施設新宮市立医療センター十津川温泉十津川村役場県立五條病院 2

17~H20.11.17 五條市大塔町で落石のため国道 168 号通行止め国道 168 号平谷 ~ 小原間で通行止めが発生すると国道 168 号の通行止めの影響十津川村在住人工透析患者 13 人通院先五條病院天理市の病院葛城市の病院新宮市の病院人数 7 1 1 4 H20.10.

9 3. 事業効果の把握通行止め時の村外通院患者への負担が軽減十津川村では人工透析患者や周産期妊婦は村外の病院に通院しており国道 168 号の通行止め時は大きな迂回となり入院したり子供の家に一時転居するなど大きな負担十津川道路の整備により通行止めの回避により地域住民の負担を軽減すると期待高度医療施設への搬送 2 次医療施設新宮市立医療センター十津川温泉十津川村役場県立五條病院 2 次医療施設 H ~H 五條市大塔町で落石のため国道 168 号通行止め国道 168 号平谷 ~ 小原間で通行止めが発生すると国道 168 号の通行止めの影響十津川村在住人工透析患者 13 人通院先五條病院天理市の病院葛城市の病院新宮市の病院人数 H 五條市大塔町で落石のため国道 168 号通行止め対応方法五條病院に入院子供宅に一時転居自宅から通院子供宅に一時転居葛城市の病院新宮市の病院出典 : 十津川村調べ人数 ~ 人工透析患者の声 ~ 十津川村から新宮市まで片道 1 時間 30 分ほど掛けて週 3 回人工透析を受けています私たち患者にとっては国道 168 号は生命線です五條新宮道路が完成すると所要時間が短縮されるとともに災害にも強い道路になると聞いています一日も早い完成を期待しています ( 十津川村在住 ) 十津川村役場 ~ 新宮市立医療センター十津川温泉 ~ 県立五條病院整備前 ( 迂回ルート ) 所要時間 :309 分距離 :211km 整備前 ( 迂回ルート ) 所要時間 :192 分距離 :128km 整備後約 185 分短縮整備後約 48 分短縮所要時間 :124 分所要時間 :144 分距離 : 65km 距離 : 75km 出典 : 奈良国道事務所算出周産期妊婦の定期検診先 ( 平成 20 年 10 月時点 ) 十津川村在住周産期妊婦通院先県立奈良医大橋本市の病院新宮市の病院人数人出典 : 十津川村調べ ~ 母親の声 ~ 私が出産したのは十津川村から約 60km 離れた病院でした陣痛が始まってから病院まで車で1 時間 30 分掛かりました安心な道路が無ければ子供を産みたいと思う人は減る一方ではないでしょうか ( 十津川村在住 ) 8

10 3. 事業効果の把握十津川道路事業の投資効果効果については多岐多様に渡るが災害時の迂回解消を含む走行時間短縮等災害による被害の回避について貨幣換算を行い算出また地域住民の不安感の解消について CVM( 仮想的市場評価法 ) により算出費用については道路整備に係る建設費及び維持管理費で算出費用効果事業全体 275 億円災害時の迂回解消を含む走行時間短縮等事業費 274 億円走行時間短縮 278 億円維持管理費 0.96 億円走行経費減少 27 億円残事業 60 億円交通事故減少 5.0 億円事業費 59 億円通行止めによる迂回解消 ( 事業区間 ) 35 億円維持管理費 0.96 億円通行止めによる迂回解消 ( 周辺道路 : 国道 169 号 ) 22 億円算出条件等基準年 : 平成 22 年度検討期間 :50 年間現在価値算出のための社会的割引率 :4% 交通量の推計時点 : 平成 42 年度推計に用いた資料 : 平成 17 年度道路交通センサス事業費 :280 億円維持管理費 :1 百万円 /km 作成主体 : 近畿地方整備局災害による被害の回避通行止めによる経済損失通行止め時の村外通院患者の負担軽減地域住民の不安感の解消 2.8 億円 CVM 調査 51 億円 51 億円道路の信頼性に関するアンケート調査 (H23.2) 結果より支払意志額 :405 円 / 世帯対象地域 :64,419 世帯で算出効果のうち貨幣換算していないものは "-" とした億円 2.8 億円 9

11 4. 関係自治体の意見等奈良県知事平成 23 年 3 月 9 日道建第 305 号近畿地方整備局事業評価監視委員会に諮る対応方針 ( 原案 ) の作成に係る意見照会について ( 回答 ) 国道 168 号 ( 十津川道路 ) は五條新宮道路として紀伊半島を縦断する広域幹線道路の一部を構成する道路であり特に地形条件が厳しく高度な技術を要するため国に対して直轄権限代行事業として整備をお願いしているものです平成 22 年 11 月 8 日付の意見回答のとおり国道 168 号は世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道を始めとした南和地域の観光地域産業の振興や緊急医療支援大規模災害時などの緊急輸送道路として地域にとって必要不可欠ですよって地域生活を支える重要なライフラインである国道 168 号 ( 十津川道路 ) の早期供用に向けて引き続き事業継続をお願いいたしますなお今回の事業再評価に際しては本県における国道 168 号十津川道路のような事業を防災面の効果が特に大きい事業として被災時の被害額を含めて評価していただけることを感謝いたします今後は地域の実情を踏まえた指標として通学や通勤のみならず生活物資の運搬など生活の全てを支える唯一のライフラインである道路に対しても評価出来る指標を充実して頂くようお願いしますまた本県でも県事業に対して被災時の被害額を含めた事業評価の導入を検討しており積極的な情報開示や意見交換会を開催して頂くようお願いいたします地域計画等への位置付け国道 168 号 ( 十津川 ~ 本宮間 ) 整備促進協議会 ( 平成 5 年 11 月 : 十津川村田辺市 ) 国道 168 号 ( 五條新宮間 ) 整備促進協議会 ( 平成 3 年 2 月 : 奈良県十津川村他 2 市村和歌山県 2 市 2 町 1 村三重県 1 市 2 町 ) 10

12 5. 事業進捗の見込み平成 21 年度末時点の用地買収率は 99% で 2 工区 3 工区は平成 23 年度の開通を予定引き続き事業を推進し早期の全線開通を目指す H23 供用予定写真 2 写真 1 1 大津呂トンネル工事平成 23 年 2 月末撮影区間 1 工区 (1.7 km ) 2 工区 (2.3 km ) 3 工区 (2.0 km ) 合計測量設計 H21 詳細設計完了完了完了用地 - 用地取得 (98%) H12~H20 取得済 H12~H18 取得済 99% 工事 - 調査設計 H16~ 橋梁トンネル工事 H14~ 橋梁トンネル工事供用中区間 0km 2 今戸高架橋上部工事平成 23 年 2 月末撮影 11

6. コスト縮減や代替案立案等の可能性十津川道路は土砂崩落による通行止めを回避するとともに線形不良区間の解消等を目的に周辺の地形状況等を勘案し選定された合理的な計画であり周辺の景観や環境に配慮しながら引き続き現計画に基づき事業を推進十津川道路ではこれまでに背の高い橋脚に中空断面を採用トンネル内側溝 ( 二次製品 ) を薄型に変更など

13 6. コスト縮減や代替案立案等の可能性十津川道路は土砂崩落による通行止めを回避するとともに線形不良区間の解消等を目的に周辺の地形状況等を勘案し選定された合理的な計画であり周辺の景観や環境に配慮しながら引き続き現計画に基づき事業を推進十津川道路ではこれまでに背の高い橋脚に中空断面を採用トンネル内側溝 ( 二次製品 ) を薄型に変更などコスト縮減に努めてきたが今後更に豆市トンネルの線形や幅員を見直し新技術新工法の積極的な活用などより一層コスト縮減に努めながら事業を推進当初計画変更案トンネル断面縮小検討路肩幅員の縮小 (0.75m 0.5m) 上半単心円上半三心円を採用路肩排水工の変更掘削工や舗装工の縮小によりコストを縮減 12

14 7. 対応方針 ( 原案 ) 国道 168 号十津川道路 1. 事業の必要性等に関する視点奈良県南部地域では土砂崩落が多発国道 168 号の十津川村平谷 ~ 小原間では過去 5 年間 (H17~H21) で約 1,700 時間 ( 延べ 89 日 ) の全面通行止めが発生十津川道路の整備により土砂崩落による通行止めを回避するとともに線形不良区間の解消災害時の迂回解消を含む走行時間短縮等災害による被害の回避地域住民の不安感の解消等の効果が期待される 2. 事業進捗の見込みの視点用地進捗率は 99% で 2 工区 3 工区は平成 23 年度の開通を予定引き続き事業を推進し早期の全線開通を目指す十津川道路は事業の必要性等に関する視点事業の進捗の見込みの視点から継続が妥当と判断できる引き続き事業を推進し早期の供用を目指すことが適切である事業継続 13

目次 1. 事業の概要 2. 事業の必要性等に関する視点 1) 事業を巡る社会経済情勢等の変化 2) 事業の整備効果 3) 事業の投資効果 4) 関係自治体の意見等 3. 事業進捗の見込みの視点 4. コスト縮減や代替案立案等の可能性の視点 5. 対応方針 ( 原案 )

No.11-1 近畿地方整備局事業評価監視委員会平成 22 年度第 4 回国道 168 号とつかわ十津川道路再評価平成 22 年 12 月近畿地方整備局目次 1. 事業の概要 2. 事業の必要性等に関する視点 1) 事業を巡る社会経済情勢等の変化 2) 事業の整備効果 3) 事業の投資効果 4) 関係自治体の意見等 3. 事業進捗の見込みの視点 4. コスト縮減や代替案立案等の可能性の視点