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1 本病は俗に豊年穂と言われ 好天の年に発病し 発病しても実害はないと思われている しかし 実際は幼穂分化期 ~ 穂ばらみ期に降雨が多く 気温が低めに推移する年に多発して 収量 品質に影響し 病粒が玄米に混入すると規格外となるなど経済的な被害が大きい 発生状況 1) 乳熟期頃から籾にのみ発生し 黄緑色の胞子を形成してのちに暗緑色を呈する 2) 幼穂分化期 ~ 穂ばらみ期に降雨が多く 気温が低めに推移する年に多発する 3) 汚れで品質低下 原因 原因 1) 窒素の多施用 ( 特に晩期追肥した場合 ) や山間地など寡日照ほ場 晩植の場合に発生が多い傾向 2) 土壌中の厚壁胞子が主な伝染源と考えられているが 稲体内での移動は不明 1) 耕種的防除法 病籾を見つけ次第除去する 施肥基準を守り 窒素の多施用 特に肥料が遅効きしないようにする 田畑輪換を行うことで発生が抑制される 2) 薬剤防除法 移植初期や出穂 2~3 週間前に粒剤水面施用 ( 登録は収穫 45 日前まで ) ボルドー剤の出穂 10 日前までの散布 3) 防除適期 幼穂 (1~5cm 程度 ) が形成される時期が感染時期で 出穂期 15 日前 ( 粒剤は 18 日前 ) が防除適期 幼穂形成期直後は防除適期ではない 時の留意点 防除適期が穂いもちと異なるので 稲こうじ病が多いと想定される場合は 稲こうじ病に合わせて防除時期を選定する 種子生産で特に問題となるため 採種ほ場ではいもち病と別に稲こうじ適期に防除を実施する 県病害虫 雑草防除の手引き ( 福岡県ホームページ ) を参照し 農薬使用にあたっては 最新の登録情報を確認する

2 カメムシ類が籾を吸汁して米に斑紋を作る 検査等級低下の大きな原因である 1) 成虫の飛来は出穂の早い水稲ほど多くなる傾向がある 2) 出穂 ~ 乳熟期頃に吸汁加害を受けると胚乳は成長を停止し 不稔粒やしいな粒となる 3) 乳熟期以降の加害では稔実への影響は小さくなるが 吸汁痕の周りが褐変あるいは斑紋となる斑点米が発生する原因となり 著しく品質を低下させる 4) 加害は出穂直後から約 1カ月間で出穂後 5~20 日の加害により斑点米が高率に発生する 原因 原因 1) 越冬成虫は水田畦畔や休耕田等のイネ科雑草に生息し 出穂すると水田に侵入する 成虫は出穂期のイネを求めて水田を広範囲に移動する習性がある 2) これまで本県において斑点米の原因となっている主な種類はクモヘリカメムシ ホソハリカメムシ シラホシカメムシであったが 近年の温暖化に伴い ミナミアオカメムシが県内全域で確認されるようになり これに加わった クモヘリカメムシホソハリカメムシシラホシカメムシミナミアオカメムシ 1) 成虫は出穂中のイネを求めて水田を広範囲に移動する習性があるので 作期 品種などを統一して被害分散をはかる 2) 越冬成虫はイネへ飛来してくるまではイネ科雑草などに依存して生息しているため 侵入源となる水田畦畔や隣接する休耕田などのイネ科雑草を水稲の出穂 2 週間前までに除草する 出穂直前になってから除草すると雑草に生息していたカメムシを水稲へ追いやることになるので注意する 3) 薬剤防除の時期は 穂揃い期 ~10 日後の1 回とする 時の留意点 被害許容水準を斑点米混入率 0.1% とすると 穂揃期に見取り調査してクモへリカメムシとホソハリカメムシの合計虫数が100 株あたり2~4 頭のとき防除を行う ミナミアオカメムシは 従来のカメムシ類よりも高密度となり被害も大きく 薬剤感受性が異なるため 剤の選定には注意する

3 1) 小麦赤かび病は 乳熟期頃から麦類の穂に発生し 穎の合せ目を中心に鮭肉色の菌が認められる 2) 種子伝染の他 被害わら 切株及びイネ科雑草で越冬する 3) 穂では 開花期に飛散した胞子が主な感染源となる 4) 飛散及び菌の侵入には多湿条件が必要で 開花期に曇天 降雨が続き 比較的暖かい ( 平均気温およそ18 以上 ) 年は多発生しやすい 5) 降雨後など含水率の高い麦を収穫した場合 袋の中で本菌が蔓延することがある 6) 罹病した子実が褐変粒やしわ粒及び屑粒となる被害とともに 病原菌が産生するかび毒 ( デオキシニバレノール (DON) ニバレノール(NIV)) に厳しい規制値が設けられている DONの暫定基準 1.1ppmを越えた場合には出荷停止となる また 農産物規格規定では 赤かび病被害粒の混入が0.0%( 正確には0.05%) 以上は規格外とする極めて厳しい検査規格となっている 原因 薬剤防除は 開花期 ( 出穂後 7~10 日 )~ 開花最盛期に重点をおいて実施し 降雨が続き多発生が予想される時には 補正防除を行う必要がある 1) 各種薬剤の防除効果について ワークアップフロアブル トップジン M 水和剤及びシルバキュアフロアブルは 防除価及びかび毒を低減する効果が高い チルト乳剤 25は防除価は高いがかび毒低減効果は他薬剤より効果が劣る (H27 年 9 月 1 日現在 ) 2) 補正防除の時期について 補正防除は開花期 10 日後または 20 日後に行うのが有効である 表 1 コムギ赤かび病の発病とかび毒蓄積に対する各種薬剤の防除効果 (2008 年 九州沖縄農研 ) 散布時期 発病穂率 発病度 防除価 かび毒 かび毒 薬剤名 ( 開花期後 ) (%) 濃度 (ppm) 低減率 0 日 10 日 20 日 (%) ワークアップF ワークアップF トップジンM( 水 ) トップジンM( 水 ) シルバキュアF シルバキュアF チルト乳剤 チルト乳剤 無処理 注 )1. 九州沖縄農研赤かび病研究チーム中島らの試験データを引用 2. 赤かび病菌を人工接種し スプリンクラー散水を行ったほ場での試験 3. 品種は 農林 61 号 4. は薬剤散布を示す 5. かび毒濃度 : デオキシニバレノール (DON)+ ニバレノール (NIV) 6.F; フロアブル ( 水 ); 水和剤 時の留意点 開花 9~11 日後散布で最も赤かび病の感染防止効果及びかび毒低減効果が高い 大麦については 小麦と防除適期が異なる 県病害虫 雑草防除の手引き ( 福岡県ホームページ ) を参照し 農薬使用にあたっては 最新の登録情報を確認する

4 1) 発芽直後から収穫期まで 葉 茎 莢 種子に発生する 特に収穫された子実に現れる紫色の斑紋が品質低下させる 2) 子実への感染が著しい場合は 色彩選別機による選別が必要になるなど影響が大きい 3) 感染した種子を播種すると発芽が不良及び発芽してきた子葉に赤紫色の病斑を形成するが 発生初期は淡褐色の病斑であり 葉での病斑は他の病徴と識別しにくい 原因 原因 1) 糸状菌による病害である 主に種子で菌糸の形で越冬し 種子が発芽すると子葉を侵し 病斑上の胞子が飛散して二次伝染を行う 圃場に放置した罹病した茎 葉や莢も伝染源となる 2) 生育適温は15~20 で 多湿条件であると胞子形成率が高くなる そのため 結実期に雨が多く 涼しい天候が続いた場合に発生が多く 特に収穫や収穫後の乾燥が遅れると種子に発生が多くなる 3) 種子への感染は開花の約 40 日後から始まり 日後の莢が黄色くなる頃にもっとも罹りやすい 1) 耕種的防除法 発病した畑では連作しない 健全種子を用いる 収穫 乾燥は遅れないようにする 罹病株は集めて処分する 2) 薬剤防除法 種子消毒の実施 開花後 3~5 週の間に 1~2 回薬剤防除を行う 時の留意点 トップジンM 水和剤 ( 有効成分 : チオファネートメチル ) の耐性菌について 本剤に耐性を示すダイズ紫斑病菌は 1980 年代末から確認され 現在では各都道府県の7 割以上で発生している 耐性菌比率は 本剤の使用を中止しても一定のレベル以下に下がらず 使用を再開すると急速に比率が上昇するため その場合は代替剤を使用する

5 技術の内容 これまでの防除は 害虫 ( ハダニ類やアブラムシ類 ) に対して定期的に散布する体系が主であった しかし これらの薬剤を散布すると 土着天敵の生存率や捕食量が著しく低下し 結果的に害虫の発生が増加してしまう事例があった 土着天敵に影響の小さい薬剤を選択することで 薬剤の効果に併せて土着天敵により害虫を防除する ハダニアザミウマ成虫 ( 左 ) と幼虫 ( 右 ) アブラコバチ類 アブラムシのマミー 土着天敵への影響を考えた防除 ハダニ類 : 本ぽのハダニ類の発生は育苗期からの持込みが原因である 土着天敵利用と併せて 入庫前 定植前は 天敵に影響が小さいハダニ剤で必ず仕上げ防除を行う アブラムシ類 : アブラコバチ類の黒色のマミーは8 月中旬から多く認められる ただし 未展開葉にアブラムシ類の寄生が認められたら 直ちに選択的薬剤で防除を行う ヨトウムシ類 : 土着天敵としてクモ類や寄生蜂が認められるが 十分な防除効果は得られないため 本虫の発生や被害が認められたら 土着天敵に影響の無い選択的薬剤を用いて防除する 病害防除 : 炭疽病やうどんこ病防除で使用する薬剤は 土着天敵に悪影響を及ぼさないため これまでと同様に定期的に実施する ポイント ハダニ類の天敵 ( ハダニアザミウマ ) とアブラムシ類の天敵 ( アブラコバチ類 ) を利用することで効果があがる 6 月 ~7 月に選択的農薬で防除することで これら天敵が 8 月上旬から徐々に発生量が増える 時の留意点 薬剤の選定を見直して 土着天敵を保護する 使用を控える薬剤 : 天敵に影響の小さい化学薬剤を選定 ( 有機リン系 カーバメート系 合成ピレスロイド系 ピラゾール系 ) して使用を控える ネオニコチノイド系や IGR 剤は 8 月上旬以降の使用は控える IPM 技術の導入には これまでの薬剤散布履歴を見直し 天敵に影響のある薬剤の使用を控えた防除体系とする 技術内容は県病害虫 雑草防除の手引き ( 福岡県ホームページ ) を参照する

6 技術の内容 防虫ネット 天敵スワルスキーカブリダニや土着天敵タバコカスミカメを活用し ミナミキイロアザミウマやタバココナジラミを制御する技術で 単収 品質が向上するとともに 化学農薬の散布を減らすことが可能となる ナス栽培 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 ~7 月定植栽培終了マルチ被覆内張りビニル被覆防虫ネット展張加温 天敵導入準備 露地にクレオメ定植 タバコカスミカメを集めるため 6~8 月に毎月 1 回 露地にゴマを定植 ハウス用のクレオメ苗を ハウス内の谷や畝端などに定植 定植一週間後 ナスにアファーム乳剤を散布し害虫密度を 0 にしておく 天敵放飼 その他留意点 天敵の定着を促進するため 摘葉した本葉などはマルチの上に残しておく 天敵放飼から 1 ヶ月間程度は 天敵の定着状況を随時確認する 各種病害虫が発生した場合は 両天敵に影響の少ない薬剤を散布する 圃場内や圃場周辺の除草を徹底するとともに 殺菌剤は 予防主体で随時散布する 図 1 冬春ナスにおける天敵利用スケジュール及び留意点 アファーム乳剤散布の一週間後 ナスにスワルスキーカブリダニを放飼 スワルスキーカブリダニ放飼一週間後 タバコカスミカメの寄生したゴマやクレオメをネットに入れ 2~3 回にわけて放飼 クレオメで増殖中のタバコカスミカメスワルスキーカブリダニの成虫タバコカスミカメ ポイント 1) 促成施設ナスでは 殺虫剤の散布回数が約 5 割減少し 被害果はほとんど認められなかった 2) スワルスキーカブリダニとタバコカスミカメを活用したIPM 防除体系は 平成 26 年産で県下約 50ha( 全面積の50%) のナス農家で実施されており ほぼ全員の農家で成功している 3) タバコカスミカメを採集するためにバンカー作物 ( ゴマやクレオメ ) を利用する 県内天敵導入面積 時の留意点 促成施設ナスではタバコカスミカメの有効性は認められたが 急増すると ナスの新芽や蕾に被害が発生することが多いので 施設内のクレオメなど温存植物を施設外へ出すなど タバコカスミカメの密度抑制が必要である タバコカスミカメは ホコリダニを捕食しないため 別途薬剤等のが必要である

7 技術の内容 耐病性品種 防虫ネット 紫外線除去フィルム 天敵スワルスキーカブリダニを活用し ミナミキイロアザミウマやタバココナジラミを制御する技術で 単収 品質が向上するとともに 化学農薬の散布を減らすことが可能となる 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月定植収穫終了紫外線除去フィルム 防虫ネット展張 抑制栽培 薬剤散布控える 必要に応じて薬剤散布 ( スワルスキーへの影響が少ない薬剤 ) スワルスキーカブリダニ放飼 収穫終了 定植紫外線除去フィルム 防虫ネット展張 促成栽培 必要に応じて薬剤散布 ( スワルスキーへの影響が少ない薬剤 ) スワルスキーに影響がある農薬を中心に散布 (3 月以降まで温存 ) スワルスキーに影響がある農薬に注意して散布 薬剤散布控える スワルスキーカブリダニ放飼 収穫終了 定植 紫外線除去フィルム 防虫ネット展張 半促成栽培 必要に応じて薬剤散布 ( スワルスキーへの影響が少ない薬剤 ) スワルスキーに影響がある農薬に注意して散布 薬剤散布控える ポイント 1) スワルスキー導入にあたっての留意点 褐斑病に強い品種を作付けすること 紫外線除去フィルム 防虫ネットを使用すること スワルスキーカブリダニに対して影響の大きい農薬を使わないこと 2) 放飼のポイント 左 : スワルスキーカブリダニ右 : アザミウマ 図 1 施設キュウリにおける天敵利用スケジュール及び留意点 畝の数 +1 だけボトルに線を引いてほ場全体に均等に放飼する ふすま ( カブリダニが付いている ) が下に落ちないように水平な葉に放飼する 3) 導入効果 抑制及び促成施設キュウリ区では 天敵導入前と比較して 農薬散布回数が約 3 割減少し 被害果は認められなかった アザミウマ類の減少により 黄化えそ病の発生抑制も認められた ( 発病株率 : 放飼区 15% 無放飼区 63% H21 年朝倉普及指導センター調べ ) 防虫ネット 紫外線除去フィルムとスワルスキーカブリダニを活用したIPM 防除体系については 平成 26 年産で県下約 15ha( 全面積の72%) のキュウリ農家で実施されており ほぼ全員の農家で成功している スワルスキーカブリダニ放飼 県内天敵導入面積 時の留意点 施設キュウリでは 防虫ネット 紫外線除去フィルム及びスワルスキーカブリダニの組み合わせで防除効果が高まる

8 技術の内容 1) 防虫ネット施設の開口部 ( サイド 谷 入口 ) に防虫ネットを展張することで 野外からの害虫の侵入を防ぐ 目合いが細かいほど害虫に対する侵入抑制効果が高いが 細かいほどハウス内温度が上昇しやすいため 防除対象に合わせた目合いとする ( 表 1) 2) 紫外線除去フィルムの病害虫制御効果アザミウマ類 アブラムシ類 ハモグリバエ類およびコナジラミ類等は近紫外線域の波長 (360~380nm) に走光性 ( 光に向かっていく性質 ) を示す それを利用して施設内への侵入を防止し ハウス内での移動 分散を抑制することができる ( 図 1) 表 1 防虫ネットの目合いと侵入を防止できる害虫 目合い 害虫 1 ~ 2mm ウリハムシ ウリノメイガ ヨトウムシ類 0.8mm 0.6mm 0.4mm アブラムシ類 ハモグリバエ類 アザミウマ類 コナジラミ類 3) 紫外線除去フィルムの経年変化 360nm 付近の紫外線透過率は 展張 1 年後まではほとんど変化がないが 1 年半を経過する頃から透過率は増加し始め 3 年を経過すると ポリエチレン系フィルムでは1.6~23.4% 塩化ビニル系フィルムでは29.3 ~46.6% の紫外線を透過する 十分な効果を得る ( 透過率 5% 以下 ) には表 2を参考に更新する 図 1 紫外線除去フィルムの概要 表 2 近紫外線除去フィルムの 350~370nm の紫外部透過率の経時的変化 フィルムの種類資材名 ポリエチレン系 (PO) 塩化ビニル系 ( 農ビ ) 350~370nmの平均透過率 (%) 新品 1 年 1.5 年 2 年 2.5 年 3 年 スカイコート5UV UVカットPOムテキ グローマスター アグリトップUV ベジタロンスーパー ライトセンサー S-2000キリナシUV とおしま線 注 1. 展張開始は平成 17 年 5 月 14 日注 2. 調査日は展張 1 年 : 平成 17 年 5 月 26 日 1.5 年 : 平成 17 年 12 月 6 日 2 年 : 平成 18 年 5 月 26 日 2.5 年 : 平成 18 年 11 月 28 日 3 年 : 平成 19 年 5 月 24 日注 3. ゴシック下線値は 350~370nm の平均透過率が 5% 以下を示す ハモグリバエ アザミウマ コナジラミ等の害虫にとっては 紫外線除去フィルムを展張したハウスは薄暗く感じるため ハウス内での移動 分散が阻害される 時の留意点 紫外線除去フィルムはアントシアン系発色タイプのナス 紫系花卉やミツバチを利用する栽培には使用できない

9 原因 原因 カキ被害 ナシ被害 果樹全般に加害する 1) カキ : 2) ナシ : 3) カンキツ : 時の留意点 防除は 果樹園へ多く飛来する前の夕方に行うのが最も効果的である カメムシの種類によって薬剤の効果が異なるので注意が必要 県病害虫防除所ホームページ ( を参照 早期加害では落果する 9 月以降は加害部が凹状となり その部分の果肉はスポンジ状になる 幼果時の加害では加害部がひどく陥没し 収穫期に近い果実への加害は加害部が浅く凹む 剥皮すると加害部の皮と果肉がくっついたり アルベドの部分が褐変し その下の果肉がスポンジ状となり 腐敗し易くなる 果樹を加害するカメムシ類としてはチャバネアオカメムシ クサギカメムシ ツヤアオカメムシの3 種が多い 越冬 : 成虫で越冬 チャバネアオカメムシは常緑広葉樹林落葉下 ツヤアオカメムシは常緑広葉樹樹冠内 クサギカメムシは作業小屋や大木樹皮下である 餌植物 : 主繁殖源はヒノキとスギで 果樹園外の各種植物で増殖した成虫が逐時飛来して加害する 活動の日周性 : 夜行性で 日没後 ~1 時間が最も盛んに飛翔し 加害する 昼間は葉の陰や果実と果実の隙間などに潜んでいる 1) 発生時期や発生量の変動が大きく 発生予察に基づく防除が必要である 越冬密度 予察灯 フェロモントラップ ヒノキ球果を用いて総合的に判断する 増殖源であるヒノキ球果の結実量が極多 ~ 多の年には被害は少なく 少ない年に被害が多発する傾向である チャバネアオカメムシ ヒノキ球果 1 果当たりの口針鞘数の平均が25 本を超えるとヒノキを離脱して果樹園へ飛来する 幼虫の増殖期である7 月 ~8 月の降雨日数が少ない年には被害が多発する傾向がある 以上のことから 薬剤防除は 7 月までは予察灯及フェロモントラップツヤアオカメムシ誘殺数が急増した時期 8 月以降は加えてヒノキ球果の口針鞘数が25 本を超えた時期に実施する 2) 物理的防除として忌避灯 ( 黄色蛍光灯 ナトリウム灯 ) を用いる方法がある チャバネアオカメムシには忌避作用を示すが クサギカメムシ ツヤアオカメムシには効果がない クサギカメムシ

10 新芽に群がる成虫 本県では平成 21 年 7 月に八女市星野村で発生が確認された新害虫である 本種は侵入後爆発的に密度が増加し 生息域を急激に拡大する 平成 24 年には県内全域で発生が認められている 被害は幼虫による葉の吸汁加害 分泌物によるすす病の発生である 主に老齢幼虫で越冬し 成虫の年間発生回数は 3~4 回で 産卵は葉裏に行い 幼虫は 1 齢から 4 齢 ( 蛹 ) まで移動せず その後羽化する 体長は 4 齢幼虫で 0.8~1.2mm 成虫は体長 0.9~1.3mm である 図 1 チャトゲコナジラミの発生消長 原因 原因 1) 生息拡大は 飛翔 ( 範囲は隣接ほ場程度 ) と人為的分散による 2) 未発生地への分散 車や機械による分散 苗による分散 ( ツバキやサザンカ ヒサカキ シキミ等にも寄生 ) 1) 耕種的防除 主にすそや茶株内の古葉の裏に生息するので中切りや深刈り すそ刈りで除去し 寄生葉は土とよく混和するなどの処分を行う 2) 薬剤による防除 防除適期は成虫の発生が終息した頃 ( 図 1) 散布前にすそ刈りし薬液がかかりやすくして防除する 5~10 月の高度精製マシン油乳剤も効果が高い 3) 土着天敵を利用した防除 シルベストリコバチが有力な土着天敵であることが判明したため 表 1を参考に本天敵に影響が小さい薬剤を利用する 天敵シルベストリコバチ 表 1 シルベストリコバチ温存型防除体系 ( 山間煎茶園 ) 月 旬 茶芽状態 散布薬剤名 3 中 一茶発芽前 1)2) マシン油乳剤 4 上中 一茶萌芽期 バリアード顆粒水和剤 スターマイトフロアブル 5 中下 一茶摘採後 アプロードエースフロアブル 5 下インダーフロアブル二茶萌芽期 6 上カスケード乳剤 7 上 二番茶摘採後 せん枝 ( 浅刈り ) 7 下 三茶伸育初期 コルト顆粒水和剤 コサイド3000 水和剤 8 上 三茶伸育期 マシン油乳剤 8 中下 秋芽伸育初期 オンリーワンフロアブルマッチ乳剤ミルベノック乳剤 9 上 秋芽伸育期 コルト顆粒水和剤ファルコンフロアブルインダーフロアブル 10 中下 秋芽停止期 マシン油乳剤 注 )1. 網掛けは非化学合成農薬 ゴシック表示はチャトゲコナ ジラミに登録のある薬剤 2. マシン油乳剤はチャトゲコナジラミに対して登録のある薬 剤を使用する 時の留意点 マシン油乳剤は冬期に使用すると赤焼病の発生を助長するので 山間では10 月中旬 平坦では10 月下旬までに散布する 県病害虫 雑草防除の手引き ( 福岡県ホームページ ) を参照し 農薬使用にあたっては 最新の登録情報を確認する

11 1) 穂が白化し肥大せず 不稔となる 2) 出穂期までは正常に生育することが多いが 出穂後 2 週間頃より不稔の発生が見られる 3) 低温による不稔 ( ちょうちん穂 ) に類似するが 低温によるものは穂の一部が不稔となるのに対し ほう素欠乏によるものは 穂全体や穂の途中から上部にかけて不稔となる 原因 原因 1) 土壌中のほう素が欠乏している 熱水可溶性ほう素濃度が 0.3ppm 以下で発生しやすい 2) phが低いため 土壌中のほう素が流亡している 3) 大豆はほう素要求量が多いため 大豆連作ほ場で発生しやすい 大麦 ( ビール麦 ) の不稔 1) 次作前に FTE 等のほう素を含む肥料を施用する (FTEの標準施用量は3~4kg/10aである ) 2) phが高い場合には アルカリ資材の施用をしない 不稔穂発生圃場におけるほう素肥料の施用効果 子実重 子実 ほう素濃度 わら ほう素吸収量 土壌中熱水可溶性ほう素 g/pot ppm ppm μg/pot ppm 無処理 ホウ砂 FTE ほう素肥料施用の有無と二条大麦の不稔穂発生割合 図 表とも ほう素 B2O3 として基肥施用時に 0.36kg/10a 施用出典 ) 福岡県麦栽培技術指針 時の留意点 ほう素は過剰害が発生しやすいため 施用量を厳守する

12 1) 播種後出芽はするが 根の生育が阻害され 葉が黄化 分げつが抑制 生育が不良となる 2) アントシアンの発生により 株が紫色となることもある 3) 大麦は 麦類の中でも特に酸性に弱く 土壌 phが5.5 以下になると生育不良となり 5.0 以下で発根が抑制 下葉が枯死 上位葉が黄化 短茎で茎数不足となる 酸性による生育不良株健全株酸性障害発生の様子 (ph 3.9) 原因 原因 1) 石灰等のアルカリ資材を施用していないため phが低い 2) 小麦と大麦で土壌酸性に対する反応が異なるため 小麦から大麦に転換したほ場で発生することがある ph 麦種 土壌の ph と麦類の収量指数 小麦 大麦 ) 石灰質肥料 ( 炭カル 消石灰等 ) を施用し 土壌のpHを上げる 2) 家畜ふん堆肥もpHを高める効果があるため 併用する 出典 : 農業技術体系 時の留意点 phを高めるものは 石灰 苦土 カリである 土壌診断結果より不足している養分を明らかにし 施用する資材を決定する 特に 土壌中の苦土が欠乏していることが多いので この場合は苦土を含む資材を施用する

13 1) 葉の縁から褐変し 枯死する 2) 土壌中のナトリウムが根から過剰に吸収された場合には 症状は古い葉から発生し次第に新葉に進展する 葉縁が褐変 枯死 原因 原因 1) かんがい水にナトリウムが多く含まれていた 2) 下層土または地下水がナトリウムを多く含み 水の地表への移動に伴い作土にナトリウムが集積した 1) かんがい水が原因である場合は 取水源を替える 雨水等をため希釈して使用するのも有効である 2) 栽培終了後は被覆資材を除去し 雨に打たせる 時の留意点 かんがい水 土壌 作物体の分析により 過剰の原因を明らかにしをたてる ほう素の過剰症に類似するが ナトリウム過剰症の葉縁の褐変は焼けたような症状を呈し ほう素過剰症ほどの葉脈間の褐変は見られない

14 1) 葉縁から褐変または黄変し枯死する品目 ( イチゴ ホウレンソウ アブラナ科等 ) と 葉脈間に茶褐色の斑点が発生し枯死する品目 ( ナス等 ) がある 2) 古い葉から発生し しだいに新葉に被害が及ぶ 3) ほう素は適量幅が極めて狭く 過剰障害が発生しやすい イチゴ : 葉縁から褐変し 次第に葉脈間に及び枯死 葉菜類 ( チンゲンサイ ): 葉縁から黄変 ナス : 葉脈間が褐変 原因 原因 1) ほう素が過剰に含まれるかんがい水を用いた 2) ほう砂等のほう素肥料を過剰に施用した ( 基肥として土壌に施用 葉面散布による施用 ) 適正な土壌中の熱水可溶性ほう素含量は0.8~2.0ppmである ( 出典 : 原色作物の要素欠乏 過剰症 / 農文協 ) 1) 過剰害であるため 発生後のは困難である 2) かんがい水のほう素含量や施肥実績を把握し 当面のほう素投入を行わない 時の留意点 葉縁が黄変するものはカリ欠乏と症状が類似するので 土壌診断結果および施肥実績により 原因を判断する

15 1) 古い葉から発生する ( カリは植物体内を移動しやすいため ) 2) 果菜類では 果実の肥大に伴い肥大中の果実付近の葉から発生することもある ( 古い葉から果実への供給が追いつかないため ) 3) トマトでは 日照不足が重なるとすじ腐れ果が発生することがある 4) 生育初期は正常であるが 生育後期や果実肥大期に発生が見られることが多い イチゴ : 葉脈に沿って赤化ナス : 葉脈間が退色トマト : 葉脈間が黄化 原因 原因 1) カリ成分の少ない肥料の連用 堆肥の未施用により 土壌中のカリが漸減し 不足した 2) 土壌中の苦土や石灰の過剰による拮抗作用により カリが吸収できなかった 3) 土壌の過湿により根が傷み カリが吸収できなかった 1) 作付中のとして カリを追肥 または葉面散布を行う 次作は カリを増肥する 2) 土壌の苦土または石灰が過剰な場合は 施用を中止する 3) 排水性の改善を図る 葉菜類 ( コマツナ ): 葉縁から黄化 時の留意点 葉脈間が黄変するものは苦土欠乏 ( ナス科 ウリ科 ) 葉縁が黄変するものはほう素過剰 ( アブラナ科 アカザ科 ) に症状が類似するので 土壌診断と施肥実績によりカリ欠乏症かどうかを判断する 特に トマト キュウリでは 苦土欠乏と症状が類似するため 判断を誤ると拮抗作用により症状が悪化する 軟弱野菜 ( コマツナ ミズナ等 ) では 急激な温度や湿度の変化でも類似の症状が発生する 湿害がカリ欠乏を引き起こしていることもあるため 圃場をよく観察 直接的な原因を明らかにし をたてる

16 1) 葉が下に垂れる 葉の黄化 アントシアンの発生により葉が紫色になる 葉や果実が焼けたようになる等の症状が発生する 果実は 特に幼果での発生が著しい 2) 果菜類など生育適温が高い品目で発生が見られる ナス : 葉の下垂 葉焼け アントシアンの発生 トマト : 葉の下垂 退色 原因 原因 1) 加温温度が低い 養液栽培や隔離床栽培等における根域の温度が低い 保温が十分でない等の理由により根の活性が低下し 養分の吸収が十分できなかった 1) 最低温度を計測し 加温が十分でない場合には設定温度を上げる 2) 加温機が正常に動作しているかを確認する 3) 二重被覆 戸の隙間からの冷気の侵入を防ぐ等 保温をたてる 時の留意点 養分欠乏の症状を呈するため 圃場の観察 聞き取り等を実施し 根域の養分が不足しているのか温度が不足しているのかを判断する ハウス内の温度は 地表からの高さによって異なることがある 地表付近の温度を保つことができているか確認する

17 1) 古い葉から黄化 葉にアントシアンが発生し紫色になることもある 2) 症状が甚だしい場合には 生育が停止する 原因 トマト : 葉の黄化 アントシアンの発生 窒素欠乏株 コマツナ : 生育不良 葉の黄化 時の留意点 窒素の過剰施用は 生育が不良となる 着果しない 病気にかかり易い等の原因となるため 適正量を施用する 健全株 原因窒素は肥料の三大要素のひとつであり 生育に最も影響を及ぼす 通常施肥していれば不足することは稀であるが 下記の理由により欠乏症が発生することがある 1) 土壌中に作物が吸収できる形態の窒素が不足 その理由は次の通りである 有機態の窒素を施用したが 地温が低く作物が吸収できる無機態窒素にならなかった 多雨 多かん水により 施用された窒素が流亡した ( 特に砂質土壌では 窒素が流亡しやすい ) 生の米ぬか等の分解がすすんでいない有機物を過剰に施用したため 有機物分解時に土壌中の窒素が消費され 不足した 2) 土壌の過湿による根傷みや低温により 窒素が吸収できなかった 1) 土壌中に作物が吸収できる形態の窒素が不足している場合 土壌に窒素肥料を施用する 速効性が期待できるのは 尿素 硫安 硝安等である 厳寒期の露地栽培では硝安の効果が高い または 窒素を多く含む葉面散布剤を施用する 砂質土壌では窒素が流亡しやすいため 追肥をこまめに分けて施用する 未分解有機物の過剰施用をしない 2) 過湿 低温の場合 排水性向上 保温により 根の活性を向上させる

18 1) 生育が不良となるとともに 養分の不足に伴う葉の退色が見られる 2) 土壌の酸性に伴い 養分欠乏症を呈することがある ブロッコリー : 葉全体の黄化 (ph 4.8) ミズナ : 葉縁からの黄化 (ph 4.5) 原因 原因 1) 石灰等のアルカリ資材を施用していない 2) 生理的酸性肥料 ( 硫安 塩安 硫酸カリ 塩化カリ等 ) を施設圃場で連用 副成分の硫酸や塩酸が残存したため 土壌のpHが低下した 1) まず土壌のpHを計測し 酸性害かどうかを判断する 2) phが低い場合は下記のを講じる 苦土石灰 ようりん等のpHを上げる資材を施用する 施設栽培では 生理的酸性肥料を用いない 梅雨時期に被覆資材を除去し降雨に打たせる 湛水除塩する等して硫酸や塩酸を除去する 土壌のpHと土壌養分の溶解性 ( よくわかる土と肥料のハンドブック / 農文協 ;Truog,1949 原図 ) 時の留意点 phを高めるものは 石灰 苦土 カリである 土壌診断結果より不足している養分を明らかにし 施用する資材を決定する 特に 土壌中の苦土が欠乏していることが多いので この場合は苦土を含む資材を施用する

19 1) 黄斑症 葉の外縁部から中央に向かって葉脈間の一部が淡色化し 症状が進むと白または薄い茶褐色に変色する 主に下位葉から発生する 葉脈間の一部が外縁から淡色化 葉断面の様子葉緑体の欠損が見られる 2) 斑点症 葉脈間に淡緑小斑点を生じる 発生初期には葉を光に透かして小斑点が分かる程度であるが 症状が進むと葉表面からでも小斑点が認められる 消灯後に発生する 下位葉や中位葉に発生するが 上位葉に発生する場合もある 原因 葉脈間に発生した淡緑小斑点 原因 1) 厳密には明らかになっていないが 日射量や施肥量が過剰な場合に発生が助長される傾向がある 2) 発生には品種間差がある 1) 定植前に土壌診断を実施し 残存窒素を考慮して施肥量を決定する 過剰な施肥をしない 2) ハウスの側面にシルバーフィルムを展張し 葉に当たる強光を遮ることで発生が軽減された事例がある 時の留意点 症状が褐斑病に類似することもある 検鏡等で病気かどうか判断し をたてる

20 1) 新葉から発生する 葉脈を残して徐々に白化し 症状が甚だしくなると葉身が全体的に白化 生育が停滞する ( 鉄は体内での移動が遅く古葉からの供給が間に合わないため 新葉に症状が発生する ) アジサイ : 育苗中に展開した葉の白化 原因 原因 1) 花色が赤 ピンク系の品種では 花の発色のため土壌 phを7 前後に調整する 根が弱い品種や根傷みなどの生育不良等により発生しやすい 1) 基肥や置肥として 鉄の他微量要素を含む肥料を用いる 2) 作付中に発生の徴候がある場合には キレート鉄のかん注や葉面散布を行う 時の留意点 葉の白化が著しいと生育が停滞するため 新葉が淡色化する等発生の徴候がある場合には 早めにを講ずる

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Ⅲ-3-(1)施設花き Ⅲ-3 花き (1) 施設花き 1 基本的な考え方花き類は 本県の農業生産に占める割合は3% と低いが 結婚式や葬儀などの業務用 生け花教室などの稽古用 贈答用 家庭用等幅広い需要がある 一方 花き生産の担い手が減少し高齢化が進展するとともに 切花を主体とした輸入花きが増加傾向にある そこで 花き生産を行うに当たり コスト低下と品質向上に取り組み 良品質な花き類を安定的に消費地に供給することで 生産安定を図る必要がある

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<4D F736F F D EED8E F590AB95618A5182C682BB82CC91CE8DF482C982C282A282C42E646F63> 種子伝染性病害とその対策について 葉根菜研究部病害研究室白川隆 野菜などに発生する病害が種子伝染する場合 汚染種子はこれまでは発生が無かった地域に新たな病害の発生をもたらす また 従来から発生していた病害であってもレースなどの新たな病原性分化型が種子を介して侵入し 作付けされていた抵抗性品種が罹病化することも考えられる 一方 近年 国際的な種子流通量が増加しており 国内生産向けの野菜種子の多くが海外で生産されて輸入されている

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(Taro-0390\203T\203C\203l\203\212\203A.jtd)

(Taro-0390\203T\203C\203l\203\212\203A.jtd) サネリ Senecio hybridus(willd.)regel キク科 1 経営的特徴と導入方法サネリは 冬から春にかけての代表的な鉢花として親しまれている 従来サネリは 小中輪で単調な色彩のものが多く 面白味に欠けていたが 近年 大輪の色彩豊かな品種が市場に出回るようになり 人気が高まってきた 表 1 10a 当たり旬別所要労働時間 ( 単位 : 時間 ) 月 1 月 2 月 3 月 4 月

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