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1 関西病虫研報 (53):13-19(011) 原著論文 Ann. Rept. Kansai Pl. Prot. (53): (011) 13 野菜類灰色かび病に対する各種殺菌剤の特性評価 * 鈴木啓史 黒田克利 湊裕史 Hirofumi Suzuki, Katsutoshi Kuroda and Yushi Minato*: Efficacy of fungicides in controlling Botrytis cinerea. Summary We evaluated the curative and preventive effects of 15 fungicides on gray mold disease, Botrytis cinerea, by means of the spore inoculation method with cucumber cotyledons as test material and paper discs for inoculation. Treatment with iprodione, fludioxonil, azoxystrobin, and polyoxin provided a strong curative effect at 4 h after spore inoculation, but no fungicide was effective at 48 h after spore inoculation. Iprodione, fludioxonil, mepanipyrim, fenhexamid, boscalid, penthiopyrad, and azoxystrobin produced a strong preventative effect in a spore inoculation experiment at 1 d after fungicide application. We also performed a greenhouse experiment and confirmed that fludioxonil, boscalid, and a mixture of iminoctadine albesilate and fenhexamid were effective against gray mold disease on tomato plants for 1 d. The efficacy of these fungicides in controlling gray mold disease on strawberry plants was then confirmed in a farmer s greenhouse. Our study demonstrates that gray mold disease must be controlled by preventive spraying with fungicides that have a long residual control effect, treatment with fungicide after infection has already occurred is unlikely to be successful. 緒言灰色かび病の予防対策において, 発病に適した環境条件を整えないように, 高い湿度を継続させない管理が求められる しかし, 環境要因の制御は気象状況に影響されるため, 必ずしもねらい通りに行うことができない 現状は, 灰色かび病が発病する前に, 殺菌剤を散布することで予防している また, やむなく発病した場合には, 発病部位を全て取り除き伝染源を無くしたうえで, 未感染部位を対象に殺菌剤を散布し, 更なる発病を防いでいる このように殺菌剤は防除対策の要として活用されている その重要性を表すように, 灰色かび病を対象に登録された殺菌剤は30 剤以上と多い 殺菌剤の選択肢が多くあることは, 農家にとって有益なことである 入江ら ) はトマトの葉を使用した殺菌剤の残効性試験と圃場試験の結果から, ジエトフェンカルブ チオファネートメチル水和剤の効率的な散布間隔として4 週間を提案している しかしながら, このような, 多くの殺菌剤の中から状況に応じた適切な殺菌剤を選択するための情報は十分でない また, 殺菌剤を予防散布 する場合, その効果を維持するために次の散布のタイミングを図る必要がある それには, 気象状況や作物の樹勢等から判断することも重要であるが, 予防散布した殺菌剤の残効期間も重要な判断材料となる そこで, 灰色かび病に登録のある各種殺菌剤の特性を明らかにすることを目的として, 農家による使用が多い15 種の殺菌剤の治療効果及び予防効果を検討した なお, 本稿では病原菌の接種を基点に, それ以前の殺菌剤散布の防除効果を予防効果とし, それ以降を治療効果として評価した 材料および方法 1. 供試殺菌剤本研究には, 国内で市販されている15 種の灰色かび病登録農薬を供試した ( 第 1 表 ). 供試菌株三重県木曽岬町のトマト農家のビニルハウスにて, 005 年 4 月に採取した灰色かび病菌株を用いた 予め灰色かび病菌株を PDA 平板培地上で 5 C 3 日間培養し, さらに BL-B 照射下で4 日間培養して胞子を形成させ 三重県農業研究所 * 津農林水産商工環境事務所 Mie Prefecture Agricultural Research Institute, *Tsu Agriculture, Forestry, Fisheries, Commerce, Industry and Environment Office 011 年 月 14 日受理

2 14 関西病虫研報 (53)011 第 1 表本試験に用いた殺菌剤 薬剤名 供試した有効成分濃度 1 作物別登録の有無と濃度 トマト ミニトマト イチゴ グループ名 FRAC コードと 作用点作用機構 ペンチオピラド水和剤 100 ppm SDHI(Succinate dehydrogenase inhibitors) ボスカリド水和剤 500 ppm アゾキシストロビン水和剤 100 ppm 100 ppm 133 ppm QoI- 殺菌剤 C: complex II: コハク酸脱水素酵素 C3: complex III: ユビキノールオキシターゼ,Qo サイト 呼吸 メパニピリム水和剤 00 ppm AP- 殺菌剤 (Anilino-Pyrimidines) D1: メチオニン生合成 アミノ酸およびタンパク質合成 フルジオキソニル水和剤 00 ppm PP-P 殺菌剤 (PhenylPyrroles) イプロジオン水和剤 500 ppm 500 ppm 500 ppm 333 ppm ジカルボキシイミド系 E: 浸透圧シグナル伝達系の MAP キナーゼ (os-, HOG1) E3: 浸透圧シグナル伝達系の MAP キナーゼ (os-1, Daf1) シグナル伝達 Bacillus subtilis 水和剤 (IK-1080) Bacillus subtilis 水和剤 (QST 713) cfu/ g cfu/ g 微生物 殺菌剤 F6: 微生物による病原体細胞膜の混乱 脂質および細胞膜合成 フェンヘキサミド水和剤 00 ppm 3 00 ppm ppm 3 ヒドロキシアニリン (SBI: クラス III) G3: ステロール生合成系の C4 位脱メチル化における 3- ケト還元酵素 細胞膜のステロール生合成 ポリオキシン水溶剤 00 ppm 00 ppm 100 ppm ポリオキシン H4: キチンシンターゼ グルカン合成 炭酸水素カリウム水溶剤 炭酸水素ナトリウム水溶剤 1,000 ppm 1,000 ppm 未分類未分類 DBEDC 乳剤 400 ppm 無機化合物 TPN 水和剤 400 ppm クロロニトリル イミノクタジンアルベシル酸塩水和剤 (F) 150 ppm グアニジン M: 多作用点接触活性 多作用点接触活性 1 記載作物間で登録濃度が同じ場合は を, 登録濃度が異なる場合はその濃度を, 登録がない場合は として記載 FRAC CODE LIST 1) を参考に作成 3 イミノクタジンアルベシル酸 フェンヘキサミド水和剤の登録濃度で使用する際のフェンヘキサミドの有効成分濃度 た そこに,1/PDB(Difco TM Potato Dextrose Broth 1 g/l, Tween %) を加え, 約 10 5 個 /ml に調整した胞子懸濁液を以下の試験に用いた 3. キュウリ子葉を用いた殺菌剤の治療効果検定田中ら 7) によって報告されているキュウリ子葉に対しペーパーディスクを用いた胞子接種を行う薬効検定法を用いて行った すなわち, 播種 1 週間後のキュウリ ( 品種 : シャープ1) 子葉表面にペーパーディスク ( 東洋濾紙抗生物質検定用 φ6 mm) を置き, その上に胞子懸濁 液を 50 μl 滴下した 胞子接種後, 高湿度条件にするためキュウリ全体をビニル袋で覆い, 人工気象室 (0, 1 時間照明 ) に静置した その間,6,4,48 時間後に供試有効成分濃度 ( 第 1 表 ) に調製した各殺菌剤を子葉表面のペーパーディスクに 50 μl 滴下し, 再びビニル袋で覆い人工気象室に静置した 胞子接種から3 日後, 形成された病斑の直径を計測した 4. キュウリ子葉を用いた殺菌剤の予防効果検定前述のキュウリ子葉法の胞子懸濁液接種と殺菌剤散布

3 鈴木啓史 黒田克利 湊裕史 : 灰色かび色に対する各種殺菌剤の薬効評価 15 第 表殺菌剤の残効期間を考慮したイチゴ灰色かび病に対する防除体系 散布予定日散布予定の殺菌剤散布日実際に使用した殺菌剤 10/6 ポリオキシン 10/5 ポリオキシン 11/ 9 メパニピリム 11/ 6 メパニピリム 11/30 ボスカリド 11/8 ボスカリド 1/1 イプロジオン 1/ イプロジオン 1/11 イミノクタジンアルベシル酸フェンヘキサミド 1/ 9 イミノクタジンアルベシル酸フェンヘキサミド / 1 フルジオキソニル 1/31 フルジオキソニル /15 ボスカリド /16 ボスカリド 3/ 1 イプロジオン 3/ 8 イプロジオン 1 3/15 イミノクタジンアルベシル酸フェンヘキサミド 3/9 フルジオキソニル 3/31 イミノクタジンアルベシル酸フェンヘキサミド 1 くん煙剤 の順序を逆にして試験を行った すなわち, 播種 1 週間後のキュウリに, 供試有効成分濃度となるよう調製した各殺菌剤を, また, 無処理区として水道水をそれぞれ噴霧後, 温室で底面給水にて管理した 散布 3,7,14, 1 日後のキュウリ子葉表面にペーパーディスクを置き, その上に胞子懸濁液を 50 μl 滴下した 接種後は高湿度条件にするためキュウリ全体をビニル袋で覆い, 人工気象室 (0 C,1 時間照明 ) に静置した 胞子接種から3 日後, 形成した病斑の直径を計測した 5. 残効期間の長い剤による防除効果 ( 圃場試験 ) キュウリ子葉法で残効期間が長いと判断された殺菌剤の圃場における予防効果を評価するため, トマト灰色かび病に対する試験を行った 試験は,009 年 1 月 19 日と, 010 年 1 月 6 日に温室内ベッドにトマト ( 品種 : ハウス桃太郎 ) を10 株 / 区となるよう定植し,009 年はフルジオキソニル 00 ppm 1 回散布区, ボスカリド 500 ppm 1 回散布区, 対照区 ( フルジオキソニル 00 ppm 4 回散布 ), 無処理区の4 区を,010 年はイミノクタジンアルベシル酸塩 133 ppm フェンヘキサミド 00 ppm 1 回散布区, 対照区 ( イミノクタジンアルベシル酸塩 133 ppm フェンヘキサミド 00 ppm 3 回散布 ), 無処理区の3 区を,3 連で設置した 暖房機の温度設定は 1 C とした 殺菌剤の散布は,009 年は3 月 16 日,010 年は 4 月 7 日の第 4 果房開花期に開始した 処理区は, 散布開始時の1 回のみの散布とし, 対照区は散布開始時から 1 週間毎に009 年は4 回,010 年は3 回散布した 接種源は, 予め灰色かび病菌株を PDA 平板培地上で 5 C 3 日間培養し生育した菌叢を, ナス果実側面の薄く切り取った部位に接種してビニル袋で覆い,BL-B 照射下で 4 日間培養して胞子形成させたものを用いた この接種源を, 散布直後から各区にそれぞれ1 果ずつ吊り下げた 調査は, 各区 10 株について全着生果の発病を1 週間毎に調査し, 累計により009 年は灰色かび病菌接種 4 週後, 010 年は3 週後までの発病果率を算出した 防除価は最終調査での発病果率を用いて次式により算出した 防除価 = 100-( 処理区の平均発病果率 / 無処理区の平均発病果率 ) 残効期間を考慮した防除体系によるイチゴ灰色かび病防除 ( 現地実証試験 ) キュウリ子葉法の結果から残効期間が長いと判断された殺菌剤を3 週間毎に散布する防除体系を作成した ( 第 表 ) 感染好適条件が継続する 月と3 月は 週間毎の散布計画とした この防除体系に基づき, イチゴ灰色かび病に対する防除試験を行った 試験は,009 年 9 月 19 日に, 三重県津市のビニルハウス.5 a の高設ベッドに定植されたイチゴ ( 品種 : かおり野 ) で行った 暖房機の温度設定は 5 C とした 殺菌剤の散布は農家が行い, 害虫の発生状況に応じて殺虫剤を混用した 調査は, 南東区と北西区とした 区の50 株ずつについて 週間間隔で行い, 調査時の着果数と発病果実数を調査し, 発病果率を算出した 結果 1. キュウリ子葉を用いた殺菌剤の治療効果検定灰色かび病菌接種 6 時間後に殺菌剤を滴下した処理では, イプロジオン, フルジオキソニル, アゾキシストロビン, ポリオキシン, ボスカリド, ペンチオピラド, フェンヘキサミド, イミノクタジンアルベシル酸塩, メパニ

4 16 関西病虫研報 (53)011 第 1 図 灰色かび病菌接種後に殺菌剤を処理したキュウリ子葉の病斑直径病斑直径の値は灰色かび病菌接種 3 日後における各処理 1 子葉の平均値誤差線は標準誤差 第 図 殺菌剤散布後に灰色かび病菌を接種したキュウリ子葉の病斑直径病斑直径の値は灰色かび病菌接種 3 日後における各処理 1 子葉の平均値誤差線は標準誤差 ピリム,TPN の化学合成殺菌剤 10 剤で完全な病斑形成抑制が認められ, 接種 4 時間後に殺菌剤を滴下した処理では, イプロジオン, フルジオキソニル, アゾキシストロビン, ポリオキシンの4 剤で完全な病斑形成抑制が認められた ( 第 1 図 ) しかし, 接種 48 時間後に殺菌剤を 滴下した処理では, どの剤も病斑形成を完全には抑制できなかった. キュウリ子葉を用いた殺菌剤の予防効果検定各種殺菌剤の散布 3 日後に灰色かび病菌を接種した処理で,DBEDC, 炭酸水素ナトリウム, 炭酸水素カリウ

5 鈴木啓史 黒田克利 湊裕史 : 灰色かび色に対する各種殺菌剤の薬効評価 17 第 3 表圃場試験におけるトマト灰色かび病に対する防除効果 A 009 年 供試薬剤 有効成分濃度 (ppm) 区 1 調査果数 ( 果 ) 発病果数累計 ( 果 ) 3/3 3/31 4/6 4/14 発病果率 (%) 3 防除価薬害 ( 汚れ ) フルジオキソニル 1 回散布 (3/16) ボスカリド 1 回散布 (3/16) フルジオキソニル 4 回散布 (3/16,3,31,4/6) 無処理 B 010 年 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 供試薬剤 有効成分濃度 (ppm) 区 1 調査果数 ( 果 ) 発病果数累計 ( 果 ) 4/7 4/14 4/ 4/8 発病果率 (%) 3 防除価薬害 ( 汚れ ) イミノクタジンアルベジル酸塩フェンヘキサミド 1 回散布 (4/7) イミノクタジンアルベジル酸塩フェンヘキサミド 3 回散布 (4/7,14,) 無処理 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 平均 調査果数は, 最終調査日までの累計発病果数に, 最終調査日の健全果数を加えたもの 発病果率は, 最終調査時の果数を用いて算出した 3 防除価は, 発病果率の平均値から算出した ムの無機化合物殺菌剤と,Bacillus subtilis(qst713),b. subtilis(ik-1080) の微生物殺菌剤は, 無処理区と同程度の病斑形成が認められた ( 第 図 ) TPN, イミノクタジンアルベシル酸塩, ポリオキシンは, 散布 7 日後の接種まで病斑形成の抑制が認められたが, 散布 14 日後の接種では病斑形成が認められた 一方, イプロジオン, フルジオキソニル, メパニピリム, フェンヘキサミド, ボスカリド, ペンチオピラド, アゾキシストロビンは, 散布 1 日後の接種でも病斑形成の抑制が認められた 3. 残効期間の長い剤による予防効果 ( 圃場試験 ) 009 年 1 回散布のフルジオキソニル, ボスカリドは, 殺菌剤散布後 4 週間高い予防効果を示した ( 第 3 表 ) また,010 年 1 回散布のイミノクタジンアルベシル酸塩 フェンヘキサミドは殺菌剤散布後 3 週間高い予防効果を示した 一方, フルジオキソニルおよびイミノクタジンアルベシル酸塩 フェンヘキサミドを,1 週間間隔で散布した対照区では, 灰色かび病の発病を完全に抑えた

6 18 関西病虫研報 (53)011 第 4 表農家圃場におけるイチゴ灰色かび病による発病果率と調査果実数 区 項目 調査日 11/4 11/18 1/1 1/15 1/8 1/14 1/6 /1 / 3/8 3/3 4/7 累計 南東 北西 合計 発病果率 調査果数 ,515 発病果率 調査果数 ,9 発病果率 調査果数 , ,105 1, , 残効期間を考慮した防除体系によるイチゴ灰色かび病防除 ( 現地実証 ) キュウリ子葉法の結果から残効期間が長いと判断された殺菌剤を3 週間毎に散布する防除体系に基づき, 農家ハウスにおいてイチゴ灰色かび病の防除試験を実施した しかし,3 月上中旬に予定した殺菌剤散布は実施できず, 代わりにイプロジオンくん煙剤を処理した ( 第 表 ) 5ヶ月の調査期間中 10,807 個果実を調査し, その発病果率は0.31% と極めて低かった ( 第 4 表 ) 考察灰色かび病に登録されている殺菌剤の特性を把握するため, 田中ら 7) によって報告されているキュウリ子葉とペーパーディスクを用いた胞子接種による薬効検定法を用いて殺菌剤の評価を行った 本法は, 新規殺菌剤の選抜や, 菌株の感受性程度の調査に使用されており, 圃場試験の結果と一致することが確認されている 本法により, 殺菌剤の治療効果および予防効果を評価した 治療効果について, 接種 6 時間後に殺菌剤を処理した場合, 化学合成殺菌剤における病斑形成の抑制効果は高かったが, 無機化合物殺菌剤および微生物殺菌剤における病斑形成の抑制効果は低かった このことは, 胞子飛散 6 時間後の条件では, 化学合成殺菌剤の治療効果が高く, 無機化合物殺菌剤および微生物殺菌剤は治療効果が低いことを示している 無機化合物殺菌剤および微生物殺菌剤の治療効果は低かったが, 無処理区と比べその病斑直径が小さく, 感染遅延効果があったと考えられる そのため, 感染好適条件の継続時間を換気により短期で断つことができれば, 治療効果は高まると考える また, 接種 4 時間後に殺菌剤を処理した場合, 化学合成殺菌剤の中において病斑形成の抑制効果に差が認められた さらに, 接種 48 時間後の殺菌剤処理では, どの殺菌剤も病斑形成の抑制効果は低く, 治療効果は低いと考えられた この低い治療効果の原因として, 既に病斑がペー パーディスクより拡大しており,50 μl の滴下では病斑の周縁部まで殺菌剤の効果が及んでいないことが考えられた 本実験系では, 浸透移行が無く治療効果が低かったのか, あるいは浸透移行はあったが殺菌剤の力不足で治療効果が低かったのか判断できない 各殺菌剤の浸透移行についてはさらに検討を要するが, 少なくとも接種 4 時間後の治療効果に差が認められたことから, 灰色かび病の感染好適条件継続後の殺菌剤散布には, イプロジオン, フルジオキソニル, アゾキシストロビン, ポリオキシンがある程度は有効である 予防効果について, 殺菌剤散布 7 日後までに灰色かび病菌を接種した場合, 化学合成殺菌剤における病斑形成の抑制効果は高かったが, 無機化合物殺菌剤および微生物殺菌剤における病斑形成の抑制効果は低かった また, 殺菌剤散布 14 日後に接種した場合, 化学合成殺菌剤の中で抑制効果の差が認められた さらに, 散布 1 日後に接種した場合でも, 抑制効果を示す殺菌剤が認められた このことは, 散布 1 日後に灰色かび病菌の胞子が飛散着床し, 感染好適条件が整っていても病斑形成を抑制できることを示唆する よって,1 日間隔でこれら残効期間の長い剤をローテーション散布することで灰色かび病の予防が可能であると考えた 殺菌剤散布後に出芽した部位や開花部位, 葉や茎などの肥大部位等は, 植物が殺菌剤散布後も生長を続けるため, 殺菌剤が付着していない これらの部位に灰色かび病菌の胞子が付着した場合, 病斑形成の抑制効果は期待できないと考える しかし, 圃場において殺菌剤が付着した面積と新たに生長した面積の比率は, 付着した面積のほうが大きく, 多少の浸透移行性も期待できることから, 残効期間の長い剤が, 病斑形成確率を下げ予防効果が高いことに変わりないと考える 残効期間が長いと判断された殺菌剤の予防効果を確認するため, 温室においてトマト灰色かび病に対する防除試験を行った フルジオキソニル, ボスカリド, イミノクタジンアルベシル酸塩 フェンヘキサミドは, 散布 1

7 鈴木啓史 黒田克利 湊裕史 : 灰色かび色に対する各種殺菌剤の薬効評価 19 日後も高い防除価を示したことから, これらの予防効果の有効性が確認された 今回, 有効性が確認された殺菌剤では耐性菌の発生が報告されている イプロジオン 6), アゾキシストロビン 3), メパニピリム 5) に対して灰色かび病菌で, ボスカリド 4) に対してはキュウリ褐斑病菌で, 耐性菌が存在することが知られている 耐性化リスクの高い灰色かび病菌に対する殺菌剤散布では, 作用点 ( 第 1 表 ) の異なる殺菌剤のローテーション散布が重要である 残効期間が長いと判断される殺菌剤を農家に紹介した際, その効果の高い剤の連用による耐性菌の発生が懸念される そこで, 作用点の異なる殺菌剤のローテーション散布を体系として紹介することを考え, 農家のイチゴハウスにおいてこの防除体系の実証を行った その結果, 灰色かび病による発病果率は極めて低かったことから, トマトより果実の生育が早いイチゴにおいても, 予防効果が期待された 一方で, 本圃に使用する殺菌剤散布回数が10 回に及ぶ本防除体系は, 減農薬に取り組む農家にとっては受け入れにくいものと考える 本防除体系は, 灰色かび病の初発を遅らせることで, その後の多発を防ぐことを考えている そのため, ビニル被覆直後から継続的に殺菌剤散布を続けているが, 防除の開始時期, 防除間隔については, 検討の余地がある 耕種的防除が十分行える施設であれば, 月以降の感染好適条件が整う時期に絞って本防除体系を実施することも考えられる また, 今回の実証試験において,3 月に予定した殺菌剤の散布が実施できなかったのは, 気温の上昇に伴いイチゴの成熟が早まり収穫量が増え, 収穫選果作業の増大により防除時間を確保できなかったことによる 3 月以降にイチゴ灰色かび病が多発する要因に, 感染好適条件が継続することに加え, こうしたイチゴの収穫選果作業時間の増大による防除不実施も要因として考えられた 今後, 殺菌剤散布に作業時間の短いくん煙剤処理や, ダクト散布の活用に加え, 殺菌剤を使用しない除湿による感染好適条件の遮断等による灰色かび病防除の技術確立が求められている 摘要 Botrytis cinerea による灰色かび病を対象に, キュウリ子葉とペーパーディスクを用いた胞子接種法によって, 15 殺菌剤の治療効果および予防効果を評価した イプロジオン, フルジオキソニル, アゾキシストロビンおよびポリオキシン処理は, 胞子接種 4 時間後で強い治療効果を示した しかし, 胞子接種 48 時間後に有効な殺菌剤はなかった イプロジオン, フルジオキソニル, メパニピリム, フェンヘキサミド, ボスカリド, ペンチオピラドおよびアゾキシストロビンは, 殺菌剤散布 1 日後の胞子接種で, 強い予防効果を示した さらに, 圃場試験を行ない, フルジオキソニル, ボスカリド, およびイミノクタジンアルベシル酸 フェンヘキサミド混合剤が,1 日間トマト灰色かび病に予防効果があることを確認した また, 農家圃場においても, これら残効性の長い殺菌剤のイチゴ灰色かび病に対する予防効果が確認された 灰色かび病対策は, 感染後に殺菌剤を散布しても治療効果が期待できないことから, 残効期間の長い殺菌剤の予防散布によって防除すべきである 引用文献 1) FRAC CODE LIST 1: Fungicides sorted by FRAC CODE, ) 入江和己 岡田清嗣 増田吉彦 佐古勇 (1994) 近畿中国地域 地域重要新技術 成果報告 ) 間佐古将則 米田義弘 島津康 石井英夫 (005) 日植病報 71:49.( 講要 ) 4) 宮本拓也 石井英夫 瀬古隆司 冨田恭範 小堀智史 小河原孝司 (008) 日植病報 74:37-38.( 講要 ) 5) 鈴木啓史 黒田克利 尾崎剛一 高垣真喜一 (007) 日植病報 73:66.( 講要 ) 6) 竹内妙子 長井雄治 (1981) 日植病報 47:87.( 講要 ) 7) 田中薫 木曽晧 荒木隆男 (1987) 日植病報 53: ( 講要 )

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