関西大学人間活動理論研究センター Technical Reports No.7 2 キャリア教育の効果と意義に関する研究 - 中学校における効果測定の試み - 関西大学人間活動理論研究センター 川﨑 友嗣 Center for Human Activity Theory, Kansai Univer

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1 Technical Reports No.7 2 川﨑 友嗣 Center for Human Activity Theory, Kansai University Tomotsugu Kawasaki 2004 年から本格的に導入されたキャリア教育は 小中高等学校において 系統的 継続的な取り組みを目指して展開されつつあるが 今日では その教育的効果をどのように測定するかが大きな課題となっている 本研究では 職業観 勤労観をはぐくむ学習プログラムの枠組み に用いられている 4 領域 8 能力 に準拠した中学生向けの 生きる力 尺度を試作し 3つの中学校で職場体験学習の事前 事後に効果測定を行った 分析の結果 この尺度は一定の信頼性を示したが さらに改訂が必要であることが示唆された また 人間関係形成能力 を中心に職場体験学習の効果が認められたが 効果に関連する要因や効果の持続性についての検討が今後の課題である キーワード : キャリア教育 効果測定 生きる力 尺度 4 領域 8 能力 職場体験 学習 1 今日 キャリア という言葉が多用されているが 文部科学行政関連の文書に キャリア教育 という用語が初めて登場したのは 1999 年 12 月に出された中央教育審議会答申 初等中等教育と高等教育との接続の改善について であった 答申は 学校と社会および学校間の円滑な接続を図るために キャリア教育を小学校段階から発達段階に応じて実施する必要があると提言しているが キャリア教育については 望ましい職業観 勤労観及び職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに, 自己の個性を理解し, 主体的に進路を選択する能力 態度を育てる教育 ( 中央教育審議会, 1999) と説明し キャリア教育の目的は 主体的に進路を選択する能力 態度の育成にあることを示している その後 中学校における職場体験学習の進展はみられたものの キャリア教育という用語が使われることもなく 学校現場において特に変化はみられなかったが 2004 年 6 月に文部科学省から キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書 43

2 川﨑友嗣 が出され 小中高等学校におけるキャリア教育の推進が始まった この報告書が出された2004 年を キャリア教育元年 と呼ぶこともある 報告書では キャリアを 個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積 個人が職業生活 家庭生活 市民生活等の全生活の中で経験する様々な立場や役割を遂行する活動 ( 文部科学省, 2004) と定義し ワークキャリアを含む広範なライフキャリアの視点に立ち また生涯にわたるキャリア発達という発達的観点を有する広範なキャリアの概念を採用している そして キャリア教育を キャリア概念に基づいて 児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲 態度や能力を育てる教育 とらえ 端的に言えば 児童生徒一人一人の勤労観 職業観を育てる教育 ( 文部科学省, 2004) と位置づけている キャリア教育は単に進路先を決定するためのものではなく 一人一人の 働き方 生き方 に関わる教育的活動であり 児童 生徒が社会で生きていく力を身につけるための 生き方 教育ともいえるものである 今日では このようなキャリアの概念やキャリア教育の基本的な考え方が徐々に浸透しつつあり 子どもたちが 生きる力 を身につけ 社会人 職業人として自立していくことができるようにする教育の推進 ( 文部科学省, 2006) が必要であるとの認識も深まっている 学校によって取り組みの温度差はみられるものの 小中高等学校ではそれぞれ工夫を重ねながら 各教科の学習や道徳 総合的な学習の時間 特別活動などすべての教育活動を通じた系統的 継続的なキャリア教育の展開を目指しているのが今日の状況である 文部科学省の報告書 ( 文部科学省, 2004) や手引き ( 文部科学省, 2006) には 国立教育政策研究所が作成した 職業観 勤労観をはぐくむ学習プログラムの枠組み ( 例 ) が掲載されている 小学校から高等学校まで 段階的に身につけていくべき能力を示したものであり 1 人間関係形成能力 ( 自他の理解能力 コミュニケーション能力 ) 2 情報活用能力 ( 情報収集 探索能力 職業理解能力 ) 3 将来設計能力 ( 役割把握 認識能力 計画実行能力 ) 4 意思決定能力 ( 選択能力 課題解決能力 )( 国立教育政策研究所生徒指導研究センター, 2002) からなっている これらはあくまでも枠組みの一例ではあるが 4 領域 8 能力 としてよく知られるものであり キャリア教育において身につけるべき能力として理解されている 詳細な説明は省くが わかりやすくいえば 1 人とうまくやっていく力 2 情報を調べ 生かす力 3 将来の生き方を考える力 4 自分のことを自分で決める力であり 生きる力 ともみなせるものである 学校現場では この枠組みに基づいて これまでの取り組みを点検したり 小中学校 44

3 Technical Reports No.7 連携によるキャリア教育のプログラムを作成したり あるいは これをカスタマイズし て学校に適合した枠組みを作成する といった具合に活用されている 3 現在 キャリア教育の評価が大きな問題となっている これまではキャリア教育の推進が課題であったが その結果としてどのような教育効果が得られたのか それが問われる時期を迎えている しかし 学力の場合と異なり 何を指標としてどのように効果を測ればよいのか 学校現場では戸惑いが生じている たとえば 中学校では職場体験学習に出かけ 子どもたちが目を輝かせて帰ってきたといったように 教員が取り組みの成果を実感していても それを教育効果として適切に示すことができないのである 主体的に進路を選択する能力 態度 を育てるとしても そこに至る過程において 何を育めばよいのであろうか 一人一人の勤労観 職業観 を育てるためには どのような積み重ねが必要なのであろうか このことが明確にならなければ キャリア教育の効果を測定することはできない 4 領域 8 能力 の枠組みは これに対するひとつの回答と考えることができよう これまで いくつかの指標を用いたキャリア教育の効果測定が試みられている 対象は大学生であるが 川㟢 (2000) はキャリア決定自己効力尺度とキャリア決定不決断尺度を用いて 職業情報の活用が及ぼす効果を測定している また 実践的な研究においては たとえば自己効力感 ( 山田 下村, 2006) 進路成熟度( 田村 松井, 2006) 職業興味 ( 松下 宮坂, 2006) などを指標として 教育効果の検証がなされている キャリア教育の評価は それぞれの学校が何を目的として取り組みを行っているのかという問題と関係しており その目的に応じた効果測定の指標が用いられるべきである しかしながら 4 領域 8 能力 は キャリア教育の取り組みを考える枠組みとして広く受け入れられており これに対応する尺度を開発すれば 幅広く適用することが可能な効果測定の指標になると考えられる 4 本研究においては 4 領域 8 能力 の4 領域に対応した中学生向けの 生きる力 尺度を試作し 実際に効果測定に用いることを通して キャリア教育の効果測定について検討することを目的とする 45

4 川﨑友嗣 1 4 領域 8 能力 の8 能力を下位尺度とするキャリア発達測定尺度を作成した瀧本 (2006) は 主成分分析の結果 成分のまとまりは6ないし13となり 解釈可能なまとまりが見いだせず また因子分析の結果 6ないし7の因子が抽出されたが 本来の枠組みから離れたものになったと報告している 8 能力を成分や因子として抽出することは難しいと考えられる 本研究では 川㟢 (2005) が作成した 4 領域 8 能力 の4 領域を下位尺度とする中学生向け 生きる力 尺度を改訂して用いる この尺度は 4 領域 8 能力 の枠組みに示された中学校段階で身につけるべき事項を参考として 各領域 6 項目ずつの24 項目を作成し 2005 年 4 月に大学生 193 名を対象として実施した予備調査を経て 最終的に各領域 4 項目ずつの16 項目からなる尺度として作成したものである 因子分析の結果 4 領域に対応した4 因子が抽出され 比較的明確な構造が見出されている しかしながら 中学生向けといいながらも 中学生を対象とするデータが収集できていなかったため 本研究では中学校教員の協力を得て 24 項目を適切な表現に改め 予備調査を実施して 尺度を開発することとした 用いた項目は表 1に示した通りであ 表 1 予備調査で用いた中学生向け 生きる力 尺度の質問項目 A01 自分の長所や短所がわかっている A02 自分とはちがった意見も理解できる A03 新しい環境や人間関係にすぐなれることができる A04 グループや集団の中でもうまく行動できる A05 自分の悩みを話せる相手がいる A06 年齢のちがう集団に入っても 自分の仕事をやるとができる B07 自分に必要な情報をさがすことができる B08 集めた情報を整理し まとめることができる B09 係や委員の仕事をすすんでやることができる B10 将来やりたい仕事について調べることができる B11 何かを調べる宿題をうまくやることができる B12 学んだことや体験をいかして 将来の職業を考えることができる 項 目 C13 集団の中で自分の仕事をやることができる C14 将来の自分の生き方を考えることができる C15 将来についての計画を立てることができる C16 将来の夢や希望を思いうかべることができる C17 学んだことや体験が自分の将来につながることが理解できる C18 将来の仕事について考えることができる D19 自分に合った進路や職業を考えることができる D20 自分の進路について先生や保護者に相談することができる D21 学習や生活上の課題に取り組むことができる D22 自分の目標に向かって, つづけて努力することができる D23 自分にとって好きなものや大切なものがわかっている D24 困難な問題でも 自分で解決していこうと努力することができる A: 人間関係形成能力 B: 情報活用能力 C: 将来設計能力 D: 意思決定能力 46

5 Technical Reports No.7 る これらの質問項目に対して よくあてはまる まああてはまる あまりあてはまらない まったくあてはまらない の中から一つを選択して回答することを求めた また 項目改訂の過程で 4 領域を次のように定義した 1 人間関係形成能力 ( 人とうまくやっていく力 ): 自分の特徴を生かしながら 相手の特徴も考えて さまざまな人とコミュニケーションをしたり 協力してものごとに取り組んだりする力を持っていること 2 情報活用能力 ( 情報を調べ 生かす力 ): 学ぶことの意味を理解し はば広く情報を調べて それを自分の将来の生き方の選択に生かす力を持っていること 3 将来設計能力 ( 将来の生き方を考える力 ): 夢や希望を持って将来の生き方を考え 前向きに自分の将来を計画する力を持っていること 4 意思決定能力 ( 自分のことを自分で決める力 ): 自分の意志や責任で自分のことを決定し 自分にとっての課題に対して 積極的に取り組んでいく力を持っていること 2 大阪府内の3つの公立中学校において 生きる力 尺度を用いた効果測定を試みた キャリア教育は固定的な内容をもつものではなく ひとつの視点であり 前述のようにすべての教育活動を通して働きかける点に特徴がある しかし今回は 効果が劇的に表れやすく 中学校において一般化している職場体験学習の事前事後に測定を行うこととした A 中学校では 2 年生の6 月に職場体験学習が行われるが 1 年生の終わりの時期から事前学習が始まることから 1 事前学習の開始時期 (2006 年 3 月 ) 2 職場体験学習の直前 ( 同年 5 月 ) 3 職場体験学習の直後 ( 同年 6 月 ) の3 時点で測定を行った B C 中学校は 2 年生の11 月に職場体験学習を行っている そこで 1 事前学習が行われる時期 (2006 年 7 月 ) と2 職場体験学習の直後 ( 同年 11 月 ) に測定を行った 3 各中学校の2 年生 (A 中学校の初回は1 年生 ) 全員を対象とした A 中学校における各測定時点の回答者は 97 名 91 名 99 名であり 3 回ともすべての質問項目に回答した有効回答数は85 名であった B 中学校では 1 回目 2 回目ともに回答者は117 名であり 有効回答数は109 名 C 中学校では 1 回目 142 名 2 回目 138 名であり 有効回答数は125 名であった なお 各学校における初回の測定データを予備調査のデータとして用いた 予備調査データは 計 356 名 有効回答数は342 名であった 47

6 川﨑友嗣 1 表 1に示した24 項目のすべてに回答した342 名のデータを用いて主因子法 プロマックス回転による因子分析を行ったところ 4 領域に対応する4 因子が抽出された ( 表 2) 第 1 因子については 第 2 因子を想定して作成した項目や (B10) 第 4 因子を想定した項目 (D19) が含まれているが これらの内容をみると将来の生き方を表しており 第 1 因子と考えてさしつかえないと判断した そこで 4 領域に合わせて 各因子を 将来設計能力 情報活用能力 人間関係形成能力 意思決定能力 と命名した 表 2 生きる力 尺度の因子分析結果 ( 主因子法 プロマックス回転 ) 項目 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ h 2 (M=2.83,SD=0.72,α=.907) C18 将来の仕事について考えることができる C16 将来の夢や希望を思いうかべることができる C15 将来についての計画を立てることができる C14 将来の自分の生き方を考えることができる B10 将来やりたい仕事について調べることができる D19 自分に合った進路や職業を考えることができる C17 学んだことや体験が自分の将来につながることが理解できる (M=2.65,SD=0.66,α=.720) B08 集めた情報を整理し まとめることができる B07 自分に必要な情報をさがすことができる B11 何かを調べる宿題をうまくやることができる (M=2.77,SD=0.63,α=.685) A03 新しい環境や人間関係にすぐなれることができる A04 グループや集団の中でもうまく行動できる A06 年齢のちがう集団に入っても 自分の仕事をやることができる (M=3.03,SD=0.65,α=.640) D22 自分の目標に向かって, つづけて努力することができる D24 困難な問題でも 自分で解決していこうと努力することができる D23 自分にとって好きなものや大切なものがわかっている 因子間相関 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ

7 Technical Reports No.7 大学生を対象とした予備調査データでは 因子分析の結果 4 領域に対応する各因子に4 項目ずつが含まれていたが 今回の結果では 将来設計能力 が 7 項目 他の3 因子では3 項目ずつとなった しかし 高い値の交差負荷を示す項目はみあたらず 単純構造が得られたものと考えられる そこで 表 2に示された16 項目を中学生向け 生きる力 尺度として 効果測定に用いることとした 実際には B C 中学校における初回の測定時期が A 中学校の2 回目測定の後で行われたため 効果測定においては24 項目を用いたが 効果測定の分析においては 因子分析の結果にしたがい 16 項目のデータを用いることとする そこで 各因子に含まれる項目得点を加算し それを項目数で除した値を尺度得点とした 2 α 係数をみると 将来設計能力 では.907と十分な値が得られたが 第 2 ~ 第 4 因子では それぞれ であり( 表 2) 必ずしも高い値ではなかった これらの3 因子は3 項目ずつであり 項目数が少ないことが一因であると考えられる 次に尺度得点を用いて 反復測定における相関係数を算出した A 中学校の1 回目と 2 回目の測定における 人間関係 情報活用 将来設計 意思決定 の各尺度得点の相関は でいずれも有意あり 人間関係 を除いて 比較的高い相関が得られた また 2 回目と3 回目の相関は でいずれも有意であり かなり高い相関が認められた B 中学校の場合も と有意で比較的高い相関が得られた しかしながら C 中学校では と有意な相関を得ることができなかった 一校だけ特異な傾向を示すことは考えにくく 測定実施上またはデータ処理上に何らかの不備があったことが疑われるが この点については解明できていない 以上より 生きる力 尺度は一定の信頼性を有すると考えることができるが C 中学校においては この尺度を用いて効果測定を行うことには疑問があると言わざるを得ない 3 1 A 中学校における効果測定の結果を図 1に示した 各尺度得点の平均値を図示したものである 1 回目と2 回目を比較すると 人間関係 情報活用 はほとんど変化がなく 将来設計 意思決定 ではむしろ平均値が低下している これに対して 職場体験学習を挟んで実施された第 3 回目の測定においては すべての尺度得点が上昇していた 対応のあるT 検定を行ったところ 1 回目と2 回目の測定においては どの尺度得点に 49

8 川﨑友嗣 図 1 A 中学校における効果測定の結果 図 2 B 中学校における効果測定の結果図 3 C 中学校における効果測定の結果 ついても有意差はみられなかったが 2 回目と3 回目の比較では 人間関係 (t(89) = 4.60, p<.001) と 将来設計 (t(88)=2.18, p<.05) の得点が有意に高くなっていた 意思決定 (t(90)=1.86, p=.067) については わずかなところで差が有意ではなかった 以上からみて A 中学校では早期から職場体験学習の事前学習を開始しているが 事前学習の期間では 生きる力 尺度の得点に変化がみられず 職場体験学習の直後には尺度得点が大きく上昇し 特に 人間関係 将来設計 の力が高まる傾向が示された 事前学習を踏まえた職場体験学習によって 主に人とうまくやっている力や 将来の生き方を考える力が高まったという効果が確認された しかし このことは事前学習に効果がないことを示すものではなく 職場体験学習を実施した際に 一連の事前学習の累積的効果が示されたと考えることができよう 2 効果測定の結果を図 2に示した 平均値をみると 人間関係 意思決定 では得点 50

9 Technical Reports No.7 が上昇し 情報活用 将来設計 では得点がわずかに低下している T 検定の結果 人間関係 (t(115)= 2.43, p<.05) においてのみ有意差が認められた B 中学校では 事前学習と職場体験学習の効果が 主に人とうまくやっていく力を高める点に表れていることが確認された 3 C 中学校では 生きる力 尺度を反復して用いることが適切であるとはいえない点があるが 参考までに同様の分析を行った 平均値の変化をみると 将来設計 については得点がわずかに低下しているが 他の3 領域については 得点の上昇がみられる しかしながら T 検定の結果 どの領域の得点の変化も有意ではなかった 人間関係 (t(134)=1.83, p=.063) では わずかなところで有意差が得られなかった 1 キャリア教育の効果測定に用いる尺度の開発を試みたが 今回の改訂版はまだ十分ではない 人間関係 についてはほぼ適切であると考えられるが 他の3 領域については3 項目ずつで少なすぎるため 項目を追加して信頼性を高める必要がある 今回は試行的に尺度を作成して効果測定を実施したが 効果測定には今回のような調査法の他に 検査法 面接法 観察法を用いる方法もある 要は効果測定のための特別な方法があるわけではなく 一般的な生徒理解の方法と同じである 大切なのは 教員の印象や生徒の感想といった質的データと調査法や検査法による量的データを併用することである そのためには 効果測定に適した尺度が必要である 本研究によって 4 領域 8 能力 の枠組みを用いた尺度作成の可能性は示されたといえよう 生きる力 尺度のさらなる改訂が求められる 2 尺度の問題はあるが 今回の効果測定を通して得られたことは 職場体験学習の効果は 4 領域の中で主に 人間関係形成能力 の側面に表れやすいという点である もちろん 職場体験学習の取り組み方は学校によって異なり 一概に論じることはできないが 事前学習の準備を経た上で社会的場面に身を置くことで 他者とのかかわりという点で社会性が促進されるものと考えることができる A 中学校では 職場体験学習が将来の生き方を考える力も高めていることが示唆された しかし 前述のように キャリア教育は職場体験学習を中心としているわけではない キャリア教育の取り組みが連続的に行われていることから 効果測定の際には 常に測定時点までの累積的効果が反映 51

10 川﨑友嗣 されると考えることが必要である このことは 今回の職場体験学習で得られた効果がどの程度持続するのかという点とも関連している 筆者はA 中学校に継続的に関わっており 今回の対象となった学年については その後も効果測定を反復しているので 効果の持続性という点については 機会を改めて報告したい 本研究では実施上の制限があり 効果に関連する要因についての検討がなされていない クラス別にみても効果に違いがみられるが 個人別には大きな差がみられるため 効果に関連する要因の検討も今後の課題である 注 1 本研究の一部は 日本キャリア教育学会第 28 回研究大会において発表した 2 本研究は学校との共同研究の形で実施された 効果測定の実施にあたっては A 中学校 ( 東大阪市立意岐部中学校 ) B 中学校 ( 島本町立第一中学校 ) C 中学校 ( 島本町立第二中学校 ) の生徒 教職員の皆様にご協力いただいたことを記し 謝意を表します 引用文献 中央教育審議会 1999 初等中等教育と高等教育との接続の改善について ( 答申 ) 川㟢友嗣 2000 大学生のキャリア決定自己効力とキャリア不決断に及ぼす職業情報の効果 ( その1) 関西大学社会学部紀要, 31 (2 3), 川㟢友嗣 2005 学びに生かすキャリアの心理学 ( 学習心理士資格認定講座第 6 巻 ) 総合カウンセリング研究所 国立教育政策研究所生徒指導研究センター 2002 調査研究報告書 児童生徒の職業観 勤労観をはぐくむ教育の推進について 松下眞治 宮坂吉有樹 2006 就業体験前後における職魚興味検査の変容について 日本キャリア教育学会第 28 回研究大会発表 論文集, 文部科学省 2004 キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書 文部科学省 2006 小学校 中学校 高等学校キャリア教育推進の手引 - 児童生徒一人一人の勤労観 職業観を育てるために- 瀧本景子 2006 小学校高学年におけるキャリア発達測定尺度の作成と検討 (1) 日本キャリア教育学会第 28 回研究大会発表論文 集, 田村和弘 松井賢二 2006 中学校における職場体験の効果 - 進路成熟への影響を中心に- 日本キャリア教育学会第 28 回研究 大会発表論文集, 山田智之 下村英雄 日間の職業体験活動における中学生の自己効力感の変容と影響要因の因果関係 日本キャリア教育 学会第 28 回研究大会発表論文集,

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