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1 2.9 三元系の平衡 現実に用いられている実用合金の多くは 3 つ以上の成分からなる多元系合金であ る 従って 三元系状態図を理解することは 非常に重要である 前節までの二元系 状態図の場合の考え方は 基本的に三元以上の系にも適用できる Fig.2.46 Gibbs の三角形 三元合金の組成は Fig.2.46 に示す正三角形 (Gibbs の三角形 ) 上に示すことができる 三角形の各頂点は それぞれ 100%A, B, C に対応する 通常 三角形は 各辺に平行な 10at% または 10wt% 毎の平行線により分割される 辺 BC に平行な線上は 全て等しい A の分率を有し 辺 AC に平行な線上は等 B 分率を 辺 AB に平行な線上は等 C 分率を有する 例えば Fig.2.46 における線分 PQ 上では 60%A であり 線分 RS 上は 30%B 線分 TU 上は 10%C である 従って 点 X が示す合金の組成は (60%A-30%B-10%C) となる 当然ながら 3 成分の和は 100% であり モル分率で表すと + + X C =1 (2.66) 60

2 三元系合金の各相の Gibbs 自由エネルギーは Gibbs の三角形上の各点からの垂直方向の距離により表される これを三元系の全ての組成について考えると Fig.2.47(a) に示すような自由エネルギー曲面が構成される A, B, C の化学ポテンシャルは 自由エネルギー曲面上のある点 ( 合金組成 ) における接面と 純粋 A, B, C 軸との交点により表される Fig.2.47(a) は 3つの二元系 AB, BC, CA がいずれも単純共晶系である場合について ある温度における液相および3つの固相 α β γの自由エネルギー曲面を模式的に描いている Fig.2.47(a) の温度では 全ての組成において液相単相が安定である 温度が下がると G L 曲面が相対的に上昇し Fig.2.47(b) に示すように G α 曲面と交差するようになる ふたつの曲面の交線近傍の組成では α+l の二相混合状態が平衡状態となるであろう 二相中の各成分の化学ポテンシャル一定の条件から 平衡となる二相の組成は Fig.2.47(b) 中の点 s, l のように 共通接面と各相の自由エネルギー曲面との接点により表される これらの点は 三元系状態図の等温断面において Fig.2.47(c) のように示される 二点の平衡組成を結ぶ線分は タイ ライン (tie-lines) と呼ばれる 2つの自由エネルギー曲面上で共通接面を転がすことにより 全てのシリーズのタイ ライン (Fig.2.47(c) における pr, qt など ) が描かれる 全てのタイ ラインの線分により構成される領域 pqtr が この状態図における二相領域である 例えば Fig,2.47(c) における組成 x の合金は 平衡状態では組成 s のα 相と組成 l の液相からなる α 相と液相の割合は タイ ライン sl 上でてこの原理を適用することにより得られる Fig.2.47(c) における領域 Apq 内の組成の合金は この温度では平衡状態でα 単相となり 領域 BCrt 内の組成の合金は 液相単相状態となる 61

3 Fig.2.47 (a) ある温度の ABC 三元系合金における液相と3 種の固相の組成 - 自由エネルギー曲面 (b) 三元系における組成 s と組成 l 間の二層相平衡を規定する共通接面 (c) 三元系合金の等温断面 62

4 Fig.2.48 種々の温度における等温断面図 さらに温度を下げると 液相の自由エネルギー曲面はさらに相対的に上昇し 他の相の曲面とも交接し これらを通過して行く その結果 Fig.2.48 に示すような等温断面が各温度で形成される 例えば Fig.2.48(f) では 液相は三角形の中央付近の組成でのみ安定であり 三角形の拡張点近傍の組成ではそれぞれα 相 β 相 γ 相が安定である 液相と各固相の間には タイ ラインにより構成される二相共存域が存在する 共通接面は 例えば 液相 α 相 β 相の自由エネルギー曲面と同時に接することができ その結果 α+β+l 三相共存領域の三角形が等温断面図上に形成される この三角形内の組成の合金は この温度では 平衡状態で三角形の各頂点が表す組成 63

5 の 3 つの相が共存する 温度がさらに下がると 液相単相域が縮小し 最終的には L +α+β+γ の 4 相共存点となる (Fig.2.48(g)) これは三元共晶点であり この点 が現れる温度が三元共晶温度である この温度以下では 液相はもはや存在できず 等温断面は 3 つの固相単相領域 2 つの固相の共存領域 そして中央の三角形で表 される 3 相 ( 固相 ) 共存領域により構成される (Fig.2.48(h)) 全ての温度の等温断 面をつなげると Fig.2.49 のような三元系状態図が形成される Fig.2.49 三元共晶状態図 64

6 Fig.2.50 各温度における液相表面線の投影図 三元合金の平衡凝固をたどる場合 Fig.2.50 に示すような各温度における液相表面線からなる投影図を考えると便利である 組成 X の三元系合金の凝固に際しては 液相の組成は まずα 相の凝固にしたがって A と X を結んでできる直線 Xe に沿っておおよそ変化する そして α 相とβ 相が同時に形成する段階では 共晶の谷 ee に沿って液相の組成が変化する 最終的に 三元共晶点 E において 残存液相はα β γの三相に同時に変化する ( 三元共晶反応 ) こうした経路は Fig.2.49 にも示している Fig.2.51 Fig.2.49 における点 1,2,X を結ぶ縦断面図 凝固に伴う相形成は 三元系状態図の縦断面図によっても表現することができる Fig.2.51 は Fig.2.49 において X を通り 辺 AB に平行な縦断面図である この図においては 温度低下に伴い 合金はまず L+α 域に入り 続いて L+α+β 域に そして最終的に 三元共晶温度を越えてα+β+γ 三相領域に至る 65

7 縦断面図は一般的にはタイ ラインと平行ではない 従って 縦断面図は相変化を 示すことはできるが 平衡組成や相の割合をこの図から得ることはできない つまり 二元系状態図のようには使えないので 注意が必要である 2.10 二元固溶体におけるその他の熱力学関係 合金の組成変化 (dx) に伴う化学ポテンシャルの変化 (dμ) を計算してみる Fig.2.52 において形成される三角形の比較により dµ A = dµ B ( ) = d µ µ B A 1 (2.67) Fig.2.52 組成の変化に伴う化学ポテンシャルの変化 ところで 組成 - 自由エネルギー曲線の傾きは 次式で与えられる dg d = µ B µ A 1 (2.68) を (2.67) に代入し 両辺に をかけると dµ A = dµ B = 66 (2.68) d 2 G dx 2 d (2.69) これが d ( 組成の変化 ) と dµ A dµ B ( 化学ポテンシャルの変化 ) を関係づける 式である この式における前半の部分は 二元固溶体における Gibbs-Duhem の関係 として知られている また d 2 G d 2 d 2 G d 2 であるので 式 (2.69) においては d 2 G dx 2 のように添字が消えている 正則溶体の場合 式 (2.39) を微分して

8 d 2 G dx 2 = 理想溶体では Ω = 0 であるから d 2 G dx 2 = R T 2 Ω (2.70) R T (2.71) 活量係数を用いると 式 (2.69) はやや異なる形で表現できる 式 (2.41) と (2.42) を用 いると よって µ B = G B + R T lnγ B (2.72) dµ B d = R T 1+ dγ B γ B d = R T 1+ d lnγ B dln 同様の関係が dµ A d についても得られる 従って式 (2.69) は (2.73) dµ A = dµ B = R T 1+ dlnγ A dln dx B = R T 1+ dlnγ B dln d (2.74) となる (2.69) と (2.74) を比較すると 次式が得られる d 2 G dx = R T 1+ d lnγ A 2 d ln = R T 1+ d lnγ B d ln (2.75) 2.11 相変態の速度論 本章で述べてきた熱力学関数は 安定平衡または準安定平衡状態に対して適用される 従って 熱力学は式 (2.4) に示した相変態の駆動力を記述することはできるが いかなる速さで相変態が進行するかを示すことはできない 反応が如何に早く進行するかという問題は 速度論 (kinetics) の科学に属する問題である 初期の準安定状態からより自由エネルギーの低い状態への相変態に伴う ある原子の自由エネルギーを考え Fig.2.1 を Fig.2.53 のように書き直してみる G1 と G2 を それぞれ初期状態の自由エネルギーと 最終状態の自由エネルギーとすると 相変態の駆動力は ΔG = G 2 G 1 である しかし 自由エネルギーが G1 から G2 へと減少する前に 原子はいわゆる活性化状態 (activated state) を通過しなければならない 活性化状態の山では 自由エネルギーは G1 よりも ΔG α だけ高くなっている Fig.2.53 に示した自由エネルギーは 多数の原子を考えた場合の平均エネルギーである 原子のランダムな熱運動の結果 個々の原子のエネルギーは時々刻々と変動し 時には活 67

9 性化状態に達することもありうる この過程を 熱活性化過程 (thermal activation process) という Fig.2.53 初期状態から 高いエネルギーの活性化状態を経て最終状態に宗変態する 場合の自由エネルギー変化の模式図 反応速度論によれば ある原子が熱活性化過程に到達する確率は exp ΔGα k T である ここで k はボルツマン定数 ( k = R ) ΔG α は熱活性化のためのエネルギ N a ー障壁 ( 活性化エネルギー ) である 相変態が生じる速度は 原子が熱活性化状態に達する頻度に依存するから rate exp ΔGα k T ΔG α = ΔH α T ΔS α を代入し 原子単位からモル単位の量に変えると rate exp ΔHα (2.76) R T この式は 最初 観測された化学反応速度の温度依存性より経験的に求められたもので アレニウスの式 (Arrhenius rate equation) と呼ばれる この式は 金属 合金の相変態を含む広範囲の過程に対して適用でき 最も単純な代表的現象は拡散 (diffusion) である 68

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