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1 資 料 1 第 7 回 検 討 会 資 料 2 各 論 点 の 方 向 性 について

2 論 点 項 目 ( 案 ) Ⅰ 自 動 車 関 係 諸 税 の 在 り 方 について( 簡 素 化 及 び 負 担 の 軽 減 等 について) (1) 車 体 課 税 のあり 方 について 1 現 行 の 車 体 課 税 の 体 系 と 今 後 のあり 方 について 2 自 動 車 に 関 する 国 都 道 府 県 市 町 村 の 行 政 サービスの 受 益 及 び 自 動 車 による 道 路 や 環 境 への 負 荷 について 3 道 路 特 定 財 源 制 度 の 廃 止 との 関 連 性 について 4 消 費 税 の 増 税 との 関 連 性 について 5 車 体 課 税 の 課 税 標 準 のあり 方 について 6 車 体 課 税 の 簡 素 化 について (2) 車 体 課 税 の 負 担 水 準 について 1 我 が 国 の 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 水 準 について( 負 担 水 準 の 評 価 ) 2 近 年 におけるエコカー 減 税 等 による 負 担 の 軽 減 の 評 価 について 3 消 費 税 地 方 消 費 税 の 増 税 に 関 連 した 負 担 水 準 に 関 する 議 論 について 4 自 動 車 取 得 税 の 単 純 廃 止 の 環 境 性 能 向 上 へのインセンティブに 与 える 影 響 について (3) 燃 料 課 税 のあり 方 について Ⅱ グリーン 化 (1) 環 境 関 連 税 制 としての 今 後 の 車 体 課 税 のあり 方 について (2)エコカー 減 税 の 評 価 について (3) 環 境 政 策 税 制 として 望 ましい 課 税 のあり 方 について 1 課 税 のタイミング 2 環 境 性 能 の 課 税 への 反 映 方 法 について 3 産 業 政 策 4 排 出 ガス 対 策 Ⅲ 財 源 の 確 保 等 について (1) 国 及 び 地 方 の 財 政 状 況 と 代 替 財 源 について (2) 偏 在 性 の 小 さい 税 体 系 の 確 保 について Ⅳ その 他 (1) 経 済 雇 用 スケジュールについて (2) 地 方 分 権 の 推 進 について (3) 地 方 からの 要 望 等 について 1 軽 自 動 車 税 について 2 二 輪 車 に 係 る 軽 自 動 車 税 について 3 課 税 に 必 要 な 環 境 整 備 について (4) 通 商 政 策 の 観 点 について

3 Ⅰ-(1) 車 体 課 税 のあり 方 について 1 現 行 の 車 体 課 税 の 体 系 とあり 方 について 車 体 に 関 し 次 のとおり 国 税 及 び 地 方 税 が 課 されていることについて どのように 考 える か 国 自 動 車 重 量 税 ( 自 動 車 の 重 量 ) 都 道 府 県 自 動 車 税 ( 排 気 量 又 は 貨 物 積 載 量 ) 自 動 車 取 得 税 ( 取 得 価 額 ) 市 町 村 軽 自 動 車 税 ( 排 気 量 規 格 ) 車 体 課 税 は 地 方 税 における 基 幹 税 目 の 一 つであることをどのように 考 えるか 一 定 の 税 収 が 確 保 できる 仕 組 みを 維 持 することが 必 要 ではないか 自 動 車 取 得 税 は 自 動 車 の 取 得 に 対 して 課 される 税 であり 権 利 の 取 得 移 転 など 各 種 の 経 済 的 取 引 等 に 担 税 力 を 認 めて 課 する 流 通 税 である 道 路 に 関 する 費 用 に 充 てる 目 的 税 として 昭 和 43 年 度 に 創 設 された 平 成 元 年 の 消 費 税 導 入 時 にも 流 通 税 と 付 加 価 値 税 とで 課 税 根 拠 が 異 なることから 維 持 された 平 成 21 年 度 に 道 路 特 定 財 源 が 一 般 財 源 化 されたことに 伴 い 道 路 等 の 行 政 サービスから 得 る 受 益 に 着 目 するとともに 環 境 への 配 慮 の 必 要 性 を 考 慮 して 課 税 されることとなった ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) 自 動 車 税 は 財 産 税 的 性 格 と 道 路 損 傷 負 担 金 的 性 格 をあわせ 持 つ 税 であるとされている 税 率 区 分 の 指 標 として 総 排 気 量 (cc 乗 用 車 )や 最 大 積 載 量 (トラック)などが 採 用 され ており 前 者 が 主 に 財 産 的 価 値 を 後 者 が 主 に 道 路 損 傷 負 担 の 程 度 を 測 るものと 考 えられてい る 保 有 に 対 する 税 として 毎 年 度 定 額 課 税 されている ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

4 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 車 体 課 税 は 財 産 税 として 整 理 し 現 在 の 軽 自 動 車 税 の 対 象 も 自 動 車 税 の 対 象 と 同 じ 仕 組 みの 中 でとらえるべき (その 上 で 軽 自 動 車 税 を 別 個 の 税 目 として 存 置 することは 可 ) 環 境 性 能 の 悪 い 車 への 重 課 や エコカー 減 税 でも 例 えば 対 象 とする 自 動 車 のレベルを 普 及 に 応 じて 上 げていくことで 一 定 の 税 収 を 維 持 していくことが 可 能 なのではないか 政 府 全 体 として 代 替 財 源 確 保 の 検 討 が 必 要 だが グッド 減 税 バッド 課 税 という 設 計 の 中 で も 一 定 程 度 の 財 源 の 維 持 確 保 ということは 検 討 し 得 るのではないか CO2 排 出 量 ベース 課 税 の 検 討 にあたっては 政 策 達 成 機 能 と 財 源 調 達 機 能 という 相 矛 盾 す る 機 能 を 両 立 させる 方 策 が 論 点 となる その 検 討 にあたっては 自 動 車 関 連 税 全 体 をパッケージとして 政 策 達 成 機 能 と 財 源 調 達 機 能 をうまくブレンドした 制 度 設 計 が 必 要 になる 具 体 的 には 他 の 課 税 ベースとCO2 排 出 量 ベースを 組 み 合 わせるなど 税 目 の 課 税 ベースの 構 成 において 仕 組 む 方 法 政 策 手 段 としての 役 割 と 財 源 調 達 の 役 割 とを 税 目 によって 棲 み 分 け る 方 法 などが 考 えられる ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) 自 動 車 関 連 税 にCO2 排 出 量 ベース 課 税 を 導 入 することは 自 動 車 関 連 税 にCO2 排 出 抑 制 という 政 策 手 段 としての 役 割 を 一 定 の 規 模 で 担 わせることを 意 味 する 一 方 で 電 気 自 動 車 や ハイブリッド 自 動 車 をはじめとする 低 燃 費 車 が 増 加 した 場 合 CO2 排 出 量 ベース 課 税 からの 税 収 は 減 少 せざるを 得 ない 自 動 車 関 連 税 の 税 収 に 占 める 割 合 が 比 較 的 大 きいわが 国 において は 税 収 確 保 の 重 要 性 は 大 きい ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

5 Ⅰ-(1) 車 体 課 税 のあり 方 について( 続 き) 2 自 動 車 に 関 する 国 都 道 府 県 市 町 村 の 行 政 サービスの 受 益 及 び 自 動 車 による 道 路 や 環 境 へ の 負 荷 について 自 動 車 に 対 しては 国 都 道 府 県 市 町 村 がそれぞれ 道 路 行 政 を 所 管 していること 自 動 車 の 登 録 警 察 や 消 防 救 急 などの 関 連 行 政 サービスを 分 担 していることをどのように 考 え るか 自 動 車 がもたらす 行 政 需 要 は 道 路 や 橋 梁 に 限 らず 警 察 費 に 占 める 交 通 安 全 対 策 や 人 件 費 環 境 対 策 費 など 幅 広 いものであるが このような 行 政 需 要 のトータルと 自 動 車 関 係 諸 税 を 比 較 すれば 明 らかに 行 政 需 要 の 方 が 大 きい 道 路 や 橋 梁 など 公 共 インフラの 老 朽 化 が 進 んでおり その 維 持 管 理 に 地 方 公 共 団 体 も 大 きな 財 源 を 必 要 としていることからも 車 体 課 税 で 税 収 確 保 することが 必 要 ではないか 自 動 車 重 量 税 の 一 部 は 公 害 健 康 被 害 補 償 制 度 の 財 源 の 一 部 になっている 点 は 今 後 も 考 慮 していく べきではないか

6 Ⅰ-(1) 車 体 課 税 のあり 方 について( 続 き) 3 道 路 特 定 財 源 制 度 の 廃 止 との 関 連 性 について 関 連 業 界 からは 道 路 特 定 財 源 制 度 が 廃 止 されたことから 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 は 課 税 根 拠 を 失 っており 廃 止 すべきだとの 主 張 があるが どのように 考 えるか 地 方 財 政 審 議 会 意 見 では 自 動 車 取 得 税 は 権 利 の 取 得 移 転 に 担 税 力 を 認 めて 課 され る 流 通 税 であるとともに 自 動 車 の 取 得 が 一 種 の 資 産 形 成 としての 性 格 を 有 することにも 着 目 して 課 される 税 である また 自 動 車 の 取 得 者 が 自 動 車 がもたらす 交 通 事 故 CO2 排 出 公 害 騒 音 等 の 社 会 的 費 用 に 対 応 して 地 方 自 治 体 が 提 供 する 行 政 サービスから 便 益 を 受 けることに 着 目 して 課 される 税 である としているが どのように 考 えるか 自 動 車 がもたらす 行 政 需 要 は 道 路 や 橋 梁 に 限 らず 警 察 費 に 占 める 交 通 安 全 対 策 や 人 件 費 環 境 対 策 費 など 幅 広 いものであるが このような 行 政 需 要 のトータルと 自 動 車 関 係 諸 税 を 比 較 すれば 明 らかに 行 政 需 要 の 方 が 大 きい ( 再 掲 )

7 Ⅰ-(1) 車 体 課 税 のあり 方 について( 続 き) 4 消 費 税 の 増 税 との 関 連 性 について 関 連 業 界 からは 自 動 車 取 得 税 は 消 費 税 との 二 重 課 税 であり 廃 止 すべきとの 主 張 があ るが どのように 考 えるか 地 方 財 政 審 議 会 意 見 では この 点 について 自 動 車 取 得 税 は 消 費 一 般 に 課 される 消 費 税 とは 課 税 根 拠 が 異 なることから 二 重 課 税 との 主 張 は 当 たらない としているが この 前 提 で 議 論 してよいか 営 業 用 自 動 車 や 自 家 用 自 動 車 であっても 法 人 車 両 については 価 格 転 嫁 が 可 能 なため 消 費 税 増 税 に 関 連 した 負 担 の 増 はないとの 意 見 があるが どう 考 えるか 後 述 のエコカー 減 税 との 関 連 で 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 の 税 収 は 約 4 割 も 減 っ ており 既 に 税 制 として 十 分 に 負 担 の 軽 減 に 対 応 している との 意 見 があるが どのよ うに 考 えるか 自 動 車 取 得 税 は 流 通 税 として 課 税 されているものであり 消 費 に 対 する 課 税 ではなく 消 費 税 と 同 列 に 議 論 するものではない 消 費 税 率 の 引 上 げにより 広 く 国 民 に 負 担 をお 願 いしている 以 上 特 定 の 分 野 のみ 税 負 担 を 軽 減 することについては 慎 重 な 検 討 が 求 められる ( 平 成 24 年 10 月 22 日 地 財 審 意 見 ) 営 自 格 差 を 撤 廃 するとした 場 合 タクシーやハイヤー 等 の 増 税 分 は 乗 車 賃 に 価 格 転 嫁 される ものと 考 えられ 自 家 用 乗 用 車 を 保 有 している 乗 客 にも 転 嫁 されるものであることからすれば 撤 廃 が 直 ちに 正 しいとは 言 い 切 れないのではないか

8 Ⅰ-(1) 車 体 課 税 のあり 方 について( 続 き) 5 車 体 課 税 の 課 税 標 準 のあり 方 について 車 体 課 税 の 課 税 標 準 としては どのようなものが 考 えられるか 自 動 車 税 : 排 気 量 貨 物 積 載 量 ( 環 境 基 準 達 成 状 況 登 録 年 数 ) 自 動 車 取 得 税 : 取 得 価 格 軽 自 動 車 税 : 排 気 量 規 格 自 動 車 重 量 税 : 重 量 車 体 課 税 は 固 定 資 産 税 のように 個 別 の 資 産 の 評 価 時 における 現 実 の 市 場 価 値 ( 客 観 的 交 換 価 値 )を 基 礎 とした 課 税 というよりは 大 きさや 構 造 等 で 区 分 された 自 動 車 の 抽 象 的 な 価 値 を 対 象 として 課 税 するものであり そのためには 自 動 車 の 持 つ 経 済 的 価 値 を 外 形 的 に 把 握 できる 指 標 にもとづいて 課 税 するのが 適 切 である 指 標 としては 現 行 制 度 との 親 和 性 および 自 動 車 重 量 税 との 二 重 課 税 の 批 判 を 考 慮 し 排 気 量 を 採 用 することが 適 切 である 自 動 車 の 経 済 的 価 値 を 示 す 値 として 排 気 量 を 課 税 標 準 とし 比 例 税 率 を 原 則 的 な 考 え 方 としてはど うか 排 気 量 の 値 を 持 たない 電 気 自 動 車 等 については みなし 排 気 量 を 決 定 する この み なし 排 気 量 はCO2 排 出 量 とは 関 係 なく あくまでも 当 該 自 動 車 の 経 済 的 価 値 を 推 認 させる ものとして 決 定 するので 高 価 なハイブリッド 車 や 高 価 な 電 気 自 動 車 等 には 大 きな みなし 排 気 量 を 与 えてはどうか( 取 得 時 の 補 助 金 は 考 慮 しない)

9 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 排 気 量 を 課 税 標 準 とした 場 合 税 率 を 排 気 量 100ccあたり 円 という 形 で 決 めること は そもそも 排 気 量 が 真 の 課 税 物 件 である 自 動 車 の 経 済 的 価 値 を 詳 しく 表 しているものではな いこと また そのような 決 め 方 が 不 自 然 であることに 鑑 み 現 行 制 度 と 同 様 に 一 定 の 幅 で 段 階 を 設 けて 定 額 の 税 率 を 決 定 する 方 式 を 採 用 することが 考 えられるが 基 本 的 な 考 え 方 として の 比 例 税 率 は 尊 重 すべきである 排 気 量 を 課 税 標 準 とする 場 合 排 気 量 を 単 位 として 基 礎 控 除 を 決 定 すること( 例 基 礎 控 除 は300 cc)は 不 自 然 であるし 税 率 表 の 決 め 方 次 第 で 思 わぬ 不 公 平 を 生 じる 恐 れもあるため あまり 例 がない が 税 額 控 除 とすることが 考 えられる 軽 自 動 車 を 中 心 として 新 しい 車 体 課 税 の 下 で 税 負 担 が 増 える 所 有 者 については 数 年 間 にわたっ て 基 礎 控 除 ( 税 額 控 除 )を 増 額 し 追 加 の 控 除 額 を 徐 々に 減 らすことで 激 変 緩 和 措 置 を 設 けることが できる(ただし 固 定 資 産 税 の 負 担 調 整 措 置 の 現 状 に 鑑 みると 仮 に 措 置 を 設 けるとしても ごく 短 い 期 間 で 緩 和 措 置 が 終 了 することが 望 ましいと 考 えられる) 保 有 課 税 のうち 自 動 車 税 は 総 排 気 量 を 乗 用 車 の 課 税 標 準 として 採 用 しているため 電 気 自 動 車 等 に 対 する 課 税 が 課 題 である ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) 電 気 自 動 車 はCO2を 排 出 しないし 排 気 量 という 概 念 もない そのため 環 境 税 化 すると 電 気 自 動 車 に 対 しては 環 境 税 をかけられないということになるが ドイツのように 重 量 に 課 税 するとなると これは 再 び 道 路 損 傷 課 税 なのかという 印 象 を 受 けるが どう 考 えるべきか

10 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 特 殊 自 動 車 については 新 車 であっても 燃 費 値 が 付 与 されない 場 合 がある また 特 殊 自 動 車 は 乗 用 車 等 と 異 なり 自 動 車 税 について 標 準 税 率 が 定 められておらず 総 排 気 量 乗 車 定 員 最 大 積 載 量 などの 自 動 車 の 諸 元 によって 都 道 府 県 ごとに 税 率 を 決 定 することとされて いる CO2 排 出 量 ベースの 課 税 の 対 象 とするにあたっては こうした 点 について その 取 り 扱 い を 検 討 する 必 要 がある ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

11 Ⅰ-(1) 車 体 課 税 のあり 方 について( 続 き) 6 車 体 課 税 の 簡 素 化 について 与 党 税 制 改 正 大 綱 では 税 目 としての 自 動 車 取 得 税 を 廃 止 する 一 方 その 機 能 を 自 動 車 税 で 確 保 することとし 都 道 府 県 段 階 での 車 体 課 税 を 自 動 車 税 に 一 本 化 する 方 針 を 示 している が これを 前 提 に 自 動 車 税 の 次 のような 点 について どのように 考 えるか 課 税 標 準 のあり 方 自 動 車 税 と 軽 自 動 車 税 の 関 係 営 業 用 自 動 車 と 自 家 用 自 動 車 の 区 分 車 体 課 税 の 一 体 化 簡 素 化 という 方 針 は 支 持 したい 軽 自 動 車 と 登 録 自 動 車 の 格 差 や 営 自 格 差 をできる 限 り 縮 小 していく 方 向 性 で 議 論 していくべき 走 行 距 離 から 言 えば 営 業 用 は 自 家 用 に 比 べてはるかに 走 り 回 っていると 思 われるため 例 えば 道 路 損 傷 負 担 金 的 な 性 格 のところは もう 少 し 共 通 にするなど 自 家 用 営 業 用 の 格 差 に ついては 今 後 の 議 論 の 中 で 考 えていく 必 要 があるのではないか 自 動 車 の 運 用 から 得 られる 一 定 程 度 の 大 きさの 便 益 が 現 在 のわが 国 において 国 民 の 生 活 に 不 可 欠 であることに 鑑 み 自 家 用 車 と 営 業 車 を 区 別 せず 定 額 の 基 礎 控 除 を 設 けてはどうか 営 自 格 差 について 環 境 政 策 や 財 産 税 の 観 点 から 見 た 場 合 バスは 理 解 できるものの 特 に 貨 物 車 はその 理 由 を 見 出 し 難 く 精 査 していく 必 要 があるのではないか

12 社 用 車 とマイカーの 税 額 に 差 が 設 けられていない 点 について 議 論 が 必 要 なのではないか ヨーロッパの 例 を 見 ると CO2 排 出 量 ベースの 課 税 は 新 規 登 録 される 乗 用 車 を 対 象 とす るケースが 多 く 見 られる わが 国 において 営 業 車 大 型 車 を 対 象 とするか 否 かは 環 境 の 観 点 だけではなく 流 通 についての 負 担 の 観 点 も 含 めて 検 討 するべきであろう CO2 排 出 量 ベース 課 税 の 対 象 とする 場 合 には 営 業 用 自 動 車 の 税 率 を 引 き 下 げるなど 負 担 軽 減 措 置 を 設 けるなどの 配 慮 を 検 討 することも 考 えられるであろう ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

13 Ⅰ-(2) 車 体 課 税 の 負 担 水 準 について 1 我 が 国 の 自 動 車 関 係 諸 税 の 負 担 水 準 について( 負 担 水 準 の 評 価 ) 欧 米 と 比 較 して 日 本 の 車 体 課 税 は 軽 い という 意 見 と 重 い という 主 張 があるが どのように 考 えるか 定 額 課 税 である 自 動 車 税 及 び 軽 自 動 車 税 の 税 率 が 物 価 の 動 向 等 にかかわらず 据 え 置 か れていることをどのように 考 えるか 軽 自 動 車 や 小 型 自 動 車 は 特 に 地 方 部 で 日 常 生 活 における 交 通 手 段 として 生 活 必 需 品 と なっており 従 来 からの 財 産 税 としての 課 税 が 重 いのではないか との 意 見 をどのように 考 えるか 一 方 で 環 境 の 観 点 からは 課 税 の 強 化 も 検 討 すべきとの 意 見 をどう 考 えるか 環 境 の 観 点 等 を 踏 まえると 自 動 車 関 係 税 の 簡 素 化 は 必 ずしも 税 負 担 の 軽 減 ではなく 場 合 によっては 課 税 の 強 化 もあり 得 るのではないか 全 体 的 に 自 動 車 関 係 税 の 税 負 担 水 準 を 下 げるのではなく 環 境 性 能 のよい 自 動 車 を 消 費 者 が 選 好 するような 政 策 を 時 限 的 に 行 う 方 が 環 境 政 策 的 な 観 点 からも 自 動 車 の 売 り 上 げへの 好 影 響 の 観 点 からも 効 果 的 ではないか 自 動 車 関 係 税 の 税 率 を 全 体 的 に 下 げるのは 環 境 への 観 点 からは 影 響 が 生 じる 可 能 性 がある 自 動 車 税 を 財 産 税 的 性 格 と 位 置 づけるのであれば 税 負 担 水 準 が 自 動 車 そのものの 価 格 に 結 びつけられる 形 が 望 ましいのではないか 地 域 によっては 地 域 振 興 を 考 える 上 で 自 動 車 の 利 用 が 欠 かせないという 事 実 も 認 識 してお くことが 必 要

14 Ⅰ-(2) 車 体 課 税 の 負 担 水 準 について( 続 き) 2 近 年 におけるエコカー 減 税 等 による 負 担 の 軽 減 の 評 価 について 既 にエコカー 減 税 や 自 動 車 重 量 税 の 暫 定 税 率 の 廃 止 等 により 消 費 税 地 方 消 費 税 の 引 き 上 げ 分 に 相 当 する 軽 減 が 行 われているとの 意 見 をどのように 考 えるか 平 成 21 年 度 に 創 設 されたいわゆるエコカー 減 税 により 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 の 税 収 は 約 4 割 も 減 っており 既 に 税 制 として 十 分 に 負 担 の 軽 減 に 対 応 しているところである ( 平 成 24 年 10 月 22 日 地 財 審 意 見 ) 3 消 費 税 地 方 消 費 税 の 増 税 に 関 連 した 負 担 水 準 に 関 する 議 論 について 社 会 保 障 の 安 定 財 源 確 保 と 国 と 地 方 の 財 政 健 全 化 のために 広 く 消 費 税 地 方 消 費 税 の 増 税 をお 願 いし 負 担 が 上 がる 際 に 自 動 車 取 得 税 の 単 純 廃 止 により 環 境 性 能 が 劣 る 自 動 車 の 取 得 時 の 負 担 のみが 上 がらないということをどのように 考 えるか 消 費 税 率 の 引 上 げにより 広 く 国 民 に 負 担 をお 願 いしている 以 上 特 定 の 分 野 のみ 税 負 担 を 軽 減 することについては 慎 重 な 検 討 が 求 められる ( 再 掲 )( 平 成 24 年 10 月 22 日 地 財 審 意 見 )

15 Ⅰ-(2) 車 体 課 税 の 負 担 水 準 について( 続 き) 4 自 動 車 取 得 税 の 単 純 廃 止 の 環 境 性 能 向 上 へのインセンティブに 与 える 影 響 について 消 費 税 引 き 上 げ 時 に 自 動 車 取 得 税 を 単 純 に 廃 止 すると 環 境 負 荷 の 大 きい 燃 費 の 悪 い 車 を 優 遇 する 結 果 となり 環 境 政 策 と 矛 盾 するとの 意 見 をどのように 考 えるか 全 体 的 に 自 動 車 関 係 税 の 税 負 担 水 準 を 下 げるのではなく 環 境 性 能 のよい 自 動 車 を 消 費 者 が 選 好 するような 政 策 を 時 限 的 に 行 う 方 が 環 境 政 策 的 な 観 点 からも 自 動 車 の 売 り 上 げへの 好 影 響 の 観 点 からも 効 果 的 ではないか ( 再 掲 ) 車 体 課 税 は 環 境 政 策 上 非 常 に 重 要 な 役 割 を 果 たしており 取 得 段 階 保 有 段 階 あるい は 燃 料 も 含 めれば 走 行 段 階 それぞれの 段 階 でインセンティブが 働 いていると 思 うし 働 かせ ていくということが 重 要 ではないか その 上 で どの 段 階 での 課 税 が 特 に 最 も 有 効 かといえば エコカーを 普 及 させていくという 点 では 少 なくとも 購 入 段 階 取 得 時 点 での 価 格 というのは 重 要 な 要 素 だと 考 えている 単 純 に 取 得 課 税 を 廃 止 するとやはりエコカーにはメリットがなく 非 エコカーにメリットが あるということで CO2 排 出 量 などが 増 えるということが 大 いに 想 定 される 自 動 車 関 係 税 の 税 率 を 全 体 的 に 下 げるのは 環 境 への 観 点 からは 影 響 が 生 じる 可 能 性 がある ( 再 掲 )

16 Ⅰ-(3) 燃 料 課 税 のあり 方 について 自 動 車 関 連 税 制 としての 燃 料 課 税 のあり 方 について どのように 考 えるか 欧 州 と 比 較 して 燃 料 課 税 の 水 準 が 低 いという 主 張 をどのように 考 えるか 最 近 のエネルギー 事 情 や 円 安 を 反 映 した 燃 料 価 格 の 状 況 をどのように 考 えるか 燃 料 課 税 は 燃 料 の 区 分 に 応 じて 課 税 されているだけであって 車 体 課 税 と 同 様 に 重 複 の 課 税 が 行 われているとの 主 張 は 当 たらないのではないか 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 は OECD 環 境 統 計 において 環 境 関 連 税 制 に 分 類 されるな ど 地 球 温 暖 化 対 策 等 に 資 する 税 である 両 税 の 負 担 軽 減 は 税 制 のグリーン 化 に 逆 行 するも のとなる 仮 に 両 税 の 負 担 軽 減 を 行 う 場 合 には 燃 料 課 税 を 含 めた 環 境 関 連 税 制 全 体 を 総 合 的 に 見 直 す 必 要 がある ( 平 成 24 年 10 月 22 日 地 財 審 意 見 )

17 Ⅱ-(1) 環 境 関 連 税 制 としての 今 後 の 車 体 課 税 のあり 方 について 欧 州 ( )と 同 様 車 体 課 税 を 環 境 関 連 税 制 の 中 心 と 位 置 づけるべきとの 考 え 方 をどの ように 考 えるか 自 動 車 とエネルギー 製 品 が 環 境 関 連 税 制 の 車 の 両 輪 として 位 置 づけられている 自 動 車 関 連 税 制 としての 燃 料 課 税 のあり 方 について どのように 考 えるか 自 動 車 関 係 税 へのCO2 排 出 量 ベース 課 税 の 導 入 は 自 動 車 の 生 み 出 す 外 部 不 経 済 のうち 環 境 に 対 する 損 傷 度 合 いを 自 動 車 関 係 税 に 反 映 させていく 取 り 組 みである ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) 自 動 車 関 連 税 は 従 来 奢 侈 品 課 税 的 性 格 財 産 税 的 性 格 道 路 損 傷 負 担 金 的 性 格 などによ り 根 拠 づけられていた しかしながら 今 日 では 地 球 温 暖 化 防 止 のためにCO2 排 出 量 を 抑 制 する 観 点 から 環 境 の 要 素 ( 環 境 損 傷 負 担 金 的 性 格 )を 組 み 込 むことが 社 会 的 に 要 請 されている また 自 動 車 関 連 税 は 一 義 的 には 財 源 調 達 を 目 的 とするものであるが 同 時 に CO2 排 出 量 を 抑 制 するための 効 果 的 な 政 策 手 段 として 位 置 付 けることが 要 請 されている ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) CO2 排 出 抑 制 の 観 点 を 組 み 入 れた 自 動 車 関 連 税 のあり 方 は まずは 取 得 保 有 走 行 の 各 段 階 において 適 切 な 税 負 担 を 求 めていく 中 で 検 討 することが 適 当 である 取 得 保 有 走 行 の 各 段 階 において それぞれの 税 の 性 格 を 踏 まえた 上 で 納 税 者 に 対 し 一 定 の 政 策 効 果 を 実 効 的 に 及 ぼす 仕 組 みを 検 討 することが 重 要 である ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

18 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 自 動 車 取 得 税 及 び 自 動 車 重 量 税 は OECD 環 境 統 計 において 環 境 関 連 税 制 に 分 類 されるな ど 地 球 温 暖 化 対 策 等 に 資 する 税 である 両 税 の 負 担 軽 減 は 税 制 のグリーン 化 に 逆 行 するも のとなる 仮 に 両 税 の 負 担 軽 減 を 行 う 場 合 には 燃 料 課 税 を 含 めた 環 境 関 連 税 制 全 体 を 総 合 的 に 見 直 す 必 要 がある ( 再 掲 )( 平 成 24 年 10 月 22 日 地 財 審 意 見 ) EU 諸 国 でもCO2 排 出 量 を 課 税 標 準 に 組 み 込 む 動 きが 広 がっており CO2 排 出 量 に 応 じ た 課 税 は 一 つの 有 力 な 選 択 肢 だが 総 合 的 な 検 討 が 必 要 と 考 える グリーン 化 への 対 応 は 特 別 措 置 ( 期 限 付 きで 更 新 を 予 定 )として 設 けた 自 動 車 の 環 境 性 能 に 応 じ た 税 額 控 除 と 取 得 時 における 課 税 の 特 例 で 行 うことが 考 えられる( 営 業 用 自 動 車 への 配 慮 も 含 む) 最 近 の 自 動 車 関 係 税 制 に 関 する 議 論 ではCO2 排 出 削 減 が 中 心 となっているが 排 出 ガス 対 策 (NOx PM)についても 考 えなくてはいけない

19 Ⅱ-(2)エコカー 減 税 の 評 価 について 大 幅 なエコカー 減 税 によって 自 動 車 の 平 均 燃 費 向 上 や 次 世 代 自 動 車 普 及 率 向 上 に 大 きく 寄 与 するなど 自 動 車 取 得 税 の 性 格 は 環 境 政 策 税 制 としての 意 義 が 大 きくなったとの 意 見 を どのように 考 えるか 現 行 のエコカー 減 税 は 景 気 対 策 産 業 政 策 としての 面 ももった 時 限 措 置 であり 自 動 車 重 量 に 応 じ 27 年 度 燃 費 基 準 達 成 度 対 比 で 減 税 率 が 定 められているため 燃 費 のよい 小 型 自 動 車 よりも 燃 費 の 悪 い 普 通 自 動 車 の 減 税 幅 が 大 きいなどの 逆 転 が 生 じていることをどのよ うに 考 えるか 現 状 のエコカー 減 税 あるいはグリーン 化 特 例 は 自 動 車 の 平 均 燃 費 向 上 次 世 代 自 動 車 の 普 及 率 の 向 上 にも 大 きく 寄 与 しており 有 効 なインセンティブ 手 法 であると 考 えている エコカー 減 税 は 時 限 的 に 下 げているために 効 果 があったのではないか ハイブリッド 自 動 車 の 売 れ 行 きが 伸 びている 現 状 からすれば 現 行 のエコカー 減 税 はすでに 役 割 を 果 たしたと 考 えられ 今 後 は 減 税 の 対 象 を 今 後 売 れ 行 きを 伸 ばしていくべき 自 動 車 例 えば 電 気 自 動 車 やプラグインハイブリッド 自 動 車 等 にシフトしていくことで 税 収 を 確 保 し ていくべきではないか

20 Ⅱ-(3) 環 境 政 策 税 制 として 望 ましい 課 税 のあり 方 について 1 課 税 のタイミング 取 得 時 において 取 得 価 額 及 び 環 境 性 能 達 成 度 に 応 じて 減 税 する 現 行 の 自 動 車 取 得 税 のエコ カー 減 税 によるインセンティブが 最 も 大 きいとの 評 価 をどのように 考 えるか 自 動 車 重 量 税 自 動 車 税 においても 初 年 度 ないし 当 初 にインセンティブを 付 与 して いることをどのように 考 えるか 車 体 課 税 は 環 境 政 策 上 非 常 に 重 要 な 役 割 を 果 たしており 取 得 段 階 保 有 段 階 あるい は 燃 料 も 含 めれば 走 行 段 階 それぞれの 段 階 でインセンティブが 働 いていると 思 うし 働 かせ ていくということが 重 要 ではないか その 上 で どの 段 階 での 課 税 が 特 に 最 も 有 効 かといえば エコカーを 普 及 させていくという 点 では 少 なくとも 購 入 段 階 取 得 時 点 での 価 格 というのは 重 要 な 要 素 だと 考 えている ( 再 掲 ) 保 有 課 税 による 入 り 口 段 階 のインセンティブとしては イギリスにおけるFirst-Year-Rate (FYR)のように 初 年 度 の 保 有 税 負 担 を 加 重 又 は 軽 減 する 仕 組 みがある 取 得 課 税 が 廃 止 される 場 合 には FYRのような 制 度 により 低 燃 費 車 低 公 害 車 へ 誘 導 す る 仕 組 みを 保 有 課 税 へ 導 入 することが 考 えられる ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

21 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 取 得 段 階 においてインセンティブを 税 制 に 組 み 込 むことは 消 費 者 の 購 買 行 動 に 影 響 を 与 え るものと 思 われるので 取 得 段 階 において 現 在 の 自 動 車 取 得 税 が 有 している 環 境 機 能 を 自 動 車 税 の 中 に 組 み 込 むことは1つの 考 え 方 としてあり 得 るのではないか CO2 排 出 量 を 基 準 とする 考 え 方 がわが 国 において 十 分 になじんでいるとはいえない 状 況 下 において 毎 年 の 自 動 車 税 に 財 産 税 的 なものとCO2 排 出 量 の 両 方 を 反 映 させるというのは 時 期 尚 早 であり 現 時 点 においては 初 年 度 の 課 税 で 工 夫 する 等 して 現 在 の 自 動 車 取 得 税 の 機 能 を 自 動 車 税 に 組 み 込 んでいくことが 現 実 的 ではないか 毎 年 の 自 動 車 税 を 環 境 性 能 に 応 じて 税 率 を 計 算 して 課 していくというのは 実 務 上 厳 しい グリーン 化 を 進 めていくためにはやはり 取 得 段 階 での 課 税 がある 程 度 必 要 であると 考 えられ 自 動 車 税 及 び 軽 自 動 車 税 の 中 にこれをどのように 組 み 込 んでいくのかが 重 要 であり これに よって 自 動 車 取 得 税 の 廃 止 による 財 源 をある 程 度 カバーしていくという 方 向 が 妥 当 なのではな いか

22 Ⅱ-(3) 環 境 政 策 税 制 として 望 ましい 課 税 のあり 方 について( 続 き) 2 環 境 性 能 の 課 税 への 反 映 方 法 について 環 境 性 能 のインセンティブは どのような 基 準 に 基 づくべきか 例 ) 燃 費 CO2 排 出 量 大 気 汚 染 基 準 燃 費 基 準 達 成 度 CO2 排 出 量 や 燃 費 基 準 等 の 環 境 性 能 そのものを 新 たに 課 税 標 準 とする 方 式 についてどの ように 考 えるか その 場 合 環 境 性 能 の 向 上 に 伴 って 税 収 が 減 少 することをどのように 考 えるか その 場 合 財 産 税 的 な 課 税 と 併 用 することについてどのように 考 えるか 現 行 の 自 動 車 取 得 税 や 自 動 車 税 のように 財 産 税 的 な 性 格 の 課 税 標 準 である 取 得 価 額 や 排 気 量 に 環 境 性 能 に 応 じた 軽 減 等 を 組 み 合 わせる 方 式 について どのように 考 えるか グッド 減 税 バッド 増 税 の 考 え 方 に 立 って 環 境 性 能 の 低 い 自 動 車 に 対 する 重 課 を 行 うこ とについて どのように 考 えるか EU 諸 国 でもCO2 排 出 量 を 課 税 標 準 に 組 み 込 む 動 きが 広 がっており CO2 排 出 量 に 応 じ た 課 税 は 一 つの 有 力 な 選 択 肢 だが 総 合 的 な 検 討 が 必 要 と 考 える ( 再 掲 ) 温 暖 化 対 策 税 や 地 方 環 境 税 が 導 入 されていることからすれば わが 国 の 税 制 上 環 境 負 荷 に 応 じて 税 負 担 を 上 下 させることが 公 平 な 課 税 にかなうという 考 え 方 が 入 り 込 みつつあり 自 動 車 関 係 税 についても 財 産 課 税 だけでなく CO2 排 出 量 で 税 額 を 変 えていくことで 環 境 の 点 から 公 平 な 課 税 を 行 うという 考 えは 可 能 ではないか

23 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 環 境 性 能 に 応 じて 税 を 優 遇 するという 理 屈 は 担 税 力 に 着 目 してきた 租 税 の 論 理 とは 異 なる のであるから 当 該 優 遇 措 置 は 特 別 措 置 として 設 計 するのがよいのではないか CO2 排 出 量 のみをベースに 課 税 すれば 別 だが ドイツの 例 からも 財 産 税 的 な 課 税 とCO 2 排 出 量 をベースとした 課 税 を 組 み 合 わせれば 税 収 に 大 きな 変 化 はないのではないか CO2 排 出 量 のみを 課 税 標 準 にしてしまうと 税 収 減 が 著 しいため 例 えば 排 気 量 との 両 立 て にするといったように 課 税 標 準 として2つのものを 立 てることが 望 ましいのではないか 国 土 交 通 省 は 省 エネ 法 に 基 づいて 自 動 車 の 燃 費 基 準 を 定 めており 車 両 の 燃 費 値 は 把 握 し ているが CO2 排 出 量 を 把 握 する 権 限 は 有 していない

24 Ⅱ-(3) 環 境 政 策 税 制 として 望 ましい 課 税 のあり 方 について( 続 き) 3 産 業 政 策 地 球 温 暖 化 対 策 等 のための 技 術 革 新 を 促 進 するような 税 体 系 とすべきであるとの 意 見 をど のように 考 えるか 日 本 再 興 戦 略 でも2030 年 に 新 車 販 売 台 数 の5 割 から7 割 を 次 世 代 自 動 車 とするというこ とを 方 向 として 示 しており 世 界 全 体 でのCO2 排 出 削 減 の 必 要 性 ともリンクしているという ことからすると グリーン 化 の 今 後 の 方 向 としてはさらに 強 化 していく 必 要 がある 現 行 のエコカー 減 税 の 仕 組 みは 引 き 続 き 重 要 である 環 境 性 能 の 向 上 の 背 景 には 関 連 技 術 のイノベーションが 起 こっており ここ100 年 ぐらいの 自 動 車 産 業 の 歴 史 を 分 析 したと ころ 環 境 や 安 全 等 の 公 共 性 の 要 請 が 強 くなっていくということと 日 本 車 の 競 争 力 が 上 がっ ていくということは 一 般 的 な 傾 向 だと 思 う グローバルマーケットにおいて エコカーの 分 野 でのガソリン 車 の 市 場 も 今 後 拡 大 していく 可 能 性 もある 中 で ガソリン 車 の 技 術 開 発 燃 費 性 能 の 向 上 等 の 政 策 的 な 努 力 については こ れからも 重 要 である すべての 車 が 次 世 代 自 動 車 に 切 り 替 わるというよりも トータルとして 環 境 性 能 が 向 上 していくことが 望 ましい

25 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 技 術 革 新 が 進 み CO2の 排 出 量 が 減 少 して 環 境 はよくなったが 税 収 がなくなった ということでよかったということにはやはりならない とはいえ 新 税 を 環 境 税 として 位 置 づ けることについては 技 術 革 新 の 面 から 税 が 貢 献 するということもできるので 上 手 にバラン スをとっていく 必 要 がある 日 本 再 興 戦 略 では 次 世 代 自 動 車 の 新 車 販 売 に 占 める 割 合 を2030 年 に5 割 から7 割 次 世 代 自 動 車 戦 略 上 は2020 年 目 標 を5 割 としているが 登 録 車 であるか 軽 自 動 車 であるかと いう 区 分 けをせずに 目 標 をつくっている 今 後 も 基 本 的 に 登 録 車 であるか 軽 自 動 車 を 分 けず に 考 えていきたいと 思 っており 軽 自 動 車 についても 電 気 自 動 車 等 の 次 世 代 自 動 車 の 普 及 を 進 めていきたいと 考 えている

26 Ⅱ-(3) 環 境 政 策 税 制 として 望 ましい 課 税 のあり 方 について( 続 き) 4 排 出 ガス 対 策 排 出 ガス 対 策 (NOx PM)などへのインセンティブをどのようにするか 最 近 の 自 動 車 関 係 税 制 に 関 する 議 論 ではCO2 排 出 削 減 が 中 心 となっており 地 球 温 暖 化 対 策 がメインとなっているが 排 出 ガス 対 策 (NOx PM)についても 考 えなくてはいけない ( 再 掲 ) エコカー 減 税 制 度 においては 排 出 ガス 規 制 の 超 過 達 成 というような 形 で 排 ガス 性 能 も 含 ん だ 制 度 が 組 み 込 まれており それにより 大 気 汚 染 物 質 排 出 の 削 減 効 果 というのも 発 揮 されてい ることから 大 気 汚 染 の 観 点 も 引 き 続 き 考 慮 するべき 重 要 な 観 点 だと 考 える 排 出 ガス(NOx PM) 対 策 へのインセンティブについては 課 税 標 準 の 段 階 で 組 み 込 む ことは 困 難 であるので 現 在 のエコカー 減 税 などで 考 慮 されている 部 分 は 今 後 も 維 持 していく べきではないか

27 Ⅲ-(1) 国 及 び 地 方 の 財 政 状 況 と 代 替 財 源 について 極 めて 厳 しい 国 地 方 の 財 政 状 況 消 費 税 地 方 消 費 税 の 引 上 げの 趣 旨 地 方 の 意 見 を 踏 まえれば 国 地 方 を 通 じ 代 替 財 源 のない 負 担 の 軽 減 は 難 しいということでよいか 税 制 抜 本 改 革 法 第 七 条 からは 関 連 税 制 の 見 直 しから 代 替 財 源 を 検 討 することが 考 えられ るのではないか 本 検 討 会 として 財 源 の 確 保 という 点 が 最 も 大 事 であるという 姿 勢 を 全 面 的 に 出 してい くべきではないか 政 府 全 体 として 代 替 財 源 確 保 の 検 討 が 必 要 だが グッド 減 税 バッド 課 税 という 設 計 の 中 で も 一 定 程 度 の 財 源 の 維 持 確 保 ということは 検 討 し 得 るのではないか ( 再 掲 ) 環 境 性 能 の 悪 い 車 への 重 課 や エコカー 減 税 でも 例 えば 対 象 とする 自 動 車 のレベルを 普 及 に 応 じて 上 げていくことで 一 定 の 税 収 を 維 持 していくことが 可 能 なのではないか ( 再 掲 ) ハイブリッド 自 動 車 の 売 れ 行 きが 伸 びている 現 状 からすれば 現 行 のエコカー 減 税 はすでに 役 割 を 果 たしたと 考 えられ 今 後 は 減 税 の 対 象 を 今 後 売 れ 行 きを 伸 ばしていくべき 自 動 車 例 えば 電 気 自 動 車 やプラグインハイブリッド 自 動 車 等 にシフトしていくことで 税 収 を 確 保 し ていくべきではないか ( 再 掲 ) 仮 に 自 動 車 取 得 税 が 廃 止 されるとすれば エコカー 減 税 の 影 響 を 考 慮 したあるべき 自 動 車 取 得 税 収 分 ( 約 3,400 億 円 )を 引 き 続 き 確 保 する 方 策 が 必 要 である ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 )

28 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 自 動 車 関 連 税 にCO2 排 出 量 ベース 課 税 を 導 入 することは 自 動 車 関 連 税 にCO2 排 出 抑 制 という 政 策 手 段 としての 役 割 を 一 定 の 規 模 で 担 わせることを 意 味 する 一 方 で 電 気 自 動 車 や ハイブリッド 自 動 車 をはじめとする 低 燃 費 車 が 増 加 した 場 合 CO2 排 出 量 ベース 課 税 からの 税 収 は 減 少 せざるを 得 ない 自 動 車 関 連 税 の 税 収 に 占 める 割 合 が 比 較 的 大 きいわが 国 において は 税 収 確 保 の 重 要 性 は 大 きい ( 再 掲 )( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) CO2 排 出 量 ベース 課 税 の 検 討 にあたっては 政 策 達 成 機 能 と 財 源 調 達 機 能 という 相 矛 盾 す る 機 能 を 両 立 させる 方 策 が 論 点 となる その 検 討 にあたっては 自 動 車 関 連 税 全 体 をパッケージとして 政 策 達 成 機 能 と 財 源 調 達 機 能 をうまくブレンドした 制 度 設 計 が 必 要 になる 具 体 的 には 他 の 課 税 ベースとCO2 排 出 量 ベースを 組 み 合 わせるなど 税 目 の 課 税 ベースの 構 成 において 仕 組 む 方 法 政 策 手 段 としての 役 割 と 財 源 調 達 の 役 割 とを 税 目 によって 棲 み 分 け る 方 法 などが 考 えられる ( 再 掲 )( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) ヨーロッパでは 一 定 年 度 ごとに 税 率 を 見 直 す 仕 組 み( 税 率 スライド)や 免 税 点 の 引 上 げ 措 置 などの 税 収 確 保 策 が 存 在 している また 電 気 自 動 車 等 の 次 世 代 自 動 車 は 税 収 確 保 の 観 点 からも 中 期 的 には 重 量 基 準 のみ を 課 税 の 基 準 とすることも 考 えられる ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) 代 替 財 源 としての 自 動 車 関 係 諸 税 の 増 税 阻 止 ( 自 工 会 自 動 車 関 係 諸 税 の 簡 素 化 負 担 軽 減 を 実 現 すべき 2013 年 4 月 )

29 Ⅲ-(2) 偏 在 性 の 小 さい 税 体 系 の 確 保 について 車 体 課 税 は 一 般 的 に 偏 在 が 少 ない 税 であると 考 えられており 代 替 財 源 は 偏 在 が 少 な いものを 検 討 する 必 要 があるのではないか 現 行 の 自 動 車 取 得 税 の 相 当 部 分 が 市 町 村 に 道 路 の 延 長 面 積 に 応 じて 自 動 車 取 得 税 交 付 金 として 交 付 されていることをどのように 考 えるか 自 動 車 取 得 税 は 税 収 の 約 7 割 が 市 町 村 に 交 付 され 極 めて 貴 重 な 財 源 となっていることを 踏 まえ 同 税 の 引 き 下 げ 及 び 廃 止 にあたっては 自 動 車 重 量 税 の 譲 与 割 合 を 引 き 上 げるなど 市 町 村 の 安 定 的 な 代 替 の 税 財 源 を 確 保 し 減 収 が 生 じないようにすること ( 全 国 町 村 会 平 成 26 年 度 政 府 予 算 編 成 及 び 施 策 に 関 する 要 望 ) 自 動 車 取 得 税 は 概 ね7 割 が 市 町 村 の 3 割 が 道 府 県 の 財 源 となっており 廃 止 による 財 源 を 道 府 県 市 町 村 がそれぞれ 適 切 に 確 保 できるような 仕 組 みについて 議 論 されるべきではない か

30 Ⅳ-(1) 経 済 雇 用 スケジュールについて 車 体 課 税 の 抜 本 的 な 見 直 しに 際 し 過 去 の 消 費 税 率 の 引 き 上 げの 際 に 自 動 車 購 入 の 駆 け 込 み 反 動 が 生 じ 景 気 に 大 きな 影 響 を 与 えたとの 意 見 をどのように 考 えるか 車 体 課 税 の 抜 本 的 に 見 直 しに 当 たっては 駆 け 込 み 反 動 の 影 響 を 極 力 小 さくする 工 夫 も 検 討 すべきではないか 車 体 課 税 制 度 の 切 り 替 えと 課 税 庁 の 実 務 上 の 準 備 につき どのように 考 えるか 消 費 税 を3%から5%に 引 上 げた 前 後 で( 平 成 9 年 4 月 ) 月 別 新 車 販 売 台 数 に 大 幅 な 変 動 があったため 駆 け 込 み 需 要 と 反 動 減 を 見 越 した 対 応 が 必 要 である 絶 対 的 な 燃 費 値 を 基 準 にした 仕 組 みに 改 める 場 合 現 在 国 土 交 通 省 が 把 握 している 個 車 毎 の 燃 費 値 を 車 検 証 に 記 載 するなどして 課 税 庁 側 が 把 握 できるシステムを 構 築 する 必 要 があるも のと 考 えられる ( 平 成 21 年 度 研 究 会 報 告 書 ) 軽 自 動 車 税 の 適 正 な 賦 課 徴 収 事 務 に 資 するため 自 動 車 登 録 情 報 について 電 子 データによ り 確 実 に 提 供 できる 仕 組 みの 構 築 を 検 討 すること ( 全 国 町 村 会 平 成 26 年 度 政 府 予 算 編 成 及 び 施 策 に 関 する 要 望 )

31 Ⅳ-(2) 地 方 分 権 の 推 進 について 自 動 車 取 得 税 が 一 定 税 率 であるのに 対 し 自 動 車 税 は 標 準 税 率 であることをどう 考 えるか 自 動 車 税 及 び 軽 自 動 車 税 の 制 限 税 率 が1.5 倍 とされていることをどう 考 えるか 超 過 税 率 採 用 団 体 数 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) < 自 動 車 税 >1 団 体 < 軽 自 動 車 税 >30 団 体 自 動 車 税 と 軽 自 動 車 税 の 一 本 化 は 市 町 村 の 税 目 や 課 税 自 主 権 の 縮 小 につながることを 考 え れば 困 難 ではないか

32 Ⅳ-(3) 地 方 からの 要 望 等 について 1 軽 自 動 車 税 について 軽 自 動 車 税 については 軽 自 動 車 の 大 型 化 高 性 能 化 及 び 自 動 車 税 との 負 担 の 均 衡 等 を 考 慮 し 税 率 を 引 き 上 げること 等 の 地 方 団 体 からの 要 望 をどのように 考 えるか 全 国 町 村 会 平 成 26 年 度 政 府 予 算 編 成 及 び 施 策 に 関 する 要 望 東 北 都 市 税 務 協 議 会 ( 平 成 25 年 8 月 ) 小 型 自 動 車 と 軽 自 動 車 の 乗 り 物 としての 区 分 や 性 能 に 差 異 がなくなっていることに 着 目 する と 税 制 上 別 々にする 理 由 はないのではないか ただ 産 業 政 策 上 かなり 影 響 もあるので 直 ちに 税 率 水 準 を 同 じにできるものではない 社 会 政 策 的 に 軽 自 動 車 へ 配 慮 することはあるかもしれないが 環 境 損 傷 的 性 格 と 財 産 税 的 性 格 という 課 税 根 拠 からは 軽 自 動 車 と 小 型 自 動 車 を 分 ける 理 由 はない 小 型 自 動 車 と 軽 自 動 車 とは 実 態 として 排 気 量 以 外 はそんなに 違 わないのではないか よっ て 税 制 上 そこに 線 を 引 く 意 味 はないのではないか 昔 は 小 型 自 動 車 と 軽 自 動 車 の 間 で 性 能 差 があったが 現 在 では 660ccでもスピードは 出 るし 居 住 性 もいいし 重 量 についても 全 然 遜 色 がない 昔 は 小 型 自 動 車 と 軽 自 動 車 では 差 があっ たが 今 はそうではない という 点 がポイントではないか 小 型 自 動 車 と 軽 自 動 車 とで 重 量 の 差 がなくなっているということは 道 路 損 傷 という 観 点 で 見 れば 同 じということにならないか 税 の 性 格 に 環 境 損 傷 負 担 金 的 な 考 え 方 を 取 り 入 れた 場 合 には 両 者 の 負 担 水 準 を 近 づけるべ きとの 意 見 を 補 強 できるのではないか

33 ( 主 な 意 見 ( 続 き)) 一 定 の 軽 自 動 車 と 小 型 自 動 車 の 間 に 見 られる 著 しい 格 差 については 縮 小 されるべきではない か 他 の 類 型 の 自 動 車 が 頭 打 ち あるいは 減 っている 中 で 軽 自 動 車 が 増 えているということは 他 の 自 動 車 と 使 い 方 所 得 購 買 層 が 代 替 的 になってきているのではないか ( 再 掲 ) 軽 自 動 車 の 維 持 費 の 割 安 感 は 税 制 が 作 り 出 している 部 分 が 大 きく 市 場 をゆがめている 点 が あると 考 えられ これを 是 正 することは 重 要 ではないか したがって 軽 自 動 車 と 小 型 自 動 車 の 格 差 の 是 正 は 財 源 確 保 のためではなく あくまで 負 担 の 公 平 化 を 目 的 とするものであると いうのが 原 則 論 ではないか 軽 自 動 車 といえどもそれなりに 環 境 負 荷 があり 場 合 によっては 一 家 に 数 台 あるということ もあるが 環 境 政 策 上 からは 環 境 性 能 がいいから 増 えてもいい ということにはならない のではないか 最 近 は 地 域 の 公 共 交 通 の 廃 止 路 線 が 増 え 軽 自 動 車 に 頼 らなければ 生 活 が 成 り 立 たない 地 域 も あることから 軽 自 動 車 の 増 加 にも 地 域 差 が 大 きいのではないか この 場 合 公 共 交 通 と 軽 自 動 車 の 環 境 貢 献 を 比 較 してみることも 必 要 ではないか 軽 自 動 車 は 安 全 性 などから 規 格 が 拡 大 されてきたが 車 両 の 基 本 性 能 の 保 持 に 必 要 な 最 小 限 の 規 格 ということで 1,000ccクラスの 小 型 自 動 車 との 間 には 一 定 の 差 はあるものだと 思 ってい る 軽 自 動 車 については 経 済 性 や 使 いやすさということから 公 共 交 通 機 関 の 不 便 な 地 域 を 中 心 として 日 常 の 足 として 欠 かすことのできないものとして 使 われている 実 態 があることを 踏 まえると 今 後 とも 必 要 な 規 格 と 考 える

34 2 二 輪 車 に 係 る 軽 自 動 車 税 について Ⅳ-(3) 地 方 からの 要 望 等 について( 続 き) 軽 自 動 車 税 については 標 準 税 率 についても 見 直 しを 図 ること 特 に 原 動 機 付 自 転 車 に 係 る 軽 自 動 車 税 については 徴 税 効 率 が 極 めて 低 い 現 状 にかんがみ 早 急 に 適 切 な 見 直 しを 図 ること との 地 方 団 体 からの 要 望 をどのように 考 えるか 九 州 都 市 税 務 協 議 会 ( 平 成 25 年 7 月 ) 全 国 町 村 会 平 成 26 年 度 政 府 予 算 編 成 及 び 施 策 に 関 する 要 望 二 輪 車 について その 経 済 的 価 値 と 排 気 量 との 関 係 が 四 輪 車 とは 異 なること 低 排 出 ガス 認 定 制 度 や 燃 費 基 準 が 定 められていないことなどの 点 についてどのように 考 えるか 自 動 車 の 経 済 的 価 値 と 排 気 量 との 関 係 は 二 輪 車 と 四 輪 車 とでは 異 なると 考 えられることから 二 輪 車 は 四 輪 車 とは 異 なる 税 率 表 や 基 礎 控 除 政 策 的 控 除 等 が 与 えられるべきである 原 動 機 付 自 転 車 に 対 する 軽 自 動 車 税 については 徴 税 効 率 が 極 めて 低 い 現 状 にかんがみ 標 準 税 率 課 税 方 法 等 の 課 税 制 度 の 見 直 しを 図 ること ( 全 国 市 長 会 都 市 税 源 の 充 実 強 化 等 に 関 する 提 言 ) 原 付 については 非 常 に 徴 税 コストがかかっており 登 録 段 階 で 税 を 取 ることができれば 徴 税 コストを 下 げることにつながるのではないか 新 しい 自 動 車 税 の 課 税 標 準 として CO2の 排 出 量 をもとにした 場 合 例 えば50ccのバイク のCO2 排 出 量 は 非 常 に 少 ないと 思 われるので 現 在 の1,000 円 という 税 率 の 負 担 の 水 準 は 確 保 できないのではないか 原 付 については 徴 税 コスト 等 を 考 えればあまりいい 税 とはいえないのではないか

35 Ⅳ-(3) 地 方 からの 要 望 等 について( 続 き) 3 課 税 に 必 要 な 環 境 整 備 について 自 動 車 登 録 情 報 について 電 子 データにより 確 実 に 提 供 できる 仕 組 みの 構 築 を 検 討 する こと との 地 方 団 体 からの 要 望 をどのように 考 えるか 全 国 町 村 会 平 成 26 年 度 政 府 予 算 編 成 及 び 施 策 に 関 する 要 望 絶 対 的 な 燃 費 値 を 基 準 にした 仕 組 みに 改 める 場 合 現 在 国 土 交 通 省 が 把 握 している 個 車 毎 の 燃 費 値 を 車 検 証 に 記 載 するなどして 課 税 庁 側 が 把 握 できるシステムを 構 築 する 必 要 があるも のと 考 えられる ( 再 掲 )( 平 成 21 年 研 究 会 報 告 書 ) 軽 自 動 車 税 の 創 設 時 には 徴 税 技 術 上 の 利 点 もあって 市 町 村 税 とされた 経 緯 もあるようだが 原 付 などをみると 現 在 その 利 点 は 失 われつつあるのではないか 徴 収 効 率 という 観 点 からすれば 市 町 村 が 自 ら 徴 収 する 部 分 を 従 来 より 極 端 に 増 やすのでは なく 例 えば 現 行 の 自 動 車 取 得 税 のように 道 府 県 が 徴 収 し 交 付 金 として 市 町 村 に 交 付 する という 形 も 維 持 していくことが 望 ましいのではないか 自 動 車 税 では 登 録 情 報 は 電 子 データで 提 供 されるが 軽 自 動 車 税 では 手 作 業 で 入 力 している など 自 動 車 税 よりコストがかかる 一 方 で 税 率 が 低 いという 面 があり 徴 収 コストの 削 減 につ いても 議 論 すべき 原 動 機 付 自 転 車 に 対 する 軽 自 動 車 税 については 徴 税 効 率 が 極 めて 低 い 現 状 にかんがみ 標 準 税 率 課 税 方 法 等 の 課 税 制 度 の 見 直 しを 図 ること ( 再 掲 )( 全 国 市 長 会 都 市 税 源 の 充 実 強 化 等 に 関 する 提 言 )

36 Ⅳ-(4) 通 商 政 策 の 観 点 について 車 体 課 税 に 関 する TPPや 日 米 自 動 車 並 行 協 議 日 EU EPA 協 議 をどのように 踏 まえるか TPP 交 渉 と 並 行 して 自 動 車 貿 易 に 関 する 交 渉 を 行 うことが 決 定 されているが その 中 に 財 政 上 のインセンティブという 文 言 がある この 中 には 税 制 も 協 議 の 対 象 となるということと されており 今 後 その 交 渉 の 推 移 を 見 守 る 必 要 がある 昭 和 60 年 ごろは 小 型 と 普 通 自 動 車 の 間 の 税 率 格 差 が 大 きいことがGATTで 問 題 となり 全 体 として 自 動 車 税 の 体 系 について 改 正 がされた そのときと 逆 に 小 型 の 税 率 を 下 げると 今 度 は 輸 入 車 で 大 型 車 が 多 いということもあり 今 後 議 論 となることも 考 えられる