この大地震の発生が想定される今被害を最小限にするため行政機関は阪神淡路大震災の反省を踏まえた対策を実施しています大阪府下でも上町有馬高槻生駒等の各断層がある一方大和川淀川などの大きな河川に沿って発達してきた地形を考えると地震の影響は大きなものとなります ( 図 3 参照 ) 近

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いっけいとべ
7 years ago
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1 12 安心安全な住まいづくり防災編耐震診断改修の調査 NPO 法人住宅長期保証支援センター ( 発表者 ) 小倉美江はじめに 1. 当センターの活動事業について私たち NPO 法人住宅長期保証支援センター ( 以下当センター ) は環境と高齢社会にふさわしい住み継げる住宅の価値の向上と消費者保護の観点から住宅の長寿命化支援活動を行っています当センターはその活動の 1 つに府下で耐震診断改修サポート活動をしています昨年は耐震活動を支えている有資格者会員により 100 件を超える耐震診断を行いましたこの耐震診断活動を通して府下で今後予想される大地震に備えた各自治体の耐震防災活動を皆様にお伝えいたします 2. 背景建物の倒壊で多くの被害をもたらした阪神淡路大震災から 15 年経ちましたが今後いつ発生しても不思議でないといわれているのが 1 東南海地震 2 南海地震 3 東海地震です 1944 年 12 月の東南海地震 1946 年 12 月の南海地震からすでに 65 年近い時間が経過し歴史的に 100~150 年周期でマグニチュード 7 クラスの大規模地震が繰り返し発生しある時期を見ると 3 つ同時に発生した時もあります地震歴史年表 ( 図 1) を見ると 2 つくらいずつ同時に発生している事が多くしかも東南海地震と南海地震が同時発生した場合地震の規模はマグニチュード 8.5 前後になると推定されていますその大地震が今世紀前半にも発生のおそれがあると指摘されており東海から九州にかけての広い範囲に地震の揺れや津波による相当甚大な被害をもたらす恐れがあると考えられていますこの東南海南海地震の発生確率は今後 30 年以内に 40% さらに 50 年以内の発生確率は 80% と予測されています図 1

2 この大地震の発生が想定される今被害を最小限にするため行政機関は阪神淡路大震災の反省を踏まえた対策を実施しています大阪府下でも上町有馬高槻生駒等の各断層がある一方大和川淀川などの大きな河川に沿って発達してきた地形を考えると地震の影響は大きなものとなります ( 図 3 参照 ) 近い将来甚大な被害をもたらす東南海南海地震及び上町断層をはじめとする断層の動きによる災害が予想されるなか各市町村が中心となって被害を最小に食い止めるため地震から家族の安全を守るため住まいの耐震化が進められています 2002 年 ( 平成 14 年 ) には東南海南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別処置法が制定され以下の府内 38 市町村が防災対策推進地域 ( 東南海南海地震が発生した場合に著しい地震災害が生ずるおそれがあるため地震防災対策を推進する必要がある地域 ) として指定されました大阪府の防災対策推進地域大阪市堺市岸和田市吹田市泉大津市高槻市貝塚市守口市枚方市茨木市八尾市泉佐野市富田林市寝屋川市河内長野市松原市大東市和泉市柏原市羽曳野市門真市摂津市高石市藤井寺市東大阪市泉南市四條畷市交野市大阪狭山市阪南市島本町忠岡町熊取町田尻町岬町太子町河南町千早赤阪村中央防災会議資料より図 2 参考資料 : 内閣府 HP 防災情報のページ

3 3. 現状どうして住宅の耐震化をするの? 国は減災目標として人的被害経済被害の軽減に関する具体的目標を掲げ達成すべき数値目標達成時期対策の内容等を明示しました明示された具体的目標の 1 つに住宅の耐震化があります阪神淡路大震災で大きな被害を受けた建築物の多くは建築基準法が現在の耐震基準に改正された 1981 年 ( 昭和 56 年 )6 月よりも前に建てられたものでしたこれは改正後の住宅に比べ改正前の住宅の耐震性能が低いことが原因です ;2000 年 ( 平成 12 年 ) の改正では接合金物の設置などが義務化されました又新耐震基準が設けられた 1981 年 ( 昭和 56 年 )6 月からすでに 28 年が経ち維持管理面からの劣化診断が必要とされています死者の数は現時点で約 6,600 人と想定されるものが仮に旧耐震基準で建築された建物を耐震強化し 1981 年以降の建物と同様の耐震性をもたせることにより約 1400 人と 5 分の 1 程度に大きく減少すると想定されていますこのため安心安全な住宅に住み今後発生する地震から尊い家族の命を守るために耐震化の推進が実施されているのです大阪府の断層図 3 断層資料図 4 注 ) 建築基準法の耐震性が見直され 1981 年 ( 昭和 56 年 )6 月に改正建築基準法が施行されました現在耐震診断基準の評点 1.0は上記の新耐震基準をベースに計算されています評点 1.5 以上 : 倒壊しない評点 1.0 以上 1.5 未満 : 一応倒壊しない評点 0.7 以上 1.0 未満 : 倒壊する可能性がある評点 0.7 未満 : 倒壊する可能性が高い

4 阪神淡路大震災での死亡原因瞬時に住宅が倒壊しその下敷きにより亡くなった方が死亡者数の全体の約 8 割以上を占めました兵庫県警災害警備対策本部発表より今回当支援センターは上記を踏まえ各市町村の耐震診断改修に関する耐震化の取り組みを調査し府民に安心安全な住まいへの啓発を訴える内容を発表します日本は世界有数の地震多発国でマグニチュード 4 クラス以上の地震が発生する陸上地域は世界中の 2 割といわれています私たちは常に危機感をもち今出来る防災対策を行いいざというとき必ず役に立つよう準備していきましょう備えあれば憂い無です 4. 耐震診断改修に関するアンケート調査目的 : 予想される大震災の被害を最小に抑えるための啓発調査方法 : アンケート方式回収数 :18 市町村耐震担当部署 (38 市町村配布 ) 調査期間 :2009 年 11 月 1 日 ~11 月 30 日調査地域大阪府下市町村調査結果から ( 質問と統計 ) 1. 耐震改修診断補助事業はいつから行われていますか耐震診断耐震改修考察 1: 今回の上記アンケートは 43 市町村の今年度から 0% 33.3% 内の 18 市町村から回答をいただきました 1 年前 16.7% 22.2% 耐震診断改修事業は 10 年以上前の 1997 年より始まっていますがアンケート回答から 2 年前 5.6% 16.7% みると耐震診断補助は 1997 年の 12 年前より 3 年 ~5 年前 0% 5.6% 改修補助は 2007 年の 2 年ほど前から多くの市 5 年以上 10 年前まで 16.7% 5.6% 町村で着手を始めていますが市町村によって 11 年前から (H10 より ) 22.2% 0% 開始時期が異なります 12 年前から (H9 より ) 38.9% 0% 自己負担は以前の制度では診断費の 50% で実施していない 0% 0% したが 2007 年の新制度 ( 国府市町村の三無回答 5.6% 16.7% 者で補助 ) から 10% と軽減され ( クラフ3 参照 ) 改修も補助費 15% から 23% 最高 60 万円までと更に自己負担率が下がりこの 3 年間で 200 件を越える耐震改修が行われるようになり, 耐震改修のチャンスも増えました

5 2. その耐震についての相談件数診断補助件数改修補助件数を教えてくださいクラフ 1 参考 : 現在大阪府下全体での耐震診断改修の補助事業実施市町村数は次のとおりです耐震診断 :43 の全市町村 :2007 年度 946 件 2008 年 1266 件 2009 年上期 818 件耐震改修 :30 市町 :2007 年度 18 件 2008 年 156 件 2009 年上期 129 件 ( 大阪府提供資料より ) 考察 1 続きグラフ 1 を見ると 18 市町村は診断件数や相談件数もこの 2 年程で過去の実績数の 2~4 倍に急激に増加しています更に相談件数は半数以上の自治体で集計していない為実際はさらに増加すると考えます以上より自治体の地道な普及活動が浸透し大地震の発生に対する防衛策の必要性に徐々に府民が気付き始めてきたと思われますが更なる普及活動の必要性も感じました 3. その耐震補助金事業についてお聞きします 3-1 対象住宅は? 補助内容住居形態木造非木造戸建 ( 長屋含む ) 診断集合住宅戸建 ( 長屋含む ) 11 0 改修集合住宅 10 0 考察 2 診断は木造 100% 非木造 89% が補助対象地域となっていますが非木造は市町村独自の事業です改修補助は木造のみが補助対象です補助支給割合は 90% の府内市町村で国 45% 府 27.5% 市町村 27.5% から至急されます ( クラフ2 参照 ) また 100% の市町村で耐震診断補助は診断費の 90%(45,000 円 ) で自己負担は 10%(5,000 円 ) でした

6 3-2 補助金についてクラフ 2 耐震費用の負担割合自己負担金, 10% 耐震補助費, 90% クラフ 3 市町村ごとの耐震事業費の有無診断改修設計補助金有り 100% 83% 44% 補助金無し 0% 17% 33% 無回答 0% 0% 23% * 設計費は改修費 ( 診断費 ) とセット年 ( 昭和 56 年 )6 月以降に建築された住宅も補助対象になっていますか? 5. 耐震事業は計画は予想通りに実施されていますかいいえ 50% いいえ 9 4 % はい 6 % はい 6 % いいえ 94% はい 50% 考察 3: 耐震診断の補助は多くの市民に利用されるようになりましたが改修補助事業が本格的に動き出してまだ 3 年のためこれから増加を期待したいところです新耐震基準下の住宅でも古いものでは 1981 年 ( 昭和 56 年 ) 以降ですので 28 年経っています劣化の対象時期ですが診断改修補助対象にしているのは大阪市住まい公社だけでした耐震化計画は予定通りと解答したのは 50% であり市町村によって積極的に事業を展開しているところとこれから稼動を始める市町村とでは活動の大小があると伺えました

7 6. 耐震事業計画が予想通りに実施できていないのは何が理由と考えますか工事費用の負担耐震改修の補強より新築建替えによる耐震化が進んでいるため施工業者に良いイメージが無いため施工業者の選定が難しいこと出前講座開催等の普及啓発不足核家族化高齢化が進んでいるため市民の無関心自分には地震がやってこないという危険の認識不足耐震補助申請の手続きが複雑地域経済の衰退 7. 耐震事業で市民消費者にどのようなことをすると促進されるとお考えでしょうか地震耐震に関する啓発事業負担軽減になる補助金事業や税の優遇制度の啓発長期スパンでの啓発を実施し理解の浸透を目指す : 市広報やホームページ窓口町会単位等の地域への地道な説明会による啓発 : 地震防災の知識 ( しくみ防災補強 ) を普及啓発補助率補助限度額の引き上げ長屋の補強対策広報( 補助制度の周知 ) 説明会の開催 ( 地震化に関する知識とその必要性 ) リフォームやバリアフリーと共にすれば効果等があると考え啓発活動を進める上記 6 の理由が取り除かれる事 8. 貴自治体では市民消費者向けと事業者向けにどのような啓発事業をされていますか市のホームページ広報掲載パンフレットの配布自治会回覧チラシでの啓発市民消費者向けとしては防災講演会や自治会自主防衛組織の防災教室など大阪府と共同事業消防が毎年行う防災フェアーの際に耐震窓口を設置チラシの配布やアンケートの実施耐震の模型やパネル等の展示建築物防災週間 ( 年 2 回 ) に耐震診断改修個別相談会を開催 FMラジオケーブルテレビ等の広報にて啓発募集大阪市耐震改修支援機構による活動業者のスキルアップ普及啓発技術の向上をめざす耐震イベント開催耐震イベントへの後援出前講座セミナー等府の制度活用による耐震アドバイザーの派遣事業者: 啓発及びアンケートの郵送防災週間での訪問 9. 耐震事業で市民消費者に求めるものは何でしょうか? 耐震意識の向上耐震診断補助制度の利用自宅がどの程度の耐震性があるのかを知り危機意識を持つ地震災害への備え市民自身が自発的な取り組みを行うこと住まいに対する愛情自分の財産は自分で守ることが原則であると考えている耐震意識の向上

8 10. 来年度 (2010 年度 ) 以降に耐震診断改修事業で計画されていることを教えてください引続き耐震診断改修補助実施市内各自治会ごとに専門家による説明会と耐震相談を行い啓発活動財政難ではあるが耐震改修診断補助事業啓発事業共に拡充を計画来年度以降に改修事業を予定新しい工法の研究 : 住まい公社として長屋 3 階建の補強検討マンションの耐震化活動など事業利用者へのアンケート調査 ( 府下統一アンケート ) 診断数 60 件改修数 3 件の目標値改修補助金の補助率を 23% へ引き上げを予定自治会等での説明会開催 ( 大阪府の草の根 PR 事業等 ) 今年度末に啓発チラシの全戸配布予定家具止め金物等の補助 11. その他耐震に関することでご意見等をご記入ください診断士のレベルに差が有ります指導の強化をお願いいたします < 信頼できる診断士の育成 > 今年度については市民に対して設計費がだいぶ必要とわかってもらえたと思うが今後は工事監理業務の重要性を PR できればと思う工事のみ知り合いの工務店でという物件が不安で仕方ない仕上げを解体してはじめて本来の補強方法や不足箇所が分かるのにそれを見捨てていいのか疑問であるおわりにアンケートに回答した市町村は危機感を持ちながら府民に対して地道な耐震普及活動に取り組まれていることがわかりました 2015 年 ( 平成 27 年 ) までに 90% 耐震化の目標はまだまだハードルが高いものがありますが政府の耐震化による税制軽減や補助率アップの効果で徐々に府民に浸透してきていることが統計から見てとれます今回府下全市町村から調査回答を頂けなかったのは残念でしたが各担当者が耐震化普及促進の積極的な活動への真剣な取り組みは心強いものです大阪府によると来年度は耐震改修制度を創設する市町村が更に増える予定で各市町村は全般的に耐震化を促進させるため市町村の広報紙に数回掲載や自治会の会合等への出前講座府の防災訓練などを通じて啓発に努めるとのことですこれはアンケートの自由回答でも見て取れましたまた大阪府のホームページ大阪防災ネットでは地震津波情報を掲載しています私たち府民も今後大地震に備え阪神淡路大震災の二の舞にならぬよう災害の備えを怠らないで日頃正しい情報を得ましょう命を守る耐震化と覚えておきたいと思っています参考文献内閣府 HP 防災情報のページ中央防災会議資料大阪府提供資料大阪府 HP 大阪府防災ネット HP 地震防災あなたとあなたの家族を守るためにより

Y69- 大阪 -46 職業別昭 Y69- 大阪音別昭河内版 Y69- 大阪音別昭和泉版 Y69- 大阪音別昭摂津版 Y69-

Y69- 大阪 -46 職業別昭 Y69- 大阪音別昭河内版 Y69- 大阪音別昭和泉版 Y69- 大阪音別昭摂津版 Y69- Y69- 大阪 -1 50 音別昭 39.09.15 1964 堺地区版 Y69- 大阪 -2 50 音別昭 39.09.15 1964 和泉版 Y69- 大阪 -3 職業別昭 39.09.15 1964 ( 全府版 )( 除 : 大阪, 布施, 吹田, 守口の各市 ) Y69- 大阪 -4 50 音別昭 40.06.26 1965 淡路局 Y69- 大阪 -5 50 音別昭 40.07.25