第 章金物試験による仕様の検討

Size: px
Start display at page:

Download "第 章金物試験による仕様の検討"

Transcription

1 第 編現し 燃えしろ設計用接合法の検討

2 第 章金物試験による仕様の検討

3 . 地方独立行政法人北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場にて実施した金物試験報告 試験担当 : 性能部構造 環境グループ主査 構造 戸田雅彦 研究職員 冨高亮介.. 試験 垂れ壁接合部のせん断試験 試験体試験体は 層 プライ スギ CLTS またはカラマツ CLTS9 に鋼板挿入ドリフトピン接合形式の金物を取り付けた壁端接合部モデルである 試験体の密度および高周波木材水分計 MERLI 製 で測定した含水率は スギが.88g/cm.% カラマツが. g/cm.% である 試験体および金物の形状を図 -.. 図 -.. に示す 試験体は各樹種とも順方向に加力するもの 体 逆方向に加力するもの 体 計 体である 樹種 S -- スギ S 9-- カラマツ 密度 g/cm 含水率 % 表 -.. 樹種ごとの密度と含水率 試験方法試験方法は 公財 日本住宅 木材技術センター発行の 年版 CLT を用いた建物の設計施工マニュアル を参考に 繰り返し加力方式とした 加力は木材実大強度試験機 WU 東京衡機製造所製, 能力 を用いて行った 加力に伴う左右垂れ壁の開きを拘束するため 本の全ねじボルトを用いて開きを拘束した ただし ボルトの締め付けは手締め程度とし 過度な拘束とならないよう調整した 荷重は容量 のロードセル 変位量は容量 mm のひずみゲージ式変位計を用いて計測した 変位の計測は 左右の接合部それぞれについて 表裏面 か所で壁と垂れ壁との相対変位を測定し それらの平均値を用いた 加力速度は mm/min とした 繰り返し履歴は 既往の実験結果 7 年 月に実施した要素試験 を基に設定した基準変位.mm の. 8 倍を目標変位と設定し 一方向の繰り返し加力によって最大荷重に達したのち その 8% に低下するまで加力した 各目標変位における繰り返し数は 回とした --

4 スリット幅 mm 図 -.. 試験体の形状 φ7. 8 図 -.. 金物の形状 --

5 順方向 逆方向 7 開き止め -φ スペーサー 図 -.. 試験方法 順方向 逆方向 図 -.. 試験実施状況 --

6 試験結果 試験結果を表 -.. に示す また 荷重と変形の関係曲線および試験終了後の状態を図 -..~ -.. に示す 各評価値は 変位 mm までを対象として完全弾塑性モデル化を行い算出した 表 -.. 試験結果 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 順方向 mm mm mm mm /mm asa_s asa_s asa_s 平均 変動係数 下限値 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 逆方向 mm mm mm mm /mm asb_s asb_s asb_s 平均 変動係数..7.. 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 順方向 mm mm mm mm /mm aa_s aa_s aa_s 平均 変動係数.... 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 逆方向 mm mm mm mm /mm ab_s ab_s ab_s 平均 変動係数..9.. 下限値 Pmax: 最大耐力 δmax: 最大耐力時の変位 Py: 降伏変位 δy: 降伏変位 Pu: 終局耐力 δu: 終局変位 δv: 降伏点変位 K: 初期剛性 --

7 asa_ スギ 順方向 Pmax =. δu =. Pu =. Py =. δy =.89 asa_ Py =.7 δy =.9 Pmax =. δu =. Pu =. asa_ Py =98.7 δy =.7 Pmax =.9 δpmax =.8 Pu =.89 δu =. 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ 順方向 asb_ Py =.7 δy =.8 スギ 逆方向 Pmax =8.8 δu =. Pu =.9 asb_ Py =. δy =.7 Pmax =. δu =. Pu =8.9 asb_ Py =79. δy =.7 Pmax =. δu =. Pu =9. 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ 逆方向 図 -..7 試験終了後の状態 スギ 順方向 図 -..8 試験終了後の状態 スギ 逆方向 --

8 aa_ Py =9. δy =.7 aa_ Pmax =7.8 Pmax =79.9 δpmax =9.9 δpm ax =9.9 Pu =9. Pu =7. δu =. δu =. Py =87. 重 荷 δy =. aa_ Py =9.8 δy =.8 Pmax =. δpm ax =9.7 Pu =77. δu =. 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -..9 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 順方向 ab_ Py =8. δy =. Pmax =8.7 δu =. Pu =. ab_ Py =. δy =.7 Pmax =9. δu =. Pu =9.9 ab_ Py =8. δy =. Pmax =9. δu =. Pu =. 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 逆方向 図 -.. 試験終了後の状態 カラマツ 順方向 図 -.. 試験終了後の様子 カラマツ 逆方向 --

9 .. 試験 床引張金物接合部の引張試験 試験体試験体は 層 プライ スギ CLTMx またはカラマツ CLTS9 に鋼板挿入ドリフトピン接合形式の金物を取り付けた床パネル同士の接合部モデルである 試験体の密度および含水率は スギが.8g/cm.% カラマツが.8 g/cm.% である 試験体および金物の形状を図 -..~ 図 -.. に示す 表 -.. 樹種ごとの密度と含水率 樹種 Mx -- スギ S 9-- カラマツ 密度 g/cm 含水率 % 試験方法試験方法は 公財 日本住宅 木材技術センター発行の 年版 CLT を用いた建物の設計施工マニュアル を参考に 繰り返し加力方式とした 加力は繰り返し荷重試験機 岩崎製, 能力 を用いて行った 荷重は容量 のロードセル 変位量は容量 mm のひずみゲージ式変位計を用いて計測した 変位量は 左右の部材それぞれについて表裏面 か所で変位を測定し それらの差分を接合部変位とした 加力速度は mm/min とした なお加力用のピン φ 穴周辺の材縁部を補強するため 厚さ.mm 幅 9mm 長さ mm の鋼板をエポキシ樹脂系接着剤で接着固定している 繰り返し履歴は 試験 と同様に基準変位.mm の. 8 倍を目標変位と設定し 一方向の繰り返し加力によって最大荷重に達したのち その 8% に低下するまで加力した 各目標変位における繰り返し数は 回とした --7

10 鋼板接着補強 鋼板接着補強 孔深さ φ 図 -.. 試験体の形状 t. SGH または SS 8 φ 図 -.. 金物の形状 繰返し試験機 加力方向 ローラー 反力ベース 図 -.. 試験方法 図 -.. 試験実施状況 --8

11 試験結果 試験結果を表 -.. に示す また荷重と変形の関係曲線および試験終了後の状態を図 -..~ 図 -..8 に示す 表 -.. 試験結果 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax mm mm mm mm /mm bs_s bs_s bs_s 平均 変動係数..9.. 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax mm mm mm mm /mm b_s b_s b_s 平均 変動係数.... 下限値 Pmax: 最大耐力 δmax: 最大耐力時の変位 Py: 降伏変位 δy: 降伏変位 Pu: 終局耐力 δu: 終局変位 δv: 降伏点変位 K: 初期剛性 --9

12 重 8 荷 bs_ Pmax =.7 δpm ax =8. Pu =7. δu =. Py =88.8 δy =7. 重 8 荷 bs_ bs_ Pmax =.99 Pmax =. δu =. δpmax =.8 Pu =. Py =. δy =.78 重 8 荷 Pu =9. δu =. Py =9. δy =. 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ 図 -.. 試験終了後の状態 スギ 重 8 荷 b_ Py =.7 δy =. Pmax =7. δpmax =9.7 Pu =. δu =. 重 8 荷 b_ Py =. δy =. Pmax =8.8 δu =. Pu =7. 重 8 荷 b_ Pmax =.7 δpmax =7.9 Pu =9. δu =. Py =. δy =. 変位量 mm 変位量 mm 図 -..7 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 図 -..8 試験終了後の状態 カラマツ --

13 .. 試験 壁脚部接合部 ドリフトピン仕様 の引張試験 試験体試験体は 層 プライ スギ CLTS またはカラマツ CLTS9 に鋼板挿入ドリフトピン接合形式の金物を取り付けた床パネル同士の接合部モデルである 試験体の密度および含水率は スギが.g/cm.% カラマツが.8 g/cm.% である 試験体および金物の形状を図 -..~ 図 -.. に示す 表 -.. 樹種ごとの密度と含水率 樹種 S -- スギ S 9-- カラマツ 密度 g/cm 含水率 %...8. 試験方法試験方法は 公財 日本住宅 木材技術センター発行の 年版 CLT を用いた建物の設計施工マニュアル を参考に 繰り返し加力方式とした 加力は引張試験機 岩崎製, 能力 tf を用いて行った 荷重は容量 tf のロードセル 変位量は容量 mm および mm のひずみゲージ式変位計を用いて計測した 変位量は CLT 材の表裏面 か所の変位および金物の底面 か所の変位を計測し それらの差分を接合部変位とした 繰り返し履歴は 単調加力による予備試験によって得た降伏変位の. 8 倍を 目標変位と設定し 一方向の繰り返し加力によって最大荷重に達したのち その 8% に低下するまで加力 した 各目標変位における繰り返し数は 回とし 加力速度は mm/min とした --

14 孔深さ 8 φ φ 加力ピン用穴 φ8 9 図 -.. 試験体の形状. φ φ7. 9 ドリフトピン 7 8. 初期溶接追加溶接 8 図 -.. 金物の形状 初期型 図 -.. 溶接追加の仕様. φ φ7. 9 ドリフトピン 図 -.. 金物の形状 改良型その --

15 . φ φ7 リブ補強 幅 厚さ mm. 9 9 ドリフトピン 図 -.. 金物の形状 改良型その 図 -.. 金物の形状 リブ補強型 高力ボルト M 8-M -φ 復動シリンダ ロードセル 図 -..7 試験方法 図 -..8 試験実施状況 --

16 試験結果試験結果を表 -..~ 表 -.. に示す また荷重と変形の関係曲線および試験終了後の状態を図 -..9~ 図 -.. に示す なおドリフトピン 本仕様では鋼板厚さの異なる 改良型その は評価から除外した またドリフトピン 8 本仕様では 金物仕様の異なるものおよび破壊性状が不適切なもの 表中の網掛け は評価から除外した 表 -.. 試験結果 スギ ドリフトピン 本 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 備考 ドリフトピン 本 mm mm mm mm /mm cs_ 初期型 cs_ 溶接追加 cs_ 溶接追加 参考 csd_ 改良型その 平均 ~ 変動係数..8.. 下限値 表 -.. 試験結果 スギ ドリフトピン 8 本 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 備考 ドリフトピン8 本 mm mm mm mm /mm csn_ 改良型その csnd_ リブ補強 csnd_ リブ補強 csnd_ リブ補強 csnd_ リブ補強 csnd_ リブ補強 csnd_ リブ補強 csnd_ リブ補強 平均,, 変動係数..7.. 下限値 表 -.. 試験結果 カラマツ ドリフトピン 本 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax 備考 ドリフトピン 本 mm mm mm mm /mm c_s 溶接追加 c_s 溶接追加平均 ここで Pmax: 最大耐力 δmax: 最大耐力時の変位 Py: 降伏変位 δy: 降伏変位 Pu: 終局耐力 δu: 終局変位 δv: 降伏点変位 K: 初期剛性 : ドリフトピン挿入 PL 溶接部横方向はがれ : ジャッキ側加力支点ボルト部分での CLT 母材破断 : ボックス部分 BPL と側面 PL の溶接破断 : ドリフトピン部分の CLT 破断 --

17 cs_s Pmax =8. δpm ax =8.8 Pu =9.8 δu =9.7 Py =8. δy =.8 cs_s Pmax =. δpm ax =.9 Pu =.9 δu =. Py =7. δy =.8 cs_s Pmax =. δpmax =. Pu =.7 δu =7. Py =87. δy =.7 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm csd_ Pmax =.9 δpm ax =7. Pu =. δu =. Py =8. δy =. 変位量 mm 図 -..9 荷重と変形の関係曲線 スギ ドリフトピン 本 csn_ Pmax =. δpm ax =.7 Pu =.8 δu =.8 Py =.7 δy =. csnd_ Pmax =.7 δpm ax =. Pu =7.7 δu =. Py =.97 δy =.87 変位量 mm 変位量 mm csnd_s Pmax =8. δv =. Pu =.8 δu =.9 Py =. δy =.9 csnd_s Pmax =9.8 δpmax =.8 Py =. δy =.9 Pu =78. δu =7. csnd_s Pmax =.97 Pu =. δu =.9 Py =.7 δy =.8 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm csnd_s Pmax =8. Pu =7.7 δu =. Py =8.97 δy =.7 csnd_s Pmax =8.8 δpm ax =. Pu =8.8 δu =. Py =. δy =.7 csnd_7s Pmax =9. δpmax =. Pu =8.7 δu =8. Py =8.8 δy =.8 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ ドリフトピン 8 本 --

18 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ ドリフトピン 本 図 -.. 試験終了後の状態 スギ ドリフトピン 8 本 --

19 c_ c_ Pmax =. δpm ax =7. Py =9.88 δy =.9 Pu =.8 δu =8.87 Pmax =.8 δpm ax =7. Pu =. δu =9. Py =9. δy =. 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 図 -.. 試験終了後の状態 カラマツ 溶接補強 --7

20 .. 試験 壁脚部接合部 貫通ビス仕様 の引張試験 試験体試験体は 層 プライ スギ CLTS またはカラマツ CLTS9 に鋼板挿入型貫通ビス金物を取り付けた床パネル同士の接合部モデルである 試験体の密度および含水率は スギが.g/cm.7% カラマツが.87 g/cm.7% である 試験体および金物 貫通ビスの形状を図 -..~ 図 -.. に示す なお試験体作製にあたり 金物をスリットに挿入後に あらかじめ直径 mm 程度の先穴をあけてから貫通ビスを打ち込んだ 表 -.. 樹種ごとの密度と含水率 樹種 S -- スギ S 9-- カラマツ 密度 g/cm 含水率 % 試験方法試験方法は 公財 日本住宅 木材技術センター発行の 年版 CLT を用いた建物の設計施工マニュアル を参考に 繰り返し加力方式とした 加力は引張試験機 岩崎製, 能力 tf を用いて行った 荷重は容量 tf のロードセル 変位量は容量 mm および mm のひずみゲージ式変位計を用いて計測した 変位量は CLT 材の表裏面 か所の変位および金物の底面 か所の変位を計測し それらの差分を接合部変位とした 繰り返し履歴は 単調加力による予備試験によって得た降伏変位の. 8 倍を 目標変位と設定し 一方向の繰り返し加力によって最大荷重に達したのち その 8% に低下するまで加力 した 各目標変位における繰り返し数は 回とし 加力速度は mm/min とした --8

21 図 -.. 貫通ビスの外観図 -.. 試験体の形状図 -.. 金物の形状 本仕様 図 -.. 試験実施状況 ボルト 8-M 8 9 ボルト 8-M ボルト 8-M

22 試験結果 試験結果を表 -.. に示す また荷重と変形の関係曲線および試験終了後の状態を図 -..~ 図 -..8 に示す 表 -.. 試験結果 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax ビス 本 mm mm mm mm /mm cs_s cs_s cs_s 平均 変動係数.... 下限値 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax ビス 本 mm mm mm mm /mm cs_s cs_s cs_s 平均 変動係数.... 下限値 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax ビス 本 mm mm mm mm /mm cs_s cs_s cs_s 平均 変動係数.... 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax ビス 本 mm mm mm mm /mm c_s c_s c_s 平均 変動係数 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax ビス 本 mm mm mm mm /mm c_s c_s c_s 平均 変動係数.... 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax ビス 本 mm mm mm mm /mm c_s c_s c_s 平均 変動係数 Pmax: 最大耐力. δmax: 最大耐力時の変位. Py: 降伏変位. δy: 降伏変位. 下限値 Pu: 終局耐力 9. δu: 終局変位 δv:. 降伏点変位 K: 初期剛性 Pmax: 最大耐力 δmax: 最大耐力時の変位 Py: 降伏変位 δy: 降伏変位 Pu: 終局耐力 δu: 終局変位 δv: 降伏点変位 K: 初期剛性 --

23 cs_ 本 cs_ cs_ Py =97. δy =.9 Pmax =. δpm ax =7.7 Pu =.7 δu =. Pmax =.99 δpm ax =9. Py =9. δy =.7 Pu =.9 δu =8. Pmax =.8 δpm ax =9. Py =9. δy =.8 Pu =. δu =. 変位量 mm cs_ Pmax =9. δpm ax =9.9 Py =.7 δy =.7 本 Pu =7. δu =7. 変位量 mm cs_ Py =.99 δy =.87 Pmax =8. δpmax =.8 Pu =8.9 δu =. 変位量 mm cs_ Py =.9 δy =. Pmax =8. δpmax =. Pu =9. δu =8. 変位量 mm cs_ Pmax =97.7 δpm ax =. Py =7. δy =. Pu =8.7 δu =8. 本 変位量 mm cs_ Pmax =98. δpm ax =8.8 Py =.8 δy =. Pu =78. δu =9.7 変位量 mm cs_ Pmax =98.77 δpmax =8.7 Py =. δy =.8 Pu =78.9 δu =9.9 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ 本 本 本 図 -.. 試験終了後の状態 スギ --

24 c_ 本 c_ c_ Pmax =9.8 δpmax =.9 Py =99.8 δy =.79 Pu =8. δu =.78 Pmax =. δpmax =. Py =98. δy =.8 Pu =8.7 δu =. Py =.8 δy =.9 Pmax =8. δpm ax =8. Pu =7.9 δu =. 変位量 mm c_ Pmax =97. δpm ax =9. Py =.8 δy =. Pu =77.77 δu =.7 本 変位量 mm c_ Py =.8 δy =. Pmax =9.9 δpm ax =. Pu =77.8 δu =.7 変位量 mm c_ Pmax =. δpm ax =.7 Py =. δy =.9 Pu =8.7 δu =.7 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm c_ Pmax =97.9 δpmax =8.8 Pu =77.88 δu =8.9 Py =.8 δy =. 本 c_ Pmax =9.99 δpmax =7. Pu =7.9 δu =8. Py =. δy =.8 c_ Pmax =99. δpmax =8. Pu =78.7 δu =9.8 Py =. δy =.9 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -..7 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 本 本 本 図 -..8 試験終了後の状態 カラマツ --

25 .. 試験 壁脚部接合部のせん断試験 試験体試験体は 層 プライ スギ CLTS またはカラマツ CLTS9 に丸鋼 φ または φ を挿入した壁脚部の接合部モデルである 試験体の密度および含水率は スギが.g/cm.% カラマツが.9 g/cm.9% である 試験体および金物の形状を図 -..~ 図 -.. に示す 表 -.. 樹種ごとの密度と含水率 樹種 S -- スギ S 9-- カラマツ 密度 g/cm 含水率 % 試験方法試験方法は 公財 日本住宅 木材技術センター発行の 年版 CLT を用いた建物の設計施工マニュアル を参考に 繰り返し加力方式とした 加力は繰り返し荷重試験機 岩崎製, 能力 を用いて行った 試験体は 丸鋼と同径の穴をあけた鋼製プレート SS 厚さ mm をボルト -M で反力ベースに固定し 丸鋼をその穴に貫通させることによって固定した なお鋼製プレートと試験体の間には基 礎パッキン 厚さ mm を配置した また面外への回転を防止するため 倒れ止めを設置している 荷重は容量 のロードセル 変位量は容量 mm のひずみゲージ式変位計を用いて計測した 変位量は CLT 材の表裏面 か所の変位の平均とした 繰り返し履歴は mm を基準変位として 基準変位の ±. 8 倍を目標変位と設定し 正負交番の繰り返し加力によって最大荷重に達したのち その 8% に低下するまで加力した 各目標変位における繰り返し数は 回とし 加力速度は mm/min とした --

26 ±. ±. 穴径 = ダボ径 深さ mm 7 図 -.. 試験体の形状 図 -.. 金物の形状 チャンネル等で反力ベースに固定 繰返し試験機 加力方向ロードセル タイロッド φ -φ 基礎パッキンt スペーサー t 図 -.. 試験方法 図 -.. 試験実施状況 --

27 試験結果 試験結果を表 -.. に示す また荷重と変形の関係曲線および試験終了後の状態を図 -..~ 図 -.. に示す 表 -.. 試験結果 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax φ mm mm mm mm /mm ds_s ds_s ds_s 平均 変動係数 下限値 スギ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax φ mm mm mm mm /mm ds_s ds_s ds_s 平均 変動係数.... 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax φ mm mm mm mm /mm d_s d_s d_s 平均 変動係数 下限値 カラマツ Pmax δmax Py δy Pu δu δv K /Pmax φ mm mm mm mm /mm d_s d_s d_s 平均 変動係数.... 下限値 Pmax: 最大耐力 δmax: 最大耐力時の変位 Py: 降伏変位 δy: 降伏変位 Pu: 終局耐力 δu: 終局変位 δv: 降伏点変位 K: 初期剛性 --

28 d_s - - Pmax =.7 δpm ax =9. Pu =.8 δu =.7 Py =9. δy =.8 - d_s - - Pmax =.8 δpm ax =.8 Py =9. δy =. Pu =. δu =. - d_s - - Pmax =. δpm ax =.9 Pu =9. δu =. Py =. δy = 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ 径 mm - ds_s - Pmax =9.7 δpmax =8.9 Pu =.9 δu =. Py =. δy =. - ds_s - Pmax =9. δpmax =.9 Pu =.88 δu =. Py =.9 δy =.9 - ds_s - Pmax =7. δpmax =. Pu =. δu =. Py =. δy = 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -.. 荷重と変形の関係曲線 スギ 径 mm ds_s - - Pmax =.9 δpm ax =8.9 Py =9.8 δy =.8 Pu =7. δu =. - ds_s - - Pmax =. δpm ax =.9 Py =.9 δy =.7 - ds_s Pu =7. Pmax =7. δu =. δpmax =. - - Py =7.7 δy =. Pu =. δu = 変位量 mm 変位量 mm 変位量 mm 図 -..7 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 径 mm d_s - - Pmax =7. δpm ax = 変位量 mm Pu =8.7 δu =8.97 Py =.7 δy =. d_s - - Pmax =9.78 δpmax = 変位量 mm Pu =.7 δu =. Py =.7 δy =. d_s - - Pmax =8.8 δpm ax = 変位量 mm Pu =. δu =. Py =.77 δy =.7 図 -..8 荷重と変形の関係曲線 カラマツ 径 mm --

29 図 -..9 試験終了後の状態 スギ 径 mm 図 -.. 試験終了後の状態 スギ 径 mm 図 -.. 試験終了後の状態 カラマツ 径 mm 図 -.. 試験終了後の状態 カラマツ 径 mm --7

30 . 評価とまとめ.. 試験結果の評価... 垂れ壁 + 袖壁接合部せん断金物 スリット幅 mm φ

31 試験体 CLT S-- スギ グラフの赤線は クロス χ マーク金物のバイリニアを示す 加力方向順方向 asa_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=. 重 Py=. 荷 変位量 mm asa_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=. 重 Py=.7 荷 変位量 mm asa_ Pu=.89 Py=98.7 χ マーク金物 Pu=9. Py=. 変位量 mm 告示第 号第十第 項第八号で定めている必要耐力は Py=である 試験結果報告の下限 値は Py=98.78であり 順方向加力では十分な耐力があることが確認された --9

32 加力方向逆方向 asb_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=.9 重 Py=.7 荷 変位量 mm asb_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=8.9 重 Py=. 荷 変位量 mm asb_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=9. 重 Py=79. 荷 変位量 mm 告示第 号第十第 項第八号で定めている必要耐力は Py= である 試験結果報告の下限 値は Py=9. であり 逆方向加力では十分な耐力があることが確認された --

33 試験体 CLT S9-- カラマツ グラフの赤線は クロス χ マーク金物のバイリニアを示す 加力方向順方向 aa_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=7. Py=9. 変位量 mm aa_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=9. Py=87. 変位量 mm aa_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=77. Py=9.8 変位量 mm 告示第 号第十第 項第八号で定めている必要耐力は Py= である 試験結果報告の下限 値は Py=79.97 であり 順方向加力では十分な耐力があることが確認された --

34 加力方向逆方向 ab_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=. Py=8. 変位量 mm ab_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=9.9 Py=. 変位量 mm ab_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. Pu=. Py=8. 変位量 mm 告示第 号第十第 項第八号で定めている必要耐力は Py= である 試験結果報告の下限 値は Py=.8 であり 逆方向加力では十分な耐力があることが確認された --

35 ... 床パネル + 床パネル接合部引張金物 鋼板接着補強 鋼板接着補強 孔深さ φ 床パネル突合せ部分 t. SGH または SS 8 φ

36 試験体 CLT Mx-- スギグラフの赤線は クロス χ マーク金物のバイリニアを示す bs_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. 重 8 荷 Pu=7. Py= 88.8 変位量 mm bs_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. 8 Pu=. Py=. 変位量 mm bs_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. 8 Pu=9. Py= 9. 変位量 mm 試験体 bs_ の最大変位が他 体に比較して小さいのは 試験を実施したラミナのフィンガージョイント部分が重なる箇所で破断が先行したことによる 床パネル相互の緊結の目的は 水平力作用時の変形に対する靱性を担保するためのものではなく 水平力作用時の短期荷重に対して床構面の保持を目的として耐力が定められているため 最大変形の小さい bs_ においても耐力が十分あることから 採用に問題はないと判断される 告示第 号第十第 項第八号で定めている必要耐力は Py=である 試験結果報告の下限値は Py=7.であり 十分な耐力があることが確認された 初期剛性も近似であった --

37 試験体 CLT S9-- カラマツ グラフの赤線は クロス χ マーク金物のバイリニアを示す b_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. 8 Pu=. Py=.7 変位量 mm b_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. 重 8 荷 Pu=7. Py=. 変位量 mm b_ χ マーク金物 Pu=9. Py=. 8 Pu=9. Py=. 告示第 号第十第 項第八号で定めている必要耐力は Py= である 試験結果報告の下限 値は Py=9.9 であり 十分な耐力があることが確認された 初期剛性も近似であった --

38 ... 壁脚部接合部ドリフトピンタイプ引張金物 孔深さ 8 φ φ 加力ピン用穴 φ8 9 --

39 試験体 CLT S-- スギ -A 階壁脚部用引張金物. φ φ7. 9 ドリフトピン 初期型金物加力を行ったところ底板 PL9mmと箱型部分側面 PL.mmを接合している溶接部が 先行破断した時点で加力停止となり ドリフトピン接合部の耐力を確認することはできなかった しかし 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu=8であり この値に対しては 試験結果報告の値がPy=9.8であり 十分な耐力があることは確認された cs_ Pu=8 Pu=9.8 Py= 8. 変位量 mm --7

40 試験を予定していた初期型金物と同様な設計をしている残りの試験体は 初期型金物の試験の内容か ら試験の目的としているドリフトピン接合部の耐力測定を行えない状況の再発が想定されたため 試験 を行う予定である試験体については 溶接部を追加し試験を行うこととした 溶接追加型金物 下図の様に側面 PL.mm と底板 PL9mm の交差する箱型の内側に溶接を追加した 追加溶接長さ各 mm とした 初期溶接追加溶接 Pu=8 cs_ Pu=.9 Py= 7. 変位量 mm 溶接追加金物の試験では ドリフトピン部分の CLT が破断していることから 試験の目的としていた接合具部分の耐力を確認することができた 溶接追加型では ドリフトピンの接合具部分の耐力が十分に発現され かつ Pu=.9と十分な耐力が確認できた 初期型金物は Pu=9.8 溶接追加金物は Pu=.9であり 溶接部が破断した初期型金物の値の方が大きいが 理由としては溶接部とドリフトピン接合部の耐力が近似であるために生じていると判断される したがって 共に告示第 号第 項第七号で要求する耐力であるPu=8 を大きく上回る値であり 階脚部用引張金物に用いる仕様としては 妥当であることが確認できた また 体では下限値を算定することができないことから cs_ 溶接追加型金物の追加試験を実施し 下限値 Pu=.8 を確認した --8

41 -B 中間階用引張金物 改良型その 金物 前記 -Aの 階用初期型金物を改良した金物 階用と比較すると中間階用は ドリフトピン挿入 PL 箱型部分側板 PLを共に mmとし 溶接サイズを mmに上げた改良を加えている 7 年 月に実施したドリフトピン 本タイプの単調加力による要素試験では Pu=7.8 であり 告示の要求耐力 Pu=と比較しも十分な耐力があることから改良型金物ドリフトピン 本で試験を実施した. φ φ7. 9 ドリフトピン csd_ Pu= Pu=7.7 Py=.97 変位量 mm 試験結果は 要求耐力 Pu=に対してPu=.となり 要求耐力を満たすことができなかった 7 年 月に実施した単調加力の要素試験からドリフトピン 本で可能と想定していたが 結果はGであった 以降の試験では 告示の要求耐力を満足するためにドリフトピンを 8 本として試験を行うことにした --9

42 改良型その 金物 ドリフトピン 8 本 改良型その の金物ドリフトピン 本では 告示の要求耐力 Pu= を満足しないため 改良型 その として 8 本タイプで試験を実施した. φ φ7. 9 ドリフトピン Pu= csn_s Pu=.8 Py=.7 変位量 mm 体目の試験体 csn_s では ドリフトピン挿入 PLmmと溶接で接合されている受け板 PLmm の部分において下図の様な溶接部破断が生じたため耐力が上がらず ドリフトピン接合部の耐力を確認できないので試験を中止し 金物に補強を行うことにより溶接部破断が生じない金物として試験を行うことにした ドリフトピン挿入 PLmm 部分が溶接部破断を生じた 受け板 PLmm --

43 リブ補強型金物 箱型部分内側にリブ補強を行った金物 溶接部分の両端部破断は 受け板 mm の曲げ変形が原因と判断されたことから 箱型部分の受け板 下部中央に 下図のような mm のリブを取り付けて改良を加えた金物により試験を実施した m 強補さブ厚 リ 幅 9 Pu= csnd_s Pu=.8 Py=. 変位量 mm Pu= csnd_s Pu=78. Py=. 変位量 mm 試験の結果は 体とも告示の要求耐力 Pu= を大きく上回り 中間階脚部用引張金物に用いる仕様としては 妥当であることが確認できた 試験体 csnd_ では ジャッキ側加力支点ボルト部分で CLT が破断し 接合金物耐力が適正に測定できていないことから 体の試験体が適正に接合金物耐力が測定されるために追加試験を行い下限値を算定した 適正な測定が行えたのは csnd_ csnd_ csnd_ の 体の試験体であり 下限値は Pu=. となり 要求耐力を満足することを確認した --

44 試験体 CLT S9-- カラマツ -A 階壁脚部用金物 溶接追加型金物 カラマツは 溶接追加金物ドリフトピン 本タイプにより試験を実施した c_ Pu=8 Pu=.8 Py=9.88 変位量 mm c_ Pu=8 変位量 mm 試験の結果は 体とも告示の要求耐力 Pu=8 を大きく上回り 階脚部用引張金物に用いる仕様と しては カラマツにおいても妥当であることが確認できた --

45 ... 壁脚部接合部貫通ビスタイプ引張金物 ボルト 8-M 8 9 ボルト 8-M ボルト 8-M

46 試験体 CLT S-- スギ 階壁脚部用引張金物 本タイプ貫通ビス本数は 本を 階用と設定して試験を実施した 試験体制作のための貫通ビスの施工においては 貫通させるPLに先穴 mm 程度をあけて ビスを接合した 先穴を設けない施工も試みてはみたが 貫通率が低く現場施工として展開はできないと判断し先穴施工としている cs_ Pu=8 Pu=.7 Py= 97. 変位量 mm cs_ Pu=8. Pu=.9 Py= 9. 変位量 mm cs_ Pu=8 Pu=. Py= 9. 変位量 mm --

47 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu=8 である 試験結果報告の下限値 は Pu=. であり 十分な耐力があることが確認された 中間階用金物貫通ビス本数は 本および 本を中間階用と設定して試験を実施した 貫通ビスは 先穴加工をして施工している cs_ 中間階用 本タイプ Pu= Pu=7. Py=.7 変位量 mm cs_ Pu= Pu=8.9 Py=.99 変位量 mm cs_ Pu= Pu=9. Py=.9 変位量 mm 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu=である 試験結果報告の下限値は Pu=.9であり 十分な耐力があることが確認された --

48 中間階用 本タイプ cs_ Pu= Pu=8.7 Py=7. 変位量 mm cs_ Pu= Pu=78. Py=.8 変位量 mm cs_ Pu= Pu=78.9 Py=. 変位量 mm 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu=である 試験結果報告の下限値は Pu=7.8であり 十分な耐力があることが確認された ただし 中間階用貫通ビス金物は 本タイプで十分な耐力が確認できることから 本タイプは採用しないことにする --

49 試験体 CLT S9-- カラマツ 階壁脚部用引張金物 本タイプ c_ Pu=8 Pu=8. Py= 99.8 変位量 mm c_ Pu=8 Pu=8.7 Py= 98. 変位量 mm c_ Pu=8 Pu=7.9 Py=.8 変位量 mm 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu=8である 試験結果報告の下限値は Pu=9.97であり 十分な耐力があることが確認された 試験体がスギにおいてはPu=.でありカラマツに比較すると大きな数値であるが 理由は CLT のラミナの節の位置 フィンガージョイントの位置など CLT の品質が影響した結果と判断される --7

50 中間階用金物 中間階用 本タイプ c_ Pu= Pu=77.77 Py=.8 変位量 mm c_ Pu= Pu=77.8 Py=.8 変位量 mm c_ Pu= Pu=8.7 Py=. 変位量 mm 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu= である 試験結果報告の下限 値は Pu=7. であり 十分な耐力があることが確認された --8

51 中間階用 本タイプ c_ Pu= Pu=77.88 Py=.8 変位量 mm c_ Pu= Pu=7.9 Py=. 変位量 mm c_ Pu= Pu=78.7 Py=. 変位量 mm 告示第 号第十第 項第七号で定めている必要耐力は Pu=である 試験結果報告の下限値は Pu=7.であり 十分な耐力があることが確認された ただし 中間階用貫通ビス金物は 本タイプで十分な耐力が確認できることから 本タイプは採用しないことにする --9

52 ... 壁脚部接合部ダボタイプせん断金物 穴径 = ダボ径 深さ mm 8 ±. ±. 7 ダボ形状 φ L=8mm φ L=8mm --

53 試験体 CLT S-- スギ -A ダボ φ タイプ ds_s 階 Py=7 8 Pu=7. Py=9.8 変位量 mm ds_s 階 Py=7 8 重 荷 Pu=7. Py=.9 変位量 mm ds_s 階 Py=7 8 Pu=. Py=7.7 変位量 mm スギにおけるダボ φ では 告示第 号第十第 項第九号の要求耐力 階 Py=7 に対して 下限値は Py=.9 となり 要求耐力を満たすことができなかった --

54 -B ダボ φ タイプ ds_s 中間階 Py= 8 Pu=.9 Py=. 変位量 mm ds_s 中間階 Py= 8 重 荷 Pu=.88 Py=.9 変位量 mm ds_s 中間階 Py= 8 Pu=. Py=. 変位量 mm スギにおけるダボφでは 告示第 号第十第 項第九号の要求耐力 階 Py=7 中間階 P y=に対して 本の下限値はPy=9.9であり 要求耐力を満たすことができなかった 従がって 階および中間階は φ を mごと 本配置とし耐力をPy=78.8/mとすることで告示の要求耐力を確保した仕様とする --

55 試験体 CLT S9-- カラマツ -A ダボ φ タイプ d_s 階 Py=7 8 重 荷 Pu=.8 Py=9. 変位量 mm d_s 階 Py=7 8 Pu=. Py=9. 変位量 mm d_s 階 Py=7 8 Pu=9. Py=. 変位量 mm カラマツにおけるダボ φ では 告示第 号第十第 項第九号の要求耐力 階 Py=7 に対し て 下限値は Py=8. となり 要求耐力を満たすことができなかった --

56 -B ダボ φ タイプ d_s 中間階 Py= 8 Pu=8.7 Py=.7 変位量 mm d_s 中間階 Py= 8 Pu=.7 Py=.7 変位量 mm 中間階 Py= 8 d_s Pu=. Py=.77 変位量 mm カラマツにおけるダボφ では 告示第 号第十第 項第九号の要求耐力 階 Py=7 中間階 Py=に対して 本の下限値はPy=9.9であり 要求耐力を満たすことができなかった 従がって 階および中間階は φ を mごと 本配置とし耐力をPy=7.8/mとすることで告示の要求耐力を確保した仕様とする --

57 .. 試験結果のまとめ... 金物ごとの試験結果一覧 接合金物タイプ樹種 耐力壁 + 垂れ壁接 合 耐力壁 + 腰壁接合 せん断金物 床 + 床接合 引張金物 耐力壁 + 基礎接合 階用 引張金物 耐力壁 + 耐力壁接 合 中間階用 引張金物 耐力壁 + 基礎接合 階用 引張金物 耐力壁 + 耐力壁接 合 中間階用 引張金物 耐力壁 + 基礎接合 耐力壁 + 耐力壁 せん断金物 ドリフトピン -φ ドリフトピン -φ ドリフトピン -φ 溶接追加 ドリフトピン 8-φ リブ補強 貫通ビス 本 貫通ビス 本 貫通ビス 本 ダボ φ ダボ φ スギ 加力 方向 降伏耐力 順 逆 9. 順 逆.8 スギ 7. カラマツ 9.9 カラマツ 終局耐力 Py Pu スギ.9.8 カラマツ 参考 *9..8 *. 判定 告示要求 耐力 Py= Py= Pu=8 スギ 8.8. Pu=. スギ 8... カラマツ スギ.8.9 カラマツ.7 7. スギ カラマツ スギ.9. カラマツ 8.. スギ 9.9. カラマツ * 部分数値は 試験体 体を比較し値の低い数値を記載している Pu=8 Pu= Pu= 階 Py=7/ =. 中間階 Py=/ =7. は 下位の試験体の貫通ビス本数で告示の耐力を満たしていることから仕様として設定しないことを 現している --

58 ... 採用する仕様上記の一覧より引張金物 階用は ドリフトピン -φ または貫通ビス 本による 引張金物 階用は ドリフトピン 8-φ または貫通ビス 本による ダボによるせん断金物は mごと-φとする --

59 . 金物制作図 --7

60 --8

61 --9

62 --

63 --

64 --

65 --

66 --

67 --

68 --

第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510

第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510 第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 5 14.1 検討の背景と目的 9 mm角以上の木材のたすき掛け筋かいは 施行令第 46 条第 4 項表 1においてその仕様と耐力が規定されている 既往の研究 1では 9 mm角筋かい耐力壁の壁倍率が 5. を満たさないことが報告されているが 筋かい端部の仕様が告示第 146 号の仕様と異なっている 本報では告示どおりの仕様とし 9 mm角以上の筋かいたすき掛けの基礎的なデータの取得を目的として検討を行った

More information

(Microsoft Word - \221\346\202R\225\322\221\346\202Q\217\315.docx)

(Microsoft Word - \221\346\202R\225\322\221\346\202Q\217\315.docx) 第 2 章 CLT パネル工法における鋼板挿入型接合部の 耐力向上に関する研究 2.1 一般事項 試験概要 1. 試験名称 CLT パネル工法における鋼板挿入型接合部の耐力向上に関する研究 2. 試験の目的 内容 試験目的 ~ 補強用長ビスを面外方向に用いることによる割裂抑制の効果 ~ CLT パネルを用いた鋼板挿入型接合部の試験体に引張力を加えたと き 鋼板挿入部から割裂が生じることが確認され 接合部の最大耐力

More information

接合部性能試験報告書

接合部性能試験報告書 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : HDCⅢ-L 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タツミ 所在地 : 954-0111 新潟県見附市今町 8-3-1 連絡先 : TEL 0258-66-5515 3) 試験の目的 当該接合金物を用いた接合部の短期基準接合耐力 ( 引張 ) を評価する 耐力壁の取り付く柱の仕口 ( アンカー型 )

More information

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F D88C9A8B5A8CA4816A>

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F D88C9A8B5A8CA4816A> 接合部性能試験報告書 目次 1. 一般事項 2 ヘ ーシ 2. 試験体の仕様 2 ヘ ーシ 3. 試験方法 5 ヘ ーシ 4. 評価方法 6 ヘ ーシ 5. 試験結果 8 ヘ ーシ 6. 評価結果 13 ヘ ーシ 平成 23 年 5 月 金物工法推進協議会 1 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : N 用途 : 金物工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 金物工法推進協議会

More information

接合部性能試験報告書

接合部性能試験報告書 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : HDCⅢ-S 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タツミ 所在地 : 954-0111 新潟県見附市今町 8-3-1 連絡先 : TEL 0258-66-5515 3) 試験の目的 当該接合金物を用いた接合部の短期基準接合耐力 ( 引張 ) を評価する 耐力壁の取り付く柱の仕口 ( アンカー型 )

More information

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F F E836D838D B816A>

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F F E836D838D B816A> 接合部性能試験報告書 目次 1. 一般事項 2 ヘ ーシ 2. 試験体の仕様 2 ヘ ーシ 3. 試験方法 4 ヘ ーシ 4. 評価方法 5 ヘ ーシ 5. 試験結果 7 ヘ ーシ 6. 評価結果 12 ヘ ーシ 平成 23 年 5 月 金物工法推進協議会 1 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : WTH2 用途 : 金物工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 金物工法推進協議会

More information

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F A836C A>

<4D F736F F D2082B982F192668E8E8CB195F18D908F A836C A> 接合部性能試験報告書 目次 1. 一般事項 2 ヘ ーシ 2. 試験体の仕様 2 ヘ ーシ 3. 試験方法 4 ヘ ーシ 4. 評価方法 5 ヘ ーシ 5. 試験結果 7 ヘ ーシ 6. 評価結果 12 ヘ ーシ 平成 23 年 5 月 金物工法推進協議会 1 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : PS-24 用途 : 金物工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 金物工法推進協議会

More information

1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : フラットプレートスリム合板仕様 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タナカ 所在地 : 茨城県土浦市大畑 連絡先 : TEL ) 試験の目的

1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : フラットプレートスリム合板仕様 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タナカ 所在地 : 茨城県土浦市大畑 連絡先 : TEL ) 試験の目的 1. 一般事項 1) 接合金物 名称 : フラットプレートスリム合板仕様 用途 : 在来軸組工法建築物における軸組材相互の接合 補強 2) 試験依頼者 名称 : 株式会社タナカ 所在地 : 300-4111 茨城県土浦市大畑 702-1 連絡先 : TEL 029-862-1223 3) 試験の目的 当該接合金物を用いた接合部の短期基準接合耐力 ( 引張 ) を評価する 柱頭柱脚接合部 ( 中柱型

More information

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 内容 Ⅰ はじめに 1) 木材 製材 集成材 CLT の特徴 テキスト p.45~5050 と燃えしろ の燃えしろを検討するにあたっての課題 1)CLT の燃えしろに関する実験的検討 壁パネルの非損傷性に関する実験的検討 等の防耐火性能に関する建築研究所のその他の取り組み Ⅳ

More information

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT 構造の特徴 構法上の特徴 構造上の特徴 講演内容 構造設計法の策定に向けた取り組み CLT 建物の現状の課題 設計法策定に向けた取り組み ( モデル化の方法 各種実験による検証 ) 今後の展望 2 構造の構法上の特徴軸組構法の建て方 鉛直荷重水平力 ( 自重 雪地震 風 ) 柱や梁で支持壁で抵抗

More information

木造の耐力壁及びその倊率 試験業務方法書

木造の耐力壁及びその倊率 試験業務方法書 一般財団法人ベターリビング平成 12 年 6 月 1 日制定平成 13 年 6 月 12 日改定平成 20 年 8 月 19 日改定平成 22 年 7 月 5 日改定平成 23 年 12 月 1 日改定 木造の耐力壁及びその倍率性能試験 評価業務方法書 第 1 条適用範囲 本業務方法書は 建築基準法施行令第 46 条第 4 項表 1( 八 ) の規定に基づく認定に係る性能評価 に該当するものを対象とする

More information

強化 LVL 接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発 奈良県森林技術センター中田欣作 1. はじめに集成材を用いた木質構造で一般的に用いられている金物の代わりに スギ材単板を積層熱圧した強化 LVL を接合部材として用いる接合方法を開発した この接合方法では 集成材と接合板である強化 L

強化 LVL 接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発 奈良県森林技術センター中田欣作 1. はじめに集成材を用いた木質構造で一般的に用いられている金物の代わりに スギ材単板を積層熱圧した強化 LVL を接合部材として用いる接合方法を開発した この接合方法では 集成材と接合板である強化 L 強化 LVL 接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発 奈良県森林技術センター中田欣作 1. はじめに集成材を用いた木質構造で一般的に用いられている金物の代わりに スギ材単板を積層熱圧した強化 LVL を接合部材として用いる接合方法を開発した この接合方法では 集成材と接合板である強化 LVL の同時穴あけ加工が容易に行えるため 現場での加工性と接合精度が非常に良くなる また 金物を用いたときの課題とされる火災安全性

More information

を 0.1% から 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% まで増大する正負交番繰り返し それぞれ 3 回の加力サイクルとした 加力図および加力サイクルは図に示すとおりである その荷重 - 変位曲線結果を図 4a から 4c に示す R6-1,2,3 は歪度が 1.0% までは安定した履歴を示した

を 0.1% から 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% まで増大する正負交番繰り返し それぞれ 3 回の加力サイクルとした 加力図および加力サイクルは図に示すとおりである その荷重 - 変位曲線結果を図 4a から 4c に示す R6-1,2,3 は歪度が 1.0% までは安定した履歴を示した エネルギー吸収を向上させた木造用座屈拘束ブレースの開発 Development of Buckling Restrained Braces for Wooden Frames with Large Energy Dissapation 吉田競人栗山好夫 YOSHIDA Keito, KURIYAMA Yoshio 1. 地震などの水平力に抵抗するための方法は 種々提案されているところであるが 大きく分類すると三種類に分類される

More information

<4D F736F F D D891A291CF97CD95C78B7982D182BB82CC947B97A682CC8E8E8CB D89BF8BC696B195FB96408F91>

<4D F736F F D D891A291CF97CD95C78B7982D182BB82CC947B97A682CC8E8E8CB D89BF8BC696B195FB96408F91> JTCCM 平成 12 年 6 月 1 日制定平成 13 年 5 月 7 日変更 ( い ) 平成 20 年 8 月 19 日変更 ( ろ ) 平成 24 年 4 月 1 日変更 ( は ) 木造耐力壁及びその倍率の試験 評価業務方法書 1 目次 1. 適用範囲 2. 性能評価用提出図書 3. 評価基準 ( ろ ) 3.1 試験及び評価の実施 ( ろ ) 3.2 試験 評価方法 ( ろ ) 3.2.1

More information

ブロック断面図 嵌合部水平方向あそび ブロック下凹部 ブロック上凸部 試験中ブロック ボルト鉄筋の挙動 あそびの合計幅

ブロック断面図 嵌合部水平方向あそび ブロック下凹部 ブロック上凸部 試験中ブロック ボルト鉄筋の挙動 あそびの合計幅 ブロック断面図 嵌合部水平方向あそび ブロック下凹部 ブロック上凸部 試験中ブロック ボルト鉄筋の挙動 あそびの合計幅 技術レポート 木造耐力壁の強度性能試験方法と解説 河村進 * 本記事は, 平成 21 年度に行われた受託研究報告書の内容について, 依頼者の了解を得て一部掲載 紹介するものである. 1. 試験依頼者の ( 株 ) つみっく名称および住所島根県松江市東津田町 73-2 2. 件名木製ブロックを組積みした耐力壁の水平せん断試験

More information

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 1. 実験目的 大和建工株式会社の依頼を受け 地下建設土留め工事の矢板と腹起こしの間に施工する 強 化プラスチック製の裏込め材 の耐荷試験を行って 設計荷重を保証できることを証明する 2. 試験体 試験体の実測に基づく形状を次に示す 実験に供する試験体は3

More information

奈良県森技セ研報 No.41 (2012) 37 スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験 *1 中田欣作 奥田一博 国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し 一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために これらの集成材を用いた門型ラーメン架構

奈良県森技セ研報 No.41 (2012) 37 スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験 *1 中田欣作 奥田一博 国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し 一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために これらの集成材を用いた門型ラーメン架構 奈良県森技セ研報 No.41 (2012) 37 スギ異樹種集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験 *1 中田欣作 奥田一博 国産スギ材とカラマツおよびベイマツ材を組合せた異樹種集成材を作製し 一般住宅でのラーメン構造としての利用の可能性を検討するために これらの集成材を用いた門型ラーメン架構の水平加力試験および柱梁接合部および柱脚接合部のモーメント加力試験を行った 幅 120mm 厚さ300mmのカラマツ

More information

第 5 章大型有開口パネル実大構面水平加力実験 83

第 5 章大型有開口パネル実大構面水平加力実験 83 第 5 章大型有開口パネル実大構面水平加力実験 83 5.1 実験の目的前章に示す L 形 T 形パネル水平加力実験に引き続き 有開口 CLT パネルによって構成される 1 層および 2 層の実大壁構面の水平加力実験を行う 本実験の背景は 4.1 と同様であるが 本実験では下記の項目を実験的に確認するとともに それらに対する FEM 解析の適合性を検討することを主目的とする 1) 今後採用されると考えられる開口パターンを有する実大壁構面の応力

More information

接合部性能試験報告書

接合部性能試験報告書 接合部性能試験成績証 受付日 : 平成 24 年 11 月 5 日受付番号 :HP12-KT091 試験結果は以下のとおりであることを証明する 平成 25 年 1 月 31 日 東京都港区芝 5-3 3-7 徳栄ビル本館 4 階ハウスプラス確認検査株式会社代表取締役社長矢ヶ部英夫 1. 接合金物名称 2. 試験依頼者 3. 目的 4. 試験内容 HD 特殊座金付きナット エイム株式会社 332-0002

More information

接合部性能試験報告書

接合部性能試験報告書 接合部性能試験成績証 受付日 : 平成 24 年 11 月 5 日受付番号 :HP12-KT092 試験結果は以下のとおりであることを証明する 平成 25 年 1 月 31 日 東京都港区芝 5-3 3-7 徳栄ビル本館 4 階ハウスプラス確認検査株式会社代表取締役社長矢ヶ部英夫 1. 接合金物名称 2. 試験依頼者 3. 目的 4. 試験内容 HD 特殊座金付きナット エイム株式会社 332-0002

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2015.05.17 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 講義 演習 6,7 5 月 17 日 8 5 月 24 日 5 月 31 日 9,10 6 月 7 日 11 6 月 14 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2017.05.16 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 実験レポート評価 講義 演習 6,7 5 月 16 日 8 5 月 23 日 5 月 30 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート 鉄筋コンクリート梁実験レポート作成

More information

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ

水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があ 水平打ち継ぎを行った RC 梁の実験 近畿大学建築学部建築学科鉄筋コンクリート第 2 研究室 福田幹夫 1. はじめに鉄筋コンクリート ( 以下 RC) 造建物のコンクリート打設施工においては 打ち継ぎを行うことが避けられない 特に 地下階の施工においては 山留め のために 腹起し や 切ばり があるために 高さ方向の型枠工事に制限が生じ コンクリートの水平打ち継ぎを余儀なくされる可能性が考えられる

More information

2.1 全体構成及び部材配置 (1) 構成概要図 に CLT 制震壁の全体構成及び部材配置図を示す CLT 制震壁は 鉄骨造建物の一つのフレーム ( 柱と梁に囲まれた部分 ) に配置することを想定した 頭部鋼板ビス打ちせん断金物 < ビス接合部 > CLT 制震壁の範囲 鉄骨造梁 CLT

2.1 全体構成及び部材配置 (1) 構成概要図 に CLT 制震壁の全体構成及び部材配置図を示す CLT 制震壁は 鉄骨造建物の一つのフレーム ( 柱と梁に囲まれた部分 ) に配置することを想定した 頭部鋼板ビス打ちせん断金物 < ビス接合部 > CLT 制震壁の範囲 鉄骨造梁 CLT 第 2 章 CLT 制震壁部材構成の検討 2.1 全体構成及び部材配置 (1) 構成概要図 2-1.1 に CLT 制震壁の全体構成及び部材配置図を示す CLT 制震壁は 鉄骨造建物の一つのフレーム ( 柱と梁に囲まれた部分 ) に配置することを想定した 頭部鋼板ビス打ちせん断金物 < ビス接合部 > CLT 制震壁の範囲 鉄骨造梁 CLT パネル 鉄骨造柱 極低降伏点鋼材ダンパー < 鋼材ダンパー

More information

国土技術政策総合研究所資料

国土技術政策総合研究所資料 5. 鉄筋コンクリート橋脚の耐震補強設計における考え方 5.1 平成 24 年の道路橋示方書における鉄筋コンクリート橋脚に関する規定の改定のねらい H24 道示 Ⅴの改定においては, 橋の耐震性能と部材に求められる限界状態の関係をより明確にすることによる耐震設計の説明性の向上を図るとともに, 次の2 点に対応するために, 耐震性能に応じた限界状態に相当する変位を直接的に算出する方法に見直した 1)

More information

CLTパネル構法の構造性能と設計法に関する調査

CLTパネル構法の構造性能と設計法に関する調査 平成 25 年度建築基準整備促進事業報告会 S7 CLT を用いた木構造の設計法に関する検討 CLT パネル構法の構造性能と設計法に関する調査 一般社団法人木を活かす建築推進協議会 株式会社日本システム設計 共同研究独立行政法人建築研究所 調査の背景と目的 背景 1 平成 24 年度までに CLT 構造関係の各種実験が実施され CLT 構造の性能に関する一定の知見が得られている 木造長期優良住宅の総合的検証事業

More information

新旧品番対比表

新旧品番対比表 新旧品番対 表 Node.Column( 頭脚コネクタ ) 旧品番 新品番 途 HSB-30kN2 34.4 P.16 2 42.0 P.17 HSB-60 HSB-ICS-20kN 1 階脚コネクタ ( 直結タイプ ) 20.3 P.18 HSB-40kN HSBC-40kN HSB-kN HSBC-kN 54.9 P.23 P.24 上記の数値は スプルース集成材同等以上の場合の耐 Node.Fast

More information

<4D F736F F D2091E682528FCD81408D8291CF97CD434C5491CF97CD95C782CC8D5C91A290AB945C955D89BF82C98AD682B782E989F090CD93498C9F93A22E646

<4D F736F F D2091E682528FCD81408D8291CF97CD434C5491CF97CD95C782CC8D5C91A290AB945C955D89BF82C98AD682B782E989F090CD93498C9F93A22E646 第 章高耐力 CLT 耐力壁の構造性能評価 に関する解析的検討 . 検討概要本章では 章で提案した高耐力接合部を用いた CLT 耐力壁について数値解析的に評価を行う方法として 以下の検討を行う. 節では 文献 を参考にドリフトピン及びボルトを 本毎に単軸ばね又は線材 ( マルチせん断バネモデル ) で精緻にモデル化を行った 詳細モデル と実務設計に用いることを想定して単軸ばね及び回転ばねで構成される

More information

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外 4. ブレース接合部 本章では, ブレース接合部について,4 つの部位のディテールを紹介し, それぞれ問題となる点や改善策等を示す. (1) ブレースねらい点とガセットプレートの形状 (H 形柱, 弱軸方向 ) 対象部位の概要 H 形柱弱軸方向にガセットプレートタイプでブレースが取り付く場合, ブレースの傾きやねらい点に応じてガセットプレートの形状等を適切に設計する. 検討対象とする接合部ディテール

More information

第 2 章 構造解析 8

第 2 章 構造解析 8 第 2 章 構造解析 8 2.1. 目的 FITSAT-1 の外郭構造が, 打ち上げ時の加速度等によって発生する局所的な応力, 及び温度変化によってビスに発生する引っ張り応力に対して, 十分な強度を有することを明らかにする. 解析には SolidWorks2011 を用いた. 2.2. 適用文書 (1)JMX-2011303B: JEM 搭載用小型衛星放出機構を利用する小型衛星への構造 フラクチャコントロール計画書

More information

構造力学Ⅰ第12回

構造力学Ⅰ第12回 第 回材の座屈 (0 章 ) p.5~ ( 復習 ) モールの定理 ( 手順 ) 座屈とは 荷重により梁に生じた曲げモーメントをで除して仮想荷重と考える 座屈荷重 偏心荷重 ( 曲げと軸力 ) 断面の核 この仮想荷重に対するある点でのせん断力 たわみ角に相当する曲げモーメント たわみに相当する ( 例 ) 単純梁の支点のたわみ角 : は 図 を仮想荷重と考えたときの 点の支点反力 B は 図 を仮想荷重と考えたときのB

More information

資料 7( 第 4 回原案作成委員会 H 枠組壁工法用構造用たて継ぎ材の日本農林規格平成 3 年 (1991 年 )5 月に制定された枠組壁工法用構造用たて継ぎ材の日本農林規格 ( 平成 3 年 5 月 27 日農林水産省告示第 701 号 ) の第 4 条においてたて継ぎ部のフィ

資料 7( 第 4 回原案作成委員会 H 枠組壁工法用構造用たて継ぎ材の日本農林規格平成 3 年 (1991 年 )5 月に制定された枠組壁工法用構造用たて継ぎ材の日本農林規格 ( 平成 3 年 5 月 27 日農林水産省告示第 701 号 ) の第 4 条においてたて継ぎ部のフィ 資料 7( 第 4 回原案作成委員会 H27.11. 平成 27 年 11 月 9 日 森林総合研究所平松靖 マイクロフィンガージョイントに関する資料 1. 集成材の日本農林規格等でフィンガージョイントの形状に関する基準が定められた経緯 1.1 たて継ぎ木材の製造基準 ( 案 ) フィンガージョイントの形状に関する基準値が定められた規格 基準およびその時期を別紙 1 に整理した 国内におけるフィンガージョイントに関する基準は

More information

<4D F736F F D F B982F192668E8E8CB15F95F18D908F91>

<4D F736F F D F B982F192668E8E8CB15F95F18D908F91> OSB OSB 4 8 5 4- W5 p. p. p. p. 4 p. 8 p. 8 p. p. p.7 OSB 4 OSB mmjas 5mmJAS 4mmJAS 98mmmm 9mm mm 5mm 6 4mm 5 mm 6 6 6 5mm 55mm mm E-FJAS E5-F JAS E7E9 4m CN65mm OSB5mm OSB CN75 N754mm OSB 4 OSB 6 5 5

More information

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6 不静定力学 Ⅱ 骨組の崩壊荷重の計算 不静定力学 Ⅱ では, 最後の問題となりますが, 骨組の崩壊荷重の計算法について学びます 1 参考書 松本慎也著 よくわかる構造力学の基本, 秀和システム このスライドの説明には, 主にこの参考書の説明を引用しています 2 崩壊荷重 構造物に作用する荷重が徐々に増大すると, 構造物内に発生する応力は増加し, やがて, 構造物は荷重に耐えられなくなる そのときの荷重を崩壊荷重あるいは終局荷重という

More information

<4D F736F F D2096D88E4F BE095A88D C982E682E989A189CB8DDE8B7982D197C090DA8D878BE095A882CC8C9F92E8>

<4D F736F F D2096D88E4F BE095A88D C982E682E989A189CB8DDE8B7982D197C090DA8D878BE095A882CC8C9F92E8> 木三郎 4 金物工法による横架材及び梁接合金物の検定 -1- 木三郎 4 追加マニュアル本マニュアルでは 木三郎 Ver4.06 で追加 変更を行った項目について説明しています 1. 追加内容 (Ver4.06) (1) 追加項目 1 横架材のせん断を負担する金物の検討を追加 2 水平構面の許容せん断耐力の計算書で選定に用いる金物リストを追加 1 横架材のせん断を負担する金物の検討を追加一般財団法人日本住宅

More information

Super Build/FA1出力サンプル

Super Build/FA1出力サンプル *** Super Build/FA1 *** [ 計算例 7] ** UNION SYSTEM ** 3.44 2012/01/24 20:40 PAGE- 1 基本事項 計算条件 工 事 名 : 計算例 7 ( 耐震補強マニュアル設計例 2) 略 称 : 計算例 7 日 付 :2012/01/24 担 当 者 :UNION SYSTEM Inc. せん断による変形の考慮 : する 剛域の考慮 伸縮しない材(Aを1000

More information

組立ブレ材接合具部材接合部屋根柱梁ース壁床集成LVL 材合板集成材 / スギ / E65-F255 / / LSB 4 本 (LSB) 要 問い合わせ先 URL 理論式材32 33 使用材 母材 1500mm 120mm 240mm( スギ E65-F255) 要素モデル

組立ブレ材接合具部材接合部屋根柱梁ース壁床集成LVL 材合板集成材 / スギ / E65-F255 / / LSB 4 本 (LSB) 要 問い合わせ先 URL 理論式材32 33 使用材 母材 1500mm 120mm 240mm( スギ E65-F255) 要素モデル 接合具 要材素ラグスクリューボルト (LSB) 接合具ラグスクリューボルト接合部は 高強度高剛性の接合が材軸方向に対して可能である 材の中心位置から離れた位置にラグスクリューボルトを配置すれば モーメント伝達を可能とする接合部が可能である 中層部大規模木造では柱はあらわしとなる場合が多いと考えられ ラグスクリューボルト接合部は HD 金物のよ材うに外部に露出せず 鋼板添え板や挿入式のようにもあり 外部に鋼材やボルト頭などが出ることもなく

More information

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 目次 本資料の利用にあたって 1 矩形断面の橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 2 矩形断面 (D51 SD490 使用 ) 橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 8 矩形断面の橋軸直角方向の水平耐力及び水平変位の計算例

More information

図 1に示すように 木材孔に挿入接着した厚肉鋼パイプを円弧状の長孔加工を施した添板で挟み 鋼パイプを貫通させて高力ボルトにより摩擦接合する 鋼パイプは木材母材表面より僅かに突出した位置で固定をすることで 木材を介すること無く鋼パイプのみにボルト張力を支持させる構造とし ボルト張力低下を回避する さら

図 1に示すように 木材孔に挿入接着した厚肉鋼パイプを円弧状の長孔加工を施した添板で挟み 鋼パイプを貫通させて高力ボルトにより摩擦接合する 鋼パイプは木材母材表面より僅かに突出した位置で固定をすることで 木材を介すること無く鋼パイプのみにボルト張力を支持させる構造とし ボルト張力低下を回避する さら 中低層建物での木材利用推進に資する高強度高靭性木質構造接合法の開発 京都大学准教授荒木慶一 概要 : 本研究では 鋼構造における高力ボルト摩擦構法と接着接合を組み合わせこれを木質ラーメン構造に適用することで 高剛性と高靭性を両立した完全剛塑性に近い復元力特性を持ち 繰返し載荷の下でも安定したエネルギー吸収が可能な二種類の木質ラーメン接合法を提案し その実現可能性を検討する 一つ目の接合法は 木材に厚肉鋼パイプを挿入接着し

More information

CLT

CLT 平成 22 年度木のまち 木のいえ整備促進事業 ( 木造住宅 木造建築物等の整備促進に関する調査 普及 技術基盤強化を行う事業 ) 国産材 ( 杉 ) 直交積層材 ( クロスラミナ ) の製作および性能実験の報告 銘建工業株式会社 1. 本事業の概要 建築への木材利用促進では 柱 梁から成る軸組構法や大断面集成材を用いた木質ラーメン構法以外にも 海外では新たな木質材料の開発や それらを用いた構工法の展開が見られる

More information

3 高強度耐力壁 3 高強度耐力壁 3.1 基本設計 以下は 柱の横架材 ( 土台 桁など ) へのめり込み変形 強度が無視できる場合の設計法である 柱の横架材へのめり込みが無視できない場合は これらを考慮した解析が必要である なお 靱性による低減係数 K d を別途求める必要がある チェック項目

3 高強度耐力壁 3 高強度耐力壁 3.1 基本設計 以下は 柱の横架材 ( 土台 桁など ) へのめり込み変形 強度が無視できる場合の設計法である 柱の横架材へのめり込みが無視できない場合は これらを考慮した解析が必要である なお 靱性による低減係数 K d を別途求める必要がある チェック項目 .1 基本設計 以下は 柱の横架材 ( 土台 桁など ) へのめり込み変形 強度が無視できる場合の設計法である 柱の横架材へのめり込みが無視できない場合は これらを考慮した解析が必要である なお 靱性による低減係数 K d を別途求める必要がある チェック項目 1 ダイアフラムユニットの許容せん断耐力 2 柱の応力 柱脚接合部の応力 4 変形量 の値が柱の許容応力度以下であることを確認する 柱脚 柱頭接合部の応力のチェック柱脚接合部には

More information

<4D F736F F D C082CC8BC882B08B7982D182B982F192668E8E8CB12E646F63>

<4D F736F F D C082CC8BC882B08B7982D182B982F192668E8E8CB12E646F63> 6.1 目的 6.RC 梁の曲げ及びせん断試験 RC 梁の基本特性を 梁の曲げ せん断実験を通じて学ぶ RC 梁の断面解析を行い 実験で用いる梁の曲げ及びせん断耐力 荷重変形関係を予想する 梁のモデル試験体を用いた実験を通じて 荷重と変形の関係 ひび割れの進展状況 最終破壊性状等を観察する 解析の予想と実験結果とを比較し 解析手法の精度について考察する 梁の様々な耐力 変形能力 エネルギー吸収能力について考察し

More information

材料の力学解答集

材料の力学解答集 材料の力学 ( 第 章 ) 解答集 ------------------------------------------------------------------------------- 各種応力の計算問題 (No1) 1. 断面積 1mm の材料に 18N の引張荷重が働くとき, 断面に生じる応力はどれほどか ( 18(N/mm ) または 18(MP)) P 18( N) 18 N /

More information

構造番号質疑回答 3 講習会資料 P5 判定事例の対応集 横補剛材について屋根ブレース等により水平移動が拘束された大梁に対して 例えば図 1 のよう下図 a 又は b 又は a b 材共に ( 梁に ) 対する横補剛材として c の火打ち材をに大梁せいの中心位置に横補剛材を設け 補剛材

構造番号質疑回答 3 講習会資料 P5 判定事例の対応集 横補剛材について屋根ブレース等により水平移動が拘束された大梁に対して 例えば図 1 のよう下図 a 又は b 又は a b 材共に ( 梁に ) 対する横補剛材として c の火打ち材をに大梁せいの中心位置に横補剛材を設け 補剛材 S 造 1 講習会資料 P6 露出柱脚設計フロー 14の基礎コンクリート破壊防止等の検討について (a) 柱脚のアンカーボルトがせん断力を負担しない場合 (a) 柱脚の終局せん断力 (Ds 算定時 ) をベースプレート下面の摩擦で処理できる 柱軸力による B.PL 底面の摩擦力でせん断力を負担できる場合は アンカーボ 場合はアンカーボルトによる基礎立上がり部側面のコーン状破壊の検討を省略 ルトにせん断力が作用しないとして基礎立上がり部のコーン状破壊の検討を省

More information

表 1 木材 製材 集成材 1) CLT の特徴 木材製材集成材 C L T 利点欠点 美観に優れる 異方性がある 触れた際に暖かみがある 繊維直交方向への力に対し 加工が容易ては著しく弱い 生産時に要するエネルギー 含水率の変化による膨張 が少ない収縮も異方性があり 繊維に 生育時に二酸化炭素を吸

表 1 木材 製材 集成材 1) CLT の特徴 木材製材集成材 C L T 利点欠点 美観に優れる 異方性がある 触れた際に暖かみがある 繊維直交方向への力に対し 加工が容易ては著しく弱い 生産時に要するエネルギー 含水率の変化による膨張 が少ない収縮も異方性があり 繊維に 生育時に二酸化炭素を吸 BRI-H26 講演会テキスト CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 目次 Ⅰ はじめに Ⅱ CLT の燃えしろを検討するにあたっての課題 1) 木材 製材 集成材 CLT の特徴 2)CLT と燃えしろ 3)CLT の燃えしろを検討するにあたっての課題 Ⅲ CLT の防耐火性能の評価 1)CLT の燃えしろに関する実験的検討

More information

コンクリート実験演習 レポート

コンクリート実験演習 レポート . 鉄筋コンクリート (RC) 梁の耐力算定.1 断面諸元と配筋 ( 主鉄筋とスターラップ ) スターラップ :D D D 5 7 軸方向筋 ( 主筋 ) (a) 試験体 1 スターラップ :D D D 5 7 軸方向筋 ( 主筋 ) (b) 試験体 鉄筋コンクリート (RC) 梁の断面諸元と配筋 - 1 - . 載荷条件 P/ P/ L-a a = 5 = a = 5 L = V = P/ せん断力図

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.29

コンクリート工学年次論文集 Vol.29 論文 RC 造基礎梁に定着されたアンカーボルトの構造性能に関する実験的研究 安藤祐太郎 *1 酒井悟 *2 *3 中野克彦 要旨 : 本研究は,RC 造基礎梁に定着されたアンカーボルトの構造性能 ( 支持耐力, 抜出し性状および破壊性状 ) を実験的に把握することを目的としている ここでは, 梁幅が 1 mm の薄厚 RC 梁に, 現在, 使用されている種々のアンカーボルトを定着した場合の曲げ せん断実験を実施し,

More information

Microsoft PowerPoint - スギCLT_ダイジェスト版( ) [互換モード]

Microsoft PowerPoint - スギCLT_ダイジェスト版( ) [互換モード] スギ CLT の材料特性 床構面のせん断性能 木造の建築設計に求められる地域材による CLT ( クロス ラミネイティド ティンバー ) の品質と仕様及び部材の仕様 構造モデルの検討と実証試験平成 24 年度林野庁 木材利用技術整備等支援事業 平成 25 年度 3 月 日本 CLT 協会 はじめに 欧州開発され 北米などでも利用が広がっている CLT は 日本でも合板 集成材 LVL に次ぐ 新たな木質材料となる可能性を持つ材料である

More information

Microsoft PowerPoint 発表資料(PC) ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint 発表資料(PC) ppt [互換モード] 空港エプロン PC 舗装版の補強構造に関する研究 空港研究部空港施設研究室坪川将丈, 水上純一, 江崎徹 ( 現 九州地整 ), 小林雄二 ( 株 ) ピーエス三菱吉松慎哉, 青山敏幸, 野中聡 1 研究の背景 目的 東京国際空港西側旅客エプロン15 番 16 番スポットのPC 舗装部において, 雨水の混入, 繰返し荷重の作用等により泥化したグラウト材のポンピング現象が発生ング現象 ( 航空機翼程度の高さにまで達する

More information

7 鋼材試験

7 鋼材試験 7 鋼材試験 鋼材の試験では, 鉄筋コンクリート用棒鋼 (JIS G 3112), ガス圧接継手 (JIS Z 312) および一般構造用圧延鋼材 (JIS G 311) 等についての引張試験 (JIS Z 2241), 曲げ試験 (JIS Z 2248) を中心にその他機械継手, 溶接継手等の引張試験, 河川工事等に使用される亜鉛めっき鉄線製じゃかごやかごマットの溶融亜鉛めっき付着量試験等を行っている

More information

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63> 降伏時および終局時曲げモーメントの誘導 矩形断面 日中コンサルタント耐震解析部松原勝己. 降伏時の耐力と変形 複鉄筋の矩形断面を仮定する また コンクリートの応力ひずみ関係を非線形 放物線型 とする さらに 引張鉄筋がちょうど降伏ひずみに達しているものとし コンクリート引張応力は無視する ⅰ 圧縮縁のひずみ

More information

横浜市のマンション 耐震化補助制度について

横浜市のマンション 耐震化補助制度について 資料 4 マンションの 耐震設計の手法について 平成 28 年 10 月 31 日作成 ( 注 ) 耐震化補助制度の内容は 作成時点のものとなります 1 設計手法 地震の原因とプレートの配置 地震の原因 地球の表面は何枚かの岩盤 ( プレート ) にて構成されている それぞれのプレートが運動することで境界部にひずみが生じる 蓄積したひずみが限界に達し それが解放されたものが地震となる プレートテクトニクス理論

More information

Microsoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc

Microsoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc 第 4 章 構造特性係数の設定方法に関する検討 4. はじめに 平成 年度 年度の時刻歴応答解析を実施した結果 課題として以下の点が指摘 された * ) 脆性壁の評価法の問題 時刻歴応答解析により 初期剛性が高く脆性的な壁については現在の構造特性係数 Ds 評価が危険であることが判明した 脆性壁では.5 倍程度必要保有耐力が大きくなる * ) 併用構造の Ds の設定の問題 異なる荷重変形関係を持つ壁の

More information

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63>

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63> 資料 9 液化石油ガス法施行規則関係技術基準 (KHK0739) 地上設置式バルク貯槽に係るあと施工アンカーの構造等 ( 案 ) 地盤面上に設置するバルク貯槽を基礎と固定する方法として あと施工アンカーにより行う 場合の構造 設計 施工等は次の基準によるものとする 1. あと施工アンカーの構造及び種類あと施工アンカーとは アンカー本体又はアンカー筋の一端をコンクリート製の基礎に埋め込み バルク貯槽の支柱やサドル等に定着することで

More information

ダクトの吊り金物 形鋼振れ止め支持要領 (a) 横走りダクト (1) 吊り金物 (2) 形鋼振れ止め支持インサート金物インサート金物 ダクト 吊り用ボルト (M10) h ダクト L a 材 形鋼 (b) 立てダクト ( 形鋼振れ止め支持 ) 注 (2) のa 材及びインサート金物は 形鋼振れ止め支

ダクトの吊り金物 形鋼振れ止め支持要領 (a) 横走りダクト (1) 吊り金物 (2) 形鋼振れ止め支持インサート金物インサート金物 ダクト 吊り用ボルト (M10) h ダクト L a 材 形鋼 (b) 立てダクト ( 形鋼振れ止め支持 ) 注 (2) のa 材及びインサート金物は 形鋼振れ止め支 公共建築設備工事標準図 ( 機械設備工事編 ) 平成 28 年版 平成 28 年 3 月 2 日国営設第 190 号 この標準図は 国土交通省官庁営繕部及び地方整備局等営繕部が官庁施設の営繕を実施するための基準として制定したものです また この標準図は 官庁営繕関係基準類等の統一化に関する関係省庁連絡会議の決定に基づく統一基準です 利用にあたっては 国土交通省ホームページのリンク 著作権 免責事項に関する利用ルール

More information

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外 3.H 形断面柱を用いた柱梁接合部 本章では,H 形断面柱を用いた柱梁接合部に関して,6 つの部位の接合部ディテールを紹介し, それらについて, それぞれ問題となる点や改善策等を示す. (1) 柱梁接合部の標準ディテール 対象部位の概要 H 形柱を用いた柱梁接合部の標準ディテール 検討対象とする接合部ディテール 検討課題 各接合形式における柱梁接合部の各部位の材質 板厚を検討する. 34 検討課題に対応した接合部ディテールの例

More information

全学ゼミ 構造デザイン入門 構造解析ソフトの紹介 解析ソフト 1

全学ゼミ 構造デザイン入門 構造解析ソフトの紹介 解析ソフト 1 全学ゼミ 構造デザイン入門 構造の紹介 1 次回 11/15 解析演習までに準備すること 集合場所 計算機センターE26教室 デザインをだいたい決定する 変更可 側面図 横から 平面図 上から 下面図 下から などを作成 部材は線 接合部は点で表現 部材表 寸法 部材長さを決定 40m以下を確認 B B A H H H A 側面図 H H 部材 部材表 長さ 個数 小計 A 1.2m 2 2.4m

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation H8 年度有限要素法 1 構造強度設計 1. 塑性崩壊 1.3 疲労設計 ( 一部修正版 ) H8-1/6 早川 (R : 夏学期の復習部分 ) 1. 塑性崩壊とその評価法 ( 極限解析 ) R 塑性崩壊 : 構造物として使用に耐えないほどの過度の塑性変形 全断面降伏 前提 : 弾完全塑性材モデル E ひずみ硬化ありひずみ硬化なし : 降伏強さ E : ヤング率 ε 図 1.3 弾完全塑性材モデルの応力

More information

Meoirs of Akashi Natioal ollege of echolog No.48 (5.1) ル化と評価式の妥当性について検討する. 柱脚接合部の曲げ実験.1 試験体 試験体は, 幅が 6, 厚さが 15 で材長 6 の構造用 LVL( 曲げヤング係数区分 11E, 水平せん断性能

Meoirs of Akashi Natioal ollege of echolog No.48 (5.1) ル化と評価式の妥当性について検討する. 柱脚接合部の曲げ実験.1 試験体 試験体は, 幅が 6, 厚さが 15 で材長 6 の構造用 LVL( 曲げヤング係数区分 11E, 水平せん断性能 明石工業高等専門学校研究紀要第 48 号 ( 平成 17 年 月 ) ドリフトピンを用いた木質ラーメン構造の柱脚接合部に関する研究 * 荘所直哉 ** 藤谷義信 *** 大野義昭 **** 大橋好光 td o the ol Base Joit of a iber Frae trctre Usig Drift is Naoa HOJO, Yoshiob FUJIANI, Yoshiaki OHNO,

More information

ブレースの配置と耐力

ブレースの配置と耐力 システム天井新耐震基準 平成 20 年 10 月制定平成 23 年 9 月改定 1 はじめに 平成 13 年芸予地震 平成 15 年十勝沖地震 および平成 17 年宮城沖地震において 天井の脱落被害が発生し 大規 模空間の天井の崩落対策についての技術的助言 1) 2) 3) が国土交通省から出されたことを契機に 各方面で天井の耐震性に関する研究や実験が行われてきました ロックウール工業会においては

More information

屋根ブレース偏心接合の研究開発

屋根ブレース偏心接合の研究開発 論文 報告 屋根ブレース偏心接合の研究開発 ~BT 接合ピースを用いた大梁 小梁 屋根ブレース接合部 ~ Research and Development of Eccentric Joints in Roof Brace 戸成建人 * Tatsuto TONARI 谷ヶ﨑庄二 * Shoji YAGASAKI 池谷研一 * Kenichi IKETANI 中澤潤 * Jun NAKAZAWA 川田工業システム建築の鉄骨生産ラインの特徴を活かして製作コストを低減するために,

More information

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 測定データを図 1-2 に示す データから, オーステナイト系ステンレス鋼どうしの摩擦係数を推定せよ

More information

目次構成

目次構成 < 参考資料 5> 多雪地域の耐震診断法について 今回の実験の結果 既存建築物の耐力は診断結果の耐力を大きく上回るものであった これは 積雪を考慮した診断法と積雪時のの低減に問題があるものと考えられる 積雪地域では現行の耐震診断法は安全側にききすぎている可能性があることから 多雪地域における耐震診断法の精緻化の方向性について提案する () 多雪地域における耐震診断法の課題と精緻化の方向性 多雪地域における耐震診断法の課題積雪による鉛直荷重の押さえ込みにより

More information

Microsoft Word - 0 プラットフォーム報告書-表紙・目次

Microsoft Word - 0 プラットフォーム報告書-表紙・目次 2. 技術開発 1) 構造耐力性能試験 大規模木造の要素技術として 接合部では高倍率の柱脚部の引き寄せ金物 梁受け金物 ( 柱と梁 梁と梁 ) の性能を確認した 耐力壁では構造用面材の種類 釘の狭い打ちつけ間隔 あるいは釘の長さなど複数の仕様の試験体の試験により高倍率の面材耐力壁の仕様 性能を示した プラットフォーム事業 ( 要素試験 ) 報告書 目次 1 要素試験の目的 1 2 試験体の概要 2

More information

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ)

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ) 1 標準吊金具の計算事例 5t 超え ~10t 以下用 ( 補強リブ無しのタイプ ) 015 年 1 月 修正 1:015.03.31 ( 社 ) 鋼管杭 鋼矢板技術協会製品技術委員会 1. 検討条件 (1) 吊金具形状 寸法 ( 材料 : 引張強度 490 N/mm 級 ) 00 30 φ 65 90 30 150 150 60 15 () 鋼管仕様 外径 板厚 長さ L 質量 (mm) (mm)

More information

工学院大学建築系学科近藤研究室2000年度卒業論文梗概

工学院大学建築系学科近藤研究室2000年度卒業論文梗概 鉄骨置屋根構造スライド支承部の可動性に関する研究 置屋根支承部アンカーボルトテフロンパッド山下哲郎 * 白鳥和希 ** 摩擦係数伏木淳 *** 山口倫我 *** 1. はじめに 2011 年 3 月の東日本大震災においては 鉄筋コンクリート構造の上に鉄骨造の大スパン屋根の載った いわゆる置屋根構造において 屋根と鉄筋コンクリート下部構造を繋ぐ接合部 ( 以下支承部 ) の破壊が多発した ( 写真 1)

More information

AP 工法 による増設壁補強計算例 (1) 設計フロー RC 耐震改修設計指針に示された 中低層鉄筋コンクリート造建物を対象とした開口付き増設壁に AP 工法 を用いて強度抵抗型補強とする場合の補強壁 ( せん断壁 ) の設計フローを示す 周辺架構から補強壁に期待できる耐力の目安をつけ プロポーショ

AP 工法 による増設壁補強計算例 (1) 設計フロー RC 耐震改修設計指針に示された 中低層鉄筋コンクリート造建物を対象とした開口付き増設壁に AP 工法 を用いて強度抵抗型補強とする場合の補強壁 ( せん断壁 ) の設計フローを示す 周辺架構から補強壁に期待できる耐力の目安をつけ プロポーショ AP 工法 による増設壁補強計算例 (1) 設計フロー RC 耐震改修設計指針に示された 中低層鉄筋コンクリート造建物を対象とした開口付き増設壁に AP 工法 を用いて強度抵抗型補強とする場合の補強壁 ( せん断壁 ) の設計フローを示す 周辺架構から補強壁に期待できる耐力の目安をつけ プロポーション ( 壁厚さ 開口形状 寸法 ) ならびに配筋を仮定する 補強壁架構のせん断耐力を計算する せん断破壊するときのメカニズムは

More information

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法 複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 3 1.1 FRP 材料 3 1.2 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 3 1.2.1 接合方法の種類 3 1.2.2 FRP 構造物における接合部 9 1.3 国内外における FRP 接合部の設計思想

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63> -1 ポイント : 材料の応力とひずみの関係を知る 断面内の応力とひずみ 本章では 建築構造で多く用いられる材料の力学的特性について学ぶ 最初に 応力とひずみの関係 次に弾性と塑性 また 弾性範囲における縦弾性係数 ( ヤング係数 ) について 建築構造用材料として代表的な鋼を例にして解説する さらに 梁理論で使用される軸方向応力と軸方向ひずみ あるいは せん断応力とせん断ひずみについて さらにポアソン比についても説明する

More information

差替ファイル1

差替ファイル1 曲線橋 たわみによる影響 図 - 解 4.1.6 負反力が生じやすい構造および位置 (2) 都市内高速道路は架設条件や供用条件の厳しい場合が多いことから 死荷重の設定における不確かさや架設誤差の影響などを考慮して 道示 (Ⅰ 共通編 )4.1.2 に示される式よりも厳しい結果を与える式で負の反力を照査することを標準とした ただし 設計値通りの死荷重バランスとなるよう計測しながら支承を据える場合には

More information

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 DAIICHI METAL 14 MC 15 MC 25 65 60 16 17 DAIICHI METAL 18 19 20 21 DAIICHI METAL 22 23 24 10000 DG1 10000 DG1 9000 DG2 9000 DG2 8000 7000 6000 5000 4000 DG3 DG4 DG5 DG6 -DG1

More information

静的載荷実験に基づく杭頭部の損傷度評価法の検討 柏尚稔 1) 坂下雅信 2) 向井智久 3) 平出務 4) 1) 正会員国土交通省国土技術政策総合研究所 主任研究員博士 ( 工学 ) 2) 正会員国立研究開発法人建築研究所 主任研

静的載荷実験に基づく杭頭部の損傷度評価法の検討 柏尚稔 1) 坂下雅信 2) 向井智久 3) 平出務 4) 1) 正会員国土交通省国土技術政策総合研究所 主任研究員博士 ( 工学 )   2) 正会員国立研究開発法人建築研究所 主任研 静的載荷実験に基づく杭頭部の損傷度評価法の検討 柏尚稔 ) 坂下雅信 ) 向井智久 ) 平出務 4) ) 正会員国土交通省国土技術政策総合研究所 主任研究員博士 ( 工学 ) e-mail : Kashiwa-h9ta@nilim.go.jp ) 正会員国立研究開発法人建築研究所 主任研究員博士 ( 工学 ) e-mail : m-saka@kenken.go.jp ) 正会員国立研究開発法人建築研究所

More information

本日話す内容

本日話す内容 6CAE 材料モデルの VV 山梨大学工学部土木環境工学科吉田純司 本日話す内容 1. ゴム材料の免震構造への応用 積層ゴム支承とは ゴムと鋼板を積層状に剛結 ゴム層の体積変形を制限 水平方向 鉛直方向 柔 剛 加速度の低減 構造物の支持 土木における免震 2. 高減衰積層ゴム支承の 力学特性の概要 高減衰ゴムを用いた支承の復元力特性 荷重 [kn] 15 1 5-5 -1-15 -3-2 -1 1

More information

平成 25 年度林野庁補助事業木材利用技術整備等支援事業 CLT の普及のための総合的データの収集 蓄積および検討成果報告書 平成 26 年 3 月日本 CLT 協会

平成 25 年度林野庁補助事業木材利用技術整備等支援事業 CLT の普及のための総合的データの収集 蓄積および検討成果報告書 平成 26 年 3 月日本 CLT 協会 平成 25 年度林野庁補助事業木材利用技術整備等支援事業 CLT の普及のための総合的データの収集 蓄積および検討成果報告書 平成 26 年 3 月日本 CLT 協会 目次 はじめに... 1 第 1 章事業概要... 4 1.1 事業の内容... 4 第 2 章... 6 2.1 試験体概要... 6 2.2 面外曲げ... 11 2.3 面外曲げクリープ... 19 2.4 面内曲げ... 25

More information

Microsoft PowerPoint - 課題S6スラブ協力幅_修正

Microsoft PowerPoint - 課題S6スラブ協力幅_修正 危険側実験目的平成 25 年度建築基準整備促進事業 S6. 鉄筋コンクリート造のスラブ協力幅に関する検討 ~ スラブによる梁曲げ耐力の増分と下端筋定着詳細の影響の評価 ~ 東京大学地震研究所壁谷澤寿海横浜国立大学大学院田才晃 楠浩一独立行政法人建築研究所 スラブ協力幅の算定 保有水平耐力計算 片側 1m のスラブを協力幅 梁耐力を過小評価する事は 架構水平耐力の評価安全側 全体崩壊型 柱の曲げ設計

More information

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63>

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63> 付録 1. 吹付枠工の設計例 グラウンドアンカー工と併用する場合の吹付枠工の設計例を紹介する 付録図 1.1 アンカー配置 開始 現地条件の設定現況安全率の設定計画安全率の設定必要抑止力の算定アンカー体の配置計画アンカー設計荷重の設定作用荷重および枠構造の決定設計断面力の算定安全性の照査 土質定数 (C φ γ) 等を設定 例 ) ここでは Fs0.95~1.05 を設定 例 ) ここでは Fsp1.20~1.50

More information

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π 番号 場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご無溶接工法設計 施工に関するガイドライン 正誤表 (2015 年 7 月更新 ) Page 行位置誤正 1 p.3 下から 1 行目 場所打ちコンクリート杭施工指 針 同解説オールケーシング工法 ( 土木 ): 日本基礎建設協会 (2014) 2 p.16 上から 3 行目 1) 補強リングと軸方向主筋を固定する金具の計算 3 p.22 図 4-2-1 右下 200

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション SALOME-MECA を使用した RC 構造物の弾塑性解析 終局耐力と弾塑性有限要素法解析との比較 森村設計信高未咲 共同研究者岐阜工業高等専門学校柴田良一教授 研究背景 2011 年に起きた東北地方太平洋沖地震により多くの建築物への被害がみられた RC 構造の公共建築物で倒壊まではいかないものの大きな被害を負った報告もあるこれら公共建築物は災害時においても機能することが求められている今後発生が懸念されている大地震を控え

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.30

コンクリート工学年次論文集 Vol.30 論文超高強度繊維補強コンクリートを用いた床版の打設方法が構造性能に及ぼす影響に関する研究 一宮利通 *1 大野俊夫 *2 野口孝俊 *3 *4 南浩郎 要旨 : 東京国際空港 D 滑走路の建設工事において桟橋部着陸帯に超高強度繊維補強コンクリート (UFC) を使用したプレキャスト床版が採用される 本研究では, 平口バケットを用いて左右に移動させながら打設する方法, ならびに丸口バケットを用いて床版中央部を移動させながら打設する方法の2

More information

耳桁の剛性の考慮分配係数の計算条件は 主桁本数 n 格子剛度 zです 通常の並列鋼桁橋では 主桁はすべて同じ断面を使います しかし 分配の効率を上げる場合 耳桁 ( 幅員端側の桁 ) の断面を大きくすることがあります 最近の桁橋では 上下線を別橋梁とすることがあり また 防音壁などの敷設が片側に有る

耳桁の剛性の考慮分配係数の計算条件は 主桁本数 n 格子剛度 zです 通常の並列鋼桁橋では 主桁はすべて同じ断面を使います しかし 分配の効率を上げる場合 耳桁 ( 幅員端側の桁 ) の断面を大きくすることがあります 最近の桁橋では 上下線を別橋梁とすることがあり また 防音壁などの敷設が片側に有る 格子桁の分配係数の計算 ( デモ版 ) 理論と解析の背景主桁を並列した鋼単純桁の設計では 幅員方向の横桁の剛性を考えて 複数の主桁が協力して活荷重を分担する効果を計算します これを 単純な (1,0) 分配に対して格子分配と言います レオンハルト (F.Leonhardt,1909-1999) が 1950 年初頭に発表した論文が元になっていて 理論仮定 記号などの使い方は その論文を踏襲して設計に応用しています

More information

1_CDR一般部(VFPL).jwc

1_CDR一般部(VFPL).jwc CDR 構法 一般部 パネル厚さ 0mm 風圧力 +2,400N/ m2-1,00n/ m2まで 梁天端 床材との間隔 0 以上 絶縁材 シーリングバックアップ材 L-5 5 以上 1ピースプレート t= 35 以上 [ ダイヤフラムの寸法を考慮したクリアランスを設定してください ] [ 横断面 ] L-5x5x 以上 35 以上 L-5 5 以上 ボンドブレーカー シーリング ダイヤフラムの寸法を考慮したクリアランスを設定してください

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.29

コンクリート工学年次論文集 Vol.29 論文打継目を有する無筋コンクリートを RC 巻き補強した橋脚の正負水平交番載荷実験 杉崎向秀 *1 *2 小林薫 要旨 : 無筋コンクリート橋脚の地震被災例では, 施工時の打継ぎ目が弱点となる損傷状況が多く見られることから, 打継ぎ目が大きく影響すると思われる 打継ぎ目を有する無筋コンクリート橋脚を RC 巻き補強した模型試験体を製作し, 静的正負交番載荷試験を実施した 一体化のためのジベル筋を配置した試験体と,

More information

Microsoft PowerPoint - H24 aragane.pptx

Microsoft PowerPoint - H24 aragane.pptx 海上人工島の経年品質変化 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー ( 埋土施工前に地盤改良を行う : 一面に海上 SD を打設 ) 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー

More information

コンクリート工学年次論文集Vol.35

コンクリート工学年次論文集Vol.35 論文 エポキシ樹脂補修による丸鋼付着履歴特性のモデル化 洪成 * 荒木秀夫 * 加川順一 * 要旨 : 本研究は繰返し引き抜き荷重を受ける丸鋼とコンクリート間の付着応力度 抜け出し変位履歴関係について, エポキシ樹脂注入で補修された丸鋼の履歴特性のモデル化を試みたものである 履歴モデルの各基準点は先に実施された実験から回帰的に求めている 提案したモデルと実験で得られた履歴曲線と比較し, 全体的な履歴特性が推測できることを確認した

More information

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx 技術資料 Vol.2 Civil Engineering & Consultants 株式会社クレアテック東京都千代田区西神田 2 丁目 5-8 共和 15 番館 6 階 TEL:03-6268-9108 / FAX:03-6268-9109 http://www.createc-jp.com/ ( 株 ) クレアテック技術資料 Vol.2 P.1 解析種別キーワード解析の目的解析の概要 3 次元静的線形解析

More information

株式会社イマダ電動計測スタンド MX2-2500N 電動計測スタンド MX2-2500N フォースゲージ アタチメントと併用して頂くことで 最大 2500N の圧縮 引張 剥離試験が自動で可能 速度 方向を一定に 再現性の高い測定を実現 MX2-2500N より精密な測定剛性が高く 荷重を最大値まで

株式会社イマダ電動計測スタンド MX2-2500N 電動計測スタンド MX2-2500N フォースゲージ アタチメントと併用して頂くことで 最大 2500N の圧縮 引張 剥離試験が自動で可能 速度 方向を一定に 再現性の高い測定を実現 MX2-2500N より精密な測定剛性が高く 荷重を最大値まで 電動計測スタンド MX2-2500N フォースゲージ アタチメントと併用して頂くことで 最大 2500N の圧縮 引張 剥離試験が自動で可能 速度 方向を一定に 再現性の高い測定を実現 MX2-2500N より精密な測定剛性が高く 荷重を最大値までかけても支柱が曲がりにくいため より正確な測定が可能 フォースゲージ * フォースゲージは 別売りです 治具を換えれば様々な測定が可能に IMADA のバラエティに富んだ治具により様々なサンプルの測定が可能

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.30

コンクリート工学年次論文集 Vol.30 論文ポリマーセメントモルタルを用いて補強した RC 造基礎梁の補強効果に関する実験的研究 安藤祐太郎 *1 田中卓 *2 *3 中野克彦 要旨 : 現在, 戸建住宅直接基礎における開口部補強工法,RC 造基礎梁の曲げおよびせん断補強工法が注目されている 阪神淡路大震災や新潟県中越沖地震等の大地震が発生する度に, 基礎の強度の弱い部分からひび割れや破断等の被害が生じている そこで, 補強工法として,

More information

N-00 フリーアングル ユニクロめっき N-03 S-/S- フリーアングル ステンレス N-01 フリーアングル ドブめっき S-/S- SS-/SS- N-1 N-1 N-14 アングル君ジョイント金具 ドブめっき アングル君ジョイント金具 ステンレス アングル君ジョイント金具 ユニクロめっき

N-00 フリーアングル ユニクロめっき N-03 S-/S- フリーアングル ステンレス N-01 フリーアングル ドブめっき S-/S- SS-/SS- N-1 N-1 N-14 アングル君ジョイント金具 ドブめっき アングル君ジョイント金具 ステンレス アングル君ジョイント金具 ユニクロめっき N-00 N-03 N-01 N-1 N-1 N-1 N-14 N-31 N-33 N- N-01 N-01 N-0 N-011 N-011 N-1 N-1 N-140 N-1 N-14 N-080 フリーアングル ( ユニクロめっき ) 4 フリーアングル ( ステンレス ) 4 フリーアングル ( ドブめっき ) 4 フリーアングル用エンドキャップ 4 アングル君ジョイント金具 ( ドブめっき

More information

Microsoft Word - A doc

Microsoft Word - A doc 鉄筋コンクリート梁の載荷実験 1. 目的主筋 あばら筋の異なる 3 種類の鉄筋コンクリート梁の載荷実験において RC 梁の基本原理 ( コンクリート 主筋 あばら筋の効果 ) を理解する RC 梁の亀裂発生耐力 降伏耐力 終局耐力の関係及び計算値との関係を理解する 各種耐力発生時のコンクリート表面の亀裂発生状況を理解する RC 梁の破壊性状と変形性能の関係を理解する 2. 実験概要実験方法は 4 点曲げ載荷とし

More information

IT1815.xls

IT1815.xls 提出番号 No.IT1815 提出先御中 ハンドホール 1800 1800 1500 - 強度計算書 - 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修平成 5 年度版 電気設備工事監理指針 より 受領印欄 提出平成年月日 株式会社インテック 1 1. 設計条件奥行き ( 短辺方向 ) X 1800 mm 横幅 Y 1800 mm 側壁高 Z 1500 mm 部材厚 床版 t 1 180 mm 底版 t 150

More information

<4D F736F F D20342E335F937995C782CC90C393498C4A82E895D482B589C197CD8EC08CB >

<4D F736F F D20342E335F937995C782CC90C393498C4A82E895D482B589C197CD8EC08CB > 4.3 土壁の静的繰り返し加力実験 4.3.1 試験体の一覧表 4.3.1-1 に土壁試験体の一覧を示す 軸組は足固仕様と土台仕様の 2 種類であり それぞれに 湿式と乾式 ( 乾式土壁パネル ) がある 試験体の壁長は 2P と 4P である 2P は 全面壁 垂壁 腰壁および垂壁 腰壁である 2P 試験体の柱は 2 本で芯々間距離が 182mm であるが 1P 全面壁の場合には 中央に 3 本目の柱があり

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.28

コンクリート工学年次論文集 Vol.28 報告波形鋼板ウェブ - 下床版巻込み式継手の耐荷性能 山口佳起 *1 秋山博 *2 *3 竹中計行 要旨 : 波形鋼板ウェブの下フランジが下床版を下から巻き込む様な構造となる波形鋼板ウェブ- 下床版巻込み式継手は, 我が国では実績が無く適用にあたってはその耐力および破壊形態の把握が必要となる そこで, 本実験では実物大部分モデルにより波形鋼板ウェブ- 下床版巻込み式継手の曲げ試験を実施し, その耐力

More information

形鋼 形鋼 3-1 有効断面のとり方 b b 幅厚比のとり方 t t 形鋼寸法および断面性能表 幅厚比のとり方 d フランジ /t ウェブ -t / フランジ /t ウェブ -t / d t 3- 広幅系列 寸法 SM SS材は異なります 断面二次モーメント k /m 寸法 lx l 断面二次半径

形鋼 形鋼 3-1 有効断面のとり方 b b 幅厚比のとり方 t t 形鋼寸法および断面性能表 幅厚比のとり方 d フランジ /t ウェブ -t / フランジ /t ウェブ -t / d t 3- 広幅系列 寸法 SM SS材は異なります 断面二次モーメント k /m 寸法 lx l 断面二次半径 形鋼 3-15 形鋼 形鋼は 豊富なサイズメニューの外法一定形鋼 ハイパービーム をはじめとして 建築構造用TMCP極厚形鋼 NSG 建築構造 用耐火鋼 NSFR など 様々なメニューを取り揃えております また 建築構造用圧延鋼材や一般構造用圧延鋼材などの各種規格にも 対応しております 材質および規格 建築構造用圧延鋼材 JIS G SNA SN 一般構造用圧延鋼材 JIS G 3101 SS 溶接構造用圧延鋼材

More information

平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業中高層建築物等に係る技術開発の促進 (CLT 強度データの収集 ) 目 次 はじめに 1. 試験計画及び試験体の概要 1 2. 層構成が強度性能に与える影響 面外曲げ 面外せん断 面内曲げ

平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業中高層建築物等に係る技術開発の促進 (CLT 強度データの収集 ) 目 次 はじめに 1. 試験計画及び試験体の概要 1 2. 層構成が強度性能に与える影響 面外曲げ 面外せん断 面内曲げ 平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業のうち中高層建築物等に係る技術開発の促進 (CLT 強度データの収集 ) 成果報告書 平成 27 年 3 月 独立行政法人森林総合研究所地方独立行政法人北海道総合研究機構一般社団法人日本 CLT 協会公益社団法人日本木材加工技術協会 平成 26 年度林野庁委託事業 CLT 等新たな製品 技術の開発促進事業中高層建築物等に係る技術開発の促進

More information

極厚H形鋼・NSGH®鋼・NS-TWH®鋼

極厚H形鋼・NSGH®鋼・NS-TWH®鋼 極厚 NSG 鋼 NS-T 鋼 極厚 400 400 シリーズ ( 板厚 30 以上のサイズ ) 500 500 シリーズ ( 全てのサイズ ) より構成される 主に 柱に使用される です (NS-T 鋼のサイズを除く ) NSG 鋼 400 400シリーズ 500 500シリーズの内 国土交通大臣認定材の総称です 490N 級 520N 級については フランジまたはウエブの板厚が 40を超えるものが対象です

More information

1.2 耐荷力の算定対象となる柱部材の危険断面における耐荷力を算定する場合, 曲げ耐力 ( 課題 1にて学習した方法 ) およびせん断耐力 ( 課題 2の方法 ) を求め, 両者のうち小なる耐荷力がその部材の終局耐荷力となる. 別途設定された設計外力に対して十分な耐荷力を有することはもちろんのこと,

1.2 耐荷力の算定対象となる柱部材の危険断面における耐荷力を算定する場合, 曲げ耐力 ( 課題 1にて学習した方法 ) およびせん断耐力 ( 課題 2の方法 ) を求め, 両者のうち小なる耐荷力がその部材の終局耐荷力となる. 別途設定された設計外力に対して十分な耐荷力を有することはもちろんのこと, 課題 3 柱部材の破壊モードと耐荷力の算定 ( 耐震設計入門 ). はじめに / 1. 単柱部材の構造特性 1.1 変形モードと断面力分布単柱形式の垂直柱部材には, 基本的に, 上載死荷重 ( 軸力 N として働く ) と地震力による水平荷重 P( 曲げモーメント, せん断力として働く ) が同時に作用し, 図 1のようにまとめることができる. 図 1では,(a) 上端自由片持ち梁形式 ( 土木橋梁構造物

More information

建設技術審査証明報告書(案)

建設技術審査証明報告書(案) 1 アデム HG タイプ アデム HGタイプは 高密度ポリエチレン樹脂を押出し機で細孔から押出して グリッド状に成形する際に アラミド繊維 ( テイジン テクノーラ ) を芯材として縦ストランドに挿入し 繊維補強した盛土 地盤補強用ジオグリッドである アラミド繊維 ( テイジン テクノーラ ) は高強度で クリープ変形が小さく 耐衝撃性, 耐薬品性に優れた特性を有した繊維である 補強土工法は 土と補強材の間の摩擦

More information

コンクリート工学年次論文集 Vol.31

コンクリート工学年次論文集 Vol.31 論文一面せん断を受ける孔あき鋼板ジベルのせん断破壊性状 佐藤悠史 * * 西村泰志 要旨 : 鉄骨骨組にプレキャストコンクリート壁板を組込む工法の合理化を意図して, 鉄骨骨組とRC 壁板との接合部に 枚の孔あき鋼板ジベルを用いた接合部を提案し, その接合部のせん断破壊性状について, 実験的に検討を行った 実験結果から, 一面せん断を受ける孔あき鋼板ジベルのせん断耐力は, モルタルの破断によると定義すると,

More information

Microsoft PowerPoint - suta.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - suta.ppt [互換モード] 弾塑性不飽和土構成モデルの一般化と土 / 水連成解析への適用 研究の背景 不飽和状態にある土構造物の弾塑性挙動 ロックフィルダム 道路盛土 長期的に正確な予測 不飽和土弾塑性構成モデル 水頭変動 雨水の浸潤 乾湿の繰り返し 土構造物の品質変化 不飽和土の特徴的な力学特性 不飽和土の特性 サクション サクション s w C 飽和度が低い状態 飽和度が高い状態 サクションの効果 空気侵入値 B. サクション増加

More information

Microsoft Word - 学科C問題(確定版).docx

Microsoft Word - 学科C問題(確定版).docx 平成 29 年度屋外広告士試験 問題 C 設計 施工 試験時間 :11:00~12:00( 退出可能時間 :11:40~11:50) 次の注意をよく読んでから始めてください 1. これは試験問題 Cです 表紙を除き8ページ15 問あります 2. 問題はすべて必須問題です 3. 氏名 受験地はマークシート解答用紙に記入してください 4. 受験番号はマークシート解答用紙に記入し 該当する番号欄を鉛筆で塗りつぶしてください

More information