2 及び 3 号機 PCV - 試料の性状 分析内容 PCV 内部調査 (2 号機 2013 年 8 月 3 号機 2015 年 10 月 ) にて採取された (LI- 2RB5-1~2 LI-3RB5-1~2) を試料として 以下の核種を分析した ICP-AES を用いた元素分析も実施した 3 H

Similar documents
2 号機及び 3 号機 PCV - 分析内容 原子炉格納容器 (PCV) 内部調査 (2 号機平成 25 年 8 月 3 号機平成 27 年 10 月 ) にて採取された (LI-2RB5-1~2 LI-3RB5-1~2) を試料として 以下の核種を分析した 3 H, Co, 90 Sr, 94 N

福島第一発電所構内で採取した建屋内瓦礫の放射能分析

報告年度 汚染水処理設備出入口水 試料試料数発表等 1 4 号機タービン建屋滞留水等 滞留水 ( 集中 RW 地下 高温焼却炉建屋地下 ) 淡水化装置濃縮水 処理水 ( セシウム吸着装置 第二セシウム吸着装置 多核種除去設備 ) 瓦礫 号機原子炉建屋内瓦礫 1, 2 号機原子

年度試料試料数発表等 2-26 水処理設備出入口水 建屋内瓦礫ホ ーリンク コア 瓦礫伐採木 立木落葉 土壌 27 水処理設備出入口水 廃棄物試料の分析状況 1 4 号機タービン建屋滞留水等 集中 RW 地下高汚染水 淡水化装置濃縮水 高温焼却炉建屋地下滞留水 処理後水 ( セシウム吸着装置 第二セ

試料名 除染装置スラッジ試料の分取 除染装置スラッジを保管場所 (Dピット) から採取した *1 一時保管していたスラッジ試料は 1 手で容器 (10 ml) を振り撹拌した後 ピペッターで約 1 mlずつ分取した 上澄み液試料とともに分析施設へ輸送した 試料名 試料量 採取日 分取日 1 約 1

<4D F736F F F696E74202D BD8A6A8EED8F9C8B8E90DD94F582CC90DD E707074>

総合評価提案書(サンプル)

福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第276 報)

福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第307 報)

福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第227報)

福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第350 報)

Microsoft PowerPoint - ①-3_データ集(タンク推定・実測)r6

資料 1-4 廃棄物対策に関わる対応状況について 資料 福島第一原子力発電所固体廃棄物の保管管理計画 ~2018 年度改訂について~ 2018 年 8 月 23 日 東京電力ホールディングス株式会社

福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第148 報)

1 1 H Li Be Na M g B A l C S i N P O S F He N Cl A e K Ca S c T i V C Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se B K Rb S Y Z Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb T e


1/120 別表第 1(6 8 及び10 関係 ) 放射性物質の種類が明らかで かつ 一種類である場合の放射線業務従事者の呼吸する空気中の放射性物質の濃度限度等 添付 第一欄第二欄第三欄第四欄第五欄第六欄 放射性物質の種類 吸入摂取した 経口摂取した 放射線業 周辺監視 周辺監視 場合の実効線 場合

福島第一原子力発電所多核種除去設備(ALPS)の概要等

03J_sources.key

2_R_新技術説明会(佐々木)

《地域説明会資料》福島第一原子力発電所 汚染水の状況

IS(A3) 核データ表 ( 内部転換 オージェ電子 ) No.e1 By IsoShieldJP 番号 核種核種半減期エネルギー放出割合核種番号通番数値単位 (kev) (%) 核崩壊型 娘核種 MG H β-/ce K A

1 現場の状況と技術的知見へのニーズ 東京電力 ( 株 ) 福島第一原子力発電所 1~4 号機の廃止措置等に向けた研究開発計画に係る国際シンポジウム 2012 年 3 月 14 日 東京電力株式会社 無断複製 転載禁止 東京電力株式会社

登録プログラムの名称 登録番号 初回登録日 最新交付日 登録された事業所の名称及び所在地 問い合わせ窓口 JCSS JCSS 年 12 月 1 日 2018 年 5 月 23 日公益社団法人日本アイソトープ協会川崎技術開発センター 神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目

新規な金属抽出剤

() 汚染水の貯蔵状況 建屋貯蔵量 : サブドレン水位低下に合わせた建屋水位低下に伴い 水量が徐々に減少 タンク貯蔵量 : 建屋内滞留水 Sr 処理水の処理により処理水 (ALPS 処理済水 ) が増加 仮設 RHRS P P ~2 号建屋 [ 約 500m] [ 約 20850m] [ 約 897

RAA-05(201604)MRA対応製品ver6

 

1 海水 (1) 平成 30 年 2 月の放射性セシウム 海水の放射性セシウム濃度 (Cs )(BqL) 平成 30 年 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 1 月 平成 25 ~28 年度 ~0.073 ~ ~0.

1-1. 水処理二次廃棄物の保管形態 水処理二次廃棄物のうち 水分が主体の除染装置スラッジ ALPS スラリーの安定化処理を優先的に検討 吸着塔類 使用済吸着塔一時保管施設に保管 除染装置スラッジ 廃スラッジ貯蔵施設に保管 ( プロセス主建屋地下の貯槽 D) 廃棄物規制検討会第 6 回資料 2 を更

/h に調整 8 月 12 日午後 7 時 30 分 原子炉への注水量の増加が確認されたため 注水量を約 3.8m 3 /h に調整 8 月 15 日午後 9 時 48 分 原子炉への注水量の低下が確認されたため 注水量を約 3.8m 3 /h に調整 8 月 17 日午後 3 時 46 分 原子炉

開催日時 平成25年11月14日 木 9:3 17: 会場 東海大学高輪キャンパス1号館 第2会議室 講師 東海大学工学部原子力工学科 教授 大江 俊昭 氏 講義 課題1 放射性廃棄物処分の安全評価解析の基礎 Ⅰ 浅地中ピット処分の事例分析 Ⅱ 地層処分の事例分析 課題2 放射性廃棄物処分の安全評価

元素分析

プレゼンテーションタイトル

Agilent 7900 ICP-MS 1 1 Ed McCurdy 2 1 Agilent Technologies, Japan 2 Agilent Technologies, UK

多核種除去設備 (ALPS) 処理水タンクの放射能濃度について 2018 年 10 月 23 日 東京電力ホールディングス株式会社 無断複製 転載禁止東京電力ホールディングス株式会社

(3) イオン交換水を 5,000rpm で 5 分間遠心分離し 上澄み液 50μL をバッキングフィルム上で 滴下 乾燥し 上澄み液バックグラウンドターゲットを作製した (4) イオン交換水に 標準土壌 (GBW:Tibet Soil) を既知量加え 十分混合し 土壌混合溶液を作製した (5) 土

概 要 2015 年 4 月 液体及びダストを中心に敷地境界外に影響を与える可能性があるリスクを広く対象としたリスク総点検を実施し, リスク低減対策の取組みは, 環境変化等を反映し適宜見直しを行っている リスク低減対策未着手の項目 ( 下記 1) については, 月末時点で 10 項目であ



目 次 はじめに 1 Ⅰ 福島第一原子力発電所における固体廃棄物貯蔵庫について 1 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的と計画 2 (1) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的 (2) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の計画 2 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設に関する安全性 4 (1) 周辺地域への放

untitled

36 th IChO : - 3 ( ) , G O O D L U C K final 1

RN201602_cs5_0122.indd

H1-H4

2.1 放射性廃棄物等の管理

目的 2 汚染水処理対策委員会のサブグループ 1 地下水 雨水等の挙動等の把握 可視化 が実施している地下水流動解析モデルの妥当性を確認すること ( 汚染水処理対策委員会事務局からの依頼事項 )

2.1 放射性廃棄物等の管理

<4D F736F F F696E74202D E9197BF322D31817A81798E518D6C322D31817A899890F CE8DF BB82C994BA82A4838A E92E18CB872342E707074>

第 2 回保障措置実施に係る連絡会 ( 原子力規制庁 ) 資料 3 廃止措置施設における保障措置 ( 規制庁及び IAEA との協力 ) 平成 31 年 4 月 24 日 日本原子力研究開発機構安全 核セキュリティ統括部 中村仁宣

-2 進捗状況 ( クレーン設置 ) クレーン関連設備設置工事を 207 年 9 月に着手 クレーンの水切り ( 海上から構内へ搬入 ) を 月 日に のガーダ上への設置を 月 2 日に クレーンのガータ上への設置を 月 20 日に クレーン用電源ケーブル及び制御ケーブルの布設を継続実施中 クレーン

福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会 資料 (1)-2 2 号機原子炉建屋西側外壁開口後のオペフロ調査の実施について 2018 年 7 月 26 日 東京電力ホールディングス株式会社 無断複製 転載禁止東京電力ホールディングス株式会社 1. 西側壁開口後のオペフロ調査の実施について 2 号

「原子炉格納容器内部調査技術の開発」ペデスタル外側_1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験の結果について

コロイド化学と界面化学

hv (%) (nm) 2

JAJP

untitled

CH 2 CH CH 2 CH CH 2 CH CH 2 CH 2 COONa CH 2 N CH 2 COONa O Co 2+ O CO CH 2 CH N 2 CH 2 CO 9 Change in Ionic Form of IDA resin with h ph CH 2 NH + COO


Microsoft PowerPoint - H25環境研修所(精度管理)貴田(藤森修正)

内容 1 1. 東京電 福島第 原 発電所 (1F サイト ) の現況 2. 1F サイトの廃炉推進に向けた原 機構の取り組み 2-1 中 期の研究開発課題に対して 燃料デブリ取り出しに向けた研究 放射性廃棄物の処理 処分に向けた研究 2-2 1F サイトの喫緊の課題に対して 3. 今後の取り組み

微小粒子状物質(PM2

<4D F736F F F696E74202D BB8A7790EA96E588CF88F589EF5F93FA97A CE93635F E >

PowerPoint プレゼンテーション

3. 調査結果 (1)PM2.5, 黄砂の状況調査期間中の一般環境大気測定局 5 局の PM2.5 濃度 ( 日平均値 ) の平均値を図 1 に示す 平成 26 年度は 9.9~49.9μg/m 3 ( 平均値 28.4μg/m 3 ), 平成 27 年度は 11.6~32.4μg/m 3 ( 平均

Microsoft PowerPoint - 学会発表用(HP掲載用)

Agilent AA ICP ICP-MS ICP-MS AA 55B AA LCD AA PC PC 240 AA / / AA 240FS/280FS AA AA FS 240Z/280Z AA GFAA AA Duo 1 PC AA 2 280FS AA

<82A082C682E082B731318C8E8D862E696E6464>


Microsoft Word - 報告書(全) doc

untitled

1号機のアクセスルート構築に関する溶接技術の概念検討 仕様書

PowerPoint プレゼンテーション

土壌含有量試験(簡易分析)

(Microsoft Word - \225\361\215\220\217\221\201i\221S\201j.doc)

福島第一原発の廃炉・汚染水対策について ①

一例として 樹脂材料についてEN71-3に規定されている溶出試験手順を示す 1 測定試料を 100 mg 以上採取する 2 測定試料をその 50 倍の質量で 温度が (37±2) の 0.07mol/L 塩酸水溶液と混合する 3 混合物には光が当たらないように留意し (37 ±2) で 1 時間 連

放射性廃棄物の発生 Q 放射性廃棄物 ってなに? 放射性廃棄物の発生場所 使用済燃料のリサイクルに伴って発生する廃棄物 放射性廃棄物 は 原子力発電や 使用済燃料のリサイクルなどに伴って発生する ( 放射線を出す ) 放射性物質を含む廃棄物 です 原子力発電所の運転に伴って発生する放射性廃棄物 ラン

Microsoft PowerPoint - (3)-③ 廃炉協資料(3号カバー)_rev2

IS(A-3)- 1 - IS 技術情報 (A3) 遮へい計算ソフト IsoShieldⅡ(Standard) の基礎データ核データ表 五十棲泰人株式会社イソシールド IsoShieldⅡ(Basic) には放射性同位元素からの放射線 (α 線 β 線 γ/x 線および内部転換 / オージェ電子 )

fruikei.xls

<4D F736F F D208C8A8A4A82AF CC8A54944F90DD8C768B7982D E8E8DEC208E64976C8F D464A2D >

リスク工学グループ演習

測定装置が, そして半分の40 箇所の観測所には放射性キセノンの測定装置が設置されることになっている これまでに65 箇所の粒子観測所と,31 箇所の放射性キセノン観測所が完成し (2012 年 6 月現在 ), 条約が発効するまでの間暫定的に運用されている 我が国には, 群馬県高崎市と沖縄県恩納村

Japanese nuclear policy and its effect on EAGLE project

1. 東北地方太平洋沖地震 発生日時 :2011 年 3 月 11 日 14:46 発生場所 : 三陸沖 ( 北緯 38.1 度, 東経 度 ) 深さ : 24 km マグニチュード : 9.0 震度 ( 気象庁発表 ): 楢葉町 富岡町 大熊町 双葉町で震度 6 強 震源位置と原子力発

1.K 排水路の状況 1~4 号機原子炉建屋西側を流れる K 排水路は 降雨時に放射性物質濃度が上昇 K 排水路は 直接港湾外に排水されている状況 排水路の濃度低減対策として 平成 26 年度は 実施計画に基づき 主に敷地西側エリアの除染 フェーシング 道路清掃 排水路清掃などを実施 K 排水路の排

られなかった また 内部確認において ドラム缶内側は 大きな廃棄物袋 ( 以下 充填用袋 という ) で養生され その中に スラッジを 3~12kg 毎に二枚以上重ねた廃棄物袋に封入したものが複数個充填されガムテープ等で閉じられていた さらに 廃棄物袋を容器から取り出し観察したところ a) 廃棄物袋

2009年度業績発表会(南陽)

中長期ロードマップ改訂のポイント 1. リスク低減の重視 スピード重視 リスク低減重視 スピードだけでなく 長期的にリスクが確実に下がるよう 優先順位を付けて対応 汚染水 プール内燃料 燃料デブリ 固体廃棄物 水処理二次廃棄物 可及的速やかに対処 周到な準備の上 安全 確実 慎重に対処 長期的に対処

土壌溶出量試験(簡易分析)

福島県内の災害廃棄物の処理の方針

<4D F736F F F696E74202D E9197BF36817A90DA92858DDC8DCC8EE68E8E97BF92B28DB8>

参考資料 3 放射性物質の分析方法について 1. 放射線の種類放射線とは 荷電粒子 (α 線 陽子 重イオン等 ) 電子(β 線 ) 中性子等からなる高エネルギー粒子線と γ 線や X 線の波長の短い電磁波を総称したものである 一般には 物質を通過する際にその相互作用により物質を直接あるいは間接に電

たことを確認 なお 漏れた水は純水 ( 表面線量率は周辺の雰囲気線量率と同等 ) であり 付近に排水溝はないため 海への流出はないと思われる 1 月 28 日午前 10 時 29 分頃 当社社員が原子炉注水系のパトロールにおいて 現在待機中の原子炉注水用の常用高台炉注ポンプ (B) 近くのベント弁よ

 

仮設焼却施設の運転状況(11月4日~12月26日)

ここまで来た福島第一原子力発電所の廃炉事業 ―技術的進展と今後の展望―

5989_5672.qxd

<4D F736F F D20315F8E64976C8F915F AD90B697CA955D89BF82C98C5782E98E8E8CB182C982A882AF82E98E8E97BF95AA90CD816982BB82CC31816A>

Transcription:

廃棄物試料の分析結果 (2 及び 3 号機原子炉格納容器内 1 号機タービン建屋内 スラッジ 1 号機原子炉建屋オペレーティングフロアボーリングコア ) 無断複製 転載禁止技術研究組合国際廃炉研究開発機構 2017 年 2 月 23 日 技術研究組合国際廃炉研究開発機構 / 日本原子力研究開発機構 本資料には 平成 26 年度補正予算 廃炉 汚染水対策事業費補助金 ( 固体廃棄物の処理 処分に関する研究開発 ) 成果の一部が含まれている 0 概要 事故後に発生した固体廃棄物は 従来の原子力発電所で発生した廃棄物と性状が異なるため 廃棄物の処理 処分の安全性の見通しを得る上で性状把握が不可欠である 原子炉建屋 (R/B) 及びタービン建屋 () の汚染状況は これらの廃止措置に伴う廃棄物の性状を推測する上で重要である 注水によってデブリから放射性核種が溶出し汚染水となり これとの接触により R/B や 内部が汚染している 2 及び 3 号機原子炉格納容器 (PCV) 内 および 1 号機 地下で採取されたスラッジ を分析した結果を報告する R/B の内部で採取された試料は 汚染状態を把握する上で優先度が高い 1 号機 R/B オペレーティングフロアから採取されたボーリングコア試料 ( コンクリート及び表面塗膜 ) を分析した結果を報告する 廃炉 汚染水対策チーム会合 / 第 36 回事務局会議の資料にウラン分析結果を加えて報告する taisakuteam/2016/11/3-04-03.pdf 1

2 及び 3 号機 PCV - 試料の性状 分析内容 PCV 内部調査 (2 号機 2013 年 8 月 3 号機 2015 年 10 月 ) にて採取された (LI- 2RB5-1~2 LI-3RB5-1~2) を試料として 以下の核種を分析した ICP-AES を用いた元素分析も実施した 3 H, Co, Sr, 94 Nb, 106 Ru, 137 Cs, 144 Ce, 152 Eu, 154 Eu, 234, 235, 236, 238, 238 Pu, 239+240 Pu, 241 Am, 242 Cm, 244 Cm 採取日 採取場所 線量率 (μsv/h) ph LI-2RB5-1 2013.8.7 2 号機 PCV 56 7.4 LI-2RB5-2 2013.8.7 2 号機 PCV 62 7.3 LI-3RB5-1 2015.10.22 3 号機 PCV 水面近傍 9.0 7.0 LI-3RB5-2 2015.10.22 3 号機 PCVク レーチンク 近傍 6.0 6.6 : 約 50cm 3 を 50cm 3 バイアル瓶に収納した時の表面線量率 (γ) 3 号機 PCV からの試料の採取方法 * 試料は 水面近傍 ( 約 0.1 m 下 ) と水面下約 0.7 m から採取された * 福島第一原子力発電所 3 号機原子炉格納容器 (PCV) 内部調査の実施結果について, 汚染水対策現地調整会議, 2015 年 10 月 30 日. 2 2 及び 3 号機 PCV の核種分析結果 1 3 H Co Sr 94 Nb 106 Ru 125 Sb ( 約 12 年 ) ( 約 5.3 年 ) ( 約 29 年 ) ( 約 2.0 年 ) ( 約 374 日 ) ( 約 2.8 年 ) LI-2RB5-1 (6.9±0.1) (3.6±0.1) 10 1 (6.6±0.1) < 3 10-1 < 2 (3.3±0.3) 10 1 LI-2RB5-2 (7.0±0.1) (4.1±0.1) 10 1 (6.8±0.1) < 3 10-1 < 2 (9.4±0.3) 10 1 LI-3RB5-1 (3.5±0.1) (2.2±0.1) 10 1 (7.5±0.2) 10 3 < 3 10-1 (7.1±2.0) 10 1 (5.3±0.2) 10 1 LI-3RB5-2 (2.0±0.1) (1.1±0.1) 10 1 (4.4±0.1) 10 3 < 2 10-1 < 8 10 1 (1.6±0.2) 10 1 137 Cs 144 Ce 152 Eu 154 Eu ( 約 30 年 ) ( 約 285 日 ) ( 約 14 年 ) ( 約 8.6 年 ) LI-2RB5-1 (4.0±0.1) 10 3 (3.7±1.0) < 2 < 9 10-1 LI-2RB5-2 (4.2±0.1) 10 3 < 3 < 3 < 9 10-1 LI-3RB5-1 (1.8±0.1) 10 3 (2.9±0.4) < 2 (1.9±0.2) LI-3RB5-2 (9.6±0.1) (1.4±0.3) < 1 (7.8±0.9) 10-1 2 号機 PCV 水については 3 H, Co, Sr, 125 Sb, 137 Cs, 144 Ce を検出 3 号機 PCV 水については 上記に加え 106 Ru, 154 Eu を検出 集中廃棄物処理建屋のでは検出されていない 144 Ce や 154 Eu を検出 3

2 及び 3 号機 PCV の核種分析結果 2 234 235 236 238 235 / 238 質量比 ( 約 2.5 10 5 年 ) ( 約 7.0 10 8 年 ) ( 約 2.3 10 7 年 ) ( 約 4.5 10 9 年 ) LI-2RB5-1 (1.8±0.2) 10-4 (4.2±0.4) 10-6 (2.8±0.3) 10-5 (4.1±0.2) 10-5 1.6 10-2 LI-2RB5-2 (1.4±0.1) 10-4 (3.6±0.2) 10-6 (2.0±0.1) 10-5 (2.9±0.1) 10-5 1.9 10-2 LI-3RB5-1 (7.7±0.6) 10-4 (1.8±0.2) 10-5 (1.2±0.1) 10-4 (1.7±0.1) 10-4 1.6 10-2 LI-3RB5-2 (1.9±0.1) 10-4 (5.1±0.2) 10-6 (3.0±0.1) 10-5 (4.2±0.1) 10-5 1.9 10-2 238 Pu 239 Pu+ 240 Pu 241 Am 242 Cm 244 Cm ( 約 2.4 年 ( 約 88 年 ) 約 6.6 10 3 年 ) ( 約 4.3 年 ) ( 約 163 日 ) ( 約 18 年 ) LI-2RB5-1 (2.4±0.1) 10-1 (7.3±0.5) 10-2 (6.3±0.5) 10-2 < 8 (1.5±0.1) 10-1 LI-2RB5-2 (2.2±0.1) 10-1 (7.2±0.5) 10-2 (6.9±0.5) 10-2 < 8 (1.5±0.1) 10-1 LI-3RB5-1 (9.4±0.2) 10-1 (2.7±0.1) 10-1 (2.7±0.1) 10-1 (3.0±0.7) 10 1 (3.8±0.2) 10-1 LI-3RB5-2 (5.8±0.2) 10-1 (1.8±0.1) 10-1 (1.7±0.1) 10-1 (2.6±0.6) 10 1 (2.3±0.1) 10-1 2 号機 PCV 水については, Pu, 241 Am, 244 Cm を検出 3 号機 PCV 水については 上記に加え 242 Cm を検出 PCV 水中の 235 / 238 質量比は炉心の値 (1.9 10-2 ) と同等 放射能濃度は 2011.3.11において補正 分析値の ± の後の数値は 計数値誤差である : 被照射について計算した2011.3.11 時点の放射能 (JAEA 報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 4 2 及び 3 号機 PCV の元素分析結果 元素濃度 (mg/l) B Na Mg Si Ca Mn Fe Zn Sr Ba Pb LI-2RB5-1 < 5 < 2.5 < 5 < 5 < 2.5 < 5 N.D. * N.D. * < 0.25 < 5 N.D. * LI-2RB5-2 < 5 < 2.5 < 5 < 5 < 2.5 < 5 < 5 N.D. * < 0.25 < 5 N.D. * LI-3RB5-1 < 5 < 5 < 5 < 5 < 5 < 5 N.D. * N.D. * < 0.5 < 5 N.D. * LI-3RB5-2 N.D. * < 5 < 5 < 5 < 5 < 5 N.D. * N.D. * < 0.5 < 5 N.D. * *: 定性分析でピークが確認できなかった元素 ICP-AES を用いた定性分析モードでピークが検出された元素を定量し 全て定量下限未満であった 5

1 号機タービン建屋スラッジ - 試料の性状 2015 年 9~10 月に処理の検討のため 1 号機タービン建屋地下 1 階にて採取されたスラッジ (LI-1TB5-1~2) および (LI-1TB5-3~8) を分析した スラッジ 採取日採取場所固体分線量率 (μsv/h) ph LI-1TB5-3( 表層水 ) LI-1TB5-5( 中間水 ) LI-1TB5-7( 底部水 ) LI-1TB5-1 2015.9.30 1 号機 OP10 1.3 g/l 13 LI-1TB5-2 2015.10.7 同上 7.2 g/l LI-1TB5-3 2015.9.30 1 号機 OP10 上部 無 6.2 8.2 LI-1TB5-4 2015.9.30 同上 無 6.0 8.2 LI-1TB5-5 2015.9.30 同上 無 5.8 8.1 LI-1TB5-6 2015.9.30 同上 無 5.6 8.3 LI-1TB5-7 2015.9.30 同上 0.48 g/l 6.7 8.2 3 LI-1TB5-8 2015.9.30 同上 0.22 g/l 7.4 8.1 3 LI-1TB5-1( スラッジ ) LI-1TB5-4( 表層水 ) LI-1TB5-6( 中間水 ) LI-1TB5-8( 底部水 ) LI-1TB5-2( スラッジ ) 1 号機 の試料採取場所 : ろ過法により固液分離し 乾燥後のスラッジ成分の質量から算出 : 約 50cm 3 を 50cm 3 バイアル瓶に収納した時の表面線量率 (γ) 3: ろ過法により固液分離したろ液の ph 6 スラッジの採取方法 1 号機タービン建屋スラッジ - スラッジ採取方法と分析内容 OP10 の床面にサンプリング装置を設置 装置内に清水を圧送し ( 使用した清水は 10~15L) 装置内にスラッジを舞い上がらせて 約 5 L の懸濁液を容器に回収 回収液を静置後 上澄液を廃棄し 約 250 cm 3 と約 2 cm 3 の試料を得た 撹拌により懸濁させて各 50 cm 3 を分取した 分析内容 スラッジ試料 (LI-1TB5-1, 2) および固形分を含む水試料 (LI-1TB5-7, 8) は 固液分離して 固体分は酸抽出し 分析を行った 試料固体分中の濃度は水に対して算出した 核種は 3 H Co Sr 94 Nb 137 Cs 152 Eu 154 Eu 234 235 236 238 238 Pu 239+240 Pu 241 Am 244 Cm を分析した OP10200 水中ポンプ サンプリング装置 OP10 図スラッジの採取方法 回収容器 スラッジ ICP-AES を用いた元素分析も実施した 7

1 号機タービン建屋スラッジ - 核種分析結果 1 放射能濃度 Bq/g Co 94 Nb 137 Cs 152 Eu 154 Eu ( 約 5.3 年 ) ( 約 2.0 年 ) ( 約 30 年 ) ( 約 14 年 ) ( 約 8.6 年 ) スラッジ LI-1TB5-1 < 1 10 3 < 7 (3.7±0.1) 10 6 < 6 10 3 < 3 10 3 LI-1TB5-2 (3.1±0.4) < 3 10 1 (3.7±0.1) 10 6 < 2 < 2 LI-1TB5-7( 固形分 ) < 2 10 3 < 8 (4.1±0.1) 10 5 < 5 10 3 < 4 10 3 ( 固形分 ) LI-1TB5-8( 固形分 ) < 3 10 3 < 2 10 3 (2.1±0.1) 10 6 < 2 < 6 10 3 Co 94 Nb 137 Cs 152 Eu 154 Eu LI-1TB5-3 < 8 10-1 < 6 10-1 (2.8±0.1) 10 3 < 5 < 2 LI-1TB5-4 < 8 10-1 < 7 10-1 (2.9±0.1) 10 3 < 5 < 2 LI-1TB5-5 < 8 10-1 < 6 10-1 (2.8±0.1) 10 3 < 5 < 2 LI-1TB5-6 < 9 10-1 < 6 10-1 (2.7±0.1) 10 3 < 5 < 2 LI-1TB5-7( 上澄液 ) < 8 10-1 < 6 10-1 (2.7±0.1) 10 3 < 5 < 2 LI-1TB5-8( 上澄液 ) < 9 10-1 < 6 10-1 (3.0±0.1) 10 3 < 5 < 2 137 Cs は に比べてスラッジの濃度が高い Co はスラッジの 1 試料のみで検出 94 Nb, 152 Eu, 154 Eu はすべての試料で不検出 8 1 号機タービン建屋スラッジ - 核種分析結果 2 スラッジ ( 固形分 ) 放射能濃度 Bq/g Sr ( 約 29 年 ) LI-1TB5-1 (4.7±0.2) LI-1TB5-2 (7.1±0.2) 10 3 LI-1TB5-7( 固形分 ) (1.2±0.1) 10 5 LI-1TB5-8( 固形分 ) (1.4±0.1) 10 5 H( 約 12 年 ) Sr LI-1TB5-3 (2.7±0.1) 10 1 (5.4±0.2) LI-1TB5-4 (3.2±0.1) 10 1 (5.4±0.2) LI-1TB5-5 (2.7±0.1) 10 1 (4.9±0.2) LI-1TB5-6 (2.6±0.1) 10 1 (4.6±0.2) LI-1TB5-7( 上澄液 ) (2.4±0.1) 10 1 (3.9±0.2) LI-1TB5-8( 上澄液 ) (2.2±0.1) 10 1 (3.7±0.1) Sr はスラッジの濃度がに比べて高い では 集中廃棄物処理建屋試料に比べて 3 H, Sr 濃度が低い 9

スラッジ ( 固形分 ) 1 号機タービン建屋スラッジ - 核種分析結果 3 放射能濃度 Bq/g 235 / 238 質量比 ( 約 2.5 10 5 年 ) ( 約 7.0 10 8 年 ) ( 約 2.3 10 7 年 ) ( 約 4.5 10 9 年 ) LI-1TB5-1 (3.0±0.3) 10-1 (1.5±0.1) 10-2 (3.1±0.3) (3.2±0.1) 10-1 7.1 LI-1TB5-2 (2.1±0.2) 10-1 (9.2±0.5) (7.1±0.7) 10-4 (2.1±0.1) 10-1 6.9 LI-1TB5-7( 固形分 ) (9.2±8.1) 10-2 (7.3±0.4) (1.6±0.9) (1.6±0.1) 10-1 6.9 LI-1TB5-8( 固形分 ) < 1.0 10-1 (5.0±0.3) (4.5±1.7) (1.0±0.1) 10-1 7.4 235 / 238 質量比 LI-1TB5-3 < 1 10-5 (1.1±0.1) 10-7 < 2 10-7 (2.1±0.1) 10-6 7.6 LI-1TB5-4 < 1 10-5 (1.0±0.1) 10-7 < 2 10-7 (2.1±0.1) 10-6 7.6 LI-1TB5-5 < 1 10-5 (9.2±0.5) 10-8 < 2 10-7 (1.9±0.1) 10-6 7.5 LI-1TB5-6 < 7 10-6 (8.2±0.3) 10-8 < 8 10-8 (1.7±0.1) 10-6 7.1 LI-1TB5-7( 上澄液 ) < 3 10-5 (1.5±0.1) 10-7 < 2 10-7 (3.1±0.1) 10-6 7.2 LI-1TB5-8( 上澄液 ) < 3 10-5 (1.3±0.1) 10-7 < 2 10-7 (2.4±0.1) 10-6 8.4 スラッジ試料から 234, 235, 236, 238 を 試料から 235, 238 を検出 スラッジ中および中の 235 / 238 質量比は天然ウランの値 (7.3 ) に近く 天然由来のウランの影響が大きい 10 スラッジ ( 固形分 ) 1 号機タービン建屋スラッジ - 核種分析結果 4 放射能濃度 Bq/g Pu Pu+ 240 Pu Am Cm ( 約 2.4 年 ( 約 88 年 ) 約 6.6 10 3 年 ) ( 約 4.3 年 ) ( 約 18 年 ) LI-1TB5-1 (1.1±0.3) < 6 10-1 < 8 10-1 (8.1±2.3) 10-1 LI-1TB5-2 (7.0±0.8) 10-1 (1.3±0.4) 10-1 (1.8±0.5) 10-1 (3.6±0.7) 10-1 LI-1TB5-7( 固形分 ) < 5 < 3 < 4 < 4 LI-1TB5-8( 固形分 ) < 5 < 3 < 5 < 4 Pu Pu+ 240 Pu Am Cm LI-1TB5-3 < 5 10-4 < 4 10-4 < 6 10-4 < 4 10-4 LI-1TB5-4 < 6 10-4 < 4 10-4 < 7 10-4 < 4 10-4 LI-1TB5-5 < 7 10-4 < 4 10-4 < 5 10-4 < 5 10-4 LI-1TB5-6 < 6 10-4 < 4 10-4 < 5 10-4 < 5 10-4 LI-1TB5-7( 上澄液 ) < 5 10-4 < 3 10-4 < 6 10-4 < 5 10-4 LI-1TB5-8( 上澄液 ) < 5 10-4 < 3 10-4 < 6 10-4 < 5 10-4 スラッジ試料からは α 核種を検出 以前に分析した 1 号機 砂 スラッジ試料の値と同程度 試料については α 核種は全て不検出 11

1 号機タービン建屋スラッジ - 元素分析結果 ( スラッジおよび内固形分 ) スラッジ 固形分酸抽出液の元素組成 (%) Mg Al Si Ca Ti Fe Cu Zn LI-1TB5-1 1.1 3.0 1.8 1.3 N.D. 18.3 N.D. 8.1 LI-1TB5-2 1.1 2.8 0.2 0.6 0.1 9.7 0.2 4.0 LI-1TB5-7( 固形分 ) N.D. N.D. 3.7 1.3 N.D. 20.9 N.D. N.D. LI-1TB5-8( 固形分 ) N.D. N.D. 4.3 3.8 N.D. 10.1 N.D. N.D. : ICP-AES により分析した N.D. は定性分析で有意なピークがなく不検出であったことを表す Mg Al Si Ca Fe Mg Al Si Ca Ti Fe Cu Zn Si Ca Fe Si Ca Fe その他 ( 酸素等 ) Zn その他 ( 酸素等 ) その他 ( 酸素等 ) その他 ( 酸素等 ) LI-1TB5-1 LI-1TB5-2 LI-1TB5-7 LI-1TB5-8 スラッジと固形分はいずれも Fe が多い 固形分は Fe/Si の比がスラッジと異なることから 両者の組成が異なる可能性が示唆される 12 1 号機原子炉建屋内瓦礫 分析内容 1 号機原子炉建屋カバー解体工事のガレキ状況先行調査において 2016 年 4 月にオペレーティングフロアの崩落屋根より採取されたボーリングコア試料 ( 直径約 200 mm) から コンクリートとデッキプレートの表面を研磨して試料とし 以下の核種を分析した 3 H, 14 C, Co, 63 Ni, 79 Se, Sr, 94 Nb, 99 Tc, 126 Sn, 129 I, 137 Cs, 152 Eu, 154 Eu, 238 Pu, 239+240 Pu, 241 Am, 244 Cm, 全 α コンクリートコア 屋上側 1 1 コンクリートコア B 屋上側 (1RB-OP-C2-1) 天井側 2 コンクリートコア B 天井側 (1RB-OP-C2-2) 3 2 デッキプレート : 試料採取箇所 1 号機 R/B オペレーティングフロア 3 デッキプレート塗膜 B 天井側 (1RB-OP-D2-1) taisakuteam/2016/pdf/0128_3_2c.pdf taisakuteam/2016/06/3-02-03.pdf 13

1 号機原子炉建屋内瓦礫 試料の性状 No. 形状等場所 1 コンクリート 1RB-OP-C1-1 2 コンクリート 1RB-OP-C1-2 3 塗膜 1RB-OP-D1-1 4 コンクリート 1RB-OP-C2-1 5 コンクリート 1RB-OP-C2-2 6 塗膜 1RB-OP-D2-1 1 号機 R/B 屋上コンクリートコアA 屋上側 1 号機 R/B 屋上コンクリートコアA 天井側 1 号機 R/B 天井デッキプレート塗膜 A 天井側 1 号機 R/B 屋上コンクリートコアB 屋上側 1 号機 R/B 屋上コンクリートコアB 天井側 1 号機 R/B 天井デッキプレート塗膜 B 天井側 表面線量率質量 (μsv/h) (g) 4.2 5.46 130 5.67 980 0.54 2.3 5.50 4.3 6.16 25 0.55 コンクリート試料の外観 塗膜試料の外観 14 No. No. 1 号機原子炉建屋内瓦礫の核種分析結果 1 Co ( 約 5.3 年 ) 3 H ( 約 12 年 ) 94 Nb ( 約 2.0 年 ) 14 C ( 約 5.7 10 3 年 ) 放射能濃度 (Bq/g) 放射能濃度 (Bq/g) 137 Cs ( 約 30 年 ) 63 Ni ( 約 1.0 年 ) 152 Eu ( 約 14 年 ) 79 Se ( 約 6.5 年 ) 1 1RB-OP-C1-1 (1.3±0.1) (1.9±0.1) < 2 10-1 2 1RB-OP-C1-2 (5.3±0.1) 10 1 (3.5±0.1) 10 1 (2.9±0.5) 10-1 3 1RB-OP-D1-1 (3.3±0.1) (4.6±0.2) (3.7±0.2) 10 1 (2.8±0.4) 4 1RB-OP-C2-1 (9.9±0.5) 10-1 (3.8±0.3) 10-1 < 2 10-1 5 1RB-OP-C2-2 (3.9±0.1) (2.7±0.1) 10 1 < 2 10-1 6 1RB-OP-D2-1 (1.8±0.1) (1.2±0.2) (1.3±0.1) 10 1 < 2 154 Eu ( 約 8.6 年 ) 1 1RB-OP-C1-1 (8.1±1.2) 10-1 < 3 10-1 (9.0±0.1) 10 3 < 2 < 1 2 1RB-OP-C1-2 (1.0±0.1) 10 1 < 2 10-1 (4.2±0.1) 10 5 < 2 (2.1±0.3) 3 1RB-OP-D1-1 (2.3±0.1) < 5 (2.3±0.1) 10 6 < 5 10 1 (5.2±0.6) 10 1 4 1RB-OP-C2-1 < 4 10-1 < 2 10-1 (1.2±0.1) 10 3 < 2 < 9 10-1 5 1RB-OP-C2-2 < 4 10-1 < 2 10-1 (1.0±0.1) < 2 < 8 10-1 6 1RB-OP-D2-1 (8.8±0.3) 10 1 < 4 (7.4±0.1) 10 5 < 4 10 1 < 2 10 1 表面線量率が高かった試料 (No.2, 3) から 79 Se, 154 Eu を検出 いずれの核種も 屋上側に比べて天井側の濃度が高い傾向にある 15

No. No. 1 号機原子炉建屋内瓦礫の核種分析結果 2 Sr ( 約 29 年 ) 238 Pu ( 約 88 年 ) 99 Tc ( 約 2.1 10 5 年 ) 239+240 Pu ( 約 2.4 年約 6.6 10 3 年 ) 放射能濃度 (Bq/g) 126 Sn ( 約 1.0 10 5 年 ) 放射能濃度 (Bq/g) 241 Am ( 約 4.3 年 ) 129 I ( 約 1.6 10 7 年 ) 1 1RB-OP-C1-1 (1.1±0.1) 10 1 < 2 10-1 < 2 10-1 2 1RB-OP-C1-2 (1.1±0.1) 10 3 (1.3±0.4) 10-1 (3.2±0.1) 3 1RB-OP-D1-1 (1.9±0.1) 10 3 (2.3±0.4) < 6 (2.3±0.1) 10 1 4 1RB-OP-C2-1 (2.3±0.1) < 2 10-1 < 2 10-1 5 1RB-OP-C2-2 (6.7±0.1) (1.5±0.3) 10-1 < 2 10-1 6 1RB-OP-D2-1 (1.3±0.1) 10 3 < 2 < 5 (9.4±0.3) 244 Cm ( 約 18 年 ) 1 1RB-OP-C1-1 (7.1±1.3) 2 1RB-OP-C1-2 (7.0±0.4) 10-2 3 1RB-OP-D1-1 (9.4±1.7) 10-1 (3.0±0.9) 10-1 (4.8±0.7) 10-1 (2.5±0.6) 10-1 4 1RB-OP-C2-1 < 2 5 1RB-OP-C2-2 < 2 6 1RB-OP-D2-1 (4.3±0.8) 10-1 表面線量率が高かった試料 (No.2, 3) から 99 Tc, 129 I を検出 いずれの核種も 屋上側に比べて天井側の濃度が高い傾向にある 全 α 239+240 Pu の半減期補正は 240 Pu の半減期 ( 約 6.6 10 3 年 ) を使用 16 10 6 既往のデータとの比較 1 - Co, Sr と 137 Cs 濃度の関係 - 10-2 10 7 10 5 10-4 10-5 10-6 10 3 10 1 10 1 凡例 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV 集中廃棄物処理建屋 ( 白抜きは縦軸の値が検出下限値 ) 10-1 10-2 10-2 10 6 10 8 10-1 10 6 10 8 Co/ 137 Cs 比は 2 号機と 3 号機で同程度 Sr/ 137 Cs 比は 2 号機の方が 3 号機よりも大きい 2 号機及び 3 号機 PCV の Co/ 137 Cs 比及び Sr/ 137 Cs 比は 1 号機 や集中廃棄物処理建屋よりも大きく 下流側で濃度が低下する傾向を示す Co/ 137 Cs 比 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV <3 10-4 9.4 1.2 10-2 3 1.3 10-5 1.4 10-5 1.4 10-5 Sr/ 137 Cs 比 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV 1.7 10-1 1.6 10 1 4.4 3 7.4 10-1 7.5 10-1 7.5 10-1 :2012 年度 ~2015 年度取得データ : 本報告取得データの平均値 3: 被照射について計算した2011.3.11 時点の放射能 ( 日本原子力研究開発機構報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 17

10-2 10-4 10-6 既往のデータとの比較 2-235, 238 Pu と 137 Cs 濃度の関係 - 10-8 10-9 10-10 10-11 10-2 10-4 10-5 10-6 10-7 凡例 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV 集中廃棄物処理建屋 ( 白抜きは縦軸の値が検出下限値 ) 10-8 10 6 10 8 10-4 10 6 10 8 235 / 137 Cs 比及び 238 Pu/ 137 Cs 比は >3 号機 PCV>2 号機 PCV>1 号機 ~ 集中廃棄物処理建屋 ( プロセス主建屋 高温焼却炉建屋 ) である や Pu の濃度は から下流側で低下している 235 / 137 Cs 比 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV 238 Pu/ 137 Cs 比 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV 3.9 10-11 9.5 10-10 7.7 10-9 3 4.4 10-7 5.3 10-7 5.6 10-7 < 7 10-7 5.6 10-5 5.6 10-4 3 2.3 10-2 1.8 10-2 2.3 10-2 :2012 年度 ~2015 年度取得データ : 本報告取得データの平均値 3: 被照射について計算した2011.3.11 時点の放射能 ( 日本原子力研究開発機構報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 18 既往の滞留データとの比較 3 - タービン建屋との 137 Cs 濃度の比較 - 137 Cs 濃度 (Bq/mL) 1.0E+06 1.0E+05 1.0E+04 1.0E+03 1 号機 2 号機 PCV 3 号機 PCV 1 号機 2 号機 3 号機 4 号機 今回データ 東京電力データ 1.0E+02 11/06 12/10 14/02 15/07 16/11 1 号機 の 137 Cs 濃度は 東京電力データと整合する結果であった 年月 2 および 3 号機 PCV 水の 137 Cs 濃度は に比べて 1 桁程度低い PCV 上部水中の放射性核種濃度が低いことから PCV 内で濃度分布があるものとみられる 19

既往の 1 号機 スラッジ等データとの比較 1 - Co, Sr と 137 Cs 濃度の関係 10 6 10-2 10-4 10-5 10-6 10 7 10 5 10 3 凡例 1 号機 OP10 スラッジ 1 号機 1 号機 OP40 スラッジ * 1 号機 OP40 砂 ( 白抜きは検出下限値 ) ( はタービン建屋 PCV は原子炉格納容器を表す ) 10 1 10-1 10-2 10-2 10 6 10 8 10-1 10 6 10 8 Co/ 137 Cs 比及び Sr/ 137 Cs 比は 1 号機 スラッジと 1 号機 で同程度 Co/ 137 Cs 比は に比べてスラッジの方が高い 以外の放射化生成物の寄与が考えられる Sr/ 137 Cs 比は 1 号機 スラッジと 1 号機 の両方ともに比べて低い Co/ 137 Cs 比 1 号機 スラッジ 1 号機 分析試料 3 1.8 10-4 < 3 10-4 4 1.3 10-5 Sr/ 137 Cs 比 1 号機 スラッジ 1 号機 分析試料 3 1.3 10-1 1.7 10-1 4 7.4 10-1 :2016 年度取得データ :2015 年度取得データ 3:2015 年度 ~ 本報告取得データの平均値 4: 被照射について計算した2011.3.11 時点の放射能 ( 日本原子力研究開発機構報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 20 既往の 1 号機 スラッジ等データとの比較 2-235, 238 Pu と 137 Cs 濃度の関係 10-4 10-5 10-8 10-9 10-10 10-4 10-5 10-6 10-7 10-6 10-7 10-11 10-8 10 6 10 8 10-2 10-4 10 6 10 8 凡例 1 号機 OP10 スラッジ 1 号機 1 号機 OP40 スラッジ * 1 号機 OP40 砂 ( 白抜きは検出下限値 ) ( はタービン建屋 PCV は原子炉格納容器を表す ) 1 号機 スラッジについて 238 Pu/ 137 Cs 比は と同程度である 一方で 235 / 137 Cs 比は より高く 天然由来のウランの寄与がうかがわれる 235 / 137 Cs 比及び 238 Pu/ 137 Cs 比は 中に比べて 2 桁以上低く と Pu の移行は小さい 235 / 137 Cs 比 1 号機 スラッジ 1 号機 分析試料 3 6.7 10-9 3.9 10-11 4 4.4 10-7 238 Pu/ 137 Cs 比 1 号機 スラッジ 1 号機 分析試料 3 3.4 10-7 < 2 10-7 4 2.3 10-2 :2016 年度取得データ :2015 年度取得データ 3:2015 年度 ~ 本報告取得データの平均値 4: 被照射について計算した2011.3.11 時点の放射能 ( 日本原子力研究開発機構報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 21

14 C 放射能濃度 (Bq/g) 10000 10 3 1000 10 1 100 10 1 10-1 0.1 0.01 R/B は原子炉建屋を表す C-14/Cs 1 号機 R/B 瓦礫 1 号機 R/B 瓦礫 2 号機 R/B 瓦礫 3 号機 R/B 瓦礫 ( 白抜きは検出下限値 ) 既往の原子炉建屋瓦礫データとの比較 1 14 C, Coと 137 Cs 濃度の関係 コンクリート 塗膜 R/B は原子炉建屋を表す 0.001 10-4 10-5 10-6 0.0001 1.E+00 1.E+01 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 1.E+08 10 1 10 3 10 5 10 7 137 Cs 放射能濃度 (Bq/g) 14 C/ 137 Cs 比は既往の1 号機 R/B 瓦礫データと同程度 塗膜とコンクリートの違いが示唆される Co/ 137 Cs 比は既往のR/B 瓦礫のデータと同程度 14 C/ 137 Cs 放射能濃度比 Co/ 137 Cs 放射能濃度比 1 号機 R/B 瓦礫 1 号機 3.1 10-5 1.0 10-6 H26 年度 ~ 本報告取得データの平均値 1 号機 R/B 瓦礫 1 号機 1.5 10-5 1.3 10-5 H26 年度 ~ 本報告取得データの平均値 :H26 年度 ~H28 年取得データ :1 号機被照射について計算したH23.3.11 時点の放射能 ( 日本原子力研究開発機構報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 22 Sr 放射能濃度 (Bq/g) 10000000 10 6 1000000 100000 10000 1000 100 10 1 R/B は原子炉建屋を表す 1 号機 R/B 瓦礫 Sr-/Cs 1 号機 R/B 瓦礫 2 号機 R/B 瓦礫 3 号機 R/B 瓦礫 10-1 10-2 既往の原子炉建屋瓦礫データとの比較 2 Sr, 238 Puと 137 Cs 濃度の関係 10-4 コンクリート 0.1 1 10 100 1000 10000 100000 1000000 10000000100000000 10 1 10 3 10 5 10 7 137 Cs 放射能濃度 (Bq/g) 塗膜 R/B は原子炉建屋を表す Sr/ 137 Cs 比および 238 Pu/ 137 Cs 比は 既往の R/B 瓦礫のデータと同程度 Sr/ 137 Cs 比および 238 Pu/ 137 Cs 比は での比よりも 2 桁以上小さい 238 Pu 放射能濃度 (Bq/g) 10000 10 3 1000 100 10 1 10 1 0.1 10-1 0.01 0.001 1 号機 R/B 瓦礫 1 号機 R/B 瓦礫 2 号機 R/B 瓦礫 Pu-238/Cs 3 号機 R/B 瓦礫 ( 白抜きは検出下限値 ) 10-5 10-6 10-7 10-8 塗膜 0.0001 1 10 100 1000 10000 100000 1000000 10000000100000000 10 1 10 3 10 5 10 7 137 Cs 放射能濃度 (Bq/g) Sr/ 137 Cs 放射能濃度比 238 Pu/ 137 Cs 放射能濃度比 1 号機 R/B 瓦礫 1 号機 1.8 7.4 10-1 H26 年度 ~ 本報告取得データの平均値 1 号機 R/B 瓦礫 1 号機 8.0 10-8 2.3 10-2 H26 年度 ~ 本報告取得データの平均値 :H26 年度 ~H28 年取得データ :1 号機被照射について計算したH23.3.11 時点の放射能 ( 日本原子力研究開発機構報告書 JAEA-Data/Code 2012-018 ) 23

まとめ 2 号機及び 3 号機 PCV 内 1 号機 スラッジ 並びに 1 号機 R/B オペレーティングフロアボーリングコアを分析し それぞれ次の核種が検出された 試料 3 H Co Sr 106 Ru 125 Sb 137 Cs 144 Ce 154 Eu 234 235 236 238 238 Pu 239+240 Pu 241 Am 242 Cm 244 Cm 2 号機 PCV 3 号機 PCV 1 号機 スラッジ 1 号機 1 号機 R/B 瓦礫 2 号機及び 3 号機 PCV 並びに 1 号機 のと 下流側の集中廃棄物処理建屋を比べると や Pu の濃度が から下流側で低下している 1 号機 のスラッジは これまでに得られた同建屋スラッジ 砂の分析データに整合する結果を示し 汚染組成が類似している に関しては 天然由来のウランの影響が大きい 1 号機 R/B の瓦礫は これまでに得られた瓦礫の分析データと同程度の結果であり 汚染組成が類似している 屋上側に比べて天井側の濃度が高い傾向がみられた 原子炉建屋の瓦礫とにおける放射性核種の分布に関する知見が得られた データをさらに蓄積する必要があるため 試料の採取 入手と分析を継続して進める 24 報告年度 23-27 汚染水処理設備出入口水 試料試料数発表等 1 4 号機 等 ( 集中 RW 地下 高温焼却炉建屋地下 ) 淡水化装置濃縮水 処理水 ( セシウム吸着装置 第二セシウム吸着装置 多核種除去設備 ) 瓦礫 1 2 3 号機 R/B 内瓦礫 1, 2 号機 R/B 内ボーリングコア 1 3 4 号機周辺瓦礫 覆土式一時保管施設で採取した瓦礫 1 号機 砂 廃棄物試料の分析状況 51 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110522_04-j.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/120924/120924_01jj.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/130627/130627_02kk.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/131128/131128_01ss.pdf taisakuteam/2015/pdf/0730_3_4c.pdf taisakuteam/2016/pdf/0331_3_4f.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/130828/130828_01nn.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/150326/150326_01_3_7_04.pdf taisakuteam/2015/pdf/0827_3_4c.pdf taisakuteam/2016/pdf/0128_3_4d.pd 伐採木 立木 落葉 土壌 伐採木 ( 枝 葉 ) 構内各所の立木 ( 枝葉 ) 及び落葉 土壌 128 http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/140130/140130_01tt.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/140227/140227_02ww.pdf http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/150326/150326_01_3_7_04.pdf 汚染水処理二次廃棄物 28 汚染水処理二次廃棄物 多核種除去設備スラリー ( 既設 増設 ) 4 taisakuteam/2015/pdf/0827_3_4c.pdf taisakuteam/2016/pdf/0128_3_4d.pdf 増設多核種除去設備スラリー 多核種除去設備吸着材 瓦礫 スラッジ 1 号機 内スラッジ 1 号機 R/B 内瓦礫 3 5 4 14 6 taisakuteam/2016/09/3-04-05.pdf 採取できた吸着材 2 試料を輸送済備中 taisakuteam/2016/09/3-04-05.pdf 本報告 汚染水処理設備出入口水 ( 集中 RW 地下 高温焼却炉建屋地下 ) 処理後水 ( セシウム吸着装置 第二セシウム吸着装置 多核種除去設備 ) 7 21 分析中 2 3 号機 PCV 1 号機 12 本報告 焼却灰 焼却灰 ( 雑固体廃棄物焼却設備 ) 5 分析中 土壌 構内の土壌 6 分析中 25 25